JP4592703B2 - 移動通信システム、無線制御局、無線基地局、移動局及び移動通信方法 - Google Patents

移動通信システム、無線制御局、無線基地局、移動局及び移動通信方法 Download PDF

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Description

本発明は、移動通信システム、無線制御局、無線基地局、移動局及び移動通信方法に関する。
従来、移動通信システムでは、個別チャネルを設定する際、無線制御局が、上りユーザデータの伝送速度を決定し、決定した上りユーザデータの伝送速度をレイヤ3(RRC:Radio Resource Control layer)のメッセージを用いて、基地局及び移動局に通知するように構成されている。また、個別チャネル設定後も、無線制御局は、状況の変化に応じて、上りユーザデータの伝送速度制御を行うように構成されている。
特に、データ通信では、音声通話やテレビ電話通話に比べて、バースト的なトラヒックが発生する可能性が高い。そのため、高速に伝送速度を変更することが望まれている。
しかし、無線制御局は、1台で多くの無線基地局を制御しているため、高速な伝送速度の変更(例えば1〜100ミリ秒程度)を行うことは、処理負荷、処理遅延等の観点から困難である。また、処理負荷、処理遅延を克服するために、装置コストやネットワーク回線の運用コストが大幅に高くなるおそれがある。
そのため、従来の移動通信システムでは、数100ミリ秒〜数秒オーダーで、上りユーザデータの伝送速度変更が行われている。具体的には、図1(a)に示すように、バースト的な上りユーザデータの伝送を行う必要が生じた場合には、図1(b)又は(c)に示すいずれかの方法が用いられている。
図1(b)に示す方法は、上りユーザデータの伝送速度を低速にし、高遅延、低伝送効率を許容して送信する方法である。
図1(c)に示す方法は、高速伝送が可能なだけリソース(無線リソース及び無線基地局のハードウェアリソース)を確保して、上りユーザデータの伝送速度を高速にし、空き時間のリソースが無駄になることを許容して送信する方法である。
このように、いずれの方法も十分ではなかったため、上りユーザデータの伝送速度を適切に制御し、かつ、無線リソースを有効活用する方法が、第3世代移動通信システムの国際標準化団体である3GPP及び3GPP2において検討されてきた。
具体的には、「上り回線エンハンスメント」と呼ばれる検討の中で、無線基地局と移動局との間のレイヤ1及びMACサブレイヤにおける高速な上りユーザデータの伝送速度制御方法として、「Dedicated rate control」及び「Common rate control」が提案されている。
「Dedicated rate control」は、無線基地局が、あるタイミング毎に各移動局における上りユーザデータの伝送速度を決定し、各移動局にその伝送速度を、汎用的な共通チャネルSCCPCH(Secondary Common Control Physical Channel)により通知する方法である。
移動局は、指定された伝送速度で上りユーザデータを送信する。無線基地局は、無線基地局に接続中の全ての移動局に毎回送信機会を与えてもよく、一部の移動局に順番に送信機会を与えてもよい。
通常、無線基地局は、UP/DOWN/KEEPコマンドを用いて、移動局における上りユーザデータの伝送速度を変化させるが、この方法による問題点(コマンドの受信誤りの蓄積等)の対策方法も提案されている(例えば、非特許文献1参照)。
「Common rate control」は、無線基地局が、通信中の移動局に共通する情報として、上りユーザデータの伝送速度や当該伝送速度の計算に必要な情報(以下「伝送速度情報」という)を報知する方法である。
各移動局は、受信した伝送速度情報に基づいて、上りユーザデータの伝送速度を決定する。Common rate controlは、例えば、SCCPCHに設定されるUE−ID(User Equipment−ID)に、複数のセルに在圏する全てのユーザを示す識別子「Common」を設定することにより実現できる。
また、SCCPCHにおいて、各セルに共通する総伝送速度を周期的に更新して送信し、個別チャネルにおいて、各移動局における上りユーザデータの伝送速度の占有率を送信することにより、無線リソースの有効利用を図る方法も提案されている(例えば、非特許文献2参照)。
[非特許文献1]3GPP TSG−RAN WG1 R1−030709
[非特許文献2]3GPP TSG−RAN WG1 R2−041729
しかしながら、従来提案されてきた上りユーザデータの伝送速度制御方法は、いずれもSCCPCHを用いるものであった。SCCPCHは、様々な用途に柔軟に対応できることから、TFCI(Transport Format Combination Indicator)等のオーバーヘッドが多数付加されてしまう傾向にある。
そのため、上りユーザデータの伝送速度制御に関する制御データを更にSCCPCHに設定することにより(例えば、UE−IDへの識別子「Common」の設定等)、下りリンクの送信電力が増大し、下りリンク容量が圧迫されるおそれがあった。
特に、優先度のクラスを設ける場合には、優先度クラス毎の伝送速度情報をSCCPCHにより送信する必要があり、下りリンクの送信電力の更なる増大、下りリンク容量の更なる圧迫を招くおそれがあった。
また、SCCPCHでは、ターボ符号、畳み込み(Convolutional)符号を用いられる。そのため、伝送速度情報の上位ビットと下位ビットで品質に差をつけることができず、ビット誤りが発生した場合、正しい伝送伝送情報との誤差が大きくなってしまう可能性もあった。
そこで、本発明は、以上の点に鑑みてなされたもので、下りリンクへの影響を抑え、上りユーザデータの伝送速度を適切に制御することができる移動通信システム、無線制御局、無線基地局、移動局及び移動通信方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の特徴は、移動通信システムであって、上りチャネルのユーザデータの伝送速度に関する伝送速度情報を移動局に通知するための専用チャネルを前記移動局に送信するように構成されている送信部と、前記移動局が用いる伝送速度情報を決定し、該決定した伝送速度情報を通知する前記専用チャネルの受信を前記移動局に指示するように構成されている伝送速度制御部とを備え、前記送信部は、前記決定した伝送速度情報を通知する専用チャネルを前記移動局に送信するように構成されていることを要旨とする。
本発明の第1の特徴において、前記伝送速度制御部は、前記専用チャネルのコードを通知することによって、前記決定した伝送速度情報を通知する前記専用チャネルの受信を前記移動局に指示するように構成されていてもよい。
本発明の第1の特徴において、前記伝送速度制御部は、前記移動局が行う通信の優先度又は干渉量の少なくとも1つに基づいて、前記移動局が用いる伝送速度情報を決定するように構成されていてもよい。
本発明の第1の特徴において、前記送信部は、通信の優先度と前記専用チャネルとの対応付けを送信するように構成されていてもよい。
本発明の第1の特徴において、前記送信部は、下位ビットが上位ビットよりも高い冗長性を持つ前記専用チャネルを送信するように構成されていてもよい。
本発明の第2の特徴は、無線制御局であって、上りチャネルのユーザデータの伝送速度に関する伝送速度情報を移動局に通知するための専用チャネルを前記移動局に送信するように、無線基地局を制御するように構成されている基地局制御部と、前記移動局が用いる伝送速度情報を決定し、該決定した伝送速度情報を通知する前記専用チャネルの受信を前記移動局に指示するように構成されている伝送速度制御部を備え、前記基地局制御部は、前記決定した伝送速度情報を通知する専用チャネルを前記移動局に送信するように前記無線基地局を制御するように構成されていることを要旨とする。
本発明の第2の特徴において、前記伝送速度制御部は、前記専用チャネルのコードを通知することによって、前記決定した伝送速度情報を通知する前記専用チャネルの受信を前記移動局に指示するように構成されていてもよい。
本発明の第2の特徴において、前記基地局制御部は、前記決定した伝送速度情報を通知する専用チャネルを前記移動局に送信するように前記無線基地局を制御する際に、前記無線基地局に対して前記専用チャネルのコードを通知するように構成されていてもよい。
本発明の第2の特徴において、前記基地局制御部は、通信の優先度と前記専用チャネルとの対応付けを前記移動局に送信するように前記無線基地局を制御するように構成されていてもよい。
本発明の第3の特徴は、無線基地局であって、上りチャネルのユーザデータの伝送速度に関する伝送速度情報を移動局に通知するための専用チャネルを前記移動局に送信するように構成されている送信部を備え、前記送信部は、前記移動局毎に、無線制御局から通知されたコードを用いて、該移動局が用いる伝送速度情報を通知する前記専用チャネルを送信するように構成されていることを要旨とする。
本発明の第3の特徴において、前記送信部は、通信の優先度と前記専用チャネルとの対応付けを送信するように構成されていてもよい。
本発明の第4の特徴は、移動局であって、上りチャネルのユーザデータの伝送速度に関する伝送速度情報を移動局に通知するための専用チャネルを受信するように構成されている受信部と、前記専用チャネルにより通知された伝送速度情報を用いて前記ユーザデータを送信するように構成されている送信部とを備えることを要旨とする。
本発明の第4の特徴において、前記受信部は、無線制御局から通知されたコードを用いて、前記移動局毎に送信される前記専用チャネルを受信するように構成されていてもよい。
本発明の第4の特徴において、前記受信部は、通信の優先度と前記専用チャネルとの対応付けを受信し、該対応付けに基づいて、前記専用チャネルを受信するように構成されていてもよい。
本発明の第5の特徴は、移動通信方法であって、上りチャネルのユーザデータの伝送速度に関する伝送速度情報を移動局に通知するための専用チャネルを前記移動局に送信する工程と、前記移動局が用いる伝送速度情報を決定し、該決定した伝送速度情報を通知する前記専用チャネルの受信を前記移動局に指示する工程とを備え、前記送信する工程において、前記決定した伝送速度情報を通知する専用チャネルを前記移動局に送信することを要旨とする。
図1(a)乃至図1(c)は、従来の移動通信システムによって行われる伝送速度制御を説明するための図である。 図2は、本発明の一実施形態に係る移動通信システムの全体構成図である。 図3は、本発明の一実施形態に係る移動通信システムで用いられるチャネル構成を説明するための図である。 図4は、本発明の一実施形態に係る移動通信システムで用いられる下りチャネルとコードとの対応関係を示す図である。 図5(a)は、本発明の一実施形態に係る移動通信システムで用いられるTrBLK番号とTrBLKサイズとの対応関係を示す図であり、図5(b)は、本発明の一実施形態に係る移動通信システムで用いられる送信電力比番号と送信電力比との対応関係を示す図である。 図6は、本発明の一実施形態に係る移動通信システムで用いられるTrBLK番号又は送信電力比番号と符号化後ビット系列との対応関係を示す図である。 図7(a)、図7(b)及び図7(c)は、本発明の一実施形態に係る移動通信システムで用いられるE−AGCHのフォーマットを示す図である。 図8は、本発明の一実施形態に係る無線制御局の構成を示すブロック図である。 図9は、本発明の一実施形態に係る移動通信システムによって行われる伝送速度制御による干渉量の変動を示す図である。 図10は、本発明の一実施形態に係る無線基地局の構成を示すブロック図である。 図11は、本発明の一実施形態に係る移動局の構成を示すブロック図である。 図12は、本発明の一実施形態に係る移動通信方法の手順を示すシーケンス図である。
(本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの構成)
図2に示すように、本発明の第1の実施形態に係る移動通信システム100は、複数の移動局10a,10b,10cと、無線基地局20と、無線制御局30と、交換機網40とを備える。移動通信システム100は、移動局10a〜10cと無線基地局20との間の無線アクセス方式として、CDMA(Code Division Multiple Access)を用いる。
移動局10a〜10cは、それぞれ、無線チャネルを用いて無線基地局20との間でユーザデータや制御データを送受信するように構成されている。
無線チャネルには、移動局10a〜10cから無線基地局20に上りデータを送信する上りチャネルと、無線基地局20から移動局10a〜10cに下りデータを送信する下りチャネルがある。
また、無線チャネルには、各移動局10a〜10cに個別の個別チャネル1a〜1cと、複数の移動局10a〜10cに共通する共通チャネルとがある。個別チャネル1a〜1cは、各移動局10a〜10cに個別に割り当てられる双方向のチャネルである。双方向のチャネルとは、上りチャネルと下りチャネルを含むチャネルである。
なお、無線チャネルとして、図3に示すような下り共有チャネル3と、下り共有チャネル3に付随する付随個別チャネル2a〜2cを用いてもよい。下り共有チャネル3は、高速な下りリンクの共有チャネルであり、例えば、3GPPにおいて標準化されているHS−DSCH(High Speed−Downlink Shared CHannel)を用いることができる。下り方向のユーザデータや制御データは、主に下り共有チャネル3を用いて送信される。
付随個別チャネル2a〜2cは、下り共有チャネル3を用いて通信を行う各移動局10a〜10cに個別に割り当てられる双方向のチャネルである。付随個別チャネル2a〜2cの上りチャネルによって、ユーザデータ、パイロットシンボル、付随個別チャネル2a〜2cの下りチャネル送信に用いられる送信電力制御コマンド(TPC)、下り共有チャネル3のスケジューリング情報、適用変調・符号化に用いられる下り品質情報等が伝送される。付随個別チャネル2a〜2cの下りチャネルによって、付随個別チャネル2a〜2cの上りチャネル送信に用いられる送信電力制御コマンド(TPC)等が伝送される。なお、図3において、点線で示されている下り共有チャネル3は、移動局10bに割り当てられてない状態を示す。
更に、移動通信システム100では、上りチャネルのユーザデータの伝送速度に関する伝送速度情報を移動局に通知するための専用チャネル4が、移動局10a〜10cに送信される。専用チャネル4は、下りチャネルである。
例えば、図2では、専用チャネル4は、個別チャネル1a〜1cにおける上りチャネルのユーザデータの伝送速度に関する伝送速度情報を通知する。図3では、専用チャネル4は、付随個別チャネル2a〜2cにおける上りチャネルのユーザデータの伝送速度に関する伝送速度情報を通知する。なお、ユーザデータの送信に用いる上りチャネルは、図2、図3に示す上りチャネルに限定されず、種々の上りチャネルを用いることができる。
無線基地局20は、移動局10a〜10cと無線通信を行う。無線制御局30は、移動局10a〜10cと無線基地局20とを制御し、移動局10a〜10cと無線基地局20との間の無線通信を制御する。無線制御局30は、無線基地局20の上位に位置する。交換機網40は、交換機を含むコアネットワークである。
次に、専用チャネル4について詳細に説明する。
専用チャネル4は、通知する伝送速度情報毎に設けられることが好ましい。例えば、専用チャネル4には、優先度クラス「高」における伝送速度情報を通知する専用チャネル4や、優先度クラス「低」における伝送速度情報を通知する専用チャネル4が含まれる。
更に、各伝送速度情報の専用チャネル4(各伝送速度情報を通知するための専用チャネル4)は、移動局が行う通信の優先度と対応付けて設けられることが好ましい。
移動局が行う通信の優先度は、例えば、移動局が送信する上りユーザデータのサービス品質(QoS:Quality Of Service)のクラス等に基づいて設定される優先度や、移動局のユーザが契約している通信サービス内容等に基づいて設定される優先度を用いることができる。
例えば、専用チャネル4として、E−AGCH(Enhanced Absolute Grant Channel)や、CRGCH(Common Rate Grant Channel)を設けることができる。
図4は、OVSF(Orthogonal Variable Spreading Factor)コード(拡散符号)と、各コードが割り当てられた下りチャネルとの関係を示す。
例えば、移動通信システム100において設定可能な優先度クラスが、最大8個の場合、移動通信システム100は、8個以下の優先度クラスを設定すればよく、8個の優先度クラスを必ずしも設定する必要はない。
図4において、設定可能な優先度クラスの数は、最大8個であるが、優先度が高い優先度クラス「高」と優先度が低い優先度クラス「低」の2つの優先度クラスを設定した場合を示す。
この場合、移動通信システム100では、伝送速度情報を通知する専用チャネル(E−AGCH)として、優先度クラス「高」における伝送速度情報を通知するE−AGCHと、優先度クラス「低」における伝送速度情報を通知するE−AGCHとが設けられる。
このように、各伝送速度情報の専用チャネルは、通信の優先度と対応付けて設けられる。優先度クラスが「高」のE−AGCHは、優先度クラスが「低」のE−AGCHに比べて高速な伝送速度を通知する。一方、優先度クラスが「低」のE−AGCHは、優先度クラスが「高」のE−AGCHに比べて低速な伝送速度を通知する。これにより、優先度クラスによって提供される通信の差別化を図ることができる。
図4の例では、コードC256,1とC256,2は、それぞれ、E−AGCHとE−AGCHとに割り当てられている。コードC256,0は、共通パイロットチャネルに割り当てられている。コードC256,3〜C256,256は、共通パイロットチャネル及びE−AGCH以外のチャネルに割り当てられている。
専用チャネル(E−AGCH)により、伝送速度情報として、例えば、トランスポートブロック(Transport BLocK、以下「TrBLK」と表す)サイズを通知することができる。TrBLKサイズは、1送信時間間隔(Transmission Time Interval、以下「TTI」と表す)におけるデータサイズである。
なお、移動局10a〜10cが、図5(a)に示すように、TrBLK番号と、TrBLKサイズとの対応付けを保持することが好ましい。この場合、無線基地局20は、専用チャネル(E−AGCH)により、伝送速度情報として、TrBLK番号を送信すれば足りるため、下りリンクのデータ量を低減できる。
また、専用チャネル(E−AGCH)により、伝送速度情報として、最大許容伝送速度、最大許容送信電力、個別物理チャネル間の最大許容送信電力比等を送信することができる。
例えば、最大許容送信電力として、E−DPDCH(Enhanced−Dedicated Physical Data Channel)の最大許容送信電力、個別物理チャネル間の最大許容送信電力比として、DPCCH(Dedicated Physical Control CHannel)とE−DPDCHとの最大許容送信電力比等を用いることができる。
かかる場合、移動局10a〜10cが、図5(b)に示すように、最大送信電力比番号と、最大送信電力比との対応付けを保持することが好ましい。この場合、無線基地局20は、専用チャネル(E−AGCH)により、伝送速度情報として、最大送信電力比番号を送信すれば足りるため、下りリンクのデータ量を低減できる。
このように、伝送速度情報とは、上りチャネルのユーザデータの伝送速度に関するあらゆる情報であり、伝送速度そのものや、伝送速度の決定に用いることができるあらゆる情報をいう。なお、E−DPDCHは、上り高効率伝送方式(Enhanced Uplink)に従って、ユーザデータを送信する個別チャネルである。DPCCHは、制御データを送信する個別チャネルである。
専用チャネル(E−AGCH)は、下位ビットが上位ビットよりも高い冗長性を持つことが好ましい。
これによれば、専用チャネルによる信号の誤り訂正符号化時に、上位ビットに下位ビットよりも大きな冗長性を持たせることにより、伝送速度情報の通知に誤りが発生することによる伝送速度の誤差を低減できる。
専用チャネル(E−AGCH)によるTrBLK番号又は最大送信電力比番号の送信は、図6に示すようなTrBLK番号又は最大送信電力比番号を符号化して得られるビット系列を専用チャネル(E−AGCH)を用いて送信することにより行われる。
図6は、TrBLK番号又は最大送信電力比番号と、符号化後のビット系列との対応付けを示す。図6には、拡散符号として(32,5)の直交符号(Orthogonal Code)を用いた場合を示す。
更に、例えば、TTIにおけるユーザデータのシンボル数が30ビットの場合に、下位2ビットをパンクチャし、符号化前の上位ビットの符号化率を符号化前の下位ビットの符号化率よりも大きくしてもよい。以上の例では、上位ビットと下位ビットの符号化率に大きな差分はないが、より大きな差分を与えるようにしてもよい。
専用チャネル(E−AGCH)は、伝送速度或いはE−DPDCHとDPCCH送信電力比等の絶対値を移動局に通知するように構成されている。
この際に、高位のビットが誤った場合には、誤りに与える影響が大きい。例えば、「10101」を送信して、「10100」と受信した場合、誤りの影響は軽微であるが、「00101」と受信した場合には、同じ1ビットの誤りでも,システムに与える影響は大きい。
そこで、高位のビットの冗長度をより大きくして送ることが考えられる。具体的な例を挙げて説明する。
図7(a)に示すように,通常の符号化では、符号化前ビットが、等しく符号化後ビットに分散される。
それに対して、図7(b)及び図7(c)に示すように、符号化後ビットの中で低位にあるビットを間引くことで、相対的に高位のビットの冗長度を増すことが出来る。
次に、無線制御局30、無線基地局20、移動局10a〜10cについて詳細に説明する。無線制御局30は、図8に示すように、基地局インターフェース31と、交換機インターフェース32と、制御部33と、メディア信号処理部34と、MACレイヤ処理部35と、LLCレイヤ処理部36とを備える。
基地局インターフェース31は、無線基地局20とのインターフェースである。基地局インターフェース31は、無線基地局20との間で、制御データやユーザデータを送受信する。交換機インターフェース32は、交換機網40とのインターフェースである。交換機インターフェース32は、交換機網40と制御データやユーザデータを送受信する。
メディア信号処理部34は、音声データや動画データ等に関する信号処理を行うように構成されている。MACレイヤ処理部35は、MAC(Medium Access Control)層における処理を行うように構成されている。LLCレイヤ処理部36は、LLC(論理リンク制御:Logical Link Control)副層における処理を行うように構成されている。
下りチャネルにより移動局10a〜10cに送信される下りユーザデータについては、以下のように処理が行われる。
交換機インターフェース32が、交換機網40からユーザデータを受信する。交換機インターフェース32は、受信したユーザデータをLLCレイヤ処理部36に入力する。LLCレイヤ処理部36は、受信した下りユーザデータについて、LLCヘッダの付加やトレーラの合成等、LLC副層における処理を行う。交換機インターフェース32は、受信した下りユーザデータが音声データや動画データ等の場合には、下りユーザデータをメディア信号処理部34に入力する。
LLCレイヤ処理部36、メディア信号処理部34は、処理後の下りユーザデータをMACレイヤ処理部35に入力する。MACレイヤ処理部35は、優先制御、MACヘッダの付加等のMAC層における処理を行う。MACレイヤ処理部35は、処理後の下りユーザデータを基地局インターフェース31に入力する。基地局インターフェース31は、交換機網40から到着した下りユーザデータを無線基地局20に送信する。
上りチャネルにより移動局10a〜10cから送信された上りユーザデータについては、下りチャネルの場合と逆方向の処理が行われる。
即ち、基地局インターフェース31が、無線基地局20から上りユーザデータを受信する。基地局インターフェース31は、受信した上りユーザデータをMACレイヤ処理部35に入力する。MACレイヤ処理部35は、受信した上りユーザデータについてMAC層における処理を行う。MACレイヤ処理部35は、処理後の上りユーザデータをメディア信号処理部34、又は、LLCレイヤ処理部36に入力する。
LLCレイヤ処理部36、メディア信号処理部34は、それぞれ上りユーザデータについて、LLC副層における処理及びメディア信号処理を行う。LLCレイヤ処理部36、メディア信号処理部34は、処理後の上りユーザデータを交換機インターフェース32に入力する。交換機インターフェース32は、無線基地局20から到着した上りユーザデータを交換機網40に転送する。
制御部33は、発呼、着呼等の呼制御、レイヤ3におけるチャネルの設定、開放等を制御するように構成されている。
また、制御部33は、優先度クラスを設定するように構成されている。制御部33は、基地局インターフェース31、交換機インターフェース32を介して、無線基地局20及び交換機網40との間で移動通信システム100における優先度クラスを設定する。そして、制御部33は、移動局10a〜10cから発呼を受けたときに、その発呼により開始される通信の優先度クラスを決定する。そして、制御部33は、レイヤ3におけるメッセージとして決定した優先度クラスを移動局10a〜10cに通知する。
更に、図8に示すように、制御部33は、基地局制御部33aと伝送速度制御部33bとを備える。
基地局制御部33aは、伝送速度情報を移動局に通知するための専用チャネル(E−AGCH)を移動局10a〜10cに送信するように、無線基地局20を制御する。
更に、専用チャネル(E−AGCH)が、伝送速度情報毎に設けられる場合、基地局制御部33aは、通信の優先度と専用チャネル(E−AGCH)との対応付けを移動局10a〜10cに送信するように、無線基地局20を制御できる。
具体的には、まず、伝送速度制御部33bは、優先度クラス毎に伝送速度情報を設定する。伝送速度制御部33bは、設定した伝送速度情報毎に、即ち、優先度クラス毎に、専用チャネル(E−AGCH)を設定する。更に、伝送速度制御部33bは、専用チャネル(E−AGCH)にコードを割り当てる。
例えば、伝送速度制御部33bは、優先度クラス「高」の伝送速度情報と優先度クラス「低」の伝送速度情報を設定する。伝送速度制御部33bは、伝送速度情報を設定した優先度クラス「高」に専用チャネルとして「E−AGCH」を、優先度クラス「低」に専用チャネルとして「E−AGCH」を設定する。
そして、伝送速度制御部33bは、図4に示すように、「E−AGCH」にコードC256,1を割り当て、「E−AGCH」にコードC256,2を割り当てる。
このように、伝送速度制御部33bは、伝送速度情報毎に専用のチャネルとなるようにE−AGCHにコードを割り当てる。
そして、基地局制御部33a、伝送速度制御部33bは、図4に示すような下りチャネルとコードとの対応付けを保持する。
更に、基地局制御部33a、伝送速度制御部33bは、優先度クラスと専用チャネル(E−AGCH)との対応付けを保持する。なお、伝送速度制御部33bは、各専用チャネル(E−AGCH、E−AGCH)により通知する伝送速度情報を定期的に更新してもよい。
基地局制御部33aは、専用チャネルであるE−AGCHとE−AGCHに割り当てられているコードC256,1とC256,2を、無線基地局20に通知し、専用チャネル(E−AGCH、E−AGCH)を全ての移動局10a〜10cに送信するように、無線基地局20に指示する。
この場合、基地局制御部33aは、優先度クラス「高」とE−AGCHとの対応付け、優先度クラス「低」とE−AGCHとの対応付けを、無線基地局20に通知し、優先度クラスと専用チャネルとの対応付けを、全ての移動局10a〜10cに送信するように無線基地局20に指示する。
あるいは、専用チャネル(E−AGCH)が、伝送速度情報毎に設けられる場合に、伝送速度制御部33bは、各移動局10a〜10cが用いる伝送速度情報をそれぞれ決定し、その決定した伝送速度情報を通知する専用チャネル(E−AGCH)の受信を各移動局10a〜10cに指示することもできる。
この場合、基地局制御部33aは、移動局毎に決定した伝送速度情報を通知する専用チャネル(E−AGCH)を、各移動局に送信するように、無線基地局20を制御する。
伝送速度制御部33bは、移動局10a〜10cから上りユーザデータ送信用の上りチャネルの設定要求を受けたときや、移動局10a〜10cから位置登録要求を受けたとき等に、その移動局10a〜10cが行う通信の優先度クラスに基づいて、移動局10a〜10cが用いる伝送速度情報を決定できる。
即ち、伝送速度制御部33bは、移動局10a〜10cが、上りユーザデータの送信を開始する際や、無線基地局20との接続を確立する際に、伝送速度情報を決定できる。
伝送速度制御部33bは、移動局毎に伝送速度情報を決定してもよく、同じ優先度クラスに属する複数の移動局群毎に伝送速度情報を決定し、複数の移動局について一括して伝送速度情報を決定してもよい。
また、伝送速度制御部33bは、チャネルの設定要求や位置登録要求を受けたとき、あるいは、通信開始後に、移動局10a〜10cが用いる上りチャネルの干渉量に基づいて、移動局10a〜10cが用いる伝送速度情報を決定してもよい。
干渉量(ノイズライズ)としては、例えば、干渉電力、CIR(Carrier to Interference Ratio)、SIR(Signal to Interference Ratio)、SN(Signal to Noise)比等を用いることができる。伝送速度制御部33bは、無線基地局20から干渉量を取得できる。
伝送速度制御部33bは、例えば、図9における矢印Aが示すように、干渉量が、点線で示される許容値を越える場合、通信中の移動局10a〜10cの伝送速度が現在よりも遅くなるように伝送速度情報に変更する。
その後、図9における矢印Bが示すように、干渉量が、許容値よりを下回り、余裕が生じた場合には、通信中の移動局10a〜10cの伝送速度が現在よりも速くなるように伝送速度情報に変更する。
再度、図9における矢印Cが示すように、干渉量が、許容値を越えてしまった場合には、通信中の移動局10a〜10cの伝送速度が現在よりも遅くなるように、再度、伝送速度情報に変更する。
なお、図9において、縦軸は干渉量であり、横軸は時間である。
このように、干渉量が許容値を越えない範囲内で、最大限の伝送速度を移動局10a〜10cが使用可能なように制御することにより、上りチャネルを有効活用でき、効率的な上りユーザデータの送信が可能となる。
伝送速度制御部33bは、優先度クラス、干渉量以外にも、移動局10a〜10cが接続する無線基地局20の無線リソース、移動局10a〜10cの送信電力や送信処理能力、通信の上位アプリケーションが必要とする伝送速度に基づいて、各移動局10a〜10cに通知する伝送速度情報を決定できる。
このように、移動通信システム100では、通信の優先度や干渉量等を考慮した適切な伝送速度の制御が可能となる。
そして、伝送速度制御部33bは、決定した伝送速度情報を通知する専用チャネル(E−AGCH)を移動局10a〜10cに通知し、専用チャネル(E−AGCH)としてそのチャネルだけを受信するように、移動局10a〜10cに指示する。
即ち、伝送速度制御部33bは、無線基地局20を介して移動局10a〜10cに受信すべき専用チャネルを指定する受信指示を行う。
更に、基地局制御部33aが、伝送速度制御部33bが決定した伝送速度情報を通知する専用チャネル(E−AGCH)を無線基地局20に通知し、そのE−AGCHを移動局10a〜10cに送信するように、無線基地局20に指示する。
例えば、移動局10aの通信の優先度クラスが「高」の場合には、伝送速度制御部33bは、E−AGCHのコードC256,1を、無線基地局20を介して移動局10aに通知し、E−AGCHを受信するように指示する。
更に、基地局制御部33aが、E−AGCHのコードC256,1を、無線基地局20に通知し、E−AGCHを移動局10aに送信するように指示する。
あるいは、移動局10aの干渉量が、許容値を超える場合には、伝送速度制御部33bは、現在よりも伝送速度が低くなるような伝送速度情報を通知するE−AGCHのコードC256,2を、無線基地局20を介して移動局10aに通知する。これにより、伝送速度制御部33bは、移動局10aが受信すべき専用チャネルをE−AGCHに変更するように指示する。
更に、基地局制御部33aが、E−AGCHのコードC256,2を、無線基地局20に通知し、移動局10aに送信するE−AGCHをE−AGCHに変更するように指示する。なお、このような制御部33から無線基地局20への指示等は、制御データとして基地局インターフェース31を介して無線基地局20に送信される。
無線基地局20は、図10に示すように、HWYインターフェース21と、制御部22と、ベースバンド信号処理部23と、送受信部24と、アンプ部25と、送受信アンテナ26とを備える。
HWYインターフェース21は、無線制御局30とインターフェースである。HWYインターフェース21は、無線制御局30との間で制御データやユーザデータを送受信するように構成されている。
ベースバンド信号処理部23は、移動局10a〜10cに送信するユーザデータ及び制御データに対する信号処理や、移動局10a〜10cから受信したベースバンド信号に対する信号処理を行うように構成されている。ここで、ベースバンド信号処理部23が行う信号処理は、レイヤ1における信号処理である。
送受信部24は、移動局10a〜10cとの間で、無線によりユーザデータ及び制御データを送受信するように構成されている。アンプ部25は、信号を増幅し、送受信アンテナ26を介して移動局10a〜10cとの間で信号を送受信するように構成されている。
下りチャネルにより移動局10a〜10cに送信されるデータ(下りユーザデータ及び制御データ)については、以下のように処理が行われる。
HWYインターフェース21は、下りチャネルにより移動局10a〜10cに送信される下りユーザデータを無線制御局30から受信し、ベースバンド信号処理部23に入力する。制御部22は、下りチャネルにより移動局10a〜10cに送信される制御データをベースバンド信号処理部23に入力する。ベースバンド信号処理部23は、データについて、例えば、誤り訂正符号化、データ変調、拡散等の信号処理を行う。
ベースバンド信号処理部23は、信号処理後のベースバンド信号を送受信部24に入力する。送受信部24は、ベースバンド信号を無線周波数帯域の信号に変換する。送受信部24は、変換後の信号をアンプ部25に入力し、アンプ部25、送受信アンテナ26を介して移動局10a〜10cに信号を送信する。アンプ部25は、信号を増幅し、送受信アンテナ26を介して移動局10a〜10cに送信する。
上りチャネルにより移動局10a〜10cから送信されたデータ(上りユーザデータ及び制御データ)については、以下のように処理が行われる。
アンプ部25は、送受信アンテナ26が受信した信号を増幅し、送受信部24に入力する。送受信部24は、送受信アンテナ26、アンプ部25を介して移動局10a〜10cからの信号を受信する。送受信部24は、受信した信号をベースバンド信号に変換し、ベースバンド信号処理部23に入力する。具体的には、送受信部24は、検波、フィルタリング、量子化等を行って、ベースバンド信号を抽出する。
ベースバンド信号処理部23は、ベースバンド信号について、逆拡散、RAKE合成、誤り訂正復号等の信号処理を行う。ベースバンド信号処理部23は、信号処理後の上りユーザデータをHWYインターフェース21に入力し、信号処理後の制御データを制御部22に入力する。HWYインターフェース21は、無線制御局30に上りユーザデータを転送する。なお、上りユーザデータのHWYインターフェース23を介した無線制御局30への転送においては、MAC−e機能がベースバンド信号処理部23を操作する。
制御部22は、発呼、着呼等の呼制御等の各種制御を行う。制御部22は、無線基地局20におけるベースバンド信号処理部23や送受信部24の状態管理や、レイヤ3によるハードウェアのリソース割当等を行う。制御部22は、ベースバンド信号処理部23、送受信部24、アンプ部25を介して、移動局10a〜10cと呼制御に関する制御データ等のやりとりを行う。制御部22は、HWYインターフェース21を介して、無線制御局30と呼制御に関する制御データ等のやりとりを行う。
また、送受信部24は、上りチャネルのユーザデータの伝送速度に関する伝送速度情報を移動局に通知するための専用チャネル(E−AGCH)を移動局10a〜10cに送信する送信部として機能する。
更に、専用チャネル4が伝送速度情報毎に設けられる場合、送受信部24は、通信の優先度と専用チャネル(E−AGCH)との対応付けを送信できる。
例えば、制御部22が、無線制御局30の基地局制御部33aから、専用チャネル、E−AGCHとE−AGCHに割り当てられているコードC256,1とC256,2の通知を受け、専用チャネル(E−AGCH、E−AGCH)の送信の指示を受ける。
制御部22は、指示に従って、送受信部24に専用チャネル(E−AGCH、E−AGCH)の送信を指示する。そして、送受信部24が、制御部22の指示に従って、専用チャネル(E−AGCH、E−AGCH)を移動局10a〜10cに送信する。
具体的には、送受信部24は、図6に示したTrBLK番号又は最大送信電力比番号を符号化したビット系列を含むE−AGCH、E−AGCHを全移動局10a〜10cに送信して報知する。
送受信部24は、専用チャネル(E−AGCH、E−AGCH)の送信前に、各専用チャネルに割り当てられているコードC256,1、C256,2を移動局10a〜10cに送信し、通知しておく。
制御部22は、基地局制御部33aから、優先度クラス「高」とE−AGCHとの対応付け、優先度クラス「低」とE−AGCHとの対応付けの通知を受け、優先度クラスと専用チャネル(E−AGCH)との対応付けの送信の指示を受ける。この場合、制御部22は、指示に従って、送受信部24に対応付けの送信を指示する。
そして、送受信部24は、制御部22の指示に従って、優先度クラス「高」とE−AGCHのコードC256,1との対応付け、優先度クラス「低」とE−AGCHのコードC256,2との対応付けを含む報知チャネルを全移動局10a〜10cに送信して報知する。このようにして、無線基地局20は、各セルにおける報知チャネルを用いて優先度クラスと対応する専用チャネル(E−AGCH)のコードとのマッピングを通知する。
また、専用チャネル(E−AGCH)が伝送速度情報毎に設けられる場合、送受信部24は、移動局毎に、その移動局が用いる伝送速度情報を通知する専用チャネル4を送信してもよい。
このとき、各移動局が用いる伝送速度情報の決定、決定した伝送速度情報を通知する専用チャネル(E−AGCH)の受信の各移動局10a〜10cへの指示は、無線制御局30が行ってもよく、無線基地局20が行ってもよい。
例えば、無線制御局30が、移動局10aが用いる専用チャネル(E−AGCH)としてE−AGCHを決定した場合、制御部22は、無線制御局30の基地局制御部33aから、伝送速度制御部33bが決定した伝送速度情報を通知するE−AGCHに割り当てられているコードC256,1の通知を受け、E−AGCHの送信の指示を受ける。
制御部22は、指示に従って、送受信部24にE−AGCHを移動局10aに送信するよう指示する。そして、送受信部24が、制御部22の指示に従って、E−AGCHを移動局10aに送信する。なお、この場合、無線制御局30の伝送速度制御部33bからの移動局10aへの指示(E−AGCHの受信指示)は、送受信部24により移動局10aに送信される。
一方、無線基地局20が決定を行う場合、制御部22が、移動局10a〜10cが用いる伝送速度情報をそれぞれ決定し、決定した伝送速度情報を通知する専用チャネル(E−AGCH)の受信を各移動局10a〜10cに指示する伝送速度制御部として機能する。
制御部22は、無線制御局30の伝送速度制御部33bと同様にして、伝送速度情報の決定を行い、送受信部24に決定した専用チャネル(E−AGCH)の移動局への送信を指示する。また、制御部22は、移動局に対する決定した専用チャネル(E−AGCH)の受信指示を制御データとして生成する。生成した制御データは、送受信部24により送信される。
なお、制御部22が、干渉量に基づいて専用チャネル(E−AGCH)を選択する場合、ベースバンド信号処理部23から干渉量を取得する。ベースバンド信号処理部23は、送受信部24から入力される受信信号に基づいて、上りチャネルにおける干渉量を測定する。また、送受信部24は、決定した専用チャネル(E−AGCH)の送信前に、その専用チャネル(E−AGCH)に割り当てられているコードを送信対象の移動局に通知しておく。
移動局10aは、図11に示すように、バスインターフェース11と、制御部12と、ベースバンド信号処理部13と、送受信部14と、アンプ部15と、送受信アンテナ16と、バッファ11aとを備える。
なお、図11には、移動局10aにおける無線通信機能部分のみを示す。また、移動局10b,10cも、移動局10aと同様の構成を備える。
バスインターフェース11は、他の機能部とのインターフェースである。
ベースバンド信号処理部13は、無線基地局20に送信するユーザデータ及び制御データに対する信号処理や、無線基地局20から受信したベースバンド信号に対する信号処理を行うように構成されている。ベースバンド信号処理部13が行う信号処理は、レイヤ1における信号処理である。
送受信部14は、無線基地局20との間で、無線によりユーザデータ及び制御データを送受信するように構成されている。アンプ部15は、信号を増幅し、送受信アンテナ16を介して無線基地局20との間で信号を送受信するように構成されている。バッファ11aは、移動局10aによって送信される上りユーザデータを蓄積するように構成されている。
上りチャネルにより移動局10aから送信するデータ(上りユーザデータ及び制御データ)については、以下のように処理が行われる。
バスインターフェース11は、入力部や外部装置等の他の機能部から上りユーザデータ等を取得し、バッファ11aに格納する。ベースバンド信号処理部13は、バッファ11aから上りユーザデータを取得する。制御部12は、無線基地局20に送信する制御データをベースバンド信号処理部13に入力する。ベースバンド信号処理部13は、データについて、例えば、誤り訂正符号化、データ変調、拡散等の信号処理を行う。
ベースバンド信号処理部13は、信号処理後のベースバンド信号を送受信部14に入力する。送受信部14は、ベースバンド信号を無線周波数帯域の信号に変換する。送受信部14は、変換後の信号をアンプ部15に入力し、アンプ部15、送受信アンテナ16を介して無線基地局20に信号を送信する。アンプ部15は、信号を増幅し、送受信アンテナ16を介して無線基地局20に送信する。
下りチャネルにより無線基地局20から送信されたデータ(下りユーザデータ及び制御データ)については、以下のように処理が行われる。
アンプ部15は、送受信アンテナ16が受信した信号を増幅し、送受信部14に入力する。送受信部14は、送受信アンテナ16、アンプ部15を介して無線基地局20からの信号を受信する。送受信部14は、受信した信号をベースバンド信号に変換し、ベースバンド信号処理部13に入力する。具体的には、送受信部14は、検波、フィルタリング、量子化等を行って、ベースバンド信号を抽出する。
ベースバンド信号処理部13は、ベースバンド信号について、逆拡散、RAKE合成、誤り訂正復号等の信号処理を行う。ベースバンド信号処理部13は、信号処理後のユーザデータをバスインターフェース11に入力し、信号処理後の制御データを制御部12に入力する。バスインターフェース11は、出力部や外部装置等の他の機能部に下りユーザデータを出力する。制御部12は、発呼、着呼等の呼制御等の各種制御を行う。
また、送受信部14は、上りチャネルのユーザデータの伝送速度に関する伝送速度情報を移動局に通知するための専用チャネル(E−AGCH)を受信する受信部として機能する。更に、送受信部14は、専用チャネル(E−AGCH)により通知された伝送速度情報を用いて上りユーザデータを送信する送信部として機能する。
例えば、送受信部14は、無線基地局20から複数の専用チャネル(E−AGCH、E−AGCH)により送信される信号を受信し、ベースバンド信号処理部13に入力する。
ベースバンド信号処理部13は、専用チャネル(E−AGCH、E−AGCH)の受信前に無線基地局20から通知された専用チャネル(E−AGCH、E−AGCH)のコードを用いて逆拡散のためのコードを生成し、逆拡散を行う。
ベースバンド信号処理部13は、逆拡散後のシンボルをRAKE合成し、誤り訂正復号を行って、専用チャネル(E−AGCH、E−AGCH)にマッピングされ、送信された伝送速度情報を取得する。
送受信部14は、専用チャネル(E−AGCH、E−AGCH)を定期的に受信してもよく、専用チャネル(E−AGCH、E−AGCH)により通知する伝送速度情報の更新周期に従って受信してもよい。そして、ベースバンド信号処理部13は、伝送速度情報を定期的に又は更新周期毎に取得する。
ベースバンド信号処理部13は、復号により取得した伝送速度情報を制御部12に入力する。制御部12は、専用チャネル(E−AGCH、E−AGCH)により取得した伝送速度情報の中から、移動局10aが用いる伝送速度情報を決定する。
例えば、制御部12は、移動局10aが行う通信の優先度クラス、使用中の上りチャネルの干渉量、バッファ11aに蓄積されているユーザデータ量(データサイズ)、移動局10aの送信電力や送信処理能力、通信の上位アプリケーションが必要とする伝送速度等に基づいて、用いる伝送速度情報を決定できる。
更に、制御部12は、決定した伝送速度情報が、伝送速度そのものでない場合には、その伝送速度情報に基づいて伝送速度を決定する。
例えば、伝送速度情報が、図5に示したTrBLK番号の場合、制御部12は、対応するTrBLKサイズを伝送速度として決定する。また、伝送速度情報が、図5に示した最大送信電力比番号の場合、制御部12は、対応する最大送信電力比を伝送速度として決定する。
制御部12は、決定した伝送速度、送信電力、バッファ11aに蓄積されているユーザデータ量等に基づいて、送信フォーマットを決定し、ベースバンド信号処理部13に指示する。
ベースバンド信号処理部13は、決定した送信フォーマットに従って上りユーザデータを含むベースバンド信号を生成し、送受信部14に入力する。
更に、送受信部14は、通信の優先度と専用チャネル(E−AGCH)との対応付けを通知する報知チャネルにより送信される信号を受信できる。この場合も、送受信部14により受信された信号はベースバンド信号処理部13に入力される。ベースバンド信号処理部13は、受信信号を処理し、報知チャネルにより送信された対応付けを復号し、取得する。ベースバンド信号処理部13は、取得した対応付けを制御部12に入力する。
制御部12は、移動局10aが行う通信の優先度クラスと、対応付けに基づいて受信する専用チャネル(E−AGCH)を決定できる。例えば、制御部12は、移動局10aが行う通信の優先度クラスが「高」の場合、優先度クラス「高」と対応付けられているE−AGCHを、受信する専用チャネル(E−AGCH)に決定できる。
制御部12は、決定した専用チャネル(E−AGCH)を受信するように送受信部14に指示する。このようにして、送受信部14は、通信の優先度と専用チャネル(E−AGCH)との対応付けを受信し、その対応付けに基づいて必要な専用チャネル(E−AGCH)だけを受信することができる。
更に、送受信部14は、専用チャネル(E−AGCH)として、移動局毎に送信される専用チャネル(E−AGCH)を受信することが好ましい。無線制御局30や無線基地局20が、移動局10aからチャネルの設定要求を受けたときや、通信開始後の移動局10aが用いる上りチャネルの干渉量の変化に応じて、移動局10aが用いる伝送速度情報を通知する専用チャネル(E−AGCH)を決定し、移動局10aに決定した専用チャネル(E−AGCH)の受信を指示する場合がある。
送受信部14は、無線制御局30や無線基地局20からの専用チャネル(E−AGCH)の受信指示を受信する。この場合も、送受信部14により受信された信号はベースバンド信号処理部13に入力される。
ベースバンド信号処理部13は、受信信号を処理し、受信指示を復号して取得する。ベースバンド信号処理部13は、取得した受信指示を制御部12に入力する。制御部12は、受信指示により指定された専用チャネル(E−AGCH)を受信するように送受信部14に指示する。そして、ベースバンド信号処理部13は、指示された専用チャネル(E−AGCH)に割り当てられているコードを用いて逆拡散を行う。
なお、図8に示す無線制御局30の構成、図10に示す無線基地局20の構成、図11に示す移動局10aの構成については、いくつかの構成が合体していてもよく、1つの構成が分離されていてもよい。
また、各構成は、ハードウェアにより構成されていてもよく、ソフトウェアにより構成されていてもよい。このように、移動局10a〜10cから無線基地局20に対して送信する上りチャネルのユーザデータの伝送速度制御を、移動局10a〜10c、無線基地局20、無線制御局30との間で、レイヤ1及びレイヤ2における制御により実現できる。
(本実施形態に係る移動通信システムの動作)
図12を用いて、移動通信システム100における移動通信方法の手順を説明する。
ステップS101において、移動局10aが発呼して、上りユーザデータを送信する上りチャネルの設定要求を、無線基地局20を介して無線制御局30に送信する。
ステップS102において、無線制御局30は、無線基地局20に対して、コネクション設定要求を送信する。
これに対して、ステップS103において、無線基地局20が、無線制御局30に対して、コネクション設定応答を送信する。これにより、無線基地局20と無線制御局30との間に、移動局10aとの通信のためのコネクションが確立される。
次に、ステップS104において、無線制御局30は、制御データの送受信に用いる制御チャネルの設定要求を、無線基地局20を介して移動局10aに送信する。設定要求には、使用する周波数等が含まれる。
これに対して、ステップS105において、移動局10aが、制御チャネルの設定応答を無線制御局30に送信する。
その後、ステップS106において、移動局10aの通信相手からのユーザデータが、交換機網40から無線制御局30に到着する。
そして、ステップS107において、無線制御局30及び移動局10aは、無線基地局20を介してユーザデータ送受信用の上りチャネルを設定する。なお、上りチャネル設定は、複数の処理により行われる。
ステップS107において、無線制御局30又は無線基地局20のいずれかが、移動局10aがこれから開始する通信の優先度等に基づいて、移動局10aに送信する専用チャネル(E−AGCH)を決定し、そのコードを移動局10aに通知して受信を指示する。
ステップS108において、無線基地局20は、決定した専用チャネル(E−AGCH)を移動局10aに送信する。
ステップS109において、移動局10aは、専用チャネル(E−AGCH)により通知された伝送速度情報に基づいて、使用する伝送速度を決定する。
そして、ステップS110において、移動局10aは、上りチャネルを用いて、決定した伝送速度で上りユーザデータを送信する。
ステップS111において、無線制御局30は、移動局10aから送信された上りユーザデータを交換機網40に転送する。
(本実施形態に係る移動通信システムの作用・効果)
かかる移動通信システム100、無線制御局30、無線基地局20、移動局10a〜10c、移動通信方法(以下、移動通信システム等)によれば、汎用的な共通チャネル(SCCPCH)を用いることなく、伝送速度制御ができる。
そのため、移動通信システム100では、下りリンクの送信電力を低減でき、下りリンク容量の圧迫を低減できる。よって、下りリンクへの影響を抑え、上りチャネルのユーザデータの伝送速度を適切に制御することができる。
また、かかる移動通信システム等によれば、専用チャネル(E−AGCH)が、通知する伝送速度情報毎に設けられ、無線制御局30又は無線基地局20のいずれかが、移動局が用いる伝送速度情報を決定し、決定した伝送速度情報を通知する専用チャネル(E−AGCH)の受信を移動局に指示する。そして、無線基地局20が、決定した伝送速度情報を通知する専用チャネル(E−AGCH)を移動局に送信できる。
そのため、移動通信システム100では、移動局毎に異なる専用チャネル(E−AGCH)を用いることができる。そして、移動局毎に、その移動局が用いる伝送速度情報を通知する専用チャネル(E−AGCH)だけを送信し、移動局10a〜10cも、自身が必要な専用チャネル(E−AGCH)だけを受信することができる。よって、移動通信システム100では、下りリンクの送信電力が更に低減され、下りリンク容量の圧迫が更に低減される。また、シグナリング負荷も軽減される。
また、かかる移動通信システム等によれば、専用チャネル(E−AGCH)が、伝送速度情報毎に設けられる場合、無線基地局20は、報知チャネル等により、通信の優先度と専用チャネルとの対応付けを移動局10a〜10cに送信することもできる。
そのため、移動局10a〜10cは、対応付けに基づいて受信すべき専用チャネル(E−AGCH)を判断し、必要な専用チャネル(E−AGCH)だけを受信することができる。しかも、無線基地局20や無線制御局30が、移動局10a〜10cが受信すべき専用チャネル(E−AGCH)を指示する制御を省略できる。よって、移動通信システム100では、通信の優先度を考慮した適切な伝送速度の制御が可能となると共に、制御負荷を軽減できる。
また、伝送速度制御部が、移動局が行う通信の優先度又は干渉量の少なくとも1つに基づいて、移動局が用いる伝送速度情報を決定する場合、かかる移動通信システムでは、通信の優先度や干渉量を考慮した適切な伝送速度の制御が可能となる。
ここで、移動局が行う通信の優先度は、例えば、移動局が送信する上りユーザデータのサービス品質(QoS)のクラス等に基づいて設定される優先度や、移動局のユーザが契約している通信サービス内容等に基づいて設定される優先度を用いることができる。干渉量としては、例えば、干渉電力、CIR、SIR、SN比等を用いることができる。
また、送信部が、下位ビットが上位ビットよりも高い冗長性を持つ専用チャネルを送信する場合、かかる移動通信システムでは、誤り訂正符号化時に、上位ビットに下位ビットよりも大きな冗長性を持たせることにより、伝送速度情報の通知に誤りが発生することによる伝送速度の誤差を低減できる。
以上説明したように、本発明によれば、上り回線エンハンスメントにおいて、複数のセルに共通した伝送速度情報を送信する専用のチャネルを用意することにより、オーバーヘッドを減らし、下りリンク容量への影響を軽減することができる。
更に、本発明によれば、伝送速度情報を優先度クラス毎に異なる専用チャネルを用いて送信することにより、優先度クラスを最大まで使わない場合に、専用チャネル(E−AGCHH)全体としての送信電力を下げ、下りリンク容量の圧迫を防止できる。従って、移動通信システム100の通信性能(通信容量や品質等)を向上させることができる。
なお、かかる移動通信システム等は、特に、第3世代移動通信システムであるW−CDMAやCDMA2000に有効な技術である。
以上、本発明を実施例により詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本願中に説明した実施例に限定されるものではないということは明らかである。本発明の装置は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。従って、本願の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
以上説明したように、本発明によれば、下りリンクへの影響を抑え、上りユーザデータの伝送速度を適切に制御することができる移動通信システム、無線制御局、無線基地局、移動局及び移動通信方法を提供することができる。

Claims (16)

  1. 無線制御局及び無線基地局を備える移動通信システムであって、
    前記無線制御局は、
    上りチャネルのユーザデータの伝送速度に関する伝送速度情報の通知に専用で用いる専用チャネルのコードを前記無線基地局に通知するように構成されている通知部を備え、
    前記無線基地局は、
    移動局が用いる伝送速度情報を決定するように構成されている伝送速度制御部と、
    前記コードが通知された前記専用チャネルを介して、前記決定した伝送速度情報を前記移動局に送信するように構成されている送信部とを備えることを特徴とする移動通信システム。
  2. 前記送信部は、通信の優先度と前記専用チャネルとの対応付けを前記移動局に送信するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の移動通信システム。
  3. 前記通知部は、通信の優先度と前記専用チャネルとの対応付けを、前記無線基地局を経由して前記移動局に通知するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の移動通信システム。
  4. 前記送信部は、下位ビットが上位ビットよりも高い冗長性を持つ前記専用チャネルを介して、前記決定した伝送速度情報を前記移動局に送信するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の移動通信システム。
  5. 前記専用チャネルは、通信の優先度と対応付けて設けられることを特徴とする請求項1に記載の移動通信システム。
  6. 上りチャネルのユーザデータの伝送速度に関する伝送速度情報の通知に専用で用いる専用チャネルのコードを無線基地局に通知するように構成されている通知部を備えることを特徴とする無線制御局。
  7. 前記通知部は、通信の優先度と前記専用チャネルとの対応付けを、前記無線基地局を介して前記移動局に通知するように前記無線基地局を制御するように構成されていることを特徴とする請求項6に記載の無線制御局。
  8. 前記専用チャネルは、通信の優先度と対応付けて設けられることを特徴とする請求項6に記載の無線制御局。
  9. 上りチャネルのユーザデータの伝送速度に関する伝送速度情報の通知に専用で用いる専用チャネルのコードを移動局に通知するように構成されている通知部と、
    前記移動局が用いる伝送速度情報を決定するように構成されている伝送速度制御部と、
    前記コードが通知された前記専用チャネルを介して、前記決定した伝送速度情報を前記移動局に送信するように構成されている送信部とを備えることを特徴とする無線基地局。
  10. 前記送信部は、通信の優先度と前記専用チャネルとの対応付けを前記移動局に送信するように構成されていることを特徴とする請求項9に記載の無線基地局。
  11. 前記送信部は、下位ビットが上位ビットよりも高い冗長性を持つ前記専用チャネルを介して、前記決定した伝送速度情報を前記移動局に送信するように構成されていることを特徴とする請求項9に記載の無線基地局。
  12. 上りチャネルのユーザデータの伝送速度に関する伝送速度情報の通知に専用で用いる専用チャネルのコードを受信するように構成されている受信部と
    前記コードが通知された前記専用チャネルを介して受信した伝送速度情報を用いて前記ユーザデータを送信するように構成されている送信部とを備えることを特徴とする移動局。
  13. 前記受信部は、通信の優先度と前記専用チャネルとの対応付けを受信し、該対応付けに基づいて、前記専用チャネルを受信するように構成されていることを特徴とする請求項1
    2に記載の移動局。
  14. 前記専用チャネルは、通信の優先度と対応付けて設けられることを特徴とする請求項12に記載の移動局。
  15. 前記受信部は、下位ビットが上位ビットよりも高い冗長性を持つ前記専用チャネルを介して、前記伝送速度情報を受信するように構成されていることを特徴とする請求項12に記載の移動局。
  16. 上りチャネルのユーザデータの伝送速度に関する伝送速度情報の通知に専用で用いる専用チャネルのコード移動局に通知するステップと、
    前記移動局が用いる伝送速度情報を決定するステップと、
    前記コードが通知された前記専用チャネルを介して、前記決定した伝送速度情報を前記移動局に送信するステップとを備えることを特徴とする移動通信方法。
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