JP4599301B2 - 設計支援装置及びコンピュータプログラム - Google Patents

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    • G06F17/11Complex mathematical operations for solving equations, e.g. nonlinear equations, general mathematical optimization problems
    • G06F17/13Differential equations

Description

本発明は、設計支援装置に関し、特に、複雑な境界条件や初期条件を伴う偏微分方程式や、積分方程式、漸化式写像差要素で表現される方程式、又は非線型方程式などの近似解を求める設計支援装置に関する。
従来、複雑な境界条件や初期条件を伴う3次元物理空間における偏微分方程式、積分方程式、変分原理を支配方程式とする問題などは、FDM,FEM、BEM、Rayleigh−Ritz法、重み付き残差法、グリーン関数法によってコンピュータ解析されてきた。ここに、設計支援で問題となる支配方程式は、具体的には、弾性の基礎式(大変形構造問題)、放物型偏微分方程式(熱や物質の拡散)、オイラー方程式(ポテンシャル流れ)、ナヴィエ・ストークス方程式(非線形偏微分方程式、非圧縮性及び圧縮性流れ、化学反応解析、燃焼解析)波動方程式、制御、最適化(目的関数の極大化・極小化)など、工学のあらゆる場面に及んでいる。
しかし、偏微分項の係数が、独立変数の関数となったとき(支配方程式が半線形化、準線形化したとき)、FEM,BEMでも扱いが困難となる。
また、支配方程式が非線形であれば、解の存在、一意性が不明であったり、解の収束性が保障されないことが多い。例えば、流体方程式において、レイノズル数が大きいときや、境界形状、境界条件が単純でないときは、解の収束が得られないことが多い。
ところで、制御・最適化分野では、解の安定性解析、ファンデアポル方程式、マシュー方程式、カオス、アトラクタ、リミットサイクルなどについては、高度な解析が可能である。しかし、特性根を所望の領域に閉じ込めたり、リミットサイクルなどの軌跡を自由に設計するところまでは到達しておらず、試行錯誤で軌跡を作画するレベルにとどまっている。また、ポアンカレ切断面のコンセプトに基づき、漸化式写像作用素方程式が研究され、カオス的挙動が盛んになっているものの、漸化式Uk+1 = f(Uk)の究極収束点であるUなる固定点(不動点ということもある)は、カオティック挙動ゆえに求めることができないことが多い。(本発明は、漸化式写像作用素方程式の解が安定固定点或いは不安定固定点でアルトにかかわらず求解の展望を与える。)
また、例えば、Routh−Hurwitzの安定判別理論は、制御システムの特性を代数方程式で表し、代数方程式の全ての根の実数部が左半平面にある条件を表現したものがRouth−Hurwitzの安定規範である。この安定規範は、n次の代数方程式の(n−1)次以下、0次までの係数項A1〜An-1が満足する複数の拘束条件を与えることであり、n次元空間において拘束条件を満足する領域を限定することと等価である。しかし、拘束条件により限定された拘束領域自体を表現することは行われず、もっぱら制御システムが安定か否かの判定に主眼が置かれていた。
しかしながら、特許文献1に開示された「多気筒内燃機関、そのクランク軸のクランク配置決定方法」では、(n+1)個のクランクをクランク軸に不等角で配置し、不平衡力をゼロにする手法において、n次元ベクトル空間を導入し、拘束領域(以下、特許文献1に従って、「許容領域」)という。)を可視化し、解法を容易にしている。具体的には、基準クランク角度0°とし、クランク角θi(iは0〜n)を、z=exp(jθi)として単位円上の点zとして表現する。すると、クランク角全体は、(n+1)成分のzを有するベクトルVとなる。さらに、不平衡力をゼロとする拘束条件のひとつは、単位ベクトルIとクランク角ベクトルVの内積がゼロであると表現されることが判明した。なお、ベクトルVの成分が、単位円上にあることも拘束条件のひとつである。こうして、「許容領域」の幾何学的形状を描くことが可能となり、求める解は、例えば、許容領域内の谷底の点にあることが予測されるなど、特許文献1に開示された手法は非線形最適化問題の強力な一般的手法のひとつである。
特開2005−9323号公報(図6、段落0039)
しかし、特許文献1記載の発明では、内燃機関のクランク軸に関し、1次や2次の不平衡力、高次のX型起振力を扱えるが、取り扱い対象は限定的である。そのため、より一般的に、例えば、機械構造物のバランシング最適化、クランク軸の内部モーメントや捩じり振動の抑制などについて取り扱うことはできない。
また、特許文献1記載の発明では、円周等分方程式を拡張し、目的関数(最小化すべき関数)の根が単位円上で不等分の位置に存在する問題しか取り扱えない。
そこで、本発明の課題は、複雑な境界条件や初期条件を伴う3次元物理空間における偏微分方程式、積分方程式、漸化式方程式、非線型方程式、変分原理、そのほか、制御理論、最適化問題、などの支配方程式を代数化して高次元ベクトル空間を導入し、ベクトル成分によって表現される拘束条件が許容する部分空間(「許容領域」)を可視化し、近似誤差を最小とさせる許容領域の点を方程式の解として求める具体的手法を提供することである。
上述した課題を解決するための第1の手段は、工学分野での設計に際し、支配方程式及びその初期条件及び/又は境界条件からなる拘束条件が設定され、未知関数uに関する該支配方程式を、コンピュータを用いて解く設計支援装置であって、前記支配方程式は作用素D及び定数Cとして(Du−C=0)なる形に表現され、
該未知関数uは、実n次元のベクトル変数の実関数とし、前記拘束条件の数をn個より少ないm個とする支配方程式の解を求める設計支援装置において、
前記コンピュータは、境界条件や初期条件を伴う3次元物理空間における偏微分方程式や積分方程式、さらには漸化式方程式や非線形連立方程式を扱う設計支援装置に組み込まれており、
前記コンピュータは、
前記支配方程式、及び、その初期条件及び/又は境界条件、若しくは前記方程式に伴う拘束条件を入力する方程式入力部と、
前記未知関数uを、前記実n次元に対応する有限個数nの規格直交基底の線形結合で近似するときの前記nを入力する近似次数入力部と
前記近似により生じた前記支配方程式の誤差であって、maxノルム、1−ノルム、2−ノルム、ミンコフスキーノルム、ヘルダーノルム、又は距離の公理を満足するノルムで表わされる誤差‖Du−C‖を計算するCPUと、
前記拘束条件によって関係付けられた前記線形結合の結合係数の数をm個とするとき、(n−m)次元実空間の領域を許容領域として表示する許容領域表示部と、
前記方程式の解を出力する解出力部とを備え、
前記CPUに前記方程式入力部より、初期条件及び/又は境界条件、若しくは前記方程式に伴う拘束条件を入力された前記支配方程式を入力して、前記近似次数入力部より入力された前記許容領域内の任意の点を候補点として、前記CPUにおいて前記候補点における前記誤差を計算して、
前記各候補点における前記誤差‖Du−C‖が最小ならしめる前記許容領域の候補点を前記方程式の解として求め、
該方程式の解を前記解出力部を介して記拘束条件によって関係付けられた前記線形結合の結合係数の数mを、(n−m)次元実空間の領域が、3次元以下の許容領域となるように設定し、
前記許容領域表示部は、前記許容領域が2次元以下のときは2次元以下のグラフィック表示を行い、許容領域が3次元以上のときは3次元のグラフィック表示を行い、又は、2次元領域に階層化された複数のグラフとして表示し、許容領域の曲面が3次元以上のときは、3次元のグラフィック表示を行い、又は、2次元領域に階層化された立体グラフ又は等高線図として表示することを特徴とする設計支援装置にある。
第2手段は、第1手段において、前記支配方程式は、微分作用素、積分作用要素、漸化式の写像作用素、又は非線形方程式における非線形作用素をD、定数をC、未知関数をuとするとき、Du=Cであり、uを線形結合で近似し且つ方程式全体を代数化した後のDu=Cを使って、誤差であるノルム||Du−C||を計算する。
手段は、第1手段において、CPUは、線形結合の係数bi(iは1からnまで)を根とする代数方程式において、根のすべてを実数に限定する。
手段は、工学分野での設計に用い、支配方程式及びその初期条件及び/又は境界条件からなる拘束条件が設定され、未知関数uに関する該支配方程式を解く為に、前記支配方程式は作用素D及び定数Cとして(Du−C=0)なる形に表現され、
該未知関数uは、実n次元のベクトル変数の実関数とし、前記拘束条件の数をn個より少ないm個とする支配方程式の解を求めるCPUを具えたコンピュータにおいて、
前記コンピュータは、前記支配方程式、及び、その初期条件及び/又は境界条件を入力する方程式入力部と、
前記未知関数を、前記実n次元に対応する有限個数nの規格直交基底の線形結合で近似するときの前記nを入力する近似次数入力部と、
前記近似により生じた前記支配方程式の誤差であって、maxノルム、1−ノルム、2−ノルム、ミンコフスキーノルム、ヘルダーノルム、又は距離の公理を満足するノルムで表わされる誤差‖Du−C‖を計算するCPUと、
前記初期条件及び/又は境界条件によって関係付けられた前記線形結合の結合係数の数をm個とするとき、(n−m)次元実空間の領域を許容領域として表示する許容領域表示部とを具えるとともに、
前記CPUに組み込まれた前記支配方程式の解を出力する解出力部として機能させるコンピュータプログラムに基づいて
前記CPUで前記方程式入力部より、初期条件及び/又は境界条件、若しくは前記方程式に伴う拘束条件を入力された前記支配方程式を入力して、前記近似次数入力部より入力された前記許容領域内の任意の点を候補点として、前記候補点における前記誤差を計算して、
前記各候補点における前記誤差‖Du−C‖が最小ならしめる前記許容領域の候補点を前記方程式の解として求め
該方程式の解を前記解出力部を介して記拘束条件によって関係付けられた前記線形結合の結合係数の数mを、(n−m)次元実空間の領域が、3次元以下の許容領域となるように設定し、
前記許容領域表示部は、前記許容領域が2次元以下のときは2次元以下のグラフィック表示を行い、許容領域が3次元以上のときは3次元のグラフィック表示を行い、又は、2次元領域に階層化された複数のグラフとして表示し、許容領域の曲面が3次元以上のときは、3次元のグラフィック表示を行い、又は、2次元領域に階層化された立体グラフ又は等高線図として表示することを特徴とするコンピュータにある。
手段は、第手段において、前記支配方程式は、微分作用素をD、定数をC、未知関数をuとするとき、Du=Cであり、uを線形結合で近似し且つ方程式全体を代数化した後のDu=Cを使って、方程式の誤差であるノルム||Du−C||を計算する。
手段は、第手段において、CPUは、線形結合の係数bi(iは1からnまで)を根とする代数方程式において、根のすべてを実数に制限するか、又は、根が1対をなす共役根であるときは複素平面内の一部の領域に存在するものに限定する。
手段は、第手段において、
前記CPUに組み込まれたコンピュータプログラムは
未知関数u、初期条件、境界条件を入力する第1手順と、
前記uを変数分離し、各変数の関数を、各々異なる正規直交基底の線形結合で近似する第2手順と、
前記方程式を前記正規直交基底で表わし、その表現に含まれる線形結合定数を根とする代数方程式を生成する第3手順と、
前記初期条件、前記境界条件を前記正規直交基底で表わし、1以上の拘束条件を得る第4手順と、
前記代数方程式の根を前記拘束条件の下で求める第5手順と、
前記根が前記代数方程式の前記誤差を最小ならしめるか否かを判定する第6手順とを含み、
前記誤差が最小であると判定されれば、前記根を前記方程式の解とし、
前記誤差が最小でないと判定されれば、第5手順に戻る。
手段は、第手段において、
前記CPUに組み込まれたコンピュータプログラムは
未知関数u、初期条件、境界条件を入力する第1手順と、
前記uを正規直交基底の線形結合で近似する第2手順と、
前記方程式を定積分し、前記定積分に含まれる線形結合定数を根とする代数方程式を生成する第3手順と、
前記初期条件、前記境界条件を前記正規直交基底で表わし、1以上の拘束条件を得る第4手順と、
前記代数方程式の根を前記拘束条件の下で求める第5手順と、
前記根が前記代数方程式の前記誤差を最小ならしめるか否かを判定する第6手順とを含み、
前記誤差が最小であると判定されれば、前記根を前記方程式の解とし、
前記誤差が最小でないと判定されれば、第5手順に戻る。
手段は、第手段において、
前記CPUに組み込まれたコンピュータプログラムは
未知関数u、初期条件、境界条件を入力する第1手順と、
前記uを正規直交基底の線形結合で近似する第2手順と、
前記線形結合に含まれる線形結合定数を根とする代数方程式を生成する第3手順と、
前記初期条件、前記境界条件を前記正規直交基底で表わし、1以上の拘束条件を得る第4手順と、
前記代数方程式の根を前記拘束条件の下で求める第5手順と、
前記根が前記代数方程式の前記誤差を最小ならしめるか否かを判定する第6手順とを含み、
前記誤差が最小であると判定されれば、前記根を前記方程式の解とし、
前記誤差が最小でないと判定されれば、第5手順に戻る。
第1及び第手段によれば、未知関数を正規直交基底で展開したために方程式に生じた誤差を、最小にすることが出来る。
第2及び第手段によれば、方程式を代数化した後の近似方程式の誤差を使用して解の精度を検証することが出来る。
第1及び第4手段によれば、許容領域の谷底や山頂をリアルに注目しながら、求解を進めることが出来る。
及び第手段によれば、線形結合係数の値を絞り込むことが出来る。
手段によれば、変数分離を必要とする方程式を簡単に解くことが出来る。
8手段によれば、定積分を必要とする方程式を簡単に解くことが出来る。
手段によれば、変数分離も定積分も必要としない方程式を簡単に解くことが出来る。
本発明によれば、複雑な境界条件や初期条件を伴う3次元物理空間における偏微分方程式、積分方程式、漸化式方程式、非線型方程式、変分原理、その他、制御理論、最適化問題、などの支配方程式を代数化して高次元ベクトル空間を導入し、ベクトル成分によって表現される拘束条件が許容する部分空間(「許容領域」)を可視化し、近似により生じた方程式の誤差を最小とさせる許容領域の点を方程式の解として求める具体的手法を提供することができる。
特に、本発明によれば、従来のように境界条件が方程式に付随して取り扱われるのではなく、方程式も境界条件も代数化されるため両者が対等に扱われる。代数化された方程式の解の許容領域及び解の曲面は、3次元表示などで容易に可視化できるので、解法の見通しが極めてよい。
本発明の実施形態について説明する前に、まず、本発明の数学的原理について説明する。
[本発明の数学的原理]
独立変数(x、y、z、t)及びこれらの微分演算子を含み、未知関数fに関する方程式は、例えば、ナビエ・ストークス方程式の場合、密度ρ、圧力pはスカラー量であるが、速度(u、v、w)はベクトル量である。このように、未知関数も独立変数もベクトルが使用され且つ微積分作用素を含む関数方程式では、独立変数空間の領域Ωでその方程式が成立し、領域Ωの境界Γで拘束条件(初期条件、境界条件)が与えられる。しかし、境界条件が複雑になれば、関数方程式を解析的に解くことは困難となってくる。そこで、関数方程式を近似的に解くことが考えられるが、本発明は、その手法のひとつ実現する装置及びコンピュータプログラムに関する。
本発明では、未知関数f(x)を関数基底で展開することを考える。具体的には、計算の簡易性のため、正規直交基底ONB(x)を有限個使用する線形結合により未知関数f(x)を近似する。ONB(x)には、方程式に応じて、フーリエ級数、ルジャンドル多項式、ラゲール多項式、エルミート多項式などが選択できる。
この場合、方程式に微積分作用素が含まれていても、微積分の結果は、同一のONB(x)の組で表現されなければならない。したがって、高階微分、2重積分3重積分などが実行されても、その結果は、必ず、同一のONB(x)の線形結合となる。同様に、拘束条件(初期条件、境界条件)も同一のONB(x)の線形結合となる。このように、拘束条件も含めて方程式が代数化されるのでコンピュータによる近似解の求解に適している。
今、ONB(x)の数をn個とし、拘束条件(初期条件、境界条件)によって関係付けられる線形結合係数の数をm個とすると、方程式は(n−m)次元実空間での領域で成立することになる。この(n−m)次元実空間の領域Ωを改めて「許容空間」と呼ぶことにする。
ところで、未知関数のONB(x)が意味を持つためには、代数方程式
(t−b1)(t−b2)........(t−bn)
の根がすべて実でなければならない。そこで、nが小さいときは根の判別式を利用することも出来る。ここで、m個の線形結合係数が、拘束条件(初期条件、境界条件)によって関係付けられているため、代数方程式については、(nーm)の実根を求めればよいことになる。代数方程式が解けるということは、元の関数方程式が解けるということと同じであるが、代数方程式は、未知方程式f(x)のONB(x)展開近似に基づくため、解の正確さまでが保障されるものではない。
そこで、近似により発生した方程式の誤差を、許容領域の中で最小とすることが考えられる。ここに、微分作用素をD、定数をC、未知関数u、例えば、方程式をDu=Cとすると、方程式の誤差とは(Du−C)のことであり、Duはuの正規直交基底展開により完全に代数化されたものを使用する。本発明では、単なる誤差ではなく二乗誤差を最小とすることを考える。言い換えると、二乗誤差を最小とさせる線形結合係数の組である(n−m)次元実空間の点が求める解となる。なお、二乗誤差に限らず、より高次の誤差を最小としてもよい。そのため、解の精度を検証する基準は、複数の中から選択し得る。そこで、これ以降は、本発明における求解のことを、「(n−m)次元実空間の中で、目的関数Lを最小化する解を求めること」と表現することがある。目的関数Lは、場合によっては、二乗誤差などとなる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。但し、本実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等に特定的な記載があっても、本発明をそれに限定する趣旨ではない。
図1は、本発明の設計支援装置のブロック図である。この設計支援装置は、方程式入力部1、近似次数入力部2、CPU5、許容領域表示部3、解出力部4からなる。
方程式入力部1は、未知関数uの方程式、初期条件IC、境界条件BCを格納し、CPU5に出力する。
扱える方程式は、物理学上の微分方程式その他を含め制限がない。その理由は、方程式そのものと境界条件、初期条件、若しくは方程式に伴う拘束条件が、対等に代数化され、解法が容易だからである。
境界条件としては、従来型の境界条件、すなわち、境界の法線方向の未知関数の値を与えるもの(ノイマン型)、境界上の点で未知関数の値を与えるもの(ディリクレ型)、ノイマン型とディリクレ型を併せて値を与えるロバン型がある。常微分方程式の2点境界値問題に関していえば、両端のそれぞれで値を指定する場合は両端ディリクレ型であり、一方端で値を指定する場合は単にディリクレ型と呼ばれ、一方端で傾きを指定する場合は、ノイマン型に相当する。
しかし、本発明で取り扱える境界条件は、例えば、ロバン型にさらに2階の微分項を負荷した境界条件であってもよい。本発明では、いくら高階の境界条件は、選択された正規直交基底の線形結合として代数化されるからである。また、境界上の線分上で境界条件を与えたいときは、線分上で境界条件を積分すればよい。また、初期条件と境界条件は、本発明では、対等に代数化されているので、方程式に対して対等に拘束条件を与えることが特徴である。
近似次数入力部2は、未知関数u(x)の近似次数n(初期条件IC、境界条件BCにふさわしい正規直交系を選択し、使用する正規直交系基底ONB(x)の数をnとする)を、ユーザが決定し、近似次数nをCPU5に出力する。
許容領域表示部3は、初期条件IC、境界条件BCを満足する領域(以下、「許容領域」という)を、CPU5から受け取り、グラフィック表示する。初期条件・境界条件により関連図けられるONB(x)の数がmであるとき、許容領域は、(n−m)次元の実空間である。
解出力部4は、CPU5が計算した解を、プリンタやディスプレイなどに出力する。なお、ユーザは、許容領域を見ながら、方程式uの求解を進めていくため、許容領域表示部3とは別に、解出力部4にもディスプレイを備えるのがよい。
こうして、CPU5は、許容領域内の停留点(峰の頂上や谷底)やその付近の点などを候補点として、目的関数の値を計算し、多数の候補点での計算結果の中から、目的関数が最小となる候補点を解とする。ここに、目的関数は、近似方程式に生じた誤差、誤差の二乗などであり、許容領域の各点で定美される。
図2は、本実施形態の設計支援装置の動作のフローチャートである。まず、S1において、未知関数uの方程式、初期条件IC,境界条件BCが方程式入力部1に入力される。
次に、S2に先立ち、S21において、正規直交系が選択され、S2に進む。ここに、正規直基底ONBとしては、初期条件ICや境界条件BCに応じて、例えば、フーリエ級数の基底sin(jwt)、cos(jwt)などを選択すればよい。また、S2に先立ち、S22において、未知関数uの近似次数nが決定され、S2に進む。
S2では、CPU5において、未知関数uをn個の正規直交基底ONBの線形結合で近似する。線形結合係数の値を求めることが、方程式の解法そのものである。
次に、S3において、初期条件ICや境界条件BCが、正規直基底ONBによって表現される。
S3に続いて、S31において、初期条件ICや境界条件BCを満たす許容領域の局面がグラフィック表示される。しかし、グラフィック表示は最大3次元表示であるため、種々の断面が表示される必要がある。
次に、S32において、許容領域の中から未知関数uの解を与えそうな候補点Pi(後述するように、iは、1から始まり、インクリメントされる)を選択する。
S4では、候補点Piにおける目的関数Lの値L(Pi)が計算される。
次に、S5において、目的関数値L(Pi)が出力される。そして、S32に戻り、次の候補点が選択され、次いで、S4に進んで、次の候補点での目的関数値が計算される。
こうして、複数の(多数の)候補点で、目的関数値を計算し、S6で、計算結果を集積する。
最後に、S7において、目的関数の値を最小値たらしめる容量領域の点が決定され、これが方程式の解となる。
[2次元ポアソン方程式]
図3には、ポアソン方程式と境界条件を示す。図4は、実施例1の解法のフローチャートである。図3、図4を参照して、実施例1について説明する。
まず、S11において、未知関数u(x、y)が満たす2次元ポアソン方程式と矩形領域内境界での境界条件が入力される。
次に、S12において、未知関数uを正規直交基底ONB(ψi、φi)で展開する。ここでは、説明の簡単のため正規直交関数を5つ使用する。
u(x、y)= X(x)・Y(y)として、
X(x)=(p1ψ1(x)+p2ψ2(x)+p3ψ3(x)) (1)
Y(y)=(k1φ(y)+k2φ(y)) (2)
u(x、y)は、(ψiφj)で表現できる。ここで、τk(x、y)=(ψi(x)・φj(y))(k=1to 6)も正規直交系をなすことは簡単に証明できる。なぜなら、(ψiφj)を積分すると、ψiψjφkφm(i,j=1 to3;k、m=1 to2)の積分となるので、ψi、φiの直交関数性を使えば、τkも正規直交性を有するからである。したがって、u(x、y)は、正規直交基底OCN(τk(x、y))を使って、
u(x、y)=a1τ1(x、y)
+a2τ2(x、y)
+a3τ3(x、y)
+a4τ4(x、y)
+a5τ5(x、y)
+a6τ6(x、y) (3)
ここで 、
τ1=ψ1(x)・φ1(y)
τ2=ψ1(x)・φ2(y)
τ3=ψ2(x)・φ1(y)
τ4=ψ2(x)・φ2(y)
τ5=ψ3(x)・φ1(y)
τ6=ψ3(x)・φ1(y) (4)
次に、S13において、ポアソン方程式をONBで代数化する。そのため、X(x)、Y(y)を微分した結果を、やはり、正規直交関数ψi、φiによって表現すると、
dX(x)/dx=q1ψ1(x)+q2ψ2(x)+q3ψ3(X)
dY(y)/dy=r1φ1(y)+r2φ2(y) (5)
同様に、
X(x)/dx=l1ψ1(x)+l2ψ2(x)+l3ψ3(X)
Y(y)/dy=m1φ1(y)+m2φ2(y) (6)
図3(C)に示すように、未知関数u(x、y)のxに関する2次変微分項はX“Yであり、未知関数u(x、y)のyに関する2次変微分項はXY”である。したがって、方程式Poisson Eq.(PE)も、τ1〜τ6の線形結合で表される。
PE=b1τ1(x、y)
+b2τ2(x、y)
+b3τ3(x、y)
+b4τ4(x、y)
+b5τ5(x、y)
+b6τ6(x、y) (7)
以上のように、ポアソン方程式を正規直交基底ONBの線形結合で代数化できた。
次に、S14において、境界条件を代数化する。図3(B)に示す領域境界Γ上の線分AB上で、u(x、y)=g1(x)が与えられたとき、線形結合近似と境界条件との関係を見ていく。
ところで、その準備として、線分AB上の境界値問題ではなく、1次元2点境界値問題を振り返る。未知関数X(x)が、x=0のとき4であり、x=1のとき1であるとする。
ここに、X(x)を正規直交基底の線形結合で近似する。
X(x)≒k1ψ1(x)+k2ψ2(x) (8)
この近似を使って、原点での境界条件を表現すると、
k1ψ1(0)+k2ψ2(0)=4 (9)
となるが、これは(X(0)-4)とディラックのデルタ関数δ(x)の内積に等しいことを下式に示す。
Figure 0004599301
次に、2次元境界値問題について考える。今、線素AB上のみで無限大で、線素AB上以外ではゼロであるデルタ関数であるδABを定義する。2次元境界値問題は、近似を張る領域Ωの部分領域である線素AB上へのX(x)の正射影がg1(x)となるということと等価である。線素AB上の境界条件式g1(x)は境界Γをベースとする関数空間IΓひとつのベクトル(関数の点)である。なお、ΩとΓの空間次元はそれぞれ2と1であるが、関数空間としての次元dimIΩ、dimIΓはいずれも無限大である。すなわち、領域Ωで定義されたベクトルX(x)はIΓからははみ出しているが、そのIΓへの正射影がIΓの中では最もよい近似であると考えられる。言い換えると、近似ベクトルX(x)からg1(x)を差し引いたベクトルは、IΓをベースとする関数空間のいかなるベクトルとも直交する。
下式は、線素AB上の関数空間の基底ベクトルδABを表す式である。
Figure 0004599301
これを使用すると、線分AB上への正射影は、下式となる。
Figure 0004599301
この正射影をOP(x、y)をg1(x)に等置したものが線分AB上の境界条件である。
近似関数u(x、γ)と境界条件式g1(x)との関係は、
u(x、γ)=a1τ1(x、γ)
+a2τ2(x、γ)
+a3τ3(x、γ)
+a4τ4(x、γ)
+a5τ5(x、γ)
+a6τ6(x、γ)=g1(x) (10)
を上述した基底ベクトルδABを使用して積分したものである。
同様に、境界線素BC,CD,AD上からも定数1次式が得られる。
このように、ベクトルAの成分が満たす4つの拘束条件が得られた。したがって、拘束条件が表す領域をビジュアルに表示することにより、領域の谷底や山頂などに、安定解、不安定解などの存在を予測することが出来る。このように、本発明のポアソン方程式の解法は、極めて見とおしのよいものである。
次に、S15において、2次元許容領域(xy平面)において、6次代数方程式の2実根を求める。6次の代数方程式は、
(t−a1)(t−a2)(t−a3)(t−a4)(t−a5)(t−a6)=0 (11)
2実根を求めればよい理由は、6つの線形結合定数のうち4つは境界条件により既に関連付けられているためである。
次に、S16において、S15で求めた2実根により目的関数(方程式に生じた二乗誤差)が最小化されるかどうか判定する。実施例1のポアソン方程式Δu=0の二乗誤差とは(Δu−0)=(Δu)である。ここに、Δuは代数化表現を使用する。最小化される場合は既に求めた2実根がポアソン方程式の近似解とするが(S17)、最小化されない場合はS15に戻る。
以上、実施例1について説明した。
なお、正規直交基底ONBの数を増やせば、ベクトルA(未知関数u(x、y)の線形結合近似の定数係数を成分とするベクトル)の成分数も同様に増加するが、本発明の解法は、ベクトルAを決定することに尽きる。すなわち、4つの拘束条件の下で、6次代数方程式(9)の根を決定すれば、方程式の解が求められたことになる。
しかし、方程式の解を確定するためには、ポアソン方程式の誤差又は2乗誤差などを最小化しなければならない。
以上、矩形境界条件について説明したが、境界が矩形でない場合でもかまわない。例えば三角形状、台形状の境界でも簡単に取り扱える。また、矩形との変換則があれば、矩形でない境界を対照とする境界値問題にも対応できる。さらに、例えば、円領域のジューコフスキー変換などが利用できる。また、正規直交基底は、境界の形に即して選択するとよい。また、直線線分AB上で、u(x、γ)=g1(x)のような境界条件を与えたが、これに限らず、du/dy+su+t=0のような境界条件であっても、du/dyを代数化できるため、代数化した境界条件を線分ABに沿って積分すればよい。また、境界条件を形成する式の作用素が線形ならば、高階の式(例えば、y“+iy‘+jy=k)であっても代数化できる。なお、非線形作用素であっても扱える可能性がある。
また、定数項ゼロのポアソン方程式について説明したが、定数項があっても手順は全く同様である。また、同様の手順で、ラプラス方程式、波動方程式などの近似解を求めることが出来る。
本発明では、複雑な境界条件を代数化して扱う。本来、境界条件は方程式そのものとは独立したものである。従来の境界条件は、境界での変位指定(ディリクレ型)、対称面(軸)での対称条件(ノイマン型)などが通例であるが、今後は、より複雑な境界条件の指定が必要となる。本発明は、代数化手法により、それに対応することが出来る。
[非線形2階微分方程式]
図5は、実施例2の解法のフローチャートである。
まず、S21において、方程式と1次元2点境界条件が入力される(方程式y“(x)=(2/3)y(x)を、y(0)=4、y(1)=0の下で求解する)。
次に、S22において、未知関数y(x)を4つ程度の正規直交基底で近似する。すなわち、
y(x)=b1ψ1(x)+b2ψ2(x)+b3ψ3(x)+b4ψ4(x)(12)
と近似する。
ψとして、フーリエ級数、ラゲール多項式、ルジャンドル多項式などが境界条件に対応して使用される。
次に、S23において、方程式を0から1まで積分する。そのため、まず、(y(x))、を0から1まで積分すると、積分結果Iは、
I=(2/3)(b1+b2+b3+b4) (13)
y“は、正規直交系で表現して、y“=d1ψ1+d2ψ2+d3ψ3+d4ψ4としてもよいが、y”を0から1まで積分する都合上、
y‘=c1ψ1(x)+c2ψ2(x)+c3ψ3(x)+c4ψ4(x)
を使用する。
y”の0から1までの定積分は、y’(1)とy’(0)の差分である。
ところで、定数係数c1〜c3は、b1〜b3に基づいて生成されたものであり、b1、b2、b3を成分とする列ベクトルに、3行3列の変換行列(R)を乗算して生成される。したがって、y”の0から1までの定積分I‘は、
I‘=c1(ψ1(1)−ψ1(0))
+c2(ψ2(1)-ψ2(0))
+c3(ψ3(1)-ψ3(0))
+c4(ψ4(1)-ψ4(0)) (14)
微分方程式は、式(13)と式(14)を等置したものである。
次に、S24において、境界条件を代数化する。代数化された境界条件は、
b1ψ1(1)+b2ψ2(1)+b3ψ3(1)+b4ψ4(1)=1 (15)
b1ψ1(0)+b2ψ2(0)+b3ψ3(0)+b4ψ4(0)=4 (16)
である。これを0から1まで積分して、下式の境界条件を得る。
Figure 0004599301
次に、S25において、4次代数方程式の2実根を2つの境界条件(15)(16)の下で求める。代数方程式は、
(t−b1)(t−b2)(t−b3)(t−b4)=0
境界条件(15)、(16)の下で未知の根は2つに減少する。
なお、境界条件(11)、(12)を幾何学的に可視化すれば、その領域の谷底や山頂の存在を手がかりに求解を行ない易くなるのが本発明の特徴である。
次に、S26において、残りの2つの線形結合定数係数を求めるには、2乗誤差最小化が使用される。これは、線形結合定数係数で表現されたy"とyが満たす方程式y”=(3/2)yの2乗誤差L=(y”-(3/2)yを最小ならしめる線形結合定数係数が求められる(S27)。
以上、実施例2について説明した。
なお、方程式に非線形項(3/2)yがなければLは、b1〜b4の2次形式となって、Lを滞留させる条件は、b1〜b4の1次方程式系を誘導するから、手順は簡単であるが、Lには非線形項があるため、b1〜b4の4次式となる。
また、本方程式で最適界が定まった後は、式(11)を参照すると、
b1+b2+b3+b4=定数
となる(パーセヴアル等式近似)。この意味で、線形結合係数ベクトルBの先端は、高次元球面上にある。解Bの先端は、目的関数Lを最小にしており、高次元曲面上で原点を中心とする最も半径の小さな超球と接すると見ても良い。しかし、クランク軸を分析したMCP手法(特開2005−9323号公報)の場合のように、半径SQRT(n)(クランク軸数は(n+1))の球上にはない。MCP手法のときは、球面を固定して拘束面を動かすが、本発明では、拘束面を固定して、球の半径を動かしている。
[Mathieu方程式]
本方程式は、Helmholtz方程式を楕円筒座標、回転楕円体座標で解くときに現れる。ここでは、
方程式dy/dt+(1-2qcos(2t))y=0
を取り上げる。図6は、実施例3の解法のフローチャートである。
境界条件は、出発時刻t=0として、
y(0)=y(π)
y’(0)=y’(π)
である。
この方程式を解くために、まず、S31において、方程式、拘束条件が入力される。
次に、S32において、未知関数を4つの基底ONBで近似する。
未知関数yの正規直交基底展開は、
y=b1ψ1(t)+b2ψ2(t)+b3ψ3(t)+b4ψ4(t) (17)
次に、S33において、方程式を代数化する。y‘、y“は、式(15)と同様に、
y’=c1ψ1(t)+c2ψ2(t)+c3ψ3(t)+c4ψ4(t) (18)
y”=d1ψ1(t)+d2ψ2(t)+d3ψ3(t)+d4ψ4(t) (19)
ここに、b1〜b4を成分とする列ベクトルを(B)、変換行列を(K1)とすると、
c1〜c4を成分とする列ベクトル(C)=(K1)(B)であり、
d1〜d4を成分とする列ベクトル(D)=(K2)(B)である。
式(15)及び式(17)を用いると、Mathieu方程式が代数化される。
次に、S34において、境界条件が代数化される。境界条件は、式(17)、式(18)にt=0、πを代入すれば得られるが、ベクトル形式では、
(ψ(0))(B)=(ψ(π))(B) (20)
(ψ(0))(K1)(B)=(ψ(π))(K1)(B) (21)
これを0からπまで積分したものが境界条件である。
次に、S35,S36,S37において方程式の二乗誤差を最小にする代数方程式の解を求める。代数方程式は、
(t-b1)(t-b2)(t−b3)(t−b4)
となる。この4次代数方程式が、拘束条件(20)、(21)の下で解かれる。したがって、2つの実根を求めればよい。
目的関数Lは、ベクトル形式で、
L=∫(y”+(1-2qcos2t)y)dt
=(B)(K1)・(∫((ψ(t))・(ψ(t))dt)・(K2)(B)
+2(B)(K2)・(∫((ψ(t))・(1-2qcos2t)・(ψ(t))dt)・(B)+(B)・(∫((ψ(t))・(1−2qcos2t)・(ψ(t))dt)・(B)
となる。積分は、0からπまでである。目的関数Lは、パラメトリック発振であろうが、時間tの関数であろうが、(B)の2次曲面形式になる。
以上、実施例3について説明した。
なお、境界条件は、
y(t+π)=exp(iπν)y(t)
で与えられることがあり(Floquetの解)、この場合の境界条件のベクトル表現は、
(ψ(π))・(B)=exp(iπν)・(ψ(0))・(B)
(ψ(π))・(K1)・(B)=exp(iπν)・(ψ(0))・(B)
となる。b1〜b4の間に成立する2つの1次形式の係数は一般に複素数となるが、方程式(18)の根がすべて実根であることに変わりはない。
[Hill方程式]
mdy/dt+k(t)y=0のように、ばね定数が時間的に変化し、k(t+T)=k(t)である場合にHIll方程式が登場する。図7は、実施例4の解法のフローチャートである。
まず、S41において、Hill方程式及び拘束条件を入力する。
次に、S42において、方程式系を生成する。すなわち、y=y1、dy/dt=y2とおき、y1、y2を成分とする列ベクトル(X)に対して、Hill方程式のベクトル表現は、y=y1、dy/dx=y2とおくと、
Figure 0004599301
次に、S43において、方程式系を、それぞれ2基底で近似する。
y1=b1φ1(t)+b2φ2(t) (22)
y2=c1φ1(t)+c2φ2(t) (23)
次に、S44において、境界条件を代数化する。境界条件は、
y1(T)=y1(0)
y2(T)=y2(0)
dy1/dt(0)=dy2/dt(0)
dy1/dt(T)=dy2/dt(T) (24)
式(21)、式(22)を、4つの境界条件(24)に代入すれば、境界条件が代数化され、それを0からTまで積分して境界条件を得る。
次に、S45からS47において、4次代数方程式
(t-b1)(t-b2)(t−c1)(t−c2)=0
の4つの実根が求められる。なお、目的関数は、下式で表わされる。
Figure 0004599301
以上、実施例4について説明した。
なお、実施例4では、4つの線形結合係数(b1、b2、c1、c2)が、4つの拘束関係(24)で関連付けられている。これでは、拘束が強すぎるため、3基底展開、4基底展開を考えるとよい。また、滑らかな接続条件
(dy1/dt(T)=dy1/dt(0)、dy2dt(T)=dy2/dt(0))
を課せば、基底数をそれだけ増やしやすくなる。
[積分問題]
y‘=f(x)、y(0)=C の解はy=∫f(t)dt+C(積分は0からxまでであるが、これを本発明にしたがって求解する。図8は、実施例5の解法のフローチャートである。
まず、S51において、方程式及び境界条件(拘束条件)が入力される。
次に、S52において、未知関数yを3基底で近似する。
y=b1ψ1(x)+b2ψ2(x)+b3ψ3(x) (25)
次に、S52において、式(25)を方程式に代入して代数化し方程式を積分する。
次に、S54において、拘束条件を代数化する。代数化結果は、
b1ψ1(0)+b2ψ2(0)+b3ψ3(0)=C (26)
これが境界条件である。
次に、S55〜57において、b1〜b3が満たす代数方程式の実根を求める。
代数方程式は、
(t-b1)(t−b2)(t−b3)
=t−(b1+b2+b3)t+(b1b2+b2b3+b3b1)t+b1b2b3
(27)
この代数方程式に、拘束条件式(26)から、例えば、
b3=(C−b1ψ1(0)−b2ψ2(0))/ψ3
を代入すれば、求める根はb1、b2だけとなる。したがって、2次元実空間である許容領域の中で、2つの実根を探せばよい。
S56では、目的関数Lは、
2乗誤差(b1ψ1(x)+b2ψ2(x)+b3ψ3(x)−f(x))
を1〜αまで積分したものである。αは有限であるが、必要に応じて充分大なる値とする。
以上、実施例5について説明した。
[初期値問題]
ここでは、次の方程式を解く。図9は、実施例6の解法のフローチャートである。方程式と初期条件は、下式である。
Figure 0004599301
まず、S61において、方程式及び初期条件(拘束条件)が入力される。
次に、S62において、u=T(t)X(x)と変数分離し、T(x)及びX(x)をそれぞれ2項の基底で近似する。
T(t)=a1φ1(t)+a2φ2(t)
X(x)=c1ζ1(x)+c2ζ2(x)
すると、u=a1c1φ1(t)ζ1(x)
+a1c2φ1(t)ζ2(x)
+a2c1φ2(t)ζ1(x)
+a2c2φ2(t)ζ2(x)
=b1τ1(t、x)
+b2τ1(t、x)
+b3τ1(t、x)
+b4τ4(t、x) (28)
これは、ポアソン方程式の場合と同様の手順である。
次に、S63において、初期条件を代数化し、0からαまで積分し、初期条件が下式のとおり得られる。
Figure 0004599301
αは有限であるが、必要に応じて充分大なる値とする。
次に、S64において、式(27)を使って、ポアソン方程式の場合と同様に方程式を代数化する。
次に、S65〜S67において、実施例1から5と同様に、方程式の二乗誤差を最小とさせる、4次代数方程式の3根が求められる。拘束条件がひとつあるからである。
目的関数は、下式のとおりである。
Figure 0004599301
αは有限であるが、必要に応じて充分大なる値とする。
[アトラクタの設計]
実施例5のHill方程式の取り扱いを応用してアトラクタを設計を行うことが出来る。アトラクタは、2度と同じ場所を通過しないが、有界領域の中で周期的軌跡の運動を継続する。図10は許容領域Σ内の閉曲線Cpcから1つのアトラクタを生成する概念図、図11はアトラクタを生成するためのフローチャートである。
まず、S71において、Hill方程式の目的関数Lが入力される。
次に、S72において、b1、c1、を一定として、許容領域中の閉曲線を求める。
次に、S73において、b1(t)、c1(t)として、目的関数Lが時間tに依存しないようにk(t)を定めると、アトラクタが生成される(S74)。他のアトラクタを生成するには、S73に戻る。
本発明は、物理学、化学、機械工学などにおいて解を求めることが必要な、複雑な境界条件や初期条件を伴う3次元物理空間における偏微分方程式や積分方程式、さらには漸化式方程式や非線形連立方程式を扱う設計支援装置に利用可能である。ここに、設計支援で問題となる支配方程式としては、弾性の基礎式(大変形構造問題)、放物型偏微分方程式(熱や物質の拡散)、オイラー方程式(ポテンシャル流れ)、ナヴィエストークス方程式(非線形偏微分方程式、非圧縮性及び圧縮性流れ、化学反応解析、燃焼解析の波動方程式、制御、最適化(目的関数の極大化・極小化)問題などがある。
また、ナビエ・ストークス方程式などの3次元非線形方程式にいたるまでもなく、2点境界値問題の範囲でも、Mathieu方程式、Hill方程式などの振動問題の解法に利用可能である。例えば、Mathieu方程式を適用する平歯車などの歯車伝達機構の設計、その他、高圧送電線の風力振動対策、高層ビルクレーン吊鎖の安定化・作業環境改善策、平歯車などの歯車伝達機構の設計、鉄道・電車・電線の張力変動対策、に応用可能である。
産業分野を具体的に特定すると、極限設計部品に関しては、長大橋、タンク、容器、エンジン部品(ピストン、フレーム、カバー、クランク、テンションボルト、タービン、ブレード、クリスマスツリー、ロータ、ハブ)、ノッキングデトネーションを回避したガスエンジン、車室、ボイラ配管、ドラム、炉壁、ダブルハル、プロペラ、エンジン燃焼室廻り部品(熱応力・材料耐性の耐火面、給配気弁、ピストンクラウン)に利用可能である。
また、排出ガス成分を充分に考慮したストーカー炉・回転炉、炉壁溶損予測を施した焼却炉、設置状況・周囲地形を配慮しリサーキュレーションを回避したエアフィンクーラー、白煙発生対策を施した冷却塔・ラジエータ、スタックレイン回避方法を適用した煙突、密度差・噴流混合を勘案したLNG・LPGタンクや液化ガスタンク、スロッシングを抑制したタンク構造、応力解析を施す航空機部品(翼、ブレード)、貫流ファン、扇風機翼、トンネル排気ファン、ロータリーキルン、溶鉱炉、石炭サイロに利用可能である。
観点を変えると、ステファン問題(境界条件が時間変化する問題、例えば、物体間の接触非線形問題、地下LNGタンク稼動後の土壌冷結・タンク浮上)解析ビジネス、土壌浸透圧問題を含む土木解析ビジネス、電磁波障害解析ビジネス、雷雲・落雷解析ビジネス、気象予測解析ビジネス、海洋・湖沼・プールの汚染防止解析ビジネスなどに利用可能である。
また、カオス・アトラクタ・リミットサイクルの軌跡をコンピュータで創生することに利用可能である。
本発明の開発支援装置のブロック図である。 開発支援装置の動作を説明するためのフローチャートである。 実施例1のPoisson 方程式である。 実施例1(Poisson方程式)の解法のフローチャートである。 実施例2(非線形2階微分方程式)の解法のフローチャートである。 実施例3(Mathieu方程式)の解法のフローチャートである。 実施例4(Hill)の解法のフローチャートである。 実施例5(積分問題)の解法のフローチャートである。 実施例6(初期値問題)の解法のフローチャートである。 実施例1のアトラクタ生成の概念図である。 実施例1(アトラクタ)の解法のフローチャートである。
符号の説明
1 方程式入力部
2 近似次数入力部
3 許容領域表示部
4 解出力部
5 CPU

Claims (9)

  1. 工学分野での設計に際し、支配方程式及びその初期条件及び/又は境界条件からなる拘束条件が設定され、未知関数uに関する該支配方程式を、コンピュータを用いて解く設計支援装置であって、前記支配方程式は作用素D及び定数Cとして(Du−C=0)なる形に表現され、
    該未知関数uは、実n次元のベクトル変数の実関数とし、前記拘束条件の数をn個より少ないm個とする支配方程式の解を求める設計支援装置において、
    前記コンピュータは、境界条件や初期条件を伴う3次元物理空間における偏微分方程式や積分方程式、さらには漸化式方程式や非線形連立方程式を扱う設計支援装置に組み込まれており、
    前記コンピュータは、
    前記支配方程式、及び、その初期条件及び/又は境界条件、若しくは前記方程式に伴う拘束条件を入力する方程式入力部と、
    前記未知関数uを、前記実n次元に対応する有限個数nの規格直交基底の線形結合で近似するときの前記nを入力する近似次数入力部と
    前記近似により生じた前記支配方程式の誤差であって、maxノルム、1−ノルム、2−ノルム、ミンコフスキーノルム、ヘルダーノルム、又は距離の公理を満足するノルムで表わされる誤差‖Du−C‖を計算するCPUと、
    前記拘束条件によって関係付けられた前記線形結合の結合係数の数をm個とするとき、(n−m)次元実空間の領域を許容領域として表示する許容領域表示部と、
    前記方程式の解を出力する解出力部とを備え、
    前記CPUに前記方程式入力部より、初期条件及び/又は境界条件、若しくは前記方程式に伴う拘束条件を入力された前記支配方程式を入力して、前記近似次数入力部より入力された前記許容領域内の任意の点を候補点として、前記CPUにおいて前記候補点における前記誤差を計算して、
    前記各候補点における前記誤差‖Du−C‖が最小ならしめる前記許容領域の候補点を前記方程式の解として求め、
    該方程式の解を前記解出力部を介して記拘束条件によって関係付けられた前記線形結合の結合係数の数mを、(n−m)次元実空間の領域が、3次元以下の許容領域となるように設定し、
    前記許容領域表示部は、前記許容領域が2次元以下のときは2次元以下のグラフィック表示を行い、許容領域が3次元以上のときは3次元のグラフィック表示を行い、又は、2次元領域に階層化された複数のグラフとして表示し、許容領域の曲面が3次元以上のときは、3次元のグラフィック表示を行い、又は、2次元領域に階層化された立体グラフ又は等高線図として表示することを特徴とする設計支援装置。
  2. 請求項1において、
    前記支配方程式は、微分作用素、積分作用要素、漸化式の写像作用素、又は非線形方程式における非線形作用素をD、定数をC、未知関数を前記uとするとき、Du=Cであり、前記uを前記線形結合で近似し且つ前記方程式全体を代数化した後のDu=Cを使って、前記誤差である前記ノルム||Du−C||を計算することを特徴とする設計支援装置。
  3. 請求項1において、
    前記CPUは、前記線形結合の係数bi(iは1から前記nまで)を根とする代数方程式において、
    前記根のすべてを実数に限定することを特徴とする設計支援装置。
  4. 工学分野での設計に用い、支配方程式及びその初期条件及び/又は境界条件からなる拘束条件が設定され、未知関数uに関する該支配方程式を解く為に、前記支配方程式は作用素D及び定数Cとして(Du−C=0)なる形に表現され、
    該未知関数uは、実n次元のベクトル変数の実関数とし、前記拘束条件の数をn個より少ないm個とする支配方程式の解を求めるCPUを具えたコンピュータにおいて、
    前記コンピュータは、前記支配方程式、及び、その初期条件及び/又は境界条件を入力する方程式入力部と、
    前記未知関数を、前記実n次元に対応する有限個数nの規格直交基底の線形結合で近似するときの前記nを入力する近似次数入力部と、
    前記近似により生じた前記支配方程式の誤差であって、maxノルム、1−ノルム、2−ノルム、ミンコフスキーノルム、ヘルダーノルム、又は距離の公理を満足するノルムで表わされる誤差‖Du−C‖を計算するCPUと、
    前記初期条件及び/又は境界条件によって関係付けられた前記線形結合の結合係数の数をm個とするとき、(n−m)次元実空間の領域を許容領域として表示する許容領域表示部とを具えるとともに、
    前記CPUに組み込まれた前記支配方程式の解を出力する解出力部として機能させるコンピュータプログラムに基づいて
    前記CPUで前記方程式入力部より、初期条件及び/又は境界条件、若しくは前記方程式に伴う拘束条件を入力された前記支配方程式を入力して、前記近似次数入力部より入力された前記許容領域内の任意の点を候補点として、前記候補点における前記誤差を計算して、
    前記各候補点における前記誤差‖Du−C‖が最小ならしめる前記許容領域の候補点を前記方程式の解として求め
    該方程式の解を前記解出力部を介して記拘束条件によって関係付けられた前記線形結合の結合係数の数mを、(n−m)次元実空間の領域が、3次元以下の許容領域となるように設定し、
    前記許容領域表示部は、前記許容領域が2次元以下のときは2次元以下のグラフィック表示を行い、許容領域が3次元以上のときは3次元のグラフィック表示を行い、又は、2次元領域に階層化された複数のグラフとして表示し、許容領域の曲面が3次元以上のときは、3次元のグラフィック表示を行い、又は、2次元領域に階層化された立体グラフ又は等高線図として表示することを特徴とするコンピュータ。
  5. 請求項において、
    前記コンピュータプログラムの支配方程式は、微分作用素、積分作用要素、漸化式の写像作用素、又は非線形方程式における非線形作用素をD、定数をC、未知関数を前記uとするとき、Du=Cであり、前記uを前記線形結合で近似し且つ前記方程式全体を代数化した後のDu=Cを使って、前記誤差である前記ノルム||Du−C||を計算することを特徴とするコンピュータ。
  6. 請求項において、
    前記CPUに組み込まれたコンピュータプログラムは、前記線形結合の係数bi(iは1から前記nまで)を根とする代数方程式において、
    前記根のすべてを実数に限定することを特徴とするコンピュータ。
  7. 請求項において、
    前記CPUに組み込まれたコンピュータプログラムは
    未知関数u、初期条件、境界条件を入力する第1手順と、
    前記uを変数分離し、各変数の関数を、各々異なる正規直交基底の線形結合で近似する第2手順と、
    前記方程式を前記正規直交基底で表わし、その表現に含まれる線形結合定数を根とする代数方程式を生成する第3手順と、
    前記初期条件、前記境界条件を前記正規直交基底で表わし、1以上の拘束条件を得る第4手順と、
    前記代数方程式の根を前記拘束条件の下で求める第5手順と、
    前記根が前記代数方程式の前記誤差を最小ならしめるか否かを判定する第6手順とを含み、
    前記誤差が最小であると判定されれば、前記根を前記方程式の解とし、
    前記誤差が最小でないと判定されれば、第5手順に戻ることを特徴とするコンピュータ。
  8. 請求項において、
    前記CPUに組み込まれたコンピュータプログラムは
    未知関数u、初期条件、境界条件を入力する第1手順と、
    前記uを正規直交基底の線形結合で近似する第2手順と、
    前記方程式を定積分し、前記定積分に含まれる線形結合定数を根とする代数方程式を生成する第3手順と、
    前記初期条件、前記境界条件を前記正規直交基底で表わし、1以上の拘束条件を得る第4手順と、
    前記代数方程式の根を前記拘束条件の下で求める第5手順と、
    前記根が前記代数方程式の前記誤差を最小ならしめるか否かを判定する第6手順とを含み、
    前記誤差が最小であると判定されれば、前記根を前記方程式の解とし、
    前記誤差が最小でないと判定されれば、第5手順に戻ることを特徴とするコンピュータ。
  9. 請求項において、
    前記CPUに組み込まれたコンピュータプログラムは
    未知関数u、初期条件、境界条件を入力する第1手順と、
    前記uを正規直交基底の線形結合で近似する第2手順と、
    前記線形結合に含まれる線形結合定数を根とする代数方程式を生成する第3手順と、
    前記初期条件、前記境界条件を前記正規直交基底で表わし、1以上の拘束条件を得る第4手順と、
    前記代数方程式の根を前記拘束条件の下で求める第5手順と、
    前記根が前記代数方程式の前記誤差を最小ならしめるか否かを判定する第6手順とを含み、
    前記誤差が最小であると判定されれば、前記根を前記方程式の解とし、
    前記誤差が最小でないと判定されれば、第5手順に戻ることを特徴とするコンピュータ。
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