JP4578258B2 - 家電機器アダプタ - Google Patents
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Description
また、上記従来の技術は、家電機器アダプタの動作状態を表示部に表示してはいるものの、その表示部は家電機器アダプタにダウンロードされたソフトウェアのデバッグコードまで表示するものではなかったため、家電機器アダプタ上でのソフトウェアのデバッグは難しいものがあった。
本発明は、上記課題に対応してなされたもので、ダウンロードインタフェースを複数備え、それらの利用状態を表示することで、たとえネットワークを介してのソフトウェアのダウンロードができない場合にも、設定者に利用可能な他のダウンロードインタフェースを認識させて、遅滞なくダウンロードを可能とする家電機器アダプタを提案するものである。また併せて、ダウンロードされた制御ソフトウェアのデバッグが容易に実施できる家電機器アダプタを提供するものである。
図1は本発明の実施形態に係る家電機器アダプタの構成図である。この家電機器アダプタ100は、家電機器200と通信を行うためのシリアル通信インタフェース102、ネットワーク300と通信を行うためのネットワーク通信インタフェース103、パソコン(ワークステーションも含む)400と通信を行うための汎用インタフェース104、発光体である3個のLEDランプ111〜113と1個の7セグメントLED表示体114を有した表示装置110、各インタフェース部102,103,104及び表示装置110を制御するとともに、外部からダウンロードされた制御ソフトウェアに基づいて、家電機器200とネットワーク300との間でコマンド及びデータの変換を行うマイコン120を備える。マイコン120は、演算制御装置であるCPU121、各インタフェース部102,103,104及び表示装置110を制御するプログラムや外部機器からダウンロードされたソフトウェアやデータを格納しているROM122、制御処理のためにROM122から呼び出された各種データが保持されるRAM123を含んでいる。
ダウンロード管理部120Bは、各インタフェース部102A,103A,104Aに対する予め定められたプログラム(ダウンロードのタイミングやプロトコルが含まれている)に従って、制御ソフトウェアを家電機器アダプタ200内にダウンロードする制御を行う。
アダプタ状態管理部120Cは、家電機器アダプタ100の動作状態を監視して、その状態を表示部110A(具体的にはLEDランプ111〜113)に表示させる作用を果たす部分である。従って、ここから表示部110Aへその表示態様を制御する信号が送られる。
まず、家電機器アダプタ100がONされると(S1)、アダプタ制御部120Aは家電機器200に対して家電機器情報(機器種別等)を要求してそれを取得する(S2,S3)。アダプタ制御部120Aは機種種別に対応する制御ソフトウェアの家電機器アダプタ100内における有無を判断し(S4)、それがない場合にはアダプタ状態管理部120Cにおいて、「制御ソフトウェア未インストール」の状態出力を行うとともに(S5)、ダウンロード管理部120Bに制御ソフトウェアのダウンロード要求を行う(S6)。このときアダプタ状態管理部120Cにおいては、「制御ソフトウェアダウンロード中」の状態出力を行う(S7)。制御ソフトウェアのダウンロードが完了すると(S8)、アダプタ制御部120Aはダウンロードされた制御ソフトウェアをインストールし、オブジェクトデータ登録等の家電機器アダプタの初期化処理を行う(S9)。このときアダプタ状態管理部120Cにおいては、「初期化処理中」の状態出力を行う(S10)。この初期化が終了すると家電機器アダプタの通常動作が開始し(S11)、アダプタ状態管理部120Cにおいて、「通常動作中」の状態出力を行う(S12)。
家電機器アダプタ100に電源が投入されると、家電機器アダプタ100は家電機器200から機器情報を取得する(図4、S31)。次に、家電機器アダプタ100内での制御ソフトウェアの有無を判断する(図4、S32)。制御ソフトウェアがないと判断されると、LEDランプ111〜113の全ては消灯状態のままとなる(図5、(1))。これにより、制御ソフトウェアのダウンロードが必要か否かが直ちに判断できる。
次に、まず家電機器200に対して制御ソフトウェアのダウンロード要求を行う(図4、S33)。この制御ソフトウェアのダウンロード中、LEDランプ111のみがゆっくり点滅する(図5、(2))。家電機器200からの制御ソフトウェアのダウンロードができなかった場合には、ネットワーク300に対して制御ソフトウェアのダウンロード要求を行う(図4、S34,S35)。この制御ソフトウェアのダウンロード中、LEDランプ112のみがゆっくり点滅する(図5、(3))。この際、家電機器200からの制御ソフトウェアのダウンロードが出来なかったことがわかるように例えば、LEDランプ111をダウンロード中とは異なる速度で点滅させておいてもよい。
また、図示はしていないが、上記の初期化処理や通常動作において異常が発生したときに、ダウンロード先に対応したLEDランプを速く点滅させると、そのインタフェースを介してダウンロードされた制御ソフトウェアによる動作中に異常状態となったことも認識できる。また、電源投入時にすでに家電機器アダプタ100に制御ソフトウェアがある場合には、前回ダウンロードしたダウンロード先のLEDを一旦点灯させることにより、ダウンロードの必要がないことも認識出来る。
以上のような家電機器アダプタ100によれば、1つのインタフェース部を介しての制御ソフトウェアのダウンロードが失敗した場合や、ダウンロードした制御ソフトウェアでの動作中にエラーが発生した場合に、どのインタフェースからのダウンロードが不調におわったか、あるいはどのインタフェースからダウンロードした制御ソフトウェアが適切に動作しなかったが認識できるので、他のインタフェース部を利用してダウンロードの再試行を行うことが容易に可能となる。また、上記例では、複数のLEDランプの消灯、点灯、点滅等を組合わせたことで、少ないランプで多くの表示が可能となっている。
ここでは、外部からダウンロードされた制御ソフトウェアのデバッグが容易に行える構成を提案する。この前提として、まず上記制御ソフトウェアに、デバッグ用に予め定められたメモリ領域にデバッグコード用データを出力するコマンドを組み入れておく。例えば、制御ソフトウェアにインタプリタ言語を使用している場合、コマンドが実行される各処理ステップ毎に、処理ステップ番号を出力する”DebugPrint”という関数を、インタプリタ言語のワードとして定義しておく。なお、デバッグコードは必ずしもコマンド実行の度に出力させる必要はないが、コマンド実行の度に出力させれば、それだけデバッグの精度が向上する。
一方、家電機器アダプタ100側にも、出力されたデバッグコード用データを格納するデバッグ用メモリ領域(図2の「デバッグデータ」が格納されている領域)を確保しておく。このメモリ領域は20ないし30ステップのデバッグコード用データを格納できるようにし、格納データがメモリ領域サイズを超えた場合には、古いものから削除していくものとする。
まず、家電機器アダプタ100は、制御ソフトウェアとともにダウンロードされた家電機器オブジェクト及びプロパティの登録を行う(S61)。これを処理ステップ番号「1」に対応させ、その番号「1」をデバッグコード用データとしてデバッグ用メモリ領域に格納する。
続いて、家電機器アダプタ100は、家電機器200との通信設定を行う(S62)。これを処理ステップ番号「2」に対応させ、その番号「2」をデバッグコード用データとしてデバッグ用メモリ領域に格納する。
以上で、家電機器アダプタ100の初期設定が終了し、その後は通常動作に移行する。
続いて、家電機器アダプタ100は、ネットワーク300から受信したデータを基に家電機器200への送信データを作成してそれを送信する(S64)。これを処理ステップ番号「4」に対応させ、その番号「4」をデバッグコード用データとしてデバッグ用メモリ領域に格納する。
続いて、家電機器アダプタ100は、家電機器200からその動作状態等を示すデータを受信する(S65)。これを処理ステップ番号「5」に対応させ、その番号「5」をデバッグコード用データとしてデバッグ用メモリ領域に格納する。
続いて、家電機器アダプタ100は、家電機器200から受信したデータをネットワークに送信する(S66)。これを処理ステップ番号「6」に対応させ、その番号「6」をデバッグコード用データとしてデバッグ用メモリ領域に格納する。
通常動作では、以上のS63〜S66のステップが繰り返される。従って、家電機器アダプタ100のデバッグメモリ領域に記憶されたデータの状態は、図7に例示したように格納される。
また、実施形態1と参考形態を組み合わせれば、家電機器アダプタ100への制御ソフトウェアのダウンロードから、家電機器アダプタ100の通常動作中まで、家電機器アダプタ100上でその動作を監視することが可能となる。
また、参考形態で利用した7セグメント表示体114を他の表示装置に置き換えても良い。なお、デバッグコード用データは各ステップの区別がつくものであれば良いので、数字に限らずアルファベットや各種記号を用いることもできる。
また、参考形態では、各処理ステップ毎に“Debug Print”関数を利用して、デバッグコードを出力する構成としたが、インタプリンタ処理中のあるタイミング(例えば、処理スタックがオーバーした時など)に、実行中の処理ステップをデバッグコードとして出力するような構成としても良い。
Claims (5)
- 家電機器と接続する機器インタフェース部と、ネットワーク上のコントローラ又は他機器と接続するネットワークインタフェース部と、パソコン又はワークステーションと接続する汎用インタフェース部と、予め決められた手順に従い前記各インタフェース部から前記家電機器の制御に使用する制御ソフトウェアをダウンロードするダウンロード管理部と、少なくとも前記各インタフェース部のいずれからダウンロードをしているかが表示可能な表示部とを備えたことを特徴とする家電機器アダプタ。
- 前記表示部は、前記機器インタフェース部及び/又は前記ネットワークインタフェース部からのダウンロードが失敗した場合に、前記汎用インタフェース部を介して前記制御ソフトウェアをダウンロードするように促す表示をすることを特徴とする請求項1記載の家電機器アダプタ。
- 前記表示部は、前記家電機器アダプタ内における前記制御ソフトウェアの有無を表示することを特徴とする請求項1又は2記載の家電機器アダプタ。
- 前記表示部は、前記家電機器アダプタ内にある前記制御ソフトウェアの動作状態を表示することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の家電機器アダプタ。
- 前記表示部は複数の発光体を有し、それら発光体の発光態様の組み合わせにより、前記表示が行われることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の家電機器アダプタ。
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