JP4582378B2 - 画像ノイズ低減装置及び画像ノイズ低減方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は画像ノイズ低減装置及び画像ノイズ低減方法に関し、例えばNTSC(National Television System Committee)、PAL(Phase Alternation by Line)、HDTV(High Definition Television)、又は複数種類のDTV(Digital Television)等の複数種類のフォーマットに対応したテレビジョン装置に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、テレビジョン装置においては表示すべき画像に含まれるノイズ成分を低減するためのノイズ低減装置が搭載されており、当該ノイズ低減装置を介して画像のノイズ成分を低減することにより高画質な画像を表示するようになされている。
【0003】
例えば図7に示すように従来のノイズ低減装置1は、例えば同一内容のフィールド画像を複数枚に渡ってライン走査することにより静止画像を表示する場合における当該フィールド画像の画像データD1を順次入力し、当該画像データD1を遅延回路2及び入力側ローパスフィルタ3へ送出する。
【0004】
入力側ローパスフィルタ3は、帰還側ローパスフィルタ5と同一のフィルタ特性を有し、当該画像データD1のうち低周波成分のみ(ハーフバンド分だけ)を抽出し、これを低域画像データD3として演算回路9へ送出する。
【0005】
遅延回路2は、画像データD1を1フィールド分遅延処理した後に当該画像データD1を帰還側ローパスフィルタ5へ送出する。ここで帰還側ローパスフィルタ5も、入力側ローパスフィルタ3と同様に当該画像データD1のうち低周波成分のみ(ハーフバンド分だけ)を抽出し、これを低域画像データD5として間引回路6へ送出する。
【0006】
間引回路6は、サンプリング定理に基づいて低域画像データD5を1画素飛びに間引くことにより後段のメモリ7に格納可能なデータ量に低減し、これを間引画像データD6としてメモリ7に一旦格納する。メモリ7は、間引画像データD6を読み出して補間回路8へ送出する。
【0007】
補間回路8は、間引画像データD6のうち間引かれた各画素部分に対して「0」を補間データとして挿入することにより補間を行い、低域画像データD5と同一データ量の補間画像データD8として演算回路9へ送出する。
【0008】
演算回路9は、低域画像データD3と補間画像データD8との差分を算出し、これを差分データD9としてノイズ検出回路10へ送出する。ここで差分データD9は、低域画像データD3と補間画像データD8との間で互いに対応する各画素値の差分であり、補間データの挿入された各画素部分を除いてノイズ成分が存在しなければその差分は本来「0」であると共に、補間データの挿入された各画素部分では低域画像データD3の画素データだけが差分として算出されることになる。
【0009】
従ってノイズ検出回路10は、差分データD9における画素毎の差分値をノイズ検出用の比較テーブル(図示せず)の閾値とそれぞれ比較し、当該閾値を超えた部分をノイズ成分データD10として演算回路4へ送出する。
【0010】
演算回路4は、遅延回路2を介して供給される現フィールド画像の画像データD1から、ノイズ検出回路10で検出されたノイズ成分データD10を減算することによって当該画像データD1のノイズ成分だけを予め除去し、ノイズ低減処理された高画質なノイズ低減画像データD11として後段のモニタ(図示せず)へ出力するようになされている。
【0011】
なおノイズ低減装置1は、ノイズ低減処理されたノイズ低減画像データD11を帰還側ローパスフィルタ5へ再度出力し、次フィールド画像の画像データD1に対するノイズ低減処理を上述の如く繰り返し実行するようになされている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ところでかかる構成のノイズ低減装置1は、NTSCフォーマットのテレビジョン装置に対応したものである場合、当該ノイズ低減装置1におけるメモリ7の記憶容量がNTSCフォーマットにおける画像の画素数に対応していることにより、例えば画素数が格段に多いHDTVフォーマットのテレビジョン装置には対応し得ないという問題があった。
【0013】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、複数種類のフォーマットに対応して入力画像のノイズ成分を低減し得る画像ノイズ低減装置及び画像ノイズ低減方法を提案しようとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため本発明においては、入力画像に含まれるノイズ成分を低減する場合、入力画像のフォーマットを検出し、当該検出したフォーマット及び入力画像を記憶するためメモリの記憶容量に応じて当該メモリに対する入力画像の書込量及び読出量を制御することによりメモリに対する書込前の入力画像と同一データ量の補間画像を生成し、入力画像と補間画像との差分をノイズ成分として算出し、入力画像から当該差分を減算してノイズ成分を除去することにより、複数種類のフォーマットの入力画像に対しても当該メモリを流用してノイズ成分を低減することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
【0016】
(1)第1の実施の形態
図7との対応部分に同一符号を付して示す図1において、20は全体として第1の実施の形態におけるマルチフォーマットノイズ低減装置を示し、例えば同一内容のフィールド画像を複数枚に渡ってライン走査することにより静止画像を表示する場合の当該フィールド画像における画像データD1を順次入力し、当該画像データD1をフォーマット検出回路21、遅延回路2及び入力側ローパスフィルタ3へ送出する。
【0017】
フォーマット検出手段としてのフォーマット検出回路21は、画像データD1の水平走査線数を計数することにより、当該画像データD1のフォーマットがNTSC(National Television System Committee)、PAL(Phase Alternation by Line)、HDTV(High Definition Television)、又は複数種類(プログレッシブ方式やインターレース方式等)のDTV(Digital Television)のうちのいずれであるかを検出し、その結果得られるフォーマット検出結果信号S21をメモリコントローラ22、入力側ローパスフィルタ3及び帰還側ローパスフィルタ5へ送出する。
【0018】
第2のフィルタ手段としての入力側ローパスフィルタ3は、第1のフィルタ手段としての帰還側ローパスフィルタ5と同一のフィルタ特性を有し、フォーマット検出回路21から供給されるフォーマット検出結果信号S21に応じてフィルタ特性を変更し得るようになされており、この場合には当該画像データD1のうち低周波成分のみ(ハーフバンド分だけ)を抽出し、これを低域画像データD3として演算回路9へ送出する。
【0019】
遅延回路2は、画像データD1を1フィールド分遅延した後に当該画像データD1を帰還側ローパスフィルタ5へ送出する。
【0020】
ここで帰還側ローパスフィルタ5も、入力側ローパスフィルタ3と同様に、フォーマット検出回路21から供給されるフォーマット検出結果信号S21に応じて入力側ローパスフィルタ3と同様のフィルタ特性へ変更するようになされており、この場合にも当該画像データD1のうち低周波成分のみ(ハーフバンド分だけ)を抽出し、これを低域画像データD5として例えばNTSCフォーマットの画像データに応じた記憶容量を有するメモリ7へ送出する。
【0021】
メモリ制御手段としてのメモリコントローラ22は、フォーマット検出回路21から供給されるフォーマット検出結果信号S21に応じてメモリ7に対する書込及び読出を制御し得るようになされている。
【0022】
すなわちメモリコントローラ22は、フォーマット検出結果信号S21に応じて、例えば帰還側ローパスフィルタ5から供給される低域画像データD5をサンプリング定理により1画素飛びに間引いて書込むことにより当該メモリ7に格納し得、当該メモリ7から読み出す際、間引かれた各画素部分に対して「0」の補間データを挿入しながら読み出して補間を行うことにより、当該低域画像データD5と同じデータ量の補間画像データD7を生成し、これを演算回路9へ送出するようになされている。
【0023】
差分算出手段としての演算回路9は、入力側ローパスフィルタ3でフィルタリングした低域画像データD3と1フィールド前の補間画像データD7との差分を算出し、これを差分データD21としてノイズ検出回路10へ送出する。
【0024】
ここで差分データD21は、低域画像データD3と補間画像データD7との間で互いに対応する各画素値の差分であり、補間データの挿入された各画素部分を除いてノイズ成分が存在しなければその差分は本来「0」であると共に、補間データの挿入された各画素部分では低域画像データD3の画素データだけが差分として算出されることになる。
【0025】
従ってノイズ検出回路10は、差分データD21における画素毎の差分値をノイズ検出用の比較テーブル(図示せず)の閾値とそれぞれ比較し、当該閾値を超える部分をノイズ成分データD22として演算回路4へ送出する。
【0026】
ノイズ低減手段としての演算回路4は、遅延回路2を介して供給される現フィールドの画像データD1から、ノイズ検出回路10で検出されたノイズ成分データD22を減算することによって当該画像データD1のうち低周波数帯域におけるノイズ成分だけを予め除去し、ノイズ低減処理された高画質なノイズ低減画像データD23を後段のモニタ(図示せず)へ出力するようになされている。
【0027】
なおノイズ低減装置20は、ノイズ低減処理されたノイズ低減画像データD23を帰還側ローパスフィルタ5へ再度出力し、次フィールド画像の画像データD1に対するノイズ低減処理を上述の如く繰り返し実行するようになされている。
【0028】
このようにマルチフォーマットノイズ低減装置20は、図2に示すようにノイズ低減処理手順としてルーチンRT1の開始ステップから入ってステップSP1に移る。
【0029】
ステップSP1においてマルチフォーマットノイズ低減装置20は、まず画像データD1を入力してフォーマット検出回路21、遅延回路2及び入力側ローパスフィルタ3へ送出し、次のステップSP2へ移る。
【0030】
ステップSP2においてマルチフォーマットノイズ低減装置20は、フォーマット検出回路21によって画像データD1のフォーマットを検出し、次のステップSP3に移る。
【0031】
ステップSP3においてマルチフォーマットノイズ低減装置20は、メモリコントローラ22に対してフォーマット検出結果を通知すると共に、入力側ローパスフィルタ3及び帰還側ローパスフィルタ5をフォーマット検出結果に基づいて同一のフィルタ特性へ変更し、次のステップSP4に移る。
【0032】
ステップSP4においてマルチフォーマットノイズ低減装置20は、入力した画像データD1を入力側ローパスフィルタ3でフィルタリングすると共に、1フィールド前の画像データD1を帰還側ローパスフィルタ5でフィルタリングし、次のステップSP5に移る。
【0033】
ステップSP5においてマルチフォーマットノイズ低減装置20は、帰還側ローパスフィルタ5でフィルタリングされた低域画像データD5のメモリ7への書込及び読出を制御し、メモリ7の記憶容量に応じたデータ量に一旦間引いて記憶した後にデータ補間しながら読み出すことにより、当該メモリ7に対する書込前と同一データ量の補間画像データD7を生成し、これを演算回路9へ出力し、次のステップSP6に移る。
【0034】
ステップSP6においてマルチフォーマットノイズ低減装置20は、1フィールド前の補間画像データD7と入力側ローパスフィルタ3でフィルタリングされた現フィールドの低域画像データD3との差分を演算回路9で算出し、その結果得られた差分データD21をノイズ低減回路10へ送出し、次のステップSP7に移る。
【0035】
ステップSP7においてマルチフォーマットノイズ低減装置20は、ノイズ検出回路10によって差分データD21における画素毎の差分値をノイズ検出用の比較テーブルの閾値とそれぞれ比較し、当該閾値を超える部分を低周波数帯域に含まれているノイズ成分データD22として抽出し、次のステップSP8に移る。
【0036】
ステップSP8においてマルチフォーマットノイズ低減装置20は、遅延回路2を介して出力された現フィールドの画像データD1からノイズ成分データD22を演算回路4で減算することにより、低周波数低域に含まれていたノイズ成分を除去したノイズ成分低減画像データD23として出力し、次のステップSP9に移って処理を終了する。
【0037】
以上の構成において、マルチフォーマットノイズ低減装置20はフォーマット検出回路21によって検出した画像データD1のフォーマットに応じて入力側ローパスフィルタ3及び帰還側ローパスフィルタ5のフィルタ特性を調整すると共に、メモリコントローラ22を介してメモリ7の書込及び読出を制御することにより、メモリ7の記憶容量に係わらず当該メモリ7を用いて補間画像データD7を生成することができる。
【0038】
すなわちマルチフォーマットノイズ低減装置20は、メモリ7の書込及び読出を制御してメモリ7に格納すべきデータ量を調整することにより、メモリ7の記憶容量に係わらずノイズ低減を行うための補間画像データD7を生成することができ、かくして他のフォーマットの画像データD1を入力した場合でも既存のメモリ7を流用することができる。
【0039】
そしてマルチフォーマットノイズ低減装置20は、入力側ローパスフィルタ3でフィルタリングした低域画像データD3から補間画像データD7を減算し、その結果得られた差分データD21のうちノイズ成分だけをノイズ低減回路10で抽出し、当該ノイズ成分を画像データD1から除去することにより、低周波数帯域に含まれていたノイズ成分を低減した高画質なノイズ低減画像データD23として出力することができる。
【0040】
以上の構成によればマルチフォーマットノイズ低減装置20は、フォーマット検出結果に応じてメモリ7に書込むべき画像データD1のデータ量を制御することができるので、当該メモリ7を画像データD1のフォーマットの種類に係わらず流用することができ、かくして従来のノイズ低減装置1(図7)のような間引回路6及び補間回路8を必要とすることのない簡易な構成でノイズ低減処理を実行して高画質なノイズ低減画像データD23を出力することができる。
【0041】
(2)第2の実施の形態
図1との対応部分に同一符号を付して示す図3において、30は全体として第2の実施の形態におけるマルチフォーマットノイズ低減装置を示し、例えばHDTVフォーマットでなる同一内容のフレーム画像を複数枚に渡ってライン走査することにより静止画像を表示する場合の当該フレーム画像における画像データD40を順次入力し、当該画像データD40をフォーマット検出回路21、遅延回路2及び入力側解析フィルタ郡41へ送出する。
【0042】
フォーマット検出手段としてのフォーマット検出回路21は、画像データD40の水平走査線数を計数することにより、当該画像データD40のフォーマットがHDTVフォーマットであることを検出し、その結果得られるフォーマット検出結果信号S21をメモリコントローラ22、入力側解析フィルタ郡41、入力側補間フィルタ郡42、帰還側解析フィルタ郡43及び帰還側補間フィルタ郡44へ送出する。
【0043】
遅延回路2は、画像データD40を1フレーム分遅延した後に当該画像データD40を帰還側解析フィルタ郡43の第1の帰還側解析フィルタ35へ送出する。
【0044】
ここで第2のフィルタ手段としての入力側解析フィルタ郡41は、第1の入力側解析フィルタ31及び第2の入力側解析フィルタ32によって構成され、また入力側補間フィルタ郡42は第1の入力側補間フィルタ33及び第2の入力側補間フィルタ34によって構成されており、入力側解析フィルタ郡41及び入力側補間フィルタ郡42によっていわゆるフィルタバンクを構成するようになされている。
【0045】
また、第1のフィルタ手段としての帰還側解析フィルタ郡43は、第1の帰還側解析フィルタ35及び第2の帰還側解析フィルタ36によって構成され、帰還側補間フィルタ郡44は第1の帰還側補間フィルタ37及び第2の帰還側補間フィルタ38によって構成されており、帰還側解析フィルタ郡43及び帰還側補間フィルタ郡44によっていわゆるフィルタバンクを構成するようになされている。
【0046】
ここでフィルタバンクとは、複数のフィルタの集まりであって、最初のフィルタに入力されるデータが最後のフィルタを通過したときに同一データ量のデータを復元するように構成されたものである。
【0047】
さらに入力側解析フィルタ郡41における第1の入力側解析フィルタ31及び第2の入力側解析フィルタ32は、帰還側解析フィルタ郡43における第1の帰還側解析フィルタ35及び第2の帰還側解析フィルタ36とそれぞれ同一のフィルタ特性を有しており、入力側補間フィルタ郡42における第1の入力側補間フィルタ33及び第2の入力側補間フィルタ34についても帰還側補間フィルタ郡44における第1の帰還側補間フィルタ37及び第2の帰還側補間フィルタ38とそれぞれ同一のフィルタ特性を有している。
【0048】
このようにフィルタバンク構成の入力側解析フィルタ郡41及び入力側補間フィルタ郡42と、フィルタバンク構成の帰還側解析フィルタ郡43及び帰還側補間フィルタ郡44とは、フォーマット検出回路21から供給されるフォーマット検出結果信号S21に応じて同一のフィルタ特性へ変更し得るようになされており、入力側補間フィルタ郡42と帰還側補間フィルタ郡44とについてもフォーマット検出結果信号S21に応じて同一のフィルタ特性へ変更し得るようになされている。
【0049】
実際上、図4(A)に示すように第1の帰還側解析フィルタ35は、フォーマット検出結果信号S21に応じたフィルタ特性で当該画像データD40の低周波成分(画像データD40の周波数帯域のうち1/2帯域分)だけを抽出し、これを低域画像データD43Lとして第2の帰還側解析フィルタ36へ出力する。
【0050】
図4(B)に示すように第2の帰還側解析フィルタ36は、第1の帰還側解析フィルタ35によって抽出された低域画像データD43Lのさらに低周波側の1/2帯域分(最終的には1/4帯域分)を抽出することによって画像データD40を2段階に分けて再帰的に帯域分割し、その結果得られた1/4帯域分を低域画像データD43LLとして例えばNTSCフォーマットの画像データに応じた記憶容量を有するメモリ7へ送出する。
【0051】
メモリ制御手段としてのメモリコントローラ22は、フォーマット検出回路21から供給されるフォーマット検出結果信号S21に応じて、例えば第2の帰還側解析フィルタ36から供給される低域画像データD43LLをサンプリング定理により1画素飛びに間引いて書込むことにより当該メモリ7に格納し得、当該メモリ7から読み出す際、間引かれた各画素部分に対して「0」の補間データを挿入しながら読み出して補間を行うことにより、当該低域画像データD43LLと同じデータ量の補間画像データD44LLを生成し、これを帰還側補間フィルタ郡44の第1の帰還側補間フィルタ37へ送出する。
【0052】
第1の帰還側補間フィルタ37は、補間画像データD44LLに補間データを加えることにより、第1の帰還側解析フィルタ35でフィルタリングされた場合の低域画像データD43Lと同一データ量の補間画像データD44Lを生成し、これを第2の帰還側補間フィルタ38へ送出する。
【0053】
第2の帰還側補間フィルタ38は、補間画像データD44Lにさらに補間データを加えることにより、画像データD40と同一データ量の補間画像データD44を生成し、これを演算回路9へ送出するようになされている。
【0054】
この場合、補間画像データD44は、第2の帰還側解析フィルタ36で帯域選択された1/4帯域分の低域画像データD43LLと同一の周波数成分であるものの、補間データが加えられたことによってオリジナルの画像データD40と同一データ量となったものである。
【0055】
一方、入力側解析フィルタ郡41においても、帰還側解析フィルタ郡43と同様に、第1の入力側解析フィルタ31及び第2の入力側解析フィルタ32によって画像データD40を2段階に分けて再帰的に帯域分割し、その結果得られる低域画像データを入力側補間フィルタ郡42へ送出する。
【0056】
入力側補間フィルタ郡42も、帰還側補間フィルタ郡44と同様に第1の入力側補間フィルタ33及び第2の入力側補間フィルタ34により補間データを加えることにより、オリジナルの画像データD40と同一データ量の補間画像データD42を生成し、これを演算回路9へ送出する。
【0057】
差分算出手段としての演算回路9は、補間画像データD42と補間画像データD44との差分を算出し、これを差分データD45としてノイズ検出回路10へ送出する。
【0058】
ここで差分データD45は、補間画像データD42と補間画像データD44との間で互いに対応する各画素値の差分であり、補間データの挿入された各画素部分を除いてノイズ成分が存在しなければその差分は本来「0」であると共に、補間データの挿入された各画素部分では補間画像データD42の画素データだけが差分として算出されることになる。
【0059】
従ってノイズ検出回路10は、差分データD45における画素毎の差分値をノイズ検出用の比較テーブル(図示せず)の閾値とそれぞれ比較し、当該閾値を超える部分をノイズ成分データD46として演算回路4へ送出する。
【0060】
ノイズ低減手段としての演算回路4は、遅延回路2を介して供給される現フレームの画像データD40から、ノイズ検出回路10で検出したノイズ成分データD46を減算することによって当該画像データD40のうち帯域選択された低周波数帯域(全体の1/4帯域分)におけるノイズ成分だけを予め除去し、ノイズ低減処理された高画質なノイズ低減画像データD47を後段のモニタ(図示せず)へ出力するようになされている。
【0061】
なおマルチフォーマットノイズ低減装置30においても、ノイズ低減処理されたノイズ低減画像データD47を帰還側解析フィルタ郡43へ再度出力し、次フレームの画像データD40に対するノイズ低減処理を上述の如く繰り返し実行するようになされている。
【0062】
このようにマルチフォーマットノイズ低減装置30は、図5に示すようにノイズ低減処理手順としてルーチンRT2の開始ステップから入ってステップSP11に移る。
【0063】
ステップSP11においてマルチフォーマットノイズ低減装置30は、まず画像データD40を入力してフォーマット検出回路22、遅延回路2及び入力側解析フィルタ郡41へ供給し、次のステップSP12へ移る。
【0064】
ステップSP12においてマルチフォーマットノイズ低減装置30は、フォーマット検出回路21によって画像データD40のフォーマットがHDTVフォーマットであることを検出し、次のステップSP13に移る。
【0065】
ステップSP13においてマルチフォーマットノイズ低減装置30は、メモリコントローラ22に対して画像データD40がHDTVフォーマットであることを通知すると共に、入力側解析フィルタ郡41、入力側補間フィルタ郡42、帰還側解析フィルタ郡43及び帰還側補間フィルタ郡44をフォーマット検出結果に応じて同一のフィルタ特性へ変更し、次のステップSP14に移る。
【0066】
ステップSP14においてマルチフォーマットノイズ低減装置30は、入力した画像データD40を帰還側解析フィルタ郡43で2段階に分けて再帰的に帯域分割することにより当該画像データD40のうちノイズ成分が多く含まれていると思われる周波数帯域を選択し、当該帯域選択された周波数成分の低域画像データD43LLをメモリ7へ送出し、次のステップSP15に移る。
【0067】
ステップSP15においてマルチフォーマットノイズ低減装置30は、メモリコントローラ22の制御によって低域画像データD43LLのメモリ7への書込及び読出を制御し、メモリ7の記憶容量に応じたデータ量に一旦間引いて記憶した後にデータ補間しながら読み出すことにより、当該メモリ7に対する書込前と同一データ量の補間画像データD44LLを生成し、これを帰還側補間フィルタ郡44に送出し、次のステップSP16に移る。
【0068】
ステップSP16においてマルチフォーマットノイズ低減装置30は、帰還側補間フィルタ郡44により補間を行うことにより、オリジナルの画像データD40と同一データ量の補間画像データD44を生成し、次のステップSP17に移る。
【0069】
ステップSP17においてマルチフォーマットノイズ低減装置30は、帰還側補間フィルタ郡44によって生成した補間画像データD44と、入力側解析フィルタ郡41及び入力側補間フィルタ郡42によって帯域選択された補間画像データD42との差分を演算回路9で算出し、次のステップSP18に移る。
【0070】
ステップSP18においてマルチフォーマットノイズ低減装置30は、演算回路9で算出した差分データD45における画素毎の差分値をノイズ検出用のノイズ検出回路10によって比較テーブルの閾値とそれぞれ比較し、当該閾値を超える部分をノイズ成分データD46として抽出し、次のステップSP19に移る。
【0071】
ステップSP19においてマルチフォーマットノイズ低減装置30は、遅延回路2から供給される現フレームの画像データD40からノイズ成分データD46を演算回路4で減算することにより、帯域選択された低周波数帯域のノイズ成分を除去したノイズ成分低減画像データD47として出力し、次のステップSP20に移って処理を終了する。
【0072】
以上の構成において、マルチフォーマットノイズ低減装置30はフォーマット検出回路21によって検出した画像データD40のフォーマット検出結果に応じて帰還側解析フィルタ郡43及び帰還側補間フィルタ郡44、入力側解析フィルタ郡41及び入力側補間フィルタ郡42のフィルタ特性を調整すると共に、メモリコントローラ22を介してメモリ7の書込及び読出を制御することにより、NTSCフォーマットに対応した記憶容量のメモリ7をそのまま流用することができる。
【0073】
そしてマルチフォーマットノイズ低減装置30は、入力側解析フィルタ郡41及び入力側解析補間フィルタ郡42によって帯域選択された補間画像データD42と、帰還側解析フィルタ郡43及び帰還側補間フィルタ郡44によって帯域選択された補間画像データD44との差分を算出し、そのうちノイズ成分だけをノイズ低減回路10で抽出して現フレームの画像データD40から除去することにより、当該画像データD40においてノイズ成分が多く含まれていると思われる所定周波数帯域のノイズ成分だけを効率よく低減することができる。
【0074】
従ってマルチフォーマットノイズ低減装置30は、データ量の多いHDTVフォーマットの画像データD40の全周波数帯域でノイズ低減しなくても、帯域選択することにより効率良くかつ短時間で効果的に高画質なノイズ低減画像データD47を出力することができる。
【0075】
以上の構成によればマルチフォーマットノイズ低減装置30は、入力側解析フィルタ郡41及び入力側解析補間フィルタ郡42と、帰還側解析フィルタ郡43及び帰還側補間フィルタ郡44とによって画像データD40のうちノイズ成分が多く含まれていると思われる周波数帯域を帯域選択し、当該帯域選択した周波数帯域のノイズ成分を抽出し、現フレームの画像データD40から当該ノイズ成分を予め除去するこことにより、メモリ7における記憶容量の制限から全帯域の画像データD40にわたるノイズを除去し得ない場合でも当該メモリ7を流用して当該画像データD40におけるノイズを効率良くかつ短時間で効果的に低減することができる。
【0076】
これによりマルチフォーマットノイズ低減装置30は、従来のノイズ低減装置1(図7)のような間引回路6及び補間回路8を必要とすることのない簡易な構成でデータ量の格段に多いHDTVフォーマットの画像データD40を入力した場合でも、NTSCフォーマットに対応したメモリ7を流用してノイズ低減処理を効果的に実行し得、かくして高画質なノイズ低減画像データD47を出力することができる。
【0077】
(3)第3の実施の形態
図3との対応部分に同一符号を付して示す図6において、50は全体として第3の実施の形態におけるマルチフォーマットノイズ低減装置を示し、基本的には第2の実施の形態におけるマルチフォーマットノイズ低減装置30に対してメモリ7の前後に符号化手段としてのエンコーダ51及び復号化手段としてのデコーダ52を新に設けた以外は同様の構成であるので、同一部分については説明を省略する。
【0078】
この場合のマルチフォーマットノイズ低減装置50は、帰還側解析フィルタ郡43で帯域選択したことにより得られる低域画像データD43LLをエンコーダ51へ送出する。
【0079】
マルチフォーマットノイズ低減装置50は、エンコーダ51で低域画像データD43LLを所定の圧縮符号化方式で圧縮符号化することによりデータ量を削減し、これを符号化低域画像データD43LLEとしてメモリ7へ書込むようになされている。
【0080】
このときもマルチフォーマットノイズ低減装置50は、メモリコントローラ22の制御に基づいて書込及び読出を制御することにより、符号化低域画像データD43LLEのデータ量をさらに削減して書込んだ後に補間して読み出すようになされている。
【0081】
そしてマルチフォーマットノイズ低減装置50は、メモリ7から読み出した符号化低域画像データD43LLEをデコーダ52で伸長復号化することにより、もとの圧縮符号化前と同一データ量の低域画像データD44LLを復元するようになされている。
【0082】
これによりマルチフォーマットノイズ低減装置50は、メモリ7の記憶容量が格段に低い場合や入力した画像データD40のデータ量が格段的に多い場合でも、圧縮符号化することによりデータ量をさらに削減することができるので、画像データD40のフォーマットに係わらずメモリ7を流用してノイズ低減処理を実行し得るようになされている。
【0083】
なお、第1の実施の形態及び第2の実施の形態においても、メモリ7の前後にエンコーダ51及びデコーダ52を設けてデータ量を削減するようにしても良く、これによりメモリ7を流用する際のデータ量のコントロールを一段と容易にすることができる。
【0084】
以上の構成において、マルチフォーマットノイズ低減装置50は帰還側解析フィルタ郡43で帯域選択された低域画像データD43LLをエンコーダ51で圧縮符号化することによりデータ量をさらに削減した後にメモリ7へ書き込み、当該メモリ7から読み出した後にデコーダ52で伸長復号化してもとのデータ量に戻すことにより、メモリ7の記憶容量が格段に低い場合や入力した画像データD40のデータ量が格段的に多い場合でもメモリ7を流用してノイズ低減処理を実行することができる。
【0085】
以上の構成によれば、マルチフォーマットノイズ低減装置50は入力する画像データD40のフォーマットやメモリ7の記憶容量等の条件に左右されることなく、複数種類のフォーマットの画像データD40に対するノイズ低減処理を簡易な構成で実行することができる。
【0086】
(4)他の実施の形態
なお上述の第1の実施の形態においては、フォーマット検出結果信号S21に応じて帰還側ローパスフィルタ5から供給される低域画像データD5を1画素飛びに間引くようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、入力される画像データD1のデータ量及びメモリ7の記憶容量に応じて間引き量を変更するようにしても良い。但し、この場合でもサンプリング定理は満たす必要がある。また、入力される画像データD1のデータ量よりも、メモリ7の記憶容量が格段に大きい場合には、間引くのではなく書込及び読出タイミングを制御するようにしても良い。
【0087】
また上述の第1〜第3の実施の形態においては、フォーマット検出回路21で検出したフォーマットに応じてデフォルトのフィルタ特性へ変更するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、ユーザの好みに応じて任意の周波数帯域を帯域選択できるようにフィルタ特性を変更し得るようにしても良い。
【0088】
さらに上述の第3の実施の形態においては、メモリ7に対して書込及び読出を制御するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、エンコーダ51により十分にデータを圧縮してデータ量を削減できた場合には、必ずしも書込及び読出を制御しなくても良い。
【0089】
さらに上述の第2及び第3の実施の形態においては、入力側補間フィルタ郡42及び帰還側補間フィルタ郡44で補間データを加えることにより画像データD40と同一データ量の補間画像データD42及びD44を生成して演算回路9で差分データD45を算出するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、入力側解析フィルタ郡41及び帰還側解析フィルタ郡43によって帯域選択された低域画像データだけを用いて演算回路9で差分データD45を算出するようにしても良い。
【0090】
さらに上述の第1〜第3の実施の形態においては、フォーマット検出手段としてのフォーマット検出回路21によって画像データD1及びD40のフォーマットがNTSC、PAL、HDTV又は複数種類のDTVのうちの何れであるかを検出し、当該検出結果に応じたフィルタリング処理を行いメモリ7への書込及び読出を制御するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、これら以外の他の種々のフォーマットを検出し、その検出結果に応じたフィルタリング処理を行いメモリ7への書込及び読出を制御するようにしても良い。
【0091】
【発明の効果】
上述のように本発明によれば、入力画像に含まれるノイズ成分を低減する場合、入力画像のフォーマットを検出し、当該検出したフォーマット及び入力画像を記憶するためメモリの記憶容量に応じて当該メモリに対する入力画像の書込量及び読出量を制御することにより、メモリに対する書込前の入力画像と同一データ量の補間画像を生成し、入力画像と補間画像との差分をノイズ成分として算出し、入力画像から当該差分を減算してノイズ成分を除去することにより、複数種類のフォーマットの入力画像に対しても当該メモリを流用してノイズ成分を低減し得るノイズ低減装置及びノイズ低減方法を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるマルチフォーマットノイズ低減装置の構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施の形態におけるノイズ低減処理手順を示すフローチャートである。
【図3】第2の実施の形態におけるマルチフォーマットノイズ低減装置の構成を示すブロック図である。
【図4】帰還側解析フィルタ郡における出力結果を示す略線図である。
【図5】第2の実施の形態におけるノイズ低減処理手順を示すフローチャートである。
【図6】第3の実施の形態におけるマルチフォーマットノイズ低減装置の構成を示すブロック図である。
【図7】従来のノイズ低減装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1、20、30、50……ノイズ低減装置、2……遅延回路、3……入力側LPF、4……演算回路、5……帰還側LPF、7……メモリ、21……フォーマット検出回路、22……メモリコントローラ、31……第1の入力側解析フィルタ、32……第2の入力側解析フィルタ、33……第1の入力側補間フィルタ、34……第2の入力側補間フィルタ、35……第1の帰還側解析フィルタ、36……第2の帰還側解析フィルタ、37……第1の帰還側補間フィルタ、38……第2の帰還側補間フィルタ、41……入力側解析フィルタ郡、42……入力側補間フィルタ郡、43……帰還側解析フィルタ郡、44……帰還側補間フィルタ郡、51……エンコーダ、52……デコーダ。
Claims (10)
- 入力画像に含まれるノイズ成分を低減する画像ノイズ低減装置において、
上記入力画像を記憶するため所定の記憶容量を有するメモリと、
上記入力画像のフォーマットを検出するフォーマット検出手段と、
上記フォーマット検出手段によって検出した上記フォーマット及び上記記憶容量に応じて上記メモリに対する上記入力画像の書込量及び読出量を制御することにより、上記メモリに対する書込前の上記入力画像と同一データ量の補間画像を生成するメモリ制御手段と、
上記入力画像と上記補間画像との差分を上記ノイズ成分として算出する差分算出手段と、
上記入力画像から上記差分を減算して上記ノイズ成分を除去するノイズ低減手段と
を具えることを特徴とするノイズ低減装置。 - 上記フォーマット検出手段により検出した上記フォーマットに応じて上記メモリに対する書込前の上記入力画像を所定の周波数帯域に帯域制限する第1のフィルタ手段と、
上記フォーマット検出手段により検出した上記フォーマットに応じて上記差分算出手段による上記差分の算出前の上記入力画像を上記周波数帯域に帯域制限する第2のフィルタ手段と
を具えることを特徴とする請求項1に記載のノイズ低減装置。 - 上記第1のフィルタ手段は、
上記入力画像を上記周波数帯域へ再帰的に帯域制限する複数の帰還側解析フィルタと、
上記第2のフィルタ手段は、
上記入力画像を上記周波数帯域へ再帰的に帯域制限する複数の入力側解析フィルタと
を具えることを特徴とする請求項1に記載のノイズ低減装置。 - 上記フォーマット検出手段は、上記画像データのフォーマットがNTSC(National Television System Committee)、PAL(Phase Alternation by Line)、HDTV(High Definition Television)、又は複数種類のDTV(Digital Television)のうちの何れであるかを検出する
ことを特徴とする請求項1に記載のノイズ低減装置。 - 上記フォーマット検出手段により検出した上記フォーマットに応じて上記メモリに対する書込前の上記入力画像を圧縮符号化する符号化手段と、
上記メモリ制御手段により上記メモリから読み出された補間画像を上記差分算出手段による上記差分の算出前に伸長復号化する復号化手段と
を具えることを特徴とする請求項1に記載のノイズ低減装置。 - 入力画像に含まれるノイズ成分を低減する画像ノイズ低減方法において、
上記入力画像のフォーマットを検出するフォーマット検出ステップと、
上記フォーマット検出ステップで検出した上記フォーマット及び上記入力画像を記憶するためメモリの記憶容量に応じて当該メモリに対する上記入力画像の書込量及び読出量を制御することにより、上記メモリに対する書込前の上記入力画像と同一データ量の補間画像を生成する補間画像生成ステップと、
上記入力画像と上記補間画像との差分を上記ノイズ成分として算出するノイズ成分算出ステップと、
上記入力画像から上記差分を減算して上記ノイズ成分を除去するノイズ低減ステップと
を具えることを特徴とするノイズ低減方法。 - 上記フォーマット検出ステップで検出した上記フォーマットに応じて上記メモリに対する書込前の上記入力画像を所定の周波数帯域に帯域制限する第1のフィルタリングステップと、
上記フォーマット検出ステップで検出した上記フォーマットに応じて上記ノイズ成分算出ステップで上記差分の算出前の上記入力画像を上記周波数帯域に帯域制限する第2のフィルタリングステップと
を具えることを特徴とする請求項6に記載のノイズ低減方法。 - 上記第1のフィルタリングステップでは、
上記入力画像を上記周波数帯域へ再帰的に帯域制限し、
上記第2のフィルタリングステップでは、
上記入力画像を上記周波数帯域へ再帰的に帯域制限する
を具えることを特徴とする請求項6に記載のノイズ低減方法。 - 上記フォーマット検出ステップでは、上記画像データのフォーマットがNTSC(National Television System Committee)、PAL(Phase Alternation by Line)、HDTV(High Definition Television)、又は複数種類のDTV(Digital Television)のうちの何れであるかを検出する
ことを特徴とする請求項6に記載のノイズ低減方法。 - 上記フォーマット検出ステップで検出した上記フォーマットに応じて上記メモリに対する書込前の上記入力画像を圧縮符号化する符号化ステップと、
上記補間画像生成ステップで上記メモリから読み出された上記補間画像を上記ノイズ成分算出ステップによる上記差分の算出前に伸長復号化する復号化ステップと
を具えることを特徴とする請求項6に記載のノイズ低減方法。
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