JP4588256B2 - 基地局及び移動局並びに無線通信方法 - Google Patents

基地局及び移動局並びに無線通信方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、セルラ移動通信等に用いられる基地局及び移動局並びに無線通信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、次世代の高速無線通信方式としてcdma2000 1x-EV DO方式が開発されている。
上記cdma2000 1x-EV DO方式は、Qualcomm社によるcdma2000 1xの拡張方式であるHDR(High Data Rate)方式を標準化した方式として、電波産業会ARIBにおいてStd.T-64 1S-2000 C.S.0024“cdma2000 High Rate Packet Data Air Interface Specification"で標準化されているもので、現在国内ではKDDI社によりサービスされているcdmaOne方式(国内ではARIB T-53、北米、韓国等ではEIA/TIA/IS-95等)を拡張し、第3世代方式(3G)に対応させたcdma2000 1x方式を更にデータ通信に特化して通信速度を改善することを目的とした方式である。
なお、cdma2000 lx-EV DOにおいて、EVはEvolution、DOはData onlyの意である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
cdma2000 1x-EV DO方式では、移動局から受信した受信状態を通知する情報に基づいて、基地局が当該移動局へ送信するデータの変調方式を切り替えることにより、当該移動局の受信状態が良好な時は誤り耐性が低いが高速な通信速度、受信状態が悪いときは低速だが誤り耐性の高い通信速度を使用することが可能となっている。
この方式では、下りデータ通信速度は、従来のcdmaOne方式のように受信状態を示す希望波電力対干渉波電力比(CIR)の瞬時の値で単純に決定されるのではなく、予測や過去の下りデータ伝送の誤り率等の統計データによる補正等により変化する。すなわち、現在普及している通信方式であるCDMAでは、cdma2000 1x-EV DO方式のように、場所によるデータ通信速度の変化がそれほど顕著でないことから、受信状態等の判断も、基地局から受信するパイロット信号から求めたEc/Io(パイロット信号強度対全受信信号強度)、CIR等の瞬時値に基づいて行う程度のものであった。
【0004】
これに対し、cdma2000 1x-EV DO方式では、予測や過去の下りデータ伝送の誤り率等の統計データによる補正等を考慮して求められた極めて正確なデータ通信速度を直接的に示す要求伝送速度(DRC;Data Rate Control Bit)をテーブルとして移動局側が備え、このテーブルに基づいて、上記要求伝送速度を移動局から前記基地局へ通知するようになっている。これにより、上記した種々の通信速度でのデータ通信が行われる。
【0005】
また、cdma2000 1x-EV DO方式の下り方向(基地局から移動局への方向)では、時間を1/600秒単位(以下、「分割時間」あるいは「スロット」という)に分割し、その時間内では一つの移動局だけとの通信を行い、通信相手の移動局を時間により切り替えることにより複数の移動局と通信を行う、時分割多重アクセス(TDMA;time division multiplex access)を採用している。これにより、常に、個々の移動局に対して最大の電力を持ってデータ送信を行うことが可能となり、移動局間で行うデータ通信を最速の通信速度で行うことができる。
【0006】
この時分割多重アクセスにおいて、基地局側は移動局側から通知された要求伝送速度に基づいて各移動局毎に通信状態を評価し、この評価結果に基づいて、どの移動局に次のスロットを使用してデータを送信するかを決定している。なお、このスロットの割当てはスケジューリングと呼ばれている。
従来、各移動局は自己に割り当てられた固定の1キャリアのみを用いてデータ通信を行うように構成されていたため、各キャリアにおけるスケジューリングは、そのキャリアが割り当てられた移動局の中で行われるものであった。
【0007】
このように、従来においては各キャリアにおけるスケジューリングは、当該キャリアが割り当てられた限られた移動局の間で行われていたため、例えば、1つのキャリアに対して通信状態の良好な移動局が集中し、一方、他のキャリアには通信状態の良くない移動局が集中した場合に、有効な手だてがなく、自局が使用しているキャリアを十分に有効活用して下りデータの送信をすることが難しいといった問題があった。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、一の移動局が使用できるキャリアを複数キャリアに増やすことにより、各キャリアにおいてスケジューリングを行う対象となる移動局の幅を広げ、下りデータ送信を効率よく実施できる基地局及び移動局並びに無線通信方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、複数のキャリア(搬送波)を用いて、複数の移動局に対して時分割多重により送信データをそれぞれ送信する基地局であって、各移動局に2以上のキャリアを割当てるキャリア割当て手段と、前記割り当てたキャリアのうち、少なくとも一つのキャリアに対応する要求伝送速度(例えば、DRC)を各移動局から受信する受信手段(例えば、後述する実施形態における要求伝送速度受信部604)と、前記移動局からそれぞれ受信した前記要求伝送速度に基づいて、各キャリア毎に各移動局の評価関数を求める評価関数更新手段(例えば、後述する実施形態における評価関数更新部605)と、各キャリアにおいて、各時分割毎にデータを送信する移動局を前記評価関数に基づいて決定する選択手段(例えば、後述する実施形態における移動局選択部606)とを具備することを特徴とする基地局を提供する。
【0010】
なお、上述のキャリア割当て手段は、予め各移動局に対して2以上のキャリアを割り当てて、割り当てたキャリアをその移動局に対して送出するような動作を行っても良いし、また、各移動局に対して得に固定のキャリアを割り当てるのではなく、全ての移動局に対して自局が使用しているキャリアを送出するような処理を行っても良い。
具体的には、例えば、自局が4つのキャリアを用いて下りデータを送信している場合、一の移動局に対して予め使用するキャリアを決定して、決定したキャリアのみを送出しても良いし、全ての移動局に対して4つのキャリアを送出するようにしてもよい。即ち、本発明では、基地局が一の移動局に対して2以上のキャリア(搬送波)を送出しており、また、自局が送出した2以上のキャリアに対する要求伝送速度を移動局から受信できるような構成になっていればよい。
なお、後述の実施形態においては、基地局側においては自局が使用する全てのキャリアを全ての移動局に対して送出し、移動局側でこれらのキャリアの中から要求伝送速度の測定対象とするキャリアを選択するような場合について説明している。
【0011】
また、請求項1に記載の基地局において、データ送信に用いる前記複数のキャリアの内、一の移動局に対しては、周波数の差が予め設定されている所定値以上である2以上のキャリアを選択することを特徴とする。
【0012】
また、請求項1又は請求項2に記載の基地局において、前記評価関数は、前記移動局から通知された前記要求伝送速度を当該移動局の平均伝送速度で割った値であることを特徴とする。
【0013】
また、請求項3に記載の基地局において、前記平均伝送速度は、キャリア毎に独立して求められる値であることを特徴とする。
【0014】
また、請求項3に記載の基地局において、前記平均伝送速度は、全てのキャリアにおける前記平均伝送速度を総合して求める共通の平均伝送速度であることを特徴とする。
【0015】
また、請求項3に記載の基地局において、データ送信に用いられたキャリアに対する前記評価関数の算出には、それぞれキャリア毎に独立して求められる前記平均伝送速度を使用し、一方、データ送信に用いられていないキャリアに対する前記評価関数の算出には、前記データ送信に用いられたキャリアにおける前記評価関数の算出に使用される前記平均伝送速度よりも小さい値を使用することを特徴とする。
【0016】
上記目的を達成するために、本発明は、基地局から発せられた複数のキャリアを受信する受信手段と、各キャリアの受信状態に応じて各キャリア毎に要求伝送速度をそれぞれ求める要求伝送速度算出手段と、各キャリアを特定する情報と当該キャリアの前記要求伝送速度とを対応付けて前記基地局へ送信する送信手段とを具備することを特徴とする移動局を提供する。
【0017】
また、請求項7に記載の移動局において、受信した複数の前記キャリアのうち、周波数の差が予め設定されている所定値以上である2以上のキャリアを選択して、選択したキャリアに対してのみ前記要求伝送速度の算出を行うことを特徴とする。
【0018】
また、請求項7又は請求項8に記載の移動局において、前記通知手段は、前記要求伝送速度が最も高い前記要求伝送速度と当該要求伝送速度に対応するキャリアの特定情報とを前記基地局へ通知することを特徴とする。
【0019】
また、上記目的を達成するために、本発明は、複数のキャリアを用いて、複数の移動局に対して時分割多重により送信データをそれぞれ送信する無線通信方法であって、各移動局に2以上のキャリアを割当てるステップと、前記割り当てたキャリアのうち、少なくとも一つのキャリアに対応する要求伝送速度を各移動局から受信するステップと、前記移動局からそれぞれ受信した前記要求伝送速度に基づいて、各キャリア毎に各移動局の評価関数を求めるステップと、各キャリアにおいて、各時分割毎にデータを送信する移動局を前記評価関数に基づいて決定するステップとを具備することを特徴とする無線通信方法を提供する。
【0020】
なお、本発明の移動局としては、いわゆるCDMA(符号分割多重接続)方式やPDC(Personal Digital Cellular System)方式の携帯電話機やPHS(Personal Handyphone System)(登録商標)のほか、PDA(Personal Digital Assistants:個人用情報機器)と称される携帯型の端末も含むものとする。ここで、PDAの場合、通信手段を内蔵しているもののほか、外部から通信手段を接続するものであっても、本発明の特徴とする後述の発呼(着呼、通信)処理をPDA本体で行うものについては本発明に含めるものとする。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態について説明する。
まず、本発明の一実施形態に係る基地局と移動局との間で行われるデータ通信の概略について図1を参照して説明する。
【0022】
図1において、符号10は基地局であり、符号20a、20bは移動局である。基地局10は、それぞれ異なる周波数の搬送波であるキャリアf1〜f3を用いて複数の移動局へ同時に下りデータを送信することができる。
ここでは、移動局20aに対してデータの伝送媒体であるキャリアf1とf2とが予め割当てられており、一方、移動局20bに対してキャリアf1とf3とが予め割り当てられている。これにより、移動局20aに対してはキャリアf1又は/及びf2を用いて下りデータを送信することができ、移動局20bに対してはキャリアf1及び/又はf2を用いて下りデータを送信することができる。なお、ここで各移動局に割当てられているキャリアは、各周波数の差が所定値Δf以上となっている。即ち、|f1−f2|≧Δf,|f1−f3|≧Δfの関係式が成り立っている。
【0023】
各移動局20a、20bは、それぞれ自己に割り当てられてたキャリアによって通知される共通チャネルの受信品質(例えば、希望波電力対干渉波電力比CIRや誤り率等)を求め、更にこの受信品質に基づいて要求伝送速度を算出し、この要求伝送速度を基地局10へ送信する。
即ち、移動局20aはキャリアf1及びf2に対する要求伝送速度をそれぞれ算出し、算出した要求伝送速度をそれぞれのキャリアの識別子と対応付けて基地局10へ送信する。同様に、移動局20bはキャリアf1及びf3に対する要求伝送速度をそれぞれ算出し、算出した要求伝送速度とキャリア識別子とを対応付けて基地局10へ送信する。なお、受信品質及び要求伝送速度の求め方については、後述する。
【0024】
基地局10は、移動局20a及び20bからそれぞれに割り当てたキャリアに対する要求伝送速度を受信すると、これらを各キャリア毎に分け、各キャリア毎に各移動局の評価関数を求める。
具体的には、キャリアf1においては、移動局20a及び20bに割り当てられているため、各移動局からそれぞれ要求伝送速度を受信し、これらの要求伝送速度に基づいて各移動局における評価関数を求める。
同様に、キャリアf2については移動局20aから受信した要求伝送速度に基づいて評価関数を求め、キャリアf3については移動局20bから受信した要求伝送速度に基づいて評価関数を求める。
そして、各キャリア毎に求めた評価関数のうち、最も高い値を示した移動局に対して当該キャリアを用いて下りデータを送信するようスケジューリングを行う。
【0025】
例えば、キャリアf1において、移動局20aの評価関数が移動局20bの評価関数よりも高ければ、基地局10はキャリアf1を用いて移動局20aに対して下りデータを送信することを決定する。
また、キャリアf2については移動局20aからのみ要求伝送速度が送信されてくるので、キャリアf2を用いて移動局20aに対して下りデータを送信することを決定する。
【0026】
ここで、上述したようにスケジューリングが行われると、移動局20aについては、キャリアf1及びf2を用いての下りデータ送信が同時に行われることとなる。この場合、例えば移動局20aが2つのキャリアから同時に下りデータを受信できる機能を備えていれば、移動局20aに対してキャリアf1及びf2を用いた下りデータの送信が行われることとなる。他方、移動局20aが複数のキャリアから同時に下りデータを受信できる機能を備えていなかった場合には、基地局は移動局20aの評価関数が最も高かったキャリア、例えば、キャリアf1における移動局20aの評価関数と、キャリアf2における移動局20aの評価関数とを比較し、評価関数が高かった方のキャリアを用いて移動局20aへと下りデータを送信する。
【0027】
一方、移動局20bについては、キャリアf1が移動局20aへのデータ送信に使用されるとすれば、キャリアf3を用いて下りデータを送信しすようスケジューリングが行われる。
一方、キャリアf1を使用して移動局20aへの下りデータ送信が行われないとすれば、キャリアf1及びf3における移動局20bの評価関数を比較し、評価関数が高い方のキャリアを用いて移動局20bへ下りデータが送信される。なお、移動局20bが複数のキャリアによって送信される下りデータを同時に受信できるような機能を有している場合には、キャリアf1及びf3によって下りデータが移動局20bに対して送信される。
【0028】
なお、上述したように、基地局側において各移動局にそれぞれのキャリアを割り当てるのではなく、移動局側でキャリアを任意に選択するようにしてもよい。この場合、基地局側ではそれぞれの移動局に対してキャリアf1〜f3を送出しており、移動局側でその内のいくつかを選択し、選択したキャリアに対してのみ、要求伝送速度等を求める。なお、移動局において、基地局から送出されている全てのキャリアについて要求伝送速度を求めるようにしても良い。
【0029】
次に、本発明における基地局及び移動局の構成及び動作について図2〜図5を参照して詳しく説明する。
【0030】
《移動局》
まず、本発明の第1の実施形態に係る移動局について図2を参照して説明する。図2は、測定対象とするキャリアと、要求伝送速度を報告するキャリア数と、下り個別キャリアを受信待機するキャリア数が同値である場合を考慮したときの移動局の内部構成を示したブロック図である。
なお、移動局は、以下に示す一連の処理を実施する前に
▲1▼要求伝送速度DRCを求めるキャリア数
▲2▼同時に個別チャネルを受信できるキャリア数
を「マルチキャリア対応度情報」として、上り個別チャネル送信部309を介して基地局に通知する。
また、本実施形態では、基地局側が移動局に特定の2以上のキャリアを割り当てるのではなく、移動局が要求伝送速度の測定対象とするキャリアを選択する場合について述べる。
【0031】
まず、基地局側から発せられた複数のキャリアは、アンテナ301を介して受信され、周波数分波/合成器308を介して、キャリア毎にキャリア毎処理部310に分配される。
【0032】
測定下り共通チャネル設定部307は、基地局から受信した複数のキャリアのうち、伝送品質を測定する2以上のキャリアを選択する。
この時、測定下り共通チャネル受信部307は、周波数の差が予め設定されている所定値以上である2以上のキャリアを選択する。
選択の手順としては、例えば、1キャリア目を任意に選び、2キャリア目以降のキャリアは前キャリアの周波数+Δfとなるようなキャリアを選択するようにしてもよい。なお、Δfは、周波数選択性フェージングを考慮して、受信信号間の変動の相関が小さい値を選択しても良い。
具体的には、希望波電力対干渉波電力比CIR、誤り率等の瞬時値の相関が小さい値となるキャリアを選択する。
【0033】
そして、測定下り共通チャネル設定部307は、測定対象キャリアを選択すると、選択したキャリアの送受信に必要な制御情報(移動局識別子、移動局符号等)Aを、周波数分波/合成器308、下り個別チャネル受信部302、下り共通チャネル受信部303、要求伝送速度送信部306、及び上り個別チャネル送信部309に通知して送受信の設定を行う。
【0034】
基地局側から受信した測定対象キャリアは、キャリア毎にキャリア毎処理部310内の下り共通チャネル受信部303によって受信され、品質評価部304によって希望波電力対干渉波電力比CIR、誤り率等の品質評価が行われ、その評価結果が要求伝送速度算出部305に通知される。
具体的には、品質評価部304は、Ec/Io(パイロット信号強度対全受信信号強度)に基づいて、以下に示す(1)式により希望波電力対干渉波電力比CIRを算出する。
CIR=(Ec/lo)/(1-Ec/lo) (1)
更に、上述の式に基づいて求めたCIRに基づいて、次の受信スロットタイミング(ここで、1スロットは1.66ms=1/600秒)におけるCIR(以下、予測CIR値と称する)値を予測する。ここでの予測の方法については、特に限定しないが、線形予測等の方法が例として挙げられる。
なお、ここで何スロット後のCIRを予測すればよいかを指示する情報は、当該移動局の電源オン時に基地局から送信されてくる種々の制御信号に含まれている。
そして、品質評価部は上述した手法により予測CIRを算出すると、この予測CIRを品質結果として要求伝送速度算出部305へ出力する。
【0035】
要求伝送速度算出部305は、品質評価部304から出力された評価結果から要求伝送速度DRCを算出する。具体的には、要求伝送速度算出部305は、予測CIRと要求伝送速度DRCとが直接的に対応付けたテーブルを備えており、このテーブルを参照して、品質評価部304から通知された評価結果であるCIRに対応する要求伝送速度DRCを求める。
なお、要求伝送速度DRC(Data Rate Control Bit)とは、予測や過去の下りデータ伝送の誤り率等の統計データによる補正等を考慮して求められた極めて正確なデータ伝送速度を直接的に示すものである。
【0036】
このようにして算出された要求伝送速度DRCは、要求伝送速度送信部306を介して測定を実施した各キャリアから無線基地局へ通知される。なお、複数キャリア分の要求伝送速度DRCの送信を、測定対象キャリア中の1キャリアにより行うようにしてもよい。
即ち、図1に示した移動局20aを例に挙げて説明すれば、キャリアf1によってキャリアf1の要求伝送速度DRCを送信するとともに、キャリアf2によってキャリアf2の要求伝送速度DRCを送信するようにしてもよいし、いずれかのキャリア、例えばキャリアf1によってキャリアf1及びf2の要求伝送速度DRCをまとめて送信してもよい。
【0037】
そして、移動局は測定対象キャリア毎に下り個別チャネル受信部302を受信待機状態にしておき、下り個別チャネルを受信すると下り信号合成部311に出力する。下り信号合成部311は、複数キャリアで受信した下り個別チャネルを1つの信号に合成する。
【0038】
次に、本発明の第2の実施形態に係る移動局について図3を参照して説明する。図3は、本発明の第2の実施形態に係る移動局の内部構成を示すブロック図である。
【0039】
本実施形態における移動局は、図2に示した第1の実施形態に係る移動局と異なり、測定対象とするキャリア数と、要求伝送速度を報告するキャリア数と、下り個別キャリアを受信待機するキャリア数とがそれぞれ異なる。
このため、本実施形態における移動局は、図3に示すように、下り共通チャネル403、下り個別チャネル受信部406、要求伝送速度送信部408を各々必要数分のみに抑えた構成となっている。
また、移動局は、以下に示す処理を実施する前に、
▲1▼移動局が同時に要求伝送速度を求められるキャリア数
▲2▼同時に個別チャネルを受信できるキャリア数
を「マルチキャリア対応度情報」として、上り個別チャネル送信部309を介して基地局に通知する。
【0040】
以下、本実施形態における移動局を構成する各部について詳しく説明する。なお、上述した第1の実施形態における移動局と同様の構成要素については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
【0041】
まず、基地局から発せられた複数のキャリアは、アンテナ301により受信される。測定下り共通チャネル設定部307は、移動局が測定する複数キャリアを選択し、測定対象キャリアの送受信に必要な制御情報(移動局識別子、移動局符号等)を周波数分波/合成器308、下り共通チャネル受信部303、下り個別チャネル受信部302、要求伝送速度送信部306、上り個別チャネル送信部309に通知して、送受信に必要な設定を行う。
【0042】
基地局側から受信した測定対象キャリアは、キャリア毎にそれぞれ異なる下り共通チャネル受信部303によって受信され、品質評価部304によって希望波電力対干渉波電力比CIR、誤り率等の品質評価が行われ、その評価結果が要求伝送速度算出部405に通知される。
要求伝送速度算出部405は、各品質評価部304から受け取った評価結果に基づいて各キャリア毎に要求伝送速度DRCを算出し、要求伝送速度DRCが高いものから順に予め設定されている個数分選択し、選択した要求伝送速度DRCとそのキャリア識別符号とを対応付けて(図中の情報B)、下り個別チャネル受信部302及び要求伝送速度送信部306へ送信する。
【0043】
要求伝送速度送信部306は、要求伝送速度DRCが最高であるキャリアを介して、要求伝送速度算出部405において選択されたキャリア識別符号と要求伝送速度DRCとを基地局へ送信する。なお、複数キャリア分の要求伝送速度DRCの送信を、測定対象キャリア毎の要求伝送速度306を用いて同時に並行して行っても良い。
下り個別チャネル受信部302は、指示されたキャリアと要求伝送速度DRCとに基づいて受信待機状態に入り、下り個別チャネルを受信すると、下り信号合成部311に出力する。下り信号合成部311は、複数キャリアで受信した下り信号を1つの信号に合成する。
【0044】
次に、本発明の第3の実施形態に係る移動局について図4を参照して説明する。本実施形態に係る移動局は、上述した第2の実施形態において、下り個別チャネル受信部302の数を1つにし、下り信号合成部311を構成要素から外している。
即ち、本実施形態に係る移動局では、下り共通チャネル受信部303によって受信された測定対象キャリアは、品質評価部304によって希望波電力対干渉波電力比CIR、誤り率等の品質評価が行われ、要求伝送速度算出部505へ出力される。要求伝送速度算出部505は、入力された複数の要求伝送速度のうち、要求伝送速度が最良である1キャリア分のキャリア識別子と要求伝送速度とを要求伝送速度送信部306へ出力する。要求伝送速度送信部306は受け取った要求伝送速度及びキャリア識別子とを対応付けて基地局へ送信する。
一方、要求伝送速度算出部405は、上記キャリア識別子と要求伝送速度の情報Bを、個々の下り個別チャネル受信部302へそれぞれ出力する。この情報を受けて、下り個別チャネル受信部506は受信待機に入る。
このように、基地局に対して要求伝送速度DRCが最も高かったキャリア識別子とその要求伝送速度DRCとを送信するようにしても良い。このようにすることで、基地局が受信する要求伝送速度の数が減少するため、基地局側で行われるスケジューリングの処理を軽減させることができる。
また、移動局側からすれば、上述した第1及び第2の実施形態に係る移動局に比べて構成要素を減らすことができるので、コスト低減、小型化を図ることができる。
【0045】
《基地局》
次に、本発明の一実施形態に係る基地局について図5を参照して説明する。
図5は、本発明の一実施形態に係る基地局の内部構成を示すブロック図である。
図5において、アンテナ601を介して受信される各移動局からの要求伝送速度DRCは、周波数分波/合成器602によってキャリア毎に分波され、各要求伝送速度受信部604へキャリア毎に出力される。要求伝送速度受信部604は、各移動局の識別情報と対応付けられている要求伝送速度DRCを取得すると、この情報を評価関数更新部605へ通知する。この結果、移動局から受信した各キャリアに対する要求伝送速度DRCは、該当するキャリアの評価関数更新部605に入力される。
【0046】
キャリア毎に設けられている評価関数更新部605は、移動局の識別子と要求伝送速度DRCとを取得すると、これらの情報に基づいて自己が管理している評価関数管理テーブルを更新する。
この評価関数管理テーブルは図5に示すように、移動局毎に要求伝送速度と評価関数とが対応付けられているテーブルである。なお、評価関数の算出手法についての詳細は、後述する。
なお、上記評価関数管理テーブルの更新時において、要求伝送速度DRCを移動局から受信できなかった場合には、要求伝送速度を予め設定されている固定値α(例えばα=0)に更新する。なお、移動局から要求伝送速度を受信できなかった等の判断は、移動局キャリア対応制御部609が基地局と移動局との通信を監視していることから判断される。
【0047】
キャリア毎に用意されている移動局選択部606は、評価関数更新部605が管理する評価関数管理テーブルを検索して、評価関数が最大値をとる移動局を選択し、この移動局の識別子と要求伝送速度DRCとを対応付けて移動局キャリア対応制御部609へ出力する。
【0048】
移動局キャリア対応制御部609は各キャリア毎に設けられている移動局選択部606から、評価関数が最高値を示していた移動局識別子とその要求伝送速度DRCとを取得すると、この情報を下り送信バッファ部610と下り個別チャネル送信部607へ出力する。下り送信バッファ部610は、選択された移動局の送信待ちデータを、選択されたキャリアに対応して設けられている下り個別チャネル送信部607に配信する。ここで、配信するデータ量は、配信先である移動局に対応付けられて取得した要求伝送速度DRCに相当する分量とする。
【0049】
各キャリアの下り個別チャネル送信部607は、配信データを下り送信バッファ部610から取得すると、取得した下りデータの送信先移動局に対して下り個別チャネル送信信号を生成し、この下り個別チャネル送信信号は周波数分波/合成器602で合成されてアンテナ601から送信される。これにより、各キャリアにおいて最も通信品質の高い移動局に対して下りデータが送信される。
【0050】
なお、図2〜図5において、情報Aは受信すべき移動局の情報(識別子、移動局符号等)、情報Bはマルチキャリア対応度情報、情報Cは移動局が選択した測定対象キャリアの情報、情報Dは移動局選択部606によって選択された移動局、キャリア識別子、要求伝送速度DRCとが対応付けられた情報、情報E及びFは移動局識別子と受信した要求伝送速度DRCとを対応付けた情報をそれぞれ示している。
【0051】
次に、各キャリア毎に設けられた評価関数更新部605が算出する評価関数について述べる。
まず、キャリアfi(i=1,2,3…)における評価関数は、以下に示す(2)式によって求めることができる。
評価関数=DRCi/Ri (2)
上記式において、DRCiはキャリアfiの要求伝送速度DRCであり、Riはキャリアfiの平均伝送速度である。
更に、スロットtにおける上記キャリアfiにおける平均伝送速度は、以下の(3)式で与えられる。
Ri(t)=Ri(t-1)×{1-(1/tc)}+f(ri(t),A)×1/tc (3)
【0052】
上記(3)式において、Ri(t)は時刻tにおける平均伝送速度、Ri(t-1)は時刻t-1における平均伝送速度、1-(1/tc)は過去の平均伝送速度を忘れていく率(忘却率)、1/tcは新しく下り受信を受けた分を記憶する率(記憶率)である。また、f(ri(t),A)は、ri(t)とAとからなる関数であり、Aは移動局が同時に監視しているキャリア数、ri(t)はキャリアfiにおいて時刻tに下り送信を行った伝送速度を示している。以下、このf(ri(t),A)の項の設定の手法について説明する。
【0053】
まず、上述の平均伝送速度を求める式におけるf(ri(t),A)の項を
(1)キャリア毎に独立して求めた平均伝送速度
(2)全てのキャリアにおける前記平均伝送速度を総合して求める共通の平均伝送速度
とする2つの場合に大別して説明する。
【0054】
(1)キャリア毎に独立して求めた平均伝送速度とした場合
《手法1―1》
f(ri(t),A)の項として、それぞれキャリアf1,f2において時刻tに下り送信を行った伝送速度r1(t) ,r2(t)を用いることにより、各キャリア毎に独立して求めた平均伝送速度を用いて評価関数を求める。
例えば、図1に示した移動局20aを例に挙げて説明すると、キャリアf1及びキャリアf2における移動局20aの評価関数は、以下のようになる。
R1(t)=R1(t-1)×{1-(1/tc)}+r1(t)×1/tc
R2(t)=R2(t-1)×{1-(1/tc)}+r2(t)×1/tc
このように、各キャリア毎に平均伝送速度を独立した値とすることにより、各キャリアにおいて要求伝送速度DRCが最大となるタイミングで、評価関数が最大となり、下り信号を受信できることとなる。
【0055】
(2)全てのキャリアにおける前記平均伝送速度を総合して求める共通の平均伝送速度とした場合
《手法2−1》
全てのキャリアにおける前記平均伝送速度を総合して求める共通の平均伝送速度を用いる。
例えば、f(ri(t),A)の項として、以下の(4)式に示すように、下り送信の伝送速度総和を監視中のキャリア数Aで割った“キャリア平均伝送速度”を用いる。
f(ri(t),A)={Σri(t)}/A (4)
上記式においてΣri(t)は、時刻tの下り送信の伝送速度の総和であり、Aは当該移動局が測定対象としているキャリア数である。
例えば、今、図1に示した移動局20aを例に挙げて説明すると、移動局20aが測定対象としているキャリア数は2であり、また、現在のキャリアf1の下り送信伝送速度が1.2Mbps、キャリアf2の下り送信伝送速度が1.2Mbpsであった場合、
f(ri(t),A)=(1.2Mbps+1.2Mbps)/2=1.2Mbps (5)
となる。そして、上記(5)で求められた1.2Mbpsの値を(3)式のf(ri(t),A)の項に代入することによりR1(t),R2(t)をそれぞれ求め、求めたこれらの平均伝送速度を用いて各キャリアにおける評価関数を算出する。
【0056】
《手法2−2》
f(ri(t),A)の項として、以下の(6)式に示すように、測定対象キャリアの内、最も高い伝送速度を用いる。
f(ri(t),A)=max(ri(t)) (6)
例えば、今、図1に示した移動局20aを例に挙げて説明すると、キャリアf1の下り送信伝送速度が150kbps、キャリアf2の下り送信伝送速度が1.5Mbpsであった場合は、
f(ri(t),A)=max(ri(t))=1.5Mbps (7)
となる。そして、上記1.5Mbpsを(3)式のf(ri(t),A)の項に代入することによりそれぞれのキャリアにおけるRi(t)を求め、求めたこれらの平均伝送速度を用いて各キャリアにおける評価関数を算出する。
【0057】
《手法2−3》
f(ri(t),A)の項として、以下の(8)式に示すように、下り送信伝送速度の総和を用いる。
f(ri(t),A)=Σri(t) (8)
例えば、今、図1に示した移動局20aを例に挙げて説明すると、移動局20aが測定対象としているキャリア数は2であり、また、現在のキャリアf1の下り送信伝送速度が150kbps、キャリアf2の下り送信伝送速度が1.5Mbpsであるとすると、
f(ri(t),A)=150kbps+1.5Mbps=1.65kbps (9)
となる。そして、上記(9)式で求められた1.65kbpsの値を(3)式のf(ri(t),A)の項に代入することにより、R1(t),R2(t)をそれぞれ求め、求めたこれらの平均伝送速度を用いて各キャリアにおける評価関数を算出する。
【0058】
なお、上述した手法2−2及び手法2−3では、できる限り平均伝送速度Riが高くなるようにri(t)を選んでいる。これにより、各移動局にスロットが公平に割り当てられるようになるが、通信状態が最も優れている移動局に対して積極的に下りデータを送信するというマルチキャリア本来の利点が活かされていない。
これに対し、手法2−1によれば、キャリア当たりの平均値を用いるため、平均伝送速度Riの値が各キャリアにおいて平均した値となり、このようなマルチキャリアの利点を活かしながらも、且つ、各移動局に公平に下りデータ送信を行うことができる。
【0059】
《他の手法》
下り受信に成功したキャリア(データ送信に用いられたキャリア)と、下り受信に成功していないキャリア(データ送信に用いられていないキャリア)とで異なるf(ri(t),A)を用いる。
例えば、下り受信に成功したキャリアではf(ri(t),A)として、上述した手法1−1で用いた当該キャリア独自に求められる送信伝送速度ri(t)を用い、一方、下り受信に失敗したキャリアでは、f(ri(t),A)として下り受信に成功したキャリアで用いるri(t)の値よりも小さな値を用いる。
この下り受信に成功したキャリアで用いるri(t)の値よりも小さな値の求め方としては、下り受信に成功したキャリアのri(t)の最小値を、下り受信に失敗したキャリアのf(ri(t),A)として用いたり、また、さらにこの値に予め設定した1よりも小さい数値を乗算することにより求められる値を用いてもよい。
【0060】
また、例えば、ri(t)に設定する値を予め離散的に用意しておき、これらの値のうち、下り受信に成功したキャリアのri(t)から予め設定された所定段階レートダウンした値を、下り受信に失敗したキャリアの共通f(ri(t),A)項として用いても良い。
具体的には、予め離散的に用意されている値が、38.4kbps, 76.8kbps, 157.6kbps, 2.4Mbpsであり、下り受信に成功したキャリアのri(t)が157.6kbpsであり、2段階レートダウンした値を用いると設定されていた場合には、
下り受信に失敗したキャリアの共通f(ri(t),A)項として、38.4kbpsを用いる。
【0061】
このようにして、下り受信に成功したキャリアと、失敗したキャリアとで、平均伝送速度Rの設定値を異なる値とすることにより、下り受信に成功していないキャリアにおける平均伝送速度を増加しすぎることを抑えることができ、下り受信に失敗したキャリアにおける評価関数の値を低下させすぎることがない。
従って、下り受信に失敗したキャリアにおいては、下り受信を成功させる可能性を高くすることができる。
【0062】
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の基地局によれば、各移動局に2以上のキャリアを割当てるキャリア割当て、割り当てたキャリアのうち、少なくとも一つのキャリアに対応する要求伝送速度を各移動局から受信し、移動局からそれぞれ受信した前記要求伝送速度に基づいて、各キャリア毎に各移動局の評価関数を求め、各キャリアにおいて、各時分割毎にデータを送信する移動局を評価関数に基づいて決定するので、一の移動局が使用できるキャリアが複数キャリアに増え、1つのキャリアを使用してデータ送信を行う移動局の選択幅を広げることができる。これにより、下りデータ送信を効率よく実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る基地局と移動局との間で行われるデータ通信について概略説明するための無線ネットワーク構成図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る移動局の概略構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る移動局の概略構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第3の実施形態に係る移動局の概略構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る基地局の概略構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10…基地局、20a,20b…移動局、301,601…アンテナ、302…下り個別チャネル受信部、303…下り共通チャネル受信部、304,504…品質評価部、305,405,505…要求伝送速度算出部、306…要求伝送速度送信部、307…測定下り共通チャネル設定部、308,602…周波数分波/合成器、309…上り個別チャネル送信部、310,603…キャリア毎処理部、311…下り信号合成部、604…要求伝送速度受信部、605…評価関数更新部、606…移動局選択部、607…下り個別チャネル送信部、608…下り共通チャネル送信部、609…移動局キャリア対応制御部、610…下り送信バッファ部、611…移動局キャリア情報受信部

Claims (10)

  1. 複数のキャリアを用いて、複数の移動局に対して時分割多重により送信データをそれぞれ送信する基地局であって、
    各移動局に2以上のキャリアを割当てるキャリア割当て手段と、
    前記割り当てたキャリアのうち、少なくとも一つのキャリアに対応する要求伝送速度を各移動局から受信する受信手段と、
    前記移動局からそれぞれ受信した前記要求伝送速度に基づいて、各キャリア毎に各移動局の評価関数を求める評価関数更新手段と、
    各キャリアにおいて、各時分割毎にデータを送信する移動局を前記評価関数に基づいて決定する選択手段と
    を具備することを特徴とする基地局。
  2. データ送信に用いる前記複数のキャリアの内、一の移動局に対しては、周波数の差が予め設定されている所定値以上である2以上のキャリアを選択することを特徴とする請求項1に記載の基地局。
  3. 前記評価関数は、前記移動局から通知された前記要求伝送速度を当該移動局の平均伝送速度で割った値であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の基地局。
  4. 前記平均伝送速度は、キャリア毎に独立して求められる値であることを特徴とする請求項3に記載の基地局。
  5. 前記平均伝送速度は、全てのキャリアにおける前記平均伝送速度を総合して求める共通の平均伝送速度であることを特徴とする請求項3に記載の基地局。
  6. データ送信に用いられたキャリアに対する前記評価関数の算出には、それぞれキャリア毎に独立して求められる前記平均伝送速度を使用し、一方、データ送信に用いられていないキャリアに対する前記評価関数の算出には、前記データ送信に用いられたキャリアにおける前記評価関数の算出に使用される前記平均伝送速度よりも小さい値を使用することを特徴とする請求項3に記載の基地局。
  7. 基地局から発せられた複数のキャリアを受信する受信手段と、
    各キャリアの受信状態に応じて各キャリア毎に要求伝送速度をそれぞれ求める要求伝送速度算出手段と、
    各キャリアを特定する情報と当該キャリアの前記要求伝送速度とを対応付けて前記基地局へ送信する送信手段と
    を具備することを特徴とする移動局。
  8. 受信した複数の前記キャリアのうち、周波数の差が予め設定されている所定値以上である2以上のキャリアを選択して、選択したキャリアに対してのみ前記要求伝送速度の算出を行うことを特徴とする請求項7に記載の移動局。
  9. 前記通知手段は、前記要求伝送速度が最も高い前記要求伝送速度と当該要求伝送速度に対応するキャリアの特定情報とを前記基地局へ通知することを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の移動局。
  10. 複数のキャリアを用いて、複数の移動局に対して時分割多重により送信データをそれぞれ送信する無線通信方法であって、
    各移動局に2以上のキャリアを割当てるステップと、
    前記割り当てたキャリアのうち、少なくとも一つのキャリアに対応する要求伝送速度を各移動局から受信するステップと、
    前記移動局からそれぞれ受信した前記要求伝送速度に基づいて、各キャリア毎に各移動局の評価関数を求めるステップと、
    各キャリアにおいて、各時分割毎にデータを送信する移動局を前記評価関数に基づいて決定するステップと
    を具備することを特徴とする無線通信方法。
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