JP4585527B2 - 原子炉システムのトリップ制御方法及び原子炉システム - Google Patents

原子炉システムのトリップ制御方法及び原子炉システム Download PDF

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Description

本発明は包括的には原子炉に関し、より詳細には、原子炉の指定された許容燃料設計限界が確実に超えられないように、原子炉トリップシステムを用いて原子炉のトリップを開始させ、原子炉を緊急停止させる原子炉システムのトリップ制御方法及び原子炉システムに関する。
[関連出願の相互参照]
本願は、2005年4月1日付けで出願された「Over Temperature and Over Power Delta-T Operating Margin」という名称の米国仮特許出願第60/667、320号の利点を主張するものである。
加圧水型原子炉(PWR)のような原子炉の指定された許容燃料設計限界が確実に超えられないようにするために、通常、原子炉トリップシステム(RTS)が用いられる。RTSは、制御棒制御システムへの電力を遮断し、制御棒が重力によって炉心内に落下できるようにすることによって、反応度制御システムの、一般的に原子炉スクラム機能と呼ばれる、制御棒の迅速な挿入を自動的に開始するように設計される。一般的に、RTSは、原子炉トリップを開始するために必要とされる種々の異なるデバイス(たとえば、限定はしないが、電源、センサ、通信リンク、ソフトウエア/ファームウエア、開始回路、論理マトリックス、バイパス、インターロック、開閉装置、駆動ロジック及び駆動されるデバイス)を含む。そのようなデバイスを用いて、RTSは、確立された設定値が超えられるときに、トリップを開始し、原子炉を停止する。
RTSは、原子炉トリップ機能の中でも、たとえば、限定はしないが、過大な出力に対して保護するために(すなわち、燃料棒定格出力保護)、原子炉トリップを引き起こすように設計される過出力デルタ温度(OPDT)トリップ、及び過熱デルタ温度(OTDT)トリップを含む、炉心除熱トリップ(core heat removal trip)を提供する。従来では、そのようなトリップのためのOTDT設定値及びOPDT設定値は、原子炉冷却システム(RCS)のホットレグ及びコールドレグの両方において測定される温度差の動的な補償、ホットレグ温度及びコールドレグ温度の平均値、並びに原子炉の炉心内の炉心出力分布に基づいて計算される。しかしながら、ホットレグ内の温度を測定する方法に起因して、且つホットレグ内の熱が流れることに起因して、定常状態での温度に揺らぎがあり、それにより逆にOPDTトリップ設定値及びOTDTトリップ設定値の正当性が疑われる。
より具体的には、いくつかの原子力発電所は、たとえば、原子炉容器上部プレナムから生じる不規則なホットレグ温度(Thot)の揺らぎを受けており、その場合に、ホットレグ内の温度は、急勾配で約1°F〜約3°Fだけ急激に上昇し、数秒間、高温のままであり、最後に、元の温度に戻ることがわかっている。他にも不利なことはあるが、そのような温度変動は、OPDT又はOTDTの安全動作マージンの減少に繋がるので望ましくない。さらに、この結果として、たとえば、部分的なタービンランバック、実際のタービンランバック(すなわち、2つ以上のチャネルが影響を及ぼされるとき)、又は極端な場合には、原子炉トリップが生じる可能性がある。そのようなホットレグ温度の揺らぎは、原子炉冷却システム(RCS)の先に説明されたホットレグ流が流れるという現象に原因があると考えられる。そのようにホットレグ流が流れることは、測定されるRCS平均温度に悪影響を及ぼしており、それが多くの場合に、制御棒制御システムへの入力として用いられるので、制御棒制御システムが自動モードにあるときに、制御棒を誤って段階的に動かす恐れがある。そのような制御棒の段階的な動作を避けるために、いくつかの発電所では、手動制御棒制御モードによる動作を余儀なくされている。さらに、上記の揺らぎに対応しようとして、コールドレグ及びホットレグの両方においてフィルタリング機能を与えるために、両方のレグの平均温度が得られた後に、RTSにおいて複数のフィルタが用いられることが必要とされている。
それゆえ、RTSの保護機能、詳細には、過出力デルタ温度(OPDT)トリップ機能及び過熱デルタ温度(OTDT)トリップ機能を変更することが必要とされている。
それゆえ、OPDT及びOTDTの動作マージン回復方法、及びそれを利用する原子炉システムには改善の余地がある。
これらの要件及び他の要件は、過出力デルタ温度(OPDT)、過熱デルタ温度(OTDT)の動作マージン回復方法を対象とする本発明によって満たされる。
本発明の一態様として、原子炉システムで実行される原子炉システムのトリップ制御方法が提供される。原子炉システム、原子炉の炉心温度及び炉心出力分布を有し、蒸気発生器と、原子炉冷却システム(RCS)と、原子炉トリップシステム(RTS)とを備える。原子炉冷却システムが、原子炉で加熱されたホットレグ流体の温度を測定し、ホットレグ流体のみの温度の揺らぎに起因する信号の摂動を平準化する単一のフィルタによりフィルタリングされたホットレグ温度信号を出力すると共に、ホットレグ流体を蒸気発生器へ送り、熱交換後のコールドレグ流体の温度を測定し、フィルタリングされていないコールドレグ温度信号を出力し、コールドレグ流体を原子炉に戻して原子炉を冷却する工程と、原子炉トリップシステムが、原子炉冷却システムから出力されるフィルタリングされたホットレグ温度信号と、フィルタリングされていないコールドレグ温度信号との平均値を用いて原子炉の緊急停止の判断基準とする過熱デルタ温度(OTDT設定値、及び過出力デルタ温度(OPDT設定値を設定し、原子炉冷却システムから出力されるフィルタリングされたホットレグ温度信号と、フィルタリングされていないコールドレグ温度信号との偏差として演算される1次冷却材温度差が過熱デルタ温度設定値を超えるか、あるいは1次冷却材温度差が過出力デルタ温度設定値を超えるかのいずれかの場合に原子炉を緊急停止させるトリップ信号を出力する工程とを含むことを特徴とする。
本方法の原子炉システムは、原子炉を緊急停止させる制御棒の制御を行う原子炉制御システムをさらに備えていて、原子炉トリップシステム(RTS)が、1次冷却材温度差が過熱デルタ温度(OTDT設定値を超えときに原子炉トリップを開始させるために原子炉制御システムに対してトリップ信号を出力すると共に、1次冷却材温度差が過出力デルタ温度(OPDT設定値を超えときに原子炉トリップを開始させるために原子炉制御システムに対してトリップ信号を出力する工程をさらに含んでもよい。したがって、従来から知られている、個別のTavgフィルタ及びデルタTフィルタを設ける要件、並びにホットレグ及びコールドレグの両方においてフィルタリングを実施する要件をなくすことができる。
本発明の別の態様として、炉心温度及び炉心出力分布を有する原子炉のための原子炉システムが提供される。原子炉システムは、蒸気発生器と、原子炉で加熱されたホットレグ流体の温度を測定し、ホットレグ流体のみの温度の揺らぎに起因する信号の摂動を平準化する単一のフィルタによりフィルタリングされたホットレグ温度信号を出力すると共に、ホットレグ流体を蒸気発生器へ送り、熱交換後のコールドレグ流体の温度を測定し、フィルタリングされていないコールドレグ温度信号を出力し、コールドレグ流体を原子炉に戻して原子炉を冷却する原子炉冷却システム(RCS、原子炉冷却システム(RCS)から出力されるフィルタリングされた前記ホットレグ温度信号と、フィルタリングされていない前記コールドレグ温度信号との平均値を用いて原子炉の緊急停止の判断基準となる過熱デルタ温度(OTDT)設定値、及び過出力デルタ温度(OPDT)設定値を設定し、前記1次冷却材温度差が前記過熱デルタ温度(OTDT)設定値を超えるか、あるいは測定された前記1次冷却材温度差が前記過出力デルタ温度(OPDT)設定値を超えるかのいずれかの場合に前記原子炉を緊急停止させるトリップ信号を出力する原子炉トリップシステム(RTS)とを備えたことを特徴とする。このように、ホットレグ内だけに配置される単一のフィルタを用いることにより、原子炉冷却システム(RCS)において個別のTavgフィルタ及びデルタTフィルタを設ける要件、並びにホットレグ及びコールドレグの両方においてフィルタリングを実施する要件をなくすことができる。
原子炉トリップシステム(RTS)は、第1のコンパレータと第2のコンパレータをさらに備え、第1のコンパレータは、測定された1次冷却材温度差と過熱デルタ温度(OTDT)設定値とを比較し、1次冷却材温度差が過熱デルタ温度(OTDT)設定値を超えた場合に原子炉を緊急停止させるトリップ信号を出力し、第2のコンパレータは、測定された1次冷却材温度差と過出力デルタ温度(OPDT)設定値とを比較し、1次冷却材温度差が過出力デルタ温度(OPDT)設定値を超えた場合に原子炉を緊急停止させるトリップ信号を出力してもよい。さらに、原子炉を緊急停止させる制御棒の制御を行う原子炉制御システムを備え、原子炉トリップシステム(RTS)は、1次冷却材温度差が過熱デルタ温度(OTDT)設定値を超えたときに原子炉トリップを開始させるために、原子炉制御システムに対してトリップ信号を出力し、1次冷却材温度差が過出力デルタ温度(OPDT)設定値を超えたときに原子炉トリップを開始させるために、原子炉制御システムに対してトリップ信号を出力してもよい。
原子炉は加圧水型原子炉(PWR)であってもよく、原子炉トリップシステム(RTS)は、1次冷却材温度差が過熱デルタ温度(OTDT)設定値を超えたか、1次冷却材温度差が過出力デルタ温度(OPDT)設定値を超えたときに、加圧水型原子炉(PWR)のトリップを開始させるトリップ信号を出力することを特徴とする。
添付の図面と合わせて以下に記述される好ましい実施形態の説明を読むと、本発明を完全に理解することができる。
[ホットレグ及びコールドレグの両方におけるTavg及びデルタTのフィルタリング]
図1は、加圧水型原子炉(PWR)2と、その蒸気発生器6のためのホットレグ流体温度測定アセンブリ4とを、簡単な形で示す。一般的に、原子炉2は、管路8を介して水を受け取り、その水を加熱し、その水は、ホットレグとして知られている、別の管路10において原子炉2を出る。管路内を流体が流れる方向に対して垂直な円形平面上に配置される3つのセンサA、B、Cを示すために、図1において、ホットレグ10は、拡大された簡単な断面の形で示される。センサA、B、Cは、たとえば、熱電対或いは任意の他の既知の、又は適当な熱応答抵抗デバイスを含み、リードA1、B1、C1によってプロセッサ12に接続される。図1の例では、プロセッサ12は、メモリユニット14と、センサA、B、Cによってそれぞれ与えられる温度T、T、T(特に図示されない)を指示するためのディスプレイ16とを備える。ホットレグ10内の総合的な測定温度内の偏り又はオフセット誤差を再現可能な値まで低減するために、その相対的な大きさに基づいて、T、T、Tに異なる重み係数を割り当てることが知られている。たとえば、Tが最も低い測定温度を生成するものと仮定すると、それは他のセンサよりも小さな重み値を受信し、Tのための重み係数が20パーセントである場合には、T及びTのための重み係数がそれぞれ40パーセントであるようにする。このようにして、最も雑音が多いセンサ(すなわちT)には20パーセントの重み係数が割り当てられ、その誤差は、他の2つのセンサにおけるT及びTのオフセットの和の20パーセントである。この誤差は、解析において、又は基準化において相殺することができる。こうして、最も雑音が多いセンサに20パーセントだけの重み付けされた値を割り当てることによって、温度の揺らぎの影響を小さくすることができ、動作マージンを大きくすることができる。上記の方法及びシステムは一般的に知られており、米国特許第5,253,190号にさらに詳細に記述される。
上記の事柄は、蒸気発生システム6のホットレグ10内の流体の温度の測定に関する当該技術分野の進歩を示すが、依然として原子炉トリップシステム(RTS)の設定値の設定をさらに改善することが実際に必要であることが認識されており、詳細には、過熱デルタ温度(OTDT)トリップ設定値及び過出力デルタ温度(OPDT)トリップ設定値を設定するためのシステム及び方法を改善することによって、原子炉動作マージンを回復することが必要とされている。
図2では、既知の方法又は制御方式18及びRTS20の一部が簡単な形で示される。先に説明されたように、OTDT設定値22及びOPDT設定値24は、現在、ホットレグ及びコールドレグの温度の平均値Tavgの動的な補償、及び原子炉2(図1)の炉心内の炉心出力分布(図示せず)に基づいて計算されている。
動作時に、全体として図2の参照番号30によって示される設定値回路によって、OTDT設定値22が生成される。OTDT設定値22は、圧力及びF−デルタT信号によっても影響を及ぼされる。その後、コンパレータ32が、ホットレグ10の温度出力信号13及びRCS21のコールドレグ11の温度出力信号15内の炉心温度(すなわち、コールドレグ及びホットレグの温度差)又はデルタTと、回路30によって生成されたOTDT設定値22とを比較する。デルタTが超えられる場合には、原子炉制御システム(図2では全体として参照番号42によって示される)に対してトリップ信号34が発行され、制御棒(図示せず)が動くのを(すなわち、引き抜くのを)禁止し、且つ/又は原子炉トリップを開始する。同様に、OPDT設定値24は、図2において全体として参照番号36によって示される設定値回路によって実施される。この回路36では、炉心出力分布がデルタTによって測定され、出力内の任意のピークが指摘され、コンパレータ38によってOPDT設定値24と比較される。デルタTがOPDT設定値を超える場合には、設定値24がどの程度大きく超えられたかによって、トリップ信号40が生成され、さらに制御棒が動くのを阻止し、且つ/又は原子炉トリップを開始する。
図1に関連して先に説明された、ホットレグ10内の温度を測定する上記の方法によれば、熱が流れること(すなわち、たとえば、層形成、混合等によって温度信号が摂動し、結果として流体管路の同じ長手方向の位置内の種々の径方向の位置において温度読み値に差が生じ、且つ揺らぐ可能性があること)、及びそれに関連するホットレグ10内の他の流体の流動現象に起因して、定常状態での温度に揺らぎが生じ、それは、OTDT設定値22及びOPDT設定値24に悪影響を及ぼす(すなわち、それらの値を減少させる)。さらに、これらの温度の揺らぎから生じる信号の摂動をフィルタリングし、且つ平滑化し、それにより設定値22、24の減少を食い止めるために、フィルタ26、28が必要とされる。図2に示されるように、既存のRCS20は、少なくとも2つの個別のフィルタ26、28を必要とする。具体的には、上記の不都合な温度の揺らぎに対応するために、フィルタ26が、Tavg信号のフィルタリングを実行するために必要とされ、第2のフィルタ28が、デルタT信号のフィルタリングを実行するために必要とされる。そのような既知の二重フィルタリングが、RCS21のホットレグ10及びコールドレグ11の両方において実行され、結果として、OTDTトリップマージン及びOPDTトリップマージンが回復するようになる。しかしながら、この二重フィルタリングは、コールドレグ11において変化がある場合であっても行われることになり、それゆえ、RTS20による原子炉安全マージンに悪影響を及ぼす(すなわち、それを減少させる)。本発明は、これらの不都合な点を克服し、それにより、安全マージンに影響を及ぼすことなく、OTDTトリップ機能設定値122及びOPDTトリップ機能設定値124を改善し(すなわち、増加させ)、貴重な動作マージンを回復するための役割を果たす、方法118及び原子炉トリップシステム(RTS)120を提供する。
[ホットレグのみのフィルタリング及びOTDT、OPDTの動作マージンの回復]
図3に示されるように、本発明は、OTDT及びOPDTの動作マージン回復方法118及びRTS120を提供し、望ましくない温度の揺らぎに対応するためのフィルタリングが、単一のフィルタ126を用いることによって、ホットレグ10においてのみ実行される。具体的には、たとえば、限定はしないが、約1〜約4秒の可変の時定数を有するローパスフィルタがホットレグ10に導入される。さらに、本発明の目的は、OTDT及びOPDTチャネル又は回路130、136において個別に用いられるべき、ホットレグ温度及びコールドレグ温度Thot及びTcold、並びにそれぞれに関連付けられる温度信号13、15を分離することである。具体的には、たとえば、限定はしないが、蒸気破断のような事象に起因してコールドレグ11の温度が変化する図2の既存のフィルタリング方式によれば、デルタTの大きさがフィルタリングされ、低減される(たとえば、デルタTプロット、詳細には、図4に描かれる実線において示される、第1のスパイクを参照されたい)。逆に、図3の提案されたフィルタリング方式によれば、コールドレグ11の温度の変化はデルタTに影響を及ぼすことになり(たとえば、図5に描かれる実線において示される、デルタTプロットを参照されたい)、Thotフィルタは、デルタT信号又はOPDT(たとえば、図7に描かれる実線において示されるマージンプロットを参照されたい)を変更しないので、原子炉トリップは、必要に応じて生じることになり、それにより、炉心が目的どおりに保護される。したがって、図3に示される、本発明の提案されたフィルタリング方式及び方法によれば、ホットレグ温度の揺らぎを個別に動的に補償できるようになり、揺らぎによってOPDTトリップ機能が影響を及ぼされることがないという利点がある。
たとえば、負荷遮断過渡状態(load rejection transients)中に、限界熱流束比(DNBR)マージンに影響を及ぼすことなく、Thot温度信号13だけをフィルタリングすることも有益である。具体的には、負荷遮断中に、最初に、コールドレグ11内の温度が上昇し、炉心デルタTが減少する。ホットレグ10内に本発明によるフィルタが存在するとき、デルタTの減少が、より顕著になる。それゆえ、動作マージンの増加又は回復が達成される。これらの負荷遮断は約10%〜約50%にすることができ、一般的には、安全解析における負荷過渡状態の喪失によって制限されることに留意されたい。本発明による提案された変更が用いられる場合には、負荷遮断が約50%未満である発電所の場合に、その発電所が、任意の安全システムを呼び起こすことなく、その過渡状態を乗り切ることができることが期待される。さらに、本発明による、ホットレグだけをフィルタリングすることは、安全判定規準及び最終安全解析報告(FSAR)解析への影響を最小限に抑える。
RCS120のホットレグ10においてのみフィルタリングを実施することは、定常状態のホットレグ10の温度の揺らぎ中に、OTDT設定値122及びOPDT設定値124の減少を阻み(すなわち、最小限に抑え)、それゆえ、原子炉動作マージンを最適化する。具体的には、Thotフィルタ126が用いられるときに、Tavgはゆっくり上昇し、その結果として、設定値がゆっくり減少する。したがって、熱が流れること、並びに信号及び温度の揺らぎ等によって、これまでのようにOTDT/OPDTトリップ機能を不都合に呼び出すことが、本発明による、Thotのみのフィルタリングによって最小限に抑えられる。
より具体的には、図3と図2とを比較すると、ホットレグ10及びコールドレグ11の両方においてTavg及びデルタTをフィルタリングするために従来必要とされていた個別のフィルタ26、28の代わりに、ホットレグ10内だけに単一のフィルタ126が実装され、それにより、制御方式又は動作マージン回復方法118が大幅に簡略化されることは理解されよう。RCS120の設定値回路130、136においてTavg及びデルタTを個別にフィルタリングするのを不要にすることによって、入手可能な原子炉動作マージンが損なわれるのが大幅に小さくなる。これは、1つには、付加的なフィルタリングが行われる度に、設定値122、124が必然的に減少し、動作マージンが減少するためである。言い換えると、Tavgフィルタ26及びデルタTフィルタ28(図2)をなくすことによって、OTDT設定値122及びOPDT設定値124は、より高い値に設定され、それゆえ、原子炉動作マージンが大きくなる。したがって、本発明は、たとえば、原子炉の安全動作を決して危険に陥れることはないが、それにもかかわらず、設定されたOTDT設定値22及びOPDT設定値24が低く、容易に超えられたために以前にはRTS20(図2)を起動したような、限界に近い過熱又は過出力過渡状態から生じる、原子炉動作の極めて望ましくない中断の発生を最小限に抑える。本発明の方法及びシステムによって、さらに高いOTDT設定値122及びOPDT設定値124を与える結果として、大幅な原子炉動作マージンが回復される。具体的には、原子炉制御システム142を起動するためにトリップ信号134、140が入力され、少ない頻度で原子炉トリップが開始される。
要約すると、図4、図5、図6及び図7に示されるように、本発明のThotフィルタリング方式は、(1)デルタTの揺らぎの大きさを不必要にフィルタリング又は変更(すなわち、低減)することがなく、それゆえ、発電所安全解析を変更する必要がなく、(2)OTDT/OPDT設定値122、124の減少の量を低減し(すなわち、最小限に抑え)、それにより、従来の提案(図2)に比べて動作マージンを大きくする。
本発明の方法及びシステムの便益及び利点は、以下の実施例を参照することにより、さらに十分に理解することができる。実施例は、本発明によって提供される原子炉動作マージン回復の一例を示すためだけに与えられており、本発明の範囲を決して限定するものではない。
実施例のために、本発明による、ホットレグのみのフィルタリングが、代表的な原子力発電所モデルにおいて実行され、先に説明された、既知の二重のTavg及びデルタTのフィルタリング方法と比較された。実施例では、フィルタの可変時定数は、ホットレグのみのフィルタ126(図3)の場合には約4秒であり、Tavgフィルタ26及びデルタTフィルタ28(図2)の両方においては約4秒であった。しかしながら、例示的な4秒の時定数は、例示のためだけに与えられる、1つの実現可能な例を表すにすぎないこと、及び別法では、たとえば、限定はしないが、約1秒〜約10秒の範囲の任意の適当な代替の時定数を用いることができることは理解されたい。
その後、多数のパラメータが比較され、以下の結果が実現された。
1.負荷遮断解析:本発明のThotだけのフィルタ126は、既知のRTS20(図2)の既存のTavgフィルタ26、デルタTフィルタ28よりも約2〜3パーセント高い負荷遮断能力を与えた。たとえば、既存のフィルタリング方式の場合に、その原子力発電所が、100%からの36%〜37%負荷遮断を乗り切ることができる場合には、本発明による提案されたThotだけのフィルタリングの場合には、その原子力発電所は、原子炉トリップを生じることなく、39%〜40%負荷遮断を乗り切ることができるであろう。
2.100%出力時蒸気配管破断(SLB)解析:本発明によるThotだけのフィルタリングは、既存のシステム20(図2)よりも約4〜5パーセント高い出力ピークを与え、それゆえ、安全マージンを与えた。
3.定常状態の揺らぎ:例示的な動作マージン回復方法118は、Tavg及びデルタTのフィルタリングが提供された場合と概ね同じ動作マージン回復を与え、それにより、本発明の個別のThotフィルタ126及び方法118の効率を実証した。
4.出力時制御棒引抜き(RWAP)過渡応答:RWAP過渡応答解析の結果は、T−hotだけのフィルタリングの場合、最小DNBRに関して、より限定的になることがある。しかしながら、ホットレグ10内のフィルタ126の時定数を最適化することによって、安全マージンを保持することができる。さらに、先に説明されたような、本発明の例示的な単一フィルタシステム120及び方法118の利点は、いかなる差があるにしても、はるかに勝っている。
5.制御棒制御システムの影響:本発明によるThotだけのフィルタリングは、制御システムのためにTavgが用いられるので、より良好な制御棒制御を与えた。本発明に従って、ホットレグ10内でフィルタを用いることにより、Tavgの揺らぎが減少し、それゆえ、制御棒の動きが減少する。
したがって、上記の実施例は、本発明が、数ある利点の中でも、Thotフィルタリングだけを利用することによって、2つの個別のTavgフィルタリング過程及びデルタTフィルタリング過程を有することを不要にする、改善されたOTDT/OPDT動作マージン回復方法118及び原子炉システム120を提供することを明らかに示している。さらに、本発明は、OTDTトリップ機能及びOPDTトリップ機能を改善し、詳細には、OTDT設定値122及びOPDTトリップ設定値124を増加し、結果として、貴重な原子炉動作マージンを回復する(たとえば、最大約3パーセント、又はそれ以上)。
本発明によって提供され、上記の実施例による、上記の利点は、図4〜図7を参照することにより、さらに理解及び認識されるであろう。図4〜図7は、図2に関して先に図示及び説明された既存のTavg及びデルタTのフィルタリング方式、及び図3に示される本発明の改善されたT−hotフィルタリングシステム及び方法の、デルタT並びにOPDTに対するマージンをそれぞれ比較するグラフを提供する。それらのグラフは例示を簡単にするためにのみ与えられており、本発明の範囲を限定することを意図していないことは理解されよう。
図4は、蒸気配管破断状態に対応する、図2に示される既知の方法及びフィルタリングシステムが受けるデルタTの揺らぎを比較するプロットを示しており、実線は既存のフィルタリングシステムによるデルタTを表し、破線は同じ事象の場合の測定されたデルタTを表す。第1のデルタTの上昇(すなわちスパイク又はピーク)はTColdの揺らぎに起因する。第2のピークはThotの揺らぎに起因する。図2の方法は、図に示されるように、両方をフィルタリングする。しかしながら、図5に示されるように、本発明の改善されたフィルタリングシステム及び方法によれば、第1のスパイクはフィルタリングされず(たとえば、図5に描かれる実線を参照されたい)、第2のスパイクは減衰するであろう。その比較は、300秒の持続時間にわたって行われ、両方のシステムのフィルタは約4秒の同じ時定数を有し、進み/遅れ値3/3に設定された。図に示されるように、従来のフィルタリング方式(図2)は、結果として、両方のスパイクの場合に、デルタTの揺らぎの大きさがフィルタリングされ、大幅に低減されるのに対して、本発明によるホットレグ内のみのフィルタリング(図3)では、結果として、第1のスパイクの場合にデルタTの揺らぎの大きさが概ね変化しない。これは、本発明が、図示される、蒸気配管破断のような過渡状態の影響の全スペクトルを正確に反映し、目的通りに、原子炉がトリップすることになるようにするシステム及び方法を提供するという事実を裏付けている。逆に、既存の方法によるデルタTの揺らぎの大きさは、図4において実線で描かれる第1のスパイクの場合に大幅に低減されており、それにより、目的通りに、確実に原子炉がトリップするために、発電所安全解析を変更する必要がある。
図6及び図7は、本発明によって提供されるRTS設定値の上記の改善の一例を示す。図6及び図7のプロットの場合のシステムパラメータは、図4及び図5に関連して説明されたパラメータと概ね同じであった。具体的には、図6は、図2の既存のフィルタリング方式の場合のOPDTトリップに対するマージンを比較する。破線を参照して図示されるように、測定されたマージンは、実線で示される両方のスパイクの場合に増加する。しかしながら、図7に実線で示されるように、本発明の方法(図3)によれば、OPDTトリップに対する測定されたマージンと比べて、第1のスパイクの場合のマージンは増加しなかった。したがって、同じ安全マージンが保持される。
したがって、本発明は多数の利点を提供し、それらの利点には、限定はしないが、揺らぎがThotの揺らぎに起因するときに、OPDT動作マージン及びOTDT動作マージンを約3パーセントまで回復すること、揺らぎがTcoldの揺らぎに起因するときに、OPDTのためのマージンの回復がないこと、タービンランバックを生じることなく、温度の揺らぎに対応すること、原子炉安全システムを呼び出す回数が少ないこと、(自動制御棒制御において動作するとき)制御棒の段階的な動作が最小限に抑えられること、及び付加的な動作マージンに起因して、より積極的な燃料管理を支援することができることが含まれる。
本発明の具体的な実施形態が詳述されてきたが、それらの細部に対する種々の変更形態及び代替形態を、本開示の教示全体に鑑みて開発することができることは、当業者には理解されよう。したがって、開示される個々の構成は、本発明の範囲に関して、例示することだけを意図しており、限定することを意図するものではなく、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲、及びありとあらゆるその均等物の十分な広がりを与えられるべきである。
加圧水型原子炉のための既知の蒸気発生システム、及びそのホットレグ内の温度を測定するための方法の概略図である。 原子炉トリップシステム(RTS)の一部を示し、2つのフィルタを用いて、図1の蒸気発生システムのための過熱デルタ温度(OTDT)設定値及び過出力デルタ温度(OPDT)設定値を求めるための方法を示す、簡略化した流れ図である。 本発明による、OTDT及びOPDTの動作マージン回復方法を示し、ホットレグ内だけに単一のフィルタを利用する原子炉トリップシステム(RTS)の一部を示す、簡略化した流れ図である。 実線において示される図2の方法から生じるデルタTと、破線において示される測定されたデルタTとを比較する一例のグラフである。 図4と同じパラメータを有するが、本発明による、実線において示される図3の方法から生じるデルタTと、破線において示される測定されたデルタTとを比較する一例のグラフである。 実線において示される図2のRTS及び方法のためのOPDTトリップに対するマージンと、破線において示されるRTSのためのOPDTトリップに対する測定されたマージンとを比較する一例のグラフである。 実線において示される図3のRTS及び方法のためのOPDTトリップに対するマージンと、破線において示されるRTSのためのOPDTトリップに対する測定されたマージンとを比較する一例のグラフである。

Claims (7)

  1. 原子炉システムで実行される原子炉システムのトリップ制御方法であって、
    前記原子炉システムは、原子炉の炉心温度及び炉心出力分布を有し、蒸気発生器と、原子炉冷却システムと、原子炉トリップシステムとをえ、
    前記原子炉冷却システムが、前記原子炉で加熱されたホットレグ流体の温度を測定し、ホットレグ流体のみの温度の揺らぎに起因する信号の摂動を平準化する単一のフィルタによりフィルタリングされたホットレグ温度信号を出力すると共に、前記ホットレグ流体を前記蒸気発生器へ送り、熱交換後のコールドレグ流体の温度を測定し、フィルタリングされていないコールドレグ温度信号を出力し、前記コールドレグ流体を前記原子炉に戻して前記原子炉を冷却する工程と、
    前記原子炉トリップシステムが、前記原子炉冷却システムから出力されるフィルタリングされた前記ホットレグ温度信号と、フィルタリングされていない前記コールドレグ温度信号との平均値を用いて原子炉の緊急停止の判断基準とする過熱デルタ温度設定値、及び過出力デルタ温度設定値を設定し、前記原子炉冷却システムから出力されるフィルタリングされた前記ホットレグ温度信号と、フィルタリングされていない前記コールドレグ温度信号との偏差として演算される1次冷却材温度差が前記過熱デルタ温度設定値を超えるか、あるいは前記1次冷却材温度差が前記過出力デルタ温度設定値を超えるかのいずれかの場合に前記原子炉を緊急停止させるトリップ信号を出力する工程と、
    を含むことを特徴とする原子炉システムのトリップ制御方法。
  2. 前記原子炉システムは、前記原子炉を緊急停止させる制御棒の制御を行う原子炉制御システムをさらに備え、
    前記原子炉トリップシステムが、前記1次冷却材温度差が前記過熱デルタ温度設定値を超えときに原子炉トリップを開始させるために前記原子炉制御システムに対してトリップ信号を出力すると共に、前記1次冷却材温度差が前記過出力デルタ温度設定値を超えときに原子炉トリップを開始させるために前記原子炉制御システムに対してトリップ信号を出力する工程をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の原子炉システムのトリップ制御方法。
  3. 前記原子炉は加圧水型原子炉であることを特徴とする請求項1または2に記載の原子炉システムのトリップ制御方法。
  4. 炉心温度及び炉心出力分布を有する原子炉のための原子炉システムであって、
    蒸気発生器と、
    前記原子炉で加熱されたホットレグ流体の温度を測定し、ホットレグ流体のみの温度の揺らぎに起因する信号の摂動を平準化する単一のフィルタによりフィルタリングされたホットレグ温度信号を出力すると共に、前記ホットレグ流体を前記蒸気発生器へ送り、熱交換後のコールドレグ流体の温度を測定し、フィルタリングされていないコールドレグ温度信号を出力し、前記コールドレグ流体を前記原子炉に戻して前記原子炉を冷却する原子炉冷却システムと、
    前記原子炉冷却システムから出力されるフィルタリングされた前記ホットレグ温度信号と、フィルタリングされていない前記コールドレグ温度信号との平均値を用いて原子炉の緊急停止の判断基準となる過熱デルタ温度設定値、及び過出力デルタ温度設定値を設定し、前記1次冷却材温度差が前記過熱デルタ温度設定値を超えるか、あるいは測定された前記1次冷却材温度差が前記過出力デルタ温度設定値を超えるかのいずれかの場合に前記原子炉を緊急停止させるトリップ信号を出力する原子炉トリップシステムと、
    を備えたことを特徴とする原子炉システム。
  5. 前記原子炉トリップシステムは、第1のコンパレータと第2のコンパレータをさらに備え、
    前記第1のコンパレータは、測定された前記1次冷却材温度差と前記過熱デルタ温度設定値とを比較し、前記1次冷却材温度差が前記過熱デルタ温度設定値を超えた場合に前記原子炉を緊急停止させるトリップ信号を出力し、
    前記第2のコンパレータは、測定された前記1次冷却材温度差と前記過出力デルタ温度設定値とを比較し、前記1次冷却材温度差が前記過出力デルタ温度設定値を超えた場合に前記原子炉を緊急停止させるトリップ信号を出力することを特徴とする請求項に記載の原子炉システム
  6. さらに、前記原子炉を緊急停止させる制御棒の制御を行う原子炉制御システムを備え、
    前記原子炉トリップシステムは、
    前記1次冷却材温度差が前記過熱デルタ温度設定値を超えたときに原子炉トリップを開始させるために、前記原子炉制御システムに対してトリップ信号を出力し、
    前記1次冷却材温度差が前記過出力デルタ温度設定値を超えたときに原子炉トリップを開始させるために、前記原子炉制御システムに対してトリップ信号を出力することを特徴とする請求項4または5に記載の原子炉システム。
  7. 前記原子炉は加圧水型原子炉であって、
    前記原子炉トリップシステムは、前記1次冷却材温度差が前記過熱デルタ温度設定値を超えたか、前記1次冷却材温度差が前記過出力デルタ温度設定値を超えたときに、前記加圧水型原子炉のトリップを開始させるトリップ信号を出力することを特徴とする請求項4ないしのいずれか1項に記載の原子炉システム。
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