JP4575126B2 - クリップ及び固定構造並びに固定方法。 - Google Patents

クリップ及び固定構造並びに固定方法。 Download PDF

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Description

本発明は、複数の板を挟み付けて保持、固定することができるクリップと、このクリップを用いて鋼製型枠と鋼製アンカー定規を固定する固定構造と、固定方法とに関するものである。
建築工事に於いて基礎を構築する場合、目的の基礎に沿って両側に鋼製の型枠を連続して配置すると共に隣接する型枠どうしを連結し、この型枠の上部にアンカーボルトの位置を設定するための鋼製の定規を配置すると共に型枠と定規を互いに固定することが行われている。
例えば、特許文献1には、型枠の上部にアンカープレート(定規)を配置し、このアンカープレートを取付ネジによって該型枠の上部に固定する構造が記載されている。また特許文献2には、型枠の上部にアンカーボルト支持具を配置すると共に、万力を用いてアンカーボルト支持具を型枠に固定する構造が記載されている。
上記各固定方法は、何れもネジを利用して型枠とアンカープレート又はアンカーボルト支持具を固定するものであり、型枠が、基礎の成形面となるプレート材の上端部に外側に向けたフランジ材が配置され、更に、該フランジ材の端部に下向きの補強片が突設された部分的な断面が下向きのコ字状の構造であっても適用することができる。
また特許文献3には、型枠の上部に係止板,ガイド板からなるアンカーボルト位置決め治具を配置し、型枠の枠体と係止板とをクリップで挟んで仮固定する構造が記載されている。このクリップは略コ字型板バネ状に形成されており、枠体の端部に下向きの片が突設されることなく、該枠体と係止板とが板状に重なり合った形状の部位に適用される。
特開平8−246469号公報 特開平10−184011号公報 実開平5−89529号公報
上記各特許文献に記載された技術では、夫々型枠の上部に配置された板状の部材を、該型枠の上部に固定することができる。しかし全く問題がない訳ではなく、夫々多少の解決すべき課題を有している。
特許文献1の技術では、取付ネジによってアンカープレートを型枠に固定するため、アンカープレートには取付ネジを貫通させる貫通孔が必要であり、且つ型枠には取付ネジを螺合するネジ孔が必要となる。そして、アンカープレートを固定する場合には、貫通孔をネジ孔に一致させることが必須となり、アンカープレートの固定位置がこれら貫通孔,ネジ孔の位置によって制限されるという問題が生じる。
また取付ネジを回転させる作業も容易とは言えず、アンカープレートに反りが生じているような場合は、反っている部位を押さえつけて作業する必要があり、更に、打設されたコンクリートが取付ネジのネジ部に付着したような場合、取り外す作業も容易ではないという問題が生じる。
特許文献2の技術では、万力によって型枠の上部にアンカーボルト支持具を固定するため、万力を配置する位置の制限はないものの、特許文献1の場合と同様に、万力のネジを回転させる作業が必要となり、またアンカープレートに反りが生じているような場合は、反っている部位を押さえつけて固定する必要があり、更に、打設されたコンクリートが万力のネジに付着したような場合、取り外す作業も容易ではないという問題が生じる。
特許文献3の技術では、略コ字型板バネ状のクリップによって型枠の枠体と係止板を挟んで仮固定するため、挟持力はクリップの開放部に対向して配置された二つの片の弾性によって規定される。このため、大きい挟持力を発生させようとした場合、熱処理によって高い強度を発揮し得る材料を用いることが必要となるが、この場合、繰り返し使用に伴ってコ字型の折曲部分に大きな歪みが発生して材料が局部的に疲労して破断するという問題が生じる。特に、固定すべき係止板に反りが生じているような場合には、挟持する際の変形量を大きくすることが必要であり、より破断し易くなるという問題が生じる。
また形状が略コ字型であるため、型枠の上部に於ける端部に下向きの片が存在するような場合には適用することができないという問題も生じ、更に、型枠間に打設されたコンクリートが硬化して型枠を撤去する際に、クリップの先端部分に手がかりがなく、該クリップを取り外すのが困難であるという問題も生じる。
本発明の目的は、型枠の上部に配置したアンカー定規を固定する際に、取り付け及び取り外しが容易であり、且つ充分に大きい挟持力を発生させることができるクリップを提供すると共に、該クリップを利用した固定構造と固定方法を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明に係るクリップは、複数の板部材を挟み付けて保持するクリップであって、板状の素材を折り曲げて形成された、端部に形成され挟み付けるべき一方の板部材の表面に当接する第1当接部と、前記第1当接部と対向する位置に且つ該第1当接部に対し所定の間隔を持って形成され挟み付けるべき他方の板部材の表面に当接する第2当接部と、前記第1当接部と第2当接部を接続して湾曲形状に形成され且つ第1当接部と第2当接部とによって複数の板部材を挟み付けたときに挟持力を発生する接続部と、を有し、前記湾曲形状に形成された接続部の所定範囲に於ける素材の幅方向の端部に接続部の湾曲形状の中心側に向けて折曲成形した面外方向への折曲部が形成されたものである。
上記クリップに於いて、第1当接部が素材の長手方向の一方の端部を略直角に折り曲げて形成されており、前記素材の長手方向の他方の端部は第2当接部から延長された位置にあり且つ該端部が第1当接部の方向に向けて折り曲げて形成されていることが好ましい。
また本発明に係る固定構造は、鋼製型枠と該鋼製型枠の上部に配置した鋼製アンカー定規を固定する固定構造であって、請求項1又は2に記載したクリップを用い、鋼製型枠の上部フランジの下面に第1当接部を当接させると共に、鋼製型枠の上部フランジの上部に配置した鋼製アンカー定規の上面に第2当接部を当接させることで、接続部で発生した挟持力によって鋼製型枠と該鋼製型枠の上部に配置した鋼製アンカー定規を固定することを特徴とするものである。
更に、本発明に係る固定方法は、鋼製型枠と該鋼製型枠の上部に配置した鋼製アンカー定規を固定する固定方法であって、鋼製型枠の上部フランジの上部に鋼製アンカー定規を配置した後、請求項1又は2に記載したクリップの第1当接部を鋼製型枠の上部フランジの下面に対向させ、該第1当接部の鋼製型枠の上部フランジの下面に対する当接部を中心として回動させるようにして第1当接部と第2当接部との間隙に鋼製型枠の上部フランジ及び該鋼製型枠の上部フランジの上部に配置した鋼製アンカー定規を挿通して鋼製型枠の上部フランジ及び該鋼製型枠の上部フランジの上部に配置した鋼製アンカー定規を第1当接部と第2当接部によって挟持して固定することを特徴とするものである。
本発明の請求項1に係るクリップでは、第1当接部と第2当接部とが湾曲形状に形成された接続部によって接続されており、この接続部の所定範囲に於ける素材の幅方向の端部に接続部の湾曲形状の中心側に向けて折曲成形した面外方向への折曲部が形成されているため、接続部の断面性能が向上し、接続部の変形に伴って発生する力を大きくすることができる。
このため、素材の厚さが薄くとも大きな力を発生させて複数の板材を挟み付けることができ、或いは複数の板材を挟み付けるのに必要な力に対し最適な厚さの素材を利用することができる。従って、素材の材料や厚さ,湾曲形状や折曲部の形状を適宜設定することによって最適な挟持力を発生させることができ、且つ繰り返し使用しても接続部の特定な部位に力が集中して作用することがなく、疲労の発生を軽減させることができ、耐久性の向上をはかることができる。
特に、接続部が湾曲形状に形成されているため、挟み付けるべき板材に突起部分が形成されているような場合、或いは板材に反りが生じているような場合でも、これらの部分を回避して容易に作業を進めることができる。
また請求項2に係るクリップでは、第1当接部の自由端が略直角に折り曲げて形成されており、且つ第2当接部から延長された端部が一度第1当接部から離隔した後、更に第1当接部の方向に向けて折り曲げて形成されているため、複数の板材を挟持させる際には、クリップの第1当接部及び第2当接部は板材に対し素材の折曲部位が接触するため、素材の端部が板材に引っ掛かることがなく、円滑な取付作業を行うことができる。
特に、第2当接部の延長部分が一度第1当接部から離隔した後、再度第1当接部の方向に向けて折り曲げられているので、複数の板材を挟み付けたクリップを取り外す際には、第2当接部からの延長部分に力を作用させることが可能となり、特に、取り外す際の作業性が向上して円滑な取外作業を行うことができる。
また本発明に係る固定構造では、鋼製型枠の上部フランジの上部に鋼製アンカー定規を配置した後、鋼製型枠の上部フランジの下面に上記何れかのクリップの第1当接部を当接させると共に鋼製アンカー定規の上面に第2当接部を当接させることで、接続部で発生した挟持力によって鋼製型枠と鋼製アンカー定規を挟み付けて固定することができる。
また本発明に係る固定方法では、鋼製型枠の上部フランジの上部に鋼製アンカー定規を配置した後、上記何れかのクリップの第1当接部を鋼製型枠の上部フランジの下面に対向させ、該第1当接部の鋼製型枠の上部フランジの下面に対する当接部を中心として回動させるようにして第1当接部と第2当接部との間隙に鋼製型枠の上部フランジ及び該鋼製型枠の上部フランジの上部に配置した鋼製アンカー定規を挿通して鋼製型枠の上部フランジ及び該鋼製型枠の上部フランジの上部に配置した鋼製アンカー定規を第1当接部と第2当接部によって挟持して固定することができる。
次に、本発明に係るクリップの最適な実施の形態について説明する。本発明のクリップは、複数の板材(例えば鋼製型枠の上部フランジと、該上部フランジに載置した鋼製のアンカー定規)を挟み付けて固定する際に利用するものであり、特に、高い挟持力を発生させると共に高い耐久性を発揮させることを実現したものである。
本発明のクリップは、1枚の板状の素材を折曲成形して第1当接部と第2当接部及び接続部を形成し、更に、接続部分に於ける素材の幅方向の端部に所定範囲にわたって面外方向(素材の面に対し交差する方向)への折曲部を形成して構成されている。このように、接続部に折曲部を形成することによって該接続部の断面性能を向上させ、これにより高い挟持力の発生を実現したものである。
特に、素材の長手方向の一方の端部側に形成された第1当接部を素材を略直角に折り曲げて、他方の端部側に形成された第2当接部を素材を一度第1当接部から離隔する方向に延長させることで、クリップを板材に装着する際に、素材のエッジが板材の表面に引っ掛かって作業に悪影響を及ぼすことを防止し、且つ装着されているクリップを取り外す際に、手がかりとして容易に取り外すことを可能としたものである。
更に、再度第1当接部の方向に折り曲げて形成することで、作業員がクリップによって挟み付けられた板材の上を移動している際につまずいて転倒するのを防ぐことが可能であり、転倒したとしてもエッジの部分で怪我するようなことがない。またクリップを取り外す際に、ハンマーで打撃するような場合でも強度を向上することが可能となる。
第1,第2当接部は重ね合わせた板材の表面と当接して挟持力を作用させる部位である。このため、各当接部は前記機能を発揮し得る形状であれば良い。しかし、両当接部によって複数の板材を挟み付けた後、或いは装着されているクリップを取り外す際に、クリップを板材の端部側と奥側を結ぶ方向に滑らせることがあるため、この滑りを円滑に行えるような形状であることが好ましい。
上記形状としては、各当接部を素材のエッジによって形成しないようにすること、即ち、各当接部を、素材の表面で構成することが好ましい。このため、第1当接部及び第2当接部共に対向する当接部に向けて凸状に形成することが好ましい。このように、各当接部が互いに凸状に形成されることによって、当接部には素材の滑らかな表面が配置されることとなり、複数の板材を挟み付けた状態でクリップを滑らせても板材の表面に引っ掛かることがない。
第1当接部と第2当接部は、湾曲形状に形成され且つ素材の幅方向の端部が該素材の面外方向への折曲部を有する接続部によって接続されている。各当接部が前記形状を持った接続部に直接接続されるか否かは限定するものではなく、各当接部と接続部との間にレバー状の片、或いは逃げ片等の片が介在しても良い。即ち、接続部は各当接部を実質的に接続する構造であれば良い。
湾曲形状に形成された接続部は第1,第2当接部に対し、巻きバネと近似した機能を発揮して挟持力を発揮する。また湾曲形状の接続部に形成された折曲部は、接続部の断面性能を向上させて変形し難くする。言い換えると、接続部に折曲部を形成することによって、第1,第2当接部の間隔の変化に伴って、単に湾曲形状で形成した場合と比較してより大きな挟持力を発生することが可能となる。
上記接続部に於ける湾曲の形状や寸法及び折曲部の形状や寸法は特に限定するものではなく、湾曲形状は挟持すべき板材の厚さに対応させて、且つ折曲部の形状は素材の材質や発生すべき挟持力の大きさに対応させて適宜設定される。
例えば、第1当接部と第2当接部を湾曲状の接続部によって接続したとき、板材を挟み付けることのない自由な状態に於ける第1,第2当接部の間隔と板材を挟み付けたときの間隔(板材の厚さ)との差の寸法と、湾曲形状,折曲部の形状及び素材の材質等の条件に応じた大きさの挟持力が発生する。このため、挟み付けるべき板材の厚さを設定して自由状態に於ける第1,第2当接部の間隔,湾曲形状,折曲部形状等の形状を設定することで、目的の板材を挟み付けて固定する際に最も適した挟持力を発生させることが可能である。
また第1当接部と第2当接部とによって板材を挟んだときに発生する挟持力はクリップの素材の材質に応じて変化する。即ち、高いバネ性を発揮するバネ鋼を用いる場合や、炭素鋼或いは炭素工具鋼を用いることによって夫々異なる挟持力を発揮することが可能である。これらの材料は、加工性やコスト等も異なるものであり、これらの条件を考慮して最適な材料を選択することが好ましい。選択し得る材料の例として、前記各鋼の他にマルテンサイト系ステンレス鋼等がある。
上記形状を持ったクリップを製造する場合、予め選択した鋼材の平板を形成して素材とし、低硬度な状態の素材をプレス成形によって第1,第2当接部,湾曲形状の接続部を形成し、その後、接続部の所定範囲を折曲成形して折曲部を形成することでクリップの形状を形成した後、熱処理によって硬度を上昇させることが好ましい。
次に、本発明に係るクリップの好ましい実施例について図を用いて説明する。図1はクリップAの構成を説明する三面図である。図に示すクリップAは、住宅建築の基礎を構築する際に、鋼製型枠の上部フランジと、該上部フランジに載置されたアンカー定規と、を共に挟み付けて固定する際に利用し得るように構成されたものである。
図に於いて、クリップAは、第1当接部1と、第2当接部2と、両当接部1,2を接続する接続部3と、接続部3の所定範囲に形成された折曲部4とを有して構成されており、第1当接部1と接続部3との間には大きな懐を形成した逃げ部5が形成され、接続部3と第2当接部2との間にはレバー部6が形成されている。
クリップAは、予め設定された材質を有し且つ予め設定された厚さ寸法及び幅寸法と、クリップAを展開したときの長さに応じた長さ寸法を持った平板状の素材を長手方向に折り曲げて前記各機能部1〜6を成形して構成されている。本実施例では、素材の材質はマルテンサイト系ステンレスを採用している。
第1当接部1は、重ね合わせた複数の板材(型枠の上部フランジとアンカー定規)の一方の板材の表面(型枠の上部フランジの下面)と当接して挟持力を作用させるものであり、素材の一方の端部側に形成されている。特に、第1当接部1は、素材の一方側の端部を略直角に折り曲げて形成された当接片1aを有して形成されている。この当接片1aは、前記した型枠の上部フランジの下面と面接触してクリップAの滑りを円滑に行えるようにするものであり、単に、複数の板材を挟み付けるのみで良い場合は必要ではない。
第2当接部2は、第1当接部1に対し予め設定された間隔を持って配置されると共に下向きに凸状に形成されている。即ち、第2当接部2は、接続部3から連続し且つ接続部3に於ける湾曲形状の頂点から該湾曲の内側に向けて傾斜した形成されたレバー部6の端部に形成されており、該第2当接部2から延長された延長片7が第1当接部1から離隔する方向に形成され、該延長片7が再度第1当接部1に接近する方向に折り曲げられて端部に掛かり片8が形成されている。
第1当接部1と第2当接部2との間隔の寸法は、挟むべき複数の板材の厚さと、作用させる挟持力とに応じて設定されいる。例えば、クリップAによって型枠の上部フランジと該上部フランジに載置されたアンカー定規を固定する場合、基礎の一般的な部位では型枠の上部フランジには1枚のアンカー定規が載置されるものの、基礎のコーナー部を含む特殊な部位では2枚のアンカー定規が載置されることがあり、アンカー定規の厚さが約4mm〜5mm程度であることから、1種類のクリップAによって1枚のアンカー定規又は2枚のアンカー定規を挟み付けることは作用する挟持力の大きさ、変形の大きさ等の観点から不利なためである。
本実施例に於いて、型枠の上部フランジと該上部フランジに載置した1枚のアンカー定規とを挟み付けるクリップAの第1,第2当接部1,2の間隔と、2枚のアンカー定規を挟み付けるクリップAの間隔とに約3mmの違いを形成している。
上記の如く形成された第1当接部1及び第2当接部2では、夫々表面に素材のエッジが臨むことなく、円滑な素材の表面が臨んでいる。このため、各当接部1,2によって複数の板材を挟んだ後、或いは現在挟んでいるクリップAを滑らせるような場合、この滑りを円滑に行うことが可能である。
第1当接部1と接続部3との間に逃げ部5が形成されている。この逃げ部5は、第1当接部1によって挟み付ける板材に突起部が形成されているような場合、この突起部を回避して円滑な挟持を実現するためのものである。従って、逃げ部5の逃げ代は挟み込むべき目的の板材を考慮して適宜設定される。即ち、クリップAに於いて、逃げ部5は必須の構造ではない。
逃げ部5は、第1当接部1の当接片1aから略直角に折曲形成された逃げ片5aと、逃げ片5aに対し略直角に形成され端部が接続部3に連続する底辺5bと、を有して構成されている。逃げ片5aの長さはクリップAによって挟み付ける板材に形成されている突起の寸法よりも大きい寸法を有し、底辺5bの長さはクリップAによって挟み付ける板材に於ける端部から好ましい被挟持位置までの距離に対応した寸法を有している。
接続部3は第1当接部1と第2当接部2とをバネとしての機能を発揮させて接続するものであり、充分なバネ性を発揮し且つ各当接部1,2が互いに離隔したとき、この離隔に伴う変形を特定の個所に集中させることのないように、湾曲形状に形成されている。接続部3の湾曲形状は特に限定するものではなく、また曲率半径も大きさも限定するものではない。
接続部3に於ける湾曲形状は可及的に不連続部を排除して連続礫な曲線によって形成されることが好ましい。湾曲形状をこのように形成することで、複数の板材を挟み付けることに伴う接続部3の変形を特定の個所に集中させることなく、該接続部3に分散させることが可能となる。従って、繰り返し使用した場合でも、疲労を特定の個所に集中させることなく、耐久性を向上させることが可能となる。
本実施例では、接続部3に於ける逃げ部5の底辺5b側の曲率半径とレバー部6側の曲率半径とでは異なる値に設定され、且つ底辺5b側の曲率半径の方が小さい値となるように設定されている。
接続部3に於ける素材の幅方向の両端部分に該素材を面外方向であって接続部3の湾曲形状の中心側に向けて折曲成形した折曲部4が形成されている。この折曲部4は接続部3の断面性能を向上させる機能を有するものであり、湾曲形状に形成された接続部3の曲げ剛性を高めることで、より強いバネとしての機能を発揮させることが可能である。
接続部3に形成された折曲部4の形状や寸法は特に限定するものではなく、素材の幅方向の両端部を該素材の面に起立させるように折り曲げることで構成されている。特に、折曲部4は接続部3を湾曲形状に形成した後の工程で成形される。このため、折り曲げ部3は素材を厳密に直角に折り曲げて形成されるものではなく、素材の端部を湾曲状に絞るような形状に成形される。このように、接続部3に形成される折曲部4は、素材の両端部を該素材の面外方向に折り曲げて成形されていれば良く、その成形形状を限定するものではない。
レバー部6は接続部3と第2当接部2との間に形成されている。レバー6は、第2当接部2と接続部3との間に介在することで、第2当接部2が変位したとき、この変位に応じた力を挟持力の一部として作用させることが可能である。
延長片7は第2当接部2を通って端部側に向けて、第1当接部1から離隔する方向に延長されており、第1当接部1から離隔するように延長することで、第2当接部2を下向きに凸となるように形成している。延長片7の長さや傾斜の度合い等は特に限定するものではなく、後述する掛かり片8を利用して取外操作する際の操作性等の条件を考慮して設定すれば良い。
掛かり片8は、第2当接部2を通過して第1当接部1から離隔する方向に延長された延長片7を再度第1当接部1に接近する方向に折り曲げて形成されている。この掛かり片8はクリップAを取り扱う際に、特に、複数の板材を挟み付けているクリップAを取り外す際の操作を行う際に、作業員が手を掛けて滑らせたり、回転させる際に有利なものである。従って、掛かり片8は先端が挟み付ける板材の表面に接触するような位置になければ良く、形状や寸法等を限定するものではない。
上記クリップAでは、複数の板材を第1,第2当接部1,2によって挟み付けたとき、板材の厚さに応じて接続部3の湾曲形状が変形し、この変形に伴う反力が板材に対する挟持力として作用し、これらの板材を確実に挟み付けることが可能である。板材の挟み付けに伴うレバー部6,接続部3の変形は、これらの部位に於ける特定の個所に集中することがなく、即ち、特定の個所に疲労が蓄積されることがなく耐久性を向上させることが可能である。
次に、上記クリップAを用いて鋼製型枠(型枠)の上部フランジと、この上部フランジに載置したアンカー定規とを固定する方法を説明し、合わせて固定構造を説明する。図2は固定方法の手順を説明する図である。図3は固定構造を説明する図である。
図3に示すように住宅の基礎を構築する場合、基礎伏図に沿って複数の型枠10が設置され、隣接する型枠10どうしが互いに連結されて平面的な閉鎖空間を形成する。この型枠10は、打設されたコンクリートの重量や、打設されたコンクリートを均す作業を行う際に生じる負荷に耐え得るように補強がなされており、この補強の一部として上端縁に沿って上部フランジ11が設けられ、更に、該上部フランジ11の端部に下向きの垂下片12が設けられている。尚、前記型枠10は、基礎を構築する際に用いられる鋼製の型枠の一例であり、本発明のクリップAを用いる固定方法を実施する場合、垂下片12の有無を問うものではない。
型枠10の上部フランジ11の上部にアンカー定規15が載置される。このアンカー定規15は、アンカーボルト16を支持して基礎に於ける所定の配置位置に位置させる機能と、対向する型枠10どうしの間隔を保持させる機能を有する。従って、アンカー定規15は設置された全ての型枠10の上部フランジ11に載置され、該上部フランジ11に固定される。
型枠10の上部フランジ11とアンカー定規15を固定する手順について図2により説明する。先ず、同図(a)に示すように、上部フランジ11にアンカー定規15を載置した後、クリップAの第1当接部1を上部フランジ11の下面側に配置して垂下片12を第1,第2当接部1,2の間に挿通する。その後、当接片1aを上部フランジ11の下面に接触させた状態で、クリップAを矢印方向に回動させる。
上記矢印方向への回動に際し、第2当接部2はアンカー定規15の端面に接触した後、該端面に沿って滑りながら、徐々にレバー部6及び接続部3が変形して挟持力を作用させる。またクリップAの矢印方向への回動に伴って、同図(b)に示すように、垂下片12がクリップAの逃げ部5に収容される。そして矢印方向への回動限に達したとき、上部フランジ11とアンカー定規15の端部側が厚み方向にクリップAの第1当接部1と第2当接部2とによって挟み付けられる。次いで、クリップAを矢印方向に滑らせる。
クリップAを矢印方向に滑らせることで、同図(c),(d)に示すように、第1,第2当接部1,2による上部フランジ11とアンカー定規15の挟み付け姿勢を安定させることで、両者の固定作業が終了する。特に、第1当接部1及び第2当接部2共にクリップAの素材のエッジではなく滑らかな表面によって形成されているため、円滑な滑りを実現することが可能となる。
図3に示すように、上記の如きクリップAによる型枠10の上部フランジ11とアンカー定規15との固定を、アンカー定規15の幅方向の両側に対して順次行うことで、型枠10の上部フランジ11とアンカー定規15を第1,第2当接部1,2によって固定することが可能である。
次に、型枠10の間に打設されたコンクリートが所要の強度を発揮した後、型枠10を脱型する際に、クリップAによる型枠10の上部フランジ11とアンカー定規15との固定を解除する手順について説明する。クリップAの取り外し手順は基本的に図2の反対の手順で行われる。
即ち、先ず、図2(c)に示すように取り付けられているクリップAを同図(b)の位置に移動させる。このとき、型枠10に打設されたコンクリートの一部がアンカー定規15と第2当接部2との間に入り込んで円滑な移動を実現し得ないような場合、掛かり片8の先端部分をハンマー等によって打撃することで、容易に移動させることが可能である。特に、クリップAの材料をステンレス鋼とすることによって、錆が生じることもなく極めて容易に移動させることが可能である。
また、クリップAを移動させる際に取外治具を用いると円滑な取外作業を行うことが可能である。この取外治具としては、クリップAの湾曲形状に形成された接続部3と型枠10の垂下片12との間に形成された隙間に棒状の引っ掛け片を差し込んで引っ張ることで移動させるような形状であることが好ましい。
例えば、図4(a)に示す治具20のように、全体をフック状に形成し、先端部分に略直線状の引っ掛け片20aを、この引っ掛け片20aから連続させ且つ湾曲させて該略引っ掛け片20aの中央部分に把手20bを形成したものや、同図(b)に示す治具21のように、全体をL字状に形成し、先端部分に直線状の引っ掛け片21を、この引っ掛け片21aから略直角な把手21bを形成したものであって良い。
上記治具例えば治具20を用いた場合、引っ掛け片20aをクリップAの接続部3と型枠10の垂下片12との隙間に挿入したとき、この隙間の上下方向はクリップAによって閉鎖された空間となるため、治具20を手前側に引っ張っても、引っ掛け片20aが外れることがなく、クリップAをハンマーで打撃して移動させるよりも確実な作業を行うことが可能である。このため、ハンマーによる打撃作業の際に問題となるアンカー定規15を打撃して損傷することがない。
特に、クリップAと型枠10との間に形成される隙間の寸法を、基礎の厚さ方向(水平方向)に充分に確保することによって、治具20,21の操作の仕方に応じて(例えば、治具を勢いよく引っ張ることでクリップAに衝撃を与えたり、連続的に往復移動させて小さい力を断続的にクリップAに与える等)クリップAを移動させることが可能である。
次に、同図(b)の状態で、手の平の親指の付け根辺りをレバー部6の上に置くと共に他の部分で接続部を覆うようにしてクリップAを握りしめ、そのまま手を捻ることによって、クリップAを同図(a)の矢印とは反対方向に回動させることで取り外すことが可能である。
本発明に係るクリップAは、複数枚の板材を重ねた状態で挟み付けて固定することが可能であり、型枠10とアンカー定規15とを固定する際に利用することが可能である。また型枠10の上部フランジ11とアンカー定規15を固定する際には、大きな力を必要とせずに短時間で作業を行うことが可能となり、極めて有利である。
クリップの構成を説明する三面図である。 固定方法の手順を説明する図である。 固定構造を説明する図である。 治具の構造を説明する図である。
A クリップ
1 第1当接部
1a 当接片
2 第2当接部
3 接続部
4 折曲部
5 逃げ部
5a 逃げ片
5b 底辺
6 レバー部
7 延長片
8 掛かり片
10 型枠
11 上部フランジ
12 垂下片
15 アンカー定規
16 アンカーボルト
20,21 治具
20a,21a 引っ掛け片
20b,21b 把手

Claims (4)

  1. 複数の板部材を挟み付けて保持するクリップであって、板状の素材を折り曲げて形成された、端部に形成され挟み付けるべき一方の板部材の表面に当接する第1当接部と、前記第1当接部と対向する位置に且つ該第1当接部に対し所定の間隔を持って形成され挟み付けるべき他方の板部材の表面に当接する第2当接部と、前記第1当接部と第2当接部を接続して湾曲形状に形成され且つ第1当接部と第2当接部とによって複数の板部材を挟み付けたときに挟持力を発生する接続部と、を有し、前記湾曲形状に形成された接続部の所定範囲に於ける素材の幅方向の端部に接続部の湾曲形状の中心側に向けて折曲成形した面外方向への折曲部が形成されていることを特徴とするクリップ。
  2. 前記第1当接部が素材の長手方向の一方の端部を略直角に折り曲げて形成されており、前記素材の長手方向の他方の端部は第2当接部から延長された位置にあり且つ該端部が第1当接部の方向に向けて折り曲げて形成されていることを特徴とする請求項1に記載したクリップ。
  3. 鋼製型枠と該鋼製型枠の上部に配置した鋼製アンカー定規を固定する固定構造であって、請求項1又は2に記載したクリップを用い、鋼製型枠の上部フランジの下面に第1当接部を当接させると共に、鋼製型枠の上部フランジの上部に配置した鋼製アンカー定規の上面に第2当接部を当接させることで、接続部で発生した挟持力によって鋼製型枠と該鋼製型枠の上部に配置した鋼製アンカー定規を固定することを特徴とする固定構造。
  4. 鋼製型枠と該鋼製型枠の上部に配置した鋼製アンカー定規を固定する固定方法であって、鋼製型枠の上部フランジの上部に鋼製アンカー定規を配置した後、請求項1又は2に記載したクリップの第1当接部を鋼製型枠の上部フランジの下面に対向させ、該第1当接部の鋼製型枠の上部フランジの下面に対する当接部を中心として回動させるようにして第1当接部と第2当接部との間隙に鋼製型枠の上部フランジ及び該鋼製型枠の上部フランジの上部に配置した鋼製アンカー定規を挿通して鋼製型枠の上部フランジ及び該鋼製型枠の上部フランジの上部に配置した鋼製アンカー定規を第1当接部と第2当接部によって挟持して固定することを特徴とする固定方法。
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