JP4592343B2 - 情報処理方法、情報処理装置、及びコンピュータプログラム - Google Patents

情報処理方法、情報処理装置、及びコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は、アンテナを有する複数のリーダ/ライタを備える情報処理装置と無線ICタグとの間で情報を送受信する情報処理方法、該情報処理方法に用いられる情報処理装置、及びコンピュータを情報処理装置として機能させるためのコンピュータプログラムに関する。
近年、物流管理の現場においては、商品に受動型無線ICタグを取り付け、リーダ/ライタで無線ICタグのメモリに内蔵された情報を読み取り、また必要な情報を書き込むことにより、商品を管理している。受動型無線ICタグによる物流管理は、バーコードに取って代わって急速に普及しており、物流管理のみならず様々な場面で用いられるようになってきている。リーダ/ライタと受動型無線ICタグとの間の電力供給は、一般に電磁誘導方式またはマイクロ波方式が用いられている。受動型無線ICタグへの情報の読み取り、書き込みはリーダ/ライタと無線ICタグとの距離に依存する。つまり、リーダ/ライタのアンテナから、無線ICタグのアンテナまでの距離が離れるにつれ、無線ICタグがパワーを受け取ることができなくなり、読み書きの精度が低下することになる。
また、無線ICタグへの情報の読み取り及び書き込みは、無線ICタグに内蔵されるアンテナと、リーダ/ライタのアンテナとのなす角度により精度が変化し、特にその角度が90度の場合、情報の送受信が困難となる。かかる問題を解決するために設置角度が異なるアンテナを複数設けたリーダ/ライタを用いて、読み取り、及び、書き込み精度の向上を図る技術が開示されている(例えば特許文献1)。
特開平11−203423号公報
しかしながら、読み取り、書き込み精度にも一定の限界があり、完全な読み取り及び書き込みを追求することは困難である。リーダ/ライタに内蔵される回路、アンテナの形状等の技術により、読み取り及び書き込み精度を向上させることが可能であるが、コストの増大を招くことになる。その一方で、商品に対する読み取り、及び書き込みにエラーが生じた場合、物流管理に対する信頼そのものを低下させることにもなる。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、無線ICタグに対する処理を行う情報処理装置に対し複数のリーダ/ライタを設け、これらリーダ/ライタ間で協調して無線ICタグに対する読み取り/書き込みを実行することにより、一のポイントで読み取りまたは書き込みが失敗した場合でも、他のポイントで協調してバックアップすることにより高精度で無線ICタグに対する読み取り及び書き込みを行うことが可能な情報処理方法、該情報処理方法に用いる情報処理装置、情報処理装置をコンピュータとして機能させるためのコンピュータプログラムを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、複数のリーダ/ライタを備える情報処理装置を複数接続し、これら情報処理装置間で無線ICタグに対する読み取り及び書き込みを協調して実行することにより、大きな規模で実施される無線ICタグの管理を実行できる情報処理方法を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、ポイント間で無線ICタグに書き込む情報が異なる場合に、一のポイントで書き込みに失敗した場合でも、他のポイントで情報処理装置が協調してこの失敗を補うことにより、ポイント間で無線ICタグに書き込む情報が異なる管理が要求される場面においても、精度良く無線ICタグの管理が可能となる情報処理装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、情報処理装置の複数のリーダ/ライタ間の関係を予め規定しておくことにより、効率よく情報を無線ICタグに書き込むことが可能な情報処理装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、複数の無線ICタグの処理をリーダ/ライタ間または情報処理装置間で分散して実行することにより、複数の無線ICタグをまとめて処理しなければならない場合でも、効率よく処理することが可能な情報処理装置を提供することにある。
本発明に係る情報処理方法は、複数のアンテナを有するリーダ/ライタを備える情報処理装置と無線ICタグとの間で情報を送受信する情報処理方法において、一のアンテナのRFフィールドに存在する無線ICタグの識別子を取得する第1識別子読取ステップと、該第1識別子読取ステップにより前記一のアンテナを介して取得した識別子を有する無線ICタグに対する書込情報を前記リーダ/ライタへ出力する書込情報出力ステップと、前記取得した識別子を有する無線ICタグへの前記書込情報の書き込みに成功したか否かを演算部により判断する書込判断ステップと、前記無線ICタグの識別子と対応づけて前記書込判断ステップにおける判断結果の履歴を履歴記憶部に記憶する履歴記憶ステップと、前記一のアンテナとは異なる他のアンテナのRFフィールドに存在する無線ICタグの識別子を取得する第2識別子読取ステップと、該第2識別子読取ステップにて前記他のアンテナを介して取得した無線ICタグの識別子について、前記履歴が記憶されているかを検索し、当該履歴が書込情報の書き込み不成功の履歴であった場合に、書き込み不成功となった書込情報の当該無線ICタグへの書き込みを前記リーダ/ライタへ指示する書込制御ステップとを備えることを特徴とする。
本発明に係る情報処理方法は、アンテナを有する複数のリーダ/ライタを備える情報処理装置と無線ICタグとの間で情報を送受信する情報処理方法において、前記アンテナのRFフィールドに存在する無線ICタグの識別子を取得する識別子読取ステップと、前記識別子読取ステップにより取得した識別子を有する無線ICタグに対する書込情報を前記リーダ/ライタへ出力する書込情報出力ステップと、前記取得した識別子を有する無線ICタグへの前記書込情報の書き込みに成功したか否かを演算部により判断する書込判断ステップと、前記書込判断ステップにて書き込み不成功と判断された場合に、当該無線ICタグへの未書き込みの書込情報の再書き込みを、他のリーダ/ライタへ指示する再書込指示ステップと、前記識別子読取ステップにて取得した無線ICタグの識別子について、未書き込みの書込情報の再書き込みの指示を受けているか否かを判定し、指示を受けている場合に、当該未書き込みの書込情報の書き込みを行う書込制御ステップとを備えることを特徴とする。
本発明に係る情報処理方法は、アンテナを有する複数のリーダ/ライタを備える情報処理装置と無線ICタグとの間で情報を送受信する情報処理方法において、前記アンテナのRFフィールドに存在する無線ICタグの識別子を取得する識別子読取ステップと、前記識別子読取ステップにより取得した識別子を有する無線ICタグに対する書込情報を前記リーダ/ライタへ出力する書込情報出力ステップと、前記取得した識別子を有する無線ICタグへの前記書込情報の書き込みに成功したか否かを演算部により判断する書込判断ステップと、当該無線ICタグの識別子と対応づけて前記書込判断ステップにおける判断結果の履歴を履歴記憶部に記憶する履歴記憶ステップと、前記書込判断ステップにて書き込み不成功と判断された場合に、当該無線ICタグへの未書き込みの書込情報の再書き込みを、他のリーダ/ライタへ指示する再書込指示ステップと、前記識別子読取ステップにて取得した無線ICタグの識別子について、未書き込みの書込情報の再書き込みの指示を受けているか否かを判定し、指示を受けている場合に、当該未書き込みの書込情報の書き込みをリーダ/ライタに指示し、指示を受けていない場合に、前記履歴記憶部を検索して、当該無線ICタグの識別子に対して書込情報の書き込み失敗の履歴が記憶されているかを確認し、書き込み失敗の履歴が記憶されている場合に、当該書込情報の書き込みをリーダ/ライタに指示する書込制御ステップとを備えることを特徴とする。
本発明に係る情報処理装置は、アンテナを有する複数のリーダ/ライタを備える情報処理装置と無線ICタグとの間で情報を送受信する情報処理装置において、前記アンテナのRFフィールドに存在する無線ICタグの識別子を取得する識別子読取手段と、前記識別子読取手段により取得した識別子を有する無線ICタグに対する書込情報を前記リーダ/ライタへ出力する書込情報出力手段と、前記取得した識別子を有する無線ICタグへの前記書込情報の書き込みに成功したか否かを演算部により判断する書込判断手段と、前記書込判断手段にて書き込み不成功と判断された場合に、当該無線ICタグへの未書き込みの書込情報の再書き込みを、他のリーダ/ライタへ指示する再書込指示手段と、前記識別子読取手段にて取得した無線ICタグの識別子について、未書き込みの書込情報の再書き込みの指示を受けているか否かを判定し、指示を受けている場合に、当該未書き込みの書込情報の書き込みを行う書込制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係る情報処理装置は、アンテナを有する複数のリーダ/ライタを介して無線ICタグとの間で情報を送受信する情報処理装置において、前記アンテナのRFフィールドに存在する無線ICタグの識別子を取得する識別子読取判断手段と、各リーダ/ライタに対応づけて書込情報を記憶した書込情報記憶部と、前記書込情報記憶部に記憶された前記リーダ/ライタに対応する書込情報を前記識別子読取手段にて取得した識別子を有する無線ICタグに対して書き込むように、前記リーダ/ライタへ出力する書込情報出力手段と、前記無線ICタグへの前記書込情報の書き込みに成功したか否かを判断する書込判断手段と、前記書込判断手段において書き込み失敗と判断された場合に、前記書込情報記憶部を参照して、次のリーダ/ライタを特定し、特定されたリーダ/ライタに対して、書き込みを失敗した書込情報の再書き込みを依頼する書込制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係る情報処理装置は、アンテナを有する複数のリーダ/ライタを介して無線ICタグとの間で情報を送受信する情報処理装置において、前記アンテナのRFフィールドに存在する無線ICタグの識別子を取得する識別子読取手段と、前記識別子読取手段により取得した識別子を有する無線ICタグに対する書込情報を前記リーダ/ライタへ出力する書込情報出力手段と、前記無線ICタグへの前記書込情報の書き込みに成功したか否かを判断する書込判断手段と、各リーダ/ライタ間の関係を記憶した関係記憶部と、前記書込判断手段において、書込情報の書き込みに失敗したと判断された場合に、前記関係記憶部を参照して、当該リーダ/ライタの次に対応づけられているリーダ/ライタを抽出し、当該特定されたリーダー/ライタに対して、当該書き込みに失敗した書込情報の再書込依頼を通知する再書込指示手段と、前記識別子読取手段にて取得した無線ICタグの識別子に対して、再書込依頼を受信しているか否かを判断し、当該再書込依頼を受信している場合に、当該書込情報の前記無線ICタグへの書き込みをリーダー/ライタに対して指示する制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係る情報処理装置は、アンテナを有する複数のリーダ/ライタを介して無線ICタグとの間で情報を送受信する情報処理装置において、前記アンテナのRFフィールドに存在する無線ICタグの識別子を取得する識別子読取手段と、読み取った識別子数が、予め各リーダ/ライタに割り当てられている最大値を超えているか否かを判断する識別子数判断手段と、最大値を超えていない場合、全ての無線ICタグへ書込情報を書き込み、最大値を超える場合、最大値数に相当する無線ICタグにのみ書込情報を書き込む書込手段と、前記書込手段にて、書き込みが行われなかった識別子を有する無線ICタグについて、前記複数のリーダ/ライタ間の関係付けを定義したテーブルに基づいて、当該書き込みが行われなかった識別子を有する無線ICタグに対する書込情報の再書込依頼を行うリーダ/ライタを抽出し、抽出したリーダ/ライタに対して当該無線ICタグへ未書き込みの書込情報の書込を再依頼する再書込依頼手段と、前記識別子読取手段にて取得した無線ICタグの識別子について、未書き込みの書込情報の再書込依頼を受信しているか否かを判定し、再書込依頼を受信している場合に、当該未書き込みの書込情報を当該識別子を有する無線ICタグに書き込む追加書込手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係る情報処理装置は、アンテナを有する複数のリーダ/ライタを介して無線ICタグとの間で情報を送受信する情報処理装置において、無線ICタグの識別子と関連する他の無線ICタグの識別子との関係を記憶した識別子関係記憶部と、前記アンテナのRFフィールドに存在する無線ICタグの識別子を取得する識別子読取手段と、前記識別子読取手段により取得した識別子を有する無線ICへ書き込む書込情報を前記リーダ/ライタへ出力する書込情報出力手段と、前記無線ICタグへの前記書込情報の書き込みに成功したか否かを判断する書込判断手段と、前記識別子関係記憶部と、前記書込判断手段により、無線ICタグへの書込情報の書き込みに失敗したと判断された識別子を特定し、当該識別子を有する無線ICタグに対して未書き込みの書込情報の再書き込みを、他のリーダ/ライタに依頼する再書込依頼手段と、前記識別子読取手段にて取得した無線ICタグの識別子に対して、未書き込みの書込情報を再書込依頼を受信しているか否かを判定し、受信している場合に、当該未書き込みの書込情報の前記無線ICタグへの書込制御を行う制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係る情報処理装置は、アンテナを有する複数のリーダ/ライタを介して無線ICタグとの間で情報を送受信する情報処理装置において、無線ICタグの識別子と関連する他の無線ICタグの識別子との関係を記憶した識別子関係記憶部と、一のリーダ/ライタに係るアンテナのRFフィールドに存在する無線ICタグの識別子を取得する識別子読取手段と、前記識別子読取手段により取得した識別子に基づいて前記識別子関係記憶部により関連する識別子を抽出する関連識別子抽出手段と、前記識別子読取手段により取得した識別子と前記関連識別子抽出手段により抽出された識別子に基づいて履歴記憶部を検索して、書き込みに失敗した書込情報の有無を確認し、書き込みに失敗した書込情報が存在する場合に、当該書き込みに失敗した書込情報と、当該識別子読取手段により取得した識別子を有する無線ICタグに書き込む書込情報とを前記一のリーダ/ライタへ出力する書込情報出力手段と、前記無線ICタグへの前記書込情報の書き込みに成功したか否かを判断する書込判断手段と、前記書込判断手段における判断の結果の履歴を履歴記憶部に記憶する履歴記憶手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係るコンピュータプログラムは、アンテナを有する複数のリーダ/ライタを備える情報処理装置と無線ICタグとの間で情報を送受信させるためのコンピュータプログラムにおいて、前記アンテナのRFフィールドに存在する無線ICタグの識別子を取得する識別子読取ステップと、前記識別子読取ステップにより取得した識別子を有する無線ICタグに対する書込情報を前記リーダ/ライタへ出力する書込情報出力ステップと、前記取得した識別子を有する無線ICタグへの前記書込情報の書き込みに成功したか否かを演算部により判断する書込判断ステップと、前記書込判断ステップにて書き込み不成功と判断された場合に、当該無線ICタグへの未書き込みの書込情報の再書き込みを、他のリーダ/ライタへ指示する再書込指示ステップと、前記識別子読取ステップにて取得した無線ICタグの識別子について、未書き込みの書込情報の再書き込みの指示を受けているか否かを判定し、指示を受けている場合に、当該未書き込みの書込情報の書き込みを行う書込制御ステップとを含むことを特徴とする。
本発明にあっては、無線ICタグが、アンテナのRF(Radio Frequency)フィールドに存在する場合に、演算部は無線ICタグの識別子の読み取りに成功したか否かを判断する。識別子の読み取りに成功した場合、ICタグに書き込むべき書込情報をリーダ/ライタへ出力する。次いで、無線ICタグへの書込情報の書き込みに成功したか否かを判断する。書込結果の履歴は履歴記憶部に記憶される。履歴記憶部では、書き込みに成功した場合、識別子に対応させて書込成功情報を記憶し、書き込みに失敗した場合、識別子に対応させて書込失敗情報を記憶する。
無線ICタグが、前記アンテナとは異なる他のアンテナのRFフィールドに移行する場合、履歴記憶部に記憶された履歴に基づいて、書込情報の無線ICタグへの書込制御を行う。つまり、取得した無線ICタグの識別子について、履歴が記憶されているかを検索し、当該履歴が書込情報の書き込み不成功の履歴であった場合に、書き込み不成功となった書込情報の当該無線ICタグへの書き込みをリーダ/ライタへ指示する制御を行う。このように、無線ICタグへの書き込み処理の履歴が次のポイントへ引き継がれ、この履歴記憶部の内容に基づき各ポイント間で協調した処理がなされる。
本発明にあっては、上述した情報処理装置を複数接続して情報処理システムを構築する。そして、一の情報処理装置の履歴記憶部に記憶された履歴を他の情報処理装置へ送出する。つまり、無線ICタグが異なる情報処理装置での処理対象になった場合でも、既に処理を行った情報処理装置での処理結果を反映して協調処理を行う。また、無線ICタグへの書き込みが不成功と判断された場合に、当該無線ICタグへの未書き込みの書込情報の再書き込みを、他のリーダ/ライタへ指示する。そして取得した無線ICタグの識別子について、未書き込みの書込情報の再書き込みの指示を受けているか否かを演算部は判定し、指示を受けている場合に、当該未書き込みの書込情報の書き込みを行う。
本発明にあっては、ポイント毎に異なる情報を書き込むべく、予め各リーダ/ライタに対応づけて書込情報を書込情報記憶部に記憶しておく。そして無線ICタグが、アンテナのRFフィールドに存在する場合、無線ICタグの識別子の読み取りに成功したか否かを判断する。リーダ/ライタを介して識別子の読み取りに成功した場合、前記書込情報記憶部に記憶されたリーダ/ライタに対応する書込情報をリーダ/ライタへ出力する。演算部は無線ICタグへの前記書込情報の書き込みに成功したか否かを判断する。演算部は書き込みの結果を履歴として履歴記憶部に記憶する。履歴記憶部には、書き込みに成功した場合、識別子及びリーダ/ライタを特定する情報に対応させて書込成功情報が記憶され、書き込みに失敗した場合、識別子及びリーダ/ライタを特定する情報に対応させて書込失敗情報が記憶される。
無線ICタグが、前記アンテナとは異なる他のアンテナのRFフィールドに移行する場合、履歴記憶部に記憶された履歴に基づいて、書込情報の前記無線ICタグへの書込制御を行う。これは書込失敗と判断された場合に、書込情報記憶部を参照して、次のリーダ/ライタを特定し、特定されたリーダ/ライタに対して、書き込みを失敗した書込情報の再書き込みを依頼する書込制御を行う。つまり、ポイント間で、異なる情報を書き込み、一のポイントで情報の書き込みに失敗した場合でも、他のポイントで協調して失敗した情報の書き込み処理を行う。
本発明にあっては、予め、各リーダ/ライタ間の関係を関係記憶部に記憶しておく。そうして無線ICタグが、アンテナのRFフィールドに存在する場合に、無線ICタグの識別子の読み取りに成功したか否かを演算部が判断する。識別子の読み取りに成功した場合、書込情報をリーダ/ライタへ出力する。そして、無線ICタグへの書込情報の書き込みに成功したか否かを判断し、書き込みの結果を履歴として履歴記憶部に記憶する。履歴記憶部には、書き込みに成功した場合、識別子に対応させて書込成功情報が記憶され、書き込みに失敗した場合、識別子に対応させて書込失敗情報が記憶される。
無線ICタグが、前記アンテナとは異なる他のアンテナのRFフィールドに移行する場合、前記履歴記憶部に記憶された履歴及び関係記憶部に記憶したリーダ/ライタ間の関係に基づいて、書込情報の前記無線ICタグへの書込制御を行う。書込情報の書き込みに失敗したと判断された場合に、関係記憶部を参照して、当該リーダ/ライタの次に対応づけられているリーダ/ライタを抽出し、当該特定されたリーダー/ライタに対して、当該書き込みに失敗した書込情報の再書込依頼を通知する。そして、取得した無線ICタグの識別子に対して、再書込依頼を受信しているか否かを判断し、当該再書込依頼を受信している場合に、当該書込情報の前記無線ICタグへの書き込みをリーダー/ライタに対して指示する制御を行う。つまり、リーダ/ライタのアンテナの設置位置等に基づき、予め各リーダ/ライタの関係を規定しておき、この関係に基づき書き込み制御を行う。
本発明にあっては、複数の無線ICタグが、アンテナのRFフィールドに存在する場合に、無線ICタグの識別子を読み取り、読み取った識別子を識別子記憶部に記憶する。そして、読み取った識別子数が、予め各リーダ/ライタに割り当てられている最大値を超えているか否かを判断する。最大値を超えていない場合、全ての無線ICタグへ書込情報を書き込み、最大値を超える場合、最大値数に相当する無線ICタグにのみ書込情報を書き込む。この演算部は書込結果を履歴として履歴記憶部に記憶する。次に、複数の無線ICタグが、異なるリーダ/ライタのアンテナのRFフィールドに移行する場合、履歴記憶部に記憶された書込結果の履歴から、書き込みが終了していない無線ICタグの数と最大値とを比較し、最大値を超えていない場合、残り全ての未書き込みの無線ICタグへ書込情報を書き込み、最大値を超える場合、最大値数に相当する未書き込みの無線ICタグにのみ書込情報を書き込む。この書き込み制御は、書込情報の書き込みに失敗したと判断された場合に、関係記憶部を参照して、当該リーダ/ライタの次に対応づけられているリーダ/ライタを抽出し、当該特定されたリーダー/ライタに対して、当該書き込みに失敗した書込情報の再書込依頼を通知する。そして、取得した無線ICタグの識別子に対して、再書込依頼を受信しているか否かを判断し、当該再書込依頼を受信している場合に、当該書込情報の前記無線ICタグへの書き込みをリーダー/ライタに対して指示する。このように、書き込む内容によりリーダ/ライタに対して無線ICタグに対して書き込むことのできる最大値を予め設定しておき、一のポイントでの処理負担が最大値を超えた場合、次のポイントで残りの無線ICタグに対する処理を協調して行う。
本発明にあっては、複数の無線ICタグが、前記アンテナのRFフィールドに存在する場合に、演算部が無線ICタグの識別子の読み取りに成功したか否かを判断する。そして、識別子の読み取りに成功した場合、書込情報をリーダ/ライタへ出力し、無線ICタグへの書込情報の書き込みに成功したか否かを判断する。読み取り及び書き込みの結果は履歴として、履歴記憶部に記憶される。そうして、これら複数の無線ICタグが、前記アンテナとは異なる他のアンテナのRFフィールドに移行する場合、履歴記憶部に記憶された履歴に基づいて、書込情報の無線ICタグへの書込制御を行う。つまり、複数の無線ICタグを一度に処理する必要がある場合でも、これらの管理を履歴として記憶しておき、他のポイントにおいて引き継いで協調して処理を行う。
本発明にあっては、無線ICタグの識別子と関連する他の無線ICタグの識別子との関係を記憶した識別子関係記憶部を予め用意しておく。演算部は、アンテナのRFフィールドに存在する無線ICタグの識別子を取得し、書込情報をリーダ/ライタへ出力する。演算部は無線ICタグへの書込情報の書き込みに成功したか否かを判断し、識別子関係記憶部を参照して、無線ICタグへの書込情報の書き込みに失敗したと判断された識別子を特定する。そして当該識別子を有する無線ICタグに対して未書き込みの書込情報の再書き込みを、他のリーダ/ライタに依頼する。また、取得した無線ICタグの識別子に対して、未書き込みの書込情報を再書込依頼を受信しているか否かを判定し、受信している場合に、当該未書き込みの書込情報の無線ICタグへの書込制御を行う。このように、無線ICタグの識別子と関連する無線ICタグの識別子との関係を考慮して書込処理を行うことにより、精度を向上させることができる。
本発明にあっては、無線ICタグへの書き込み及び読み込み処理の履歴が次のポイントへ引き継がれ、この履歴記憶部の内容に基づき各ポイント間で協調した処理を実行するようにしたので、または他のリーダ/ライタへ書込依頼を行うようにしたので、一のポイントで読み取り、または書き込みが失敗したとしても他のポイントでこれを補って処理することができ、全体として管理制度を向上させることが可能となる。
本発明にあっては、情報処理装置を複数接続し、無線ICタグが異なる情報処理装置での処理対象になった場合でも、既に処理を行った情報処理装置での処理結果を反映して協調処理を行うので、大きな規模で多くの無線ICタグを処理する場面においても、精度良く管理することが可能となる。
本発明にあっては、ポイント間で、異なる情報を書き込み、一のポイントで情報の書き込みに失敗した場合でも、他のポイントで協調して失敗した情報の書き込み処理を行うようにしたので、特定のポイントで書き込むべき情報が無いまま無線ICタグが放置されてしまうという事態を回避することができる。
本発明にあっては、リーダ/ライタのアンテナの設置位置等に基づき、予め各リーダ/ライタの関係を規定しておき、この関係に基づき書き込み制御を行うようにしたので、全てのリーダ/ライタに対し書き込み指示をなす必要が無くなり、効率よく処理を実行することが可能となる。
本発明にあっては、書き込む内容によりリーダ/ライタに対して無線ICタグに対して書き込むことのできる最大値を予め設定しておき、一のポイントでの処理負担が最大値を超えた場合、次のポイントで残りの無線ICタグに対する処理を協調して行うようにしたので、多くの無線ICタグを処理しなければならないケースにおいても、効率よく、また精度良く処理を行うことが可能となる。
本発明にあっては、複数の無線ICタグを一度に処理する必要がある場合でも、これらの管理を履歴として記憶しておき、他のポイントにおいて引き継いで協調して処理を行うので、多くの無線ICタグを高い精度で処理することが可能となる。
本発明にあっては、無線ICタグの識別子と関連する無線ICタグの識別子との関係を考慮して書込処理を行うことにより、複数の無線ICタグに対する処理が要求された場合でも、精度よく書込処理を行うことができる。
以下本発明を実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。以下では、商品に取り付けられた無線ICタグがベルトコンベアに搬送され、それを情報処理装置が無線ICタグに対して所定の処理を行う形態について説明するが、必ずしもこの形態に限定するものではなく、人に無線ICタグを所有させ入出管理をするなど他の形態であっても良いことはもちろんである。情報処理装置10は、パーソナルコンピュータ等のコンピュータ1と、複数のリーダ/ライタ21,22,23・・(場合によりリーダ/ライタ2で代表する)と、アンテナ211,212・・(場合によりアンテナAで代表する)とにより構成される。
リーダ/ライタ21には、アンテナ211,212,213及び214が取り付けられており、リーダ/ライタ22には、アンテナ221,222,223及び224が取り付けられており、リーダ/ライタ23には、アンテナ231,232,233及び234が取り付けられている。アンテナAと対向する位置にはベルトコンベアBが設けられ、ベルトコンベアB上に読み取り及び書き込み対象の商品4が載置される。商品4には無線ICタグ3が取り付けられ、並設されたリーダ/ライタ21,22、23・・の順に読み出し及び書き込み処理が実行される。なお、本実施の形態においてはリーダ/ライタ2を3つ記載しているが、複数であればよくその数は問わない。また、アンテナAは、各リーダ/ライタ2に一つずつ取り付けるほか、本実施例の如く複数取り付けるようにしても良い。なお、アンテナAが一つのリーダ/ライタはアンテナAとリーダ/ライタ2とが一体化されているものであっても良くその形態は問わない。
コンピュータ1は、バス17を介して演算部としてのCPU(Central Processing Unit)11、キーボード、マウス等からなる入力部13,液晶ディスプレイ等の表示部14、ハードディスク等の記憶部15,演算に伴って発生する一時的な情報を記憶するRAM(Random Access Memory)12,モデム等の通信部16及びインターフェース部18等が接続されている。CPU11は、バス17を介して上述したハードウェア各部と接続されており、CPU11はそれらを制御すると共に、記憶部15に格納された制御プログラム15Pに従って、読み取り及び書き込み制御を含む種々のソフトウェア的機能を実行する。制御プログラム15Pは、以下に述べるソフトウェア処理についてC言語等のプログラミング言語により記述されている。
各リーダ/ライタ2はRS−232CインターフェースまたはUSB等のインターフェース部に接続されており、CPU11からの指示に従い、無線ICタグ3の情報の読み取り及び書き込み処理を実行する。記憶部15にはインターフェース部18に接続されているリーダ/ライタ2及びアンテナAの情報がリーダ/ライタ管理ファイル152に記憶されている。リーダ/ライタ2がインターフェース部18に接続された場合、CPU11はこれを認識し、接続されたリーダ/ライタ2及びアンテナAの情報をリーダ/ライタ管理ファイル152に記憶する。
図2はリーダ/ライタ管理ファイル152のレコードレイアウトを示す説明図である。リーダ/ライタ管理ファイル152は接続ポート番号フィールド、リーダ/ライタフィールド及びアンテナフィールドからなる。インターフェース部18に接続された接続ポート番号に対応させてリーダ/ライタ2の機器情報をもとに、各リーダ/ライタ2及びアンテナAの情報がリーダ/ライタフィールド及びアンテナフィールドそれぞれに記憶される。例えば、接続ポート番号「1」にはアンテナ211,212,213及び214を備えるリーダ/ライタ21が接続されていることが記憶されている。
また記憶部15には書込情報ファイル153が設けられている。書込情報ファイル153は無線ICタグに書き込むべき情報が記憶されている。この情報としては例えば、無線ICタグを読み取った日時、商品の情報、商品の管理場所等である。
図3は履歴記憶部151のレコードレイアウトを示す説明図である。履歴記憶部151はシリアル番号フィールド、タグIDフィールド、読取ポイントフィールド、書込結果フィールド、及び書込ポイントフィールドから構成される。シリアル番号フィールドには、シリアル番号が記憶されており、これは無線ICタグが、アンテナAのRFフィールドを通過し、無線ICタグの図示しないアンテナにパワーが供給された時点で一意に付与される通し番号である。タグIDフィールドには無線ICタグそれぞれに固有に付与される識別子(以下、タグIDという)が記憶されている。CPU11からアンテナAを介したクエリーに応答して、無線ICタグ3から自身が持つタグIDが送信され、これを、アンテナAを介してCPU11が認識できた場合、そのタグIDがタグIDフィールドに記憶される。
読取ポイントフィールドは無線ICタグ3を読み取ったアンテナAのIDが記憶される。例えばタグID「XXX001」は読取ポイント「211」、すなわち、リーダ/ライタ21のアンテナ211で無線ICタグ3が読み取られたことを示している。
書込結果フィールドにはリーダ/ライタ2、それに続くアンテナAを介して、無線ICタグ3に書き込むべき書込情報がCPU11の指示により正確に書き込めたか否かの結果を記憶している。書込情報ファイル153には、書込情報として例えば工場のID,製造者のIDが記憶されており、CPU11はこれを読み出して書込情報を、インターフェース部18を通じてリーダ/ライタ21に出力する。書き込みが終了したことを示す信号が、無線ICタグ3から返信された場合は、CPU11はこれを検知し、書込結果フィールドに書込成功情報を記憶し、一方、失敗した場合、つまり書き込みが終了したことを示す信号を受信しなかった場合、書込失敗情報を記憶する。書込結果フィールドの「O」印は書込成功を示し、「X」印は書込失敗のステータスを示す。書込ポイントフィールドは無線ICタグ3に書込情報を書き込んだアンテナAのIDが記憶される。例えばタグID「XXX001」は書込ポイント「211」、すなわち、リーダ/ライタ21のアンテナ211により無線ICタグ3に書込情報を記憶したことを示している。なお、書込情報は書込情報ファイル153に記憶されている情報だけでなく、現在時間など書込情報ファイル153に記憶されていない情報であっても良い。
履歴記憶部151における読み取り及び書き込みに対する履歴は、無線ICタグ3が、アンテナAから次のアンテナAへ移行する毎に更新される。例えば、無線ICタグ「XXX003」がアンテナ211のRFフィールドから、アンテナ212のRFフィールドに移行した場合を想定する。図3に示すようにタグID「XXX003」はアンテナ211において、タグIDの読み取りは成功しているが、書き込みに失敗しているため、タグID「XXX003」がアンテナ212のRFフィールドに移行した場合、CPU11は書き込み処理を行い、これに成功した場合は、履歴記憶部151の書込結果に成功情報「○」を書き込むと共に、書込ポイントとして「212」を記憶して履歴記憶部を更新する。
続いて、情報処理装置10による無線ICタグ3への情報の基本的な送受信の仕組みについて説明する。図4は無線ICタグ3への情報の送受信手順を示すフローチャートである。まずコンピュータ1のCPU11はリーダ/ライタ2を起動し、RF信号を出力させる(ステップS41)。無線ICタグ3が、リーダ/ライタ2が発生させるRFフィールド内に入ってきた場合(アンテナAのRFフィールドに入ってきた場合)、RF信号により無線ICタグ3にパワーが供給される(ステップS42)。RF信号にはコマンドデータも含まれており、無線ICタグはそのデータも受け取る。無線ICタグは自身が持つタグIDを送信する(ステップS43)。リーダ/ライタ2は送信されたタグIDを受信し(ステップS44)、CPU11は受信したタグIDを履歴記憶部151に記憶する。続いてCPU11は書込情報を、インターフェース部18を介してリーダ/ライタ2へ出力する(ステップS45)。リーダ/ライタ2は書込情報をRF信号として出力する。無線ICタグ3がこれを受信した場合(ステップS46)、無線ICタグ3に内蔵される図示しないメモリに書き込み処理を行い(ステップS47)、書き込みが終了した場合、そのことを示す書込終了情報を無線ICタグの図示しないコントローラが送信する(ステップS48)。リーダ/ライタ2は書込終了情報を受信し(ステップS49)、CPU11はその情報を書込成功情報として履歴記憶部151に記憶する。
ここで、ステップS44でタグIDを受信した後、ステップS45にて無線ICタグ3に情報を書き込む前に、再度無線ICタグ3に対して読み取り命令を発行することを省略しているが、これは、無線ICタグ3の仕様により異なっており、読み込み命令が必要な場合は、読み取り処理を行うステップを挿入する。なお、本願発明の仕組みにおいても必須の要件ではないため、説明を簡略化するために、以後の説明においても、無線ICタグ3への情報書き込み前の読み取り命令は省略して説明する。また、無線ICタグ3への情報の書き込みが成功したか否かの確認方法として、書込終了情報を受信する例で説明しているが、この他にも無線ICタグ3に書き込んだ情報を再度読み取り、書き込んだ情報と同じかどうかを判断する方法などがあり、所定の情報が正常に書き込まれたことが確認できる方法であれば他の方法で行うことも可能である。以後の説明では、書込終了情報を受信するか否かで、無線ICタグ3への書き込みが成功したか否かの判断を行う例にて説明する。
図5は読取及び書込処理の第1フェーズの手順を示すフローチャートである。次に無線ICタグ3が最初にアンテナAのRFフィールドに移行した場合の処理を説明する。以下では最初のRFフィールドに移行した状態を第1フェーズといい、次のアンテナAのRFフィールドに移行した状態を第2フェーズという。CPU11はリーダ/ライタ21,22,23・・を起動し、リーダ/ライタ21,22,23・・はRF信号を各アンテナAからベルトコンベアBの方向に向けて出力する。商品4に取り付けられた無線ICタグ3がアンテナ211のRFフィールドに移行した場合、無線ICタグ3にパワーが供給される(ステップS51)。CPU11はパワーが供給されたことを認識する。CPU11は、アンテナ211及びリーダ/ライタ21を介してインターフェース部18から無線ICタグ3のタグIDを取得する(ステップS52)。
CPU11は履歴記憶部151に、無線ICタグ3から受信したタグID、読取ポイント(本例ではアンテナ211)の各情報を記憶する(ステップS53)。ステップS53の処理後、CPU11はリーダ/ライタ21に対し書込情報を書き込むようコマンドを、インターフェース部18を介して出力すると共に、書込情報ファイル153から、書込情報を読み出し、同じくインターフェース部18を介してリーダ/ライタ21へ出力する(ステップS55)。
リーダ/ライタ21はアンテナ211を介して無線ICタグ3へ書込コマンド及び書込情報をRF信号として出力する。CPU11はその後書き込みに成功したか否かを判断する(ステップS56)。これは、無線ICタグ3から、書込終了を示す情報がリーダ/ライタ21により受信されることにより判断できる。書き込みに成功したと判断した場合(ステップS56でYES)、すなわち書込終了情報を受信した場合、CPU11は書込成功情報及び書込ポイントを履歴記憶部151に記憶する(ステップS58)。一方、書き込みに失敗したと判断した場合(ステップS56でNO)、すなわち書込終了を示す情報を一定時間内に受信できなかった場合、書込失敗情報及び書込ポイントを履歴記憶部151に記憶する(ステップS57)。無線ICタグ3がアンテナ211のRFフィールドから離れた場合、無線ICタグ3に対するパワー供給を終え第1フェーズの処理が終了する。
図6は第1フェーズ以降の書込制御の手順を示すフローチャートである。以下では、無線ICタグ3がアンテナ211のRFフィールドからアンテナ212のRFフィールドへ移行した場合の手順を例にあげて説明する。商品4に取り付けられた無線ICタグ3がアンテナ211のRFフィールドからアンテナ212のRFフィールドに移行した場合、無線ICタグ3に再びパワーが供給される(ステップS61)。CPU11はパワーが供給されたことを認識する。CPU11は、アンテナ212及びリーダ/ライタ21を介してインターフェース部18から無線ICタグ3のタグIDを取得する(ステップS62)。
CPU11は読み取ったタグIDをもとに、履歴記憶部151を検索し、タグIDがタグIDフィールドに記憶されているか否かを判断する(ステップS64)。CPU11はタグIDが履歴記憶部151に記憶されていないと判断した場合(ステップS64でNO)、CPU11は履歴記憶部151に、無線ICタグ3から受信したタグID及び読取ポイント(本例ではアンテナ212)の各情報を記憶する(ステップS65)。タグIDが履歴記憶部151に記憶されている場合(ステップS64でYES)、CPU11は、タグIDをもとに、履歴記憶部151の書込結果フィールドを検索し、タグIDに対応する書込失敗情報が記憶されているか否かを判断する(ステップS66)。書込失敗情報が記憶されていないとCPU11が判断した場合(ステップS66でNO)、もはや無線ICタグに書込情報を追記する必要はないので、一連の処理を終了する。
一方、CPU11は、書込失敗情報が記憶されていると判断した場合(ステップS66でYES)、及びステップS65の処理後、無線ICタグ3のメモリに情報を記憶する必要があるので、CPU11はリーダ/ライタ21に対し書込情報を書き込むようコマンドを、インターフェース部18を介して出力すると共に、書込情報ファイル153から、書込情報を読み出し、同じくインターフェース部18を介してリーダ/ライタ21へ出力する(ステップS67)。
ステップS67の後、CPU11は書き込みに成功したか否かを判断する(ステップS68)。書き込みに成功したと判断した場合(ステップS68でYES)、すなわち書込終了情報を無線ICタグ3から受信した場合、CPU11は書込成功情報及び書込ポイントを履歴記憶部151に記憶する(ステップS610)。一方、書き込みに失敗したと判断した場合(ステップS68でNO)、すなわち書込終了を示す情報を無線ICタグ3から一定時間内に受信できなかった場合、書込失敗情報及び書込ポイントを履歴記憶部151に記憶する(ステップS69)。無線ICタグ3がアンテナ211のRFフィールドから離れた場合、無線ICタグ3に対するパワー供給を終え第1フェーズ以降の処理が終了する。以上述べた第1フェーズ以降の処理を繰り返し各アンテナ212,213・・で実行することにより高い精度で無線ICタグ3に対する読取及び書込処理を行うことが可能となる。
(実施の形態2)
図7は実施の形態2に係る情報処理システムのハードウェア構成を示すブロック図である。実施の形態1で説明した情報処理装置10、10・・・が通信部16を介してLANによりサーバコンピュータ5に接続されている。各情報処理装置10のリーダ/ライタ管理ファイル152には、それぞれに接続されているリーダ/ライタ2及びアンテナAを個別に特定できるよう、リーダ/ライタ2の機器情報(ID)が記憶されている。一の情報処理装置10における履歴記憶部151の記憶された履歴は、CPU11により適宜読み出されて、サーバコンピュータ5へ送出され、サーバコンピュータ5は他の情報処理装置10へ出力する。この履歴を受信した他の情報処理装置10は履歴記憶部151に記憶する。これにより、各情報処理装置10にて処理された履歴が、他の情報処理装置10においても利用することができ、未だに読み取りまたは書き込みが終了していない、無線ICタグ3に対して処理を協調して実行することができる。なお、本実施の形態においてはサーバコンピュータ5を経由させて一の情報処理装置10における履歴記憶部151の履歴を他の情報処理装置10へ送出させる形態につき説明しているが、これに限らず、ピアツーピア方式により一の情報処理装置10と他の情報処理装置10とを接続し、一の情報処理装置の履歴記憶部151の履歴を他の情報処理装置10へ直接送出する形態であっても良い。また情報処理装置10の数は図7においては2つしか記載していないがその数は問わない。なお、本実施の形態2は以上の如き構成としてあり、その他の構成及び作用は実施の形態1と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略している。
図8は履歴記憶部151のレコードレイアウトを示す説明図である。実施の形態2に係る履歴記憶部151の読取ポイントフィールド及び書込ポイントフィールドには、読み取り、または書き込みを行った情報処理装置10及びリーダ/ライタ2を明確に特定できるよう、これらそれぞれの情報が記憶される。例えばタグID「XX001」については、1台目の情報処理装置10(図8では、ホストアドレス1で示す)の1台目のリーダライタ2(図8ではR/W21で示す)で書き込みに成功したことが示されている。またタグID「XX004」については、2台目の情報処理装置10(図8では、ホストアドレス2で示す)の1台目のリーダライタ2(図8ではR/W21で示す)で書き込みに失敗したことが示されている。
図9は履歴情報の送出処理の手順を示すフローチャートである。一の情報処理装置10のCPU11は、履歴記憶部151を監視し、履歴記憶部151への新規書込があったか否かを判断する(ステップS81)。履歴記憶部151への書込があったと判断した場合(ステップS81でYES)、CPU11は履歴としての更新された情報を、通信部16を介してサーバコンピュータ5へ送出する(ステップS82)。サーバコンピュータ5は一の情報処理装置10から送出された情報をハードディスク(図示せず)に記憶する(ステップS83)。サーバコンピュータ5は一の情報処理装置10以外の、他の情報処理装置10へ履歴として更新された情報を前記ハードディスクから読み出して送出する(ステップS84)。他の情報処理装置10のコンピュータ1におけるCPU11は、この送出された履歴として更新された情報を、アップデートすべく自身の履歴記憶部151に記憶する(ステップS85)。ステップS81において、履歴記憶部への書込がない場合(ステップS81でNO)、ステップS82からステップS85までの処理をスキップする。これにより、一の情報処理装置10での処理が他の情報処理装置10にも引き継がれて実行される。なお、本実施の形態においては履歴記憶部151の内容が更新されるたびに履歴記憶部151の履歴情報を送出するようにしたが、バッチ処理により適宜のタイミングで送出するようにしても良い。
(実施の形態3)
図10は実施の形態3に係る情報処理装置10の構成を示すブロック図である。上述した実施の形態1及び2に係る情報処理装置10を動作させるためのコンピュータプログラムは、本実施の形態3のように、CD−ROM、MO等の可搬型記録媒体で提供することも可能である。さらに、コンピュータプログラムを回線経由で搬送波として伝搬させて提供することも可能である。以下に、その内容を説明する。
図10に示すコンピュータ1の図示しない記録媒体読み取り装置に、識別子を読み取らせ、書込情報を出力させ、書き込みに成功したか否かを判断させ、再書込を指示させ、書込制御をさせるプログラムが記録された記録媒体1a(CD−ROM、MO又はDVD−ROM等)を、挿入して記憶部15にこのプログラムをインストールする。または、かかるプログラムを、通信部16を介して外部のコンピュータからダウンロードし、記憶部15にインストールするようにしても良い。かかるプログラムは記憶部15にロードして実行される。これにより、上述のような本発明の情報処理装置10として機能する。
本実施の形態3は以上の如き構成としてあり、その他の構成及び作用は実施の形態1及び実施の形態2と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
(実施の形態4)
図11は実施の形態4に係る情報処理装置10のハードウェア構成を示すブロック図である。基本的な構成は実施の形態1で述べた情報処理装置10と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。また説明を簡略化するために、リーダ/ライタ2に取り付けるアンテナAの個数を1つであるものとして説明するが、複数取り付けても良いことはもちろんである。
実施の形態4に係る情報処理装置10は、リーダ/ライタ2毎に書き込むべき書込情報の内容が異なっている。図12は書込情報ファイル153のレコードレイアウトを示す説明図である。書込情報記憶部としての書込情報ファイル153は書込情報フィールド及びリーダ/ライタフィールドから構成されている。リーダ/ライタフィールドには、リーダ/ライタ21,22,23・・・のID「21」「22」「23」・・・が記憶されている。これに対応させて各リーダ/ライタ2において書き込むべき書込情報が記憶されている。本実施の形態では、書込情報ファイル153に記憶されている順番に工程が進み、各工程に対応するリーダ/ライタ2が記憶されている。例えば、最初の工程では、リーダ/ライタ21にて、工程情報21が記憶され、次の工程では、リーダ/ライタ22にて工程情報22が記憶される。工程情報としては、例えば、自動車の製造工程において、リーダ/ライタ2が設置された場所において、自動車部品を取り付けた者の氏名、年月日及び工程内容等が記憶される。本発明に係る情報処理装置10は各工程に設置されたリーダ/ライタ2において、それぞれにおいて与えられた書込情報を記憶すると共に、各リーダ/ライタ2において、無線ICタグ3の読み取りまたは書き込みが失敗した場合でも、以降のリーダ/ライタ2でこれを補償すべく再度読み取りまたは書き込みを実行するものである。
図13は履歴記憶部151のレコードレイアウトを示す説明図である。履歴記憶部151はシリアル番号フィールド、タグIDフィールド、読取ポイントフィールド、書込情報・書込結果フィールド、及び書込ポイントフィールドから構成される。書込情報・書込結果フィールド以外は既に説明したので詳細な説明は省略する。書込情報・書込結果フィールドには、各リーダ/ライタ2に対応する書込情報の種類及びその書込結果について記憶している。例えば、シリアル番号1における無線ICタグ3「XXX001」は、リーダ/ライタ21において、工程情報21の書き込みに成功したことを示している。つまり、リーダ/ライタ2において書き込むべき工程情報21の書込成功情報が記憶されている。
また、シリアル番号「2」における無線ICタグ3「XXX001」には、リーダ/ライタ22において、工程情報22の書き込みに失敗したことを示している。つまり、工程情報22に対する書込失敗情報が記憶されている。このようにリーダ/ライタ2において、書き込みの失敗があった場合、次のリーダ/ライタ2で再度書き込み処理を行い、当該工程情報21、22、・・・の書き込みを保証する。シリアル番号「3」における無線ICタグ3「XXX001」はリーダ/ライタ23において、工程情報22及び工程情報23の書き込みに成功したことを示している。つまり、工程情報22及び工程情報23に対する書込成功情報が記憶されている。この場合、無線ICタグ3がリーダ/ライタ22のRFフィールドにおいて書き込まれるべき工程情報22の書き込みに失敗したとすると、CPU11は、次のリーダ/ライタ23が存在することを確認し、次のリーダ/ライタ23に対して、当該ICタグ3へ工程情報22の再書込を依頼すると共に、無線ICタグ3に対して工程情報22の書き込みを失敗したことを示す書込失敗情報を履歴記憶部151に記憶する。無線ICタグ3がリーダ/ライタ23のRFフィールドに移行した場合、当該無線ICタグ3に対する再書込依頼を受信していることを確認し、書き込みを失敗している工程情報22の再書き込み処理を行う。再書込依頼を受信していない場合、通信エラー等で再書込依頼が受信できず、再書き込みが実施されないという事故を回避するために、CPU11は、タグIDをもとに、履歴記憶部151を検索して書込失敗情報が存在するか否かを確認する。そして書込失敗情報が存在する場合、その失敗したリーダ/ライタ22に係る書込情報を、書込情報ファイル153から読み込んで、工程情報22をリーダ/ライタ23へ出力する。同様にCPU11はリーダ/ライタ23において本来書き込むべき工程情報23をも読み出してリーダ/ライタ23に出力する。そしてリーダ/ライタ23は、工程情報22及び工程情報23を無線ICタグ3に書き込む。
図14は再書込依頼コマンドの例を示す説明図である。図14(a)の例は、再書込コマンドのデータ構造を示し、図14(b)の例は、複数のデータを書き込む際の再書込コマンドを示す。図14(a)に示すように、再書込コマンドは、コマンド名「WRITE」、依頼先ホストアドレス「ホスト」、依頼先リーダ/ライタID「R/W」、依頼先アンテナID(Option)「アンテナ」、依頼元ホストアドレス「ホスト」、依頼元リーダ/ライタID「R/W」、タグID「タグID」及び書込データ「書込情報」により構成される。また、複数のデータを書き込む際の再書込コマンドは図14(b)に示すように、複数の書込データ(1)「書込情報」、書込データ(2)「書込情報」、及び、書込データ(3)「書込情報」がさらに付加される。上述した例では、正しい順序で書き込むために、書込データ(1)として工程情報21、書込データ(2)として工程情報22、及び書込データ(3)として工程情報23がコマンドを構成する。
図15は読取及び書込処理の第1フェーズの手順を示すフローチャートである。CPU11はリーダ/ライタ21,22,23・・を起動し、リーダ/ライタ21,22,23・・はRF信号を各アンテナAからベルトコンベアBの方向に向けて出力する。商品4に取り付けられた無線ICタグ3がリーダ/ライタ2のアンテナAのRFフィールドに移行した場合、無線ICタグ3にパワーが供給される(ステップS131)。CPU11はパワーが供給されたことを認識する。CPU11は、リーダ/ライタ21を介してインターフェース部18から無線ICタグ3のタグIDを取得する(ステップS132)。
CPU11は履歴記憶部151に、無線ICタグ3から受信したタグID、読取ポイント(本例ではリーダ/ライタ21)の各情報を記憶する(ステップS134)。ステップS134の処理後、CPU11はリーダ/ライタ21に対し書込情報を書き込むようコマンドを、インターフェース部18を介して出力すると共に、書込情報ファイル153から、リーダ/ライタ21に対応する書込情報(本例では工程情報21)を読み出し、同じくインターフェース部18を介してリーダ/ライタ21へ出力する(ステップS135)。
リーダ/ライタ21はアンテナAを介して無線ICタグ3へ書込コマンド及び書込情報をRF信号として出力する。CPU11はその後書き込みに成功したか否かを判断する(ステップS136)。これは、無線ICタグ3から、書込終了を示す情報がリーダ/ライタ21により受信されることにより判断できる。書き込みに成功したと判断した場合(ステップS136でYES)、すなわち書込終了情報を受信した場合、CPU11は書込成功情報、書込ポイント及び書き込みに成功したリーダ/ライタ21に対応する書込情報の種類を履歴記憶部151に記憶する(ステップS138)。一方、書き込みに失敗したと判断した場合(ステップS136でNO)、すなわち書込終了を示す情報を一定時間内に受信できなかった場合、書込失敗情報、書込ポイント及び書き込みに失敗したリーダ/ライタ21に対応する書込情報の種類を履歴記憶部151に記憶する(ステップS137)。さらに、次の工程に対応するリーダ/ライタ2が存在するか、書込情報ファイルを検索して確認する(ステップS139)。次のリーダ/ライタ2が存在しない場合(ステップS139でNO)、無線ICタグ3へ書き込みできなかった書込情報が存在することを、警告として所定の通知先へ通知する(ステップS1310)。次のリーダ/ライタ2が存在する場合(ステップS139でYES)、次のリーダ/ライタ2に対して、書き込みを失敗した書込情報(工程情報)の書き込みを依頼する(ステップS1311)。無線ICタグ3がリーダ/ライタ21に係るアンテナAのRFフィールドから離れた場合、無線ICタグ3に対するパワー供給を終え第1フェーズの処理が終了する。
図16は第1フェーズ以降の書込制御の手順を示すフローチャートである。以下では、無線ICタグ3がリーダ/ライタ21のアンテナAのRFフィールドから、リーダ/ライタ22のアンテナAのRFフィールドへ移行した場合の手順を例にあげて説明する。商品4に取り付けられた無線ICタグ3がリーダ/ライタ21のアンテナAのRFフィールドから、リーダ/ライタ22のアンテナAのRFフィールドに移行した場合、無線ICタグ3に再びパワーが供給される(ステップS141)。CPU11はパワーが供給されたことを認識する。CPU11は、リーダ/ライタ22を介してインターフェース部18から無線ICタグ3のタグIDを取得する(ステップS142)。
CPU11は履歴記憶部151に、無線ICタグ3から受信したタグID、読取ポイント(本例ではリーダ/ライタ22)の各情報を記憶する(ステップS144)。
ステップS144の後、CPU11は、読み取ったタグIDに対して再書込依頼を受信しているか否かを確認し(ステップS1611)、再書込依頼を受信している場合(ステップS1611でYES)、再書込依頼された書込情報を取得する(ステップS1612)。再書込依頼を受信していない場合(ステップS1611でNO)、CPU11は、読み取ったタグIDをもとに、書込情報・書込結果フィールドを検索し、現在のリーダ/ライタ2以前のリーダ/ライタ2に対応する書込失敗情報が記憶されているか否かを判断する(ステップS145)。シリアル番号「3」の例をあげると、現在のリーダ/ライタ23以前のリーダ/ライタ22において、工程情報22に係る書込失敗情報が記憶されており、リーダ/ライタ23において、リーダ/ライタ23に対応する工程情報23に加えて、リーダ/ライタ22に対応する工程情報22を無線ICタグ3の図示しないメモリに書き込むという書き込み制御を実行することになる。
CPU11は、読み取ったタグIDをもとに、書込情報・書込結果フィールドを検索し、現在のリーダ/ライタ2以前のリーダ/ライタ2に対応する書込失敗情報が記憶されていると判断した場合(ステップS145でYES)、書き込み制御として以前のリーダ/ライタに対応する書込情報を、書込情報ファイル153から取得する(ステップS146)。上述の例であれば、リーダ/ライタ22に対応する工程情報22を取得してリーダ/ライタ23へ出力する。一方、読み取ったタグIDをもとに、書込情報・書込結果フィールドを検索し、現在のリーダ/ライタ2以前のリーダ/ライタ2に対応する書込失敗情報が記憶されていないと判断した場合(ステップS145でNO)、ステップS147へ移行する。ステップS147では、ステップS1612で取得した再書込依頼された書込情報、あるいは、ステップS146にて取得した書込失敗情報に対応する書込情報のいずれかと、書込情報ファイル153から読み出した現在のリーダ/ライタ2おけるに書込情報とを、リーダ/ライタ2へ出力する(ステップS147)。上述した例では、リーダ/ライタ23に対して工程情報23を出力する。
ステップS147の後、CPU11は全ての書き込みに成功したか否かを判断する(ステップS148)。書き込みに成功したと判断した場合(ステップS148でYES)、すなわち書込終了情報を無線ICタグ3から受信した場合、CPU11は書込成功情報、書込ポイント及び書き込みに成功したリーダ/ライタ2に対応する書込情報の種類を履歴記憶部151に記憶する(ステップS1410)。上述の例では、工程情報22及び工程情報23が、成功した書込情報の種類として記憶される。一方、書き込みに失敗したと判断した場合(ステップS148でNO)、すなわち書込終了を示す情報を無線ICタグ3から一定時間内に受信できなかった場合、書込失敗情報、書込ポイント及び書き込みに失敗したリーダ/ライタ2に対応する書込情報の種類を履歴記憶部151に記憶する(ステップS149)。例えば、工程情報22及び工程情報23の双方の書き込みに失敗した場合、失敗した書込情報の種類である「工程情報23」及び「工程情報22」が書込失敗情報と共に履歴記憶部151に記憶される。さらに、次のリーダ/ライタ2が存在するか否かを確認し(ステップS1411)、次のリーダ/ライタ2が存在しない場合は(ステップS1411でNO)、無線ICタグ3へ書き込めなかった工程情報21、22、・・・が存在することを警告する(ステップS1412)。次のリーダ/ライタ2が存在する場合は(ステップS1411でYES)、次のリーダ/ライタ2に対して、書込を失敗した工程情報21、22、・・・の再書き込みを依頼する(ステップS1413)。本例では、リーダ/ライタ22において、工程情報22に書き込みに失敗した際に、次のリーダ/ライタ23が存在することを確認し、次のリーダ/ライタ23に対して、書き込みに失敗した工程情報22を再度書き込むように依頼する。無線ICタグ3がアンテナAのRFフィールドから離れた場合、無線ICタグ3に対するパワー供給を終え第1フェーズ以降の処理が終了する。なお、本実施の形態においては、各リーダ/ライタ2において、容量の大きな情報を分散させて書き込む場合にも適用して良い。例えば、1メガ容量の情報を書き込む場合に、リーダ/ライタ21において1〜250キロバイト、リーダ/ライタ22において251〜500キロバイト、リーダ/ライタ23において501〜750キロバイト、リーダ/ライタ24において751〜1000キロバイトをそれぞれ書き込み、一のリーダ/ライタ2において書き込みが失敗した場合は、他のリーダ/ライタ2において失敗した書き込みを実行するようにすればよい。
本実施の形態においては情報処理装置10を一つ用いて無線ICタグ3に対する読取及び書込処理について説明したが、情報処理装置10を複数接続する形態であってもよい。すなわち実施の形態2で述べたとおり、通信網により情報処理装置10をサーバコンピュータ5により管理し、一の情報処理装置10から他の情報処理装置10へ履歴記憶部151の履歴を送出する。なお、ハードウェア構成及び送出処理の手順は実施の形態2で説明したとおりであるので、詳細な説明は省略する。
(実施の形態5)
図17は実施の形態5に係る情報処理システムの構成を示すブロック図である。実施の形態5は、各リーダ/ライタ2の関係が予め規定されている形態である。実施の形態5では説明のため、アンテナAをリーダ/ライタ2毎に一つ備わるものとするが、複数であっても良い。また、情報処理装置10を、複数サーバを介して接続する形態につき説明するが、これに限定されるものではなく、情報処理装置10をピアツーピアで接続するほか、また、情報処理装置10を複数接続することなく、情報処理装置10単体で処理を行っても良い。
サーバコンピュータ5には情報処理装置10S及び情報処理装置10T(場合により情報処理装置10で代表する)が接続されており、情報処理装置10Sには、リーダ/ライタ21S及びリーダ/ライタ22S(場合によりリーダ/ライタ2Sで代表する)がインターフェース部18に接続されている。また、情報処理装置10Tには、リーダ/ライタ21T及びリーダ/ライタ22T及びリーダ/ライタ23T(場合によりリーダ/ライタ2Tで代表する)がインターフェース部18に接続されている。また各情報処理装置10S、10Tの記憶部15には、各リーダ/ライタ2の関係を記憶した関係記憶部154S、154T(場合により関係記憶部154で代表する)がそれぞれ設けられている。なお、関係記憶部154S及び履歴記憶部154Tを含む記憶部15の内容をサーバコンピュータ5の図示しないハードディスクに記憶しておき、これを活用するようにしても良い。
図18は関係記憶部154Sのレコードレイアウトを示す説明図であり、図19は関係記憶部154Tのレコードレイアウトを示す説明図であり、図20は各リーダ/ライタ2の関係を示す模式図である。関係記憶部154Sの内容を図18及び図20に基づいて説明する。図20に示すように、情報処理装置10Sは、コンピュータ1Sと、これに接続されるリーダ/ライタ21S及びリーダ/ライタ22Sを備え、一方情報処理装置10Tは、コンピュータ1Tと、これに接続されるリーダ/ライタ21T、リーダ/ライタ22T及びリーダ/ライタ23Tを備える。各リーダ/ライタ2間の矢印は、各リーダ/ライタ2間の関係を模式的に示したものであり、その関係は関係記憶部154S及び関係記憶部154Tにそれぞれ記憶されている。
例えば人物に取り付けられた無線ICタグ3が一点鎖線で示す方向に移行した場合、リーダ/ライタ21Sが無線ICタグ3を検出する。その後、CPU11は関係記憶部154Sにおいて関係づけられているリーダ/ライタ22S、リーダ/ライタ21T及びリーダ/ライタ23Tに対して書き込み制御を行う。すなわち、無線ICタグ3がリーダ/ライタ21Sで検出された場合、次に移行すると考えられるリーダ/ライタ2(本例では、21T,22S、23T)でのみで書き込み処理を行えば良く、移行する可能性の低いリーダ/ライタ2(本例では22T)で書き込み処理を行う必要はない。このようにリーダ/ライタ2間の関係を規定しておき、書き込み制御を行うことで、より簡略化した情報の書き込み制御を行うことができる。
関係記憶部154Sはリーダ/ライタ2間の関係が記憶されている。例えば、情報処理装置10Sのリーダ/ライタ21Sは、情報処理装置10Sのリーダ/ライタ22S、情報処理装置10Tのリーダ/ライタ21T、及び、情報処理装置10Tのリーダ/ライタ23Tと関係づけられている。同様に関係記憶部154Tもリーダ/ライタ2間の関係が記憶されている。例えば、情報処理装置10Tのリーダ/ライタ21Tは、情報処理装置10Tのリーダ/ライタ22T、情報処理装置10Tのリーダ/ライタ23T、及び、情報処理装置10Sのリーダ/ライタ21Sと関係づけられている。図21は、本実施の形態における第1フェーズの書込制御の手順を示すフローチャートである。ステップS211からステップS218までは、実施の形態1における読取及び書込処理の第1フェーズの手順(図5)と同様であるため、説明を省略する。実施の形態1と異なるのは、無線ICタグ3への書き込みが失敗したと判断された場合の処理である。以下に、無線ICタグ3への書き込みが失敗したと判断された場合の処理を説明する。ステップS216において、無線ICタグ3への書き込みに失敗したと判断した場合(ステップS216でNO)、書込失敗情報及び書込ポイントを履歴記憶部151に記憶する(ステップS217)。さらに、ステップS219において、関係記憶部154を参照し、現在のリーダ/ライタ2の次に関係づけられているリーダ/ライタ2が存在するか否かを確認する(ステップS219)。本例では、情報処理装置10Sのリーダ/ライタ21Sにおいて、無線ICタグ3への書き込みが失敗したとする。関係記憶部154Sを参照し、関係するリーダ/ライタ2として、情報処理装置10Sのリーダ/ライタ22S、情報処理装置10Tのリーダ/ライタ21Tおよびリーダ/ライタ23Tを抽出する。次のリーダ/ライタ2が存在しない場合(ステップS219でNO)、無線ICタグ3に書き込めなかった書込情報が存在することを警告する(ステップS2110)。次のリーダ/ライタ2が存在する場合(ステップS219でYES)、次に、ステップS219において抽出されたリーダ/ライタ2に対して、書き込みに失敗した書込情報の書込の依頼(ステップS2111)、つまり書込命令の実行を指示する。本例では、情報処理装置10Sのリーダ/ライタ22S、情報処理装置10Tのリーダ/ライタ21Tおよびリーダ/ライタ23Tに対して、無線ICタグ3への書き込みを失敗した書込情報を通知し、当該無線ICタグ3への書き込みを指示する。
図22は、第1フェーズ以降の書込制御の手順を示すフローチャートであり、図23は履歴記憶部151のレコードレイアウトを示す説明図である。
無線ICタグ3がリーダ/ライタ21SのRFフィールドからリーダ/ライタ21TのRFフィールドに移行した場合、無線ICタグ3に再びパワーが供給される(ステップS190)。CPU11はパワーが供給されたことを認識する。CPU11は、リーダ/ライタ21Tを介してインターフェース部18から無線ICタグ3のタグIDを取得する(ステップS191)。
CPU11は読み取ったタグIDをもとに、他のリーダ/ライタ2で書き込みに失敗した書込情報の書込命令(書込依頼)を受信しているか否かを判断する(ステップS192)。CPU11はタグIDに対する書込依頼を受信している場合(ステップS192でYES)、再度書き込むべき書込情報を取得して、ステップS197へ進む。当該タグIDに対する書込依頼を受信していない場合(ステップS192でNO)、CPU11は読み取ったタグIDをもとに、履歴記憶部151のIDフィールドを検索し、読み取ったタグIDが記憶されているか否かを判断する(ステップS193)。CPU11は履歴記憶部151に記憶されていないと判断した場合(ステップS193でNO)、CPU11は履歴記憶部151に、無線ICタグ3から受信したタグID、読取ポイントの各情報を記憶する(ステップS194)。タグIDが履歴記憶部に記憶されている場合(ステップS193でYES)、CPU11は、タグIDをもとに、履歴記憶部151の書込結果フィールドを検索し、タグIDに対応する書込失敗情報が記憶されているか否かを判断する(ステップS195)。書込失敗情報が記憶されていないとCPU11が判断した場合(ステップS195でNO)、無線ICタグに再書き込みすべき書込情報は無いので、ステップS197へ進む。
一方、CPU11は、書込失敗情報が記憶されていると判断した場合(ステップS195でYES)、無線ICタグに再書き込みすべき書込情報を取得し(ステップS196)、ステップS197へ移行する。
ステップS197では、CPU11は、前記ステップにて書込命令あるいは履歴記憶部151より無線ICタグ3へ再書き込みが必要とされた書込情報や、現在のリーダ/ライタ2にて予め予定されている書込情報を書込情報ファイル153から取得し、リーダ/ライタ21Tに対し、無線ICタグ3へ取得した書込情報を書き込むためのコマンドを、インターフェース部18を介して出力する(ステップS197)。
ステップS197の後、CPU11は書き込みに成功したか否かを判断する(ステップS198)。書き込みに成功したと判断した場合(ステップS198でYES)、すなわち書込終了情報を無線ICタグ3から受信した場合、CPU11は書込成功情報及び書込ポイントを履歴記憶部151に記憶する(ステップS1910)。一方、書き込みに失敗したと判断した場合(ステップS198でNO)、すなわち書込終了を示す情報を無線ICタグ3から一定時間内に受信できなかった場合、書込失敗情報及び書込ポイントを履歴記憶部151に記憶する(ステップS199)。さらに、関係記憶部154を参照し、現在のリーダ/ライタ2の次に関係づけられているリーダ/ライタ2が存在するか否かを判断し(ステップS1911)、次のリーダ/ライタ2が存在しない場合は(ステップS1911でNO)、無線ICタグ3へ書き込めなかった書込情報が存在することを警告する(ステップS1912)。次のリーダ/ライタ2が存在する場合(ステップS1911でYES)、次のリーダ/ライタ2に対して、書き込みを失敗した書込情報の再書き込みを依頼する(ステップS1913)。本例では、情報処理装置10Tのリーダ/ライタ21Tにおいて、無線ICタグ3への書き込みが失敗したことになるため、関係記憶部154Tを参照し、関係するリーダ/ライタ2として、情報処理装置10Tのリーダ/ライタ22T及びリーダ/ライタ23T、情報処理装置10Sのリーダ/ライタ21Sを抽出する。前記ステップで抽出されたリーダ/ライタ2に対して、書き込みに失敗した書込情報の書込命令の実行を指示する。本例では、前記ステップで抽出された、情報処理装置10Tのリーダ/ライタ22T及びリーダ/ライタ23T、情報処理装置10Sのリーダ/ライタ21Sに対して、無線ICタグ3への書き込みを失敗した書込情報を通知し、当該無線ICタグ3への書き込みを指示する。無線ICタグ3がアンテナ21TのRFフィールドから離れた場合、無線ICタグ3に対するパワー供給を終え第1フェーズ以降の処理が終了する。なお、実施の形態2で述べたとおり、情報処理装置10S、10Tはサーバコンピュータ5により管理され、履歴記憶部151の履歴は、一の情報処理装置10Sから他の情報処理装置10Tへ送出される。このように、無線ICタグ3への書き込みが失敗した時点で、次に当該無線ICタグ3を検知する可能性の高いアンテナAを制御しているリーダ/ライタ2に対して、予め失敗した書込処理の再実行を依頼しておくことにより、より確実に無線ICタグ3への書込処理が行われるようになる。また、当該無線ICタグ3が次に検知される可能性の高いアンテナAを制御しているリーダ/ライタ2に対してのみ再書き込みを指示しておき、指示を受けたリーダ/ライタ2のみが、検知した無線ICタグ3に対して書き込み処理を行うため、各リーダ/ライタ2において、再書き込みの要否を判断する必要が無く、各リーダ/ライタ2の処理が簡素化され、処理速度が向上し、各リーダ/ライタ2間の距離が短い場合にも、より迅速に再書込処理を行うことが可能となる。
図24は他の形態に係る履歴記憶部151のレコードレイアウトを示す説明図である。図24に示すようにさらに担当フィールドが用意される。担当フィールドには、リーダ/ライタ2のIDが記憶されている。図20に示す無線ICタグ3がリーダ/ライタ21Sでの書き込み失敗後、一点鎖線の方向に進入した場合、情報処理装置10Sのリーダ/ライタ22S、及び情報処理装置10Tのリーダ/ライタ23Tの双方が同時に無線ICタグ3を認識して書込処理を行う場合がある。これを回避するために、情報処理装置10SのCPU11は、書込依頼の際一の担当リーダ/ライタ2を決定し、担当フィールドに書き込む。図21の例では、タグID「XX003」をもつ無線ICタグに対して、情報処理装置10Sのリーダライタ22Sが、情報を書き込むことを示している。
(実施の形態6)
図25は実施の形態6に係る情報処理装置10の構成を示すブロック図である。実施の形態6では、複数の商品4,4,4・・・に取り付けられた複数の無線ICタグ3,3,3・・・が同じタイミングでアンテナAのRFフィールドに存在する場合を想定している。記憶部15には、予め各リーダ/ライタ2に割り当てられる最大値が記憶されている。本実施例では、各リーダ/ライタ2が書き込むべき最大処理数「3」が記憶されている。つまり、複数の無線ICタグ3を処理する場合、一のリーダ/ライタ2では、3つまで書き込み処理を行い、それ以外の無線ICタグ3については、次のリーダ/ライタ2が書き込み処理を実行する。なお、最大値は、リーダ/ライタ2毎に別々に設定しても良い。
図26は履歴記憶部151のレコードレイアウトを示す説明図である。図26の例は、5つの無線ICタグ3「XXX001」〜「XXX005」のIDが読み取られ、最大値「3」であることから、無線ICタグ3「XXX001」、「XXX002」及び「XXX003」についてのみ書き込み処理が行われ、最大値を超える無線ICタグ3の「XXX004」及び「XXX005」については書き込みが行われず、書込失敗情報が記憶されていることを示している。無線ICタグ3の「XXX004」及び「XXX005」が、次のRFフィールドに移行した場合、リーダ/ライタ22において、書込情報が書き込まれる。
図27は読取及び書込処理の第1フェーズの手順を示すフローチャートである。複数の無線ICタグ3,3,3・・・が最初にアンテナAのRFフィールドに移行した場合の処理を説明する。CPU11はリーダ/ライタ21,22,23・・を起動し、リーダ/ライタ21,22,23・・はRF信号を各アンテナAからベルトコンベアBの方向に向けて出力する。商品4に取り付けられた無線ICタグ3,3,3・・・がリーダ/ライタ21のアンテナAのRFフィールドに移行した場合、無線ICタグ3,3,3・・・にパワーが供給される(ステップS231)。CPU11はパワーが供給されたことを認識する。CPU11は、リーダ/ライタ21を介して無線ICタグ3のタグIDを取得する(ステップS232)。
CPU11は履歴記憶部151に、取得した無線ICタグ3のタグID、読取ポイントの各情報を記憶する(ステップS233)。ステップS233の処理後、CPU11は、履歴記憶部151の読取成功情報を参照して、読み取ったタグIDの数が予め記憶部15に記憶された最大値を超えるか否か判断する(ステップS235)。図26に示す例のように、最大値を超えると判断した場合(ステップS235でYES)、CPU11は最大値に相当する無線ICタグ3に対して書込情報を出力する(ステップS236)。図26の例では、CPU11は、無線ICタグ3「XXX001」、「XXX002」及び「XXX003」に対してのみ、リーダ/ライタ2を介して書込情報を出力し、書込情報の書き込み処理を行う。
一方、最大値を超えない場合は(ステップS235でNO)、全ての無線ICタグ3に対して書込情報を出力する(ステップS237)。この場合、CPU11はリーダ/ライタ21に対し、全ての無線ICタグ3に対し書込情報を書き込むようコマンドを、インターフェース部18を介して出力すると共に、書込情報ファイル153から、書込情報を読み出し、同じくインターフェース部18を介してリーダ/ライタ21へ出力する。
CPU11はその後書き込みに成功したか否かを判断する(ステップS238)。これは、無線ICタグ3から、書込終了を示す情報がリーダ/ライタ21により受信されることにより判断できる。書き込みに成功したと判断した場合(ステップS238でYES)、すなわち書込終了情報を受信した場合、CPU11は書込成功情報及び書込ポイントを履歴記憶部151に記憶する(ステップS2310)。一方、書き込みに失敗したと判断した場合(ステップS238でNO)、すなわち書込終了を示す情報を一定時間内に受信できなかった場合、および、最大値を越え、書き込み処理が行えなかったものが発生している場合、書込失敗情報及び書込ポイントを履歴記憶部151に記憶する(ステップS239)。さらに、現在のリーダ/ライタ2の次に関係づけられているリーダ/ライタ2が存在するか否かを判断し(ステップS2311)、次のリーダ/ライタ2が存在しない場合は(ステップS2311でNO)、無線ICタグ3へ書き込めなかった書込情報が存在することを警告する(ステップS2312)。次のリーダ/ライタ2が存在する場合(ステップS2311でYES)、次のリーダ/ライタ2に対して、書き込みを失敗した書込情報(工程情報)の再書き込みを依頼する(ステップS2313)。無線ICタグ3がリーダ/ライタ21のアンテナAのRFフィールドから離れた場合、無線ICタグ3,3,3・・・に対するパワー供給を終え第1フェーズの処理が終了する。
図28は第1フェーズ以降の書込制御の手順を示すフローチャートである。以下では、無線ICタグ3,3,3・・・がリーダ/ライタ21のアンテナAのRFフィールドから、リーダ/ライタ22のアンテナAのRFフィールドへ移行した場合の手順を例にあげて説明する。商品4に取り付けられた無線ICタグ3,3,3・・・がリーダ/ライタ21のアンテナAからリーダ/ライタ22のアンテナAのRFフィールドに移行した場合、無線ICタグ3,3,3・・・に再びパワーが供給される(ステップS241)。CPU11はパワーが供給されたことを認識する。CPU11は、リーダ/ライタ22を介してインターフェース部18から無線ICタグ3のタグIDを取得する(ステップS242)。
CPU11は履歴記憶部151に、無線ICタグ3,3,3・・・から受信したタグID、読取ポイントの各情報を記憶する(ステップS244)。次に、取得したタグIDに対して、以前のリーダ/ライタ2で書き込みが失敗に終わった書込情報に対する再書込依頼を受信しているか否かを確認する。再書込依頼を受信している場合は再書き込みすべき書き込み情報を取得する。またタグIDをもとに、履歴記憶部151の書込結果フィールドを検索し、タグIDに対応する書込失敗情報が記憶されているものについて、再書き込みすべき書き込み情報を取得する。また、当該リーダ/ライタ2にて当該無線ICタグ3に書き込むべき書込情報を取得する(ステップS245)。
ステップS245で取得した書込情報の書き込み対象となる無線ICタグ3に係る失敗情報数が記憶部15に記憶した最大値を超えるか否かを判断する(ステップS246)。最大値を超えると判断した場合(ステップS246でYES)、CPU11は最大値の範囲に相当する無線ICタグ3に対して書込情報を出力する(ステップS247)。一方、最大値を超えない場合は(ステップS246でNO)、全ての無線ICタグ3に対して書込情報を出力する(ステップS248)。
この場合、CPU11はリーダ/ライタ21に対し、全ての無線ICタグ3に対し書込情報を書き込むようコマンドを、インターフェース部18を介して出力すると共に、書込情報ファイル153から、書込情報を読み出し、同じくインターフェース部18を介してリーダ/ライタ21へ出力する。図26の例では、CPU11は、無線ICタグ3「XXX004」及び「XXX005」に対してのみ、リーダ/ライタ2を介して書込情報を出力し、書込情報の追加書込処理を行う。
CPU11はその後書き込みに成功したか否かを判断する(ステップS249)。これは、無線ICタグ3から、書込終了を示す情報がリーダ/ライタ21により受信されることにより判断できる。書き込みに成功したと判断した場合(ステップS249でYES)、すなわち書込終了情報を受信した場合、CPU11は書込成功情報及び書込ポイントを履歴記憶部151に記憶する(ステップS2411)。一方、書き込みに失敗したと判断した場合(ステップS249でNO)、すなわち書込終了を示す情報を一定時間内に受信できなかった場合、書込失敗情報及び書込ポイントを履歴記憶部151に記憶する(ステップS2410)。さらに、現在のリーダ/ライタ2の次に関係づけられているリーダ/ライタ2が存在するか否かを判断し(ステップS2412)、次のリーダ/ライタ2が存在しない場合は(ステップS2412でNO)、無線ICタグ3へ書き込めなかった書込情報が存在することを警告する(ステップS2413)。次のリーダ/ライタ2が存在する場合(ステップS2412でYES)、次のリーダ/ライタ2に対して、書き込みを失敗した書込情報(工程情報)の再書き込みを依頼する(ステップS2414)。
実施の形態6においてはリーダ/ライタ2に取り付けられるアンテナAを一つであるものとして説明するが、複数取り付ける形態であっても良い。また、本実施の形態においては情報処理装置10を一つ用いて無線ICタグ3に対する読取処理及び書込処理について説明したが、情報処理装置10を複数接続する形態であってもよい。すなわち実施の形態2で述べたとおり、通信網により情報処理装置10をサーバコンピュータ5により管理し、一の情報処理装置10から他の情報処理装置10へ履歴記憶部151の履歴を送出する。なお、ハードウェア構成及び送出処理の手順は実施の形態2で説明したとおりであるので、詳細な説明は省略する。
(実施の形態7)
図29は実施の形態7に係る情報処理装置10の構成を示すブロック図である。実施の形態7では、複数の商品4,4,4・・・に取り付けられた複数の無線ICタグ3,3,3・・・が、トレイ40に載置され、アンテナAのRFフィールドにおいて、読取処理及び書込処理がなされる。トレイ40にも無線ICタグ30が取り付けられており、トレイ40に載置される商品4のタグIDはタグID記憶部155(識別子関係記憶部)で記憶されている。
図30はタグID記憶部155のレコードレイアウトを示す説明図である。タグID記憶部155はトレイIDフィールド及びタグIDフィールドから構成され、トレイIDに対応づけて、各トレイに載置される無線ICタグ3,3,3・・・のタグIDが予め記憶されている。図30の例では、トレイID「XX30」に係るトレイ40には、タグID「XXX001」、「XXX002」、「XXX003」、「XXX004」及び「XXX005」が割り振られた5つの無線ICタグ3が取り付けられた商品4が載置されることがわかる。
図31は履歴記憶部151のレコードレイアウトを示す説明図である。タグID/トレイIDフィールドにはリーダ/ライタ21により読み取られたタグIDまたはトレイIDが記憶される。図31の例では、トレイ40のトレイID「XX30」が読み取られ、無線ICタグ3のタグID「XXX001」、「XXX003」及び「XXX005」が読み取られている。トレイ40に存在する全ての無線ICタグ3に対して読取処理及び書込処理が終了した場合、トレイ40の無線ICタグ30に対し、書込終了情報が書き込まれ、履歴記憶部151の書込結果フィールドに書込成功情報が記憶される。
図32は読取及び書込処理の第1フェーズの手順を示すフローチャートである。トレイ40に載置された無線ICタグ3,3,3・・・が最初にリーダ/ライタ21のアンテナAのRFフィールドに移行した場合の処理を説明する。CPU11はリーダ/ライタ21,22,23・・を起動し、リーダ/ライタ21,22,23・・はRF信号を各アンテナAからベルトコンベアBの方向に向けて出力する。商品4,4,4・・・に取り付けられた無線ICタグ3及びトレイ40に取り付けられた無線ICタグ30が、リーダ/ライタ21のアンテナAのRFフィールドに移行した場合、無線ICタグ3,3,3・・・及び無線ICタグ30にパワーが供給される(ステップS281)。CPU11はパワーが供給されたことを認識する。CPU11は、無線ICタグ3,3,3・・・及び無線ICタグ30から、リーダ/ライタ21を介してインターフェース部18からタグID及びトレイIDを取得する(ステップS282)。
CPU11は履歴記憶部151に、無線ICタグ3から受信したタグID、トレイID、及び読取ポイントの各情報を記憶する(ステップS283)。ステップS283の処理後、CPU11はリーダ/ライタ21に対し書込情報を書き込むようコマンドを、インターフェース部18を介して出力すると共に、書込情報ファイル153から、書込情報を読み出し、同じくインターフェース部18を介してリーダ/ライタ21へ出力する(ステップS285)。
リーダ/ライタ21はアンテナAを介して無線ICタグ3,3,3・・・へ書込コマンド及び書込情報をRF信号として出力する。CPU11はその後書き込みに成功したか否かを判断する(ステップS286)。これは、無線ICタグ3,3,3・・・から、書込終了を示す情報がリーダ/ライタ21により受信されることにより判断できる。書き込みに成功したと判断した場合(ステップS286でYES)、すなわち書込終了情報を受信した場合、CPU11は書込成功情報及び書込ポイントを履歴記憶部151に記憶する(ステップS287)。一方、書き込みに失敗したと判断した場合(ステップS286でNO)、すなわち書込終了を示す情報を一定時間内に受信できなかった場合、書込失敗情報及び書込ポイントを履歴記憶部151に記憶する(ステップS288)。無線ICタグ3,3,3・・・及び無線ICタグ30がリーダ/ライタ21のアンテナAのRFフィールドから離れた場合、無線ICタグ3及び無線ICタグ30に対するパワー供給を終え第1フェーズの処理が終了する。
図33及び図34は第1フェーズ以降の書込制御の手順を示すフローチャートである。以下では、無線ICタグ3,3,3・・・及び無線ICタグ30がリーダ/ライタ21のアンテナAのRFフィールドから、リーダ/ライタ22のアンテナAのRFフィールドへ移行した場合の手順を例にあげて説明する。商品4,4,4・・・に取り付けられた無線ICタグ3,3,3・・・及び無線ICタグ30がリーダ/ライタ21のアンテナAのRFフィールドから、リーダ/ライタ22のアンテナAのRFフィールドに移行した場合、無線ICタグ3,3,3・・・及び無線ICタグ30に再びパワーが供給される(ステップS291)。CPU11はパワーが供給されたことを認識する。CPU11は、無線ICタグ3,3,3・・・及び無線ICタグ30からリーダ/ライタ21を介してインターフェース部18からタグID及びトレイIDを取得する(ステップS292)。
CPU11は読み取ったタグID及びトレイIDをもとに、履歴記憶部151の読取結果フィールドを検索し、タグIDまたはトレイIDがタグID/トレイIDフィールドに記憶されているか否かを判断する(ステップS294)。CPU11はタグID及びトレイIDが履歴記憶部151に記憶されていないと判断した場合(ステップS294でNO)、CPU11は履歴記憶部151に、無線ICタグ3または無線ICタグ30から受信したタグIDまたはトレイID、及び読取ポイントの各情報を記憶する(ステップS295)。タグIDまたはトレイIDが履歴記憶部151に記憶されている場合(ステップS294でYES)、CPU11は、タグIDをもとに、履歴記憶部151の書込結果フィールドを検索し、タグIDに対応する書込失敗情報が記憶されているか否かを判断する(ステップS296)。書込失敗情報が記憶されていないとCPU11が判断した場合(ステップS296でNO)、もはや無線ICタグに書込情報を追記する必要はないので、一連の処理を終了する。
一方、CPU11は、書込失敗情報が記憶されていると判断した場合(ステップS296でYES)、及びステップS295の処理後、無線ICタグ3,3,3・・・のメモリに情報を記憶する必要があるので、CPU11はリーダ/ライタ21に対し書込情報を書き込むようコマンドを、インターフェース部18を介して出力すると共に、書込情報ファイル153から、書込情報を読み出し、同じくインターフェース部18を介してリーダ/ライタ21へ出力する(ステップS297)。
ステップS297の後、CPU11は書き込みに成功したか否かを判断する(ステップS298)。書き込みに成功したと判断した場合(ステップS298でYES)、すなわち書込終了情報を無線ICタグ3から受信した場合、CPU11は書込成功情報及び書込ポイントを履歴記憶部151に記憶する(ステップS299)。一方、書き込みに失敗したと判断した場合(ステップS298でNO)、すなわち書込終了を示す情報を無線ICタグ3から一定時間内に受信できなかった場合、書込失敗情報及び書込ポイントを履歴記憶部151に記憶する(ステップS2910)。
ステップS299の後、CPU11は、全ての商品4,4,4・・・の無線ICタグ3,3,3・・・に対する書き込みが終了したことを示す書込終了情報を、トレイIDに書き込むべく記憶部15から読み出して、リーダ/ライタ22に出力する(ステップS2911)。CPU11は、トレイIDに対する書込終了情報の書き込みが成功したか否かを判断する(ステップS2931)。書込終了情報を受信した無線ICタグ30は、メモリに書込処理を行い、書き込みが終了したことを示す信号をリーダ/ライタ22に向けて送信する。CPU11は、書込に成功した場合(ステップS2931でYES)、つまり係る信号の受信を条件に、書込み成功情報及び書込ポイントをトレイIDに対応づけて記憶する(ステップS2912)。一方、書き込みに成功しなかった場合(ステップS2931でNO)、CPU11は、書込失敗情報及び書込ポイントを履歴記憶部151に記憶する(ステップS2932)。
次に、CPU11は履歴記憶部151に記憶されたトレイIDをもとに、タグID記憶部155を検索し(ステップS2913)、RAM12にトレイIDに対応する複数のタグIDを展開する。CPU11は、さらに履歴記憶部151に記憶されたタグIDを読み出してRAM12に展開する。CPU11は、展開されたタグIDを比較し、異なるタグIDが存在するか否かを判断する(ステップS2914)。異なるタグIDが存在する場合(ステップS2914でYES)、他の無線ICタグ3が取り付けられた商品4が、誤ってトレイ40に混入した、または、本来トレイ40に入っているべき商品4が存在したことを示すので、CPU11はエラーを示す情報を表示部14へ出力する(ステップS2915)。異なるタグIDが存在しない場合(ステップS2914でNO)、ステップS2915の処理はスキップする。無線ICタグ3,3,3・・・及び無線ICタグ30がリーダ/ライタ22のRFフィールドから離れた場合、無線ICタグ3,3,3・・・及び無線ICタグ30に対するパワー供給を終え第1フェーズ以降の処理が終了する。
本実施の形態においては情報処理装置10を一つ用いて無線ICタグ3,3,3・・・及び無線ICタグ30に対する読取処理及び書込処理について説明したが、情報処理装置10を複数接続する形態であってもよい。すなわち実施の形態2で述べたとおり、通信網により情報処理装置10をサーバコンピュータ5により管理し、一の情報処理装置10から他の情報処理装置10へ履歴記憶部151の履歴を送出する。なお、ハードウェア構成及び送出処理の手順は実施の形態2で説明したとおりであるので、詳細な説明は省略する。
(実施の形態8)
実施の形態8は、実施の形態7で説明したタグID記憶部155に記憶されたトレイIDとタグIDとの関係を用いて、認識できなかった商品の無線ICタグ3に係るタグIDを指定して書込処理を行うものである。なお、ハードウェア構成は実施の形態7と同じであるので詳細な説明は省略する。
図35は読取及び書込処理の第1フェーズの手順を示すフローチャートである。トレイ40に載置された無線ICタグ3,3,3・・・が最初にリーダ/ライタ21のアンテナAのRFフィールドに移行した場合の処理を説明する。CPU11はリーダ/ライタ21,22,23・・を起動し、リーダ/ライタ21,22,23・・はRF信号を各アンテナAからベルトコンベアBの方向に向けて出力する。商品4,4,4・・・に取り付けられた無線ICタグ3及びトレイ40に取り付けられた無線ICタグ30が、リーダ/ライタ21のアンテナAのRFフィールドに移行した場合、無線ICタグ3,3,3・・・及び無線ICタグ30にパワーが供給される(ステップS311)。CPU11はパワーが供給されたことを認識する。CPU11は、無線ICタグ3,3,3・・・及び無線ICタグ30から、リーダ/ライタ21を介してインターフェース部18からタグIDまたはトレイIDを取得する(ステップS312)。
CPU11は履歴記憶部151に、無線ICタグ3から受信したタグIDまたはトレイID並びに読取ポイントの各情報を記憶する(ステップS313)。ステップS313の処理後、CPU11は、取得したIDがトレイIDであるか否かを、タグID記憶部155を参照して判断する(ステップS314)。トレイIDでないと判断した場合(ステップS314でNO)、CPU11はリーダ/ライタ21に対し、読み取ったタグIDに係る無線ICタグ3へ書込処理を行う(ステップS315)。
CPU11はその後書き込みに成功したか否かを判断する(ステップS316)。書き込みに成功したと判断した場合(ステップS316でYES)、すなわち書込終了情報を受信した場合、CPU11は書込成功情報及び書込ポイントを履歴記憶部151に記憶する(ステップS317)。一方、書き込みに失敗したと判断した場合(ステップS316でNO)、すなわち書込終了を示す情報を一定時間内に受信できなかった場合、書込失敗情報及び書込ポイントを履歴記憶部151に記憶する(ステップS318)。
取得したIDがトレイIDであると判断した場合(ステップS314でYES)、CPU11は、取得したトレイIDをもとに、当該トレイIDに対応づけられている複数のタグIDを、タグID記憶部155から取得して(ステップS319)、RAM12に展開する。CPU11は履歴記憶部151を参照し、書込成功情報が記憶されているタグIDを除いて、RAM12に展開されたタグIDに係る無線ICタグ3に対し書込処理を行う(ステップS3110)。なお、CPU11は、書き込みに成功したか否かを判断し、書き込みに成功したと判断した場合、CPU11は書込成功情報及び書込ポイントを履歴記憶部151に記憶する一方、書き込みに失敗したと判断した場合、書込失敗情報及び書込ポイントを履歴記憶部151に記憶する(ステップ3110)。
CPU11は、一定時間T内に全てのタグIDに対して書き込みが成功したか否かを判断する(ステップS3111)。なおこの時間Tは記憶部15に予め記憶されている。一定時間T内に、全てのタグIDに係る無線タグ3に書き込みが成功した場合(ステップS3111でYES)、CPU11は、トレイIDに係る無線ICタグ30に対して書き込み情報を出力する(ステップS3112)。
CPU11は書き込みに成功したか否かを判断する(ステップS3113)。書き込みに成功したと判断した場合(ステップS3113でYES)、CPU11はトレイIDに対する書込成功情報及び書込ポイントを履歴記憶部151に記憶する(ステップS3115)。一方、書き込みに失敗したと判断した場合(ステップS3113でNO)、及びステップS3111において一定時間T内に全てのタグIDに対して書き込みが成功しなかった場合(ステップS3111でNO)、トレイIDに対する書込失敗情報及び書込ポイントを履歴記憶部151に記憶する(ステップS3114)。
図36及び図37は第1フェーズ以降の書込制御の手順を示すフローチャートである。CPU11はリーダ/ライタ21,22,23・・を起動し、リーダ/ライタ21,22,23・・はRF信号を各アンテナAからベルトコンベアBの方向に向けて出力する。商品4,4,4・・・に取り付けられた無線ICタグ3及びトレイ40に取り付けられた無線ICタグ30が、リーダ/ライタ2のアンテナAのRFフィールドに移行した場合、無線ICタグ3,3,3・・・及び無線ICタグ30にパワーが供給される(ステップS321)。CPU11はパワーが供給されたことを認識する。CPU11は、無線ICタグ3,3,3・・・及び無線ICタグ30から、リーダ/ライタ21を介してインターフェース部18からタグIDまたはトレイIDを読み取る(ステップS322)。
CPU11は履歴記憶部151に読み取ったタグIDまたはトレイIDが記憶されているか否かを判断する(ステップS323)。タグIDまたはトレイIDが記憶されていないと判断した場合(ステップS323でNO)、読み取ったタグIDまたはトレイID並びに読取ポイントを履歴記憶部151に記憶する(ステップS324)。タグIDまたはトレイIDが記憶されていると判断した場合(ステップS323でYES)、ステップS324の処理をスキップする。
CPU11は、読み取ったIDがトレイIDであるか否かを、タグID記憶部155を参照して判断する(ステップS325)。トレイIDでないと判断した場合(ステップS325でNO)、CPU11は履歴記憶部151に読み取ったタグIDに係る書込失敗情報が記憶されているか否かを判断する(ステップS326)。CPU11は書込失敗情報が記憶されていないと判断した場合(ステップS326でNO)、処理を終了する。一方、CPU11は書込失敗情報が記憶されていると判断した場合(ステップS326でYES)、CPU11はリーダ/ライタ2に対し、読み取ったタグIDに係る無線ICタグ3へ書込処理を行う(ステップS327)。
CPU11はその後書き込みに成功したか否かを判断する(ステップS328)。書き込みに成功したと判断した場合(ステップS328でYES)、すなわち書込終了情報を受信した場合、CPU11は当該タグIDに係る書込成功情報及び書込ポイントを履歴記憶部151に記憶する(ステップS329)。一方、書き込みに失敗したと判断した場合(ステップS328でNO)、すなわち書込終了を示す情報を一定時間内に受信できなかった場合、当該タグIDに対する書込失敗情報及び書込ポイントを履歴記憶部151に記憶する(ステップS3210)。
読み取った取得したIDがトレイIDであると判断した場合(ステップS325でYES)、CPU11は、取得したトレイIDをもとに、当該トレイIDに対応づけられている複数のタグIDを、タグID記憶部155から取得して(ステップS3211)、RAM12に展開する。CPU11は履歴記憶部151を参照し、書込成功情報が記憶されているタグIDを除いて、RAM12に展開されたタグIDに係る無線ICタグ3に対し書込処理を行う(ステップS3212)。なお、CPU11は、書き込みに成功したか否かを判断し、書き込みに成功したと判断した場合、CPU11は書込成功情報及び書込ポイントを履歴記憶部151に記憶する一方、書き込みに失敗したと判断した場合、書込失敗情報及び書込ポイントを履歴記憶部151に記憶する(ステップS3212)。
CPU11は、一定時間T内に全てのタグIDに対して書き込みが成功したか否かを判断する(ステップS3213)。なおこの時間Tは記憶部15に予め記憶されている。一定時間T内に、全てのタグIDに係る無線タグ3に書き込みが成功した場合(ステップS3213でYES)、CPU11は、トレイIDに係る無線ICタグ30に対して書込情報を出力する(ステップS3214)。
CPU11は書き込みに成功したか否かを判断する(ステップS3215)。書き込みに成功したと判断した場合(ステップS3215でYES)、CPU11はトレイIDに対する書込成功情報及び書込ポイントを履歴記憶部151に記憶する(ステップS3217)。一方、書き込みに失敗したと判断した場合(ステップS3215でNO)、及びステップS3213において一定時間T内に全てのタグIDに対して書き込みが成功しなかった場合(ステップS3213でNO)、トレイIDに対する書込失敗情報及び書込ポイントを履歴記憶部151に記憶する(ステップS3216)。
上記各実施の形態の説明では、書込失敗時の再書込依頼を次のリーダ/ライタ2に指示する例においても、書込結果の履歴を記録した履歴記憶部151を参照する例で説明していたが、履歴記憶部151を設けず、書込失敗と判断された場合に、履歴を記憶せずに、次のリーダ/ライタ2へ再書込依頼を依頼するのみとしてもよい。この場合、第1フェーズ以降では、RFフィールド内に存在する無線ICタグ3の識別子を取得した後、当該無線ICタグ3に対する再書込依頼を受けているか否かのみを判定し、履歴記憶部151に失敗書込情報が記憶されているか否かを確認する処理は行わない。また以上の実施形態において、書込処理を読取処理に置き換えて、読取処理を複数のリーダ/ライタ2間で保証する仕組みとすることも可能である。
以上の実施の形態1から8を含む実施形態に関し、以下の付記を開示する。
(付記1) アンテナを有する複数のリーダ/ライタを備える情報処理装置と無線ICタグとの間で情報を送受信する情報処理方法において、
前記アンテナのRadio Frequencyフィールド(以下、RFフィールドと称する)に存在する無線ICタグの識別子を取得する識別子読取ステップと、
前記識別子読取ステップにより取得した識別子を有する無線ICタグに対する書込情報を前記リーダ/ライタへ出力する書込情報出力ステップと、
前記取得した識別子を有する無線ICタグへの前記書込情報の書き込みに成功したか否かを演算部により判断する書込判断ステップと、
当該無線ICタグの識別子と対応づけて前記書込判断ステップにおける判断結果の履歴を履歴記憶部に記憶する履歴記憶ステップと、
前記識別子読取ステップにて取得した無線ICタグの識別子について、前記履歴が記憶されているかを検索し、当該履歴が書込情報の書き込み不成功の履歴であった場合に、書き込み不成功となった書込情報の当該無線ICタグへの書き込みをリーダ/ライタへ指示する書込制御ステップと
を備えることを特徴とする情報処理方法。
(付記2) アンテナを有する複数のリーダ/ライタを備える情報処理装置と無線ICタグとの間で情報を送受信する情報処理方法において、
前記アンテナのRFフィールドに存在する無線ICタグの識別子を取得する識別子読取ステップと、
前記識別子読取ステップにより取得した識別子を有する無線ICタグに対する書込情報を前記リーダ/ライタへ出力する書込情報出力ステップと、
前記取得した識別子を有する無線ICタグへの前記書込情報の書き込みに成功したか否かを演算部により判断する書込判断ステップと、
前記書込判断ステップにて書き込み不成功と判断された場合に、当該無線ICタグへの未書き込みの書込情報の再書き込みを、他のリーダ/ライタへ指示する再書込指示ステップと、
前記識別子読取ステップにて取得した無線ICタグの識別子について、未書き込みの書込情報の再書き込みの指示を受けているか否かを判定し、指示を受けている場合に、当該未書き込みの書込情報の書き込みを行う書込制御ステップと
を備えることを特徴とする情報処理方法。
(付記3) アンテナを有する複数のリーダ/ライタを備える情報処理装置と無線ICタグとの間で情報を送受信する情報処理方法において、
前記アンテナのRFフィールドに存在する無線ICタグの識別子を取得する識別子読取ステップと、
前記識別子読取ステップにより取得した識別子を有する無線ICタグに対する書込情報を前記リーダ/ライタへ出力する書込情報出力ステップと、
前記取得した識別子を有する無線ICタグへの前記書込情報の書き込みに成功したか否かを演算部により判断する書込判断ステップと、
当該無線ICタグの識別子と対応づけて前記書込判断ステップにおける判断結果の履歴を履歴記憶部に記憶する履歴記憶ステップと、
前記書込判断ステップにて書き込み不成功と判断された場合に、当該無線ICタグへの未書き込みの書込情報の再書き込みを、他のリーダ/ライタへ指示する再書込指示ステップと、
前記識別子読取ステップにて取得した無線ICタグの識別子について、未書き込みの書込情報の再書き込みの指示を受けているか否かを判定し、指示を受けている場合に、当該未書き込みの書込情報の書き込みをリーダ/ライタに指示し、指示を受けていない場合に、前記履歴記憶部を検索して、当該無線ICタグの識別子に対して書込情報の書き込み失敗の履歴が記憶されているかを確認し、書き込み失敗の履歴が記憶されている場合に、当該書込情報の書き込みをリーダ/ライタに指示する書込制御ステップと
を備えることを特徴とする情報処理方法。
(付記4) アンテナを有する複数のリーダ/ライタを介して無線ICタグとの間で情報を送受信する情報処理装置において、
前記アンテナのRFフィールドに存在する無線ICタグの識別子を取得する識別子読取手段、
前記識別子読取手段により取得した識別子を有する無線ICタグに対する書込情報を前記リーダ/ライタへ出力する書込情報出力手段と、
前記取得した識別子を有する無線ICタグへの前記書込情報の書き込みに成功したか否かを演算部により判断する書込判断手段と、
当該無線ICタグの識別子と対応づけて前記書込判断手段における判断結果の履歴を履歴記憶部に記憶する履歴記憶手段と、
前記識別子読取手段にて取得した無線ICタグの識別子について、前記履歴が記憶されているかを検索し、当該履歴が書込情報の書き込み不成功の履歴であった場合に、書き込み不成功となった書込情報の当該無線ICタグへの書き込みをリーダ/ライタへ指示する書込制御手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
(付記5) アンテナを有する複数のリーダ/ライタを備える情報処理装置と無線ICタグとの間で情報を送受信する情報処理装置において、
前記アンテナのRFフィールドに存在する無線ICタグの識別子を取得する識別子読取手段と、
前記識別子読取手段により取得した識別子を有する無線ICタグに対する書込情報を前記リーダ/ライタへ出力する書込情報出力手段と、
前記取得した識別子を有する無線ICタグへの前記書込情報の書き込みに成功したか否かを演算部により判断する書込判断手段と、
前記書込判断手段にて書き込み不成功と判断された場合に、当該無線ICタグへの未書き込みの書込情報の再書き込みを、他のリーダ/ライタへ指示する再書込指示手段と、
前記識別子読取手段にて取得した無線ICタグの識別子について、未書き込みの書込情報の再書き込みの指示を受けているか否かを判定し、指示を受けている場合に、当該未書き込みの書込情報の書き込みを行う書込制御手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
(付記6) アンテナを有する複数のリーダ/ライタを備える情報処理装置と無線ICタグとの間で情報を送受信する情報処理装置において、
前記アンテナのRFフィールドに存在する無線ICタグの識別子を取得する識別子読取手段と、
前記識別子読取手段により取得した識別子を有する無線ICタグに対する書込情報を前記リーダ/ライタへ出力する書込情報出力手段と、
前記取得した識別子を有する無線ICタグへの前記書込情報の書き込みに成功したか否かを演算部により判断する書込判断手段と、
当該無線ICタグの識別子と対応づけて前記書込判断手段における判断結果の履歴を履歴記憶部に記憶する履歴記憶手段、
前記書込判断手段にて書き込み不成功と判断された場合に、当該無線ICタグへの未書き込みの書込情報の再書き込みを、他のリーダ/ライタへ指示する再書込指示手段と、
前記識別子読取手段にて取得した無線ICタグの識別子について、未書き込みの書込情報の再書き込みの指示を受けているか否かを判定し、指示を受けている場合に、当該未書き込みの書込情報の書き込みをリーダ/ライタに指示し、指示を受けていない場合に、前記履歴記憶部を検索して、当該無線ICタグの識別子に対して書込情報の書き込み失敗の履歴が記憶されているかを確認し、書き込み失敗の履歴が記憶されている場合に、当該書込情報の書き込みをリーダ/ライタに指示する書込制御手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
(付記7) 付記4乃至付記6のいずれかに記載の情報処理装置が複数接続された情報処理システムにおいて、
前記一の情報処理装置の履歴記憶部に記憶された履歴を前記他の情報処理装置へ送出する履歴送出手段を備えることを特徴とする情報処理システム。
(付記8) アンテナを有する複数のリーダ/ライタを介して無線ICタグとの間で情報を送受信する情報処理装置において、
前記アンテナのRFフィールドに存在する無線ICタグの識別子を取得する識別子読取判断手段と、
各リーダ/ライタに対応づけて書込情報を記憶した書込情報記憶部と、
前記書込情報記憶部に記憶された前記リーダ/ライタに対応する書込情報を前記識別子読取手段にて取得した識別子を有する無線ICタグに対して書き込むように、前記リーダ/ライタへ出力する書込情報出力手段と、
前記無線ICタグへの前記書込情報の書き込みに成功したか否かを判断する書込判断手段と、
前記書込判断手段において書き込み失敗と判断された場合に、前記書込情報記憶部を参照して、次のリーダ/ライタを特定し、特定されたリーダ/ライタに対して、書き込みを失敗した書込情報の再書き込みを依頼する書込制御手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
(付記9) アンテナを有する複数のリーダ/ライタを介して無線ICタグとの間で情報を送受信する情報処理装置において、
前記アンテナのRFフィールドに存在する無線ICタグの識別子を取得する識別子読取判断手段と、
各リーダ/ライタに対応づけて書込情報を記憶した書込情報記憶部と、
前記書込情報記憶部に記憶された前記リーダ/ライタに対応する書込情報を前記識別子読取手段にて取得した識別子を有する無線ICタグに対して書き込むように、前記リーダ/ライタへ出力する書込情報出力手段と、
前記無線ICタグへの前記書込情報の書き込みに成功したか否かを判断する書込判断手段と、
前記書込判断手段における判断結果の履歴を履歴記憶部に記憶する履歴記憶手段と、
前記書込判断手段において書き込み失敗と判断された場合に、前記書込情報記憶部を参照して、次のリーダ/ライタを特定し、特定されたリーダ/ライタに対して、書き込みを失敗した書込情報の再書き込みを依頼する再書込依頼手段と、
前記識別子読取手段にて取得した無線ICタグの識別子について、未書き込みの書込情報の再書込依頼を受信しているか否かを判定し、受信している場合に、未書き込みの書込情報の書き込みをリーダー/ライタに指示し、受信していない場合に、前記履歴記憶部を検索して、当該無線ICタグの識別子に対して書込情報の書き込み失敗の履歴が記憶されているか否かを確認し、書き込み失敗の履歴が記憶されている場合に、当該書込情報の書き込みをリーダ/ライタに指示する書込制御手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
(付記10) 付記8乃至付記9のいずれかに記載の情報処理装置が複数接続された情報処理システムにおいて、
前記一の情報処理装置の履歴記憶部に記憶された履歴を前記他の情報処理装置へ送出する履歴送出手段を備えることを特徴とする情報処理システム。
(付記11) アンテナを有する複数のリーダ/ライタを介して無線ICタグとの間で情報を送受信する情報処理装置において、
前記アンテナのRFフィールドに存在する無線ICタグの識別子を取得する識別子読取手段と、
前記識別子読取手段により取得した識別子を有する無線ICタグに対する書込情報を前記リーダ/ライタへ出力する書込情報出力手段と、
前記無線ICタグへの前記書込情報の書き込みに成功したか否かを判断する書込判断手段と、
各リーダ/ライタ間の関係を記憶した関係記憶部と、
前記書込判断手段において、書込情報の書き込みに失敗したと判断された場合に、前記関係記憶部を参照して、当該リーダ/ライタの次に対応づけられているリーダ/ライタを抽出し、当該特定されたリーダー/ライタに対して、当該書き込みに失敗した書込情報の再書込依頼を通知する再書込指示手段と、
前記識別子読取手段にて取得した無線ICタグの識別子に対して、再書込依頼を受信しているか否かを判断し、当該再書込依頼を受信している場合に、当該書込情報の前記無線ICタグへの書き込みをリーダー/ライタに対して指示する制御手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
(付記12) アンテナを有する複数のリーダ/ライタを介して無線ICタグとの間で情報を送受信する情報処理装置において、
前記アンテナのRFフィールドに存在する無線ICタグの識別子を取得する識別子読取手段と、
前記識別子読取手段により取得した識別子を有する無線ICタグに対する書込情報を前記リーダ/ライタへ出力する書込情報出力手段と、
前記無線ICタグへの前記書込情報の書き込みに成功したか否かを判断する書込判断手段と、
前記書込判断手段における履歴を履歴記憶部に記憶する履歴記憶手段と、
各リーダ/ライタ間の関係を記憶した関係記憶部と、
前記書込判断手段において、書込情報の書き込みに失敗したと判断された場合に、前記関係記憶部を参照して、当該リーダ/ライタの次に対応づけられているリーダ/ライタを抽出し、当該特定されたリーダー/ライタに対して、当該書き込みに失敗した書込情報の再書込依頼を通知する再書込指示手段と、
前記識別子読取手段にて取得した無線ICタグの識別子に対して、再書込依頼を受信しているか否かを判断し、当該再書込依頼を受信している場合に、当該書込情報の前記無線ICタグへの書き込みをリーダー/ライタに対して指示し、当該再書込依頼を受信していない場合は、履歴記憶部に書込失敗の履歴が記憶されているか否かを確認し、書込失敗の履歴が記憶されている場合は、当該書き込みに失敗した書込情報を前記無線ICタグへの書き込みをリーダ/ライタに指示する制御手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
(付記13) 付記12に記載の情報処理装置が複数接続された情報処理システムにおいて、
前記一の情報処理装置の履歴記憶部に記憶された履歴を前記他の情報処理装置へ送出する履歴送出手段を備えることを特徴とする情報処理システム。
(付記14) アンテナを有する複数のリーダ/ライタを介して無線ICタグとの間で情報を送受信する情報処理装置において、
前記アンテナのRFフィールドに存在する無線ICタグの識別子を取得する識別子読取手段と、
読み取った識別子数が、予め各リーダ/ライタに割り当てられている最大値を超えているか否かを判断する識別子数判断手段と、
最大値を超えていない場合、全ての無線ICタグへ書込情報を書き込み、最大値を超える場合、最大値数に相当する無線ICタグにのみ書込情報を書き込む書込手段と、
前記書込手段にて、書き込みが行われなかった識別子を有する無線ICタグについて、前記複数のリーダ/ライタ間の関係付けを定義したテーブルに基づいて、当該書き込みが行われなかった識別子を有する無線ICタグに対する書込情報の再書込依頼を行うリーダ/ライタを抽出し、抽出したリーダ/ライタに対して当該無線ICタグへ未書き込みの書込情報の書込を再依頼する再書込依頼手段と、
前記識別子読取手段にて取得した無線ICタグの識別子について、未書き込みの書込情報の再書込依頼を受信しているか否かを判定し、再書込依頼を受信している場合に、当該未書き込みの書込情報を当該識別子を有する無線ICタグに書き込む追加書込手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
(付記15) 付記14に記載の情報処理装置が複数接続された情報処理システムにおいて、
前記一の情報処理装置の履歴記憶部に記憶された履歴を前記他の情報処理装置へ送出する履歴送出手段を備えることを特徴とする情報処理システム。
(付記16) アンテナを有する複数のリーダ/ライタを介して無線ICタグとの間で情報を送受信する情報処理装置において、
無線ICタグの識別子と関連する他の無線ICタグの識別子との関係を記憶した識別子関係記憶部と、
前記アンテナのRFフィールドに存在する無線ICタグの識別子を取得する識別子読取手段と、
前記識別子読取手段により取得した識別子を有する無線ICへ書き込む書込情報を前記リーダ/ライタへ出力する書込情報出力手段と、
前記無線ICタグへの前記書込情報の書き込みに成功したか否かを判断する書込判断手段と、
前記識別子関係記憶部と、前記書込判断手段により、無線ICタグへの書込情報の書き込みに失敗したと判断された識別子を特定し、当該識別子を有する無線ICタグに対して未書き込みの書込情報の再書き込みを、他のリーダ/ライタに依頼する再書込依頼手段と、
前記識別子読取手段にて取得した無線ICタグの識別子に対して、未書き込みの書込情報を再書込依頼を受信しているか否かを判定し、受信している場合に、当該未書き込みの書込情報の前記無線ICタグへの書込制御を行う制御手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
(付記17) アンテナを有する複数のリーダ/ライタを介して無線ICタグとの間で情報を送受信する情報処理装置において、
無線ICタグの識別子と関連する他の無線ICタグの識別子との関係を記憶した識別子関係記憶部と、
前記アンテナのRFフィールドに存在する無線ICタグの識別子を取得する識別子読取手段と、
前記識別子読取手段により取得した識別子に基づいて前記識別子関係記憶部により関連する識別子を抽出する関連識別子抽出手段と、
前記識別子読取手段により取得した識別子と前記関連識別子抽出手段により抽出された識別子に基づいて履歴記憶部を検索して、書き込みに失敗した書込情報の有無を確認し、書き込みに失敗した書込情報が存在する場合に、当該書き込みに失敗した書込情報と、当該識別子読取手段により取得した識別子を有する無線ICタグに書き込む書込情報とを前記リーダ/ライタへ出力する書込情報出力手段と、
前記無線ICタグへの前記書込情報の書き込みに成功したか否かを判断する書込判断手段と、
前記書込判断手段における判断の結果の履歴を履歴記憶部に記憶する履歴記憶手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
(付記18) アンテナを有する複数のリーダ/ライタを介して無線ICタグとの間で情報を送受信する情報処理装置において、
無線ICタグの識別子と関連する他の無線ICタグの識別子との関係を記憶した識別子関係記憶部と、
前記アンテナのRFフィールドに存在する無線ICタグの識別子を取得する識別子読取手段と、
前記識別子読取手段により取得した識別子を有する無線ICへ書き込む書込情報を前記リーダ/ライタへ出力する書込情報出力手段と、
前記無線ICタグへの前記書込情報の書き込みに成功したか否かを判断する書込判断手段と、
前記書込判断手段における履歴を履歴記憶部に記憶する履歴記憶手段と、
前記識別子関係記憶部と、履歴記憶部に記憶された履歴に基づいて、無線ICタグへの書込情報の書き込みに失敗した識別子を特定し、当該識別子を有する無線ICタグに対して未書き込みの書込情報の再書き込みを他のリーダ/ライタに依頼する再書込依頼手段と、
前記読み取りに成功した無線ICタグの識別子に対して、未書き込みの書込情報を再書込依頼を受信しているか否かを判定し、受信している場合に、当該未書き込みの書込情報の前記無線ICタグへの書込制御を行う制御手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
(付記19) 付記16乃至付記17のいずれかに記載の情報処理装置が複数接続された情報処理システムにおいて、
前記一の情報処理装置の履歴記憶部に記憶された履歴を前記他の情報処理装置へ送出する履歴送出手段を備えることを特徴とする情報処理システム。
(付記20) アンテナを有する複数のリーダ/ライタを備える情報処理装置と無線ICタグとの間で情報を送受信させるためのコンピュータプログラムにおいて、
前記アンテナのRFフィールドに存在する無線ICタグの識別子を取得する識別子読取ステップと、
前記識別子読取ステップにより取得した識別子を有する無線ICタグに対する書込情報を前記リーダ/ライタへ出力する書込情報出力ステップと、
前記取得した識別子を有する無線ICタグへの前記書込情報の書き込みに成功したか否かを演算部により判断する書込判断ステップと、
当該無線ICタグの識別子と対応づけて前記書込判断ステップにおける判断結果の履歴を履歴記憶部に記憶する履歴記憶ステップと、
前記識別子読取ステップにて取得した無線ICタグの識別子について、前記履歴が記憶されているかを検索し、当該履歴が書込情報の書き込み不成功の履歴であった場合に、書き込み不成功となった書込情報の当該無線ICタグへの書き込みをリーダ/ライタへ指示する書込制御ステップと
を含むことを特徴とするコンピュータプログラム。
(付記21) アンテナを有する複数のリーダ/ライタを備える情報処理装置と無線ICタグとの間で情報を送受信させるためのコンピュータプログラムにおいて、
前記アンテナのRFフィールドに存在する無線ICタグの識別子を取得する識別子読取ステップと、
前記識別子読取ステップにより取得した識別子を有する無線ICタグに対する書込情報を前記リーダ/ライタへ出力する書込情報出力ステップと、
前記取得した識別子を有する無線ICタグへの前記書込情報の書き込みに成功したか否かを演算部により判断する書込判断ステップと、
前記書込判断ステップにて書き込み不成功と判断された場合に、当該無線ICタグへの未書き込みの書込情報の再書き込みを、他のリーダ/ライタへ指示する再書込指示ステップと、
前記識別子読取ステップにて取得した無線ICタグの識別子について、未書き込みの書込情報の再書き込みの指示を受けているか否かを判定し、指示を受けている場合に、当該未書き込みの書込情報の書き込みを行う書込制御ステップと
を含むことを特徴とするコンピュータプログラム。
(付記22) アンテナを有する複数のリーダ/ライタを備える情報処理装置と無線ICタグとの間で情報を送受信させるためのコンピュータプログラムにおいて、
前記アンテナのRFフィールドに存在する無線ICタグの識別子を取得する識別子読取ステップと、
前記識別子読取ステップにより取得した識別子を有する無線ICタグに対する書込情報を前記リーダ/ライタへ出力する書込情報出力ステップと、
前記取得した識別子を有する無線ICタグへの前記書込情報の書き込みに成功したか否かを演算部により判断する書込判断ステップと、
当該無線ICタグの識別子と対応づけて前記書込判断ステップにおける判断結果の履歴を履歴記憶部に記憶する履歴記憶ステップと、
前記書込判断ステップにて書き込み不成功と判断された場合に、当該無線ICタグへの未書き込みの書込情報の再書き込みを、他のリーダ/ライタへ指示する再書込指示ステップと、
前記識別子読取ステップにて取得した無線ICタグの識別子について、未書き込みの書込情報の再書き込みの指示を受けているか否かを判定し、指示を受けている場合に、当該未書き込みの書込情報の書き込みをリーダ/ライタに指示し、指示を受けていない場合に、前記履歴記憶部を検索して、当該無線ICタグの識別子に対して書込情報の書き込み失敗の履歴が記憶されているかを確認し、書き込み失敗の履歴が記憶されている場合に、当該書込情報の書き込みをリーダ/ライタに指示する書込制御ステップと
を含むことを特徴とするコンピュータプログラム。
(付記23) 付記19乃至付記21のいずれかに記載の情報処理装置が複数接続されており、
コンピュータに、前記一の情報処理装置の履歴記憶部に記憶された履歴を前記他の情報処理装置へ送出させる履歴送出ステップをさらに含むことを特徴とするコンピュータプログラム。
実施の形態1に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。 リーダ/ライタ管理ファイルのレコードレイアウトを示す説明図である。 履歴記憶部のレコードレイアウトを示す説明図である。 無線ICタグへの情報の送受信手順を示すフローチャートである。 読取及び書込処理の第1フェーズの手順を示すフローチャートである。 第1フェーズ以降の書込制御の手順を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る情報処理システムのハードウェア構成を示すブロック図である。 履歴記憶部のレコードレイアウトを示す説明図である。 履歴情報の送出処理の手順を示すフローチャートである。 実施の形態3に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態4に係る情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 書込情報ファイルのレコードレイアウトを示す説明図である。 履歴記憶部のレコードレイアウトを示す説明図である。 再書込依頼コマンドの例を示す説明図である。 読取及び書込処理の第1フェーズの手順を示すフローチャートである。 第1フェーズ以降の書込制御の手順を示すフローチャートである。 実施の形態5に係る情報処理システムの構成を示すブロック図である。 関係記憶部のレコードレイアウトを示す説明図である。 関係記憶部のレコードレイアウトを示す説明図である。 各リーダ/ライタの関係を示す模式図である。 第1フェーズの書込制御の手順を示すフローチャートである。 第1フェーズ以降の書込制御の手順を示すフローチャートである。 履歴記憶部のレコードレイアウトを示す説明図である。 履歴記憶部151のレコードレイアウトを示す説明図である。 実施の形態6に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。 履歴記憶部のレコードレイアウトを示す説明図である。 読取及び書込処理の第1フェーズの手順を示すフローチャートである。 第1フェーズ以降の書込制御の手順を示すフローチャートである。 実施の形態7に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。 タグID記憶部のレコードレイアウトを示す説明図である。 履歴記憶部のレコードレイアウトを示す説明図である。 読取及び書込処理の第1フェーズの手順を示すフローチャートである。 第1フェーズ以降の書込制御の手順を示すフローチャートである。 第1フェーズ以降の書込制御の手順を示すフローチャートである。 読取及び書込処理の第1フェーズの手順を示すフローチャートである。 第1フェーズ以降の書込制御の手順を示すフローチャートである。 第1フェーズ以降の書込制御の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 コンピュータ
11 CPU(演算部)
13 入力部
14 表示部
15 記憶部
151 履歴記憶部
152 リーダ/ライタ管理ファイル
15P 制御プログラム
153 書込情報ファイル
12 RAM
16 通信部
18 インターフェース部
10 情報処理装置
2 リーダ/ライタ
A アンテナ
4 商品
3 無線ICタグ
5 サーバコンピュータ
1a 記録媒体
B コンベア
154 関係記憶部
155 タグID記憶部
40 トレイ

Claims (10)

  1. 複数のアンテナを有するリーダ/ライタを備える情報処理装置と無線ICタグとの間で情報を送受信する情報処理方法において、
    一のアンテナのRadio Frequencyフィールド(以下、RFフィールドと称する)に存在する無線ICタグの識別子を取得する第1識別子読取ステップと、
    該第1識別子読取ステップにより前記一のアンテナを介して取得した識別子を有する無線ICタグに対する書込情報を前記リーダ/ライタへ出力する書込情報出力ステップと、
    前記取得した識別子を有する無線ICタグへの前記書込情報の書き込みに成功したか否かを演算部により判断する書込判断ステップと、
    前記無線ICタグの識別子と対応づけて前記書込判断ステップにおける判断結果の履歴を履歴記憶部に記憶する履歴記憶ステップと、
    前記一のアンテナとは異なる他のアンテナのRFフィールドに存在する無線ICタグの識別子を取得する第2識別子読取ステップと、
    該第2識別子読取ステップにて前記他のアンテナを介して取得した無線ICタグの識別子について、前記履歴が記憶されているかを検索し、当該履歴が書込情報の書き込み不成功の履歴であった場合に、書き込み不成功となった書込情報の当該無線ICタグへの書き込みを前記リーダ/ライタへ指示する書込制御ステップと
    を備えることを特徴とする情報処理方法。
  2. アンテナを有する複数のリーダ/ライタを備える情報処理装置と無線ICタグとの間で情報を送受信する情報処理方法において、
    前記アンテナのRFフィールドに存在する無線ICタグの識別子を取得する識別子読取ステップと、
    前記識別子読取ステップにより取得した識別子を有する無線ICタグに対する書込情報を前記リーダ/ライタへ出力する書込情報出力ステップと、
    前記取得した識別子を有する無線ICタグへの前記書込情報の書き込みに成功したか否かを演算部により判断する書込判断ステップと、
    前記書込判断ステップにて書き込み不成功と判断された場合に、当該無線ICタグへの未書き込みの書込情報の再書き込みを、他のリーダ/ライタへ指示する再書込指示ステップと、
    前記識別子読取ステップにて取得した無線ICタグの識別子について、未書き込みの書込情報の再書き込みの指示を受けているか否かを判定し、指示を受けている場合に、当該未書き込みの書込情報の書き込みを行う書込制御ステップと
    を備えることを特徴とする情報処理方法。
  3. アンテナを有する複数のリーダ/ライタを備える情報処理装置と無線ICタグとの間で情報を送受信する情報処理方法において、
    前記アンテナのRFフィールドに存在する無線ICタグの識別子を取得する識別子読取ステップと、
    前記識別子読取ステップにより取得した識別子を有する無線ICタグに対する書込情報を前記リーダ/ライタへ出力する書込情報出力ステップと、
    前記取得した識別子を有する無線ICタグへの前記書込情報の書き込みに成功したか否かを演算部により判断する書込判断ステップと、
    当該無線ICタグの識別子と対応づけて前記書込判断ステップにおける判断結果の履歴を履歴記憶部に記憶する履歴記憶ステップと、
    前記書込判断ステップにて書き込み不成功と判断された場合に、当該無線ICタグへの未書き込みの書込情報の再書き込みを、他のリーダ/ライタへ指示する再書込指示ステップと、
    前記識別子読取ステップにて取得した無線ICタグの識別子について、未書き込みの書込情報の再書き込みの指示を受けているか否かを判定し、指示を受けている場合に、当該未書き込みの書込情報の書き込みをリーダ/ライタに指示し、指示を受けていない場合に、前記履歴記憶部を検索して、当該無線ICタグの識別子に対して書込情報の書き込み失敗の履歴が記憶されているかを確認し、書き込み失敗の履歴が記憶されている場合に、当該書込情報の書き込みをリーダ/ライタに指示する書込制御ステップと
    を備えることを特徴とする情報処理方法。
  4. アンテナを有する複数のリーダ/ライタを備える情報処理装置と無線ICタグとの間で情報を送受信する情報処理装置において、
    前記アンテナのRFフィールドに存在する無線ICタグの識別子を取得する識別子読取手段と、
    前記識別子読取手段により取得した識別子を有する無線ICタグに対する書込情報を前記リーダ/ライタへ出力する書込情報出力手段と、
    前記取得した識別子を有する無線ICタグへの前記書込情報の書き込みに成功したか否かを演算部により判断する書込判断手段と、
    前記書込判断手段にて書き込み不成功と判断された場合に、当該無線ICタグへの未書き込みの書込情報の再書き込みを、他のリーダ/ライタへ指示する再書込指示手段と、
    前記識別子読取手段にて取得した無線ICタグの識別子について、未書き込みの書込情報の再書き込みの指示を受けているか否かを判定し、指示を受けている場合に、当該未書き込みの書込情報の書き込みを行う書込制御手段と
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  5. アンテナを有する複数のリーダ/ライタを介して無線ICタグとの間で情報を送受信する情報処理装置において、
    前記アンテナのRFフィールドに存在する無線ICタグの識別子を取得する識別子読取判断手段と、
    各リーダ/ライタに対応づけて書込情報を記憶した書込情報記憶部と、
    前記書込情報記憶部に記憶された前記リーダ/ライタに対応する書込情報を前記識別子読取手段にて取得した識別子を有する無線ICタグに対して書き込むように、前記リーダ/ライタへ出力する書込情報出力手段と、
    前記無線ICタグへの前記書込情報の書き込みに成功したか否かを判断する書込判断手段と、
    前記書込判断手段において書き込み失敗と判断された場合に、前記書込情報記憶部を参照して、次のリーダ/ライタを特定し、特定されたリーダ/ライタに対して、書き込みを失敗した書込情報の再書き込みを依頼する書込制御手段と
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  6. アンテナを有する複数のリーダ/ライタを介して無線ICタグとの間で情報を送受信する情報処理装置において、
    前記アンテナのRFフィールドに存在する無線ICタグの識別子を取得する識別子読取手段と、
    前記識別子読取手段により取得した識別子を有する無線ICタグに対する書込情報を前記リーダ/ライタへ出力する書込情報出力手段と、
    前記無線ICタグへの前記書込情報の書き込みに成功したか否かを判断する書込判断手段と、
    各リーダ/ライタ間の関係を記憶した関係記憶部と、
    前記書込判断手段において、書込情報の書き込みに失敗したと判断された場合に、前記関係記憶部を参照して、当該リーダ/ライタの次に対応づけられているリーダ/ライタを抽出し、当該特定されたリーダー/ライタに対して、当該書き込みに失敗した書込情報の再書込依頼を通知する再書込指示手段と、
    前記識別子読取手段にて取得した無線ICタグの識別子に対して、再書込依頼を受信しているか否かを判断し、当該再書込依頼を受信している場合に、当該書込情報の前記無線ICタグへの書き込みをリーダー/ライタに対して指示する制御手段と
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  7. アンテナを有する複数のリーダ/ライタを介して無線ICタグとの間で情報を送受信する情報処理装置において、
    前記アンテナのRFフィールドに存在する無線ICタグの識別子を取得する識別子読取手段と、
    読み取った識別子数が、予め各リーダ/ライタに割り当てられている最大値を超えているか否かを判断する識別子数判断手段と、
    最大値を超えていない場合、全ての無線ICタグへ書込情報を書き込み、最大値を超える場合、最大値数に相当する無線ICタグにのみ書込情報を書き込む書込手段と、
    前記書込手段にて、書き込みが行われなかった識別子を有する無線ICタグについて、前記複数のリーダ/ライタ間の関係付けを定義したテーブルに基づいて、当該書き込みが行われなかった識別子を有する無線ICタグに対する書込情報の再書込依頼を行うリーダ/ライタを抽出し、抽出したリーダ/ライタに対して当該無線ICタグへ未書き込みの書込情報の書込を再依頼する再書込依頼手段と、
    前記識別子読取手段にて取得した無線ICタグの識別子について、未書き込みの書込情報の再書込依頼を受信しているか否かを判定し、再書込依頼を受信している場合に、当該未書き込みの書込情報を当該識別子を有する無線ICタグに書き込む追加書込手段と
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  8. アンテナを有する複数のリーダ/ライタを介して無線ICタグとの間で情報を送受信する情報処理装置において、
    無線ICタグの識別子と関連する他の無線ICタグの識別子との関係を記憶した識別子関係記憶部と、
    前記アンテナのRFフィールドに存在する無線ICタグの識別子を取得する識別子読取手段と、
    前記識別子読取手段により取得した識別子を有する無線ICへ書き込む書込情報を前記リーダ/ライタへ出力する書込情報出力手段と、
    前記無線ICタグへの前記書込情報の書き込みに成功したか否かを判断する書込判断手段と、
    前記識別子関係記憶部と、前記書込判断手段により、無線ICタグへの書込情報の書き込みに失敗したと判断された識別子を特定し、当該識別子を有する無線ICタグに対して未書き込みの書込情報の再書き込みを、他のリーダ/ライタに依頼する再書込依頼手段と、
    前記識別子読取手段にて取得した無線ICタグの識別子に対して、未書き込みの書込情報を再書込依頼を受信しているか否かを判定し、受信している場合に、当該未書き込みの書込情報の前記無線ICタグへの書込制御を行う制御手段と
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  9. アンテナを有する複数のリーダ/ライタを介して無線ICタグとの間で情報を送受信する情報処理装置において、
    無線ICタグの識別子と関連する他の無線ICタグの識別子との関係を記憶した識別子関係記憶部と、
    一のリーダ/ライタに係るアンテナのRFフィールドに存在する無線ICタグの識別子を取得する識別子読取手段と、
    前記識別子読取手段により取得した識別子に基づいて前記識別子関係記憶部により関連する識別子を抽出する関連識別子抽出手段と、
    前記識別子読取手段により取得した識別子と前記関連識別子抽出手段により抽出された識別子に基づいて履歴記憶部を検索して、書き込みに失敗した書込情報の有無を確認し、書き込みに失敗した書込情報が存在する場合に、当該書き込みに失敗した書込情報と、当該識別子読取手段により取得した識別子を有する無線ICタグに書き込む書込情報とを前記一のリーダ/ライタへ出力する書込情報出力手段と、
    前記無線ICタグへの前記書込情報の書き込みに成功したか否かを判断する書込判断手段と、
    前記書込判断手段における判断の結果の履歴を履歴記憶部に記憶する履歴記憶手段と
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  10. アンテナを有する複数のリーダ/ライタを備える情報処理装置と無線ICタグとの間で情報を送受信させるためのコンピュータプログラムにおいて、
    前記アンテナのRFフィールドに存在する無線ICタグの識別子を取得する識別子読取ステップと、
    前記識別子読取ステップにより取得した識別子を有する無線ICタグに対する書込情報を前記リーダ/ライタへ出力する書込情報出力ステップと、
    前記取得した識別子を有する無線ICタグへの前記書込情報の書き込みに成功したか否かを演算部により判断する書込判断ステップと、
    前記書込判断ステップにて書き込み不成功と判断された場合に、当該無線ICタグへの未書き込みの書込情報の再書き込みを、他のリーダ/ライタへ指示する再書込指示ステップと、
    前記識別子読取ステップにて取得した無線ICタグの識別子について、未書き込みの書込情報の再書き込みの指示を受けているか否かを判定し、指示を受けている場合に、当該未書き込みの書込情報の書き込みを行う書込制御ステップと
    を含むことを特徴とするコンピュータプログラム。
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