JP4582567B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP4582567B2
JP4582567B2 JP2004000689A JP2004000689A JP4582567B2 JP 4582567 B2 JP4582567 B2 JP 4582567B2 JP 2004000689 A JP2004000689 A JP 2004000689A JP 2004000689 A JP2004000689 A JP 2004000689A JP 4582567 B2 JP4582567 B2 JP 4582567B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
game
winning
mission
symbol
special
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004000689A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005192717A (ja
Inventor
隆光 浅井
三義 島田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sammy Corp
Original Assignee
Sammy Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sammy Corp filed Critical Sammy Corp
Priority to JP2004000689A priority Critical patent/JP4582567B2/ja
Publication of JP2005192717A publication Critical patent/JP2005192717A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4582567B2 publication Critical patent/JP4582567B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)
  • Display Devices Of Pinball Game Machines (AREA)

Description

本発明は、弾球遊技機に関し、特に弾球遊技機の遊技性を高める技術に関する。
従来、弾球遊技機として、図柄表示装置に表示される図柄が特定の態様になったときに遊技者に有利な状態である特別遊技へと移行する第1種ぱちんこ遊技機が広く親しまれている。特別遊技中には、遊技盤の所定位置に設けられた大入賞口が開閉し、大入賞口への遊技球の入賞に応じて賞球の払出が行われる。特別遊技における大入賞口は、その開放が所定時間、例えば約30秒間を経過するか、あるいは遊技球が大入賞口へ10球以上入賞したときに閉鎖され、単位遊技ごとにその開閉を繰り返す。また、単位遊技は、大入賞口内に設けられたVゾーンと呼ばれる特定領域を遊技球が通過したことを条件に次の単位遊技へ移行する。
また近年では、特別遊技が最終ラウンドまで無事に終了しやすくするために、遊技球が特定領域へ流入しやすいように大入賞口の構造または動作が設計されることも多い。したがって、実際には途中のラウンドで特別遊技が終了してしまうことは少なく、結果として1回の特別遊技における最終的な総出球数は、打ち方如何に関わらずほぼ一定となっていた。
特開2003−299785号公報
上記の背景技術においては、遊技店と遊技者の利益のバランスを考慮して、大当たり図柄が表示される確率は、1/200〜1/350程度に設定されており、大当たり図柄を出すために遊技者は平均して200〜350回も遊技球を始動入賞口へ入賞させなければならず、遊技が単調になる場合もあった。また、いかに趣向を凝らした特別遊技であっても、通常はほぼ一定の出球を得るために時間が費やされるにすぎなかった。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、弾球遊技機における遊技性をより向上させることにある。本発明の目的は、特別遊技の移行確率を従来より高めても遊技店と遊技者の利益バランスを確保できる弾球遊技機を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の弾球遊技機(10)は、遊技領域(31)が形成された遊技盤と、遊技領域における所定の位置に設けられ、遊技球が入賞したときに抽選実行の契機となる始動入賞口(28)と、始動入賞口への遊技球の入賞に応じて図柄を変動させるか否かを判定する図柄変動判定手段(69)と、図柄を変動させる判定がなされたときに抽選乱数を発生させ、その抽選乱数に基づいて変動停止時の図柄を決定する変動図柄決定手段(70)と、図柄の決定に基づいて図柄表示装置(26)の表示画面に図柄の変動を表示させる表示制御手段(74)と、抽選乱数の値に基づいて当たりか否かを判定する当たり決定手段(72)と、当たり決定手段による判定結果に基づき、所定回数の単位遊技で構成される特別遊技に移行するか否かを判定する特別遊技移行判定手段(82)と、遊技領域における所定の位置に設けられ、特別遊技の実行中に開閉される大入賞口(29)と、特別遊技における単位遊技ごとに大入賞口を開閉させる単位遊技実行手段(84)と、を備える。単位遊技実行手段は、実行中の単位遊技を終了させるタイミングに関する条件が定められた終了条件に基づいて大入賞口を閉鎖させる終了判定手段(102)と、変動停止時の図柄に基づいて終了条件を決定する終了条件設定手段(86)と、を含む。
この態様によると、大当たり図柄に応じて特別遊技による総出球数が大きく異なり、出球数がほぼ一定だった従来の特別遊技に比べて遊技性が高く、また1回の特別遊技あたりの平均出球数が下がる分、大当たり確率を高めることもできる。したがって、遊技が単調になるのを回避でき、遊技性や遊技者の期待感を高めることができる。また、1ラウンドの単位遊技の終了タイミングが一定でない代わりに、特別遊技のラウンド数を固定にし、次ラウンド移行のための継続条件を設定しない構成としてもよい。この場合、球詰まり等の障害が発生しても、次ラウンドへの移行に失敗するいわゆる「パンク」は起こらない。したがって、遊技興趣を向上させることができるだけでなく、ラウンド数が一定である分、出球率設計が容易になる。なお、「終了のタイミングに関する条件」は、大入賞口への入賞球の上限値と大入賞口の開放時間の上限値に関する条件であってもよく、これらの値によって単位遊技の終了タイミングが定められてもよい。
終了条件設定手段は、出球傾向に差が出るように定められた複数の終了条件が格納されたテーブル(112、114、116)を複数保持するとともに、これらのテーブルのうち変動停止時の図柄に対応するテーブルに格納された複数の終了条件からいずれかを選択してもよい。この場合、大当たり停止図柄との対応で複数のテーブルが用意され、テーブルごとに出球傾向が異なるので、遊技者はどの図柄で大当たりとなれば出球が多くなるかを認識することができ、遊技性や遊技者の期待感を高めることができる。
終了条件設定手段が保持するテーブルに格納された複数の終了条件には、単位遊技における大入賞口の開放時間の上限値および大入賞口への入賞球数の上限値の組み合わせが単位遊技を終了させるべきタイミングとしてそれぞれ定められていてもよい。このように、大入賞口の開放時間や入賞球数の上限が大当たり停止図柄の種類によって変わるため、遊技者に新たな遊技性を提供することができる。
単位遊技実行手段は、大入賞口への入賞の態様を記憶する入賞内容記憶手段(92)と、をさらに含んでもよい。終了条件設定手段は、複数のテーブルのうち変動停止時の図柄および入賞の態様の組み合わせに対応するテーブルに格納された複数の終了条件からいずれかを選択してもよい。大当たり停止図柄だけでなく、大入賞口への入賞態様によっても終了条件が変化するため、遊技者は自力で有利な終了条件を勝ち取ることもでき、遊技性や遊技者の期待感をさらに高めることができる。
単位遊技実行手段は、大入賞口への入賞の態様に関して遊技者へ命令の形で指示するミッションの内容を決定するミッション決定手段(88)と、入賞内容記憶手段によって記憶された大入賞口への入賞の態様がミッションの内容を満たしたか否かに基づいてミッションの達成結果を判定するミッション結果判定手段(90)と、をさらに含んでもよい。終了条件設定手段は、複数のテーブルのうち変動停止時の図柄およびミッションの達成結果の組み合わせに対応するテーブルに格納された複数の終了条件からいずれかを選択してもよい。ミッションが提示され、その達成如何に応じて終了条件が変化するため、遊技者は自力で有利な終了条件を勝ち取ることもでき、また内容豊富なミッションを用意しておくことで、遊技性をいっそう高めることができる。
ミッション決定手段は、単位遊技ごとにミッションの内容を決定し、ミッション結果判定手段は、単位遊技ごとの大入賞口への入賞の態様に基づいて単位遊技ごとのミッションの達成結果を判定し、終了条件設定手段は、単位遊技ごとにミッションの達成結果および変動停止時の図柄に対応するテーブルを選択し、そのテーブルに格納された複数の終了条件からいずれかを次の単位遊技の終了条件に設定してもよい。単位遊技ごとに終了条件が決定され、単位遊技ごとに有利な終了条件を勝ち取るチャンスが遊技者に与えられるので、遊技性をいっそう高めることができる。
なお、以上の構成要素の任意の組合せや、本発明の構成要素や表現を方法、装置、システム、コンピュータプログラム、コンピュータプログラムを格納した記録媒体、データ構造などの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、弾球遊技機の遊技性を高めることができ、また、弾球遊技機における特別遊技の移行確率を従来より高めても遊技店と遊技者の利益バランスを確保することができる。
本発明の実施例における弾球遊技機は、第1種ぱちんこ遊技機である。このぱちんこ遊技機においては、特別遊技のラウンド数が16回に固定され、次ラウンド移行のための継続条件を要求しないため、移行に失敗するいわゆる「パンク」が生じない。ただし、大当たり停止図柄の種類や特別遊技中の大入賞口への入賞態様に応じて、大入賞口の開放時間と入賞数に異なる上限が設定される。これら上限値には様々な値が設定されるので、特別遊技における出球数は大当たりごとおよび単位遊技ごとに大きく相違することとなり、遊技性を一層向上させることができる。
図1は、ぱちんこ遊技機の前面側における基本的な構造を示す。ぱちんこ遊技機10は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。
ぱちんこ遊技機10の遊技機枠は、外枠11、前枠12、ガラス扉13、上球皿15、下球皿16、発射ハンドル17を含む。外枠11は、開口部分を有する枠体であり、ぱちんこ遊技機10を設置すべき位置にて固定される。前枠12は、外枠11の開口部分に整合する枠体であり、外枠11へ開閉自在に取り付けられる。前枠12は、遊技球を発射する機構や、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導または回収するための機構等を含む。
ガラス扉13は、前枠12へ開閉自在に取り付けられる。上球皿15は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿16への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿16は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。遊技者が発射ハンドル17を回動させると遊技球が発射される。
ぱちんこ遊技機10の遊技盤には、遊技部品として多数の遊技釘20、風車21、外レール22および内レール23、一般入賞口24、アウト口25、図柄表示装置26、センター飾り部品27、第1種始動入賞口(以下、「始動口」という)28、大入賞口29、普通図柄作動口30、普通図柄表示装置32、各種遊技効果ランプ68が設けられる。外レール22は発射された遊技球を遊技領域31へ案内し、内レール23は遊技領域31を区画する。一般入賞口24等の各入賞口に落入しなかった遊技球は、アウト口25に流入する。なお、各入賞口は遊技球が通過するゲートタイプのものを含み、本明細書において「落入」は「通過」を含むものとする。各種遊技効果ランプ68は、その点滅により演出または装飾としての役割を果たす。
図柄表示装置26の画面は、主に図柄表示部64と条件表示部66を含む。図柄表示装置26は、第1種特別図柄と呼ばれる図柄(以下、「特別図柄」という)と、特別図柄に連動する装飾図柄を変動させながら図柄表示部64へ表示する。ここで、特別図柄は、始動口28への遊技球の落入を契機として行われる抽選の結果に応じて大当たりを発生させるか否かを示すための図柄であり、装飾図柄は、抽選の結果を視覚的に演出するための図柄である。図柄表示装置26は、単位遊技を終了させるタイミングに関する条件が定められた終了条件に関連する情報を条件表示部66へ表示する。図柄表示装置26は、例えば液晶ディスプレイで構成されるとともに、装飾図柄としてスロットマシーンのゲームを模した複数列の図柄変動の動画像を画面の中央領域に表示する。装飾図柄を表示する場合、特別図柄は演出的な役割をもつ必要がないため、図柄表示装置26の隅の目立たない領域に表示される。本実施例における特別図柄は、Cと0から9の数字が繰り返される表示態様をとる。具体的には、特別図柄はその変動中、C、0、1・・・8、9と順に表示され、再びCから9までを繰り返す表示態様をとる。特別図柄の停止図柄は、大当たりであるか否かを示し、例えば停止図柄が「1」、「3」、「5」、「7」、「9」の奇数である場合は確率変動付き大当たりを、また「0」、「2」、「4」、「6」、「8」の偶数である場合には通常の大当たりを、それ以外の「C」は外れを示すものであってよい。
図柄表示装置26の周囲には、センター飾り部品27が設けられている。始動口28は、例えばセンター飾り部品27の下方等の位置に設けられる。始動口28の内部には、始動口28への遊技球の落入を検出する始動入賞検出器62が設けられている。大入賞口29は、特別図柄が特定の態様にて停止したときに「大当たり」として開放状態となる横長方形状の入賞口であり、例えばアウト口25の上方等の位置に設けられる。普通図柄表示装置32には普通図柄として数字等の図柄が変動表示される。普通図柄の変動表示は、普通図柄作動口30に遊技球が落入したときに開始される。
遊技者が発射ハンドル17を手で回動させると、その回動角度に応じた強度で上球皿15に貯留された遊技球が1球ずつ遊技領域31へ発射され、遊技者が発射ハンドル17の回動位置を手で固定させると一定の時間間隔で遊技球の発射が繰り返される。遊技領域31の上部へ発射された遊技球は、複数の遊技釘20に当たりながらその当たり方に応じた方向へ落下し、一般入賞口24や始動口28等の各入賞口へ落入するとその入賞口の種類に応じた賞球が上球皿15に払い出される。遊技球が始動口28に落入すると、図柄表示装置26において特別図柄および装飾図柄が変動表示される。特別図柄および装飾図柄の変動表示は一定時間経過後に停止され、停止時の特別図柄が「0」〜「9」の数字である場合、いわゆる「大当たり」として特別遊技を実行し、大入賞口29の開閉動作を開始する。このときスロットマシーンのゲームを模した装飾図柄は、3つの図柄を一致させるような表示態様をとる。特別遊技は、16回の単位遊技で構成される。
大入賞口29は、特別遊技ごとまたは単位遊技ごとに決定される終了条件に定められた終了タイミングになるまで開放された後、一旦閉鎖される。大入賞口29の開放から閉鎖までを1ラウンドとし、16回開放と閉鎖を繰り返す。終了条件には、特別遊技における単位遊技を終了させるタイミングに関する条件が定められている。具体的には、開放時間の上限値と大入賞口29への入球数の上限値が終了条件に定められており、これら上限値のうち少なくともいずれかに達したときがその単位遊技の終了タイミングとなる。
図2は、ぱちんこ遊技機の背面側における基本的な構造を示す。電源スイッチ40はぱちんこ遊技機10の電源をオンオフするスイッチである。メイン基板41は、ぱちんこ遊技機10の全体動作を制御し、特に始動口28へ入賞したときの抽選等、遊技動作全般を処理する。サブ基板49は、液晶ユニット42を備え、図柄表示装置26における表示内容を制御し、特にメイン基板41による抽選結果に応じて表示内容を変動させる。メイン基板41およびサブ基板49は遊技制御装置50を構成する。セット盤14は、賞球タンク44や賞球の流路、賞球を払い出す払出ユニット43等を含む。払出ユニット43は、各入賞口への入賞に応じて賞球タンク44から供給される遊技球を上球皿15へ払い出す。払出制御基板45は、払出ユニット43による払出動作を制御する。発射装置46は、上球皿15の貯留球を遊技領域31へ1球ずつ発射する。発射制御基板47は、発射装置46の発射動作を制御する。電源ユニット48は、ぱちんこ遊技機10の各部へ電力を供給する。
図3は、大入賞口29を背面側から見た内部構造を示す説明図である。大入賞口29の内部には、遊技球が流入する領域として左右両端に第1領域108および第2領域110がそれぞれ設けられる。開放中の大入賞口29に落入した遊技球は、第1領域108および第2領域110のいずれかに流入する。大入賞口29内部の略中央位置には、第1領域108および第2領域110のうち少なくともいずれかへの入賞率を変化させる誘導装置106が設けられている。誘導装置106は、略中央を支点にして左右いずれかの端部が下方へ沈むよう制御されるシーソー型部材107を含む。大入賞口29へ落入した遊技球は、シーソー型部材107の上面に落下し、その上面の傾きによって第1領域108および第2領域110のいずれかへ誘導される。大入賞口ソレノイド58は大入賞口29の開閉を駆動し、誘導装置ソレノイド60は誘導装置106のシーソー型部材107の傾斜方向を変化させる駆動を行う。第1領域入賞検出器54は第1領域108への遊技球の流入を検出し、第2領域入賞検出器56は第2領域110への遊技球の流入を検出する。
図4は、ぱちんこ遊技機10における遊技を制御する構成を中心とした基本的な機能ブロック図である。大入賞口29、始動口28、図柄表示装置26、各種遊技効果ランプ68は、遊技制御装置50との間で電気的に接続されている。遊技制御装置50は、ハードウェア的にはデータやプログラムを格納するROM、演算処理や制御処理に用いるCPUやRAM等の素子で実現でき、ソフトウェア的には画像処理機能、制御機能、乱数発生機能等のプログラムによって実現されるが、本図ではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウェア、ソフトウェアの組合せによっていろいろな形で実現できる。
始動口28は、始動口28への遊技球の落入を「始動入賞」として検出する始動入賞検出器62を含む。始動入賞検出器62は、始動口28の内部に設けられたセンサであり、遊技球の落入があったときにその旨を示す情報を遊技制御装置50へ送る。図柄変動判定手段69は、始動口28への遊技球の入賞に応じて図柄を変動させるか否かを判定する。すなわち、始動入賞検出器62が始動入賞を検出するとともに、図柄変動許可状態である場合に、図柄変動が可能と判断する。図柄変動許可状態か否かは、図柄変動中であるか、保留記憶数に空きがあるか、特別遊技中であるか、等に基づいて判断される。
変動図柄決定手段70は、図柄変動判定手段69により図柄変動が可能であると判定されたときに、所定のカウント範囲、例えば0から65535までの範囲のカウント値を抽選乱数として発生させる。変動図柄決定手段70は、抽選乱数に基づいて変動停止時の特別図柄、すなわち停止図柄を決定する。
当たり決定手段72は、抽選乱数の値が「大当たり」「外れ」のいずれに該当するかを判定する。当否の判定基準は、当たり決定手段72がもつ当否テーブルに数値範囲の形で定義される。当否テーブルでは、例えば0から207までを大当たり値の範囲とし、208から65535までを外れ値の範囲とする。
表示制御手段74は、変動図柄決定手段70による図柄の決定に基づいて図柄表示装置26の表示画面に図柄の変動を表示させる図柄制御手段76と、終了条件に関連する情報を図柄表示装置26の表示画面に表示させる条件表示制御手段78と、を含む。
特別遊技判定実行手段80は、特別遊技における単位遊技ごとに大入賞口29を開閉させる。特別遊技判定実行手段80は、特別遊技移行判定手段82、単位遊技実行手段84、特別遊技終了判定手段104を含む。特別遊技移行判定手段82は、当たり決定手段72による判定結果に基づいて特別遊技に移行するか否かを判定する。
単位遊技実行手段84は、特別遊技移行判定手段82によって特別遊技へ移行すべき旨の判定がなされたとき、大入賞口ソレノイド58による駆動を制御して、大入賞口29の開放および閉鎖を実行する。また単位遊技実行手段84は、入賞検出装置52から受け取る情報に基づいて、大入賞口29への遊技球の入賞を検出する。単位遊技実行手段84は、終了条件設定手段86、入賞内容記憶手段92、誘導装置制御手段100、および終了判定手段102を含む。
終了条件設定手段86は、特別遊技中の出球傾向に差が出るように定められた複数の終了条件が格納された終了条件テーブルを複数保持する。複数の終了条件には、単位遊技における大入賞口29の開放時間の上限値および大入賞口29への入賞球数の上限値の組み合わせが単位遊技を終了させるべきタイミングとしてそれぞれ定められている。複数の終了条件テーブルは、大入賞口29への入賞の態様に関して遊技者へ命令の形で指示するミッションの達成結果および大当たり停止図柄の組合せと対応づけられており、終了条件設定手段86は、単位遊技ごとのミッションの達成結果および大当たり停止図柄の組合せに応じていずれかの終了条件テーブルを選択する。ミッションの達成結果は、第1領域入賞検出器54および第2領域入賞検出器56から受け取る入賞の態様に関する情報に基づき、ミッション結果判定手段90によって判定される。終了条件設定手段86は、選択した終了条件テーブルに格納された複数の終了条件からいずれかを選択し、その終了条件を次ラウンドの単位遊技の終了条件に設定する。終了条件設定手段86は、終了条件用の乱数を取得し、その値に基づいて終了条件を選択する。
終了条件設定手段86は、ミッション決定手段88とミッション結果判定手段90を含む。ミッション決定手段88は、単位遊技ごとにミッションの内容を決定する。ミッションには、大入賞口29への入賞態様として、第1領域108と第2領域110へのそれぞれの入賞球数、入賞球数の割合、入賞タイミング、入賞率等についての命令が定められている。この命令通りに遊技者が入賞を実行できれば、そのミッションを達成したものと判断される。また、ミッション決定手段88は、ミッションの内容との対応で誘導装置106の制御内容を決定する。誘導装置106の制御内容としては、誘導装置106の傾き変更のタイミング等が定められている。ミッションの内容と誘導装置106の制御内容の対応関係は、あらかじめミッションテーブルに定められている。ミッション結果判定手段90は、入賞内容記憶手段92によって記憶された大入賞口29への入賞の態様がミッションの内容を満たしたか否かに基づいて、単位遊技ごとにミッションの達成結果を判定する。
大入賞口29は、第1領域入賞検出器54と第2領域入賞検出器56で構成される入賞検出装置52、大入賞口ソレノイド58、および誘導装置ソレノイド60を含む。
入賞内容記憶手段92は、大入賞口29への入賞の態様を記憶する。入賞内容記憶手段92は、第1領域入賞状態記憶手段94、第2領域入賞状態記憶手段96、および入賞タイミング記憶手段98を含む。第1領域入賞状態記憶手段94は、第1領域入賞検出器54から受け取る第1領域108への遊技球の入賞球数を記憶する。第2領域入賞状態記憶手段96は、第2領域入賞検出器56から受け取る第2領域110への遊技球の入賞球数を記憶する。入賞タイミング記憶手段98は、第1領域入賞検出器54および第2領域入賞状態記憶手段96から受け取る情報に基づいて、大入賞口29への遊技球の入賞タイミングを記憶する。
誘導装置制御手段100は、ミッションの内容と対応づけられた制御内容に基づき、誘導装置ソレノイド60による駆動を介して誘導装置106の動作を制御する。終了判定手段102は、終了条件に基づいて単位遊技の終了を判定する。具体的には、大入賞口29への入賞球数と大入賞口29の開放経過時間が、終了条件である入球数の上限値および開放時間の上限値のうち少なくともいずれかを満たしたときに、単位遊技を終了すべきと判定し、大入賞口ソレノイド58による駆動を介して大入賞口29を閉鎖させる。
図5は、複数の終了条件テーブルの内容を示す。図5(a)は、特別終了条件テーブル112の内容を示す。特別終了条件テーブル112は、ミッションが達成された場合であって、当たり停止図柄が特定の図柄であった場合に終了条件設定手段86によって選択される。特別終了条件テーブル112は、3つの終了条件テーブルの中で、特別遊技の出球傾向が最も良好となるよう設定されている。すなわち、大入賞口29の開放時間の上限値として、「30秒」「20秒」「15秒」のうちいずれかが終了条件Aに設定されるが、終了条件用の乱数値「0」〜「15」のうち約2/3に当たる「0」〜「10」が「30秒」と対応づけられ、約1/3に当たる「11」〜「14」が「20秒」と対応づけられ、「15」のみが「15秒」と対応づけられている。したがって、開放時間が最長である「30秒」に設定される確率が最も高い。また、大入賞口29への入球数の上限値として、「10個」または「9個」のいずれかが終了条件Bに設定されるが、終了条件用の乱数値「0」〜「15」のうち約2/3強にあたる「0」〜「10」、「15」が「10個」と対応づけられ、約1/3弱にあたる「11」〜「14」が「9個」と対応づけられている。したがって、入球数が最多である「10個」に設定される確率が高い。
図5(b)は、通常終了条件テーブル114の内容を示す。通常終了条件テーブル114による出球傾向は、特別終了条件テーブル112による出球傾向より低い設定がなされている。すなわち、終了条件用の乱数値「0」〜「15」のうち1/2に当たる「0」〜「7」が「30秒」と対応づけられ、約1/5に当たる「8」〜「10」が「20秒」と対応づけられ、約1/3にあたる「11」〜「15」が「15秒」と対応づけられている。開放時間が最長である「30秒」に設定される確率が最も高いものの、特別終了条件テーブル112ほどその確率は高くない。また、大入賞口29への入球数の上限値として、「10個」「9個」「7個」のいずれかが終了条件Bに設定されるが、終了条件用の乱数値「0」〜「15」のうち1/2にあたる「0」〜「7」が「10個」と対応づけられ、約1/5にあたる「8」〜「10」が「9個」と対応づけられ、約1/3にあたる「11」〜「15」が「7個」と対応づけられている。したがって、入球数が最多である「10個」に設定される確率が最も高いものの、特別終了条件テーブル112ほどその確率は高くない。
図5(c)は、外れ終了条件テーブル116の内容を示す。外れ終了条件テーブル116による出球傾向は、3つの終了条件テーブルのうち最も低い設定がなされている。すなわち、終了条件用の乱数値「0」〜「15」のうち約2/3に当たる「0」〜「10」が「15秒」と対応づけられ、約1/3に当たる「11」〜「14」が「20秒」と対応づけられ、「15」のみが「30秒」と対応づけられている。したがって、開放時間が最短である「15秒」に設定される確率が最も高い。また、大入賞口29への入球数の上限値として、「10個」「9個」「7個」のいずれかが終了条件Bに設定されるが、終了条件用の乱数値「0」〜「15」のうち約2/3にあたる「0」〜「10」が「7個」と対応づけられ、約1/3にあたる「11」〜「14」が「9個」と対応づけられ、「15」のみが「10個」と対応づけられている。したがって、入球数が最少である「7個」に設定される確率が最も高い。以上のように、特別終了条件テーブル112、通常終了条件テーブル114、外れ終了条件テーブル116のいずれの終了条件テーブルが選択されるかによって、遊技者に有利な終了条件が設定される確率が異なり、特別遊技における出球傾向が変化する。
図6は、複数のミッションテーブルの内容を示す。図6(a)は特別ミッションテーブル118の内容を示し、図6(b)は通常ミッションテーブル120の内容を示す。特別ミッションテーブル118および通常ミッションテーブル120には、ミッションの内容と誘導装置106の制御内容が、それぞれミッション用の乱数値と対応づけられて格納されている。特別ミッションテーブル118においては、例えば乱数値「0」「1」に対し、第1領域108を示す「入賞領域A」に3個入賞させる命令を内容とするミッションと、第2領域110を示す「入賞領域B」に3個入賞するまで第2領域110側に誘導装置106を傾けて3個入賞した後は第1領域108側に誘導装置106を傾けるべき制御内容が定められている。特別ミッションテーブル118に定められているミッションの内容と誘導装置106の制御内容は、遊技者にとって比較的有利な内容となっている。一方、通常ミッションテーブル120においては、例えば乱数値「0」「1」に対し、第1領域108に3個入賞させる命令を内容とするミッションと、第2領域110に5個入賞するまで第2領域110側に誘導装置106を傾けて5個入賞した後は第1領域108側に誘導装置106を傾けるべき制御内容が定められている。通常ミッションテーブル120に定められているミッションの内容と誘導装置106の制御内容は、遊技者にとって特別ミッションテーブル118より不利な内容となっている。このように、特別ミッションテーブル118と通常ミッションテーブル120のいずれが選択されるかに応じてミッションが遊技者に有利となりやすいかどうかが決まる。
図7は、ミッションに関する図柄表示装置26への表示画面例を示す。図7(a)は、特別遊技の実行中に表示される画面例を示す。表示画面122は、主に図柄種類表示124、ラウンド別ミッション結果126、ミッション内容表示128、およびミッション進捗表示130で構成される。図柄種類表示124は、大当たり停止図柄の種類を示す。ラウンド別ミッション結果126には、各ラウンドのミッション達成結果が○や×の印で示される。ミッション内容表示128は、特別ミッションテーブル118または通常ミッションテーブル120に格納されたミッションの内容を文章で示す。ミッション進捗表示130は、現在のラウンドにおけるミッション達成の進捗状況を文章で示す。図7(b)は、特別遊技の終了時に表示される画面例を示す。表示画面122は、主にラウンド別ミッション結果126、ミッション達成結果表示132、および出球表示134で構成される。ラウンド別ミッション結果126は、各ラウンドのミッション達成結果を全ラウンドについて示す。ミッション達成結果表示132は、全ラウンド数に対するミッション達成ラウンド数を「ミッション達成率」として示す。出球表示134は、特別遊技によって払い出された遊技球の総数を示す。この遊技球の総数は、特別遊技において大入賞口29へ入賞した遊技球の数から割り出される。以上のように、特別遊技中にミッションを実行し、ミッションの内容やミッションの達成結果を図柄表示装置26へ表示させるので、遊技者に新たな遊技性を提供することができ、特別遊技が単調となるのを回避して遊技性や遊技者の期待感を高めることができる。また、遊技者は単位遊技ごとに自力で有利な結果を導くこともできるので、遊技性がさらに高まる。
図8は、ぱちんこ遊技機10における基本的な処理過程を示すフローチャートである。まず始動口28への入賞を図柄変動判定手段69が判定し(S10)、始動口28への入賞を契機に実行された抽選の結果が当たりか否かを当たり決定手段72が判定し(S11)、図柄制御手段76は図柄表示装置26へ図柄変動を表示させ(S12)、特別遊技移行判定手段82は抽選の結果に基づいて特別遊技へ移行するか否かを判定し(S13)、払出ユニット43が賞球を払い出し(S14)、フローを終了する。遊技中にこれら一連のフローをポーリング的に繰り返し実行する。
図9は、図8のS13における特別遊技へ移行するか否かの判定処理を詳細に示すフローチャートである。まず変動表示された図柄が停止したかどうかを特別遊技移行判定手段82が監視し(S20)、停止していなければフローを終了し(S20のN)、停止していればS21へ移行する(S20のY)。大当たりか否かを示すフラグがオンになっていない場合(S21のN)、特別遊技の実行中であればS23〜S26をスキップし(S22のY)、特別遊技の実行中でなければフローを終了する(S22のN)。S21において、大当たりか否かを示すフラグがオンになっている場合(S21のY)、単位遊技実行手段84は単位遊技のラウンド数を示す継続回数をリセットし(S23)、特別遊技中であることを示すフラグをセットし(S24)、大当たりであるか否かを示すフラグをオフにし(S25)、終了条件設定手段86は初回の単位遊技について選択された終了条件をセットする(S26)。次いで、単位遊技実行手段84は単位遊技を実行し(S27)、終了判定手段102が特別遊技を終了するか否かを判定し(S28)、S13のフローを終了する。
図10は、図9のS27における単位遊技の実行処理を詳細に示すフローチャートである。まず、現在単位遊技中である場合は以降のS31〜S36をスキップし(S30のY)、現在単位遊技中でない場合は(S30のN)、単位遊技実行手段84が単位遊技中であることを示すフラグをセットし(S31)、終了条件設定手段86が今回のラウンドにおける単位遊技の終了条件を設定する(S32)。次いでミッション決定手段88が今回のラウンドにおけるミッションを選択し(S33)、条件表示制御手段78がミッションの内容を図柄表示装置26に表示させ(S34)、入賞内容記憶手段92が大入賞口29への入球数を示すカウント数をリセットし(S35)、単位遊技実行手段84が大入賞口29を開放駆動する(S36)。誘導装置制御手段100は、ミッション内容に対応する誘導装置106の制御内容に基づき、誘導装置106を作動させるタイミングであれば(S37のY)、誘導装置106を駆動し(S38)、誘導装置106を作動させるタイミングでなければ(S37のN)、S38をスキップする。
図11は、図9のS27における単位遊技の実行処理を詳細に示すフローチャートである。本図のフローは図10の続きである。S38の後、第1領域108に入賞した場合(S40のY)、入賞内容記憶手段92は大入賞口29への入賞数を示すカウンタ値を1つ増加させ(S41)、第1領域入賞状態記憶手段94は第1領域108への入球数を示すカウンタ値を1つ増加させ(S42)、入賞タイミング記憶手段98は入賞のタイミングを記憶する(S43)。S40において第1領域108に入賞しなかった場合は(S40のN)、S41〜S43をスキップするとともに第2領域110に入賞した場合は(S46のY)、入賞内容記憶手段92は大入賞口29への入賞数を示すカウンタ値を1つ増加させ(S47)、第1領域入賞状態記憶手段94は第2領域110への入球数を示すカウンタ値を1つ増加させ(S48)、入賞タイミング記憶手段98は入賞のタイミングを記憶する(S49)。S46において第2領域110に入賞しなかった場合(S46のN)、S44およびS47〜S49をスキップする。S43およびS49の後、単位遊技実行手段84は賞球のカウンタを15増加させ、終了判定手段102は今回の単位遊技を終了させるか否かを判定し(S45)、S27のフローを終了する。
図12は、図10のS32における終了条件決定処理を詳細に示すフローチャートである。まず終了条件設定手段86は終了条件用の乱数Aを取得し(S60)、今回の当たり停止図柄を読み出し(S61)、ミッションの達成を示すフラグがオンになっている場合であって(S62のY)、当たり停止図柄が特定の図柄であった場合(S63のY)、終了条件設定手段86は特別終了条件テーブル112を選択し、その中から乱数Aに応じて終了条件を決定する(S65)。ミッションの達成を示すフラグがオンになっていない場合であって(S63のN)、当たり停止図柄が特定の図柄以外であった場合(S64のN)、終了条件設定手段86は外れ終了条件テーブル116を選択し、その中から乱数Aに応じて終了条件を決定する(S67)。S63において当たり停止図柄が特定の図柄以外であった場合(S63のN)、またはS64において当たり停止図柄が特定の図柄であった場合には(S64のY)、終了条件設定手段86は通常終了条件テーブル114を選択し、その中から乱数Aに応じて終了条件を決定する(S66)。終了条件が決定されると、S32のフローを終了する。
図13は、図10のS33におけるミッション選択処理を詳細に示すフローチャートである。まずミッション決定手段88はミッション用の乱数Bを取得し(S70)、ミッション達成を示すミッションクリアフラグがオンになっている場合(S71のY)、ミッション結果判定手段90がそのミッションクリアフラグをオフにし(S72)、ミッション決定手段88は特別ミッションテーブル118を選択してその中から乱数Bに応じてミッションを決定する(S73)。S71においてミッションクリアフラグがオンになっていない場合(S71のN)、S72〜S73をスキップするとともに、ミッション決定手段88は通常ミッションテーブル120を選択してその中から乱数Bに応じてミッションを決定する(S74)。ミッション決定手段88は、決定されたミッション内容に対応する誘導装置106の制御内容をセットし(S75)、S33のフローを終了する。
図14は、図11のS45における単位遊技の終了判定処理を詳細に示すフローチャートである。終了判定手段102は、現在のラウンドにおける単位遊技の終了条件を読み出し(S50)、この単位遊技において大入賞口29を開放してからの時間と大入賞口29への入球数に関する現在のパラメータを読み出し(S51)、大入賞口29の開放時間が上限値に達した場合(S52のY)、大入賞口29を閉鎖させるよう駆動する(S54)。S52において、大入賞口29の開放時間が上限値に達していないが(S52のN)、大入賞口29への入球数が上限値に達していれば(S53のY)、S54へ移行する。大入賞口29への入球数が上限値に達していなければ(S53のN)、S54〜S58をスキップする。S54の後、終了判定手段102は、単位遊技のラウンド数を示す継続回数を1つ減算し(S55)、単位遊技中であることを示すフラグをリセットし(S56)、ミッションを達成した場合(S57のY)、ミッション結果判定手段90がミッションクリアフラグをオンし(S58)、ミッションを達成していない場合(S57のN)、S58をスキップして、S45のフローを終了する。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。本実施例によると、大当たり図柄や大入賞口29への入賞の態様に応じて特別遊技による総出球数が大きく異なり、出球数がほぼ一定だった従来の特別遊技に比べて遊技性が高まる。また、1回の特別遊技あたりの平均出球数が下がる分、大当たり確率を高めることもできる。したがって、遊技が単調になるのを回避でき、遊技性や遊技者の期待感を高めることができる。各ラウンドの単位遊技の終了タイミングが一定でない代わりに、特別遊技のラウンド数を固定にし、次ラウンド移行のための継続条件を設定しない構成とすれば、球詰まり等の障害が発生しても、次ラウンドへの移行に失敗するいわゆる「パンク」が起こらず、遊技興趣を向上させることができるだけでなく、ラウンド数が一定である分、出球率設計が容易になる。
大当たり停止図柄や大入賞口29への入賞の態様との対応で複数のテーブルが用意され、テーブルごとに出球傾向が異なるので、遊技者はどのような図柄で大当たりとなり、どのような態様で入賞させれば出球が多くなるかを認識することができ、遊技が単調となるのを回避して遊技性や遊技者の期待感を高めることができる。また、大入賞口29の開放時間や入賞球数の上限が大当たり停止図柄の種類や大入賞口29への入賞の態様によって変わるため、遊技者に新たな遊技性を提供することができる。
大入賞口29への入賞態様がミッションとしての要求を満たすか否かにより終了条件が変化するため、遊技者は自力で有利な終了条件を勝ち取ることもできる。また、豊富な内容で多数のミッションを用意しておくことにより、遊技性や遊技者の期待感をさらに高めることができる。単位遊技ごとに終了条件が決定され、単位遊技ごとに有利な終了条件を勝ち取るチャンスが遊技者に与えられるので、遊技性をいっそう高めることができる。
大入賞口29内に誘導装置106を設けることにより、第1領域108および第2領域110への入賞困難度を変化させることができ、これによりミッション達成困難度を調整することもでき、遊技性をさらに高めることもできる。
なお、上記の実施例は例示であり、その各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下、変形例を列挙する。
実施例における終了条件には、大入賞口29の開放時間の上限値および大入賞口29への入賞球数の上限値の組み合わせが単位遊技を終了させるべきタイミングとして定められている。変形例における終了条件には、大入賞口29の開放時間の上限値、大入賞口29への入賞球数の上限値、およびその他のパラメータのうち少なくともいずれかが定められてもよい。
実施例における終了条件テーブルには、ミッションの達成結果および大当たり停止図柄の組合せと対応づけられており、終了条件設定手段86は、単位遊技ごとのミッションの達成結果および大当たり停止図柄の組合せに応じていずれかの終了条件テーブルを選択する。変形例における終了条件テーブルには、ミッションの達成結果、大当たり停止図柄、およびその他のパラメータのうち少なくともいずれかと対応づけられてもよい。その場合の終了条件設定手段86は、単位遊技ごとのミッションの達成結果、大当たり停止図柄、およびその他のパラメータのうち少なくともいずれかに応じていずれかの終了条件テーブルを選択する。
実施例におけるミッションには、大入賞口29への入賞態様として、第1領域108と第2領域110へのそれぞれの入賞球数、入賞球数の割合、入賞タイミング、入賞率等についての命令が定められている。変形例におけるミッションには、大入賞口29への入賞態様として、第1領域108と第2領域110へのそれぞれの入賞球数、入賞球数の割合、入賞タイミング、入賞率、およびその他のパラメータのうち少なくともいずれかについての命令が定められてもよい。
実施例においては、大当たりまでの過程として、抽選結果に基づいて当否判定された後、大当たり図柄が図柄表示装置26に表示されたときに特別遊技を開始する例を説明した。変形例においては、上記のような大当たりまでの過程に限らず、何らかの過程を経て特別遊技が開始されればよい。
ぱちんこ遊技機の前面側における基本的な構造を示す図である。 ぱちんこ遊技機の背面側における基本的な構造を示す図である。 大入賞口の内部構造を示す説明図である。 ぱちんこ遊技機における遊技を制御する構成を中心とした基本的な機能ブロック図である。 複数の終了条件テーブルの内容を示す図である。 複数のミッションテーブルの内容を示す図である。 ミッションに関する図柄表示装置への表示画面例を示す図である。 ぱちんこ遊技機における遊技の基本的な過程を示すフローチャートである。 図8のS13における特別遊技へ移行するか否かの判定処理を詳細に示すフローチャートである。 図9のS27における単位遊技の実行処理を詳細に示すフローチャートである。 図9のS27における単位遊技の実行処理を詳細に示すフローチャートである。 図10のS32における終了条件決定処理を詳細に示すフローチャートである。 図10のS33におけるミッション選択処理を詳細に示すフローチャートである。 図11のS45における単位遊技の終了判定処理を詳細に示すフローチャートである。
符号の説明
10 ぱちんこ遊技機、 26 図柄表示装置、 29 大入賞口、 31 遊技領域、 69 図柄変動判定手段、 70 変動図柄決定手段、 72 当たり決定手段、 74 表示制御手段、 82 特別遊技移行判定手段、 84 単位遊技実行手段、 86 終了条件設定手段、 88 ミッション決定手段、 90 ミッション結果判定手段、 92 入賞内容記憶手段、 102 終了判定手段、 122 表示画面。

Claims (7)

  1. 遊技領域が形成された遊技盤と、
    前記遊技領域における所定の位置に設けられ、遊技球が入賞したときに抽選実行の契機となる始動入賞口と、
    前記始動入賞口への遊技球の入賞に応じて図柄を変動させるか否かを判定する図柄変動判定手段と、
    前記図柄を変動させる判定がなされたときに抽選乱数を発生させ、その抽選乱数に基づいて変動停止時の図柄を決定する変動図柄決定手段と、
    前記図柄の決定に基づいて図柄表示装置の表示画面に図柄の変動を表示させる表示制御手段と、
    前記抽選乱数の値に基づいて当たりか否かを判定する当たり決定手段と、
    前記当たり決定手段による判定結果に基づき、所定回数の単位遊技で構成される特別遊技に移行するか否かを判定する特別遊技移行判定手段と、
    前記遊技領域における所定の位置に設けられ、前記特別遊技の実行中に開閉される大入賞口と、
    前記特別遊技における単位遊技ごとに前記大入賞口を開閉させるとともに、前記所定回数に達するまでは前記単位遊技が終了するたびに次の単位遊技へ移行する単位遊技実行手段と、を備え、
    前記単位遊技実行手段は、
    前記大入賞口への入賞の態様を記憶する入賞内容記憶手段と、
    実行中の単位遊技を終了させるタイミングに関する条件が定められた終了条件に基づいて前記大入賞口を閉鎖させる終了判定手段と、
    前記変動停止時の図柄に基づいて前記終了条件を決定する終了条件設定手段と、
    前記大入賞口への入賞の態様に関して遊技者へ命令の形で指示するミッションの内容を決定するミッション決定手段と、
    前記入賞内容記憶手段によって記憶された前記大入賞口への入賞の態様が前記ミッションの内容を満たしたか否かに基づいて前記ミッションの達成結果を判定するミッション結果判定手段と、
    を含むとともに、前記所定回数の単位遊技におけるそれぞれの前記ミッションの達成結果と、前記特別遊技における前記大入賞口への入球に対して払い出された遊技球の総数と、を前記表示画面に表示させ、
    前記終了条件設定手段は、単位遊技における前記大入賞口の開放時間の上限値および前記大入賞口への入賞球数の上限値の組み合わせが前記単位遊技を終了させるべきタイミングとしてそれぞれ定められている複数の終了条件が格納されたテーブルを複数保持するとともに、これらのテーブルのうち前記変動停止時の図柄および前記ミッションの達成結果の組み合わせに対応するテーブルに格納された複数の終了条件からいずれかを選択することを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記終了条件設定手段は、前記複数のテーブルのうち前記変動停止時の図柄および前記入賞の態様の組み合わせに対応するテーブルに格納された複数の終了条件からいずれかを選択することを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  3. 前記ミッション決定手段は、前記単位遊技ごとに前記ミッションの内容を決定し、
    前記ミッション結果判定手段は、前記単位遊技ごとの前記大入賞口への入賞の態様に基づいて単位遊技ごとの前記ミッションの達成結果を判定し、
    前記終了条件設定手段は、前記単位遊技ごとに前記ミッションの達成結果および前記変動停止時の図柄に対応するテーブルを選択し、そのテーブルに格納された複数の終了条件からいずれかを次の単位遊技の終了条件に設定することを特徴とする請求項1または2に記載の弾球遊技機。
  4. 前記大入賞口は、その内部に複数の入賞領域が設けられ、
    前記ミッション結果判定手段は、前記複数の入賞領域のうちいずれに入賞したかの態様が前記ミッションの内容を満たしたか否かに基づいて前記ミッションの達成結果を判定することを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の弾球遊技機。
  5. 前記大入賞口は、前記複数の入賞領域のいずれかへ入球し易くなるよう遊技球を誘導する誘導装置を有し、
    前記単位遊技実行手段は、前記ミッションの内容と対応付けられた制御内容に基づき前記誘導装置の動作を制御するとともに、その制御内容は、前記ミッションにより指示される入賞の態様に対して有利となるように遊技球を誘導する内容であることを特徴とする請求項4に記載の弾球遊技機。
  6. 前記単位遊技実行手段は、前記所定回数の全単位遊技に対する前記ミッションを達成した単位遊技数であるミッション達成率を前記表示画面にさらに表示させることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の弾球遊技機。
  7. 前記終了条件設定手段は、前記所定回数の単位遊技のうち初回の単位遊技に対しては所定の初回用の終了条件を設定することを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の弾球遊技機。
JP2004000689A 2004-01-05 2004-01-05 弾球遊技機 Expired - Fee Related JP4582567B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004000689A JP4582567B2 (ja) 2004-01-05 2004-01-05 弾球遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004000689A JP4582567B2 (ja) 2004-01-05 2004-01-05 弾球遊技機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005192717A JP2005192717A (ja) 2005-07-21
JP4582567B2 true JP4582567B2 (ja) 2010-11-17

Family

ID=34816401

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004000689A Expired - Fee Related JP4582567B2 (ja) 2004-01-05 2004-01-05 弾球遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4582567B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008104812A (ja) * 2006-10-27 2008-05-08 Samii Kk パチンコ遊技機
JP2008200147A (ja) * 2007-02-16 2008-09-04 Samii Kk 弾球遊技機

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000140388A (ja) * 1998-11-12 2000-05-23 Takeya Co Ltd パチンコ遊技機
JP2002018001A (ja) * 2000-06-30 2002-01-22 Takasago Electric Ind Co Ltd 遊技機

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11342241A (ja) * 1998-06-03 1999-12-14 Sophia Co Ltd 弾球遊技機

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000140388A (ja) * 1998-11-12 2000-05-23 Takeya Co Ltd パチンコ遊技機
JP2002018001A (ja) * 2000-06-30 2002-01-22 Takasago Electric Ind Co Ltd 遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005192717A (ja) 2005-07-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4557246B2 (ja) 弾球遊技機
JP4198700B2 (ja) 弾球遊技機
JP4544453B2 (ja) 弾球遊技機
JP4753318B2 (ja) 弾球遊技機
JP4582567B2 (ja) 弾球遊技機
JP2005152349A (ja) 弾球遊技機
JP2005192718A (ja) 弾球遊技機
JP2006255030A (ja) パチンコ機
JP4953215B2 (ja) 弾球遊技機
JP4544485B2 (ja) 弾球遊技機
JP4544488B2 (ja) 弾球遊技機
JP4374061B2 (ja) 弾球遊技機
JP4544486B2 (ja) 弾球遊技機
JP4548746B2 (ja) 弾球遊技機
JP4553162B2 (ja) 弾球遊技機
JP4327904B2 (ja) 弾球遊技機
JP4327905B2 (ja) 弾球遊技機
JP4374062B2 (ja) 弾球遊技機
JP4544484B2 (ja) 弾球遊技機
JP4553165B2 (ja) 弾球遊技機
JP4553164B2 (ja) 弾球遊技機
JP4553163B2 (ja) 弾球遊技機
JP4548749B2 (ja) 弾球遊技機
JP4548745B2 (ja) 弾球遊技機
JP4548747B2 (ja) 弾球遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090716

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090728

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090925

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100223

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100414

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100817

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100825

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130910

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130910

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130910

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees