JP5413122B2 - 画像処理方法および画像処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像データの圧縮に関し、特に、画像のエッジの度合いに応じたディジタル画像データの圧縮に関する。
パーソナル・コンピュータ(PC)、ディジタル・カメラ、携帯電話機、等のディジタル画像を処理する装置では、撮像画像がより高解像度になり、メモリに格納されるデータ量が増大している。
国際標準化機関ITU−Tによって勧告された動画像符号化方式H.264、静止画像圧縮方式JPEGのような画像圧縮方式が知られている。これらの画像圧縮方式では、ピクセルの1つのピクチャ(画像)を複数のブロックに分割し、各ブロックを離散コサイン変換(DCT)したデータを量子化し符号化してデータ量を削減する。また、ピクセルを間引くニアレスト(nearest)法、周辺ピクセルの平均値を代表値とするバイリニア(bi-linear)法のような画像圧縮方式も存在する。
既知の信号処理方法では、映像信号の近接する複数の画素を1つのブロックとして帯域圧縮符号化されたデータの復号時に、ブロック内の水平または垂直方向に隣接する画素レベルの差を検出し、画素レベルの差が第1の所定値より大きい画素をエッジ画素とし、画素レベルの差が第2の所定値より小さい画素を平坦画素とし、同一ブロック内にエッジ画素と平坦画素が混在している場合に、平坦画素間のレベル差が少なくなるように平坦画素のレベルを補正した後で、出力する。さらに、平坦画素レベルの補正は、平坦画素が、水平または垂直方向に、少なくとも3画素以上連続した場合にのみ行う。それによって、画像のエッジ部分に発生したモスキート・ノイズを効果的に軽減することができる。
特開平11−212978号公報
高周波成分を粗く量子化する既知の画像圧縮方式に従って圧縮した撮像画像は、文字または輪郭の抽出に適さず、認識が困難となる傾向がある。それは、平坦な色の背景に存在する線または文字のシャープな輪郭の周辺で、高周波成分を粗く量子化することに起因するモスキート・ノイズと呼ばれる画質劣化が生じるからである。しかし、画質を劣化させることなくモスキート・ノイズに対処することは困難である。
ピクセル値をサブサンプリングしてピクセル・データを削減する既知の画像圧縮方式に従って圧縮した撮像画像は、大きい度合いで望ましい線およびエッジ消失を生じる傾向がある。ピクセルを間引く既知の画像圧縮方式に従って圧縮した撮像画像は、開始サブサンプル位置およびサブサンプリング間隔次第で、望ましい線およびエッジが消失することがある。周辺ピクセルの平均値を用いる既知の画像圧縮方式に従って圧縮した撮像画像は、画像全体が望ましい線および輪郭についてぼける傾向がある。
発明者たちは、ピクチャ(画像)の各ブロックにおけるエッジ方向に応じて各ブロックを圧縮すれば、大きい度合いで文字セグメント、細線または輪郭が消失するのを抑制することができる、と認識した。
本発明の目的は、画像中のエッジの消失度合いの少ない画像圧縮を実現することである。
本発明の実施形態の一観点(特徴)によれば、画像処理方法は、1つのピクチャの画像データを複数のブロックに分割するブロック分割工程と、その複数のブロックの各ブロックの画像データの水平方向および垂直方向のエッジの度を検出するエッジ検出工程と、その各ブロックのその検出された水平方向および垂直方向のエッジの度に基づいて水平方向および垂直方向のサブサンプリング比率を決定し、前記各ブロックの画像データにおいてサブサンプリングによって抽出される複数のサブサンプルの階調の値の総和が最大になるように前記複数のサブサンプルの位置を決定して、その決定されたサブサンプルの位置でその決定された水平方向および垂直方向のサブサンプリング比率でその各ブロックの画像データをサブサンプリングによって圧縮して、その圧縮されたブロックの画像データと、そのサブサンプリング比率および前記決定されたサブサンプルの位置情報を含む付加データとを生成する画像圧縮工程と、を含んでいる。
本発明の実施形態の一観点によれば、画像中のエッジの消失度合いの少ない画像圧縮を実現することができる。
図1は、本発明の実施形態による、画像生成利用装置2において用いられるピクセル画像データの圧縮のためのプロセッサの構成の例を示している。 図2は、図1のプロセッサによって生成される画像データのブロックのフォーマットの例を示している。 図3A〜3Cは、本発明の実施形態による、それぞれ、異なるエッジの度合いを有するピクセル・ブロックの圧縮の例を示している。 図4A〜4Cは、それぞれ、画像データの圧縮に用いられるブロック分割数、フィルタ・タイプ識別、およびエッジ度判定の対象となるピクセル階調の閾値のパラメータのリストの例を示している。 図5A〜5Cは、それぞれ、画像データの圧縮に用いられる最大サブサンプリング比率、垂直方向のサブサンプリング比率を決定するための垂直方向の補正係数、および水平方向のサブサンプリング比率を決定するための水平方向の補正係数、のパラメータのリストの例を示している。 図6は、1つのピクチャの画像データの8×8個のブロックへの分割の例を示している。 図7Aは、ピクセルの水平方向のエッジ度を検出するための3×3ピクセル・サイズのディジタル水平方向フィルタ(ソーベル)の係数の例を示している。図7Bは、ピクセルの垂直方向のエッジ度を検出するための3×3ピクセル・サイズのディジタル垂直方向フィルタ(ソーベル)の係数の例を示している。 図8は、非圧縮の1つの分割ブロックのピクセルのモノクロ(輝度)の濃度値の例を示している。 図9Aは、或るブロックに図7Aの水平方向のフィルタを適用して得られたそのブロックの水平方向のエッジ度の分布の例を示している。図9Bは、或るブロックに図7Bの垂直方向のフィルタを適用して得られたブロックの垂直方向のエッジ度の分布の例を示している。 図10は、サブサンプル画像生成部によって実行される、非圧縮ピクチャ画像データをサブサンプリングするための概略的なフローチャートの例を示している。 図11は、サブサンプル画像生成部によって実行される、1つのピクチャの画像データの各ブロックに対する図10のステップ402のより詳細なフローチャートの例を示している。 図12は、サブサンプル画像生成部によって実行される、1つのピクチャの各ブロックに対する図10のステップ404のより詳細なフローチャートの例を示している。 図13は、1つのブロックにおける垂直方向および水平方向の仮の開始サブサンプル位置の範囲の例の例を示している。 図14は、図8のブロックにおける、或る開始サブサンプル位置(SHt=0,SVt=0)の場合のサブサンプル位置の例を示している。 図15は、図8のブロックにおける、或る開始サブサンプル位置(SHt=2,SVt=2)の場合のサブサンプル位置の例を示している。 図16は、1つのピクチャにおける異なる複数のブロックの圧縮画像の例を示している。 図17は、本発明の実施形態による、画像生成利用装置において用いられるピクセル画像データの伸張または復元のためのプロセッサの構成の例を示している。 図18Aは、ブロックの圧縮画像データおよび付加データの例を示している。図18Bは、ブロックの圧縮画像データおよび付加データに基づいて再配置された画像データの例を示している。 図19は、パラメータ制御部によって設定されアップサンプル画像生成部によって実行されるアップサンプリングのための補間法の例を示している。 図20は、異なるブロックについて、それぞれの圧縮画像データおよび付加データに基づいて異なる形態で再配置された画像データの例を示している。
発明の目的および利点は、請求の範囲に具体的に記載された構成要素および組み合わせによって実現され達成される。
前述の一般的な説明および以下の詳細な説明は、典型例および説明のためのものであって、本発明を限定するためのものではない。
本発明の非限定的な実施形態を、図面を参照して説明する。図面において、同様のコンポーネントおよび素子には同じ参照番号が付されている。
図1は、本発明の実施形態による、画像生成利用装置2において用いられるピクセル画像データの圧縮のためのプロセッサ20の構成(configuration)の例を示している。
図1において、画像生成利用装置2は、撮像画像データを生成し、その画像データを圧縮して格納しおよび/または外部装置に出力し、格納または入力された圧縮画像データを伸張または復元して、その復元された画像データを例えば画像認識等に利用する。画像生成利用装置2は、例えばディジタル・カメラ、ディジタル・カメラ付き携帯電話機、またはディジタル・カメラ付き小型パーソナル・コンピュータであってもよい。画像生成利用装置2は、画像メモリを含む撮像部10、画像処理用のプロセッサ20、およびメモリ30を含んでいる。
プロセッサ20は、制御部22、パラメータ制御部202およびメモリ制御部204を含んでいる。プロセッサ20は、さらに、データ入力部212、ブロック分割部214、エッジ検出部216、エッジ情報生成部218、サブサンプル画像生成部またはダウンサンプリング画像生成(間引部)部220、およびデータ出力部252を含んでいる。制御部22は、要素202〜252を制御する。メモリ30は、画像データおよびパラメータ等のデータ、およびプログラムを格納する。ここで、サブサンプル(subsample)、サブサンプリング、ダウンサンプリング(downsample)とは、画像のサンプル・ピクセルを、空間的に周期的に一定の比率で抽出しまたは間引くように、リサンプリング(再サンプリング、resample)することを意味する。一方、アップサンプリング(upsample)は、画像のサンプル・ピクセルを、空間的に周期的に一定の比率で補間するように、リサンプリングすることを意味する。
パラメータ制御部202は、ユーザによって入力装置(例えば、操作キー)を介して設定されまたは利用装置2によって設定されたパラメータに従って、ブロック分割部214、エッジ検出部216、エッジ情報生成部218、およびサブサンプル画像生成部220の動作条件を設定する。
メモリ制御部204は、データ入力部212、ブロック分割部214、エッジ検出部216、エッジ情報生成部218、およびサブサンプル画像生成部220から元の非圧縮ピクチャ・データおよび処理済みのピクチャ・データ等を受け取ってメモリ30に格納する。メモリ制御部204は、メモリ30から元のピクチャ・データおよび処理済みのピクチャ・データ等を取り出して、ブロック分割部214、エッジ検出部216、エッジ情報生成部218、およびサブサンプル画像生成部220、およびデータ出力部252に供給する。
データ入力部212は、画像生成利用装置2内の例えば撮像部10等または外部装置からの非圧縮の元のピクチャ(フレーム画像)のピクセル・データを入力して、メモリ制御部204を介してメモリ30に格納する。データ入力部212は、そのピクチャのサイズ(縦横のピクセル数)をブロック分割部214に供給してもよい。ブロック分割部214は、データ入力部212からそのピクチャのサイズを受け取り、メモリ制御部204を介してメモリ30から入力ピクチャ・データを受け取り、ピクチャ・サイズとパラメータ制御部202によって設定されたブロック分割数とに従って、その入力ピクチャを複数の画像ブロックに分割する。ブロック分割部214は、その分割ブロックの画像またはピクセル・データをエッジ検出部216に順次供給する。
エッジ検出部216は、ブロック分割部214から受け取った各ブロックの画像データを、パラメータ制御部202によって設定されたフィルタ・タイプ識別に従って処理して、各ブロックのピクセル画像のエッジの度合いを検出または判定する。エッジ検出部216は、その検出されたエッジの度合いを表すエッジ・データをメモリ制御部204を介してメモリ30に格納する。エッジ検出部216は、エッジの度合いの検出を完了した各ブロックの識別情報をエッジ情報生成部218に順次供給する。
エッジ情報生成部218は、エッジ検出部216から受け取った各ブロックの画像データについて、メモリ制御部204を介してメモリ30から受け取った各ブロックのエッジ・データを処理して、各ブロック全体の画像の水平方向および垂直方向のエッジの度合いEHおよびEVを生成する。ブロックの水平方向および垂直方向のエッジの度合いEHおよびEVは、例えば、そのブロックのピクセルの水平方向および垂直方向のエッジの度合いの総和であっても、そのエッジの度合いの総和を0と1の間の範囲に標準化したエッジの度合いであってもよい。また、ブロックの水平方向および垂直方向のエッジの度合いEHおよびEVは、そのブロックにおける各ピクセルのエッジの度合いを統計的に処理した値であってもよく、例えば、そのブロックにおける或る閾値を超えるエッジの度合いの平均値であってもよい。エッジ情報生成部218は、その生成されたブロックのエッジの度合いEHおよびEVをサブサンプル画像生成部220に供給する。
サブサンプル画像生成部220は、メモリ制御部204を介してメモリ30から入力ピクチャ・データを受け取り、ブロックのエッジの度合いEHおよびEVに従っておよびパラメータ制御部202によって設定された最大サブサンプリング比率αmaxに従って入力画像データのサブサンプリング比率を決定する。ここで、サブサンプリング比率αは、サブサンプリングまたはダウンサンプリングのために、1個のピクセルが抽出される水平方向または垂直方向の連続するピクセルの数の周期を表し、即ち空間的に水平方向または垂直方向の連続する何個のピクセルにつき1個のピクセルが抽出されるかを表す。各周期における抽出されたピクセル以外のピクセルは間引かれる。それによって、サブサンプリングされた低解像度のピクチャが生成される。例えば、サブサンプリング比率α=3/1(=3)または3:1の場合、水平方向または垂直方向の連続する3つのピクセル毎に1つのピクセルが抽出される。従って、サブサンプリング比率αが大きいほど、圧縮率が高くなる。
サブサンプル画像生成部220は、さらに、その決定されたサブサンプリング比率に従って、入力ピクチャの各ブロックの画像データをサブサンプリングまたは間引いて、圧縮されたピクチャ・データを生成する。サブサンプル画像生成部220は、サブサンプリング済みの圧縮ピクチャ・データをメモリ制御部204を介してメモリ30に格納する。サブサンプル画像生成部220は、処理の完了をデータ出力部252に供給する。データ出力部252は、メモリ制御部204を介してメモリ30から圧縮されたピクチャ・データを受け取って、画像生成利用装置2内の別の要素または外部装置に供給する。
プロセッサ20の要素202〜252の少なくとも一部は、ハードウェアとして集積回路の形態で実装されてもよい。また、プロセッサ20の要素202〜252の少なくとも一部は、メモリ30に格納されるプログラムの形態で実装されていてもよい。この場合、プロセッサ20は、メモリ30に格納されるプログラムに従って動作する。
図2は、図1のプロセッサ20によって生成される画像データのブロックのフォーマットの例を示している。
画像データのブロックは、そのブロックの付加データおよび圧縮画像データを含んでいる。付加データは、ヘッダであってもよい。付加データは、ブロック識別番号、ブロック・サイズ(水平方向ピクセル数、垂直方向ピクセル数)、サブサンプリング比率(水平方向比率、垂直方向比率)、非圧縮ブロックのピクセルまたは画像データにおける開始サブサンプルのピクセル位置(水平方向位置SH、垂直方向位置SV)、および元のピクチャのサイズ(水平方向ピクセル数、垂直方向ピクセル数)を含んでいる。
図3A〜3Cは、本発明の実施形態による、それぞれ、異なるエッジの度合い(以下、エッジ度と称する)を有するピクセル・ブロックの圧縮の例を示している。
図3Aの左側の非圧縮のピクセル・ブロックは、明るい画像領域と暗い画像領域の間の境界線、即ち明るい画像および暗い画像の輪郭またはエッジが垂直方向または縦方向にあり、縦エッジである。このブロックを、ピクセルをサブサンプリングしてピクセルを間引くことによって垂直(縦)方向に圧縮または縮小すると、図3Aの右側の圧縮されたピクセル・ブロックが得られる。このように垂直方向に圧縮または縮小されたブロックは、間引かれたピクセルを垂直方向の隣接ピクセルで補間することによって図3Aの左側のブロックのように垂直方向(縦)に伸張または拡大することができる。従って、伸張されまたは復元されたブロックの画像データは、元の非圧縮のブロックの画像データに対して、高い再現品質の垂直方向の輪郭またはエッジを有する。
図3Bの左側の非圧縮のピクセル・ブロックは、明るい画像領域と暗い画像領域の間の境界線、即ち明るい画像および暗い画像の輪郭またはエッジが水平方向または横方向にあり、横エッジである。このブロックを、ピクセルをサブサンプリングしてピクセルを間引くことによって水平(横)方向に圧縮または縮小すると、図3Bの右側の圧縮されたピクセル・ブロックが得られる。このように水平方向に圧縮または縮小されたブロックは、間引かれたピクセルを水平方向の隣接ピクセルで補間することによって図3Bの左側のブロックのように水平方向(横)に伸張または拡大することができる。従って、伸張されまたは復元されたブロックの画像データは、元の非圧縮のブロックの画像データに対して、高い再現品質の垂直方向の輪郭またはエッジを有する。
図3Cの左側の非圧縮のピクセル・ブロックは、明るい画像領域と暗い画像領域の間の境界線、即ち明るい画像および暗い画像の輪郭またはエッジが斜め方向にあり、斜めエッジである。このブロックを、ピクセルをサブサンプリングしてピクセルを間引くことによってその傾斜方向にまたは水平および垂直方向に異なる比率で圧縮または縮小すると、図3Cの右側の圧縮されたピクセル・ブロックが得られる。例えば、その傾斜方向が垂直方向の成分より水平方向の成分が多い場合には、その比率に応じて垂直方向よりも水平方向の圧縮または縮小比率を大きくする。このように傾斜方向に圧縮または縮小されたブロックは、間引かれたピクセルを水平および垂直方向の隣接ピクセルで補間することによって図3Bの左側のブロックのように傾斜方向に伸張または拡大することができる。従って、伸張されまたは復元されたブロックの画像データは、元の非圧縮のブロックの画像データに対して、高い再現品質の斜め方向の輪郭またはエッジを有する。
エッジは、画像における例えば物体の輪郭のような明るい部分と暗い部分の間の境界を表し、画像を特徴づける有用な情報である。実施形態において、各ブロックを圧縮または縮小する場合に、図3A〜3Cに示された画像の圧縮とエッジの保存性または再現性の関係を考慮する。この関係を利用して、各ブロックにおけるエッジの垂直成分および水平成分の比に応じて各ブロックの画像データのサブサンプリング比率または間引き率を決定する。サブサンプリングは、周波数変換による画像圧縮と比較して、不所望なノイズの生成がなく、エッジの方向に応じてサブサンプリング比率を決定することによって、再生画像においてエッジの消失またはぼけが生じにくい。サブサンプリングは、処理が簡単なので、演算負荷も小さく、処理能力に低い画像処理装置への実装に適している。
図4A〜4Cは、それぞれ、画像データの圧縮に用いられるブロック分割数、フィルタ・タイプ識別、およびエッジ度判定の対象となるピクセル階調の閾値のパラメータのリストの例を示している。図5A〜5Cは、それぞれ、画像データの圧縮に用いられる最大サブサンプリング比率αmax、垂直方向のサブサンプリング比率αVを決定するための垂直方向の補正係数βV、および水平方向のサブサンプリング比率αHを決定するための水平方向の補正係数βH、のパラメータのリストの例を示している。
図4Aにおいて、パラメータA1、A2、...は、1つのピクチャの複数のブロックに分割するそのブロック分割数を表す。例えば、パラメータA1=8×8の場合、160×224ピクセルのサイズの1つのピクチャは、各ブロックが20ピクセル×28ピクセルの8×8個のブロックに分割される。例えば、パラメータA3=8×16の場合、160×224ピクセルのサイズの1つのピクチャは、各ブロックが20ピクセル×14ピクセルの8×16個のブロックに分割される。分割数は、エッジの特徴の保存率および圧縮ブロックのデータ量に影響を与える。例えば、画質を高くするために分割数を少なく、データ量を少なくするために分割数を多くなるように選択してもよい。小さいサイズのブロックのほうが、水平方向または垂直方向のいずれかのエッジの度合いが高くなる傾向がある。
図4Bにおいて、パラメータB1、B2、...は、1つのブロックの画像データに適用されるエッジ度検出用の空間的なディジタル・フィルタのタイプ識別を表す。入力ピクチャ・データの特徴に適したフィルタを選択するとよい。例えば、ソーベル(Sobel)フィルタは、文字または線の特徴を抽出するのに適している。例えば、ロバート(Robert)フィルタは、画像の濃度の変化または勾配を生成するのに適している。
図4Cにおいて、パラメータC1、C2、...は、エッジ度を判定する対象となるピクセルの閾値を表す。例えば、パラメータC2=10の場合、閾値10を超える階調のピクセルについてのみ、エッジ度が判定される、閾値10以下の階調のピクセルについては、エッジ度を0と設定するか、またはエッジ度のデータが存在しないものとして設定してもよい。
図5Aにおいて、パラメータD1、D2、...は、1つのブロックの画像データに適用される可能な最大サブサンプリング比率αmaxを表す。例えば、水平方向について最大サブサンプリング比率αmax=4/1または4:1の場合、水平方向のサブサンプリングは、連続する最大4ピクセル毎に1ピクセルの割合でサブサンプリングを行う。
図5Bにおいて、パラメータE1、E2、...は、1つのブロックの画像データに適用される垂直方向の補正係数βVを表す。例えば、垂直方向のサブサンプリング比率αVは、水平方向のブロック・エッジ度(EH)を、垂直および水平方向のブロック・エッジ度の合計(EV+EH)で除算し、さらに垂直方向の補正係数(βV)を乗算した値として求められる。即ち、垂直方向のサブサンプリング比率αVは、垂直および水平方向のブロック・エッジ度(EV+EH)に対する水平方向のブロック・エッジ度(EH)に応じて決定される。サブサンプリング比率αVは、値が整数となるように四捨五入、小数点以下の切り捨てまたは切り上げにより求められる。
図5Cにおいて、パラメータF1、F2、...は、1つのブロックの画像データに適用される垂直方向の補正係数βHを表す。例えば、水平方向のサブサンプリング比率αHは、垂直方向のブロック・エッジ度(EV)を、垂直および水平方向のブロック・エッジ度の合計(EV+EH)で除算し、さらに水平方向の補正係数(βH)を乗算した値として求められる。即ち、水平方向のサブサンプリング比率αHは、垂直および水平方向のブロック・エッジ度(EV+EH)に対する垂直方向のブロック・エッジ度(EV)に応じて決定される。サブサンプリング比率αHは、値が整数となるように四捨五入、小数点以下の切り捨てまたは切り上げにより求められる。
図6は、1つのピクチャの画像データの8×8個のブロックへの分割の例を示している。
図7Aは、ピクセルの水平方向のエッジ度を検出するための3×3ピクセル・サイズのディジタル水平方向フィルタ(ソーベル)の係数の例を示している。図7Bは、ピクセルの垂直方向のエッジ度を検出するための3×3ピクセル・サイズのディジタル垂直方向フィルタ(ソーベル)の係数の例を示している。
図8は、非圧縮の1つの分割ブロックのピクセルのモノクロ(輝度)の濃度値の例を示している。図8において、より大きい値はより暗いレベルを表し、より小さい値はより明るいレベルを表す。代替形態として、より大きい値はより明るいレベルを表し、より小さい値はより暗いレベルを表してもよい。例えば、モノクロの階調は0〜255の値であってもよい。この例では、ブロックにおいて左上から右下に伸びる細い線エッジが存在する。
図7Aおよび7Bのフィルタを用いて図8のブロックのピクセル・データの水平方向および垂直方向のエッジ度を検出する場合、図8のブロックの各ピクセルに対して、図8において破線で示した3×3マトリックスのそれぞれ水平方向および垂直方向のフィルタを順次適用または乗算する。その際、各ピクセルに対して水平方向のフィルタの中心位置の係数を配置して、それぞれの係数を対応する位置のピクセルの階調値に乗算し、対応する係数とピクセル階調値の積の総和が生成される。フィルタの中心位置のピクセルの周辺に実際の隣接ピクセルが存在しない場合は、その存在しないピクセルの階調値として水平方向または垂直方向の隣接ピクセルの階調値を用いてもよい。
図9Aは、或るブロックに図7Aの水平方向のフィルタを適用して得られたそのブロックの水平方向のエッジ度の分布の例を示している。図9Bは、或るブロックに図7Bの垂直方向のフィルタを適用して得られたブロックの垂直方向のエッジ度の分布の例を示している。
図9Aおよび9Bの水平および垂直方向のエッジ度は、図8のブロックの周辺のピクセルが実際には存在しない場合には、その隣接ピクセルで近似する。図9Aおよび9Bにおいて、図8のブロックのピクセル値から求めるために、エッジ度を正と負の値で示しているが、エッジ度はその値の絶対値であってもよい。
図10は、サブサンプル画像生成部220によって実行される、非圧縮ピクチャ画像データをサブサンプリングするための概略的なフローチャートの例を示している。
図10を参照すると、ステップ402において、サブサンプル画像生成部220は、パラメータ制御部202からの最大サブサンプリング比率αmaxと、エッジ情報生成部218から受け取った各ブロックの水平方向および垂直方向のエッジ度EHおよびEVとに従って、水平方向および垂直方向のサブサンプリング比率αH、αVを決定する。
ステップ404において、サブサンプル画像生成部220は、異なる仮の開始サブサンプル位置(SHt,SVt)に基づいて非圧縮ピクチャ画像データの各ブロックのピクセルを仮にサブサンプリングして、その仮サブサンプリングされた圧縮ブロック・データの評価に基づいて、最適な開始サブサンプル位置(SH,SV)を決定する。サブサンプリング比率(αH,αV)と開始サブサンプル位置(SH,SV)とによって、各ブロックにおける全てのサブサンプル位置が一意的に決まる。
ステップ406において、サブサンプル画像生成部220は、決定されたサブサンプリング比率αH、αVおよび開始サブサンプル位置(SH,SV)に従って、非圧縮ピクチャの画像データのそれぞれのブロックのピクセルをサブサンプリングして、得られた圧縮ブロック画像データを付加データとともに、メモリ制御部204を介してメモリ30に格納する。その付加データは、圧縮ブロック画像データの伸張または復元に必要な、ブロック識別番号BLK、サブサンプリング比率(αV、αH)、開始サブサンプル位置(SH,SV)、ブロックのサイズを含んでいてもよい。
図11は、サブサンプル画像生成部220によって実行される、1つのピクチャの画像データの各ブロックに対する図10のステップ402のより詳細なフローチャートの例を示している。
図11を参照すると、ステップ422において、サブサンプル画像生成部220は、エッジ情報生成部218から1つのブロックにおける水平方向のおよび垂直方向のブロック・エッジ度EHおよびEVを受け取る。
ステップ424において、サブサンプル画像生成部220は、そのブロックについて、垂直方向のブロック・エッジ度EVが0かどうかを判定する。垂直方向のブロック・エッジ度EVが0であり、即ち垂直方向のエッジが存在しないと判定された場合は、手順はステップ432に進む。垂直方向のブロック・エッジ度EVが0でなく即ち正の値であると判定された場合は、手順はステップ426に進む。
ステップ426において、サブサンプル画像生成部220は、そのブロックについて、水平方向のブロック・エッジ度EHが0かどうかを判定する。水平方向のブロック・エッジ度EHが0であり、即ち水平方向のエッジが存在しないと判定された場合は、手順はステップ434に進む。水平方向のブロック・エッジ度EHが0でなく即ち正の値であると判定された場合は、手順はステップ436に進む。
ステップ432において、サブサンプル画像生成部220は、そのブロックについて、垂直方向のサブサンプリング比率を最小値αV=1/1、および水平方向のサブサンプリング比率を最大値αH=αmaxと決定する。これは、ブロックの画像が水平方向のエッジを有する可能性があるからである。ブロックの画像が垂直方向のエッジも水平方向のエッジも持たない場合(EV=EH=0)は、ブロック全体が同じ階調の画像であることを表すので、水平方向と垂直方向のいずれの方向のサブサンプリング比率を最大にしても、圧縮ブロックの画像におけるエッジの保存性を低下させることはない。代替形態として、ブロックの画像が垂直方向のエッジも水平方向のエッジも持たない場合(EV=EH=0)は、水平方向と垂直方向の両方向のサブサンプリング比率を最大にしてもよい。
ステップ434において、サブサンプル画像生成部220は、そのブロックについて、垂直方向のサブサンプリング比率を最大値αV=αmax、および水平方向のサブサンプリング比率を最小値αH=1/1と決定する。これは、ブロックの画像が水平方向のエッジを有する可能性があるからである。
ステップ436において、サブサンプル画像生成部220は、そのブロックについて、垂直方向のサブサンプリング比率αVを、垂直方向および水平方向のブロック・エッジ度の合計(EV+EH)に対する水平方向のブロック・エッジ度EHの割合の関数として、次の式に従って求める。
αV=EH/(EV+EH)×βV
ここで、βVは、例えば図5Bに例示されているような垂直方向のサブサンプリング比率に対する補正係数を表す。従って、水平方向のブロック・エッジ度EHに比例して、垂直方向のサブサンプリング比率αVが大きくなる。
さらに、サブサンプル画像生成部220は、そのブロックについて、水平方向のサブサンプリング比率αHを、垂直方向および水平方向のブロック・エッジ度の合計(EV+EH)に対する垂直方向のブロック・エッジ度EVの割合の関数として、次の式に従って求める。
αH=EH/(EV+EH)×βH
ここで、βHは、例えば図5Cに例示されているような水平方向のサブサンプリング比率に対する補正係数を表す。従って、垂直方向のブロック・エッジ度EVに比例して、水平方向のサブサンプリング比率αHが大きくなる。
ステップ442において、サブサンプル画像生成部220は、そのブロックについて、求めた垂直方向のサブサンプリング比率αVが最大値αmaxより小さいかどうかを判定する。垂直方向のサブサンプリング比率αVが最大値αmaxより小さいと判定された場合は、手順はステップ446に進む。垂直方向のサブサンプリング比率αVが最大値αmaxより小さくないと判定された場合は、手順はステップ444に進む。
ステップ444において、サブサンプル画像生成部220は、そのブロックについて、垂直方向のサブサンプリング比率を最大値αV=αmaxと決定する。
ステップ446において、サブサンプル画像生成部220は、そのブロックについて、求めた水平方向のサブサンプリング比率αHが最大値αmaxより小さいかどうかを判定する。水平方向のサブサンプリング比率αHが最大値αmaxより小さいと判定された場合は、手順は図11のサブルーチンを出る。垂直方向のサブサンプリング比率αVが最大値αmaxより小さくないと判定された場合は、手順はステップ446に進む。
ステップ448において、サブサンプル画像生成部220は、そのブロックについて、水平方向のサブサンプリング比率を最大値αH=αmaxと決定する。その後、手順は図11のサブルーチンを出る。
図11のフローチャートは、1つのピクチャ(画像)の各ブロックに対して適用される。このようにして、各ブロックの垂直方向および水平方向のブロック・エッジ度EVおよびEHに基づいて、各ブロックにおける垂直方向および水平方向のサブサンプリング比率αVおよびαHが決定される。
図12は、サブサンプル画像生成部220によって実行される、1つのピクチャ(画像)の各ブロックに対する図10のステップ404のより詳細なフローチャートの例を示している。
図13は、1つのブロックにおける垂直方向および水平方向の仮の開始サブサンプル位置の範囲の例を示している。図13において、仮の開始サブサンプル位置の範囲は、斜線で陰影を施された水平方向のサブサンプリング周期αH(ピクセル数)および垂直方向のサブサンプリング周期αV(ピクセル数)を有する。
図12を参照すると、ステップ462において、サブサンプル画像生成部220は、変数、即ち垂直方向および水平方向の仮の開始サブサンプル位置SVt=0、SHt=0、垂直方向および水平方向の決定された開始サブサンプル位置SV=0、SH=0、サブサンプルのピクセルの階調の総和Vcm=0、エッジ輝度の累積値の最大値Vcm_max=0と初期化する。
ステップ464において、サブサンプル画像生成部220は、垂直方向の仮の開始サブサンプル位置SVtが垂直方向の最大のサブサンプル位置(αV−1)以下かどうかを判定する。仮の開始サブサンプル位置SVtが最大のサブサンプル位置(αV−1)以下であると判定された場合は、手順はステップ466に進む。仮の開始サブサンプル位置SVtが最大のサブサンプル位置(αV−1)以下でない即ち最大のサブサンプル位置(αV−1)を超えると判定された場合は、手順は図12のルーチンを出る。
ステップ466において、サブサンプル画像生成部220は、水平方向の仮の開始サブサンプル位置SHtが水平方向の最大のサブサンプル位置(αH−1)以下かどうかを判定する。仮の開始サブサンプル位置SHtが最大のサブサンプル位置(αH−1)以下であると判定された場合は、手順はステップ468に進む。仮の開始サブサンプル位置SHtが最大のサブサンプル位置(αH−1)以下でない即ち最大のサブサンプル位置(αH−1)を超えると判定された場合は、手順はステップ478に進む。
ステップ478において、サブサンプル画像生成部220は、垂直方向の仮の開始サブサンプル位置SVt=SVt+1として1だけインクリメント(増分)し、仮の開始サブサンプル位置SHt=0と初期化する。
ステップ468において、サブサンプル画像生成部220は、現在の垂直方向および水平方向の仮の開始サブサンプル位置SVtおよびSHtについて、垂直方向および水平方向のサブサンプリング比率でαVおよびαHで、1つのブロックを仮にサブサンプリングする。
ステップ470において、サブサンプル画像生成部220は、仮にサブサンプリングされたブロックの仮のサブサンプルのピクセルのモノクロ階調の総和Vcmを求める。
図14は、図8のブロックにおける、或る開始サブサンプル位置(SHt=0,SVt=0)の場合のサブサンプル位置の例を示している。この場合、そのブロックにおける全てのサブサンプル位置のピクセルの階調の総和はVcm=1070である。
図15は、図8のブロックにおける、或る開始サブサンプル位置(SHt=2,SVt=2)の場合のサブサンプル位置の例を示している。この場合、そのブロックにおける全てのサブサンプル位置のピクセルの階調の総和はVcm=780である。
ステップ472において、サブサンプル画像生成部220は、求めた階調の総和Vcmが最大値Vcm_maxより大きいかどうかを判定する。階調の総和Vcmが最大値Vcm_maxより大きいと判定された場合は、手順はステップ474に進む。階調の総和Vcmが最大値Vcm_maxより大きくないと判定された場合は、手順はステップ476に進む。
ステップ474において、サブサンプル画像生成部220は、階調の総和Vcmを最大値Vcm_max=Vcmとして保存し、仮の開始サブサンプル位置SVtおよびSHtを、決定された開始サブサンプル位置SV=SVt、SH=SHtとして保存する。
ステップ476において、サブサンプル画像生成部220は、水平方向の仮の開始サブサンプル位置SHt=SHt+1として1だけインクリメント(増分)する。その後、手順はステップ466に戻る。ステップ462、464、466、476および478によって、垂直方向および水平方向の両サブサンプル周期の範囲における全てのピクセルが仮の開始サブサンプル位置として選択される。
このようにして、全ての可能な開始サブサンプル位置について、階調の総和Vcmが最大値Vcm_maxと示すような開始サブサンプル位置(SV、SH)が決定される。
図12のフローチャートは、1つのピクチャ(画像)の各ブロックに対して適用される。このようにして、各ブロックにおけるサブサンプル位置が、階調の総和Vcmが最大値Vcm_maxを示すように決定される。
図16は、1つのピクチャにおける異なる複数のブロックBLK1、BLK2、BLK9、BLK10の圧縮画像の例を示している。
図16において、例えば、ブロックBLK1は、垂直方向のサブサンプリング比率αV=1/1であり、水平方向のサブサンプリング比率αH=4/1であり、開始サブサンプル位置は(SH=0,SV=0)であり、3×6ピクセルのサイズの圧縮ブロック画像データが得られる。
例えば、ブロックBLK2は、垂直方向のサブサンプリング比率αV=2/1であり、水平方向のサブサンプリング比率αH=2/1であり、開始サブサンプル位置は(SH=0,SV=1)であり、6×3ピクセルのサイズの圧縮ブロック画像データが得られる。
例えば、ブロックBLK9は、垂直方向のサブサンプリング比率αV=2/1であり、水平方向のサブサンプリング比率αH=2/1であり、開始サブサンプル位置は(SH=1,SV=0)であり、6×3ピクセルのサイズの圧縮ブロック画像データが得られる。
例えば、ブロックBLK10は、垂直方向のサブサンプリング比率αV=2/1であり、水平方向のサブサンプリング比率αH=4/1であり、開始サブサンプル位置は(SH=3,SV=1)であり、3×3ピクセルのサイズの圧縮ブロック画像データが得られる。
このようにして、1つのピクチャにおける各ブロック毎のエッジ度EHおよびEVに応じて、そのブロックの画像データが圧縮される。
図17は、本発明の実施形態による、画像生成利用装置2において用いられるピクセル画像データの伸張または復元のためのプロセッサ20の構成(configuration)の例を示している。図17の画像生成利用装置2は、図1の画像生成利用装置2と同じ装置であっても、または図1の画像生成利用装置2とは異なる別個の装置であってもよい。
図17において、画像生成利用装置2は、画像処理用のプロセッサ20、メモリ30および画像認識部40を含んでいる。画像認識部40は、例えば、文字認識、バーコード認識、二次元バーコード認識、顔認識、指紋認識、等を行う装置であってもよい。
プロセッサ20は、図1と同様に、制御部22、パラメータ制御部202およびメモリ制御部204を含んでいる。プロセッサ20は、さらに、データ入力部212、フォーマット解析部244、ピクセル再配置部248、アップサンプル画像生成部または画像補間部250、およびデータ出力部252を含んでいる。制御部22は、要素202〜252を制御する。メモリ30は、画像データおよびパラメータ等のデータ、およびプログラムを格納する。
パラメータ制御部202は、ユーザによって入力装置(例えば、操作キー)を介して設定されまたは利用装置2によって設定されたパラメータに従って、アップサンプル画像生成部250の動作条件を設定する。
メモリ制御部204は、データ入力部212、ピクセル再配置部248、およびアップサンプル画像生成部250から元の圧縮ピクチャ・データおよび処理済みのピクチャ・データ等を受け取ってメモリ30に格納する。メモリ制御部204は、メモリ30から元の圧縮ピクチャ・データおよび処理済みの画像データ等を取り出して、フォーマット解析部244、ピクセル再配置部248、アップサンプル画像生成部250、およびデータ出力部252に供給する。
データ入力部212は、画像生成利用装置2内のメモリ等または外部装置からの圧縮された元のピクチャ(フレーム画像)のピクセル・データを入力して、メモリ制御部204を介してメモリ30に格納する。データ入力部212は、その圧縮ピクチャ・データをフォーマット解析部244に供給してもよい。
フォーマット解析部244は、データ入力部212またはメモリ制御部204を介してメモリ30から圧縮ピクチャ・データを付加データとともに受け取り、画像データのフォーマットを解析する。フォーマット解析部244は、ブロック毎の付加データをピクセル再配置部248に供給する。
ピクセル再配置部248は、メモリ制御部204を介してメモリ30から受け取った圧縮ピクチャ・データのピクセル・データを、フォーマット解析部244から受け取った付加データに従って、各ブロック毎にブロックの対応するピクセル位置に再配置する。ピクセル再配置部248は、ピクセル補間されていない再配置されたピクチャ・データをメモリ制御部204を介してメモリ30に格納する。
アップサンプル画像生成部250は、ピクセル再配置部248からの再配置の完了に応答して、メモリ制御部204を介してメモリ30から受け取った再配置されたピクチャ・データを、パラメータ制御部202によって設定された補間法識別に従ってピクセル補間して、補間または復元された非圧縮ピクチャ・データを生成する。アップサンプル画像生成部250は、復元された非圧縮ピクチャ・データをメモリ制御部204を介してメモリ30に格納する。データ出力部252は、メモリ制御部204を介してメモリ30から復元された非圧縮ピクチャ・データを受け取って、画像生成利用装置2内の例えば画像認識部40または外部装置に供給する。
図18Aは、ブロックBLK2の圧縮画像データおよび付加データの例を示している。図18Bは、ブロックBLK2の圧縮画像データおよび付加データに基づいて再配置された画像データの例を示している。
図18Aにおいて、入力された圧縮ブロック2の画像データは、付加データの記述によれば、ブロック・サイズが3×6ピクセルであり、水平方向および垂直方向のサンプリング比率が(αH=4/1,αV=1/1)であり、水平方向および垂直方向の開始サブサンプル位置が(0,0)である。ピクセル再配置部248は、これらの付加データに基づいて、図18Bに示されているように3×6圧縮ブロックのピクセル・データを元のサイズの12×6ピクセルのブロックの対応するピクセル位置に再配置する。再配置されたピクセルの間の空白のピクセル位置に補間ピクセルがアップサンプル画像生成部250によって補間される。
図19は、パラメータ制御部202によって設定されアップサンプル画像生成部250によって実行されるアップサンプリングのための補間法の例を示している。この場合、再配置された長方形の頂点に位置する隣接の4つのサブサンプル・ピクセル:
1=P(x,y)、
2=P(x,y+αV−1)、
3=P(x+αV−1,y)、
4=P(x+αH−1,y+αV−1)
の間に位置する補間ピクセルP(xa,ya)の階調は、そのピクセル位置(xa,ya)に応じて、そのサブサンプル・ピクセルP1、P2、P3、P4の階調の比例配分で決定してもよい。
図19において、或る補間ピクセルP(xa,ya)の階調は、例えば次の式で表される。
P(xa,ya)=
1×(αH−1−dx)/(αH−1)×(αV−1−dy)/(αV−1)
+P2×(dx)/(αH−1)×(αV−1−dy)/(αV−1)
+P3×(αH−1−dx)/(αH−1)×(dy)/(αV−1)
+P4×(dx)/(αH−1)×(dy)/(αV−1)
ここで、αH−1は左右のサブサンプル・ピクセルP1とP2の間の水平方向の距離、αV−1は上下のサブサンプル・ピクセルP1とP3の間の垂直方向の距離、dx=xa−xは左上のピクセルP1から補間ピクセルPまでの水平方向の距離、dy=ya−yは左上のピクセルP1から補間ピクセルPまでの垂直方向の距離である。
ブロックの頂点位置または側辺位置にある補間ピクセルは、その周辺にある再配置1つまたは2つのピクセルからの距離とその階調に基づいてその階調を生成してもよい。
図20は、異なるブロックBLK1、BLK2、BLK9、BLK10について、それぞれの圧縮画像データおよび付加データに基づいて異なる形態で再配置された画像データの例を示している。再配置されたピクセルの間の空白のピクセル位置に補間ピクセルがアップサンプル画像生成部250によって補間される。
上述の実施形態によれば、例えば標準H.264のような通常の圧縮方法と比べて、同程度の圧縮率の圧縮ピクチャを得るのに、見た目の画像品質は幾分か低下したとしても、圧縮前のピクチャの垂直および水平方向の各ブロック・エッジ度に対する圧縮して復元したピクチャの垂直および水平方向の各ブロック・エッジ度の変化を小さくすることができるであろう。また、上述の実施形態によれば、例えば標準H.264のような通常の圧縮方法と比べて、演算量が少ないので、そのような圧縮の処理時間を短くすることができるであろう。従って、上述の実施形態の画像圧縮方法は、例えば画像認識のための望ましい画像の輪郭またはエッジの特徴を効率的に処理するのに適している、と考えられる。また、上述の実施形態によれば、例えば標準H.264のような通常の圧縮方法と比べて、例えば画像認識のための望ましい画像の輪郭またはエッジの特徴を保存した形態で、ピクチャをより効率的に大きく圧縮することができ、従って格納に必要なメモリ容量が小さくなるであろう。
ここで挙げた全ての例および条件的表現は、発明者が技術促進に貢献した発明および概念を読者が理解するのを助けるためのものであり、ここで具体的に挙げたそのような例および条件に限定することなく解釈すべきである。また、明細書におけるそのような例の編成は本発明の優劣を示すこととは関係ない。本発明の実施形態を詳細に説明したが、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、それに対して種々の変更、置換および変形を施すことができると理解すべきである。
2 画像生成利用装置
10 撮像部
20 プロセッサ
22 制御部
30 メモリ
202 ペラメータ制御部
204 メモリ制御部
212 データ入力部
214 ブロック分割部
216 エッジ検出部
218 エッジ情報生成部
220 サブサンプル画像生成部
252 データ出力部

Claims (10)

  1. 1つのピクチャの画像データを複数のブロックに分割するブロック分割工程と、
    前記複数のブロックの各ブロックの画像データの水平方向および垂直方向のエッジの度を検出するエッジ検出工程と、
    前記各ブロックの前記検出された水平方向および垂直方向のエッジの度に基づいて水平方向および垂直方向のサブサンプリング比率を決定し、前記各ブロックの画像データにおいてサブサンプリングによって抽出される複数のサブサンプルの階調の値の総和が最大になるように前記複数のサブサンプルの位置を決定して、前記決定されたサブサンプルの位置で前記決定された水平方向および垂直方向のサブサンプリング比率で前記各ブロックの画像データをサブサンプリングによって圧縮して、前記圧縮されたブロックの画像データと、前記サブサンプリング比率および前記決定されたサブサンプルの位置情報を含む付加データとを生成する画像圧縮工程と、
    を含む画像処理方法。
  2. 前記画像圧縮工程は、前記垂直方向のエッジの度合に応じて前記水平方向のサブサンプリング比率を決定し、前記水平方向のエッジの度合に応じて前記垂直方向のサブサンプリング比率を決定するものである、請求項に記載の画像処理方法。
  3. 前記エッジ検出工程は、前記複数のブロックの各ブロックの画像データを、マトリックス状のフィルタで空間的にフィルタリングして前記エッジの度を求めるものである、請求項1または2に記載の画像処理方法。
  4. 各ブロックの画像データの水平方向および垂直方向のエッジの度に基づいて生成された1つのピクチャの複数のブロックの圧縮画像データおよび付加データを受け取る画像入力工程と、
    記付加データに含まれる前記水平方向および垂直方向のサブサンプリング比率と、複数のサブサンプルの階調の値の総和が最大になるように決定されたサブサンプルの位置情報とに従って、前記複数のブロックの各ブロックの圧縮画像データのピクセルを、前記各ブロックの非圧縮画像データにおける対応するピクセル位置に再配置するピクセル再配置工程と、
    前記各ブロックの非圧縮画像データにおける前記再配置されたピクセルの間の他のピクセルを補間して、前記各ブロックの非圧縮画像データを生成する画像補間工程と、
    を含む画像処理方法。
  5. 前記画像補間工程は、前記再配置されたピクセルの間の補間位置のピクセルの階調値を、前記補間位置の周辺にある前記再配置されたピクセルからの距離とその階調値に基づいて決定するものである、請求項に記載の画像処理方法。
  6. 1つのピクチャの画像データを複数のブロックに分割するブロック分割部と、
    前記複数のブロックの各ブロックの画像データの水平方向および垂直方向のエッジの度を検出するエッジ検出部と、
    前記各ブロックの前記検出された水平方向および垂直方向のエッジの度に基づいて水平方向および垂直方向のサブサンプリング比率を決定し、前記各ブロックの画像データにおいてサブサンプリングによって抽出される複数のサブサンプルの階調の値の総和が最大になるように前記複数のサブサンプルの位置を決定して、前記決定されたサブサンプルの位置で前記決定された水平方向および垂直方向のサブサンプリング比率で前記各ブロックの画像データをサブサンプリングによって圧縮して、前記圧縮されたブロックの画像データと、前記サブサンプリング比率および前記決定されたサブサンプルの位置情報を含む付加データとを生成する画像圧縮部と、
    を具える画像処理装置。
  7. 前記画像圧縮部は、前記垂直方向のエッジの度合に応じて前記水平方向のサブサンプリング比率を決定し、前記水平方向のエッジの度合に応じて前記垂直方向のサブサンプリング比率を決定するものである、請求項に記載の画像処理装置。
  8. 前記エッジ検出部は、前記複数のブロックの各ブロックの画像データを、マトリックス状のフィルタで空間的にフィルタリングして前記エッジの度を求めるものである、請求項6または7に記載の画像処理装置。
  9. 各ブロックの画像データの水平方向および垂直方向のエッジの度に基づいて生成された1つのピクチャの複数のブロックの圧縮画像データおよび付加データを受け取る画像入力部と、
    記付加データに含まれる前記水平方向および垂直方向のサブサンプリング比率と、複数のサブサンプルの階調の値の総和が最大になるように決定されたサブサンプルの位置情報とに従って、前記複数のブロックの各ブロックの圧縮画像データのピクセルを、前記各ブロックの非圧縮画像データにおける対応するピクセル位置に再配置するピクセル再配置部と、
    前記各ブロックの非圧縮画像データにおける前記再配置されたピクセルの間の他のピクセルを補間して、前記各ブロックの非圧縮画像データを生成する画像補間部と、
    を具える画像処理装置。
  10. 前記画像補間部は、前記再配置されたピクセルの間の補間位置のピクセルの階調値を、前記補間位置の周辺にある前記再配置されたピクセルからの距離とその階調値に基づいて決定するものである、請求項に記載の画像処理装置。
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