JP4586104B2 - 水力発電システム及び総合水力発電システム - Google Patents

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Description

本発明は、水力発電システム及び総合水力発電システムに関し、特に、河川をダムにより堰き止めることなく、河川の水流を利用した水力発電システム及び総合水力発電システムに関する。
近年、石油等の埋蔵資源の枯渇問題、排出される二酸化炭素等による地球温暖化の問題等から、環境に優しく、かつ発電効率の良好な水力発電の技術が注目されている。
従来の水力発電は、ダムにより河川を堰き止めて得られる水位差を利用して、落下する水流を地上に設置された水車の羽根に衝突させて回転力を得ることにより発電機を駆動させて電力を得ていた。
しかし、ダムにより広大な土地を水没させる必要があり、ダムや各種の発電施設を水圧や自然災害に耐えるように建設する必要があるため、莫大な建設費や利用コストがかかるという問題があった。
また、大規模な土木工事やダムの土砂による堆積物等により自然破壊が生じるという問題があった。
そこで、河川をダムにより堰き止めることなく、河川の水流を利用した水力発電システムが提案されている。
例えば、特許文献1には、河川の水流より回転力を得ることにより発電機を駆動して発電する発電装置と、その発電装置を搭載して河川の水面に浮かべる浮体装置と、川岸より浮体装置を牽引する牽引装置とを備えた水力発電システムが提案されている(以下、この技術を従来例1という)。
また、特許文献2には、装置に障害となる漂流物の流入防止のための板状長尺部材をほぼ均等間隔で平行に配列した筋状スクリーンが水流に対し傾斜して配設された筋状スクリーン部位と、角筒状をなし内部に流水を水車の回転力に寄与する側の領域に導水出来る様にするための板状導水部が傾斜して配設された導水部位と、水流に対し直交方向で且つ水面に対し水平方向の回転軸を有し両端部を回転自在に支持された形態の水車が組み込まれると共に外周部が角筒状の形態をなす水車部位とを具有し、且つ、水車の回転力を発電機に伝達して発電出来る手段と河川等の水底部や堰堤等の下流近傍に固設出来る手段を具有した水力発電装置が提案されている(以下、この技術を従来例2という)。
この種の水力発電システムは、低コストで設置でき、かつ自然破壊の発生を極力除去できることから、現在、特に注目されている技術である。
特開2003−286935号公報 特開2008−31879号公報
しかし、従来例1及び従来例2では、次のような課題があった。
(1)河川の状況や大きさ等に応じて、水量を調整したり、河川の水流速度や水圧を一定に調整することができなかった。そのため、水車の回転が一定せず、安定した電力を得ることが困難であった。
(2)河川の増水等の非常時において迅速に対応したり、水車等の設備の点検やメンテナンスを容易に行うことが困難であった。
(3)水車の回転効率を向上させるための手段が施されていなかった。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、河川の状況や大きさ等に応じて、河川の水を所望の水量になるように調整して溜め、所望の水流速度に調整することができる水力発電システム及び総合水力発電システムを提供することを目的とする。
本発明の水力発電システムは、河川を壁で仕切って形成される流路に設置される水力発電システムであって、
前記流路の幅が上流側よりも下流側の方が狭くなるように形成され、前記河川の水を所定の水量に溜める水量調整部と、
前記水量調整部の下流側から流入された水の水流速度及び水圧を調整する水流調整部と、
前記水流調整部の下流側から流入された水を前記流路上に設けられた水車に供給して、回転力を得ることにより発電機を駆動させて発電する発電部と、
を有することを特徴とするものである。
前記流路の最下流側に前記河川からの逆流を防止する逆流防止壁を有してもよい。
前記水量調整部には、前記河川の上流側に前記河川の一方の岸から中央部に向かって延びて設置され、第1の開口部を備えた第1の水量調整壁と、前記第1の水量調整壁の端部と連結され、水流方向に延びて設置された仕切壁と、前記仕切壁の下流側から前記河川の一方の岸側に向かって延びて設置された第1の誘導壁とを有してもよい。
前記第1の水量調整壁は、水流方向側に所定角度傾斜して設置されていてもよい。
前記第1の水量調整壁の下部と仕切壁の上部との間は支え部を介して間隔を隔てて配置されていてもよい。
前記河川の一方の岸から前記第1の誘導壁の下流側に延びて設置され、第2の開口部を備えた第2の水量調整壁を有してもよい。
前記第2の水量調整壁には、前記第2の開口部を遮断する遮断ゲートが設けられていてもよい。
前記第1の水量調整壁と第2の水量調整壁との間には、さらに1又は2以上の水量調整壁が配置されていてもよい。
前記水量調整部の底部には1又は2以上のブロックが配置されていてもよい。
前記水量調整部よりも上流側に、河川の水を前記水量調整部に誘導する外側誘導壁が設置されていてもよい。
前記外側誘導壁は、前記仕切壁の上流側の端部と連結していてもよい。
前記外側誘導壁は、前記仕切壁の上流側の端部と離れて配置され、前記外側誘導壁の先端を前記仕切壁の上流側の端部よりも内側に配置していてもよい。
前記水流調整部には、前記流路の両側面に1組以上の一対の水流調整壁が互い違いに設置されていてもよい。
前記水流調整部には、前記流路の両側面に1組以上の一対の水流調整壁が互いに平行に設置されていてもよい。
前記水流調整部には、前記水流調整壁に当って溢れ出た水を前記河川の流路外に排出させる排出部及び排出用溝部が設けられていてもよい。
前記発電部の流路の側部には、流路内の水を前記水車側に導く第2の誘導壁が設置されていてもよい。
前記流路の両側面側に1組以上の一対の前記水車及び前記第2の誘導壁が互い違いに設置されていてもよい。
前記流路の両側面側に1組以上の一対の前記水車及び前記第2の誘導壁が互いに平行に設置されていてもよい。
前記水車は、前記河川の水流方向に対して略水平方向に回転するものであってもよい。
前記水車は、前記河川の水流方向に対して略垂直方向に回転するものであってもよい。
前記水車は、前記回転軸と、前記回転軸に取り付けられた本体と、前記本体の外周面に沿って間隔を隔てて固定して設けられた枢着部材と、前記枢着部材に回動可能に枢着され、前記河川の水流を受ける水受け板とを有してもよい。
前記本体の外周面に固定され、前記外周面に対して略垂直方向に延びた当接面を備えた当接部を有してもよい。
前記当接部の当接面には、弾性部材が取り付けられていてもよい。
前記当接部の当接面には、緩衝部材が取り付けられていてもよい。
前記水車の外周面には、前記河川の水流を受ける水受け部が固定して設けられていてもよい。
前記水受け板と本体の外周面との間には前記水受け板を閉じる方向に付勢する付勢部材が取り付けられていてもよい。
前記発電部は、前記水車による回転力を、直径の大きな伝達手段と小さな伝達手段とを交互に組み合わせた水力伝達手段を用いて伝達させ、高速の回転力を発生させることにより発電させてもよい。
前記水車の上部は床部に覆われており、前記発電機は前記床部上に設置されていてもよい。
遠隔地から操作されるものでもよい。
前記発電部によって生成された電力を個々の地域で使用するために送電したり、他の発電機又は駆動装置の駆動のために送電してもよい。
前記発電部は三相交流の電力を生成するものでもよい。
本発明の総合水力発電システムは、1又は2以上の河川に設置された前記複数の水力発電システムが変電所を介して接続されていることを特徴とするものである。
本発明によれば、次のような効果を奏する。
(1)河川の状況によって、誘導壁の角度や高さを設定したり、仕切壁の長さを設定したり、また水量の増量のための外側誘導壁の長さや角度を設定して、河川状況に合った最適な形態とすることができる。
(2)河川の状況や大きさ等に応じて、水量を調整したり、河川の水流速度を一定に調整することができるので、水車の回転を一定にでき、安定した電力を得ることができる。
(3)第2の水量調整部に遮断ゲートを設けた場合には、非常時において迅速に対応したり、水車等の設備の点検やメンテナンスを容易に行うことができる。
(4)水車の本体に水受け板や水受け部を設けたり、流路内の水を水車側に導く第2の誘導壁を設置した場合には、水車の回転効率を向上させることができる。
(5)勾配の少ない河川でも発電が可能である。
(6)大、中、小のすべての河川に対応して設置することが可能である。
(7)設置コストを低減でき、保守・点検を容易に行うことができる。
(8)変電所を介して各水力発電システムを接続することにより、大電力を得ることができる。
(9)水流という自然の力を利用しているので、エネルギーのクリーン化が可能で、無公害を実現でき、化石燃料のような熱エネルギーを使用しないので、二酸化炭素を排出することがなく、温暖化防止や環境保護に役立つ。
本発明の実施形態例に係る水力発電システムを概略的に示す斜視図である。 本発明の実施形態例に係る水力発電システムを概略的に示す平面図である。 (A)及び(B)は水量調整部の変形例を示す平面図である。 遮断ゲートを示す正面図である。 (A)は流路内に設けられたブロックを示す斜視図、(B)は水流調整部の内部を示す斜視図である。 (A)は水流調整壁を示す斜視図、(B)は水流調整壁の配置の一例を示す平面図、(C)は水流調整壁の配置の他の例を示す平面図である。 (A)は排出部を示す側面断面図、(B)は(A)のb7−b7線断面図、(C)は防御壁の内側から見た側面図である。 (A)は、排出用溝部を示す斜視図、(B)は排出用溝部、防御壁及び水流調整壁を示す断面図である。 水車の構成を示す斜視図である。 (A)は枢着部材を示す側面図、(B)はその平面図、(C)は支持軸を示す平面断面図である。 (A)及び(B)は水受け板の変形例を示す平面図である。 (A)は水車の当接部の当接面に弾性部材が取り付けられている例を示す側面図、(B)は当接部の当接面に緩衝部材が取り付けられている例を示す側面図である。 水車の水受け板の動作を概略的に説明するための説明図である。 (A)は水車の配置の一例を示す平面図、(B)は水車の配置の他の例を示す平面図である。 (A)は発電部の変形例を示す斜視図、(B)はその平面図である。 水車の他の例を示す斜視図である。 (A)〜(D)は水車のさらに他の変形例を示す説明図である。 発電機の変形例を示す説明図である。 本発明の実施形態例に係る水力発電システムの利用例を示す説明図である。 本発明の実施形態例に係る水力発電システムの他の利用例を示す説明図である。 本発明の実施形態例に係る総合水力発電システムを示す説明図である。 各壁の高さ関係を説明するための説明図である。 (A)は、河川の水流方向に対して垂直方向に回転する水車を用いた発電部の構成を示す側面図、(B)は水受け板を示す側面図、(C)は水受け板を示す正面図、(D)は(C)のD−D線断面図である。 第1の回転体を示す斜視図である。 第2の回転体を示す斜視図である。 第3の回転体を示す斜視図である。 (A)及び(B)は第3の回転体の内部構造の例を示す断面図である。 第3の回転体の内部構造の例を示す断面図である。 第1の回転体の変形例を示す側面図である。 第2の回転体の変形例を示す斜視図である。 (A)〜(C)は水受け板の変形例を示す正面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態例に係る水力発電システムを概略的に示す斜視図、図2はその平面図である。
図3(A)及び(B)は水量調整部の変形例を示す平面図であり、図22は各壁の高さ関係を説明するための説明図である。
図1及び図2に示すように、本発明の実施形態例に係る水力発電システムSは、河川Rを壁で仕切って形成される流路Wに設置されるものであり、流路Wの幅が上流側よりも下流側の方が狭くなるように形成され、河川Rの水を所定の水量に溜める水量調整部1と、水量調整部1の下流側から流入された水の水流速度及び水圧を調整する水流調整部2と、水流調整部2の下流側から流入された水を流路W上に設けられた水車3に供給して、回転力を得ることにより発電機4を駆動させて発電する発電部5とを有する。
図1及び図2に示すように、水量調整部1には、河川Rの上流側に河川Rの一方の岸から中央部に向かって延びて設置され、第1の開口部6aを備えた第1の水量調整壁6と、第1の水量調整壁6の先端部から上流方向に延びて設置された第1の仕切壁7aと、第1の水量調整壁6の先端部から下流方向に延びて設置された第2の仕切壁7bと、第2の仕切壁7bの下流側から河川Rの一方の岸側に向かって延びて設置された第1の誘導壁8とを有する。
第1の仕切壁7aにおける上流側の端部には、河川Rの水を水量調整部1に誘導する外側誘導壁47が設置されている。
外側誘導壁47の高さについては、年数に応じて土砂等が増加するため、普段の河川の川の流れの高さよりも若干高く形成されているのが好ましい。また、外側誘導壁47における上流側の高さH1よりも下流側の高さH2の方が高くなるように傾斜して形成されている(図22参照)。これは河川Rの増水時に水量調整を行う必要があるためである。また、外側誘導壁47は、河川Rの水の流れを弱めない程度に第1の仕切壁7a側に向かって所定角度傾斜して設置されている。
外側誘導壁47における下流側の端部の高さH2は、第1の仕切壁7aにおける上流側の端部の高さH8と同一である。
外側誘導壁47の設置位置、高さ、傾斜角度等は、河川Rの状況、規模、水量等によって決定される。
なお、外側誘導壁47の基端側と他方の岸との間を空けて、魚道や船舶の往来等を確保してもよい(図3(A)参照)。
また、外側誘導壁47の下流側の端部と第1の仕切壁7aの上流側の端部との間を離して、外側誘導壁47の先端を第1の仕切壁7aの先端よりも内側に配置してもよい(図3(B)参照)。この場合、外側誘導壁47における下流側の端部の高さH2は、第1の仕切壁7aの上流側の端部の高さH8よりも高くしてもよい。
第1の水量調整壁6の第1の開口部6aの高さH3は、第1の水量調整壁6までに溜まった水量と外側誘導壁47から流入した水量とで溜まった水量の水面よりも若干高くなるように形成されている。
また、第1の水量調整壁6は、水流方向側に所定角度θ1(例えば45度以内)傾斜して設置されている(図2参照)。これによって、漂流物を第1の水量調整壁6よりも外側の河川Rに導きやすくなる。
第1の仕切壁7aにおける下流側の端部の高さH4は、上流側の端部の高さH8よりも低くなるように傾斜して形成されており、河川Rのごみ等を排出しやすくしている。
また、外側誘導壁47における上流側の端部の高さH1は、第1の仕切壁7aにおける下流側の端部の高さH4よりも高く形成されている。
また、第1の水流調整壁6の下部と第1の仕切壁7aの下流側の端部との間は支え部9により間隔(H3−H4)を隔てていて、河川Rのごみや流木等を排出しやすくしている。
第1の水量調整壁6と第2の仕切壁7bは同じ高さH5であり、100年に1度の河川Rの氾濫や災害にも耐えることができるような高さ及び材質で形成されている。
第1の仕切壁7a及び第2の仕切壁7bは、河川Rの水流方向に対して略平行に設置されている。
第1の誘導壁8の高さは、第2の仕切壁7bの高さよりも低く形成され、第1の誘導壁8から溢れた水は、河川Rの外側に送られる。
また、第1の誘導壁8の外部側から河川Rの水が逆流しないように、第2の仕切壁7bの下流側は、第1の誘導壁8の先端部よりも突き出ている。
第1の誘導壁8における下流側の端部の高さH6は、上流側の端部の高さH7よりも高くなるように傾斜して形成され、増水調整やごみ等の排除をしやすくしている。
また、第1の仕切壁7aにおける下流側の端部の高さH4は、第1の誘導壁8における下流側の端部の高さH6よりも高く形成され、下流側の端部の高さH7よりもやや高く形成されている。
第1の誘導壁8の長さ、高さ及び角度は、河川Rの状況によって決める。
水量調整部1と水流調整部2との境界の水門部には、河川Rの一方の岸から第1の誘導壁8の下流側に延びて設置され、第2の開口部14aを備えた第2の水量調整壁14が設置されている。
水門部から入る水量の最低限度の状態は、第2の水流調整壁14からあふれ出る程度なくてはならない。この状態が水量・水流の最低基準となり、この基準になるように、水門の幅や高さ、第1の誘導壁8の高さ、H4の高さ等が設定される。
図4は遮断ゲートを示す正面図である。
図4に示すように、第2の水量調整壁14には、第2の開口部14aを遮断するための遮断ゲート10が1又は2以上設けられており、トラブル発生、増水等の緊急時、水車3や発電機4の点検整備時、3年から5年に1度に流路W内の川底の清掃や整備等の定期メンテナンス時に遮断ゲート10を下降させて、第2の開口部14aを遮断する。
第2の水量調整壁14が斜めに配置されているのは、遮断ゲート10を下降させるのに水圧抵抗を少なくするためである。
遮断ゲート10の上下動は、例えば、第2の水量調整壁14の上部に設置されたモータ等の駆動装置11により、遮断ゲート10の上部に連結されたワイヤ11a(又はチェーン)等を巻き上げることにより行われる。
なお、駆動装置11は、バッテリ又は本水力発電システムSの発電機4の電力で駆動させてもよい。
遮蔽ゲート10は、第2の水量調整壁14の第2の開口部14aに設けるのが好ましいが、第1の水量調整壁6の第1の開口部6aに設けてもよい。
また、遮蔽ゲート10は、電動式ではなく手動で上下させるように構成してもよい。
第1の水量調整壁6と第2の水量調整壁14との間で第1の誘導壁8の中間部上には、第3の水量調整壁15が設けられている。
第3の水量調整壁15は、所定以上の水量分を第1の誘導壁8側に導かれて、流路W外に排出させたり、ゴミ等を排除する役割を有する。
また、第3の水量調整壁15の下部の高さは、第1の誘導壁8における下流側の端部(水門部)の高さH6と同一であり、第1の誘導壁8との間の支え部15aに隙間が形成されているため、ごみ等を流路W外へ排出しやすくしている。
なお、河川Rの水流が強い場合や水量が多い場合には、水流調整壁を多く設定して、水流や水量を一定にするのが好ましい。
図1及び図2に示すように、水流調整部2及び発電部5の流路Wの両側部は、水流方向に沿って延びて形成された一対の防御壁16a、16bによって仕切られている。
一方(図面では下側)の防御壁16aの水流調整部2に対応する部分は、100年に1度の河川Rの氾濫や災害にも耐えることができるような高さ及び材質で形成されており、第1の誘導壁8の下流側に連結されている。
一方の防御壁16a、16b内の流路Wの底面は、水の流れを良好にするためにセメント化してもよい。
図5(A)は流路内に設けられたブロックを示す斜視図である。
図5(A)に示すように、第1の誘導壁8における下流側の端部(水門部)の底部には、流路Wに対して略垂直方向に第1のブロック12aが設けられている。
なお、第1のブロック12aは、第1の誘導壁8の延長線上に配置して、第1の誘導壁8によって導かれた水がスムーズに水流調整部2側に流れるようにしてもよい。
また、遮断ゲート10を下降した時、遮断ゲート10の下部は、第1のブロック12aの上面に位置するようになっている。
さらに、左右の水流調整壁17及び防御壁16の上部のラインは同一の高さであり、第1のブロック12aの高さ分だけ低くして排水できるように形成されている。
また、河川Rの流れがゆっくりしている場合等河川Rの状況によっては、第1のブロック12aよりも上流側に複数(図1では2つ)の第2のブロック12b、第3のブロック12cを設けて。水を貯めてもよい。この場合、上流側の第3のブロック12cを下流側の第2のブロック12bよりも高くなるように形成するのが好ましい。
さらに、外側誘導壁47の先端と第1の仕切壁7aの上流側の端部との間を離したような場合(図3(B)参照)には、第3のブロック12cを設けなくてもよい。
図5(B)は水流調整部の内部を示す斜視図である。
図1,図2及び図5(B)に示すように、水流調整部2は、増水時であっても水流及び水圧を調整して、流路W内の水の流れを一定に調整するものであり、一対の防御壁16の内側面に間隔を隔てて設置された複数の水流調整壁17と、一方(図面では下側)の防御壁16aの外側に設けられ、水流調整壁17に当って溢れ出た水を河川Rの流路W外に排出させる排出部18と、他方(図面では上側)の防御壁16bの外側に設けられ、水流調整壁17に当って溢れ出た水を受け入れて外部に排出させる排出用溝部13とが設けられている。
図6(A)は水流調整壁17を示す斜視図、(B)は水流調整壁17の配置の一例を示す平面図、(C)は水流調整壁17の配置の他の例を示す平面図である。
図6(A)に示すように、水流調整壁17は三角柱状に形成されており、その底面は水底に接している。
また、斜辺に沿った側面17aは水流を受けてはね返すのに十分な面積を有していることが必要である。
さらに、水流調整壁17の斜辺と基辺との間の角度θ2は、河川Rの状況、規模、水量等によって決定されるが、あまり大きすぎると、水流にブレーキをかけることになるため、10°〜20°の範囲内であるのが好ましい。
1組以上の一対の水流調整壁17は同形かつ同じ高さであり、流路Wの両側面に対して互い違いに設置されていてもよく(図6(B)参照)、互いに平行に設置されていてもよい(図6(C)参照)。どのような配置にするかは、河川Rの状況、規模、水量等によって決定される。
水流調整壁17の水流方向の間隔は、等間隔に配置されているのが好ましい。
なお、水流調整部2として、水流調整壁17を設置する代わりに、第2の水量調整壁14の下部に公知の水流自動制御システムを設置してもよい。ただし、故障等のトラブルやメンテナンス等の対応が面倒であり、コストもかかるため、水流調整壁17を用いた方が好ましい。
図7(A)は排出部を示す側面断面図、(B)は(A)のb7−b7線断面図、(C)は防御壁の内側から見た側面図である。
図1、図2及び図7(A)〜(C)に示すように、排出部18は一方の防御壁16aに水流方向に延びて形成された貫通孔39に沿って設置されている。
排出部18は、断面略コ字状に水流方向に延びて形成された排出通路18aと、防御壁16aの貫通孔39を介して排出通路18a内に入った水を流路W外の河川Rに排出する排出管18bと、排出通路18aを支持する支持脚18cとを有する。
排出通路18aの底面は、水流方向に向かって下り勾配に傾斜して形成されている。
水流調整壁17に当って溢れ出た水は、一方の防御壁16aに形成された貫通孔39を介して排出通路18a内に入り、排出通路18a内の底面を下り、排出管18bを介して、河川Rの流路W外に排出される。
図8(A)は、排出用溝部を示す斜視図、(B)は排出用溝部、防御壁及び水流調整壁を示す断面図である。
図2及び図8に示すように、排出用溝部13は、水流調整部2の上流側から発電部5の下流側まで延びて形成されており、他方の防御壁16bの外側に設けられ、水流調整壁17に当って溢れ出た水や発電部5の屋根を越えた水を受け入れて外部に排出させる。
排出用溝部13の上部は、ゴミ等が入らないように網状に形成されている。
図9は水車の構成を示す斜視図、図10(A)は枢着部材を示す側面図、(B)はその平面図、(C)は支持軸を示す平面断面図である。
図1及び図9に示すように、発電部5の流路Wの側部には、流路W内の水を水車3側に導く第2の誘導壁19が設置されている。
第2の誘導壁19は、河川Rの水の流れを弱めない程度に、水車3側に向かって所定角度傾斜して設置されている。
水車3及び第2の誘導壁19の上部は床部20に覆われており、発電機4は床部20上に設置されている。
床部20の上部には、システムのオペレータ室、コントロール室、事務室等が設けられており、水が入らないように防水設計が施されている。
なお、システムのオペレータ室等を離れた場所に設けて、遠隔操作により水力発電システムSをコントロールしてもよい。
また、発電部5の上流側の先端には水の侵入を防止するための防水壁40を設けてもよい(図1,図2参照)。
また、防水壁40に当った水が排出部18又は排出用溝部13のいずれかに導きやすくするために、発電部5の上流側の先端面及び防止壁40の面を下流側に向かって左右いずれかに傾斜して形成してもよい。
図9に示すように、水車3は、第2の誘導壁19によって誘導された水流によって効率よく回転できるように、第2の誘導壁19よりも若干(例えば水車3の半径程度)外側の位置に配置されている。
水車3は、河川Rの水流方向に対して略水平方向に回転するものであり、流路W内に回転可能に支持される回転軸21と、回転軸21に固定して設けられた本体22と、本体22の外周面に沿って充分かつ均等な間隔を隔てて固定して設けられた枢着部材23と、枢着部材23に固定された支持軸24を支点として回動可能に枢着され、河川Rの水流に応じて開閉する水受け板25とを有する。
回転軸21の下部にはベアリング26が設けられ、ベアリング26は、河川Rの底面から突出して設けられた支持部材27の上部に形成された湾曲凹状の背もたれ部27aに接触した状態で回転可能に支持されている。また、回転軸21の下部に重りを取り付けてもよい。これによって、水流による水車3のふらつきを防止することができる。
回転軸21は、流路W内に固定して設けられた三脚部材28に軸受(図示せず)を介して回転可能に支持されている。三脚部材28の第1の脚部28aは、水車3の回転や水流の邪魔にならないように、水車3の中心よりも内側の位置に配置され、第2の脚部28bは、水車3の中心よりも外側に位置に配置され、第3の脚部28cは、第1の脚部28a及び第2の脚部28bの位置に対応してバランスの良好な位置に配置されている。
三脚部材28の中心の下部には、水車3の回転によって生じる水しぶきが当らないように傘状の水避け部材29が設けられている。
図10(A)及び(B)に示すように、枢着部材23は、平面視略コ字状に形成され、本体22の外周面にネジ等によって固定された一対の支持部23aと、支持部23aの先端部同士を連結する板状の連結部23bとを有する。
一対の支持部23aの間には、支持軸24が固定されており、その支持軸24に水受け板25の基端部が回転可能に支持されている。
図10(C)に示すように、支持軸24の両端部は、支持部23aの外側からネジ30によって締結固定されている。ネジ30と支持部23aの表面との間には、ネジ30を安定して着座させるためのワッシャー31及び球状ワッシャー32が取り付けられている。
図11(A)及び(B)は水受け板の変形例を示す平面図である。
水受け板25の先端部には、水の抵抗の低減化及び軽量化等のために、基端側に向かって凸状に湾曲して切り欠いた切り欠き部25aが形成されていたり(図11(A)参照)、基端側に向かって三角形状に切り欠いた切り欠き部25bが形成されていてもよい(図11(B)参照)。
図12(A)は水車の当接部の当接面に弾性部材が取り付けられている例を示す側面図、(B)は当接部の当接面に緩衝部材が取り付けられている例を示す側面図である。
図12に示すように、水車3には、本体22の外周面に固定され、外周面に対して略垂直方向に延びた当接面33aを備えた当接部33を有してもよい。
また、当接部33の当接面33aには、水流方向に対向する方向に水受け板25を付勢するバネ等の弾性部材34が取り付けられていてもよい(図12(A)参照)。この弾性部材34は、水流が強い場合に、水受け板25が略垂直状態を保持できるように調整する役割を有するとともに、水受け板25が水流を受ける時の衝撃を緩和する役割を有する。
なお、河川R等の状況に応じて、弾性部材34の付勢力が設定される。
また、当接部33の当接面33aの表面には、ゴム等の緩衝部材35が取り付けられていてもよい(図12(B)参照)。この緩衝部材35は、水流が強い場合に、水受け板25が略垂直状態を保持できるように調整する役割を有するとともに、水受け板25が水流を受ける時の衝撃を緩和する役割を有する。
なお、緩衝部材35は、複数個の板状のゴム等を重ねて構成してもよい。
図13は水車3の水受け板25の動作を概略的に説明するための説明図である。
図13に示すように、水車3の矢印方向(時計方向)の回転に伴い、水受け板25は、枢着部材23の支持軸24を支点として、外周面から所定角度に浮いた状態になり、流路Wの水面に近づくにしたがって、外周面に対して略垂直状態になる。これによって、水受け板25は、水流の力を受けることになるので、水車3の回転力をより向上させることができる。
図14(A)は水車の配置の一例を示す平面図、(B)は水車の配置の他の例を示す平面図である。
図14(A)及び(B)に示すように、複数の水車3及び第2の誘導壁19は、水流方向に沿って、水流が一定になるように等間隔に隔てて設置されている。
水流方向に向かって左右の水車3は互いに逆方向に回転する。すなわち、右側の水車3は時計方向に回転し、左側の水車は逆時計方向に回転する。
1組以上の一対の水車3及び第2の誘導壁19は同形であり、流路Wの両側面に対して互い違いに設置されていてもよく(図14(A)参照)、互いに平行に設置されていてもよい(図14(B)参照)、どのような配置にするかは、河川Rの状況、規模、水量等によって決定される。
図15(A)は発電部の変形例を示す斜視図、(B)はその平面図である。
河川Rが世界的な大河川の場合、図15(A)及び(B)に示すように、発電部5内の流路Wを水流方向に延びた区切壁50で複数(図面では2つ)の領域に区切って、各領域にそれぞれ水車3及び第2の誘導壁19を配置してもよい。
図16は水車の他の例を示す斜視図である。
図16に示すように、水車3の本体22の外周面の上部及び下部には、河川Rの水流を受けるように、回転方向に向かって先細になる断面略く字状の水受け部36が径方向に延びて設けられていてもよい。
図17(A)〜(D)は水車のさらに他の変形例を示す説明図である。
水車3の変形例としては、例えば本体22を円盤状に形成したもの(図17(A)参照)、本体22を円盤状に形成し、かつ上部及び下部に水受け部36を設けたもの(図17(B)参照)、本体22を長尺の円筒状に形成したもの(図17(C)参照)、本体22を長尺の円筒状に形成し、かつ上部及び下部に水受け部36を設けたもの(図17(D)参照)等がある。
なお、各水車3にガバナ(調速機)を取り付けて、回転速度を一定にしてもよい。
また、各水車3に増速機を取り付け、発電機4の回転子37(後述)を高速に回転させてもよい。
発電機4の内部は、図9に示すように、水車3の回転軸21に取り付けられた回転子37と、回転子37を周囲を取り囲むように内壁に固定された電機子38とを有する。
電機子38には3個の端子があり、各発電機4は三相交流の電力を生成する。また、複数の各発電機4同士は、送電線を介して接続されており、各発電機4で生成された三相交流の電力は結合されて、外部に出力される。
また、流路Wの水流が弱い場合には、回転子37の極数を多くしてもよい。
図18は発電機4の変形例を示す説明図である。
複数の円盤や回転軸を用いて水車3からの回転速度を増速させて、回転子37に回転力を伝達させてもよい。
例えば、図18に示すように、水車3の本体22が取り付けられ、床部20上まで延びた第1の回転軸21に第1の円盤41を設け、床部20上に設けられた第2の回転軸42に第1の円盤41と歯合又は面接触している第2の円盤43と第3の円盤44とを設け、回転子37が取り付けられている第3の回転軸45に第3の円盤44と歯合又は面接触している第4の円盤46を設ける。
第2の円盤43の直径は、第1の円盤41の直径よりも短く形成され、第3の円盤44の直径は、第2の円盤43の直径よりも長く形成され、第4の円盤46の直径は、第3の円盤44の直径よりも短く形成されている。これによって、第1の円盤41の回転速度は、第2の円盤43によって増速され、第2の円盤43の回転力がそのまま第3の円盤44に伝達され、第4の円盤46の回転速度は、第3の円盤44によってさらに増速される。
これによって、発電機4の回転子37をより高速に回転させることができ、発電力を向上させることができる。
なお、発電機4の電機子38を回転可能に構成し、水車3の回転軸21からの回転力を円盤を用いて電機子38に伝達させ、回転子37と電機子38と互いに逆方向に回転させるように構成してもよい。これによって、回転子37だけを回転させる場合に比べて回転子37と電機子38との相対速度を大きくすることができ、より大きな誘導起電力を発生させることが可能となる。
流路Wの最下流側には、河川Rの外部からの逆流を防止するために逆流防止壁49が設置されている(図1、図2参照)。
逆流防止壁49は、第2の仕切壁7b、水流調整部2に位置する防御壁16aの部分と同様に、100年に1度の河川Rの氾濫や災害にも耐えることができるような高さ及び材質で形成されている。
次に、本発明の実施形態例に係る水力発電システムSの動作を説明する。
河川Wの水は、外側誘導壁47によって誘導されて水量調整部1に流入され、所定の水量に溜められた後、水流調整部2によって、水流速度及び水圧が調整される。
水流速度及び水圧が調整された流路W内の水は、発電部5に設けられた水車3に供給され、回転力を得ることにより発電機4を駆動させて発電する。
また、流路W内の川底に溜まった土砂等の整備を行う場合には、第2の水量調整壁14の遮断ゲート10を下げて、第2の開口部14aを遮断し、ベルトコンベアを用いて、土砂等を外部に運び出す。ベルトコンベアは、バッテリ又は本水力発電システムSの発電機4の電力で駆動させてもよい。
本発明の実施形態例に係る水力発電システムSによれば、河川Rの状況によって、第1の誘導壁8の角度や高さを設定したり、第1の仕切壁7a及び第2の仕切壁7bの長さを設定したり、また水量の増量のための外側誘導壁47の長さや角度を設定して、河川Rの状況に合った最適な形態とすることができる。
また、河川Rの状況や大きさ等に応じて、水量を調整したり、河川Rの水流速度を一定に調整することができるので、水車3の回転を一定にでき、安定した電力を得ることができる。
また、第2の水量調整部14に遮断ゲート10を設けた場合には、非常時において迅速に対応したり、水車等の設備の点検やメンテナンスを容易に行うことができる。
また、水車3の本体に水受け板25や水受け部36を設けたり、流路内の水を水車側に導く第2の誘導壁19を設置した場合には、水車3の回転効率を向上させることができる。
また、勾配の少ない緩やかな河川Rでも発電が可能である。
また、大、中、小のすべての河川Rに対応して設置することが可能である。
また、設置コストを低減でき、保守・点検を容易に行うことができる。
また、変電所を介して各水力発電システムを接続することにより、大電力を得ることができる。
さらに、水流という自然の力を利用しているので、エネルギーのクリーン化が可能で、無公害を実現でき、化石燃料のような熱エネルギーを使用しないので、二酸化炭素を排出することがなく、温暖化防止や環境保護に役立つ。
図19は、本発明の実施形態例に係る水力発電システムSの利用例を示す説明図である。
図19に示すように、本発明に係る水力発電システムSの発電機4によって生成された電力を他の発電機4aに送電して、電力をさらに増幅させてもよい。
なお、他の発電機4aとしては、例えば、本出願人によって出願され、特許された発明(特許第3981750号)に係る発電機等である。
図20は、本発明の実施形態例に係る水力発電システムSの他の利用例を示す説明図である。
図20に示すように、本発明に係る水力発電システムSの発電機4によって生成された電力を個々の地域で使用するために送電したり、他の発電機4b又は駆動装置のモータ4cの駆動のために送電してもよい。
なお、他の発電機4bとしては、例えば、本出願人によって出願され、特許された発明(特許第3981750号)に係る発電機等である。
図21は、本発明の実施形態例に係る総合水力発電システムを示す説明図である。
図21に示すように、本発明の実施形態例に係る総合水力発電システムKは、1又は2以上の河川Rに設置された複数の水力発電システムSが、変電所48を介して送電線51によって接続されていることを特徴としている。これによって、非常に大きな膨大な電力を生成することが可能となる。
本発明は、上記実施の形態に限定されることはなく、特許請求の範囲に記載された技術的事項の範囲内において、種々の変更が可能である。
例えば、1つの河川Rに複数の本発明に係る水力発電システムSを設置してもよい。
また、水車3は、河川Rの水流方向に対して略垂直方向に回転する縦型の水車を用いてもよい。
図23(A)は、河川の水流方向に対して垂直方向に回転する水車を用いた発電部の構成を示す側面図、(B)は水受け板を示す側面図、(C)は水受け板を示す正面図、(D)は(C)のD−D線断面図、図24は第1の回転体を示す斜視図、図25は第2の回転体を示す斜視図、図26は第3の回転体を示す斜視図、図27及び図28は第3の回転体の内部構造の例を示す断面図、図29は第1の回転体の変形例を示す側面図、図30は第2の回転体の変形例を示す斜視図、図31(A)〜(C)は水受け板の変形例を示す正面図である。
発電部5は、例えば図23〜図27に示すように、水車3の役割を有する第1の回転体53と、水力伝達手段の役割を有する第2の回転体54と、発電機4の役割を有する第3の回転体55とからなる回転体群52が河川Rの流路Wに沿って、1又は2以上直列状態に配置されているものでもよい。この場合、発電部5内の流路Wの幅は狭くすることができ、第2の誘導壁19を設置する必要もなくなる。この回転体群52の上部は、屋根等で覆っていてもよい。
ここで、図23及び図24に示すように、第1の回転体53は、河川Rの水流方向に対して垂直方向に延び、流路Wの側部に固定して取り付けられた第1の回転軸53aと、第1の回転軸53aに回転可能に取り付けられた略円筒形状の第1の本体53bと、第1の本体53bの両側面に固定して取り付けられ、第1の回転軸53aに軸受を介して回転可能に取り付けられた一対の第1の歯車53cと、第1の本体53bの外周面に沿って間隔を隔てて固定して取り付けられた枢着部材53dと、枢着部材53dに固定された支持軸53eを支点として回動可能に枢着され、河川Rの水流に応じて開閉する板状の水受け板53fとを有する。
水受け板53fの先端部は、外側に凸状に湾曲して形成され(図23(C)参照)、中央部に向かって傾斜又は湾曲して凹んでいる(図23(D)参照)。これによって、少ない抵抗で水流に入ることができ、かつ水流を確実に捕らえて、回転力を得ることができる。
水受け板53fと第1の本体53bの外周面との間には、水受け板53fを閉じる方向に付勢するための一対のバネ55gが左右に間隔を隔てて取り付けられている。バネ55gの代わりに油圧式のピストン装置を用いてもよい。
図29に示すように、第1の本体53bの直径を短くして、水受け板53fの長手方向の長さを長くなるように形成してもよい。この場合、水受け板53fの先端部が隣接する第2の回転体54等に当たらないような長さに設定する必要がある。
なお、水受け板53fの先端部は、外側に山形に突出して形成してもよく(図31(A)参照)、長手方向に長い水受け板53fにおける先端部が外側に凸状に湾曲して形成してもよく(図31(B)参照)、外側に山形に突出して形成してもよい(図31(C)参照)。
図23及び図25に示すように、第2の回転体54は、河川Rの水流方向に対して垂直方向に延び、流路Wの側部に固定して取り付けられた第2の回転軸54aと、第2の回転軸54aに軸受を介して回転可能に取り付けられ、第1の歯車53cと噛合する一対の第2の歯車54bと、第2の回転軸54aに軸受を介して回転可能に取り付けられ、第2の歯車54bの外面に一体に取り付けられた一対の第3の歯車54cとを有する。
第2の歯車54bの幅は、第1の歯車53cと確実に噛合できるように、広く形成されているのが好ましい。
なお、図30に示すように、第2の回転体54の第2の歯車54bを外側に配置し、第3の歯車54cを内側に配置してもよい。
図23及び図26に示すように、第3の回転体55は、河川Rの水流方向に対して垂直方向に延び、流路Wの側部に固定して取り付けられた第3の回転軸55aと、第3の回転軸55aに回転可能に取り付けられた略円筒形状の第2の本体55bと、第2の本体55bの両側面に固定して取り付けられ、第3の回転軸55aに軸受を介して回転可能に取り付けられ、第3の歯車54cと噛合する一対の第4の歯車55cとを有する。
図27(A)に示すように、第2の本体55bの内部には、第3の回転軸55aに取り付けられた回転子56と、第2の本体55bの内壁に固定され、回転子56を周囲を取り囲むように配置された電機子57とを有する発電機4が設けられており、発電機4によって生成された電力は、送電線を介して外部に出力される。
第2の歯車54bの直径は、第1の歯車53cの直径よりも短く形成され、第3の歯車54cの直径は、第2の歯車54bの直径よりも長く形成され、第4の歯車55cの直径は、第3の歯車54cの直径よりも短く形成されている。そのため、水受け板53fによって流路Wの水流の力を受けて回転力を得た第1の歯車53cの回転速度は、第2の歯車54bによって増速され、第2の歯車54bの回転力がそのまま第3の歯車54cに伝達され、第3の歯車54cの回転速度は、第4の歯車55cによってさらに増速される。
これによって、発電機の電機子57をより高速に回転させることができ、発電力を向上させることができる。
また、図27(B)に示すように、回転子56を取り付けた第3の回転軸55aに第4の歯車55cが固定して取り付けられ、回転子56が第4の歯車55cと一緒に回転し、電機子57を備えた第2の本体55bが、隣接する第2の回転軸54aに連結部材58を介して固定され支持されるように構成してもよい。
さらに、図28に示すように、固定された第3の回転軸55aに第4の歯車55cが軸受59を介して回転可能に取り付けられ、第3の回転軸55aとは別の内側の回転軸60が第4の歯車55cに固定して取り付けられ、第4の歯車55cと一緒に回転し、電機子57を備えた第2の本体55bが、外側の第3の回転軸55aに固定して取り付けられるように構成してもよい。
発電部5に用いられる横型の水車4の水受け板25において、水受け板53fと同様に水受け板25を閉じる方向に付勢するためのバネや油圧式のピストン装置を取り付けてもよい。
また、本実施形態例のものに限らず、一般に用いられる縦型の水車や横型の水車を用いてもよい。
水量・水流調整としては、第1の水量調整壁6、第2の水量調整壁14、第3の水量調整壁15、第1の誘導壁8、外側誘導壁47の高低差、水流調整壁17の対になった数又は交互になった数の多さ、水受け板53fに取り付けられたバネ53gでの力の吸収、さらには水車に取り付けられるガバナ等をそれぞれ設定することにより行われる。これらを組み合わせた場合に、河川Rの大増水に対しても、ほぼ一定の水量・水圧の調整が可能となる。
本発明の水力発電システムSは、河川Rの水流を利用して電力を生成するために用いられる。1つの河川Rで何十、何百という数の水力発電システムSを設置でき、1つの水力発電システムSは、数百メートル、河川状況によっては数百キロメートルのものまで設置できる。
本発明の水力発電システムSにより生成された電力は、都市部だけでなく、例えば砂漠地に送電して、ポンプにより水を供給して緑の大地を潤したり、寒冷地に送電して、農業や牧畜等に利用できる。
S:水力発電システム
W:流路
R:河川
K:総合水力発電システム
1:水量調整部
2:水流調整部
3:水車
4:発電機
5:発電部
6:第1の水量調整壁
6a:第1の開口部
7a:第1の仕切壁
7b:第2の仕切壁
8:第1の誘導壁
9:支え部
10:遮断ゲート
11:駆動装置
12a〜12c:ブロック
13:排出用溝部
14:第2の水量調整壁
14a:第2の開口部
15:第3の水量調整壁
16a、16b:防御壁
17:水流調整壁
18:排出部
19:第2の誘導壁
20:床部
21:回転軸
22:本体
23:枢着部材
24:支持軸
25:水受け板
26:ベアリング
27:支持部材
28:三脚部材
29:水避け部材
30:ネジ
31:ワッシャー
32:球状ワッシャー
33:当接部
34:弾性部材
35:緩衝部材
36:水受け部
37:回転子
38:電機子
39:貫通孔
40:防水壁
41:第1の円盤
42:第2の回転軸
43:第2の円盤
44:第3の円盤
45:第3の回転軸
46:第4の円盤
47:外側誘導壁
48:変電所
49:逆流防止壁
50:区切壁
51:送電線
52:回転体群
53:第1の回転体
54:第2の回転体
55:第3の回転体
56:回転子
57:電機子
58:連結部材
59:軸受
60:内側の回転軸

Claims (31)

  1. 河川を壁で仕切って形成される流路に設置される水力発電システムであって、
    前記流路の幅が上流側よりも下流側の方が狭くなるように形成され、前記河川の水を所定の水量に調整して溜めるように前記壁の高さが形成された水量調整部と、
    前記水量調整部の下流側から流入された水の水流速度及び水圧を調整する水流調整部と、
    前記水流調整部の下流側から流入された水を前記流路上に設けられた水車に供給して、回転力を得ることにより発電機を駆動させて発電する発電部と、
    前記流路の最下流側に前記河川からの逆流を防止する逆流防止壁と、
    を有することを特徴とする水力発電システム。
  2. 前記水量調整部には、前記河川の上流側に前記河川の一方の岸から中央部に向かって延びて設置され、第1の開口部を備えた第1の水量調整壁と、前記第1の水量調整壁の端部と連結され、水流方向に延びて設置された仕切壁と、前記仕切壁の下流側から前記河川の一方の岸側に向かって延びて設置された第1の誘導壁とを有することを特徴とする請求項1に記載の水力発電システム。
  3. 前記第1の水量調整壁は、水流方向側に所定角度傾斜して設置されていることを特徴とする請求項2に記載の水力発電システム。
  4. 前記第1の水量調整壁の下部と仕切壁の上部との間は支え部を介して間隔を隔てて配置されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の水力発電システム。
  5. 前記河川の一方の岸から前記第1の誘導壁の下流側に延びて設置され、第2の開口部を備えた第2の水量調整壁を有することを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1つの項に記載の水力発電システム。
  6. 前記第2の水量調整壁には、前記第2の開口部を遮断する遮断ゲートが設けられていることを特徴とする請求項5に記載の水力発電システム。
  7. 前記第1の水量調整壁と第2の水量調整壁との間には、さらに1又は2以上の水量調整壁が配置されていることを特徴とする請求項5又は6に記載の水力発電システム。
  8. 前記水量調整部の底部には1又は2以上のブロックが配置されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1つの項に記載の水力発電システム。
  9. 前記水量調整部よりも上流側に、河川の水を前記水量調整部に誘導する外側誘導壁が設置されていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1つの項に記載の水力発電システム。
  10. 前記外側誘導壁は、前記仕切壁の上流側の端部と連結していることを特徴とする請求項9に記載の水力発電システム。
  11. 前記外側誘導壁は、前記仕切壁の上流側の端部と離れて配置され、前記外側誘導壁の先端を前記仕切壁の上流側の端部よりも内側に配置していることを特徴とする請求項9に記載の水力発電システム。
  12. 前記水流調整部には、前記流路の両側面に1組以上の一対の水流調整壁が互い違いに設置されていることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1つの項に記載の水力発電システム。
  13. 前記水流調整部には、前記流路の両側面に1組以上の一対の水流調整壁が互いに平行に設置されていることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1つの項に記載の水力発電システム。
  14. 前記水流調整部には、前記水流調整壁に当って溢れ出た水を前記河川の流路外に排出させる排出部及び排出用溝部が設けられていることを特徴とする請求項12又は13のいずれか1つの項に記載の水力発電システム。
  15. 前記発電部の流路の側部には、流路内の水を前記水車側に導く第2の誘導壁が設置されている請求項1乃至14のいずれか1つの項に記載の水力発電システム。
  16. 前記流路の両側面側に1組以上の一対の前記水車及び前記第2の誘導壁が互い違いに設置されていることを特徴とする請求項15に記載の水力発電システム。
  17. 前記流路の両側面側に1組以上の一対の前記水車及び前記第2の誘導壁が互いに平行に設置されていることを特徴とする請求項15に記載の水力発電システム。
  18. 前記水車は、前記河川の水流方向に対して略水平方向に回転するものであることを特徴とする請求項1乃至17のいずれか1つの項に記載の水力発電システム。
  19. 前記水車は、前記河川の水流方向に対して略垂直方向に回転するものであることを特徴とする請求項1乃至17のいずれか1つの項に記載の水力発電システム。
  20. 前記水車は、回転軸と、前記回転軸に取り付けられた本体と、前記本体の外周面に沿って間隔を隔てて固定して設けられた枢着部材と、前記枢着部材に回動可能に枢着され、前記河川の水流を受ける水受け板とを有することを特徴とする請求項1乃至19のいずれか1つの項に記載の水力発電システム。
  21. 前記本体の外周面に固定され、前記外周面に対して略垂直方向に延びた当接面を備えた当接部を有することを特徴とする請求項20に記載の水力発電システム。
  22. 前記当接部の当接面には、弾性部材が取り付けられていることを特徴とする請求項21に記載の水力発電システム。
  23. 前記当接部の当接面には、緩衝部材が取り付けられていることを特徴とする請求項21に記載の水力発電システム。
  24. 前記水車の本体の外周面には、前記河川の水流を受ける水受け部が固定して設けられていることを特徴とする請求項20乃至23のいずれか1つの項に記載の水力発電システム。
  25. 前記水受け板と本体の外周面との間には前記水受け板を閉じる方向に付勢する付勢部材が取り付けられていることを特徴とする請求項20乃至24のいずれか1つの項に記載の水力発電システム。
  26. 前記発電部は、前記水車による回転力を、直径の大きな伝達手段と小さな伝達手段とを交互に組み合わせた水力伝達手段を用いて伝達させ、高速の回転力を発生させることにより発電させることを特徴とする請求項1乃至25のいずれか1つの項に記載の水力発電システム。
  27. 前記水車の上部は床部に覆われており、前記発電機は前記床部上に設置されていることを特徴とする請求項1乃至26のいずれか1つの項に記載の水力発電システム。
  28. 前記発電部の発電機が遠隔地から操作されることを特徴とする請求項1乃至27のいずれか1つの項に記載の水力発電システム。
  29. 前記発電部によって生成された電力を個々の地域で使用するために送電したり、他の発電機又は駆動装置の駆動のために送電することを特徴とする請求項1乃至28のいずれか1つの項に記載の水力発電システム。
  30. 前記発電部は三相交流の電力を生成するものであることを特徴とする請求項1乃至29のいずれか1つの項に記載の水力発電システム。
  31. 1又は2以上の河川に設置された請求項1乃至30のいずれか1つの項に記載の水力発電システムが変電所を介して接続されていることを特徴とする総合水力発電システム。
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