JP4600930B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、画像形成装置に関し、特に、加熱定着方式を用いるレーザープリンタや複写機やFAXや複合機等であって、補助電源装置を備えた画像形成装置に関する。
レーザープリンタや複写機等の画像形成装置においては、円筒状の定着ローラの内部または近傍に、ハロゲンヒータや誘導コイルの発熱装置を設置してある。この発熱装置により定着ローラを加熱するヒートロール方式の定着装置が用いられている。この方式では、定着ローラの近傍に温度検出のための素子(センサ)を配置してある。ヒータの場合は、ヒータ駆動素子をオン/オフして、定着ローラ表面の温度が安定するように制御している。また、誘導加熱方式の場合は、インバータに入力される電流を検出し、コイルに印加される電流を調整して、定着ローラ表面の温度が安定するように制御している。
近年、画像形成装置のカラー化や高速化が進み、駆動系の消費電流が増加している。省エネや定格電流の低減の要求が強まっており、画像形成装置の定格電流を上げることができない。このため、定着装置で使用できる電流が制限され、画像形成装置の動作状態によっては、定着装置での電力が不足することがある。特に、周辺装置が多いMFP(複合機)では、システムの組合せが多様であり、周辺装置を複数設置すると、入力電流が増加して問題が発生しやすい。
従来の画像形成機では、電流(電力)不足が発生する場合、作像動作時は、画像形成装置の状態に関係なく、定着加熱装置への電流を制限している。電力不足により定着温度が低下した場合は、画像形成装置の動作速度を下げて、定着部の温度の低下を防止している。従来の電力不足対策としては、蓄電型の補助電源を設け、その電圧変動を監視して、電力供給を制御する方法がある。また、入力電力がACラインの定格を超えないように、補助電源から電力供給する方法もある。以下に、これに関連する従来技術の例をいくつかあげる。
特許文献1に開示された「電源装置」は、補助電源の容量を必要以上に容量を大きくすることなく、急な出力変動にも対応可能で、かつ使用電力を平準化してACラインの最大供給可能電力を超えないようにすることが可能な電源装置である。電源装置は、電源と、電力を蓄積不可能な第1の電力供給手段と、電力を蓄積可能な第2の電力供給手段と、一部の負荷に対しての電力供給を、第1の電力供給手段から行うか、または第2の電力供給手段から行うかを切り換える切換手段と、切換手段を制御する切換制御手段とを具備する。そして、制御手段は使用消費電力を予測し、予測した消費電力が第1の電力供給手段の供給可能な電力を越える場合に、一部の負荷への電力供給を第2の電力供給手段から行うように切換手段を制御する。
特許文献2に開示された「充電装置」は、コンデンサを含む充電回路・経路になんらかの異常が発生したことを検出できるようにするものである。電気二重層コンデンサと、コンデンサに充電する充電回路と、コンデンサの端子間電圧を検知する端子電圧検知回路とを備えている。ROMは、複数の充電電流毎にコンデンサの充電時の端子間電圧の時間変化を示す複数の情報を記憶している。コンデンサの充電時に検知された端子間電圧の時間変化とその充電電流に対応するROM内の情報とを比較する。そして、比較の結果、検知された端子間電圧の時間変化とROM内の情報との間に所定値以上の差がある場合には、コンデンサを含む回路・経路等に異常が発生したと判断する。
特開2004-236492号公報 特開2005-224020号公報
しかし、従来の電源制御方法では、次のような問題がある。画像形成装置の状態に関係なく、定着装置への電流を制限するため、定着温度が低下する頻度が多くなり、生産性が著しく低下する。画像形成装置が動作していない場合は、出力スイッチが故障していても、蓄電装置の電圧低下は発生しないため、出力装置の異常を検出することは困難である。
本発明の目的は、上記従来の問題を解決して、画像形成装置の補助電源とする蓄電装置等の異常を検出して、画像形成装置における異常発生を未然に防止することである。
上記課題を解決するために、(1)本発明の画像形成装置は、商用電源から直流電力を生成して負荷に供給する主電源装置と、蓄電装置を備えて直流電力を前記負荷に供給する補助電源装置と、前記主電源装置の出力部に備えられた第1のスイッチ手段と前記補助電源装置の出力部に備えられた第2のスイッチ手段とからなり、前記第1のスイッチ手段がオンで前記第2のスイッチ手段がオフの場合には前記主電源装置の出力を前記負荷に供給し、前記第1のスイッチ手段がオフで前記第2のスイッチ手段がオンの場合には前記補助電源装置の出力を前記負荷に供給するように前記負荷への電力供給を切り換える直流電力切換手段と、前記蓄電装置の蓄電電圧を検出する電圧検出手段と、前記第1のスイッチ手段及び前記第2のスイッチ手段にオンオフの制御信号を出力する制御手段と、前記制御手段が前記第1のスイッチ手段にオフの信号を出力し前記第2のスイッチ手段にオンの信号を出力したのちに、前記電圧検出手段が検出した前記補助電源装置の電圧の低下速度が予め定めた所定の値より小さい場合に、前記第1のスイッチ手段の異常と判断する異常判断手段と、を備えたことを特徴とする
(2)上記(1)の画像形成装置において、前記異常判断手段が判断した前記第1のスイッチ手段の異常は、前記第1のスイッチ手段がショートした異常、もしくは前記制御手段の出力する制御信号の異常であることを特徴とする。
(3)上記(1)または(2)の画像形成装置において、前記蓄電装置はキャパシタであることを特徴とする。
(4)上記(3)の画像形成装置において、前記キャパシタは電気二重層コンデンサであることを特徴とする。

上記のように構成したことにより、画像形成装置の補助電源装置のスイッチ素子や蓄電装置等の異常を容易かつ早期に検出でき、システムの異常発生を未然に防止できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図1〜図5を参照しながら詳細に説明する。
本発明の実施例は、主電源装置のみによる直流電力の供給時に、蓄電装置の電圧低下速度が設定値以上であることを検知して警告などの異常処理を行い、補助電源装置による直流電力の供給時に、蓄電装置の電圧低下速度が設定値以下であることを検知して警告などの異常処理を行う画像形成装置である。
図1は、本発明の実施例における画像形成装置の電源関系部分の機能ブロック図である。図1において、制御部20は、画像形成装置全体の制御を行う手段であり、電源回路も制御する。主電源スイッチ40は、AC電源の主スイッチである。ACライン41は、商用の交流電源線である。主電源42は、商用AC電源をヒータ用のAC電源とするとともに、直流に変換して各部回路等にDC電源を供給する手段である。AC/DCコンバータ42aは、商用AC電源を変換してDC電源を作る手段である。定着ヒータ駆動回路42bは、商用AC電源でヒータを駆動する回路である。
キャパシタ充電器43は、AC電源を直流に変換してキャパシタを充電する手段である。キャパシタ44は、電気二重層コンデンサ等の大容量のキャパシタである。電気二重層コンデンサ以外にも、いろいろと選択可能である。本実施例では、短時間での充放電が可能で、長寿命である電気二重層コンデンサを用いる。電圧検出部45は、キャパシタの電圧を検出する手段である。キャパシタコンバータ46は、キャパシタの蓄電電力を直流24Vの電源に変換する手段である。電気二重層コンデンサは、放電するに従って端子電圧が低くなってしまうため、キャパシタコンバータ46を、キャパシタ44の後に配置することにより、出力電圧が一定になるようにしている。キャパシタコンバータ46は、キャパシタの充電電圧と使用下限電圧に応じて、昇圧コンバータと降圧コンバータと昇降圧コンバータのいずれかを使用する。キャパシタ充電器43と、キャパシタ44と、電圧検出部45と、キャパシタコンバータ46を、補助電源部とよぶ。
+5V系負荷47aは、主電源からの直流5Vを使用する回路などの負荷である。+24V系第1負荷47bは、主電源からの直流24Vを使用する回路などの負荷である。+24V系第2負荷47cは、主電源または補助電源からの直流24Vを使用する回路などの負荷である。切換回路48は、主電源からのDC24Vと補助電源からのDC24Vを切り換える手段である。定着加熱装置49は、定着部のヒータである。
図2は、切換回路の回路図である。図2において、主電源42は、商用AC電源からヒータ用のAC電源と各部回路用のDC電源を供給する手段である。キャパシタ充電器43は、キャパシタを充電する手段である。キャパシタ44は、電気二重層コンデンサ等の大容量のキャパシタである。電圧検出部45は、キャパシタの電圧を検出する手段である。キャパシタコンバータ46は、キャパシタの蓄電電力を直流24Vの電源に変換する手段である。第2負荷47cは、直流24Vを使用する回路などの負荷である。切換回路48は、主電源からのDC24Vと補助電源からのDC24Vを切り換える手段である。
主電源側第1FET50は、主電源側出力をON/OFFするためのFETである。補助電源側第1FET51は、補助電源側出力をON/OFFするためのFETである。主電源側第1FET50と補助電源側第1FET51を総称して出力SWという。主電源側第2FET52は、補助電源電力供給時の主電源装置への電流の流込みを防止するためのFETである。補助電源側第2FET53は、主電源電力供給時の補助電源装置への電流の流込みを防止するためのFETである。トランジスタ60は、制御信号により主電源側第1FETをON/OFF駆動する手段である。トランジスタ61は、制御信号により補助電源側第1FETをON/OFF駆動する手段である。トランジスタ62は、比較信号により主電源側第2FETをON/OFF駆動する手段である。トランジスタ63は、比較信号により補助電源側第2FETをON/OFF駆動する手段である。
コンパレータ64は、主電源側の電圧とDC負荷側の電圧を比較する手段である。コンパレータ65は、補助電源側の電圧とDC負荷側の電圧を比較する手段である。コンデンサ66は、主電源側第1FETのゲート電圧遷移を緩やかにする手段である。コンデンサ67は、補助電源側第1FETのゲート電圧遷移を緩やかにする手段である。主電源出力接続部70は、主電源装置の出力を切換回路に接続する部分である。補助電源出力接続部71は、キャパシタコンバータの出力を切換回路に接続する部分である。DC負荷接続部72は、切換回路を第2負荷に接続する部分である。制御信号73は、制御部により切換回路を制御する信号である。電圧検出部74は、切換回路の出力電圧を検出する手段である。電源切換部80は、補助電源と切換回路である。コンデンサ91は、電源切換時の電圧変動を吸収する手段である。
図3は、ON/OFF切換時のゲート電圧遷移を示すグラフである。図4は、出力SWの状態と蓄電装置における電圧低下の関係を示す表である。図5は、蓄電装置として電気二重層コンデンサを用いたシステムにおける電力制御手順を示す流れ図である。
上記のように構成された本発明の実施例における画像形成装置の動作を説明する。最初に、図1を参照しながら、電源制御の概要を説明する。ACライン41から主電源スイッチ40を介して供給されるAC電源を、主電源42に含まれるAC/DCコンバータ42aによりDC電源に変換する。このDC電源の一部は直接、+5V系負荷47aと、+24V系第1負荷47bと、+24V系第2負荷47cの電源として供給する。また、AC電源は、キャパシタ充電器43にも入力され、キャパシタ44の充電に使用する。充電電圧は、電圧検出部45で検出している。切換回路48は、ACライン41から供給されるAC電源を元に、AC/DCコンバータ42aにより作られた+24V電源と、キャパシタ44に蓄積されたエネルギーからキャパシタコンバータ46を通して作られた+24V電源とを、制御部20による制御に従って切り換えて、+24V系第2負荷47cに供給する。
制御部20は、デジタル複写機などの画像形成装置全体の制御も行っており、各動作モードに応じて、シーケンシャルに各負荷47a〜47cを動作させる。また、制御部20は、キャパシタ44への充放電の制御も行っている。画像形成装置の立上げ時と立上げ後の所定の時間までの期間は、キャパシタ44に蓄積されたエネルギーからキャパシタコンバータ46により作られた+24V電源を、+24V系第2負荷47cに供給するように、切換回路48を切り換えて動作させる。このとき、ACライン41からの供給電力に対して生じる余裕分については、定着ヒータ駆動回路42bを制御することにより、定着加熱装置49への供給電力量を増大する。
次に、図2を参照しながら、切換回路48の機能と動作を説明する。主電源出力接続部70には、主電源装置の出力が接続され、補助電源出力接続部71には、キャパシタコンバータの出力が接続される。切換回路48を介し、主電源電力あるいは補助電源電力を、DC負荷接続部72より+24V系第2負荷47cへ供給する。主電源側第1FETと補助電源側第1FETは、それぞれ主電源電力と補助電源電力の+24V系第2負荷47cへの供給をON/OFFさせるためのスイッチ素子であり、PチャネルFETを使用している。出力のON/OFFができれば、NチャネルFETやリレーなど他の素子であってもよい。
電流流れ込み防止素子として、主電源側第2FETと補助電源側第2FETを、各第1FETの後段に設けている。その理由は次の通りである。電力供給ON/OFF素子に使用している第1FETには、寄生ダイオードが存在するため、逆流防止手段がないと、OFF時であっても、+24V系第2負荷47cから電源側へ電流が流れうる。そのため、主電源電力出力時には、補助電源回路に電流が流れ込んでしまい、補助電源動作が異常となってしまうことがある。また、主電源供給電力が増大してしまい、1500Wオーバー等のシステム破綻となることがある。さらに、補助電源出力時にも、同様に、補助電源電力の不足や、主電源動作の異常を招くことがある。電流流れ込み防止素子としては、第2FET自体の寄生ダイオードも考慮し、ドレイン端子を入力側(第1FET側)、ソース端子を出力側(DC負荷側)にし、第1FETとは逆の向きにして接続している。素子としては、第1FETと同様に、PチャネルFETを使用する。PチャネルFETの代わりにダイオードを使用してもよい。
主電源側第2FETをON/OFF制御するための駆動回路では、主電源側の電圧とDC負荷側の電圧をコンパレータ64により比較する。主電源側の電圧の方が高い場合には、トランジスタ62を介して第2FETをONする。さらに、補助電源側第2FETの駆動回路では、主電源側と同様に、キャパシタコンバータ側の電圧とDC負荷側の電圧をコンパレータ65により比較する。キャパシタコンバータ側の電圧の方が高い場合には、トランジスタ63を介して第2FETをONする。これにより、通常のダイオードを接続した場合より電圧降下を抑え、通常のダイオードを接続した場合と同等に、ソフト制御が不要となる。主電源側と補助電源側のそれぞれに電圧比較回路を設けたが、どちらか一方とし、比較回路出力信号の反転信号を、もう一方の第2FETのON/OFF信号として接続してもよい。
次に、図3を参照しながら、第1FETのゲートの電圧遷移を説明する。第1FETのON/OFF駆動は、制御信号73により、トランジスタ60、61を介して行われる。ON/OFF切換時のゲート電圧遷移は、図3のようになる。制御信号が変化してからFETがOFF状態に変化するまでの時間は、ON状態に変化するまでの時間より長くなる。そのため、主電源側と補助電源側に同時に相補的な制御信号を入力すると、区間Tonのように、同時に両FETがON状態となる区間ができる。両FETともOFFとなる区間はなく、切換時であっても、+24V系第2負荷47cへの電力供給を停止させず、連続した供給が可能となる。主電源側第1FETへの制御信号の反転信号を、補助電源側第1FETへの制御信号として入力し、1本の制御信号で切換えを行う。
第1FETのゲート・ソース間抵抗と並列に、コンデンサ66、67を接続し、ゲート電圧遷移を緩やかにし、ゆっくり第1FETをON/OFFさせている。これにより、第1FETのON/OFF変化中におけるDC負荷側の電圧の上昇と下降を緩やかにしている。DC負荷の動的入力変動の許容値は、装置部分によっては、入力電圧範囲より狭い場合がある。その場合、急激な電圧変動が発生すると、動作異常となる。帯電や現像や転写などのための高圧電源部の場合には、出力電圧変動が発生する。作像部や転写ベルト等を駆動するモータの場合には、回転ムラが発生する。これらの異常動作による異常画像の発生を防止するため、電圧変動を緩やかにする。FETをゆっくりON/OFFすることにより、スイッチング損失は増大するが、補助電源の使用間隔は、短くても数分以上あり、スイッチング間隔が長いため、FETの温度上昇の問題はない。
次に、図4を参照しながら、第1FET(出力SW)の状態と蓄電装置における電圧低下の関係を説明する。主電源装置からの出力時は、正常状態では、主電源側の出力SW(第1FET50)は導通状態で、補助電源側の出力SW(第1FET51)は非導通状態である。よって、蓄電装置の電圧低下はほとんど発生しない。この状態で、蓄電装置の電圧低下が一定値以上の場合は異常状態であり、蓄電装置の故障もしくは補助電源側の出力SWが導通状態であると考えられる。蓄電装置の故障の場合は、非動作状態でも、蓄電装置の電圧低下が発生する可能性が高い。よって、この場合は、補助電源側の出力SWが導通状態である可能性が高くなる。動作中に蓄電装置の一定時間での電圧低下を検出することにより、異常の早期発見が可能なる。同時に、解析原因の絞込みが可能となる。補助電源出力時も同様の検出を行うことにより、主電源側の出力SWの異常を検出することが可能となる。
次に、図5を参照しながら、蓄電装置として電気二重層コンデンサを用いたシステムにおける電力制御手順を説明する。図5(a)は、蓄電装置の電圧低下速度の検出手順を示す流れ図である。まず、ステップa1で、蓄電装置の電圧aを、電圧検出部45で測定する。ステップa2で、所定時間Δt経過するまで待つ。ステップa3で、電圧bを再度測定する。ステップa4で、電圧aより電圧bを引いた値を求め、所定時間Δt当たりの電圧低下Aとする。
図5(b)は、非動作時の電圧低下速度を検出して異常処理を行う手順を示す流れ図である。まず、ステップb1で、図5(a)の手順により、電圧検出部45で電圧低下速度を検出する。ステップb2で、電圧低下Aが基準電圧低下X以下か否かを調べる。電圧低下Aが基準電圧低下X以下であれば、正常と判断して終了する。電圧低下Aが基準電圧低下X以下でなければ、異常と判断して、ステップb3で、異常処理を行う。蓄電装置では、出力を行ってない場合でも、装置により異なるが、コンデンサの自然放電や電圧検出回路による電力消費のため、多少の電圧低下は発生する。しかし、所定時間を数秒程度に設定すると、蓄電装置から出力を行ってない場合、正常であれば電圧低下はほとんど発生しない。例えば、測定のばらつきも考慮し、基準電圧低下Xを0.5Vとすると、所定時間での電圧低下Aが0.5V以上の場合は、蓄電装置や出力ケーブルやスイッチ素子等の異常と判断することができる。電圧低下速度の測定を行うことにより、早期の異常検出が可能となる。
図5(c)は、主電源装置のみから電力供給を行う場合の制御手順を示す流れ図である。ステップc1で、主電源装置からDC電力を供給する。ステップc2で、主電源側の出力SW(図2の第1FET50)をオンにし、補助電源側の出力SW(図2の第1FET51)をオフにする。ステップc3で、図5(a)の手順により、電圧検出部45で電圧低下速度を検出する。ステップc4で、電圧低下Aが基準電圧低下X以下か否かを調べる。電圧低下Aが基準電圧低下X以下であれば、正常と判断して終了する。電圧低下Aが基準電圧低下X以下でなければ、異常と判断して、ステップc5で、異常処理を行う。
補助電源側の出力SWはオフにしているので、蓄電装置からの出力は行われないため、正常であれば電圧低下は発生しない。主電源装置からのみDC電力を供給している際に、蓄電装置の所定時間当たりの電圧低下Aが基準電圧低下X以上であれば、異常が発生して蓄電装置から電流が流れ出ていると容易に判断することができる。主電源装置からのみDC電力の供給を行っている際に、蓄電装置の電圧低下速度を検出することにより、早期に異常検出ができる。異常となっている蓄電装置からDC電源を供給するように切り換えることにより発生する誤動作を未然に防止できる。
図5(d)は、補助電源装置から電力供給する場合の制御手順を示す流れ図である。ステップd1で、補助電源装置からDC電力を供給する。ステップd2で、主電源側の出力SW(図2の第1FET50)をオフにし、補助電源側の出力SW(図2の第1FET51)をオンにする。ステップd3で、電圧検出部74により出力電圧検出を行う。ステップd4で、出力電圧が異常か否かを調べる。異常であれば、ステップd7で、異常処理を行う。異常でなければ、ステップd5で、図5(a)の手順により、電圧検出部45で電圧低下速度を検出する。ステップd6で、電圧低下Aが基準電圧低下X以上か否かを調べる。電圧低下Aが基準電圧低下X以上であれば、正常と判断して終了する。電圧低下Aが基準電圧低下X以上でなければ、異常と判断して、ステップd7で、異常処理を行う。
補助電源側の出力SWはオンにしているので、蓄電装置からの出力が行われるため、正常でも電圧低下が発生する。補助電源装置からDC電力を供給している際に、蓄電装置の所定時間当たりの電圧低下Aが基準電圧低下X以上でなければ、主電源側の出力SWに異常が発生して、主電源装置からも電流が流れ出していると判断することができる。補助電源装置からのみDC電力の供給を行っている際も、蓄電装置の電圧低下速度を検出することにより、主電源側の出力SWの異常検出を行うことができる。また、スイッチ素子と負荷との接続部に設けた電圧検出部74により出力電圧検出を行うことにより、切換回路の出力SW(主電源側の第1FET50、補助電源側の第1FET51)のオープンや非動作を検出することができる。
このように、主電源装置のみによる直流電力の供給時に、蓄電装置の電圧低下速度が設定値以上であることを検知した場合は、制御手段により異常処理を行う。補助電源装置による直流電力の供給時に、蓄電装置の電圧低下速度が設定値以下であることを検知した場合も、制御手段により異常処理を行う。補助電源装置や蓄電装置の異常の場合は、主電源装置のみで制御するように制御方式を変更することなどの異常処理を行うことにより、故障によるダウンタイムを低減できる。主電源装置のみで動作可能な場合も、操作パネルやパソコンのドライバ画面等に、異常が発生していることを表示して警告することにより、ユーザーが早期に対応できる。
上記のように、本発明の実施例では、画像形成装置を、主電源装置のみによる直流電力の供給時に、蓄電装置の電圧低下速度が設定値以上であることを検知して警告などの異常処理を行い、補助電源装置による直流電力の供給時に、蓄電装置の電圧低下速度が設定値以下であることを検知して警告などの異常処理を行う構成としたので、蓄電装置や切換回路の異常を容易かつ早期に検出でき、システムの異常発生を未然に防止できる。
本発明の画像形成装置は、加熱定着方式を用いるレーザープリンタや複写機やFAXや複合機等であって、蓄電装置を有する補助電源装置を備える画像形成装置として最適である。また、この補助電源装置は、その他の電子機器の電源装置としても適するものである。
本発明の実施例における画像形成装置の電源関系部分の機能ブロック図である。 本発明の実施例における画像形成装置の切換回路の回路図である。 本発明の実施例における画像形成装置のON/OFF切換時のゲート電圧遷移を示すグラフである。 本発明の実施例における画像形成装置の出力SWの状態と蓄電装置における電圧低下の関係を示す表である。 本発明の実施例における画像形成装置の電力制御手順を示す流れ図である。
符号の説明
20・・・制御部20、40・・・主電源スイッチ、41・・・ACライン、42・・・主電源、42a・・・AC/DCコンバータ、42b・・・定着ヒータ駆動回路、43・・・キャパシタ充電器、44・・・キャパシタ、45・・・電圧検出部、46・・・キャパシタコンバータ、47a・・・負荷、47b・・・第1負荷、47c・・・第2負荷、48・・・切換回路、49・・・定着加熱装置、50・・・主電源側第1FET、51・・・補助電源側第1FET、52・・・主電源側第2FET、53・・・補助電源側第2FET、60・・・トランジスタ、61・・・トランジスタ、62・・・トランジスタ、63・・・トランジスタ、64・・・コンパレータ、65・・・コンパレータ、66・・・コンデンサ、67・・・コンデンサ、70・・・主電源出力接続部、71・・・補助電源出力接続部、72・・・DC負荷接続部、73・・・制御信号、74・・・電圧検出部、80・・・電源切換部、91・・・コンデンサ

Claims (4)

  1. 商用電源から直流電力を生成して負荷に供給する主電源装置と、
    蓄電装置を備えて直流電力を前記負荷に供給する補助電源装置と、
    前記主電源装置の出力部に備えられた第1のスイッチ手段と前記補助電源装置の出力部に備えられた第2のスイッチ手段とからなり、前記第1のスイッチ手段がオンで前記第2のスイッチ手段がオフの場合には前記主電源装置の出力を前記負荷に供給し、前記第1のスイッチ手段がオフで前記第2のスイッチ手段がオンの場合には前記補助電源装置の出力を前記負荷に供給するように前記負荷への電力供給を切り換える直流電力切換手段と、
    前記蓄電装置の蓄電電圧を検出する電圧検出手段と、
    前記第1のスイッチ手段及び前記第2のスイッチ手段にオンオフの制御信号を出力する制御手段と、
    前記制御手段が前記第1のスイッチ手段にオフの信号を出力し前記第2のスイッチ手段にオンの信号を出力したのちに、前記電圧検出手段が検出した前記補助電源装置の電圧の低下速度が予め定めた所定の値より小さい場合に、前記第1のスイッチ手段の異常と判断する異常判断手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記異常判断手段が判断した前記第1のスイッチ手段の異常は、前記第1のスイッチ手段がショートした異常、もしくは前記制御手段の出力する制御信号の異常であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記蓄電装置はキャパシタであることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記キャパシタは電気二重層コンデンサであることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
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