JP4573162B2 - 透明導電膜の製造方法 - Google Patents

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本発明は、透明導電膜の製造方法に関し、さらに詳しくは、化学気相成長法(CVD法)により形成した非単結晶シリコン系薄膜上に高品質の透明電極を安定して得るための透明導電膜の製造方法に関する。
透明電極は、太陽電池や液晶ディスプレイなどに欠かせない部品である。この透明電極は、基板上に形成したシリコン系薄膜上に形成した透明導電膜、たとえば、スズをドープした酸化インジウム(ITO)薄膜を電極に加工したものが多用されている。
前記基板上に形成されるシリコン系薄膜として、単結晶膜、多結晶膜、非晶質(アモルファス)膜が挙げられるが、透明電極形成面の大型化に伴い、非単結晶薄膜、すなわち、多結晶膜、アモルファス膜が多用されている。
大面積の非単結晶シリコン系薄膜の形成方法として、Si含有化合物を熱、プラズマ、マイクロ波等で分解させて基板上に非単結晶シリコン系薄膜を成長させる化学気相成長法(CVD)が好適であり、広く採用されている。
非単結晶シリコン系薄膜上への透明導電膜の形成方法としても、真空蒸着法、スパッタリング法、CVD法等が挙げられ、スパッタリング法が好適に採用されている。
透明導電膜は、基板上へのCVD法による非単結晶シリコン系薄膜の形成に続いて、該非単結晶シリコン系薄膜上に形成されるが、非単結晶シリコン系薄膜の形成と透明導電膜の形成とを異なる装置を用いて形成する場合、通常、非単結晶シリコン系薄膜を形成した基板は一旦大気中に取り出され、透明導電膜の形成に先立って非単結晶シリコン系薄膜の表面は大気に曝される。近年では、非単結晶シリコン系薄膜を形成した基板を大気中に取り出すことなく透明導電膜の形成装置に移送して透明導電膜を形成する方法や、非単結晶シリコン系薄膜の形成と透明導電膜の形成を同一装置内で行う方法も採用されるようになってきている。
これらの透明電極の製造には、基板上に高い導電性、すなわち小さなシート抵抗を有する透明導電膜を形成することが要求されるが、透明導電膜の特性は、透明導電膜が接するシリコン系薄膜の表面状態に大きく影響を受ける。たとえば、水素化シリコン系ガスを原料としたCVD法で形成したシリコン系薄膜上に透明導電膜を形成する場合、シリコン系薄膜の膜表面が水素で被覆されているばかりでなく、膜表面から5Å程度の表面層の水素量が多いことが報告されている(非特許文献1)。このようなシリコン系薄膜上に透明導電膜を直接形成する場合、製膜面の水素被覆が多くなるか、もしくは気相中に水素が存在する状態になる。一方、水素は透明導電膜の結晶成長を阻害することが報告されている(非特許文献2)。
透明導電膜の製膜時に気相中に水素や水を存在させて透明導電膜の結晶性を低下させて製膜する場合にはシリコン系薄膜表面層の水素の存在は問題とはならないが、得られた透明導電膜は温度上昇に対して不安定であり、屋外で使用される太陽電池等の厳しい条件に曝される用途には不適切であることが報告されている(非特許文献3)。また、気相に水素や水を添加せず、約200℃以下の基板温度で透明導電膜を製膜する場合には、得られる透明導電膜の特性が不安定になることも報告されている(非特許文献2)。さらに透明導電膜を加工した透明電極の特性は、透明導電膜の製膜面、すなわちシリコン系薄膜表面の状態に大きく左右されることが報告されている(非特許文献4)。
シリコン系半導体層を形成した基板を、透明導電膜の形成に先立って、一旦大気に曝した後、シリコン系半導体層表面のプラズマ処理を行い、次いで透明導電膜を製膜する方法が提案されている。この方法においては、透明導電膜を製膜する製膜面、すなわちシリコン系半導体層表面のプラズマ処理を行い、表面欠陥を増加させてシリコン系半導体層と透明導電膜とのコンタクトを改善するとしている(特許文献1)。しかしながら、プラズマ処理に水素プラズマ処理をも含んでおり、この場合、製膜面の水素密度は必ずしも減少せず、逆に増加する場合もあるので、膜特性の不安定性を増加させ、場合によっては膜抵抗を増加させる可能性がある。
一方、非単結晶シリコン系薄膜を形成した基板を、大気に触れさせることなく非単結晶シリコン系薄膜上に透明導電膜を形成する場合、透明導電膜の形成に先立って、非単結晶シリコン系薄膜の表面処理を行うことは知られていない。
特開2003−101054号公報 Surface Science, 497(2002), p. 333-340 J. Vac. Sci. Technol., A 8(3), 1990, p. 1399 1995年第56回秋季応用物理学会学術講演予稿集、p. 446, 28a-ZH-8 2003年第64回秋季応用物理学会学術講演予稿集、p. 549 2a-P10-19
本発明は、基板上に化学気相成長法で形成した非単結晶シリコン系薄膜の表面を大気に曝すことなしに該薄膜上に透明導電膜を形成する方法において、上記非単結晶シリコン系薄膜の表面層に存在する水素に起因する課題を解決し、非単結晶シリコン系薄膜上に高品質の透明電極を安定して形成するための透明導電膜の製造方法を提供することを目的とする。
本発明者等は、前記課題を解決するために鋭意研究した結果、基板上に水素化シリコン系のガスを原料として気相成長法により形成した非単結晶シリコン系薄膜を、大気に曝すことなしに水素を供給することのない処理ガスを用いてプラズマ表面処理した結果、非単結晶シリコン系薄膜の表面層の水素密度を低減できること、この表面処理された非単結晶シリコン系薄膜上にシート抵抗の小さなITO膜をスパッタリング法により安定して形成できることを見出し、本発明を完成した。
本発明の透明導電膜の製造方法は、基板上に非単結晶シリコン系薄膜を水素化シリコン系のガスを原料として気相成長法により形成し、得られた非単結晶シリコン系薄膜を大気に曝すことなしに該薄膜上に透明導電膜をスパッタリング法により形成する方法であって、前記透明導電膜の形成に先立って、前記非単結晶シリコン系薄膜を表面処理し、前記非単結晶シリコン系薄膜の表面からの膜厚が少なくとも5Åの表面層の水素密度を低減させることを特徴とする。
本発明の好ましい態様において、前記非単結晶シリコン系薄膜の表面処理は、非単結晶シリコン系薄膜の表面の水素を供給することのない処理ガスを用いたプラズマ処理であり、該プラズマ処理は、希ガス、酸素、二酸化炭素およびそれらの混合ガスよりなる群から選択される処理ガスを用い非単結晶シリコン系薄膜の製膜室内で行われる。
本発明においては、非単結晶シリコン系薄膜の表面処理によって、非単結晶シリコン系薄膜の製膜時に該薄膜の表面からの膜厚が少なくとも5Åの表面層中に蓄積した水素の密度が低減される結果、該非単結晶シリコン系薄膜上に、特に200℃よりも低い製膜温度で透明導電膜を形成しても、非単結晶シリコン系薄膜の表面層に存在する水素の影響が除外され、特性の向上した透明導電膜を安定して得ることができる。
本発明を、添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の透明導電膜の製造過程を示す模式図、図2は化学気相成長法(CVD法)で形成された非単結晶シリコン系薄膜の表面から膜厚方向の水素密度分布図、および図3はCVD法で形成された非単結晶シリコン系薄膜上にスパッタリング法で形成した透明導電膜のシート抵抗(Ω/□)および該透明導電膜を透明電極に適用した太陽電池の変換効率(%)の非単結晶シリコン系薄膜の表面処理(エッチング)膜厚(Å)依存性を表す。
図1において、(a)は基板101であり、(b)は基板101上に非単結晶シリコン系薄膜102を、水素化シリコン系の原料ガスを用いて気相成長させた状態である。図2に示すように、この気相成長法で形成された非単結晶シリコン系薄膜102は、その表面からの膜厚が約5Åまでの表面層102bの水素密度が、膜厚が約5Åを越える領域102aの水素密度に比較して大きい。
(c)は、前記非単結晶シリコン系薄膜102を表面処理した状態であり、非単結晶シリコン系薄膜102の表面からの膜厚が少なくとも5Åの表面層102bの水素密度が、その表面からの膜厚が5Åを越える領域102aの水素密度と同程度にまで低減される結果、表面からの膜厚が5Åを越える領域102aと表面処理前の水素密度の高い表面層102bとの境界が消滅する。
(d)は、前記表面処理された非単結晶シリコン系薄膜上に透明導電膜103を形成した状態である。一方、従来法では、透明導電膜103は、表面処理前の前記(b)の状態で水素密度の高い表面層102b上に直接形成されていた。
図2および図3に示すように、表面処理により水素密度の低減された非単結晶シリコン系薄膜上に形成された透明導電膜は、シート抵抗(Ω/□)が小さく、この透明導電膜を用いた太陽電池は、高い変換効率を示す。一方、従来方法では、非単結晶シリコン系薄膜の水素密度の高い表面層102b上に直接透明導電膜を形成していたことから、得られた透明導電膜は大きなシート抵抗を有しており、この透明導電膜を用いた太陽電池では、大きな変換効率は得られない。
本発明において、基板には、特に制限はなく、たとえば、ガラス基板、シリコン基板、シリコンカーバイト基板、アルミナ基板などのセラミックス基板、ポリイミド、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリスチレン、液晶ポリマーなどの樹脂製基板、ステンレス基板などを目的に応じて使用することができる。
非単結晶シリコン系薄膜は、単結晶薄膜以外の薄膜、たとえば非晶質(アモルファス)膜、多結晶膜であって、薄膜の主成分としてケイ素を含有する薄膜を意味する。たとえば、アモルファスシリコン薄膜、多結晶シリコン薄膜などのシリコン単独膜、アモルファスシリコンゲルマニウム薄膜、多結晶シリコンゲルマニウム薄膜などのシリコン合金膜、アモルファスシリコンカーバイト薄膜、多結晶シリコンカーバイト薄膜、アモルファスシリコンオキサイド薄膜などが挙げられる。
前記非単結晶シリコン系薄膜は、前記水素化シリコン系の原料ガスを分解して、前記基板上に前記非単結晶シリコン系薄膜を蒸着、成長させる気相成長方法により製造される。たとえば、熱CVD、容量結合型プラズマCVD、誘導結合型プラズマCVD、マイクロ波CVD、CAT−CVD法のいずれをも採用することができ、これらは基板の耐熱性等を考慮して選択することができる。
前記非単結晶シリコン系薄膜の形成に用いられる水素化シリコン系の原料ガスは、製膜条件でガス化する分子中に水素およびケイ素を含む化合物であればよく、たとえば、水素化シリコン(シラン)、アルキルシラン、水素化シリコンゲルマニウム、カルボシラン、アルコキシシランなど、およびそれらの2種以上を、特に制限なしに使用することができる。また、シリコン合金膜の形成には、水素化シリコンと水素化ゲルマニウムなどの水素化金属との混合ガスを併用することもできる。
前記非単結晶シリコン系薄膜の表面処理は、該非単結晶シリコン系薄膜の表面からの膜厚が少なくとも5Åの表面層に存在する水素を低減できる方法であればよく、非単結晶シリコン系薄膜の表面層102bをエッチングして除去する表面処理、または非単結晶シリコン系薄膜の表面層102bから存在する水素を化学的または物理的に引き抜くあるいは追い出す表面処理のいずれであってもよい。
前記非単結晶シリコン系薄膜の表面層102のエッチングによる表面処理方法として、たとえば、アルゴンなどの希ガス、酸素、二酸化炭素およびそれらの混合ガスよりなる群から選択される非単結晶シリコン系薄膜に水素を供給することのない処理ガスを用いたプラズマエッチングおよびスパッタエッチング、フッ素、塩素などのハロゲンガス、フッ化水素などによる化学エッチングなどが挙げられる。また、前記非単結晶シリコン系薄膜の表面層102から水素を引き抜く、あるいは追い出す表面処理法として、オゾンなどの強酸化性の処理ガスを用いて表面層中の水素と反応させて表面層102bから引き抜く処理、アニーリングあるいはマイクロ波照射などにより表面層102bから遊離した水素を追い出す処理、あるいはこれらの組合せが挙げられる。基板の耐熱性等を考慮すると、前記プラズマエッチングによる表面処理が好ましい。
上記表面処理は、非単結晶シリコン系薄膜と透明導電膜とを異なる製膜装置内で形成する場合には、いずれの装置内で実施してもよい。この場合、非単結晶シリコン系薄膜の製膜装置と透明導電膜の製膜装置の間に、非単結晶シリコン系薄膜を形成した基板を大気に曝すことなしに搬送する装置を設ける。
前記表面処理された非単結晶シリコン系薄膜上にスパッタリング法により形成される透明導電膜は、スズドープ酸化インジウム膜(ITO膜)、酸化スズ膜、酸化亜鉛膜、亜鉛ドープ酸化インジウム膜、金薄膜、白金薄膜などである。好ましい透明導電膜はITO膜である。
ガラス基板上に、非単結晶シリコン系薄膜として、水素化シリコン(シラン)を原料ガスとし容量結合型プラズマCVDによりアモルファスシリコン薄膜を形成した。製膜条件を、基板温度140℃、シラン流量20sccm、水素流量50sccmとし、放電パワー13.56MHz、10Wの高周波を、電極径150mmの電極に投入して製膜した。
次いで、同装置内にアルゴンガスを導入し、処理温度120℃、圧力0.4Pa、放電パワー13.56MHz、50Wの条件で非単結晶シリコン系薄膜のプラズマエッチングによる表面処理を行い、所定の膜厚のエッチングが終了した段階で放電を停止した。
この表面処理段階で、膜表面の水素密度を全反射型FT−IR分光法を用いて測定し、エッチングされた膜中の水素密度分布を図2に示した。図2に示すように、非単結晶シリコン系薄膜中の水素密度は、最表面がもっとも大きく、エッチング膜厚にしたがって減少し、その表面からの膜厚が略5Åのところで一定となった。
前記表面処理によるエッチング膜厚の異なる非単結晶シリコン系薄膜を大気に曝すことなしに、スパッタリング装置に搬送し、それぞれの薄膜上に透明導電膜としてのITO薄膜を形成した。ITO薄膜は、SnO5wt%を含むITOターゲット、アルゴンに1.2%の酸素を導入したスパッタガスを用い、基板温度120℃、圧力0.4Paの条件で放電パワーをDC、500Wとして製膜し、所定の膜厚になった時点で放電を停止した。
図3にエッチング膜厚(Å)と透明導電膜の4端子法で測定したシート抵抗の関係を示す。図3に示したように、表面処理によりエッチングされる膜厚の増加にしたがってシート抵抗が減少し、エッチング膜厚5Å以上ではほぼ飽和する。また、エッチング膜厚が0および6Åであり、かつ、ITOの膜厚を35nmおよび70nmとした時の抵抗率比を表1に示す。図3および表1から明らかなように、非単結晶シリコン系薄膜の表面をエッチングする表面処理によって、特性の安定したITO膜が得られる。
Figure 0004573162
プラスチックフィルム基板上に形成したアモルファスシリコン(a−Si)/アモルファスシリコンゲルマニウム(a−SiGe)タンデム構造太陽電池に適用する透明導電膜の製造
製膜装置には、略40cm×80cmのサイズの平行平板の電極を備えるプラズマCVD室および対向ターゲット型のマグネトロンスパッタリング室からなり、連続した基板をステップ搬送によって搬送する装置を用いた。
プラスチックフィルム基板としてポリイミド基板を用い、該基板上に(a−Si)/(a−SiGe)タンデム構造薄膜、および最上層に非単結晶シリコン系薄膜としてボロンをドープしたアモルファスシリコンカーバイト(a−SiC:H)薄膜を水素化シリコン、水素化シリコンゲルマニウム、およびカルボシランからプラズマCVDにより順次気相成長させた。
次いで、ボロンドープa−SiC:Hの製膜後、製膜室に炭酸ガスを導入し、圧力67Pa、周波数13.56MHzおよびパワー300Wの条件で、ボロンドープa−SiC:H薄膜のプラズマエッチングによる表面処理を行った。
前記表面処理されたボロンドープa−SiC:H薄膜上に、SnO含有量5wt%、密度99%のITOターゲットを、スパッタガスとしてArを用い、圧力0.4Pa、放電電力DC500W、基板温度約120℃の条件でスパッタリング法により、太陽電池に用いる膜厚70nmおよび評価用の膜厚35nmのITO透明導電膜を形成した。
得られたITO透明導電膜のシート抵抗を通常の4端子法を用いて測定した。測定結果を表2に示す。表2に示したように膜厚が70nmおよび35nmと異なっても抵抗率の変化の小さい透明導電膜が得られた。
実施例2において、ボロンドープa−SiC:H薄膜のプラズマエッチングによる表面処理に用いた処理ガスを二酸化炭素からArに代えた以外は、実施例2と同様の条件で透明導電膜を形成した。得られた透明導電膜のシート抵抗を表2中に示す。
(比較例)
実施例2において、ボロンドープa−SiC:H薄膜のプラズマエッチングによる表面処理を省略した以外は、実施例2と同様にして、透明導電膜を形成した。得られた透明導電膜のシート抵抗を表2中に示す。
Figure 0004573162
表2に示したように、本発明の透明導電膜の製造方法を用いることにより、特性の高い透明導電膜を安定して製造することができる。
本発明の透明導電膜の製造過程を示す模式図。 化学気相成長法(CVD法)で形成された非単結晶シリコン系薄膜の表面から膜厚方向の水素密度分布図。 透明導電膜のシート抵抗(Ω/□)および該透明導電膜を透明電極に適用した太陽電池の変換効率(%)の非単結晶シリコン系薄膜の表面処理(エッチング)膜厚(Å)依存性。
符号の説明
101 基板
102 非単結晶シリコン系薄膜
102a 非単結晶シリコン系薄膜の水素密度が低い層
102b 非単結晶シリコン系薄膜の水素密度が高い表面層
103 透明導電膜

Claims (3)

  1. 基板上に非単結晶シリコン系薄膜を水素化シリコン系のガスを原料として気相成長法により形成し、得られた非単結晶シリコン系薄膜を大気に曝すことなしに該薄膜上に透明導電膜をスパッタリング法により形成する方法であって、前記透明導電膜の形成に先立って、前記非単結晶シリコン系薄膜を表面処理し、前記非単結晶シリコン系薄膜の表面からの膜厚が少なくとも5Åの表面層の水素密度を低減させることを特徴とする透明導電膜の製造方法。
  2. 前記非単結晶シリコン系薄膜の表面処理が、水素を供給することのない処理ガスを用いたプラズマ処理であることを特徴とする請求項1に記載の透明導電膜の製造方法。
  3. 前記非単結晶シリコン系薄膜のプラズマ処理が、希ガス、酸素、二酸化炭素およびそれらの混合ガスよりなる群から選択される水素を供給することのない処理ガスを用い、前記非単結晶シリコン系薄膜の製膜室内で行われることを特徴とする請求項2に記載の透明導電膜の製造方法。
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