JP4599195B2 - ディスプレイ装置 - Google Patents
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Description
一つは、ディスプレイ装置内にスピーカを組み込んだスピーカ一体型のものであり、他の一つは、スピーカユニットがディスプレイ装置とは別体の専用のスピーカキャビネットに収容されたスピーカ外付け型のものである。
しかし、スピーカを取り付けるエンクロージャの確保が難しく、高音質化が難しいという問題がある。
このディスプレイ装置1は、枠状の前面シャーシ2と、該前面シャーシ2の前面開口に嵌め込まれるように取着されたプラズマディスプレイパネル等の平面表示パネル3と、該平面表示パネル3の背面に取着され、これを駆動する図示せぬ駆動回路部と、該駆動回路部及び平面表示パネル3の背面をブリッジ状に上下に掛け渡すように設けられた2つのサポートシャーシ4、4と、上記前面シャーシ2の下部であってその背面の左右両端部に配設された2つのスピーカ5、5と、上記平面表示パネル3及び駆動回路部を背面側から覆う隔壁板6と、該隔壁板6及び2つのスピーカ5、5を背面から覆う背面シャーシ7と、これらを支えるスタンド8とを有する(例えば、特許文献1参照)。
図3は本発明に係るディスプレイ装置(第1の実施の形態または第2の実施の形態)の背面側から見た斜視図、図4は図3に示したディスプレイ装置(第1の実施の形態または第2の実施の形態)の側面図、図5は図3に示したディスプレイ装置の第1の実施の形態のA−A線に沿う縦断面図、図6は図3に示したディスプレイ装置の第1の実施の形態のB−B線に沿う断面図である。
第1の実施の形態のディスプレイ装置20は、プラズマディスプレイパネル等の平面表示パネル23と、平面表示パネル23の前面に設けられ平面表示パネル23の表示面23aを臨ませる開口25aを有した前面シャーシ25と、開口25aにはめ込まれて平面表示パネル23の表面を保護する透明な前面フィルタ27と、平面表示パネル23の背面に敷設され平面表示パネル23を駆動する駆動回路部29と、前面シャーシ25の背面に取着されて平面表示パネル23及び駆動回路部29を収納する第1の空間部31を前面シャーシ25との間に画成した背面シャーシ33と、前面シャーシ25に組み付けられる左右一対のスピーカ35,35とを備えたスピーカ一体型のディスプレイ装置である。
部品取り付け領域25bは、スピーカ35を取り付ける部位で、本実施の形態では、平面表示パネル23の下辺に隣接するように、前面シャーシ25の下辺の両端に設定されている。
また、図では、駆動回路部29は、平面表示パネル23及び背面シャーシ33にすべての面で接した状態図となっているが、実際には隙間があったり、殆どの部分で背面シャーシ33や平面表示パネル23に対してクリアランスが設けられている。
しかし、本実施の形態の場合は、第1の空間部31内における前記駆動回路部29の敷設域を、部品取り付け領域25bに接近した領域である近接領域41と、部品取り付け領域25bから離れた領域である非近接領域43とに区分し、取り扱いを変えている。
具体的には、駆動回路部29を構成する複数の回路基板の内、高さ寸法の大きな回路基板は非近接領域43に敷設し、高さ寸法の小さな回路基板は近接領域41に敷設している。
そこで、背面シャーシ33には、高さ寸法の小さな回路基板を覆う部位の壁面高さを、高さ寸法の大きな回路基板を覆う部位の壁面高さよりも低くすることで、部品取り付け領域25bに隣接する凹み45を形成している。
従って、前面シャーシ25の前端から背面シャーシ33の最後端面までの奥行き寸法D1と、前面シャーシ25の前端から背面追加シャーシ39の最後端面までの奥行き寸法D2とが、略同一となっている。
そして、第2の空間部37は、駆動回路部29を収容する第1の空間部31と分離された独立空間となっているため、エンクロージャとして必要な気密性等の確保が容易であり、また、駆動回路部29から発生するノイズが第2の空間部37に侵入してスピーカに伝送されることも防止でき、音質を向上させることができる。
即ち、取り扱い性等で優れるスピーカ一体型のディスプレイ装置において、装置の薄型化や軽量化を犠牲にせずに、音質を向上させることができる。
なお、第2の空間部37を装備する位置は、駆動回路部29の敷設領域によっては、平面表示パネル23の上辺又は側辺に設定することもでき、更に、第2の空間部37の装備箇所を3箇所以上に増やして、組み込むスピーカ35の数量を増やすことで、ホームシアターシステム等に好適なマルチチャンネルスピーカシステムを構築することもできる。
本変形例のディスプレイ装置50の場合は、第1の空間部31内における駆動回路部29の敷設域は、平面表示パネル23の占有域の内、部品取り付け領域25bに接近する領域を除く一部領域53のみに限定し、この一部領域53を除く領域の上を覆う壁面(即ち、背面シャーシ33の駆動回路部29が敷設されない領域の上を覆う壁面)は、第1の空間部31内に余分な空き空間が残らないように、凹み45に形成している。
そして、背面追加シャーシ39は、凹み45が前記第2の空間部37の一部となるように、部品取り付け領域25b及び凹み45の上を覆う構造としている。
図8及び図9は、図3に示したディスプレイ装置の第2の実施の形態のA−A線に沿う縦断面図であり、図8はスピーカユニットを嵌め込む前の状態、図9はスピーカユニットを嵌め込んだ後の状態を示す図である。
図3及び図9に示すように第2の実施の形態のディスプレイ装置60は、プラズマディスプレイパネル等の平面表示パネル23と、平面表示パネル23の前面に設けられ平面表示パネル23の表示面23aを臨ませる開口25aを有した前面シャーシ25と、開口25aにはめ込まれて平面表示パネル23の表面を保護する透明な前面フィルタ27と、平面表示パネル23の背面に敷設され平面表示パネル23を駆動する駆動回路部29と、前面シャーシ25の背面に取着されて平面表示パネル23及び駆動回路部29を収納する第1の空間部31を前面シャーシ25との間に画成した背面シャーシ33と、前面シャーシ25に組み付けられる左右一対のスピーカユニット40,40とを備えたスピーカ一体型のディスプレイ装置である。
部品取り付け領域25bは、スピーカユニット40を取り付ける部位で、本実施の形態では、平面表示パネル23の下辺に隣接するように、前面シャーシ25の下辺の両端に設定されている。
平面表示パネル23は、図示せぬ支持部材によって、前面シャーシ25及び背面シャーシ33により画成された第1の空間部31内に取り付けられている。
また、図では、駆動回路部29は、平面表示パネル23及び背面シャーシ33にすべての面で接した状態図となっているが、実際には隙間があったり、殆どの部分で背面シャーシ33や平面表示パネル23に対してクリアランスが設けられている。
そして、図9に示すように、ディスプレイ装置60の本体60aの第2の空間部37に、スピーカユニット40を嵌め込んで組み付けられることにより、ディスプレイ装置60が形成される。
なお、ディスプレイ装置60の本体60aのその他の構造は、前述の第1の実施の形態と同様である。
即ち、取り扱い性等で優れるスピーカ一体型のディスプレイ装置において、装置の薄型化や軽量化を犠牲にせずに、音質を向上させることができる。
また、第2の実施の形態のディスプレイ装置60の他の変形例として、スピーカユニット40のエンクロージャ36の背面をさらに追加した背面シャーシで覆うような構成としてもよい。この変形例の構成により、さらなる強度アップをはかることができ、スピーカユニット40を覆い、ディスプレイ装置60の背面をすっきりとした外観にすることができるなど、意匠性を良くすることもできる。
このように、第2の空間部は、駆動回路部を収容する第1の空間部と分離された独立空間となっているため、エンクロージャとして必要な気密性等の確保が容易であり、また、駆動回路部から発生するノイズが第2の空間部に侵入してスピーカに伝送されることも防止でき、音質を向上させることができる。
また、スピーカのエンクロージャとなる第2の空間部は、平面表示パネルの背面に沿って、第1の空間部の外周に並ぶ構成となるため、第1の空間部の後方に重なるようにエンクロージャとなる空間を形成していた従来の場合と比較すると、装置奥行き方向への寸法増大を抑えることができ、装置の薄型化を図ることができる。
また、エンクロージャとなる第2の空間部が第1の空間部の外周に並ぶ構成となるため、第1の空間部の後方に重なるようにエンクロージャとなる空間を形成していた従来の場合と比較すると、背面シャーシ上への音圧の作用面積が小さく、音圧によるビビリ等を防止するために、大型部品である背面シャーシの全体を厚肉化等によって強度アップさせるような無駄を無くして、軽量化を図ることもできる。
即ち、取り扱い性等で優れるスピーカ一体型のディスプレイ装置において、装置の薄型化や軽量化を犠牲にせずに、音質を向上させることができる。
このように、第2の空間部にスピーカユニットを嵌め込んで組み付けられる構造となっており、スピーカユニットが独立しているので、駆動回路部から発生するノイズがエンクロージャ内に侵入してスピーカに伝送されることも防止でき、音質を向上させることができる。
また、スピーカユニットは、平面表示パネルの背面に沿って、第1の空間部の外周に並ぶ構成となるため、第1の空間部の後方に重なるようにエンクロージャとなる空間を形成していた従来の場合と比較すると、装置奥行き方向への寸法増大を抑えることができ、装置の薄型化を図ることができる。
また、スピーカユニットが第1の空間部の外周に並ぶ構成となるため、第1の空間部の後方に重なるようにエンクロージャとなる空間を形成していた従来の場合と比較すると、背面シャーシ上への音圧の作用面積が小さく、音圧によるビビリ等を防止するために、大型部品である背面シャーシの全体を厚肉化等によって強度アップさせるような無駄を無くして、軽量化を図ることもできる。
即ち、取り扱い性等で優れるスピーカ一体型のディスプレイ装置において、装置の薄型化や軽量化を犠牲にせずに、音質を向上させることができる。
23 平面表示パネル
25 前面シャーシ
29 駆動回路部
31 第1の空間部
33 背面シャーシ
35 スピーカ
36 エンクロージャ
37 第2の空間部
39 背面追加シャーシ
40 スピーカユニット
41 近接領域
43 非近接領域
45 凹み
Claims (10)
- 平面表示パネルと、前記平面表示パネルの前面に設けられ前記平面表示パネルの表示面を臨ませる開口を有した前面シャーシと、前記平面表示パネルの背面に敷設され前記平面表示パネルを駆動する駆動回路部と、前記前面シャーシの背面に取着され、前記平面表示パネル及び前記駆動回路部を収納する第1の空間部を前記前面シャーシとの間に画成した背面シャーシと、前面シャーシに組み付けられるスピーカとを備えたスピーカ一体型のディスプレイ装置であって、
前記背面シャーシは、前記第1の空間部の外部に前記前面シャーシの背面の一部が部品取り付け領域として露出するように、前記前面シャーシの一部領域を覆った構造とすると共に、
前記第1の空間部の外部に露出した前記前面シャーシの背面の前記部品取り付け領域と該部品取り付け領域に隣接する背面シャーシの外壁面とによって、前記第1の空間部とは分離された第2の空間部を画成する背面追加シャーシを装備し、
前記第1の空間部内における前記駆動回路部の敷設域を、前記部品取り付け領域に接近した領域である近接領域と、前記部品取り付け領域から離れた領域である非近接領域とに区分し、前記背面シャーシには、前記近接領域の壁面高さを、前記非近接領域の壁面高さよりも低くすることで、前記部品取り付け領域に隣接する凹みを形成し、前記背面追加シャーシは、前記凹みが前記第2の空間部の一部となるように、前記部品取り付け領域及び前記凹みの上を覆い、
前記第2の空間部に、前記スピーカを配設したことを特徴とするディスプレイ装置。 - 前記駆動回路部を構成する複数の回路基板の内、高さ寸法の大きな回路基板は前記非近接領域に敷設し、高さ寸法の小さな回路基板は前記近接領域に敷設したことを特徴とする請求項1に記載のディスプレイ装置。
- 前記第1の空間部内における前記駆動回路部の敷設域は、前記平面表示パネルの占有域の内、前記部品取り付け領域に接近する領域を除く一部領域に限定し、
前記背面シャーシの前記駆動回路部が敷設されない領域の上を覆う壁面は、第1の空間部内に余分な空き空間が残らないように、凹みを形成し、
前記背面追加シャーシは、前記凹みが前記第2の空間部の一部となるように、前記部品取り付け領域及び前記凹みの上を覆うことを特徴とする請求項1に記載のディスプレイ装置。 - 前記第2の空間部は前記平面表示パネルを形成する複数の辺のうちの少なくとも1つの辺に隣接して形成されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のディスプレイ装置。
- 前記前面シャーシの前端から前記背面シャーシの後端面までの奥行き寸法と、前記前面シャーシの前端から前記背面追加シャーシの後端面までの奥行き寸法とを、略同一としたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のディスプレイ装置。
- 平面表示パネルと、前記平面表示パネルの前面に設けられ前記平面表示パネルの表示面を臨ませる開口を有した前面シャーシと、前記平面表示パネルの背面に敷設され前記平面表示パネルを駆動する駆動回路部と、前記前面シャーシの背面に取着され、前記平面表示パネル及び前記駆動回路部を収納する第1の空間部を前記前面シャーシとの間に画成した背面シャーシと、前面シャーシに組み付けられるスピーカユニットとを備えたスピーカ一体型のディスプレイ装置であって、
前記スピーカユニットは、スピーカと、前記スピーカが取り付けられたエンクロージャとからなり、
前記背面シャーシは、前記第1の空間部の外部に前記前面シャーシの背面の一部が部品取り付け領域として露出するように、前記前面シャーシの一部領域を覆った構造とすると共に、
前記第1の空間部の外部に露出した前記前面シャーシの背面の前記部品取り付け領域と該部品取り付け領域に隣接する背面シャーシの外壁面とによって、前記第1の空間部とは分離された第2の空間部を形成し、
前記第1の空間部内における前記駆動回路部の敷設域を、前記部品取り付け領域に接近した領域である近接領域と、前記部品取り付け領域から離れた領域である非近接領域とに区分し、前記背面シャーシには、前記近接領域の壁面高さを、前記非近接領域の壁面高さよりも低くすることで、前記部品取り付け領域に隣接する凹みを形成し、前記スピーカユニットは、前記凹みに前記エンクロージャの一部が挿設されて前記第2の空間部に配設されたことを特徴とするディスプレイ装置。 - 前記駆動回路部を構成する複数の回路基板の内、高さ寸法の大きな回路基板は前記非近接領域に敷設し、高さ寸法の小さな回路基板は前記近接領域に敷設したことを特徴とする請求項6に記載のディスプレイ装置。
- 前記第1の空間部内における前記駆動回路部の敷設域は、前記平面表示パネルの占有域の内、前記部品取り付け領域に接近する領域を除く一部領域に限定し、
前記背面シャーシの前記駆動回路部が敷設されない領域の上を覆う壁面は、第1の空間部内に余分な空き空間が残らないように、凹みを形成し、
前記スピーカユニットは、前記凹みに前記エンクロージャの一部が挿設されて前記第2の空間部に配設されたことを特徴とする請求項6に記載のディスプレイ装置。 - 前記第2の空間部は前記平面表示パネルを形成する複数の辺のうちの少なくとも1つの辺に隣接して形成されることを特徴とする請求項6乃至8のいずれか一項に記載のディスプレイ装置。
- 前記前面シャーシの前端から前記背面シャーシの後端面までの奥行き寸法と、前記前面シャーシの前端から前記スピーカユニットの後端面までの奥行き寸法とを、略同一としたことを特徴とする請求項6乃至9のいずれか一項に記載のディスプレイ装置。
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