JP4588789B2 - 胃チューブ挿入用ガイドを備えたラリンジアルマスク - Google Patents

胃チューブ挿入用ガイドを備えたラリンジアルマスク Download PDF

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Description

本発明は、肺の換気と呼吸を確保するため喉頭部に装着するラリンジアルマスク(Laryngeal Mask Airway:LMA)に関する。
患者の肺の換気と呼吸を確保するため、気管内に挿管する方法が長らく用いられてきたが、この気管内挿管は、緊急時の配置操作が確実、安全に行なわれるとは言い難く、挿管を失敗する危険性や、気管に損傷を与える危険性を有する。そのため、現在では、この気管内挿管に代わって、患者の喉頭部にインフレーションカフを装着して気道を確保するラリンジアルマスクが広く用いられるようになっている。
このラリンジアルマスクは、可撓性を有する気道チューブと、この気道チューブの先端に取り付けられた膨張可能なインフレーションカフを有する。また、使用方法は、収縮した状態のインフレーションカフを患者の口から喉頭部に挿入し、その後、インフレーションカフの内部に気体を供給して膨張させ、インフレーションカフの外周部を喉頭部の気管入口周辺部と密着させる。これにより、気管とインフレーションカフの内部が連通し、かつ周囲の咽喉、食道から密封された状態が形成される。そして、インフレーションカフの内部と連通した気道チューブによって、肺及び気管と外部空間との間で気道が確保される。この確保された気道により、患者が自然呼吸を行なったり、気道チューブを人口呼吸装置に接続して、人工呼吸を行なうことができる。
しかし、ラリンジアルマスクを用いて、患者が自然呼吸または人工呼吸を行なっている間に、胃の内容物が逆流したり、嘔吐が生じたりする場合が多くみられる。このとき、膨張したカフによって気管はシールされているが、その構造上、完全な密閉状態を形成することは困難なので、胃液を含む胃や食道に存在する内容物がインフレーションカフの内部に入り込んで、気管を閉塞する恐れがある。
そこで、このような気管の閉塞の問題に対処するため、吸引により、胃や食道に存在する内容物を外部へ排出するための排出管を有するラリンジアルマスクが提案されている。(例えば、特許文献1参照。)
特開平2−283378号
特許文献1に記載のラリンジアルマスクでは、気道チューブとは別途に、胃や食道に存在する内容物を体外へ排出するための排出管が、インフレーションカフに接合されている。つまり、排出管の一方の端部がインフレーションカフに接合されて、インフレーションカフと共に患者の内部に挿入され、排出管のもう一方の端部は、患者の外部に残り、例えば、サクション装置に連結されて、胃や食道に存在する内容物を吸引する。
また、特許文献1に記載のラリンジアルマスクでは、インフレーションカフと共に患者の体内に挿入される排出管の一方の端部が、インフレーションカフの先端部に位置するものと、インフレーションカフの先端部よりも先まで伸びていて、インフレーションカフが喉頭部に装着されたとき、一方の端部が食道内へ挿入されるようになっているものがある。
ここで、前者の排出管の一方の端部がカフの先端部に位置するものでは、胃や食道に存在する内容物が、喉頭部と食道の境界部に達したとき、始めて吸引することができる。しかし、上述のように、インフレーションカフによって、完全な密閉状態を形成することは困難なので、一部の内容物がカフ内部に侵入する恐れが高く、気管を閉塞させる恐れが高い。
また、胃や食道に存在する内容物がインフィレーションカフの内部に侵入することを防止する観点からは、後者の排出管の一方の端部が食道内へ挿入されるものの方が効果的であると考えられるが、これには下記のような問題点がある。
ラリンジアルマスクを用いる場合において最も重要なことは、例えば、自力呼吸停止状態に置かれた患者に対して、迅速、確実にラリンジアルマスクを装着して、呼吸停止状態を脱することである。しかし、後者のラリンジアルマスクを用いて、インフレーションカフを迅速に患者の喉頭部に装着することは、非常に困難であると考えられる。なぜならば、インフレーションカフを患者の口から喉頭部に挿入して装着する作業だけでも、困難性の高い作業であるのに、それに加えて、インフレーションカフの挿入と同時に、インフレーションカフから先に伸びた排出管を、食道括約筋を越えて食道内部に挿入させなければならず、両者の挿入作業を同時に行なうことは、更に困難性を増すことになる。
また、排出管を有さない従来のラリンジアルマスクを用いて、インフレーションカフを喉頭部に装着して呼吸を確保した後、胃の内容物を吸引して排出するための胃チューブを、単独で、口から胃や食道まで挿入することが考えられる。しかし、胃チューブだけを、胃や食道まで挿入することは、人の口腔から喉頭部に至る構造が解剖学的に湾曲していることを考えると、極めて困難な作業であることは明白である。
発明の開示
従って、本発明の目的は、上述の問題を解決して、緊急性を要するインフレーションカフの喉頭部への装着を迅速に行なうことができ、かつ、マスク使用中に、胃や食道に存在する内容物が、喉頭部に装着されたインフレーションカフの内部に進入することを効果的に防ぐことができるラリンジアルマスクを提供することにある。
本発明に係るラリンジアルマスクとして、
肺の換気と呼吸を確保するために用いるラリンジアルマスクであって、
(1)内部に気体を充填することにより膨張可能な中空環状部と、
前記中空環状部の内径側空間の一方の端部を覆うように、前記中空環状部に気密的に接合された背板と、
前記中空環状部の内径側曲面と前記背板の内面とに囲まれ、前記背板の反対側が開口したカフ内部空間と、
を有し、
口から喉頭部に挿入されて、膨張した前記中空環状部の開口側曲面が、全周において気管入口周辺部と密着することが可能なインフレーションカフと、
(2)前記インフレーションカフに接続され、
一方の端部が前記カフ内部空間に開口し、
前記インフレーションカフが喉頭部に挿入された状態で、もう一方の端部が、口腔外の空間に開口するように配置される気道チューブと、
(3)前記インフレーションカフが喉頭部に挿入された状態で、胃チューブを、口から先端部が胃または食道の領域に到達するまで挿入するための誘導面が、喉頭部に位置する前記インフレーションカフから口腔外まで連続的または断続的に配置される胃チューブ挿入ガイドと、
を備えたラリンジアルマスクが考えられる。
本発明の胃チューブ挿入ガイドを備えたラリンジアルマスクの1つの実施形態の全体構造を示す斜視図及び断面図である。 図1の矢印Aから見た側面断面図である。 図2の矢印Cから見た平(底)面図である。 本発明の胃チューブ挿入ガイドを備えたラリンジアルマスクのその他の実施形態の全体構造を示す斜視図である。 本発明に係る胃チューブ挿入ガイドの管状の部材に設けられた切り欠き領域のその他の実施形態を示す斜視図である。 本発明に係る胃チューブ挿入ガイドの誘導面のその他の実施形態を示す断面図である。 管状部材を有さない胃チューブ挿入ガイドの1つの実施形態を示す斜視図及び断面図である。 管状部材を有さない胃チューブ挿入ガイドのその他の実施形態を示す断面図である。
発明の詳細な説明
全般的な説明
本発明のラリンジアルマスクの1つの実施態様は、肺の換気と呼吸を確保するために用いるラリンジアルマスクであって、(1)内部に気体を充填することにより膨張可能な中空環状部と、前記中空環状部の内径側空間の一方の端部を覆うように、前記中空環状部に気密的に接合された背板と、前記中空環状部の内径側曲面と前記背板の内面とに囲まれ、前記背板の反対側が開口したカフ内部空間と、を有し、口から喉頭部に挿入されて、膨張した前記中空環状部の開口側曲面が、全周において気管入口周辺部と密着することが可能なインフレーションカフと、(2)前記インフレーションカフに接続され、一方の端部が前記カフ内部空間に開口し、前記インフレーションカフが喉頭部に挿入された状態で、もう一方の端部が、口腔外の空間に開口するように配置される気道チューブと、(3)前記インフレーションカフが喉頭部に挿入された状態で、胃チューブを、口から先端部が胃または食道の領域に到達するまで挿入するための誘導面が、喉頭部に位置する前記インフレーションカフから口腔外まで連続的または断続的に配置される胃チューブ挿入ガイドと、を備えたことを特徴とする。
ラリンジアルマスクを用いる場合には、患者の呼吸を確保するため、インフレーションカフを喉頭部に装着することを最優先すべきである。しかし、インフレーションカフの装着中に、胃液を含む胃や食道に存在する内容物が気管に侵入して、呼吸の確保が妨げられることにも対処する必要がある。胃や食道に存在する内容物が気管に侵入するのを防止する手段としては、胃チューブを挿入して、胃や食道に存在する内容物を吸引して体外に排出することが最も効果的であると考えられる。しかし、この場合、胃チューブを挿入させることによって、インフレーションカフの迅速な挿入が妨げられることは許されない。
そこで、本実施態様のラリンジアルマスクでは、インフレーションカフをまず喉頭部に装着した後、胃チューブをスムーズに挿入して食道入口まで導き、更に胃や食道の所望の領域まで挿入することができる胃チューブ挿入専用のガイドを備えている。
もし、特別な胃チューブ挿入用のガイドがない場合には、インフレーションカフを喉頭部に装着後、胃チューブ単体を口から胃や食道まで挿入しなければならないが、人の口腔から喉頭部に至る構造が解剖学的に湾曲しているので、挿入中に胃チューブの先端が咽喉の内壁等に接触して座屈し、挿入は極めて困難である。また、仮に、咽喉の内壁等に引っかかっても座屈することなく挿入できるような強度を有する胃チューブを用いる場合には、咽喉の内壁等を損傷させる恐れが高いので、実現は困難である。
これに対処するため、本実施態様のラリンジアルマスクは、インフレーションカフと、気道チューブと、胃チューブ挿入ガイドとから主に構成され、更に、インフレーションカフの中空環状部に気体を供給するためのインフレーティングチューブを接続することもできる。
ここで、「インフレーションカフ」は、可撓性を有する材料からなり、中空環状部と、この中空環状部の内径側空間の一方の端部を覆うように気密的に接合された背板とを有し、中空環状部の内径側曲面と背板の内面とに囲まれ、背板の反対側が開口したカフ内部空間を形成している。
ここで、インフレーティングチューブの給排気用端部から、中空環状部の内部に気体を充填して膨張させ、また、インフレーティングチューブの給排気用端部から、充填された気体を排気することによって、中空環状部を収縮させることができる。この構造によって、インフレーションカフを喉頭部に挿入後、中空環状部を膨張させて、膨張させた中空環状部の開口側曲面を、その全周において、気管入口周辺部と密着させることができる。これにより、気管とカフ内部空間が連通し、かつ周囲の咽喉や食道の領域から密封された空間を形成することができる。なお、インフレーティングチューブは、インフレーションカフが喉頭部に挿入された状態で、給排気用端部を口腔外に配置できるような長さを有する。
また、インフレーションカフは、気管入口周辺部と密着して密封状態を形成することができるように、略長円形状を有しており、挿入を容易にするため、先端部側がやや細くなった形状にすることができる。また、患者の性別、年齢等に応じて、最適な形状、大きさを定めることができる。
次に、「気道チューブ」は、同様に可撓性を有する材料からなり、一方の端部が、カフ内部空間に開口し、インフレーションカフが喉頭部に挿入された状態で、もう一方の端部が口腔外に配置できるような長さを有する。以上の配置により、周囲の咽喉や食道と気密状態を保った、気管とカフ内部空間が連通した空間に、外部から給気、排気が可能であり、肺の換気と呼吸を確保することができる。
次に、「胃チューブ挿入ガイド」は、同様に可撓性を有する材料からなり、インフレーションカフが喉頭部に挿入された状態で、胃チューブを挿入するための誘導面が、インフレーションカフの位置から口腔外まで連続的または断続的に伸びている構造を有する。
具体的には、誘導面が、食道の入口に近接したインフレーションカフの先端部から、口腔外に出た気道チューブの端部まで、連続的または断続的に設けられることが考えられ、例えば、インフレーションカフの背板の外面と、気道チューブの外面とに誘導面を設ける構造が考えられる。この場合、胃チューブを両側から保持するため、2個の誘導面を、胃チューブの外径に対応した間隔で配置することが考えられる。更に、挿入中に胃チューブがガイドから外れないように、誘導面を、胃チューブの外径に合わせた円弧状にすることも考えられる。誘導面を円弧状にする場合には、2個の誘導面が結合されて、所定の中心角度の一体的な円弧形状を有するようにすることもできる。
また、インフレーションカフの背板の外面や気道チューブの外面に凸部を形成するように、誘導面を設けることもできるし、インフレーションカフの背板の外面や気道チューブの外面に凹部を設けて、誘導面を形成することもできる。凹部を設けて誘導面を形成する場合には、インフレーションカフや気道チューブの外形から外にはみ出た部分がないので好ましいといえる。ただし、凸部を形成するように誘導面を設ける場合であっても、インフレーションカフ及び胃チューブの挿入の妨げとならない位置に凸部を設けることにより、インフレーションカフ及び胃チューブのスムーズな挿入が実現可能である。
また、「誘導面が連続的に配置される」とは、上述の誘導面が長手方向において、喉頭部に位置するインフレーションカフから口腔外部まで、連続して存在することを意味し、「誘導面が断続的に配置される」とは、長手方向において誘導面が存在する部分と、誘導面が存在しない部分があることを意味する。誘導面が存在しない部分を設ける場合には、その設置位置を、胃チューブの挿入経路の曲がり具合を考慮して定める必要がある。挿入経路が直線に近い状態になる領域では、仮に誘導面が存在しない部分があっても、胃チューブの挿入に問題が生じないが、挿入経路が湾曲している領域では、胃チューブをガイドするための誘導面が必要となる。
その他、インフレーションカフや気道チューブとは別途に、独立した部材で胃チューブ挿入ガイドを設けることができ、例えば、下記に示すような管状の部材を用いることが考えられる。
ラリンジアルマスクの材料としては、可撓性を有し、体内に入って問題のない材料であれば、あらゆる材料を用いることができる。その中では、樹脂材料を用いることが好ましく、特に、オートクレーブ゛による高圧水蒸気滅菌が要求される場合にはシリコーン樹脂が好ましく、またそれらの滅菌が必要でない場合は、そのほかの塩化ビニール、ポリウレタン等の熱可塑性の柔軟性樹脂を用いることができる。
また、インフレーションカフ、気道チューブ、及び胃チューブ挿入ガイドで同一の材料を用いることもできるし、異なる材料を用いることもできる。材料の硬度についても、例えば、インフレーションカフには柔軟性樹脂を用い、気道チューブには、やや硬質の樹脂を用いることが考えられ、胃チューブ挿入ガイドも、気道チューブと同様な硬度を有するようにすることができる。また、胃チューブ挿入ガイドを、インフレーションカフや気道チューブと一体的に形成することも考えられる。
本実施態様のラリンジアルマスクの使用方法は、まず、中空環状部が収縮した状態のまま、インフレーションカフを、口から咽喉を通過させて喉頭部の所定位置まで挿入する。次に、口腔外に出たインフレーションチューブの給排気用端部から給気して、中空環状部を膨張させて気管入口周辺部と密着させ、気管とカフ内部空間が連通し、周囲の咽喉や食道から密封された状態を形成する。これにより、緊急を要する気道の確保が行なわれ、例えば、気道チューブの口腔外に出た端部に、人口呼吸装置を接続して、人工呼吸を開始することができる。
次に、胃チューブ挿入ガイドの口腔外の端部から胃チューブを挿入する。胃チューブは、胃チューブ挿入ガイドの誘導面に支持されながら、湾曲した咽喉の中を通過し、インフレーションカフの位置を通過して、インフレーションカフの先端部から、更に食道へ進む。そして、状況に応じて、胃チューブの先端部が、食道内の所定位置または胃の中に到達するまで、胃チューブを挿入させることができる。
これによって、挿入された胃チューブの開口端部から、胃または食道に存在する内容物を吸引して、体外へ排出することができる。以上のように、胃チューブの先端を、インフレーションカフが装着された喉頭部から充分に離れた胃や食道の所定領域まで挿入できるので、ラリンジアルマスクの使用中において、内容物がカフ内部空間や気管の中に侵入することを、より確実に防ぐことができる。
本実施態様によれば、従来のラリンジアルマスクと同様に、すばやくインフレーションカフを喉頭部に装着して呼吸を確保することができ、かつ、その後、胃チューブ挿入ガイド゛によって、胃チューブを容易かつ確実に胃や食道へ挿入することができるので、胃または食道に存在する液体や内容物を排出して、気管の方へ侵入することを未然に防ぐことができ、ラリンジアルマスクを長時間使用する場合にも適している。
本発明のラリンジアルマスクのその他の実施態様は、前記インフレーションカフを通過する領域において、前記胃チューブ挿入ガイドが略直線状に伸びているか、または、変曲が一様または変曲点が1カ所以内で伸びていることを特徴とする。
胃チューブ挿入ガイドを用いて胃チューブを挿入する場合、挿入抵抗を減らして、スムーズに挿入できることが重要であるが、インフレーションカフの位置を通過する領域においては、狭い範囲で胃チューブ挿入ガイドの進行方向を変える必要が生じる場合があり、胃チューブ挿入ガイドの挿入抵抗が大きくなる恐れがある。特に、例えばSの字のような複数の曲がりがある場合、つまり、変曲点が2箇所以上ある場合には、胃チューブの先端部が1つ目の曲がりを通過して、2つ目の曲がりに入るところで、誘導面と強く接触して挿入が困難になる恐れが高い。
そこで、本実施他態様では、インフレーションカフを通過する領域において、胃チューブ挿入ガイドが、略直線状に伸びているか、または、変曲が一様または変曲点が1カ所以内で伸びているので、上記のような問題は生じずに、スムーズに胃チューブに挿入を行なうことができる。
本発明のラリンジアルマスクのその他の実施態様は、前記インフレーションカフが喉頭部に装着された状態において、食道の入口に近接した前記インフレーションカフの先端部に、前記誘導面が設けられていることを特徴とする。
本実施態様では、喉頭部に装着されたときに食道の入口に近接したインフレーションカフの先端部に、胃チューブ挿入ガイドの誘導面が設けられているので、胃チューブ挿入ガイドに沿って胃チューブを挿入していけば、確実に食道の入口に到達し、挿入を継続することによって、胃チューブの先端を、胃や食道の所望の位置までスムーズに挿入することができる。
ここで、食道の入口以降には、胃チューブ挿入ガイドが設けられていないが、食道から胃にかけては、口腔から喉頭部のような湾曲部分はないので、特別なガイドが無くとも、胃チューブを、比較的スムーズに挿入することができる。
なお、構造的には、胃チューブ挿入ガイドをインフレーションカフの先端部よりも更に先に伸ばして設けることは可能であるが、先に延長された部分が長いと、インフレーションカフを喉頭部に挿入するときの障害になる恐れが高い。従って、胃チューブ挿入ガイドは、インフレーションカフの先端部までとするか、仮に、インフレーションカフの先端部よりも先に伸ばしたとしても、インフレーションカフが喉頭部に位置するときに、上方食道括約筋に達しない長さ程度に留めることが望ましい。
本発明のラリンジアルマスクのその他の実施態様は、前記誘導面と、前記胃チューブの外面との間の接触面積を減少させるため、前記誘導面に凹凸が設けられていることを特徴とする。
胃チューブ挿入ガイドを用いて胃チューブを挿入する場合、胃チューブの挿入抵抗を減らして、スムーズに挿入できるようにすることが重要である。本実施態様では、胃チューブ挿入ガイドの誘導面に凹凸を設けることによって、誘導面と、胃チューブの外面との間の接触面積を大幅に減少させることができ、これによって、胃チューブの挿入抵抗を大幅に低減することができる。ここで凹凸の断面形状としては、略三角形、略台形、波形、鋸歯形を始めとするあらゆる形状を用いることができる。
本発明のラリンジアルマスクのその他の実施態様は、前記誘導面と、前記胃チューブの外面との間の接触面積を減少させるため、前記誘導面が粗面化されていることを特徴とする。
ここで、「誘導面を粗面化する」とは、誘導面に微細な凹凸をつけることを意味し、本実施態様では、チューブ挿入ガイドの誘導面を粗面化することによって、誘導面と、胃チューブの外面との間の接触面積を減少させることができ、これによって、胃チューブの挿入抵抗を低減することができる。また、誘導面に凹凸をつけた上、更に表面を粗面化することもできる。
なお、誘導面を粗面化する方法としては、例えば、母材と異なる外部粒子とを混合して、この外部粒子と共に押し出し成型する方法が考えられ、その他にも、微粒子を析出させる方法や、化学処理により凹凸を形成する方法を始めとする、様々な方法を用いることができる。
本発明のラリンジアルマスクのその他の実施態様は、前記誘導面の硬度が、プラスチック硬度60度以上であることを特徴とする。
ここで、「プラスチック硬度」とは、プラスチックのデュロメータ硬さ(JIS K7215参照)を意味する。材料面から胃チューブ挿入ガイドの誘導面の滑り性を上げるためには、プラスチック硬度が高いほど有利である。本実施態様にように、誘導面の硬度が、プラスチック硬度60度以上を有するようにすれば、誘導面の滑り性を大幅に向上させることができるので、胃チューブを挿入抵抗を大幅に減少させることができる。
本発明のラリンジアルマスクのその他の実施態様は、前記胃チューブ挿入ガイドが、内面が前記誘導面となる管状の部材を有し、前記管状の部材の少なくとも一部に、管内外での通気が可能な切り欠き領域が、長手方向に沿って連続的または断続的に設けられていることを特徴とする。
本実施態様では、胃チューブ挿入ガイドが、内面が誘導面となる管状の部材を有しているので、インフレーションカフが喉頭部に装着された状態で、胃チューブを外部から挿入するときに、胃チューブが誘導面から外れることなく、確実に挿入することができる。
また、同時に、胃チューブの挿入抵抗を減らして、胃チューブをスムーズに挿入できることも重要な要素であるが、インフレーションカフが喉頭部に挿入された状態では、胃チューブ挿入ガイドの管状の部材は湾曲しており、誘導面と胃チューブの外面との間の摩擦抵抗を減らすため、液性潤滑剤を胃チューブ全体に塗り付けて、管状の部材に挿入することが望ましい。
また、胃や食道に存在する内容物の排出を考えると、胃チューブの管径はなるべく大きい方が望ましく、ラリンジアルマスクの本来の機能を考えると、管状の部材の管径はなるべく小さくして、その分、気道チューブの外径の方を大きくすることが望ましい。
以上のように、胃チューブの外径と、胃チューブ挿入用ガイドの管状の部材の内径との差が少ない状態で、胃チューブを挿入することが望まれる。しかし、胃チューブの外径と、胃チューブ挿入用ガイドの管状の部材の内径との間で隙間の少ない状態で、潤滑剤を塗った胃チューブを挿入させると、胃チューブと管状の部材の内面(誘導面)との間で気密状態が生じ、内圧により胃チューブの挿入が困難となる恐れがある。
そこで、本実施態様の胃チューブの挿入ガイドは、胃チューブと管状の部材の内面(誘導面)との間で気密状態となるのを防ぐため、胃チューブの挿入用ガイドの管状の部材の内外での通気が可能な、切り欠き領域が設けられた通気構造を有している。これにより、胃チューブは、管状の部材内部の空気を切り欠き領域から外側に逃がしながら進むことができるので、挿入抵抗を大きく減らすことができる。
この切り欠き領域は、挿入用ガイドの長手方向に沿って連続的または断続的に設けられている。切り欠き領域が連続的に設けられているとは、長手方向に連続的なスリットが切られていることを意味する。このスリットの幅は、用途に応じて任意の幅を有するようにできるが、胃チューブが外れることを防ぐため、管状の部材の断面形状は半円を越えるようにすることが望ましい。
また、切り欠き領域が断続的に設けられているとは、例えば、複数の長孔が長手方向にあけられていることも考えられるし、複数の丸孔が長手方向にあけられていることも考えられる。各孔を均一のピッチであけることもできるし、不均一なピッチであけることもできる。この切り欠き孔の大きさやピッチは、管状の部材の強度、及び胃チューブの挿入において外部へ排出すべき空気の量を考慮して、最適な値を定めることが望ましい。
本発明のラリンジアルマスクのその他の実施態様は、前記管状の部材の内側の空間と前記カフ内部空間とが、気密シール状態にあることを特徴とする。
本実施態様では、胃チューブ挿入ガイドの管状の部材の内側の空間とカフ内部空間とが、気密シール状態にあるので、胃や食道に存在する内容物が、胃チューブ挿入ガイドから、カフ内部空間や気管に侵入することを防止することができる。
具体的な構造としては、胃チューブ挿入ガイドの管状の部材が、インフレーションカフの外部(例えば、背板の外面上)に固定される場合には、管状の部材に切り欠き領域が設けられていたとしても、気密シール性が保たれる。
また、仮に、胃チューブ挿入ガイドの管状の部材がインフレーションカフの内部を貫通している場合には、管状の部材の内部とカフ内部空間との間での気密シール性を保つため、管状の部材と、中空環状部及び/または背板との間はシール接合を行ない、中空環状部の内部及びカフ内部空間では、管状の部材に切り欠き領域を設けないようにする必要がある。
本発明のラリンジアルマスクのその他の実施態様は、前記管状の部材の内径が、前記胃チューブの外径の1.2倍以内であることを特徴とする。
上述のように、胃や食道に存在する内容物の排出を考えると、胃チューブの管径はなるべく大きい方が望ましく、マスクの機能を考えると、胃チューブ挿入用ガイドの管状の部材の管径はなるべく小さくして、気道チューブの管径の方を大きく取る方が望ましい。本実施態様では、上述のように、胃チューブをスムーズに挿入するための様々な手段を有しているので、胃チューブ挿入ガイドの管状の部材の内径が、胃チューブの外径の1.2倍以内にしても、胃チューブをスムーズに挿入することができる。
発明の効果
以上のように、本発明の胃チューブ挿入用ガイドを備えたラリンジアルマスクによれば、従来のラリンジアルマスクと同様に、すばやくインフレーションカフを喉頭部に装着して呼吸を確保することができ、かつ、その後、胃チューブ挿入ガイド゛によって、胃チューブを容易かつ確実に胃や食道へ挿入することができるので、胃または食道に存在する液体や内容物を排出して、気管の方へ侵入することを未然に防ぐことができ、ラリンジアルマスクを長時間使用する場合にも適している。
また、胃チューブ挿入ガイドに関して、誘導面に凹凸を設けること、誘導面を粗面化すること、誘導面の硬度を高めること、及び/または、インフレーションカフの位置における曲がりを一様にすること等によって、胃チューブの挿入抵抗を低減することができる。
更に、胃チューブ挿入ガイドが管状の部材を有する場合には、胃チューブが誘導面から外れることなく、確実に挿入することができ、また、管状の部材に設けた切り欠き領域によって、胃チューブの挿入時の挿入抵抗を低減することができる。
図示された実施形態の説明
本発明の胃チューブ挿入用ガイドを備えたラリンジアルマスクの実施形態について、以下に図面を用いながら詳細に説明する。
(本発明の胃チューブ挿入用ガイドを備えたラリンジアルマスクの1つの実施形態の説明)
<全体構造の説明>
まず、本発明の胃チューブ挿入用ガイドを備えたラリンジアルマスクの1つの実施形態に関して、図1〜図3を用いてその全体構造を説明する。図1は、本実施形態のラリンジアルマスクの全体構造を示す斜視図(図1(a)参照)、及び図1(a)の矢印Bから見た断面図(図1(b)参照)である。また、図2は、図1の矢印Aから見た側面断面図であり、図3は、図2の矢印Cから見た平(底)面図である。なお、以下の説明においては、ラリンジアルマスクの挿入方向を先端といい、その反対側を後端という。
本実施形態のラリンジアルマスク2は、可撓性材料、具体的には樹脂材料からなり、図1(a)に示すように、膨張可能なインフレーションカフ4と、一方の端部がインフレーションカフ4に接合された気道チューブ6と、一方の端部がインフレーションカフ4に接合された胃チューブ挿入用ガイド8と、インフレーションカフ4の内部に連通可能な状態で接続されたインフレーティングチューブ12とを備える。インフレーションカフ4は、全体として長円の形状を有し、喉頭部の気管入口周辺に密着して気密空間を形成することができる。
次に、図1(b)を用いて、このインフレーションカフ4の構造を更に詳細に説明する。インフレーションカフ4は、膨張して喉頭部の気管周辺部と密着する中空環状部4aと、中空環状部4aにより形成される内径側空間20(斜線部分)の両方の端部20a、20bのうちの一方の端部20aを覆うように、中空環状部4aに気密的に接合された背板4bとを有する。そして、中空環状部4aの内径側曲面22と、背板4bの内壁とによって囲まれ、背板4bの反対側(端部20bの側)が開口したカフ内部空間4cを形成している。
中空環状部4aは長円の環状形状を有しており、インフレーティングチューブ12が、中空環状部4aの内部4dと連通可能に接続されており、インフレーティングチューブ12の給排気用端部12aから気体を充填して、中空環状部4aを膨張させ、中空環状部4aの開口側曲面24を、その全周において、気管入口周辺部と密着させることができる。同様に、インフレーティングチューブ12の給排気用端部12aから、中空環状部4aの内部に充填された気体を排出して、膨張していた中空環状部4aを収縮させることができる。
次に、気道チューブ6は、図2に示すように、背板4bを貫通し、一方の端部において、カフ内部空間4c内に開口する開口部6aを有する。気道チューブ6の外径と背板4bとは互いにシール接合され、これにより、気道チューブ6がインフレーションカフ4に固定されるとともに、カフ内部空間4cの気密性も保たれている。また、気道チューブ6のもう一方の端部10には、人工呼吸装置と接続可能なように、接続用コネクタ10aが設けられている。
なお、気道チューブ6は、インフレーションカフ4が喉頭部に挿入された状態で、接続用コネクタ10aを含むもう一方の端部10が口腔外に出ている配置が取れるだけの、充分な長さを有している。
次に、胃チューブ挿入用ガイド8は、図2に示すように、管状の部材8aを有し、その一部がインフレーションカフ4の中を通過するように配置されている。本実施形態では、管状の部材8aの内面が、挿入時に胃チューブをガイドする誘導面になっている。この胃チューブ挿入用ガイド8の具体的な構造は、管状の部材8aが、紙面右側から、背板4bを貫通し、カフ内部空間4cを通過して、インフレーションカフ4の先端側の中空環状部4aを貫通して、インフレーションカフ4の先端部の外側に開口部8bを有する。この貫通部分において、管状の部材8aの外径と背板4b、及び管状の部材8aの外径と中空環状部4aのシェルとは、互いにシール接合されている。
この構造によって、胃チューブ挿入用ガイド8がインフレーションカフ4に固定されるとともに、カフ内部空間4cの気密性も保たれている。また、この胃チューブ挿入用ガイド8は、インフレーションカフ4の先端部の外側に開口部8bを有するので、インフレーションカフ4が喉頭部に装着された状態で、胃チューブ挿入用ガイド8を用いて胃チューブを挿入していくと、この開口部8bから、容易に食道の入口に到達することができる。
胃チューブ挿入用ガイド8は、インフレーションカフ4から気道チューブ6とほぼ同じ長さだけ伸びており、インフレーションカフ4が喉頭部に挿入された状態で、もう一方の端部8cが口腔外に出ている配置が取れるだけの、充分な長さを有している。
また、胃チューブ挿入用ガイド8の管状の部材8aには、角に丸みを帯びた長方形の切り欠き領域14が一定間隔で複数設けられており、管状の部材8aの内部と外部とが連通可能になっている。この構造によって、管状の部材8aの中に胃チューブ(図示せず)を挿入したとき、胃チューブにより押し出される管状の部材8aの内部の空気を、この切り欠き領域14から外側に逃がすことができるので、胃チューブの挿入抵抗を大きく減らすことができる。
なお、この切り欠き領域14は、管状の部材8aがインフレーションカフ4の内部を通過する領域においては、一切設けられていない。この構造によって、仮に、開口部8aから胃チューブ挿入用ガイド8の管状の部材8aの内部に、胃や食道に存在する内容物が侵入したとしても、それがカフ内部空間4c、引いては気管の中に侵入しないようになっている。
また、図2及び図3に示すように、胃チューブ挿入用ガイド8がインフレーションカフ4を通過する領域では、胃チューブ挿入用ガイド8は、インフレーションカフ4の後端部から先端部にかけて、曲率が非常に大きな曲線状をなして伸びており、更にこの曲線は、一方向にだけ曲がっている。つまり、胃チューブ挿入ガイド8の変曲が一様(変曲点が1カ所だけ)になっている。
例えば、変曲点が2箇所以上ある場合には、1つ目の曲がりを通過して、2つ目の曲がりに入るところで、胃チューブの先端が、管状の部材8aの内面(誘導面)と強く接触して、挿入が非常に困難になる恐れが高いが、本実施形態のような構造を取ることによって、インフレーションカフ4を通過する領域においても、胃チューブのスムーズな挿入を確保することができる。なお、本実施形態では、曲率の非常に大きな曲線をなしているが、略直線状で伸びている場合には、胃チューブの挿入抵抗を更に低減することができる。
また、本実施形態では、胃チューブ挿入における、管状の部材8aの内面(誘導面)と胃チューブ外面との間の摩擦抵抗を減らすため、様々な摩擦低減手段が採られている。例えば、管状の部材8aの内面(誘導面)が粗面化されており、これによって、管状の部材8aの内面(誘導面)と、胃チューブの外面との間の接触面積を減少させ、胃チューブの挿入抵抗の低減を実現している。本実施形態では、母材の樹脂材料と異なる外部粒子(例えば無機粒子)を混合して、外部粒子と共に押し出し成型することによって、誘導面を粗面化を実現している。ただし、この方法に限られるものではなく、微粒子を析出させる方法や、化学処理により凹凸を形成する方法を始めとする、その他のあらゆる方法を用いて、誘導面を粗面化することができる。
また、管状の部材8aの内面(誘導面)と胃チューブ外面との間の摩擦抵抗を減らすため、誘導面の硬度を高めている。誘導面の滑り性を向上させるという観点から、誘導面の硬度を、プラスチック硬度で50度以上にすることが好ましく、60度以上にすることが更に好ましく、75度以上にすることが最も好ましい。なお、ここでいうプラスチック硬度とは、プラスチックのデュロメータ硬さ(JIS K7215参照)を意味する。管状の部材8aは、誘導面の硬度と、全体としての弾性を総合的に考慮して、最適な仕様を定めることが望ましい。
本実施形態のラリンジアルマスク2を構成する具体的な樹脂材料としては、例えば、オートクレーブ゛による高圧水蒸気滅菌が要求される場合には、シリコーン樹脂を用いることが望ましく、それらの滅菌が必要でない場合は、その他の塩化ビニール、ポリウレタン等の熱可塑性の柔軟性樹脂を用いることができる。例えば、インフレーションカフ4には、薄肉の柔軟性樹脂を用い、気道チューブ6には、やや硬質の樹脂を用いることが好ましく、胃チューブ挿入ガイド8には、気道チューブと同様の樹脂を用いることができる。上述のように、胃チューブ挿入ガイド8の誘導面の硬度を高めることによって、胃チューブ挿入時の摩擦抵抗を低減することができる。
なお、ラリンジアルマスク2の用途、使用状況等に応じて、最適な仕様、(例えば、柔軟性、硬さ、耐熱性、耐酸性、耐薬品性等)を有する材料を用いることができ、ラリンジアルマスク2の各部材(インフレーションカフ4、気道チューブ6、胃チューブ挿入ガイド8、及びインフレーティングチューブ12)において、同じ種類の樹脂材料を用いることもできるし、各部材に応じて異なる種類の材料を用いることもできる。
また、気道チューブ6または胃チューブ挿入ガイド8と、インフレーションカフ4とを接合する手段としては、接着材を用いることもできるし、溶着(溶接)させることもできるし、その他のあらゆる接合手段を用いることができる。
以上のような胃チューブの挿入抵抗を減らす様々な手段を用いることによって、胃チューブ挿入ガイド8の管状の部材8aの内径に比べて、差の少ない(つまり、隙間の少ない)外径を有する胃チューブを挿入することができる。具体的には、管状の部材8aの内径を、胃チューブの外径の1.2倍以内にすることが可能であり、更に、最適な仕様を定めることにより、1.1倍以内にすることも可能である。
以上により、胃や食道に存在する内容物を効果的に排出できる大きさの胃チューブを用いると同時に、胃チューブ挿入ガイド8の管状の部材8aの管径をなるべく小さくして、その分、気道チューブ6の管径を大きく取ることができる。
<ラリンジアルマスクの使用方法の説明>
次に、図1〜図3に示すラリンジアルマスク2を使用する方法を説明する。まず、中空環状部4aが収縮した状態のまま、インフレーションカフ4を、口から咽喉を通過させて、喉頭部の所定位置まで挿入する。次に、口腔外に出たインフレーションチューブ12の給排気用端部12aから気体を供給して、中空環状部4aを膨張させて、中空環状部4aの開口側曲面24を、その全周において、気管入口周辺部と密着させる。これにより、気管とカフ内部空間4cが連通し、周囲の咽喉や食道から密封された状態を形成することができる。以上の作業により、緊急を要する気道の確保が行なわれ、例えば、気道チューブの口腔外に出たコネクタ10aに、人口呼吸装置を接続して、人工呼吸を開始することができる。
なお、胃チューブ挿入のための特別のガイドを有さないラリンジアルマスクを喉頭部に挿入した状態で、胃チューブ単体を口から挿入することは、人の口腔から喉頭部に至る構造が解剖学的に湾曲しているため、非常に困難な作業である。
次に、口腔外に出た胃チューブ挿入ガイドの端部8cから、胃チューブを挿入する。胃チューブは、胃チューブ挿入ガイド8の管状の部材8aの内面(誘導面)に支持されながら、咽喉の中を通過し、インフレーションカフ4の位置を通過して、胃チューブ挿入ガイド8の先端部の開口部8bから、更に食道へ進むことができる。そして、状況に応じて、胃チューブの先端部が、食道内の所定位置、または胃の中に到達するまで、胃チューブを挿入させることができる。この場合、胃チューブ挿入用ガイド8は、インフレーションカフ4の先端部の外側に開口部8bを有するので、胃チューブを胃チューブ挿入用ガイド8に沿って挿入することにより、容易に食道の入口に到達させることができる。
胃チューブ挿入ガイド8の管状の部材8aは、上述のように、挿入された胃チューブによって押し出される空気を、管の外へ逃がすための切り欠き領域14を有し、誘導面の硬度が高く、表面が粗面化されているので、胃チューブの挿入抵抗が低減されている。特に、挿入抵抗が大きくなる恐れの高い、インフレーションカフ4を通過する領域において、曲率が大きく一様な変曲の曲線で伸びているので、胃チューブの挿入抵抗が大きくなることを防止している。
以上によって、挿入した胃チューブの端部から、胃液を含む胃または食道に存在する内容物(固体、液体両方を含む)を吸引して、体外へ排出することができる。これによって、ラリンジアルマスクの使用中において、これらの内容物が、中空環状部4aと気管入口周辺部との間の接触部分から、カフ内部空間4c及び気管へ侵入することを未然に防ぐことができる。
特に、胃チューブの先端を、インフレーションカフが装着された喉頭部から充分に離れた位置まで挿入できるので、内容物が気管に侵入することをより効果的に防ぐことができる。
なお、食道の入口以降には、胃チューブ挿入ガイド8が設けられていないが、食道から胃にかけては、口腔から喉頭部のような湾曲部分はないので、ガイド無しで、胃チューブを比較的スムーズに挿入することができる。
なお、構造的には、胃チューブ挿入ガイド8を、インフレーションカフ4の先端部よりも先まで伸ばして設けることも可能である。しかし、先に延長された部分の長さが長いと、インフレーションカフ4を喉頭部に挿入するときの障害となる恐れが高い。従って、胃チューブ挿入ガイド8は、上述の実施形態のように、インフレーションカフ4の先端部までとするか、仮に先端部を伸ばしたとしても、インフレーションカフ4を喉頭部に装着したときに、上方食道括約筋に達しない程度の長さに留めるのが望ましい。
(本発明の胃チューブ挿入ガイドを備えたラリンジアルマスクのその他の実施形態の説明)
次に、図4を用いて、本発明の胃チューブ挿入ガイドを備えたラリンジアルマスクのその他の実施形態の説明を行なう。本実施形態では、図1〜図3に示す実施形態に比べて、胃チューブ挿入ガイド8の管状の部材8aが、インフレーションカフ4の外部に配置されているところが大きな相違点である。また、管状の部材8aに設けられた切り欠き領域14の形状も異なる。しかし、その他の点については、図1〜図3に示す実施形態と基本的に同一である。
本実施形態では管状の部材8aが、インフレーションカフ4の背板4bに設けられた凹部の中に配置されて固定されている。また、インフレーションカフ4の先端部に開口部8bを有しており、インフレーションカフ4が喉頭部に装着された状態では、この開口部8bが食道の入口に隣接する位置に配置される。
以上の構造により、管状の部材8aは、インフレーションカフ4の外形から外に飛び出さないようになっているので、インフレーションカフ4の挿入を妨げる恐れがない。
更に、管状の部材8aには、丸孔状の切り欠き領域14が複数設けられ、管状部材8aの内部と外部を連通させている。本実施形態では、管状の部材8aがインフレーションカフ4の外側に配置されているので、インフレーションカフ4の位置においても、切り欠き領域14を設けることが可能であり、胃チューブを挿入するときに、管状の部材8aの内部の空気をより効果的に外部へ逃がすことができる。
なお、本実施形態では、管状の部材8aが全てインフレーションカフ4の外側に配置されているが、インフレーションカフ4の一部において、例えば、インフレーションカフ4の先端部近傍において、管状の部材8aがインフレーションカフ4の内部を通過するように配置することもできる。
(本発明に係る胃チューブ挿入ガイドのその他の実施形態の説明)
次に、図5〜図8を用いて、本発明に係る胃チューブ挿入ガイドのその他の実施形態の説明を行なう。
<切り欠き領域のその他の実施形態の説明>
まず、図5を用いて、本発明に係る胃チューブ挿入ガイド8の管状の部材8aに設けられた切り欠き領域14のその他の実施形態の説明を行なう。図5(a)及び(b)は、何れも胃チューブ挿入ガイド8の管状の部材8aの外形を示す斜視図である。図5(a)には、長孔状の切り欠き領域14が複数設けられた実施形態を示し、インフレーションカフの内部に入る領域には、切り欠き領域14が設けられていない。
また、図5(b)には、スリットが連続的に切られた形状の切り欠き領域14が設けられた実施形態を示し、インフレーションカフの内部に入る領域には、同様に、切り欠き領域14が設けられていない。本実施形態では、この連続的に切られたスリットによって、管状の部材8aが径方向に膨らみ易くなっており、胃チューブ挿入時における挿入抵抗の軽減を実現できる。
なお、このスリットが連続的に切られた形状の管状部材8aは、押し出し成型加工において中子に突起部を設けることによって、容易に製造することができる。
<本発明に係る胃チューブ挿入ガイドの誘導面のその他の実施形態の説明>
次に、図6を用いて、本発明に係る胃チューブ挿入ガイド8の誘導面8dのその他の実施形態の説明を行なう。ここで、図6(a)〜(d)は、何れも胃チューブ挿入ガイド8の管状の部材8aの断面形状を示す断面図である。
図6(a)に示す管状の部材8aは、三角形状または鋸歯形状の凹凸が設けられた異形断面を有する。この形状によって、誘導面8d(管状の部材8aの内面)と中を通過する胃チューブとの間の摩擦面積を大幅に低減することができ、これによって、胃チューブを挿入したときの挿入抵抗を大幅に低減することができる。
また、この凹部に予め液体潤滑材を充填しておくことも可能であり、これにより、胃チューブと誘導面8dとの間の摩擦抵抗を更に低減することができる。なお、この凹凸が設けられた異形断面を有する管状部材8aを製造する方法としては、例えば、星形のスタイレット軸を持つ押し出し機で成型することが考えられる。
また、凹凸形状は、上述の形状だけではなく、更に丸みを帯びた形状や、台形に近似した形状、波形の形状を始めとするあらゆる凹凸形状を用いることができる。
また、図6(b)では、図6(a)と同様の凹凸形状を有する断面を有し、更に連続的または断続的な切り欠き領域14が設けられているところを示す。
次に、図6(c)に示す実施形態では、管状部材8aの径方向において、2層構造を有している。この構造により、外径側と内径側で材質、弾性、硬度、表面性状等が異なる材料を用いることができるので、各々の場所の機能に応じて、最適なものを組み合わせることができる。例えば、内径側の部材として、比較的硬度の高い材料を用いることによって、胃チューブとの間の摩擦抵抗を低減させ、外径側の部材として、より弾性に富む材料を用いることによって、インフレーションカフの挿入時における抵抗を低減させることが考えられる。また、誘導面8dを有する内径側の層に、表面を粗面化したり、硬度を高めたりする処理を行なう場合においても、その処理をより効率的に行なうことができる。
また、図6(d)では、図6(c)と同様の2層構造の凹凸形状有する断面を有し、更に連続的または断続的な切り欠き領域14が設けられているところを示す。
<管状の部材を有さない胃チューブ挿入ガイドの実施形態の説明>
次に、図7及び図8を用いて、管状部材を有さない胃チューブ挿入ガイド8の実施形態の説明を行なう。
まず、図7に示す管状の部材を有さない胃チューブ挿入ガイドの1つの実施形態を説明する。ここで、図7(a)は、ラリンジアルマスク全体を示す斜視図であり、図7(b)は、図7(a)の矢印Dから見た断面図であり、図7(c)は、(a)の矢印Eから見た断面図である。
図7(a)に示すように、本実施形態では、胃チューブ挿入ガイド8が管状の部材を有さず、その代わりに、インフレーションカフ4の外面と気道チューブ6の外面に、胃チューブを挿入するための凹部が設けられている。この凹部は、胃チューブの挿入方向に沿って連続的に設けられ、誘導面8dが、インフレーションカフ4の先端部から気道チューブの端部まで連続して形成されている。
この凹部により形成された誘導面8dの形状に関して、インフレーションカフ4における誘導面8dの形状が、図7(b)に示され、気道チューブ6における誘導面8dの形状が、図7(c)に示されている。何れの場所においても、胃チューブを挿入するときに、胃チューブが、インフレーションカフ4や気道チューブ6の外形の外にはみ出さないので、挿入抵抗の少ないスムーズな挿入を行なうことができる。
次に、図8を用いて、管状の部材を有さない胃チューブ挿入ガイドのその他の実施形態を説明する。図8は、インフレーションカフ上(図8(a)参照)、及び気道チューブ上(図8(b)参照)での、誘導面8dの配置を模式的に表した断面図である。本実施形態では、2個の独立した誘導面8dが、インフレーションカフ4の背板4bの上、及び気道チューブ6の外面上に設けられている。
本実施形態では、胃チューブを挿入するときに、胃チューブが、インフレーションカフ4や気道チューブ6の外形の外に出る形になるが、誘導面8dの取り付け位置を適切に定めることによって、インフレーションカフ4や胃チューブのスムーズな挿入を実現することができる。
なお、図7及び図8に示す実施形態について、胃チューブの挿入方向において、誘導面8dを連続的に備えることも、断続的に備えることもできる。
(本発明の胃チューブ挿入用ガイドを備えたラリンジアルマスクのその他の実施形態)
本発明の胃チューブ挿入用ガイドを備えたラリンジアルマスクには、上述の実施形態だけでなく、その他の様々な実施形態が含まれる。
符号の説明
2 ラリンジアルマスク
4 インフレーションカフ
4a 中空環状部
4b 背板
4c カフ内部空間
6 気道チューブ
6a 開口部
8 胃チューブ挿入用ガイド
8a 管状の部材
8b 開口部
8c 端部
8d 誘導面
10 端部
10a 接続用コネクタ
12 インフレーティングチューブ
12a 給排気用端部
14 切り欠き領域
20 内径側空間
20a 端部
20b 端部
22 内径側曲面
24 開口側曲面

Claims (9)

  1. 肺の換気と呼吸を確保するために用いるラリンジアルマスクであって、
    (1)内部に気体を充填することにより膨張可能な中空環状部と、
    前記中空環状部の内径側空間の一方の端部を覆うように、前記中空環状部に気密的に接合された背板と、
    前記中空環状部の内径側曲面と前記背板の内面とに囲まれ、前記背板の反対側が開口したカフ内部空間と、
    を有し、
    口から喉頭部に挿入されて、膨張した前記中空環状部の開口側曲面が、全周において気管入口周辺部と密着することが可能なインフレーションカフと、
    (2)前記インフレーションカフに接続され、
    一方の端部が前記カフ内部空間に開口し、
    前記インフレーションカフが喉頭部に挿入された状態で、もう一方の端部が、口腔外の空間に開口するように配置される気道チューブと、
    (3)前記インフレーションカフが喉頭部に挿入された状態で、胃チューブを、口から先端部が胃または食道の領域に到達するまで挿入するための誘導面が、喉頭部に位置する前記インフレーションカフから口腔外まで連続的または断続的に配置される胃チューブ挿入ガイドと、
    を備えたラリンジアルマスク。
  2. 前記インフレーションカフを通過する領域において、前記胃チューブ挿入ガイドが略直線状に伸びているか、または、変曲が一様または変曲点が1カ所以内で伸びている請求項1に記載のラリンジアルマスク。
  3. 前記インフレーションカフが喉頭部に装着された状態において、食道の入口に近接した前記インフレーションカフの先端部に、前記誘導面が設けられている請求項1に記載のラリンジアルマスク。
  4. 前記誘導面と、前記胃チューブの外面との間の接触面積を減少させるため、前記誘導面に凹凸が設けられている請求項1に記載のラリンジアルマスク。
  5. 前記誘導面と、前記胃チューブの外面との間の接触面積を減少させるため、前記誘導面が粗面化されている請求項1に記載のラリンジアルマスク。
  6. 前記誘導面の硬度が、プラスチック硬度60度以上である請求項1に記載のラリンジアルマスク。
  7. 前記胃チューブ挿入ガイドが、内面が前記誘導面となる管状の部材を有し、前記管状の部材の少なくとも一部に、管内外での通気が可能な切り欠き領域が、長手方向に沿って連続的または断続的に設けられている請求項1から6の何れか1項に記載のラリンジアルマスク。
  8. 前記管状の部材の内側の空間と前記カフ内部空間とが、気密シール状態にある請求項7に記載のラリンジアルマスク。
  9. 前記管状の部材の内径が、前記胃チューブの外径の1.2倍以内であることを特徴とする請求項7に記載のラリンジアルマスク。
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