JP2002256536A - 水路に用いる自動流量調整用ロ−タリゲ−ト - Google Patents

水路に用いる自動流量調整用ロ−タリゲ−ト

Info

Publication number
JP2002256536A
JP2002256536A JP2001060100A JP2001060100A JP2002256536A JP 2002256536 A JP2002256536 A JP 2002256536A JP 2001060100 A JP2001060100 A JP 2001060100A JP 2001060100 A JP2001060100 A JP 2001060100A JP 2002256536 A JP2002256536 A JP 2002256536A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gate
water
water level
downstream
flow rate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001060100A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshibumi Morio
俊文 森尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MARUSEI HEAVY INDUSTRY WORKS L
MARUSEI HEAVY INDUSTRY WORKS Ltd
Original Assignee
MARUSEI HEAVY INDUSTRY WORKS L
MARUSEI HEAVY INDUSTRY WORKS Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MARUSEI HEAVY INDUSTRY WORKS L, MARUSEI HEAVY INDUSTRY WORKS Ltd filed Critical MARUSEI HEAVY INDUSTRY WORKS L
Priority to JP2001060100A priority Critical patent/JP2002256536A/ja
Publication of JP2002256536A publication Critical patent/JP2002256536A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/20Hydro energy
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/30Energy from the sea, e.g. using wave energy or salinity gradient

Landscapes

  • Barrages (AREA)
  • Hydraulic Turbines (AREA)
  • Other Liquid Machine Or Engine Such As Wave Power Use (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 農業用水の用水路に用いる自動流量調整用ロ
−タリゲ−トを提供する。 【解決手段】 開水路10に回転自在に横設した円筒状
ゲ−ト本体5に、多数の羽根6,6…を放射状に設け、
このゲ−ト本体5を、水路の用水により回転させ、その
通過流量を制御するように構成する。このゲ−ト本体5
の回転速度をゲ−ト上流側の水位により制御したので、
自動流量調整用ロ−タリゲ−ト2が提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、農業用水に使う開
水路などに用いる自動流量調整用ロ−タリゲ−トに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に水門扉(以下、ゲ−トともいう)
は、発電、治水、利水用の取水堰や河口堰や水路などに
使用され、これを形式的に大別すると、現在、ロ−ラ形
式、ヒンジ形式、スライド形式、バルブ形式の4種類に
なっている。
【0003】このロ−ラ形式の代表例にはロ−ラゲ−ト
が知られており、ヒンジ形式の代表例にはラジアルゲ−
ト(テンタ−ゲ−ト)や転倒ゲ−トが知られている。
【0004】そして、これらのゲ−トの開閉は確実かつ
容易に行うため一般的には電動機によるが、内燃機関に
よる直接駆動やエンジン発電機による電動機方式も採用
されており、この他、浮力や水位差を利用した、いわゆ
る水理力(または自然力)利用も知られている。
【0005】ところで、かかる水理力利用のロ−ラゲ−
ト(またはテンタ−ゲ−ト)についての提案がなされ、
また実施されている。
【0006】例えば、長大な開水路で構成されている愛
知用水では、その開水路の適宜の箇所に水位をチェック
するためのチェックゲ−トとして、上流と下流の水位差
を利用した自動流量調整ゲ−トが設置され、その上流側
に設けられた分水口から枝分かれした支流を通して水田
や畑地へ灌漑が行われている。
【0007】なお、一般に開水路の上流端は河川に接続
され、そこには取水ゲ−トが設けられ、また、下流端に
は排水ゲ−トが設けられているが、これらの取水ゲ−ト
や排水ゲ−トにも水理力を利用した自動開閉ゲ−トが用
いられている。
【0008】かかる上流と下流の水位差を利用した自動
流量調整チェックゲ−ト(50)について述べる(水門
鉄管No172第61頁または特許第2514866号
公報参照)。
【0009】図3において、10は縦断面上向きコ字状
ないしチャンネル状のコンクリ−ト製開水路であって、
所定の流水勾配で太矢印のように河川から取水した農業
用水を流水させている。
【0010】この開水路10には、横設したゲ−ト軸5
1に固着された、チェックゲ−トとしてのテンタ−ゲ−
ト(不図示であるが、以下、単にゲ−トという)を設け
ており、この開水路10の側面には、上流側通水口52
を介してゲ−トの上流側と連通した上流側通水室53
と、この上流側通水室53に連通したフロ−ト室54
と、このフロ−ト室54と連通し、かつ、下流側通水口
55を介してゲ−トの下流側と連通した下流側通水室5
6と、がそれぞれ添設されている。
【0011】この上流側通水室53には、小径の補水口
57をその上端にもつ補水管58と、注水堰59をその
上端にもつ注水管60とが設けてあり、フロ−ト室54
にはメインフロ−ト61を浮かべ、このメインフロ−ト
61内に形成したフロ−ト内水室62は前記下流側通水
室56とフレキシブルパイプ63で連通し、フロ−ト室
54とフロ−ト内水室62との両方の水位の変化でメイ
ンフロ−ト61に効果的な浮力を発揮させるようにして
いる。
【0012】このメインフロ−ト61の上面には突上下
げロッド64が突出しており、この突上下げロッド64
は前記ゲ−ト軸51に固着された揺動レバ−65と係合
し、したがって、メインフロ−ト61の上下動する浮力
により揺動レバ−65を揺動させ、ひいてはゲ−ト軸5
1を回動させてゲ−トを開閉する。
【0013】また、下流側通水室56には水位検知フロ
−ト66を浮かべ、この水位検知フロ−ト66の下部に
は連結ロッド67が吊下しており、この連結ロッド67
の中間に絞り弁68が設けられて、この絞り弁68が前
記フロ−ト室54と下流側通水室56とを連通する排水
管69の開口部を開閉するようにしている。すなわち、
フロ−ト室54の用水を下流側通水室56へ排水すると
きの制御をしている。
【0014】この水位検知フロ−ト66の上部は、バネ
70および水位検知フロ−ト用ロ−プ71を介して検知
フロ−ト用作動レバ−72に連結している。
【0015】この作動レバ−72は、前記ゲ−ト軸51
に固着された歯車73と噛合うピニオン74に固着され
て、ゲ−ト軸51の回動により揺動するようにしてい
る。
【0016】この作動レバ−72には、前記水位検知フ
ロ−ト用ロ−プ71の他に、前記補水口57の上下位置
を変更する補水口用ロ−プ75や前記注水堰59の上下
位置を変更する注水堰用ロ−プ76の各端部が連結して
いる。
【0017】なお、図中、77は小径の逃がし口、78
はゲ−トをその一端に取付けた揺動梁、79はこの揺動
梁78の他端に設けたカウンタ−ウエイトを示す。
【0018】したがって、この揺動梁78の中央部は前
記ゲ−ト軸51に固着され、ゲ−トとカウンタ−ウエイ
ト79とでシ−ソ運動を行う。
【0019】以上のような水理力利用の自動調整チェッ
クゲ−ト50の制御作動は、例えば、次のとおりであ
る。
【0020】通常時には、注水堰59から流入した用水
はフロ−ト室54を通過し、排水管69からゲ−トの下
流側の開水路10へ逃がしている。このとき、ゲ−トの
上流側水位が上昇すると、注水堰59の越流が増え、フ
ロ−ト室54の水位が上がり、メインフロ−ト61を浮
上させてゲ−トを開く。
【0021】また、下流で用水を使い始め下流側水位が
低下すると、水位検知フロ−ト66が下がり、絞り弁6
8が排水管69を閉じて、補水口55からの用水でフロ
−ト室54の水位が上昇しゲ−トを開く。
【0022】以上の制御作動例のように無人・無動力
(電動機等による動力を使用しないこと)で、用水の過
不足を解消し、また、洪水による破損を防止できる、と
されている。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】ところが、かかる水理
力利用の自動流量調整チェックゲ−ト50では、次のよ
うな問題が考えられる。
【0024】開水路10の横側に制御装置室として
上、下流側通水室53,56およびフロ−ト室54を設
け、ゲ−トを作動するためには、越流→フロ−ト室54
の水位上昇→メインフロ−ト61が浮くという過程をと
るため作動遅れが生じるおそれがあるばかりか、その設
置場所を占める。
【0025】ゲ−トは、ラジアルゲ−トまたはロ−ラ
ゲ−トを採用して、これらのゲ−トの昇降により開口面
積を変化させ流量を変化させている。このとき、例え
ば、ゲ−トの開口寸法に直線的に比例した流量となるの
ではなく、過渡現象(水力機械の運転状態を急変させる
と流量などが変化するような現象をいう)を伴い、ま
た、ある開度となると急に流量が増える現象(跳流現象
域)もあって、ゲ−トより下流側の水位を徐々に上昇さ
せることは難しく、ひいては、前記の作動遅れと相俟
ってゲ−トによる流量調整時には、一度水位が設定値よ
り上昇し、その後、当該ゲ−トが僅かに閉じて流下量が
少なくなり、水位が下降するという状態(いわゆるハン
チング現象)が繰返されてから水位が一定になる。つま
り、短時間に調整できず、減衰波型の水位となるおそれ
がある。
【0026】そこで本発明は、これらの問題を解決する
ため発想を転換し、従来ゲ−トとして採択されていない
水車形式のメカニズムを用いるのを主たる目的とし、水
理力による無動力自動流量調整ゲ−トにおける緊急時や
点検時等における不備(緊急時や点検時等では、望まし
くはゲ−トの開閉は動力を必要とするので不備となる)
を解消することを副たる目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明の要旨とするところは、1)水路に回転自在
に横設したゲ−ト本体に多数の羽根を設け、該ゲ−ト本
体を前記水路の流水により回転させ、該回転速度を変化
させて、ゲ−ト上流側または/および下流側の水位を制
御することを特徴とする水路に用いる自動流量調整用ロ
−タリゲ−トにあり、また、2)前記ゲ−ト本体の回転
により起電・充電し、該電力により、該ゲ−ト本体を洪
水時、引上げる請求項1に記載の水路に用いる自動流量
調整用ロ−タリゲ−トにある。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明を、添付図面に示す実施例
により詳細に述べる。
【0029】図1は本発明の実施例の模式的斜視図、図
2は本実施例のシステム図である。
【0030】本発明の実施例の自動流量調整ゲ−ト1
は、農業用水を自然流水させる開水路10に設置される
ものであって、主としてチェックゲ−トに好都合に適用
されるものである。
【0031】先ず、概要を述べる。この自動流量調整ゲ
−ト1は、当該ゲ−ト1の上流側水位を一定に制御する
こと、下流側水位を一定に制御すること、更には、上・
下流側水位差により流量を制御すること、を少なくとも
行うものであって、これらの制御を、無動力、すなわち
水理力を利用して無人的に行うものである。
【0032】そして、かかる制御を水車(water
wheel)メカニズムで構成したロ−タリゲ−ト2で
行うため、基本的には開口面積を常に一定とし、したが
って、流量(ロ−タリゲ−ト2による通過流量)Q2は
ロ−タリゲ−ト2の回転数により無段階に調整でき、ゲ
−トの上流側の水位が上昇すれば回転数を速くし、水位
が降下すれば遅くすることで、流量の調整ができ、ひい
ては、水位のハンチングの発生を抑制することができ
る。
【0033】かかる制御をより効果的に行うため、ロ−
タリゲ−ト2の直上流側の水路底11に低い山形堰3を
設け、この山形堰3を用水が越流することにより、ロ−
タリゲ−ト2に効果的な回転力を与えるようにしてい
る。
【0034】また、このロ−タリゲ−ト2の直下流側の
水路底11には、低い位置の範囲で起伏する下流方向に
傾斜した転倒ゲ−ト4を設け、ロ−タリゲ−ト2の高さ
調整と共にその傾斜調整を行うようにしている。
【0035】この転倒ゲ−ト4によって、常に流量Q1
の下限水位Haを確保すると共に、いわゆる水車ケ−シ
ングの機能を果たし回転力増進に貢献している。なお、
このロ−タリゲ−ト2の上流側には分水口12が開閉自
在に開口されて農業水用として灌漑が行われる。
【0036】次に、このロ−タリゲ−ト2の回転速度調
整について詳細に述べる。このロ−タリゲ−ト2は、金
属製円筒体(ゲ−ト本体ともいう)5の外周に多数の長
方形状の受水ないし当水用羽根6,6…を放射状に突設
させて水車メカニズムを構成している。したがって、こ
れらの羽根6が一時的な止水壁となり、その回転速度に
より通過流量が制御される。
【0037】この円筒体5は、開水路10の水中に横設
された主軸7により、水路底11側で上流側から下流側
へ回転するよう回転自在に支持されている。
【0038】この円筒体5内には、主軸7に円筒体5と
同心的に複数の回転制御羽根8,8…が固着されて収容
されている。この回転制御羽根8はロ−タリゲ−ト2の
回転方向で受水するバケット状に構成され、ロ−タリゲ
−ト2の上または/および下流側から導入された導入水
が供給されることにより、ロ−タリゲ−ト2の回転速度
を速めたり遅らせたりして制御し、ロ−タリゲ−ト2に
よる通過流量を調整するようにしている。
【0039】すなわち、上流側水位を一定に制御する場
合は、上流側水位が所定の水位より上昇した場合、ロ−
タリゲ−ト2の上流側から導入した導入水を回転制御羽
根8の受水側に供給して、受水することにより、その受
水量の重量分だけロ−タリゲ−ト2の回転を速め、ロ−
タリゲ−ト2による通過流量を増大させる。
【0040】その結果、上流側の水位が下がるにつれて
導入水も減少し、ロ−タリゲ−ト2の回転速度は徐々に
元の状態に戻る。
【0041】逆に、上流側水位が所定の高さより降下し
た場合、上流側から導入した導入水を、回転制御羽根8
の反受水側すなわち背面であって、ロ−タリゲ−ト2の
回転速度を遅らすように供給すると、ロ−タリゲ−ト2
による通過流量が抑制され、上流側の水位が上昇する。
【0042】なお、上流側の水位が高くなれば、上流側
の水位による静水頭の増大によりロ−タリゲ−ト2と水
路底11との間を流れる下限水位Haの流速が増大する
が、そのときも、上流側から導水した導入水が回転制御
羽根8に対し水位調整を行っているので、水位変化の巾
を小さくし、ひいては、作動遅れを回避することができ
る。
【0043】また,下流側水位を一定に制御する場合
は、下流側の水位が所定の水位より上昇した場合、ロ−
タリゲ−ト2の下流側から導入した導入水を、回転制御
羽根8の背面であって、ロ−タリゲ−ト2の回転速度を
遅らすように供給すると、ロ−タリゲ−ト2による通過
流量を抑制し、下流側の水位を降下することができる。
すなわち、下流側の水位増分制御を行い、下流側の水位
を一定に保持する。
【0044】なお、下流側水位を一定に制御する場合で
あって、下流側の水位が所定の水位より上昇した場合に
制御する他の方法は、下流側の水位に比例する下流側の
導入水の圧力を利用して、ロ−タリゲ−ト2の上流側か
らの導入水を回転制御羽根8の背面であって、ロ−タリ
ゲ−ト2の回転速度を遅らすように供給すると、ロ−タ
リゲ−ト2による通過流量が抑制され、下流側の水位が
降下する。勿論、下流側の導入水の圧力を利用するの
で、下流側の水位が所定の水位より降下した場合には、
ロ−タリゲ−ト2の回転が早まり、ロ−タリゲ−ト2に
よる通過流量を増大し下流側の水位を上昇することがで
きる。すなわち、下流側の水位増減分制御を行い下流側
水位を一定にする。
【0045】また、上・下流側の水位を連動(同時に)
させてロ−タリゲ−ト2による通過流量を制御する場合
には、ロ−タリゲ−ト2の上流側からの導入水の圧力と
ロ−タリゲ−ト2の下流側からの圧力とのバランスによ
り、回転制御羽根8の回転速度を制御して、上・下流側
の水位を一定にする。
【0046】以上のように、このロ−タリゲ−ト2は、
少なくとも、ロ−タリゲ−ト2の上または/および下流
側から導入した導入水を、回転制御羽根8に供給するこ
とにより、ロ−タリゲ−ト2の回転速度を速めたり、遅
らせたりしてロ−タリゲ−ト2による通過流量を制御
し、ひいては、上または下流側の水位を一定にするもの
であって、その結果、ゲ−ト開閉の作動遅れをなくすと
共に、ゲ−ト自動開閉におけるハンチングを可及的に回
避することができる。
【0047】そして、ロ−タリゲ−ト2の上または/お
よび下流側から導入水を導入するため、回転制御羽根8
に供給する導水管9を少なくとも、上流側導水管13と
下流側導水管14とで構成し、これらの導水管13,1
4を4方弁(4方切換弁ともいう)15で接続してい
る。
【0048】そして、通常時には、すなわち単純制御時
には、例えばゲ−ト上流側水位を一定に制御する専用の
ロ−タリゲ−ト2では、この4方弁15は特に開閉を行
わず、ゲ−ト上流側水位の上昇した用水を上流側導水管
13の上流側流入口17より取水して回転制御羽根8の
受水面に供給すれば単純制御ができる。
【0049】また、上または下流側から導入した導入水
を回転制御羽根8の受水面または背面に供給する場合に
は、この4方弁15を上、下流側の水位における静水頭
の圧力(水理力)を利用して開閉操作すればよい。
【0050】更に、この4方弁15を複雑に操作する場
合は、これを電磁弁(不図示)で構成し、後記のバッテ
リ16による電力を利用して制御すればよい。
【0051】以上の導水管9を更に述べる。上流側導水
管13は、開水路10の側壁10a近傍でゲ−ト直上流
側に開口された上流側流入口(上流側水位監視口ともい
う)17と前記4方弁15とを接続しており、この上流
側流入口17の開口高さは、開水路10の上限水位HH
iより若干の下方の位置になっており、この上限水位H
Hiを、前記ロ−タリゲ−ト2の頂部が若干露出して堰
止め形成している。
【0052】この上流側導水管13に接続した4方弁1
5から第1の上流側給水管18を突出させて、回転制御
羽根8の受水面に臨ませている。
【0053】また、この上流側導水管13に接続した4
方弁15から第2の上流側給水管19を突出させて、回
転制御羽根8の背面に臨ませてロ−タリゲ−ト2の回転
速度を遅らすようにしている。
【0054】下流側導水管14は、開水路10の側壁1
0a近傍でゲ−ト直下流側に開口された下流側流入口
(下流側水位監視口ともいう)20と前記4方弁15と
を接続しており、この下流側流入口20の開口高さは、
適正流量Q0の下流側水位Hbより若干上方の位置にな
っており、したがって、主として下流側水位が異常に上
昇したときに機能するようになっている。
【0055】この下流側導水管14に接続した4方弁1
5から、前記第1および第2の上流側給水管18,19
が突設している。
【0056】また、この下流側流入口20で取水した用
水は、4方弁15を介さずに直接、回転制御羽根8の背
面に供給されてロ−タリゲ−ト2の回転速度を遅らせる
ようにしている。
【0057】したがって、もし下流側の水位が異常に上
昇すれば、この下流側流入口20で取水された用水は、
直ちにロ−タリゲ−ト12の回転速度を遅らせ、下流側
水位を降下させるようにしている。
【0058】次に、このロ−タリゲ−ト2の初期調整に
ついて述べる。このロ−タリゲ−ト2の実施例では、受
水用羽根6をもつ円筒体5の左右側、すなわち、開水路
10の両側壁10a,10a側には円筒状固定ゲ−ト
(非回転ゲ−ト)21,21が前記主軸7を中心に固設
されており、開水路10の堰を構成している。
【0059】したがって、これらは少なくとも前記ロ−
タリゲ−ト2と同様、下限水位Haを確保して配置され
ている。
【0060】この両固定ゲ−ト21,21に昇降等用の
ジャッキネジ22の先端側が取付けられ,このジャッキ
ネジ22は昇降装置23で螺進退されてロ−タリゲ−ト
2および固定ゲ−ト21の初期調整を行うようにしてい
る。
【0061】この固定ゲ−ト21の一方には、前記上流
側流入口17および下流側流入口20がそれぞれ上下調
整自在に取付けられている。
【0062】次に、このロ−タリゲ−ト2を水力発電に
利用することについて述べる。ロ−タリゲ−ト2の、流
水による回転動力を回転発電機械、つまり発電機24に
伝達し、電力を発生させて蓄電池16に充電する。
【0063】そのため、ロ−タリゲ−ト2の円筒体5の
外面に大歯車25を形成し、この大歯車25は発電機2
4直結のピニオン26と噛合っている。
【0064】この蓄電池16による電源を利用して、洪
水時、ゲ−ト下流側に設けた水位計27の信号によりシ
−ケンス制御器28で処理して前記昇降装置23を作動
させロ−タリゲ−ト2の全体を引上げ、流木等による傷
害を防ぐ。
【0065】勿論、シ−ケンス制御器28からのデ−タ
を遠方にある管理事務所29に送信すると、用水路のモ
ニタリングシステムの確立が可能となる。
【0066】すなわち、ロ−タリゲ−ト2だからこそ、
水理力利用のゲ−トにおける緊急時や点検時の不備をこ
の発電機・バッテリシステムにより補うことができる。
【0067】なお、図中30,30は転倒ゲ−ト4の角
度調整装置を示す。
【0068】なお又、本発明のロ−タリゲ−ト2はチェ
ックゲ−トのみならず、取水ゲ−トや排水ゲ−トにも適
用できる。
【0069】
【発明の効果】本発明によると、ロ−タリゲ−トによる
通過流量をその水位に応じた回転速度により自動調整し
て上、下流側の水位を制御するので、作動遅れを防止し
て、水位調整時のハンチングを回避することができる。
【0070】また、特に制御装置室を開水路側外に設け
ず、開水路内およびその上方に設けるので、場所をとら
ない。
【0071】殊に、ロ−タリゲ−トであるので、水力発
電機能を備えることができ、ひいては、無人・無動力自
動調整ゲ−トの最大の欠点である洪水時や保守点検時の
作動を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の模式的斜視図である。
【図2】本実施例のシステム図である。
【図3】従来例である。
【符号の説明】
1,…自動調整ゲ−ト、2…ロ−タリゲ−ト、6…受水
用羽根、8…回転制御羽根、10…開水路、24…発電
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F03B 17/06 F03B 17/06

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水路に回転自在に横設したゲ−ト本体に
    多数の羽根を設け、該ゲ−ト本体を前記水路の流水によ
    り回転させ、該回転速度を変化させて、ゲ−ト上流側ま
    たは/および下流側の水位を制御することを特徴とする
    水路に用いる自動流量調整用ロ−タリゲ−ト。
  2. 【請求項2】 前記ゲ−ト本体の回転により起電・充電
    し、該電力により、該ゲ−ト本体を洪水時、引上げる請
    求項1に記載の水路に用いる自動流量調整用ロ−タリゲ
    −ト。
JP2001060100A 2001-03-05 2001-03-05 水路に用いる自動流量調整用ロ−タリゲ−ト Pending JP2002256536A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001060100A JP2002256536A (ja) 2001-03-05 2001-03-05 水路に用いる自動流量調整用ロ−タリゲ−ト

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001060100A JP2002256536A (ja) 2001-03-05 2001-03-05 水路に用いる自動流量調整用ロ−タリゲ−ト

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002256536A true JP2002256536A (ja) 2002-09-11

Family

ID=18919568

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001060100A Pending JP2002256536A (ja) 2001-03-05 2001-03-05 水路に用いる自動流量調整用ロ−タリゲ−ト

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002256536A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009222047A (ja) * 2008-03-17 2009-10-01 Mitsuhiro Tooyama 水流発電用動力装置
JP2010116771A (ja) * 2008-10-14 2010-05-27 Tetsuo Shidao 水力発電システム及び総合水力発電システム
JP2012007312A (ja) * 2010-06-22 2012-01-12 Chugoku Electric Power Co Inc:The 取水装置
JP2012077618A (ja) * 2010-09-30 2012-04-19 Chen-Zhang Lin 循環発電装置
CN114922140A (zh) * 2022-05-20 2022-08-19 中水北方勘测设计研究有限责任公司 一种小型渠道自开闭式闸门装置
CN115492058A (zh) * 2022-10-26 2022-12-20 陈瑜 一种水利设施中的自动泄洪阀门系统及方法
CN116641337A (zh) * 2023-07-13 2023-08-25 徐州市水利工程运行管理中心 一种用于水利工程的泄洪控流装置及其使用方法

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009222047A (ja) * 2008-03-17 2009-10-01 Mitsuhiro Tooyama 水流発電用動力装置
JP2010116771A (ja) * 2008-10-14 2010-05-27 Tetsuo Shidao 水力発電システム及び総合水力発電システム
JP4586104B2 (ja) * 2008-10-14 2010-11-24 哲郎 志田尾 水力発電システム及び総合水力発電システム
JP2012007312A (ja) * 2010-06-22 2012-01-12 Chugoku Electric Power Co Inc:The 取水装置
JP2012077618A (ja) * 2010-09-30 2012-04-19 Chen-Zhang Lin 循環発電装置
CN114922140A (zh) * 2022-05-20 2022-08-19 中水北方勘测设计研究有限责任公司 一种小型渠道自开闭式闸门装置
CN114922140B (zh) * 2022-05-20 2024-03-29 中水北方勘测设计研究有限责任公司 一种小型渠道自开闭式闸门装置
CN115492058A (zh) * 2022-10-26 2022-12-20 陈瑜 一种水利设施中的自动泄洪阀门系统及方法
CN115492058B (zh) * 2022-10-26 2024-04-12 湖南海建工程有限公司 一种水利设施中的自动泄洪阀门系统及方法
CN116641337A (zh) * 2023-07-13 2023-08-25 徐州市水利工程运行管理中心 一种用于水利工程的泄洪控流装置及其使用方法
CN116641337B (zh) * 2023-07-13 2023-10-20 徐州市水利工程运行管理中心 一种用于水利工程的泄洪控流装置及其使用方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4182123A (en) Hydraulic power plant
TWI472679B (zh) Hydroelectric power plant
KR101666318B1 (ko) 소수력 발전기능을 구비한 펌프 게이트 시스템
JPH04203112A (ja) 海水逆流防止自動制御ゲート
JP2002256536A (ja) 水路に用いる自動流量調整用ロ−タリゲ−ト
KR101355949B1 (ko) 플랩게이트
US3582667A (en) Method of starting hydraulic turbine generators
CN207176904U (zh) 一种开度自动调节的一体化泵闸
CN215441772U (zh) 一种智能化水利工程用泄水闸门
JP2007205212A (ja) 発電装置付きゲート
JP4055057B2 (ja) 下流水位制御装置
KR20040042669A (ko) 댐 수위 자동 조절장치
JP2000273853A (ja) 既設発電用ダムからの維持放流を活用した発電方法
CN221297764U (zh) 一种升降式水利闸门
JP4369687B2 (ja) 水ウエイト式自動水位調節ゲート
CN215052734U (zh) 水利工程用升降水利闸门
JP3516924B2 (ja) 水路の上流水位調節ゲート
JPS61237712A (ja) 水力自動開閉水門
JP2514866B2 (ja) 用水路用流量応答ゲ―ト
JP5448954B2 (ja) 回転ヒンジ式取水ゲート
CN215829379U (zh) 一种用于淤地坝的闸门放水结构
CN108625349A (zh) 单闸墩智能化操作双孔胸墙式闸门同时自动旋转开关
CN215518637U (zh) 一种水利工程建设用具有分流功能的水闸结构
KR20040108445A (ko) 부력식 가동보
SU1612050A1 (ru) Осушительно-увлажнительна польдерна система

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040525