JP4596301B2

JP4596301B2 - Vehicle seat belt structure

Info

Publication number: JP4596301B2
Application number: JP2001203834A
Authority: JP
Inventors: 智子重村; 正志大塚
Original assignee: Mazda Motor Corp
Current assignee: Mazda Motor Corp
Priority date: 2001-07-04
Filing date: 2001-07-04
Publication date: 2010-12-08
Anticipated expiration: 2021-07-04
Also published as: JP2003011778A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両ドアにシートベルトを巻き取り及び繰り出し可能なリトラクタを設けた車両のシートベルト構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】
特開平２−２０４２３号公報には、リアドアがその後端部でヒンジを介して車体に支持され、フロントドアがその前端部でヒンジを介して開閉可能に車体に支持された観音開きタイプのドアが開示され、米国特許第４，２８９，３２８には、フロントドアの内部にシートベルトを巻き取り及び繰り出し可能なリトラクタを設けた構成が開示されている。
【０００３】
また、特開昭６３−１３０４５０号公報には、ピラーレスタイプの車両において、リアドアの内部にシートベルトを巻き取り及び繰り出し可能なリトラクタを設けた構成が開示されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術では、シートベルトの非装着時にドアパネルのウィンドウ近傍にタングが露出するために外観の見栄えが悪い。また、フロントドアの内部にリトラクタを設けた場合、上記の例ではベルトの端部が車体側に支持されているためベルトの端部と中間部とを両方外してフロントシートへの乗降時にシートベルトを完全に収納する必要があり操作性が悪く、リアドアの内部にリトラクタを設けた場合リアシートへの乗降時にシートベルトを完全に収納する必要があり、いずれにしても乗降性を悪化させることになる。
【０００５】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされ、その目的は、外観見栄えがよく、乗降性を改善する車両のシートベルト構造を提供することである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決し、目的を達成するために、本発明の車両のシートベルト構造は、車両にヒンジを介して開閉自在に支持されたドアにシートベルトを巻き取り及び繰り出し可能なリトラクタを配設し、当該リトラクタから延出するシートベルトの端部をドア下部に配設されたアンカに係合し、当該シートベルトにおける当該端部と前記シートベルトが繰り出されるドアパネルとの間に設けられたタングを着座する乗員の車幅中央側に配設されたバックルに係合可能とし、前記アンカは、車幅方向側部に車体前後方向に延びるサイドシルよりも上方に配設され、前記乗員が着座するシートを車体前後方向に移動させたときに、当該車体前後方向且つ車体前方に向く円弧状に移動可能に支持されている。
【０００８】
また、好ましくは、前記リトラクタから延出するシートベルトに対して摺動自在で当該シートベルトを前記ドアパネルに沿って着座する乗員に対して車幅外側上方に案内するショルダアンカが当該ドアパネルに設けられている。
【０００９】
また、好ましくは、アンカを支持するドア下部は、前記ドア閉成時に車体に設けられた係合部に係合される。
【００１０】
また、好ましくは、前記ドアはその前端部で前記ヒンジを介して車体に支持されたフロントドアである。
【００１１】
また、好ましくは、前記ドアの後方にはリアドアがその後端部でヒンジを介して開閉可能に車体に支持されている。
【００１２】
また、好ましくは、前記フロントドア及びリアドアが開成された状態で、車体側部に車室内外を連通する仕切のない開口を形成する。
【００１３】
また、好ましくは、前記車室内の前後にシートが配設され、前記シートベルトはフロントシートに着座する乗員が利用可能に配設される。
【００１４】
【発明の効果】
以上のように、請求項１の発明によれば、車両にヒンジを介して開閉自在に支持されたドアにシートベルトを巻き取り及び繰り出し可能なリトラクタを配設し、当該リトラクタから延出するシートベルトの端部をドア下部に配設されたアンカに係合し、シートベルトにおける端部とシートベルトが繰り出されるドアパネルとの間に設けられたタングを着座する乗員の車幅中央側に配設されたバックルに係合可能としたことにより、フロントドアの開成時の操作性と乗降性が向上し、リアドアの開成時のシートベルトの見栄えの向上と、後席乗員の乗降性向上との両立を図ることができ、特にセンタピラーレスの車両にあってドア開口の開放感と、後席へのアクセス時の足元の乗降性改善を図ることができる。
【００１５】
また、アンカは車体前後方向に移動可能に支持されていることにより、シートを車体前後方向にスライドさせた時にシートベルトの着座乗員に対する拘束位置がなるべく変動しないようにアンカの車体前後方向の変位を許容する。
【００１６】
請求項２の発明によれば、リトラクタから延出するシートベルトに対して摺動自在で当該シートベルトをドアパネルに沿って着座する乗員に対して車幅外側上方に案内するショルダアンカが当該ドアパネルに設けられていることにより、シートベルトを着座乗員に対して適正な位置に保持できる。
【００１７】
請求項３の発明によれば、アンカを支持するドア下部は、ドア閉成時に車体に設けられた係合部に係合されることにより、シートベルトの引っ張り荷重に対してドア下部の支持剛性を確保できる。
【００１８】
請求項４の発明によれば、ドアはその前端部でヒンジを介して車体に支持されたフロントドアであることにより、フロントドアの開成時の乗降性が向上する。
【００１９】
請求項５の発明によれば、ドアの後方にはリヤドアがその後端部でヒンジを介して開閉可能に車体に支持されていることにより、リヤドアの開成時のシートベルトの見栄えの向上と、後席乗員の乗降性向上との両立を図ることができ、特にセンタピラーレスの車両にあってドア開口の開放感と、後席へのアクセス時の足元の乗降性改善を図ることができる。
【００２０】
請求項６の発明によれば、フロントドア及びリヤドアが開成された状態で、車体側部に車室内外を連通する仕切のない開口を形成することにより、観音開き構造で、かつセンタピラーを有さないセンタピラーレス構造となるので、開口の充分な開放感と、連続した１つの開口の効率的な使用が可能となる。
【００２１】
請求項７の発明によれば、車室内の前後にシートが配設され、シートベルトはフロントシートに着座する乗員が利用可能に配設されることにより、前後複数列のシートに対応して、特に前席乗員をシートベルトにて確実に拘束することができる。
【００２２】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
【００２３】
尚、以下に説明する実施の形態は、本発明の実現手段としての一例であり、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で下記実施形態を修正又は変形したものに適用可能である。
【００２４】
先ず、図１及び図２を参照して本実施形態の車体構造およびドア構造について説明する。
【００２５】
図１及び図２に示すように車両１の車体側面には、フロントドア２とリヤドア３とで構成されるサイドドアが設けられ、フロントドア２の前端部とリヤドア３の後端部とに、それぞれヒンジ部としてのフロントドアヒンジ４とリヤドアヒンジ５が設けられ、これらフロントドア２及びリアドア３が開成された状態で、車体側部に車室内外を連通する仕切のない開口１３を形成する観音開き構造のサイドドアが構成されている。
【００２６】
これらサイドドアを構成するフロントドア２とリヤドア３とは、それぞれ、ドアパネル６，７とドアサッシュ８，９とウインドガラス１０，１１とを備え、上述の各ドアパネル６，７の内部(詳しくはドアインナパネルとドアアウタパネルとの間)には車両の前後方向に延びるサイドインパクトバー(図示せず)が設けられている。
【００２７】
さらに、フロントドア２には、車外から該フロントドア２の開閉操作を行うドアアウタハンドル(図示せず)と、車両後方を視認するドアミラー１２が設けられている。
【００２８】
この実施形態の観音開き構造のドアはフロントドア２が優先して開放され、リヤドア３はフロントドア２の開放後において、その開放が許容されるように構成している。
【００２９】
上述のサイドドアの車室内方側にはドア開口(車両の側部開口)としての前席用の乗降口１３ａと後席用の乗降口１３ｂとが形成され、前席用の乗降口１３ａはフロントドア２で開閉され、後席用の乗降口１３ｂはリヤドア３で開閉されると共に、これらの乗降口１３ａ，１３ｂは両ドア２，３によって開閉自在に覆われる連続した１つのドア開口１３で形成され、センターピラーレスの車体が構成されている。
【００３０】
図１に示すように、上述のフロントドア２の後部の上下にはボディとの間で車幅方向の荷重が入力されたときに当該フロントドア２をロックするロック部１４ａ，１５ａが設けられている。
【００３１】
また、リヤドア３の前部の上下にはボディとの間で当該リヤドア３をロックするロック部１４ｂ，１５ｂが設けられ、リヤドア３の前端部中間にはフロントドア２のストライカ１６をロックするロック部１７が設けられている。
【００３２】
図３はロック部１４ａ，１５ａの構成を拡大して示しており、ロック部１４ａ，１５ａは、フロントドア２及びリアドア３の上下端面に設けられた軸部５１とその軸部５１の先端に形成された拡径部５２とから構成されるドアピン部と、ドア閉成時に当該軸部５１を案内する溝５３と拡径部５２に嵌合する開口５４とを有するボディパネルに設けられたコの字状の側断面を持つピン受け部とを備え、フロントドア２にシートベルト３１を設けた場合の支持剛性を確保している。
【００３３】
尚、上記ロック部は、図４に示すように、サイドシルアウタ３８又はこのサイドシルアウタ３８に対応するドアパネルに突設されたピン部３８ａ，２ｂと、ドア閉成時にこのピン部３８ａ，２ｂに嵌合する穴部２ａ，３８ｂとをドアパネル又はこのドアパネルに対応するサイドシルアウタ３８に設けて構成してもよい。
【００３４】
一方、図３に示すようにフロアパネル１８の車室内の前後には複数列のシートとしてフロントシート２１及びリヤシート２８が配設され、ブラケット１９およびシートスライド装置２０を介してフロントシート２１が取付けられている。
【００３５】
このフロントシート２１はシートクッション２２と、シートバック２３と、ヘッドレスト２４とを備え、フロントシート２１におけるシートクッション２２の車幅中央のトンネル部１８ａ側にはバックル２５ｂが設けられ、バックル２５ｂはブラケット２６ｂを介してフロアパネル１８に、又はストークを介してシートクッション２２の車幅中央側の側面に固定されている。
【００３６】
尚、バックル２５ｂをストークを介してシートクッション２２の車幅中央側の側面に固定した場合には、シートの車体前後方向へのスライドに追従してバックル２５ｂが動くため、着座乗員に対するシートベルト３１による拘束状態を変化させずにシート前後位置を変更できるという利点がある。
【００３７】
また、フロントドア２におけるフロントシート２の車幅外側方下部にはアンカ２５ａが設けられており、アンカ２５ａはスライドブラケット２６ａを介してフロントドア２のインナパネルに固定されている。
【００３８】
フロアパネル１８の左右両サイド(但し、図面では一方のみを示す)にはサイドシルインナ３７とサイドシルアウタ３８とを有して車両の前後方向に延びるサイドシル閉断面３９をもった車体剛性部材としてのサイドシル４０が配設されている。
【００３９】
また、車室内にはフロントシート２１に着座する乗員が利用可能で当該着座乗員を拘束するシートベルト３１が設けられている。
【００４０】
このシートベルト３１はフロントドア２におけるセンタピラーと同等の剛性を有するドア後部構造体２ａ内に配設されたリトラクタ３２により所定加速度での引張荷重以下では乗員により繰り出し及び自動で巻き取り可能であると共に、当該所定加速度での引張荷重以上では繰り出されずに固着して乗員の車体前方への移動を禁止するための張力を付与する。
【００４１】
上述のフロントドア２の車室側の下半部にはアームレスト３３を有するドアトリム３４が一体的に設けられる一方、ドア後部構造体２ａの車室側の上部にはフロントシート２１のヘッドレスト２４位置と対応するようにショルダアンカ３５が取付けられている。
【００４２】
そして、上述のリトラクタ３２から繰り出されたシートベルト３１はドアトリム３４の上端部からドア後部構造体２ａの車室内へ導出された後に、このドア後部構造体２ａの上部に設けられたショルダアンカ３５でその繰出部が支持及び案内されて車室３０側に延びるように構成されている。
【００４３】
上記シートベルト３１は、リトラクタ３２からフロントドア２内部を通って上方に延び、フロントドア２の車内パネルにおける前席乗員の外側部上方からショルダアンカ３５を介して車室内に延出する。
【００４４】
当該シートベルト３１の端部は、フロントドア２の車幅外側方下部に配設されたスライドブラケット２６ａに係止されたアンカ２５ａに係合可能とされている。
【００４５】
また、当該シートベルト３１における当該端部とショルダアンカ３５との間には、タング３６ｂが、当該シートベルトの端部とショルダアンカ３５との間でシートベルト３１に対して挿通されて摺動自在で移動するように設けられている。
【００４６】
タング３６ｂは、フロントシート２１の車幅中央側に配設されたバックル２５ｂに係合可能とされる。
【００４７】
図２は、シートベルト３１を装着した使用状態を示し、フロントドア２の閉状態でタング３６ｂをバックル２５ｂに夫々係入させると３点式シートベルト構造によりフロントシート２１に着座した前席乗員を拘束することができる。
【００４８】
スライドブラケット２６ａは全体が扇型であって、その外縁弧に沿って内部に円弧状の孔６１が形成されており、その孔に沿ってスライド可能にアンカ２５ａが配設されている。スライドブラケット２６ａは、外縁弧の部分が車体前方に向くようにフロンドドア２のインナパネルの下部に強固に固定され、その円弧状の孔６１によりアンカ２５ａの車体前後方向への変位を許容する。そして、このスライドブラケット２６ａは、シートを車体前後方向にスライドさせた時にシートベルト３１の着座乗員に対する拘束位置がなるべく変動しないようにアンカ２５ａの車体前後方向の変位を許容すると共に、シートベルト３１に荷重がかかったときにスライドブラケット２６ａに均一に荷重されるように円弧状の孔６１にアンカ２５ａが支持されている。
【００４９】
また、スライドブラケット２６ａとロック部１５ａとは、ドアパネル内に設けられた補強メンバ２７により接合されて支持剛性が高められている。
【００５０】
尚、スライドブラケット２６ａは、図５に示すように、全体が扇型であって、その外縁弧を円弧状の断面円形の軸６２として形成し、その軸６２に沿ってスライド可能にアンカ２５ａを配設した構成としてもよい。
【００５１】
図２の点線で示すように、タング３６ｂをバックル２５ｂから取り外した時には、アンカ２５ａからショルダアンカ３５までのシートベルト３１をリトラクタ３２の張力により真っ直ぐに保持し、この未使用状態では着座乗員をシートベルト３１による拘束から解く状態を形成し、フロントドア２を開成した時に前席乗員が乗降可能となる。
【００５２】
なお、図中、４５は合成樹脂等により形成されるスカーフプレート、４６はルーフパネル、４７はルーフレール、４８はルーフレールアウタ、４９はルーフレールインナである。
【００５３】
このように本実施形態の車両のシートベルト構造では、フロントドア２にシートベルト３１を巻き取るリトラクタ３２を配設し、上記リトラクタ３２から延びるシートベルト３１に摺動自在で当該シートベルト３１を当該フロントドアパネルに沿って着座する乗員に対して車幅外側上方に案内するショルダアンカ３５を当該フロントドア２のインナパネルに設け、シートベルト３１の端部を着座する乗員の車幅外側方のドア下部に配設されたアンカ２５ａに係合し、当該シートベルト３１における当該アンカ２５ａとショルダアンカ３５との間に設けられたタング３６ｂを着座する乗員の車幅中央側に配設されたバックル２５ｂに係合可能とした。
【００５４】
この構成において、タング３６ｂをバックル２５ｂから取り外すことで、操作性とフロントドア２の開成時の乗降性が向上し、リアドア３の開成時のシートベルト３１の見栄えの向上と、後席乗員の乗降性向上との両立を図ることができ、特にセンタピラーレスの車両にあってドア開口１３の開放感と、後席へのアクセス時の足元の乗降性改善を図ることができる。
【００５５】
さらに、上記シートベルト３１はフロントドア２の上部に設けられたショルダアンカ３５にその中間部が支持されて車室３０側に延びるように構成されたものである。
【００５６】
この構成によれば、ショルダアンカ３５によりシートベルト３１の支持が安定すると共に、３点式シートベルト構造にて乗員を保護することができる。
【００５７】
また、フロンドドア２の閉成時にロック部１４ａ，１５ａが係合し、アンカ２５ａを支持するスライドブラケット２６ａとロック部とが補強メンバ２７により接合されているので、フロントドア２にシートベルト３１を設けても支持剛性を確保できる。
【００５８】
さらに、上記車両１のドア開口１３はフロントドア２とリヤドア３とによって開閉自在に覆われる連続した１つの開口１３で形成されたものである。
【００５９】
この構成によれば、観音開き構造で、かつセンタピラーを有さないセンタピラーレス構造となるので、ドア開口１３の充分な開放感と、連続した１つの開口(ドア開口１３)の効率的な使用が可能となる。
【００６０】
加えて、上記車両１の車室３０内には前後に複数列のシート(フロントシート２１、リヤシート２８参照)が配置され、上記シートベルト３１はフロントドア２に対応する位置に配置されたフロントシート２１の着座乗員用に設定されたものである。
【００６１】
この構成によれば、前後複数列のシートに対応して、特に前席乗員を上記シートベルト３１にて確実に拘束することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る実施形態のシートベルト構造を備えた車両の側面図である。
【図２】シートベルト装着時の車室内の要部を正面図である。
【図３】ロック部の拡大図である。
【図４】ロック部の変形例を示す図である。
【図５】スライドブラケットの変形例を示す図である。
【符号の説明】
２フロントドア
３リヤドア
４，５ヒンジ
１３ドア開口
２１フロントシート
２５ａアンカ
２５ｂバックル
２６ａスライドブラケット
２８リヤシート
３０車室
３１シートベルト
３２リトラクタ
３５ショルダアンカ
３６ｂタング[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a vehicle seat belt structure in which a retractor capable of winding and unwinding a seat belt is provided on a vehicle door.
[0002]
[Prior art]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 2-20423 discloses a double door with a rear door supported by the vehicle body at the rear end thereof via a hinge and a front door supported by the vehicle body at the front end of the rear door through a hinge. U.S. Pat. No. 4,289,328 discloses a structure in which a retractor capable of winding and unwinding a seat belt is provided inside a front door.
[0003]
Japanese Laid-Open Patent Publication No. 63-130450 discloses a configuration in which a retractor capable of winding and unwinding a seat belt is provided inside a rear door in a pillarless type vehicle.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
In the above prior art, since the tongue is exposed near the window of the door panel when the seat belt is not attached, the appearance is not good. In addition, when the retractor is provided inside the front door, in the above example, the end of the belt is supported on the vehicle body side, so both the end and the middle of the belt are removed and the seat belt is moved when getting on and off the front seat. If the retractor is installed inside the rear door, it is necessary to completely store the seat belt when getting on and off the rear seat. .
[0005]
The present invention has been made in view of the above-described problems, and an object of the present invention is to provide a vehicle seat belt structure that has a good appearance and improves boarding / exiting performance.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-described problems and achieve the object, the vehicle seat belt structure of the present invention is provided with a retractor capable of winding and unwinding the seat belt on a door that is supported by the vehicle through a hinge so as to be opened and closed. And an end portion of the seat belt extending from the retractor is engaged with an anchor disposed at a lower portion of the door, and is provided between the end portion of the seat belt and the door panel from which the seat belt is extended. The anchor can be engaged with a buckle disposed on the vehicle width center side of an occupant seated on the tongue, and the anchor is disposed above a side sill extending in the vehicle longitudinal direction on the side in the vehicle width direction. when moving the sheet in the longitudinal direction of the vehicle body which is movably supported in an arc shape toward the vehicle body front-rear direction and the vehicle front.
[0008]
Preferably, the door panel is provided with a shoulder anchor that is slidable with respect to a seat belt extending from the retractor and guides the seat belt to an occupant seated along the door panel upwards outside the vehicle width. ing.
[0009]
Preferably, the lower portion of the door that supports the anchor is engaged with an engaging portion provided on the vehicle body when the door is closed.
[0010]
Preferably, the door is a front door supported by a vehicle body at the front end portion via the hinge.
[0011]
Preferably, a rear door is supported by the vehicle body at the rear end of the door so as to be openable and closable via a hinge.
[0012]
Preferably, an opening without a partition that communicates the interior and exterior of the vehicle is formed on the side of the vehicle body with the front door and the rear door being opened.
[0013]
Preferably, seats are disposed in the front and rear of the vehicle interior, and the seat belt is disposed so that an occupant seated on a front seat can be used.
[0014]
【The invention's effect】
As described above, according to the first aspect of the present invention, the retractor capable of winding and unwinding the seat belt is disposed on the door that is supported by the vehicle via the hinge so as to be opened and closed, and the seat extends from the retractor. The end of the belt engages with an anchor provided at the lower part of the door, and is arranged on the vehicle width center side of the occupant who sits the tongue provided between the end of the seat belt and the door panel from which the seat belt is extended. By making it possible to engage with the raised buckle, the operability and getting on and off at the time of opening the front door are improved, and the improvement of the appearance of the seat belt at the time of opening the rear door and the getting on and off of the occupant of the rear seat are compatible. In particular, in a center pillar-less vehicle, it is possible to improve the feeling of opening of the door and the ease of getting on and off the foot when accessing the rear seat.
[0015]
In addition , since the anchor is supported so as to be movable in the longitudinal direction of the vehicle body, when the seat is slid in the longitudinal direction of the vehicle body, the displacement of the anchor in the longitudinal direction of the vehicle body is prevented so that the restraint position of the seat belt relative to the seated occupant does not vary as much as possible. Allow.
[0016]
According to the invention of claim 2 , a shoulder anchor that slides on the seat belt extending from the retractor and guides the seat belt along the door panel to the upper outside of the vehicle width is provided on the door panel. By being provided, the seat belt can be held at an appropriate position with respect to the seated occupant.
[0017]
According to the invention of claim 3, the lower part of the door supporting the anchor is engaged with the engaging part provided in the vehicle body when the door is closed, so that the support rigidity of the lower part of the door against the tensile load of the seat belt is achieved. Can be secured.
[0018]
According to the invention of claim 4, the door by a front door which is supported to the vehicle body via a hinge at its front end, passenger at the time of opening the front door is improved.
[0019]
According to the fifth aspect of the present invention, the rear door is supported by the vehicle body at the rear end portion of the rear door so as to be openable and closable via a hinge, thereby improving the appearance of the seat belt when the rear door is opened, It is possible to achieve both the improvement of boarding / exiting ability of the seat occupant, and particularly in a center pillarless vehicle, it is possible to improve the feeling of opening the door opening and the boarding / exiting ability of the foot when accessing the rear seat.
[0020]
According to the sixth aspect of the present invention, the front door and the rear door are opened, and an opening without a partition that communicates the interior and exterior of the vehicle interior is formed on the side of the vehicle body, thereby providing a double door structure and a center pillar. Since there is no center pillar-less structure, a sufficient opening feeling of the opening and efficient use of one continuous opening are possible.
[0021]
According to the invention of claim 7 , seats are disposed in the front and rear of the vehicle interior, and the seat belt is disposed so that an occupant seated on the front seat can be used. In particular, the front seat occupant can be reliably restrained by the seat belt.
[0022]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings.
[0023]
The embodiment described below is an example as means for realizing the present invention, and the present invention can be applied to a modified or modified embodiment described below without departing from the spirit of the present invention.
[0024]
First, the vehicle body structure and door structure of this embodiment will be described with reference to FIGS. 1 and 2.
[0025]
As shown in FIGS. 1 and 2, a side door composed of a front door 2 and a rear door 3 is provided on the vehicle body side surface of the vehicle 1, and a front end portion of the front door 2 and a rear end portion of the rear door 3 are provided. A front door hinge 4 and a rear door hinge 5 are provided as hinge portions, respectively, and in the state in which the front door 2 and the rear door 3 are opened, a double door structure that forms an undivided opening 13 that communicates the interior and exterior of the vehicle interior. The side door is configured.
[0026]
The front door 2 and the rear door 3 constituting these side doors are respectively provided with door panels 6, 7, door sashes 8, 9, and window glasses 10, 11. Side impact bars (not shown) extending in the front-rear direction of the vehicle are provided between the inner panel and the door outer panel.
[0027]
Further, the front door 2 is provided with a door outer handle (not shown) for opening and closing the front door 2 from the outside of the vehicle and a door mirror 12 for visually recognizing the rear of the vehicle.
[0028]
The door of the double door structure of this embodiment is configured such that the front door 2 is opened preferentially and the rear door 3 is allowed to open after the front door 2 is opened.
[0029]
A front seat entrance 13a and a rear seat entrance 13b are formed as door openings (vehicle side openings) on the side of the side door. The entrance / exit 13b for the rear seat is opened / closed by the rear door 3 and the entrance / exit 13a, 13b is a continuous door opening 13 that can be freely opened and closed by the doors 2, 3. A center pillar-less vehicle body is formed.
[0030]
As shown in FIG. 1, lock portions 14a and 15a for locking the front door 2 when a load in the vehicle width direction is input to the body above and below the rear portion of the front door 2 described above. Yes.
[0031]
Lock portions 14b and 15b for locking the rear door 3 with the body are provided above and below the front portion of the rear door 3. A lock portion for locking the striker 16 of the front door 2 is provided between the front end portions of the rear door 3. 17 is provided.
[0032]
FIG. 3 is an enlarged view of the structure of the lock portions 14a and 15a. The lock portions 14a and 15a are formed at the shaft portion 51 provided on the upper and lower end surfaces of the front door 2 and the rear door 3 and the tip of the shaft portion 51. A door pin portion composed of the enlarged diameter portion 52, a groove 53 for guiding the shaft portion 51 when the door is closed, and an opening 54 fitted to the enlarged diameter portion 52. And a pin receiving portion having a letter-shaped side cross section, and the support rigidity when the seat belt 31 is provided on the front door 2 is ensured.
[0033]
As shown in FIG. 4, the lock portion is fitted into the side sill outer 38 or pin portions 38a and 2b projecting from the door panel corresponding to the side sill outer 38, and the pin portions 38a and 2b when the door is closed. The matching holes 2a and 38b may be provided on the door panel or the side sill outer 38 corresponding to the door panel.
[0034]
On the other hand, as shown in FIG. 3, a front seat 21 and a rear seat 28 are arranged as a plurality of seats in the front and rear of the vehicle interior of the floor panel 18, and the front seat 21 is attached via the bracket 19 and the seat slide device 20. ing.
[0035]
The front seat 21 includes a seat cushion 22, a seat back 23, and a headrest 24. A buckle 25b is provided on the tunnel portion 18a side of the front cushion 21 at the center of the vehicle width of the seat cushion 22. The buckle 25b is a bracket 26b. The seat cushion 22 is fixed to the floor panel 18 via the stalk or to the side surface of the seat cushion 22 on the vehicle width center side.
[0036]
When the buckle 25b is fixed to the side surface of the seat cushion 22 on the center side of the vehicle width via the stalk, the buckle 25b moves following the sliding of the seat in the longitudinal direction of the vehicle body. There is an advantage that the front-rear position of the seat can be changed without changing the restraint state due to.
[0037]
An anchor 25a is provided at the lower part of the front door 2 on the outer side of the vehicle width of the front seat 2, and the anchor 25a is fixed to the inner panel of the front door 2 via a slide bracket 26a.
[0038]
A side sill as a vehicle body rigid member having a side sill inner 37 and a side sill outer 38 on both the left and right sides of the floor panel 18 (only one is shown in the drawing) and having a side sill closed section 39 extending in the longitudinal direction of the vehicle. 40 is disposed.
[0039]
In addition, a seat belt 31 that can be used by an occupant seated on the front seat 21 and restrains the seated occupant is provided in the vehicle interior.
[0040]
The seat belt 31 can be extended and automatically wound by the occupant below a tensile load at a predetermined acceleration by a retractor 32 disposed in the door rear structure 2a having the same rigidity as the center pillar in the front door 2. At the same time, a tension is applied to prevent the occupant from moving forward of the vehicle body by being fixed without being pulled out above the tensile load at the predetermined acceleration.
[0041]
A door trim 34 having an armrest 33 is integrally provided in the lower half portion of the front door 2 on the passenger compartment side, while the headrest 24 position of the front seat 21 is located on the upper portion of the door rear structure 2a on the passenger compartment side. A shoulder anchor 35 is attached so as to correspond.
[0042]
The seat belt 31 fed out from the retractor 32 is led out from the upper end of the door trim 34 into the vehicle interior of the door rear structure 2a, and then is loaded on a shoulder anchor 35 provided on the upper portion of the door rear structure 2a. The feeding portion is supported and guided so as to extend toward the passenger compartment 30 side.
[0043]
The seat belt 31 extends upward from the retractor 32 through the inside of the front door 2, and extends from the upper part of the front seat occupant of the front door 2 through the shoulder anchor 35 to the vehicle interior.
[0044]
The end portion of the seat belt 31 can be engaged with an anchor 25a that is locked to a slide bracket 26a that is disposed on the lower portion of the front door 2 on the outer side of the vehicle width.
[0045]
Further, a tongue 36b is inserted between the end portion of the seat belt 31 and the shoulder anchor 35 between the end portion of the seat belt and the shoulder anchor 35 and is slidable. It is provided to move in.
[0046]
The tongue 36b can be engaged with a buckle 25b disposed on the vehicle width center side of the front seat 21.
[0047]
FIG. 2 shows a use state in which the seat belt 31 is attached. When the tongue 36b is engaged with the buckle 25b in the closed state of the front door 2, the front seat occupant seated on the front seat 21 by the three-point seat belt structure is shown. Can be restrained.
[0048]
The entire slide bracket 26a has a fan shape, and has an arc-shaped hole 61 formed along the outer edge arc, and an anchor 25a is slidable along the hole. The slide bracket 26a is firmly fixed to the lower part of the inner panel of the front door 2 so that the outer edge arc portion faces the front of the vehicle body, and the arc-shaped hole 61 allows the anchor 25a to be displaced in the vehicle longitudinal direction. The slide bracket 26a allows the anchor 25a to be displaced in the longitudinal direction of the vehicle body so that the restraining position of the seat belt 31 relative to the seated occupant does not vary as much as possible when the seat is slid in the longitudinal direction of the vehicle body. The anchor 25a is supported by the arc-shaped hole 61 so that the slide bracket 26a is uniformly loaded when a load is applied.
[0049]
Further, the slide bracket 26a and the lock portion 15a are joined by a reinforcing member 27 provided in the door panel to enhance support rigidity.
[0050]
As shown in FIG. 5, the slide bracket 26 a has a fan-like shape as a whole, and its outer peripheral arc is formed as an arc-shaped circular shaft 62, and the anchor 25 a is slidable along the shaft 62. An arrangement may be adopted.
[0051]
As shown by the dotted line in FIG. 2, when the tongue 36b is removed from the buckle 25b, the seat belt 31 from the anchor 25a to the shoulder anchor 35 is held straight by the tension of the retractor 32. The state where the belt 31 is released from the restraint is formed, and the front seat occupant can get on and off when the front door 2 is opened.
[0052]
In the figure, 45 is a scarf plate made of synthetic resin, 46 is a roof panel, 47 is a roof rail, 48 is a roof rail outer, and 49 is a roof rail inner.
[0053]
As described above, in the vehicle seat belt structure of the present embodiment, the retractor 32 that winds up the seat belt 31 is disposed on the front door 2, and the seat belt 31 is slidable on the seat belt 31 extending from the retractor 32. A shoulder anchor 35 for guiding an occupant seated along the front door panel to the upper outside of the vehicle width is provided on the inner panel of the front door 2, and the lower part of the door on the outer side of the occupant seating the end of the seat belt 31 is provided. Is engaged with the anchor 25a disposed on the seat 25, and a buckle 25b disposed on the center side of the vehicle width of the occupant seating the tongue 36b provided between the anchor 25a and the shoulder anchor 35 in the seat belt 31. Engageable.
[0054]
In this configuration, by removing the tongue 36b from the buckle 25b, operability and ease of getting on and off when the front door 2 is opened are improved, the appearance of the seat belt 31 when the rear door 3 is opened, and getting on and off of the rear seat occupant In particular, in a center pillar-less vehicle, it is possible to improve the feeling of opening of the door opening 13 and the ease of getting on and off the feet when accessing the rear seat.
[0055]
Further, the seat belt 31 is configured such that an intermediate portion thereof is supported by a shoulder anchor 35 provided at an upper portion of the front door 2 and extends toward the vehicle compartment 30 side.
[0056]
According to this configuration, the support of the seat belt 31 is stabilized by the shoulder anchor 35 and the occupant can be protected by the three-point seat belt structure.
[0057]
Further, when the front door 2 is closed, the lock portions 14a and 15a are engaged, and the slide bracket 26a for supporting the anchor 25a and the lock portion are joined by the reinforcing member 27. Therefore, a seat belt 31 is provided on the front door 2. However, support rigidity can be secured.
[0058]
Further, the door opening 13 of the vehicle 1 is formed by a single continuous opening 13 that is openably and closably covered by the front door 2 and the rear door 3.
[0059]
According to this configuration, a double door structure and a center pillar-less structure having no center pillar are provided, so that a sufficient opening feeling of the door opening 13 and efficient use of one continuous opening (door opening 13) can be achieved. It becomes possible.
[0060]
In addition, a plurality of rows of seats (see the front seat 21 and the rear seat 28) are arranged in the front and rear of the vehicle compartment 30 of the vehicle 1, and the seat belt 31 is arranged at a position corresponding to the front door 2. It is set for 21 seated passengers.
[0061]
According to this configuration, the front seat occupant can be particularly restrained by the seat belt 31 in correspondence with the front and rear rows of seats.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view of a vehicle including a seat belt structure according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a front view of a main part of the passenger compartment when the seat belt is worn.
FIG. 3 is an enlarged view of a lock portion.
FIG. 4 is a diagram showing a modification of the lock unit.
FIG. 5 is a view showing a modified example of the slide bracket.
[Explanation of symbols]
2 Front door 3 Rear doors 4 and 5 Hinge 13 Door opening 21 Front seat 25a Anchor 25b Buckle 26a Slide bracket 28 Rear seat 30 Car compartment 31 Seat belt 32 Retractor 35 Shoulder anchor 36b Tongue

Claims

A retractor capable of winding and unwinding a seat belt is disposed on a door that is supported by a vehicle so as to be opened and closed via a hinge, and an end of the seat belt extending from the retractor is connected to an anchor disposed at a lower portion of the door. Engaged, and engageable with a buckle disposed on the vehicle width center side of a passenger seating a tongue provided between the end portion of the seat belt and a door panel from which the seat belt is extended,
The anchor is disposed above the side sill extending in the vehicle longitudinal direction on the side in the vehicle width direction, and faces the vehicle longitudinal direction and the vehicle front when the seat on which the occupant is seated is moved in the vehicle longitudinal direction. A seat belt structure for a vehicle, which is supported so as to be movable in an arc shape.

The door panel is provided with a shoulder anchor that is slidable with respect to a seat belt extending from the retractor and that guides the seat belt along the door panel to the upper side outside the vehicle width. The vehicle seat belt structure according to claim 1.

3. The vehicle seat belt structure according to claim 1, wherein a lower portion of the door that supports the anchor is engaged with an engaging portion provided on a vehicle body when the door is closed.

The vehicle seat belt structure according to any one of claims 1 to 3, wherein the door is a front door supported by a vehicle body at the front end portion thereof via the hinge.

5. The vehicle seat belt structure according to claim 4 , wherein a rear door is supported by the vehicle body at a rear end portion of the rear side of the door so as to be openable and closable via a hinge.

6. The vehicle seat belt structure according to claim 5, wherein an opening without a partition that communicates the interior and exterior of the vehicle interior is formed in a side portion of the vehicle body when the front door and the rear door are opened.

The vehicle seat according to any one of claims 4 to 6, wherein seats are disposed in front and rear of a vehicle interior, and the seat belt is disposed so that an occupant seated on a front seat can be used. Belt structure.