JP4575121B2 - 干渉式消音チャンバ - Google Patents
干渉式消音チャンバ Download PDFInfo
- Publication number
- JP4575121B2 JP4575121B2 JP2004341985A JP2004341985A JP4575121B2 JP 4575121 B2 JP4575121 B2 JP 4575121B2 JP 2004341985 A JP2004341985 A JP 2004341985A JP 2004341985 A JP2004341985 A JP 2004341985A JP 4575121 B2 JP4575121 B2 JP 4575121B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- air
- parallel
- silencing
- sound
- box
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Exhaust Silencers (AREA)
- Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)
Description
箱体に気体の流入口と流出口とを設け、前記流入口から前記流出口に向かって流れる気体を分流させ、かつ、それら分流気体を互いに異なる長さの通気経路を経て合流させる複数の消音用風路を、前記流入口を分割する状態に配置した区画部材による箱体内部空間の区画により前記箱体の内部に形成し、
複数の前記消音用風路は全て屈折通気経路部分を有する屈折風路にしてもよい。
前記消音用風路の複数組を気体流れ方向で直列に配置して前記箱体の内部に形成してもよい。
前記消音用風路の複数組を気体流れ方向で並列に配置して前記箱体の内部に形成してもよい。
箱体に気体の流入口と流出口とを設け、前記流入口から前記流出口に向かって流れる気体を分流させ、かつ、それら分流気体を互いに異なる長さの通気経路を経て合流させる並列配置の複数の消音用風路からなる並列風路組を、前記流入口を分割する状態に配置した区画部材による箱体内部空間の区画により前記箱体の内部に形成し、
前記消音用風路は全て屈折通気経路部分を有する屈折風路にし、
気体の流れ向きとその気体中を伝播する消音対象音の伝播向きとが同じ向きであるのに対して、
前記並列風路組として、通気経路長さが互いに異なる複数の流入口側の消音用風路からなる流入口側の並列風路組を並列配置で複数組設けるとともに、通気経路長さが互いに異なる複数の流出口側の消音用風路からなる流出口側の並列風路組を設け、
前記流入口側の複数組の並列風路組には、その各々を形成する複数の流入口側の消音用風路の気体出口側の端部が集合して位置する合流部を個別に備えさせ、
これら個別の合流部は、前記区画部材により区画された互いに異なる箱体内部空間部分に各別に位置させ、
前記流出口側の並列風路組を形成する複数の流出口側の消音用風路は、位置が互いに異なる前記個別の合流部の各々を気体入口側の端部とする風路にしてある点にある。
この第1特徴構成によれば、例えば(図11〜図13参照)、
流入口側(前段側)の第1の並列風路組Faでは、音源側風路接続口3から箱体2内に進入して流入口側の消音用風路f1,f2の夫々を伝播する伝播音Sどうしを、流入口側の消音用風路f1,f2夫々の通気経路長の差により位相をズラせた状態で流入口側の消音用風路f1,f2の合流部X1において相互に干渉させることで、その進入伝播音Sに対して消音作用させることができる。
また、これに併行して、流入口側(前段側)の第2の並列風路組Fbでは、音源側風路接続口3から箱体2内に進入して流入口側の消音用風路f3,f4の夫々を伝播する伝播音Sどうしを、流入口側の消音用風路f3,f4夫々の通気経路長の差により位相をズラせた状態で流入口側の消音用風路f3,f4の合流部X2において相互に干渉させることで、その進入伝播音Sに対して消音作用させることができる。
また、これら流入口側の第1及び第2の並列風路組Fa,Fbに続き、流出口側(後段側)の並列風路組Fcでは、流入口側の第1及び第2の並列風路組Fa,Fbの各合流部X1,X2から流出口側の消音用風路f5,f6の夫々を伝播する伝播音Sどうしを、流出口側の消音用風路f5,f6夫々の通気経路長の差により位相をズラせた状態で流出口側の消音用風路f5,f6の合流部X3において相互に干渉させることで、進入伝播音Sに対して消音作用させることができる。
このように箱体2内への進入伝播音Sに対し並列2組の流入口側の並列風路組Fa,Fbを消音作用させるとともに、それに続き直列配置の流出口側の並列風路組Fcをさらに消音作用させることで、消音性能を一層高めることができる。
ここで、流入口側の第1の並列風路組Faにおける流入口側の消音用風路f1,f2の合流部X1と、流入口側の第2の並列風路組Fbにおける流入口側の消音用風路f3,f4の合流部X2とは、区画部材7a〜7dにより区画された互いに異なる箱体内部空間部分に位置する合流部である。
そして、流出口側の並列風路組Fcにおける流出口側の消音用風路f5,f6は各々、流入口側の第1及び第2の並列風路組Fa,Fbの互いに位置の異なる合流部X1,X2を気体入口側の端部とする消音用風路である。
〔2〕本発明の第2特徴構成は、第1特徴構成の実施において、
前記並列風路組として、消音対象周波数を同じにした複数組の並列風路組と消音対象周波数を異ならせた複数組の並列風路組とを混在させてある点にある。
〔3〕本発明の第3特徴構成は、第1又は第2特徴構成のいずれかの実施において、
前記区画部材を平板状の部材とし、この平板状の区画部材の複数を箱体内部空間に配設して複数組の前記並列風路組を形成してある点にある。
図1〜図3は干渉式の消音チャンバ1Aを示し、この消音チャンバ1Aは長方体形状の箱体2を外郭とし、箱体2の下面部2aにおける左右略中央部に音源側(すなわち、消音対象音の発生側)の風路接続口3を形成し、箱体2の前面部2bにおける右端部に静穏側の風路接続口4を形成してある。また、これら風路接続口3,4にはダクト接続用のフランジ3a,4aを設けてある。
図5〜図7は第1参考例の消音チャンバ1Aとは異なる空間区画形態で消音用風路f1,f2を箱体2内に形成した干渉式の消音チャンバ1Bを示し、この消音チャンバ1Bの外郭を構成する箱体2の外観構造は第1実施形態の消音チャンバ1Aと同じにしてある。
図8〜図10は第1及び第2参考例の消音チャンバ1A,1Bとはさらに異なる空間区画形態で消音用風路f1〜f4を箱体2内に形成した干渉式の消音チャンバ1Cを示し、この消音チャンバ1Cでは、直方体形状の箱体2の下面部2aにおける中央部に音源側風路接続口3を形成し、箱体2の前面部2bにおける下端部寄りに静穏側風路接続口4を形成してある。
図11〜図13は第3参考例の消音チャンバ1Cとは異なる空間区画形態で複数組の並列風路組Fa〜Fcを箱体2内に形成した干渉式の消音チャンバ1Dを示し、この消音チャンバ1Dでは、直方体形状の箱体2の下面部2aにおける後部の左右中間部に音源側風路接続口3を形成し、箱体2の前面部2bにおける右下部に静穏側風路接続口4を形成してある。
ここで、前段側の第1の並列風路組Faにおける消音用風路f1,f2の合流部X1(消音用風路f1,f2の空気出口側の端部が集合して位置する合流部X1)と、前段側の第2の並列風路組Fbにおける消音用風路f3,f4の合流部X2(消音用風路f3,f4の空気出口側の端部が集合して位置する合流部X2)とは、図示の如く区画部材としての仕切板7a〜7dにより区画された互いに異なる箱体内部空間部分に各別に位置する個別の合流部である。
そして、後段側の並列風路組Fcにおける消音用風路f5,f6は各々、前段側の第1及び第2の並列風路組Fa,Fbの互いに位置の異なる合流部X1,X2を空気入口側の端部とする消音用風路である。
図14〜図15は第1実施形態の消音チャンバ1Dとは異なる空間区画形態で前段側の第1及び第2並列風路組Fa,Fbと後段側の並列風路組Fcとを箱体2内に形成した干渉式の消音チャンバ1Eを示し、この消音チャンバ1Eでは、直方体形状の箱体2の下面部2aにおける右後部に音源側風路接続口3を形成し、箱体2の前面部2bにおける右下部に静穏側風路接続口4を形成してある。
ここで、前段側の第1の並列風路組Faにおける消音用風路f1,f2の合流部X1(消音用風路f1,f2の空気出口側の端部が集合して位置する合流部X1)と、前段側の第2の並列風路組Fbにおける消音用風路f3,f4の合流部X2(消音用風路f3,f4の空気出口側の端部が集合して位置する合流部X2)とは、図示の如く区画部材としての仕切板7a〜7gにより区画された互いに異なる箱体内部空間部分に各別に位置する個別の合流部である。
そして、後段側の並列風路組Fcにおける消音用風路f5,f6は各々、前段側の第1及び第2の並列風路組Fa,Fbの互いに位置の異なる合流部X1,X2を空気入口側の端部とする消音用風路である。
次に別の実施形態を列記する。
前述の各実施形態では、空調機から送出される空調用空気などの空気中の伝播音を消音対象とする例を示したが、箱体内を通過させる音伝播媒体としての気体は空気に限られるものではなく、また、消音対象音もどのような発生原因によるものであってもよい。
G 気体
3 流入口
4 流出口
f1〜f6 消音用風路
7a〜7g 区画部材
Fa〜Fc 並列風路組
X1,X2 合流部
S 消音対象音
Claims (3)
- 箱体に気体の流入口と流出口とを設け、前記流入口から前記流出口に向かって流れる気体を分流させ、かつ、それら分流気体を互いに異なる長さの通気経路を経て合流させる並列配置の複数の消音用風路からなる並列風路組を、前記流入口を分割する状態に配置した区画部材による箱体内部空間の区画により前記箱体の内部に形成し、
前記消音用風路は全て屈折通気経路部分を有する屈折風路にし、
気体の流れ向きとその気体中を伝播する消音対象音の伝播向きとが同じ向きであるのに対して、
前記並列風路組として、通気経路長さが互いに異なる複数の流入口側の消音用風路からなる流入口側の並列風路組を並列配置で複数組設けるとともに、通気経路長さが互いに異なる複数の流出口側の消音用風路からなる流出口側の並列風路組を設け、
前記流入口側の複数組の並列風路組には、その各々を形成する複数の流入口側の消音用風路の気体出口側の端部が集合して位置する合流部を個別に備えさせ、
これら個別の合流部は、前記区画部材により区画された互いに異なる箱体内部空間部分に各別に位置させ、
前記流出口側の並列風路組を形成する複数の流出口側の消音用風路は、位置が互いに異なる前記個別の合流部の各々を気体入口側の端部とする風路にしてある干渉式消音チャンバ。 - 前記並列風路組として、消音対象周波数を同じにした複数組の並列風路組と消音対象周波数を異ならせた複数組の並列風路組とを混在させてある請求項1記載の干渉式消音チャンバ。
- 前記区画部材を平板状の部材とし、この平板状の区画部材の複数を箱体内部空間に配設して複数組の前記並列風路組を形成してある請求項1又は2記載の干渉式消音チャンバ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004341985A JP4575121B2 (ja) | 2004-11-26 | 2004-11-26 | 干渉式消音チャンバ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004341985A JP4575121B2 (ja) | 2004-11-26 | 2004-11-26 | 干渉式消音チャンバ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006154050A JP2006154050A (ja) | 2006-06-15 |
JP4575121B2 true JP4575121B2 (ja) | 2010-11-04 |
Family
ID=36632470
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004341985A Expired - Fee Related JP4575121B2 (ja) | 2004-11-26 | 2004-11-26 | 干渉式消音チャンバ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4575121B2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001289024A (ja) * | 2000-04-07 | 2001-10-19 | Isuzu Motors Ltd | 通風可能な消音ユニット及び通風可能な消音装置 |
JP2003106134A (ja) * | 2001-09-28 | 2003-04-09 | Takasago Thermal Eng Co Ltd | リアクティブ形消音器 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5089001A (ja) * | 1973-12-07 | 1975-07-17 | ||
JPS645032U (ja) * | 1987-06-25 | 1989-01-12 | ||
JPH06147624A (ja) * | 1992-10-30 | 1994-05-27 | Sanbetsuku Kk | 送風ダクトの消音ボックス |
JPH11132024A (ja) * | 1997-10-30 | 1999-05-18 | Isuzu Motors Ltd | 消音器 |
-
2004
- 2004-11-26 JP JP2004341985A patent/JP4575121B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001289024A (ja) * | 2000-04-07 | 2001-10-19 | Isuzu Motors Ltd | 通風可能な消音ユニット及び通風可能な消音装置 |
JP2003106134A (ja) * | 2001-09-28 | 2003-04-09 | Takasago Thermal Eng Co Ltd | リアクティブ形消音器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2006154050A (ja) | 2006-06-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7416052B2 (en) | Exhaust system of internal combustion engine | |
JP4577282B2 (ja) | エンジンの排気装置、その製造方法、マフラ及び車両 | |
TWI641756B (zh) | 汽車內燃機的排氣系統 | |
JP5532043B2 (ja) | 車両の消音装置 | |
US9706295B2 (en) | System for influencing exhaust noise in a multi-flow exhaust system | |
US8215450B2 (en) | Exhaust muffler device | |
JP2012057610A (ja) | 車両用マフラー | |
JP2015063985A (ja) | エンジンの排気装置 | |
JP7125441B2 (ja) | 消音器 | |
JP4575121B2 (ja) | 干渉式消音チャンバ | |
JP2007225211A (ja) | 消音機能を備えた通気装置及びこれを用いた換気構造 | |
WO2021261138A1 (ja) | 消音器 | |
CN212724716U (zh) | 消声装置和具有其的静音管道 | |
JP3020909B2 (ja) | 自動二輪車の排気マフラー | |
JP2000356118A (ja) | 消音装置 | |
JP2018010127A (ja) | 消音ユニットおよび消音ユニットを用いた消音構造体 | |
JP6018013B2 (ja) | 消音装置 | |
US7708115B2 (en) | Sound-attenuating muffler having reduced back pressure | |
JP4326322B2 (ja) | 複合型消音器 | |
JP6823903B2 (ja) | 消音装置 | |
WO2005078702A1 (ja) | 流路用消音装置 | |
JP2007278227A (ja) | 内燃機関用マフラの排気管 | |
JP4097851B2 (ja) | 自家発電設備建屋及び気流用導流路 | |
JP2004252217A (ja) | 消音装置 | |
JP2008196433A (ja) | 排気マフラー装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070410 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090707 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090716 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090907 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100121 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100318 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100603 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100622 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100805 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100819 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4575121 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130827 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |