JP4593670B2 - 通信装置 - Google Patents

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本発明はサブラック装置内にプラグインユニットが複数並んで実装してある構成の通信装置に関する。
近年の通信の重要性に伴って、通信局舎内に設置される通信装置の品質の向上が求められている。通信装置の品質としては、EMIが十分に低いこと、例えば北米で採用されているFCC.part18の規格を満足するものであることを有すること等がある。
一般に、通信装置は、ラックに取り付けられるサブラック内に複数のプラグインユニットが並んで実装された構造である。
従来は、プラグインユニットがされたサブラックの前側にカバーをしてEMI対策が採られていた。これは、実装されているプラグインユニットから放射されている電磁妨害雑音をまとめてシールドするという構成である。
この構成では、サブラック装置内に並んで実装してある複数のプラグインユニットを均一に強制空冷させることが困難であった。
そこで、本発明は、上記課題を解決した通信装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、コネクタが実装してあるバックワイヤリングボードを有し且つガイドレール部を有する箱形状のサブラック装置と、サブラック装置内にその前面側から上記ガイドレール部に沿って挿入されて実装されている複数のプラグインユニットとよりなる通信装置において、
横に並んでいるガイドレール部の下側に、全体を覆う大きさである空気溜め部屋を形成する空気溜め部屋部材を有し、
モータファンの上板の上面を覆うパッキンを有し、該パッキンの上面に蓋部材を有するモータファンユニットが前記空気溜め部屋部材の下側にプラグインされた状態では、前記パッキンは前記上板に押し付けられ、前記蓋部材が前記空気溜め部屋部材の下面に押し付けられる構成としたものである。
プラグインされたモータファンユニットからの風は、一旦、空気溜め部屋内に入り、ここから、サブラック装置内に入る。これによって、風はプラグインされている全部のプラグインユニットの内部を等しく吹き上がって、プラグインされている各プラグインユニットを均一に強制空冷させることが出来る。
本発明の一実施例になる通信装置をプラグインユニットとサブラック装置とを対応させて示す斜視図である。 サブラック装置の分解斜視図である。 空気溜め部屋形成部材を示す図である。 通信用プラグインユニットを分解して示す図である。 プラグインユニット本体を示す図である。 プリント板組立体を示す図である。 フロント部材を裏面側からみた図である。 ケース組立体を示す図である。 通信用プラグインユニットを実装したときの状態を示す図である。 ケース組立体の上部のリング状シールド部材をバックワイヤリングボード用枠板と対応させて示す図である。 通信用プラグインユニットが実装された状態における、リング状シールド部材のバックワイヤリングボード用枠板への押し当たり状態を示す図である。 通信用プラグインユニットのプリント板とケースとの関係を示す図である。 カードレバー組立体を操作したときの力の発生及び作用を説明する図である。 通信用プラグインユニットの誤実装防止を説明する図である。 光電変換モジュールを備えた通信用プラグインユニットのフロント組立体の構造を示す図である。 図15のフロント組立体の構造を示す図である。 光電変換モジュールを備えた通信用プラグインユニットを実装するときの操作を説明する図である。 光電変換モジュールを備えた通信用プラグインユニットがサブラック装置に実装されたときの状態を説明する図である。 モータファンプラグインユニットの分解斜視図である。 モータファンプラグインユニットを示す図である。 モータファンプラグインユニットが実装された状態を示す図である。 強制空冷の状態を示す図である。 フィラーユニットを示す図である。 カードレバー組立体を示す図である。 プラグインユニットを実装するときのカードレバー組立体の操作及び動作を説明する図である。 プラグインユニットを抜き出すときのカードレバー組立体の操作及び動作を説明する図である。
以下、発明を実施するための形態について説明する。
図1は本発明の一実施例になる通信装置10を、プラグインユニットをサブラック装置11と対向させてサブラック装置11の外側に位置させて示す。通信装置10はサブラック装置11をラックの左右の柱(図示せず)に取付けられて、電話局内に設置されている。X軸は通信装置10の幅方向、Y軸は奥行き方向、Z軸は高さ方向である。
〔通信装置10の概略構成〕
通信装置10は、サブラック装置11と、これに前面側からY1方向に挿入されて実装されている、標準サイズの通信用プラグインユニット40、標準サイズであり光電気変換モジュール121を有する通信用プラグインユニット120、フィラープラグインユニット160、小さいサイズの通信用プラグインユニット200、及びモータファンプラグインユニット140等よりなる構成である。
小さいサイズの通信用プラグインユニット200は、ガイドレール部材12に支持されている。フィラープラグインユニット160は、サブラック装置11内のうち通信用プラグインユニット40等が実装されないで空き空間となっている部分を埋めている。モータファンプラグインユニット140は、サブラック装置11の下部のモータファンプラグインユニット収容部13内に実装される。通信用プラグインユニット40、120,200等は、モータファンプラグインユニット140が発生する上向きの空気流によって強制空冷される。
〔サブラック装置11の構成〕
サブラック装置11は、図1及び図2に示すように、四角箱部15の背面側に、バックワイヤリングボード用枠板16、バックワイヤリングボード17、バックワイヤリングボード反り防止枠18、背面カバー19が順次重ねてある構成である。
四角箱部15は、天板20と下板21とを有する。天板20及び下板21は、共に通信用プラグインユニット40を支持案内するガイドレール部20a、21aが並んでいる構造である。各ガイドレール部20a、21aには、強制空冷のための空気流が通る開口20b,21bが形成してある。下側のガイドレール部21aのY2方向端側には、切欠21cが形成してある。この切欠21cは、通信用プラグインユニットを上下逆の向きで実装しようとする誤挿入を防止するため、及び、光ファイバを通すために形成してある。下板21の下側には、図3に示す箱形状の空気溜め部屋形成部材22が取り付けてあり、下板21の全体をカバーする空気溜め部屋23が形成されている。空気溜め部屋形成部材22は、その底面に、モータファンプラグインユニット140に対応した開口22aが形成してある。この空気溜め部屋形成部材22の下側にモータファンプラグインユニット収容部13が形成してある。空気溜め部屋形成部材22のY2側に、光ファイバを導く光ファイバ用ダクト24がX方向に延びて形成してある。光ファイバ用ダクト24の一部に、通信装置10の状態を表示する表示機器25が設けてある。また、開閉蓋26が設けてあり、通常は、図2に示すように、光ファイバ用ダクト24は前側を蓋26によって閉じられている。
バックワイヤリングボード用枠板16は、アルミニウムダイキャスト製であり、四角枠部16aと、X1,X2方向に並んでいるZ1,Z2方向に長い多数のリブ16bと、Z1側の横リブ部16cと、Z2側の横リブ部16dとを有する。隣り合うリブ16b1、16b2が対をなす。横リブ部16c、16dは、対をなすリブ16b1、16b2の間をつないでいる。リブ16b1、16b2及び横リブ部16c、16dで囲まれる部分には、細長い開口16eが形成されている。また、対をなすリブ16b1、16b2は、ガイドレール部20a、21aと一致している。
また、バックワイヤリングボード用枠板16には、ガイドレール部材12が、その基部を対をなすリブ16b1、16b2の間に嵌合されて固定されて、Y2方向に突き出してX方向に並んで固定してある。ガイドレール部材12は、小型の通信用プラグインユニット70を実装する場合に設けてある。
バックワイヤリングボード17には、その前側の面に、多数のコネクタ30がZ方向に整列して、且つ、X方向に並んで取り付けてある。各コネクタ30は、バックワイヤリングボード用枠板16の細長い開口16e内に位置している。
〔通信用プラグインユニット40の概略の構成〕
通信用プラグインユニット40は、図4に示すように、プラグインユニット本体41と、このプラグインユニット本体41を包み込むように覆うケース組立体42とよりなる構成である。
図5はプラグインユニット本体40を示す。プラグインユニット本体40は、図7に示すアルミニウムダイキャスト製のフロント部材43と、プリント板組立体44と、フロント部材43の上下端からY1方向に延在して設けてある上下の水平アーム組立体46,47と、上下の端を上下の水平アーム組立体46,47のY1方向の端に連結されて上下の水平アーム組立体46,47の間に架設してある垂直柱組立体48、49とを有する構成である。フロント部材43と、上下の水平アーム組立体46,47と、垂直柱組立体48、49とが、矩形の枠体45を構成する。この枠体45内に、プリント板組立体44が収まっている。
プリント板組立体44は、図6に示すように、Y1方向側の辺50aとY2方向側の辺50bと上側の辺50cと下側の辺50dとを有する矩形のプリント板50を有し、且つ、このプリント板50の面に電子部品(図示せず)が電子回路を構成するように実装してあり、且つ、プリント板50の面の中央に過剰反り防止のためのブッシング54が複数立てて固定してあり、且つ、プリント板50のY1方向側の辺50aに沿って複数のコネクタ51が実装してある構成である。プリント板50は、上側の辺50cに三つの切欠部50c1、50c2、50c3を有し、下側の辺50dに三つの切欠部50d1、50d2、50d3を有し、且つ、Y1方向側の辺50aの近くに複数の貫通穴50eがZ方向に並んで形成してある。
フロント部材43は、図7に示すように、裏側から見て内部が空間43aである箱形状であり、底の部分の中央に一対の凸部43b1,43b2を有し、底の部分の上下端にY2方向に向かってV字形状の凹溝部43d、43eを有する。一対の凸部43b1,43b2の間には、溝部43cが形成してある。また、フロント部材43の上下にはカードレバー組立体52、53が取り付けてある。
上側の水平アーム組立体46は、二つアーム部材55、56がピン57,58、59によって連結されている梯子状の構成である。下側の水平アーム組立体47は、上側の水平アーム組立体46と同じく、二つアーム部材60、61がピン62,63、64によって連結されている梯子状の構成である。水平アーム組立体46、47は、Y2方向端をフロント部材43の上下端にねじ止めしてある。
垂直柱組立体48は、金属製の柱部材70と、この外側に熱かしめで固定してある絶縁性であり合成樹脂製のカバー部材71とよりなる。別の垂直柱組立体49も、金属製の柱部材72と、この外側に熱かしめで固定してある絶縁性であり合成樹脂製のカバー部材73とよりなる。
垂直柱組立体48、49は、上下端を、上記のピン59、64によって、水平アーム組立体46、47の先端部に固定してあり、水平アーム組立体46、47の先端部の間にZ方向に架設してあり、プリント板50の各面に対向している。コネクタ51は、垂直柱組立体48、49より、Y1側に位置している。
図4及び図8に示すように、ケース組立体42は、Z軸方向に長い偏平な直方体状の筒体であるアルミニウム製のケース80を有する。ケース80は、2つの側板81、82と、天板83及び底板84とよりなる。天板83及び底板84には、電磁波の漏れ制限フィルタが嵌合する開口が形成してある。ケース80はY2方向端にZ軸方向に長い長方形の開口85を有し、この開口85に臨む端部分81a、82a、83a,84aを有する。天板83の下面及び底板84の上面には、開口に嵌合させて夫々電磁波の漏れ制限フィルタ86、87が組み込まれている。天板83の上面及び底板84の下面には、夫々スライダ部材88、89が取り付けてある。
ケース組立体42は、スライダ部材88、89のY2方向端をフロント部材43の上下面にねじ止めされて取り付けてあり、図1に示すように、プリント板組立体44を包み込んでいる。コネクタ51の先端部はケース組立体42よりY1側に露出している。プリント板組立体44のY2方向端側の部分は、フロント部材43の内部に収まっている。即ち、プリント板組立体44は、ケース組立体42とフロント部材43とによって、包み込まれており、通信用プラグインユニット40は、それ自体で電磁波が外部へ漏洩することが制限されている構造となっている。
上記構成の通信用プラグインユニット40は、スライダ部材88、87を夫々ガイドレール部21a、20aに案内させて滑らせて、サブラック装置11内に挿入され、最後にカードレバー組立体52、53を操作することによって、コネクタ51がコネクタ30に接続される。
また。ケース80のY1方向の端部がバックワイヤリングボード用枠板16に押し当たった状態となり(図19(B)参照)、ケース80は、バックワイヤリングボード用枠板16→サブラック本体11→ラック(図示せず)を経てグランドに電気的に接続してあり、フレームグランド電位となっている。このように、ケース80及びフロント部材43が、プリント板組立体44全体を包み込んでおり、且つフレームグランド電位となっていることによって、プリント板組立体44上の電子回路から放射される電磁波は、ケース80及びフロント部材43によって遮蔽され、通信用プラグインユニット40単位で電磁波が外部へ漏洩することが制限されている。よって、通信装置10から電磁波が外部へ漏洩することが効果的に制限されている。また、通信用プラグインユニット40単位で電磁波が外部へ漏洩することが制限されているため、サブラック装置11内に実装されている通信用プラグインユニット40の間でも電磁波の相互干渉の発生が回避されている。
図1中、他の通信用プラグインユニット200は、高さ寸法が上記の通信用プラグインユニット40の半分である以外は、上記の通信用プラグインユニット40と同じ構造であり、サブラック装置11内に実装されると電磁波の外部への漏洩が制限された状態となる。通信用プラグインユニット120は、光電気変換モジュール121を備えたことに関連する部分以外は、上記の通信用プラグインユニット40と同じ構造であり、サブラック装置11内に実装されると電磁波の外部への漏洩が制限された状態となる。
〔通信装置10のEMI対策を強化した構成〕
(1) 図4、図8、図9(A)に示すように、ケース80の側板81、82のうちY1方向の端部分81a、82aの内側面には、Z方向に細長い板ばね部材101,102が溶接して固定してある。この板ばね部材101,102は、V字形状に曲げてある多数の板ばね片101a,102aが、密に、Z方向に側板81、82の全長に亘って並んでいる構成である。V字形状の板ばね片101a,102aの頂上部が、垂直柱組立体48、49に当接している。
垂直柱組立体48、49は、柱部材70、72が金属製であること、及びZ方向上複数の箇所で連結してあることによって、X方向に強い強度を有しており、上記板ばね片101a,102aのバネ力を作用されても撓まない。上記の連結は、カバー部材73より突き出ている段突きピン部73aがプリント板50の貫通穴50eを通ってカバー部材71より突き出ている柱部71aの穴71bの底に突き当たるまで嵌合してなされている。
通信用プラグインユニット40は、図9(A)の状態から、図9(B)の状態となって実装される。ケース80の側板81、82のうちY1方向の端部分81a、82aは、少しすぼまされて、対をなすリブ16b1、16b2の間に入り込む。このすぼみの動作に伴って、板ばね片101a,102aが撓まされ、板ばね片101a,102aが側板81、82に広げる方向の力F1、F2を発生する。よって、ケース80の側板81、82の端部分81a、82aは、夫々側板81、82自体のばね力に加えて、板ばね片101a,102aの力F1、F2によってリブ16b1、16b2に押し付けられる。よって、ケース80の側板81、82自体のばね力に依存している構造に比べて、端部分81a、82aのリブ16b1、16b2の対向する面への接触が確実になされる。この結果、低い周波数の電磁妨害雑音に対しては勿論、例えば10GHz程度の高い周波数の電磁妨害雑音に対してもシールド効果を発揮する。
(2) 図8及び図9に示すように、リング形状を有し且つブラシのような弾力性を有するシールド部材105、106が、ケース組立体42の天板83及び底板84にY1方向端よりY1方向に突き出して設けてある。シールド部材105は、その内周側の二箇所を支持されて、スライダ部材88と天板83との狭い空間に設けてある。別のシールド部材106は、シールド部材105と同じく、その内周側の二箇所を支持されて、スライダ部材89と底板84との狭い空間に設けてある。
通信用プラグインユニット40が実装されると、図11に拡大して示すように、シールド部材105は横リブ部16cとリブ16b1、16b2とに当たり、横リブ部16cとリブ16b1、16b2に沿うように弾性変形され、シールド部材105はそれ自身の弾性力によって、横リブ部16cの先端面とリブ16b1、16b2とに押し当たる。同じく、シールド部材106は横リブ部16dの先端面とリブ16b1、16b2とに押し当たる。
よって、ケース組立体42の天板83及び底板84とバックワイヤリングボード用枠板16の間の部分が確実にシールドされる。
〔通信装置10の組立て誤差を考慮したEMI対策構造〕
通信用プラグインユニット40は、図12に示す構造を有する。プリント板50は、Y2方向側の辺50bがフロント部材43の溝部43c及び凹溝部43d、43eに嵌合されており、Y2方向側の辺50bの近くの貫通穴50eが段突きピン部73aによって支持されている。よって、プリント板50は、図12に二点鎖線で示すように、Y2方向側の辺50bを中心に、Y2方向側の辺50b側が、段突きピン部73aの段部73a1と柱部71aとの間の寸法Aの範囲で、X1−X2の方向に、変位可能となっている。即ち、プリント板50は、ケース組立体42及びフロント部材43に対してルーズに支持されている。
ここで、サブラック装置11を実際に組立てた場合には、組立て誤差は避けられない。例えばバックワイヤリングボード用枠板16とバッイヤリングボード17との組立て誤差等によって、図9(A)において、コネクタ30の開口16eに対する位置が所定の位置に対してX1−X2の方向に少しずれていたと仮定する。この場合には、通信プラグインユニットの実装の最終の段階で、即ち、コネクタ51がコネクタ30と嵌合される段階で、プリント板50はY1方向の端50aがX1又はX2方向に変位する。この変位を「位置合わせ変位」という。
ここで、プリント板50がケース80及びフロント部材43にリジッドに固定されている場合には、位置合わせ変位に伴って、ケース80のY1方向の端側も変位する。ケース80が変位すると、変位の方向と逆の側については、ケース80のリブ16b1又はリブ16b2への押し付けが弱くなり、シールド性が損なわれてしまう。
しかし、本実施例のように、プリント板50がケース組立体42及びフロント部材43に対して自由度を有してルーズに支持されている場合には、上記の位置合わせ変位が起きてもケース80は変位を起こさない。よって、ケース80の側板81、82は夫々リブ16b1、16b2への押し付けは均一に保たれ、ケース80の側板81、82とバックワイヤリングボード用枠板16との間の部分のシールド性は少しも損なわれない。
なお、通信用プラグインユニット40は、プリント板50がケース80に対してZ1−Z2の方向にも自由度を有して少しルーズに支持されている。よって、コネクタ30の開口16eに対する位置が所定の位置に対してZ1−Z2の方向に少しずれていた場合にも、位置合わせ変位が起きてもケース80は変位を起こさない。よって、シールド部材105、106が横リブ部16c、16dの先端面に押し当たる位置がずれることが起きず、シールド部材105、106が横リブ部16c、16dの先端面に正常に押し当たり、ケース組立体42の天板83及び底板84とバックワイヤリングボード用枠板16との間の部分のシールド性は少しも損なわれない。
〔通信用プラグインユニット40を実装するときの力の作用〕
図13は、通信用プラグインユニット40を実装する最終の段階でカードレバー組立体52、53を操作したときの力の作用を示す。
フロント部材43の上下端から水平アーム組立体46,47がY1方向に延在して設けてあり、水平アーム組立体46上のピン58がプリント板50の切欠部50c2に嵌合してあり、水平アーム組立体47上のピン63がプリント板50の切欠部50d2に嵌合してある。
カードレバー組立体52、53を操作すると、フロント部材43の上部と下部とにY1方向の力F10、F11が発生する。力F10は水平アーム組立体46、ピン58を介して伝わり、プリント板50の切欠部50c2の箇所がY1方向の力F10aでY1方向に押される。力F11は水平アーム組立体47、ピン63を介して伝わり、プリント板50の切欠部50d2の箇所がY1方向の力F11aでY1方向に押される。これによって、コネクタ51がコネクタ30に接続される。
コネクタ51がコネクタ30に接続されるときに、プリント板50はコネクタ51の箇所にバックワイヤリングボード17から強い抵抗力を受ける。プリント板50のフロント部材43側の辺50bが押された場合には、プリント板50のうち実装するための力が作用する箇所が、Y1―Y2方向上コネクタ51の箇所から距離L10と離れているため、カードレバーを操作したときに、プリント板50が座屈を起こして湾曲する危険があった。プリント板50が湾曲すると、プリント基板50上に実装してあるIC素子の端子の半田付け部分が剥離したりする危険があった。
しかし、本実施例の通信用プラグインユニット40においては、サブラック装置11内に押し込む力F10a,F11aが作用する箇所が、プリント板50の切欠部50c2、50d2の箇所であり、コネクタ51からの距離がL11であり、Y1―Y2方向上コネクタ51の箇所に近い箇所であるため、プリント板50が座屈する危険が回避される。よって、プリント板50が湾曲することが起きず、よって、プリント基板50上のIC素子の実装状態が不完全となる危険も回避され、通信用プラグインユニット40のサブラック装置11内への実装は信頼性良く行われる。
なお、プリント板50が反ろうとすると、プリント板50の中央に植わっているブッシング54がケース80の側板81,82に当接することによっても、プリント板50がそれ以上に反ることが制限され、実装されているIC素子がケース80の側板81に接触することが制限されている。
〔通信用プラグインユニット40の誤った向きで実装しようとする操作を制限する機構〕
通信用プラグインユニット40は扁平な箱形状であるので、誤って上下反対の向きでサブラック装置11に挿入して実装することが起こり得る。この場合には通信用プラグインユニット40のコネクタ51がサブラック装置11のコネクタ30に合わないため、コネクタ51がコネクタ30と衝突して、コネクタ30,51を壊してしまう事故が発生する虞れがある。
そこで、図14(A)に示すように、通信用プラグインユニット40については、下側のスライダ部材89のY2方向端に凸部89aを有する構成とし、サブラック装置11については、下側のガイドレ−ル部21aのY2方向端に切欠21cを有する構成としてある。
通信用プラグインユニット40は、図14(A)に示すように、凸部89aが切欠21c内に入って、所定の位置まで挿入されてサブラック装置11に正常に実装される。
誤って通信用プラグインユニット40を上下が逆とされた向きでプラグイン実装しようとすると、図14(B)に示すように、上側に位置しているスライダ部材89の凸部89aが上側のガイドレ−ル部20aに当たって、それ以上はサブラック装置11内に挿入されないようになる。即ち、通信用プラグインユニット40の挿入が最終段階の手前で制限され、コネクタ30,51を壊してしまう事故は防止される。
〔通信用プラグインユニット40の静電気対策構造〕
帯電している作業者が通信用プラグインユニット40を持ったときに、作業者と金属製のケース80との間で静電気放電が発生する場合が考えられる。
垂直柱組立体48、49の全体が電気導通性である場合には、高電圧で微弱な電流が板ばね部材101,102を通して垂直柱組立体48、49に流れ、更には垂直柱組立体48、49の極く近くに位置しているコネクタ51のリードに放電して流れ、更には、プリント基板50のパターンを介してプリント基板50上のIC素子に流れて、IC素子が誤動作を起こす危険がある。
そこで、通信用プラグインユニット40は、図4及び図9(A)に示すように、垂直柱組立体48、49は外側が絶縁性である合成樹脂製のカバー部材71、72によって覆われた構成とし、且つ、ケース80の内側の板ばね部材101,102はカバー部材71、72に当たっている構成としてある。
このため、作業者と金属製のケース80との間で静電気放電が発生した場合にも、高電圧で微弱な電流は、垂直柱組立体48、49には流れない。よって、静電気放電が発生した高電圧で微弱な電流が、プリント基板50上のIC素子に流れることは起きず、よって、IC素子が誤動作を起こす事故が防止され、通信用プラグインユニット40は高い信頼性を有する。
〔光電変換モジュール121を有する通信用プラグインユニット120〕
光電変換モジュール121を有する通信用プラグインユニット120は、図15及び図16に示す構造のフロント組立体122を有する。フロント組立体122は、フロント部材123と、カードレバー組立体52、53と、アダプタ保持回動部材124と、プロテクタ125と、光ファイバ通路ブロック組立体126と有する。
フロント部材123は、略細長い直方体形状であり、内部に空間123aを有し、前面に開口123bを有し、下面に開口123cを有する。開口123bと開口123cとは、連続している。フロント部材123の背面の壁123dには、後述するプラグ129が通る大きさの開口窓123eが形成してある。
アダプタ保持回動部材124は、アダプタ保持枠部124aに光コネクタの接続用アダプタ127が4つ並んで保持されており、腕部124bをピン134によって図15に示す位置と図17に示す位置との間で回動可能に支持されている。4つの数は、通常より多い数である。アダプタ保持回動部材124は、通常は、図15に示すようにフロント部材123の内部の空間123aに収容されており、プラグを接続するときに、図17に示すように回動されて、接続用アダプタ127がフロント部材123の前側に出る。接続用アダプタ127は、斜め下を向いた状態にある。なお、通常より多い数である4つの接続用アダプタ127を有することが可能となった理由は、アダプタ保持枠部124aが回動変位するようにしたからである。また、アダプタ保持回動部材124は、腕部124bより突き出ている部分124b1がフロント部材123の内部の凸部123fに当たって、図17に示す位置より時計方向には、即ち、前を向く方向には回動しないようになっている。
接続用アダプタ127の上側には、光電変換モジュール121から引き出されて、開口窓123eを通っている光ファイバ128の端のプラグ129が接続してある。
プロテクタ125は、フロント部材123に前面側開口123bを塞ぐように且つ回動可能に取り付けてある。プロテクタ125は、アダプタ保持回動部材124が図17に示すように回動されたときには、図17に示す状態となって、アダプタ保持回動部材124の前側を覆っている。プロテクタ125は、通信用プラグインユニット120を取り扱う作業者の指等が光ファイバ128のうちプラグ129より延びてフロント部材123の内部を延在している部分に接触することを制限して、この光ファイバ128の部分を保護している。また、プロテクタ125は、外部の設備に向かう光ファイバの端のプラグを接続用アダプタ127の下側に接続する作業のときに、作業者の目を保護する役割も有する。
光ファイバ通路ブロック組立体126は、アルミニウム製の二つの半体130、131とが光ファイバ128を挟むように組み合わせてある構造であり、フロント部材123の背面の壁123dに、開口窓123eを塞ぐようにねじ132によって固定してある。光ファイバ通路ブロック組立体126には、光ファイバ128が通る狭い大きさであって奥行きのある通路133が形成される。よって、通信用プラグインユニット120の内部で発生した電磁妨害波が、光ファイバ128の通路を通って通信用プラグインユニット120の外へ漏れ出すことが制限される。
外部の設備から延びている光ファイバ135の先端のプラグ136をアダプタ127の下側に接続する作業は、図17に示すように、通信用プラグインユニット120がサブラック装置11内に実装されている状態で、アダプタ保持枠部124aを手前に引き出して、ユーザが行う。このとき、接続用アダプタ127は、斜め下を向いた状態にあり、しかも、プロテクタ125が接続用アダプタ127を覆っている。よって、プラグの接続作業は、プラグ129の先端から出るレーザ光がユーザの目に入らない状態、即ち、ユーザの目が保護された状態で行われる。
ユーザがプラグ136を接続する作業を行ったのちに、アダプタ保持枠部124aはフロント部材123内に収容され、図18に示す状態となる。接続用アダプタ127に接続されたてプラグ136よりZ2方向に延びている光ファイバ135は、開口123cを通り、ガイドレ−ル部21aの切欠21cを通って、光ファイバ用ダクト24に流れ込む。よって、外部の設備に向かう光ファイバ135の配線はスムーズになされている。
〔通信用プラグインユニット120を強制空冷する機構〕
図19及び図20(A)乃至(C)は、モータファンプラグインユニット140を示す。モータファンプラグインユニット140は、カードレバー組立体141が取り付けてあるスケルトン状態のベース142上に、プリント基板143とモータファン144とが固定してあり、モータファン144の上板144aの上面に、四角枠状のパッキン145が載っており、上板144aを覆うように四角枠状の蓋部材145がルーズに取り付けてある構成である。四角枠状のパッキン145は、四角枠状の蓋部材146の裏面の溝部146a内に嵌合して、蓋部材146の内部に収まっている。蓋部材146は、Y1方向側の辺よりZ2方向に傾斜してY1方向に張り出している張り出し部146b、及びY2方向側の辺よりZ2方向に傾斜してY2方向に張り出している張り出し部146cを有する。
モータファンがプラグインユニットの構造としてあるのは、モータファンは寿命があり、将来的に交換されるものであることを考慮したものである。
図21及び図22は、上記のモータファンプラグインユニット140がサブラック装置11の下部のモータファンプラグインユニット収容部13内にY1方向に挿入されて実装された状態を示す。モータファンプラグインユニット140は、張り出し部146bによって案内されて空気溜め部屋形成部材22の下側に挿入される。蓋部材146が空気溜め部屋形成部材22の下側に入り込む過程で、パッキン145は圧縮され、パッキン145は上板144aに押し付けられ、蓋部材146が空気溜め部屋形成部材22の下面に押し付けられる。よって、モータファンプラグインユニット140と空気溜め部屋形成部材22との間で、空気流の外部への漏れは発生しない。よって、4つのモータファンプラグインユニット140が駆動して発生した空気流は、通信用プラグインユニット120の強制空冷に無駄なく有効に利用される。
4つのモータファンプラグインユニット140が駆動して発生した空気流は、矢印150で示すように、一旦、空気溜め部屋23に入り、空気溜め部屋23内の空気は圧力が大気圧より高い圧力Pとなる。空気溜め部屋23内の圧力Pの空気は、サブラック装置11内に並んでいる各通信用プラグインユニット120内に等しく流れ込んで内部を等しく吹き上がる。よって、全部の通信用プラグインユニット120に対する強制空冷が均等になされる。
なお、空気溜め部屋23内の圧力Pの空気は、矢印151で示すように、サブラック装置11のガイドレール部21aの開口21b→ケース80の底板84の電磁波の漏れ制限フィルタ87を通って、ケース80内に入り、矢印152で示すように、ケース80内をプリント板組立体44の表面に沿って流れ、この間にプリント板組立体44より熱を奪い、矢印153で示すように、ケース80の天板83の電磁波の漏れ制限フィルタ86を通ってケース80の外に出て、更にはサブラック装置11のガイドレール部20aの開口20bを通って、サブラック装置11の天板20より上方に抜ける。
サブラック装置11に実装される通信用プラグインユニット120の数が少なく、サブラック装置11の内部に空きの空間が残る場合には、その部分には、図23に示すフィラーユニット160が実装される。このフィラーユニット160は、内部を空気流が通るようになっており、且つ、空気流に対する抵抗が通信用プラグインユニット120の場合と同じようになっている。よって、サブラック装置11内には、空気流の抵抗が小さい部分が形成されず、よって、モータファンプラグインユニット140が発生させた空気流は各通信用プラグインユニット120内に送り込まれ、各通信用プラグインユニット120は効率的に強制空冷される。
フィラーユニット160は、図23に示すように、略筒状のフレーム部材161のY2方向端に箱形状部材162がねじ止めされ、フレーム部材161の上下にスライダ部材163、164がねじ止めしてある構成である。スライダ部材163、164の開口163a、164aの大きさを適宜定めて、内部を通過する空気流に対する抵抗が通信用プラグインユニット120の場合と同じようにしてある。スライダ部材163、164のY2方向端には、弾性変形するフック部163b、164bが形成してある。
フィラーユニット160は、スライダ部材163、164を夫々ガイドレール部21a,20aに案内させて挿入し、フック部163b、164bを夫々ガイドレール部20a,21aの先端の凸部20d,21dに掛止されて実装される。
〔カードレバー組立体52、53〕
図24及び図25(A)に示すように、カードレバー組立体52は、金属製のカードレバー本体170と、合成樹脂製の補助レバー180とよりなる構成である。
カードレバー本体170は、本体部171と、本体部分171を挟んでいる金属板172、173と、本体部171を貫通してかしめてあり、金属板172、173を本体部171に固定すると共にX2方向に突き出ている軸174とを有する。本体部171は、U字形状の凹部を介して対向するカム部171a,171bを有する、金属板172には、二つの円をつないだ形状の開口172aが形成してある。開口172aは、第1の円形の開口部172a1と、第2の円形の開口部172a2と、両者をつなぐつなぎスリット部172a3とよりなる。金属板172、173の間には、補助レバー180を収める空間部175が形成してある。
補助レバー180は、穴181aを有する本体部181と、本体部181の端のノブ部182と、フック部183と、凸部184と、本体部181からY1方向に平行に延びている二つの腕部185、186と二つの腕部185、186の先端の間をつないでいるつなぎ部187とよりなるコ字形状の枠部188と、枠部188内で本体部181からY1方向に平行に延びている腕部189とを有する。フック部183は、腕部185の先端にZ1方向に突き出て形成してある。凸部184は、腕部189の先端にX1方向に突き出て形成してある。フック部183と穴181aとは、Y1―Y2方向の線190上に位置している。また、コ字形状の枠部188は、所謂平行リンク機構を構成する。
補助レバー180は、ノブ部182を除いて、カードレバー本体170の空間部175内に収まって、ピン191によって回動可能に支持されて取り付けてある。金属板173は金属板172より小さい形状であり、フック部183は金属板172の面側に露出としている。
カードレバー組立体52は、軸174を通信用プラグインユニット40のフロント部材43の穴43fに挿入されて、フロント部材43の上端の側面の凹部43g内に収まっている。
フロント部材43の上端の側面の凹部43gは、図25(A)に示すように、凸部43hを有し、且つ、X2方向に浅く凹んでいる部分43iを有する。浅く凹んでいる部分43iは、凸部43hの周囲の部分に形成してあり、凸部43hは、浅く凹んでいる部分43iの壁面43jより離れている。
次にカードレバー組立体52の操作及び動作について説明する。
通信用プラグインユニット40を実装するときの最終段階で、作業者は、図25(A)の状態にあるカードレバー組立体52のノブ部182を手の指でY1方向に押す。このとき、カードレバー組立体52は、補助レバー180がカードレバー本体170に対して反時計方向に回動しており、凸部184が第1の円形の開口部172a1に嵌合している状態にある。上記の操作により、ノブ部182を介して金属板172、173が押され、カードレバー組立体52が反時計方向に回動され、図25(B)に示す状態を経て、図26(A)に示す状態にまで回動される。
カードレバー組立体52が反時計方向に回動されると、カム部171aがガイドレール部20aの先端の凸部20dの内側の面20d1に押し当たって、てこの原理で、通信用プラグインユニット40にY1方向に強い力を作用される。
また、図25(B)に示すように、補助レバー180のフック部183がコ字形状の枠部188を撓ませつつ凸部43hを乗り越え、図26(A)に示すように、フック部183が凸部43hを係止する。これによって、カードレバー組立体52がこの位置にロックされる。また、これによって、通信用プラグインユニット40がサブラック装置11に実装された状態にロックされる。
ここで、フック部183及び枠部188はフロント部材43の壁面43jから離れており、フック部183が凸部43hを乗り越えて向こう側に落ち込むときの動作は、フック部183及び枠部188が壁面43jを擦らないで行われ、勢いよくなされ、「パチン」と音が発生する。よって、作業者は、通信用プラグインユニット40が実装されたことを、耳で確認することが出来る。
ここで、地震等によって、実装された状態にある通信用プラグインユニット40にサブラック装置11より突き出す方向の力Fが作用した場合について説明する。
図26(A)中、力F100が作用すると、カム部171aが面20d1に押し当たって、カードレバー組立体52に反時計方向に回動しようとする力が発生し、補助レバー180についてみると、ピン191(穴181a)の箇所にY2方向の力F101が作用する。
ここで、フック部183は穴181aに対してY1の方向に位置しており、上記の力F101が作用しても、凸部43hから外れる方向の分力は発生しない。また、フック部183は枠部188の端に形成してあり、腕部186とつなぎ部187とが存在しないで、フック部183が腕部185に形成してある構成に比べて、腕部186とつなぎ部187とによって、Z2方向への変位がしにくくなっている。よって、フック部183の凸部43hに対する係止が確実に保持され、カードレバー組立体52はロック状態に確実に保持される。
よって、実装してある通信用プラグインユニット40がサブラック装置11から抜け出す事故が発生することが確実に防止される。
通信用プラグインユニット40をサブラック装置11から抜き出すときには、作業者は、図26(A)の状態にあるカードレバー組立体52のノブ部182を手の指でY2方向に引き、続いてZ1方向に引き上げて、カードレバー組立体52を図26(B)に二点鎖線で示すように時計方向に回動させる。
図26(A)の状態においてノブ部182をY2方向に引くと、図26(B)に示すように、補助レバー180が時計方向に回動されて、フック部183が凸部43hから外れて、カードレバー組立体52のロックが解除される。
カードレバー組立体52が時計方向に回動させると、カム部171bがガイドレール部20aの先端の凸部20dの外側の面20d2に押し当たって、てこの原理で、通信用プラグインユニット40にY2方向に強い力を作用され、コネクタ51がコネクタ30から抜けだしてコネクタの接続が解除される。
補助レバー180のカードレバー本体170に対する二つの回動位置は、凸部184が第1の円形の開口部172a1又は第2の円形の開口部172a2に嵌合することよって保持される。なお、腕部189が撓みつつ凸部184がつなぎスリット部172a3を越えることによって、補助レバー180はカードレバー本体170に対して回動される。
よって、図26(A)に示す通信用プラグインユニット40がサブラック装置11に実装されている状態において、仮にノブ部182が二点鎖線で示すような状態にあれば、作業者はこれを目で確認して、カードレバー組立体52のロックがされていないことを認識することが出来る。よって、カードレバー組立体52がロックされていない状態に放置される不都合は起きない。
カードレバー組立体53は、上記のカードレバー組立体52と同じ構成である。
本発明は、以下の付記する発明も包含するものである。
(付記1)
バックワイヤリングボード側コネクタが実装してあるバックワイヤリングボードを有する箱形状のサブラック装置と、該サブラック装置内に挿入されてプラグインユニット側コネクタを上記コネクタバックワイヤリングボード側コネクタと接続されて実装されている複数のプラグインユニットとよりなる通信装置において、
上記サブラック装置は、
上記バックワイヤリングボードの前側にバックワイヤリングボード用枠板を有し、該バックワイヤリングボード用枠板のリブが上記バックワイヤリングボード側コネクタの両側に配された構成であり、
上記プラグインユニットは、
フロント部材と、一端側に上記プラグインユニット側コネクタを有するプリント板と、左右の側板、天板、及び底板を有し、該プリント板を包み込むように覆う金属製のケースと、該金属製のケースの左右の側板を外側に弾性付勢するばね部材とを有する構成であり、
上記プラグインユニットが上記サブラック装置内に実装された状態で、上記ばね部材が弾性変形され、該ばね部材のばね力によって、上記金属製のケースの左右の側板が上記バックワイヤリングボード用枠板の上記リブに押し付けられる構成としたことを特徴とする通信装置。
(付記2)
付記1の通信装置において、
上記プラグインユニットは、
該フロント部材の上下の端より水平に延びている上下の水平アーム部材と、該上下の水平アーム部材の間に垂直架設してある垂直柱部材とを有し、
且つ、上記ばね部材が、該金属製のケースの左右の側板の内面に、上記柱部材と当たるように取り付けてある構成としたことを特徴とする通信装置。
(付記3)
付記1の通信装置において、
上記プラグインユニットは、
上記プリント板が、その面に対して垂直の方向に少し変位可能であるように支持されている構成としたことを特徴とする通信装置。
(付記4)
付記1の通信装置において、
上記プラグインユニットは、上記金属製のケースの天板及び底板の端に弾性変形するシールド部材を有する構成であり、
上記プラグインユニットが上記サブラック装置内に実装された状態で、上記シールド部材が上記バックワイヤリングボード用枠板に押し付けられる構成としたことを特徴とする通信装置。
(付記5)
バックワイヤリングボード側コネクタが実装してあるバックワイヤリングボードを有する箱形状のサブラック装置内に挿入されてプラグインユニット側コネクタを上記コネクタバックワイヤリングボード側コネクタと接続されて実装されるプラグインユニットにおいて、
フロント部材と、一端側に上記プラグインユニット側コネクタを有するプリント板と、左右の側板、天板、及び底板を有し、該プリント板を包み込むように覆う金属製のケースと、該金属製のケースの左右の側板を外側に弾性付勢するばね部材とを有する構成としたことを特徴とするプラグインユニット。
(付記6)
付記2の通信装置において、
上記垂直柱部材は、上記ばね部材が当たる部分が、絶縁性の材質製である構成とした通信装置。
(付記7)
付記2の通信装置において、
上記プラグインユニットは、
上記プリント板は、上下の辺のうちプラグインユニット側コネクタに近い場所に切欠部を有し、
上記上下の水平アーム部材は、上記の切欠部に嵌合するピンを有し、
上記フロント部材のカードレバーを操作したときに、上記ピンが上記切欠部の一端を押して、切欠部の箇所にプリント板をサブラック装置内に押し込む力を作用させる構成とした通信装置。
(付記8)
付記1の通信装置において、
上記プラグインユニットは、
上下にスライダ部材を有し、
下側のスライダ部材は、フロント部材寄りの部位に下向きの凸部を有する構成であり、
上記のサブラック装置は、
挿入される上記プラグインユニットを案内する上下側のガイドレール部を有し、下側のガイドレール部は、入り口側に切欠を有する構成であり、
上記プラグインユニットは、正常な向きでは、上記下側のスライダ部材の凸部が上記下側のガイドレール部の切欠に入り込むことによって、所定の位置まで挿入されてプラグイン実装され、上下逆の向きでは、上記の凸部が上側のガイドレール部の入り口の端に当たってプラグイン実装が途中で制限される構成とした通信装置。
(付記9)
バックワイヤリングボード側コネクタが実装してあるバックワイヤリングボードを有する箱形状のサブラック装置内に挿入されてプラグインユニット側コネクタを上記コネクタバックワイヤリングボード側コネクタと接続されて実装されるプラグインユニットにおいて、
略細長い直方体形状であり、内部に空間部を有するフロント部材の内部の空間部に、回動可能に支持されており、且つ、光コネクタの接続用アダプタが保持されているアダプタ保持回動部材が設けてあり、
アダプタ保持回動部材は、接続用アダプタが下を向いて該フロント部材の内部の空間部に収まっている位置と、接続用アダプタが該フロント部材より前側に突き出し、且つ、斜め下を向いた位置との間で回動する構成であり、
プリント板上の光電変換モジュールから延びている光ファイバの先端のプラグが上記接続用アダプタの上側に接続してある構成としたプラグインユニット。
(付記10)
付記9に記載のプラグインユニットにおいて、
該フロント部材は、該空間部の前側を覆い、上記アダプタ保持回動部材を手前に回動させたときに、該アダプタ保持回動部材を覆うプロテクタを有する構成としたプラグインユニット。
(付記11)
付記9に記載のプラグインユニットにおいて、
該フロント部材の上記空間部の奥の壁部には、上記プリント板上の光電変換モジュールから延びている光ファイバの先端のプラグが通る大きさの開口が形成してあり、
該フロント部材には、二つの半体が組み合わされ、光ファイバが通る大きさであって奥行きのある通路が形成される光ファイバ通路ブロックが、上記開口の箇所に取り付けてある構成としたプラグインユニット。
(付記12)
コネクタが実装してあるバックワイヤリングボードを有し且つガイドレール部を有する箱形状のサブラック装置と、サブラック装置内にその前面側から上記ガイドレール部に沿って挿入されて実装されている複数のプラグインユニットとよりなる通信装置において、
横に並んでいるガイドレール部の下側に、全体を覆う大きさである空気溜め部屋を形成する空気溜め部屋部材を有し、
この空気溜め部屋部材の下側に、モータファンを有するモータファンユニットがプラグインされた構成とした通信装置。
(付記13)
付記12の通信装置において、
各モータファンユニットは、上面に、モータファンを囲むパッキンが組み込まれており、先端の上面が傾斜しているスライダ部材を有し
プラグインされた状態で、パッキンが圧縮され、上記スライダ部材が空気溜め部屋部材の下面に押し当たった状態となる構成とした通信装置。
(付記14)
付記12の通信装置において、
プラグインユニットと同じサイズであり、風が通り抜ける抵抗が、プラグインユニットと同じとされたフィラープラグインユニットを、上記サブラック装置の内部のうち、プラグインユニットがプラグイン実装されていない部分にプラグイン実装された構成の通信装置。
(付記15)
バックワイヤリングボード側コネクタが実装してあるバックワイヤリングボードを有する箱形状のサブラック装置内に挿入されてプラグインユニット側コネクタを上記コネクタバックワイヤリングボード側コネクタと接続されて実装されるプラグインユニットにおいて、
フロント部材は、カードレバー組立体を有し、
カードレバー組立体は、カードレバー本体と、カードレバー本体に回動可能に支持されている補助レバーとよりなり、
補助レバーのフック部がフロント部材の凸部を係止している状態で、補助レバーのフック部は、補助レバーのカードレバー本体に対する回動中心に対してプラグインユニットの奥行き方向上に位置しており、
且つ、フック部は弾性変形する枠部に形成してある構成としたプラグインユニット。
以上、本発明を実施例により説明したが、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変形及び改良が可能であることはいうまでもない。
付記1の発明は、バックワイヤリングボード側コネクタが実装してあるバックワイヤリングボードを有する箱形状のサブラック装置と、該サブラック装置内に挿入されてプラグインユニット側コネクタを上記コネクタバックワイヤリングボード側コネクタと接続されて実装されている複数のプラグインユニットとよりなる通信装置において、
上記サブラック装置は、
上記バックワイヤリングボードの前側にバックワイヤリングボード用枠板を有し、該バックワイヤリングボード用枠板のリブが上記バックワイヤリングボード側コネクタの両側に配された構成であり、
上記プラグインユニットは、
フロント部材と、一端側に上記プラグインユニット側コネクタを有するプリント板と、左右の側板、天板、及び底板を有し、該プリント板を包み込むように覆う金属製のケースと、該金属製のケースの左右の側板を外側に弾性付勢するばね部材とを有する構成であり、
上記プラグインユニットが上記サブラック装置内に実装された状態で、上記ばね部材が弾性変形され、該ばね部材のばね力によって、上記金属製のケースの左右の側板が上記バックワイヤリングボード用枠板の上記リブに押し付けられる構成としたものである。
10GHz程度の高い周波数の電磁妨害雑音に対してもシールド効果を有するようになる。ばね部材を設けていない構造では、金属製のケースのリブへの押し付けは、金属製のケース自身のばね力に頼っており、ケースのリブへの接触が完全でない場合があった。この場合には、シールドの効果はGHzより低い周波数の電磁波に限定され、10GHz程度の高い周波数の電磁波に対してはシールドの効果が十分でなかった。ばね部材を設けて、ばね部材のばね力が、金属製のケースの挿入方向先端の開口の縁をバックワイヤリングボード用枠板のリブに押し付けるように作用するようにしてあるため、金属製のケースの挿入方向先端の開口の縁のバックワイヤリングボード用枠板のリブへの接触が確実になされる。よって、低い周波数の電磁妨害雑音に対しては勿論、例えば10GHz程度の高い周波数の電磁妨害雑音に対してもシールド効果を発揮する。
よって、プラグインユニットがサブラック装置内に実装された状態で、プラグインユニットの内部から外部に漏れ出る低い周波数の電磁妨害雑音をシールドすることが出来、且つ、高い周波数の電磁妨害雑音をシールドすることも出来る。最終的には、通信装置から外部に漏れ出す電磁妨害雑音を、低い周波数のものから高い周波数のものまでシールドすることが出来る。
付記2の発明は、付記1の通信装置において、
上記プラグインユニットは、
該フロント部材の上下の端より水平に延びている上下の水平アーム部材と、該上下の水平アーム部材の間に垂直架設してある垂直柱部材とを有し、
且つ、上記ばね部材が、該金属製のケースの左右の側板の内面に、上記柱部材と当たるように取り付けてある構成としたものである。
垂直柱部材を設け、ばね部材が垂直柱部材に当たるようにした構成は、ばね部材がケースの左右の側板を外側に広げる力を確実に発生させるようにする。
付記3の発明は、付記1の通信装置において、
上記プラグインユニットは、
上記プリント板が、その面に対して垂直の方向に少し変位可能であるように支持されている構成としたものである。
プラグインユニットは、プリント板の端のコネクタをバックワイヤリングボード上のコネクタと嵌合されて、実装される。バックワイヤリングボードの面上のコネクタのリブ部に対する位置に誤差がある場合を考えてみる。プラグインユニットの実装の最終の段階で、即ち、プリント板の端のコネクタをバックワイヤリングボード上のコネクタと嵌合される段階で、プリント板はその挿入方向の端が右又は左方向に少し変位する。この変位を位置合わせ変位という。プリント板がフロント部材及び上下のアーム部材に固定されており、プリント板のフロント部材及び上下のアーム部材に対する自由度がない場合には、上記の位置合わせ変位につれて、金属製のケースの開口側も変位する。金属製のケースの開口側が変位すると、変位の方向と逆の側については、金属製のケースの開口の縁のバックワイヤリングボード用枠板のリブへの押し付けが弱くなり、シールド性が損なわれてしまう。
しかし、付記3に係る発明のように、プリント板が、その面に対して垂直の方向に少し変位可能であるように、上記フロント部材及び上下のアーム部材にルーズに支持されている構成とした場合には、即ち、プリント板がフロント部材及び上下のアーム部材に対して自由度を有している場合には、上記の位置合わせ変位があっても、金属製のケースの開口側は追従して変位することは起きない。よって、金属製のケースの開口の両側の縁のバックワイヤリングボード用枠板の対応するリブへの押し付けは均一に保たれ、シールド性が少しも損なわれない。
付記4の発明は、付記1の通信装置において、
上記プラグインユニットは、上記金属製のケースの天板及び底板の端に弾性変形するシールド部材を有する構成であり、
上記プラグインユニットが上記サブラック装置内に実装された状態で、上記シールド部材が上記バックワイヤリングボード用枠板に押し付けられる構成としたものである。
プラグインユニットは、金属製のケースの天板及び底板とバックワイヤリングボード用枠板との間のシールドを確保することが可能となる。
付記5の発明は、バックワイヤリングボード側コネクタが実装してあるバックワイヤリングボードを有する箱形状のサブラック装置内に挿入されてプラグインユニット側コネクタを上記コネクタバックワイヤリングボード側コネクタと接続されて実装されるプラグインユニットにおいて、
フロント部材と、一端側に上記プラグインユニット側コネクタを有するプリント板と、左右の側板、天板、及び底板を有し、該プリント板を包み込むように覆う金属製のケースと、該金属製のケースの左右の側板を外側に弾性付勢するばね部材とを有する構成としたものである。
サブラック装置内に実装された状態で、金属製のケースがサブラック装置に確実に押し当たる状態が実現出来る。
付記6の発明は付記2の通信装置において、
上記垂直柱部材は、上記ばね部材が当たる部分が、絶縁性の材質製である構成としたものである。
プラグインユニットは、コネクタのリードが露出している。帯電している人がプラグインユニットを持ったときに、人と金属製のケースとの間で静電気放電が発生する場合がある。柱部材が電気導通性である場合には、高電圧で微弱な電流が柱部材に流れ、上記のコネクタのリードに流れる。更には、電流が、コネクタのリードを通してプリント基板上のIC素子に流れて、IC素子が誤動作を起こす虞がある。柱部材を絶縁性の材質とすることによって、人と金属製のケースとの間で静電気放電が発生した場合にも、電流が、コネクタのリードに流れることが防止される。よって、プリント基板上のIC素子が誤動作を起こす事故が防止される。
付記7の発明は、付記2の通信装置において、
上記プラグインユニットは、
上記プリント板は、上下の辺のうちプラグインユニット側コネクタに近い場所に切欠部を有し、
上記上下の水平アーム部材は、上記の切欠部に嵌合するピンを有し、
上記フロント部材のカードレバーを操作したときに、上記ピンが上記切欠部の一端を押して、切欠部の箇所にプリント板をサブラック装置内に押し込む力を作用させる構成としたものである。
プリント板のコネクタがバックワイヤリングボード上のコネクタと嵌合させるには強い力が必要であり、プリント板のコネクタはバックワイヤリングボードから強い抵抗力を受ける。従来は、サブラック装置内に押し込む力が作用する箇所が、プリント板のうち、コネクタとは反対側の端であった。即ち、力が作用する箇所が、抵抗力を受ける箇所から離れていた。このため、カードレバーを操作したときに、プリント板が座屈する危険があった。プリント板が座屈しないまでも、プリント板が湾曲することによって、プリント基板上のIC素子の実装状態が不完全となる虞もあった。
付記7の発明は、サブラック装置内に押し込む力が作用する箇所が、プリント板のうちコネクタに近い箇所であるため、このため、カードレバーを操作したときに、プリント板が座屈する危険が回避される。よって、プリント板が湾曲することが起きず、よって、プリント基板上のIC素子の実装状態が不完全となる危険も回避される。
付記8の発明は、付記1の通信装置において、
上記プラグインユニットは、
上下にスライダ部材を有し、
下側のスライダ部材は、フロント部材寄りの部位に下向きの凸部を有する構成であり、
上記のサブラック装置は、
挿入される上記プラグインユニットを案内する上下側のガイドレール部を有し、下側のガイドレール部は、入り口側に切欠を有する構成であり、
上記プラグインユニットは、正常な向きでは、上記下側のスライダ部材の凸部が上記下側のガイドレール部の切欠に入り込むことによって、所定の位置まで挿入されてプラグイン実装され、上下逆の向きでは、上記の凸部が上側のガイドレール部の入り口の端に当たってプラグイン実装が途中で制限される構成としたものである。
誤ってプラグインユニットを上下が逆とされた向きでプラグイン実装すると、プラグインユニット上のコネクタがサブラック装置のコネクタに合わないため、コネクタを壊してしまう事故が発生する虞れがある。
しかし、付記8に係る発明によれば、誤ってプラグインユニットを上下が逆とされた向きでプラグイン実装しようとすると、プラグインユニットのサブラック装置内への挿入が最終段階の手前で制限され、コネクタを壊してしまう事故を防止することが出来る。
付記9の発明は、バックワイヤリングボード側コネクタが実装してあるバックワイヤリングボードを有する箱形状のサブラック装置内に挿入されてプラグインユニット側コネクタを上記コネクタバックワイヤリングボード側コネクタと接続されて実装されるプラグインユニットにおいて、
略細長い直方体形状であり、内部に空間部を有するフロント部材の内部の空間部に、回動可能に支持されており、且つ、光コネクタの接続用アダプタが保持されているアダプタ保持回動部材が設けてあり、
アダプタ保持回動部材は、接続用アダプタが下を向いて該フロント部材の内部の空間部に収まっている位置と、接続用アダプタが該フロント部材より前側に突き出し、且つ、斜め下を向いた位置との間で回動する構成であり、
プリント板上の光電変換モジュールから延びている光ファイバの先端のプラグが上記接続用アダプタの上側に接続してある構成としたものである。
外部の設備から延びている光ファイバの先端のプラグをアダプタに接続する作業を、作業者の目にレーザ光が入らない状態、即ち、作業者の目を保護して行うことが出来る構成のプラグインユニットを実現することが出来る、
通常より多い4つの接続用アダプタを備えることが可能である。通常は二つ程度である。
付記10の発明は、付記9に記載のプラグインユニットにおいて、
該フロント部材は、該空間部の前側を覆い、上記アダプタ保持回動部材を手前に回動させたときに、該アダプタ保持回動部材を覆うプロテクタを有する構成としたものである。
プリント板上の光電変換モジュールから延びている光ファイバは細く、手の指が触れると、光ファイバを傷める虞がある。プロテクタを有することによって、手の指が光ファイバに触れることが防止できる。よって、光ファイバを保護することが出来る。
付記11の発明は、付記9に記載のプラグインユニットにおいて、
該フロント部材の上記空間部の奥の壁部には、上記プリント板上の光電変換モジュールから延びている光ファイバの先端のプラグが通る大きさの開口が形成してあり、
該フロント部材には、二つの半体が組み合わされ、光ファイバが通る大きさであって奥行きのある通路が形成される光ファイバ通路ブロックが、上記開口の箇所に取り付けてある構成としたものである。
光ファイバ通路ブロックは、奥行きのある通路を形成する。よって、光ファイバの通路からの電磁妨害波の外への漏れ出しを制限することが可能である。
付記12の発明は、コネクタが実装してあるバックワイヤリングボードを有し且つガイドレール部を有する箱形状のサブラック装置と、サブラック装置内にその前面側から上記ガイドレール部に沿って挿入されて実装されている複数のプラグインユニットとよりなる通信装置において、
横に並んでいるガイドレール部の下側に、全体を覆う大きさである空気溜め部屋を形成する空気溜め部屋部材を有し、
この空気溜め部屋部材の下側に、モータファンを有するモータファンユニットがプラグインされた構成としたものである。
プラグインされたモータファンユニットからの風は、一旦、圧力部屋内に入り、ここから、サブラック装置内に入る。これによって、風はプラグインされている全部のプラグインユニットの内部を等しく吹き上がって、プラグインされている各プラグインユニットを均一に強制空冷させることが出来る。
付記13の発明は、付記12の通信装置において、
各モータファンユニットは、上面に、モータファンを囲むパッキンが組み込まれており、先端の上面が傾斜しているスライダ部材を有し
プラグインされた状態で、パッキンが圧縮され、上記スライダ部材が空気溜め部屋部材の下面に押し当たった状態となる構成としたものである。
プラグインされたモータファンユニットからの風は、外に漏れないで空気溜め部屋部屋内に入る。よって、モータファンユニットが発生させた風が、プラグインユニットの空冷に無駄なく有効に利用される。
付記14の発明は、付記12の通信装置において、
プラグインユニットと同じサイズであり、風が通り抜ける抵抗が、プラグインユニットと同じとされたフィラープラグインユニットを、上記サブラック装置の内部のうち、プラグインユニットがプラグイン実装されていない部分にプラグイン実装された構成としたものである。
サブラック装置の内部の一部に空きができた場合には、この空きの部分の風の流れの抵抗は小さいため、モータファンユニットが発生させた風は、主にもにこの空きの部分を通過し、プラグインユニットの強制空冷の効果は低い。
しかし、付記14に係る発明のように、実装されたプラグインユニットの数が少ない場合にも、空いた場所にはフィラープラグインユニットを実装することによって、風の流れの抵抗が小さい部分が形成されず、よって、モータファンユニットが発生させた風は各プラグインユニット内に送り込まれ、プラグインユニットは効率的に強制空冷される。
付記15の発明は、バックワイヤリングボード側コネクタが実装してあるバックワイヤリングボードを有する箱形状のサブラック装置内に挿入されてプラグインユニット側コネクタを上記コネクタバックワイヤリングボード側コネクタと接続されて実装されるプラグインユニットにおいて、
フロント部材は、カードレバー組立体を有し、
カードレバー組立体は、カードレバー本体と、カードレバー本体に回動可能に支持されている補助レバーとよりなり、
補助レバーのフック部がフロント部材の凸部を係止している状態で、補助レバーのフック部は、補助レバーのカードレバー本体に対する回動中心に対してプラグインユニットの奥行き方向上に位置しており、
且つ、フック部は弾性変形する枠部に形成してある構成としたものである。プラグインユニットがラック装置から抜け出す力が作用しても、フック部は凸部から外れない。ロック状態に維持され、プラグインユニットの実装の信頼性は高い。
10 通信装置
11 サブラック装置
16 バックワイヤリングボード用枠板
16b リブ
16c、16d 横リブ部
16e 細長い開口
22 空気溜まり部屋形成部材
23 空気溜まり部屋
30 コネクタ
40、120 通信用プラグインユニット
41 プラグインユニット本体
42 ケース組立体
43 フロント部材
43h 凸部
44 プリント板組立体
46,47 水平アーム組立体
48,49 垂直柱組立体
52,53 カードレバー組立体
80 ケース
101、102 板ばね部材
101a,102a V字形状の板ばね片
121 光電気変換モジュール
140 モータファンプラグインユニット
144 モータファン
145 パッキン
146 蓋部材
170 カードレバー本体
180 補助レバー
182 ノブ部
183 フック部

Claims (1)

  1. コネクタが実装してあるバックワイヤリングボードを有し且つガイドレール部を有する箱形状のサブラック装置と、サブラック装置内にその前面側から上記ガイドレール部に沿って挿入されて実装されている複数のプラグインユニットとよりなる通信装置において、
    横に並んでいるガイドレール部の下側に、全体を覆う大きさである空気溜め部屋を形成する空気溜め部屋部材を有し、
    モータファンの上板の上面を覆うパッキンを有し、該パッキンの上面に蓋部材を有するモータファンユニットが前記空気溜め部屋部材の下側にプラグインされた状態では、前記パッキンは前記上板に押し付けられ、前記蓋部材が前記空気溜め部屋部材の下面に押し付けられる構成とした通信装置。
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