JP3536855B2 - ディスク状記録媒体及び記録再生装置 - Google Patents

ディスク状記録媒体及び記録再生装置

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JP3536855B2
JP3536855B2 JP2003207018A JP2003207018A JP3536855B2 JP 3536855 B2 JP3536855 B2 JP 3536855B2 JP 2003207018 A JP2003207018 A JP 2003207018A JP 2003207018 A JP2003207018 A JP 2003207018A JP 3536855 B2 JP3536855 B2 JP 3536855B2
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武志 前田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディスク状記録媒体を
有する記録再生装置に係り、特に、大容量のディスクフ
ァイル装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ディスク等に対する情報の記録再生に
は、ディスクを一定角速度で回転させて記録・再生を行
なうCAV(Constant Angular Velocity)方式と、ディ
スクを一定線速度で回転させて記録再生を行なうCLV
(Constant Linear Velocity)方式とがある。
【0003】前者は、記録・再生が安定に行なえる反
面、記録密度が低いこと、および、内周、外周の信号の
品質に差がでること、といった問題がある。一方、後者
は、記録密度を上げることができる反面、アクセスに際
し、ディスクの回転速度を変えるためアクセス速度が遅
いという問題がある。
【0004】従来、このような問題を解決するものとし
て、例えば、特開昭61-131236号公報に記載されるもの
が提案されている。同公報に記載される方式は、一定角
速度で回転している記録媒体上のトラックの線速度に応
じ、記録クロック周波数を切り換え、内外周の記録ピッ
ト長あるいは記録ドメイン長を全記録領域で一定とする
ことになっている。
【0005】なお、内外周で記録クロック周波数を切り
換える装置として、他に関連するものには、例えば、特
開昭60-177404号、同60-117448号公報等が挙げられる。
これら2つの公報に記載されている方式は、記録位置が
外周へ行くに従って複数本トラック毎に記録再生クロッ
ク周波数を大きくし、記録容量を増大するものである。
【0006】このように、一定角速度で回転するディス
ク状記録媒体を使用する記録再生装置では、内周部の記
録再生クロック周波数に対して、外周部のトラックにお
ける記録再生周波数をその記録位置の線速度に応じて高
くすることによって、記録領域の内外周で記録ピット長
あるいは記録ドメイン長を等しくすることができる。こ
れによって、ディスクに記録される記録容量を大きくで
きることが期待できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
技術は、ディスク状媒体上に記録されるピット長または
記録ドメイン長と、その記録方式との関係について、何
ら触れていない。また、同様に、ディスクの内周から外
周にかけて、ピット長やドメイン長がいかに推移するか
についても、言及されていない。
【0008】しかし、これらは、情報の安定な再生を行
なうには、留意すべき重要なポイントであることが、本
発明者等の研究により明らかとなった。特に、記録時に
生成されるピットまたは記録ドメインの前縁および後縁
に情報を持たせて、情報の記録を行なう、いわゆるピッ
トエッジ記録方式においては、ピット長やドメイン長の
変化によりエッジ検出位置の変動量が増大し、検出情報
を悪化することが明らかとなった。以下、この点につい
て述べる。
【0009】まず、クロックについて検討する。クロッ
クは、回路的なゆらぎを持つ。そこで、仮に、そのゆら
ぎ量が周波数によらずほぼ一定であるとすると、周波数
が高くなるに従ってクロック幅に占めるその変動量は大
きくなることになる。
【0010】次に、ピットの形成と線速度との関係につ
いて検討する。本発明者等の実験によれば、記録媒体の
特性として、線速度によって、ピットの形成時の昇温、
降温勾配は異なり、線速度が大きくなるに従って、読み
出し弁別窓幅に占める記録ピットのエッジ検出位置の変
動量が増大する結果を得た。すなわち、第9図に示すよ
うに、記録領域の内外周で同一記録ピット長となるよう
に、記録クロック周波数を変化させた場合、弁別窓幅W
に占めるその変動量ΔΦとの割合は、内周から外周へか
けて増大する傾向にある。
【0011】このように、同一ピット長で記録した場
合、外周の再生時には、読み出しマージンが内周に比べ
て厳しく、安定した再生が行えないという問題点があ
る。
【0012】本発明の目的は、上記問題点を解決し、内
外周のすべての記録位置において安定な信号品質が保障
されて安定な再生ができ、高信頼度でかつ大容量の情報
記録再生方式を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、一定角速度で回転しているディスク状媒
体の記録位置に応じて、記録信号切換え位置における同
一記録情報を持つ記録ピット長あるいは記録ドメイン長
を内周から外周にかけて長くなるように記録クロック周
波数を変化させたものである。また、再生信号の高信頼
性を外周部で保つために再生弁別窓のクロック周波数を
変化させたものである。さらに、より回路構成を簡単に
するために複数本トラックからなるゾーン毎に記録再生
クロックを切り変えるものである。
【0014】すなわち、本発明によれば、ディスク状記
録媒体の記録領域を、半径方向に順次隣接する複数のゾ
ーンに区画し、各ゾーンごとに、記録再生用のクロック
を割り当て、各ゾーンごとに割り当てられたクロックに
よりデータの記録/再生を行なう記録/再生方式が提供
される。
【0015】また、本発明によれば、ディスク状記録媒
体の記録領域に対する記録位置が内周から外周に変化す
るに従って、1トラックの記録容量が大きくなり、か
つ、データの記録に用いられるピットまたは記録ドメイ
ンの周方向長さが徐々に長くなるように、記録再生用の
クロック周波数を変化させて、データの記録/再生を行
なう記録/再生方式が提供される。
【0016】さらに、本発明によれば、ディスク状記録
媒体を一定角速度で回転させて、記録領域にデータの記
録および/または再生を行なう記録/再生装置であっ
て、記録媒体の半径方向の位置に応じて、記録領域を複
数のゾーンを設定し、記録再生用のクロックを各ゾーン
ごとに設定するよう制御するクロック制御系を備え、か
つ、各ゾーンごとに割り当てられたクロックによりデー
タの記録を行なう情報記録系、および/または、各ゾー
ンごとに割り当てられたクロックによりデータの再生を
行なう情報再生系とを備える記録/再生装置が提供され
る。
【0017】また、本発明によれば、記録領域が、半径
方向に順次隣接する複数のゾーンに区画され、各ゾーン
において同一順位にあるトラックについて、データの記
録に用いられるピットまたは記録ドメインの周方向長さ
が、外周ゾーンにいくに従って長くなるように記録され
るディスク状記録媒体が提供される。
【作用】本発明は、ディスク状記録媒体を一定角速度で
回転させ、ディスク状記録媒体の記録領域に対する記録
位置が内周から外周に変化するに従って、1トラックの
記録容量が大きくなるように、記録再生用のクロック周
波数を変化させて、データの記録/再生を行なう。これ
により、一定角速度であっても、ディスクに記録される
記録容量を大きくすることができる。
【0018】また、この際、データの記録に用いられる
ピットまたは記録ドメインの周方向長さが徐々に長くな
るように、記録再生用のクロック周波数を設定する。す
なわち、ディスク状記録媒体に記録されるピットまたは
ドメインのエッジにより生じる信号を、弁別窓を設定し
て検出し、データの再生を行なう場合に、弁別窓幅Wに
おける上記検出信号の出現位置の変動量ΔΦの比(ΔΦ
/W)を、記録媒体の内外周において、ほぼ一定の範囲
に抑えるように、記録再生用のクロック周波数を変化さ
せる。これによって、弁別窓幅Wは、外周の方が大きく
なり、外周部でも読み出しマージンが十分となって、読
み出しの誤りが少なくなる。従って、内外周のすべての
記録位置において安定な信号品質が保障されて、安定な
信頼度の高い再生ができる。
【0019】また、本発明は、ディスク状記録媒体の記
録領域を、半径方向に順次隣接する複数のゾーンに区画
し、各ゾーンごとに、記録再生用のクロックを割り当
て、各ゾーンごとに割り当てられたクロックによりデー
タの記録/再生を行なう。そのため、クロックの制御
が、簡単な回路構成で、容易に行なえる。
【0020】この場合、各ゾーンごとの記録再生用のク
ロックは、1トラックの記録容量が外周ゾーンにいくに
従って大きくなるように、周波数を変えて割り当てれば
よい。また、各ゾーンにおいて同一順位にあるトラック
について、データの記録に用いられるピットまたは記録
ドメインの周方向長さが、外周ゾーンにいくに従って徐
々に長くなるように、周波数を変化させて設定すればよ
い。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0022】第1図は本発明を適用した光ディスク装置
の一実施例の概略図を示している。
【0023】同図に示す光ディスク装置は、記録領域2
を有する光ディスク媒体1と、この光ディスク媒体1を
回転駆動するスピンドルモータ3と、光ディスク媒体1
に対して情報の読み書きを行なう光ヘッド4と、システ
ム全体を制御する主制御回路6と、この主制御回路6の
制御の下に機能する、光ヘッド4に対する位置付け制御
系、情報記録系、情報再生系およびクロック制御系とを
備えて構成される。
【0024】光学ヘッド4に対する位置付け制御系は、
光学ヘッド4を目的の位置に位置付ける位置付け機構1
9と、該位置付け機構19に対する位置付け制御を行な
う位置付け制御回路18と、光ヘッド4のアクセス位置
を検出する手段として機能するスケール検出器20とを
備えている。
【0025】情報記録系は、書き込むべきデータ21
を、例えば、2−7変調符号等のラン長制限符号列のコ
ード22に変調する変調回路9と、変調されたコード2
2をさらにNRZ(Non Return to Zero)コード23に変
換するNRZ符号器10と、NRZコード23について
書き込みパルス幅を、補正を含めて設定して記録コード
24を設定するパルス幅設定器12と、記録コード24
に基づいて、レーザ素子(第1図では図示せず)を駆動
してレーザ光を光ヘッド4に送るレーザドライバ14と
を備えて構成される。
【0026】情報再生系は、光ヘッド4内の図示しない
光検出器により検出された再生信号27を2値化して再
生コード29を得る2値化回路15と、再生コード29
の同期をとり、同期化コード36および弁別クロック3
7を出力するPLL回路35と、同期化コード36から
再生データのコード30を合成する再生データ合成回路
16と、コード30からデータ31を復調する復調回路
17とを備えて構成される。
【0027】クロック制御系は、基本クロックを生成す
る基本クロック発振器7と、設定されたクロック情報に
基づいて、上記基本クロックから目的の記録再生用クロ
ックを生成するシンセサイザ8と、アクセス位置に対応
して、1または2以上のトラックごとに割り当てられた
記録再生用クロックを指定するクロック情報34を上記
シンセサイザ8に対して出力するクロック情報生成手段
とを備えて構成される。クロック情報生成手段は、主制
御回路6の一機能として構成される。
【0028】上記光ディスク媒体1は、第2図に示され
るように、半径方向に順次隣接する複数のゾーン2a〜
2fに区画された記録領域2を有する。この各ゾーン2
a〜2f内には、複数のトラックが設けられ、ここにお
いて情報の記録再生が行われる。また、この光ディスク
媒体1は、記録領域2内において、各ゾーン2a〜2f
の境界に、数トラック毎に記録再生クロック周波数切り
換え位置41を持ち、上記位置41において、セクタ4
2の数が、その内周側のトラックに含まれるセクタ42
の数より1つだけ増すようになっている。
【0029】そして、本実施例の光ディスク媒体1は、
後述するように、各ゾーン2a〜2fにおいて同一順位
にあるトラックについて、データの記録に用いられるピ
ットまたは記録ドメインの周方向長さが、外周ゾーンに
いくに従って長くなるように記録される。
【0030】なお、本実施例では、追記形の光ディスク
を用いる例を示す。
【0031】主制御回路6は、例えば、図示していない
が、中央処理装置(CPU)、CPUのプログラムを格
納するROM、各種データを格納するRAM等を有して
構成される。この主制御回路6は、上記のように、クロ
ック制御系のクロック情報生成手段としての機能を有す
る。このため、主制御回路6は、後述する第10図や、
第15図に示すような変換テーブルをROMまたはRA
Mに記憶保持し、ホストコンピュータ5からの情報に基
づいて、CPUが、対応するクロック情報34を取り出
せるように構成される。
【0032】シンセサイザ8は、例えば、第12図に示
すように、基本クロック発振器7からの基本クロック6
1を分周してリファレンスクロック64を出力する固定
分周器62と、シンセサイザ8の出力である記録再生ク
ロック32を、主制御回路6からのクロック情報34に
よりセットされる分周数に応じて分周する可変分周器6
3と、この可変分周器63の出力する可変分周クロック
65の周波数と上記リファレンスクロック64とを比較
して誤差を検出し、両者を一致させるように出力信号6
7を制御する位相比較器66と、ローパスフィルタ68
と、上記出力信号67の電圧に応じた 周波数で発振す
るVCO(Voltage Controlled Oscillator)回路69と
を備えて構成される。
【0033】VCO回路69の出力は、記録再生クロッ
ク32として出力されると共に、上述したように可変分
周器63にフィードバックされる。
【0034】上記変調回路9およびNRZ符号器10
は、通常用いられている回路構成のものでよい。
【0035】パルス幅設定器12は、入力信号が一定の
遅延時間を持って複数の出力タップから出力される遅延
素子71と、この遅延素子71の出力タップからの出力
を記録補正器11の補正指令に従って選択するセレクタ
72と、このセレクタ72の出力と上記遅延素子71に
入力されるNRZコード23との論理積をとるアンド回
路73とを有している。
【0036】レーザドライバ14は、記録コード24の
値によって切り替るカレントスイッチ構成となってお
り、これによって、半導体レーザ77をオンオフ駆動す
る。
【0037】パワー設定器13は、上記半導体レーザ7
7に直列に接続されて、その駆動電流を設定するトラン
ジスタ75と、該トランジスタ75と直列に接続される
抵抗76と、記録補正器11からの指令値をディジタル
/アナログ変換して、上記トランジスタ75のベース電
位を設定するD/A変換器74とを有している。
【0038】記録補正器11は、例えば、ROM等を有
して構成される。このROMには、セレクタ72による
パルス幅補正量の選択指令およびD/A変換器74への
入力ビットの指令値が、制御情報33をアドレスとし
て、格納される。
【0039】また、2値化回路15、PLL回路35、
再生データ合成回路16等は、各々公知の回路構成のも
のを用いることができる。なお、この種の回路について
は、例えば、特開昭63-53722号公報等に記載されてい
る。
【0040】次に、本発明の情報記録/再生方式の実施
例について、上記第1図に示す光ディスク装置を用いる
場合を例として、説明する。
【0041】まず、記録・再生の動作を説明するにあた
り、本発明において採用する記録方式であるピットエッ
ジ記録方式の原理について説明する。
【0042】第4図は、データを変調してコードに変換
し、ディスクに記録する場合の信号の変化の過程と、デ
ィスク上に形成されるピットとを示した波形図である。
第5図は、ディスク上に記録されたピットから情報を再
生し、元のデータに復調するまでを示した波形図であ
る。
【0043】第1図において、光ディスク媒体1は、ス
ピンドルモータ3によって一定角速度で回転される。こ
の状態で、データの読み書きが行なわれる。
【0044】第1図において、記録するデータ21は、
変調回路9によってコード22に変調される。このコー
ド化は、どのような変調方式でもよく、本実施例では、
第4図に示すように、2−7変調の場合を示す。コード
22は、NRZコード23に、NRZ符号器10により
変換される。
【0045】ところで、このNRZコード23を光ディ
スク媒体1上に記録したとすると、一般に、照射記録幅
より長いピットが形成されてしまう。これは、レーザド
ライバ14内の半導体レーザ77から発光されるレーザ
光の熱が記録膜内を伝播し、記録パルス光を照射してい
ない部分においても、記録膜の融点を越える状態が起こ
るためである。また、記録膜の融点と照射光パワーとの
相対関係によって、これとは逆に、NRZコード23よ
りも短かくなる場合もある。
【0046】従って、形成される記録ピット26の長さ
をNRZコード23の長さに対応させるには、予めパル
ス幅を補正(図示した場合は短く補正)した記録コード
24を用いる。また、記録する光ディスク媒体の線速に
応じて記録光パルス25のパワーの補正を行う。記録光
パルス幅および記録光パワーの設定は、それぞれの設定
器12,13を用いて、記録補正器11からの制御によ
り行われる。 これを受けて、レーザドライバ14は、
半導体レーザ77を駆動して、記録ピット26の形成を
行う。すなわち、この形成されたピットの前エッジ、後
エッジは、2−7コードの“1”に対応し、データが光
ディスク媒体1上へ記録されることになる。
【0047】次に、第5図を用いて、記録ピット26か
らデータ31を復調する場合について説明する。
【0048】レーザ光を照射したときの光ディスク媒体
1からの反射光は、記録ピット26の有無によって光量
が変化し、アナログ信号である再生信号27を得る。2
値化回路15により、この再生信号27を、あるスライ
スレベル28を使って2値化し、再生コード29を得る
ことができる。
【0049】また、別の方法として、再生信号27を2
階微分し、そのゼロクロス点を検出し、2値化の再生コ
ード29を得ることも可能である。
【0050】この再生コード29の立ち上がり、立ち下
がりエッジから、それぞれに対応するパルスを作り、両
者からコード30を得る。これを変調回路9と逆の動作
を行う復調回路17に入力することによって、データ3
1を再現することができる。
【0051】なお、第5図では、第4図と対応させるた
めに、記録再生クロック32を記載しているが、実際に
は、再生コード29からコード30を再生する際に、P
LL回路35で、再生コード29に同期した弁別クロッ
ク37を生成する(第1図参照)。
【0052】ここで、本実施例の光ディスク媒体1に形
成されるピットの長さについて検討する。
【0053】2−7変調方式を用いた場合、記録ピット
長は、6種類の長さのものが存在するが、ここでは、最
短ピットの長さを求めてみる。
【0054】上記光ディスク媒体1のセクタ42の総ビ
ット数をZとし、トラックピッチをdμm、記録クロッ
クを切り換えるトラック本数をN、最内周トラック半径
をRμm、最内周トラック内に含まれるセクタ数をnと
すると、最内周トラックにおける最短ピット長loは、
次式で示される。
【0055】 これにより、i番目の記録再生クロック切り換え位置に
おける最短ピット長liは、次のようになる。
【0056】 この最短ピット長が、記録再生クロック周波数を切り換
える位置において、内周よりも外周の方が大きくなる条
件は、次式のようになる。
【0057】N・d・n−R>0 例えば、トラックピッチd=1.5μmで、フォーマットさ
れた光ディスク媒体1において、N=1024、n=5
1、R=70mmとすると、クロック切り換え位置におけ
る同一記録情報を持つピット長は、外周へ行くに従って
単調増加することが可能となる。
【0058】このとき、トラックピッチd、最内周トラ
ック半径R、最内周トラック内に含まれるセクタ42の
数nを一定とすると、記録クロックを切り換えるトラッ
ク本数Nを変化させるだけで、記録ピット長の増加傾向
を制御することができる。記録再生クロック32を切り
換える位置41における最短ピット長の推移のようすを
第6図に示す。
【0059】これに反して、仮に、特開昭61-131236号
公報記載のように、最短ピット長が内外周いずれの記録
領域においても一定であるとすると、外周部での読み出
しマージンが内周部よりも厳しくなる。この現象は、本
発明の起点となるものであり、以下これを説明する。
【0060】光ディスク媒体1は、一定角速度で回転し
ているため、記録領域の内外周で線速度が異なる。この
ため、記録レーザ光を照射した時のピット形成に作用す
る膜面の到達温度カーブが、第7図に示すように、線速
の大小によって異なる。また、記録レーザ光を照射する
際、記録膜の不均一や線速度のゆらぎ等の原因によっ
て、膜面の到達温度カーブが、第7図の点線のように変
動することがある。上記変動の結果、ピットの形成位置
がゆらぐことになり、到達温度カーブがゆるやかな勾配
を持つ、線速度が大きい方、すなわち、外周部の方がピ
ット形成位置の変動量ΔΦが大きいことになる。同様の
ことが、形成ピットの後縁にもいえる。
【0061】ここで、本実施例と比較するため、前述し
た従来技術によるピット形成方法により形成されるピッ
トのピット長について検討する。
【0062】従来技術は、第8図に示すように、記録位
置の線速度に比例して記録再生クロック32の周波数を
変えて、全記録領域に渡り線密度が一定になるように記
録ピット26を形成する。なお、第8図では、クロック
周波数f0の内周部と、内周部の2倍の線速を持つ外周
部(クロック周波数2f0)とにおける波形を示してい
る。
【0063】第8図に示すように、この従来技術では、
内周部より外周部の方が記録ピット長に対するそのピッ
ト長の変動量ΔΦが大きいため、結局、弁別クロック3
6の弁別窓幅Wに占める検出信号位置の変動量の割合Δ
Φ/Wが大きくなる。光ディスク媒体1の内周部から外
周部にかけて同一のピット長で記録した時の弁別窓幅に
占める検出信号位置の変動量の割合ΔΦ/Wの推移を、
第9図に示す。 第9図に示されるように、記録位置が
外周部へ行く程ΔΦ/Wが大きくなり、外周部での再生
誤りが増える可能性がある。
【0064】本実施例によれば、この問題が解決され
る。そこで、この作用も含めて、次に、第1図により、
情報データの記録再生動作について説明する。
【0065】まず、データの記録について説明する。
【0066】主制御回路6は、ホストコンピュータ5か
ら書き込みデータと書き込み開始位置情報を受け取る。
主制御回路6は、書き込み開始位置情報を、内蔵するメ
モリ(図示せず)に記憶されている変換テーブルに従っ
て、アクセスするトラック番号46、セクタ番号47に
変換する。位置付け制御回路18は、主制御回路6から
伝えられたトラック番号46に、光ヘッド4の光スポッ
トが位置付くように位置付け機構19を制御する。
【0067】光ヘッド4を目的のトラックに位置付ける
方法としては、例えば、セクタ42内に予め作成されて
いるID部の情報を用いるか、外部スケールを設けてお
き、スケール検出器20で位置付け位置を読み取る方法
を用いる。
【0068】また、主制御回路6では、変換されたトラ
ック番号46から、第10図に示される変換テーブルに
よって、クロック情報34を得て、これをシンセサイザ
8に送る。
【0069】シンセサイザ8では、クロック情報34か
ら、それに対応する記録再生クロック32を発生する。
第10図において、記録再生クロック32の切り換え
位置41を1024トラック毎にしたのは、クロック切
り換え位置41において、同一情報を持ったピット長が
外周へ行く程長くなり、弁別窓幅に占める検出信号位置
の変動量の割合(ΔΦ/W)も、ピット長を一定とした
ときよりも小さくなるためである。もちろん、これに限
定されず、この条件を満すならば、他のトラック本数で
もよい。
【0070】シンセサイザ8は、基本クロック発振器7
で発生した基本クロック61を固定分周器62で分周
し、リファレンスクロック64を発生する。さらに、上
記クロック情報34で可変分周器63の分周数をセット
する。この出力である可変分周クロック65の周波数と
リファレンスクロック64の周波数とが同値となるよう
に、位相比較器66は、出力信号67の周波数を制御す
る。出力信号67は、ローパスフィルタ68を通り、V
CO回路69で記録再生クロック32となる。
【0071】また、記録再生クロック32を可変分周器
63に入力することで、記録再生クロック32の周波数
を一定に保つようにする。この結果、記録再生クロック
32は、該当記録位置に応じたものになる。
【0072】変調回路9は、主制御回路6から受け取っ
た書き込みデータ21を2−7コードなどのコードデー
タ22に変調する。NRZ符号器10は、シンセサイザ
8で発生した記録再生クロック32に載せて、コード2
2をNRZコード23に変換する。
【0073】前述したように該NRZコード23でレー
ザ光を照射し、記録したとすると、光ディスク媒体の熱
拡散特性により、NRZコード23よりも長いあるいは
短かい記録ピット長が形成されてしまう。この特性は、
線速度により変化するので、最適値に補正することが必
要である。また、NRZコード23のコード長に記録ピ
ット長を合致させるために、併せてレーザの記録パワー
を制御するレーザ電流も最適化する必要がある。
【0074】そのため、NRZコード23について、パ
ルス幅設定器12において、パルス幅を補正を含めて設
定し、記録コード24が生成される。これについて、さ
らに詳細に説明する。
【0075】変換されたNRZコード23は、パルス幅
設定器12の遅延素子71に入力される。この遅延素子
71では、一定の遅延時間を伴った信号が複数の出力タ
ップに出力される。なお、遅延素子として、ゲート遅延
を用いる方法もある。
【0076】遅延素子71からの出力は、セレクタ72
に入力され、いずれかの出力が記録補正器11によって
選択され、ANDゲート73に入力される。ANDゲー
ト73の他方には、遅延されていない信号が入力されて
いるため、遅延量だけ短かくなったパルスが生成される
ことになる。このパルスは、第1図、第4図の記録コー
ド24に対応し、レーザドライバ14へ入力される。
【0077】上記方法では、短かく補正する場合である
が、逆に、長く補正する場合は、ANDゲート73をO
Rゲートを変えるだけでよい。また、両者を併用するこ
ともできる。
【0078】一方、記録光パワーの制御は、レーザドラ
イバ14内の電流源の値を変えることで行う。該レーザ
ドライバ14は、カレントスイッチの構成を採ってお
り、電流値を決定するトランジスタ75のベース電位を
D/A変換器74により変化させることにより、半導体
レーザ77がオン状態になったときの発光パワーを変え
ることができる。例えば、D/A変換器74によってト
ランジスタ75のベース電位を高くすれば、エミッタ電
位が上昇し、抵抗76を流れる電流が増加する。従っ
て、半導体レーザ77の駆動電流も増加し、発光パワー
が大きくなる。
【0079】記録補正器11は、制御情報33によっ
て、パルス幅およびパワーの設定を行う。すなわち、ク
ロック情報34(またはトラック番号)等の制御情報3
3を、内蔵するROMのアドレスとして入力とすると、
出力として、対応する補正データが出力される。このデ
ータを用いて、セレクタ72によるパルス幅補正量の選
択およびD/A変換器74への入力ビットを指定するこ
とができる。
【0080】また、クロック情報34、トラック番号の
代りに、外部のスケール検出器20からの値を用いる方
法、あるいは、ディスクの基準半径(例えば最内周)か
ら現在までに横切ったトラック本数を用いて、位置を認
識し、同様の制御を行うこともできる。
【0081】上記方法によって、第4図に示すように、
記録光パルス25は、記録位置における最適値に補正さ
れ、NRZコード23と同じ長さの記録ピット26をデ
ィスク媒体1上に形成することができる。 次に、デー
タの再生について説明する。
【0082】主制御回路26は、ホストコンピュータ5
より読み出し開始位置の情報を受け取り、記録時と同様
な動作を行い、光ヘッド4を目的トラックへ位置付け
る。半導体レーザ77の発光パワーを再生レベルにし
て、光ディスク媒体1にレーザ光を照射する。これによ
って、媒体上のデータは、光信号として得られ、光ヘッ
ド4内の光検出器によって再生信号27に変換される。
該再生信号27は、2値化回路15によって再生コード
29として出力され、再生データ合成回路16に入力さ
れる。
【0083】一方、主制御回路6は、読み出し開始位置
情報からトラック番号46とクロック情報34を得て、
クロック情報34をシンセサイザ8に送る。シンセサイ
ザ8では、上記クロック情報34に対応して、記録時と
同様に記録再生クロック32を発生する。
【0084】本発明では、データの記録方式としてピッ
トエッジ記録方式を採用している。そして、実際にエッ
ジ記録を採用するに当って、記録ピットは、目的の長さ
に対して変化するため、前縁・後縁に対応したデータを
個別なデータとして取り扱い、再合成する方式を用いて
いる。
【0085】ここでいう前縁パルスと後縁パルスは、2
値化回路15から出力される再生コード29の立ち上が
りエッジ、立ち下がりエッジに対応する。
【0086】PLL回路35では、再生コード29に同
期した弁別クロック37と同期化コード36とを生成す
る。第1図では、それぞれ1系列で示してあるが実際
は、前縁・後縁に対応した2系列のクロックおよびデー
タである。この際、記録再生クロック32は、VFO
(バリアブル・フレクエンシー・オシレータ)の引き込
み時の基準クロックとして用いている。
【0087】該PLL回路35からの出力は、再生デー
タ合成回路16に入力される。再生データ合成回路16
は、前縁・後縁の同期化コード36について、既知のデ
ータ(例えばSYNCパターンなど)の検出回路によっ
て合成のタイミングを計り、2系列のデータ列を合成す
る。
【0088】上記再生データ合成回路16の出力として
コード30を得た後、復調回路17によって変調時とは
逆の動作を行い、データ31を得る。この復調回路17
は、公知のものでよい。
【0089】以上の方法で再生されたデータは、主制御
回路6よりホストコンピュータ5へ転送される。
【0090】第10図はトラック番号46、クロック情
報34、記録再生クロック周波数32の変換テーブルを
示したものである。この場合、記録再生クロック周波数
32を切り換えるトラック本数を1024本毎とし、外
周に行くに従って、クロック切り換え位置41ごとにト
ラックを構成するセクタ42の数を1セクタづつ増加さ
せている。
【0091】ここで、記録再生クロック周波数を求めて
みる。光ディスク媒体1の回転数をArpm、最内トラッ
クのセクタ数をn、1セクタの総ビット数をZとする
と、最内周トラック(0トラック)での記録再生クロッ
ク周波数f0は、以下のようになる。
【0092】 f0=2×A/60×n×Z (Hz) また、クロック情報iでの記録再生クロック周波数fi
は、以下のようになる。
【0093】 fi=2×A/60×(n+i)×Z (Hz) 第11図は第10図の変換テーブルを用いて、トラック
ピッチdを1.5μm、最内周トラックのセクタ数nを5
1、最内周トラック半径を70mmとして設定した光ディ
スク媒体1のフォーマットの一例を示したものである。
【0094】第14図は第11図に示すフォーマットを
持つ光ディスク媒体1の最短ピット長の推移を示す。
【0095】第14図に示す最短ピット長の推移は、各
ゾーンにおいて同一順位にあるトラックについて、デー
タの記録に用いられるピットまたは記録ドメインの周方
向長さが、外周ゾーンにいくに従って徐々に長くなるこ
とを示していいる。ここで、各ゾーンにおいて同一順位
にあるトラックとは、例えば、各トラックにおいて、再
内周側から同一の順番に配置されているトラックを意味
する。具体的には、各ゾーンのi番目のトラック、例え
ば、1番目の再内周トラックである。
【0096】次に、本発明の記録/再生方式の他の実施
例について説明する。
【0097】本実施例は、記録再生クロック周波数切り
換え位置41における記録ピット長の増加傾向と、上記
第11図のフォーマットのものより緩やかあるいは急激
なものにする例である。そのため、本実施例は、記録ク
ロック周波数を切り換えるトラックの本数を1024本
固定ではなく、異なるトラック本数の2種を用意し、そ
れらの組み合せにより、制御する。1024本固定のと
きより、記録ピットの増加傾向を抑えることができれ
ば、光ディスク媒体の記憶容量を上げることができる。
【0098】すなわち、本実施例は、光ディスク媒体1
上に、データの記録に用いられるピットまたは記録ドメ
インの周方向長さが、内周側で隣接するゾーンにおいて
同一順位にあるトラックにおけるピットまたは記録ドメ
インの周方向長さより、短くなるゾーンを混在させるよ
うにしたものである。
【0099】例えば、1.5μmのトラックピッチを持つ光
ディスク媒体1において、1024本のトラックで記録
再生クロックを切り換える領域を3つ連続させ、その後
に、512本のトラックでクロックを切り換える領域を
設けるものとする。すなわち、d=1.5μm、n=51、
R=70mmの条件において、N=1024本のときは、
ピット長を内周側よりも増大することになり、N=51
2本のときは、ピット長を減少させることが可能にな
る。よって、内周部から外周部にかけてのピット長の増
大傾向を抑えることができる。
【0100】本実施例の実現する記録/再生装置は、上
記した第1図に示す光ディスク装置と同様の構成とする
ことができる。従って、ここでは、説明を繰り返さな
い。なお、本実施例では、クロック制御系のクロック情
報生成手段を構成する主制御回路6において、第15図
に示すような変換テーブルを記憶保持している。この点
は、上記実施例と相違する。
【0101】第15図は、上記実施例を実現するための
トラック番号46、クロック情報34および記録再生ク
ロック周波数32の変換テーブルである。
【0102】第16図は上記条件における媒体上のフォ
ーマットを示したものである。第16図に示すフォーマ
ットについての記録再生クロック切り換え位置における
最短ピット長の推移は、第14図に示すように、折線グ
ラフの形状を示す。
【0103】上記実施例のように、異なるトラック本数
で記録再生クロック32を切り換えることにより、安定
に再生することが可能な記録再生クロック周波数を選ぶ
ことができ、記録容量を増大することができる。
【0104】例として、1024本と512本で切り換
える場合を述べたが、これは2のベキ乗本で切り換えれ
ば、ソフトウェア処理などが容易となり、処理速度が高
速にすることができるからである。本発明は、これに限
定されるものではない。
【0105】本実施例において、さらに、記録再生クロ
ック32を切り換える位置を任意に設定する構成として
もよい。このようにすれば、記録ピット長の増加分も任
意に設定でき、弁別窓幅Wに占めるピット長の変動量Δ
Φの割合(ΔΦ/W)を内外周どの記録位置でも、ほぼ
一定にすることが可能となる。従って、全記録位置にお
いて、読み出しマージン一定で、安定に読み出し可能な
最高密度の記録方法が実現できる。
【0106】第17図は弁別窓幅に占める検出信号位置
の変動量の割合(ΔΦ/W)を示したものである。この
図から明らかなように、本発明の上記各実施例のよう
に、ピット長が記録位置が内周から外周になるほど大き
くなるように、記録再生用のクロックの周波数を各ゾー
ンごとまたはトラックごとに設定すれば、(ΔΦ/W)
をほぼ一定の範囲に抑えることができる。逆に、あらゆ
る記録位置で、(ΔΦ/W)が内周部と同じになるよう
に設定するには、最短ピット長がどれくらいで、記録再
生クロックをどれ程に設定すれば良いかがわかる。
【0107】なお、前記各実施例では、記録媒体として
ディスク状媒体に楕円状のピットを形成する追記形光デ
ィスクを用いたが、本発明は、これに限らず、他の光デ
ィスク媒体(光磁気・相変化)、磁気ディスク媒体、フ
レキシブルディスク媒体などを用いた場合も、同様に実
施できる。
【0108】また、上記実施例の光ディスク装置は、記
録機能と再生機能の両者を備えているが、いずれか一方
の機能のみを備える装置としてもよい。
【0109】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので以下に記載されるような効果を奏する。
【0110】ディスク状記録媒体を一定角速度で回転で
きるので、光ヘッドの位置付けにディスク状記録媒体の
回転数安定時間を必要としない。また、内外周の全ての
記録位置において安定な信号品質が保障され、記録再生
クロック切り換え位置において、弁別窓幅Wに占めるそ
の変動量ΔΦとの割合をほぼ一定にでき、全記録位置に
おいて安定に読み出し可能な高密度記録が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した光ディスク装置の一実施例の
基本構成を示すブロック図。
【図2】光ディスク媒体の概要フォーマットの説明図。
【図3】1セクタの構成を示す説明図。
【図4】データ記録方法を示す波形図。
【図5】データ再生方法を示す波形図。
【図6】記録再生クロック切り換え位置における最短記
録ピット長の推移を示すグラフ。
【図7】記録膜面の到達温度曲線を示すグラフ。
【図8】記録ピットの変動を示したモデル波形図。
【図9】弁別窓幅に占める検出信号位置の変動量の割合
の推移を示すグラフ。
【図10】クロック情報の変換テーブルを示す説明図。
【図11】第10図の変換テーブルに対応する光ディス
ク媒体のフォーマットを示す説明図。
【図12】シンセサイザの構成の一例を示すブロック
図。
【図13】記録時の補正を行う回路の構成を示すブロッ
ク図。
【図14】記録再生クロック切り換え位置における最短
記録ピット長の推移を示すグラフ。
【図15】クロック情報の変換テーブルを示す説明図。
【図16】第15図に示す変換テーブルに対応する光デ
ィスク媒体のフォーマットを示す説明図。
【図17】弁別窓幅に占める検出信号位置の変動量の割
合の推移を示すグラフである。
【符号の説明】
1…光ディスク媒体、2…スピンドルモータ、4…光ヘ
ッド、5…ホストコンピュータ、6…主制御回路、7…
基本クロック発振器、8…シンセサイザ、9…変調回
路、10…NRZ符号器、11…記録補正器、12…パ
ルス幅設定器、13…パワー設定器、14…レーザドラ
イバ、15…値化回路、16…再生データ合成回路、1
7…復調回路、18…位置付け制御回路、19…位置付
け機構、20…スケール検出器、42…セクタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G11B 20/12 G11B 20/12 (72)発明者 前田 武志 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所 中央研究所内 (72)発明者 斉藤 温 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所 中央研究所内 (56)参考文献 特開 平2−273330(JP,A) 特開 平1−269250(JP,A) 特開 昭61−175968(JP,A) 特開 昭60−145535(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 20/10 G11B 7/007 G11B 7/004

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のセクタを有するトラックを複数有
    し、記録領域が半径方向に隣接する複数のゾーンに区画
    され、前記各セクタが、セクタ番号が記録されるヘッダ
    部を有する記録媒体において、 前記複数のゾーンの各々において同一順位にあるトラッ
    クの前記セクタの前記ヘッダ部は、前記セクタ番号を記
    録する最短のピットまたは最短の記録ドメインの周方向
    の長さが、外周ゾーンにいくに従って長くなり、かつ、
    外周ゾーンにいくに従って、各トラックのセクタの数を
    増加するように記録され、 前記最短のピットまたは最短の記録ドメインの周方向の
    長さが、内周側に隣接する前記ゾーンの最外周のトラッ
    クでデータの記録に用いられる最短のピット、または、
    最短の記録ドメインの周方向の長さより短いことを特徴
    とするディスク状記録媒体。
  2. 【請求項2】 複数のセクタを有するトラックを複数有
    し、記録領域が半径方向に隣接する複数のゾーンに区画
    され、前記各セクタが、セクタ番号が記録されるヘッダ
    部を有する記録媒体の記録再生装置において、 前記記録媒体は、前記複数のゾーンの各々において同一
    順位にある前記トラックの前記セクタの前記ヘッダ部に
    おける、前記セクタ番号を記録する最短のピットまたは
    最短の記録ドメインの周方向の長さが、外周ゾーンにい
    くに従って長くなり、かつ、外周ゾーンに行くに従って
    各トラックのセクタの数を増加するように記録され、 前記最短のピットまたは最短の記録ドメインの周方向の
    長さが、内周側に隣接する前記ゾーンの最外周のトラッ
    クでデータの記録に用いられる最短のピット、または、
    最短の記録ドメインの周方向の長さより短く、 前記記録再生装置は、前記複数のゾーンに属するトラッ
    のヘッダ部から、前記セクタ番号を再生することを特
    徴とする記録再生装置。 以上
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