JP4592053B2 - Deodorant composition and water-degradable deodorant - Google Patents

Deodorant composition and water-degradable deodorant Download PDF

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JP4592053B2 JP2003161758A JP2003161758A JP4592053B2 JP 4592053 B2 JP4592053 B2 JP 4592053B2 JP 2003161758 A JP2003161758 A JP 2003161758A JP 2003161758 A JP2003161758 A JP 2003161758A JP 4592053 B2 JP4592053 B2 JP 4592053B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水解性の消臭体およびその製造に使用することのできる消臭剤組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、消臭機能を有する製品のタイプには種々のものがあり、例えば、スプレータイプのもの、活性炭等の吸着作用を利用したもの、ゲル状のもの、シート状のものなどが挙げられる。これらの消臭製品は、消臭効果、持続性等にそれぞれ特徴があるが、使用後の廃棄方法までは考慮されておらず、用途によっては、簡便な廃棄方法が求められているのが実状である。
【0003】
簡便な廃棄方法が求められる用途としては、例えば、介護用のポータブルトイレやペット用トイレ等が挙げられる。これらの用途では、最終的に排泄物をトイレに廃棄することになるが、それまでの間は部屋の中に放置しておくのが通常であり、排泄物の臭気が問題となる。
【0004】
臭気対策として、一般的に消臭効果および持続性に優れる消臭シートを使用することが考えられるが、従来の消臭シートは水解性になっていないため、トイレに廃棄するときに消臭シートを分別する必要があり、手間がかかるとともに衛生的に問題があった。
【0005】
そこで、消臭剤を水溶性紙または水分散性紙に担持させた消臭性紙が提案された(特許文献1)。この消臭性紙においては、消臭剤を水溶性紙または水分散性紙に担持させる方法として、(1)予め水溶性ポリマーに消臭剤を練り込みこれを繊維状にした後、抄紙する方法、(2)パルプなどの繊維を分散させたスラリーに消臭剤を添加し抄紙する方法、(3)消臭剤を分散させたスラリーを、噴霧、コーティング、パディング、ディッピング等により水溶性紙に後加工する方法が開示されている。
【0006】
【特許文献1】
特開2003−49396号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、(1)および(2)の方法では、既存の水溶性紙または水分散性紙を利用することができず、繊維製造段階または製紙段階で新たな工程を必要とし、大掛かりな製造ラインを別途要するため、消臭性紙の製造コストが非常に高くなる。
【0008】
また、(3)の方法では、消臭剤を分散させたスラリーを水溶性紙に後加工するときに、水溶性紙または水分散性紙が溶解または崩壊するおそれがある。このような水溶性紙または水分散性紙の溶解または崩壊を防止するために、粉末状の消臭剤のみを水溶性紙または水分散性紙に直接付着させる方法も考えられるが、かかる消臭性紙では消臭剤の定着性が悪く、消臭剤が消臭性紙から容易に脱落してしまう。
【0009】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、水解性の基材を溶解または崩壊させることなく製造することができるとともに、消臭剤の定着性に優れた水解性消臭体、およびかかる水解性消臭体の製造に使用することのできる消臭剤組成物を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、第1に本発明は、消臭剤と、有機溶媒可溶性でありかつ水溶性である高分子とを含有することを特徴とする消臭剤組成物を提供する(発明1)。
【0011】
上記発明(発明1)に係る消臭剤組成物は、有機溶媒に溶解または分散させ、水解性でありかつ耐有機溶媒性を有する基材に塗布または含浸することにより、その基材を溶解または崩壊させることなく、上記高分子を介して消臭剤が基材に確実に保持された水解性の消臭体を得ることができる。
【0012】
なお、本明細書における「水解性」とは、水に対して溶解もしくは分散、または水との接触で崩壊し易い性質をいい、水溶性、水溶解性、水分散性、水崩壊性等の概念を広く含むものとする。また、本明細書における「耐有機溶媒性」とは、有機溶媒に対して溶解もしくは分散、または有機溶媒との接触で崩壊し難く、有機溶媒に対して所定の強度を示す性質をいうものとする。
【0013】
上記発明(発明1)に係る消臭剤組成物は、さらに抗菌剤を含有していてもよい(発明2)。かかる消臭剤組成物を使用した水解性消臭体によれば、菌に起因する臭気の発生を防止することができる。
【0014】
上記発明(発明1,2)に係る消臭剤組成物は、さらに有機溶媒を含有していてもよい(発明3)。かかる消臭剤組成物は、水解性でありかつ耐有機溶媒性を有する基材に塗布または含浸することにより、その基材を溶解または崩壊させることなく、上記高分子を介して消臭剤が基材に確実に保持された水解性の消臭体を得ることができる。
【0015】
上記発明(発明1〜3)において、前記有機溶媒可溶性でありかつ水溶性である高分子は、ビニルピロリドン、ビニルピロリドン−酢酸ビニル共重合体、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリメタクリルアミド、ポリビニルエチルエーテル、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキサイドからなる群より選ばれる少なくとも1種であるのが好ましい(発明4)。これらの高分子は、有機溶媒可溶性および水溶性の両性質において優れている。
【0016】
第2に本発明は、有機溶媒と、前記有機溶媒に溶解させた、有機溶媒可溶性でありかつ水溶性である高分子と、粉体状または非水系液体状の消臭剤とを含有する非水系消臭剤組成物を、水解性でありかつ耐有機溶媒性を有する基材に塗布または含浸してなる水解性消臭体を提供する(発明5)。
【0017】
に本発明は、水解性でありかつ耐有機溶媒性を有する基材に、有機溶媒可溶性でありかつ水溶性である高分子を介して消臭剤が保持されてなる水解性消臭体を提供する(発明7)。
【0018】
上記発明(発明5,7)に係る水解性消臭体は、水解性を有し水中に廃棄することができるとともに、有機溶媒を溶媒とした消臭剤組成物を、耐有機溶媒性を有する基材に塗布または含浸することにより得られるため、基材を溶解または崩壊させることなく製造することができる。また、消臭剤は上記高分子を介して基材に確実に保持されるため、上記水解性消臭体は消臭剤の定着性に優れる。
【0019】
上記発明(発明5)において、前記消臭剤組成物は、さらに抗菌剤を含有してもよいし(発明6)、上記発明(発明7)において、前記基材には、前記高分子を介して、さらに抗菌剤が保持されてもよい(発明8)。かかる水解性消臭体によれば、菌に起因する臭気の発生を防止することができる。
【0020】
上記発明(発明5〜8)において、前記基材は、カルボキシメチルセルロースおよび/またはそのアルカリ金属塩をバインダーまたは構成繊維とした繊維集合体(紙、不織布等)からなるのが好ましい(発明9)。かかる繊維集合体は、水解性および耐有機溶媒性の両性質において優れている。
【0021】
上記発明(発明5〜9)において、前記基材は、シート状であるのが好ましい(発明10)。このように水解性消臭体がシート状であると、種々の用途において取扱いが便利である。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。
本実施形態に係る水解性消臭体は、有機溶媒に、有機溶媒可溶性でありかつ水溶性である高分子を溶解させるとともに、消臭剤を分散または溶解させた消臭剤組成物を、水解性でありかつ耐有機溶媒性を有する基材に塗布または含浸することにより得ることができる。
【0023】
〔消臭剤組成物〕
本消臭剤組成物における、有機溶媒可溶性でありかつ水溶性である高分子(以下「高分子A」という場合がある。)としては、例えば、ビニルピロリドン、ビニルピロリドン−酢酸ビニル共重合体、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリメタクリルアミド、ポリビニルエチルエーテル、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキサイド等が挙げられ、それぞれ単独でまたは2種以上混合して使用することができる。ビニルピロリドン−酢酸ビニル共重合体におけるビニルピロリドンと酢酸ビニルとの比率(質量比)は、5:95〜95:5であるのが好ましい。
【0024】
本消臭剤組成物における消臭剤としては、消臭作用または脱臭作用を有するものであれば特に限定されることなく、いかなる種類のものも使用することができる。例えば、ジルコニウム系、シリカ系、チタン系、アルミニウム系、亜鉛系、ジルコニウム−シリカ系、アルミニウム−シリカ系、マグネシウム−アルミニウム系等の無機系消臭剤、鉄(II)−アスコルビン酸系、銅化合物−アスコルビン酸系、アミン系、ヒドラジン系等の有機系消臭剤の他、活性炭等の脱臭剤も使用することができる。
【0025】
消臭剤の形態としては、粉体状、液体状のいずれであってもよい。粉体状の場合、その粒径は、0.1〜50μmであるのが好ましく、特に0.5〜20μmであるのが好ましい。また、液体状の場合、消臭剤は水系および非水系(有機溶媒系)のいずれであってもよい。
【0026】
有機溶媒の種類は、高分子Aが溶解し、かつ後述する基材が溶解・崩壊・分散し難い種類のものであれば特に限定されることなく、通常、メタノール、エタノール等のアルコール類、ケトン類、エステル類等が用いられる。
【0027】
有機溶媒中における高分子Aの含有量は、10〜90質量%であるのが好ましく、特に20〜80質量%であるのが好ましい。また、有機溶媒中における消臭剤の含有量は、0.5〜85質量%であるのが好ましく、特に5〜50質量%であるのが好ましい。一方、消臭剤に対する高分子Aの質量比は、0.05〜20であるのが好ましく、特に0.1〜10であるのが好ましい。
【0028】
有機溶媒中における高分子Aの含有量が10質量%より低いと、基材に塗布した際に裏抜けする不具合を生じ、高分子Aの含有量が90質量%より高いと、溶液の粘度が高くなりすぎて塗布することが困難となる。また、消臭剤に対する高分子Aの質量比が0.05より低いと、高分子Aによる消臭剤の基材に対する結合効果が低くなり、質量比が20を超えると消臭効果が低下する。
【0029】
本消臭剤組成物は、その他の成分、例えば、抗菌剤、芳香剤、顔料、染料等を含有してもよい。特に抗菌剤を使用することにより、菌に起因する臭気の発生を防止することができる。
【0030】
抗菌剤の種類は特に限定されることなく、例えば、銅系、銀系、亜鉛系、酸化チタン等の金属または金属イオン、あるいはそれらをシリカ、アルミナ、ゼオライト、ガラス等の無機粒子に担持させたものなどを使用することができる。抗菌剤を使用する場合、有機溶媒中における抗菌剤の含有量は、0.01〜20質量%であるのが好ましく、特に0.1〜10質量%であるのが好ましい。
【0031】
〔基材〕
基材の材料としては、水解性であり、かつ耐有機溶媒性を有するとともに、上記消臭剤組成物を塗布または含浸させることのできるものであれば特に限定されない。また、基材の形態についても、水解性が妨げられない限り特に限定されず、例えば、シート状、チップ状、小球状、構造体等いずれであってもよい。
【0032】
そのような基材としては、一般的には、水解性紙(水解紙)を使用することができる。水解性紙には、繊維自体が水に溶解するタイプ(水溶性タイプ)のものと、水によって紙が崩壊し繊維が水に分散するタイプ(水分散性タイプ)のものがあるが、いずれのタイプのものも使用することができる。
【0033】
水溶性タイプの水解性紙としては、例えば、セルロース繊維をカルボキシメチル化した繊維状カルボキシメチルセルロース水溶性塩を必要に応じて木材パルプ等と抄紙したもの、水に不溶な遊離酸型カルボキシメチルセルロースを抄造してシート化したものをアルカリ溶液に浸漬して水溶性で繊維状のカルボキシメチルセルロースのアルカリ金属塩としたもの、シート状のセルロース系積層体(紙または不織布)をそのままカルボキシメチル化したもの等が挙げられる。
【0034】
水分散性タイプの水解性紙としては、例えば、木材パルプ繊維をシートとしたものや、繊維間結合力の弱いレーヨンやポリエステルの繊維を水溶性バインダー等で固着、積層化したものなどが挙げられる。
【0035】
水解性紙として好ましいものは、カルボキシメチルセルロースおよび/またはその金属塩をバインダーまたは構成繊維とした紙(または不織布)あり、特に好ましいものは、カルボキシメチルセルロースのナトリウム塩をバインダーとした紙(または不織布)である。
【0036】
基材が水解性紙の場合、その目付量は、10〜200g/mであるのが好ましく、特に30〜100g/mであるのが好ましい。
【0037】
〔水解性消臭体の製造〕
本実施形態に係る水解性消臭体は、上記消臭剤組成物を上記基材に塗布または含浸することにより製造することができる。基材がシート状のものである場合には、ロールコーター、ナイフコーター、ロールナイフコーター、エアナイフコーター、ダイコーター、バーコーター、グラビアコーター、カーテンコーター、スプレーコーター等の塗工機によって消臭剤組成物を基材の片面または両面に塗布し、あるいはディッピングした後、乾燥させればよい。
【0038】
消臭剤組成物の塗布または含浸量は、乾燥後において1〜100g/mであるのが好ましく、特に5〜50g/mであるのが好ましい。
【0039】
ここで、消臭剤組成物は有機溶媒を溶媒とし、基材は耐有機溶媒性を有するため、水解性消臭体の製造時において、基材が溶解または崩壊するおそれがなく、常法によって容易に水解性消臭体を製造することができる。また、消臭剤は、高分子Aを介して基材に確実に定着するため、消臭剤が脱落する等の問題はない。
【0040】
〔水解性消臭体の使用〕
本実施形態に係る水解性消臭体の使用対象は、特に限定されることはないが、例えば、介護用のポータブルトイレ、携帯用のポータブルトイレ、ペット用トイレ等に好ましく使用することができる。
【0041】
この場合、水解性消臭体の使用方法としては、排泄前にあらかじめ水解性消臭体を設置し、排泄物によって水解性消臭体を水解させる方法、排泄前に、あらかじめ水解性消臭体をゲル状物質に水解させておく方法、排泄後、排泄物の上に水解性消臭体を載置し、水中に廃棄するときに水解性消臭体を水解させる方法等を例示することができる。
【0042】
このように、本実施形態に係る水解性消臭体は、排泄物等から分別する必要がなく、水洗トイレ等にそのまま廃棄することが可能である。
【0043】
本実施形態に係る水解性消臭体は、上記トイレに限定されることなく、水分を含んだゴミ、例えば生ゴミに対して使用することもできるし、配管等に対して使用することもできる。
【0044】
【実施例】
以下、実施例等により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例等に限定されるものではない。
【0045】
〔実施例1〕
高分子Aとしてのビニルピロリドン−酢酸ビニル共重合体50質量部と、第1の無機系消臭剤(東亞合成社製,ケスモンNS−10,ジルコニウム系)5.7質量部と、第2の無機系消臭剤(東亞合成社製,ケスモンNS−10C,ジルコニウム系)5.7質量部と、無機系抗菌剤(東亞合成社製,ノバロンVZF−200)0.57質量部とを、エタノール50質量部に溶解または分散させ、これを消臭剤組成物(固形分:55.3質量%)とした。
【0046】
得られた消臭剤組成物を、基材としての水解性紙(三島製紙社製,ディゾルボ60MDP)の片面に、乾燥後の塗布量が20g/mになるようにナイフコーターによって塗布した。このとき、基材が溶解または崩壊することはなかった。消臭剤組成物の塗布後、100℃で3分間乾燥させ、これを消臭シートとした。
【0047】
〔実施例2〕
高分子Aとしてのビニルピロリドン−酢酸ビニル共重合体20質量部と、第1の無機系消臭剤(東亞合成社製,ケスモンNS−10,ジルコニウム系)20質量部と、第2の無機系消臭剤(東亞合成社製,ケスモンNS−10C,ジルコニウム系)20質量部と、無機系抗菌剤(東亞合成社製,ノバロンVZF−200)0.02質量部とを、エタノール40質量部に溶解または分散させ、これを消臭剤組成物(固形分:60.0質量%)とした。
【0048】
得られた消臭剤組成物を、基材としての水解性紙(三島製紙社製,ディゾルボ60MDP)の片面に、乾燥後の塗布量が20g/mになるようにナイフコーターによって塗布した。このとき、基材が溶解または崩壊することはなかった。消臭剤組成物の塗布後、100℃で3分間乾燥させ、これを消臭シートとした。
【0049】
〔比較例1〕
基材として水解性紙の替わりにクラフト紙(厚さ:100μm)を使用する以外、実施例1と同様にして消臭シートを作成した。
【0050】
〔比較例2〕
第1の無機系消臭剤(東亞合成社製,ケスモンNS−10,ジルコニウム系)10質量部と、第2の無機系消臭剤(東亞合成社製,ケスモンNS−10C,ジルコニウム系)10質量部と、無機系抗菌剤(東亞合成社製,ノバロンVZF−200)0.1質量部とを、水20質量部に分散させ、これを消臭剤組成物(固形分:50質量%)とした。
【0051】
得られた消臭剤組成物を、基材としての水解性紙(三島製紙社製,ディゾルボ60MDP)の片面に、乾燥後の塗布量が20g/mになるようにナイフコーターによって塗布したが、このとき、基材が溶解・崩壊してしまい、消臭シートを得ることはできなかった。
【0052】
〔試験例1〕
実施例1,2および比較例1で得られた消臭シートを10cm×10cmにカットし、水に浸漬した。その結果、実施例1,2で得られた消臭シートは、約10秒で水に溶解・分散し、良好な水解性を有することが確認された。一方、比較例1で得られた消臭シートは、10分経過した後でも水に溶解・分散しなかった。
【0053】
〔試験例2〕
実施例1,2で得られた消臭シートを10cm×10cmにカットし、テスト容器(容量:450ml)に収容した後、テスト容器内にメチルメルカプタンを40ppmとなるように充填・密封し、2時間後のメチルメルカプタンの濃度を検知管(ガステック社製)により測定した。
【0054】
同様にして、テスト容器内に硫化水素を70ppmとなるように充填・密封し、2時間後の硫化水素の濃度を測定した。
【0055】
また、コントロールとして、10cm×10cmにカットした水解性紙自体について、上記と同様の測定を行った。さらに、ブランクとして、テスト容器内に何も収容しない状態で、上記と同様の測定を行った。結果を表1に示す。
【0056】
【表1】

Figure 0004592053
【0057】
表1より、実施例1,2で得られた消臭シートは、コントロールおよびブランクと比較して、臭気ガスの濃度を著しく低減させており、消臭効果を発揮していることが分かる。
【0058】
【発明の効果】
本発明によれば、水解性の基材を溶解または崩壊させることなく、消臭剤の定着性に優れた水解性消臭体を得ることができる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a water-degradable deodorant and a deodorant composition that can be used in the production thereof.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, there are various types of products having a deodorizing function, such as spray-type products, products using activated carbon or the like, gel-like products, and sheet-like products. These deodorant products are characterized by their deodorizing effect, sustainability, etc., but the disposal method after use is not considered, and depending on the application, a simple disposal method is required. It is.
[0003]
Examples of uses for which a simple disposal method is required include portable toilets for pets and toilets for pets. In these applications, the excrement is finally discarded in the toilet, but it is usually left in the room until then, and the odor of excrement becomes a problem.
[0004]
As a countermeasure against odor, it is generally considered to use a deodorizing sheet that is excellent in deodorizing effect and sustainability. However, since conventional deodorizing sheets are not water-degradable, they are used when they are discarded in the toilet. It was necessary to sort out, and it took time and was hygienic.
[0005]
Therefore, a deodorant paper in which a deodorant is carried on water-soluble paper or water-dispersible paper has been proposed (Patent Document 1). In this deodorant paper, as a method of supporting the deodorant on water-soluble paper or water-dispersible paper, (1) the paper is made after kneading the deodorant into a water-soluble polymer in advance and making it into a fibrous form. Method, (2) A method of making paper by adding a deodorant to a slurry in which fibers such as pulp are dispersed, (3) Water-soluble paper by spraying, coating, padding, dipping, etc. Discloses a method of post-processing.
[0006]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 2003-49396
[Problems to be solved by the invention]
However, in the methods (1) and (2), existing water-soluble paper or water-dispersible paper cannot be used, and a new process is required in the fiber production stage or paper production stage, and a large production line is required. Since it is required separately, the manufacturing cost of the deodorant paper becomes very high.
[0008]
In the method (3), when the slurry in which the deodorant is dispersed is post-processed into water-soluble paper, the water-soluble paper or water-dispersible paper may be dissolved or disintegrated. In order to prevent such dissolution or disintegration of water-soluble paper or water-dispersible paper, a method in which only a powdery deodorant is directly attached to water-soluble paper or water-dispersible paper can be considered. With deodorant paper, the fixability of the deodorant is poor, and the deodorant easily falls off the deodorant paper.
[0009]
The present invention has been made in view of such problems, and can be produced without dissolving or disintegrating a water-decomposable base material, and is also a water-degradable deodorant having excellent deodorant fixability. And it aims at providing the deodorant composition which can be used for manufacture of this water-decomposable deodorant body.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, first, the present invention provides a deodorant composition comprising a deodorant and an organic solvent-soluble and water-soluble polymer ( Invention 1).
[0011]
The deodorant composition according to the invention ( Invention 1) is dissolved or dispersed in an organic solvent and dissolved or dispersed in a water-decomposable and organic solvent-resistant substrate, thereby dissolving or dispersing the substrate. A water-decomposable deodorant body in which the deodorant is reliably held on the base material through the polymer can be obtained without breaking down.
[0012]
As used herein, “water decomposability” refers to a property that is easily dissolved or dispersed in water, or easily disintegrated by contact with water, such as water solubility, water solubility, water dispersibility, and water disintegration property. The concept should be widely included. In addition, the “organic solvent resistance” in the present specification refers to a property of being dissolved or dispersed in an organic solvent, or having a predetermined strength with respect to an organic solvent, unlikely to be disintegrated upon contact with the organic solvent. To do.
[0013]
The deodorant composition according to the above invention ( Invention 1) may further contain an antibacterial agent ( Invention 2). According to the water-degradable deodorant using such a deodorant composition, it is possible to prevent the generation of odor caused by bacteria.
[0014]
The deodorant composition according to the above inventions ( Inventions 1 and 2) may further contain an organic solvent ( Invention 3). Such a deodorant composition can be applied to or impregnated into a water-decomposable and organic solvent-resistant substrate so that the deodorant can be dissolved through the polymer without dissolving or collapsing the substrate. A water-decomposable deodorant that is securely held on the substrate can be obtained.
[0015]
In the above invention ( Invention 1 to 3), the organic solvent-soluble and water-soluble polymer is vinyl pyrrolidone, vinyl pyrrolidone-vinyl acetate copolymer, hydroxypropyl cellulose, polyacrylic acid, polyacrylamide, polymethacryl. amides, polyvinyl ethyl ether, polyvinyl alcohol, that is at least one selected from the group consisting of polyethylene oxide preferred (invention 4). These polymers are excellent in both organic solvent-soluble and water-soluble properties.
[0016]
Secondly, the present invention relates to a non- containing composition containing an organic solvent, an organic solvent-soluble and water-soluble polymer dissolved in the organic solvent, and a powder or non-aqueous liquid deodorant. Provided is a water-degradable deodorant obtained by applying or impregnating a water- based deodorant composition to a water-decomposable and organic solvent-resistant substrate ( Invention 5).
[0017]
The third invention is the substrate having it and organic solvent resistance and water-decomposable, through the polymer which is and and water-soluble organic solvent soluble deodorant is held water-disintegrable deodorant body ( Invention 7).
[0018]
The water-decomposable deodorant according to the above inventions ( Inventions 5 and 7) has water-decomposability and can be discarded in water, and the deodorant composition using an organic solvent as a solvent has organic solvent resistance. Since it is obtained by applying or impregnating the base material, it can be produced without dissolving or collapsing the base material. Further, since the deodorant is reliably held on the substrate via the polymer, the water-decomposable deodorant is excellent in fixability of the deodorant.
[0019]
In the above invention ( Invention 5), the deodorant composition may further contain an antibacterial agent ( Invention 6), and in the above invention ( Invention 7), the base material is interposed with the polymer. In addition, an antibacterial agent may be further retained ( Invention 8). According to such a water-degradable deodorant, it is possible to prevent the generation of odor caused by bacteria.
[0020]
In the said invention ( invention 5-8), it is preferable that the said base material consists of fiber aggregates (paper, a nonwoven fabric, etc.) which used carboxymethylcellulose and / or the alkali metal salt as the binder or the constituent fiber ( invention 9). Such a fiber assembly is excellent in both water decomposability and organic solvent resistance.
[0021]
In the said invention ( invention 5-9), it is preferable that the said base material is a sheet form ( invention 10). When the water-decomposable deodorant is in the form of a sheet, it is convenient to handle in various applications.
[0022]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described.
The water-degradable deodorant according to the present embodiment is obtained by dissolving a deodorant composition in which an organic solvent-soluble polymer and a water-soluble polymer are dissolved and a deodorant is dispersed or dissolved in an organic solvent. It can be obtained by applying or impregnating a base material that is resistant to organic solvents.
[0023]
[Deodorant composition]
Examples of the organic solvent-soluble and water-soluble polymer (hereinafter sometimes referred to as “polymer A”) in the deodorant composition include vinylpyrrolidone, vinylpyrrolidone-vinyl acetate copolymer, Hydroxypropyl cellulose, polyacrylic acid, polyacrylamide, polymethacrylamide, polyvinyl ethyl ether, polyvinyl alcohol, polyethylene oxide and the like can be mentioned, and each can be used alone or in combination of two or more. The ratio (mass ratio) of vinylpyrrolidone and vinyl acetate in the vinylpyrrolidone-vinyl acetate copolymer is preferably 5:95 to 95: 5.
[0024]
The deodorant in the present deodorant composition is not particularly limited as long as it has a deodorizing action or a deodorizing action, and any kind can be used. For example, zirconium-based, silica-based, titanium-based, aluminum-based, zinc-based, zirconium-silica-based, aluminum-silica-based, magnesium-aluminum-based deodorant, iron (II) -ascorbic acid-based, copper compound In addition to organic deodorants such as ascorbic acid, amine and hydrazine, deodorizers such as activated carbon can be used.
[0025]
The form of the deodorant may be powder or liquid. In the case of powder, the particle size is preferably 0.1 to 50 μm, particularly preferably 0.5 to 20 μm. In the case of liquid, the deodorant may be either aqueous or non-aqueous (organic solvent type).
[0026]
The type of the organic solvent is not particularly limited as long as the polymer A is dissolved and the base material described later is difficult to dissolve, disintegrate, and disperse. Usually, alcohols such as methanol and ethanol, ketones And esters are used.
[0027]
The content of the polymer A in the organic solvent is preferably 10 to 90% by mass, and particularly preferably 20 to 80% by mass. Moreover, it is preferable that content of the deodorizer in an organic solvent is 0.5-85 mass%, and it is especially preferable that it is 5-50 mass%. On the other hand, the mass ratio of the polymer A to the deodorant is preferably 0.05 to 20, and particularly preferably 0.1 to 10.
[0028]
When the content of the polymer A in the organic solvent is lower than 10% by mass, a problem occurs when the polymer A is applied to the substrate. When the content of the polymer A is higher than 90% by mass, the viscosity of the solution is increased. It becomes too high and it becomes difficult to apply. When the mass ratio of the polymer A to the deodorant is lower than 0.05, the effect of the polymer A on the base material of the deodorant is lowered, and when the mass ratio exceeds 20, the deodorization effect is lowered. .
[0029]
The deodorant composition may contain other components such as antibacterial agents, fragrances, pigments, dyes and the like. In particular, the use of an antibacterial agent can prevent the generation of odor caused by bacteria.
[0030]
The type of antibacterial agent is not particularly limited. For example, a metal or metal ion such as copper-based, silver-based, zinc-based, or titanium oxide, or those supported on inorganic particles such as silica, alumina, zeolite, or glass. Things can be used. When the antibacterial agent is used, the content of the antibacterial agent in the organic solvent is preferably 0.01 to 20% by mass, and particularly preferably 0.1 to 10% by mass.
[0031]
〔Base material〕
The material of the substrate is not particularly limited as long as it is water-decomposable and has an organic solvent resistance and can be applied or impregnated with the deodorant composition. Further, the form of the substrate is not particularly limited as long as water disintegration is not hindered, and for example, it may be any of a sheet form, a chip form, a small sphere, a structure, and the like.
[0032]
As such a substrate, generally, water-degradable paper (water-degradable paper) can be used. There are two types of water-degradable paper: one in which the fiber itself dissolves in water (water-soluble type) and the other in which the paper disintegrates by water and the fiber disperses in water (water-dispersible type). Types can also be used.
[0033]
Examples of water-soluble type water-degradable paper include paper-made fiber carboxymethylcellulose water-soluble salts obtained by carboxymethylating cellulose fibers and papermaking, if necessary, and water-insoluble free acid carboxymethylcellulose. What is made into a sheet by immersing it in an alkaline solution to form a water-soluble and fibrous carboxymethylcellulose alkali metal salt, what is obtained by carboxymethylating a sheet-like cellulose laminate (paper or non-woven fabric) as it is, etc. Can be mentioned.
[0034]
Examples of the water-dispersible type water-decomposable paper include those obtained by using wood pulp fibers as sheets, and those obtained by fixing and laminating rayon or polyester fibers having low interfiber bonding strength with a water-soluble binder. .
[0035]
A paper (or non-woven fabric) having carboxymethyl cellulose and / or a metal salt thereof as a binder or constituent fiber is preferable as a water-degradable paper, and a paper (or non-woven fabric) having a sodium salt of carboxymethyl cellulose as a binder is particularly preferable. is there.
[0036]
When the substrate is a water-decomposable paper, its weight per unit area is preferably from 10 to 200 g / m 2, it is preferred in particular 30 to 100 g / m 2.
[0037]
[Manufacture of water-degradable deodorant]
The water-decomposable deodorant according to this embodiment can be produced by applying or impregnating the above deodorant composition to the above base material. If the substrate is in sheet form, deodorant composition is applied by coating machine such as roll coater, knife coater, roll knife coater, air knife coater, die coater, bar coater, gravure coater, curtain coater, spray coater, etc. What is necessary is just to dry, after apply | coating an object to the single side | surface or both surfaces of a base material, or dipping.
[0038]
Coated or impregnated amount of the deodorant composition is preferably from 1 to 100 g / m 2 after drying, particularly preferably 5 to 50 g / m 2.
[0039]
Here, since the deodorant composition uses an organic solvent as a solvent and the base material has resistance to organic solvents, there is no possibility that the base material is dissolved or disintegrated at the time of producing the water-degradable deodorant body, and the conventional method is used. A water-decomposable deodorant can be easily produced. In addition, since the deodorant is reliably fixed to the base material via the polymer A, there is no problem that the deodorant falls off.
[0040]
(Use of water-degradable deodorant)
The usage target of the water-degradable deodorant according to the present embodiment is not particularly limited, but can be preferably used for, for example, a portable toilet for care, a portable portable toilet, a pet toilet, and the like.
[0041]
In this case, as a method of using the water-degradable deodorant, a water-degradable deodorant is installed in advance before excretion, and the water-degradable deodorant is hydrolyzed with excrement. May be exemplified by a method of hydrolyzing a gel-like substance, a method of placing a hydrolysable deodorant on the excrement after excretion, and hydrolyzing the hydrolyzable deodorant when discarded in water it can.
[0042]
Thus, the water-degradable deodorant according to the present embodiment does not need to be separated from excrement and the like and can be discarded as it is in a flush toilet or the like.
[0043]
The water-degradable deodorant according to the present embodiment is not limited to the toilet, but can be used for moisture-containing garbage, for example, raw garbage, or can be used for piping or the like. .
[0044]
【Example】
EXAMPLES Hereinafter, although an Example etc. demonstrate this invention further more concretely, the scope of the present invention is not limited to these Examples etc.
[0045]
[Example 1]
50 parts by mass of vinylpyrrolidone-vinyl acetate copolymer as polymer A, 5.7 parts by mass of a first inorganic deodorant (manufactured by Toagosei Co., Ltd., Kesmon NS-10, zirconium series), 5.7 parts by mass of an inorganic deodorant (manufactured by Toagosei Co., Ltd., Kesmon NS-10C, zirconium series) and 0.57 parts by mass of an inorganic antibacterial agent (manufactured by Toagosei Co., Ltd., Novalon VZF-200) are mixed with ethanol. This was dissolved or dispersed in 50 parts by mass to obtain a deodorant composition (solid content: 55.3% by mass).
[0046]
The obtained deodorant composition was applied to one side of water-degradable paper (manufactured by Mishima Paper Co., Ltd., Dissolvo 60MDP) as a base material with a knife coater so that the coating amount after drying was 20 g / m 2 . At this time, the substrate did not dissolve or collapse. After application of the deodorant composition, it was dried at 100 ° C. for 3 minutes to obtain a deodorant sheet.
[0047]
[Example 2]
20 parts by mass of vinylpyrrolidone-vinyl acetate copolymer as polymer A, 20 parts by mass of a first inorganic deodorant (manufactured by Toagosei Co., Ltd., Kesmon NS-10, zirconium series), and a second inorganic type Deodorant (Toagosei Co., Ltd., Kesmon NS-10C, zirconium) 20 parts by mass and inorganic antibacterial (Toagosei Co., Ltd., Novalon VZF-200) 0.02 parts by mass in ethanol 40 parts by mass This was dissolved or dispersed to obtain a deodorant composition (solid content: 60.0% by mass).
[0048]
The obtained deodorant composition was applied to one side of water-degradable paper (manufactured by Mishima Paper Co., Ltd., Dissolvo 60MDP) as a base material with a knife coater so that the coating amount after drying was 20 g / m 2 . At this time, the substrate did not dissolve or collapse. After application of the deodorant composition, it was dried at 100 ° C. for 3 minutes to obtain a deodorant sheet.
[0049]
[Comparative Example 1]
A deodorizing sheet was prepared in the same manner as in Example 1 except that kraft paper (thickness: 100 μm) was used instead of water-degradable paper as a substrate.
[0050]
[Comparative Example 2]
10 parts by mass of first inorganic deodorant (manufactured by Toagosei Co., Ltd., Kesmon NS-10, zirconium series) and second inorganic deodorant (manufactured by Toagosei Co., Ltd., Kesmon NS-10C, zirconium series) 10 Part by mass and 0.1 part by mass of an inorganic antibacterial agent (manufactured by Toagosei Co., Ltd., Novalon VZF-200) are dispersed in 20 parts by mass of water, and this is deodorant composition (solid content: 50% by mass). It was.
[0051]
The obtained deodorant composition was applied to one side of water-degradable paper (manufactured by Mishima Paper Co., Ltd., dissolver 60MDP) as a base material with a knife coater so that the coating amount after drying was 20 g / m 2. At this time, the base material was dissolved and disintegrated, and a deodorant sheet could not be obtained.
[0052]
[Test Example 1]
The deodorant sheets obtained in Examples 1 and 2 and Comparative Example 1 were cut into 10 cm × 10 cm and immersed in water. As a result, it was confirmed that the deodorant sheets obtained in Examples 1 and 2 were dissolved and dispersed in water in about 10 seconds and had good water decomposability. On the other hand, the deodorant sheet obtained in Comparative Example 1 was not dissolved or dispersed in water even after 10 minutes had passed.
[0053]
[Test Example 2]
The deodorant sheets obtained in Examples 1 and 2 were cut into 10 cm × 10 cm and accommodated in a test container (capacity: 450 ml), and then filled and sealed with methyl mercaptan at 40 ppm in the test container. The concentration of methyl mercaptan after the time was measured with a detector tube (manufactured by Gastec).
[0054]
Similarly, the test vessel was filled and sealed with hydrogen sulfide to 70 ppm, and the concentration of hydrogen sulfide after 2 hours was measured.
[0055]
As a control, the same measurement as described above was performed on the water-decomposable paper itself cut to 10 cm × 10 cm. Further, the same measurement as described above was performed as a blank in a state where nothing was accommodated in the test container. The results are shown in Table 1.
[0056]
[Table 1]
Figure 0004592053
[0057]
From Table 1, it can be seen that the deodorant sheets obtained in Examples 1 and 2 significantly reduce the concentration of odor gas as compared with the control and blank, and exhibit the deodorizing effect.
[0058]
【The invention's effect】
ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, the water-decomposable deodorant body excellent in the fixability of a deodorizer can be obtained, without melt | dissolving or disintegrating a water-degradable base material.

Claims (5)

有機溶媒と、前記有機溶媒に溶解させた、有機溶媒可溶性でありかつ水溶性である高分子と、粉体状または非水系液体状の消臭剤とを含有する非水系消臭剤組成物を、水解性でありかつ耐有機溶媒性を有する基材に塗布または含浸してなる水解性消臭体。A non-aqueous deodorant composition comprising an organic solvent, an organic solvent-soluble and water-soluble polymer dissolved in the organic solvent, and a powder or non-aqueous liquid deodorant A water-decomposable deodorant obtained by applying or impregnating a substrate having water-decomposability and organic solvent resistance. 前記消臭剤組成物は、さらに抗菌剤を含有することを特徴とする請求項に記載の水解性消臭体。The water-degradable deodorant according to claim 1 , wherein the deodorant composition further contains an antibacterial agent. 前記基材は、カルボキシメチルセルロースおよび/またはその金属塩をバインダーまたは構成繊維とした繊維集合体からなることを特徴とする請求項1または2に記載の水解性消臭体。The water-degradable deodorant according to claim 1 or 2 , wherein the base material comprises a fiber assembly in which carboxymethyl cellulose and / or a metal salt thereof is a binder or a constituent fiber. 前記基材は、シート状であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の水解性消臭体。The water-decomposable deodorant body according to any one of claims 1 to 3 , wherein the base material has a sheet shape. 前記有機溶媒可溶性でありかつ水溶性である高分子が、ビニルピロリドン−酢酸ビニル共重合体であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の水解性消臭体。 The water-degradable deodorant according to any one of claims 1 to 4, wherein the organic solvent-soluble and water-soluble polymer is a vinylpyrrolidone-vinyl acetate copolymer .
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