JP4581719B2 - 地下資源の回収施設 - Google Patents

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Description

本発明は、地下資源の回収施設に関するものであり、特にメタンハイドレートの回収に有効に適用される。
メタンハイドレートは、メタンガス分子と水分子から成る氷状の固体物質であり、メタンハイドレートが安定して存在する条件としては、80気圧、10°Cである。例えばシベリア地方の永久凍土地域の地下数100mの位置、あるいは大水深海底面下数100mの位置などに存在することが知られている。このメタンハイドレートから生成されるメタンガスは新エネルギー資源として期待されている。
このようなメタンハイドレートからメタンを採取するには、公知の石油・天然ガス生産方法に用いられている技術を応用することが考えられており、例えば、地上から採取用のトンネルを掘削したり、あるいは海上の掘削リグ(ジャッキアップ型・半潜水型・ドリルシップ等)から海底下数100mの位置までボーリングして、メタンハイドレート層まで到達させることが考えられている。また、メタンハイドレートは固体であるため、地層中で分解させ、メタンガスに変換して扱うのが便利であり、例えば次の3つの方法が研究されている。
(1)加熱法
図9(a)に示すように、メタンハイドレート層Mまで坑井を掘削し、地上や海上のボイラ等で加温した熱水や蒸気を循環させ、加熱することでメタンハイドレートを分解させてメタンガスを発生させる方法。メタンハイドレート層から発生したメタンガスは、熱水に混ざって地上等に戻り、熱水とメタンガスに分離される。
(2)減圧法
図9(b)に示すように、坑井の掘削に用いる泥水の比重を下げたり、泥水の量を減らして、坑井内の圧力を下げて、メタンハイドレートの分解を助長させる方法。
(3)分解促進剤注入法
図9(c)に示すように、メタンハイドレート層Mまで坑井を掘削し、坑井内からメタンハイドレート層にメタンハイドレートの分解を促進させるメタノール等の分解促進剤を注入する方法。メタンハイドレート層の圧力・温度を変えることなく、メタンハイドレートを分解させることができる。
また、本発明に関連する先行技術文献として特許文献1〜9がある。特許文献1の発明は、地上からメタンハイドレート層まで圧気シールド工法を用いて鉛直と斜めのトンネルを掘削し、シールド機でメタンを採取するものである。特許文献2の発明は、採取用のチューブ内に挿通した光ファイバーによりレーザー光をメタンハイドレート層に導き、加熱によりメタンハイドレートを分解してメタンガスを分離し、水または海水と共に収集するものである。特許文献3の発明は、海底地盤上に採掘基地を沈設し、採掘基地と海上との間に輸送路を設け、採掘基地からガスハイドレート層に複数の水平井を削孔し、ガスハイドレート層に温熱または分解促進剤を送入してガスハイドレートを分解し、海上で採取するものである。
特許文献4、5の発明は、ハイドレート層を掘進し、海表面付近の海水をハイドレート層に送水し、海水との混合物であるガスハイドレートスラリーとして海上構造物に引き上げるものである。特許文献6の発明は、ガスハイドレートの地層に掘採管から高速噴流体を噴射して地層を切削破壊してガス含有混合流体として地上に回収するものである。特許文献7の発明は、海面付近から海底までを貫くように設置された輸送パイプによりガスハイドレート吹込みによるエアリフト効果を利用してガスハイドレートを海上に輸送するものである。
特許文献8の発明は、メタンハイドレート層の存在する海底地層に隣接した陸地から斜坑トンネル、水平トンネルを掘削し、水平トンネル先端にセメントでカバーロックを形成し、水平トンネル先端からパイプにより高温蒸気を注入することにより、メタンハイドレートをガスと水に分離し、パイプにより地上に移送するものである。特許文献9の発明は、海面付近の暖かい海水を深海原子炉の廃熱によって加熱し、これをメタンハイドレート層に供給してメタンハイドレートの分解を行うものである。
特開2004−52392号公報 特開2004−108132号公報 特開2004−204562号公報 特開2003−193787号公報 特開2003−193788号公報 特開2003−214082号公報 特開2003−262083号公報 特開平10−317869号公報 特開平9−158662号公報
前述のような従来の加熱法の場合、坑井で温水を循環させてもメタンハイドレート層全体に熱が効率よく伝わらないという課題がある。また、海上の掘削リグから温水を坑井に流し込んでもメタンハイドレート層に届く前に冷めてしまう可能性があり、温水を作るのにも大きなエネルギーが必要であり、コストの問題がある。また、従来の減圧法の場合も、坑井の圧力の減少がメタンハイドレート層全体の減圧に結びつくメタンハイドレート層全体を効率よく減圧するかが課題である。また、分解促進剤注入法の場合も、メタンハイドレート層全体にどのように分解促進剤を注入するかが課題である。
本発明は、このような課題を解決すべくなされたもので、その目的は、メタンハイドレート等の地下資源を回収するに際し、一箇所の回収位置よりメタンハイドレート層等の全体から効率よくメタンガス等を回収することができる地下資源の回収施設を提供することにある。
本発明の請求項1に係る発明は、地下または海底の地盤中に存在する地下資源を回収するための地下資源の回収施設であって、地上または海上から地下資源層に向けて立坑が建設され、この立坑から出発して、地下資源層内を互いに交わることなく連続する平面的または立体的な一筆書き状に掘進し、立坑に戻ることにより、連続した形状の連続回収路が地下資源層内に形成されていることを特徴とする地下資源の回収施設である。
本発明は、メタンハイドレート等のように、地盤中に固体で存在し、ガス化あるいは液化させて回収可能な地下資源の回収に適用されるものである。地下または海中に建設される立坑は、経済的な面から一箇所に設置するのが好ましいが、一つの立坑から出発し、別の立坑に戻る場合も考えられる。
請求項1に係る発明は、立坑から連絡路を介して平面的または立体的な一筆書き状(渦巻き状、螺旋状、その他の連続形状)の連続回収路がパーカッションドリル等でメタンハイドレート層等の内部全体にわたって掘削形成されるようにしたものである。一箇所の回収位置よりメタンハイドレート層等の全体から効率よくメタンガス等を回収することができるようにしたものである。
本発明の請求項2に係る発明は、地下または海底の地盤中に存在する地下資源を回収するための地下資源の回収施設であって、地上または海上から地下資源層に向けて立坑が建設され、この立坑から出発して、地下資源層内を渦巻き状に掘進し、折り返した後、前記渦巻きに沿って渦巻き状に掘進し、立坑に戻ることにより、連続した形状の渦巻き型の連続回収路が地下資源層内に形成されていることを特徴とする地下資源の回収施設である。
例えば、図1に示すように、立坑から連絡路を介して渦巻き状(蚊取り線香状)の掘削孔を平面配置し、渦巻きの中心部で折り返し、来たルートに沿ってまた戻ることにより、連続した1本の渦巻き型の連続回収路(図1は同心円タイプ、これに限らず曲率変化タイプでもよい)を形成するものである。1本の渦巻き型の連続回収路を1台のパーカッションドリル等の耐用距離で掘削形成し、運転終了後に立坑から解体搬出するのが好ましい。生産方法等によっては、このような1本の渦巻き型の連続回収路を同心で2重、3重、…に配置し、ダブルピッチ、トリプルピッチ、…とする。また、これにより、高密度の大きな回収施設を形成することができる。
本発明の請求項3に係る発明は、地下または海底の地盤中に存在する地下資源を回収するための地下資源の回収施設であって、地上または海上から地下資源層に向けて立坑が建設され、この立坑から出発して、地下資源層内を渦巻き状または螺旋状に掘進し、立坑に戻ることにより、連続した形状の渦巻き型または螺旋型の連続回収路が地下資源層内に形成されていることを特徴とする地下資源の回収施設である。
例えば、図5に示すように、立坑から連絡路を介して渦巻き状(蚊取り線香状)の掘削孔を平面配置し、渦巻きの下または上を通る連絡路で立坑に戻ることにより、連続した1本の渦巻き型の連続回収路(図5は同心円タイプ、これに限らず曲率変化タイプでもよい)を形成するものである。あるいは、渦巻きを立体的に展開し、螺旋型の連続回収路(図示せず)を形成するものである。この場合も、生産方法等によっては、このような1本の連続回収路を同心で2重、3重、…に配置し、ダブルピッチ、トリプルピッチ、…とする。また、これにより、高密度の大きな回収施設を形成することができる。
本発明の請求項4に係る発明は、請求項1から請求項3までのいずれか一つに記載の地下資源の回収施設において、立坑から連続回収路に温水を循環させて地下資源層を加熱し、地下資源層から発生したガスを連続回収路を通して立坑へ回収するように構成されていることを特徴とする地下資源の回収施設である。
加熱法による回収であり、例えば、図2、図6に示すように、一本または複数本の渦巻き型の連続回収路に不透水性チューブを配設し、立坑に設置した加熱装置・温水循環ポンプからチューブ内に温水を循環させ、加熱する。加熱されたメタンハイドレート層全体から発生するメタンガスを、隣接する一本または複数本の渦巻き型の連続回収路内に回収し、立坑に設けた発生ガス回収ポンプにより吸引して立坑内に集積する。
本発明の請求項5に係る発明は、請求項1から請求項3までのいずれか一つに記載の地下資源の回収施設において、立坑から連続回収路内に分解促進剤を注入し、地下資源層から発生したガスを連続回収路を通して立坑へ回収するように構成されていることを特徴とする地下資源の回収施設である。
分解促進剤注入法による回収であり、例えば、図3、図7に示すように、一本または複数本の渦巻き型の連続回収路内に、立坑に設置した分解促進剤注入ポンプから分解促進剤を加圧注入し、回収路孔壁からメタンハイドレート層全体に分解促進剤を注入する。注入された分解促進剤によりメタンハイドレート層全体から発生するメタンガスを、隣接する一本または複数本の渦巻き型の連続回収路内に回収し、立坑に設けた発生ガス回収ポンプにより吸引して立坑内に集積する。
本発明の請求項6に係る発明は、請求項1から請求項3までのいずれか一つに記載の地下資源の回収施設において、立坑から連続回収路内を減圧し、地下資源層から発生したガスを連続回収路を通して立坑へ回収するように構成されていることを特徴とする地下資源の回収施設である。
減圧法による回収であり、例えば、図4、図8に示すように、全ての渦巻き型の連続回収路の両端に、立坑に設置した減圧・ガス回収ポンプを接続し、このポンプの吸引で連続回収路内に発生する負圧によりメタンハイドレート層全体から発生するメタンガスを渦巻き型の連続回収路内に回収し、ポンプにより吸引して立坑内に集積する。
本発明は、以上のような構成からなるので、次のような効果が得られる。
(1)地上または海上から地下資源層に向けて立坑を建設し、この立坑からメタンハイドレート層等の内部に渦巻き型や螺旋型等の連続回収路を形成するようにしたため、一箇所の回収位置よりメタンハイドレート層等の全体から万遍なく効率よくメタンガス等を回収することができる。
(2)立坑の建設と連続回収路の形成だけで、メタンハイドレート層等の全体から万遍なくメタンガス等を回収することができ、比較的短期間に比較的低コストで地下資源の回収を行うことが可能となる。
以下、本発明を図示する実施の形態に基づいて説明する。この実施形態は、海底下のメタンハイドレートの回収に適用した例である。図1は、本発明に係る回収施設の渦巻き型の連続回収路の第一実施形態を示す部分断面斜視図である。図2、図3、図4は、図1の回収施設における加熱法、分解促進剤注入法、減圧法による回収の概要を示す部分断面斜視図である。図5は、本発明に係る回収施設の第二実施形態を示す部分断面斜視図である。図6、図7、図8は、図5の回収施設における加熱法、分解促進剤注入法、減圧法による回収設備を示す断面図である。
図1において、メタンハイドレート層Mは、例えば水深(H)1000mの海底の下(h)100mの位置に存在しており、立坑1が海上から海底地盤内のメタンハイドレート層Mの近傍まで建設され、この立坑1からメタンハイドレート層M内に連続回収路2が削孔形成される。立坑1は、例えばコンクリート製であり、海底生産基地3を上部に有する円筒状構造物4と、この円筒状構造物4の上部から海上に突出する海上連絡路5から構成されている。
図1の第一実施形態の連続回収路2は、図に実線で示すように、立坑1から自在ボーリング機構付きのパーカッションドリルを発進させ、直線状の連絡路10を削孔形成した後、渦巻き状に掘進して、渦巻きの中心部において掘進最小半径で折り返し、来たルートに沿って再び掘進し、連絡路10を介して立坑1に戻ることにより、連続した1本の渦巻き型(蚊取り線香型)の連続回収路11とし、メタンハイドレート層M内に等密度で孔を造成する。
この第一実施形態の渦巻き型の連続回収路11は、曲率一定のまま掘進し、一周したところで曲率を変えるタイプであり、半径の異なる同心円の大径円部11aと小径円部11bから構成される。これら大径円部11aと小径円部11bとは、直線状の乗り継ぎ部11cで連結される。渦巻きの中心部は、直線部と略円形部からなる折り返し部11dが配置される。パーカッションドリルの掘進最小半径で折り返し部11dの略円形部の直径が決まる。なお、1台のパーカッションドリルの耐用年数(距離)から1本の渦巻き型の連続回収路11の延べ長さを決定し、パーカッションドリルの耐用距離が終了すると、立坑1に回収するのが好ましい。なお、渦巻きは連続的に曲率が変化するタイプでもよい。
連絡路10は、海底生産基地3と鉛直配管6で連結される。生産方法によっては、渦巻き型の連続回収路11の内側に、図に点線で示すように、連続回収路11より小径で同形状の渦巻き型の連続回収路12、…を配置し、ダブルピッチ、トリプルピッチ、…とする。図示例はダブルピッチの場合であり、施工の迅速化を図るためには、2台のパーカッションドリルを同時掘進させて、2重の渦巻き型の連続回収路11、12を削孔形成するのが好ましい。なお、図示例では、1本の渦巻き型の連続回収路11、12が大きい2重円と小さい2重円の2つの円から構成されているが、3つ以上の円から構成してもよい。
図2は、加熱法に対応させた場合であり、内側の連続回収路12をメタンハイドレート層Mを加熱する温水循環路12Aとし、外側の連続回収路11を加熱されたメタンハイドレート層M全体から発生するガスを回収する発生ガス回収路11Aとしている。これとは逆の配置でもよい。温水循環路12Aには、例えば、削孔後の孔内にパーカッションドリルの後ろに取付けた不透水性チューブを拡張して配設していく。この不透水性チューブ内に温水を循環させ、メタンハイドレート層Mを加熱する。発生ガス回収路11Aは、削孔したまま使用することができる。
海底生産基地3には、加熱装置・温水循環ポンプ20を設置し、鉛直配管6、連絡路10を介して、温水循環路12Aの不透水性チューブ内に温水を送水し、戻り水を加熱し、循環させる。また、海底生産基地3には発生ガス回収ポンプ21を設置し、発生ガス回収路11Aに発生したガスを吸引し、連絡路10、鉛直配管6を介して、海底生産基地3内に集積する。
図3は、分解促進剤注入法に対応させた場合であり、内側の連続回収路12を分解促進剤を加圧注入する分解促進剤注入路12Bとし、外側の連続回収路11を分解促進剤によりメタンハイドレート層M全体から発生するガスを回収する発生ガス回収路11Bとしている。これとは逆の配置でもよい。分解促進剤は、削孔後の孔内に加圧注入し、注入路孔壁からメタンハイドレート層M全体に注入する。発生ガス回収路11Bは、加熱法と同じである。
海底生産基地3には、分解促進剤注入ポンプ30を設置し、鉛直配管6、連絡路10を介して、分解促進剤注入路12B内に分解促進剤を加圧注入する。また、海底生産基地3には発生ガス回収ポンプ31を設置し、発生ガス回収路11Bに発生したガスを吸引し、連絡路10、鉛直配管6を介して、海底生産基地3内に集積する。
図4は、減圧法に対応させた場合であり、外側の連続回収路11と内側の連続回収路12の両方を回収ポンプの吸引により回収路内に発生する負圧でメタンハイドレート層M全体から発生するガスを回収する第一発生ガス回収路11C、第二発生ガス回収路12Cとしている。
海底生産基地3には、第一減圧・ガス回収ポンプ40、第二減圧・ガス回収ポンプ41を設置し、連絡路10、鉛直配管6を介して、回収路内のガス(水)を吸引し、ガスを回収し、海底生産基地3内に集積する。
図5の第二実施形態の連続回収路2は、戻りルートの渦巻きがない場合であり、内外の渦巻きを接近させることができる。図1の場合と同様に、図に実線で示すように、自在ボーリング機構付きのパーカッションドリルを発進させ、直線状の連絡路13を削孔形成した後、渦巻き状に掘進して、渦巻きの下あるいは上を通る連絡路13を介して立坑1に戻ることにより、連続した1本の渦巻き型(蚊取り線香型)の連続回収路14とし、メタンハイドレート層Mに等密度で孔を造成する。
この場合も、渦巻き型の連続回収路14は、曲率一定のまま掘進し、一周したところで曲率を変えるタイプであり、半径の異なる同心円の大径円部14aと中径円部14bと小径円部14cから構成される。これら円部は、直線状の乗り継ぎ部14dで連結される。なお、1台のパーカッションドリルの耐用年数(距離)から1本の渦巻き型の連続回収路14の延べ長さを決定し、パーカッションドリルの耐用距離が終了すると、立坑1に回収するのが好ましい。なお、渦巻きは連続的に曲率が変化するタイプでもよい。
連絡路13は、海底生産基地3と鉛直配管6で連結される。生産方法によっては、渦巻き型の連続回収路14の内側に、図に点線で示すように、連続回収路14より小径で同形状の渦巻き型の連続回収路15、…を配置し、ダブルピッチ、トリプルピッチ、…とする。図示例はダブルピッチの場合であり、効率化のためには、2台のパーカッションドリルを同時掘進させて、2重の渦巻き型の連続回収路14、15を削孔形成するのが好ましい。
図6は、加熱法に対応させた場合であり、外側の連続回収路14をメタンハイドレート層Mを加熱する温水循環路14Aとし、内側の連続回収路15を加熱されたメタンハイドレート層M全体から発生するガスを回収する発生ガス回収路15Aとしている。これとは逆の配置でもよい。温水循環路14Aには、例えば、削孔後の孔内にパーカッションドリルの後ろに取付けた不透水性チューブを拡張して配設していく。この不透水性チューブ内に温水を循環させ、メタンハイドレート層Mを加熱する。発生ガス回収路15Aは、削孔したまま使用することができる。
海底生産基地3には、加熱装置・温水循環ポンプ20を設置し、鉛直配管6、連絡路13を介して、温水循環路14Aの不透水性チューブ内に温水を送水し、戻り水を加熱し、循環させる。また、海底生産基地3には発生ガス回収ポンプ21を設置し、発生ガス回収路15Aに発生したガスを吸引し、連絡路13、鉛直配管6を介して、海底生産基地3内に集積する。この第二実施形態の場合、メタンハイドレート層M内全体に温水循環路14Aと発生ガス回収路15Aとが交互に対向配置されるため、メタンハイドレート層M全体を加熱でき、回収路への距離が短いため、加熱温度を低く抑えることができる。
図7は、分解促進剤注入法に対応させた場合であり、外側の連続回収路14を分解促進剤を加圧注入する分解促進剤注入路14Bとし、内側の連続回収路15を分解促進剤によりメタンハイドレート層M全体から発生するガスを回収する発生ガス回収路15Bとしている。これとは逆の配置でもよい。分解促進剤は、削孔後の孔内に加圧注入し、注入路孔壁からメタンハイドレート層M全体に注入する。発生ガス回収路15Bは、加熱法と同じである。
海底生産基地3には、分解促進剤注入ポンプ30を設置し、鉛直配管6、連絡路13を介して、分解促進剤注入路14B内に分解促進剤を加圧注入する。また、海底生産基地3には発生ガス回収ポンプ31を設置し、発生ガス回収路15Bに発生したガスを吸引し、連絡路13、鉛直配管5を介して、海底生産基地3内に集積する。この場合も、メタンハイドレート層M内全体に分解促進剤注入路14Bと発生ガス回収路15Bとが交互に対向配置されるため、メタンハイドレート層M全体を加圧でき、回収路への距離が短いため、加圧圧力を低く抑えることができる。また、注入路内の圧力損失(変動)を小さくすることができる。
図8は、減圧法に対応させた場合であり、外側の連続回収路14と内側の連続回収路15の両方を回収ポンプの吸引により回収路内に発生する負圧でメタンハイドレート層M全体から発生するガスを回収する第一発生ガス回収路14C、第二発生ガス回収路15Cとしている。
海底生産基地3には、第一減圧・ガス回収ポンプ40、第二減圧・ガス回収ポンプ41を設置し、連絡路13、鉛直配管6を介して、回収路内のガス(水)を吸引し、ガスを回収し、海底生産基地3内に集積する。この場合も、メタンハイドレート層M内全体に発生ガス回収路14C、15Cが配置されるため、メタンハイドレート層M全体を減圧でき、回収路間の距離が短いため、減圧圧力を小さく抑えることができる。また、渦巻きの両端から減圧することで、減圧圧力を小さくすることが可能である。
なお、以上は連続回収路が渦巻き型の場合を示したが、場合によっては立体的な螺旋型でもよい。また、これに限らず、その他の一筆書き状の連続回収路でもよい。また、メタンハイドレートに限らず、その他の地下資源の回収にも適用することができる。
本発明に係るメタンハイドレート等の地下資源の回収施設の渦巻き型の連続回収路の第一実施形態を示す部分断面斜視図である。 図1の回収施設における加熱法による回収の概要を示す部分断面斜視図である。 図1の回収施設における分解促進剤注入法による回収の概要を示す部分断面斜視図である。 図1の回収施設における減圧法による回収の概要を示す部分断面斜視図である。 本発明に係る回収施設の第二実施形態を示す部分断面斜視図である。 図5の回収施設における加熱法による回収設備を示す断面図である。 図5の回収施設における分解促進剤注入法による回収設備を示す断面図である。 図5の回収施設における減圧法による回収設備を示す断面図である。 従来のメタンハイドレートの回収技術を示す部分断面斜視図であり、(a)は加熱法、(b)は減圧法、(c)は分解促進剤注入法である。
符号の説明
M…メタンハイドレート層
1…立坑
2…連続回収路
3…海底生産基地
4…円筒状構造物
5…海上連絡路
6…鉛直配管
10…連絡路
11…連続回収路
12…連続回収路
11a、12a…大径円部
11b、12b…小径円部
11c、12c…乗り継ぎ部
11d、12d…折り返し部
11A…発生ガス回収路
12A…温水循環路
11B…発生ガス回収路
12B…分解促進剤注入路
11C…第一発生ガス回収路
12C…第二発生ガス回収路
13…連絡路
14…連続回収路
15…連続回収路
14a、15a…大径円部
14b、15b…中径円部
14c、15c…小径円部
14d、15d…乗り継ぎ部
14A…発生ガス回収路
15A…温水循環路
14B…発生ガス回収路
15B…分解促進剤注入路
14C…第一発生ガス回収路
15C…第二発生ガス回収路
20…加熱装置・温水循環ポンプ
21…発生ガス回収ポンプ
30…分解促進剤注入ポンプ
31…発生ガス回収ポンプ
40…第一減圧・回収ポンプ
41…第二減圧・回収ポンプ

Claims (6)

  1. 地下または海底の地盤中に存在する地下資源を回収するための地下資源の回収施設であって、地上または海上から地下資源層に向けて立坑が建設され、この立坑から出発して、地下資源層内を互いに交わることなく連続する平面的または立体的な一筆書き状に掘進し、立坑に戻ることにより、連続した形状の連続回収路が地下資源層内に形成されていることを特徴とする地下資源の回収施設。
  2. 地下または海底の地盤中に存在する地下資源を回収するための地下資源の回収施設であって、地上または海上から地下資源層に向けて立坑が建設され、この立坑から出発して、地下資源層内を渦巻き状に掘進し、折り返した後、前記渦巻きに沿って渦巻き状に掘進し、立坑に戻ることにより、連続した形状の渦巻き型の連続回収路が地下資源層内に形成されていることを特徴とする地下資源の回収施設。
  3. 地下または海底の地盤中に存在する地下資源を回収するための地下資源の回収施設であって、地上または海上から地下資源層に向けて立坑が建設され、この立坑から出発して、地下資源層内を渦巻き状または螺旋状に掘進し、立坑に戻ることにより、連続した形状の渦巻き型または螺旋型の連続回収路が地下資源層内に形成されていることを特徴とする地下資源の回収施設。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一つに記載の地下資源の回収施設において、立坑から連続回収路に温水を循環させて地下資源層を加熱し、地下資源層から発生したガスを連続回収路を通して立坑へ回収するように構成されていることを特徴とする地下資源の回収施設。
  5. 請求項1から請求項3までのいずれか一つに記載の地下資源の回収施設において、立坑から連続回収路内に分解促進剤を注入し、地下資源層から発生したガスを連続回収路を通して立坑へ回収するように構成されていることを特徴とする地下資源の回収施設。
  6. 請求項1から請求項3までのいずれか一つに記載の地下資源の回収施設において、立坑から連続回収路内を減圧し、地下資源層から発生したガスを連続回収路を通して立坑へ回収するように構成されていることを特徴とする地下資源の回収施設。
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