JP4601245B2 - 顔部位抽出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像中の顔に含まれる目および口の領域を抽出する顔部位抽出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、画像中の顔に含まれる目および口の領域を抽出する顔部位抽出装置は、特開平8−287216号公報に示されるように、顔領域内部の目や口などの部位を抽出するために、顔領域内部において入力画像と予め用意した目や口などの部位のテンプレート画像とをマッチングして目や口などの部位の位置決定を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来装置では、テンプレートマッチングを行うために計算コストが大きく、携帯機器などの比較的処理性能の低い機器では、ユーザにストレスをかけない時間での処理は困難であった。
【0004】
また、口が閉じている状態と少し開いている状態のいずれの画像に対しても口の位置決定を行うためには、口のテンプレート画像を複数用意するとともに、入力画像に対して複数のテンプレート画像とのマッチングを行う必要があり、テンプレート画像を保持するためのメモリ使用量が多く、また処理に時間がかかるという問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の問題を解決するために、本発明は、テンプレートマッチング等の計算コストのかかる処理を行わず、顔領域の位置および大きさと顔の幾何学的特徴を考慮し、エッジ情報に対して以下のような計算コストが比較的低い解析を行うことにより目や口の部位の抽出を行うことを特徴とする。
【0006】
両目の垂直範囲を少ない計算コストで決定するために、エッジ画像を作成し、幅は顔領域の幅で、高さは顔の高さに定数を乗じて決定した高さの範囲内でのエッジ成分の合計を、顔領域内で両目が存在しうる範囲の中で複数算出する。複数算出したエッジ合計値より、最も目の領域を表している候補を選択し、その範囲を両目の範囲と決定する。
【0007】
前記手法で両目の垂直方向の範囲を決定した後、より正確な右および左目の垂直範囲を決定するために、前記手法で決定した両目の垂直範囲の範囲を上下に広げて再度同様な手法で、右および左目の垂直範囲を決定する。
【0008】
この時、前記手法では顔領域の幅であったエッジ合計を算出する領域の幅は前記幅の半分程度とし、高さは前記手法と同じとする。目はそれぞれ顔領域内で右および左に偏っているので、目の探索範囲は、顔領域内の右および左側としてそれぞれエッジ合計の算出を行う。
【0009】
前記片目の垂直範囲決定の際に、右および左目の探索範囲の幅を顔領域の幅の半分より大きくし、重なりを持たせることにより、撮像される人物が真正面を向いていない場合にも、正しく垂直範囲の決定が可能となるようにする。
【0010】
目の水平範囲決定は、顔領域の幅に定数を乗じて決定した幅で且つ上記で決定した目の垂直範囲の高さを持つ範囲内でのエッジ成分の合計を、上記で決定した目の垂直範囲内で顔の右および左半分の部分の内部で複数算出する。複数算出したエッジ合計値より、最も目の領域を表している候補を選択し、その範囲を目の水平範囲と決定する。
【0011】
次に、上唇と下唇の間の垂直位置を少ない計算コストで決定するために、顔領域内で口が存在しうる範囲内での各ラインのエッジ成分の合計を算出する。複数算出したエッジ合計値より、最も上唇と下唇の間を表している候補を選択し、そのラインを上唇と下唇の間と決定する。
【0012】
上記、口が存在しうる垂直範囲は顔領域内で目領域より下方で、水平範囲は右および左目のそれぞれ中央の間とする。
【0013】
上記、上唇と下唇の間と決定したラインのエッジ合計より閾値を求め、上唇と下唇の間と決定したラインから上方へ順番に各ラインのエッジ合計と前記閾値を比較していく。
【0014】
唇と肌の境目のエッジ成分は上唇と下唇との境目のエッジ成分より大きいので、前記閾値を超えた部分を口の上端とする。
【0015】
下端の決定も同様に行うことにより、口の垂直範囲が決定する。水平範囲に関しては、右および左目の、それぞれ中央の間の範囲とすることで、口の領域が決定する。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係る顔部位抽出装置の一実施例の機能構成を示した図である。
【0017】
以下、この図1を中心に顔部位抽出装置の構成および動作を説明する。
【0018】
図1において、1は顔の部位抽出を行う入力画像、2は入力画像1中の顔領域を抽出する顔領域抽出部である。3は入力画像からエッジ成分を算出した画像を作成するエッジ画像作成部である。4は右および左目の領域の抽出を行う目抽出部、5は口の領域の抽出を行う口抽出部である。また、21は抽出した目の領域に対しての修正をユーザから入力するユーザ修正入力部である。
【0019】
図1の顔部位抽出装置において、顔領域抽出部2へ入力画像1が入力されると、入力画像1内の顔領域の抽出を行う。顔領域の抽出は、例えば、入力画像1に対して色空間変換を行うことにより可能である。入力画像をHSV空間に変換し、H(Hue:色相)成分に対して閾値処理を行い、人物の肌色部分を決定する。決定した肌色領域の大きさや形状を考慮し、入力画像1中の顔領域を決定する。
【0020】
入力画像1は通常、人間がカメラを正面に見るように撮像し、図2(a)に示すような画像が得られる。
【0021】
なお、図2において、22は頭部、23および24は右目および左目、25は鼻、26は口である。
【0022】
顔領域抽出部2により顔領域の抽出を行うと、図2(b)に示すように、顔領域27が得られる。顔領域抽出部2で抽出した顔領域情報は目抽出部4および口抽出部5へ伝えられ、目および口の抽出の際に参照される。
【0023】
エッジ画像作成部3は入力画像1よりエッジ成分を抽出し、エッジ画像を作成する。作成したエッジ画像は目抽出部4および口抽出部5に伝えられ、目および口の抽出の際に参照される。目および口は垂直方向より水平方向に伸びる線を多く含むことから、エッジ画像作成部3は水平方向の線分のエッジに敏感なフィルタを使用してエッジ画像を作成すると、目抽出部4および口抽出部5において目および口を安定して抽出することが可能になる。目および口の部位の抽出を行う際には、顔領域内部のエッジ情報のみを使用するので、顔領域抽出部2で抽出した顔領域情報をエッジ画像作成部3へ伝えて、顔領域内部のみのエッジ画像を作成してもよい。
【0024】
まず、エッジ画像作成部3により作成した画像から両目の垂直範囲を決定するため、図1の6から8に示す手順で処理を行う。
【0025】
図3(a)のように顔領域抽出部2で顔領域27を抽出した場合、両目は顔領域27の上部に存在する。したがって、図3(b)のようにエッジ画像作成部3により作成されたエッジ画像において、顔領域27内の上部を両目探索領域28とする。
【0026】
顔領域27の左上の座標を(fx1,fy1)、右下の座標を(fx2,fy2)とし、両目探索領域28の左上の座標を(sex1,sey1)、右下の座標を(sex2,sey2)とする。
【0027】
このとき、sex1=fx1,sey1=fy1,sex2=fx2,およびsey2=fy1+a×(fy2−fy1)とする。
【0028】
aは、0から1の値をとり、aが大きいほど両目探索領域28が広がる。
【0029】
顔領域27上部で目の領域はエッジ成分が局在している部分である。両目の垂直範囲を少ない計算コストで抽出するために、両目探索領域28内で、図3(c)においてエッジ合計算出範囲29で示すように、幅は両目探索領域28と同じで、高さは顔領域27の高さに定数を乗じて決定した高さを持つエッジ合計算出範囲29を決定する(図1の「両目探索範囲およびエッジ合計算出用の高さ決定処理」手順6)。
【0030】
次に、両目探索領域内の複数の位置で前記エッジ合計算出範囲29内でのエッジ合計を算出する(図1の「探索範囲内の各位置でエッジ合計を算出する処理」手順7)。
【0031】
前記複数算出したエッジ合計値より、最も目の領域を表している候補(例えば、エッジ合計が最大のもの)を選択し、図3(e)のように、その範囲を抽出した両目の垂直範囲30と決定する(図1の「両目の垂直範囲決定処理」手順8)。
【0032】
両目の垂直方向の範囲を決定するためには、複数のエッジ合計を算出し比較するのみであるので計算コストは低い。
【0033】
また、上記設定したエッジ合計算出範囲29内に両目が存在する部分を含んだ場合、肌と髪の境などのエッジ部分を含むときに比べ、設定したエッジ合計算出範囲29内にまんべんなくエッジ成分が分布する。その結果、その他の場所と比較するとエッジ成分の合計値が極めて高くなるため、安定して両目の垂直方向の範囲を決定できる。
【0034】
また、1ラインのエッジ合計のみで両目の垂直位置を決定しようとすると入力画像のノイズによるエッジの影響を受けて誤抽出する場合があるが、垂直方向に高さのある複数のラインの合計を算出することでノイズによる影響を軽減でき、安定した抽出が可能となる。
【0035】
なお、エッジ合計算出範囲29の高さは安定して両目の垂直方向の範囲を決定できるよう、範囲内に両目が納まり、かつ、なるべく他の部位を含まないように、上瞼と下瞼との距離(目の高さ)程度になるようにする。
【0036】
エッジ合計算出範囲29の左上の座標を(sex3,sey3)、右下の座標を(sex4,sey4)とすると、sex3=sex1,sex4=sex2,およびsey4=sey3+b×(fy2−fy1)と表すことができる。
【0037】
なお、bは、b×(fy2−fy1)が目の高さ程度になるような定数を設定する。上瞼と下瞼との距離(目の高さ)は個体間の差は若干あるものの、顔の高さを定数倍することにより適切な値を算出することが可能である。
【0038】
次に、前記で決定した両目の垂直範囲30を基準として、片目の垂直範囲を決定するために、図1の9から11に示す手順で処理を行う。
【0039】
図4(a)のように両目の垂直範囲30が決定している場合、図4(b)および(c)のように、片目の探索範囲を両目の垂直範囲30から上下に広げ、水平方向は顔領域27の右および左端から中央付近となるような範囲の片目(右目)探索範囲31および片目(左目)探索範囲32を決定し(図1の「右および左目の探索範囲およびエッジ合計算出用の高さ決定処理」手順9)、それらに関して、前記両目の垂直範囲決定と同様の手順で処理を行う。
【0040】
なお、両目の垂直範囲30の左上の座標を(ex1,ey1)、右下の座標を(ex2,ey2)とし、片眼(右目)探索範囲31の左上の座標は(sex5,sey5)、右下の座標を(sex6,sey6)としたとき、sex5=ex1,sey5=ey1−c×(fy2−fy1),sex6=(1−e)×ex1+e×ex2,およびsey6=ey2+d×(fy2−fy1)と表すことができる。
【0041】
ただし、cおよびdは探索範囲を上および下にどの程度広げるかを示すパラメータである。
【0042】
また、eは0から1の値をとり、探索領域の幅を決めるパラメータである。
【0043】
図4(d)および(e)のように、水平方向は探索範囲31と同じ幅で、垂直方向の高さは顔領域27の高さに定数を乗じて決定した高さを持つ算出範囲33内部のエッジ合計を複数の位置で算出する(図1の「探索範囲内の各位置でエッジ合計算出処理」手順10)。
【0044】
算出範囲33の左上の座標を(sex7,sey7)、右下の座標を(sex8,sey8)とすると、sex7=sex5,sex8=sex6,およびsey8=sey7+b×(fy2−fy1)と表すことができる。
【0045】
算出した複数のエッジ合計値より、最も目の領域を表している候補を選択し、片目の垂直範囲34と決定する(図1の「右および左目の垂直範囲決定処理」手順11)。
【0046】
もう一方の目も同様に処理し、垂直範囲35を決定する。
【0047】
このとき、片目(右目)探索範囲31ともう一方の目(左目)探索範囲32は、図5(b)および(c)のように顔の中央付近で重なり合うようにすることにより、顔が真正面ではなく左右いずれかの方向を向いている場合に対応ができる。
【0048】
一方、片目の探索範囲31ともう一方の目の探索範囲32に重なり合う部分がないと、図5(e)および(f)のように、片方の目の一部が探索範囲36、37の両方に含まれてしまい正しく抽出ができない。
【0049】
前記で決定したそれぞれの目において水平範囲決定を、図1の12から14に示す手順で処理を行う。
【0050】
片目の垂直範囲が前記処理で図6(a)のように決定している場合、図6(a)のように決定した垂直範囲で、垂直範囲を決定する際に使用した探索範囲の水平範囲を片目の探索範囲34および35とする(図1の「右および左目の探索範囲およびエッジ合計算出用幅決定処理」手順12)。
【0051】
図6(b)および(c)のように、垂直方向は探索範囲34と同じ高さで、水平方向の幅は顔領域27の幅に定数を乗じて決定した幅を持つ右目エッジ合計算出範囲38内部のエッジ値合計を複数の位置で算出する(図1の「探索範囲内の各位置でのエッジ合計算出処理」手順13)。
【0052】
なお、片目の垂直範囲34の上の座標を(ex3,ey3)、下の座標(ex4,ey4)とし、右目エッジ合計算出範囲38の上の座標を(sex9,sey9)、下の座標を(sex10,sey10)とすると、sey9=ey3,sex10=sex9+f×(fx2−fx1),およびsey10=ey4=sey9+b×(fy2−fy1)と表すことができる。
【0053】
fは、f×(fx2−fx1)が目の幅程度になるように設定する。
【0054】
目の幅は個体間の差は若干あるものの、顔の幅を定数倍することにより適切な値を算出することが可能である。
【0055】
算出した複数のエッジ合計値より、最も目の領域を表している候補を選択し、片目(抽出した右目)の水平範囲39と決定する(図1の「右および左目の水平範囲決定処理」手順14)。もう一方の目(左目)も同様に処理し、水平範囲40を決定する。
【0056】
次に口の中央(上唇と下唇の境)の検出を、図1の15から17に示す手順で処理を行う。
【0057】
顔領域27の高さおよび幅にそれぞれ定数を乗じ、水平位置は顔領域27の中央付近、垂直位置は顔領域27の下部に口中央探索範囲41を図7(b)のように設定する(図1の「口中央の探索範囲決定処理」手順15)。
【0058】
口中央探索範囲41の左上の座標を(smx1,smy1)、下の座標を(smx2,smy2)とすると、smx2=smx1+g×(fx2−fx1),smy2=smy1+h×(fy2−fy1)と表すことができる。
【0059】
gは、g×(fx2−fx1)が口の幅程度になるように設定する。
【0060】
口の幅は個体間の差は若干あるものの、顔の幅を定数倍することにより適切な値を算出することが可能である。
【0061】
また、hは、顔領域27の高さの半分程度になるような値を選択する。
【0062】
smx1は、口中央探索範囲41が顔領域27の中央となるように、smy1は口中央探索範囲41の下端が顔領域27の下端から出ないような値とする。
【0063】
その後、口中央探索範囲41と同じ幅の画素ライン42のエッジ値合計を、口中央探索範囲41内で複数算出する(図1の「探索範囲内の各位置でのエッジ合計算出処理」手順16)。
【0064】
前記、複数算出したエッジ合計値より、最も口中央を表している候補(例えば、エッジ合計が最大のもの)を選択し、図7(e)のように、その位置を口中央位置43と決定する(図1の「口中央の垂直位置決定処理」手順17)。
【0065】
前記口中央探索範囲41を決定する場合、通常、口は顔の領域内で且つ目の位置より下部にあり、右および左目のそれぞれ中央から下ろした垂線にはさまれる領域内にあることから、顔領域27および目の位置(水平範囲)39および40の情報も使用して決定するとよい。
【0066】
このとき、smx1=(ex5+ex6)÷2,smy1=max(ey6,ey8)+i、smx2=(ex7+ex8)÷2,およびsmy2=fy2−jと表すことができる。
【0067】
ただし、撮像画像において左側の目の抽出範囲で小さい方の水平座標をex5、大きい方の水平座標をex6とし、同様に右側の目の抽出範囲で小さい方の水平座標をex7、大きい方の水平座標をex8とする。
【0068】
また、iは、目の抽出範囲からどの程度下から口の抽出を行うかを設定するパラメータで、目の高さの1から1.5倍程度の値が望ましい。
【0069】
また、jは、顔領域27の下端からどの程度上まで口の抽出を行うかを設定するパラメータで、目の高さ程度が望ましい。
【0070】
なお、max()は引数の中から最大値を算出する関数である。口中央探索範囲41の幅を右および左目の中央の間の幅とすることにより、口の水平範囲は決定される。
【0071】
次に、口の上端および下端の位置を決定するために、図1の18から20に示す手順で処理を行う。
【0072】
前記、口中央位置43でのエッジ値合計に定数を乗じた値を閾値として算出する(図1の「閾値決定処理」手順18)。
【0073】
次に図8(b)に示すように口の下端を決定するために、口中央位置43から下方向へ1画素ラインずつ、口中央探索範囲41内のエッジ値合計を算出し、その画素ライン44のエッジ値合計と閾値を比較する(図1の「探索範囲内の各位置でのエッジ合計算出および閾値との比較処理」手順19)。
【0074】
比較の結果より(例えば、前記エッジ値合計が閾値よりも大きい場合)、図8(c)のように、その位置を口の下端44として決定する。
【0075】
同様に口の上端45も決定を行い、口の上端45および下端44が決定する(図1の「口上下端の垂直位置決定処理」手順20)。
【0076】
前記、口の水平範囲と口の上端および下端が決定したことより、口の領域が決まる。
【0077】
また、顔部位抽出装置がユーザからの入力手段図1のユーザ修正入力手段21(例えばキーボード)を備えている場合、図1の4で示す目抽出部での抽出結果をユーザに提示し、抽出結果が芳しくない場合にはユーザが修正入力手段21を用いて抽出位置の調整を行う。
【0078】
これにより、図9の(a)に示すように抽出した目の範囲39および40が正しく抽出できず、図9の(c)のように正しくない目の抽出位置47および48から決定する口の探索範囲が(口中央探索範囲41の範囲でなく)、望ましくない口探索範囲49のようになり、抽出した口の範囲が(抽出した口範囲46ではなく)図9の(d)に示す正しくない口の範囲50のようにずれてしまうことを防ぐことができ、口の抽出をより正確に行うことができる。
【0079】
上記のようにエッジ画像は入力画像に対して一度作成するのみであり、また、各部位の抽出処理自体にかかる計算コストも高くないことから、携帯可能な小型な装置が実現可能となる。
【0080】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、入力画像に含まれるノイズによる影響を最小限に押さえつつ、少ない計算コストで両目の垂直範囲を決定することができる。
【0081】
また、本発明によれば、撮像された顔画像が傾いている場合などの場合においても、右および左目の垂直範囲を決定することができる。また、両目の垂直範囲を基準にその周辺から探索しているので、探索にかかる計算コストが少なく、安定した範囲決定を行うことができる。
【0082】
また、本発明によれば、撮像された顔画像が正面を向いていない場合などにおいても、右および左目の垂直範囲を安定して決定することができる。
【0083】
また、本発明によれば、右および左目の水平範囲の決定を少ない計算コストで実現することができる。
【0084】
また、本によれば、探索範囲を絞ることにより少ない計算コストで、安定した口の中央を抽出することができる。
【0085】
また、本発明によれば、顔領域情報のみを用いる場合よりも、より正確に、かつより狭い範囲に口の探索範囲を設定することを可能とする。
【0086】
また、本発明によれば、入力画像に応じて適切な閾値を算出し、口が開いている場合などパターンマッチングでは抽出が難しい場合でも、口の上端および下端を抽出することが可能となる。
【0087】
さらに、本発明によれば、ユーザからの抽出情報の修正を入力することにより、精度の高い口位置の抽出をインタラクティブに行うことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す機能構成を示した図である。
【図2】 人物を撮像した画像と、抽出された顔領域を示した図である。
【図3】 両目の垂直範囲の抽出手順を示した図である。
【図4】 右および左目の垂直範囲の抽出手順を示した図である。
【図5】 人物が正面を向いていない場合の右および左目の抽出について、水平方向の探索範囲を重ねた場合とそうでない場合の違いを示した図である。
【図6】 右および左目の水平範囲の抽出手順を示した図である。
【図7】 上唇と下唇の間の抽出手順を示した図である。
【図8】 口の上端および下端の抽出手順を示した図である。
【図9】 目の抽出結果が正しい場合そうでない場合との口抽出の結果を示した図である。
【符号の説明】
1 入力画像
2 顔領域抽出部
3 エッジ画像作成部
4 目抽出部
5 口抽出部
6 両目探索範囲およびエッジ合計算出用の高さ決定処理
7 探索範囲内の各位置でエッジ合計を算出する処理
8 両目の垂直範囲決定処理
9 右および左目の探索範囲およびエッジ合計算出用の高さ決定処理
10 探索範囲内の各位置でのエッジ合計算出処理
11 右および左目の垂直範囲決定処理
12 右および左目の探索範囲およびエッジ合計算出用幅決定処理
13 探索範囲内の各位置でのエッジ合計算出処理
14 右および左目の水平範囲決定処理
15 口中央の探索範囲決定処理
16 探索範囲内の各位置でのエッジ合計算出処理
17 口中央の垂直位置決定処理
18 閾値決定処理
19 探索範囲内の各位置でのエッジ合計算出および閾値との比較処理
20 口上下端の垂直位置決定処理
21 ユーザ修正入力部
22 人物頭部
23 右目
24 左目
25 鼻
26 口
27 顔領域
28 両目探索領域
29 エッジ合計算出範囲
30 両目の垂直範囲
31 片目(右目探索範囲
32 片目(左目探索範囲
33 算出範囲
34 垂直範囲(探索範囲)
35 垂直範囲(探索範囲)
36 探索範囲
37 探索範囲
38 右目エッジ合計算出範囲
39 水平範囲
40 水平範囲
41 口中央探索範囲
42 画素ライン
43 口中央位置
44 画素ライン(口の下端)
45 画素ライン(口の上端)
46 抽出した口範囲
47 正しくない右目の範囲
48 正しくない左目の範囲
49 望ましくない口探索範囲
50 正しくない口の範囲

Claims (8)

  1. 入力画像から顔領域を抽出する顔領域抽出手段と、
    入力画像からエッジ成分を抽出するエッジ成分抽出手段と、
    任意範囲内の複数ラインの水平方向のエッジ成分の合計を算出するエッジ成分合計算出手段とを有し、顔領域の高さおよび幅より決定される高さおよび幅の範囲内でのエッジ成分の合計を、顔領域より決定された顔領域の幅とほぼ同じ幅を有する両目探索範囲内の複数位置で算出し、
    算出した複数のエッジ成分の合計を比較することで両目の垂直範囲を決定することを特徴とする顔部位抽出装置。
  2. 顔領域の高さおよび幅より決定される高さおよび幅の範囲内でのエッジ成分の合計を、前記決定した両目の垂直範囲から上下に顔領域の高さより決定される距離だけ広げた垂直範囲と、顔領域内の右または左に偏って顔領域の幅より決定される幅を持つ水平範囲内の複数位置で算出し、
    算出した複数のエッジ成分の合計を比較することで右および左目の垂直範囲を決定することを特徴とする請求項1記載の顔部位抽出装置。
  3. 右に偏った水平範囲と左に偏った水平範囲は、一部重複する部分を持つことを特徴とする請求項2記載の顔部位抽出装置。
  4. 顔領域の高さおよび幅より決定される高さおよび幅の範囲内でのエッジ成分の合計を、前記決定した右および左目の垂直範囲における複数の水平位置で算出し、
    算出した複数のエッジ成分の合計を比較することで右および左目の水平範囲を決定することを特徴とする請求項記載の顔部位抽出装置。
  5. 入力画像から顔領域を抽出する顔領域抽出手段と、
    入力画像からエッジ成分を抽出するエッジ成分抽出手段と、
    任意範囲内のエッジ成分の合計を算出するエッジ成分合計算出手段とを有し、顔領域の幅より決定される幅の各画素ラインでのエッジ成分の合計を、顔領域の高さおよび幅より決定された口抽出範囲内の複数位置で算出し、
    算出した複数のエッジ成分の合計を比較することで口の垂直位置を決定することを特徴とする顔部位抽出装置。
  6. 口抽出範囲を顔領域のみではなく、右および左目の位置情報からも決定することを特徴とする請求項5記載の顔部位抽出装置。
  7. 決定した口の垂直位置におけるエッジ成分の合計から閾値を決定し、
    顔領域より決定された口抽出範囲内で、決定した口の垂直位置の上および下方向の各画素ラインを順次走査し、前記決定した閾値と比較し、口領域の上端および下端を決定することを特徴とする請求項5記載の顔部位抽出装置。
  8. 目の抽出結果をユーザが調整することにより、口の抽出範囲がそれに応じて変化することを特徴とする請求項6記載の顔部位抽出装置。
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