JP4580695B2 - 液晶表示素子 - Google Patents
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また、モノドメインを得る他の方法として、上下の配向膜の一方にラビング処理を施した配向膜、他方に光配向処理を施した配向膜を配設する方法(特許文献5)が知られている。
また、上述の双安定性の強誘電性液晶を用いた液晶パネル体を単に利用しても、単安定化された強誘電性液晶のモノドメイン配向を得ることは困難であった。
本発明は、上記のような実情に鑑みてなされたものであり、画像品質が高く、製造も容易な液晶表示素子を提供することを目的とする。
本発明の他の態様として、前記障壁の幅Wと、障壁が位置する画素電極の幅W1と、他の画素電極の幅W2との間に、W1≧W+W2の関係が成立するような構成とした。
本発明の他の態様として、前記液晶物質の単安定状態における分子方向と、前記障壁の延設方向の差は0〜5°の範囲内であるような構成とした。
本発明の他の態様として、前記配向膜は、光配向処理により異方性を付与した膜であるような構成とした。
本発明の他の態様として、前記障壁は、基板間距離の50〜100%を占めるような構成とした。
本発明の他の態様として、隣り合う前記障壁のピッチは、前記第1の基板の画素電極のピッチの2倍以上の整数倍であり、かつ、3mm以下であるような構成とした。
図1は本発明の液晶表示素子の一実施形態であるフィールドシーケンシャル方式の液晶表示素子を示す概略断面図であり、図2は図1に示される本発明の液晶表示素子を説明するための平面図である。図1および図2において、液晶表示素子1は、第1の基板である画素電極基板2と、第2の基板である共通電極基板3とが対向して配設され、両基板間に形成されたセルギャップに注入された液晶物質からなる液晶層4を備え、画素電極基板2の外側にはバックライト6が配設されている。尚、図2は、共通電極基板3側からの平面図であり、後述する障壁5のみを残して共通電極基板3を取り去った状態を示している。また、図2では、画素電極基板2の後述する配向膜17は示していない。
また、共通電極基板3は、基材21の一方の面に偏光フィルム22を備え、他方の面に共通電極23を備え、この共通電極23上にピッチPで延設した複数の障壁5と、配向膜24とを備えている。図示例では、複数の障壁5は信号線16と平行(図2の矢印a方向)に延設されている。
また、上記の配向膜17、24は、一軸配向処理が施されており、画素電極基板2と共通電極基板3は、各配向膜17、24の配向方向が互いに略平行となるように対向している。配向膜17、24の一軸配向処理は、光配向処理が好ましく、ラビング処理では、障壁5の近傍における配向処理が十分に行なえず、配向不良を生じ易くなる。このような配向不良は、黒表示の際の光漏れの原因となり、画像のコントラストが低下することになり好ましくない。尚、本発明の液晶表示素子では、上記の配向膜17、24が同じ配向膜であってもよく、また、配向膜17、24が異なる配向膜であってもよい。さらに、配向膜を画素電極基板2と共通電極基板3のいずれか一方に備えるものであってもよい。
液晶表示素子1を構成する液晶層4の液晶物質は、単安定型の強誘電性液晶、双安定型の強誘電性液晶等を適宜選択することができる。また、本発明では、液晶層4の液晶物質として、単安定型の強誘電性液晶を用いる場合、障壁5の延設方向と単安定状態における液晶物質の分子方向とを略同一とすることにより、均一な配向状態が得られる。
尚、上述の実施形態では、障壁5は共通電極基板3の共通電極23上に設けられているが、画素電極基板2の画素電極13上等に設けたものであってもよい。
[実施例1]
(画素電極基板の作製)
ガラス基板上に、走査線としてのx電極(線幅8μm)、および、これに直交する方向に信号線としてのy電極(線幅8μm)を、それぞれピッチ102μmで形成した。また、x電極とy電極で囲まれた画素領域に、酸化インジウムスズ(ITO)薄膜からなる画素電極とTFTスイッチング素子を形成した。画素電極は、x軸方向(走査線に沿った方向)に、ピッチ102μmで形成されており、一方の端部から12番目、24番目、36番目、・・・のように12の倍数に当たる画素電極の幅を55μmとし、他の画素電極の幅は45μmとした。
表面に酸化インジウムスズ(ITO)薄膜を形成したガラス基板のITO薄膜上に、感光性樹脂材料(JSR(株)製 NN780)をスピンコート法(2000r.p.m.、10秒間)により塗布し、真空乾燥を行い、ホットプレートで90℃、3分間乾燥を行なった。その後、フォトリソグラフィー法により幅10μm、ピッチ1224μmのストライプ状にパターニングし、230℃で30分間焼成した。これにより高さ1.5μmの障壁をガラス基板のITO薄膜上に形成した。
次いで、ITO薄膜、障壁を覆うように、感光性樹脂材料(JSR(株)製 NN780)を酢酸三メトキシブチル(溶媒)で10倍に希釈して調製した塗布液を、スピンコート法(2000r.p.m.、10秒間)により塗布し、真空乾燥を行い、ホットプレートで90℃、3分間乾燥を行ない、紫外線照射後、230℃、30分間焼成し、厚さ150nmのオーバーコート層を形成して、共通電極基板を得た。
上述のように作製した両基板のオーバーコート層上に、下記の構造式Aで示される化合物Aをシクロペンタノンに溶解(2重量%)した配向膜用塗布液をスピンコート法(4000r.p.m.、30秒間)により塗布し、オーブンで180℃、10分間乾燥を行なった。
次に、共通電極基板の周縁部にシール材を塗布し、次いで、共通電極基板と画素電極基板とを、上記の偏光紫外線照射方向が平行かつアンチパラレルの状態となるように対向させ、また、共通電極基板の障壁が、画素電極基板の幅55μmの画素電極の中央にとなるように位置を調整した後、熱圧着した。
以上により、6種の試料を作製した。これらの各試料について、液晶の分子方向を測定(クロスニコルに配置した2枚の偏光板の間に試料を配置し、試料を回転して、最も暗くなる方向が分子の配向方向を示す)した結果、障壁の延設方向と液晶物質の分子方向との差は、各試料において、0°、5°、10°、20°、30°、45°であった。
障壁の高さを0.4μm、0.8μm、1.2μm、1.5μmの4種とした他は、実施例1と同様にして、液晶表示素子を作製した。但し、光配向処理は、障壁の延設方向と液晶物質の分子方向との差が0°となる条件に設定した。
しかし、障壁の高さがギャップ(基板間距離(1.5μm))の50%未満である試料(障壁高さ:0.4μm)では、液晶層がダブルドメイン配向(層法線方向が同じ領域の占有面積が60%)であった。
画素電極基板を構成する画素電極の幅を全て55μmとした他は、実施例1と同様にして、液晶表示素子を作製した。但し、光配向処理は、障壁の延設方向と液晶物質の分子方向との差が0°となる条件に設定した。
この液晶表示素子について、実施例1と同様に、+5Vおよび−5Vの矩形電圧を180Hzの周波数で画素電極に印加したところ、障壁が存在する画素の明るさが、他の画素より暗くなり、ストライプ状のムラが観察された。
また、同様に、画素電極に+3V、−3Vの矩形電圧を180Hzの周波数で印加した場合も、障壁が存在する画素の明るさが、他の画素より暗くなり、ストライプ状のムラが観察された。
光配向処理による配向膜形成ではなく、次のように、ラビング処理による配向膜形成を行なった他は、実施例1と同様にして、液晶表示素子を作製した。すなわち、日産化学(株)製 RN1199のγブチルセルソルブ溶液を塗布し、80℃で20分間乾燥した後、280℃で1時間焼成し、その後、ラビング布で一方向にラビングして、ポリイミド配向膜を形成した。但し、ラビング処理は、障壁の延設方向と液晶物質の分子方向との差が0°となる条件に設定した。
2…画素電極基板
3…共通電極基板
4…液晶層
5…障壁
6…バックライト
11,21…基材
12,22…偏光フィルム
13,13A,13B…画素電極
14…TFT
15…走査線
16…信号線
17,24…配向膜
23…共通電極
Claims (7)
- 画素電極および該画素電極の電圧を制御するためのスイッチング素子を備えた第1の基板と、共通電極を備えた第2の基板と、該基板間に注入された液晶物質からなる液晶層と、を備えた液晶表示素子において、
前記基板間に複数の障壁を一定方向に延設して備え、前記第1の基板は前記障壁が位置する画素電極と前記障壁が位置しない画素電極とを備え、前記障壁が位置する画素電極は、前記障壁が位置しない画素電極よりも大きいことを特徴とする液晶表示素子。 - 前記障壁の幅Wと、障壁が位置する画素電極の幅W1と、他の画素電極の幅W2との間に、W1≧W+W2の関係が成立することを特徴とする請求項1に記載の液晶表示素子。
- 少なくとも一方の基板に配向膜を備え、前記液晶物質はカイラルスメクチックC相を有する単安定状態を示すとともに、液晶の分子方向が前記障壁の延設方向と略同一であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の液晶表示素子。
- 前記液晶物質の単安定状態における分子方向と、前記障壁の延設方向の差は0〜5°の範囲内であることを特徴とする請求項3に記載の液晶表示素子。
- 前記配向膜は、光配向処理により異方性を付与した膜であることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の液晶表示素子。
- 前記障壁は、基板間距離の50〜100%を占めることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の液晶表示素子。
- 隣り合う前記障壁のピッチは、前記第1の基板の画素電極のピッチの2倍以上の整数倍であり、かつ、3mm以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の液晶表示素子。
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