JP4598167B2 - 内視鏡 - Google Patents

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Description

【0001】
【技術分野】
本発明は、内視鏡に関し、特に把持操作部から硬性の流体流通管を突出させるタイプの内視鏡に関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】
体腔内などに挿入される挿入部に設けた開口から体液などの流体を吸引したり、逆に挿入部に設けた開口から洗浄水などの流体を送出することが可能なタイプの内視鏡では、その流体流通用の管路が挿入部内から把持操作部内へ取り回しされ、該管路が把持操作部から外方へ延出されて外部の吸引装置や送水装置に接続している。具体的には、この管路のうち把持操作部から外方へ延出される部分にステンレス等の金属管を用いており、この金属管の先端部に対して、吸引装置や送水装置側から延びる弾性チューブを接続していた。
【0003】
近年の内視鏡は高周波による焼灼処置等を行う都合上、リーク電流が操作者や術者に伝わらないように構成されている。例えば、前述の流体流通用の金属管に関しては金属管と把持操作部内部の親板との間に絶縁板を配するなどし、また内視鏡の使用時には操作者や術者がゴム手袋を着用するので、金属管が露出していても電気的な安全が確保されており実用上の問題はなかった。しかし、金属は電流を流すものであるという認識があるため、金属部品が把持操作部の外観に表れていると、構造的には安全であっても、高周波処置を行う際に操作者や術者の心理的な負担となるおそれがある。また、内視鏡では絶縁性確保のために把持操作部の全体が合成樹脂等の絶縁材料で覆われている場合が多く、金属管が外部に露出しない方が外観上好ましい。こうした問題を解決するために、金属管に代えて合成樹脂管を用いることが考えられるが、合成樹脂管は金属管に比して強度の面で不利である。
【0004】
【発明の目的】
本発明は、以上の問題意識に基づき、把持操作部から突出する流体流通管に関して絶縁信頼性が高くて外観が良く、かつこの流体流通管の強度にも優れる内視鏡を得ることを目的とする。
【0005】
【発明の概要】
上記目的を達成するための本発明は、把持操作部から外方に突出し、その先端部に軟性チューブの接続部を有する流体流通管を備えた内視鏡において、該流体流通管が、把持操作部に対し絶縁状態で固定される金属製中心管と、該金属製中心管の外面を覆う、絶縁性材料からなる絶縁外囲管とを備えていることを特徴とする。
【0006】
この構成によれば、把持操作部から突出する流体流通管の外面を絶縁性材料で覆って金属材料の露出を防いでいるので、操作者や術者にリーク電流が伝わることがないという安心感を与えることができる。また、把持操作部と流体流通管との外観を統一して内視鏡の見た目を良くすることができる。そして、流体流通管の中心部は金属管で形成されているために十分な強度が得られる。
【0007】
流体流通管先端の軟性チューブ接続部は、例えば該流体流通管の中間部よりも大径のニップル部や、軟性チューブ側の端部に設けた口金状部と相対回転動作により結合される口金状部として構成される。ニップル部の場合は、絶縁外囲管に形成することもできるし、金属製中心管に形成することもできる。口金状部の場合は、金属製中心管に形成されることが望ましい。
【0008】
金属製中心管を覆う絶縁外囲管を構成する絶縁性材料は、プラスチックやゴムとすることが好ましい。また、金属製中心管を構成する材料はステンレスとすることが好ましい。
【0009】
以上の内視鏡においては、把持操作部から突出する流体流通管は、例えば、把持操作部に接続する挿入部に設けた開口から流体を吸引するための管路の一部を構成する。あるいは、該流体流通管は、内視鏡の挿入部に設けた開口から流体を送出させるための管路の一部を構成するものであってもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】
図5は、内視鏡10の外観を示している。内視鏡10は柔軟な挿入部11(可撓管)とその基部に接続された把持操作部12とを有している。図8に示すように、挿入部11の先端部には、対物レンズ13、配光レンズ14、処置具挿通チャンネル出口部(開口)17が配置されている。
【0011】
対物レンズ13による体腔内の像は、挿入部11内に設けたCCD、挿入部11から把持操作部12へ至る信号伝送ケーブルを介して内視鏡10外の画像処理装置へ電子画像信号として送られ、電子画像をモニタに表示したり、記録媒体に記録することができる。把持操作部12からは信号伝送用ケーブルを画像処理装置へ導くユニバーサルチューブ18(図1ないし図3)が延出されており、把持操作部12には、画像処理関連の遠隔操作を行うための複数のリモート操作ボタン19が設けられている。配光レンズ14には、挿入部11から把持操作部12及びユニバーサルチューブ18内に挿通されたライトガイドと、該ライトガイドの先端に接続される照明装置とを介して照明光が与えられる。挿入部11の先端部近傍の湾曲部20は、把持操作部12に設けた湾曲操作レバー21の回動操作によって湾曲操作される。把持操作部12には、処置具挿通チャンネル出口部17に通じる処置具挿通チャンネルの入口部22が設けられている。処置具挿通チャンネルには、高周波焼灼用の処置具等を挿通させることができる。このような内視鏡は周知であり、CCD及び信号伝送用ケーブルの代わりに光学ファイバや接眼レンズを用いた光学内視鏡も周知である。
【0012】
内視鏡10の本体部の外表面は、挿入部11、把持操作部12共に絶縁性材料で構成されている。例えば、図1ないし図3、図6に示すように、把持操作部12は、操作部材ケース体12aと蓋体12bと筒状グリップ体12cを組み合わせて形成されているが、これら各部材はプラスチック(合成樹脂)からなっている。また、操作ボタン19、湾曲操作レバー21等の操作入力部の外表面や、挿入部11やユニバーサルチューブ18といった管状部の外面も、合成樹脂やゴムで覆われており、絶縁性を有する。
【0013】
本発明は、以上の内視鏡10において把持操作部12から突出する流体流通用の管部の構成を特徴とするものである。図1に示す本発明の第1の実施形態は、内視鏡10を気管支観察用の内視鏡として用いるのに好適な例であり、把持操作部12に吸引ボタン30が設けられ、この吸引ボタン30を押圧することによって吸引ポンプ31から処置具挿通チャンネル出口部17までの流路が開かれて、気管支内の体液等を処置具挿通チャンネル出口部17から吸引することが可能になる。本発明の特徴部分を説明する前に、図1、図6及び図7を参照して、吸引用の管路(流路)の具体的構成を説明する。
【0014】
図6及び図7に示すように、把持操作部12から挿入部11へ向けて内部軟性チューブ32が延設されている。図には表れていないが、内部軟性チューブ32の一端部は処置具チャンネル入口部22から処置具チャンネル出口部17までを結ぶ処置具挿通チャンネル(不図示)の途中部分に金属製のパイプ等を介して接続している。内部軟性チューブ32の他端部は、パイプ止め部33を介して第1中継パイプ34の一端部に接続している。本実施形態の内部軟性チューブ32はテフロンで形成され、第1中継パイプ34はステンレスで形成されている。第1中継パイプ34の他端部は、吸引ボタン30を構成するガイドシリンダ35に連通し、このガイドシリンダ35の底部からは第1中継パイプ34とは別の第2中継パイプ36が延出されている。第2中継パイプ36は、テフロンからなる内部軟性チューブ37を介して第3中継パイプ38と接続し、第3中継パイプ38の先端部がパイプ接続環40に固定されている。第2中継パイプ36、第3中継パイプ38及びパイプ接続環40はいずれもステンレスで構成されている。また、第1中継パイプ34と第2中継パイプ36はガイドシリンダ35にロウ付け固定され、第3中継パイプ38はパイプ接続環40にロウ付け固定されている。
【0015】
把持操作部12内には金属製の親板41が固定され、パイプ接続環40の基部は該親板41に対して固定ねじ42によって固定されている。パイプ接続環40と親板41の間には電気絶縁板43が挟まれており、さらに固定ねじ42とパイプ接続環40の間には絶縁性材料からなる絶縁ねじ受け44が配されており、パイプ接続環40は親板41、固定ねじ42のいずれとも直接には接触していない。この構成によってパイプ接続環40は、親板41を含めた内視鏡の内部構成物に対して電気的に絶縁された状態で把持操作部12内に支持される。なお、詳細は図示しないが、把持操作部12の外表面を構成する操作部材ケース体12aと親板41に挟まれる空間49には、湾曲操作レバー21の回動操作によって湾曲部20を湾曲させるための湾曲操作機構が配設されていて、親板41は湾曲操作機構の構成部材を支持している。
【0016】
把持操作部12の操作部材ケース体12aは、湾曲操作レバー21が設けられている側面とは反対の側面が開放されており、この開放部分は操作部材ケース体12aとは別体の蓋体12bが設けられている。蓋体12bには、前述のパイプ接続環40の先端部に対応する箇所に、外部延出パイプ(流体流通管)60を挿通可能な貫通穴45が形成されている。外部延出パイプ60は、その基部がパイプ接続環40の先端部に設けた凹部47に嵌合し、固定ねじ48によってパイプ接続環40に固定される。外部延出パイプ60の外周面と凹部47の内周面の間はOリング51によってシールされ、外部延出パイプ60の外周面と貫通穴45の内周面の間はOリング52によってシールされる。把持操作部12から突出する外部延出パイプ60の端部には、吸引ポンプ31から延出された吸引ポンプ接続チューブ(軟性チューブ)54が接続している。吸引ポンプ接続チューブ54はゴムまたは合成樹脂チューブで形成されている。
【0017】
つまり、内視鏡10における吸引用の管路のうち、処置具挿通チャンネル出口部17から吸引ボタン30までを第1の区間、吸引ボタン30から吸引ポンプ31までを第2の区間とした場合に、第1の区間は処置具挿通チャンネル(不図示)、内部軟性チューブ32、第1中継パイプ34によって構成され、第2の区間は第2中継パイプ36、内部軟性チューブ37、第3中継パイプ38、外部延出パイプ60及び吸引ポンプ接続チューブ54によって構成される。
【0018】
吸引ボタン30は、操作部材ケース体12aに固定されたガイドシリンダ35と、ガイドシリンダ35内に移動可能に支持された押圧ピストン部材55を備え、付勢ばね56によって、押圧ピストン部材55は把持操作部12から突出する方向に付勢されている。ガイドシリンダ35には前述の第1中継パイプ34と第2中継パイプ36が嵌まる2つの開口部が設けられ、押圧ピストン部材55にはこの2つの開口部に対応する2つの開口部を備えたL字状の貫通流路57が形成されている。図6及び図7に示す押圧ピストン部材55の非押圧状態では、吸引ポンプ31を作動させると、押圧ピストン部材55に設けたリーク穴58を通して外気が吸引ポンプ31側の管路、すなわち前述した第2の区間側の管路に流入し、吸引ボタン30から処置具挿通チャンネル出口部17側に向かう第1の区間側の管路には吸引力が作用しない。
【0019】
図6及び図7の状態から押圧ピストン部材55を押圧することによって貫通流路57の位置が移動して、ガイドシリンダ35に接続する第1中継パイプ34と第2中継パイプ36が、貫通流路57を介して連通される。すると、吸引ポンプ31の吸引力が第1中継パイプ34や内部軟性チューブ32を通して処置具挿通チャンネル出口部17に及ぶようになり、処置具挿通チャンネル出口部17から流体を吸引することができる。押圧ピストン部材55に対する押圧を解除すると、付勢ばね56によって押圧ピストン部材55が図6及び図7の突出位置に復帰し、再び処置具挿通チャンネル出口部17側への吸引力が遮断される。このように、吸引用の管路の途中に設けた吸引ボタン30の操作によって、処置具挿通チャンネル出口部17に吸引ポンプ31の吸引力が作用するか否かを制御することができる。
【0020】
本発明の特徴部分は、以上の吸引用管路を構成する外部延出パイプ60にある。図1に示すように、外部延出パイプ60は、内側のステンレス管部(金属製中心管)61と、このステンレス管部61の外面を覆うプラスチック管部(絶縁外囲管)62を組み合わせて構成されている。外部延出パイプ60のうち、パイプ接続環40に固定される基部ではプラスチック管部62がステンレス管部61を覆っておらず、ステンレス管部61がパイプ接続環40の凹部47に嵌合し、また蓋体12bの貫通穴45の内周部に接触している。一方、外部延出パイプ60において該基部よりも先端方向への全領域は、プラスチック管部62がステンレス管部61を覆っている。詳細には、プラスチック管部62は、蓋体12bの外表面よりも若干奥側に入った位置からステンレス管部61を覆い、中間の一様外径のストレート管部63を経て、先端部にストレート管部63よりも大径のニップル部64が形成されている。
【0021】
ニップル部64は、全体としてストレート管部63側から先端側へ向かうにつれて徐々に小径になるような円錐状の突起部であり、その最大外径サイズは、自由状態にある吸引ポンプ接続チューブ54の内径サイズよりも大きい。したがって、吸引ポンプ接続チューブ54を弾性的に拡径させながらニップル部64に被せると図1のように抜け止められ、外部延出パイプ60と吸引ポンプ接続チューブ54が流体流通可能に接続される。ニップル部64の外面には、抜け止め効果を向上させるための複数の段部が形成されている。
【0022】
前述のように、ステンレス管部61が接続されるパイプ接続環40は、内視鏡の内部構造物(金属部品)とは絶縁状態にあり、またステンレス管部61は他にプラスチック製の蓋体12b(貫通穴45)に接触するのみである。よって、ステンレス管部61は他の金属部品とは電気的に絶縁された状態にあり、高周波処置時のリーク電流はステンレス管部61に流れないようになっている。しかし、操作者や術者には、金属部品には電流が流れるという認識があるため、金属部品が把持操作部12の外観に表れていると不安を喚起するおそれがある。また、内視鏡10は全体が合成樹脂やゴム等の絶縁材料で覆われており、金属部品が露出するのは外観上好ましくない。
【0023】
本実施形態の内視鏡では、把持操作部12から外部に突出する外部延出パイプ60の外面をプラスチック管部62によって覆っているので、以上のような不具合を解消することができる。すなわち、高周波処置時のリーク電流が外部延出パイプ60の外面部に流れないことが一見して分かり、内視鏡10の操作者や術者に安心感を与えることができる。また、把持操作部12の外皮部を構成する操作部材ケース体12a、蓋体12b及び筒状グリップ体12cと外部延出パイプ60は、それぞれがプラスチックで形成されるため、外観を統一させることができ、外部延出パイプ60を単なる金属管とした場合よりも見た目が向上する。さらに、プラスチック管部62の内側には金属部材であるステンレス管部61が配されているので、外部延出パイプ60は強度的にも優れており、合成樹脂材のみで構成した場合に比して破損のおそれが少ない。
【0024】
図2は本発明の第2の実施形態を示している。この第2実施形態では、外部延出パイプ(流体流通管)70のニップル部74が、プラスチック管部(絶縁外囲管)72ではなくてステンレス管部(金属製中心管)71によって形成されている点以外は、第1実施形態と同様の構成である。プラスチック管部72は、第1実施形態のプラスチック管部62からストレート管部63だけを残した形状をなしており、外部延出パイプ70の先端部にはステンレス管部71によって形成されたニップル部74が突出している。ステンレス製のニップル部74は、吸引ポンプ接続チューブ54を被着することによって覆われるので、外観に表れることはない。この第2実施形態でも、外部延出パイプ70のうち外観に露出される部分はプラスチック管部72が覆っているので、十分な強度を備えながら、操作者や術者に使用時の安心感を与え、また内視鏡の外観を絶縁性材料で統一することで見た目も良くすることができる。
【0025】
図3及び図4は本発明の第3の実施形態を示している。第3実施形態は、図5ないし図7の内視鏡10を、水中下で観察する泌尿器系の内視鏡として用いるのに適した例である。この第3実施形態は、第1及び第2の実施形態とは異なり、把持操作部12に設けた送水ボタン90を押圧することによって、送水装置85から挿入部11先端の処置具挿通チャンネル出口部17まで観察用の水を送るようになっている。つまり、第3実施形態の内視鏡では、処置具挿通チャンネル出口部17を送水用の開口として用いる。この送水用の機構では、把持操作部12の外部に突出される外部延出パイプ(流体流通管)80と、送水装置85から延びて該外部延出パイプ80に接続する送水装置接続チューブ(軟性チューブ)86以外の管路の構成は実質的に第1、第2実施形態と同じであるから、以下では外部延出パイプ80と送水装置接続チューブ86についてのみ説明する。図3では図1や図2と同様の部材に関しては同じ符号で表している。
【0026】
外部延出パイプ80のステンレス管部(金属製中心管)81は、把持操作部12から突出する先端部にルアー口金部(口金状部)84を有し、送水装置接続チューブ86の端部には、このルアー口金部84が着脱可能なルアー口金受部(口金状部)89が設けられている。送水装置接続チューブ86本体はゴムまたは合成樹脂チューブで形成され、ルアー口金受部89は合成樹脂で形成されている。ルアー口金部84は筒状をなし、その内側に、外部延出パイプ80の内方(内視鏡内部方向)へ進むにつれて徐々に内径サイズを小さくするテーパ内周面84aが形成されている。また、ルアー口金部84の先端付近には、径方向外方に向けて突出する一対のフランジ84bが形成されている。一対のフランジ84bは、ステンレス管部81の軸線を挟んで反対方向(図4の上下方向)に向けて突出している。一方、送水装置接続チューブ86側のルアー口金受部89は、内部に流体流通路を有する円筒状のテーパ突起87と、テーパ突起87と略同心で該テーパ突起87を囲む外周壁88とを備えている。テーパ突起87の外周面は先端側に進むにつれて徐々に外径サイズを小さくするテーパ外周面87aとして形成されており、テーパ突起87はルアー口金部84の内側に挿入可能である。また、ルアー口金受部89の外周壁88の内側には、ルアー口金部84側の一対のフランジ84bが螺合可能な二条ねじ88aが形成されている。
【0027】
外部延出パイプ80と送水装置接続チューブ86を結合させる際には、一対のフランジ84bを二条ねじ88aにねじ込む方向にルアー口金部84とルアー口金受部89を相対回転させる。すると、一対のフランジ84bが二条ねじ88aに案内されてルアー口金部84とルアー口金受部89が互いに接近する方向に移動し、ルアー口金受部89側のテーパ突起87がルアー口金部84内に挿入され、そのテーパ外周面87bがルアー口金部84のテーパ内周面84aに押し付けられて両テーパ面が密着する。つまり、一対のフランジ84bを二条ねじ88aに螺合させることによって、ルアー口金部84とルアー口金受部89が圧入状態で結合される。この外部延出パイプ80と送水装置接続チューブ86の結合状態では該結合部分は水密に保たれ、送水装置85から送水装置接続チューブ86、外部延出パイプ80を通して送水ボタン90方向に送水することが可能となる。結合を解除する際には、ルアー口金部84とルアー口金受部89を結合時と反対方向に相対回転させればよい。すると、ルアー口金部84とルアー口金受部89は二条ねじ88aの形状に従って互いの離間方向に案内され、テーパ内周面84aとテーパ外周面87bの密着状態が解除される。
【0028】
外部延出パイプ80のうち外部に露出する部分では、ステンレス管部81の外側をゴムライニング部(絶縁外囲管)82で覆っている。すなわち、このゴムライニング部82はルアー口金部84の先端部分を除いた外部延出パイプ80の大部分を覆っており、さらにこのルアー口金部84の先端部分は、外部延出パイプ80と送水装置接続チューブ86の結合時には合成樹脂製のルアー口金受部89の外周壁88の内側に位置するため、外部にはゴムライニング部82のみが露出する。したがって、第1、第2実施形態と同様に、外部延出パイプ80では金属部品が外観に露出することによる不安感を操作者や術者に与えることがなく、外観的にも把持操作部12との統一がとれた内視鏡を得ることができる。また、外部延出パイプ80の中心部はステンレス管部81で構成されているため、十分な強度が得られる。ゴムライニング部82は、フッ素ゴム、シリコンゴム、ニトリルゴム等で形成されることが好ましい。
【0029】
以上、図示実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は実施形態にのみ限定されるものではない。例えば、本発明は気管支や泌尿器の観察用途以外の内視鏡にも適用することができる。
【0030】
また、各実施形態の内視鏡10では吸引用の管路と送水用の管路を選択的に設けるものとしたが、両方の管路を同時に搭載してもよい。この場合、吸引用管路と送水用管路の両方で、把持操作部から突出する金属製中心管の外面を絶縁外囲管で覆って流体流通管を構成することが望ましい。
【0031】
【発明の効果】
以上から明らかなように、本発明によれば、把持操作部から突出する流体流通管についての絶縁信頼性を向上させると共に外観を良くし、さらにこの流体流通管の強度にも優れる内視鏡を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による内視鏡の第1の実施形態を示す、図5の切断線A-Aに沿う一部を断面として示した図である。
【図2】本発明による内視鏡の第2の実施形態を示す、図5の切断線A-Aに沿う一部を断面として示した図である。
【図3】本発明による内視鏡の第3の実施形態を示す、図5の切断線A-Aに沿う一部を断面として示した図である。
【図4】図3の内視鏡で外部延出パイプと送水装置接続チューブを接続させるための口金状部付近の拡大断面図である。
【図5】第1ないし第3の各実施形態の内視鏡の一側面を示す図である。
【図6】図5の内視鏡の反対側の側面を、図1ないし図3の切断線B-Bに沿う一部を断面として示した図である。
【図7】図6の内視鏡の把持操作部付近を拡大した図である。
【図8】図5の矢印C方向から見た、挿入部の先端部を示す図である。
【符号の説明】
10 内視鏡
11 挿入部
12 把持操作部
17 処置具挿通チャンネル出口部(開口)
20 湾曲部
30 吸引ボタン
31 吸引ポンプ
32 37 内部軟性チューブ
34 第1中継パイプ
35 ガイドシリンダ
36 第2中継パイプ
38 第3中継パイプ
40 パイプ接続環
41 親板
42 固定ねじ
43 電気絶縁板
44 絶縁ねじ受け
48 固定ねじ
54 吸引ポンプ接続チューブ(軟性チューブ)
55 押圧ピストン部材
57 貫通流路
58 リーク穴
60 70 80 外部延出パイプ(流体流通管)
61 71 81 ステンレス管部(金属製中心管)
62 72プラスチック管部(絶縁外囲管)
63 ストレート管部
64 74 ニップル部
82 ゴムライニング部(絶縁外囲管)
84 ルアー口金部(口金状部)
84a テーパ内周面
84b フランジ
85 送水装置
86 送水装置接続チューブ(軟性チューブ)
87 テーパ突起
87a テーパ外周面
88 外周壁
88a 二条ねじ
89 ルアー口金受部(口金状部)

Claims (9)

  1. 把持操作部から外方に突出し、その先端部に軟性チューブの接続部を有する流体流通管を備えた内視鏡において、
    該流体流通管は、
    把持操作部に対し絶縁状態で固定される金属製中心管と;
    該金属製中心管の外面を覆う、絶縁性材料からなる絶縁外囲管と;
    を備えている内視鏡。
  2. 請求項1記載の内視鏡において、上記流体流通管の先端部の軟性チューブ接続部は該流体流通管の中間部よりも大径のニップル部からなり、該ニップル部は上記絶縁外囲管に形成されている内視鏡。
  3. 請求項1記載の内視鏡において、上記流体流通管の先端部のの軟性チューブ接続部は該流体流通管の中間部よりも大径のニップル部からなり、該ニップル部は上記金属製中心管に形成されている内視鏡。
  4. 請求項1記載の内視鏡において、上記流体流通管の先端部の軟性チューブ接続部と該軟性チューブ接続部が接続する軟性チューブの端部はそれぞれ、相対回転動作によって結合される口金状部からなっており、上記流体流通管側の口金状部は上記金属製中心管に形成されている内視鏡。
  5. 請求項1から4のいずれか1項記載の内視鏡において、上記絶縁外囲管はプラスチックからなる内視鏡。
  6. 請求項1から4のいずれか1項記載の内視鏡において、上記絶縁外囲管はゴムからなる内視鏡。
  7. 請求項1から6のいずれか1項記載の内視鏡において、上記金属製中心管はステンレスからなる内視鏡。
  8. 請求項1から7のいずれか1項記載の内視鏡において、上記流体流通管は、上記把持操作部に接続する挿入部に設けた開口から流体を吸引するための管路の一部を構成している内視鏡。
  9. 請求項1から7のいずれか1項記載の内視鏡において、上記流体流通管は、上記把持操作部に接続する挿入部に設けた開口から流体を送出させるための管路の一部を構成している内視鏡。
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