JP4585413B2 - 光記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、データ記録可能なCD−R/RW、DVD−R/RW、DVD+R/RW等の光記録媒体にデータを記録する光記録装置に関する。
所定の周波数成分を有するウォブル信号で線速度一定にウォブリングされたデータ記録用トラックを有する光ディスクとして、CD−R、CD−RW、DVD−Rなどの記録媒体(メディア)が知られており、これらの光ディスクに位相同期した記録クロック信号を発生させるデータ記録用クロック発生装置(例えば、特許文献1参照)が知られている。
さらに、ウォブル信号にアドレス情報などを位相変調によって重畳した光ディスク(例えば、特許文献2参照)や、光ディスクのウォブル信号に位相同期した記録用クロック信号を発生させるデータ記録用クロック信号発生装置が知られている。
図2は、光ディスク装置の構成例を示すブロック図である。光ディスク1には、所定の周波数成分を有するウォブル信号でウォブリングされたデータ記録用トラックが存在する。
記録クロック生成回路7はウォブル信号(WBL)に同期した記録用パルス生成クロック信号(SCLK)を発生させる。この記録用パルス生成クロックは分周器8(図3)で分周され、記録用クロック信号(WCLK)を発生する。
図3は、図2に示した記録クロック生成回路7の構成例を示すブロック図である。この記録クロック生成回路7は、いわゆるPLL(Phase Locked Loop)回路で構成される。
位相比較器14は、ウォブル信号(WBL)と記録用クロック信号(WCLK)を分周器18で所定比に分周した信号(分周クロック)との位相差を比較する。
位相比較器14からの出力は、チャージポンプ15によって電圧信号に変換された後、フィルタ16によって平滑化され、VCO(Voltage Controlled Oscillator)17に入力される。VCO17の出力クロック(SCLK)は、VCO17の入力電圧によりその周波数が制御される。VCO17の出力クロックは分周器8により分周され記録用クロック信号(WCLK)になる。その結果、記録用クロック信号(WCLK)の位相は、ウォブル信号(WBL)に同期したものになる。
チャージポンプ15は電流変換を行い、VCO17の代わりにいわゆるICO(電流制御発振器)を用いることもできる。
図2に戻り、光ディスク駆動装置の同期検出回路12とアドレスデコーダ9は、それぞれウォブル信号に重畳された同期信号とアドレス情報を検出する。そして、データの記録を行う場合、データエンコーダ11は、記録用クロック信号(WCLK)に同期して記録データに所定の変調処理を施す。
パルス生成回路13は、変調された記録データに応じて光ピックアップ4が射出するレーザビーム強度をパルス変調する。LDドライバ6はパルス変調された記録データを光ディスクに照射する。この結果、データ記録用トラックのウォブル信号に同期してデータの記録が行なわれる。
CD−R、CD−RW、DVD−R等の光ディスクは、記録密度を高めるために線速あたりの情報量が一定になるように記録を行う。そのため、記録も線速一定で行うのが一般的で、CLV(Constant Linear Verocity)記録と呼ぶ。CLV記録は、書込みデータの転送レートが一定で、さらに熱履歴を考慮しなければならない書込みパルス形状が、書込みデータに対して一義的に決められるため、高品質の記録を行いやすいという利点がある。ただし、内周を記録する場合と外周を記録する場合でのディスクの回転速度が異なるために、シークを行う場合にスピンドルの速度が目標位置の線速に対応する速度に達するのを待たなければならず、アクセスタイムの面で不利である欠点がある。
一方で、前記線速あたりの情報量が一定の光ディスク、すなわちスピンドルを角速度一定で回転させながら、光ディスクから得られるウォブル信号に応じて単位時間あたりの情報量を可変として記録するCAV(Constant Angular Verocity)記録と呼ぶ。CAV記録は、シークの際のスピンドルの速度の整定が不要で、スピンドルモータの負荷が軽くできる上、アクセスタイムの面で有利である。しかし、熱履歴を考慮しなければならない書込みパルス形状をディスク上の書き込む位置により変更しなければならないという大きな問題がある。CAV記録に使用する記録用クロック生成回路に含まれるPLL回路は広い帯域のロックレンジをもつ高性能なPLL回路である必要がある。
実際には、光ディスク装置では、CLV記録を基本的に使用するが、シークの際にスピンドルに大きな負荷のかかる高倍速での記録時や、パケットライトのように頻繁にアクセスをともなう記録のときにCAV記録を行えるような性能が望ましい。このため、通常半導体で作られる記録用クロックを生成するPLL回路は、CLV記録とCAV記録の両方に対応した広帯域のロックレンジを持つPLL回路とされる。
光ディスクに記録を行う場合、レーザーを照射し低反射部(マーク)を作るか、レーザーの照射を止めて高反射部(スペース)のまま留め置くかで1/0のデジタル信号を記録するが、実際にマークを作る場合、マークの長さの間ずっとレーザーを照射し続けるわけではない。ブックによると、チャンネルクロック長、すなわち記録用クロック長より短いパルスの断続的な照射によって一つのマークを作ることになる。この場合、ウォブルに同期したチャンネルクロックよりもさらに周期の短い周期のクロックが必要になる。このため、ウォブルに同期したチャンネルクロックを発生するPLL回路に含まれるVCOは、チャンネルクロックの整数倍のクロックを発生し、前記チャンネルクロックの整数倍のクロックを記録パルス生成用クロックとし、さらにこれを分周することによりチャンネルクロックを生成する。記録パルス生成用クロックは、チャンネルクロックに対して周波数が高いほど高精度のパルスを作ることが可能である。
これらのことから、一旦ウォブルに同期した高い周波数の記録パルス用クロックを生成し、これを分周することにより記録用チャンネルクロックが生成される。
以上のように、光ディスク装置には、記録用チャンネルクロックの数倍の周波数で発振するVCOを備えたPLL回路が用いられるものがある。近年、光ディスク装置の記録速度が年々上がってきており、DVDシステムでは標準記録速度の16倍という製品も登場している。DVDシステムで16倍速というと、記録用チャンネルクロックはおよそ420MHzであり、それより周波数の高い記録用パルス生成クロックは仮に2倍の周波数としても840MHzとなる。これらのクロックを生成するVCOは一般に半導体装置により構成され、その発振周波数には上限がある(図4参照)。また、何らかの要因でPLL回路のロックが外れて発振周波数が上がりすぎると、分周器等PLL回路の帰還に関する回路が誤動作を起こし正常な発振周波数に戻ってこない暴走状態に陥る可能性がある。このことを防止するために、VCOには上限周波数にリミッタを設ける場合もある。
光ディスクのアクセスタイムを短くする技術としては次のようなものが知られている。
まず、特許文献3が知られている。これは、アクセス時の待ち時間を減少させると同時に最大線速度の大幅な増加を防止するものである。線速度一定(CLV)でデータが記録されたCD−ROMを、そのアクセス位置が内径側から外径側に移動するに従って線速度が増加し且つ回転数が減少するように回転させた状態で、CD−ROMからデータを読み取る。読取ヘッドから出力される読取信号RSの速度は、CD−ROMの径方向の読取位置によって変化するが、クロック再生回路は読取信号RSに同期したクロック信号CKを再生する。そして、再生されたクロック信号CKに従って読取信号RSがEFM復調され、メモリに順次格納される。メモリに格納された復調信号は、所定のタイミングで読み出されて後段の再生処理に供される。
特許文献4も知られている。これは、線速度一定で記録された光ディスクを、スピンドルモータのトルク変動を抑えて短時間でシークでるようにするものである。等線速度で記録された光ディスクを回転駆動するスピンドルモータを、光ディスクリード時には再生クロック信号と基準クロック信号とを位相一致させることで等線速度回転状態にロックするとともに、光ディスクシーク時には加速信号又は減速信号により加減速する一方、該加速信号又は減速信号により基準クロック信号を周波数補償し、シーク目標トラックにおける可変ピッチ再生に供する。これにより、シーク中のスピンドルモータのトルク変動を抑制するとともに、アクセスタイムの短縮を図る。
特許文献5は、CLV(線速度一定)方式により駆動されるコンパクト・ディスク記録および再生装置において、アクセスタイムの短縮、消費電力や発熱量を低減させるものである。記録媒体の半径方向におけるピックアップの位置に応じて前記記録媒体の回転数を変化させる光ディスク装置において、現在位置と目標位置との関係に基づいて、複数種類の基準周波数信号から1つの基準周波数を選択する。回転数を変化させていたドライブにおいて、現在位置と目標位置の関係に基づいて回転モードを決定するので変速量が最小で済み、変速時間の短縮ひいてはアクセスタイムの短縮、および消費電力、発熱の低減が可能になる。
特許文献6は、光ディスク1の回転が整定しなくても記録可能にするものである。トラックに螺旋状の案内溝が形成され、該案内溝は所定の空間周波数を中心に、所定帯域幅で周波数変調されたFM信号でディスク径方向に蛇行している場合に、トラッキングエラー信号検出器、帯域通過フィルタ、比較器及び周波数逓倍回路により当該FM信号に位相同期して、その逓倍の周波数のFMクロックを出力する。そして当該FMクロックに同期して、変調器及びレーザー駆動回路を用いてデータを記録する。
特許文献7は、省電力・低振動で、かつ、高速アクセスが可能な、CLV方式の光ディスク装置を実現するものである。CLV方式の光ディスク装置において、通常は一定である目標線速度値を、状況に応じて所定値まで制御する。ランダムアクセスの場合、シーク直後の時点で、ディスクの回転数を測定して、この回転数に対応する、実際の線速度を暫定目標値に設定し、この暫定目標値を所望のアドレスに対応する、通常の基準値に達するまで、シーク方向が光ディスクの内周側であるか外周側であるかによって、漸増もしくは漸減する。
特許文献8は、ロックインタイムを短くすることなくアクセスタイムを短縮することが可能なディスクドライブ装置を提供するものである。信号検出手段によってディスクから読み取られた検出信号を基準信号として同期クロックを生成するPLL回路を備え、同期クロックに基づいてディスクの回転を所定状態に制御してディスク上の情報を再生するディスクドライブ装置において、シーク時において、信号検出手段がディスクの信号面部を通過する際に得られる検出信号に対して機能するようにPLL回路を構成する。
特許文献9は、円盤状情報記録媒体の情報信号の読み取り速度が大きく変化しても自動的に所望の動作点を確保し、情報信号の安定した再生動作を確保するディスク再生装置のクロック抽出装置を提供するものである。速度検出器で電圧制御発振器からの入力により情報信号の読み取り速度を検出し、その速度に応じたゲインをゲイン指令器で指定してチャージポンプの出力電流値を切り替えることによって、自動的にクロック抽出回路のループゲインが所望の動作点になるよう構成する。周波数比較器は光ピックアップからの情報信号と電圧制御発振器からの出力との周波数差を検出し差を少なくするようにチャージポンプを制御し、同様に位相比較器3は同じ入力の位相差をなくすようにチャージポンプを制御する。
特開平10−293926号公報 特開2001−319428公報 特許第2697596号 特許第2606670号 特開平8−221898号公報 特開平10−162366号公報 特開平11−110904号公報 特開2000−57685公報 特開2002−157841公報
図2、図3の光ディスク装置において、線速一定に記録する光ディスク上にウォブリングされたウォブル信号に同期してデータを記録するためには、前述の記録クロック生成回路7で安定してウォブル信号に同期した記録用クロック信号を発生させる必要がある。そのために、記録クロック生成回路7では、位相比較器14を用いてウォブル信号と分周した記録用クロック信号とを同期させる。ディスク1上のアドレスは、ウォブル信号に同期して位相変調、あるいはピットを形成することにより埋め込まれているため、ウォブルに同期した記録用クロックを用いて検出、復調される。
光ディスク1への記録パルスは、記録データのチャンネルクロックよりも高い周波数のクロックが使用される。記録用パルスはチャンネルクロックに対して高い周波数であるほど、高精度の記録パルスが生成できる。そのため、CLV記録では記録用クロックを発生するPLL回路のVCO17はその発振周波数の上限付近を使用するとよい。
ところが、CLV記録において光ディスク1の内周から外周へシークを行うと、線速が一時的に大きくなる。記録実行時に対応するVCO17の発振周波数をVCO17の発振可能周波数の上限で使用していると、線速が所定の周波数に低下するまでアドレスが読めないため、次のシークを行うことができない。結果として、アクセスタイムが増大するという不具合がある。
そこで、本発明の目的は、高精度の記録パルスを犠牲にすることなく、製造コストの上昇を伴うことなく、アクセスタイムを改善することである。
請求項1に記載の発明は、所定の周波数成分を有するウォブル信号で線速一定になるようにウォブリングされたデータ記録用トラックを有する光記録媒体にデータを記録する光記録装置において、発振器を備え、前記ウォブル信号に同期させ前記光記録媒体に記録する記録データに所定の変調処理を施すための同期信号である記録用クロック信号を生成するための記録パルス生成クロックを発生するPLL手段と、前記記録パルス生成クロック信号を分周して前記記録用クロック信号を生成する分周手段と、前記ウォブル信号に同期して前記光記録媒体に記録されたアドレス信号を前記記録用クロック信号で検出及び復調する検出・復調手段と、前記光記録媒体の外周へのシーク時には前記分周の比を変化させて、前記光記録媒体の内周へのシーク時より前記記録用クロック信号の周波数を下げると共に、前記分周手段の分周比を変化させた場合でも前記発振器の発振周波数が前記PLL手段のロックレンジ内で、前記ウォブル信号の周波数が所定の周波数より高速になっても同期したときの前記発振器の発振周波数の上限を超えないようにする分周比制御手段と、を備えていることを特徴とする光記録装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の光記録装置において、前記検出・復調手段は、前記光記録媒体に前記ウォブル信号に同期して位相変調して記録された前記アドレス信号を検出及び復調することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の光記録装置において、前記検出・復調手段は、前記光記録媒体に前記ウォブル信号に同期してピットにより設けられた前記アドレス信号を検出及び復調することを特徴とする。
本発明によれば、記録トラックにウォブリングされたウォブル信号に同期したアドレス信号が記録されている光記録媒体の高速、高精度の記録用クロック信号の生成に関して、光記録媒体を回転するスピンドルの整定を待たずにアドレス信号を読み取ることができるので、高精度の記録パルスを犠牲にすることなく、製造コストの上昇を伴うこともなく、アクセスタイムを改善することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、本実施形態の光ディスク装置の電気的な接続のブロック図である。
この光ディスク装置は、本発明の光記録装置を実施するもので、所定の周波数成分を有するウォブル信号で線速一定になるようにウォブリングされたデータ記録用トラックを有する光記録媒体である光ディスク1に対してデータの光記録や再生を行う。
スピンドルモータ2は光ディスク1を回転駆動し、光ピックアップ4は光ディスク1にレーザビームを照射してデータの光記録や再生を行う。モータードライバー3はスピンドルモータ2や、光ピックアップ4をシーク動作するモータを駆動する。スピンドル制御回路23はスピンドルモータ2を制御する。
アンプ5は、光ディスク1の反射光から光ピックアップ4で得られた信号(RF信号、ウォブル信号)を増幅する。データデコーダ10はRF信号をデコードして再生データを得る。
同期検出回路12とアドレスデコーダ9(検出・復調手段)は、それぞれウォブル信号に重畳された同期信号とアドレス信号を検出する。そして、データの記録を行う場合、データエンコーダ11は、記録用クロック信号(WCLK)に同期して記録データに所定の変調処理を施す。
パルス生成回路13は、変調された記録データに応じて光ピックアップ4が射出するレーザビーム強度をパルス変調する。LDドライバ6は、光ピックアップ4内の発光素子であるレーザーダイオード(LD)を駆動し、パルス変調された記録データを光ディスク1に照射する。この結果、データ記録用トラックのウォブル信号に同期してデータの記録が行なわれる。
シーク制御回路21は、光ピックアップ4のシーク動作を制御する。
マイクロコンピュータ22は、光ディスク装置全体を集中的に制御する。
記録クロック生成回路7はウォブル信号(WBL)に同期した記録用パルス生成クロック信号(SCLK)を発生させる。この記録用パルス生成クロックは分周器8(分周手段)(図3)で分周され、記録用クロック(WCLK)を発生する。
図3は、図1に示した記録クロック生成回路7の構成例を示すブロック図である。この記録クロック生成回路7は、いわゆるPLL(Phase Locked Loop)回路(PLL手段)で構成される。位相比較器14は、ウォブル信号(WBL)と記録用クロック信号(WCLK)を分周器18で所定比に分周した信号(分周クロック)との位相差を比較する。
位相比較器14からの出力は、チャージポンプ15によって電圧信号に変換された後、フィルタ16によって平滑化され、VCO(Voltage Controlled Oscillator)17に入力される。VCO17の出力クロック(SCLK)は、VCOの入力電圧によりその周波数が制御される。VCO17の出力クロックは分周器8により分周され記録用クロック信号(WCLK)になる。その結果、記録用クロック信号(WCLK)の位相は、ウォブル信号(WBL)に同期したものになる。
チャージポンプ15は電流変換を行い、VCO17の代わりにいわゆるICO(電流制御発振器)を用いることもできる。
スピンドル制御回路23は、回転する光ディスク1に線速一定でウォブリングされたウォブル信号(WBL)の周波数が一定になるように、モータードライバー3を制御する。その結果、光ディスク1は線速が一定になるよう、CLV制御される。CLV制御では、記録動作中は、図5に示すように光ディスク1のディスク半径位置に応じてディスク回転数が次第に変化するよう制御される。つまり、光ディスク1の内周側41の半径位置に比べて、外周側42の半径位置は、ディスク回転数が小さくなる。一方で、CLVでの記録中は線速が一定なので、VCO17の周波数は一定の周波数に保たれる。
ところで、DVD+RWやDVD−RWの規格に代表される光ディスクは、ウォブル信号に同期した記録用クロック信号(WCLK)を発生させるために、図3に示すようなPLL(Phase Lock Loop)回路を使用する。実際の書込みパルスは、ディスク1上に形成されるピットの形状の制御を行うために、記録用クロック信号(WCLK)よりも細かいパルスを連続して照射する。そのために、記録用クロック信号のN倍の周波数の記録パルス生成クロック、通称ストラテジクロック(SCLK)をPLL回路で生成し、これを1/N分周器8で1/N分周した信号をWCLKとして使用する。ここで、PLL回路に含まれるVCO17はSCLKを発生させるために、記録用クロック信号(WCLK)のN倍の周波数で発振させる必要がある。近年の製品のDVDの書込み速度は標準速の16倍でチャンネルクロックは約420MHzである。ストラテジクロックSCLKはN=2としても840MHzになる。高品質の書込みのためには、この分周比Nは大きいほど細かいパルス幅制御ができるため望ましい。
しかし、このVCO17は一般に半導体製造プロセスにより製造されるために、発振周波数に上限があり、図4に示すような周波数特性をしめす。書込みチャンネルクロックは、書込み線速により決まってくるため、分周比Nを大きくするためには、図4に示すようにVCOの発振周波数の上限近くを使用することになる。
次に、VCO17の発振周波数の上限近くを使用している光ディスク用データ記録用クロック信号発生装置で、内周位置から外周位置へのシークを行う場合を考える。
図6に光ディスク1のディスク回転数の時間変化を示す。DVDのような内周から外周へ向かってトラックが刻まれているディスクでは、線速一定で記録しているときは、A地点からB地点へ向かって、ディスクの回転数が徐々に小さくなる。B地点で外周へ向かってシークした場合、一回目に着地した地点Cでの回転数はB地点とほとんど同じである。回転数がシーク前の内周側の線速に応じたものになっているため、より外周のC地点での線速は所定の線速よりも速く、スピンドル制御回路23はC地点での線速に応じた回転数Dまで減速する。その後、D地点から外周に向かって徐々に減速しながらE地点に至る。
図6は時系列でディスク回転数の変化を示したが、図7はディスク半径位置でディスク回転数の変化を示したものである。A地点からB地点へは線速に応じた回転数の変化で、B地点からC地点へはシークを示す。C地点では線速が速すぎるのが判る。
さらに図8はこの時の線速の変化を示す。シーク直後はBからCへ線速が一時的に大きくなり、スピンドルが整定するとDからEの線速に落ち着くのがわかる。
図9は前述のシークの際のVCO17の周波数の変化を示す。シーク前の周波数がVCO17の発振周波数の上限に対して十分余裕がある場合は、シーク前後で線速の変化、すなわち図8のA−B−C−D−Eに応じて、VCO17の周波数も追従することが可能である(図9のA−B−C−D−E)。一方で、図9のA’のように線速に応じたVCO17の周波数が上限に近い状態から外周へシークした場合は、線速に応じてA’−B’−C’−D’−E’のようには変化せず、VCO17の周波数は上限以上には上がらず、A’−B’−C”−D’−E’のように変化する。このC”の時点では線速とVCO17の周波数の同期が取れていないためにアドレスが読めない。
この線速とVCO17の周波数の同期が取れていない場合にアドレスが読めない理由を次に示す。
図11はDVD+RWのようにアドレスがウォブル信号に位相変調されて埋め込まれている場合の位相変調部の信号波形を示す。ウォブルに同期したクロックでアドレス読み取る装置の場合、図9のC”ように、ウォブル、すなわち線速とVCO発振の間の同期が取れていない場合にはアドレスを読むことができない。アドレスが読めるようになるのは、スピンドルが減速して線速と同期したVCO17の周波数に一致する、C’−D’のラインとC”―D’のラインが交わる点である。
光ディスク装置のシークの場合で特に半径位置を大きく移動する時、高速で光ピックアップを移動させるために、着地点が正確でないことが多い。このため、大きな半径位置を移動するシークは粗シークと呼ばれる。対して、小さな半径位置の移動は比較的着地点の精度が良いため精シークと呼ぶ。実際に半径位置を大きく移動する必要がある時は、粗シークで大きく移動した後(図13のa)、着地点のアドレスを読んで目標位置との誤差を計算し、精シークを何度か繰り返し(図13のb、c)、目標半径位置に達する。
このとき、粗シークの着地点で直ちに線速とVCO17の周波数の同期が取れるとアドレスを読むことができ精シークに移ることができる。
一方で、粗シークの着地点でVCO17の周波数の上限のために線速との同期が取れないスピンドルが減速するまでアドレスを読むことができず、精シークに移るまでに時間がかかってしまう。その結果、シークのアクセスタイムは、粗シーク直後にアドレスが読めない場合は、アドレスの読める場合に比べて大きくなってしまう。図14にそれぞれの場合のアクセスタイムの内訳を示す。一般に、PLL回路の引き込み時間はスピンドルの整定時間に比べて十分短い。
以上の事由により、光ディスク1上に線速に同期してアドレスが埋め込まれている光ディスク装置でVCO17の周波数の上限で書込みを行う高精度で高速書込みのシステムでは、光ディスクの外周におけるシークでのアクセスタイムが大きくなってしまう欠点がある。
そこで、図1に示す本実施形態の光ディスク装置は、次のような特徴を備えている。まず、光ディスク1の外周へ向けてシークを行う場合には、CPU22からシーク制御回路21にシーク命令を出す。このとき、シーク制御回路21は、一旦分周器8の分周比を変化させ、光ディスク1の内周へ向けてシークを行う場合に比べ、線速に同期した状態の記録用クロック信号(WCLK)の周波数を下げる(分周比制御手段)。分周器18の分周比の変化の度合いは、分周比を変化させた場合でもVCO17のロックレンジ以内であること、シークした場合のVCO17の周波数の変化がVCO発振周波数の上限を越えないことを条件に決定する。
その後、外周へのシークを行った場合は、VCOは発振周波数の上限に達することなく、速やかに線速にロックができ、アドレスを読むことができる。結果として、アクセスタイムを短くすることが可能となる。図10は、この場合のシーク時のVCO17の周波数の変化を示したものである。なお、分周器8の分周比を変化させるとき、SCLKの周波数を落とすことになるが、シーク時は実際に書込みを行わないので書込み精度は問題にならない。
なお、図1は、光ディスク1にはウォブル信号に同期してアドレス信号が位相変調して記録されている例であるが、光ディスク1にはウォブル信号に同期してピットによりアドレス信号が設けられているときは、図15の例のように、ウォブル信号からプリピット検出回路31によりプリピットを検出し、動機検出回路32、アドレスデコーダ39でアドレス信号を検出、復調すればよい。
本発明の一実施形態である光ディスク装置の電気的な接続のブロック図である。 光ディスク装置の一構成例の電気的な接続のブロック図である。 記録クロック生成回路の回路図である。 VCOの特性を示す説明図である。 ディスク半径位置とディスク回転数の関係を示すグラフ図である。 従来の光ディスクの外周へシークした時のディスク回転数の時間による変化を示す図である。 従来の光ディスクの外周へシークした時のディスク回転数の半径位置による変化を示す図である。 従来の光ディスクの外周へシークした時の線速の時間による変化を示す図である。 従来の光ディスクの外周へシークした時のVCO周波数の時間による変化を示す図である。 本実施形態で光ディスクの外周へシークした時のVCO周波数の時間による変化を示す図である。 ウォブル信号に位相変調により埋め込まれたアドレスの信号波形の例を示す波形図である。 ウォブル信号にプリピットにより埋め込まれたアドレスの信号波形の例を示す波形図である。 外周へシークする時の光ピックアップの動きの説明図である。 従来と本実施形態のアクセスタイムの比較の説明図である。 本発明の一実施形態である光ディスク装置の他の構成例の電気的な接続のブロック図である。
符号の説明
1 光記録媒体、7 PLL手段、8 分周手段、9、12、32、39 検出・復調手段

Claims (3)

  1. 所定の周波数成分を有するウォブル信号で線速一定になるようにウォブリングされたデータ記録用トラックを有する光記録媒体にデータを記録する光記録装置において、
    発振器を備え、前記ウォブル信号に同期させ前記光記録媒体に記録する記録データに所定の変調処理を施すための同期信号である記録用クロック信号を生成するための記録パルス生成クロックを発生するPLL手段と、
    前記記録パルス生成クロック信号を分周して前記記録用クロック信号を生成する分周手段と、
    前記ウォブル信号に同期して前記光記録媒体に記録されたアドレス信号を前記記録用クロック信号で検出及び復調する検出・復調手段と、
    前記光記録媒体の外周へのシーク時には前記分周の比を変化させて、前記光記録媒体の内周へのシーク時より前記記録用クロック信号の周波数を下げると共に、前記分周手段の分周比を変化させた場合でも前記発振器の発振周波数が前記PLL手段のロックレンジ内で、前記ウォブル信号の周波数が所定の周波数より高速になっても同期したときの前記発振器の発振周波数の上限を超えないようにする分周比制御手段と、
    を備えていることを特徴とする光記録装置。
  2. 前記検出・復調手段は、前記光記録媒体に前記ウォブル信号に同期して位相変調して記録された前記アドレス信号を検出及び復調することを特徴とする請求項1に記載の光記録装置。
  3. 前記検出・復調手段は、前記光記録媒体に前記ウォブル信号に同期してピットにより設けられた前記アドレス信号を検出及び復調することを特徴とする請求項1に記載の光記録装置。
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