JP4601291B2 - 車両用のバッテリーパック - Google Patents

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Description

本発明は、車両を走行させるモーターに電力を供給する車両用のバッテリーパックに関し、とくに複数の冷却ファンを備える車両用のバッテリーパックに関する。
車両用のバッテリーパックは、出力を大きくするために多数の電池を直列に接続して出力電圧を高くしている。この構造のバッテリーパックは、大電流で充放電される等で電池の温度が高くなることがある。電池は温度が異常に高くなると性能が低下するので、温度が高くなるときに強制的に冷却する冷却ファンを備えている。冷却ファンは、電池に強制送風して温度の高い電池を冷却する。多数の電池を備えるバッテリーパックは、1台の冷却ファンでは全ての電池を均一に冷却できない。このため、多数の電池を備えるバッテリーパックは、複数の冷却ファンで全ての電池をより均一に冷却するようにしている。
しかしながら、この構造のバッテリーパックは、複数の冷却ファンを同時に運転するときに、不快なうなり音が聞こえる欠点がある。このうなり音は複数の冷却ファンがフロアパンを振動させるピーク周波数が干渉し、ピーク周波数の差の周波数で発生する。同一規格である複数の冷却ファンを一緒に運転するとき、ほぼ同じピーク周波数で振動する。同一規格の冷却ファンが同じ条件で回転されると、ファンはほぼ同じ回転数で回転して、ほぼ同じように振動するからである。近似するピーク周波数の振動がフロアパンを振動させると、フロアパンは振動板となって不快なうなり音を発生させる。
図1は、2台の冷却ファンをバッテリーホルダーを介してフロアパンに固定する構造において、フロアパンが振動する状態を示している。この図の横軸は時間軸、縦軸はフロアパンが振動する加速度を示している。フロアパンは、振動の加速度が大きくなると振幅も大きくなる。したがって、加速度は実質的には振動の大きさを示す。したがって、フロアパンの加速度が大きいと、振幅も大きく、騒音も大きくなる。この図では、フロアパンの振動は、1秒より多少短い周期で変動して、うなり音を発生することを示す。さらに、フロアパンの振動を周波数に分解すると図2に示すようになる。この図は横軸が周波数、縦軸が加速度を示す。この図は、フロアパンが約72.5Hz付近のふたつのピーク周波数で振動され、このピーク周波数が干渉してうなり音が発生することを示す。
複数の振動が干渉して発生するうなり音は、振動自体を小さくして少なくできる。振動を小さくするために防振ゴムを使用して、10Hz〜100Hz程度の振動に対して優れた防振効果を有する構造が開発されている。(特許文献1参照)
特開2003−322204号公報
防振ゴムを介在して振動源である冷却ファンを固定することは、振動を少なくすことに効果がある。たとえば、冷却ファンとフロアパンとの間に防振ゴムを介在させることで、フロアパンの振動のピークを制限できる。図3と図4は、冷却ファンをバッテリーホルダーに固定して、バッテリーホルダーを防振ゴムを介してフロアパンに連結する構造で、フロアパンが振動する状態を示す。図3は、フロアパンの振動が時間と共に変化する状態を示し、図4はフロアパンの振動を周波数成分に分解する図である。図4から明らかなように、防振ゴムを使用して、フロアパンの振動のピークを小さくできる。しかしながら、図3に示すように、フロアパンの振動は約0.5秒で変化してうなり音を発生し、うなり音を防止することにはほとんど効果がない。
本発明は、さらにこの欠点を解決することを目的に開発されたものである。本発明の重要な目的は、複数の冷却ファンを運転するときに発生する不快なうなり音を効果的に解消する車両用のバッテリーパックを提供することにある。

本発明の請求項1の車両用のバッテリーパックは、複数の電池を内蔵するバッテリーホルダー1と、このバッテリーホルダー1に内蔵される電池に冷却空気を送風して強制的に冷却する複数の冷却ファン2と、冷却ファン2を直接あるいは間接に連結しているバッテリーフレーム3と、このバッテリーフレーム3に設けている複数の固定部4が連結されてなるフロアパン5とを備える。このバッテリーパックは、各々の冷却ファン2に最も近いバッテリーフレーム3の固定部4が、防振ゴム6を介してフロアパン5に連結されており、各々の冷却ファン2からの振動がフロアパン5に伝達される際にピーク周波数の差が19Hz以上となるように、各々の防振ゴム6の硬度あるいは大きさを異ならせて、フロアパン5の共振によるうなりを防止する。
さらに、本発明の車両用のバッテリーパックは、バッテリーフレーム3に複数のバッテリーホルダー1を固定すると共に、各々のバッテリーホルダー1に冷却ファン2を固定して、冷却ファン2をバッテリーホルダー1を介してフロアパン5に連結することができる。この車両用のバッテリーパックは、フロアパン5の両端部分にバッテリーホルダー1を連結すると共に、各々のバッテリーホルダー1の端部に冷却ファン2を連結することができる。
本発明の車両用のバッテリーパックは、複数の冷却ファンを運転するときに発生する不快なうなり音を、極めて簡単な構造で効果的に解消できる特長がある。それは、本発明のバッテリーパックが、硬度あるいは大きさが異なる防振ゴムを使用することで、冷却ファンの振動を振動のピーク周波数の差が大きくなるようにしてフロアパンに伝達するからである。複数の冷却ファンの振動が、ピーク周波数が大きく異なる振動でフロアパンに伝達されると、ピーク周波数の差が原因で発生するフロアパンの不快なうなり音は解消される。本発明は、各々の冷却ファンの振動のピーク周波数を変更してうなり音を解消することを特徴とする。冷却ファンの振動をなくしてうなり音を解消することもできる。ただ、冷却ファンの振動をなくする構造は、振動を完全に吸収する必要があるので、極めて難しくて製作コストも高くなる。本発明は、振動のピーク周波数の差を大きくすることでうなり音を効果的に解消するので、防振ゴムの硬さや形状を変更するという極めて簡単な構造でうなり音を解消できる特徴が実現される。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための車両用のバッテリーパックを例示するものであって、本発明はバッテリーパックを以下のものに特定しない。
さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲」および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
図5と図6に示す車両用のバッテリーパックは、複数の電池を内蔵するバッテリーホルダー1と、このバッテリーホルダー1に内蔵される電池に冷却空気を送風して強制的に冷却する複数の冷却ファン2と、冷却ファン2を直接あるいは間接に連結しているバッテリーフレーム3と、このバッテリーフレーム3に設けている複数の固定部4を連結しているフロアパン5とを備える。
図のバッテリーパックは、長手方向に並べてふたつのバッテリーホルダー1を固定している。バッテリーホルダー1は、複数の電池を内蔵している。電池の間には冷却用の空隙を設けている。電池の空隙に、冷却ファン2が冷却空気を送風して、電池は強制的に冷却される。図のバッテリーパックは、バッテリーホルダー1内の空気を冷却ファン2で吸引して、バッテリーホルダー1に収納している電池を強制的に冷却する。ただし、バッテリーホルダーに冷却空気を供給して、電池を強制的に冷却することもできる。図のバッテリーパックは、ふたつのバッテリーホルダー1をバッテリーフレーム3に固定しているが、電池の個数が多いバッテリーパックにおいては、3つ以上のバッテリーホルダーをバッテリーフレームに固定する。したがって、本発明は、バッテリーフレームにふたつのバッテリーホルダーを固定する構造には特定しない。
図のバッテリーパックは、冷却ファン2をバッテリーホルダー1に固定し、このバッテリーホルダー1を介してバッテリーフレーム3に固定している。このバッテリーパックは、各々のバッテリーホルダー1に冷却ファン2を固定し、各々の冷却ファン2がバッテリーホルダー1の電池を冷却する構造としている。この構造のバッテリーパックは、冷却ファン2がこれを固定しているバッテリーホルダー1の電池を効率よく冷却できる。ただし、本発明のバッテリーパックは、冷却ファンを直接にバッテリーフレームに固定して、冷却ファンでもってバッテリーホルダーに冷却空気を供給し、あるいはバッテリーホルダーの空気を吸引して電池を冷却することもできる。
冷却ファン2の運転は、制御回路(図示せず)で制御される。制御回路は、電池の温度を温度センサーで検出し、電池温度が設定温度よりも高くなると、冷却ファン2を運転する。各々のバッテリーホルダー1に固定している冷却ファン2は、固定しているバッテリーホルダー1の電池温度を検出して独立して制御され、あるいは全てのバッテリーホルダー1の電池温度を検出して、全ての冷却ファン2を一緒に制御する。ただ、本発明のバッテリーパックは、冷却ファンを運転する方式を特定しない。冷却ファン2は、制御回路に制御されて、バッテリーホルダー1に収納している全ての電池を、より均一な温度となるように、また設定温度よりも低くなるように冷却する。冷却ファン2は、いかなる状態で運転されても、複数のものが同時に運転されることがある。とくに、充放電の電流を大きくし、あるいは電池が満充電される状態になると電池温度が高くなるが、このとき全ての電池の温度が高くなる。したがって、各々の冷却ファン2の運転を独立して制御する方式においても、複数の冷却ファン2は、ほとんどの場合同時に運転されて、不快なうなり音の原因となる。
図7はバッテリーフレーム3の平面図を示す。このバッテリーフレーム3は、全体の形状をT字状とし、図において上端縁に3個の固定部4を、下端縁には両端に2個の固定部4を、中間には両端とコーナー部とに4個の固定部4を設けている。このバッテリーフレーム3は、中間でその両端に設けている固定部4、すなわち冷却ファン2に最も近い固定部4を、防振ゴム6を介してフロアパン5に連結し、他の固定部4は直接にフロアパン5に連結している。ただし、全ての固定部を防振ゴムを介してフロアパンに連結することもできる。バッテリーフレーム3には、たとえば、厚さを3mmとするチタン合金が使用できる。さらに、フロアパンには、厚さを0.5〜1.5mmとするアルミニウム板または鉄板が使用できる。ただ、本発明は、バッテリーフレームやフロアパンの形状、厚さ及び材質を特定するものではない。
図のバッテリーパックは、バッテリーフレーム3の両端部分に冷却ファン2を連結している。バッテリーフレーム3の両端部に設けた固定部4を防振ゴム6を介してバッテリーフレーム3に連結している。このバッテリーパックは、図6の点線で示すように、冷却ファン2の振動を、バッテリーホルダー1→バッテリーフレーム3→防振ゴム6→フロアパン5の経路で伝達する。とくに、図のバッテリーパックは、バッテリーフレーム3の両端部分の固定部4を防振ゴム6を介してフロアパン5の端部に連結しているので、冷却ファン2の振動は、バッテリーホルダー1の端部からバッテリーフレーム3に、バッテリーフレーム3から防振ゴム6を介してフロアパン5に伝達される。複数の固定部4で振動されるフロアパン5は、その振動が干渉してうなり音を発生する。とくに振動のピーク周波数の差でうなり音が発生する。
うなり音は、複数の固定部4が同じピーク周波数で振動されると発生しない。複数点の振動は、全く同じピーク周波数となることはなく、わずかな周波数のずれがあるので、このピーク周波数のずれがうなり音の原因となる。
うなり音を防止するために、バッテリーフレーム3の複数の固定部4は、硬度の異なる防振ゴム6を介してフロアパン5に連結される。硬度が異なる防振ゴム6は、異なる共振周波数でバッテリーフレーム3の振動をフロアパン5に伝達する。図7のバッテリーパックは、冷却ファン2に最も近い両端の固定部4を、硬度が異なる防振ゴム6でフロアパン5に連結している。硬度が違う防振ゴム6は、固定部4からフロアパン5に伝達する振動のピーク周波数を大きくずらせる。このため、複数の固定部4がフロアパン5の複数点を振動させる周波数を大きくずらせて、不快なうなり音を解消する。図8はバッテリーフレーム3の両端に設けた固定部4を、硬度が異なる防振ゴム6でフロアパン5に連結しているバッテリーパックのフロアパン5の振動状態を示す図である。ただし、この測定は、以下の条件で行った。バッテリーフレームを厚さ3mmチタン合金とし、固定部の大きさを5×5cmとした。フロアパンには、厚さ1mmのアルミニウム板を使用した。防振ゴムには、クロロプレンゴムを使用し、一方の硬度を50度、他方の硬度を70度とした。防振ゴムは、外径が75mmの円形とし、厚さを3mmとした。
この図を図3に比較すると、本発明のバッテリーパックがいかに効果的にうなり音を解消できるかは明白となる。硬度が異なる防振ゴム6は、図9に示す振動を周波数成分に分解した図に示すように、冷却ファン2の振動を、異なるピーク周波数でフロアパン5に伝達してうなり音を解消する。図9から、異なる硬度の防振ゴム6は、ピーク周波数を52.0Hzと、70.9Hzに変更してフロアパン5を振動させる。このピーク周波数の差は約19Hzであるから、計算では19Hzのうなり音が発生する。しかしながら、この周波数の音はうなり音として聞こえず、実質的にはうなり音は完全に解消される。
図7のバッテリーパックは、バッテリーフレーム3の両端に設けているふたつの固定部4のみを、硬度が異なる防振ゴム6でフロアパン5に連結して、他の固定部4は直接にフロアパン5に連結している。防振ゴム6の硬度は、ゴム状弾性体の材質で調整する。防振ゴム6には、耐候性、耐食性、耐振性、及び防湿性に優れたゴム、たとえばクロロプレンゴムが使用される。クロロプレンゴムである防振ゴムの硬度は、たとえば、40度〜90度とすることができる。防振ゴム6の硬度は、バッテリーフレーム3の固定部4とフロアパン5の間に挟着されて、バッテリーフレーム3の荷重が作用する状態で、バッテリーフレーム3が冷却ファン2で振動されて弾性変形できる程度、すなわち、バッテリーフレーム3の荷重が作用すると多少変形する程度の硬度とする。バッテリーホルダー1を固定しているバッテリーフレーム3の重量は、バッテリーホルダー1に収納される電池の個数で一定ではないが、たとえば30〜50kgであるから、この荷重で防振ゴム6が変形する程度の硬度とする。ただし、全ての固定部4を防振ゴム6を介してフロアパン5に連結しない構造は、バッテリーフレーム3の全ての荷重が防振ゴム6に作用するわけではない。したがって、防振ゴム6を介してバッテリーフレーム3をフロアパン5に連結する状態で、防振ゴム6が多少変形する程度とするのが良い。
冷却ファン2で振動される固定部4の一部を防振ゴム6でフロアパン5に連結し、他の固定部4を直接にフロアパン5に固定する構造は、バッテリーフレーム3をフロアパン5にしっかりと固定しながら、うなり音を効率よく解消できる特長がある。ただ、本発明のバッテリーパックは、各々の冷却ファンの振動をフロアパンに伝達する固定部を、異なる硬度の防振ゴムでフロアパンに連結することもできる。たとえば、図7において、右側と左側の固定部4を、異なる硬度の防振ゴム6でフロアパン5に連結することができる。右側の固定部4が右側の冷却ファン2の振動をフロアパン5に伝達し、左側の固定部4が左側の冷却ファン2の振動をフロアパン5に伝達するからである。すなわち、冷却ファン2の振動が異なるピーク周波数となってフロアパン5に伝達されるように、硬度が異なる防振ゴム6で固定部4をフロアパン5に連結して、うなり音を解消する。バッテリーフレーム3の中間の固定部4は、冷却ファン2の振動をフロアパン5に伝達する割合が少ないので、直接にフロアパン5に連結し、あるいは右または左の固定部4をフロアパン5に連結するのと同じ硬度の防振ゴム6でフロアパン5に連結する。また、右側の固定部4の一部と、左側の固定部4の一部を硬度が異なる防振ゴム6でフロアパン5に連結し、残りの固定部4を直接にフロアパン5に連結することもできる。この構造は、冷却ファン2で大きく振動される固定部4を防振ゴム6でフロアパン5に連結して効果的にうなり音を解消できる。
バッテリーフレーム3をフロアパン5に連結する防振ゴム6は、硬度を変化させてうなり音を解消することもできるが、大きさが異なる防振ゴムを使用して、フロアパンのうなり音を解消することもできる。大きさが異なる防振ゴムは、同じ硬度であっても、実質的には硬度を変更した防振ゴムと同じように、異なる共振周波数でバッテリーフレームの振動をフロアパンに伝達するからである。
本発明のバッテリーパックは、冷却ファン2の振動がフロアパン5の複数点に伝達されるピーク周波数を変更して、うなり音を解消する。フロアパン5の振動を少なくして、うなり音を解消するのではない。また、防振ゴム6の共振周波数を変更して共振による振動を少なくするのでもない。うなり音を解消することを目的とするものであるが、振動を少なくしてうなり音を解消するのではない。
このことから、本発明のバッテリーパックは、各々の冷却ファン2から近傍の固定部4までの経路の間に防振ゴム6を配置すると共に、各々の冷却ファン2と固定部4との間の異なる位置に防振ゴム6を配置して、各々の冷却ファン2がフロアパン5を振動させるピーク周波数を変更することもできる。たとえば、一方の冷却ファンは、防振ゴムを介してバッテリーホルダーに固定し、他方の冷却ファンは、防振ゴムを使用することなくバッテリーホルダーに固定して、冷却ファンがバッテリーホルダーを振動させるピーク周波数を変更してうなり音を解消することもできる。また、一方のバッテリーホルダーは、防振ゴムを介してバッテリーフレームに連結して、他方のバッテリーホルダーは、防振ゴムを介することなく直接にバッテリーフレームに固定して、冷却ファンがバッテリーフレームを振動させるピーク周波数を変更してうなり音を解消するともできる。
冷却ファン2は、バッテリーホルダー1にネジ止して固定される。またバッテリーホルダー1もネジ止してバッテリーフレーム3に固定される。さらに、バッテリーフレーム3の固定部4も、防振ゴム6を挟着する状態でフロアパン5に連結できる。バッテリーフレーム3の固定部4とフロアパン5は、図6の断面図に示すように、ネジ止孔7を貫通して設けている。さらに防振ゴム6も貫通孔を設けている。固定部4とフロアパン5のネジ止孔7に止ネジ8を入れ、さらに、この止ネジ8を防振ゴム6の貫通孔に挿通して、止ネジ8でもってバッテリーフレーム3の固定部4をフロアパン5に連結する。防振ゴム6は、バッテリーフレーム3の固定部4とフロアパン5とに挟着して固定される。
2台の冷却ファンを固定しているフロアパンの振動状態を示すグラフである。 図1に示すフロアパンの振動状態を周波数成分に分解したグラフである。 防振ゴムを介して冷却ファンを固定しているフロアパンの振動状態を示すグラフである。 図3に示すフロアパンの振動状態を周波数成分に分解したグラフである。 本発明の一実施例にかかるバッテリーパックの斜視図である。 本発明の一実施例にかかるバッテリーパックの概略断面図である。 本発明の一実施例にかかるバッテリーパックの概略平面図である。 本発明の一実施例にかかるバッテリーパックのフロアパンの振動状態を示すグラフである。 図8に示すフロアパンの振動状態を周波数成分に分解したグラフである。
符号の説明
1…バッテリーホルダー
2…冷却ファン
3…バッテリーフレーム
4…固定部
5…フロアパン
6…防振ゴム
7…ネジ止孔
8…止ネジ

Claims (3)


  1. 複数の電池を内蔵するバッテリーホルダー(1)と、このバッテリーホルダー(1)に内蔵される電池に冷却空気を送風して強制的に冷却する複数の冷却ファン(2)と、冷却ファン(2)を直接あるいは間接に連結しているバッテリーフレーム(3)と、このバッテリーフレーム(3)に設けている複数の固定部(4)が連結されてなるフロアパン(5)とを備える車両用のバッテリーパックであって、
    各々の冷却ファンに最も近いバッテリーフレーム(3)の固定部(4)が、防振ゴム(6)を介してフロアパン(5)に連結され、
    各々の冷却ファン(2)からの振動がフロアパン(5)に伝達される際にピーク周波数の差が19Hz以上となるように、各々の防振ゴム(6)の硬度あるいは大きさを異ならせて、フロアパン(5)の共振によるうなりを防止するようにしてなる車両用のバッテリーパック。
  2. バッテリーフレーム(3)に複数のバッテリーホルダー(1)を固定しており、各々のバッテリーホルダー(1)に冷却ファン(2)を固定して、冷却ファン(2)をバッテリーホルダー(1)を介してフロアパン(5)に連結している請求項1に記載される車両用のバッテリーパック。
  3. フロアパン(5)の両端部分にバッテリーホルダー(1)を連結すると共に、各々のバッテリーホルダー(1)の端部に冷却ファン(2)を連結している請求項2に記載される車両用のバッテリーパック。
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