JP4581972B2 - 荷重変位算出装置および荷重変位算出方法 - Google Patents

荷重変位算出装置および荷重変位算出方法 Download PDF

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本発明は、対象物を種々の方向に変形させたときの変形量と荷重との関係を精度良く求める技術に関する。
従来、対象物を種々の方向に変形させたときの変形量と荷重との関係を求める方法として、対象物に、互いに直交する三つの軸(X軸、Y軸、Z軸)の軸線方向および該三つの軸の周方向の変形を付与し、互いに直交する三つの軸の軸線方向および該三つの軸の周方向の変形量および荷重を六分力計により検出し、検出された変形量および荷重に係る情報に基づいて変形量から荷重を算出するための変換行列を生成する方法が知られている。例えば、特許文献1および特許文献2に記載の如くである。
特開2001−290848号公報 特開2004−53313号公報
しかし、上記従来の方法は、以下の問題を有する。
第一に、対象物に互いに直交する三つの軸(X軸、Y軸、Z軸)の軸線方向および該三つの軸の周方向の変形(振動)を付与する場合には、通常は該三つの軸の軸線方向にそれぞれ並進運動する三つのアクチュエータおよび該三つの軸の周方向にそれぞれ回転運動する三つのアクチュエータを必要する。従って、装置が具備するアクチュエータの数が少なくとも六個以上となり、装置が大型化・複雑化するとともに高価なものとなる。
第二に、六分力計で互いに直交する三つの軸の軸線方向の変形量および該三つの軸の周方向の変形量に係る情報、および該互いに直交する三つの軸の軸線方向の荷重および該三つの軸の周方向の荷重に係る情報に基づいて変形量から荷重を算出するための変換行列を生成する場合、同時に取得される情報量が多くなるために高性能の演算装置を必要とするため、設備コストが増大したり、あるいは演算に要する時間が長くなる。
第三に、従来の方法や特許文献1に記載の方法は、通常は演算の負担を軽減して所要時間を短縮するために互いに直交する三つの軸の軸線方向および周方向の成分が互いに干渉しない、あるいは一部の成分のみが互いに干渉すると仮定して変換行列を生成するが、対象物の変形量が大きい場合や、対象物を構成する材料が非線形性の強いものである場合(変形挙動にヒステリシスを有するものである場合)には、生成された変換行列の信頼性が低くなる、すなわち当該変換行列を用いて変形量から荷重を算出した場合の算出結果の精度が良くない。
本発明は以上の如き状況に鑑み、装置構成の小型化・簡素化を可能とし、かつ、高い信頼性を有する荷重から変形量を算出するための変換行列を生成可能な荷重変位算出装置および荷重変位算出方法を提供するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、
対象物を第一の姿勢、該第一の姿勢から互いに直交する三つの軸のいずれか一つの軸の周方向に90度回転した第二の姿勢、および該第二の姿勢から互いに直交する三つの軸の残り二つの軸のいずれか一方の軸の周方向に90度回転した第三の姿勢で支持する支持手段と、
前記対象物を互いに直交する三つの軸の軸線方向および該三つの軸のいずれか一つの軸の周方向に変形させる変形手段と、
前記対象物の互いに直交する三つの軸の軸線方向の変形量および該三つの軸のいずれか一つの軸の周方向の変形量を経時的に検出する変形量検出手段と、
前記対象物の互いに直交する三つの軸の軸線方向の荷重および周方向の荷重を経時的に検出する荷重検出手段と、
前記変形量検出手段により経時的に検出された対象物の第一の姿勢、第二の姿勢および第三の姿勢における変形量に係る情報および前記荷重検出手段により経時的に検出された対象物の第一の姿勢、第二の姿勢および第三の姿勢における荷重に係る情報に基づいて、前記対象物の荷重から変形量を算出するための変換行列を生成する変換行列生成手段と、
を具備するものである。
請求項2においては、
前記変形手段は、並進アクチュエータおよび該並進アクチュエータの伸長運動および収縮運動を回転運動に変換するリンク機構により、前記対象物を互いに直交する三つの軸のいずれか一つの軸の周方向に変形させるものである。
請求項3においては、
前記変換行列生成手段により生成された変換行列に基づいて、前記対象物の変形量から荷重を算出するための逆変換行列を生成する逆変換行列生成手段を具備するものである。
請求項4においては、
対象物を第一の姿勢で支持し、互いに直交する三つの軸の軸線方向および該三つの軸のいずれか一つの軸の周方向に変形させ、互いに直交する三つの軸の軸線方向の変形量および該三つの軸のいずれか一つの軸の周方向の変形量を経時的に検出するとともに、互いに直交する三つの軸の軸線方向の荷重および周方向の荷重を経時的に検出する第一荷重変位検出工程と、
前記対象物を前記第一の姿勢から互いに直交する三つの軸のいずれか一つの軸の周方向に90度回転した第二の姿勢で支持し、互いに直交する三つの軸の軸線方向および該三つの軸のいずれか一つの軸の周方向に変形させ、互いに直交する三つの軸の軸線方向の変形量および該三つの軸のいずれか一つの軸の周方向の変形量を経時的に検出するとともに、互いに直交する三つの軸の軸線方向の荷重および周方向の荷重を経時的に検出する第二荷重変位検出工程と、
前記対象物を前記第二の姿勢から互いに直交する三つの軸の残り二つの軸のいずれか一方の軸の周方向に90度回転した第三の姿勢で支持し、互いに直交する三つの軸の軸線方向および該三つの軸のいずれか一つの軸の周方向に変形させ、互いに直交する三つの軸の軸線方向の変形量および該三つの軸のいずれか一つの軸の周方向の変形量を経時的に検出するとともに、互いに直交する三つの軸の軸線方向の荷重および周方向の荷重を経時的に検出する第三荷重変位検出工程と、
前記第一荷重変位検出工程、前記第二荷重変位検出工程および前記第三荷重変位検出工程において経時的に検出された対象物の第一の姿勢、第二の姿勢および第三の姿勢における変形量に係る情報および対象物の第一の姿勢、第二の姿勢および第三の姿勢における荷重に係る情報に基づいて、前記対象物の荷重から変形量を算出するための変換行列を生成する変換行列生成工程と、
を具備するものである。
請求項5においては、
前記変換行列生成工程において生成された変換行列に基づいて、前記対象物の変形量から荷重を算出するための逆変換行列を生成する逆変換行列生成工程を具備するものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、対象物を互いに直交する三つの軸の周方向に変形させるためのアクチュエータを一つとすることが可能である。従って、装置の小型化・簡素化を図ることが可能であり、ひいては設備コストの削減に寄与する。
また、互いに直交する三つの軸の軸線方向および周方向の干渉成分を考慮した信頼性の高い(荷重から変形量を算出した場合の算出結果の精度が良い)変換行列を生成することが可能である。特に、対象物の変形量が大きい場合や、対象物を構成する材料が非線形性の強いものである場合(変形挙動にヒステリシスを有するものである場合)に効果が大き
い。
請求項2においては、簡便な構成で対象物に周方向の変形(捻り変形またはこじり変形)を付与することが可能であり、設備コストの削減に寄与する。
請求項3においては、互いに直交する三つの軸の軸線方向および周方向の干渉成分を考慮した信頼性の高い(変形量から荷重を算出した場合の算出結果の精度が良い)逆変換行列を生成することが可能である。特に、対象物の変形量が大きい場合や、対象物を構成する材料が非線形性の強いものである場合(変形挙動にヒステリシスを有するものである場合)に効果が大きい。
請求項4においては、対象物を互いに直交する三つの軸の周方向に変形させるためのアクチュエータを一つとすることが可能である。従って、当該荷重変位算出方法を行う装置の小型化・簡素化を図ることが可能であり、ひいては設備コストの削減に寄与する。
また、互いに直交する三つの軸の軸線方向および周方向の干渉成分を考慮した信頼性の高い(荷重から変形量を算出した場合の算出結果の精度が良い)変換行列を生成することが可能である。特に、対象物の変形量が大きい場合や、対象物を構成する材料が非線形性の強いものである場合(変形挙動にヒステリシスを有するものである場合)に効果が大きい。
請求項5においては、互いに直交する三つの軸の軸線方向および周方向の干渉成分を考慮した信頼性の高い(変形量から荷重を算出した場合の算出結果の精度が良い)逆変換行列を生成することが可能である。特に、対象物の変形量が大きい場合や、対象物を構成する材料が非線形性の強いものである場合(変形挙動にヒステリシスを有するものである場合)に効果が大きい。
以下では、図1を用いて本発明に係る荷重変位算出装置の実施の一形態である荷重変位算出装置1の全体構成について説明する。
荷重変位算出装置1は、ゴムブッシュ2の荷重変位算出試験を行うための装置であり、加振装置3および制御装置4を具備する。
なお、以下では便宜上、互いに直交する荷重変位算出装置1の前後方向(図1における紙面に垂直な方向)をX1方向、左右方向をY1方向、上下方向をZ1方向とする右手系の三次元座標を定義し、これを用いて説明を行うこととする。
以下では、図2、図3および図4を用いてゴムブッシュ2について説明する。
ゴムブッシュ2は本発明に係る対象物の実施の一形態である。ここで、本発明に係る「対象物」は、荷重変位算出(受けた荷重と変形量の関係の算出)の対象となるものである。
ゴムブッシュ2は、制振のために自動車のエンジンとフレームの間や自動車のサスペンションとフレームの間等に介装される部材であり、ブッシュ部2a、内筒2b、外筒2cを具備する。
ブッシュ部2aはゴムからなる略円柱形状の部材である。ブッシュ部2aの略中央部には上下の平面を貫通する貫通孔が形成され、該貫通孔に内筒2bが貫装される。また、ブッシュ部2aには外筒2cが外嵌される。さらに、ブッシュ部2aには上下の平面を貫通する空洞2d・2eが形成される。
内筒2bおよび外筒2cは鉄鋼材料からなる略円筒形状の部材である。
なお、本実施例のブッシュ部2aはゴムで構成されるが、弾性変形し得る他の材料、例えばエラストマーや樹脂等で構成しても良い。
また、本実施例の内筒2bおよび外筒2cは鉄鋼材料で構成されるが、ブッシュ部2aよりも高い強度を有する他の材料、例えばチタン合金やアルミニウム合金等で構成しても良い。
なお、以下では便宜上、ゴムブッシュ2の内筒2bの軸線方向をX2方向、X2方向と直交する方向をY2方向、X2方向およびY2方向の両方と直交する方向をZ2方向とする右手系の三次元座標を定義し、これを用いて説明を行うこととする。
以下では、図1および図5を用いて加振装置3について説明する。
加振装置3は、主として支持脚10・10・10・10(図1において紙面奥側の支持脚10は紙面手前側の支持脚10に隠れている)、メインフレーム11、加振台12、X軸並進シリンダ13、Y軸並進シリンダ14、回転盤15、加振台側固定治具16、Z軸並進シリンダ17・17・17・17、アッパーフレーム18、六分力計19、六分力計側固定治具20、リンク機構21、Z軸回転シリンダ22等を具備する。
なお、図5においては説明の便宜上、加振台側固定治具16、紙面手前側のZ軸並進シリンダ17、アッパーフレーム18、六分力計19、六分力計側固定治具20を省略している。
支持脚10・10・10・10は荷重変位算出装置1の下部を成す構造体である。支持脚10・10・10・10は下端が地面に固定され、上端にはブッシュ10a・10a・10a・10aが設けられている。
メインフレーム11は荷重変位算出装置1の上下略中央部を成す構造体である。メインフレーム11はブッシュ10a・10a・10a・10aを介して支持脚10・10・10・10に支持される。メインフレーム11の内部にはメインフレーム11の上面略中央部に開口した空間が設けられる。
加振台12はメインフレーム11に設けられた空間に水平面上でスライド可能(X1軸の方向およびY1軸の方向に移動可能)かつ鉛直方向に移動不能に収容される部材である。加振台12の上面はメインフレーム11の上面に突出している。
X軸並進シリンダ13は復動式の油圧シリンダである。X軸並進シリンダ13のシリンダ本体は加振台12の一側面に固定され、シリンダロッドの先端部は加振台12に係合する。X軸並進シリンダ13が伸長および収縮を行うことにより、加振台12はX1方向に並進運動(振動)する。
Y軸並進シリンダ14は復動式の油圧シリンダである。Y軸並進シリンダ14のシリンダ本体は加振台12の一側面に固定され、シリンダロッドの先端部は加振台12に係合する。Y軸並進シリンダ14が伸長および収縮を行うことにより、加振台12はY1方向に並進運動(振動)する。
回転盤15は略円盤形状の部材であり、加振台12の上面の略中央部にZ1軸の周方向に回転可能かつZ1軸の軸線方向に摺動不能に軸支される。
加振台側固定治具16はゴムブッシュ2を加振台12に固定し、所望の姿勢(後述する「第一の姿勢」、「第二の姿勢」および「第三の姿勢」)に支持するための部材であり、回転盤15の上面に固定される。
Z軸並進シリンダ17・17・17・17は復動式の油圧シリンダである。Z軸並進シリンダ17・17・17・17の下端はそれぞれメインフレーム11の上面の四隅に固定される。
Z軸並進シリンダ17・17・17・17が伸長および収縮を行うことにより、アッパーフレーム18、六分力計19および六分力計側固定治具20はZ1方向に並進運動(振動)する。
アッパーフレーム18は荷重変位算出装置1の上部を成す構造体であり、Z軸並進シリンダ17・17・17・17の上端に固定されて加振台12の上方に配置される。
六分力計19はX1軸、Y1軸およびZ1軸の軸線方向の荷重(並進荷重)、並びにX1軸、Y1軸およびZ1軸の周方向の荷重(回転荷重)の計六つの荷重を経時的に検出するものであり、アッパーフレーム18の下面略中央部に設けられる。
六分力計19は専用品でも良く、市販の六分力計で構成しても良い。
六分力計側固定治具20はゴムブッシュ2を六分力計19に固定し、所望の姿勢(後述する「第一の姿勢」、「第二の姿勢」および「第三の姿勢」)に支持するための部材であり、六分力計19の下面に固定される。
本実施例の場合、六分力計19は、六分力計側固定治具20に加わるX1軸、Y1軸およびZ1軸の軸線方向の荷重(並進荷重)、並びにX1軸、Y1軸およびZ1軸の周方向の荷重(回転荷重;トルク)の計六つの荷重を検出することにより、加振台側固定治具16および六分力計側固定治具20に支持されたゴムブッシュ2に加わるX1軸、Y1軸およびZ1軸の軸線方向の荷重(並進荷重)、並びにX1軸、Y1軸およびZ1軸の周方向の荷重(回転荷重;トルク)の計六つの荷重を検出する。
図5に示す如く、リンク機構21はロッド21a、ロッド21b、回動アーム21c等
を具備する。
ロッド21aおよびロッド21bは棒状の部材であり、その一端はそれぞれ回転盤15の周縁部に回動可能に枢着される。
回動アーム21cは背の低い二等辺三角形状の部材であり、回動アーム21cの底辺の長さは回転盤15の直径と略同じである。回動アーム21cの底辺の両端部にはロッド21aおよびロッド21bの他端が回動可能に枢着される。回動アーム21cの底辺の略中央部は加振台12の上面の周縁部にZ1軸の周方向に回転可能に軸支される。
Z軸回転シリンダ22は復動式の油圧シリンダである。Z軸回転シリンダ22のシリンダ本体はステー22aにより加振台12に固定され、Z軸回転シリンダ22のシリンダロッドの先端部は回動アーム21cの頂点部に回動可能に枢着される。
Z軸回転シリンダ22が伸長および収縮を行うことにより、回動アーム21cがZ1軸の周方向に往復回動し、これに連動して回転盤もZ1軸の周方向に往復回動する。
X軸並進センサ23はX軸並進シリンダ13の伸長量(または収縮量)、ひいては、ゴムブッシュ2のX1軸の軸線方向の変形量を経時的に検出するものである。
本実施例のX軸並進センサ23は光学式のリニアスケールで構成されるが、電磁気式の差動トランス、電磁気式のリニアスケール、電磁気式のマグネスケール、直動型のポテンショメータ、光学式のリニアエンコーダ等、直線運動の変位量を検出可能な別のセンサで構成しても良い。
また、本実施例ではX軸並進シリンダ13の伸長量を検出することによりゴムブッシュ2のX1軸の軸線方向の変形量を検出する構成としているが、メインフレーム11に対する加振台12のX1軸の軸線方向の移動量を検出することによりゴムブッシュ2のX1軸の軸線方向の変形量を検出する構成としても良い。
Y軸並進センサ24はY軸並進シリンダ14の伸長量(または収縮量)、ひいては、ゴムブッシュ2のY1軸の軸線方向の変形量を経時的に検出するものである。
本実施例のY軸並進センサ24は光学式のリニアスケールで構成されるが、電磁気式の差動トランス、電磁気式のリニアスケール、電磁気式のマグネスケール、直動型のポテンショメータ、光学式のリニアエンコーダ等、直線運動の変位量を検出可能な別のセンサで構成しても良い。
また、本実施例ではY軸並進シリンダ14の伸長量を検出することによりゴムブッシュ2のY1軸の軸線方向の変形量を検出する構成としているが、メインフレーム11に対する加振台12のY1軸の軸線方向の移動量を検出することによりゴムブッシュ2のY1軸の軸線方向の変形量を検出する構成としても良い。
Z軸並進センサ25はZ軸並進シリンダ17・17・17・17の伸長量(または収縮量)、ひいては、ゴムブッシュ2のZ1軸の軸線方向の変形量を経時的に検出するものである。
本実施例のZ軸並進センサ25は光学式のリニアスケールで構成されるが、電磁気式の差動トランス、電磁気式のリニアスケール、電磁気式のマグネスケール、直動型のポテンショメータ、光学式のリニアエンコーダ等、直線運動の変位量を検出可能な別のセンサで構成しても良い。
また、本実施例ではZ軸並進シリンダ17・17・17・17の伸長量を検出することによりゴムブッシュ2のZ1軸の軸線方向の変形量を検出する構成としているが、メインフレーム11に対するアッパーフレーム18のZ1軸の軸線方向の移動量を検出することによりゴムブッシュ2のZ1軸の軸線方向の変形量を検出する構成としても良い。
Z軸回転センサ26はZ軸回転シリンダ22の伸長量(または収縮量)、ひいては、ゴムブッシュ2のZ1軸の周方向の変形量を経時的に検出するものである。
本実施例のZ軸回転センサ26は光学式のリニアスケールで構成されるが、電磁気式の差動トランス、電磁気式のリニアスケール、電磁気式のマグネスケール、直動型のポテンショメータ、光学式のリニアエンコーダ等、直線運動の変位量を検出可能な別のセンサで構成しても良い。
また、本実施例ではZ軸回転シリンダ22の伸長量を検出することによりゴムブッシュ2のZ1軸の軸線方向の変形量を検出する構成としているが、加振台12に対する回転盤15のZ1軸の周方向の回転量(回転角)を検出することによりゴムブッシュ2のZ1軸の軸線方向の変形量を検出する構成としても良い。この場合、Z軸回転センサ26の他の実施例としては電磁気式のシンクロやレゾルバ、回転型のポテンショメータ、光学式のエンコーダやポテンショメータ等が挙げられる。
以下では、図1、図6、図7、図8、図9、図10および図11を用いて加振台側固定治具16および六分力計側固定治具20へのゴムブッシュ2の固定方法について説明する。
本実施例の加振台側固定治具16および六分力計側固定治具20は、ゴムブッシュ2を「第一の姿勢」、「第二の姿勢」および「第三の姿勢」の三つの姿勢で固定することが可能である。以下、「第一の姿勢」、「第二の姿勢」および「第三の姿勢」について説明する。
図6および図7に示す如く、本実施例における「第一の姿勢」は、加振装置3のX1軸の軸線方向とゴムブッシュ2のX2軸の軸線方向とが略平行となり、加振装置3のY1軸の軸線方向とゴムブッシュ2のY2軸の軸線方向とが略平行となり、加振装置3のZ1軸の軸線方向とゴムブッシュ2のZ2軸の軸線方向とが略平行となる姿勢である。
図6に示す如く、ゴムブッシュ2の内筒2bは、六分力計側固定治具20に対して、X1軸、Y1軸およびZ1軸の軸線方向に相対移動不能、かつZ1軸の周方向に相対回転不能に固定される。また、ゴムブッシュ2の外筒2cは、加振台側固定治具16に対して、X1軸、Y1軸およびZ1軸の軸線方向に相対移動不能、かつZ1軸の周方向に相対回転不能に固定される。
ゴムブッシュ2が本実施例における「第一の姿勢」で固定されているとき、X軸並進シリンダ13およびY軸並進シリンダ14が伸長および収縮を行うことにより加振台12がメインフレーム11に対してX1軸およびY1軸の軸線方向に移動すると、加振台側固定治具16が六分力計側固定治具20に対してX1軸およびY1軸の軸線方向に移動する。
その結果、ゴムブッシュ2(特にブッシュ部2a)は、X1軸およびY1軸の軸線方向、より厳密にはゴムブッシュ2のX2軸およびY2軸の軸線方向に変形する。
また、ゴムブッシュ2が本実施例における「第一の姿勢」で固定されているとき、Z軸並進シリンダ17・17・17・17が伸長および収縮を行うことによりアッパーフレーム18が加振台12に対してZ1軸の軸線方向に移動すると、六分力計側固定治具20が加振台側固定治具16に対してZ1軸の軸線方向に移動する。
その結果、ゴムブッシュ2(特にブッシュ部2a)は、Z1軸の軸線方向、より厳密にはゴムブッシュ2のZ2軸の軸線方向に変形する。
さらに、ゴムブッシュ2が本実施例における「第一の姿勢」で固定されているとき、Z軸回転シリンダ22が伸長および収縮を行うことにより回転盤15がZ1軸の周方向に回転すると、加振台側固定治具16が六分力計側固定治具20に対してZ1軸の周方向に回転する。
その結果、ゴムブッシュ2(特にブッシュ部2a)は、Z1軸の周方向、より厳密にはゴムブッシュ2のZ2軸の周方向に捻り変形する。
図8および図9に示す如く、本実施例における「第二の姿勢」は、加振装置3のX1軸の軸線方向とゴムブッシュ2のX2軸の軸線方向とが略平行となり、加振装置3のY1軸の軸線方向とゴムブッシュ2のZ2軸の軸線方向とが略平行となり、加振装置3のZ1軸の軸線方向とゴムブッシュ2のY2軸の軸線方向とが略平行となる姿勢である。
すなわち、本実施例における「第二の姿勢」は、本実施例における「第一の姿勢」にあったゴムブッシュ2を加振装置3のX1軸の周方向に90度回転した姿勢である。
図8に示す如く、ゴムブッシュ2の内筒2bは、六分力計側固定治具20に対して、X1軸、Y1軸およびZ1軸の軸線方向に相対移動不能、かつZ1軸の周方向に相対回転不能に固定される。また、ゴムブッシュ2の外筒2cは、加振台側固定治具16に対して、X1軸、Y1軸およびZ1軸の軸線方向に相対移動不能、かつZ1軸の周方向に相対回転不能に固定される。
ゴムブッシュ2が本実施例における「第二の姿勢」で固定されているとき、X軸並進シリンダ13およびY軸並進シリンダ14が伸長および収縮を行うことにより加振台12がメインフレーム11に対してX1軸およびY1軸の軸線方向に移動すると、加振台側固定治具16が六分力計側固定治具20に対してX1軸およびY1軸の軸線方向に移動する。
その結果、ゴムブッシュ2(特にブッシュ部2a)は、X1軸およびY1軸の軸線方向、より厳密にはゴムブッシュ2のX2軸およびZ2軸の軸線方向に変形する。
また、ゴムブッシュ2が本実施例における「第二の姿勢」で固定されているとき、Z軸並進シリンダ17・17・17・17が伸長および収縮を行うことによりアッパーフレーム18が加振台12に対してZ1軸の軸線方向に移動すると、六分力計側固定治具20が加振台側固定治具16に対してZ1軸の軸線方向に移動する。
その結果、ゴムブッシュ2(特にブッシュ部2a)は、Z1軸の軸線方向、より厳密にはゴムブッシュ2のY2軸の軸線方向に変形する。
さらに、ゴムブッシュ2が本実施例における「第二の姿勢」で固定されているとき、Z軸回転シリンダ22が伸長および収縮を行うことにより回転盤15がZ1軸の周方向に回転すると、加振台側固定治具16が六分力計側固定治具20に対してZ1軸の周方向に回転する。
その結果、ゴムブッシュ2(特にブッシュ部2a)は、Z1軸の周方向、より厳密にはゴムブッシュ2のY2軸の周方向にこじり変形する。
図10および図11に示す如く、本実施例における「第三の姿勢」は、加振装置3のX1軸の軸線方向とゴムブッシュ2のY2軸の軸線方向とが略平行となり、加振装置3のY1軸の軸線方向とゴムブッシュ2のZ2軸の軸線方向とが略平行となり、加振装置3のZ1軸の軸線方向とゴムブッシュ2のX2軸の軸線方向とが略平行となる姿勢である。
すなわち、本実施例における「第三の姿勢」は、本実施例における「第二の姿勢」にあったゴムブッシュ2を加振装置3のY1軸の周方向に90度回転した姿勢である。
図10に示す如く、ゴムブッシュ2の内筒2bは、六分力計側固定治具20に対して、X1軸、Y1軸およびZ1軸の軸線方向に相対移動不能、かつZ1軸の周方向に相対回転不能に固定される。また、ゴムブッシュ2の外筒2cは、加振台側固定治具16に対して、X1軸、Y1軸およびZ1軸の軸線方向に相対移動不能、かつZ1軸の周方向に相対回転不能に固定される。
ゴムブッシュ2が本実施例における「第三の姿勢」で固定されているとき、X軸並進シリンダ13およびY軸並進シリンダ14が伸長および収縮を行うことにより加振台12がメインフレーム11に対してX1軸およびY1軸の軸線方向に移動すると、加振台側固定治具16が六分力計側固定治具20に対してX1軸およびY1軸の軸線方向に移動する。
その結果、ゴムブッシュ2(特にブッシュ部2a)は、X1軸およびY1軸の軸線方向、より厳密にはゴムブッシュ2のY2軸およびZ2軸の軸線方向に変形する。
また、ゴムブッシュ2が本実施例における「第三の姿勢」で固定されているとき、Z軸並進シリンダ17・17・17・17が伸長および収縮を行うことによりアッパーフレーム18が加振台12に対してZ1軸の軸線方向に移動すると、六分力計側固定治具20が加振台側固定治具16に対してZ1軸の軸線方向に移動する。
その結果、ゴムブッシュ2(特にブッシュ部2a)は、Z1軸の軸線方向、より厳密にはゴムブッシュ2のX2軸の軸線方向に変形する。
さらに、ゴムブッシュ2が本実施例における「第三の姿勢」で固定されているとき、Z軸回転シリンダ22が伸長および収縮を行うことにより回転盤15がZ1軸の周方向に回転すると、加振台側固定治具16が六分力計側固定治具20に対してZ1軸の周方向に回転する。
その結果、ゴムブッシュ2(特にブッシュ部2a)は、Z1軸の周方向、より厳密にはゴムブッシュ2のX2軸の周方向にこじり変形する。
なお、本実施例ではゴムブッシュ2が第一の姿勢から第二の姿勢に移行するときにX1軸の周方向に90度回転し、第二の姿勢から第三の姿勢に移行するときにX1と異なるY1軸の周方向に90度回転する構成としたが、回転する軸の組み合わせは異なる二つの軸からなる別の組み合わせ(同じ軸の周方向に二度90度回転する組み合わせを除く)でも良い。例えば、第一の姿勢から第二の姿勢に移行するときにZ1軸の周方向に90度回転し、第二の姿勢から第三の姿勢に移行するときにX1軸の周方向に90度回転する構成とすることも可能である。
また、加振台側固定治具16および六分力計側固定治具20の形状は特に限定されず、対象物の形状等に応じて適宜選択される。
以下では、図1を用いて制御装置4について説明する。
制御装置4は加振装置3の種々の動作の制御を行うとともに、後で詳述する荷重変位算出を行うものである。制御装置4は主として制御部4a、入力部4b、表示部4c等を具備する。
制御部4aは、加振装置3の種々の動作に係るプログラム(加振プログラム)、荷重変位算出に係るプログラム(荷重変位算出プログラム)等を格納する格納手段、該プログラム等を展開する展開手段、該プログラム等に従って所定の演算を行う演算手段、演算結果等を記憶する記憶手段等を具備する。
制御部4aは、より具体的にはCPU、ROM、RAM、HDD等がバスで接続される構成であっても良く、あるいはワンチップのLSI等からなる構成であっても良い。
また、制御部4aは専用品でも良いが、市販のパソコンやワークステーション等を用いて達成することも可能である。
制御部4aは、加振装置3が具備する種々のセンサ群および種々のアクチュエータ群に接続され、予め格納された加振プログラムに基づいて加振装置3の種々の動作を制御することが可能である。
制御部4aは、X軸並進センサ23に接続され、X軸並進センサ23が検出したX軸並進シリンダ13の伸長量(または収縮量)、ひいては、加振台側固定治具16および六分力計側固定治具20に支持されたゴムブッシュ2のX1軸の軸線方向の変形量に係る情報を取得することが可能である。
制御部4aは、Y軸並進センサ24に接続され、Y軸並進センサ24が検出したY軸並進シリンダ14の伸長量(または収縮量)、ひいては、加振台側固定治具16および六分力計側固定治具20に支持されたゴムブッシュ2のY1軸の軸線方向の変形量に係る情報を取得することが可能である。
制御部4aは、Z軸並進センサ25に接続され、Z軸並進シリンダ17・17・17・17の伸長量(または収縮量)、ひいては、加振台側固定治具16および六分力計側固定治具20に支持されたゴムブッシュ2のZ1軸の軸線方向の変形量に係る情報を取得することが可能である。
制御部4aは、Z軸回転センサ26に接続され、Z軸回転センサ26が検出したZ軸回転シリンダ22の伸長量(または収縮量)、ひいては、加振台側固定治具16および六分力計側固定治具20に支持されたゴムブッシュ2のZ1軸の周方向の変形量に係る情報を取得することが可能である。
制御部4aは、六分力計19に接続され、六分力計19が検出したゴムブッシュ2に加わるX1軸、Y1軸およびZ1軸の軸線方向の荷重(並進荷重)、並びにX1軸、Y1軸およびZ1軸の周方向の荷重(回転荷重)の計六つの荷重に係る情報を取得する。
制御部4aは、加振装置3のX軸並進シリンダ13(より厳密には、X軸並進シリンダ13に作動油を供給する油圧配管に設けられた切替弁)に接続され、X軸並進シリンダ13に供給される作動油の方向および量、ひいてはX軸並進シリンダ13の伸長量(収縮量)を調整することが可能である。なお、本実施例の場合、X軸並進シリンダ13の伸長量(収縮量)の調整には、X軸並進センサ23から制御部4aが取得したX軸並進シリンダ13の伸長量(収縮量)に係る情報が用いられる。
制御部4aは、加振装置3のY軸並進シリンダ14(より厳密には、Y軸並進シリンダ14に作動油を供給する油圧配管に設けられた切替弁)に接続され、Y軸並進シリンダ14に供給される作動油の方向および量、ひいてはY軸並進シリンダ14の伸長量(収縮量)を調整することが可能である。なお、本実施例の場合、Y軸並進シリンダ14の伸長量(収縮量)の調整には、Y軸並進センサ24から制御部4aが取得したY軸並進シリンダ14の伸長量(収縮量)に係る情報が用いられる。
制御部4aは、加振装置3のZ軸並進シリンダ17・17・17・17(より厳密には、Z軸並進シリンダ17・17・17・17に作動油を供給する油圧配管に設けられた切替弁)に接続され、Z軸並進シリンダ17・17・17・17に供給される作動油の方向および量、ひいてはZ軸並進シリンダ17・17・17・17の伸長量(収縮量)を調整することが可能である。なお、本実施例の場合、Z軸並進シリンダ17・17・17・17の伸長量(収縮量)の調整には、Z軸並進センサ25から制御部4aが取得したZ軸並進シリンダ17・17・17・17の伸長量(収縮量)に係る情報が用いられる。
制御部4aは、加振装置3のZ軸回転シリンダ22(より厳密には、Z軸回転シリンダ22に作動油を供給する油圧配管に設けられた切替弁)に接続され、Z軸回転シリンダ22に供給される作動油の方向および量、ひいてはZ軸回転シリンダ22の伸長量(収縮量)を調整することが可能である。なお、本実施例の場合、Z軸回転シリンダ22の伸長量(収縮量)の調整には、Z軸回転センサ26から制御部4aが取得したZ軸回転シリンダ22の伸長量(収縮量)に係る情報が用いられる。
入力部4bは、作業者等が加振装置3の動作および荷重変位算出に係る種々のデータ等を制御部4aに入力するものであり、制御部4aに接続される。
入力部4bは専用品でも良いが、市販のキーボードやタッチパネル等を用いて達成することも可能である。
表示部4cは、入力部4bにより入力されたデータ等や加振装置3の動作状況、荷重変位算出の結果等を表示するものであり、制御部4aに接続される。
表示部4cは専用品でも良いが、市販のモニターや液晶ディスプレイ等を用いて達成することも可能である。
なお、本実施例では制御装置4が加振装置3の動作の制御と後述する荷重変位算出の両方を行う構成としたが、加振装置3の動作の制御と荷重変位算出を別体で行う(すなわち、荷重変位算出を制御装置4とは別の制御装置で行う)構成としても良い。
以下では、図12、図13および図14を用いて、制御部4aが荷重変位算出プログラムに基づいて行う荷重変位算出方法の実施例について説明する。
図12に示す如く、本実施例の荷重変位算出方法は、第一荷重変位検出工程100、第二荷重変位検出工程200、第三荷重変位検出工程300、変換行列生成工程400、逆変換行列生成工程500等を具備する。
以下では第一荷重変位検出工程100について説明する。第一荷重変位検出工程100は本発明に係る第一荷重変位検出工程の実施の一形態である。
第一荷重変位検出工程100において、まず、ゴムブッシュ2が「第一の姿勢」(図6、図7参照)で加振台側固定治具16および六分力計側固定治具20に固定されて支持される。
次に、制御部4aはX軸並進シリンダ13、Y軸並進シリンダ14、Z軸並進シリンダ17・17・17・17およびZ軸回転シリンダ22を作動(伸長および収縮)させることにより、ゴムブッシュ2を互いに直交する三つの軸(X1軸、Y1軸、Z1軸)の軸線方向および互いに直交する三つの軸のいずれか一つの軸(本実施例の場合、Z1軸)の周方向に所定の時間変形させる。
本実施例の場合、ゴムブッシュ2には、実質的にはX2軸、Y2軸およびZ2軸の軸線方向およびZ2軸の周方向の変形が付与される。
このとき、制御部4aはX軸並進シリンダ13、Y軸並進シリンダ14、Z軸並進シリンダ17・17・17・17およびZ軸回転シリンダ22をそれぞれ独立して(ランダムに)作動させることにより、ゴムブッシュ2に種々の方向および大きさの変形を付与することが可能である。また、荷重変位算出の目的に応じてゴムブッシュ2に付与する変形の大きさ(変形量)をある程度指定することも可能である。
例えば、大きな変形のみを付与することによりゴムブッシュ2が具備される自動車に大きな外力が付与された場合(自動車が障害物と衝突した場合等)のゴムブッシュ2の変形挙動を調べたり、小さな変形のみを付与することによりゴムブッシュ2が具備される自動車の通常の走行時の変形挙動を調べることも可能である。
ゴムブッシュ2を互いに直交する三つの軸(X1軸、Y1軸、Z1軸)の軸線方向および互いに直交する三つの軸のいずれか一つの軸(本実施例の場合、Z1軸)の周方向に変形させている間、制御部4aは、X軸並進センサ23、Y軸並進センサ24、Z軸並進センサ25およびZ軸回転センサ26により経時的に検出されたゴムブッシュ2の互いに直交する三つの軸(X1軸、Y1軸、Z1軸)の軸線方向および該三つの軸のいずれか一つの軸(Z1軸)の周方向の変形量、並びに六分力計19により経時的に検出されたゴムブッシュ2の互いに直交する三つの軸(X1軸、Y1軸、Z1軸)の軸線方向および周方向の荷重に係る情報を取得する(図13参照)。
本実施例の場合、制御部4aは、実質的にはゴムブッシュ2のX2軸、Y2軸、Z2軸の軸線方向およびZ2軸の周方向の変形量に係る情報と、X2軸、Y2軸、Z2軸の軸線方向およびX2軸、Y2軸、Z2軸の周方向の荷重に係る情報と、を取得する。
所定の時間経過後、第一荷重変位検出工程100は終了し、第二荷重変位検出工程200に移行する。
以下では第二荷重変位検出工程200について説明する。第二荷重変位検出工程200は本発明に係る第二荷重変位検出工程の実施の一形態である。
第二荷重変位検出工程200において、まず、ゴムブッシュ2が「第二の姿勢」(図8、図9参照)で加振台側固定治具16および六分力計側固定治具20に固定されて支持される。
次に、制御部4aはX軸並進シリンダ13、Y軸並進シリンダ14、Z軸並進シリンダ17・17・17・17およびZ軸回転シリンダ22を作動(伸長および収縮)させることにより、ゴムブッシュ2を互いに直交する三つの軸(X1軸、Y1軸、Z1軸)の軸線方向および互いに直交する三つの軸のいずれか一つの軸(本実施例の場合、Z1軸)の周方向に所定の時間変形させる。
本実施例の場合、ゴムブッシュ2には、実質的にはX2軸、Y2軸およびZ2軸の軸線方向およびY2軸の周方向の変形が付与される。
ゴムブッシュ2を互いに直交する三つの軸(X1軸、Y1軸、Z1軸)の軸線方向および互いに直交する三つの軸のいずれか一つの軸(本実施例の場合、Z1軸)の周方向に変形させている間、制御部4aは、X軸並進センサ23、Y軸並進センサ24、Z軸並進センサ25およびZ軸回転センサ26により経時的に検出されたゴムブッシュ2の互いに直交する三つの軸(X1軸、Y1軸、Z1軸)の軸線方向および該三つの軸のいずれか一つの軸(Z1軸)の周方向の変形量、並びに六分力計19により経時的に検出されたゴムブッシュ2の互いに直交する三つの軸(X1軸、Y1軸、Z1軸)の軸線方向および周方向の荷重に係る情報を取得する(図13参照)。
本実施例の場合、制御部4aは、実質的にはゴムブッシュ2のX2軸、Y2軸、Z2軸の軸線方向およびY2軸の周方向の変形量に係る情報と、X2軸、Y2軸、Z2軸の軸線方向およびX2軸、Y2軸、Z2軸の周方向の荷重に係る情報と、を取得する。
所定の時間経過後、第二荷重変位検出工程200は終了し、第三荷重変位検出工程300に移行する。
以下では第三荷重変位検出工程300について説明する。第三荷重変位検出工程300は本発明に係る第三荷重変位検出工程の実施の一形態である。
第三荷重変位検出工程300において、まず、ゴムブッシュ2が「第三の姿勢」(図10、図11参照)で加振台側固定治具16および六分力計側固定治具20に固定されて支持される。
次に、制御部4aはX軸並進シリンダ13、Y軸並進シリンダ14、Z軸並進シリンダ17・17・17・17およびZ軸回転シリンダ22を作動(伸長および収縮)させることにより、ゴムブッシュ2を互いに直交する三つの軸(X1軸、Y1軸、Z1軸)の軸線方向および互いに直交する三つの軸のいずれか一つの軸(本実施例の場合、Z1軸)の周方向に所定の時間変形させる。
本実施例の場合、ゴムブッシュ2には、実質的にはX2軸、Y2軸およびZ2軸の軸線方向およびX2軸の周方向の変形が付与される。
ゴムブッシュ2を互いに直交する三つの軸(X1軸、Y1軸、Z1軸)の軸線方向および互いに直交する三つの軸のいずれか一つの軸(本実施例の場合、Z1軸)の周方向に変形させている間、制御部4aは、X軸並進センサ23、Y軸並進センサ24、Z軸並進センサ25およびZ軸回転センサ26により経時的に検出されたゴムブッシュ2の互いに直交する三つの軸(X1軸、Y1軸、Z1軸)の軸線方向および該三つの軸のいずれか一つの軸(Z1軸)の周方向の変形量、並びに六分力計19により経時的に検出されたゴムブッシュ2の互いに直交する三つの軸(X1軸、Y1軸、Z1軸)の軸線方向および周方向の荷重に係る情報を取得する(図13参照)。
本実施例の場合、制御部4aは、実質的にはゴムブッシュ2のX2軸、Y2軸、Z2軸の軸線方向およびX2軸の周方向の変形量に係る情報と、X2軸、Y2軸、Z2軸の軸線方向およびX2軸、Y2軸、Z2軸の周方向の荷重に係る情報と、を取得する。
所定の時間経過後、第三荷重変位検出工程300は終了し、変換行列生成工程400に移行する。
以下では変換行列生成工程400について説明する。変換行列生成工程400は本発明に係る第三荷重変位検出工程の実施の一形態である。
変換行列生成工程400において、制御部4aは、第一荷重変位検出工程100においてX軸並進センサ23、Y軸並進センサ24、Z軸並進センサ25およびZ軸回転センサ26から取得したゴムブッシュ2の互いに直交する三つの軸の軸線方向の変形量に係る経時的な情報および一つの軸の周方向の変形量に係る経時的な情報と、六分力計19から取得したゴムブッシュ2の互いに直交する三つの軸の軸線方向の荷重に係る経時的な情報および三つの軸の周方向の荷重に係る経時的な情報と、に基づいて、以下の数1で表される第一変換行列を作成する。
Figure 0004581972
ここで、Dx、Dy、Dzはそれぞれゴムブッシュ2のX2軸、Y2軸、Z2軸の軸線方向の変形量(変位)を表し、Azはゴムブッシュ2のZ2軸の周方向の変形量(変位)を表す。また、Fx、Fy、Fzはそれぞれゴムブッシュ2のX2軸、Y2軸、Z2軸の軸線方向の荷重を表し、Mx、My、Mzはそれぞれゴムブッシュ2のX2軸、Y2軸、Z2軸の周方向の荷重を表す。さらに、(Fx)2、(Fy)2、(Fz)2はそれぞれFx、Fy、Fzの2乗を表し、d(Fx)、d(Fy)、d(Fz)はそれぞれFx、Fy、Fzを時間で一回微分したものを表す。
図14に示すゴムブッシュ2の第一の姿勢におけるY2軸方向の変形量DyとY2軸方向の荷重Fyとの関係を例にとると、ゴムブッシュ2の第一の姿勢におけるY2軸方向の変形量DyとY2軸方向の荷重Fyとの関係は一本の直線となっておらず、DyをFyの一次関数(Dy=b2×Fy)として表した場合に信頼性が低いのは明らかである。
また、ゴムブッシュ2の第一の姿勢におけるY2軸方向の変形量DyとY2軸方向の荷重Fyとの関係は一本の曲線(図14中の太い実線)となっておらず、複数の曲線が重なった状態である(図14中の点線)ことから、DyをFyの関数(Dy=b2×Fy+b8×(Fy)2+b14×d(Fy))として表した場合に信頼性が低いのは明らかである。
従って、本実施例では、ゴムブッシュ2の変形量を、X2軸、Y2軸、Z2軸の軸線方向および周方向の荷重の一次成分、高次成分および微分成分の和として求めるべく第一変換行列を規定している。
このとき、第一変換行列中の各成分(a1〜a18、b1〜b18、c1〜c18、d1〜d18)は、ゴムブッシュ2の互いに直交する三つの軸の軸線方向の変形量に係る経時的な情報および一つの軸の周方向の変形量に係る経時的な情報と、ゴムブッシュ2の互いに直交する三つの軸の軸線方向の荷重に係る経時的な情報および三つの軸の周方向の荷重に係る経時的な情報に基づき、最小二乗法を用いて求められる。
次に、制御部4aは、第二荷重変位検出工程200においてX軸並進センサ23、Y軸並進センサ24、Z軸並進センサ25およびZ軸回転センサ26から取得したゴムブッシュ2の互いに直交する三つの軸の軸線方向の変形量に係る経時的な情報および一つの軸の周方向の変形量に係る経時的な情報と、六分力計19から取得したゴムブッシュ2の互いに直交する三つの軸の軸線方向の荷重に係る経時的な情報および三つの軸の周方向の荷重に係る経時的な情報と、に基づいて、以下の数2で表される第二変換行列を作成する。
Figure 0004581972
本実施例では、ゴムブッシュ2の変形量を、X2軸、Y2軸、Z2軸の軸線方向および周方向の荷重の一次成分、高次成分および微分成分の和として求めるべく第二変換行列を規定している。
このとき、第二変換行列中の各成分(a1〜a18、b1〜b18、c1〜c18、e1〜e18)は、ゴムブッシュ2の互いに直交する三つの軸の軸線方向の変形量に係る経時的な情報および一つの軸の周方向の変形量に係る経時的な情報と、ゴムブッシュ2の互いに直交する三つの軸の軸線方向の荷重に係る経時的な情報および三つの軸の周方向の荷重に係る経時的な情報に基づき、最小二乗法を用いて求められる。
続いて、制御部4aは、第二荷重変位検出工程300においてX軸並進センサ23、Y軸並進センサ24、Z軸並進センサ25およびZ軸回転センサ26から取得したゴムブッシュ2の互いに直交する三つの軸の軸線方向の変形量に係る経時的な情報および一つの軸の周方向の変形量に係る経時的な情報と、六分力計19から取得したゴムブッシュ2の互いに直交する三つの軸の軸線方向の荷重に係る経時的な情報および三つの軸の周方向の荷重に係る経時的な情報と、に基づいて、以下の数3で表される第三変換行列を作成する。
Figure 0004581972
本実施例では、ゴムブッシュ2の変形量を、X2軸、Y2軸、Z2軸の軸線方向および周方向の荷重の一次成分、高次成分および微分成分の和として求めるべく第二変換行列を規定している。
このとき、第三変換行列中の各成分(a1〜a18、b1〜b18、c1〜c18、f1〜f18)は、ゴムブッシュ2の互いに直交する三つの軸の軸線方向の変形量に係る経時的な情報および一つの軸の周方向の変形量に係る経時的な情報と、ゴムブッシュ2の互いに直交する三つの軸の軸線方向の荷重に係る経時的な情報および三つの軸の周方向の荷重に係る経時的な情報に基づき、最小二乗法を用いて求められる。
続いて、制御部4aは、上記第一変換行列、第二変換行列および第三変換行列を合成することにより、以下の数4で表される変換行列Hを生成する。
Figure 0004581972
変換行列生成工程400が終了したら、逆変換行列生成工程500に移行する。
なお、本実施例では変換行列Hを生成するための成分として、荷重の一次成分と、荷重の二次成分と、荷重の微分成分とを用いたが、対象物の材質や形状に応じて三次以上の高次成分や二回微分以上の微分成分、あるいは定数を用いることにより、変換行列Hの信頼性を向上することが可能である。
また、本実施例では第一変換行列(数1参照)、第二変換行列(数2参照)および第三変換行列(数3参照)でそれぞれゴムブッシュ2のX2軸、Y2軸およびZ2軸の軸線方向の変形量を算出するための成分(a1〜a18、b1〜b18、c1〜c18)が重複して求められることとなるが、変換行列H(数4参照)におけるこれらの成分としては、第一変換行列、第二変換行列および第三変換行列のいずれかで求めたものを用いても良く、あるいは平均値を用いても良い。
以下では逆変換行列生成工程500について説明する。逆変換行列生成工程500は本発明に係る逆変換行列生成工程の実施の一形態である。
逆変換行列生成工程500において、制御部4aは、変換行列生成工程400において生成されたゴムブッシュ2の荷重から変形量を算出するための変換行列H(数4参照)に基づいて、ゴムブッシュ2の変形量から荷重を算出するための逆変換行列H-1を生成する。
逆変換行列H-1は以下の数5で表される。
Figure 0004581972
以上の如く、荷重変位算出装置1は、
ゴムブッシュ2を第一の姿勢、該第一の姿勢から互いに直交する三つの軸(X1軸、Y1軸、Z1軸)のいずれか一つの軸(本実施例の場合、X1軸)の周方向に90度回転した第二の姿勢、および該第二の姿勢から互いに直交する三つの軸(X1軸、Y1軸、Z1軸)の残り二つの軸(Y1軸、Z1軸)のいずれか一方の軸(本実施例の場合、Y1軸)の周方向に90度回転した第三の姿勢で支持する支持手段(本実施例の場合、加振台側固定治具16および六分力計側固定治具20が支持手段に相当する)と、
ゴムブッシュ2を互いに直交する三つの軸(X1軸、Y1軸、Z1軸)の軸線方向および該三つの軸のいずれか一つの軸(本実施例の場合、Z1軸)の周方向に変形させる変形手段(本実施例の場合、加振台12、X軸並進シリンダ13、Y軸並進シリンダ14、回転盤15、Z軸並進シリンダ17・17・17・17、リンク機構21およびZ軸回転シリンダ22がこれに相当する)と、
ゴムブッシュ2の互いに直交する三つの軸(X1軸、Y1軸、Z1軸)の軸線方向の変形量(Dx、DyおよびDz)および該三つの軸のいずれか一つの軸(本実施例の場合、Z1軸)の周方向の変形量(Ax、AyまたはAz)を経時的に検出する変形量検出手段(本実施例の場合、X軸並進センサ23、Y軸並進センサ24、Z軸並進センサ25およびZ軸回転センサ26が変形量検出手段に相当する)と、
ゴムブッシュ2の互いに直交する三つの軸(X1軸、Y1軸、Z1軸)の軸線方向の荷重(Fx、FyおよびFz)および周方向の荷重(Mx、MyおよびMz)を経時的に検出する荷重検出手段(本実施例の場合、六分力計19が荷重検出手段に相当する)と、
前記変形量検出手段により経時的に検出されたゴムブッシュ2の第一の姿勢、第二の姿勢および第三の姿勢における変形量に係る情報および前記荷重検出手段により経時的に検出されたゴムブッシュ2の第一の姿勢、第二の姿勢および第三の姿勢における荷重に係る情報に基づいて、ゴムブッシュ2の荷重から変形量を算出するための変換行列Hを生成する変換行列生成手段(本実施例の場合、荷重変位算出プログラムが格納された制御装置4の制御部4aが変換行列生成手段に相当する)と、
を具備するものである。
このように構成することにより、ゴムブッシュ2を互いに直交する三つの軸の周方向に変形させるためのアクチュエータを一つとすることが可能である。従って、装置の小型化・簡素化を図ることが可能であり、ひいては設備コストの削減に寄与する。
また、互いに直交する三つの軸の軸線方向および周方向の干渉成分を考慮した信頼性の高い(荷重から変形量を算出した場合の算出結果の精度が良い)変換行列を生成することが可能である。特に、対象物の変形量が大きい場合や、対象物を構成する材料が非線形性の強いものである場合(変形挙動にヒステリシスを有するものである場合)に効果が大きい。
なお、本実施例の変形手段の実施例であるX軸並進シリンダ13、Y軸並進シリンダ14、Z軸並進シリンダ17・17・17・17、Z軸回転シリンダ22はいずれも油圧シリンダであるが、本発明に係る変形手段は伸長運動および収縮運動が可能なアクチュエータであれば別の構成でも良い。例えば、空圧シリンダで構成しても良く、ボールネジとモータを組み合わせたもので構成しても良い。
また、荷重変位算出装置1は、
並進アクチュエータ(伸長および収縮するアクチュエータであり、本実施例ではZ軸回転シリンダ22が並進アクチュエータに相当する)および該並進アクチュエータの伸長運動および収縮運動を回転運動に変換するリンク機構21により、ゴムブッシュ2を互いに直交する三つの軸のいずれか一つの軸(本実施例の場合、Z1軸)の周方向に変形させるものである。
このように構成することにより、簡便な構成でゴムブッシュ2に周方向の変形(捻り変形またはこじり変形)を付与することが可能であり、設備コストの削減に寄与する。
また、荷重変位算出装置1は、
前記変換行列生成手段により生成された変換行列Hに基づいて、ゴムブッシュ2の変形量から荷重を算出するための逆変換行列H-1を生成する逆変換行列生成手段(本実施例の場合、荷重変位算出プログラムが格納された制御装置4の制御部4aが逆変換行列生成手段に相当する)を具備するものである。
このように構成することにより、互いに直交する三つの軸の軸線方向および周方向の干渉成分を考慮した信頼性の高い(変形量から荷重を算出した場合の算出結果の精度が良い)逆変換行列を生成することが可能である。特に、対象物の変形量が大きい場合や、対象物を構成する材料が非線形性の強いものである場合(変形挙動にヒステリシスを有するものである場合)に効果が大きい。
なお、本発明に係る荷重変位算出装置は本実施例の荷重変位算出装置1に限定されず、
対象物を互いに直交する複数の姿勢で支持可能な支持手段と、
前記対象物を少なくとも一方向に並進変形させるとともに少なくとも一方向に捻り変形させる変形手段と、
前記変形手段により対象物が並進変形する方向の並進変形量および捻り変形する方向の捻り変形量を経時的に検出する変形量検出手段と、
前記変形手段により対象物が並進変形する方向の並進荷重および捻り変形する方向の捻り荷重を経時的に検出する荷重検出手段と、
前記変形量検出手段により経時的に検出された対象物の各姿勢における並進変形量および捻り変形量に係る情報、および、前記荷重検出手段により経時的に検出された対象物の各姿勢における並進荷重および捻り荷重に係る情報、に基づいて、前記対象物の並進荷重および捻り荷重から並進変形量および捻り変形量を算出するための変換行列を生成する変換行列生成手段と、
を具備する荷重変位算出装置としても良い。
上記「複数の姿勢」の数の最小値は、並進変形の方向の数と捻り変形の方向の数のうち、少ない方の数(並進変形の方向の数と捻り変形の方向の数が同じ場合はその数)を4から引いた値である。また、本発明に係る荷重変位算出装置は、対象物を互いに直交する三方向に並進変形させるとともに互いに直交する三方向に捻り変形させる変形手段を具備する構成は除かれる。
例えば、対象物を三つの軸(X1軸、Y1軸およびZ1軸)の軸線方向に並進変形させるとともに、二つの軸(Y1軸およびZ1軸)の周方向に捻り変形させる構成の荷重変位算出装置の場合、少なくとも二つの姿勢において対象物を並進変形および捻り変形させれば良い。
また、対象物を一つの軸(Z1軸)の軸線方向に並進変形させるとともに、一つの軸(Z1軸)の周方向に捻り変形させる構成の荷重変位算出装置の場合、少なくとも三つの姿勢において対象物を並進変形および捻り変形させれば良い。
このような構成とすることにより、対象物を並進変形または捻り変形させるためのアクチュエータを(三方向の並進変形および三方向の捻り変形を行う荷重変位算出装置よりも)少なくすることが可能である。従って、装置の小型化・簡素化を図ることが可能であり、ひいては設備コストの削減に寄与する。
また、互いに直交する三つの軸の軸線方向および周方向の干渉成分を考慮した信頼性の高い(荷重から変形量を算出した場合の算出結果の精度が良い)変換行列を生成することが可能である。特に、対象物の変形量が大きい場合や、対象物を構成する材料が非線形性の強いものである場合(変形挙動にヒステリシスを有するものである場合)に効果が大きい。
また、本発明に係る荷重変位算出方法の実施例は、
ゴムブッシュ2を第一の姿勢で支持し、互いに直交する三つの軸(X1軸、Y1軸、Z1軸)の軸線方向および該三つの軸のいずれか一つの軸(本実施例の場合、Z1軸)の周方向に変形させ、互いに直交する三つの軸(X1軸、Y1軸、Z1軸)の軸線方向の変形量(Dx、Dy、Dz)および該三つの軸のいずれか一つの軸(本実施例の場合、Z1軸)の周方向の変形量(Az)を経時的に検出するとともに、互いに直交する三つの軸(X1軸、Y1軸、Z1軸)の軸線方向の荷重(Fx、Fy、Fz)および周方向の荷重(Mx、My、Mz)を経時的に検出する第一荷重変位検出工程100と、
ゴムブッシュ2を前記第一の姿勢から互いに直交する三つの軸のいずれか一つの軸(本実施例の場合、X1軸)の周方向に90度回転した第二の姿勢で支持し、互いに直交する三つの軸(X1軸、Y1軸、Z1軸)の軸線方向および該三つの軸のいずれか一つの軸(本実施例の場合、Z1軸)の周方向に変形させ、互いに直交する三つの軸(X1軸、Y1軸、Z1軸)の軸線方向の変形量(Dx、Dy、Dz)および該三つの軸のいずれか一つの軸(本実施例の場合、Z1軸)の周方向の変形量(Ay)を経時的に検出するとともに、互いに直交する三つの軸(X1軸、Y1軸、Z1軸)の軸線方向の荷重(Fx、Fy、Fz)および周方向の荷重(Mx、My、Mz)を経時的に検出する第二荷重変位検出工程200と、
ゴムブッシュ2を前記第二の姿勢から互いに直交する三つの軸(X1軸、Y1軸、Z1軸)の残り二つの軸(本実施例の場合、Y1軸およびZ1軸)のいずれか一方の軸(本実施例の場合、Y1軸)の周方向に90度回転した第三の姿勢で支持し、互いに直交する三つの軸(X1軸、Y1軸、Z1軸)の軸線方向および該三つの軸のいずれか一つの軸(本実施例の場合、Z1軸)の周方向に変形させ、互いに直交する三つの軸(X1軸、Y1軸、Z1軸)の軸線方向の変形量(Dx、Dy、Dz)および該三つの軸のいずれか一つの軸(本実施例の場合、Z1軸)の周方向の変形量(Ax)を経時的に検出するとともに、互いに直交する三つの軸(X1軸、Y1軸、Z1軸)の軸線方向の荷重(Fx、Fy、Fz)および周方向の荷重(Mx、My、Mz)を経時的に検出する第三荷重変位検出工程300と、
第一荷重変位検出工程100、第二荷重変位検出工程200および第三荷重変位検出工程300において経時的に検出されたゴムブッシュ2の第一の姿勢、第二の姿勢および第三の姿勢における変形量に係る情報および対象物の第一の姿勢、第二の姿勢および第三の姿勢における荷重に係る情報に基づいて、ゴムブッシュ2の荷重から変形量を算出するための変換行列Hを生成する変換行列生成工程400と、
を具備するものである。
このように構成することにより、ゴムブッシュ2を互いに直交する三つの軸の周方向に変形させるためのアクチュエータを一つとすることが可能である。従って、当該荷重変位算出方法を行う装置の小型化・簡素化を図ることが可能であり、ひいては設備コストの削減に寄与する。
また、互いに直交する三つの軸の軸線方向および周方向の干渉成分を考慮した信頼性の高い(荷重から変形量を算出した場合の算出結果の精度が良い)変換行列を生成することが可能である。特に、対象物の変形量が大きい場合や、対象物を構成する材料が非線形性の強いものである場合(変形挙動にヒステリシスを有するものである場合)に効果が大きい。
また、本発明に係る荷重変位算出方法の実施例は、
変換行列生成工程400において生成された変換行列に基づいて、ゴムブッシュ2の変形量から荷重を算出するための逆変換行列H-1を生成する逆変換行列生成工程500を具備するものである。
このように構成することにより、互いに直交する三つの軸の軸線方向および周方向の干渉成分を考慮した信頼性の高い(変形量から荷重を算出した場合の算出結果の精度が良い)逆変換行列を生成することが可能である。特に、対象物の変形量が大きい場合や、対象物を構成する材料が非線形性の強いものである場合(変形挙動にヒステリシスを有するものである場合)に効果が大きい。
なお、本発明に係る荷重変位算出方法は、本実施例の荷重変位算出方法の実施の一形態に限定されず、
対象物の姿勢を互いに直交する複数の姿勢で支持し、前記複数の姿勢の各姿勢について、少なくとも一方向に並進変形させるとともに少なくとも一方向に捻り変形させ、前記対象物が並進変形する方向の並進変形量および捻り変形する方向の捻り変形量を経時的に検出するとともに、前記対象物が並進変形する方向の並進荷重および捻り変形する方向の捻り荷重を経時的に検出することを行う荷重変位検出工程と、
前記荷重変位検出工程において経時的に検出された対象物の各姿勢における並進変形量および捻り変形量に係る情報、および、前記対象物の各姿勢における並進荷重および捻り荷重に係る情報に基づいて、前記対象物の並進荷重および捻り荷重から並進変形量および捻り変形量を算出するための変換行列を生成する変換行列生成工程と、
を具備する荷重変位算出方法としても良い。
上記「複数の姿勢」の数の最小値は、並進変形の方向の数と捻り変形の方向の数のうち、少ない方の数(並進変形の方向の数と捻り変形の方向の数が同じ場合はその数)を4から引いた値である。また、本発明に係る荷重変位算出方法は、対象物を互いに直交する三方向に並進変形させるとともに互いに直交する三方向に捻り変形させる構成は除かれる。
例えば、対象物を三つの軸(X1軸、Y1軸およびZ1軸)の軸線方向に並進変形させるとともに、二つの軸(Y1軸およびZ1軸)の周方向に捻り変形させる構成の荷重変位算出方法の場合、少なくとも二つの姿勢において対象物を並進変形および捻り変形させれば良い。
また、対象物を一つの軸(Z1軸)の軸線方向に並進変形させるとともに、一つの軸(Z1軸)の周方向に捻り変形させる構成の荷重変位算出方法の場合、少なくとも三つの姿勢において対象物を並進変形および捻り変形させれば良い。
このような構成とすることにより、対象物を並進変形または捻り変形させるためのアクチュエータを(三方向の並進変形および三方向の捻り変形を行う荷重変位算出装置よりも)少なくすることが可能である。従って、装置の小型化・簡素化を図ることが可能であり、ひいては設備コストの削減に寄与する。
また、互いに直交する三つの軸の軸線方向および周方向の干渉成分を考慮した信頼性の高い(荷重から変形量を算出した場合の算出結果の精度が良い)変換行列を生成することが可能である。特に、対象物の変形量が大きい場合や、対象物を構成する材料が非線形性の強いものである場合(変形挙動にヒステリシスを有するものである場合)に効果が大きい。
本発明に係る荷重変位算出装置の実施の一形態の正面図。 ゴムブッシュの平面図。 ゴムブッシュのW−W矢視側面断面図。 ゴムブッシュの斜視図。 本発明に係る荷重変位算出装置の実施の一形態の要部斜視図。 荷重変位算出装置に第一の姿勢で支持されたゴムブッシュの模式図。 第一の姿勢におけるゴムブッシュと荷重変位算出装置の方位関係を示す図。 荷重変位算出装置に第二の姿勢で支持されたゴムブッシュの模式図。 第二の姿勢におけるゴムブッシュと荷重変位算出装置の方位関係を示す図。 荷重変位算出装置に第三の姿勢で支持されたゴムブッシュの模式図。 第三の姿勢におけるゴムブッシュと荷重変位算出装置の方位関係を示す図。 本発明に係る荷重変位算出方法の実施の一形態を示すフロー図。 ゴムブッシュに加わる荷重の時系列データの一例を示す図。 ゴムブッシュに加わる荷重と変形量の関係の一例を示す図。
1 荷重変位算出装置
2 ゴムブッシュ(対象物)
4a 制御部(変換行列生成手段)
12 加振台(変形手段)
13 X軸並進シリンダ(変形手段)
14 Y軸並進シリンダ(変形手段)
15 回転盤(変形手段)
16 加振台側固定治具(支持手段)
17 Z軸並進シリンダ(変形手段)
19 六分力計(荷重検出手段)
20 六分力計側固定治具(支持手段)
21 リンク機構(変形手段)
22 Z軸回転シリンダ(変形手段)
23 X軸並進センサ(変形量検出手段)
24 Y軸並進センサ(変形量検出手段)
25 Z軸並進センサ(変形量検出手段)
26 Z軸回転センサ(変形量検出手段)

Claims (5)

  1. 対象物を第一の姿勢、該第一の姿勢から互いに直交する三つの軸のいずれか一つの軸の周方向に90度回転した第二の姿勢、および該第二の姿勢から互いに直交する三つの軸の残り二つの軸のいずれか一方の軸の周方向に90度回転した第三の姿勢で支持する支持手段と、
    前記対象物を互いに直交する三つの軸の軸線方向および該三つの軸のいずれか一つの軸の周方向に変形させる変形手段と、
    前記対象物の互いに直交する三つの軸の軸線方向の変形量および該三つの軸のいずれか一つの軸の周方向の変形量を経時的に検出する変形量検出手段と、
    前記対象物の互いに直交する三つの軸の軸線方向の荷重および周方向の荷重を経時的に検出する荷重検出手段と、
    前記変形量検出手段により経時的に検出された対象物の第一の姿勢、第二の姿勢および第三の姿勢における変形量に係る情報および前記荷重検出手段により経時的に検出された対象物の第一の姿勢、第二の姿勢および第三の姿勢における荷重に係る情報に基づいて、前記対象物の荷重から変形量を算出するための変換行列を生成する変換行列生成手段と、
    を具備する荷重変位算出装置。
  2. 前記変形手段は、並進アクチュエータおよび該並進アクチュエータの伸長運動および収縮運動を回転運動に変換するリンク機構により、前記対象物を互いに直交する三つの軸のいずれか一つの軸の周方向に変形させる請求項に記載の荷重変位算出装置。
  3. 前記変換行列生成手段により生成された変換行列に基づいて、前記対象物の変形量から荷重を算出するための逆変換行列を生成する逆変換行列生成手段を具備する請求項2または請求項に記載の荷重変位算出装置。
  4. 対象物を第一の姿勢で支持し、互いに直交する三つの軸の軸線方向および該三つの軸のいずれか一つの軸の周方向に変形させ、互いに直交する三つの軸の軸線方向の変形量および該三つの軸のいずれか一つの軸の周方向の変形量を経時的に検出するとともに、互いに直交する三つの軸の軸線方向の荷重および周方向の荷重を経時的に検出する第一荷重変位検出工程と、
    前記対象物を前記第一の姿勢から互いに直交する三つの軸のいずれか一つの軸の周方向に90度回転した第二の姿勢で支持し、互いに直交する三つの軸の軸線方向および該三つの軸のいずれか一つの軸の周方向に変形させ、互いに直交する三つの軸の軸線方向の変形量および該三つの軸のいずれか一つの軸の周方向の変形量を経時的に検出するとともに、互いに直交する三つの軸の軸線方向の荷重および周方向の荷重を経時的に検出する第二荷重変位検出工程と、
    前記対象物を前記第二の姿勢から互いに直交する三つの軸の残り二つの軸のいずれか一方の軸の周方向に90度回転した第三の姿勢で支持し、互いに直交する三つの軸の軸線方向および該三つの軸のいずれか一つの軸の周方向に変形させ、互いに直交する三つの軸の軸線方向の変形量および該三つの軸のいずれか一つの軸の周方向の変形量を経時的に検出するとともに、互いに直交する三つの軸の軸線方向の荷重および周方向の荷重を経時的に検出する第三荷重変位検出工程と、
    前記第一荷重変位検出工程、前記第二荷重変位検出工程および前記第三荷重変位検出工程において経時的に検出された対象物の第一の姿勢、第二の姿勢および第三の姿勢における変形量に係る情報および対象物の第一の姿勢、第二の姿勢および第三の姿勢における荷重に係る情報に基づいて、前記対象物の荷重から変形量を算出するための変換行列を生成する変換行列生成工程と、
    を具備する荷重変位算出方法。
  5. 前記変換行列生成工程において生成された変換行列に基づいて、前記対象物の変形量から荷重を算出するための逆変換行列を生成する逆変換行列生成工程を具備する請求項に記載の荷重変位算出方法。
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