JP4594447B1 - バルーントルソーおよびバルーントルソーの使用方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】トルソーに関し、衣類に合わせてサイズを容易に調整することができるようにする。
【解決手段】人の胴体の輪郭に近似した形状に形成されたゴム製の風船に対し、少なくとも両碗の付け根および首に対応する部分に開口部20aを設けて形成されたガード風船20と、ガード風船20の内部に配置され、内部に気体が封入されると、ガード風船20に規制されながらガード風船20とともに膨張するゴム製のベース風船10とを備えたバルーントルソー1とする。
【選択図】図1
【解決手段】人の胴体の輪郭に近似した形状に形成されたゴム製の風船に対し、少なくとも両碗の付け根および首に対応する部分に開口部20aを設けて形成されたガード風船20と、ガード風船20の内部に配置され、内部に気体が封入されると、ガード風船20に規制されながらガード風船20とともに膨張するゴム製のベース風船10とを備えたバルーントルソー1とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、衣類を着せて展示するのに適したバルーントルソーおよびバルーントルソーの使用方法に関するものである。
服飾販売店において、トルソー(マネキン人形の一種で胴体部分だけのもの)を使用して衣類を展示、販売することが行われている。トルソーは特定の大きさや形状に成型されたものが一般的であり、服飾販売店では、衣類(例えば、乳児用衣類、子供用衣類、女性用衣類、男性用衣類等)に合わせて適した大きさや形状のトルソーを選び、トルソーに衣類を着せている。そのため、衣類のバリエーションに対応して複数のトルソーを用意しておく必要があり、また、ある程度の広さの保管スペースを確保することも必要となっている。
例えば特許文献1には、衣類を展示するために用いる人型バルーンであって、空気を吹き込んで膨張させると人形の胴部形状を呈するものが記載されている。この特許文献1に記載された人型バルーンであれば、人型バルーンから空気を抜いて扁平状態に戻すと場所をとらずに保管することが可能である。
しかしながら、特許文献1に記載された技術によれば、保管の面では利点があるものの、衣類に合わせて複数の人型バルーンを用意しておく必要はあり、コストがかかるという課題がある。
本発明は、斯かる実情に鑑み、衣類に合わせてサイズを容易に調整することができるようにしたバルーントルソーおよびバルーントルソーの使用方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のバルーントルソーは、人の胴体の輪郭に近似した形状に形成されたゴム製の風船に対し、少なくとも両碗の付け根および首に対応する部分に開口部を設けて形成されたガード風船と、前記ガード風船の内部に配置され、内部に気体が封入されると、前記ガード風船に規制されながら前記ガード風船とともに膨張するゴム製のベース風船と、を備えたことを特徴としている。
なお、前記ガード風船は、脇(脇腹)に対応する部分や、両脚の付け根に対応する部分や、あるいは腰に対応する部分にも開口部を有するように形成されていることが好ましい。また、前記ベース風船は、6面を有する丸みを帯びた立体状に形成され、前記6面のうちの両脇(両脇腹)に対応する左右の各側面の表面積は、他の各面の表面積よりも大きくなるように形成されていることが好ましい。また、前記気体は、人の息あるいは空気あるいは空気よりも軽いガスであることが好ましい。
また、本発明のバルーントルソーの使用方法は、上記のバルーントルソーの使用方法であって、前記ベース風船に前記ガード風船を被せ、前記ベース風船を前記ガード風船の内部に配置した状態で前記ベース風船に所定の量の気体を封入して膨らませ、前記ベース風船を人の胴体の形状および大きさにすることを特徴としている。
本発明のバルーントルソーおよびバルーントルソーの使用方法によれば、ベース風船はガード風船に規制されながらガード風船とともに膨張するので、開口部に位置する部分は開口部からはみ出して大きく膨張するとともに、それ以外の部分はガード風船の形状に沿って膨張し、この結果、ベース風船は人の胴体に少なくとも両碗の付け根の部分と首とをつけた形状に成形される。したがって、気体の封入量を調整することで所望のサイズに成形することができて、サイズの調整が容易であり、一種類・一形状のガード風船およびベース風船によって乳児用から大人用まで様々な衣類の装着に対応することができる。
また、気体を封入する前の状態は扁平で小さく、また軽いので、保管や運搬が容易であるとともに、保管のスペースを節約することができる。また、気体を封入する前は自由に折りたたむことが可能であるので、この点でも保管がより容易となる。
また、ガード風船の脇(脇腹)に対応する部分に開口部が形成されていれば、ベース風船の脇(脇腹)の部分を締め付けるバンド状部分を作ることができるので、脇(脇腹)の部分の膨らみを良好に抑制し、本発明のバルーントルソーの脇形状(脇腹形状)を略垂直に成形することができる。
また、ベース風船が6面を有する丸みを帯びた立体状で、なお且つ、両脇(両脇腹)に対応する左右の各側面の表面積が他の各面の表面積よりも大きくなるように形成されていれば、側面が膨らみやすく、四肢を形成しやすいという利点がある。
また、空気より軽い気体(例えばヘリウムガス)を封入すれば、本発明のトルソーは浮いた状態となり、展示方法が多様になるという利点がある。
以下、図面により本発明のバルーントルソーの実施の形態について説明する。本実施形態のバルーントルソー1は、図4に示すように衣類2や装飾品3を装着して展示するのに好適に使用されるものである。
[一実施形態]
<構成>
本実施形態のバルーントルソー1は、図1に示すように、ベース風船10とガード風船20とを備えている。
<構成>
本実施形態のバルーントルソー1は、図1に示すように、ベース風船10とガード風船20とを備えている。
ベース風船10は、人の胴体の輪郭に近似した形状に形成されたゴム製の風船であって、図2に示すように、気体の封入口11と、内部に封入された気体によって膨張する風船本体12と、封入口11から封入された気体を風船本体12に案内する気体通路13とを有している。
ベース風船10は、膨張前においては、図2に示すように6面を有する丸みを帯びた立体状に形成され、なお且つ、正面および背面は丸みを帯びた細長い逆台形形状に形成されるとともに、左右の各側面は上下方向の長さ(高さ)と前後方向の長さ(厚み)とが略等しい丸みを帯びた正方形状に形成されている。つまり、人の胴体の輪郭を前後方向(胸板方向)に引き伸ばして、左右の各側面の表面積が他の各面の表面積よりも大きくなる立体状に形成されている。これは、後述するようにベース風船10の膨張の仕方を考慮して、左右の各側面の表面積を大きくすることで各側面が膨張しやすくなるように設定されたものである。なお、図2に示すベース風船10は模式的に描いたものであり、その寸法や比率は図2に示すものに限定されず、適宜に設定可能である。
ベース風船10の製造方法について説明すると、ベース風船10は、人の胴体の輪郭に近似した形状の型を液状のゴムに漬け込み(ディップ工程)、ゴムを乾燥させ(ドライ工程)、型を外して(型外し工程)、風船状に製造される。以下、これをディップ式製造方法ともいう。上記の液状のゴムに良質の軟化剤や油を加えておくと、ベース風船10が膨らみやすくなり好ましい。また、上記の型は、人の胴体の形状に比べて前後方向(胸板方向)に引き伸ばされ、左右の各側面の表面積が他の各面の表面積よりも大きくなる6面立体形状をしている。さらに、上記の型は全体的に丸みを帯びて形成されている。
ガード風船20はゴム製の風船であって、図1に示すように、ベース風船10と同形状の風船に対して開口部20aを設けて形成されている。つまり、開口部20aを補完した形状が、ベース風船10と同様に人の胴体の輪郭に近似した形状となるように形成されている。開口部20aは、四肢の付け根および首に対応する部分のそれぞれに設けられている。
さらには、ガード風船20は、脇から腰(この「脇から腰」を単に脇あるいは脇腹ともいう)に対応する部分にも複数(ここでは左右それぞれ4個ずつ)の開口部20aを有するように形成されている。この脇から腰に対応する部分に設けられた開口部20aの存在によって、複数(ここでは左右それぞれ3個ずつ)のバンド状部分20bが脇から腰に対応する部分に形成されることとなる。
また、ガード風船20には、ベース風船10の封入口11と同様の部分(口部分)21と、ベース風船10の気体通路13と同様の部分(通路部分)23とが形成されている。なお、これら口部分21および通路部分23は形成されていなくても良い。
ガード風船20の製造方法について説明すると、ガード風船20は開口部20aの形成以外はベース風船10と同様に製造される。つまり、人の胴体の輪郭に近似した形状の型(ただし、前後方向の長さが左右方向の長さよりも大きく、全体的に丸みを帯びた型)を液状のゴムに漬け込み(ディップ工程)、ゴムを乾燥させ(ドライ工程)、型を外して風船状とし(型外し工程)、その後に、四肢の付け根および首に対応する部分を切除して開口部20aを形成するとともに、脇(脇腹)に対応する部分にも複数の開口部20aを形成して(開口部形成工程)、適宜の箇所に開口部20aを有する袋状に製造されている。
あるいは、ガード風船20は、上述の型に対して、四肢の付け根および首に対応する部分と脇(脇腹)に対応する部分の複数箇所にゴム液をはじく処理(例えば、シリコンで部分的に型を被膜する)を施した(開口部形成工程)後に、その型を液状のゴムに漬け込み(ディップ工程)、ゴムを乾燥させ(ドライ工程)、型を外して(型外し工程)、四肢の付け根および首に対応する部分と脇(脇腹)に対応する部分の複数箇所とに開口部20aを有する袋状に製造されている。ガード風船20の製造に使用する型とベース風船10の製造に使用する型とは同一であっても良いし、別々であっても良い。同一であれば、製造に用いる器具をベース風船10とガード風船20とで共通化できるので、製造コストを抑制することができる。
ベース風船10とガード風船20とは別体に構成されている。そして、図1に示すように、ベース風船10にガード風船20を被せ、ベース風船10の少なくとも風船本体12がガード風船20の内部に配置された状態にして、ベース風船10とガード風船20とを組み合わせて使用するようになっている。
このとき、ガード風船20には口部分21と通路部分23とが形成されているので、ガード風船20の通路部分23内にベース風船10の気体通路13が配置されるとともに、ガード風船20の口部分21からベース風船10の封入口11が露出するようにすると好ましい。また、ベース風船10の封入口11が下側(両脚の間)に位置するようにベース風船10とガード風船20とを組み合わせると良い。
ベース風船10は、ガード風船20の内部に配置された状態で封入口11から所定の量の気体が封入される。したがって、ベース風船10の風船本体12はガード風船20に規制されながらガード風船20とともに膨張することになる。
封入口11は、風船本体12を所望の大きさまで膨張させた後は封鎖される。具体的な封鎖の方法は、例えば気体通路13に結び目を作ることで封鎖しても良いし、適宜の封鎖部材(例えば、ひもやクリップ)を利用して封鎖しても良い。ただし、封入した気体を容易に封入口11から抜くことができるように、封鎖状態を容易に解除可能にしておくことが好ましい。
また、ベース風船10への気体の封入は、使用者が息を直接吹き込むことで行っても良いし、適宜の気体充填装置(例えば、ポンプ等)を利用して行っても良い。気体充填装置を利用する場合、気体は例えば空気であっても良いし、空気よりも軽いガス(例えば、ヘリウムガス)であっても良い。
<作用・効果>
上述のように構成された本発明のバルーントルソー1によれば、ベース風船10はガード風船20に規制されながらガード風船20とともに膨張するので、図3に示すように、開口部20aにおいては開口部20aから飛び出して大きく膨張するとともに、それ以外の部分においてはガード風船20に抑制されてガード風船20の形状に沿って膨張して、人の胴体部分に四肢の付け根の部分と首とをつけた形状に成形される。つまり、二重構造で肉厚となった風船部分は一重構造で肉薄の風船部分よりも膨張し難く、一重構造の膨張しやすい部分で大きく膨張するという特性を利用して、バルーントルソー1を膨張させている。
上述のように構成された本発明のバルーントルソー1によれば、ベース風船10はガード風船20に規制されながらガード風船20とともに膨張するので、図3に示すように、開口部20aにおいては開口部20aから飛び出して大きく膨張するとともに、それ以外の部分においてはガード風船20に抑制されてガード風船20の形状に沿って膨張して、人の胴体部分に四肢の付け根の部分と首とをつけた形状に成形される。つまり、二重構造で肉厚となった風船部分は一重構造で肉薄の風船部分よりも膨張し難く、一重構造の膨張しやすい部分で大きく膨張するという特性を利用して、バルーントルソー1を膨張させている。
またこのとき、ベース風船10は正面および背面よりも左右の各側面のほうが表面積が大きく形成されているので、各側面に作用する内圧が他の各面よりも大きくなり、左右の各側面が大きく膨張して、胴体の側方に四肢が突き出した形状に成形することが可能となっている。
また、ガード風船20の脇から腰に対応する部分には、複数の開口部20aの存在によってバンド状部分20bが複数形成されているので、バンド状部分20bがベース風船10の脇から腰に対応する部分の膨張を抑制し、バルーントルソー1の脇形状(脇腹形状)を略垂直に成形することが可能となっている。
したがって、気体の封入量を調整することで所望のサイズに成形することができて、バルーントルソー1のサイズの調整が容易であり、一種類・一形状のベース風船10およびガード風船20の組み合わせを備えていることによって、乳児用から大人用まで様々な大きさや形状の衣類の装着に対応することができる。
また、気体を封入する前の状態は扁平で小さく、また軽いので、保管や運搬が容易であるとともに、保管のスペースを節約することができる。また、気体を封入する前は自由に折りたたむことが可能であるので、この点でも保管がより容易となる。
また、空気より軽い気体(例えばヘリウムガス)を封入すれば、本発明のバルーントルソー1は浮いた状態となり、展示方法が多様になるという利点がある。
また、ベース風船10の封入口11が下側(両脚の間)に位置するようにベース風船10とガード風船20とを組み合わせて膨張させれば、膨張後に封入口11が目立たず、封入口11によって美観を損ねないという利点がある。
また、ベース風船10およびガード風船20はディップ式製造方法で製造されるので、大量生産が容易であり、生産性が良くコストも安いという利点がある。
また、ベース風船10およびガード風船20はディップ式製造方法で製造されるので、大量生産が容易であり、生産性が良くコストも安いという利点がある。
[その他]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更することが可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更することが可能である。
例えば上記一実施形態では、ガード風船20の脇(脇腹)に対応する部分に複数の開口部20aを設けているが、図5に示すように、ガード風船20′は、脇(脇腹)に対応する部分に開口部20a′を設けていなくても良い。
また、上記一実施形態では、ガード風船20はベース風船10と同様にディップ式製造方法で製造されると説明したが、図6(a)〜(c)に示すように、ガード風船20″は、人の胴体の輪郭に近似した形状の2枚のゴムシート21,22を重ね合わせることで風船状(袋状)をなし、四肢の付け根および首に対応する部分にそれぞれ開口部20a″を有するように形成しても良い。このとき、各ゴムシート21,22の厚みは、ベース風船10″の膨張の仕方を制御できるように、ベース風船10″よりも十分に肉厚に形成されていることが好ましい。また、ベース風船10″は、上記実施形態で説明したベース風船10とは異なり、通常の球形状の風船であれば良い。
開口部20a″に関しては、2枚のゴムシート21,22の外周縁を、四肢の付け根および首に対応する部分を除いて接合することで開口部20a″を有する風船状に形成されていても良いし、あるいは、2枚のゴムシート21,22の外周縁の全てを接合した後に、四肢の付け根および首に対応する部分をそれぞれ切り取ることで開口部20a″を有する風船状に形成されていても良い。
このように2枚のゴムシート21,22によりガード風船20″を製造すれば、ガード風船20″に規制されながら膨張するベース風船10″の形状を人の胴体に近似した形状に容易に作り込むことが可能となる。つまり、ガード風船20″は2枚のゴムシート21,22が貼り合わされて製造されているために、ゴムシート21,22の接合方向である前後方向には膨らみ難くなる。その結果、正面視ではゴムシート21,22の形状に沿って人の胴体の輪郭に近似した形状を形作ることができる一方、側面視では人の胴体の厚みと同じ程度の厚みに膨張させることができる。
また、上記一実施形態では、ベース風船10およびガード風船20は、側面の表面積を大きくすることで側面に作用する内圧の大きさを増大させて、側面が他の面よりも膨張しやすくなるように形成したが、側面のゴムの厚みを他の部分よりも肉薄にすることで側面が膨張しやすくなるようにしても良い。この場合には、ベース風船は、実際の人の胴体形状よりも側面の表面積を大きく誇張して形成する必要はない。つまり、ベース風船は、6面の各表面積の比率が実際の人の胴体形状の各表面積と同じ比率になるようにすれば良い。
また、バルーントルソーの四肢および首となる部分が膨張しやすくなるように、ベース風船は、四肢および首となる部分がそれ以外の部分よりも膨張率が大きくなるように各部でゴムの特性を変えて形成されていても良い。具体的には、例えば、各部の厚みを変えることで膨張しやすい部分(肉薄部)と膨張し難い部分(肉厚部)とに分けて形成されていても良い。このように各部によって膨張率を変えて形成されたベース風船とガード風船とを組み合わせる際には、ガード風船の開口部とベース風船の膨張率が大きくなるように形成された部分とを一致させる。このような構成によれば、四肢を細長く成形することが可能となる。
また、上記一実施形態およびその変形例では、ガード風船20,20′,20″の四肢の付け根に対応する4箇所と首に対応する1箇所の少なくとも計5箇所の部分に開口部20a,20a′,20a″を設けて、バルーントルソー1,1′,1″が両碗の付け根の部分と両脚の付け根の部分と首の部分とを有するように構成したが、両脚の付け根に対応する部分に替えて腰に対応する部分に1つの開口部を設けるようしても良い。また、両脚の付け根に対応する部分に開口部を設けなくても良い。つまり、ガード風船が少なくとも両碗の付け根および首に対応する部分に開口部を有していれば良い。この場合には、ガード風船が2枚のゴムシートから製造されていれば、ベース風船の膨張形状を制御するのに特に有効である。このような構成によれば、開口部の数が少なくて済むという点で、ガード風船の形状を簡素に作成することが可能となる。
本発明のバルーントルソーは、服飾販売店において衣類や装飾品を装着して展示したり、インターネット通信販売やオークションにおいて衣類や装飾品を装着して画像上に展示したりすることに好適に利用することができる。
特にインターネット通信販売において、販売店側は、事前に顧客から顧客のサイズ(バスト、ウエスト、ネックからウエストまでの長さ、肩幅、腕の長さ、等)を聞き、そのサイズとなるように本発明のバルーントルソーを膨らませ、膨らませたバルーントルソーに衣類を着せて撮った写真をメール等で顧客に送ると、顧客は疑似的に試着をすることが可能となる。この結果、顧客は実際に衣類を試着することなく、衣類を着用したイメージをつかむことができ、販売店側は、着用したイメージが異なるために生じる返品が減少するので、返品に係る負担を軽減することができる。
また、本発明のバルーントルソーに係る技術は、文字(ひらがな、カタカナ、漢字、アルファベット、数字等)の成形に応用することができる。この際には、ベース風船の表面積の調整のみで設計し、ガード風船は使用しないものとする。これによって、所望の文字を成形することが可能になる。
1,1′,1″ バルーントルソー
2 衣類
3 装飾品
10,10″ ベース風船
11 封入口
12 風船本体
13 気体通路
20,20′,20″ ガード風船
20a,20a′,20a″ 開口部
20b バンド状部分
21,22 ゴムシート
2 衣類
3 装飾品
10,10″ ベース風船
11 封入口
12 風船本体
13 気体通路
20,20′,20″ ガード風船
20a,20a′,20a″ 開口部
20b バンド状部分
21,22 ゴムシート
Claims (7)
- 人の胴体の輪郭に近似した形状に形成されたゴム製の風船に対し、少なくとも両碗の付け根および首に対応する部分に開口部を設けて形成されたガード風船と、
前記ガード風船の内部に配置され、内部に気体が封入されると、前記ガード風船に規制されながら前記ガード風船とともに膨張するゴム製のベース風船と、を備えた
ことを特徴とする、バルーントルソー。 - 前記ガード風船は、脇に対応する部分にも開口部を有するように形成されている
ことを特徴とする、請求項1に記載のバルーントルソー。 - 前記ガード風船は、両脚の付け根に対応する部分にも開口部を有するように形成されている
ことを特徴とする、請求項1又は2に記載のバルーントルソー。 - 前記ガード風船は、腰に対応する部分にも開口部を有するように形成されている
ことを特徴とする、請求項1又は2記載のバルーントルソー。 - 前記ベース風船は、6面を有する丸みを帯びた立体状に形成され、前記6面のうちの両脇に対応する左右の各側面の表面積は、他の各面の表面積よりも大きくなるように形成されている
ことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のバルーントルソー。 - 前記気体は空気よりも軽いガスである
ことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載のバルーントルソー。 - 請求項1〜6のいずれか1項に記載されたバルーントルソーの使用方法であって、
前記ベース風船に前記ガード風船を被せ、前記ベース風船を前記ガード風船の内部に配置した状態で前記ベース風船に所定の量の気体を封入して膨らませ、前記ベース風船を人の胴体の形状および大きさにする
ことを特徴とする、バルーントルソーの使用方法。
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