JP4577502B2 - 電池制御回路、該電池制御回路を備えた電子機器 - Google Patents

電池制御回路、該電池制御回路を備えた電子機器 Download PDF

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Description

本発明は、外部から供給される電力を電池に充電する充電回路と、電池の出力電圧を検出する出力電圧検出回路と、出力電圧検出回路が出力する電池の出力電圧信号に基づいて充電回路の起動及び停止制御を実行する充電制御回路とを備えた電池制御回路に関する。
リチウムイオン電池等の繰り返し充放電が可能な電池は、特に持ち運びが容易な小型の電子機器の電源として広く利用されている。ここで、電池駆動の電子機器を利用するに際して問題となるのは、電池のみを電源としている限り、電子機器に供給可能な電力が有限であるということである。このような電子機器を利用するに際して、ユーザは、電池の電力残量を必要に応じて確認しつつ、使用可能な残り時間がどれくらいかを考慮しながら使用することになる。したがって、電池の電力残量をより高い精度で知ることが可能な電子機器が望まれている。
このような課題を解決するために電池の電力残量を高精度に検出する従来技術の一例としては、測定した充放電時の電圧及び電流変化特性に基づいて電池残量に応じて変化する電池の内部抵抗を求め、その内部抵抗値に基づいて電池残量を推測するものが公知である(例えば、特許文献1を参照)。また、充電後に使用せずに放置した電池残量を正確に特定する測定方法が公知である(例えば、特許文献2を参照)。
特開2002−286820号公報 特開平11−40209号公報
しかしながら、電池残量を正確に検出するために設けられる出力電圧、出力電流、温度等を検出する検出回路は、回路を構成する素子の特性のばらつき等によって個体ごとに検出特性が異なる。そのため、検出回路個々のばらつきの最大範囲で誤差を考慮して電池残量を検出する必要があり、それによって、電池切れに至るまでまだ電力が残っているにも関わらず早めに電池切れと判定してしまっていた。すなわち、高い精度で電池残量の検出することができず、電池の電力を最後まで無駄なく利用することができないという課題があった。
本発明は、このような状況に鑑み成されたものであり、その課題は、回路を構成する素子の特性のばらつき等に起因する電池残量の検出精度の低下を低減させ、電池の電力を最大限有効に利用可能にすることにある。
上記課題を達成するため、本発明の第1の態様は、外部から供給される電力を電池に充電する充電回路と、前記電池の出力電圧を検出する出力電圧検出回路と、該出力電圧検出回路が出力する前記電池の出力電圧信号に基づいて前記充電回路の起動及び停止制御を実行する充電制御回路とを備えた電池制御回路であって、前記充電制御回路は、前記充電回路による定電圧充電制御電圧と定電圧充電制御時における前記出力電圧検出回路にて検出した定電圧充電電圧との差分を電圧補正値として記憶し、前記充電回路の停止制御後、前記充電回路を再度起動制御するまでの間、前記出力電圧検出回路の出力電圧信号から得られる前記電池の出力電圧を前記電圧補正値で補正し、補正後の前記電池の出力電圧に基づいて所定の制御を実行する、ことを特徴とした電池制御回路である。
充電回路は、電池の出力電圧が所定電圧に達した後は、充電電圧を一定電圧(定電圧充電制御電圧)として少電流で一定時間充電(定電圧充電)して満充電状態にする(定電圧充電制御)。充電制御回路は、この定電圧充電制御電圧と定電圧充電制御時に出力電圧検出回路にて検出した定電圧充電電圧との差分を電圧補正値として記憶する。すなわち、出力電圧検出回路の検出誤差を補正値として記憶する。
充電制御回路は、充電回路を停止制御した後は、出力電圧検出回路の出力電圧信号から得られる電池の出力電圧を電圧補正値で補正する。すなわち、出力電圧検出回路にて検出した電池の出力電圧を出力電圧検出回路の検出誤差(電圧補正値)で補正し、補正した電圧値を電池の出力電圧とする。そして、充電回路を再度起動制御して電池への充電を開始するまでの間、補正後の電池の出力電圧に基づいて所定の制御を実行するので、出力電圧検出回路を構成する素子の特性のばらつき等に起因する検出誤差を補正した正確な電池の出力電圧に基づく制御が可能になる。
したがって、出力電圧検出回路の出力電圧信号に基づいて電池残量を検出する制御等を実行する際には、出力電圧検出回路を構成する素子の特性のばらつき等に起因する電池残量の検出精度の低下を低減させることができるので、電池残量を高精度に特定することが可能になり、それによって、電池の電力を最大限有効に利用することができるという作用効果が得られる。
本発明の第2の態様は、前述した第1の態様において、前記充電制御回路は、不揮発性記憶媒体を有し、前記電圧補正値を前記不揮発性記憶媒体に記憶する、ことを特徴とした電池制御回路である。
このように、不揮発性記憶媒体に電圧補正値を記憶しておくことによって、電池制御回路の電源OFF後も当該電圧補正値が保持されるので、再度電源ONした後も電池の残量を検出する等の所定の制御を、当該電圧補正値により電池の出力電圧を高精度に検出して実行することができる。
本発明の第3の態様は、前述した第1の態様又は第2の態様において、前記充電制御回路は、前記充電回路による前記電池の充電が完了する度に、前記電圧補正値を算出して前記不揮発性記憶媒体に記憶されている前記電圧補正値を更新する、ことを特徴とした電池制御回路である。
このように、充電回路による電池の充電制御が実行される度に、不揮発性記憶媒体に記憶保持されている電圧補正値を更新することによって、出力電圧検出回路の経年変化等による誤差量のずれにも柔軟に対応することができ、電池の出力電圧の検出精度を高精度に維持することができる。
本発明の第4の態様は、前述した第1の態様〜第3の態様のいずれかに記載の電池制御回路を備えた電子機器である。
本発明の第4の態様に記載の電子機器によれば、電子機器において、前述した第1の態様〜第3の態様のいずれかに記載の発明による作用効果を得ることができる。
本発明の第5の態様は、前述した第4の態様において、外部から供給される電力又は着脱可能に配設される前記電池から供給される電力で動作可能な構成を有し、外部から供給される電力の有無及び前記電池の着脱状態を検出する電源検出回路を備え、前記充電制御回路は、外部から電力が供給されている状態で、かつ装着されている前記電池の出力電圧が一定の電圧以下に低下した時点で、前記充電回路の起動制御を実行する、ことを特徴とした電子機器である。
このように、外部から電力が供給されている状態で、かつ装着されている電池の出力電圧が一定の電圧以下に低下した時点で、充電回路の起動制御を実行することによって、電子機器に装着された電池の充電制御を適切に実行することができる。尚、充電回路による電池への充電が実行されている間も、外部から供給される電力で電子機器の動作が可能な構成とするのがより好ましい態様であると言える。
本発明の第6の態様は、前述した第5の態様において、前記充電制御回路は、外部から電力が供給されていない状態で、かつ装着されている前記電池の出力電圧が一定の電圧以下に低下した時点で電子機器の自動電源OFF制御を実行する、ことを特徴とした電子機器である。
このように、外部から電力を供給されていない状態で電池切れになる直前で、ユーザの操作によることなく、電子機器の電源をOFF制御する。それによって、電池切れによって電子機器の制御が異常終了する前に、所定のバックアップ制御等を確実に実行してから電子機器の電源をOFFさせることができる。
本発明の第7の態様は、外部から供給される電力を電池に充電する充電回路と、前記電池の出力電圧を検出する出力電圧検出回路とを備えた電池制御回路の前記出力電圧検出回路が出力する前記電池の出力電圧信号に基づいて前記充電回路を起動及び停止させる制御をコンピュータに実行させるための電池制御プログラムであって、前記充電回路による定電圧充電制御電圧と定電圧充電制御時における前記出力電圧検出回路にて検出した定電圧充電電圧との差分を電圧補正値として記憶する手順と、前記充電回路の停止制御後、前記充電回路を再度起動制御するまでの間、前記出力電圧検出回路の出力電圧信号から得られる前記電池の出力電圧を前記電圧補正値で補正する手順と、補正後の前記電池の出力電圧に基づいて所定の制御を実行する手順とを有する、ことを特徴とした電池制御プログラムである。
本発明の第7の態様に記載の電池制御プログラムによれば、この電池制御プログラムを実行可能な任意の電池制御回路に、前述した第1の態様に記載の発明と同様の作用効果をもたらすことができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る「電池制御回路」を備えた電子機器の電源系統を示した回路図である。
電源ラインVccは、外付けのACアダプタ10及び着脱可能に内蔵されるリチウムイオン電池パック20(以下、電池パック20という。)から電力供給される。ACアダプタ10は、交流電力(AC100V等)を直流電力(DC20V)にAC−DC変換する。ACアダプタ10が出力する直流電力は、ダイオードD1を介して電源ラインVccへ供給される。電池パック20は、複数のリチウムイオン電池を内蔵しており、フル充電された状態で約16.8Vの直流電力を出力する。電池パック20が出力する直流電力は、ダイオードD2を介して電源ラインVccへ供給される。
すなわち、電源ラインVccには、ACアダプタ10からの電力供給と電池パック20からの電力供給とが、ダイオードD1及びダイオードD2でダイオードORされて電力供給される。電源ラインVccへ供給される電力は、DCモータ等の駆動系へ電力供給されるとともに、DC−DCコンバータ30で制御電圧(3.3V)に変換されて「充電制御回路」としての制御回路100等へ供給される。電源ラインVccには、電源スイッチ35が配設されており、電源スイッチ35の接点で電源ラインVccを直接接続/切断することで電子機器の電源ON/OFFを行うように構成されている。
本発明に係る電池制御回路50は、ACアダプタ10から供給される直流電力を電池に充電する充電回路21と、電池パック20の出力電圧を検出する「出力電圧検出回路」としてのA/D変換回路22と、A/D変換回路22が出力する電池パック20の出力電圧信号に基づいて充電回路21の起動及び停止制御を実行する「充電制御回路」としての制御回路100とを有している。
充電回路21は、ACアダプタ10からダイオードD3を介して供給されるDC20Vの電力を利用して、電池パック20への充電を実行する。
A/D変換回路22は、電池パック20の出力電圧を所定の分圧比で分圧した後、デジタル信号の電圧値に変換して制御回路100へ出力する。当該実施例においては、A/D変換回路22は、充電回路21の定電圧充電制御電圧(後述)に対応させて0〜17Vの電圧差を3.3Vに分圧した後、10bitの分解能でデジタル信号に変換する。したがって、約16.618mV単位で電池パック20の出力電圧を検出することができる。
電源検出回路23は、ACアダプタ10からの電力供給の有無及び電池パック20の着脱状態をそれぞれ検出して、制御回路100へそれぞれの検出状態(電源検出信号)を出力する。電池パック20の着脱状態は、電池パック20が装着されるとGNDに短絡されるショート端子Sの短絡状態から検出する。制御回路100は、電源検出回路23から出力される電源検出信号に基づいて、ACアダプタ10から電力が供給されている状態で、かつ装着されている電池パック20の出力電圧が一定の電圧以下に低下した時点で、充電回路21の起動制御を実行する。また、制御回路100は、ACアダプタ10から電力が供給されていない状態で、かつ装着されている電池パック20の出力電圧が一定の電圧以下に低下した場合には、電源スイッチ接点信号から電源スイッチ35による電子機器の電源OFF操作を検出した場合と同様に、所定のバックアップ制御した後に電子機器の電源をOFFする。
図2は、制御回路100における充電回路21の起動及び停止制御の手順を示したフローチャートである。
まず、ACアダプタ10から電力が供給されている状態で、かつ装着されている電池パック20の出力電圧が一定の電圧以下に低下した時点で、充電回路21を起動する(ステップS1)。つづいて、ACアダプタ10からの電力供給が継続されているか否かを電源検出回路23が出力する電源検出信号に基づいて判定する(ステップS2)。ACアダプタ10からの電力供給がない場合には(ステップS2でNo)、電池パック20への充電を継続することができないので、その時点で、充電回路21を停止させて(ステップS8)当該手順を終了する。
ACアダプタ10からの電力供給が継続されている場合には(ステップS2でYes)、つづいて、電池パック20が装着された状態が維持されているか否かを判定する(ステップS3)。電池パック20が取り外されていた場合には(ステップS3でNo)、電池パック20への充電を継続することができないので、その時点で、充電回路21を停止させて(ステップS8)当該手順を終了する。電池パック20が装着された状態が維持されている場合には(ステップS3でYes)、つづいて、電池パック20の充電状態が満充電に達したか否かを判定する(ステップS4)。
電池パック20の充電状態が満充電に達していない場合には(ステップS4でNo)、ステップS2に戻り、充電回路21による電池パック20の充電を継続する。一方、電池パック20の充電状態が満充電に達している場合には(ステップS4でYes)、その時点でA/D変換回路22が出力する電池パック20の出力電圧信号を検出する(ステップS5)。つづいて、基準電圧(充電回路21による定電圧充電制御電圧)と、ステップS5の検出電圧(定電圧充電制御時におけるA/D変換回路22にて検出した定電圧充電電圧)との差分を「電圧補正値」として算出する(ステップS6)。そして、算出した「電圧補正値」を制御回路100の内部の不揮発性記憶媒体(EEPROM等、図示せず)記憶し(ステップS7)、充電回路21を停止させる(ステップS8)。
図3は、制御回路100における電源管理制御手順を示したフローチャートである。尚、当該手順は、充電回路21を停止制御した後、充電回路21を再度起動制御して電池パック20への充電を開始するまでの間、所定の周期で繰り返し実行される手順である。
まず、A/D変換回路22が出力する電池パック20の出力電圧信号から検出電圧を取得する(ステップS11)。つづいて、取得した検出電圧に「電圧補正値」を加算して補正し、電池パック20の出力電圧として算出する(ステップS12)。つづいて、算出した電池パック20の出力電圧から電池パック20の残量の有無を判定する(ステップS13)。具体的には、算出した電池パック20の出力電圧が所定の閾値電圧(後述)以下か否かで判定する。
電池パック20の残量があると判定した場合には(ステップS13でNo)、そのまま当該手順を終了し、電池パック20の残量がないと判定した場合には(ステップS13でYes)、つづいて、ACアダプタ10からの電力供給の有無を判定する(ステップS14)。ACアダプタ10からの電力供給がある場合には(ステップS14でYes)、そのまま当該手順を終了する。一方、ACアダプタ10からの電力供給がない場合には(ステップS14でNo)、前述した所定のバックアップ制御を実行した後、電子機器の電源OFF制御を実行する。
図4は、電池パック20の出力電圧の変化を模式的に示したグラフである。
一点鎖線で示した電圧波形は、電池パック20の実際の出力電圧を示したものであり、実線で示した電圧波形は、A/D変換回路22が出力する出力電圧信号から得られた電池パック20の出力電圧である。
制御回路100は、充電回路21を起動制御後、約120分間動作させて電池パック20を満充電状態に充電する。充電回路21は、電池パック20の出力電圧が所定電圧に達した後は、充電電圧を16.8V(定電圧充電制御電圧)として少電流で一定時間充電(定電圧充電)して電池パック20を満充電状態にする(定電圧充電制御)。制御回路100は、この定電圧充電制御電圧(16.8V)と定電圧充電制御時にA/D変換回路22にて検出した定電圧充電電圧との差分を電圧補正値αとして記憶する。すなわち、A/D変換回路22を構成する素子の特性のばらつき等に起因した固有のA/D変換回路22の検出誤差を電圧補正値αとして記憶する。
例えば、図4に示した当該実施例においては、充電回路21の定電圧充電制御電圧16.8Vに対して、A/D変換回路22にて検出した定電圧充電電圧16.0Vとの間には、約0.8Vの検出誤差が生じている。制御回路100は、この0.8Vを電圧補正値αとして内部の不揮発性記憶媒体に記憶する。尚、図4においては、より分かりやすくするために検出誤差を約0.8Vに誇張して例示したが、実際の回路においては、最大でも約0.15V程度である。
充電回路21による充電制御終了後は、ACアダプタ10からの電力供給がなければ、電子機器の使用に伴う電力消費によって電池パック20の電力が消費され、それに伴って電池パック20の出力電圧が低下していく。制御回路100は、A/D変換回路22の出力電圧信号から得られる出力電圧(実線で示した電圧波形)に電圧補正値αを加算して補正する。それによって、電池パック20の実際の出力電圧(一点鎖線で示した電圧波形)を高い精度で特定することができる。
制御回路100は、A/D変換回路22の出力電圧信号から得られる出力電圧に電圧補正値αを加算して得た電池パック20の出力電圧に基づいて、以下のような電池残量管理を実行する。
出力電圧16.80V〜15.81V:電池残量「Highレベル」
出力電圧15.80V〜15.16V:電池残量「Middleレベル」
出力電圧15.15V〜14.81V:電池残量「Lowレベル」
出力電圧14.80V〜13.16V:電池残量「ワーニングレベル」
出力電圧13.15V(閾値電圧)以下:電池残量「エラーレベル」
記録制御部100は、「Highレベル」、「Middleレベル」、「Lowレベル」、「ワーニングレベル」については、電子機器に設けられた液晶表示画面等(図示せず)に表示する。また、「ワーニングレベル」については、ACアダプタ10を電子機器に接続するようにユーザに促す表示もする。そして、電池パック20の出力電圧が「エラーレベル」、すなわち13.15V以下になった時点(図3のステップS13でYesと判定した時点)で、ACアダプタ10からの電力供給がなければ(図3のステップS14でNoと判定した場合)、前述した所定のバックアップ制御を実行した後、電源OFF制御を実行する。
このように、A/D変換回路22を構成する素子の特性のばらつき等に起因したA/D変換回路22の検出誤差を電圧補正値αとし、A/D変換回路22の出力電圧信号から得られる出力電圧に電圧補正値αを加算して補正する。それによって、A/D変換回路22を構成する素子の特性のばらつき等に起因する検出誤差を補正した正確な電池パック20の出力電圧(一点鎖線で示した電圧波形)に基づく制御が可能になる。
当該実施例においては、実際の電池パック20の出力電圧が閾値電圧(13.15V)以下になるまで、高精度に電池パック20の電力を最大限有効に利用して電子機器を動作させることができるので、電圧補正値αによる補正をしない場合(実線で示した電圧波形)と比較して、符号Aで示した時間だけ長く電池パック20で電子機器を動作させることができることになる。
このようにして、A/D変換回路22等の回路を構成する素子の特性のばらつき等に起因する電池パック20の電力残量検出精度の低下を低減させ、電池パック20の電力を最大限有効に利用することができる。
また、不揮発性記憶媒体に電圧補正値αを記憶しておくことによって、電子機器の電源OFF後も当該電圧補正値αが保持されるので、再度電源ONした後も電池パック20の残量を検出する等の所定の制御を、当該電圧補正値αにより電池パック20の出力電圧を高精度に検出して実行することができる。また、充電回路21による電池パック20の充電制御が実行される度に、電圧補正値αを算出して不揮発性記憶媒体に記憶保持されている電圧補正値αを更新するので、A/D変換回路22の経年変化等による誤差量のずれにも柔軟に対応することができ、電池パック20の出力電圧の検出精度を高精度に維持することができる。
尚、別途、電池パック20の温度を検出して、電池パック20の温度に応じた電池残量の補正をすれば、より高精度に電池パック20の電力残量を特定することが可能になる。その場合には、電池温度に応じて閾値電圧(13.15V)を上下させれば良い。そして、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
本発明に係る「電池制御回路」を備えた電子機器の電源回路図。 充電回路の起動及び停止制御の手順を示したフローチャート。 制御回路における電源管理制御手順を示したフローチャート。 電池パックの出力電圧の変化を模式的に示したグラフ。
符号の説明
10 ACアダプタ、20リチウムイオン電池パック、21 充電回路、22 A/D変換回路、23 電源検出回路、30 DC−DCコンバータ、50 電池制御回路、100 制御回路(充電制御回路)

Claims (5)

  1. 外部から供給される電力を電池に充電する充電回路と、前記電池の出力電圧を検出する出力電圧検出回路と、該出力電圧検出回路が出力する前記電池の出力電圧信号に基づいて前記充電回路の起動及び停止制御を実行する充電制御回路とを備えた電池制御回路であって、
    前記充電制御回路は、不揮発性記憶媒体を有し、前記充電回路による定電圧充電制御電圧と定電圧充電制御時における前記出力電圧検出回路にて検出した定電圧充電電圧との差分を電圧補正値として前記不揮発性記憶媒体に記憶し、
    前記充電回路による前記電池の充電が完了する度に、前記電圧補正値を算出して前記不揮発性記憶媒体に記憶されている前記電圧補正値を更新し、
    前記充電回路の停止制御後、前記充電回路を再度起動制御するまでの間、前記出力電圧検出回路の出力電圧信号から得られる前記電池の出力電圧を前記電圧補正値で補正し、
    補正後の前記電池の出力電圧に基づいて所定の制御を実行する、ことを特徴とした電池制御回路。
  2. 請求項1に記載の電池制御回路を備えた電子機器。
  3. 請求項において、外部から供給される電力又は着脱可能に配設される前記電池から供給される電力で動作可能な構成を有し、外部から供給される電力の有無及び前記電池の着脱状態を検出する電源検出回路を備え、
    前記充電制御回路は、外部から電力が供給されている状態で、かつ装着されている前記電池の出力電圧が一定の電圧以下に低下した時点で、前記充電回路の起動制御を実行する、ことを特徴とした電子機器。
  4. 請求項において、前記充電制御回路は、外部から電力が供給されていない状態で、かつ装着されている前記電池の出力電圧が一定の電圧以下に低下した時点で電子機器の自動電源OFF制御を実行する、ことを特徴とした電子機器。
  5. 外部から供給される電力を電池に充電する充電回路と、前記電池の出力電圧を検出する出力電圧検出回路とを備えた電池制御回路の前記出力電圧検出回路が出力する前記電池の出力電圧信号に基づいて前記充電回路を起動及び停止させる制御をコンピュータに実行させるための電池制御プログラムであって、
    前記充電回路による定電圧充電制御電圧と定電圧充電制御時における前記出力電圧検出回路にて検出した定電圧充電電圧との差分を電圧補正値として不揮発性記憶媒体に記憶する手順と、
    前記充電回路による前記電池の充電が完了する度に、前記電圧補正値を算出して前記不揮発性記憶媒体に記憶されている前記電圧補正値を更新する手順と、
    前記充電回路の停止制御後、前記充電回路を再度起動制御するまでの間、前記出力電圧検出回路の出力電圧信号から得られる前記電池の出力電圧を前記電圧補正値で補正する手順と、
    補正後の前記電池の出力電圧に基づいて所定の制御を実行する手順とを有する、ことを特徴とした電池制御プログラム。
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