JP4603045B2 - フレックスレイ(FlexRay)通信コントローラ - Google Patents

フレックスレイ(FlexRay)通信コントローラ Download PDF

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Description

1.本書について
1.1 変更の管理
1.1.1 現状
改訂版0.62
1.1.2 変更履歴
発行物 日付 変更者 変更
改訂版0.1 18.09.02 C.Horst 原案
改訂版0.2 19.03.03 C.Horst PWD0.8に適応
改訂版0.3 12.08.03 C.Horst 第3章、第5章、第6章完成
改訂版0.4 10.10.03 C.Horst プロトコル開発の実際の状態に適応
改訂版0.5 19.12.03 C.Horst プロトコル開発の実際の状態に適応
改訂版0.51 12.02.04 C.Horst プロトコル開発の実際の状態に適応
改訂版0.52 12.03.04 C.Horst プロトコル開発の実際の状態に適応
改訂版0.53 07.05.04 C.Horst プロトコル開発の実際の状態に適応
改訂版0.6 21.05.04 C.Horst プロトコル開発の実際の状態に適応
改訂版0.61 24.06.04 C.Horst プロトコル開発の実際の状態に適応
改訂版0.62 19.07.04 C.Horst プロトコル開発の実際の状態に適応
1.2 規約
本ユーザマニュアル中、以下の規則が使用される。
ヘルベチカ太字 ビット及び信号の名称
ヘルベチカ斜体 ビット及び信号の状態
1.3 適用範囲
本書は、アプリケーションプログラマの観点からE−レイフレックスレイIPモジュール(E−Ray FlexRay IP−module)及びその特徴を説明する。E−レイモジュールをユーザが定義したASICに統合するために必要なすべての情報はモジュール統合ガイドに記載されている。特定のカスタマCPUインタフェースについての情報はそれぞれのカスタマCPUインタフェース仕様書に記載されている。
本書は開発中のE−レイIPモジュールの実際の状態を反映する。EレイIPモジュール仕様の将来のバージョンに対する互換性は保証されていない。
1.4 参考資料
本書は以下の文書を参照する。
参考資料1
著者(複数の場合がある) フレックスレイグループ(FlexRay Group)
題名 通信システムプロトコル仕様2.0版(FlexRay Communication System Protocol Specification v2.0)
1.5 用語及び略語
本書は以下の用語及び略語を使用する。
用語 意味
AP アクションポイント
BCA ビットクロックアライメント
BD バスドライバ
BDe 電気バスドライバ
BDo 光バスドライバ
BG バスガーディアン(Bus Guardian)
BGE ガーディアンを大文字にし、イネーブルにする
BGSME バスガーディアンスケジュールモニタエラー(エラー信号)
BGSM バスガーディアンスケジュールモニタ
BGT ガーディアンとチェックマークを大文字にし、ワード信号を追加する。
BSD ビットストリームデコーディング
BSE ビットストリームエンコーディング
BSS バイト開始シーケンス
CAS 衝突回避記号
CC 通信コントローラ
CCFC クロック補正失敗カウンタ
CCLR クロック補正制限到達(エラー信号)
CCMS コールドスタートカウンタ最大信号(エラー信号)
CE 通信要素
CHI コントローラホストインタフェース
CHIRP チャネル休止認識ポイント
CRC 周期冗長検査
CSEI チャネルステータス及びエラー情報
DTS 動的トレーリングシーケンス
ECU 電気制御装置。ノードと同じ。
EMC 電磁場適合性
ERRN エラー否定(Error Not)信号
FES フレーム終了シーケンス
FIFO 先入れ先出し(データバッファ構造)
FSEI フレームステータス及びエラー情報
FSP フレーム及び記号処理
FSS フレーム開始シーケンス
FTA フォールトトレランス平均
FTDMA フレキシブル(Flexible)時分割多重接続(媒体アクセス方法)
FTM フォールトトレラント中間点
IBF 入力バッファ
ICW 初期チェックウィンドウ
IFG フレーム間ギャップ
INH 抑止信号
ISG スロット間ギャップ
LLI 論理回線インタフェース
MAC 媒体アクセス制御
MAS 媒体アクセス方式
MOCS 損失オフセット補正信号(エラー信号)
MRCS 損失速度補正信号(エラー信号)
MT マクロチック(Macrotick)
MTS 媒体アクセステスト記号
NCT ネットワーク通信時間
NIT ネットワーク休止時間
NM ネットワーク管理
NRZ ゼロ復帰なし(エンコーディングの方法)
OBF 出力バッファ
SDL 仕様及び記述言語
SMMS 起動過半数損失信号
SPI シリアル周辺インタフェース
STBN 非待機信号
SW シンボルウィンドウ
TBD 使用予定
TDMA 時分割多重接続(媒体アクセス方法)
TRP 時間基準点
TSS 送信開始シーケンス
TT−D 時間トリガ分散同期(プロトコルモード)
TT−M 時間トリガマスタ制御同期(プロトコルモード)
TxEN CCからの送信イネーブル信号
μT マイクロチック(Microtick)
VCW 妥当性検査チェックウィンドウ
WDT 監視機構ディスエーブル時間
WU スリープ解除
WUS スリープ解除記号
2.概要
E−レイモジュールは、スタンドアローンデバイスとして、あるいはASICの一部として統合できるフレックスレイIPモジュールである。それはRTLレベルのVHDLで記述され、合成のために作成されている。E−レイIPモジュールはフレックスレイプロトコル仕様2.0版に従って通信を実行する。ビットレートは毎秒10MBitまでの値にプログラミングできる。物理層への接続のために、追加のバスガーディアン(BG)とバスドライバ(BD)ハードウェアが必要とされる。
フレックスレイネットワークでの通信のためには、装置最高254データバイトの個々のメッセージバッファが構成される。メッセージストレージは、最大64メッセージバッファを保持する単一ポートメッセージRAMから成る。メッセージの処理に関するすべての機能はメッセージハンドラ内で実施される。それらの機能は承認フィルタリング、2台のフレックスレイプロトコルコントローラとメッセージRAMの間でのメッセージの転送、及びメッセージステータス情報の提供だけではなく送信スケジュールの維持である。
E−レイIPモジュールのレジスタセットは、モジュールホストインタフェースを介して外部CPUによって直接的にアクセスできる。これらのレジスタは、フレックスレイプロトコルコントローラ、メッセージハンドラ、グローバルタイミング装置、システム汎用制御、フレーム及び記号処理、ネットワーク管理、割り込み制御を制御/構成/監視するため、及び入力/出力バッファを介してメッセージRAMにアクセスするために使用される。
E−レイIPモジュールは、その8/16/32−bitの汎用CPUインタフェースを介して広範囲な顧客識別型ホストCPUに接続できる。
E−レイIPモジュールは以下の特徴をサポートする。
・フレックスレイ仕様2.0版に一致する。
・各チャネルで最高毎秒10Mbitのデータ転送速度
・最高64のメッセージバッファを構成可能
・最大56バイトのデータフィールドのある64メッセージバッファまたは254バイトのデータフィールドのある最大16のメッセージ等の保存のための4.6KbyteのメッセージRAM
・さまざまなペイロード長のメッセージバッファの構成が可能
・1つの構成可能な受信FIFO
・各メッセージバッファは受信バッファとして、送信バッファとして、あるいは受信FIFOの一部として構成可能である
・入力バッファと出力バッファを介するメッセージバッファへのホストアクセス
入力バッファ:メッセージRAMに転送されるメッセージを保持する
出力バッファ:メッセージRAMから読み取られるメッセージを保持する
・フレームID、チャネルID、及びサイクルカウンタのためのフィルタリング
・マスク可能なモジュール割り込み
・ネットワーク管理サポート済み
・広範囲な顧客識別型ホストCPUに接続可能な8/16/32−bitの汎用CPUインタフェース
2.1 ブロック図
図1:E−レイブロック図
カスタマCPUインタフェース(CIF)
汎用CPUインタフェースを介して顧客識別型ホストCPUをE−レイIPモジュールに接続する。
汎用CPUインタフェース(GIF)
E−レイIPモジュールには、広範囲の顧客識別型ホストCPUへの接続のために作成された8/16/32−bitの汎用CPUインタフェースが備えられている。構成レジスタ、ステータスレジスタ、及び割り込みレジスタがそれぞれのブロックに取り付けられ、汎用CPUインタフェースを介してアクセスできる。
入力バッファ(IBF)
メッセージRAM内で構成されるメッセージバッファへの書き込みアクセスのために、ホストCPUは入力バッファに対する特定のメッセージバッファのためにヘッダ及びデータセクションを書き込むことができる。次に、メッセージハンドラは入力バッファから、メッセージRAM内の選択されたメッセージバッファにデータを転送する。
出力バッファ(OBF)
メッセージRAM内で構成されるメッセージバッファへの読み取りアクセスのために、メッセージハンドラは出力バッファに選択されたメッセージバッファを転送する。転送完了後、ホストCPUは出力バッファから転送されたメッセージバッファのヘッダとデータセクションを読み取ることができる。
メッセージハンドラ(MHD)
E−レイメッセージハンドラは、以下の構成要素間のデータ転送を制御する。
・入力/出力バッファとメッセージRAM
・2台のフレックスレイプロトコルコントローラとメッセージRAMの一時バッファRAM
メッセージRAM
メッセージRAMは、関連する構成データ(ヘッダとデータセクション)とともに最高64のフレックスレイメッセージバッファを保存する単一ポートRAMから成る。
RAM A/B
一時バッファRAM。最新の受信メッセージ、または次に送信されるメッセージをバッファに保存する。2つの完全なメッセージのデータセクションを保存する。
PRT A/B
フレックスレイプロトコルコントローラはシフトレジスタとフレックスレイプロトコルFSMから成る。それらは即座のメッセージ保存のための一時バッファRAMに接続され、バスガーディアン(BG)とバスドライバ(BD)を介して物理層に接続される。
シフトレジスタとフレックスレイプロトコルFSMは以下の機能を実行する。
・ビットタイミングの制御
・フレックスレイフレームと記号の受信/送信
・ヘッダCRCのチェック
・フレームCRCの生成/チェック
・バスガーディアン及びバスドライバへの接続
フレックスレイプロトコルコントローラには、以下へのインタフェースがある。
・物理層(バスガーディアンとバスドライバ)
・一時バッファRAM
・メッセージハンドラ
・グローバルタイムユニット
・システムユニバーサルコントロール
・フレーム及び記号処理
・ネットワーク及びエラー管理
・割り込み制御
グローバルタイムユニット(GTU)
タイミングユニットは以下の機能を実行する。
・マイクロチックの生成
・マクロチックの生成
・FTMアルゴリズムによるフォールトトレラントクロック同期
−速度補正
−オフセット補正
・サイクルカウンタ
・静的セグメントのタイミング制御
・動的セグメントのタイミング制御(ミニスロット化)
・外部クロック補正のサポート
システムユニバーサルコントロール(SUC)
システムユニバーサルコントロールは以下の機能を制御する。
・スリープ解除
・起動
・通常動作
・受動動作
フレーム及び記号処理(FSP)
フレーム及び記号処理は、以下の機能を制御する。
・フレーム及び記号の正しいタイミングをチェックする。
・受信されたフレームの構文的及び意味論的な正確性をテストする。
・スロットステータスフラグをセットする。
ネットワーク管理(NEM)
ネットワーク管理は以下の機能を実行する
・ネットワーク管理ベクトルの処理
割り込み制御(INT)
割り込みコントローラは以下の機能を実行する。
・エラーフラグとステータス割り込みフラグを保持する。
・割り込みソースのイネーブル/ディスエーブルを制御する。
・2つのモジュール割り込み線に対する割り込みソースの割り当てを制御する。
・2つのモジュール割り込み線のイネーブル/ディスエーブル
・2つの割り込みタイマを保持する。
3.汎用インタフェース
汎用インタフェースはE−レイ設計(E−レイコア)の合成可能(synthesizable)コードをカプセル化する。カスタマCPUインタフェース及びRAMブロックのような顧客識別型のすべての構成要素は汎用インタフェースに接続される。図2はその汎用インタフェースを介した外部世界へのE−レイコアの接続を示す。
図2:E−レイコアの汎用インタフェース
汎用インタフェースは汎用CPUインタフェース、埋め込みRAMブロックへのインタフェース、及び物理層インタフェースから成る。
3.1汎用CPUインタフェース
汎用CPUインタフェースは、カスタマCPUインタフェースを介してE−レイモジュールを顧客識別型ホストに接続する。汎用CPUインタフェースは広範囲の顧客識別型CPUへの接続のために設計されたそれは8/16/32−bitのアクセスをサポートし、以下のポートを備えている。
Figure 0004603045
3.1.1 汎用インタフェースを介したホストアクセス
図3:E−レイレジスタ及び入力/出力バッファRAMへの書き込みアクセス
レジスタへの書き込みアクセスは1クロックサイクルを要する。RAMアドレスへの書き込みアクセスは2クロックサイクルを要する。
図4:E−レイレジスタ及び入力/出力バッファRAMへの読み取りアクセス
レジスタからのデータは1クロックサイクル内で有効であるが、同期RAMのために、内部RAMブロックからの読み取りアクセスは2クロックサイクルを要する。信号eray_byten[4]は読み取りアクセス時には無視される。
図5:入力バッファRAMからメッセージRAM及びメッセージRAMから出力バッファRAMへのデータ転送
入力バッファからメッセージRAMへの(あるいはメッセージRAMからの出力バッファへの)データ転送は、それぞれのコマンド要求レジスタ(IBCR/OBCR)への書き込みアクセスによって開始される。それぞれのビジー信号(eray_ibusyまたはerat_obusy)がリセットされるまでの遅延時間は、メッセージのペイロード長及びメッセージハンドラの実際の状態に依存する。
3.2 物理層インタフェース
物理層インタフェースは、E−レイモジュールをバスガーディアン(BG)及びバスドライバ(BD)に接続する。
Figure 0004603045
2つのチャネルのそれぞれについて、別々のバスドライバとバスガーディアンデバイスが必要とされる。バスガーディアンはオプションである。
3.3 埋め込みRAMブロックへのインタフェース
E−レイ設計に使用される7個の埋め込みRAMブロックは、後述されるインタフェースを介してE−レイコアに接続される。E−レイモジュールは同期RD/WRのある単一ポートRAMへの接続のために設計される。すべてのRAMブロックの幅は33ビット、つまり32データビット及び1パリティビットである。
3.3.1 入力バッファインタフェース
入力バッファRAM1インタフェースは以下のポートを有する。
Figure 0004603045
入力バッファRAM2インタフェースには以下のポートがある。
Figure 0004603045
出力バッファインタフェース
出力バッファRAM1インタフェースには以下のポートがある。
Figure 0004603045
出力バッファRAM2インタフェースには以下のポートがある。
Figure 0004603045
3.3.3 メッセージRAMインタフェース
メッセージRAMは最高64メッセージバッファのヘッダとデータセクションを保存する。メッセージRAMインタフェースには以下のポートがある。
Figure 0004603045
3.3.4 一時バッファRAMインタフェース
2つのフレックスレイチャネルのそれぞれに関連付けられた一時バッファRAMがある。チャネルAの一時バッファRAMインタフェースには以下のポートがある。
Figure 0004603045
チャネルBの一時バッファRAMインタフェースには以下のポートがある。
Figure 0004603045
3.3.5 埋め込みRAMブロックへの読み取り/書き込みアクセス
図6:埋め込みRAMブロックに対する、同期した書き込み/読み出しのアクセス
4.プログラマのモデル
4.1 レジスタマップ
E−レイモジュールは、2キロバイトのアドレス空間(0x0000から0x07FF)を割り当てる。レジスタは32−bitレジスタとして編成されている。8/16−bitのアクセスもサポートされている。メッセージRAMに対するホストアクセスは入力バッファと出力バッファを介して行われる。それらはメッセージハンドラの制御下でメッセージRAMに、及びメッセージRAMから転送されるデータをバッファに保存し、ホストアクセスとメッセージ受信/送信間の衝突を回避する。
アドレス0x0000から0x000Fは顧客に特化する目的のために予約されている。これらのアドレスに関するすべての機能はカスタマCPUインタフェースに位置する。アドレス0x0010と0x0014に位置するテストレジスタは4.3特殊レジスタに説明されている条件下だけで書き込み可能である。
メッセージバッファの割り当ては以下の表10に示される方式に従って行われる。使用可能なメッセージバッファの数Nは構成されたメッセージバッファのペイロード長さに依存し、16(254データバイト)から最大64(56データバイト)メッセージバッファまで変化してよい。
メッセージバッファはこれらの連続グループに分けられる。
・静的バッファ−静的セグメント用の送信/受信バッファ
・動的バッファ−動的セグメント用の送信/受信バッファ
・FIFOバッファ−FIFO受信をバッファに一時保存する。
メッセージバッファ分離構造は、メッセージRAM構成レジスタをプログラミングすることによってCONFIG状態だけで変更できる。静的セグメントに割り当てられるメッセージバッファのセットはメッセージバッファ0で開始し、動的セグメントに割り当てられる第1のメッセージの前に終了する。
メッセージハンドラ構成レジスタ2のなかでSFID[9:0]によって構成されるキースロットIDを保持するメッセージバッファは、ノードが(SUC構成レジスタ内のTXSTとTXSYによって構成される)起動/同期ノードまたは単一のスロットフレームである場合に起動/同期フレームを保持するために設けられる。
動的セグメントに割り当てられるメッセージバッファのセットは最後の静的バッファの後に開始し、FIFOバッファの前に終了する。静的セグメントにまたは動的セグメントに割り当てられていないすべてのメッセージバッファが単一のFIFOバッファに連結される。FIFOバッファは最後の動的バッファ後に開始する。静的セグメントに、及び/または動的セグメントにすべての使用可能なメッセージバッファが割り当てられる場合にはFIFOバッファは存在しないであろう。
Figure 0004603045
Figure 0004603045
Figure 0004603045

Figure 0004603045
4.2 カスタマレジスタ
0x0000から0x000Fまでのアドレス空間は顧客識別型レジスタのために予約される。これらのレジスタは、実現される場合、カスタマCPUインタフェースブロック内に位置する。説明は特別のカスタマCPUインタフェース仕様書に記載されている。
特殊レジスタ
4.3.1 テストレジスタ1(テスト1)
テストレジスタ1は、E−レイモジュールのテストモードを構成するために制御ビットを保持する。このレジスタへの書き込みアクセスは、WRTENビットが設定されている場合にのみ可能である。
Figure 0004603045
WRTEN 書き込みテストレジスタイネーブル
テストレジスタへの書き込みアクセスをイネーブルする。ビットを「0」から「1」に設定するには、テストモードキーは第4.3.3項ロックレジスタ(LCK)に規定されるように書き込まれなければならない。レジスタの他のビットは変更される一方、WRTENが「1」で保持されているときにはアンロックシーケンスは必要とされない。ビットはいずれの時点においても「0」にリセットできる。
1=テストレジスタへの書き込みアクセスがイネーブルされる。
0=テストレジスタへの書き込みアクセスがディスエーブルされる。
TMC[2:0]テストモード制御
000=正常運転モード、デフォルト
001=RAMテストモード−E−レイモジュールのすべてのRAMブロックは、ホストCPUによって直接的にアクセス可能である。このモードは製造テスト中に埋め込みRAMブロックのテストをイネーブルすることを目的としている。
010=ループバックモード−ループバックモードでは、E−レイモジュールは非同期送信モードで作業し、独自の送信済みメッセージを受信済みメッセージとして処理し、第1の一致する受信バッファの中に(それらが承認フィルタリングを合格すると)それらを保存する。
011=I/Oテストモード−出力ピンeray_txd1、eray_txd2、eray_txen1_n、eray_txen2_n、eray_arm、eray_bgt、eray_mtはビットTXA、TXB、TXENA、TXENB、ARM、BGT、MTによって規定される値により駆動される。入力ピンeray_rxd1、eray_rxd2、eray_bge1、eray_bge2に適用される値はレジスタビットRXA、RXB、BGEA、BGEBから読み取ることができる。
100..111=未使用−正常な運転モードにマッピングされる。
以下のテストレジスタ1ビットは、それぞれのピンを駆動する/読み取ることによって物理層(接続性テスト)へのインタフェースをテストするために使用される。
RXA モニタチャネルA受信ピン
0= eray_rxd1=’0’
1= eray_rxd1=’1’
RXB モニタチャネルB受信ピン
0= eray_rxd2=’0’
1= eray_rxd2=’1’
TXA チャネルA送信ピンの制御
0=eray_txen1ピンは「0」を駆動する。
1=eray_txen1ピンは「1」を駆動する。
TXB チャネルB送信ピンの制御
0=eray_txen2ピンは「0」を駆動する。
1=eray_txen2ピンは「1」を駆動する。
TXENA チャネルA送信イネーブルピンの制御
0=eray_txd1_nピンは「0」を駆動する。
1=eray_txd1_nピンは「1」を駆動する。
TXENA チャネルB送信イネーブルピンの制御
0=eray_txd2_nピンは「0」を駆動する。
1=eray_txd2_nピンは「1」を駆動する。
BGEA モニタチャネルAバスガーディアンイネーブルピン
0= eray_bge1=’0’
1= eray_bge1=’1’
BGEB モニタチャネルBバスガーディアンイネーブルピン
0= eray_bge2=’0’
1= eray_bge2=’1’
ARM バスガーディアンARMピンの制御
0=eray_armピンは「0」を駆動する。
1=eray_armピンは「1」を駆動する。
BGT バスガーディアンチックピンの制御
0=eray_bgtピンは「0」を駆動する。
1=eray_bgtピンは「1」を駆動する。
MT バスガーディアンマクロチップピンの制御
0=eray_mtピンは「0」を駆動する。
1=eray_mtピンは「1」を駆動する。
非同期送信モード(ATM)
非同期送信モード状態は、CCがCONFIG状態にあり、テストレジスタ1内のビットWRTENが「1」に設定されている間に、SUC構成レジスタ1(CHIコマンド:)ATM)の中のCHIコマンドベクトルCMD[3:0]に「1100」を書き込むことによって入力される。任意の他の状態で呼び出されるとき、あるいはビットWRTENが設定されていないとき、CMD[3:0]は「0000」=command_not_validにリセットされる。
SUC構成レジスタ1内のCHIコマンドベクトルCMD[3:0]に「0001」(CHIコマンド:CONFIG)を書き込むことによって非同期送信モードを離れることができる。E−レイモジュールがATMモードにある間、CCステータス及びエラーベクトルのPOCS[5:0]は「00 1000」を示す。
フレックスレイのATMモード送信では、入力バッファコマンドマスクレジスタの中のビットSTXRが「1」に設定されている間に、入力バッファコマンド要求レジスタにそれぞれのメッセージバッファの数を書き込むことによってフレームがトリガされる。このモードでは、スリープ解除、起動及びクロック同期は迂回される。
ループバックモード
CCがCONFIG状態にあり、テストレジスタ1の中のビットWRTENが「1」に設定されている間にSUC構成レジスタ1(CHIコマンド:LOOP_BACK)内のCHIコマンドベクトルCMD[3:0]に「1101」を書き込むことによってループバックモード状態に入る。任意の他の状態で呼び出されるとき、あるいはビットWRTENが設定されていないとき、CMD[3:0]は「0000」=command_not_validにリセットされる。
SUC構成レジスタ1内のCHIコマンドベクトルCMD[3:0]に「0001」(CHIコマンド:CONFIG)を書き込むことによって、ループバックモードを離れることができる。CCステータス及びエラーベクトルのPOCS[5:0]は、E−レイモジュールがループバックモードにある間に「00 1001」を示す。
>>>ループバックモードの説明<<<
4.3.2 テストレジスタ2(TEST2)
テストレジスタ2は、E−レイモジュールの埋め込みRAMブロックのRAMテストに必要とされるすべてのビットを保持する。このレジスタへの書き込みアドレスは、テストレジスタ1の中のビットWRTENが設定されるときにのみ可能である。
Figure 0004603045
RS[2:0] RAM選択
RAMテストモードでは、RS[2:0]によって選択されるRAMブロックがモジュールアドレス0x400から7FF(1024バイトアドレス)にマッピングされる。
000=入力バッファRAM1
001=入力バッファRAM2
010=出力バッファRAM1
011=出力バッファRAM2
100=一時バッファRAM A
101=一時バッファRAM B
110=メッセージRAM
111=未使用
SSEL[2:0] セグメント選択
完全なメッセージRAM(4608バイトアドレス)へのアクセスを可能とするためには、メッセージRAMは、セグメント化される。
000=RAMバイト0000hから03FFhへのアクセスがイネーブルされる。
001=RAMバイト0400hから07FFhへのアクセスがイネーブルされる。
010=RAMバイト0800hから0BFFhへのアクセスがイネーブルされる。
011=RAMバイト0C00hから0FFFhへのアクセスがイネーブルされる。
100=RAMバイト1000hから11FFhへのアクセスがイネーブルされる。
101...111=未使用
WRPB 書き込みパリティビット
選択されたRAMロケーションに書き込まれるパリティビットの値
RDPB 読み取りパリティビット
選択されたAMロケーションから読み取られるパリティビットの値
RAMテストモード
RAMテストモード(TMC[2:0]=「001」)では、7個のRAMブロックの内の1つが、それぞれの値にRS[2:0]をプログラミングすることによって直接的なRD/WRアクセスのために選択できる。
000: IBF1=入力バッファRAM
001: IBF2=入力バッファシャドーRAM
010: OBF1=出力バッファRAM
011: OBF2=出力バッファシャドーRAM
100: TBF1=一時バッファRAM A
101: TBF2=一時バッファRAM B
110: MBF=メッセージRAM
外部アクセスの場合、選択されたRAMブロックはアドレス空間400hから7FF(1024バイトアドレスまたは256ワードアドレス)にマッピングされる。
メッセージRAMの長さは使用可能なアドレス空間を超えるため、メッセージRAMは1024バイトのセグメントにセグメント化される。セグメントは、テストレジスタ2にSSEL[2:0]をプログラミングすることによって選択できる。
図7:E−レイRAMブロックへのテストモードアクセス
ロックレジスタ(LCK)
ロックレジスタは書き込み専用である。レジスタを読み取ると0x0000が戻る。
Figure 0004603045
CLK[7:0] 構成ロックキー
SUC構成レジスタ1にCMD[3:0]を書き込むことによってCONFIG状態を離れるためには、書き込み動作の前に、構成ロックキーへの2つの連続書き込みアクセスが直接的に先行しなければならない。この書き込みシーケンスが他のロケーションへの読み取りアクセスまたは書き込みアクセスによって割り込まれる場合、CCはCONFIG状態のままとなり、シーケンスは繰り返されなければならない。
第1の書き込み:0xCE =0b1100
1110
第2の書き込み:0x31 =0b0011
0001
TMK[7:0] テストモードキー
テストレジスタの中のビットWRTENを「1」に書き込むために、書き込み動作の前に、テストモードキーへの2つの連続書き込みアクセスが直接的に先行しなければならない。この書き込みシーケンスは他のロケーションへの読み取りアクセスまたは書き込みアクセスによって割り込まれる場合、ビットWRTENは「1」に設定され、シーケンスは繰り返されなければならない。
第1の書き込み:0x75 =0b0111
0101
第2の書き込み:0x8A =0b1000
1010
4.4 割り込みレジスタ
4.4.1 エラー割り込みレジスタ(EIR)
CCがリストされているエラー状態の1つを検出するとフラグがセットされる。フラグは、ホストがそれらをクリアするまでセットされたままである。フラグは対応するビット位置に「1」を書き込むことによってクリアされる。「0」を書き込んでもフラグに影響はない。ハードリセットもレジスタをクリアする。
Figure 0004603045
PEMC POCエラーモード変更
CCステータス及びエラーベクトルレジスタ内のERRM[1:0]によって信号で知らされるエラーモードが変化するたびに、このフラグがセットされる。
1=エラーモードが変化した。
0=エラーモードは変化していない。
CNV コマンド無効
このフラグは、SUC構成レジスタ1の中のCHIコマンドベクトルCMD[3:0]が、不正CHIコマンドのために「0000」にリセットされたことを信号で知らせる。
1=不正CHIコマンドが検出された。
0=不正CHIコマンドは検出されていない。
NSF 同期フレームは受信されず
このフラグは、前回の通信サイクルの間に同期フレームが受信されなかったことを信号で知らせる。通信サイクルあたり同期フレームの最小数は2である。
1=前回の通信サイクルの間に同期フレームが受信されなかった。
0=前回の通信サイクルの間に1つまたは複数の同期フレームが受信された。
MSF 同期フレーム最大数超過
このフラグは、受信された同期フレームの数がGTU構成レジスタ2の中でSNM[3:0]によって構成されるような通信サイクルあたりの同期フレームの最大数を超えていることを信号で知らせる。
1=構成されたより多くの同期フレームが受信された。
0=構成された範囲で受信された同期フレーム数
CCF クロック補正失敗
このフラグは、次に示すエラーの内の1つが発生すると常にサイクルの最後に設定される。
・損失レート補正信号
・損失オフセット補正信号
・15で停止したクロック補正失敗カウンタ
・クロック補正限度到達
クロック補正ステータスはクロック補正ステータスレジスタ1で監視される。CCFをリセットすると、クロック補正ステータスレジスタ1のCCLRフラグもクリアされる。
1=クロック補正失敗
0=クロック補正エラーなし
SCE スロット構成エラー
フラグは、ホストにスロット構成エラーを信号で知らせる。フラグは、メッセージRAMからフレームIDを読み取るときにスロット構成エラーを検出すると、メッセージハンドラによってセットされる(第5.11項メッセージ処理を参照)。
1=スロット構成エラー検出
0=スロット構成エラーは検出されない。
PERR パリティエラー
フラグは、ホストにパリティエラーを信号で知らせる。フラグは、RAMブロックの1つから読み取るときにパリティエラーを検出するとCCのパリティ論理回路によってセットされる(4.8.3 メッセージハンドラステータス(MHDS)メッセージハンドラステータスレジスタも参照)。
1=パリティエラー検出
0=パリティエラーは検出されない。
チャネル識別型エラーフラグ:
BCEA ビットコーディング/CRCエラーチャネルA
1=ビットコーディング、ヘッダCRCまたはフレームCRCエラーがチャネルAで検出された。
0=ビットコーディング、ヘッダCRCまたはフレームCRCエラーは検出されない。
SMA スロット不一致チャネルA
このビットは、成功裡に受信されたメッセージのフレームIDが現時点のスロットと異なるときにセットされる。エラーは通信サイクルの両方の部分で検出される。通信サイクルの静的セグメントでは、タイムスロットは現在の静止スロットである。通信サイクルの動的セグメントでは、タイムスロットはカレントミニスロットである。
1=スロット不一致がチャネルAで検出された。
0=スロット不一致は検出されなかった。
CCMA サイクルカウンタ不一致チャネルA
1=サイクルカウンタ不一致がチャネルAで検出された。
0=サイクルカウンタ不一致は検出されなかった。
LMA 長さ不一致チャネルA
1=長さ不一致がチャネルAで検出された
0=長さ不一致は検出されなかった。
USA 受け入れられなかった記号チャネルA
1=チャネルAで受け入れられなかった記号
0=チャネルAで受け入れられなかった記号
SVA このビットは、チャネルAで無感違反が発生するとセットされる。
1=チャネルAで無感違反が検出された。
0=チャネルAで無感違反は検出されなかった。
SMEA BGスケジュール監視エラーチャネルA
フラグは、ホストに、チャネルAでのバスガーディアンスケジュール監視違反を信号で知らせる。
1=バスガーディアンスケジュール監視エラーがチャネルAで検出された。
0=バスガーディアンスケジュール監視エラーは検出されなかった。
WSCA スリープ解除記号衝突インジケータチャネルA
フラグは、ホストにチャネルAでのスリープ解除記号衝突を信号で知らせる。
1=チャネルAでスリープ解除記号衝突が検出された。
0=チャネルAでスリープ解除記号衝突は検出されなかった。
BCEB ビットコーディング/CRCエラーチャネルB
1=チャネルBでビットコーディング、ヘッダCRCまたはフレームCRCエラーが検出された。
0=ビットコーディング、ヘッダCRC、またはフレームCRCエラーは検出されなかった。
SMB=スロット不一致チャネルB
このビットは、成功裡に受信されたメッセージのフレームIDがカレントタイムスロットと異なるときにセットされる。エラーは通信サイクルの両方の部分で検出される。通信サイクルの静的セグメントでは、タイムスロットはカレント静止スロットである。通信サイクルの動的セグメントでは、タイムスロットはカレントミニスロットである。
1=チャネルBでスロット不一致が検出された。
0=スロット不一致は検出されていない。
CCMB サイクルカウンタ不一致チャネルB
1=チャネルBでサイクルカウンタ不一致が検出された。
0=サイクルカウンタ不一致は検出されない。
LMB 長さ不一致チャネルB
1=チャネルBで長さ不一致が検出された。
0=長さ不一致は検出されない。
USB チャネルBで受け入れられなかった記号
1=チャネルBで受け入れられなかった記号
0=チャネルBで受け入れられなかった記号はない
SVB 無感違反チャネルB
このビットは、チャネルBで無感違反が発生するとセットされる。
1=チャネルBで無感違反が検出された。
0=チャネルBでは無感違反は検出されなかった。
SMEB BGスケジュール監視エラーチャネルB
フラグは、ホストに、チャネルBでのバスガーディアンスケジュール監視違反を信号で知らせる。
1=チャネルBでバスガーディアンスケジュール監視エラーが検出された。
0=バスガーディアンスケジュール監視エラーは検出されなかった。
WSCB スリープ解除記号衝突インジケータチャネルB
フラグは、ホストにチャネルBでのスリープ解除記号衝突を信号で知らせる。
1=チャネルBでスリープ解除記号衝突が検出された。
0=チャネルBでスリープ解除記号衝突が検出されなかった。
4.4.2 ステータス割り込みレジスタ(SIR)
フラグは、対応するイベントが発生するとCCによってセットされる。フラグは、ホストがそれらをクリアにするまでセットされたままである。イネーブルされている場合、割り込みは、ビットの1個が設定されている間は保留状態である。フラグは、対応するビット位置に「1」を書き込むことによってクリアされる。「0」を書き込んでもフラグに影響はない。ハードリセットもレジスタをクリアする。
Figure 0004603045
WST スリープ解除ステータス
CCステータス及びエラーベクトルレジスタ内のスリープ解除ステータスベクトルWSV[2:0]が変化するたびに、このフラグがセットされる。
1=スリープ解除ステータスが変化した。
0=スリープ解除ステータスは変化していない。
CAS 衝突回避記号
このフラグは、CASが受信されるとCCによってセットされる。
1=CAS記号が受信された。
0=CAS記号は受信されなかった。
CYCS サイクル開始割り込み
このフラグは、通信サイクルが開始するとCCによってセットされる。
1=通信サイクルが開始した。
0=通信サイクルは開始しなかった。
TXI 送信割り込み
このフラグは、フレーム送信が成功裡に終了した後にCCによってセットされる。
1=少なくとも1つのフレームが成功裡に送信された。
0=フレームが送信されなかった。
RXI 受信割り込み
このフラグは、フレームが受信され、専用受信バッファの内の1つに保存されるとCCによってセットされる。
1=少なくとも1つの受信バッファが総充填状態である。
0=すべての受信バッファが空である。
RFNE 受信FIFOが空ではない
このフラグは、フレームが受信され、FIFOバッファに保存されるとCCによってセットされる。
1=受信FIFOが空ではない。
0=受信FIFOは空である。
RFO 受信FIFO無効
このフラグは、受信FIFOが検出されるとCCによって設定される。
1=受信FIFO無効が検出された。
0=受信FIFO無効は検出されていない。
NMVC ネットワーク管理ベクトル変化
この割り込みフラグは、ホストに可視のネットワーク管理ベクトルの変化を信号で知らせる。
1=ネットワーク管理ベクトルが変化した。
0=ネットワーク管理ベクトルに変化なし
TI0 タイマ割り込み0
タイマ割り込み0構成レジスタにプログラミングされた条件が満たされると、このフラグがセットされる。タイマ割り込み0も、ピンeray_tint0で信号で知らされる。
1=タイマ割り込み0が発生した。
0=タイマ割り込み0なし
TI1 タイマ割り込み1
タイマ割り込み1構成レジスタにプログラミングされた条件が満たされると、このフラグがセットされる。タイマ割り込み1もピンeray_tint1で信号で知らされる。
1=タイマ割り込み1が発生した。
0=タイマ割り込み1なし
TIBC 転送入力バッファ完了
入力バッファからメッセージRAMへのデータ転送が完了し、入力バッファコマンド要求レジスタの中のビットIBSYSがメッセージハンドラによってリセットされるたびに、このフラグがセットされる。
1=入力バッファとメッセージRAMの間の転送が完了した。
0=ビットがリセットされた後転送は完了していない。
TOBC 転送出力バッファ完了
メッセージRAMから出力バッファへのデータ転送が完了し、出力バッファコマンド要求レジスタの中のビットOBSYSがメッセージハンドラによってリセットされるたびに、このフラグがセットされる。
1=メッセージRAMと出力バッファの間の転送が完了した。
0=ビットがリセットされて以来転送は完了していない。
SWE 停止監視イベント
停止監視レジスタに位置するそれぞれの制御ビットによってイネーブルされている場合、ピンeray_stpwtでの検出されたエッジが停止監視イベントを生成する。
1=停止監視イベントが発生した。
0=停止監視イベントなし
チャネル識別型ステータスフラグ:
WUSA スリープ解除記号チャネルA
このフラグは、スリープ解除記号がチャネルAで受信されるとセットされる。
1=スリープ解除記号チャネルA
0=チャネルAにスリープ解除記号なし
MTSA MTSがチャネルAで受信された(vss!ValidMTSA)
前回のシンボルウィンドウの間にチャネルAで媒体アクセステスト記号が受信された。シンボルウィンドウの最後で、チャネルごとにCCによって更新された。
1=MTS記号がチャネルAで受信された。
0=MTS記号は受信されていない。
WUSB スリープ解除記号チャネルB
このフラグは、スリープ解除記号がチャネルBで受信されるとセットされる。
1=スリープ解除記号チャネルB
0=チャネルBにスリープ解除記号なし
MTSB MTSがチャネルBで受信された(vss!ValidMTSB)
前回のシンボルウィンドウの間にチャネルBで媒体アクセステスト記号が受信された。シンボルウィンドウの最後で、チャネルごとにCCによって更新された。
1=MTS記号がチャネルBで受信された。
0=MTS記号が受信されていない。
エラー割り込み回線選択(EILS)
エラー割り込み回線選択レジスタの設定は、特定のエラー割り込みフラグにより生じる割り込みを2つのモジュール割り込み回線(eray_int0またはeray_int1)の1つに割り当てる。
Figure 0004603045
PEMCL POCエラーモード変更割り込み回線
1=割り込みが割り込み回線eray_int1に割り当てられた。
0=割り込みが割り込み回線eray_int0に割り当てられた。
CNVL コマンド無効割り込み回線
1=割り込みが割り込み回線eray_int1に割り当てられた。
0=割り込みが割り込み回線eray_int0に割り当てられた。
NSFL 同期フレーム受信なし割り込み回線
1=割り込みが割り込み回線eray_int1に割り当てられた。
0=割り込みが割り込み回線eray_int0に割り当てられた。
MSFL 同期フレーム最大数割り込み回線超過
1=割り込みが割り込み回線eray_int1に割り当てられた。
0=割り込みが割り込み回線eray_int0に割り当てられた。
CCFL クロック補正失敗割り込み回線
1=割り込みが割り込み回線eray_int1に割り当てられた。
0=割り込みが割り込み回線eray_int0に割り当てられた。
SCEL スロット構成エラー割り込み回線
1=割り込みが割り込み回線eray_int1に割り当てられた。
0=割り込みが割り込み回線eray_int0に割り当てられた。
PERRL パリティエラー割り込み回線
1=割り込みが割り込み回線eray_int1に割り当てられた。
0=割り込みが割り込み回線eray_int0に割り当てられた。
BCEAL ビットコーディング/CRCエラーチャネルA割り込み回線
1=割り込みが割り込み回線eray_int1に割り当てられた。
0=割り込みが割り込み回線eray_int0に割り当てられた。
SMAL スロット不一致チャネルA割り込み回線
1=割り込みが割り込み回線eray_int1に割り当てられた。
0=割り込みが割り込み回線eray_int0に割り当てられた。
CCMAL サイクルカウンタ不一致チャネルA割り込み回線
1=割り込みが割り込み回線eray_int1に割り当てられた。
0=割り込みが割り込み回線eray_int0に割り当てられた。
LMAL 長さ不一致チャネルA割り込み回線
1=割り込みが割り込み回線eray_int1に割り当てられた。
0=割り込みが割り込み回線eray_int0に割り当てられた。
USAL 受け入れられなかった記号チャネルA
1=割り込みが割り込み回線eray_int1に割り当てられた。
0=割り込みが割り込み回線eray_int0に割り当てられた。
SVAL 無感違反チャネルA割り込み回線
1=割り込みが割り込み回線eray_int1に割り当てられた。
0=割り込みが割り込み回線eray_int0に割り当てられた。
SMEAL BGスケジュール監視エラーチャネルA割り込み回線
1=割り込みが割り込み回線eray_int1に割り当てられた。
0=割り込みが割り込み回線eray_int0に割り当てられた。
WSCAL スリープ解除記号衝突インジケータチャネルA割り込み回線
1=割り込みが割り込み回線eray_int1に割り当てられた。
0=割り込みが割り込み回線eray_int0に割り当てられた。
BCEBL ビットコーディング/CRCエラーチャネルB割り込み回線
1=割り込みが割り込み回線eray_int1に割り当てられた。
0=割り込みが割り込み回線eray_int0に割り当てられた。
SMBL スロット不一致チャネルB割り込み回線
1=割り込みが割り込み回線eray_int1に割り当てられた。
0=割り込みが割り込み回線eray_int0に割り当てられた。
CCMBL サイクルカウンタ不一致チャネルB割り込み回線
1=割り込みが割り込み回線eray_int1に割り当てられた。
0=割り込みが割り込み回線eray_int0に割り当てられた。
LMBL 長さ不一致チャネルB割り込み回線
1=割り込みが割り込み回線eray_int1に割り当てられた。
0=割り込みが割り込み回線eray_int0に割り当てられた。
USBL 受け入れられない記号チャネルB割り込み回線
1=割り込みが割り込み回線eray_int1に割り当てられた。
0=割り込みが割り込み回線eray_int0に割り当てられた。
SVBL 無感違反チャネルB割り込み回線
1=割り込みが割り込み回線eray_int1に割り当てられた。
0=割り込みが割り込み回線eray_int0に割り当てられた。
SMEBL BGスケジュール監視エラーチャネルB割り込み回線
1=割り込みが割り込み回線eray_int1に割り当てられた。
0=割り込みが割り込み回線eray_int0に割り当てられた。
WSCBL スリープ解除記号衝突インジケータチャネルB割り込み回線
1=割り込みが割り込み回線eray_int1に割り当てられた。
0=割り込みが割り込み回線eray_int0に割り当てられた。
4.4.4 ステータス割り込み回線選択(SILS)
ステータス割り込み回線選択レジスタの設定は、特定のステータス割り込みフラグにより生じる割り込みを、2つのモジュール割り込み回線(eray_int0またはeray_int1)の内の1つに割り当てる。
Figure 0004603045
WSTL スリープ解除ステータス割り込み回線
1=割り込みが割り込み回線eray_int1に割り当てられた。
0=割り込みが割り込み回線eray_int0に割り当てられた。
CASL 衝突回避記号割り込み回線
1=割り込みが割り込み回線eray_int1に割り当てられた。
0=割り込みが割り込み回線eray_int0に割り当てられた。
CYCL サイクル開始割り込み回線
1=割り込みが割り込み回線eray_int1に割り当てられた。
0=割り込みが割り込み回線eray_int0に割り当てられた。
TXIL 送信割り込み回線
1=割り込みが割り込み回線eray_int1に割り当てられた。
0=割り込みが割り込み回線eray_int0に割り当てられた。
RXIL 受信割り込み回線
1=割り込みが割り込み回線eray_int1に割り当てられた。
0=割り込みが割り込み回線eray_int0に割り当てられた。
RFNEL 受信FIFO空なし割り込み回線
1=割り込みが割り込み回線eray_int1に割り当てられた。
0=割り込みが割り込み回線eray_int0に割り当てられた。
RFOL 受信FIFO無効割り込み回線
1=割り込みが割り込み回線eray_int1に割り当てられた。
0=割り込みが割り込み回線eray_int0に割り当てられた。
NMVCL ネットワーク管理ベクトル変更割り込み回線
1=割り込みが割り込み回線eray_int1に割り当てられた。
0=割り込みが割り込み回線eray_int0に割り当てられた。
TI0L タイマ割り込み0回線
1=割り込みが割り込み回線eray_int1に割り当てられた。
0=割り込みが割り込み回線eray_int0に割り当てられた。
TI1L タイマ割り込み1回線
1=割り込みが割り込み回線eray_int1に割り当てられた。
0=割り込みが割り込み回線eray_int0に割り当てられた。
TIBCL 転送入力バッファ完了割り込み回線
1=割り込みが割り込み回線eray_int1に割り当てられた。
0=割り込みが割り込み回線eray_int0に割り当てられた。
TOBCL 転送出力バッファ完了割り込み回線
1=割り込みが割り込み回線eray_int1に割り当てられた。
0=割り込みが割り込み回線eray_int0に割り当てられた。
SWEL 停止監視イベント割り込み回線
1=割り込みが割り込み回線eray_int1に割り当てられた。
0=割り込みが割り込み回線eray_int0に割り当てられた。
WUSAL スリープ解除記号チャネルA割り込み回線
1=割り込みが割り込み回線eray_int1に割り当てられた。
0=割り込みが割り込み回線eray_int0に割り当てられた。
MTSAL 媒体アクセステスト記号チャネルA割り込み回線
1=割り込みが割り込み回線eray_int1に割り当てられた。
0=割り込みが割り込み回線eray_int0に割り当てられた。
WUSBL スリープ解除記号チャネルB割り込み回線
1=割り込みが割り込み回線eray_int1に割り当てられた。
0=割り込みが割り込み回線eray_int0に割り当てられた。
MTSBL 媒体アクセステスト記号チャネルB割り込み回線
1=割り込みが割り込み回線eray_int1に割り当てられた。
0=割り込みが割り込み回線eray_int0に割り当てられた。
4.4.5 エラー割り込みイネーブル設定/リセット(EIES、EIER)
エラー割り込みイネーブルレジスタの設定は、エラー割り込みレジスタのいずれのステータス変化が割り込みを生じさせるのかを決定する。イネーブルビットは、アドレス0x0030に書き込むことによって設定され、アドレス0x0034を書き込むことによってリセットされる。「1」を書き込むと特定のイネーブルビットが設定/リセットされ、「0」は影響しない。
Figure 0004603045
PEMCE POCエラーモード変更割り込みイネーブル
1=プロトコルエラーモード変更割り込みがイネーブルされた。
0=割り込みがディスエーブルされた。
CNVE コマンド無効割り込みイネーブル
1=コマンド無効割り込みイネーブル
0=割り込みがディスエーブルされた。
NSFE= 同期フレーム受信なし割り込みイネーブル
1=同期フレーム受信なし割り込みがイネーブルされた。
0=割り込みがディスエーブルされた。
MSFE 同期フレーム最大数超過割り込みイネーブル
1=同期フレーム最大数超過割り込みがイネーブルされた。
0=割り込みがディスエーブルされた。
CCFE クロック補正失敗割り込みイネーブル
1=クロック補正失敗割り込みがイネーブルされた。
0=割り込みがディスエーブルされた。
SCEE スロット構成エラー割り込みイネーブル
1=スロット構成エラー割り込みがイネーブルされた。
0=割り込みがディスエーブルされた。
PERRE パリティエラー割り込みイネーブル
1=パリティエラー割り込みがイネーブルされた
0=割り込みがディスエーブルされた。
BCEAE ビットコーディング/CRCエラーチャネルA割り込みイネーブル
1=ビットコーディング/CRCエラーチャネルA割り込みがイネーブルされた。
0=割り込みがディスエーブルされた。
SMAE スロット不一致チャネルA割り込みイネーブル
1=スロット不一致チャネルA割り込みがイネーブルされた。
0=割り込みがディスエーブルされた。
CCMAE=サイクルカウンタ不一致チャネルA割り込みイネーブル
1=サイクルカウンタ不一致チャネルA割り込みがイネーブルされた。
0=割り込みがディスエーブルされた。
LMAE 長さ不一致チャネルA割り込みイネーブル
1=長さ不一致チャネルA割り込みがイネーブルされた。
0=割り込みがディスエーブルされた。
USAE 受け入れられなかった記号チャネルA割り込みイネーブル
1=受け入れられなかった記号チャネルA割り込みがイネーブルされた。
0=割り込みがディスエーブルされた。
SVAE 無感違反チャネルA割り込みイネーブル
1=無感違反チャネルA割り込みがイネーブルされた。
0=割り込みがディスエーブルされた。
SMEAE BGスケジュール監視エラーチャネルA割り込みイネーブル
1=BGスケジュール監視エラーチャネルA割り込みがイネーブルされた。
0=割り込みがディスエーブルされた。
WSCAE スリープ解除衝突インジケータチャネルA割り込みイネーブル
1=スリープ解除衝突インジケータチャネルA割り込みがイネーブルされた。
0=割り込みがディスエーブルされた。
BCEBE ビットコーディング/CRCエラーチャネルB割り込みイネーブル
1=ビットコーディング/CRCエラーチャネルB割り込みがイネーブルされた。
0=割り込みがディスエーブルされた。
SMBE=スロット不一致チャネルB割り込みイネーブル
1=スロット不一致チャネルB割り込みがイネーブルされた。
0=割り込みがディスエーブルされた。
CCMBE サイクルカウンタ不一致チャネルB割り込みイネーブル
1=サイクルカウンタ不一致チャネルB割り込みがイネーブルされた。
0=割り込みがディスエーブルされた。
LMBE 長さ不一致チャネルB割り込みイネーブル
1=長さ不一致チャネルB割り込みがイネーブルされた。
0=割り込みがディスエーブルされた。
USBE 受け入れられなかった記号チャネルB割り込みイネーブル
1=受け入れられなかった記号チャネルB割り込みがイネーブルされた。
0=割り込みがディスエーブルされた。
SVBE 無感違反チャネルB割り込みイネーブル
1=無感違反チャネルB割り込みがイネーブルされた。
0=割り込みがディスエーブルされた。
SMEAE BGスケジュール割り込み監視エラーチャネルB割り込みイネーブル
1=BGスケジュール監視エラーチャネルB割り込みがイネーブルされた。
0=割り込みがディスエーブルされた。
WSCAE スリープ解除衝突インジケータチャネルB割り込みイネーブル
1=スリープ解除衝突インジケータチャネルB割り込みがイネーブルされた。
0=割り込みがディスエーブルされた。
4.4.6 ステータス割り込みイネーブル設定/リセット(SIES、SIER)
ステータス割り込みイネーブルレジスタの設定は、ステータス割り込みレジスタのいずれのステータス変化が割り込みを生じさせるのかを決定する。イネーブルビットは、アドレス0x0038に書き込むことによって設定され、アドレス0x003Cに書き込むことによりリセットされる。「1」を書き込むと特定のイネーブルビットが設定/リセットされ、「0」は影響しない。
Figure 0004603045
WSTE スリープ解除割り込みイネーブル
1=スリープ解除ステータス割り込みがイネーブルされた。
0=割り込みがディスエーブルされた。
CASE 衝突回避記号割り込みイネーブル
1=衝突回避記号割り込みがイネーブルされた。
0=割り込みがディスエーブルされた。
CYCSE サイクル開始割り込みイネーブル
1=サイクル開始割り込みがイネーブルされた。
0=割り込みがディスエーブルされた。
TXIE 送信割り込みイネーブル
1=送信割り込みがイネーブルされた。
0=割り込みがディスエーブルされた。
RXIE 受信割り込みイネーブル
1=受信割り込みがイネーブルされた。
0=割り込みがディスエーブルされた。
RFNEE 受信FIFO空なし割り込みイネーブル
1=受信FIFO空なし割り込みがイネーブルされた。
0=割り込みがディスエーブルされた。
RFOE 受信FIFO無効割り込みイネーブル
1=受信FIFO無効割り込みがイネーブルされた。
0=割り込みがディスエーブルされた。
NMVCE ネットワーク管理ベクトル変化割り込みイネーブル
1=ネットワーク管理ベクトル変化割り込みがイネーブルされた。
0=割り込みがディスエーブルされた。
TI0E タイマ割り込み0イネーブル
1=タイマ割り込み0がイネーブルされた。
0=割り込みがディスエーブルされた。
TI1E タイマ割り込み1イネーブル
1=タイマ割り込み1がイネーブルされた。
0=割り込みがディスエーブルされた。
TIBCE 転送入力バッファ完了割り込みイネーブル
1=転送入力バッファ完了割り込みがイネーブルされた。
0=割り込みがディスエーブルされた。
TOBCE 転送出力バッファ完了割り込みイネーブル
1=転送出力バッファ完了割り込みがイネーブルされた。
0=割り込みがディスエーブルされた。
SWEE 停止監視イベント割り込みイネーブル
1=停止監視イベント割り込みがイネーブルされた。
0=割り込みがディスエーブルされた。
WUSAE スリープ解除記号チャネルA割り込みイネーブル
1=スリープ解除記号チャネルA割り込みがイネーブルされた。
0=割り込みがディスエーブルされた。
MTSAE MTSチャネルAで受信済み割り込みイネーブル
1=MTSチャネルAで受信済み割り込みがイネーブルされた。
0=割り込みがディスエーブルされた。
WUSAE スリープ解除記号チャネルB割り込みイネーブル
1=スリープ解除記号チャネルB割り込みがイネーブルされた。
0=割り込みがディスエーブルされた。
MTSBE MTSチャネルBで受信済み割り込みイネーブル
1=MTBチャネルBで受信済み割り込みがイネーブルされた。
0=割り込みがディスエーブルされた。
割り込み回線イネーブル(ILE)
ホストに対する2つの割り込み回線(eray_int0、eray_int1)のそれぞれが、ビットEINT0とEINT1をプログラミングすることによって別々にイネーブル/ディスエーブルできる。
Figure 0004603045
EINT0 イネーブル割り込み回線0
1=割り込み回線eray_int0がイネーブルされた。
0=割り込み回線eray_int0がディスエーブルされた。
EINT1 イネーブル割り込み回線1
1=割り込み回線eray_int1がイネーブルされた。
0=割り込み回線eray_int1がディスエーブルされた。
4.4.8 タイマ0構成(T0C)
絶対タイマ。サイクルカウント及びマクロチックに関して、タイマ0割り込みが発生する時点を特定する。タイマ0割り込みがアサートされると、出力信号eray_tint0が1マクロチックの間「1」に設定される。
タイマ0は、POCがNORMAL_ACTIVE状態またはNORMAL_PASSIVE状態のどちらかにある限り活性化できる。タイマ0は、2つの状態の移行を除き、NORMAL_ACTIVE状態またはNORMAL_PASSIVE状態を終了するときに非活性化される。
タイマの再構成の前に、タイマはビットT0RCを「0」に書き込むことによって最初に中止されなければならない。
Figure 0004603045
T0RC タイマ0実行制御
1=タイマ0実行中
0=タイマ0中止
T0MS タイマ0モード選択
1=連続モード
0=単一ショットモード
T0CC[6:0] タイマ0サイクルコード
7ビットのタイマ0サイクルコードが、タイマ0割り込みの生成のために使用されるサイクルセットを決定する。サイクルコードの構成についての詳細は、5.7.4サイクルカウンタフィルタリングを参照。
T0MO[13:0] タイマ0マクロチックオフセット
割り込みが発生しなければならないサイクルの始まりからのマクロチックオフセットを構成する。タイマ0割り込みはサイクルセットのサイクルごとにこのオフセットで発生する。
4.4.9 タイマ1構成(T1C)
相対タイマ。指定数のマクロチックが期限切れになった後に、タイマ1中断が、1マクロチックの間、出力信号eray_tint1を「1」に設定することによってアサートされる。
タイマ1は、POCがNORMAL_ACTIVE状態またはNORMAL_PASSIVE状態のどちらかにある限り稼動可能である。タイマ1は、2つの状態の間での移行を除き、NORMAL_ACTIVE状態またはNORMAL_PASSIVE状態を終了するときに停止される。
タイマの再構成の前、タイマはビットT1RCを「0」に書き込むことによって最初に中止されなければならない。
Figure 0004603045
T1RC タイマ1実行制御
1=タイマ1実行中
0=タイマ1中止
TIMS タイマ1モード選択
1=連続モード
0=単一ショットモード
T1MC[13:0] タイマ1マクロチックカウント
構成されたマクロチックカウントに達すると、タイマ1割り込みが生成される。有効値は2から16,383MTである。
4.4.10 停止監視レジスタ(STPW)
停止監視イベントは、ピンeray_stpwtの立ち上がりエッジまたは立下りエッジによって、あるいはビットSWTを「1」に書き込むことによってホストによって生成できる。停止監視イベント時、実際のサイクルカウンタとマクロクロックの値は停止監視レジスタに保存され、ホストによって読み出すことができる。
Figure 0004603045
ESW イネーブル停止監視
単一ショットモードでは、停止監視イベント発生後にこのビットがリセットされる。
1=停止監視がイネーブルされた。
0=停止監視がディスエーブルされた。
SWMS 停止監視モード選択
1=連続モード
0=単一ショットモード
EDGE 停止監視トリガエッジ選択
1=立ち上がりエッジ
0=立下りエッジ
SWT ソフトウェアトリガ
ホストがこのビットを「1」に書き込むと、停止監視イベントが生成される。次の停止監視イベントを生成するには、ホストはビットを再度「1」に書き込まなければならない。ESW=「0」である間だけビットは書き込み可能である。
1=停止監視イベントが生成された。
0=停止監視イベントは生成されなかった。
SCCV[5:0] 停止サイクルカウンタ値
停止監視イベントが発生したときのサイクルカウンタの状態。有効値は0から63である。
SMTV[13:0] 停止マクロチック値
停止監視イベントが発生したときのマクロチックカウンタの状態。有効値は0から16,000である。
注記:ビットESWとSWTは同時に「1」に設定できない。この場合、書き込みアクセスが無視され、両方のビットともそれらの過去の値を保つ。
4.5 CC制御レジスタ
本項は、ホストがCCの動作を制御できるようにするためにCCによって供給されるレジスタを列挙する。構成データの大部分は、CCがCONFIG状態にないときにホストが変更することはできない。ハードウェアリセットからCONFIG状態に入ったとき、あるいはHALT状態からCONFIG状態に入ったときに構成データがリセットされる。ホストがCCにCONFIG状態を終了させたい場合には、ホストは第4.3.3項ロックレジスタ(LCK)に説明されているように進めなければならない。
アスタリスク*で記されているすべてのビットはCONFIG状態だけで更新できる!
4.5.1 SUC構成レジスタ1(SUCC1)
Figure 0004603045
CMD[3:0] CHIコマンドベクトル
ホストはいつでもCHIコマンドを書き込んでよいが、特定のコマンドは特定の状態だけでイネーブルされる。コマンドがイネーブルされていない場合、それは実行されず、CHIコマンドベクトルCMD[3:0]は「0000」=command_not_validにリセットされる。予約されたCHIコマンドはハードウェアテスト機能に属し、通常のモードではイネーブルされない。
0000=command_not_valid
0001=CONFIG
0010=READY
0011=WAKEUP
0100=RUN
0101=ALL_SLOTS
0110=HALT
0111=FREEZE
1000=SEND_MTS
1001=ALLOW_COLDSTART
1010=RESET_STATUS_INDICATORS
1011=MONITOR_MODE
1100=予約済み
1101=予約済み
1110=予約済み
1111=予約済み
CHIコマンドは以下のアクションをトリガする。
command_not_valid
どのような状態においても機能せず。CMD[3:0]が不正コマンドのために「0000」にリセットされると、エラー割り込みレジスタ内のビットCNVが設定され、イネーブルされる場合、割り込みが生じる。
CONFIG
状態MONITORまたはREADYで呼び出されると、状態CONFIGに移行する。HALT状態で呼び出されると、CCステータス及びエラーベクトルレジスタに位置するステータスフラグDCREQをリセットするために該コマンドの前にコマンドRESET_STATUS_INDICATORSが先行しなければならない。それ以外の場合、CMD[3:0]は「0000」=command_not_validにリセットされる。任意の他の状態で呼び出されると、CMD[3:0]は「0000」=command_not_validにリセットされる。
READY
状態CONFIG、NORMAL_ACTIVE、NORMAL_PASSIVE、STARTUPまたはWAKEUPで呼び出されると状態READYに移行する。任意の他の状態で呼び出されると、CMD[3:0]は「0000」=command_not_validにリセットされる。
WAKEUP
状態READYで呼びされると、状態WAKEUPに移行する。ビットSWUが「1」に設定される場合、CCはWAKEUP_SEND状態に移行し、スリープ解除パターンを送信する。任意の他の状態で呼び出されると、CMD[3:0]は「0000」=command_not_validにリセットされる。
RUN
状態READYで呼び出されると状態STARTUPに移行する。任意の他の状態で呼び出されると、CMD[3:0]は「0000」=command_not_validにリセットされる。
ALL_SLOTS
状態NORMAL_ACTIVEまたはNORMAL_PASSIVEで呼び出される次のend_of_cycleのときに成功裡に起動/統合した後に単一スロットモードを終了する。任意の他の状態で呼び出されると、CMD[3:0]は「0000」=command_not_validにリセットされる。
HALT
NORMAL_ACTIVEまたはNORMAL_PASSIVE状態で呼び出されると次のend_of_cycleで状態HALTに移行する。任意の他の状態で呼び出されると、CMD[3:0]は「0000」=command_not_validにリセットされる。
FREEZE
状態HALTに移行し、CCステータス及びエラーベクトルレジスタ内のフリーズステータスインジケータFSIビットを設定する。
SEND_MTS
MTSA、MTSBによって構成されるチャネルでの以下のサイクルのシンボルウィンドウの間に単一MTS記号を送信する。
ALLOW_COLDSTART
ノードのコール祖スタートをイネーブルするためにCSIビットをリセットする。
RESET_STATUS_INDICATORS
CCステータス及びエラーベクトルレジスタに位置するステータスフラグ、CSNI、CSAI、SMRI及びDCREQをリセットする。
MONITOR_MODE
状態CONFIGで呼び出されると状態MONITOR_MODEに移行する。この状態では、CCはフレックスレイフレームとCAS/MTS記号を受信する。それはコーディングエラーも検出できる。受信されたフレームの時間的なインテグリティはチェックされない。この状態は、フレックスレイネットワークの起動が失敗した場合にデバッグの目的で使用できる。任意の他の状態で呼び出されると、CMD[3:0]は「0000」=command_not_validにリセットされる。
注記:・MONITOR_MODE状態では、有効機構を最初に選択(the pick first valid mechanism)がディスエーブルされている。つまり、受信メッセージバッファは1つのチャネル上だけで受信するように構成されてよい。
・CCがすでに要求された状態にある間に状態変化コマンドを適用すると、これはCMD[3:0]を「command_not_valid」にリセットしない。
TXST キースロットでの送信起動フレーム(pKeySlotUsedForStartup)
キースフロットが起動フレームを送信するために使用されるかどうかを規定する。
1=キースロットが起動フレームを送信するために使用される。
0=起動フレームはキースロットで送信されない。
TXSY キースロットで同期フレーム送信(pKeySlotUsedForSync)
1=キースロットは同期フレームを送信するために使用される。
0=キースロットで同期フレームは送信されない。
CSI コールドスタート抑制(vColdStartInhibit)
ビットは、Coldstartノードがコールドスタートを起動できないようにする。ビットCSIはCONFIG状態だけで設定できる。CSIは、いつでもCMD[3:0]に「1001」を書き込むことによってリセットできる。
1=ディスエーブルされたノードのコールドスタート
0=イネーブルされたノードのコールドスタート
CSA[4:0] コールドスタート試行(gColdStartAttempts)
コールドスタートするノードが別のノードから有効な応答を受信しなくても、ネットワークを起動することを許される最大数の試行を構成する。それはCONFIG状態だけで修正できる。クラスタの全ノードで同一でなければならない。有効値は2から31である。
PTA[4:0] 受動から能動(pAllowPassiveToActive)
CCがNORMAL_PASSIVEからNORMAL_ACTIVE状態に送信することを許される前に有効クロック補正条件を有さなければならない連続偶数/奇数サイクル組の数を規定する。「00000」に設定されていると、CCはNORMAL_PASSIVEからNORMAL_ACTIVE状態に送信することを許されていない。それはCONFIG状態だけで修正できる。有効値は0から31組の偶数/奇数サイクル組である。
WUCS スリープ解除チャネル選択(pWakeupChannel)
このビットを用いて、ホストはCCがスリープ解除パターンを送信するチャネルを選択する。CCは、CONFIG状態にないときにこのビットのステータスを変更しようとする試みを無視する。
1=チャネルBでスリープ解除パターンを送信する。
0=チャネルAでスリープ解除パターンを送信する。
TSM 送信スロットモード(pSingleSlotEnabled)
起動の完了後に選択された送信スロットモードに入る。SINGLE(単一)スロットモードでは、CCは事前設定されたキースロットだけで送信してよい。スロットはMHD構成レジスタ2に位置する同期フレームIDSFIC[10:0]によって規定される。ALL(全)スロットモードでは、CCはすべてのスロットで送信してよい。ビットはCONFIG状態だけで設定できる。ビットは、ホストが、CMD[3:0]=「0101」を書き込むことによってALL_SLOTSコマンドを成功裡に適用したときにリセットされる。
1=SINGLE(単一)スロットモード
0=ALL(全)スロットモード
HCSE クロック同期エラーのための中止(pAllowHaltDueToClock)
クロック同期エラーに対するCCの反応を制御する。ビットはCONFIG状態だけで修正できる。
1=CCはHALT(中止)状態に入る。
0=CはNORMAL_PASSIVEに入る/のままとなる。
CF サイクルフィルタリング
このビットがホストによって設定されると、CCは、送信バッファ、受信バッファ及びFIFOバッファすべての構成されたサイクルカウンタフィルタリングを適用する。CCは、CONFIG状態にないときにはこのビットのステータスを変更しようとする試みを無視する。それはクラスタの全ノードで同時に設定されなければならない。
MTSA MTS送信のためのチャネルA選択
ビットは、CMD[3:0]に「1010」を書き込むことによって、要求される場合にはMTS記号送信のためにチャネルAを選択する。フラグはデフォルトでリセットされ、CONFIG状態だけで修正されてよい。
1=チャネルAはMTS送信に選択される。
0=チャネルAはMTS送信に選択されない。
MTSB MTS送信のためのチャネルB選択
ビットは、CMD[3:0]に「1010」を書き込むことによって、要求される場合にはMTS記号送信のためにチャネルBを選択する。フラグはデフォルトでリセットされ、CONFIG状態だけで修正されてよい。
1=チャネルBはMTS送信に選択される。
0=チャネルBはMTS送信に選択されない。
CCHA チャネルAに接続済み(pChannels)
ノードがチャネルAに接続されているかどうかを設定する。
1=ノードがチャネルAに接続されている。
0=ノードがチャネルAに接続されていない。
CCHB チャネルBに接続済み(pChannels)
ノードがチャネルBに接続されているかどうかを設定する。
1=ノードがチャネルBに接続されている。
0=ノードがチャネルBに接続されていない。
4.5.2 SUC構成レジスタ2(SUCC2)
CCはCONFIG状態だけでレジスタの修正を受け入れる。
Figure 0004603045
LT[20:0] 傾聴タイムアウト(pdListenTimeout)
起動及びスリープ解除傾聴タイムアウトを設定する。有効値は1444から1,283,846μTである。
LTN[3:0] 傾聴タイムアウトノイズ(gListenNoise)
クラスタ定数pdListenタイムアウトの倍数として表されるノイズの存在下で起動及びスリープ解除傾聴タイムアウトのための上限を設定する。ハードウェアはこの値を、ここでプログラミングされる値より大きい値が使用されると解釈する。クラスタの全ノードで同一でなければならない。有効値は2から16である。
4.5.3 PRT構成レジスタ1(PRT1)
CCはCONFIG状態だけでレジスタの修正を受け入れる。
Figure 0004603045
TSST[3:0] 送信開始シーケンス送信機(gdTSSTransmitter)
ビット時間単位で(10bpsで1ビット時間=4μT=100ns)送信起動シーケンス(TSS)の持続期間を設定する。クラスタの全ノードで同一でなければならない。有効値は5から15ビット時間である。
BRP[1:0] ボーレートプレスケーラ(gdSampleClockPeriod,
pSamplePerMicrotick)
ボーレートプレスケーラは、フレックスレイバス上のボーレートを設定する。以下に一覧表示されるボーレートはサンプルクロックeray_sclk=80MHzで有効である。
00=毎秒10MBit
01=毎秒 5MBit
10=毎秒2.5MBit
11=毎秒1.25MBit
RXW[8:0] スリープ解除記号受信ウィンドウ長(gdWakeupSymbolRxWindow)
受信機がスリープ解除として記号を認識するために、記号がその中でビット時間の倍数で受信されなければならないウィンドウ長を設定する。クラスタの全ノードで同一でなければならない。有効値は76から301ビット時間である。
RWP[5:0] 送信スリープ解除パターンの反復(pWakeupPattern)
Txスリープ解除記号の反復(シーケンス)数を設定する。ハードウェアはこの値を、ここでプログラミングされる値より多い値が使用されると解釈する。有効値は2から63である。
4.5.4 PRT構成レジスタ2(PRT2)
CCは、CONFIG状態だけでレジスタの修正を受け入れる。
Figure 0004603045
RXI[5:0] スリープ解除記号受信休止(gdWakeupSymbolRxIdle)
受信機がスリープ解除として記号を認識するためにビット時間の倍数で休止/退行(recessive)高レベルのRXLnimum期間を設定する。クラスタの全ノードで同一でなければならない。有効値は14ビット時間から59ビット時間である。有効値は14から59ビット時間である。
RXL[5:0] スリープ解除記号受信低(gdWakeupSymbolRxLow)
受信機がスリープ解除として記号を認識するためにビット時間の倍数でアクティブ低レベルの最小持続期間を設定する。クラスタの全ノードで同一でなければならない。有効値は14から59ビット時間である。
TXL[7:0] スリープ解除記号送信休止(gdWakeupSymbolTxIdle)
ビット時間の倍数で起動記号の休止/高レベルの持続期間を設定する。クラスタの全ノードで同一でなければならない。有効値は45から180ビット時間である。
TXL[5:0] スリープ解除記号送信低(gdWakeupSymbolTxLow)
ビット時間の倍数でスリープ解除記号のアクティブ低レベルの持続期間を設定する。クラスタの全ノードで同一でなければならない。有効値は15から60ビット時間である。
4.5.5 MHD構成レジスタ1(MHDC1)
CCは、CONFIG状態だけでレジスタの修正を受け入れる。
Figure 0004603045
SFDL[6:0] 静的フレームデータ長(gPayloadLengthStatic)
二重バイトで静的セグメント内で送信される全フレームの(固定)フレームを設定する。フレーム長はクラスタの全ノードで同一でなければならない。有効値は0から127である。
SLT「12:0」 最新送信の開始(pLatestTx)
サイクルの動的セグメント内での新しいフレーム送信を抑制する前に許される値の最大身にスロットを設定する。有効値は1から7992ミニスロットである。
4.5.6 MHD構成レジスタ2(MHDC2)
CCはCONFIG状態だけでレジスタの修正を受け入れる。
Figure 0004603045
SFID[9:0] 同期フレームID(pKeySlotID)
起動フレーム、同期フレームまたは指定された単一スロットフレームを送信するために使用されるスロットIDを保持する。有効値は1から1023である。
4.5.7 NEM構成レジスタ(NEMC)
CCはCONFIG状態だけでレジスタの修正を受け入れる。
Figure 0004603045
WCP[3:0] クロック補正受動なしの最大(gMaxWithoutClockCorrectionPassive)
NORMAL_ACTIVEからNORMAL_PASSIVE状態への移行を生じさせる損失クロック補正条件で連続偶数/奇数サイクル組の数を規定する。クラスタの全ノードで同一でなければならない。有効値は1から15サイクル組である。
WCF[3:0] クロック補正決定的なしの最大(gMaxWithoutClockCorrectionFinal)
NORMAL_ACTIVEまたはNORMAL_PASSIVEからHALT状態への移行を引き起こす損失クロック補正条件で連続偶数/奇数サイクル組の数を規定する。クラスタの全ノードで同一でなければならない。有効値は1から15サイクル組である。
NML[3:0] ネットワーク管理ベクトル長(gNetworkManagementVectorLength)
これらのビットがNMベクトルの長さを設定する。設定された長さはクラスタの全ノードで同一でなければならない。有効値は0から12バイトである。
BGT[5:0] バスガーディアンチック
CCマイクロチックの倍数でCCによってバスガーディアンに与えられるバスガーディアンチック(BGT)の長さを設定する。有効値は10〜63μTである。
BGD バスガーディアンディスエーブル
使用できるバスガーディアンがない旨、あるいはバスガーディアンがディスエーブルされている旨を示す。この場合、入力信号eray_bge1,2は絶対に立ち上げられない。
1=BGがディスエーブルされている。
0=BGがイネーブルされている。
DSE 動的セグメントイネーブル(pDynamicSegmentEnable)
BGスケジュール監視サービスに対し、ノードが動的セグメントの間に送信してよいことを示す。
1=動的セグメントのBGスケジュール監視モードがRELAXEDである(緩んでいる)。
0=動的セグメントのBGスケジュール監視モードがDISABLEDされている(ディスエーブルされている)。
4.5.8 GTU構成レジスタ1(GTUC1)
CCはCONFIG状態だけでレジスタの修正を受け入れる。
Figure 0004603045
UT[9:0] サイクルあたりマイクロチック(pMicroPerCycle)
マイクロチックでクラスタサイクルの持続期間を設定する。有効値は720から640,000μTである。
4.5.9 GTU構成レジスタ2(GTUC2)
CCはCONFIG状態だけでレジスタの修正を受け入れる。
Figure 0004603045
MPC[13:0] サイクルあたりマクロチック(gMacroPerCycle)
マクロチックで1通信サイクルの持続期間を設定する。サイクル長はクラスタの全ノードで同一でなければならない。有効値は12から16,000MTである。
SNM[3:0] 同期ノード最大(gSyncNodeMax)
同期フレームインジケータが設定されているクラスタ内のフレーム最大数。クラスタの全ノードで同一でなければならない。有効値は2から15である。
4.5.10 GTU構成レジスタ(GTUC3)
CCはCONFIG状態だけでレジスタの修正を受け入れる。
Figure 0004603045
UIOA[7:0] マイクロチック初期オフセット(pMicroInitialOffset[A])
gMacroInitialOffsetによって説明されるマクロチック境界と正確な二次時間基準点の間の距離を説明するマイクロチック数を設定する。パラメータはpDelayCompensation[A]に依存し、したがってチャネルごとに独立して設定されなければならない。有効値は0から240μTである。
UIOB[7:0] マイクロチック初期オフセット(pMicroInitialOffset[B])
gMacroInitialOffsetによって説明されるマクロチック境界と正確な二次時間基準点の間の距離を説明するマイクロチック数を設定する。パラメータはpDelayCompensation[B]に依存し、したがってチャネルごとに独立して設定されなければならない。有効値は0から240μTである。
MTIO[5:0] マクロチック初期オフセット(gMacroInitialOffset)
初期構成マクロチック長を使用して二次時間基準点の静的スロット境界と閉鎖マクロチック境界の間の距離を説明するマクロチックの数を設定する。クラスタの全ノードで同一でなければならない。有効値は1から37MTである。
4.5.11 GTU構成レジスタ4(GTUC4)
CCはCONFIG状態だけでレジスタの修正を受け入れる。
Figure 0004603045
NIT[13:0] ネットワーク休止時間開始(gMacroPerCycle-gdNIT-1)
サイクルの始まりからのマクロチック単位で表される通信サイクルの最後でのネットワーク休止時間NITの開始点を設定する。クラスタの全ノードで同一でなければならない。有効値は10から15,998MTである。
OCS[13:0] オフセット補正開始(gOffsetCorrectionStart-1)
サイクルの開始から計算される、NITフェーズ内でのオフセット補正の開始を決定する。クラスタの全ノードで同一でなければならない。有効値は10から15,988MTである。
4.5.12 GTU構成レジスタ5(GTUC5)
CCはCONFIG状態だけでレジスタの修正を受け入れる。
ビット
Figure 0004603045
DCA[7:0] 遅延補償チャネルA(pDelayCompensation[A])
チャネルAの平均遅延補償値を設定する。有効値は0から200μTである。
DCB[7:0] 遅延補償チャネルB(pDelayCompensation[B])
チャネルBの平均遅延補償値を設定する。有効値は0から200μTである。
CDD[2:0] クラスタドリフトダンピング(pClusterDriftDamping)
丸め誤差の蓄積を最小限に抑えるためにクロック同期で使用されるクラスタドリフトダンピング値を設定する。有効値は1から20μTである。
4.15.13 GTU 構成レジスタ6(GTUC6)
CCはCONFIG状態だけでレジスタの修正を受け入れる。
Figure 0004603045
ASR[10:0] 許容起動範囲(pdAcceptedStartupRange)
起動フレームのケースでは測定された偏差の拡大範囲。有効値は0から1875μTである。
MOD 最大発振器ドリフト(pdMaxDrift)
μT単位の、1通信サイクルでの同期していないクロックと動作する2つのノード間の最大ドリフトオフセット。有効値は2から1,923μTである。
4.15.14 GTU構成レジスタ7(GTUC7)
CCはCONFIG状態だけでレジスタの修正を受け入れる。
Figure 0004603045
SSL[10:0] 静的スロット長(gdStaticSlot)
マクロチック単位で静的スロットの持続期間を設定する。静的スロット長はクラスタの全ノードで同一でなければならない。有効値は5から2047MTである。
NSS[9:0] 静的スロットの数(gNumberOfStaticSlots)
サイクルの中の静的スロットの数を設定する。少なくとも2つの起動ノードが、フレックスレイネットワークを起動するように設定されなければならない。静的スロットの数はクラスタの全ノードで同一でなければならない。有効値は2から1,023である。
4.5.15 GTU構成レジスタ8(GTUC8)
CCはCONFIG状態だけでレジスタの修正を受け入れる。
Figure 0004603045
MSL[5:0] ミニスロット長(gdMinislot)
マクロチック単位のミニスロットの持続期間を設定する。ミニスロット長はクラスタの全ノードで同一でなければならない。有効値は2から63MTである。
MNS[12:0] ミニスロット数(gNumberOfMinislots)
サイクルの動的セグメント内のミニスロットの数を設定する。ミニスロットの数はクラスタの全ノードで同一でなければならない。有効値は0から7,994である。
4.5.16 GTU構成レジスタ9(GTUC9)
CCはCONFIG状態だけでレジスタの修正を受け入れる。
Figure 0004603045
APO[4:0] アクションポイントオフセット(gdActionPointOffset)
マクロチック単位でアクションポイントオフセットを設定する。クラスタの全ノードで同一でなければならない。有効値は1から31MTである。
MAPO[4:0] ミニスロットアクションポイントオフセット(gdMinislotActionPointOffset)
マクロチック単位でアクションアクションポイントオフセットを設定する。クラスタの全ノードで同一でなければならない。有効値は1から31MTである。
DSI[1:0] 動的スロット休止フェーズ(gdDynamicSlotIdlePhase)
動的スロット休止フェーズの持続期間は、休止検出時間より大きいまたは等しくなくてはならない。クラスタの全ノードで同一でなければならない。有効値は1から3ミニスロットである。
4.5.17 GTU構成レジスタ10(GTUC10)
CCはCONFIG状態だけでレジスタの修正を受け入れる。
Figure 0004603045
OC[12:0] 最大オフセット補正(pOffsetCorrectionOut)
規則正しいクロック同期アルゴリズムの間に適用される最大許容オフセット補正値を保持する。CCは最大オフセット補正値に対して内部オフセット補正と外部オフセット補正の合計を突き合せる。有効値は1から7680μTである。
RC[10:0] 最大レート補正(pRateCorrectionOut)
内蔵クロック同期アルゴリズムにより適用される最大許容レート補正値を保持する。CCは最大レート補正値に対して内部オフセット補正と外部オフセット補正の合計を突き合せる。有効値は1から1,923μTである。
4.5.18 GTU構成レジスタ11(GTUC11)
CCはCONFIG状態だけでレジスタの修正を受け入れる。
Figure 0004603045
ECC[1:0] 外部クロック補正
ECC[1:0]に書き込むことによって、外部オフセット/レート補正は以下に指定されるようにイネーブルされる。
00,01=外部クロック補正なし。
10=外部オフセット/レート補正値が計算されたオフセット/レート補正値から差し引かれる。
11=外部オフセット/レート訂正値が計算されたオフセット/レート訂正値に加えられる。
EOC[2:0] 外部オフセット補正(pExternOffsetCorrection)
内部クロック同期アルゴリズムによって適用されるマイクロチック単位の外部クロックオフセット補正値を保持する。値は計算されたオフセット補正値から/に、差し引かれる/加えられる。値はNITの間に適用され、したがってNITの外部だけで修正される必要がある。有効値は0から7μTである。
ERC[2:0] 外部レート補正(pExternRateCorrection)
内部クロック同期アルゴリズムによって適用されるマイクロチック単位の外部クロックレート補正値を保持する。値は計算されたレート補正値から/に、差し引かれる/加えられる。値はNITの間に適用され、したがってNITの外部だけで修正される必要がある。有効値は0から7μTである。
4.6 CCステータスレジスタ
9個以上のビットでコーディングされるステータス変数へのバイトアクセス中に、変数は2つのアクセスの間でCCによって更新される可能性がある。
CCステータス及びエラーベクトル(CCSEV)
Figure 0004603045
POCS[5:0] プロトコル動作制御ステータス
CCプロトコル動作制御(vPOC!State)の動作の実際の状態を示す。
00 0000=CONFIG状態
00 0001=READY状態
00 0010=WAKEUP状態
00 0011=STARTUP状態
00 0100=NORMAL_ACTIVE状態
00 0101=NORMAL_PASSIVE状態
00 0110=HALT状態
00 0111=MONITOR_MODE状態
00 100..001111=予約済み
スリープ解除経路(Vpoc!WakeupStatus)内のPOCの動作の実際の状態を示す。
01 0000=WAKEUP_STANDBY状態
01 0001=WAKEUP_LISTEN状態
01 0010=WAKEUP_SEND状態
01 0011=WAKEUP_DETECT状態
100100..101111=予約済み
起動経路内のPOCの動作の実際の状態を示す。
10 0000=STARTUP_STANDBY状態
10 0001=COLDSTART_LISTEN状態
10 0010=COLDSTART_COLLISION_RESOLUTION状態
10 0011=COLDSTART_CONSISTENCY_CHECK状態
10 0100=COLDSTART_GAP状態
10 0101=COLDSTART_JOIN状態
10 0110=INTEGRATION_COLDSTART_CHECK状態
10 0111=INTEGRATION_LISTEN状態
10 1000=INTEGRATION_CONSISTENCY_CHECK状態
10 1001=INITIALIZE_SCHEDULE状態
10 1010.. 11 1111=予約済み
FSI フリーズステータスインジケータ(Vpoc!Freeze)
POCがCHIコマンドFREEZEのために、あるいは即座のPOC中止を必要とするエラー状態のためにHALT状態に入ったことを示す。
HRQ 中止要求(Vpoc!CHIHaltRequest)
通信サイクルの最後でPOCを中止するためにホストからの要求が受信されたことを示す。HALT状態に達するとサイクルの最後でリセットする。
SLM[1:0] スロットモード(Vpoc!SlotMode)
POCの実際のスロットモードを示す。デフォルトはNOT_SYNCHRONIZEDである。CHIコマンドRUNの後に、構成ビットTSIに応じてSINGLE(単一)またはALL(すべて)に変更する。NORMAL_ACTIVEまたはNORMAL_PASSIVE状態で、CHIコマンドALL_SLOTSがALL_PENDING上でSINGLE(単一)からALL(すべて)にスロットモードを変化する。CHIコマンド、READY、HALT及びFREEZEは、スロットモードをNOT_SYNCHRONIZEDにリセットする。
00=NOT_SYNCHRONIZED
01=SINGLE(単一)
10=ALL_PENDING
11=ALL(すべて)
EPRM[1:0] エラーモード(Vpoc!ErrorMode)
POCの実際のエラーモードを示す。
00=ACTIVE(緑)
01=PASSIVE(黄色)
10=COMM_HALT(赤)
11=予約済み
CSN1 コールドスタートノイズインジケータ(vColdStartNoise)
コールドスタート手順が騒音下で発生したことを示す。
CHIコマンドによるホストの制御下でのリセット。
CSAI コールドスタートアボートインジケータ
コールドスタートがアボートされる。CHIコマンドによるホストの制御下でのリセット。
SMRI BGスケジュール監視リセットインジケータ
CHIコマンドによるホストの制御下でのリセット
DCREQ デフォルト構成要求
HALT状態を終了するために、ホストはCHIコマンドRESET_STATUS_INDICATORSによってビットをリセットしなければならない。ホストは構成をチェックし、必要に応じて構成を回復しなければならない。構成の再初期化は、次にCONFIG状態でホストによって実行されなければならない。
VSV[2:0] スリープ解除ステータス(vWakeupStatus)
カレントスリープ解除試行のステータスを示す。
000=スリープ解除試行なし。
001=RECEIVED_HEADER。このフラグは、CCがスリープ解除傾聴状態でのコーディング違反なしにフレームヘッダの受信のためにスリープ解除を終了する場合にセットされる。
010=RECEIVED_WUS。このフラグは、CCがスリープ解除傾聴状態での有効なスリープ解除記号の受信のためにスリープ解除を終了する場合にセットされる。
011=COLLISION_HEADER。このフラグは、CCが有効ヘッダを受信するスリープ解除パターン送信の間に検出された衝突のためにスリープ解除を停止する場合にセットされる。
100=COLLISION_WUS。このフラグは、CCが有効WUSを受信するスリープ解除パターン送信の間に検出された衝突のためにスリープ解除を停止する場合にセットされる。
101=COLLISION_UNKNOWN。このフラグは、CCが有効な受信の後に続かずに検出された衝突のためにスリープ解除を停止する場合にセットされる。
110=TRANSMITTED。このフラグは、CCがスリープ解除パターンの送信を成功裡に完了するとセットされる。
111=予約済み
RCA[4:0] 残りコールドスタート試行(vRemainingColdstartAttempts)
残りのコールドスタート試行の数を示す。コールドスタート試行の最大数はSUC構成レジスタ1の中のCSA[4:0]によって構成される。
PTAC[4:0] 受動からアクティブへのカウント(vAllowPassiveToActive)
ノードがNOERMAL_PASSIVE状態からNORMAL_ACTIVE状態へ移行するのを待機している間に、有効なレートとオフセット補正の条件で合格した連続偶数/奇数組の数を示す。移行は、PTAC[4:9]が、SUC構成レジスタ1で定義されるように、PTA[4:0]に等しくなると発生する。
4.6.2 スロットカウンタ値(SCV)
マクロチック及びサイクルカウンタ値レジスタは、マクロチックカウンタとサイクルカウンタの現在値を保持する。レジスタはハードリセットの間に、及びCONFIG状態に入るとクリアされる。
Figure 0004603045
SCCA[10:0] スロットカウンタチャネルA(vSlotCounter[A])
カレントスロットカウンタ値チャネルA。値はCCによって増分され、通信サイクルの開始時にリセットされる。有効な値は1から2,047である。
SCCB[10:0] スロットカウンタチャネルB(vSlotCounter[B])
カレントスロットカウンタ値チャネルB。値はCCによって増分され、通信サイクルの開始時にリセットされる。有効な値は1から2,047である。
4.6.3 マクロチック及びサイクルカウンタ値(MTCCV)
マクロチック及びサイクルカウンタ値レジスタは、マクロチックカウンタとサイクルカウンタの現在値を保持する。レジスタは、ハードリセットの間に、及びCONFIG状態に入るとクリアされる。
Figure 0004603045
[TV[13:0] マクロチック値(vMacrotic)
カレントマクロチック値。値はCCによって増分され、通信サイクルの開始時にリセットされる。有効な値は0から16,000である。
CV[5:0] サイクルカウンタ値(vCycleCounter)
値は通信サイクルの開始時にCCによって増分される。有効な値は0から63である。
4.6.4 クロック補正ステータス1(CCS1)
Figure 0004603045
CCLR クロック補正限度到達
クロック補正限度到達フラグはホストに対し、オフセットまたはレート補正値がその限度に達したことを信号で知らせる。CCだけがこのフラグをセットできる。フラグは、ホストがエラー割り込みレジスタでフラグCCFをクリアするとリセットされる。
MRCS 損失レート補正信号
損失レート補正信号はホストに対し、(偶数/奇数の)同期フレームの組は受信していたのに、レート補正が実行できないことを信号で知らせる。フラグは、成功裡にレートが補正された後にCCによってリセットされる。
MOCS 損失オフセット補正信号
損失オフセット補正信号はホストに対し、奇数サイクルで同期フレームが受信されなかったためオフセット補正を実行できないことを信号で知らせる。フラグは、成功裡にオフセットが補正された後にリセットされる。
CCFC[3:0] クロック補正失敗カウンタ(vClockCorrectionFailed)
クロック補正フィールドカウンタは、損失オフセット補正エラーまたは損失レート補正エラーのどちらかがアクティブである任意の奇数通信サイクルの最後に1、増分される。クロック補正失敗カウンタは、オフセット補正失敗エラーも、レート補正失敗エラーもアクティブでない場合に、奇数通信サイクルの最後で「0」にリセットされる。クロック補正失敗カウンタは15で停止する。
クロック補正ステータス2(CCS2)
Figure 0004603045
OCV[13:0] オフセット補正値(vOffsetCorrection)
カレントサイクル(内部+外部)のクロック同期により適用されるオフセット補正値(2の補数)。有効値は−7687から+7687μTである。
RCV[11:0] レート補正値(vRateCorrection)
カレントサイクル(内部+外部)のクロック同期により適用されるオフセット補正値(2の補数)。有効値は−1,930から+1,930μTである。
同期フレームステータス(SFS)
Figure 0004603045
VSAE[3:0] 有効な同期フレームチャネルA、偶数通信サイクル(vSyncFramesEvenA)
偶数の通信サイクルの中のチャネルAで受信され、送信される有効な同期フレームの数を保持する。値はそれぞれの偶数通信サイクルでリセットされ、該偶数通信サイクルを通して各通信スロットの最後で増分される。通信サイクル内での有効Syncフレームの最大数は15である。
VSAO[3:0]
有効な同期フレームチャネルA、奇数通信サイクル(vSyncFramesOddA)
奇数の通信サイクルの中のチャネルAで受信され、送信される有効な同期フレームの数を保持する。値はそれぞれの奇数通信サイクルでリセットされ、該奇数通信サイクルを通して各通信スロットの最後で増分される。通信サイクル内での有効Syncフレームの最大数は15である。
VSBE[3:0] 有効同期フレームチャネルB、偶数通信サイクル(vSyncFramesEvenB)
偶数通信サイクルの中のチャネルBで受信され、送信される有効なSyncフレームの数を保持する。該値は、それぞれの偶数通信サイクルの開始時にリセットされ、偶数通信サイクル全体で各通信スロットの最後で増分される。通信サイクル内での有効Syncフレームの最大数は15である。
VSBO[3:0] 有効同期フレームチャネルB、奇数通信サイクル(vSyncFramesOddB)
奇数通信サイクルの中のチャネルBで受信され、送信される有効なSyncフレームの数を保持する。該値は、それぞれの奇数通信サイクルの開始時にリセットされ、奇数通信サイクル全体で各通信スロットの最後で増分される。通信サイクル内での有効Syncフレームの最大数は15である。
SFO Syncフレームオーバフロー
受信されたSyncフレームの数がGTU構成レジスタ2内でSNM[3:0]によって規定されるようにSync名の最大数を超えるとセットする。フラグはホストの制御下でリセットされる。
4.6.7 シンボルウィンドウ及びNITステータス(SWNIT)
Figure 0004603045
シンボルウィンドウ関連のステータス情報。チャネルごとにシンボルウィンドウの最後でCCによって更新される。
SESA シンボルウィンドウチャネルAでの構文エラー(vSS!SyntaxErrorA)
シンボルウィンドウの間の構文エラーがチャネルAで検出される。
SBSA シンボルウィンドウチャネルAでのスロット境界違反(vSS!BViolationA)
シンボルウィンドウの間のスロット境界違反がチャネルAで検出される。
TCSA シンボルウィンドウチャネルAでの送信衝突(vSS!TxConflictA)
シンボルウィンドウの送信衝突がチャネルAで検出される。
SESB シンボルウィンドウチャネルBでの構文エラー(vSS!SyntaxErrorB)
シンボルウィンドウの間の構文エラーがチャネルBで検出される。
SBSB シンボルウィンドウチャネルBでのスロット境界違反(vSS!BViolationB)
シンボルウィンドウの間のスロット境界違反がチャネルBで検出される。
TCSB シンボルウィンドウチャネルBでの送信衝突(vSS!TxConflictB)
シンボルウィンドウの送信衝突がチャネルBで検出される。
NIT関連のステータス情報。チャネルごとにNITの最後にCCによって更新される。
SENA NITチャネルA中の構文エラー(vSS!SyntaxErrorA)
NITの間の構文エラーがチャネルAで検出される。
SBNA NITチャネルA中のスロット境界違反(vSS!BViolationA)
NITの間のスロット境界違反がチャネルAで検出される。
SENB NITチャネルB中の構文エラー(vSS!SyntaxErrorB)
NITの間の構文エラーがチャネルBで検出される。
SBNB NITチャネルB中のスロット境界違反(vSS!BViolationB)
NITの間のスロット境界違反がチャネルBで検出される。
4.6.7 収集(Aggregated)チャネルステータス(ACS)
収集チャネルステータスはホストに、それらが送信のために割り当てられているのか、あるいは受信のために申し込まれている(subscribed)のかに関係なく、すべての通信スロットのチャネル活動の成立した状態を与える。集合チャネルステータスは記号フェーズとネットワーク休止時間からのステータスデータも含む。ステータスデータはホストにより規定されている期間で収集される。収集されたチャネルステータスはホストによってリセットされる。
Figure 0004603045
VFRA チャネルAでの有効フレーム受信(vSS!ValidFrameA)
1つまたは複数の有効なフレームが、観察期間中に任意の静的スロットまたは動的スロット内のチャネルAで受信された。
SEDA チャネルAでの構文エラー検出(vSS!SyntaxErrorA)
シンボルウィンドウ及びNITを含む静的スロットまたは動的スロットの1つまたは複数の構文エラーがチャネルAで観察された。
CEDA チャネルAでコンテンツエラー検出(vSS!ContentErrorA)
コンテンツエラーのある1つまたは複数のフレームが、観察期間中に任意の静的スロットまたは動的スロット内のチャネルAで受信された。
CIA 通信インジケータチャネルA
観察期間中に追加の通信も含んだ、つまり1つまたは複数のスロットが有効なフレームを受信し、構文エラーまたはコンテンツエラーまたはスロット境界違反のいずれかの任意の組み合わせを有したスロット内のチャネルAで1つまたは複数の有効なフレームが受信された。
SBVA チャネルAでのスロット境界違反(vSS!BViolationA)
観察期間中にいつでもチャネルAで1つまたは複数のスロット境界違反が観察された(シンボルウィンドウ及びNITを含む静的スロットまたは動的スロット)。
VFRB チャネルBでの有効フレーム受信(vSS!ValidFrameB)
1つまたは複数の有効なフレームが、観察期間中に任意の静的スロットまたは動的スロット内のチャネルBで受信された。ホストの制御下でリセット。
SEDB チャネルBでの構文エラー検出(vSS!SyntaxErrorB)
シンボルウィンドウ及びNITを含む静的スロットまたは動的スロットの1つまたは複数の構文エラーがチャネルBで観察された。
CEDB チャネルBでコンテンツエラー検出(vSS!SyntaxErrorB)
コンテンツエラーのある1つまたは複数のフレームが、観察期間中に任意の静的スロットまたは動的スロット内のチャネルBで受信された。
CIB 通信インジケータチャネルB
観察期間中に追加の通信も含んだ、つまり1つまたは複数のスロットが有効なフレームを受信し、構文エラーまたはコンテンツエラーまたはスロット境界違反のいずれかの任意の組み合わせを有したスロット内のチャネルBで1つまたは複数の有効なフレームが受信された。
SBVB チャネルBでのスロット境界違反(vSS!SyntaxErrorB)
観察期間中にいつでもチャネルBで1つまたは複数のスロット境界違反が観察された(シンボルウィンドウ及びNITを含む静的スロットまたは動的スロット)。
4.6.9 偶数SyncID[0..15](ESIDn)
レジスタESID1からESID15は、昇順で類別され、偶数の通信サイクルで受信されたSyncフレームのフレームIDを保持し、レジスタESID1が最低の受信SyncフレームIDを保持する。レジスタESID0は、それが同期フレームを送信する場合に、ノード自体によって送信されるSyncフレームのフレームIDを保持する。
Figure 0004603045
ESID[9:0] 偶数SyncID(vsSyncIDListA,B
even)
SyncフレームID偶数通信サイクル
RXEA チャネルAで受信された偶数SyncID
偶数のSyncIDに対応するSyncフレームがチャネルAで受信されたことを示す。
1=SyncフレームがチャネルAで受信された。
0=SyncフレームがチャネルAで受信されなかった。
RXEB チャネルBで受信された偶数SyncID
偶数のSyncIDに対応するSyncフレームがチャネルBで受信されたことを示す。
1=SyncフレームがチャネルBで受信された。
0=SyncフレームがチャネルBで受信されなかった。
4.6.10 奇数Sync ID[0..15](OSIDn)
レジスタOSID1からOSID15は、昇順で類別され、奇数の通信サイクルで受信されたSyncフレームのフレームIDを保持し、レジスタOSID1が最低の受信SyncフレームIDを保持する。レジスタOSID0は、それが同期フレームを送信する場合に、ノード自体によって送信されるSyncフレームのフレームIDを保持する。
Figure 0004603045
OSID[9:0] OddSyncID(vsSyncIDListA,B
odd)
SyncフレームID奇数通信サイクル
RXOA チャネルAで受信された奇数SyncID
保存されていた奇数のSyncIDに対応するSyncフレームがチャネルAで受信されたことを示す。
1=SyncフレームがチャネルAで受信された。
0=SyncフレームがチャネルAで受信されなかった。
RXOB チャネルBで受信された奇数SyncID
奇数のSyncIDに対応するSyncフレームがチャネルBで受信されたことを示す。
1=SyncフレームがチャネルBで受信された。
0=SyncフレームがチャネルBで受信されなかった。
4.6.11 偶数到着チャネルA,B[015](EAABn)
レジスタEAAB1からEAAB15は、アクションポイントを基準にして測定された、チャネルAとB上の偶数通信サイクルで受信されたSyncフレームのSyncフレーム到着時間を保持する。レジスタEAAB0は、それが同期フレームを送信する場合にノード自体によって送信されるSyncフレームのSyncフレーム送信時間を保持する。
Figure 0004603045
EAA[11:0] 偶数到着チャネルA
チャネルA、偶数通信サイクルでの到着時間。有効な値は0から2120μTである。
EAB[11:0] 偶数到着チャネルB
チャネルB、偶数通信サイクルでの到着時間。有効な値は0から2120μTである。
4.6.12 奇数到着チャネルA,B[015](OAABn)
レジスタOAAB1からOAAB15は、アクションポイントを基準にして測定された、チャネルAとB上の奇数通信サイクルで受信されたSyncフレームのSyncフレーム到着時間を保持する。レジスタOAAB0は、それが同期フレームを送信する場合にノード自体によって送信されるSyncフレームのSyncフレーム送信時間を保持する。
Figure 0004603045
OAA[11:0] 奇数到着チャネルA
チャネルA、奇数通信サイクルでの到着時間。有効な値は0から2120μTである。
OAB[11:0] 偶数到着チャネルB
チャネルB、奇数通信サイクルでの到着時間。有効な値は0から2120μTである。
4.6.13 ネットワーク管理ベクトル[1...3](NMVn)
3台のネットワーク管理レジスタが、発生したNMベクトル(0から12バイトに構成可能)を保持する。発生したNMベクトルはビット形式で各チャネルにおいて受信された各NMベクトル(NM表示ビットセット付きフレーム)をORすることによって生成される。CCは各通信サイクルの最後にNMベクトルを更新する。
Figure 0004603045
4.7 メッセージバッファ制御レジスタ
4.7.1 メッセージRAM構成(MRC)
メッセージRAM構成レジスタは、静的セグメント、動的セグメント及び受信FIFOに割り当てられるメッセージバッファの数を規定する。さらに、受信FIFOに属するすべてのメッセージバッファのデータ長がここで設定される。レジスタはCONFIG状態の間だけ書き込むことができる。
Figure 0004603045
FDB[6:0] 第1動的バッファ
有効な値は0から64である。
0=静的バッファは設定されていない。
>63=動的バッファは設定されていない。
FFB[6:0] 第1FIFOバッファ
有効な値は0から64である。
0=静的バッファと動的バッファは設定されていない。
>63=FIFOバッファは設定されていない。
LCB[5:0] 前記設定バッファ
有効な値は0から63である。
0=1つのメッセージバッファが設定される。
63=64のメッセージバッファが設定される。
Figure 0004603045
DLF[6:0] データ長FIFOバッファ
FIFOに割り当てられるすべてのメッセージバッファのペイロード長を設定する。
有効な値は0から127である。
注記:使用可能なメッセージバッファの最大数は、メッセージバッファあたりのデータバイト設定数に依存する(例えば、254バイトでは16MB、128バイトでは32MB、56バイト以下では64MB)。プログラマは、FDB[6:0]、FFB[6:0]、及びLCB[5:0]によって規定される設定が可能となることを確実にしなければならない。CCは誤った設定がないかチェックしない!
4.7.2 FIFO拒絶フィルタ(FRF)
FIFO拒絶フィルタは、入信メッセージのチャネル、フレームID及びサイクルカウントが比較されるユーザによって指定されたビットのシーケンスを定義する。FIFO拒絶フィルタマスクとともに、このレジスタは、メッセージがFIFOによって拒絶されるかどうかを判断する。FRFレジスタはCONFIG状態の間だけ書き込むことができる。
Figure 0004603045
CH[1:0] チャネルフィルタ
11=受信なし。
10=チャネルAだけで受信。
01=チャネルBだけで受信。
00=両方のチャネルで受信(最初の選択有効(pick first valid))
FID[10:0] フレームIDフィルタ
1..2047=考えられるフレームID値
CYF[6:0] サイクルコードフィルタ
7ビットのサイクルコードフィルタが、拒絶フィルタリングのために使用されるサイクルセットを決定する。サイクルコードの構成についての詳細は、5.7.4サイクルカウンタフィルタリングを参照。
RSS 拒絶静的セグメント
時間トリガアプリケーションでは、FIFOバッファは動的セグメントだけで使用されなければならない。
1=静的セグメント内の拒絶メッセージ
0=FIFOも静的セグメントで使用される。
4.7.3 FIFO拒絶フィルタマスク(FRFM)
FIFO拒絶フィルタマスクは、対応するFRFビットの内のいずれが拒絶フィルタリングに関連しているのかを特定する。ビットが設定されている場合、それは、FRFレジスタ内の対応するビットの状態が、メッセージがFIFOによって拒絶されるかどうかには影響を与えないことを示す。メッセージは、FRFレジスタのすべてのマスクされていないビットが一致する場合にFIFOによって拒絶される。FRFMレジスタはCONFIG状態の間だけに書き込むことができる。
Figure 0004603045
MFID[10:0] FIFO拒絶フィルタマスクビット
1=対応するFIFO拒絶フィルタビットを無視する。
0=対応するFIFO拒絶フィルタビットに一致する。
4.8 メッセージバッファステータスレジスタ
4.8.1 送信要求レジスタ1/2(TXRQ1/2)
2つのレジスタがすべての設定されているメッセージバッファのTXRフラグの状態を反映する。設定されているメッセージバッファの数が64未満である場合、残りのTXRフラグには意味はなく、「0」として読み取られる。
Figure 0004603045
TXR[63:0] 送信要求
フラグがセットされている場合、それぞれのメッセージバッファはそれぞれ送信のために準備が完了し、このメッセージバッファの送信は進行中である。フラグは、送信が完了した後にリセットされる(単一ショットモード専用)。
新規データレジスタ1/2(NDAT1/2)
2つのレジスタが設定されたメッセージバッファのNDフラグすべての状態を反映する。設定されたメッセージバッファの数が64未満である場合、残りのNDフラグには意味はなく、「0」として読み取られる。
Figure 0004603045
ND[63:0] 新規データ
フラグは、メッセージハンドラが有効な受信メッセージをそれぞれのメッセージバッファに保存するとセットされる。フラグは、メッセージバッファが出力バッファに転送されるとリセットされる。
4.8.3 メッセージハンドラステータス(MHDS)
メッセージハンドラステータスアレジスタは、ホストCPUにメッセージハンドラの実際の状態にアクセスさせる。
Figure 0004603045
以下のフラグが、ホストCPUによって明示的にリセットされなければならない。
PIBF パリティエラー入力バッファRAM1、2
メッセージハンドラが入力バッファRAM1、2を読み取ったときにパリティエラーが発生した。
POBF パリティエラー出力バッファRAM1、2
メッセージハンドラが出力バッファRAM1、2を読み取ったときにパリティエラーが発生した。
PMR パリティエラーメッセージRAM
メッセージRAMを読み取るときにパリティエラーが発生した。
PTBF1 パリティエラー一時バッファRAM A
一時バッファRAM Aを読み取るときにパリティエラーが発生した。
PTBF2 パリティエラー一時バッファRAM B
一時バッファRAM Bを読み取るときにパリティエラーが発生した。
FMB[5:0] 障害メッセージバッファ
FMB[5:0]によって参照されるメッセージバッファから読み取る/に書き込むときにパリティエラーが発生した。フラグPIBF、PMR、PTBF1またはPTBF2の1つがセットされているときだけ値は有効である。
MBT[5:0] メッセージバッファ送信
前回、成功裡に送信されたメッセージバッファの数。メッセージバッファが単一ショットモード用に構成されている場合、送信要求レジスタ1/2のそれぞれのTXRフラグがリセットされた。
MBU[5:0] メッセージバッファ更新
前記ア受信され、受け入れられたメッセージを保存したメッセージバッファの数。このメッセージバッファの場合、新規データレジスタ1/2内のそれぞれのNDフラグもセットされる。
4.9 入力バッファ
メッセージRAM内の選択されたメッセージバッファに転送されるヘッダとデータセクションを保持する二重バッファ構造。メッセージRAMの中のメッセージバッファを構成し、送信バッファのデータセクションを更新するために使用される。
静的セグメントに、またはFIFOに属するメッセージバッファのヘッダセクションは、CCがCONFIG状態にあるときにのみ変更できる。
入力バッファ(IBF)とメッセージRAMの間のデータ転送は、第5.11.1.1項データ転送入力バッファ>メッセージRAMに詳細に説明される。
4.9.1 書き込みデータセクション[1..64](WRDSn)
アドレス指定されるメッセージバッファのデータセクションに転送されるデータワードを保持する。データワードはDW1(バイト0、バイト1)からDWPL(DWPL=ペイロード長で定義されるようなデータワードの数)への送信順でメッセージRAMに書き込まれる。
Figure 0004603045
MD[31:0] メッセージデータ
MD[7:0]=DWn、バイト0
MD[15:8]=DWn、バイト1
MD[23:16]=DWn+1、バイト3
MD[31:24]=DWn+1、バイト4
4.9.2 書き込みヘッダセクション1(WRHS1)
Figure 0004603045
FID[10:0] フレームID
選択されたメッセージバッファのフレームID。フレームIDはそれぞれのメッセージの送信のためのスロット番号を規定する。フレームID=「0」のメッセージバッファは無効と見なされる。いったんバッファが送信のために準備完了すると(TXR=「1」)、バッファが送信されてしまう(TXR=「0」)までフレームIDビットは書き込むことができない。最大静的スロット番号(動的バッファ)より大きいフレームIDだけが実行時の間に変更できる。静的スロットのフレームIDはCONFIG状態だけで書き込まれてよい。
CYC[6:0] サイクルコード
7ビットサイクルコードは、サイクルカウンタフィルタリングのために使用されるサイクルセットを決定するサイクルコードの構成についての詳細は、5.7.4サイクルカウンタフィルタリングを参照。
CHA、CHB チャネルフィルタ制御
各バッファと関連付けられている2ビットチャネルフィルタリングは、受信バッファ用フィルタとして、及び送信バッファ用制御フィールドとして働く。
Figure 0004603045
CFG メッセージバッファ構成ビット
このビットは、送信バッファまたは受信バッファとして対応するバッファを設定するために使用される。受信FIFOに属するメッセージバッファの場合、ビットは評価されない。
1=対応するバッファは送信バッファとして設定される。
0=対応するバッファは受信バッファとして設定される。
NME ネットワーク管理イネーブル
このビットは、送信フレーム内のペイロードプリアンブルインジケータの状態を制御するために使用される。ビットが設定されていると、それぞれのメッセージバッファはネットワーク管理情報を保持する。静的セグメントの送信バッファのためだけに評価される。動的セグメントのメッセージIDフィルタリングはEレイモジュールによってサポートされていない。
1=ペイロードプリアンブルインジケータが設定されている。
0=ペイロードプリアンブルインジケータは設定されていない。
TXM 送信モード
このビットは送信モードを選択するために使用される。
1=単一ショットモード(静的セグメント:バッファが更新されていない、つまりTXR=「0」の場合、ヌルフレームを送信する。)
0=連続モード
MBI メッセージバッファ割り込み
このビットは対応するメッセージバッファのための受信/送信割り込みをイネーブルする。受信されたメッセージがメッセージバッファに保存された後で、ステータス割り込みレジスタ内のRXIフラグがセットされる。送信が成功した後、ステータス割り込みレジスタ内のTXIフラグがセットされる。
1=対応するメッセージバッファ割り込みがイネーブルされる。
0=対応するメッセージバッファ割り込みがディスエーブルされる。
4.9.3 書き込みヘッダセクション2(WRHS2)
Figure 0004603045
CRC[10:0] ヘッダCRC(vRF!Header!
HeaderCRC)
受信バッファ:ヘッダCRCが受信されたフレームから更新される。
送信バッファ:ヘッダCRCが計算され、ホストによって設定される。
PLC[6:0] ペイロード長設定
ホストによって設定されるようなデータフィールドの長さ(2バイトワードの数)(=バッファ長)
4.9.4 書き込みヘッダセクション3(WRHS3)
Figure 0004603045
DP[10:0] データポインタ
メッセージRAM内のアドレス指定されたメッセージバッファのデータセクションの第1の32−bitワードに対するポインタ。CONFIG状態でのみ書き込み可能。
4.9.5 入力バッファコマンド要求(IBCR)
ホストがメッセージRAM内のターゲットメッセージバッファの数を入力バッファコマンド要求レジスタ内のIBRH[5:0]に書き込むと、IBFとIBFシャドーがスワップされる。さらに、IBRH[5:0]とIBRS[5:0]の下で保存されたメッセージバッファ番号もスワップされる(5.11.1 データ転送入力バッファ>メッセージRAMも参照)。
この書き込み動作を用いると、入力バッファコマンド要求レジスタ内のIBSYSビットは「1」に設定される。メッセージハンドラは次にIBRS[5:0]によって選択されるメッセージRAM内のメッセージバッファにIBFシャドーのコンテンツの転送を開始する。
メッセージハンドラがIBFシャドーからメッセージRAM内のターゲットメッセージバッファにデータを転送すると、ホストはIBF内の次のメッセージを構成してよい。IBFシャドーとメッセージRAM間の転送が完了した後に、IBSYSビットは「0」に設定し直され、メッセージRAMへの次の転送は、それぞれのターゲットメッセージバッファ番号をIBRH[5:0]に書き込むことによってホストによって開始されてよい。
IBSYSが「1」である間にIBRH[5:0]への書き込みアクセスが発生すると、IBSYHは「1」に設定される。IBFシャドーからメッセージRAMへの継続中のデータ転送の完了後、IBFとIBFシャドーがスワップされ、IBSYHは「0」にリセットされる。IBSYSは「1」に設定されままであり、メッセージRAMへの次の転送が開始される。加えて、IBRH[5:0]とIBRS[5:0]の下で保存されるメッセージバッファ番号もスワップされる。
Figure 0004603045
IBRH[5:0] 入力バッファ要求ホスト
入力バッファからのデータ転送のためのメッセージRAM内のターゲットメッセージバッファを選択する。有効な値は0x0000から0x003F(0..63)である。
IBSYH 入力バッファビジーホスト
ISYSが依然として「1」である間にIBRH[5:0]を書き込むことによって「1」に設定する。IBFシャドーとメッセージRAMの間の継続中の転送が完了した後に、IBSYHは「0」に設定し直される。
1=IBFシャドーとメッセージRAMの間の転送が進行中に要求する。
0=保留状態の要求はない。
IBRS[5:0] 入力バッファ要求シャドー
実際に更新された/前回更新されたターゲットメッセージバッファの数。
有効な値は0x0000から0x003F(0..63)である。
IBSYS 入力バッファビジーシャドー
IBRH[5:0]を書き込んだ後に「1」に設定する。IFシャドーとメッセージRAMの間の転送が完了すると、IBSYSは「0」に設定し直される。
1=IBFシャドーとメッセージRAMの間の転送が進行中である。
0=IBFシャドーとメッセージRAMの間の転送が完了した。
4.9.6 入力バッファコマンドマスク(IBCM)
入力バッファコマンド要求レジスタによって選択されるメッセージRAM内のメッセージバッファがどのようにして更新されるのかを設定する。IBFとIBFシャドーがスワップされると、ビットLHSH、LDSH、及びSTXRHは、それらを入力バッファコマンド要求レジスタからのそれぞれのメッセージバッファ番号に付属させておくためにビットLHSS、LDSS及びSTRXRとスワップされる。
Figure 0004603045
LHSH ロードヘッダセクションホスト
1=ヘッダセクションが、入力バッファからメッセージRAMへの転送のために選択された。
0=ヘッダセクションは更新されていない。
LDSH ロードデータセクションホスト
1=データセクションが入力バッファからメッセージRAMへの転送のために選択された。
0=データセクションは更新されていない。
STXRH 送信要求ホスト設定
このビットが「1」に設定されていると、選択されたメッセージバッファの送信要求フラグTXRは送信のためにメッセージバッファをリリースするために送信要求レジスタ内にセットされる。単一ショットモードでは、フラグは送信完了後にCCによってクリアされる。
1=送信要求フラグ、送信のためにリリースされた送信バッファ
0=送信要求フラグのリセット
LHSSロードヘッダセクションシャドー
1=入力バッファからメッセージRAMへの送信のために選択されたヘッダセクション
0=ヘッダセクションは更新されていない。
LDSS ロードデータセクションシャドー
1=データセクションは、入力バッファからメッセージRAMへの転送のために選択された。
0=データセクションは更新されていない。
STXRS 送信要求シャドー設定
このビットが「1」に設定されていると、選択されたメッセージバッファのための送信要求フラグTXRは、送信のためにメッセージバッファをリリースするために送信要求レジスタ内にセットされる。単一ショットモードでは、フラグは送信完了後にCCによってクリアされる。
1=送信要求フラグを設定する、送信のためにリリースされた送信バッファ
0=送信要求フラグをリセットする。
4.10 出力バッファ
メッセージRAMから転送された選択されたメッセージバッファのヘッダとデータセクションを保持する二重バッファ構造。メッセージRAMからメッセージバッファを読み出すために使用される。
メッセージRAMと出力バッファ(OBF)間のデータ転送は、第5.11.1.2項データ転送メッセージRAM>出力バッファに詳細に説明されている。
4.10.1 読み取りデータセクション[1..64](RDDSn)
アドレス指定されたメッセージバッファのデータセクションから読み取られたデータワードを保持する。データワードはDW1(バイト0、バイト1)からDWPL(DWPL=ペイロード長によって規定されるようなデータワードの数)の受信順でメッセージRAMから読み出される。
Figure 0004603045
MD[31:0] メッセージデータ
MD[7:0]=DWn、バイト0
MD[15:8]=DWn、バイト1
MD[23:16]=DWn+1、バイト3
MD[31:24]=DWn+1、バイト4
4.10.2 読み取りヘッダセクション1(RRHS1)
Figure 0004603045
FID[10:0] フレームID
選択されたメッセージバッファのフレームID。フレームIDはそれぞれのメッセージの受信のためにスロット番号を定義する。フレームID=「0」のメッセージバッファは無効と見なされる。
CYC[6:0] サイクルコード
7ビットサイクルコードは、サイクルカウンタフィルタリングのために使用されるサイクルセットを決定するサイクルコードの構成についての詳細は、5.7.4サイクルカウンタフィルタリングを参照。
CHA、CHB チャネルフィルタ制御
各バッファと関連付けられている2ビットチャネルフィルタリングは、受信バッファ用フィルタとして、及び送信バッファ用制御フィールドとして働く。
Figure 0004603045
CFG メッセージバッファ構成ビット
このビットは、送信バッファまたは受信バッファとして対応するバッファを設定するために使用される。受信FIFOに属するメッセージバッファの場合、ビットは評価されない。
1=対応するバッファは送信バッファとして設定される。
0=対応するバッファは受信バッファとして設定される。
NME ネットワーク管理イネーブル
このビットは、ペイロードプリアンブルインジケータが「1」に設定されたフレックスレイフレームの受信を示す。ビットが設定されている場合、それぞれのメッセージバッファはネットワーク管理情報を保持する。静的セグメント内の受信のために構成されるメッセージバッファのためにのみ有効である。動的セグメントでのメッセージIDフィルタリングはE−レイモジュールによってサポートされていない。
1=ペイロードプリアンブルインジケータが設定されている。
0=ペイロードプリアンブルインジケータが設定されていない。
TXM 送信モード
このビットは、送信モードを選択するために使用される。
1=単一ショットモード(静的セグメント:バッファが更新されていない、つまりTXR=「0」の場合、ヌルフレームを送信する。)
0=連続モード
MBI メッセージバッファ割り込み
このビットは対応するメッセージバッファのための受信/送信割り込みをイネーブルする。受信されたメッセージがメッセージバッファに保存された後で、ステータス割り込みレジスタ内のRXIフラグがセットされる。送信が成功した後、ステータス割り込みレジスタ内のTXIフラグがセットされる。
1=対応するメッセージバッファ割り込みがイネーブルされる。
0=対応するメッセージバッファ割り込みがディスエーブルされる。
4.10.3 読み取りヘッダセクション2(RDHS2)
Figure 0004603045
CRC[10:0] ヘッダCRC(vRF!Header!HeaderCRC)
受信バッファ:ヘッダCRCが受信されたフレームから更新される。
送信バッファ:ヘッダCRCが計算され、ホストによって設定される。
PLC[6:0] ペイロード長設定
ホストによって設定されるようなデータフィールドの長さ(2バイトワードの数)(=バッファ長)
PLR[6:0] ペイロード長受信(vRF!Header!HeaderLength)
受信されたフレームからのデータフィールドの長さ(2バイトワードの数)
4.10.4 読み取りヘッダセクション3(RDHS3)
Figure 0004603045
DP[10:0] データポインタ
メッセージRAM内のアドレス指定されたメッセージバッファのデータセクションの第1の32−bitワードに対するポインタ。
RCC[5:0] 受信サイクルカウント(vRF!Header!CycleCount)
サイクルカウンタ値は受信されたフレームから更新される。
RCI チャネル表示上で受信(vSS!Channel)
単一の受信バッファが両方のチャネルに割り当てられている場合、どちらのチャネルでフレームが受信されたのかを、申し込まれている静的受信スロットごとに示す。
1=フレームがチャネルAで受信された。
0=フレームがチャネルBで受信された。
SFI 起動フレーム表示ビット(vRF!Header!SuFIndicator)
起動フレームは起動フレームインジケータによりマークされる。
1=受信フレームは起動フレームである。
0=起動フレームが受信されなかった。
SYN 同期フレーム表示ビット(vRF!Header!SyFIndicator)
同期フレームは同期フレームインジケータによって記される。
1=受信フレームはSyncフレームである。
0=Syncフレームは受信されなかった。
NFI ヌルフレーム表示ビット(vRF!Header!SyNFIndicator)
「0」に設定されていると、受信されたフレームペイロードセグメントには使用可能なデータは含まれない。
1=受信されたフレームがヌルフレームではない。
0=受信されたフレームがヌルフレームである。
PPI ペイロードプリアンブルインジケータ(vRF!Header!PPIndicator)
ペイロードプリアンブルインジケータは、ネットワーク管理ベクトルまたはメッセージIDが受信されたフレームのペイロードセグメントな内に含まれているかどうかを定義する。
1=静的セグメント:ペイロード始まりでのネットワーク管理ベクトル
動的セグメント:ペイロードの始まりでのメッセージID
0=受信されたフレームのペイロードセグメントがネットワーク管理ベクトルまたはメッセージIDを含まない。
RES 予約ビット(vRF!Header!Reserved)
受信された予約ビットの状態を反映する。予約されたビットは「0」として送信される。
4.10.5 メッセージバッファステータス(MBS)
メッセージバッファのステータスは、設定されたフレームIDによって規定されたスロットの最後でCCによって更新され、ホストによってチェックできる。一覧表示されているエラーの内の1つがCCによって検出されるとフラグがセットされる。メッセージバッファステータスは常に最新のスロットのステータスを示す。つまり、過去のサイクルからのエラーが上書きされる。
Figure 0004603045
送信及び受信バッファ
SEOA チャネルAで観察された構文エラー(vSS!
SyntaxErrorA)
構文エラーはチャネルAの設定されたスロットで観察された。
1=構文エラーがチャネルAで観察された。
0=構文エラーはチャネルAで観察されなかった。
SEOB チャネルBで観察された構文エラー(vSS!SyntaxErrorB)
構文エラーはチャネルBの設定されたスロットで観察された。
1=構文エラーがチャネルBで観察された。
0=構文エラーはチャネルBで観察されなかった。
CEOA チャネルAで観察されたコンテンツエラー(vSS!ContentErrorA)
コンテンツエラーがチャネルA上の構成されたスロットで観察された。
1=コンテンツエラーがチャネルAで観察された。
0=コンテンツエラーはチャネルAで観察されなかった。
CEOF チャネルBで観察されたコンテンツエラー(vSS!ContentErrorB)
コンテンツエラーがチャネルB上の構成されたスロットで観察された。
1=コンテンツエラーがチャネルBで観察された。
0=コンテンツエラーはチャネルBで観察されなかった。
SVOC チャネルAで観察されたスロット境界違反(vSS!BViolationA)
チャネルA、つまり設定されたスロットの開始時または終了時にアクティブなチャネルでスロット境界違反が観察された。
1=スロット境界違反がチャネルAで観察された。
0=スロット境界違反はチャネルAで観察されなかった。
SVOB チャネルBで観察されたスロット境界違反(vSS!BViolationB)
チャネルB、つまり設定されたスロットの開始時または終了時にアクティブなチャネルでスロット境界違反が観察された。
1=スロット境界違反がチャネルBで観察された。
0=スロット境界違反はチャネルBで観察されなかった。
DCE データ整合性エラー
ビットは、このメッセージバッファにデータを書き込むときに、あるいはこのメッセージバッファから読み取るときにパリティエラーが検出されると設定される。送信バッファがこのフラグをセットさせる場合、ヌルフレームが送信される。
1=メッセージバッファはパリティエラーのために無効である。
0=このメッセージバッファに検出されたパリティエラーはない。
送信バッファ
TCIA 送信衝突表示チャネルA(vSS!TxConflictA)
送信衝突がチャネルAで発生すると、送信衝突表示が設定される。
1=送信衝突がチャネルAで発生した。
0=送信衝突はチャネルAで発生しなかった。
TCIB 送信衝突表示チャネルB(vSS!TxConflictB)
送信衝突がチャネルBで発生すると、送信衝突表示が設定される。
1=送信衝突がチャネルBで発生した。
0=送信衝突はチャネルBで発生しなかった。
VFRA チャネルAで有効フレーム受信(vSS!ValidFrameA)
チャネルA上の送信スロットで有効なフレームが受信されると、有効フレーム表示が設定される。
1=有効フレームがチャネルAで受信された。
0=有効フレームはチャネルAで受信されなかった。
VFRB チャネルBで有効フレーム受信(vSS!ValidFrameB)
チャネルB上の送信スロットで有効なフレームが受信されると、有効フレーム表示が設定される。
1=有効フレームがチャネルBで受信された。
0=有効フレームはチャネルBで受信されなかった。
受信バッファ
PLE ペイロード長エラー
設定されたペイロード長と受信フレームのペイロードフレームの不一致が検出された。このような不一致が静的セグメントで検出されると、CEOA及び/またはCEOBフラグもセットされる。
1=ペイロード長エラーが検出された。
0=ペイロード長エラーは検出されなかった。
MLST メッセージ損失
ホストが、メッセージバッファが新しいメッセージで更新される前にメッセージを読み取らなかった。
1=未処理のメッセージが上書きされた。
0=損失されたメッセージはない。
4.10.6 出力バッファコマンド要求(OBCR)
出力バッファコマンド要求レジスタ内のOBRS[5:0]によって選択されるメッセージバッファは、ホストがREQを「1」に設定するとすぐにメッセージRAMから出力バッファに転送される。ビットREQは、OBSYSが「0」である間だけ「1」に設定できる(5.11.1.2データ転送メッセージRAM>出力バッファも参照)。
REQを「1」に設定した後、OBSYSは「1」に設定され、OBRS[5:0]によって選択されるメッセージバッファのメッセージRAMからOBFシャドーへの転送が開始される。メッセージRAMとOBFシャドー間の転送が完了した後に、OBSYSビットは「0」に設定され直す。
OBSYSが「0」である間にVIEWビットを「1」に設定することによって、OBFとOBFシャドーはスワップされる。メッセージハンドラはメッセージRAMからOBFシャドーに次のメッセージを転送してよいが、ここでホストはOBFから転送されたメッセージバッファを読み取ることができる。
Figure 0004603045
OBRS[5:0] 出力バッファ要求シャドー
メッセージRAMからOBFシャドーに転送されるソースメッセージバッファの数。有効な値は0x0000から0x003F(0..63)である。受信FIFOの第1のメッセージバッファの数がこのレジスタに書き込まれると、メッセージハンドラはGETインデックスレジスタ(GIDX)によってアドレス指定されるFIFOバッファをOBFシャドーに転送する。
VIEW シャドーバッファ表示
OBFシャドーとOBFの間でトグルする。
OBSYS=「0」の間だけ書き込み可能である。
1=OBFシャドーとOBFをスワップする。
0=アクションなし
REQ 要求メッセージRAM転送
OBRS[5:0]によってアドレス指定されるメッセージバッファのメッセージRAMからOBFシャドーへの転送を要求する。OBSIS=「0」の間のみ書き込み可能である。
1=OBFシャドーへの転送が要求される。
0=要求なし。
OBSYS 出力バッファシャドービジー
ビットREQを設定した後に「1」に設定される。メッセージRAMとOBFシャドーの間の転送が完了すると、OBSYSは「0」に設定し直される。
1=メッセージRAMとOBFシャドー間の転送が進行中である。
0=転送は進行していない。
OBRH[5:0] 出力バッファ要求ホスト
OBFに保存される転送済みメッセージバッファの数。VIEWを「1」に書き込むことによって、OBFシャドーとOBFはスワップされ、転送されたメッセージバッファがホストによってアクセス可能である。有効な値は0x0000から0x003F(0..63)である。
4.10.7 出力バッファコマンドマスク(OBCM)
メッセージRAM内の選択されたメッセージバッファから出力バッファのヘッダセクションがどのようにして更新されるのかを設定する。
Figure 0004603045
RHSS 読み取りヘッダセクションシャドー
1=ヘッダセクションがメッセージRAMから出力バッファへの転送のために選択される。
0=ヘッダセクションは読み取られない。
RDSS 読み取りデータセクションシャドー
1=データセクションがメッセージRAMから出力バッファへの転送のために選択される。
0=データセクションは読み取られない。
RHSH 読み取りヘッダセクションホスト
1=ヘッダセクションがメッセージRAMから出力バッファへの転送のために選択される。
0=ヘッダセクションは読み取られない。
RDSH 読み取りデータセクションホスト
1=データセクションがメッセージRAMから出力バッファへの転送のために選択される。
0=データセクションが読み取られない。
注記:メッセージRAMから出力バッファへの転送が完了した後、新規データレジスタ内の選択されたメッセージバッファの新規データフラグNDがクリアされる。
5.機能記述
5.1 通信サイクル
図8:通信サイクルの構造
フレックスレイの通信サイクルは、以下の要素から成る。
・静的セグメント
・動的セグメント
・シンボルウィンドウ
・ネットワーク休止時間(NIT)
ネットワーク通信時間(NCT)からの静的セグメント、動的セグメント及びシンボルウィンドウ。通信チャネルごとに、スロットカウンタは1で開始し、MHD構成レジスタ1に構成されるように「最新の送信の開始」に達するまで数え上げられる。両方のチャネルとも同じアービトレーショングリッドを共用する。つまりそれらは同じ同期されたマクロチックを使用する。
5.1.1 静的セグメント
静的セグメントは以下の特徴により特徴付けられている。
・バスガーディアンによって保護されるスロット
・それぞれの静的スロットのアクションポイントでのフレーム送信の開始
・前回の静的スロットの静的スロット休止フェーズで終了する。
・(両方のチャネルの)すべてのフレームに同じのペイロード長
パラメータ:静的スロットの数、静的スロットの持続期間、静的スロットアクションポイントオフセット
動的セグメント
動的セグメントは以下の特徴により特徴付けられている。
・バスガーディアンがディスエーブルされ、すべてのコントローラがバスにアクセスできる。
・スロットの可変持続期間、両方のチャネルで異なる。
・チャネル活動はスロットカウントを停止する。
・ミニスロットアクションポイントでの送信の開始
・最新のミニスロットのアクションポイントでの送信の終了
パラメータ:ミニスロットの数、ミニスロットの期間、ミニスロットアクションポイントオフセット、送信を開始するための最後のミニスロット
5.1.3 シンボルウィンドウ
シンボルウィンドウは以下の特徴により特徴付けられている。
・単一記号を送信する。
・フレックスレイプロトコル仕様第2版が以下の3つの記号を規定する。
−スリープ解除状態だけで送信されるスリープ解除記号(WUS)
−起動状態だけで送信される衝突回避システム(CAS)
−バスガーディアンをテストするためにNORMAL_ACTIVEで送信される媒体アクセステスト記号(MTS)
・アービトレーションが提供されない(より高水準のプロトコル)
・送信フェーズ+シンボルウィンドウ休止フェーズ
パラメータ:動的セグメントの終了、ネットワーク休止時間の開始
5.1.4 ネットワーク休止時間(NIT)
ネットワーク休止時間中、通信コントローラは以下のタスクを実行しなければならない。
・クロック補正項を計算する。
・複数のマクロチックの間でオフセット補正を適用する。
・インプリメンテーションを特定したクラスタサイクル関連タスクを実行する。
パラメータ:ネットワーク休止時間の開始
5.2 通信モード
フレックスレイプロトコル仕様書第2.0版は、時間トリガ分散モード(TT−D)モードを定義する。
5.2.1 時間トリガ分散(TT−D)
TT−Dモードでは、以下の構成が考えられる。
・純粋な静的: 最小2つの静的スロット+シンボルウィンドウ(オプション)
・混合静的/動的:最小2静的スロット+動的セグメント+シンボルウィンドウ(オプション)
分散時間トリガ動作は、最小2つの起動ノードが構成される必要がある。クラスタの起動には2つの正常な起動ノードが必要である。各起動フレームはSyncフレームとなるものとし、したがってすべての起動ノードがSyncノードである。
5.3 クロック同期
TT−Dモードでは、分散クロック同期が使用されている。各ノードは、他のノードから送信されるSyncフレームのタイミングを観察することによって、個々にクラスタにそれ自体を同期させる。
5.3.1 グローバルタイム
フレックスレイノードでは、各個別ノードが独自のそれに関する見解を維持していても、通信を含む活動はグローバルタイムという概念に基づいている。フレックスレイクラスタを他のノードの集合体と差別化するのはクロック同期機構である。グローバルタイムとは2つの値のベクトル、つまりサイクル(サイクルカウンタ)とサイクル時間(マクロチックカウンタ)のベクトルである。
クラスタに特化:
・マクロチック(MT)−フレックスレイネットワークにおける時間測定の基本的な単位であり、マクロチックはマイクロチックの整数から成る(μT)。
・サイクル長=マクロチック(MT)単位の通信サイクルの持続期間。
5.3.2 現地時間
内部では、ノードは自分の動作をマイクロチック解決策で計時する。マイクロチップは特定のノードの発振器クロックチックから引き出される時間単位である。したがって、マイクロチックはコントローラを特定した単位である。それらは異なるコントローラで異なる持続期間を有してよい。ノードの現地時間差異測定の精度はマイクロチック(μT)である。
ノードに特化:
・発振器クロック>プレスケーラ>マイクロチック(μT)
・μT=CC内での時間測定の基本単位、クロック補正はμTの単位で行われる。
・サイクルカウンタ+マクロチックカウンタ=グローバルタイムに関するノードの局所的な見解
5.3.3 同期プロセス
クロックの同期はSyncフレームによって実行される。両方のチャネルの両方に接続されている(2チャネルクラスタ)事前設定されたノード(Syncノード)だけがSyncフレームを送信することを許される。
フレックスレイでの同期のために、以下の制約を考慮しなければならない。
・一度の通信サイクルでノードあたり最大1個のSyncフレーム
・一度の通信サイクルでネットワークあたり最大15個のSyncフレーム
・あらゆるノードはクロック同期のためにすべての使用可能なSyncフレームを使用しなければなりません。
・クロック同期には最小2つの同期ノードが必要とされる。
・フォールトトレラントクロック同期の場合、最小3つのSyncノードが必要とされる。
・同期エラーは致命的なエラーである。すなわちコントローラは再統合しなければならない。
クロック同期の場合、両方のチャネル(2チャネルクラスタ)で有効な、静的セグメントの間に受信されるSyncフレームの予想到着時間と観察された到着時間の間の時間差が測定される。補正項の計算はFTA/FTMアルゴリズムを使用することによってNITの間に行われる(オフセット、あらゆるサイクル、レート:奇数サイクル)。
5.3.3.1 オフセット(フェーズ)補正
・偏差値だけが測定され、使用されているカレントサイクルに保存される。
・2つのチャネルノードについては、小さい方の値が採取される。
・あらゆる通信サイクルのNIDの間の計算値は負であってよい。
・偶数サイクルから計算されるオフセット補正値はエラーチェックだけに使用される。
・補正値はμTsの整数である。
・補正は奇数の番号が付いたサイクルで行われ、マクロチップで分散され、サイクルの次の開始を必要としないNITを備える
5.3.3.2 レート(周波数)補正
・偏差値の組が測定され、使用されている偶数/奇数サイクル組に保存される。
・2つのチャネルノードの場合、2つのチャネルからの差異の平均が使用される。
・奇数番号のサイクルのNITの間に計算され、値は負であってよい。
・クラスタドリフトダンピング項が追加される(=正の整数)
・制限値に突き合わされる(違反:NORMAL_ACTIVE>NORMAL_PASSIVE>HALT)
・補正値はμTsの整数である。
・次の偶数/奇数サイクル組を備えるマクロスティック上で分散される(MT延長/短縮済み)。
5.3.4 外部クロックの同期
通常の動作の間、独立したクラスタは大幅にドリフトすることがある。同期動作がクラスタ全体で所望される場合、たとえ各クラスタ内のノードが同期さていても外部同期が必要である。これは、ホストによって推定される速度とクラスタに対するオフセット補正項の同期適用で達成できる。
・外部オフセット/レート補正値は符号付き整数である。
・外部オフセット/レート補正値は計算されたオフセット/レート補正値に追加される。
・設定された制限に対して集まったオフセット/レート補正項(外部+内部)が限度に突き合わされ、補正値の1つが範囲外にある場合、ノードは同期していない。
5.4 エラー処理
実現されるエラー処理概念は、影響を受けていないノード間の通信が単一ノードにより低い層のプロトコルエラーの存在下で維持できることを保証することを目的とする。いくつかのケースでは、高い層のプログラムコマンド活動が、CCが通常の動作を再開するために必要とされる。エラー処理状態の変更はエラー割り込みレジスタにビットPEMCを設定させ、イネーブルされる場合ホストに対する割り込みをトリガしてよい。実際のエラーモードはCCステータス及びエラーベクトルレジスタ内のERRM[1:0]によって信号で知らされる。
Figure 0004603045
5.4.1 クロック補正失敗カウンタ
クロック補正失敗カウンタがWCP[3:0]によって規定されるクロック補正受動なし最大値に達すると、POCはNORMAL_ACTIVEからNORMAL_PASSIVE状態に移行する。それがWCF[3:0]によって規定されるクロック補正フェイタルリミットなし最大値に達すると、それはNORMAL_ACTIVEまたはNORMAL_PASSIVEをHALT状態に移行する。両方の制限ともNEM構成レジスタに定義されている。
クロック補正失敗カウンタCCFC[3:0]によって、ホストは、CCがプロトコル起動フェーズに合格した後に、ノードがクロック補正項を計算することができない持続期間を監視できる。それは損失オフセット補正信号MOCSまたは損失レート補正信号MRCSのどちらかが設定されている任意の奇数番号の通信サイクルの最後で1、増分される。カウンタフラグと2つのフラグはクロック補正ステータス1レジスタに位置する。
クロック補正失敗カウンタは、損失オフセット補正信号または損失レート補正信号のどちらもアクティブではない場合に奇数通信サイクルの最後でゼロにリセットされる。
クロック補正失敗カウンタは、NEM構成レジスタで定義されるようなクロック補正フェイタルリミットなし最大値WCF[3:0]に達すると増分を停止する(つまりその最大値でカウンタを増分してもそれはゼロに「wraparound(折り返し)」されないであろう)。クロック補正失敗カウンタは、CCがCONFIGからREADY状態への移行を実行するとゼロに初期化される。
5.4.2 受動からアクティブカウンタ
受動からアクティブカウンタは、POCのNORMAL_PASSIVEからNORMAL_ACTIVE状態への移行を制御する。SUC構成レジスタ1のPTA[4:0]は、CCがNORMAL_PASSIVEまたはNORMAL_ACTIVE状態に移行できるようになる前に有効なクロック補正項を有さなければならない連続偶数/奇数組の数を規定する。PTA[4:0]がゼロに設定されると、CCはNORMAL_PASSIVEからNORMAL_ACTIVE状態に移行することを許可されていない。
5.4.3 HALTコマンド
ホストがエラー状態を検出すると、それはHALTコマンドをアサートすることによってCCをHALT状態にすることができる。これはSUC構成レジスタ1にCMD[3:0]=「0110」を書き込むことによって実行できる。NORMAL_ACTIVEまたはNORMAL_PASSIVE状態で呼び出されると、POCは次のend_of_cycleでHALT状態に移行する。任意の他の状態で呼び出されると、CMD[3:0]は「0000」=command_not_validにリセットされ、エラー割り込みレジスタのビットCNVは「1」に設定される。イネーブルされいている場合、ホストへの割り込みが生成される。
5.4.4 FREEZEコマンド
ホストが重篤なエラー状態を検出すると、それはFREEZEコマンドをアサートすることによってCCをHALT状態にする。これは、SUC構成レジスタ1にCMD[3:0]=「0111」を書き込むことによて実行できる。FREEZEコマンドは、実際のPOCの状態に関係なく即座にHALT状態の入力をトリガする。
5.5 通信コントローラの状態
5.5.1 通信コントローラの状態図
図9:E−レイ通信コントローラの全体的な状態図
状態移行は、外部ピンeray_resetとeray_rxd1,2、POC状態機構によって、及びSUC構成レジスタ1に位置するCHIコマンドベクトルCMD[3:0]制御されている。
Figure 0004603045
5.5.2 CONFIG状態
CONFIG状態では、CCが停止される。すべての構成レジスタはアクセス可能であり、物理層に対するピンはそのイナクティブ状態にある。この状態はCC構成を初期化するために使用される。
CCは以下の場合にこの状態に入る。
・ハードウェアリセットを終了する(外部リセット信号eray_resetが無効であることを確認する(disassert)とき
・MONITOR状態、READY状態、またはHALT状態を終了するとき
CONFIG状態を終了するためには、ホストは4.3.3ロックレジスタ(LCK)に説明されるようなアンロックシーケンスを実行しなければならない。CONFIG状態をアンロックしたすぐ後に、ホストは次の状態に入るためにCMD[3:0]をSUC構成レジスタ1に書き込まなければならない。
5.5.3 MONITOR状態
CCはCONFIG状態をアンロックし、CMD[3:0]=「1100」を書き込んだ後、MONITOR状態に入る。この状態で、CCはフレックスレイフレーム及びCAS/MTS記号を受信できる。それはコーディングエラーを検出することもできる。受信されたフレームの時間的な完全性はチェックされない。この状態は、フレックスレイネットワークの起動が失敗したケースでデバッグの目的で使用できる。CCはCMD[3:0]=「0001」を書き込んだ後、CONFIG状態に移行して戻る。
5.5.4 READY状態
CCはCONFIG状態をアンロックし、CMD[3:0]=「0010」を書き込んだ後、READY状態に入る。この状態から、CCはWAKEUP状態に移行し、クラスタスリープ解除を実行することができる、あるいはSTARTUP状態に移行し、コールドスタートを実行するか、あるいは実行中の通信に統合できる。
CCは以下の場合にこの状態に入る
・CMD[3:0]=「0010」(READYコマンド)を書き込むことによって、CONFIG、WAKEUP、STARTUP、NORMAL_ACTIVE,またはNORMAL_PASSIVE状態を終了するとき
CCは以下にこの状態を終了する。
・CMD「3:0」=「0001」を書き込むことによるCONFIG状態に(CONFIGコマンド)
・CMD[3:0]=「0011」を書き込むことによるWAKEUP状態(WAKEUPコマンド)
・CMD[3:0]=「0100」を書き込むことによるSTARTUP状態(RUNコマンド)
5.5.5 WAKEUP状態
コールドスタート機能(CSI=「0」付き機能ノード)を有するSTARTUPに入る任意のノードは、付属している両方のチャネルとも目がさめていることを保証しなければならない。それ以外の場合、ノードが起動手順を始める前に、クラスタが目がさめていること(あるいは少なくともスリープ解除がトリガされたこと)を保証することはできない。
クラスタスリープ解除の最小の要件とは、すべてのバスドライバに電力が供給されていることである。バスドライバはスリープ解除記号をそのチャネルで受信するとそのノードの他の構成要素をスリープ解除する能力を有している。クラスタ内の少なくとも1つのノードが外部スリープ解除ソースを必要とする。
図10:POC状態WAKEUPの構造
Figure 0004603045
ホストはスリープ解除手順を完全に制御する。ホストは、バスドライバとCCによってクラスタの状態について知らされ、(使用可能な場合には)バスガーディアンとCCをクラスタスリープ解除を実行するように構成する。CCは、その使用可能なチャネルのそれぞれで別々に特定されたスリープ解除パターン(スリープ解除記号)を送信する能力をホストに与える。
スリープ会場は一度に1つのチャネルでしか実行されてはならない。CCは、このチャネルでの継続中の通信が乱されていないことを保証する。これらのノードは起動フェーズまでフィードバックを与えることができないため、CCは、構成されたチャネルに接続されているすべてのノードが、スリープ解除パターンの送信のために目覚めることを保証することはできない。
一般的には、受信側ノードのバスドライバはスリープ解除パターンを認識し、ノードスリープ解除をトリガする。CCはスリープ解除フェーズと起動フェーズの間だけスリープ解除パターンを認識する必要がある。
スリープ解除手順により、2チャネルシステムの単一チャネルデバイスは、それらが接続されている単一チャネル上でスリープ解除パターンを送信するだけでスリープ解除をトリガできるようになる。別の(起動)ノードは次に他のチャネルを停止解除にする責任を負う。
スリープ解除手順は、単一チャネルを同時にスリープ解除しようとする任意の数のノードに耐え、ただ1つのノードだけがパターンを送信するようにこの状況を解決する。さらに、スリープ解除パターンは衝突からの回復機能があるため、2つのノードに同時にスリープ解除パターンを送信させる障害の存在下でも、結果として衝突した信号は依然として他のノードを停止解除にすることができる。
スリープ解除は、WAKEUP_LISTEN状態の間だけCCによって認識される。スリープ解除後、CCはREADY状態に戻り、ステータス割り込みレジスタ内にビットWSTを設定することによりスリープ解除ステータスの変化をホストに信号で知らせる。スリープ解除ステータスベクトルWSV[2:0]は、CCステータス及びエラーベクトルレジスタから読み取ることができる。有効なスリープ解除記号が受信されたため、ステータス割り込みレジスタの中のビットWUSAまたはWUSBも設定される。スリープ解除からの復帰後、ホストはSTARTUP状態に入るようにCCを構成しなければならない。
ホストはスリープ解除の考えられる障害に気づき、相応して動作しなければならない。別の起動ノードが目覚め、構成されるのに要する最小時間分、スリープ解除をけしかけたノードの潜在的な起動試行を遅延させることは賢明である。
ある種の失敗を回避するために、単一のCCは両方のチャネルを目覚めさせてはならない。代わりに、2つの異なるCCが2つのチャネルを目覚めさせるものとする。
WAKEUP_LISTEN状態は、スリープ解除タイマ及びスリープ解除ノイズタイマという2つのμTタイマによって制御される。WakeupNoiseタイマがノイズ干渉に関するより困難な条件かでスリープ解除を可能にする一方、スリープ解除タイマは、ノイズのない環境のケースで高速クラスタスリープ解除をイネーブルする。
5.5.5.1 ホスト活動
ホストはBGスリープ解除モードとCCスリープ解除モードを調整しなければならない。それは2つのチャネルのスリープ解除を調整し、特定のチャネルを目覚めさせるかどうかを決定しなければならない。スリープ解除シーケンスの送信はホストによって起動され、CCによって生成される。スリープ解除シーケンスは遠隔BDによって検出され、それらのローカルホストに信号で知らされる。
ホストによって制御されるスリープ解除手順
・WUSが受信されたかどうかローカルBDをチェックする。
・(BGがインストールされている場合)BG第1チャネルにWAKEUPに入るように命令する
・CCに第1チャネルを起動するように命令する。
−CCはWAKEUP_LISTENに入り、vdWakeupの期限切れを待機する。
―CCはWAKEUP_SENDに入り、スリープ解除パターンを送信する。
−CCはREADY状態に戻る。
−CCはホストへのスリープ解除試行のステータスを信号で知らせる。
・(BGがインストールされている場合)BG第1チャネルにスリープ解除を終了するように命令する。
・必要とされる場合第2のチャネルをスリープ解除するように前記のステップを繰り返す。
・Coldstart Inhibit(コールドスタート抑制)フラグ(CSI)をセットし、CCにINTEGRATION_LISTEN状態に入るように命令する。
・他のノードがスリープ解除し、それら自体を構成できるようにするために所定の時間待機する。
・Coldstart Inhibitフラグ(CIS)をリセットし、CCにCOLDSTART_LISTEN状態に入るように命令する。
BDによってトリガされるスリープ解除手順
・BDによって認識されるスリープ解除
・BDは(必要とされる場合)ホストの電源投入をトリガする。
・BDはスリープ解除イベントをホストに信号で知らせる。
・ホストはそのローカルCCを構成する。
・必要な場合、ホストは、他のノードがスリープ解除し、自らの構成できるようにするために第2のチャネルのスリープ解除を命令し、規定の時間待機する。
・ホストはCCにSTARTUP状態に入るように命令する。
5.5.5.2 スリープ解除記号(WUS)
WUSは、PRT構成レジスタ1、2によって設定される。
・最大2台の送信側ノードのために衝突回復機能があり、2つの重複するスリープ解除機能が依然として認識可能である。
・Tx−スリープ解除記号は送信速度と無関係である。
・繰り返しpWakeupPatternの構成可能な数(2..63)
・スリープ解除のためには、少なくとも2つのTx−スリープ解除記号が必要とされる。
・単一チャネルスリープ解除、スリープ解除記号は同時に両方のチャネルで送信されてはならない。
・gdWakeupSymbolTxIdleタイマは、バス上で活動がないか傾聴するために使用される。
図11:スリープ解除パターンのタイミング
5.5.6 起動状態
クラスタスリープ解除は、起動のために設定されたすべての機構が適切に作動することを確実にするために通信起動に先行しなければならない。起動はすべてのチャネルで同期して実行される。起動中、ノードは起動フレームを送信してよい。
すべてのノード及びスター(stars)が完全に目覚め、設定されるために同じ量の時間を必要とすると仮定することはできない。クラスタ通信を起動するためには少なくとも2つのノードが必要であるため、構成され、起動に入るために別の起動ノードが目覚めるようになるのに要する際少量の時間分スリープ解除をけしかけたノードの潜在的な起動の試みを遅延させるのが賢明である。すべてのノードとスターが完全に目覚め、構成される前に(使用されているハードウェアに応じて)数百ミリ秒を必要とすることがある。
フォールトトレラントな分散起動戦略は全ノードの初期同期のために指定される。一般的には、ノードはスケジュール同期を始動するコールドスタート経路を介して、あるいは既存の通信スケジュールに統合する統合計をを介してNORMAL_ACTIVE状態に入ってよい。
コールドスタートの試行は衝突回避記号(CAS)の送信で開始する。CASを送信した起動ノードだけがCASの後の第1の4つのサイクルの中でフレームを送信し、最初に他の起動ノードが、その後は他のすべてのノードがそれに加わる。
各起動フレームはSyncフレームでなければならない。したがって、各起動ノードはSyncノードでもあるであろう。コールドスタート試行の回数はSUC構成レジスタ1のCSA[4:0]によって設定される。
各クラスタでは、少なくとも2つのノードが起動ノードとなるように設定されなければならない。4つ以上のノードが起動ノードとなるように設定されてよい一方、クラスタは起動アルゴリズムの特定の特性から恩恵を受けない。クラスタが起動するには少なくとも2つの正常な起動ノードが必要である。
積極的にクラスタを起動する起動ノードは「先導(leading)起動ノード」とも呼ばれる。別の起動ノード上で統合する起動ノードは「追随(following)起動ノード」とも呼ばれる。
非起動ノードは、統合のための別のノードから少なくとも2つの起動フレームを必要とする。
非起動ノードと起動ノードの両方とも、それらが中からTDMAスケジュール情報を引き出すSyncフレームを受信するとすぐに、統合経路を介して受動的な統合を開始する。統合の間、ノードは独自のクロックをグローバルクロック(レートとオフセット)に適応させ、そのサイクル時間をネットワークで観察可能なグローバルスケジュールと一貫させなければならない。その後、これらの設定値はすべての使用可能なネットワークノードとの一貫性についてチェックされる。これらのチェックに合格すると、ノードは単に統合フェーズを終了し、通信に積極的に参加できる。
図12:状態図時間トリガ起動
ColdStart−Inhibitモード
コールドスタート抑制モードでは、ノードはTDMA通信スケジュールを初期化しないようにされる。ホストがSUC構成レジスタ1にビットCSIを設定している場合、ノードはクラスタ通信を初期化することは許されていない。つまりコールドスタート経路に入ることは禁止されている。ノードは、別の起動ノードがクラスタ通信の初期化を開始した後に、実行中のクラスタに統合する、あるいは起動フレームを送信することを許される。
コールドスタート抑制ビットCSIは、CONFIGまたはREADY状態だけで設定できる。CSIはREADY状態を終了後に設定できないが、いつでもクリアすることができる。
5.5.6.2 起動タイムアウト
CCは、StartupタイムアウトとStartupNoiseタイムアウトの2つのタイムアウト値をサポートする2つの異なるμタイマを維持する。該2つのタイマは、CCがCOLDSTART_LISTEN状態になるとリセットされる。これらのタイマのどちらかが期限切れとなると、ノードは、通信を起動する意図を持って初期の感知フェーズ(COLDSTART_LISTEN状態)を終了する。
注記:StartupタイマとStartupNoiseタイマは、WakeupタイマとWakeupNoiseタイマと同一であり、SUC構成レジスタからの同じ構成値を使用する。
起動タイムアウト
起動タイムアウトは、他のノードまたは他の統合を積極的に要求する少なくとも1つの起動ノードの間にすでに通信があるかどうかを判断するためにノードによって使用される傾聴時間を制限する。
起動タイマは、SUC構成レジスタ2でLT[20:0](pdListenタイムアウト)をプログラミングすることによって構成される。
起動タイマは以下のときにリセットされる。
・COLDSTART_LISTEN状態に入るとき
・ノードがCOLDSTART_LISTEN状態にある間に、通信チャネル活動が構成されたチャネルの1つで検出される場合
・構成されたチャネルの1つのチャネルステータスがアクティブである限り、タイマは連続的にリセットされる。タイマは、いったんすべてのチャネルについてチャンネル休止状態に達するとカウントを再開し、ノードは依然としてCOLDSTART_LISTEN状態にある。
いったん起動タイムアウトが期限切れになると、タイマのオーバフローまたは循環再起動も実行されない。タイマステータスは起動状態機構によって追加処理のために維持される。
スタートアップノイズ(StartupNoise) タイムアウト
起動タイマが初めて起動される(STARTUP_PREPARE状態からCOLDSTART_LISTEN状態への移行)と同時に、StartupNoiseタイマが起動される。この追加のタイムアウトはノイズの存在下で起動手順の信頼性を向上させるために使用される。
StartupNoiseタイマはSUC構成レジスタ2にLTN[3:0](gListenNoise)をプログラミングすることにより設定される。
StartupNoiseタイマは、以下のときにリセットされる。
・COLDSTART_LISTEN状態に入るとき
・ノードがCOLDSTART_LISTEN状態にある間の正しくデコーディングされるヘッダまたはCAS記号の受信
いったんStartupNoiseタイムアウトが期限切れになると、タイマのオーバフローも、循環再起動も実行されない。ステータスは起動状態機構による追加処理のために維持される。
StartupNoiseタイマは、チャネル活動が感知されてもリセットされないため、このタイムアウトはノイズの存在下でさえノードが通信クラスタの起動を試みることを保証するフォールバック解決策を規定する。他方、リセット状態を設定したことにより、コールドスタートエントリの同期は依然として保証されている。
5.5.6.3 コールドスタートを開始する起動ノードの経路
起動ノードがCOLDSTART_LISTENになると、それはその取り付けられたチャネルを傾聴し、フレックスレイフレームを受信しようとする。
通信が検出されない場合、ノードはCOLDSTART_COLLISION_RESOLUTION状態になり、コールドスタート試行を開始する。CAS記号の初期送信は第1の規則正しいサイクルによって引き継がれる。このサイクルには数ゼロがある。
サイクルゼロから先へ、ノードはその起動フレームを送信する。各起動ノードはコールドスタート試行を実行できるため、複数のノードが同時にCAS記号を送信し、コールドスタート経路に入ることが起こる可能性がある。この状況はCAS送信後の第1の4つのサイクルの間に解決される。
ノードが起動するとすぐに、コールドスタート試行は開始するノードがCAS記号またはフレームヘッダを受信し、それはCOLDSTART_LISTEN状態に再びなる。それにより1つのノードだけがこの経路に残る。サイクル4では、他の起動ノードがそれらの起動フレームの送信を始める。
COLDSTART_COLLISION_RESOLUTION状態の4つのサイクルの後に、コールドスタートを開始したノードはCOLDSTART_CONSISTENCY_CHECK状態に入る。それはサイクル4と5から起動フレームを収集し、クロック補正を実行する。クロック補正があらゆるエラーを配信せず、それが少なくとも1つの有効な起動フレーム組を受信した場合、ノードはCOLDSTART_CONSISTENCY_CHECKを終了し、NORMAL_ACTIVE状態になる。
ノードが実行できるコールドスタート試行の数はSUC構成レジスタ1内でCSA[4:0]によって構成される。残りの試行の数は、試行されたコールドスタートごとに1、減少する。ノードは、この変数が1より大きい場合にのみCOLDSTART_LISTEN状態に入り、この変数がゼロより大きい場合にのみCOLDSTART_COLLISION_RESOLUTION状態に入ってよい。一度のコールドスタート試行が衝突解決を実行するために使い果たされ、その場合コールドスタート試行が失敗する可能性があるため、COLDSTART_LISTEN状態になるためには、1より大きい値が必要とされる。
5.5.6.4 統合する起動ノードの経路
起動ノードは、COLDSTART_LISTEN状態に入ると、そのスケジュールとクロック補正をそれから引き出すために起動フレームの有効な組を受信しようと試みる。
有効な起動フレームが受信されるとすぐに、INITIALIZE_SCHEDULE状態になる。クロック同期が成功裡に一致する第2の有効な起動フレームを受信し、これからスケジュールを引き出すことができると、INTEGRATION_COLDSTART_CHECK状態になる。
INTEGRATION_COLDSTART_CHECK状態では、クロック補正が正しく実行できる、及びこのノードがそのスケジュールをそこから初期化した起動ノードが依然として使用できることが保証されている。この状態での第1の二重サイクルの間、2つの有効な起動フレーム組またはこのノードが統合したノードの起動フレーム組のどちらかが受信されなければならない。この状態の第1の二重サイクルの最後で統合試行がアボートされなかった場合には、COLDSTART_JOIN状態になる。
COLDSTART_JOIN状態では、統合側の起動ノードがそれら自体の起動フレームの送信を始める。それによってコールドスタートを起動したノードとそれに加わるノードは、それらのスケジュールが互いに一致するかどうかをチェックできる。続く3つのサイクルの間、クロック補正がエラーを信号で知らせず、少なくとも1つの他の起動ノードが目に見える場合には、ノードはCOLDSTART_JOIN状態を終了し、NORMAL_ACTIVE状態に入る。それにより、それはコールドスタートを起動したノードの少なくとも1サイクル後にSTARTUPを終了する。
5.5.6.5 統合する非起動ノードの経路
非起動ノードがINTEGRATION_LISTEN状態になると、それはその取り付けられたチャネルを傾聴し、フレックスレイのフレームを受信しようとする。
有効な起動フレームが受信されるとすぐに、INITIALIZE_SCHEDULE状態になる。クロック同期は一致する第2の有効な起動フレームを成功裡に受信し、これからスケジュールを引き出すことができると、INTEGRATION_CONSISTENCY_CHECK状態になる。
INTEGRATION_CONSISTENCY_CHECK状態では、クロック補正が正しく実行できること、及び十分な起動ノード(少なくとも2つ)がノード自体のスケジュールに一致する起動フレームを送信することが検証される。少なくとも2つの起動ノードから2つの連続する二重サイクルについて有効な起動フレーム組を受信した後に、ノードはINTEGRATION_CONSISTENCY_CHECK状態を終了し、NORMAL_ACTIVE状態またはNORMAL_PASSIVE状態になる。それによって、それはコールドスタートを開始したノードの少なくとも2サイクル後にSTARTUPを終了する。つまり、クラスタのすべてのノードはサイクル8に入る直前のサイクル7の最後でSTARTUPを終了できる。
5.5.7 NORMAL_ACTIVE状態
(潜在的なアクセス衝突を解決し、コールドスタート経路を介してSTARTUPに入る)第1のCAS記号を送信したノード及び1つの追加ノードがNORMAL_ACTIVE状態に入るとすぐに、クラスタの起動フェーズは終了した。NORMAL_ACTIVE状態では、すべての設定されたメッセージが送信のために予定される。これはSyncフレームだけではなくすべてのデータフレームも含む。レートとオフセットの測定はすべての偶数サイクルで起動される(偶数/奇数サイクルの組が必要とされる)。
NORMAL_ACTIVE状態では、CCは標準的な通信機能をサポートする。
・CCは構成されたとおりにフレックスレイバス上で送信と受信を実行する。
・クロック同期が実行中である。
・ホストインタフェースが運転可能である。
CCは以下の状態にその状態を終了する。
・CMD[3:0]=「0110」(HALTコマンド)を書き込むことによってHALT状態に
・CMD[3:0]=「0111」(FREEZEコマンド)を書き込むことによってHALT状態に
・ACTIVEからCOMM_HALTへのエラー状態の変化のためにHALT状態に
・ACTIVEからPASSIVEへのエラー状態の変化のためにNORMAL_PASSIVE状態に
・CMD[3:0]=「0010」(READYコマンド)を書き込むことによってREADY状態に
5.5.8 NORMAL_PASSIVE状態
NORMAL_PASSIVE状態には、エラー状態がACTIVE(緑)からPASSIVE(黄色)に変化するときにNORMAL_ACTIVE状態から入る。
NORMAL_PASSIVE状態では、ノードはすべてのフレームを受信できる(ノードは完全に同期され、クロック同期を実行する)。NORMAL_ACTIVE状態と比較すると、ノードは積極的に通信に参加しない。つまり記号もフレームも送信されない。
NORMAL_PASSIVE状態では
・CCが、構成されている場合にはフレックスレイバスで受信を実行する。
・CCがフレックスレイバスでフレームを送信しない。
・クロック同期が実行中である。
・ホストインタフェースが運転可能である。
CCはこの状態か以下の状態に終了する。
・CMD[3:0]=「0110」(HALTコマンド)を書き込むことによってHALT状態に
・CMD[3:0]=「0111」(FREEZEコマンド)を書き込むことによてHALT状態に
・PASSIVEからACTIVEへのエラー状態の変化のためにNORMAL_ACTIVE状態に
移行は、CCステータス及びエラーベクトルレジスタからのPTAC[4:0]がSUC構成レジスタ1に定義されるようなPTA[4:0]に等しいときに起こる。
・CMD[3:0]=「0010」(READYコマンド)を書き込むことによってREADY状態に
5.5.9 HALT状態
ホストがSUC構成レジスタ内のCMD[3:0]=「0110」(HALTコマンド)を「1」に書き込むと、CCは、下内の通信サイクルが終了した後にHALT状態になる。
ホストがSUC構成レジスタ内のCMD[3:0]=「0111」(FREEZEコマンド)を「1」に書き込むと、CCは即座にHALT状態になり、CCステータス及びエラーベクトルレジスタにFSIビットを設定する。
この状態では、すべての通信(受信と送信)は停止され、ホストはすべての内臓クロックを中止することによってCCを節電モードに入れることができる。
CCがHALT状態からCONFIG状態に移行すると、すべての構成及びステータスデータは分析目的で維持される。CONFIG状態を終了する前に、ホストは正常な構成を復旧しなければならない。すべての内蔵カウンタ及びCCステータスフラグは、CCがCONFIGからREADY状態に移行するとリセットされる。
注記:メッセージRAMに保存されているステータスデータは、ハードウェアリセットによって、またはCONFIGからREADY状態へのPOCの移行によって影響を受けない。
5.6 ネットワーク管理
ネットワーク管理(NM)ベクトルはネットワーク管理レジスタ1..3に位置する。CCは、NM表示ビットが設定された状態で、すべての受信された有効なNMフレームの中からすべてのNMベクトルで論理OR演算を実行する。CCは各サイクルの最後でNMベクトルを更新する。
NMベクトルの長さはNEM構成レジスタないのNML[3:0]によって0から12バイトに構成できる。NMベクトル長はクラスタの全ノードで同一に設定されなければならない。
フレックスレイフレームをNM表示ビットセットとともに送信するように送信バッファを構成する場合、それぞれの送信バッファのヘッダセクション内のNMEビットが設定されなければならない。さらに、ホストはNM情報を送信バッファのデータセクションに書き込まなければならない。
NMベクトルの評価は、ホストで実行中のアプリケーションによって行われなければならない。
5.7 フィルタリングとマスキング
フレームのフィルタリングは有効なメッセージバッファの対応する構成定数に有効なフレームの特定のフィールドを突き合せることによって行われる。フレームは、必要とされる一致が発生した場合にのみさらに処理される。それ以外の場合、フレームは廃棄される。
フレームは、次のフレームフィールドでフィルタリングされる。
・チャネルID
・フレームID
・サイクルカウンタ
5.7.1 フィルタリング機構
後述されるフィルタリング機構は受信バッファ、FIFOバッファ、及び送信バッファ別に適用される。
受信バッファ、FIFOバッファ
許容フィルタリングのために以下のフィルタの組み合わせが許可されている。
・フレームID+チャネルID
・フレームID+チャネルID+サイクルカウンタ
サイクルカウンタのフィルタリングはSUC構成レジスタ1のビットCFによって制御される。
・CF=’0’: サイクルカウンタフィルタリングはディスエーブルされている、デフォルト。
・CF=’1’: サイクルカウンタフィルタリングはイネーブルされている。
CFビットは、クラスタ内の全ノードについて同一に構成されなければならない。
受信されたメッセージを保存するために、すべての構成されたフィルタが一致しなければならない。
送信バッファ
以下のフィルタ組み合わせが許可されている。
・フレームID+チャネルID
・フレームID+チャネルID+サイクルカウンタ
メッセージは構成されたチャネル(複数の場合がある)上の構成フレームIDに対応するタイムスロットで送信される。サイクルカウンタフィルタリングがイネーブルされている場合、構成されたサイクルフィルタ値も一致しなければならない。サイクルカウンタフィルタリングがディスエーブルされている場合、同じフレームIDが設定された送信バッファがあってはならない。
5.7.2 チャネルIDフィルタリング
メッセージRAMには各メッセージバッファのヘッダセクションに位置する2ビットのチャネルフィルタリングフィールド(CHA、CHB)がある。それは受信バッファのためのフィルタとして、及び送信バッファのための制御フィールドとして働く(表15を参照)。
受信バッファ
有効な受信フレームは、それらがチャネルフィルタリングフィールドで指定されるチャネルで受信されると保存される。静的セグメントでは、両方のチャネル(CHAセットとCHBセット)での受信のためにただ1つの受信バッファだけがセットアップしなければならない。他のフィルタリング基準も満たさなければならない。受信フレームが受け入れられ、受信バッファに保存された場合、新規データレジスタ内のそれぞれの新規データフラグがセットされる(ND=「1」)。さらに、ステータス割り込みレジスタ内のRXIフラグは「1」にセットされ、イネーブルされている場合割り込みが生成される。
送信バッファ
バッファのコンテンツは、サイクルカウンタフィルタリング及びフレームIDフィルタリング基準も満たされると、チャネルフィルタリングフィールドに指定されるチャネルだけで送信される。静的セグメントでは、ただ1つの送信バッファだけが両方のチャネル(CHAとCHBセット)での送信のためにセットアップされなければならない。さらに、ステータス割り込みレジスタ内のTXIフラグは「1」に設定され、イネーブルされている場合、割り込みが生成される。
Figure 0004603045
5.7.3 フレームIDフィルタリング
あらゆる送信バッファと専用受信バッファがヘッダセクションに保存されるフレームIDを含む。このフレームIDは受信バッファと送信バッファに別に使用される。
受信バッファ
受信されたメッセージは、チャネルIDとサイクルカウンタ基準も満たされる場合は、受信されたフレームIDが構成されたフレームIDに一致する第1の受信バッファに保存される。
送信バッファ
送信バッファの場合、構成されたフレームIDは、メッセージ送信のための適切なスロットを決定するために使用される。チャネルIDとサイクルカウンタ基準も満たされるならば、フレームは構成されたフレームIDに対応するタイムスロットで送信される。
5.7.4 サイクルカウンタフィルタリング
サイクルカウンタフィルタリングはサイクルセットという概念に基づいている。フィルタリングのために、サイクルセットの要素のいずれか1つが一致される場合に一致が検出される。サイクルセットは、各メッセージバッファのヘッダセクションのサイクルコードフィールドで定義される。
サイクルセットに属するサイクル番号のセットは、表16で説明されるように決定される。
Figure 0004603045
下記の表17は、サイクルカウンタフィルタリングのために使用される有効なサイクルセットのレイを示す。
Figure 0004603045
受信バッファ
受信されたメッセージは、受信サイクルカウンタが受信バッファのサイクルセットの要素に一致する場合にのみ保存される。チャネルIDとフレームIDの基準も満たさなければならない。
送信バッファ
バッファのコンテンツは、サイクルセットの要素がカレントサイクルカウンタ値に一致し、フレームIDがスロットカウンタ値に一致すると構成されたチャネルで送信される。
5.7.5 FIFOフィルタリング
FIFOフィルタリングの場合、使用できる1つの拒絶フィルタと1つの拒絶フィルタマスクがある。FIFO拒絶フィルタはチャネル(2ビット)、フレームID(11ビット)、及びサイクルコード(7ビット)のための20ビットから成る。両方のレジスタともCONFIG状態だけで構成できる。FIFOバッファに属するメッセージバッファのヘッダセクションのフィルタ構成は無視される。
有効な受信フレームは、チャネルID、フレームID及びサイクルカウンタが構成された拒絶フィルタと拒絶フィルタマスクによって拒絶されない場合に、及び一致する専用受信バッファがない場合に、次の空いているFIFOバッファに保存される。
5.8 送信プロセス
5.8.1 送信バッファ
メッセージバッファの一部は、それぞれのメッセージバッファのヘッダセクション内のビットCFGを「1」にプログラミングすることによって送信バッファとして設定できる。これは、書き込みヘッダセクション1レジスタを介して行うことができる。
メッセージバッファの送信には以下の可能性が存在する。
・静的セグメント:チャネルAまたはチャネルB、チャネルA及びチャネルB
・動的セグメント:チャネルAまたはチャネルB
メッセージハンドラ構成レジスタ2内のSFID[9:0]によって構成されるフレームIDを保持するメッセージバッファは、ノードが(SUC構成レジスタ1内でTXSTとTXSYによって構成されるように)起動/Syncコードである場合には、起動/Syncフレームの保持に専念する。それはCONFIG状態のみで再構成できる。これは、任意のノードが通信サイクルあたりせいぜい1つの起動/Syncフレームを送信することを保証する。他のメッセージバッファからの起動/Syncフレームの送信は可能ではない。起動/Syncフレームの場合、Syncビット、起動フレームインジケータ、SyncフレームID、ペイロード長、及び対応するヘッダCRCはCONFIG状態だけで変更できる。
同じフレームIDとサイクルカウンタフィルタCHIで2個または3個以上の送信バッファを構成することは許されていない。
動的セグメント内での送信フレームのために、再構成可能なメッセージバッファを使用できる。フレームID、サイクルフィルタ、チャネルフィルタ、及びヘッダCRCは実行時の間に再設定可能である。メッセージRAM(データポインタによる参照)内のデータセクションの編成のために、ペイロード長はCONFIG状態で設定される値に関して短縮できるにすぎない。
CCはヘッダCRCを計算する機能を備えていない。ホストはすべての送信されたフレームについてヘッダのCRCを提供すると考えられている。ネットワーク管理が必要とさえる場合には、ホストはそれぞれのメッセージバッファのヘッダセクション内のNMEビットを「1」に設定しなければならない。これは書き込みヘッダセクション1レジスタを介して行うことができる。
すべてのメッセージ(静的と動的)の長さフィールドは、フレックスレイフレームフォーマットで定義されるようにフレームペイロードデータ長を反映する。CCは静的セグメント内の実際に設定されたデータフレーム長より短い送信バッファ構造を使用してよい。この場合、CCはフレームが適切な物理的な長さを有することを保証するためにパディングバイトを生成する。パディングパターンは論理ゼロである。パディング機能は静的セグメントで送信されるフレームだけに適用する。
各送信バッファは、ホストが静的セグメント内の送信バッファのために送信モードを設定できるようにする送信モードフラグTXMを提供する。このビットが背呈されると、送信機は単一スロットモードで動作する。このビットがクリアされると、送信機は連続モードで動作する。
ホストCPUは、送信バッファが更新され、送信のために準備完了すると送信要求フラグTXRを明示的にセットする。単一ショットモードでは、CCは送信が完了された後にTXRフラグをリセットする。ホストはここで次のメッセージで送信バッファを更新してよい。CCは、ホストが送信要求フラグTXRを再び設定することによって、更新が完了したことを示す前に送信バッファの中からメッセージを送信しない。ホストCPUは、送信要求レジスタを読み取ることによってすべてのメッセージバッファのTXRフラグの実際の状態をチェックできる。
5.8.2 ヌルフレーム送信
メッセージバッファが「単一ショットモード」で設定されると、設定されたフレームは、ホストが送信要求フラグTXRを設定した後に一度だけ送信機によって送出される。送信後、TXRフラグはCCによってリセットされる。静的セグメント内で、送信時間前にホストが送信要求フラグを設定しない場合、及び一致するフレームIDとサイクルカウンタフィルタのある他の送信バッファがない場合には、CCはヌルフレーム表示ビットが設定されたヌルフレームと、ゼロに設定されたペイロードデータを送信する。
メッセージバッファが「連続モード」で設定されると、CCは送信後に送信要求フラグTXRをリセットしない。送信要求フラグが設定されると、フレームは、フレームIDとサイクルカウンタフィルタが一致するたびに送出される。静的セグメントでホストが送信要求フラグをクリアすると、CCは、ヌルフレーム表示ビットセットが設定されたヌルフレームと、それぞれのスロットの中のペイロードデータゼロを送信する。
次のケースでは、CCはヌルフレーム表示ビットが設定されたヌルフレームを送信し、フレームヘッダの残りとフレーム長は変化しない。
・カレントサイクルに一致しないサイクルフィルタを有するスロットについて構成されるすべての送信バッファ
・一致するフレームIDとサイクルカウンタがあるが、これら送信バッファのいずれも送信要求フラグTXRをセットさせない。
ヌルフレームは動的セグメントでは送信されない。
5.8.3 静的セグメント
静的セグメントの場合、送信に保留状態の複数のメッセージがあると、次の送信スロットに対応するフレームIDのあるメッセージが送信のために選択される。静的セグメントに割り当てられる信バッファのデータセクションはバッファの送信スロットの1スロット前まで更新できる。
5.8.4 動的セグメント
動的セグメントでは、複数のメッセージが保留状態である場合、最高の優先順位(最低のフレームID)のメッセージが次に選択される。最大の静的フレームIDより高いフレームIDだけが動的セグメントに許されている。
動的セグメントでは、異なるミニスロットシーケンスが考えられる(両方のチャネルで異なるフレームIDの同時送信)。したがって、保留状態メッセージはそれらのフレームIDとそれらのチャネル構成ビットに従って選択される。
MHD構成レジスタ1内のSLT[12:0]によって構成される最新の送信の開始は、サイクルの動的セグメント内で新しいフレーム送信を抑制する前に許される最大ミニスロット値を規定する。
すべてのアクティブ送信バッファ(TXR=「1」)のフレームIDは、これらのバッファが送信されるまで(TXR=「0」)変更不可能である。これにより、それが送信されるのを待機している間のメッセージバッファのフレームIDの変更が防止される。送信の成功後に、ステータス割り込みレジスタの送信割り込みフラグが設定される(TXI=「1」)。
5.8.5 フレーム送信
送信のために送信バッファを準備するために、次のステップが必要とされる。
・書き込みヘッダセクション1レジスタのcfgビットに「1」を書き込むことによって送信バッファとしてメッセージバッファを構成する。
・入力バッファに送信メッセージ(ヘッダとデータセクション)を書き込む。
・入力バッファからメッセージRAMに送信メッセージを転送するためには、第5.11.1.1項データ転送入力バッファ>メッセージRAMに説明されるように進む。
・入力バッファコマンドマスクレジスタで構成される場合、それぞれのメッセージバッファの送信要求フラグは、転送が完了するとすぐに設定され、メッセージバッファは送信のために準備が完了する。
・送信要求レジスタ1、2内でTXRビット(TRR=「0」)をチェックすることによってメッセージバッファが送信されたかどうかをチェックする。
注記:静的メッセージバッファのヘッダセクションの(再)構成はCONFIG状態だけあで許されている。
5.9 受信プロセス
5.9.1 受信バッファ
E−レイメッセージバッファの一部は、それぞれのメッセージバッファのヘッダセクション内のビットCFGを「0」にプログラミングすることによって専用受信バッファとして設定できる。
受信バッファをCCチャネルに割り当てるための以下の可能性が存在する。
・静的セグメント:チャネルAまたはチャネルB、チャネルA及びチャネルB(最初の選択有効(pick first valid))
・動的セグメント:チャネルAまたはチャネルB
CCは、フレックスレイプロトコルコントローラ(チャネルAまたはB)のシフトレジスタからフィルタ構成が一致する専用の受信バッファに有効な受信メッセージだけを転送する。受信バッファはフレームCRCを除きすべてのフレーム要素を保存できる。ホストに提示されたペイロード長情報は受信されたペイロード長コードかR更新された長さを反映する。
スロットでフレームが受信されない、あるいは破壊されたフレームが受信された場合、受信前のメッセージバッファコンテンツが維持される。メッセージバッファステータスレジスタ内のフラグが問題の原因を信号で知らせる。
新規データレジスタ1、2内の新規データフラグNDは、CCが前回の読み取り(ND=「1」)以来それぞれの受信バッファを更新したことを示す。受信されたメッセージがメッセージRAMから出力バッファに転送されると、新規データフラグはメッセージハンドラによってクリアされる(ND=「0」)。
ホストは、NORMAL_ACTIVEまたはNORMAL_PASSIVE動作状態のメッセージバッファのヘッダセクションに保存される静的受信バッファの構成データに書き込みアクセスを有していない。ホストはCONFIG状態だけで静的受信バッファのヘッダセクションに対する書き込みアクセスを有する。
5.9.2 ヌルフレーム受信
受信されたヌルフレームのペイロードは、一致する受信バッファの中にコピーされない。ヌルフレームの受信は、それぞれのメッセージバッファのヘッダセクション3内のヌルフレーム表示ビットNFI=「0」によって示される。
5.9.3 フレーム受信
受信に備える、あるいは受信のためのメッセージバッファを変更するために、CONFIG状態の次のステップが必要とされる(動的受信バッファは、NORMAL_ACTIVE状態またはNORMAL_PASSIVE状態で(再)構成されてもよい)。
・書き込みヘッダセクション1レジスタのCFGビットに「0」を書き込むことによって受信バッファとしてメッセージバッファを構成する。
・入力バッファに構成(ヘッダセクション)データを書き込むことによって受信バッファを構成する。
・入力バッファコマンド要求レジスタにターゲットメッセージバッファの数を書き込むことによって、入力バッファからメッセージRAMに構成を転送する。
いったんこれらのステップが実行されると、メッセージバッファはアクティブ受信バッファとして機能し、CCが有効なメッセージを受信するたびに発生する内部一致プロセスに参加する。受信されたメッセージが第1の一致受信バッファに保存される。バッファは未処理メッセージ(ND=「1」)を保持する場合、新規メッセージで上書きされ、それぞれのメッセージバッファステータスレジスタのMLSTビットが設定される。
新規データレジスタ1、2内のそれぞれの新規データフラグNDは、バッファが更新されるたびに設定され、イネーブルされる場合、受信割り込みが生じる。
メッセージRAMから出力バッファを介して受信バッファを読み取るためには、第5.11.1.2項データ転送メッセージRAM>出力バッファに説明されるように進む。
注記:NDフラグは、受信されたメッセージが出力バッファに転送されたときにメッセージハンドラによって自動的にクリアされる。
5.10 FIFOバッファ機能
5.10.1 説明
メッセージバッファのグループは循環先入れ先出し(fifo)バッファとして構成できる。FIFOバッファのグループは、メッセージRAM構成レジスタ内のFFB[6:0]で参照されるメッセージバッファで開始し、LCB[6:0]によって参照されるメッセージバッファで終了するレジスタマップ内で連続している。2つのメッセージバッファと64のメッセージバッファの間は、FIFOバッファシステムに割り当てることができる。
任意の専用受信バッファと一致しないが、プログラム可能なFIFOフィルタと一致するあらゆる有効な入信メッセージがFIFOバッファシステムの中に保存される。この場合、フレームID、ペイロード長、受信サイクルカウント及びアドレス指定されたFIFOバッファのステータスビットはフレームID、ペイロード長、受信サイクルカウント及び受信メッセージからのステータスで上書きされ、メッセージ識別のためにホストによって読み取ることができる。割り込みステータスレジスタ内のビットRFNEは、FIFOバッファが空ではないことを示すが、割り込みステータスレジスタ内のRFOは、FIFOバッファシステム無効が検出されたことを示す。イネーブルされている場合、割り込みが生じる。
FIFOバッファシステムに関連付けられているは2つのインデックスレジスタがある。PUTインデックスレジスタ(PIDX)は、FIFOバッファシステム内の次に使用可能な位置に対するインデックスである。新しいメッセージが受信されたとき、それはPIDXレジスタによってアドレス指定されるメッセージバッファに書き込まれる。次にPIDXレジスタは増分され、次に使用可能なメッセージバッファをアドレス指定する。PIDXレジスタが、最高の番号のFIFOバッファを超えて増分される場合、PIDXレジスタはFIFOチェイン内の第1の(最低番号の付いた)メッセージバッファをの数をロードされる。GETインデックスレジスタ(GIDX)は読み取られる次のFIFOバッファをアドレス指定するために使用される。GIDXレジスタは、FIFOバッファのコンテンツの出力バッファへの転送後に増分される。
FIFOバッファシステムは、PUTインデックス(PIDX)がGETインデックス(GIDX)の値に達すると完全に充填される。最古のメッセージが読み取られる前に次のメッセージがFIFOバッファに書き込まれると、PUTインデックスとGETインデックスの両方とも増分され、新しいメッセージがFIFOバッファ内の最古のメッセージを上書きする。これにより、ステータス割り込みレジスタ内のFIFOバッファ無効フラグRFOがセットされる。
図13:FIFOバッファステータス:空、空ではない、無効
FIFOバッファの空ではないステータスは、PUTインデックス(PIDX)がGEETインデックス(GIDX)と異なると検出される。このケースでは、フラグRFNEがセットされる。これは、FIFOバッファシステムで少なくとも1つの受信メッセージがあることを示す。PUTインデックスレジスタ及びGETインデックスレジスタは、ホストCPUによってアクセスできない。FIFOバッファ空状態、FIFOバッファ空ではない状態、及びFIFOバッファ無効状態は、3つのバッファFIFOバッファシステムのために図13に説明されている。
FIFOバッファシステムのためのプログラム可能なFIFO拒絶フィルタがある。FIFO拒絶フィルタレジスタ(FRF)は、拒絶されるメッセージのためのフィルタパターンを規定する。FIFO拒絶フィルタはチャネルフィルタ、フレームIDフィルタ、及びサイクルフィルタから成る。ビットRSSが「1」(デフォルト)に設定されると、静的セグメント内で受信されるすべてのメッセージはFIFOバッファシステムによって拒絶される。FIFO拒絶フィルタマスクレジスタ(FRFM)は、FIFO拒絶フィルタ内の対応するビットのいずれが拒絶フィルタリングのために「無関係」とマークされるのかを指定する。
5.10.2 FIFOバッファの構成
FIFOバッファシステムに属するすべてのメッセージバッファの場合、メッセージRAM内のそれぞれのメッセージバッファのデータセクションの第1の32−bitワードに対するデータポインタは書き込みヘッダセクション3レジスタを介して構成されなければならない。許容フィルタリングに必要とされるすべての情報は、FIFO拒絶フィルタとFIFO拒絶フィルタマスクから採取され、FIFOバッファに属するメッセージバッファのヘッダセクションで構成される必要はない。
FIFOバッファシステムに属するメッセージバッファのためにデータポインタをプログラミングするとき、すべてのメッセージバッファのペイロード長はメッセージRAM構成レジスタ内でDLF[6:0]によって規定される値にプログラミングされなければならない。
FIFOバッファシステムに属するメッセージバッファのためのデータポインタをプログラミングするとき、すべてのメッセージバッファのペイロード長は、メッセージRAM構成レジスタ内のDLF[6:0]によって規定される値にプログラミングされなければならない。
注記:受信フレームのペイロード長はDLF[6:0]によってプログラミングされる値より長い場合には、FIFOバッファシステムのメッセージバッファに保存されるデータフィールドはその長さに切り捨てられる。
5.10.3 FIFOバッファへのアクセス
FIFOバッファシステムから読み取るために、ホストは、(FFB[6:0]によって参照される)FIFOバッファの第1のメッセージバッファの数を出力バッファコマンド要求レジスタに書き込むことによって、メッセージRAMから出力バッファへの転送をトリガしなければならない。メッセージハンドラは、次に出力バッファにGETインデックスレジスタ(GDX)によってアドレス指定されるメッセージバッファを転送する。この転送後、GETインデックスレジスタ(GDX)が増分される。
5.11 メッセージ処理
メッセージハンドラは、入力/出力バッファとメッセージRAMの間、及びメッセージRAMと2つの一時バッファRAMの間でのデータ転送を制御する。内蔵RAMに対するすべてのアクセスは32+1ビットアクセスである。
メッセージRAMに保存されるメッセージバッファに対するアクセスは、メッセージハンドラ状態機構の制御下で行われる。これは2台のプロトコルコントローラとホストCPUのメッセージRAMへのアクセスの間の衝突を回避する。
静的セグメントのために構成される最後のメッセージバッファが最高のフレームIDを保持する一方で、静的セグメントに割り当てられるメッセージバッファは、メッセージバッファ0が最低のフレームIDで構成されるように構成されなければならない。間のフレームIDは昇順に並べられなければならない。
静的セグメントに割り当てられるメッセージバッファのフレームIDは、GTU構成レジスタ7に構成されるように、1からNSS[9:0]の範囲内になければならない。動的セグメントに割り当てられるメッセージバッファのフレームIDはNSS[9:0]+1から2047の範囲内になければならない。
メッセージハンドラが、静的メッセージバッファについてメッセージバッファ番号と構成されたフレームID(メッセージバッファは、過去のメッセージバッファより低い番号のフレームIDを保持する)のシーケンスの間で不一致を検出する場合、あるいは静的セグメントに属するフレームIDが動的メッセージバッファに割り当てられる場合、あるいは動的セグメントからのフレームIDが静的メッセージバッファに割り当てられる場合、メッセージハンドラはエラー割り込みレジスタ内でスロット構成エラーフラグSCEをセットする。これにより、イネーブルされている場合エラー割り込みが生じる。
一致する専用の受信バッファ(静的または動的セグメント)のない受信メッセージは、それらがFIFO拒絶フィルタを通過すると、受信FIFOに保存される。
RAMテストモードでは、メッセージハンドラは迂回され、すべての内部RAMブロックはホストインタフェースを介して直接的にアクセスできる(第4.3項特殊レジスタを参照)。
5.11.1 入力/出力バッファ<−>メッセージRAM
メッセージRAMと出力バッファの間だけではなく、入力バッファとメッセージRAMの間のメッセージ転送も、アクセスされるターゲット/ソースメッセージバッファの数を入力または出力バッファコマンド要求レジスタに書き込むことによってホストCPUによってトリガされる。
入力/出力バッファコマンドマスクレジスタは、選択されたメッセージバッファのヘッダ及びデータセクションを書き込む/読み取るために使用でき、それによって入力/出力バッファとメッセージRAMの間のデータ転送の時間を短縮する。入力バッファコマンドマスクレジスタ内のビットSTXRが設定される場合(STXR4=「1」)、選択されたメッセージバッファの送信要求フラグは、メッセージバッファが更新された後に自動的に設定される。
入力バッファと出力バッファは二重バッファ構造として構築される。他方の半分(シャドーバッファ)はメッセージRAMと入力/出力バッファ間のデータ転送のためにメッセージハンドラによってアクセスされる一方、この二重バッファ構造の2分の1がホストCPUによってアクセス可能である。
図14:メッセージバッファに対するCPUアクセス
5.11.1.1 データ転送入力バッファ>メッセージRAM
ホストがメッセージRAM内のターゲットメッセージバッファの数を入力バッファコマンド要求レジスタ内のIBRH[5:0]に書き込むと、IBFとIBFシャドーがスワップされる。さらに、IBRH[5:0]とIBRS[5:0]の下で保存されるメッセージバッファ番号もスワップされる(図15を参照)。
図15:二重バッファ構造入力バッファ
この書き込み動作により、入力バッファコマンド要求レジスタのIBSYSビットは「1」に設定される。メッセージハンドラは、次にIBRS[5:0]によって選択されるメッセージRAM内のメッセージバッファにIBFシャドーのコンテンツを転送し始める。
メッセージハンドラはIBFシャドーからメッセージRAM内のターゲットメッセージバッファにデータを転送するが、ホストはIBF内で次のメッセージを設定してよい。BFシャドーとメッセージRAMの間の転送が完了したあと、IBSYSビットは「0」に設定し直され、メッセージRAMへの次に転送が、IBRH[5:0]にそれぞれのターゲットメッセージバッファを書き込むことによってホストによって開始されてよい。
IBSYSが「1」である間にIBRH[5:0]に対する書き込みアクセスが発生する場合、IBSYHは「1」に設定される。IBFシャドーからメッセージRAMへの継続データ転送の完了後、IBFとIBFシャドーはスワップされ、IBSYHは「0」にリセットされ、IBSYSは「1」に設定されたままであり、次のメッセージRAMへの転送が起動される。さらに、IBRH[5:0]及びIBRS[5:0]のしたで保存されているメッセージバッファ数もスワップされる。
8/16−bitホストアクセスシーケンスの例:
・第1のメッセージをIBFに書き込む。
・ターゲットメッセージバッファへのデータ転送を要求する。IBRH[5:0]を書き込む。
・第2のメッセージをIBFに書き込む。
・ターゲットメッセージバッファへデータ転送を要求する。IBSYSがリセットされた後にIBRH[5:0]を書き込む。
・IBFに第3のメッセージを書き込む。
Figure 0004603045
5.11.1.2 データ転送メッセージRAM>出力バッファ
出力バッファコマンド要求レジスタ内でOBRS[5:0]によって選択されるメッセージバッファは、ホストがREQを「1」に設定するとすぐにメッセージRAMから出力バッファシャドーに転送される。ビットREQは、OBSYSが「0」である間だけに「1」に設定できる。
図16:二重バッファ構造出力バッファ
REQを「1」に設定後、OBSYSは「1」に設定され、OBRS[5:0]によって選択されるメッセージバッファのメッセージRAMからOBFシャドーへの転送が開始される。メッセージRAMとOBFシャドーの間の転送が完了すると、OBSYSビットは「0」に設定し直される。
OBSYSが「0」である間にVIEWを「1」に設定することによって、OBFとOBFシャドーはスワップされる。ここでホストは、メッセージハンドラがメッセージRAMからOBFシャドーに次のメッセージを転送してよい間に、OBFから転送されたメッセージを読み取ることができる。
8ビットホストアクセスシーケンスの例:
・第1のメッセージバッファを選択する。OBRS[5:0]を書き込む。
・第1のメッセージバッファの転送を要求する。REQを書き込む。
・OBSYSがリセットされるまで待機する。
・第2のメッセージバッファを選択する。OBRS[5:0]を書き込む(OBSYS=「1」の間に設定されてもよい)。
・第1のメッセージを表示し、第2のメッセージバッファの転送を要求する。VIEW、REQを書き込む。
・第1のメッセージを読み出す。
・OBSYSがリセットされるまで待機する。
・第3のメッセージバッファを選択する。OBRS[5:0]を書き込む。
・第2のメッセージを表示し、第3のメッセージバッファの転送を要求する。VIEW、REQを書き込む。
・第2のメッセージを読み出す。
・OBSYSがリセットされるまで待機する。
n番目のメッセージを表示する。VIEWを書き込む。
・n番目のメッセージを読み出す。
16−bitホストアクセスシーケンスの例
第1のメッセージバッファの転送を選択し、要求する。OBRS[5:0]、REQを書き込む。
・OBSYSがリセットされるまで待機する。
第1のメッセージを表示し、第2のメッセージバッファの転送を選択し、要求する。
VIEW、REQ OBRS[5:0]を書き込む。
・第1のメッセージを読み出す。
・OBSYSがリセットされるまで待機する。
第2のメッセージを表示し、第3のメッセージバッファの転送を選択し、要求する。
VIEDW、REQ、OBRS[5:0]を書き込む。
・第2のメッセージを読み出す。
・OBSYSがリセットされるまで待機する。
・n番目のメッセージを表示する。
VIEW(OBRS[5:0]評価されない)を書き込む。
n番目のメッセージを読み取る。
Figure 0004603045
5.11.2 フレックスレイプロトコルコントローラ<>メッセージRAM
2つの一時バッファRAMは2台のフレックスレイプロトコルコントローラとメッセージRAMの間の転送のためにデータをバッファに保存するために使用される。
各一時バッファRAMは2つの完全なフレックスレイメッセージを保存できる二重バッファとして構築される。他方のバッファはメッセージハンドラによってアクセス可能であるが、常に対応するプロトコルコントローラに割り当てられる一方のバッファがある。
例えば、メッセージハンドラが一時バッファβに送信される次のメッセージを書き込む場合、フレックスレイプロトコルコントローラは一時バッファαにアクセスし、それが実際に受信しているメッセージを保存することができる。受信完了後、メッセージハンドラは該2つのバッファをスワップする。ここで、メッセージハンドラが一時バッファαにアクセスしている間に、フレックスレイプロトコルコントローラはそのシフトレジスタを一時バッファβからロードし、メッセージハンドラによってロードされる新しいメッセージを送信できる。一時バッファβ内に保存されるメッセージの送信中、メッセージハンドラは(それが許容フィルタリングに合格すると)一時バッファαに保存されている前回受信されたメッセージをメッセージRAMに転送し、それぞれのメッセージバッファを更新する。
一時バッファRAMとフレックスレイプロトコルコントローラのシフトレジスタの間のデータ転送は32−bitの部分で行われる。これにより、フレックスレイのメッセージの長さと無関係に32−bitシフトレジスタの使用が可能になる。
5.12 メッセージRAM
メッセージRAMへのホストアクセスとフレックスレイメッセージ受信/送信の間の衝突を回避するために、ホストCPUはメッセージRAMないのメッセージバッファに直接的にアクセスすることはできない。これらのアクセスは入力バッファと出力バッファを介して処理される。メッセージRAMは最高64のメッセージバッファを保存できる。
メッセージRAMは、1152×33=38,016ビットに編成される。各32−bitワードはパリティビットで保護されている。フレックスレイフレーム(0...254)あたりの異なる数のデータバイトに関して必要とされるフレキシブル性を達成するために、メッセージRAMは図18に示されるような構造を有する。
図18:メッセージRAMの構造
ヘッダセクション
フレックスレイフレームのヘッダセグメントを保存する。
・最大64のメッセージバッファをサポートする。
・各メッセージバッファは4つの32−bitワードのヘッダを有する。
・データセクションに対する11ビットポインタ
データセクション
長さが異なるペイロードセグメントのフレキシブルな保存。いくつかの最大値は以下のとおりである。
・それぞれ254バイトデータの16のメッセージバッファ
・またはそれぞれ128バイトデータの32のメッセージバッファ
・またはそれぞれ56バイトデータの64のメッセージバッファ
制限:ヘッダセクション+データセクションは1,152より多い32−bitワードを専有してはならない。
5.12.1 ヘッダセクション
各メッセージバッファのヘッダはメッセージRAMのヘッダセクションの中の4つの32−bitワードを専有する。メッセージバッファ0のヘッダはメッセージRAMの中の第1のワードで開始する。
送信バッファの場合、ヘッダCRCはホストCPUによって計算されなければならない。データポインタは、メッセージRAMのデータセクション内のそれぞれのメッセージバッファのためのデータセクションの開始点を規定するためにプログラマによって計算されなければならない。
受信サイクルカウント、チャネル上で受信表示(RCI)、起動フレーム表示ビット(SFI)、Syncビット(SYN)、ヌルフレーム表示ビット(NFI)、ペイロードプリアンブル表示ビット(PPI)、予約ビット(RES)だけが受信された有効なフレームから更新されるにすぎない。
メッセージバッファの構成に使用される要素は、以下の表20に一覧表示されているようにメッセージRAMのヘッダセクションに保存されている。静的メッセージバッファとFIFOバッファの場合、(再)構成はCONFIG状態だけで可能である。
Figure 0004603045

表20 メッセージRAM中のメッセージバッファのヘッダセクション
上記表において、(Cycle Code)は「サイクルコード」、(Payload Length Received)は「ペイロード長受信」、(Payload Length Configured)は「ペイロード長構成」、(TX:Header CRC Configured)は「TX:ヘッダCRC構成」、(RX:Header CRC Received)は「RX:ヘッダCRC受信」、(Receive Cycle Count)は「受信サイクルカウント」、(Data Pointer)は「データポインタ」、(Frame Configration)は「フレーム構成」、(Filter Configration)は「フィルタ構成」、(Message Buffer Control)は「メッセージバッファ制御」、(Message RAM Configration)は「メッセージRAM構成」、(Updated from received Frame)は「受信されたフレームから更新される」、(Transmit/Received Status)は「送信/受信ステータス」、(Parity Bit)は「パリティビット」、(reserved)は「予約済み」である。
ヘッダ1
・フレームID−スロットカウンタフィルタリング構成
・サイクルコード−サイクルカウンタフィルタリング構成
・CHA、CHA−チャネルフィルタリング構成
・CFG−メッセージバッファ構成:受信/送信
・NME−ネットワーク管理/メッセージIDイネーブル
・TXM−送信モード設定;単一スロット/連続
・MBI−メッセージバッファ受信/送信割り込みイネーブル
ヘッダ2
・ヘッダCRC−送信バッファ:ホストによって更新される(フレームヘッダセグメントから計算される)。
−受信バッファ:受信されたフレームから更新される。
・ペイロード長設定−ホストによって設定されるようにデータフィールドの長さ(2バイトワードの数)
−ペイロード長受信−受信されたフレームからのデータフィールドの長さ(2バイトワードの数)
ヘッダ3
・データポインタ−データセクションの対応するデータフィールドの始まりに対するポインタ
受信バッファだけ専用、受信されたフレームから更新される。
・受信サイクルカウンタ−受信フレームのサイクルカウント
・RCI−チャネル表示で受信
・SFI−起動フレーム表示ビット
・SYN−同期フレーム表示ビット
・NFI−ヌルフレーム表示ビット
・PPI−ペイロードプリアンブルインジケータ
・RES−受信ビットステータス
ヘッダ4
送信バッファと受信バッファ
−チャネルAで観察される構文
−チャネルBで観察される構文
−チャネルAで観察されるコンテンツエラー
−チャネルBで観察されるコンテンツエラー
−チャネルAで観察されるスロット境界違反
−チャネルBで観察されるスロット境界違反
−データ一貫性エラー
送信バッファ
−送信衝突表示チャネルA
−送信衝突表示チャネルB
−チャネルAで受信される有効なフレーム
−チャネルBで受信される有効なフレーム
受信バッファ
−ペイロード長エラー
−損失メッセージ
5.12.2 データセクション
メッセージRAMのデータセクションは、ヘッダセクションに定義されるような受信/送信のために構成されるメッセージバッファのデータフィールドを保存する。メッセージバッファごとのデータバイト数は0から254で変化することがある。ホストインタフェースとメッセージRAMの間だけではなく2台のフレックスレイプロトコルコントローラのシフトレジスタとメッセージRAMの間のデータ転送も最適化するために、メッセージRAMの物理的な幅は1パリティビットを足した4バイトに設定される。
メッセージバッファ0のデータフィールドは、ヘッダセクションの最後のワードの後に開始する。構成されたメッセージバッファのデータフィールドは以下の表21に示されるようにメッセージRAMに保存される。
ヘッダセクションで構成されるメッセージバッファに取り付けられるデータフィールドの該始まり(begin)は、メッセージramの開始アドレスに対するポインタdp[10:0]によって参照される。これにより、データ長が異なるメッセージバッファの保存のために使用可能なRAM空間のフレキシブルな使用が可能になる。メッセージバッファが32−bitデータワードの16−bitだけを使用する場合、残りの16−bitは未使用である。
メッセージRAM内でメッセージバッファを構成するとき、プログラマは、データセクションがヘッダセクションの部分を上書きしないことを保証しなければならない。プログラマは、構成されたメッセージバッファのデータフィールドは、メッセージRAMの異なるアドレスに位置する。
Figure 0004603045
表21:メッセージRAM内のメッセージバッファのデータセクションの記憶部。上記表において、(unused)は「未使用」である。
5.12.3 パリティチェック
モジュールの7つのRAMブロックに保存されるデータの完全性を保証するためにE−レイモジュールで実現されるパリティチェック機構がある。RAMブロックは、図19に示されるようにパリティジェネレータ/チェッカを取り付けられている。データがRAMブロックに書き込まれると、ローカルパリティジェネレータはパリティビットを生成する。E−レイモジュールは偶数パリティを使用する(32−bitデータワードの中の1つの偶数が生成される)。パリティビットはそれぞれのデータワードとともに保存される。データワードがRAMブロックのいずれかから読み取られるたびにパリティはチェックされる。モジュール内蔵データバスは32−bitの幅を有する。モジュール内部データバスは32−bitの幅を有する。
パリティエラーが検出されている場合、それぞれのエラーフラグはメッセージハンドラステータスレジスタでセットされる。これらの単一のエラーフラグを組み合わせる、エラー入力レジスタに位置する追加のエラーフラグがある。
図19はRAMブロックとパリティ/ジェネレータ/チェッカの間のデータ経路を示す。
注:パリティ/ジェネレータ/チェッカは、RAMブロックの一部ではなく、Eレイコアの一部であるRAMアクセスハードウェアの一部である。
パリティエラーが検出されると、以下のアクションが実行される。
すべてのケースで
・メッセージハンドラステータスレジスタ内のそれぞれのパリティエラーフラグが設定される。
・エラー割り込みレジスタのパリティエラーフラグがセットされ、イネーブルされている場合、CPUに対するモジュール割り込みが生成される。
特定のケースで追加で
入力バッファRAM1、2から−>メッセージRAMへのデータ転送のパリティエラー
・それぞれのメッセージバッファセットのDCEビット
・PIBFビットが設定される。
・FMB[5:0]は、障害のあるメッセージバッファの数を示す。
・それぞれのメッセージバッファに対する送信要求は設定されていない。
メッセージRAM内のヘッダセクションの走査中のパリティエラー
・それぞれのメッセージバッファセットのDCEビット
・PMRビットが設定される。
・FMB[5:0]は、障害のあるメッセージバッファの数を示す。
・メッセージバッファを省略する
メッセージRAMから一時バッファRAM1,2へのデータ転送でのパリティエラー
・それぞれのメッセージバッファセットのDCEビット
・PMRビットが設定される。
・FMB[5:0]は、障害のあるメッセージバッファ数を示す。
・プロトコルコントローラはヌルフレームを送信する。
一時バッファRAM1、2からプロトコルコントローラ1、2へのデータ転送でのパリティエラー
・破壊されたメッセージの送信は停止される。
・PTBF1、2ビットが設定される。
転送バッファRAM1、2からメッセージRAMへのデータ転送のパリティエラー
・それぞれのメッセージバッファセットのDCEビット
・PTBF1、2ビットが設定される。
・FMB[5:0]は、障害のあるメッセージバッファの数を示す。
メッセージRAMから出力バッファRAMへのデータ転送のパリティエラー
・それぞれのメッセージバッファセットのDCEビット
・PMRビットが設定される。
・FMB[5:0]は、障害のあるメッセージバッファの数を示す。
出力バッファRAMからホストCPUへのデータ転送のパリティエラー
・POBFビットが設定される。
パリティエラービット(PIBF、POBF、PMR、PTBF1、2)と障害のあるメッセージバッファインジケータFMB[5:0]はメッセージハンドラステータスレジスタ内に位置するが、データ一貫性エラービットDCEは、それぞれのメッセージバッファのメッセージバッファステータス及びエラー情報フィールドの中に位置する。
5.13 モジュール割り込み
一般的には、割り込みは、それらは、エラーがコントローラによって検出されるとコントローラによってトリガされるため、プロトコルタイミングに緊密なリンクを提供し、フレームは受信または送信され、あるいは構成タイマ割り込みが活性化される。これによりホストが特定のエラー状態で非常に迅速に反応できる。他方、多すぎる割り込みにより、ホストはアプリケーションに必要とされる期限を守らない。したがってCCは、別々に個々の割り込みごとに制御ディスエーブル/イネーブルする。
割り込みは以下のときにトリガされてよい。
・エラーが検出された。
・ステータスビットが設定される。
・タイマが再構成された値に達する。
・入力バッファからメッセージRAMへ、またはメッセージRAMから出力バッファへのメッセージ転送が完了した。
ステータス変化またはエラー発生時のトラッキングステータス及び割り込み生成は2つの無関係なタスクである。割り込みが生じるかどうかに関係なく、対応するステータスはトラッキングされ、CCによって示される。ホストは、エラー割り込みレジスタとステータス割り込みレジスタを読み取ることによって、実際のステータスとエラー情報にアクセスできる。
Figure 0004603045
ホストへの割り込み回線、eray_int0及びeray_int1はイネーブルされている割り込みによって制御される。加えて、ホストCPUへの2本の割り込み回線のそれぞれは、割り込み回線イネーブルレジスタ内のビットEINT0とEINT1をプログラミングすることによって別個のイネーブル/ディスエーブルできる。
割り込みタイマ0と1によって生じる2つのタイマ割り込みは、ピンeray_tint0とeray_tint1で使用できる。それらはタイマ0とタイマ1構成レジスタを介して設定できる。
入力バッファとメッセージRAMの間、及びメッセージRAMと出力バッファの間のデータ転送のステータスはピンeray_ibusy及びeray_obusyで信号で知らされる。
6.付録
6.1 レジスタビット概要
Figure 0004603045

Figure 0004603045

Figure 0004603045

Figure 0004603045

Figure 0004603045

Figure 0004603045

Figure 0004603045

Figure 0004603045

Figure 0004603045

Figure 0004603045
6.1(レジスタビット概要)の表における対訳。
テスト(TEST)、テストレジスタ(Test Register)、ロックレジスタ(Lock Register)、エラー割り込みレジスタ(Error Interrupt Register)、ステータス割り込みレジスタ(Status Interrupt Register)、エラー割り込み回線選択(Error Interrupt Line Select)、ステータス割り込み回線選択(Status Interrupt Line Select)、エラー割り込みイネーブル設定(Error Interrupt Enable Set)、エラー割り込みイネーブルリセット(Error Interrupt Enable Reset)、ステータス割り込みイネーブル設定(Status Interrupt Enable Set)、ステータス割り込みイネーブルリセット(Status Interrupt Enable Reset)、割り込み回線イネーブル(Interrupt Line Enable)、タイマ0構成(Timer 0 Configuration)、タイマ1構成(Timer 1 Configuration)、停止監視レジスタ(Stop Watch Register)、SUC構成レジスタ(SUS Configuration Register)、PRT構成レジスタ(PRT Configuration Register)、MHD構成レジスタ(MHD Configuration Register)、NEM構成レジスタ(NEM Configuration Register)、GTU構成レジスタ、CCステータス及びエラーベクトル(CC Status and Error Vector)、スロットカウンタ値(Slot Counter Value)、マクロチック及びサイクルカウンタ値(Microtick and Cycle Counter Value)、クロック補正ステータス(Clock Correction Status)、Syncフレームステータス(Sync Frame Status)、シンボルウィンドウ及びNITステータス(Symbol Window and NIT Status)、収集チャネルステータス(Aggregated Channel Status)、偶数Sync ID(Even Sync ID)、奇数Sync ID(Odd Sync ID)、偶数到達チャネルA、B(Even Arrival Channel A,B)、奇数到達チャネルA、B(Odd Arrival Channel A,B)、ネットワーク管理ベクトル(Network Management Vector)、メッセージRAM構成(Message RAM Configuration)、FIFO拒絶フィルタ(FIFO Rejection Filter)、FIFO拒絶フィルタマスク(FIFO Rejection Filter Mask)、送信要求レジスタ(Transmission Request Filter)、新規データレジスタ(New Data Register)、メッセージハンドラステータス(Message Handler Status)、書き込みデータセクション(Write Data Section)、書き込みヘッダセクション(Write Header Section)、入力バッファコマンド要求(Input Buffer Command Request) 入力バッファコマンドマスク(Input Buffer Command Mask)、読み取りデータセクション(Read Data Section)、読み取りヘッダセクション(Read Header Section)、メッセージバッファステータス(Message Buffer Status)、出力バッファコマンド要求(Output Buffer Command Status)、出力バッファコマンドマスク(Output Buffer Command Mask)
図の一覧
図1:E−レイブロック図
図2:E−レイコアの汎用インタフェース
図3:E−レイレジスタ及び入力/出力バッファRAMへの書き込みアクセス
図4:E−レイレジスタ及び入力/出力バッファRAMへの読み取りアクセス
図5:入力バッファRAMからメッセージRAMへ、及びメッセージRAMから出力バッファRAMへのデータ転送
図6:埋め込みRAMブロックへの同期読み取り/書き込みアクセス
図7:E−レイRAMブロックへのテストモード
図8:通信サイクルの構造
図9:E−レイ通信コントローラの全体的な状態図
図10:POC状態WAKEUPの構造
図11:スリープ解除パターンのタイミング
図12:状態図時間トリガ起動
図13:FIFOバッファステータス:空、空ではない、無効
図14:メッセージバッファへのCPUアクセス
図15:二重バッファ構造入力バッファ
図16:二重バッファ構造出力バッファ
図17:一時バッファRAMへのアクセス
図18:メッセージRAMの構造
図19:パリティ生成及びチェック
表の一覧
表1:汎用ホストインタフェース
表2:物理層インタフェース
表3:入力バッファRAM1へのインタフェース
表4:入力バッファRAM2へのインタフェース
表5:出力バッファRAM1へのインタフェース
表6:出力バッファRAM2へのインタフェース
表7:メッセージRAMへのインタフェース
表8:一時バッファRAM Aへのインタフェース
表9:一時バッファRAM Bへのインタフェース
表10:メッセージバッファの割り当て
表11:E−レイレジスタマップ
表12:POCのエラーモード(劣化モデル)
表13:E−レイ全体状態機構の状態移行
表14:状態移行WAKEUP
表15:チャネルフィルタリング構成
表16:サイクルテストの定義
表17:有効なサイクルセットの例
表18:入力コマンド要求レジスタビットの割り当て
表19:入力コマンド要求レジスタビットの割り当て
表20:メッセージRAMでのメッセージバッファのヘッダセクション
表21:メッセージRAMでのメッセージバッファのデータセクションの保存
表22:モジュール割り込みフラグ及び割り込み回線イネーブル

Claims (11)

  1. フレックスレイ通信回線を、フレックスレイ通信コントローラに割り当てられているフレックスレイネットワークメンバーに接続するためのフレックスレイ通信コントローラであって、
    少なくともメッセージハンドラ、メッセージメモリ、前記メッセージメモリを前記フレックスレイネットワークメンバーに接続するための第1のバッファメモリ構造、及び前記メッセージメモリを前記フレックスレイ通信回線に接続するための第2のバッファメモリ構造を備える部位を含み、
    前記部位が前記フレックスレイ通信回線を前記フレックスレイネットワークメンバーに接続するために共に機能し、前記機能が種々のレジスタのコンテンツによって制御されるように構成され
    前記種々のレジスタの内の少なくとも1つが、レジスタ通信コントローラ制御レジスタ(CC制御レジスタ)であって、前記フレックスレイネットワークメンバーが前記フレックスレイ通信コントローラの動作を制御させるために、前記通信コントローラ制御レジスタが前記フレックスレイ通信コントローラより供給されるように構成されていることを特徴とする、フレックスレイ通信コントローラ。
  2. 前記種々のレジスタの内の少なくとも1つが、フレックスレイ通信コントローラの少なくとも1つのテストモードの制御ビットを保持するように構成されるテストレジスタであることを特徴とする、請求項1に記載のフレックスレイ通信コントローラ。
  3. 前記種々のレジスタの内の少なくとも1つが書き込み専用であり、読み取り値がゼロに戻るように構成されるロックレジスタ(LCK)であることを特徴とする、請求項1に記載のフレックスレイ通信コントローラ。
  4. 前記種々のレジスタの内の少なくとも1つが、一覧表示されているエラーまたは対応するイベントが検出されるとフラグがセットされるように構成される第1の割り込みレジスタ(EIR、SIR)であることを特徴とする、請求項1に記載のフレックスレイ通信コントローラ。
  5. 前記種々のレジスタの内の少なくとも1つが、特定のフラグにより生じる割り込みをフレックスレイ通信コントローラの2つの割り込み回線の内の1つに割り当てる第2の割り込みレジスタ(EILS、SILS)であることを特徴とする、請求項1に記載のフレックスレイ通信コントローラ。
  6. 前記種々のレジスタの内の少なくとも1つが、第1の割り込みレジスタ(EIR、SIR)のいずれかのステータス変更に割り込みを行わせるのかを判断するように構成されている第3の割り込みレジスタ(EIES、EIER,SIES,SIER)であることを特徴とする、請求項1又は4に記載のフレックスレイ通信コントローラ。
  7. 前記種々のレジスタの内の少なくとも1つが、タイマ値(0、1)に割り込みが起こる場合に、サイクルカウントおよびマクロチックに関して時刻を指定するように構成される第4の割り込みレジスタ(T0C、T1C)あることを特徴とする、請求項1に記載のフレックスレイ通信コントローラ。
  8. 前記種々のレジスタの内の少なくとも1つが、停止監視イベント時、実際のサイクルカウンタおよびマクロチック値が保存されるように構成されている第5の割り込みレジスタ(STPW)であることを特徴とする、請求項1に記載のフレックスレイ通信コントローラ。
  9. 前記種々のレジスタの内の少なくとも1つが、9個より多いビットでコーディングされるステータス変数へのバイトアクセス中に、ステータス変数が2つのアクセスの間に前記フレックスレイ通信コントローラによって更新され得るように構成される通信コントローラステータスレジスタ(CCステータスレジスタ)であることを特徴とする、請求項1に記載のフレックスレイ通信コントローラ。
  10. 前記種々のレジスタの内の少なくとも1つが、前記メッセージバッファがメッセージバッファ制御レジスタを介して制御されるように構成されるメッセージステータス制御レジスタであることを特徴とする、請求項1に記載のフレックスレイ通信コントローラ。
  11. 前記種々のレジスタの内の少なくとも1つが、メッセージバッファを割り当てるメッセージバッファステータスレジスタである、請求項1に記載のフレックスレイ通信コントローラ。
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