JP4587717B2 - デジタルカメラ - Google Patents

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本発明は撮影した画像を液晶表示装置等の画像表示装置に表示可能なデジタルカメラに関し、特に画像表示装置を利用して撮像素子に付着した塵や埃等を検査することが可能なデジタルカメラに関するものである。
デジタルカメラは被写体像をCCDやMOS等の撮像素子で撮影して画像信号を得ているので、撮像素子の撮像面に塵や埃が付着していると撮影した全ての画像に当該塵や埃によって遮光された未露光部分や露光不足部分等による画像欠陥が生じてしまう。特に、デジタル一眼レフカメラのようにカメラボディに対してレンズを交換することが可能なカメラでは、レンズを取り外したときにレンズマウント開口部を通してカメラボディの内部が露呈され、外部環境の塵や埃がカメラボディ内に侵入して撮像素子の撮像面に付着し易い。そのため、デジタルカメラでの撮影を行う前には撮像素子の撮像面に塵や埃が付着しているかいなかを検査し、付着していることを発見したときには撮像面の塵や埃をブロアー等によってクリーニングする必要がある。このような撮像面への塵や埃の付着を検査する方法としては、テスト撮影を行うことが考えられており、例えば均一に明るく照明された白い紙や壁等を撮影し、撮影した画像をLCD等で構成されている画像表示装置に表示するようにする。仮に撮像面に塵や埃が付着していると、撮像時に塵や埃によって撮影光が撮像素子に到達することが阻害されるため、これらの塵や埃は画像表示装置に表示された画像中に黒点となって表れるので、これを目視によって確認することで塵や埃が付着していることを認識することが可能になる。なお、一般的なデジタルカメラでは撮像素子はカバーガラスによって撮像面が保護された撮像素子ユニットとして構成されていることが多いので、このカバーガラスの表面に付着した塵や埃が問題になる。
このような撮像素子の撮像面に付着する塵や埃が要因となる画像欠陥の発生を防止するために、特許文献1の技術では撮像素子の撮像面に塵や埃が付着することを防止する防塵ケーシングを設けるとともに、この防塵ケーシングは撮像素子の撮像面に対してデフォーカスとなる位置に設け、防塵ケーシングの表面に塵や埃が付着しても画像欠陥を生じることがないようにしている。また、特許文献2の技術では撮像素子の撮像面に塵や埃が付着することを防止する防塵光学部材を設けており、この防塵光学部材を振動させることによって防塵光学部材の表面に塵や埃が付着することを防止し、あるいは付着した塵や埃を落下させて除去し、画像欠陥を生じることがないようにしている。
特許第3520914号公報 特開2004−32191号公報
前述のように、テスト撮影により得られた画像を画像表示装置に表示し、表示された画像中における黒点、すなわち画像欠陥を確認して塵や埃の付着を確認する方法では、次のような問題がある。近年における高精細デジタルカメラでは撮像素子の1画面の画素数は数百万画素であるのに対し、モニタの画素数は数十万画素に設計されている。そのため、撮影した画像を画像表示装置に表示する際には撮像素子の複数画素分の画像データを圧縮して1画素とした表示画像を作成している。この圧縮に際しては、後述する圧縮処理フローF1,F2において詳細に説明するように複数画素の画像データの平均値をとり、あるいは間欠読み出しを行っている。例えば、図5は600万画素の撮像素子4で撮影した画像データを24万画素の画像表示装置3に表示する場合を示しており、撮像素子4の縦横5×5=25画素の画素ブロックの画像データを圧縮処理して画像表示装置3で表示する表示画像データの1画素としている。
このように、撮像した画像データを表示画像データに圧縮しているので、図5を参照すると、撮像素子4に付着した塵や埃Xによって画像データ上の1つあるいは数個の画素、例えば画素ブロックBL1の画素C13や画素ブロックBL2の画素C08,C12が黒点状態になっていても、当該黒点として表れている画素は、当該画素を含む画素ブロックBL1,BL2における「平均化処理」、「間欠読み出し処理」等の圧縮処理によって黒濃度が低下された1つの画素CLCD1,CLCD2として画像表示装置3に表示されてしまう。したがって、画像表示装置3に表示された画像では、黒点を明確に確認することが困難になり、画像中の画像欠陥を発見することが難しくなる。そのため、撮影した画像データをパソコン等において圧縮することなく拡大表示したときに初めて画像欠陥に気がつくことになる。このような画像欠陥はパソコン上でソフト的に修正することも可能ではあるが、熟練が必要であり、程度によっては大変な作業になる。
特許文献1の技術では付着した塵や埃が画像に与える影響を少なくする技術であるため、画像表示装置に表示される画像から画像欠陥を確認することは難しく、結局塵や埃を発見することは難しく撮像素子をクリーニングする機会を逃してしまう。特許文献2の技術では防塵できなかった塵や埃が付着したまま撮影を行なうおそれがあり、撮影した画像を画像表示装置に表示したときには前述と同様に画像欠陥を発見することは難しい。
本発明の目的は、撮像素子の撮像面に付着した塵や埃を画像表示装置において確認し易くしたデジタルカメラを提供するものである。
本発明は、被写体を撮影して画像データを得る撮像素子と、撮像素子の画素数よりも少ない画素数の画像表示装置と、撮像素子から得られる画像データを圧縮して画像表示装置に表示画像を表示する圧縮手段とを備えるデジタルカメラであって、圧縮手段は画像データを構成する画素をマトリクス配列するとともに複数の画素で画素ブロックを構成し、当該画素ブロックを構成する複数の画像データを表示画像の1つの画素として圧縮し、かつ圧縮手段は画像データに生じた信号レベルの低い画素からなる画像欠陥を強調して画像表示装置に表示画像を表示する画像欠陥強調手段を備え、当該画像欠陥強調手段は、画素ブロックを構成する複数の画素の各信号レベルに基づいて表示画像の1つの画素を表示する。
画像欠陥強調手段は、第1の形態では、画素ブロックを構成する複数の画素の各信号レベルを相互に比較し、信号レベルが最低の画素を選定し、選定した画素の信号レベルで表示画像の1つの画素を表示する
また、画像欠陥強調手段は、第2の形態では、画素ブロックを構成する複数の画素のうち所定以下の信号レベルの画素の個数を算出し、算出した画素の個数が多いほど信号レベルを低くして表示画像の1つの画素を表示する。
さらに本発明において画像表示装置はカラー表示画像を表示可能であり、画像欠陥を強調する画素の色を他と異なる色で表示する構成としてもよい。この場合には、信号レベルの違いに対応して表示する色を相違させることも可能である。
本発明によれば、撮影した画像データにおける1つの画素ブロックに含まれる黒点となる画素の黒濃度や個数に応じて圧縮した表示画像データの1画素の信号レベルが設定されるので、塵や埃によって生じた画像データに存在する黒点となる画素を表示画像上においても黒点の画素として強調して表示し、これを画像表示装置において確認することで画像欠陥を容易に認識でき、撮像素子に付着した塵や埃を確実に検査することが可能になる。
次に、本発明の実施例を図面を参照して説明する。図1は本発明をデジタル一眼レフカメラに適用した実施例の外観図であり、カメラボディ1の前面に撮影レンズ2が取着され、背面にLCD(液晶表示装置)で構成される画像表示装置3が配設される。また、前記カメラボディ1内には、前記撮像レンズ2で結像された被写体像を光電変換して画像信号を出力するCCDやMOS等で構成される撮像素子4が配設されている。前記カメラボディ1の上部にはレリーズボタン5やモードダイヤル6が配線されており、特にモードダイヤル6には前記撮像素子4の撮像面に塵や埃が付着しているか否かを確認するためのテストモードが設定可能とされている。
図2は前記デジタル一眼レフカメラに内蔵されているブロック構成図であり、撮影レンズ2で結像した被写体像をCCDからなる撮像素子4で撮像し、画像信号を得る。画像信号はCDS(相関2重サンプリング)回路11においてサンプリングされ、A/D変換器12においてデジタルの画像信号に変換され、マイコン10に入力される。マイコン10では入力された画像信号に対してカラープロセス処理やガンマ補正等の所定の信号処理が施され、その後例えば輝度信号と色信号に対応する画像データが生成される。生成された画像データはDRAM等のメモリ13に書き込まれる。また、メモリ13に書き込まれた画像データについては前記マイコン10において後述するような圧縮処理が施され、得られた圧縮画像データは表示画像データとしてVRAM等の表示用メモリ14に書き込まれる。表示用メモリ14に書き込まれた表示画像データは、D/A変換器15においてアナログの画像信号に変換され、その後ビデオエンコーダ16においてビデオ信号に変換される。ビデオエンコーダ16において変換されたビデオ信号は、LCDからなる前記画像表示装置3に出力され、動画または静止画として表示される。なお、図2におけるマイコン10は後述する説明から判るように本発明における圧縮手段及び画像欠陥強調手段を構成することになる。
なお、前記撮影レンズ2の焦点調節動作はフォーカシングレンズ駆動機構17により行われ、また前記撮像素子4はCCDドライバに18より駆動制御される。これらフォーカシングレンズ駆動機構17及びCCDドライバ18は前記マイコン10により制御される。前記メモリ13に書き込まれた画像データはマイコン10によりインターフェース回路19を介してCFカード等の記録媒体20に記録可能である。
前記マイコン10には、各種のスイッチが接続され、これらのスイッチのオン・オフに基づいて所定の制御動作を実行する。例えば、カメラをスリープ状態からオン状態にするためのメインスイッチ21が接続される。また、カメラを記録モード、再生モード、編集モード、テストモードの各モード設定を行うための前記モードダイヤル6により切り替えられるモード設定スイッチ22が接続される。さらに、撮像を行うためのレリーズボタン5によって操作されるレリーズスイッチ23と、測光及びオートフォーカス動作を行うためのレリーズボタンの半押により操作される測光スイッチ24が接続される。
ここで、図3に模式的に示すように、前記撮像素子4は縦横画素がほぼ2000×3000の600万画素のCCDで構成されているものとする。また、画像表示装置3は縦横画素がほぼ400×600の24万画素のLCDで構成されているものとする。前記モードダイヤル6で記録モード、再生モード、編集モードの各モードに設定されているときには、撮像素子4で撮像して得られる画像データはマイコンに予め設定されているアルゴリズムでの通常圧縮処理が施された通常圧縮画像データに変換され、その上で前述のようにビデオ信号とされて画像表示装置3において表示される。一方、モードダイヤル6によりテストモードに設定されたときには、前記画像データはテスト圧縮処理が施されてテスト圧縮画像データとされた上でビデオ信号とされ、画像表示装置3において表示される。なお、以上の通常モード及びテストモードのいずれにおいても、撮像素子4の各画素CCCD (C01〜C25)は縦横5×5の画素ブロックBLに区画され、各画素ブロックBLが画像表示装置3の1画素CLCD に圧縮される。
前記各モードにおける画像データの処理をフローチャートを参照して説明する。なお、以下では説明を簡略化するために白黒画像の場合について説明する。モードダイヤル6により設定される記録モード、再生モード、編集モードにおいては、撮像素子から得られる画像データを前記マイコンにおいて通常圧縮フローF1又はF2によって通常圧縮処理して通常圧縮画像データとしている。図4は通常圧縮処理フローF1を示しており、このフローF1では圧縮処理として「平均化処理」を利用したフローを示しており、撮像素子から出力される画素に対応した画像データを取り込んだ上で(S101)、当該画像データを縦2000×横3000のマトリクスに配列したマトリクスデータを作成する(S102)。次いで、マトリクスデータを縦横5×5単位の画素ブロックに区画する(S103)。そして、各画素ブロック単位で平均化処理を実行する(S104)。この平均化処理は、図5に模式処理図を示すように、撮像素子4の1つの画素ブロックBLを構成する25個の画素C01〜C25のそれぞれの信号レベル(ここでは信号レベルを黒濃度値DB01〜DB25で表しており、この場合には信号レベル0=黒濃度値100、信号レベル100=黒濃度値0のように数値の大小は反対になる)を加算し(ΣDB=DB01+DB02+…+DB25)、その加算値ΣDBを25で除算して得られる黒濃度値(AVDB=ΣDB÷25)を平均黒濃度値AVDBとする処理である。そして、画素ブロックnの平均黒濃度値AVDBnを1画素として新たに縦400×横600のマトリクスに配列し、これを表示画像データとして作成する(S105)。得られた表示画像データは前述のようにビデオ信号とされ、画像表示装置において表示される(S106)。
この平均化処理による圧縮処理では、従来技術として図5を参照して簡単に説明したように、ここで均一な明るさに照明された白い紙を撮影した場合に、撮像素子4の一部に塵や埃の異物Xが付着しており、この異物Xによって撮像素子4の特定の画素C13,C08,C12では被写体光が遮光されて黒点が生じ、その周囲の画素では減光されて灰色点となる。このような黒点や灰色点の画像を含む画像信号から得られる画像データを前述のように平均化処理により圧縮したときには、黒点や灰色点の画素を含む画素ブロックBL1,BL2の黒濃度値は平均化されて黒濃度値が小さい値となる。そのため、当該画像データから表示画像データが作成されたときには、当該表示画像データの1つの画素は当該1個ないし数個の画素の黒濃度値よりも極めて小さい値とされてしまう。すなわち、各画素ブロックBL1,BL2に対応して画像表示装置3に表示される画素CLCD1,CLCD2の黒濃度値が低くなって白に近い灰色になる。そのため、画像表示装置3において当該画素CLCD1,CLCD2が黒点として確認できなくなり、画像欠陥として認識し難くなる。このように、通常圧縮モードF1を用いている従来では画像表示装置3での表示画像のみから撮像素子4の撮像面に塵や埃が付着していることを発見できず、画像欠陥のあるデジタル撮影を行ってしまうという問題が生じている。
図6は通常圧縮処理の他の例として圧縮処理フローF2を示しており、ここでは圧縮処理として「間欠読み出し処理」を利用したフローを示している。圧縮処理フローF1と同様に撮像素子4から出力される画素に対応した画像データを取り込んだ上で(S201)、当該画像データを縦2000×横3000のマトリクスに配列したマトリクスデータを作成する(S202)。次いで、マトリクスデータを縦横5×5単位の画素ブロックに区画し(S203)、ここでは画素ブロック単位で間欠読み出し処理を実行する(S204)。この間欠読み出し処理は、図7に模式処理図を示すように、1つの画素ブロックを構成する25個の画素C01〜C25のうち、予め設定した位置の画素Cxを選択し、この選択した画素Cxの黒濃度値DBxを当該画素ブロックの黒濃度値とする。この画素の選択では通常画素ブロックの中央の画素C13を選択する。そして、得られた画素ブロックの黒濃度値DBxを1画素として新たに縦400×横600のマトリクスに配列し、これを表示画像データとして作成する(S205)。得られた表示画像データは前述のようにビデオ信号とされ、画像表示装置3において表示される(S206)。
この間欠読み出し処理による圧縮処理では、図7に示したように、撮影した画像データの画素ブロックBL1のように中央の画素C13が黒点、すなわち画像欠陥Xとして撮影されて当該画素C13が選択された場合には表示画像データの該当する画素ブロックBL1の黒濃度値が高くなり、画像表示装置3に表示したときに画素CLCD1が黒点として確認することが可能になり、画像欠陥を認識する上では有利である。しかしながら、画素ブロックBL2のように、当該黒点となる画素C08やC12が選択される中央の画素C13でない場合には、当該画素が含まれる画素ブロックBL2は黒濃度値が低くなり、画像表示装置3に表示したときに当該画素CLCD2が黒点として確認できず、画像欠陥として認識できなくなる。なお、1個の画素を選択する代わりに、数個の画素を選択し、選択した画素の黒濃度をフローF1の場合と同様に平均化して黒濃度値DBxとすることも考えられるが、この場合には数個の画素を選択してその黒濃度値の平均化を行った場合に、黒点となる画素が選択されない場合、あるいは黒点となる画素の一部のみが選択された場合も同じ問題が生じる。通常では25個の画素からなる画素ブロックにおいて黒点となる画素の数は1〜数個であるため、間欠読み出し処理において黒点となる画素が選択される確率は極めて小さく、そのために画像欠陥を正確に認識できる確率も小さいものになる。
以上のように、圧縮処理フローF1,F2による画像表示装置3での表示では、黒点となる画素を明瞭に表示することに難点がある。この場合、ガンマ補正によって灰色に表示される画素の黒濃度を高くすることも可能であるが、いわゆるかぶり露光により灰色に表示される画素の黒濃度も高くなり易く、画像欠陥による黒点との区別が難しくなる。
これに対し、本発明においてモードダイヤルによりテストモードを設定したときには、撮像素子4から得られる画像データを前記マイコン10において圧縮処理フローF3によって圧縮処理して圧縮画像データとしているが、その際に画像データに生じた画像欠陥を強調して圧縮画像データとし、画像表示装置3に画像を表示したときに画像欠陥が明確に認識できるようにしている。図8は圧縮処理フローF3を示しており、ここでは圧縮処理として「最大黒濃度処理」を利用している。圧縮処理フローF1,F2と同様に撮像素子から出力される画素に対応した画像データを取り込んだ上で(S301)、当該画像データを縦2000×横3000のマトリクスに配列したマトリクスデータを作成する(S302)。次いで、マトリクスデータを縦横5×5単位の画素ブロックに区画し(S303)、ここでは画素ブロック単位で最大黒濃度処理を実行する(S304)。この最大黒濃度処理は、図9に模式処理図を示すように、1つの画素ブロックBLを構成する25個の画素C01〜C25の各黒濃度値DB01〜DB25を相互に比較し、最大の黒濃度値の画素Cmax を選出し、この選出した画素Cmax の黒濃度値DBmax を当該画素ブロックの黒濃度値とする。そして、得られた画素ブロックnの黒濃度値DBmax を1画素として新たに縦400×横600のマトリクスに配列し、これを表示画像データとして作成する(S305)。得られた表示画像データは前述のようにビデオ信号とされ、画像表示装置3において表示される(S306)。
この最大黒濃度処理による圧縮処理では、図9に示したように、撮影した画像データの1個ないし数個の画素が黒点、すなわち画像欠陥Xとして撮影された場合には、当該黒点となる画素が含まれる画素ブロックBLは当該画素の黒濃度値と同じ黒濃度値の画素として表示画像データとなり、画像表示装置3に表示される。画素ブロックBL1では画素C13が最大の黒濃度値である。これは画素ブロックBL2のように1つの画素ブロックに複数個の黒点となる画素C08とC12が存在していた場合も同様であり、その中の最も黒濃度値の高い画素が選出され、それと同じ黒濃度値の画素として表示画像データが作成されることになる。したがって、画像データに存在する黒点となる画素は必ず表示画像データ上においても黒点の画素として強調して表示されることになり、画像表示装置3には画素ブッロクBL1,BL2に対応する画素CLCD1,CLCD2が最大の黒濃度値で表示されることになり、画像表示装置3において画像欠陥を容易に確認することが可能になり、撮像素子の撮像面に塵や埃が付着している状態を確実に検査することが可能になる。
あるいは、モードダイヤルによりテストモードを設定したときには、撮像素子4から得られる画像データを前記マイコン10において圧縮処理フローF4によって圧縮処理して圧縮画像データとすることも可能である。このフローF4においても、画像データに生じた画像欠陥を強調して圧縮画像データとし、画像表示装置に画像を表示したときに画像欠陥が明確に認識できるようにしている。図10は圧縮処理フローF4を示しており、ここでは圧縮処理として「画素個数処理」を利用している。圧縮処理フローF4は、圧縮処理フローF3と同様に撮像素子4から出力される画素に対応した画像データを取り込んだ上で(S401)、当該画像データを縦2000×横3000のマトリクスに配列したマトリクスデータを作成する(S402)。次いで、マトリクスデータを縦横5×5単位の画素ブロックに区画し(S403)、ここでは画素ブロック単位で画素個数処理を実行する(S404)。この画素個数処理は、図11に模式処理図を示すように、1つの画素ブロックBLを構成する25個の画素C01〜C25の各黒濃度値DB01〜DB25をそれぞれ基準黒濃度値DBref 、例えば黒濃度90%となる黒濃度値と比較し、基準黒濃度値よりも黒濃度値が高い画素Cyを選出し、この選出した画素Cyの個数Nyをカウントする。そして、得られた個数Nyを予め設定した濃度変換テーブルに当てはめ、当該個数Nyに対応する黒濃度値DByを算出する。その上で、この画素ブロックnの黒濃度値DByを1画素として新たに縦400×横600のマトリクスに配列し、これを表示画像データとして作成する(S405)。得られた表示画像データは前述のようにビデオ信号とされ、画像表示装置において表示される(S406)。
この画素個数処理による圧縮処理では、図11に示したように、撮影した画像データにおける1つの画素ブロックBLに含まれる黒点となる画素Cyの個数に応じて当該画素ブロックの黒濃度値が設定され、表示画像データが作成されて画像表示装置に表示される。画素ブロックBL1ではNyが「1」であり、画素ブロックBL2ではNyが「2」となり、この個数に応じた黒濃度値で画像表示装置3に画素CLCD1,CLCD2が表示される。したがって、前記基準黒濃度DBref の値や、個数Nyに対応する黒濃度の算出基準値を適切に設定することで、塵や埃によって生じる画像データに存在する黒点となる画素を表示画像データ上においても黒点の画素として強調して表示されることになり、画像表示装置において画像欠陥を容易に確認することが可能になり、撮像素子4の撮像面に塵や埃が付着している状態を確実に検査することが可能になる。
以上のフローでは説明を簡略化するために画像表示装置に白黒画像を表示する場合について説明したが、一般的な画像表示装置ではカラー画像を表示するものが多く、このカラー画像表示装置の場合には、前記圧縮処理フローF3,F4の各圧縮処理を次のように変更してもよい。すなわち、圧縮処理フローF3の場合には、画素ブロックに設定される黒濃度値DBmax の値に対応して異なる色を割り当て、当該画素ブロックに対応する表示画像データの画素をその割り当てられた色で表示するようにする。例えば、黒濃度値が大きい方から順に「赤色」,「黄色」,「青色」のように割り当てれば、画像表示装置では画素の色を確認することで画像欠陥の程度を判断することが可能になる。
また、同様に圧縮処理フローF4の場合には、画素ブロックで選出される個数Nyを濃度変換テーブルに当てはめるときに、当該濃度変換テーブルに代えてカラー変換テーブルを用意し、このカラー変換テーブルで割り当てられた色で表示するようにする。例えば、個数Nyが多い方から順に「赤色」,「黄色」,「青色」のように割り当てれば、画像表示装置では画素の色を確認することで画像欠陥の程度を判断することが可能になる。
ここで、カラー画像を撮影しかつ表示するカメラでは、GGBRの三原色に対応した4つの画素で1つの画像ドットを構成しているが、この場合においても各画素のそれぞれについて本発明を同様に適用することで、当該画素ないし画像ドットに対応した画素ないし画像ドットに黒点或いはカラーの画素を表示することが可能である。
なお、テストモードに設定し画像表示装置において黒点或いはカラーの画素を確認したときには、撮像素子の撮像面に塵や埃が付着しているものと判断されるので、カメラボディからレンズを取り外し、シャッタを開いて撮像素子の撮像面を露呈させ、所定のクリーニング装置によってクリーニングを行えばよい。このとき、画像表示装置に表示されている黒点或いはカラー表示に基づいて塵や埃の付着している箇所を参照し、的確なクリーニングが実現できる。
以上の実施例では本発明をデジタル一眼レフカメラに適用しているが、レンズ交換が可能で撮像素子の撮像面に付着した塵や埃をクリーニングすることが可能なカメラで、しかも撮像素子の画素数に対して画素数の少ない画像表示装置を備えるカメラであれば本発明を同様に適用することが可能である。
また、本発明は静止画像を撮影するカメラに限られるものではなく、動画を撮影するカメラについても前述のような条件を満たすカメラであれば、テストモード時に静止画像を撮影するように構成することで本発明を同様に適用することが可能である。
本発明にかかるデジタルカメラを背面から見た概略斜視図である。 本発明にかかるデジタルカメラの回路ブロック構成図である。 撮像素子の画素と画像表示装置の画素との関係を示す模式図である。 圧縮処理フローF1(従来)のフローチャートである。 圧縮処理フローF1の画素表示を説明するための模式図である。 圧縮処理フローF2(従来)のフローチャートである。 圧縮処理フローF2の画素表示を説明するための模式図である。 圧縮処理フローF3(本発明)のフローチャートである。 圧縮処理フローF3の画素表示を説明するための模式図である。 圧縮処理フローF4(本発明)のフローチャートである。 圧縮処理フローF4の画素表示を説明するための模式図である。
符号の説明
1 カメラボディ
2 撮影レンズ
3 画像表示装置(LCD)
4 撮像素子(CCD)
5 レリーズボタン
6 モードダイヤル
10 マイコン

Claims (5)

  1. 被写体を撮影して画像データを得る撮像素子と、前記撮像素子の画素数よりも少ない画素数の画像表示装置と、前記撮像素子から得られる画像データを圧縮して前記画像表示装置に表示画像を表示する圧縮手段とを備えるデジタルカメラであって、前記圧縮手段は、画像データを構成する画素をマトリクス配列するとともに複数の画素で画素ブロックを構成し、前記画素ブロックを構成する複数の画像データを前記表示画像の1つの画素として圧縮し、かつ前記圧縮手段は前記画像データに生じた信号レベルの低い画素からなる画像欠陥を強調して前記画像表示装置に表示画像を表示する画像欠陥強調手段を備え、前記画像欠陥強調手段は、前記画素ブロックを構成する複数の画素の各信号レベルに基づいて前記表示画像の1つの画素を表示することを特徴とするデジタルカメラ。
  2. 前記画像欠陥強調手段は、前記画素ブロックを構成する複数の画素の各信号レベルを相互に比較し、信号レベルが最低の画素を選定し、選定した画素の信号レベルで前記表示画像の1つの画素を表示することを特徴とする請求項1に記載のデジタルカメラ。
  3. 前記画素ブロックを構成する複数の画素のうち所定以下の信号レベルの画素の個数を算出し、算出した画素の個数が多いほど信号レベルを低くして前記表示画像の1つの画素を表示することを特徴とする請求項1に記載のデジタルカメラ。
  4. 前記画像表示装置はカラー表示画像を表示可能であり、前記画像欠陥を強調する画素の色を他と異なる色で表示することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のデジタルカメラ。
  5. 信号レベルの違いに対応して表示する色を相違させることを特徴とする請求項に記載のデジタルカメラ。
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