JP4579563B2 - 対物光学系の固定装置 - Google Patents

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この発明は、対物光学系の固定装置に関するものである。
従来、生体等の試料にその表面から励起光を照射して、試料の所定の深さ位置から発せられる蛍光を選択的に検出することにより、細胞の機能等を観察する装置として、レーザ走査型共焦点顕微鏡が知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
このレーザ走査型共焦点蛍光顕微鏡は、顕微鏡の一般的な観察に加えて試料の微小スポット領域に集光させたレーザ光をガルバノミラーなどの走査手段によって走査し、試料から発せられる蛍光を検出し画像を得るものである。
このレーザ走査型共焦点顕微鏡は、解像力に優れ、観察する微小スポット以外の光を除去できるので、高いS/N比で鮮明な観察画像を得ることができるという利点を備えている。
特開平3−87804号公報(第2頁等) 特開平5−72481号公報(図1等)
しかしながら、従来のレーザ走査型共焦点顕微鏡を始めとする顕微鏡は、ラットやマウス等の実験小動物の各種臓器を生きたままの状態(in vivo)で観察することについては想定していない。したがって、血管等の脈動によって振動する場合には、観察対象部位に対して近接状態に配置される対物光学系と、観察対象部位との相対位置が変動して観察対象部位の画像がブレたり、焦点がボケたりする等の不都合が考えられる。
特に、経時的な観察を行うために、観察期間中に実験小動物等に平常時と同様の活動をさせる場合には、観察時に観察対象部位に位置決めされていた対物光学系の位置決め状態を一旦解除しなければならず、その場合には、再度同じ観察対象部位に位置決めすることが極めて困難となる。また、観察対象部位に対する対物光学系の接触や取り外しを繰り返すと、観察対象部位にダメージを与えることにもなり、観察対象部位を健全な状態に維持しつつ観察を行うことができないという不都合がある。
この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであって、実験小動物を始めとする哺乳類の細胞、筋肉等の生体組織、あるいは、心臓、肝臓等の各種臓器を生きたままの状態で、比較的長期間にわたって観察することを可能とする対物光学系の固定装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
本発明は、外筒内に対物光学系を収容してなる対物光学系ユニットを、生体組織に形成した孔に挿入状態に支持する支持部材と、該支持部材の先端部観察対象部位近傍の生体組織に位置決め固定する固定機構とを備え、前記支持部材に、前記外筒の外面に挿脱可能に嵌合させられる嵌合孔が設けられている対物光学系の固定装置を提供する。
この発明によれば、観察対象部位を有する動物の生体組織に形成した孔内に支持部材を配置して、固定機構の作動により支持部材を生体組織に対して位置決め固定した状態で、支持部材に対物光学系ユニットを支持させることにより、対物光学系ユニットが生体組織の孔内に挿入状態に配置され、観察対象部位に対して動かないように固定されることになる。これにより、動物が動いても、対物光学系ユニットにより、観察対象部位をブレることなく観察することが可能となる。
また、このようにすることで、対物光学系ユニットが支持部材に対して光軸に直交する方向に簡易に位置決めされることになる。
また、上記発明においては、前記支持部材に、前記外筒を光軸方向に突き当てる突当て面が設けられていることが好ましい。
このようにすることで、対物光学系ユニットが支持部材に対して光軸方向に簡易に位置決めされることになる。
また、上記発明において、前記観察対象部位近傍の骨格に前記支持部材を固定可能に構成された第2の固定機構を備えることとしてもよい。
骨格は硬く、変形が少ないとともに、動物の体内において、他の生体組織との相対位置関係がある程度安定しているので、支持部材を骨格に固定することにより、対物光学系ユニットを生体組織に対して安定して位置決め固定することができる。
また、上記発明においては、前記固定機構が、前記支持部材の前記対物光学系ユニットを露出させた先端に設けられ、観察対象部位近傍の生体組織に突き刺す尖端部を備えることとしてもよい。
観察対象部位近傍の生体組織に尖端部を突き刺すことで、支持部材を生体組織に固定することができる。光学ユニットは先端部の設けられている尖端に露出させられているので、観察対象部位に対して固定された状態で観察を行うことが可能となる。
また、上記発明においては、前記支持部材が生体組織に形成した孔に挿入される筒状に形成されるとともに、その先端に光学的に透明な窓部材を備えることが好ましい。
このように構成することで、対物光学系ユニットを支持部材から取り外した状態においても、生体組織の孔や観察対象部位などの内部組織を外気に対して露出させずにすむので、生体組織の健全性を長期にわたり維持することができる。
また、上記発明においては、前記支持部材の尖端部近傍に、生体組織に引っかかる返し部が設けられていることとしてもよい。
生体組織に突き刺した先端部近傍の返し部が生体組織に引っかかることにより、支持部材が生体組織から外れて孔から抜け落ちてしまうことを防止できる。したがって、対物光学系ユニットを観察対象部位に対して固定した状態に維持することができる。
また、上記発明においては、前記固定機構が、前記支持部材の前記対物光学系ユニットを露出させた先端に塗布され、該先端と観察対象部位近傍の生体組織とを接着する接着剤を備えることとしてもよい。
このようにすることで、支持部材の尖端と生体組織とが接着剤によって固定されるので、対物光学系ユニットが観察対象部位に対して、より安定して移動しないように支持されることになる。
また、上記発明においては、観察部位を有する動物の体表に固定可能なベース部材と、該ベース部材と前記支持部材または、前記ベース部材と対物光学系ユニットとを連結固定する連結部材とを有する第3の固定機構を備えることとしてもよい。
このようにすることで、ベース部材を動物の体表に固定し、ベース部材と支持部材またはベース部材と対物光学系ユニットとを連結部材によって連結固定することにより、対物光学系ユニットを動物の体表に対して固定することが可能となる。生体組織や骨への固定を十分に行うことができない場合に、観察対象部位に対して対物光学系ユニットを安定して固定することができる。
また、上記発明においては、前記ベース部材が、体表に巻き付けるベルトを備えることとしてもよく、また、前記ベース部材が、動物に着用させるジャケットを備えることとしてもよい。
このようにすることで、対物光学系ユニットを取り付けた状態の動物の運動を可能にし、長期にわたる生きたままの観察を行うことが可能となる。
また、本発明の参考例は、動物を位置決め状態に固定する動物固定台と、対物光学系を備える対物光学系ユニットを動物固定台に位置決め状態に固定する固定機構とを備える対物光学系の固定装置を提供する。
この発明によれば、動物が動物固定台に固定され、固定機構により対物光学系ユニットが動物固定台に位置決め状態に固定されるので、対物光学系ユニットの対物光学系が動物に対して位置決めされる。これにより、対物光学系ユニットによって、観察対象部位をブレることなく観察することが可能となる。
本発明によれば、対物光学系ユニットを観察対象部位に対して安定して位置決めした状態に維持することができるので、生体組織の生きたままの観察を容易に行うことができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る対物光学系の固定装置について、図1および図2を参照して、以下に説明する。
本実施形態に係る対物光学系の固定装置1は、対物光学系ユニット2を動物の体内に配置されている臓器等の観察対象部位Aに位置決め状態に固定する装置であって、図1および図2に示されるように、対物光学系ユニット2を支持する支持部材3と、該支持部材3を動物の腕または足X等に対して位置決め固定した状態に維持する固定機構4とを備えている。
図1および図2に示す例では、支持部材3は、例えば、動物の腕や足X等を挿入配置する貫通孔5を有する筒状部材であって、その長さ方向の略中央位置に、側壁を貫通して設けられ、対物光学系ユニット2を挿入する挿入孔6と、その長さ方向の両側に配置されたネジ孔7とを備えている。また、ネジ孔7には前記貫通孔5の内部に先端を突出可能に締結されたボルト8が配置されている。貫通孔5、ネジ孔7およびボルト8により、支持部材3を生体組織Xに位置決め状態に固定する固定機構4が構成されている。
前記対物光学系ユニット2は、複数のレンズ9からなる対物光学系10を略円筒状の外筒11内に収容して構成されている。外筒11は、その長さ方向の途中位置に段部12を備えるとともに、該段部12よりも先端側に一段外径寸法が細くなる小径部13、後端側に小径部13よりも外径寸法の大きな大径部14を備えている。
前記挿入孔6は、前記対物光学系ユニット2の外筒11の小径部13および大径部14を嵌合させる嵌合面15a,15bを備えているとともに、外筒11に設けられた段部12を突き当てる突当て面16を備えている。
図中符号17は、顕微鏡本体である。顕微鏡本体17には、図示しない光源からの光を伝達する光ファイバ17aと、光ファイバ17aから出射される光を略平行光にするコリメートレンズ17bと、該コリメートレンズ17bから発せられた平行光を、観察対象部位Aにおいて走査させるガルバノミラーのような光走査部17cとが備えられている。
このように構成された本実施形態に係る固定装置1の作用について、以下に説明する。
図1は、観察対象部位Aとしての骨髄を観察する場合を示している。本実施形態に係る固定装置1を用いて対物光学系ユニット2を固定するには、動物の生体組織、例えば、腕や足Xの表皮組織および筋肉組織を切開し、骨Bに骨髄Aに達する孔を開ける。この状態で、腕や足Xを支持部材3の貫通孔5に挿入し、切開した部位に挿入孔6を位置合わせする。
そして、対物光学系ユニット2を挿入孔6を介して、生体組織Xに開けた孔Yに挿入し、対物光学系ユニット2の先端を骨髄Aに接触状態に配置する。そして、この状態で、支持部材3のネジ孔7に締結されていたボルト8を絞め込むことにより、支持部材3が動物の腕や足Xに対して固定される。
すなわち、支持部材3が動物の腕や足X等に固定され、その支持部材3に対物光学系ユニット2が位置決め状態に配されるので、動物の腕や足Xの内部に配置されている観察対象部位である骨髄Aに対して、対物光学系ユニット2の先端を位置決め状態に固定することができる。
本実施形態に係る固定装置1によれば、支持部材3に、対物光学系ユニット2の段部12を突き当てる突当て面16が設けられているので、対物光学ユニット2を支持部材3に対してその光軸方向に位置決めすることができる。また、支持部材3に、対物光学系ユニット2の小径部13および大径部14に嵌合する嵌合面15a,15bが設けられているので、対物光学系ユニット2を支持部材3に対してその半径方向にも位置決め状態に配することができる。
そして、このようにして、対物光学系ユニット2を支持部材3に対して、光軸方向およびそれに直交する方向に位置決め可能なので、対物光学系ユニット2を挿入孔6に抜き差ししても、先端を骨髄A内の同じ位置に、高い再現性で位置決めすることができる。
次に、本発明の第2の実施形態に係る対物光学系の固定装置20について、図3〜図5を参照して説明する。なお、本実施形態の説明において、上述した第1実施形態の説明と構成を共通とする箇所に同一符号を付して説明を簡略にする。
本実施形態に係る固定装置20は、上記実施形態に係る固定装置1の挿入孔6と同様の挿入孔6を有する支持部材21と、該支持部材21に設けられた固定機構22とを備えている。
挿入孔6には、図示しない嵌合面15a,15bと突当て面16とが備えられている。
また、固定機構22は、例えば、図3に示されるように、バネ23により閉じた状態に付勢された把持部材24により構成されている。
本実施形態に係る固定装置20は、図4および図5に示されるように、実験小動物Xの体内に埋め込まれ、前記固定機構22によって体内に固定されている。固定機構22の把持部材24が、実験小動物Xの肋骨25を把持することにより、支持部材21が骨格25に固定されるようになっている。
肋骨等の骨格25は、比較的硬質で変形が少なく、また、臓器等の生体組織との相対位置関係がある程度安定しているので、この骨格25に支持部材21を固定することで、支持部材21に位置決め固定される対物光学系ユニット2を臓器等の観察対象部位Aに対して安定して位置決め状態に維持することができる。
なお、本実施形態に係る固定装置20は、図3〜図5に示されるような肋骨25に固定される方式のものに限定されるものではない。例えば、観察対象部位Aが、頭蓋骨26内に配置されている脳組織である場合には、図6に示されるように、実験小動物の頭部Xに被せられるアーチ状部材27の先端に設けたボルト28によって頭蓋骨26を半径方向に挟むことにより、アーチ状部材27に固定した支持部材21を生体組織Xに対して位置決め固定することにしてもよい。
次に、本発明の第3の実施形態に係る対物光学系の固定装置について、図7および図8を参照して以下に説明する。
この実施形態の説明においても、上述した第1実施形態の説明と構成を共通とする箇所に同一符号を付して説明を簡略にする。
本実施形態に係る固定装置30は、支持部材31の先端に、該支持部材31を生体組織A′に対して固定する固定機構32を備えている。この固定機構32は、図8に示されるように、略円筒状の支持部材31の先端を鋭利な形状に形成してなる円環状の尖端部(以下、先端部32ともいう。)により構成されている。対物光学系ユニット2を半径方向および光軸方向に位置決めする嵌合面15a,15bおよび突当て面16を有している点は、上記各実施形態に係る固定装置1,20と同様である。
本実施形態に係る固定装置30により対物光学系ユニット2の先端を実験小動物X等の体内に配置されている臓器等の観察対象部位Aに位置決め固定するには、実験小動物X等の表皮組織、筋肉組織等を貫通して形成した孔C内に支持部材31を挿入する。支持部材31の先端には尖端部32が設けられているので、その尖端部32により体内の臓器A′を突き刺すことにより、支持部材31がその半径方向に臓器A′に対して固定されることになる。
支持部材31の挿入孔6は、円環状の尖端部32の内側に開口し、その開口部6aに対物光学系ユニット2の先端が露出しているので、対物光学系ユニット2を通して、尖端部32の内側に配されている観察対象部位Aを観察することが可能となる。
なお、本実施形態に係る固定装置30においては、円環状の尖端部32を固定機構として採用したが、これに代えて、図9に示されるように、支持部材31の先端面に多数のマイクロニードル32を設けることにしてもよい。このようにすることで、マイクロニードル32を突き刺す臓器A′等の生体組織に与えるダメージを少なくして、支持部材31を観察対象部位Aの周囲に配されている生体組織A′に安定して位置決め状態に維持することが可能となる。
また、図10に示されるように、尖端部32の周囲に、半径方向に突出する複数の突起からなる返し部33を設けることにしてもよい。このようにすることにより、支持部材31の尖端部32を一旦臓器A′に突き刺すと、尖端部32の周囲に設けられている返し部33が臓器A′内に差し込まれ、支持部材31が臓器A′から外れることを防止するように機能する。その結果、支持部材31が、臓器A′に対して、その半径方向のみならず、軸方向にも固定されるので、観察対象部位Aに対して、対物光学系ユニット2を半径方向および光軸方向に安定して位置決め状態に固定することができる。
さらに、図11に示されるように、図8の支持部材31の尖端部32の内側に配置されている開口部6aを閉塞する、光学的に透明な材質からなる窓部材34を設けることにしてもよい。このように構成された支持部材31が、生体組織Xに設けた孔Cに挿入され、観察対象部位A近傍の臓器A′等に突き刺されると、支持部材31が生体組織Xに設けた孔Cの内面を覆い、窓部材34が観察対象部位Aに密着させられて観察対象部位Aを覆うように配されることになる。その結果、対物光学系ユニット2を支持部材31の挿入孔6内から引き抜いても、生体組織Xの内部が外気に対して露出しないように覆われていることになり、生体組織Xを健全な状態に維持することができる。
また、上記各実施形態においては、支持部材31の先端に、臓器A′等の生体組織に突き刺すための尖端部32を設け、これによって支持部材31を生体組織に位置決め状態に固定することとしたが、これに代えて、図12に示されるように、支持部材31の先端面に生体適合性の接着剤35を塗布することにしてもよい。このようにすることで、支持部材31を臓器等の生体組織A′に突き刺すことなく、観察対象部位A近傍の生体組織A′に位置決め状態に固定することができる。したがって、生体組織A′に大きなダメージを与えることなく位置決め固定できるので好ましい。接着剤35としては、例えば、シランカップリング剤、温度応答性ポリマーその他の生体適合性の接着剤を挙げることができる。
次に、本発明の第4の実施形態に係る対物光学系の固定装置について、図13および図14を参照して以下に説明する。この実施形態の説明においても、上述した第1実施形態の説明と構成を共通とする箇所に同一符号を付して説明を簡略にする。
本実施形態に係る固定装置40は、実験小動物X等の胴体に形成した孔C内に挿入される支持部材41と、該支持部材41を実験小動物X等の胴体(体表)に固定する固定器具42とを備えている。
支持部材41は、第3の実施形態における支持部材31と同様に、先端に尖端部32あるいは接着剤35を備えていてもよいが、図13に示されるように、平坦な先端面41aを備えていてもよい。
固定器具42は、図13および図14に示されるように、図示しないバネ等によって閉じる方向に付勢された2つの金属製の円弧板状の把持部43(ベース部材)と、該把持部43と支持部材41とを連結固定する連結部材44とから構成されている。
固定器具42を構成する円弧板状の把持部43を、バネの弾発力に抗して押し広げた間に実験小動物Xの胴体を挿入して、バネの弾発力によって胴体を挟み込むことで、把持部43を実験小動物Xの胴体に対して固定することができるようになっている。
このように構成された本実施形態に係る固定装置40によれば、固定器具42を実験小動物Xの胴体に固定することで、支持部材41および該支持部材41に挿入された対物光学系ユニット2を観察対象部位Aに対して位置決め状態に固定することができる。特に、骨格や臓器A′自体を支持部材41の固定に利用できない場合等に有効である。また、骨格や臓器A′自体に支持部材41を固定した場合においても、本実施形態の固定器具42を併用することにより、さらに安定して対物光学系ユニット2を観察対象部位Aに位置決め状態に維持することができる。
なお、本実施形態においては、金属製の円弧板状の把持部43により実験小動物X等の胴体を挟み込む構造のものをベース部材として例に挙げて説明したが、これに代えて、図15に示されるように、胴体に巻き付けられるベルト45や、図16に示されるように、実験小動物等に着用させるジャケット46によりベース部材を構成することにしてもよい。これらのベース部材45.46によれば、いずれも実験小動物X等に大きなダメージを与えることなく、対物光学系ユニット2を観察対象部位Aに対して固定することができる。また、実験小動物Xに平常時と同様の活動をさせることも可能となり、経時的に観察対象部位Aを観察する長期的な観察を行うことも可能である。
円弧板状の把持部43や、ベルト45からなるベース部材によれば、実験小動物Xの大きさに合わせて調節することが可能であるため、汎用的に使用することもできる。
なお、本実施形態においては、ベース部材43と支持部材41とを連結部材44により連結固定することとしたが、これに代えて、図15および図16に示されるように、ベース部材45,46と顕微鏡本体17とを連結部材44によって連結固定することにしてもよい。また、図17および図18に示されるように、支持部材に挿入された対物光学系ユニット2の外筒11とベース部材43とを連結部材44により連結固定することにしてもよい。このようにすることで、支持部材41と連結部材44の2箇所において対物光学系ユニット2を支持するので、より安定して観察対象部位Aの観察を行うことができる。
次に、本発明の一参考実施形態に係る対物光学系の固定装置について、図19および図20を参照して以下に説明する。この実施形態の説明においても、上述した第1実施形態の説明と構成を共通とする箇所に同一符号を付して説明を簡略にする。
本実施形態に係る固定装置50は、図19に示されるように、実験小動物Xを固定する動物固定台51と、該動物固定台51に固定されたアーム52と、該アーム52上を水平方向および鉛直方向に移動可能なスライダ53とを備えている。各スライダ53には対物光学系ユニット2を有する顕微鏡本体17が固定されている。
また、図20に示されるように、実験小動物Xを乗せる載置部54には、貫通孔55が設けられ、他の対物光学系ユニット2が該貫通孔55を通して載置部54上面に突出するように動物固定台51に位置決め状態に固定されている。
図19および図20に示す例では、動物固定台51の載置部54に腹部を向けて固定された実験小動物Xの頭部および背部に開けた穴に、スライダ53を作動させることにより水平方向および垂直方向に位置合わせした対物光学系ユニット2の先端を挿入状態に配置している。また、腹部に設けた穴には載置部54の下方から突出させた対物光学系ユニット2の先端を挿入状態に配置している。
本実施形態に係る固定装置50によれば、実験小動物Xを固定した動物固定台51にアーム50およびスライダ53を介してあるいは直接的に位置決め固定した対物光学系ユニット2を用いて実験小動物Xの体内に配されている観察対象部位の観察を行うので、対物光学系ユニット2と観察対象部位との相対的な移動が極力抑制されて、ブレのない鮮明な観察画像を取得することができるという効果がある。
なお、上記各実施形態においては、対物光学系ユニット2として、外筒11内に収容された少なくとも1つの対物レンズ9を備えるものを例に挙げて説明したが、これに代えて、プローブ型の顕微鏡の先端を対物光学系ユニット2として、支持部材3,21,31,41に位置決め固定することとしてもよい。
本発明の第1の実施形態に係る対物光学系の固定装置を示す縦断面図である。 図1の固定装置を示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る対物光学系の固定装置を示す斜視図である。 図3の固定装置を実験小動物に取り付けた観察状態を示す側面図である。 図4の観察状態を示す平面図である。 図3の固定装置の変形例を示す一部を破断した正面図である。 本発明の第3の実施形態に係る対物光学系の固定装置を示す一部を破断した側面図である。 図7の固定装置の支持部材を示す縦断面図である。 図8の支持部材の変形例を示す縦断面図である。 図8の支持部材の他の変形例を示す縦断面図である。 図8の支持部材の他の変形例を示す縦断面図である。 図8の支持部材のさらに他の変形例を示す縦断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る対物光学系の固定装置を示す一部を破断した側面図である。 図13の固定装置を示す斜視図である。 図13の固定装置の変形例を示す一部を破断した側面図である。 図13の固定装置の他の変形例を示す一部を破断した側面図である。 図13の固定装置のさらに他の変形例を示す一部を破断した側面図である。 図17の固定装置を示す斜視図である。 本発明の一参考実施形態に係る対物光学系の固定装置を示す斜視図である。 図19の動物固定台に直接固定した顕微鏡本体を示す一部を破断した側面図である。
符号の説明
A′,X 生体組織
B 骨格
C 孔
1,20,30,40 固定装置
2 対物光学系ユニット
3,21,31,41 支持部材
4,22,32,42 固定機構
6 挿入孔(嵌合孔)
10 対物光学系
11 外筒
16 突当て面
32 尖端部(固定機構)
33 返し部
34 窓部材
35 接着剤
43 把持部(ベース部材)
44 連結部材
45 ベルト(ベース部材)
46 ジャケット(ベース部材)

Claims (10)

  1. 外筒内に対物光学系を収容してなる対物光学系ユニットを、生体組織に形成した孔に挿入状態に支持する支持部材と、
    該支持部材の先端部を観察対象部位近傍の生体組織に位置決め固定する固定機構とを備え、
    前記支持部材に、前記外筒の外面に挿脱可能に嵌合させられる嵌合孔が設けられている対物光学系の固定装置。
  2. 前記支持部材に、前記外筒を光軸方向に突き当てる突当て面が設けられている請求項1に記載の対物光学系の固定装置。
  3. 前記観察対象部位近傍の骨格に前記支持部材を固定可能に構成された第2の固定機構を備える請求項1または請求項2に記載の対物光学系の固定装置。
  4. 前記固定機構が、前記支持部材の前記対物光学系ユニットを露出させた先端に設けられ、観察対象部位近傍の生体組織に突き刺す尖端部を備える請求項1から請求項3のいずれかに記載の対物光学系の固定装置。
  5. 前記支持部材が生体組織に形成した孔に挿入される筒状に形成されるとともに、その先端に光学的に透明な窓部材を備える請求項4に記載の対物光学系の固定装置。
  6. 前記支持部材の尖端部近傍に、生体組織に引っかかる返し部が設けられている請求項4または請求項5に記載の対物光学系の固定装置。
  7. 前記固定機構が、前記支持部材の前記対物光学系ユニットを露出させた先端に塗布され、該先端と観察対象部位近傍の生体組織とを接着する接着剤を備える請求項1から請求項のいずれかに記載の対物光学系の固定装置。
  8. 観察部位を有する動物の体表に固定可能なベース部材と、該ベース部材と前記支持部材または、前記ベース部材と対物光学系ユニットとを連結固定する連結部材とを有する第3の固定機構を備える請求項1から請求項7のいずれかに記載の対物光学系の固定装置。
  9. 前記ベース部材が、体表に巻き付けるベルトを備える請求項8に記載の対物光学系の固定装置。
  10. 前記ベース部材が、動物に着用させるジャケットを備える請求項8に記載の対物光学系の固定装置。
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