JP4567843B2 - 医用情報記憶媒体を復旧させる復旧方法 - Google Patents

医用情報記憶媒体を復旧させる復旧方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、医用画像を含む医用情報を医用情報記憶媒体に保存したり、保存されている情報を読み出したり削除したりする方法に係り、特に、障害発生時の復旧を容易にするための医用情報記憶媒体へのアクセス方法と、障害の発生した医用情報記憶媒体を復旧させる復旧方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
医用画像のオンライン通信や光磁気ディスクなどの記憶媒体への記録には、DICOM(digital imaging and communications in medicine)規格に則って行われることが多くなってきた。この規格は、米国放射線学会(American College of Radiology:ACR)と米国電機工業会(National Electrical Manufacturers Association:NEMA)とによる委員会が定めた「医用におけるディジタル画像と通信」に関する標準規格であり、本規格に基づいて画像フォーマットや通信のプロトコルを設定することにより、X線CT装置やMRI装置のような異なる種類のモダリティで収集された医用画像や、メーカの異なるモダリティで収集された医用画像をはじめとして、これら医用画像を含む医用情報が、共通の資産として活用できるようになった。
なお、DICOM規格に則って医用情報ファイルと、この医用情報ファイルに付随してその階層構造を管理する付随情報ファイルが保存される医用情報記憶媒体を以下DICOMメディアと称するものとし、このDICOMメディアのファイル構造の一例を、図1に示す。
【0003】
すなわち、DICOMメディア1は、例えば一つの、4階層のディレクトリレコードを有するDICOMDIRファイル2と、医用情報ファイルとしてのオブジェクトファイル3、4、5から成るファイルセット(File-set)を有している。この他に、DICOM形式ではないファイル6をもつことも可能である。そして、DICOMDIRファイル2には、オブジェクトファイル3、4、5が持っている階層構造に関する情報を保持するディレクトリレコード7、8、9を有し、さらに、オブジェクトファイル3、4、5を各別に参照するディレクトリレコード10、11、12を有している。また、ディレクトリレコード7、8、9は、各階層構造に対応するオブジェクトファイル7a、8a、9aを参照することがある。
このように、DICOMメディアは、少なくとも医用情報ファイルとしてのオブジェクトファイルと、付随情報ファイルとしてのDICOMDIRファイルとから構成されており、オブジェクトファイルの持っている階層構造の情報がDICOMDIRファイルで管理されるようになっている。そして、医用画像を例にとると、オブジェクトファイル3、4、5が持っている階層構造は、患者(Patient)、スタディ(Study)、シリーズ(Series)、画像(Image)となり、この順序で情報が階層化されてディレクトリレコードが記録される。
なお、上位から順に、ディレクトリレコード7を「Patient DR」、ディレクトリレコード8を「Study DR」、ディレクトリレコード9を「Series DR」と称し、ディレクトリレコード10、11、12をそれぞれ「Image DR」と称している。また、各レベルのディレクトリレコードは、下位のディレクトリレコードを参照している。
【0004】
そして、各ディレクトリレコードは、次のようなデータを有している。
すなわち、患者レベルのPatient DR7は、例えばディレクトリレコードタイプ(=患者)、患者ID、患者氏名、生年月日、性別などのデータを有する。また、スタディレベルのStudy DR8は、例えばディレクトリレコードタイプ(=スタディ)、スタディ日付、スタディ時刻、スタディUID(Unique ID;固有識別子)などのデータを有する。そして、シリーズレベルのSeries DR9は、例えばディレクトリレコードタイプ(=シリーズ)、モダリティ、モダリティの製造業者、モダリティの設置された施設名、主治医師名、シリーズUIDなどのデータを有する。
さらに、画像レベルのImage DR10、11、12には、例えばディレクトリレコードタイプ(=画像)、画像収集時刻、画像番号、画素数(縦、横)、画像階調度(画素当たりのビット数)などのデータを有するとともに、対応するオブジェクトファイル3、4、5を参照する。
【0005】
ところで、医用画像を含む医用情報をDICOMメディア1に保存したり、読み出したりする場合に、その途中で電源が遮断したり、OS(Operating System)がハングアップしたり、さらにアプリケーションのハングアップなどにより障害が発生すると、以後当該DICOMメディア1への保存や読み出しができなくなったり、保存や読み出しはできるものの、DICOMDIRファイル2とオブジェクトファイル3、4、5との間に不整合が発生したり、あるいは、DICOMメディア1へはアクセスできるが、ファイルに対してだけアクセスできなくなることがある、などのため、何らかの復旧の仕組みが必要となってくる。
しかしながら、DICOM規格には復旧の仕組みが考慮されていないため、障害が発生したときに、そのメディアを復旧させることが極めて困難であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、DICOMメディアに医用情報を保存したり読み出したり削除しているときに、そのアクセス装置に電源の遮断、OSのハングアップ、アプリケーションのハングアップなどの障害が発生することによる、DICOMメディアやDICOMメディアのファイルシステムに生ずる障害を復旧可能とするDICOMメディアへのアクセス方法を提供することを目的とする。
また本発明は、障害が発生したDICOMメディア1から正しく医用画像や医用情報を読み出したり、保存することを可能とする手段を提供することを目的としてなされたものである。例えば、障害の発生により、DICOMDIRファイル2のオブジェクトファイル3、4、5が破壊したり消滅していると、DICOMDIRファイル2とオブジェクトファイル3、4、5との間に不整合が生じることとなり、また、DICOMDIRファイル2が消滅している場合も予想されるが、このような場合でもDICOMメディアの復旧を可能にする復旧方法を提供することを目的とする。さらに本発明は、ファイルシステムのチェックや復旧を実施することのできるOSの機能やユーティリティソフトの機能では困難であった、DICOMフォーマットの復旧を可能にする復旧方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、DICOM規格に従った医用情報ファイルとこの医用情報ファイルに付随してその階層構造を管理する付随情報ファイルが保存された医用情報記憶媒体にアクセス装置でアクセスして、医用情報記憶媒体を復旧させる復旧方法であって、前記アクセス装置で、同アクセス装置内または前記医用情報記憶媒体に保存された前記医用情報ファイルの操作状況を表す情報、前記付随情報ファイルの更新状況を表す情報のうちの少なくとも1つを参照して、前記付随情報ファイルにかかる異常の判断をするステップと、前記ステップで異常と判断された場合に、前記付随情報ファイルにかかる障害を復旧するための復旧処理を行なうステップを備え、前記復旧処理を行なうステップは、前記医用情報記憶媒体に保存されている医用情報ファイルから当該医用情報記憶媒体に保存されている情報の階層構造を抽出し、この抽出した階層構造から付随情報ファイルを作成するステップを備えることを特徴とする医用情報記憶媒体を復旧させる復旧方法である。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る医用情報記憶媒体(DICOMメディア)へのアクセス方法と、障害の発生した医用情報記憶媒体を復旧させる復旧方法の実施の形態について、図1ないし図9を参照して詳細に説明する。
【0013】
先ず、障害発生時の復旧を容易にするためのDICOMメディアへのアクセス方法について説明する。
図1は、既に説明したように、DICOMメディア1のファイル構造を示したものであるが、このDICOMメディア1に医用情報を保存したり、保存されている医用情報を読み出し、更新し、あるいは削除する(以下、これらの行為をアクセスという。)際に、本発明では、図2に示すように、DICOMメディア1に二つのDICOMDIRファイル2(これらは同一内容のものであるが、必要に応じて便宜的に符号2a、2bを付して区別するものとし、区別する必要のないときは符号2を付すものとする。)を作成するとともに、各DICOMDIRファイル2a、2bに対応させて、DICOMメディア1にアクセスするための装置(以下、アクセス装置という。)21のシステム設定情報領域22に、復旧情報を記録するためのステージ23a、23bを設定するものとする。ここで、二つのステージ23a、23bを区別する必要のないときは、ステージ23と表現するものとする。図2において、符号24を付して示したものは、後述する記憶装置である。
【0014】
なお、本発明において「DICOMメディア(医用情報記憶媒体)」とは、固定式、リムーバブル、ネットワーク接続の何れか、或いはそれらを兼ね備えたDICOM規格に則ってデータを記録することのできる全ての媒体を指すものとする。また、「システム設定情報領域」22とはMicrosoft Windows(マイクロソフト社登録商標)におけるレジストリのように、システム設定情報やアプリケーション設定情報を設定する領域であり、他のコンピュータやOSではレジストリに類似する機能をもったものである。
そして、ステージ23には、図3に示す情報が記録される。すなわち、ステージが破損していないかどうかを判断するための判断情報31、DICOMDIRファイル2が更新中か、更新を終了したかなどを表す更新状況情報32、DICOMメディア1に対して登録中か、削除中か、それらが終了したのかなどを表す操作状況情報33、登録中あるいは削除中のオブジェクトファイル3、4、5を特定するための特定情報34、ステージ23を更新した日時35、ファイルセットを唯一に識別するための情報としてのファイルセットUID(Unique ID)36が記録される。
なお、ステージが破損していないかどうかを判断するための判断情報31は、ステージ23のヘッダとフッタとに同じ内容が記録され、両者が同じ内容であればステージ23が破損していないものと判断される。そのため、図3に示したステージ23に記録される情報として、判断情報31が二ヶ所に記載されている。
そして、判断情報31にはステージの識別子とタイムスタンプが記録される。
【0015】
このように本発明では、アクセス装置21などによって、DICOMメディア1にアクセスしてオブジェクトファイル3、4、5を登録したり削除する際に、オブジェクトファイル3、4、5の持っている階層構造を管理するDICOMDIRファイル2を二重に(DICOMDIRファイル2a、2bのように)保存し、さらに、障害が発生したときにDICOMメディア1を復旧させるために必要となる情報を記録したステージ23を、各DICOMDIRファイル2a、2bに対応させて、ステージ23a、23bのように設定するようにしたものである。
よって、このステージ23に記録されている情報から、DICOMメディアを復旧させることが容易になり、障害の発生したメディアをDICOM形式に整合性のとれた状態に戻すことができる。その結果、貴重な医用画像を含む医用情報を取扱うDICOMメディアに対し、安心してアクセスすることが可能となる。
【0016】
次に、上記のようにDICOMメディア1にアクセスして、オブジェクトファイルを登録したり削除したりする場合の具体的な手順について説明する。この手順は、アクセス装置21において、オブジェクトファイルの登録中または削除中に、電源が遮断したり、OSがハングアップしたり、さらにアプリケーションのハングアップなどによりDICOMメディア1に障害が発生した場合でも、その障害を復旧させるのを容易にするためのものである。
すなわち、この手順を図4ないし図7にフローチャートとして示してあるが、手順は、DICOMメディアのマウント(図4)、オブジェクトファイルの登録(図5)または削除(図6)、DICOMメディアのアンマウント(図7)の順となる。
DICOMメディアのマウントは図4に示すように、ステップ1としてDICOMメディア1に異常がないかどうかをチェックする。今回更新しようとしているDICOMメディア1が、前回正常にアンマウントされている場合には、アクセス装置21内のシステム設定情報領域22の内容がクリアされており、かつDICOMDIRファイル2のファイルセット一致フラグが「整合」となっている。よってこのときは、異常なしと判断して、ステップ5へ飛んでDICOMDIRファイル2aからファイルセットUIDを取得し、ステージ23aのファイルセットUID36にそれを記録する。その後ステップ6に進んでマウント処理を実施する。
【0017】
マウント処理が行われるとステップ7へ進んで、DICOMDIRファイル2aのコピーをDICOMメディア1内に作成し、これをDICOMDIRファイル2bとする。これによりDICOMDIRファイル2が二重化される。その後さらに、ステップ8として、ステージ23aの内容をステージ23bにコピーする。これによりマウント処理を終了する。
さてステップ1に戻って、前回正常にアンマウントされていなかった場合には、アクセス装置21内のシステム設定情報領域22の内容がクリアされていないため、何らかの値が設定されている可能性があり、このような場合や、DICOMDIRファイル2のファイルセット一致フラグが矛盾している場合は、何らかの障害が発生している異常と判断する。このときはステップ2へ進んで、当該DICOMメディア1の復旧情報が有効か否かを判定する。
そして、復旧情報が有効であればステップ3へ進んで、その復旧情報を使用して障害を復旧するための第1の復旧処理を行い、復旧情報が有効でなければステップ4へ進んで、復旧情報を使用しない第2の復旧処理を実行する。これらの復旧処理は、自動的に実施されるようにしても良いし、復旧処理が必要であることをユーザへ警告した上で、ユーザの指示のもとで実施するようにしてもよいが、各復旧処理の手順については後述する。
【0018】
次に、オブジェクトファイル3、4、5を登録する際の手順について説明する。なお、三つのオブジェクトファイル3、4、5とも同様の手順で登録することになるので、以下、オブジェクトファイル3を登録する場合を例として、図5を参照して説明する。
先ず、ステップ11として、ステージ23a、23bにDICOMメディア1に対する操作状況情報33として、オブジェクトファイル3を「登録中」であることを示す情報を記録する。次いでステップ12として、登録中のオブジェクトファイル3を特定するための特定情報34を記録し、その上でオブジェクトファイル3を登録(ステップ13)する。
その後ステップ14へ進み、ステージ23aに対してDICOMDIRファイル2の更新状況情報32として、DICOMDIRファイル2aが「更新中」であることを示す情報を記録し、その後ステップ15として、登録したオブジェクトファイル3が持っている階層構造に関する情報についてDICOMDIRファイル2aを更新する。このとき、ファイルセット一致フラグを「不整合」に変更する。この更新を終了すると、ステップ16へ進み、ステージ23aに対して、DICOMDIRファイル2の更新状況情報32として、DICOMDIRファイル2aの更新が「終了」したことを示す情報を記録する。
【0019】
同様にして、DICOMDIRファイル2bを更新する。すなわち、ステップ17としてステージ23bに対してDICOMDIRファイル2の更新状況情報32として、DICOMDIRファイル2bが「更新中」であることを示す情報を記録し、その後ステップ18として、登録したオブジェクトファイル3が持っている階層構造に関する情報についてDICOMDIRファイル2bを更新する。この更新を終了すると、ステップ19へ進み、ステージ23bに対して、DICOMDIRファイル2の更新状況情報32として、DICOMDIRファイル2bの更新が「終了」したことを示す情報を記録する。
このようにして、二重化されたDICOMDIRファイル2a、2bの両方について更新が終了すると、ステップ20にてステージ23a、23bからオブジェクトファイル3を登録中であることを示す操作状況情報33と、登録中のオブジェクトファイル3を特定するための特定情報34をクリアする。なお、ステップ20の操作は、ステップ16およびステップ19の後で、DICOMDIRファイル2a、2bそれぞれの更新を終了したときに、各DICOMDIRファイル2a、2bに対応するステージ23a、23bをクリアするようにしてもよい。
【0020】
次に、オブジェクトファイル3、4、5を削除する際の手順について、図6を参照して説明する。なおこの場合も、オブジェクトファイル3を削除する場合を例として説明する。
先ず、ステップ31として、ステージ23a、23bにDICOMメディア1に対する操作状況情報33として、オブジェクトファイル3を「削除中」であることを示す情報を記録する。次いでステップ32として、削除中のオブジェクトファイル3を特定するための特定情報34を記録する。
次にステップ33へ進み、ステージ23aに対してDICOMDIRファイル2の更新状況情報32として、DICOMDIRファイル2aが「更新中」であることの情報を記録し、その後ステップ34として、DICOMDIRファイル2aから、削除するオブジェクトファイル3の持っている階層構造に関する情報を削除する。この更新を終了すると、ステップ35へ進み、ステージ23aに対して、DICOMDIRファイル2の更新状況情報32として、DICOMDIRファイル2aの更新が終了したことを示す情報を記録する。
【0021】
同様にして、DICOMDIRファイル2bを更新する。すなわち、ステップ36としてステージ23bに対してDICOMDIRファイル2の更新状況情報32として、DICOMDIRファイル2bが「更新中」であることを示す情報を記録し、その後ステップ37としてDICOMDIRファイル2bから、削除するオブジェクトファイル3が持っている階層構造に関する情報を削除する。この更新を終了すると、ステップ38へ進み、ステージ23bに対して、DICOMDIRファイル2の更新状況情報32として、DICOMDIRファイル2bの更新が終了したことを示す情報を記録する。
その後ステップ39へ進んでオブジェクトファイル3を削除する。オブジェクトファイル3を削除したらステップ40にて、ステージ23a、23bからオブジェクトファイル3を削除中であることを示す操作状況情報33と、削除中のオブジェクトファイル3を特定するための特定情報34をクリアする。
オブジェクトファイル3、4、5の登録または削除が終了すると、図7に示すようにDICOMメディア1をアンマウントすることになる。このアンマウント処理は、ステップ51としてアクセス装置21内のシステム設定情報領域22の内容をクリアすることにより行われる。そして、アンマウントしたとき、ファイルセット一致フラグを「整合」に変更する。
【0022】
次に、上述のようなオブジェクトファイル3、4、5の登録中または削除中に発生した障害のために異常となったDICOMメディア1の復旧処理について説明する。復旧処理としては、図4のステップ3として表示した、復旧情報を使用して障害を復旧するための第1の復旧処理と、ステップ4として表示した復旧情報を使用しない第2の復旧処理とがあるが、先ず、第1の復旧処理について図8を参照して説明する。
図8は、第1の復旧処理の手順を示したフローチャートである。この第1の復旧処理によって復旧処理を行うには、先ずステップ101として、ステージ23とDICOMDIRファイル2との組合せについて有効な組合せを選択する。これは、二重化されているDICOMDIRファイル2とステージ23との4通りの組合せについて、ある組合せが異常でも他の組合せは正常である確率が高いことによるものである。また、復旧処理を行うときに、必ずしも障害の発生したDICOMメディア1がアクセス装置21に装着されているとは限らないので、このような作業を最初に実施することにより、誤まった復旧処理を防止することができる。
そこで、(A)ステージ23aとDICOMDIRファイル2aとの関係、およびステージ23bとDICOMDIRファイル2bとの関係から、ステージ23a、23bが破損していない(判断情報31がヘッダ、フッタともに同じである)、(B)ステージ23a、23b内の更新日時情報35がDICOMDIRファイル2a、2bの更新日時に矛盾しない、(C)ステージ23a、23b内のDICOMDIRファイル2a、2bの更新状況情報32が更新終了となっている、(D)ファイルセットUIDが一致している、などを判断材料として、ステージ23とDICOMDIRファイル2との4通りの組合せの中から有効な組合せを選択する。
【0023】
ここで例えば、ステージ23aとDICOMDIRファイル2aとの組合せが正常であるとして選択されたものとする。そこで、ステップ102としてDICOMDIRファイル2bに対応するステージ23bに、DICOMDIRファイル2bが「更新中」であることを表す更新状況情報32を記録する。次にステップ103へ進み選択されたDICOMDIRファイル2aを選択されなかったDICOMDIRファイル2bにコピーする。
DICOMDIRファイル2aのコピーが終了した後ステップ104へ進み、ステージ23aの内容をステージ23bにコピーする。
これにより、DICOMDIRファイル2a、2bの内容およびステージ23a、23bの内容はそれぞれ同一となり、万一、復旧処理中に障害が発生した場合でも復旧が行えるようになる。
その後ステップ105へ進み、ステージ23aに記録されているDICOMメディア1の操作状況情報33から、障害の発生がオブジェクトファイル3の登録中に生じたものか削除中に生じたものかを読み取って判断する。これは、障害の生じた状況に応じて復旧方法が異なるからである。
【0024】
そこで、障害がオブジェクトファイル3の登録中に生じたものと判断した場合は、ステップ106へ進み、ステージ23aの更新状況情報32をDICOMDIRファイル2a「更新中」に変更する。そしてステップ107へ進み、オブジェクトファイル3の階層構造に関する情報をDICOMDIRファイル2aから削除し、その後ステップ108として、ステージ23aの更新状況情報32をDICOMDIRファイル2a「更新終了」に変更する。その後ステップ109へ進み、登録途中のオブジェクトファイル3をDICOMメデイァ1から削除する。そして、最後にステップ114としてステージ23a、23bの内容をクリアする。
これにより、第1の復旧処理が終了となる。よって、障害発生時に登録途中だったオブジェクトファイル3の登録処理を、図5で説明した手順に従って再度実施することにより、所望の処理を完結することができる。
【0025】
一方、ステップ105にて、障害がオブジェクトファイル3の削除中に生じたものと判断した場合は、ステップ110へ進み、ステージ23aの更新状況情報32をDICOMDIRファイル2a「更新中」に変更する。そしてステップ111へ進み、オブジェクトファイル3の階層構造に関する情報をDICOMDIRファイル2aから削除し、その後ステップ112として、ステージ23aの更新状況情報32をDICOMDIRファイル2a「更新終了」に変更する。その後ステップ113へ進み、削除途中のオブジェクトファイル3をDICOMメデイァ1から削除する。そして、最後にステップ114としてステージ23a、23bの内容をクリアする。
これにより、第1の復旧処理が終了するとともに、障害発生時に削除途中だったオブジェクトファイル3の削除処理を完結することができる。
【0026】
続いて、図4のステップ4として表示した、復旧情報を使用しない第2の復旧処理について、図9を参照して説明する。
図9は、第2の復旧処理の手順を示したフローチャートである。この第2の復旧処理によって復旧処理を行う場合は、障害の発生したDICOMメディア1に対応する復旧情報がない場合や復旧情報が有効でない場合、あるいは、二重化したDICOMDIRファイル2a、2bの両方が破壊したり消滅している場合などに適用されるものである。OSの機能やユーティリティソフトの機能によって、ファイルシステムをチェックしたり、ファイルを復旧させようとする場合に、ファイルの破壊や消滅という問題が発生しがちであるが、そのような場合に、この第2の復旧処理が有効に作用する。
この場合も先ずステップ121として、ステージ23の更新状況情報32をDICOMDIRファイル2「更新中」に変更する。そしてステップ122へ進み、DICOMメディア1内の全てのオブジェクトファイル3、4、5をサーチして、オブジェクトファイルの階層構造に関する情報を把握し、これに基づきDICOMDIRファイル2を作り直す。DICOMDIRファイル2の再作成終了後、ステップ123へ進み、ステージ23の更新状況情報32をDICOMDIRファイル2「更新終了」に変更することにより、第2の復旧処理が完結する。
【0027】
本発明は、上述の実施の形態に限定されることなく、種々の形態での実施が可能である。例えば、DICOMDIRファイル2をDICOMメディア1内に二重にもつものとして説明したが、アクセス装置21がもっているハードディスクのような不揮発性の記憶装置24に、DICOMDIRファイル2を二重に持たせるようにしてもよい。ただしこの場合は、アンマウント時に記憶装置24内のDICOMDIRファイル2をDICOMメディア1に戻す処理が必要となる。また、一方のDICOMDIRファイル2aをDICOMメディア1に持ち、他方のDICOMDIRファイル2bをアクセス装置21がもっている記憶装置24に持たせて二重化するようにしてもよい。
さらに、復旧情報を記録するステージ23は、アクセス装置21のシステム設定情報領域22にDICOMDIRファイル2に対応付けて設定するものとして説明したが、それぞれDICOMDIRファイル2に対応付けてDICOMメディア1に設定するようにしてもよいし、或いは、アクセス装置21がもっている記憶装置24に設定するようにしてもよい。前者の場合には、DICOMDIRファイル2とステージ23とを誤まって対応付けるおそれがなくなり、誤まった復旧処理を防止することができるし、障害の発生したアクセス装置21以外のアクセス装置を使って当該DICOMメディア1を復旧させることも可能となる。
【0028】
また、復旧情報は或る一つのDICOMメディアのみの分ではなく、複数のDICOMメディア分を、アクセス装置21のシステム設定情報領域22や記憶装置24に記録しておけば、例えば過去のDICOMメディアから医用情報を読み出しているときに障害が発生したような場合でも、その医用情報についての復旧情報を利用して、複数のDICOMメディアについての復旧処理を容易に実施できる。
加えて、DICOMDIRファイル2を二重化するタイミングを、DICOMメディア1にアクセスしてから最初にオブジェクトファイル3、4、5を登録したり削除したりする時に行うようにすれば、マウントにかかるオーバーヘッドを低減することができる。
【0029】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、医用情報記憶媒内の医用情報ファイルからその階層構造を管理する付随情報ファイルを再度作成し直すことにより、障害の発生したDICOMメディアを整合性のとれた状態に復旧することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 DICOMメディアのファイル構造を説明するために示した説明図である。
【図2】アクセス装置によってDICOMメディアにアクセスする際に適用される本発明の概念を説明した説明図である。
【図3】本発明においてステージに記録される復旧情報の内容を示した図である。
【図4】 DICOMメディアのマウント時の手順を示したフローチャートである。
【図5】オブジェクトファイルの登録時の手順を示したフローチャートである。
【図6】オブジェクトファイルの削除時の手順を示したフローチャートである。
【図7】 DICOMメディアのアンマウント時の手順を示したフローチャートである。
【図8】第1の復旧処理の手順を示したフローチャートである。
【図9】第2の復旧処理の手順を示したフローチャートである。
【符号の説明】
1 DICOMメディア
2 DICOMDIRファイル
3、4、5 オブジェクトファイル
22 ステージ
23 システム設定情報領域

Claims (5)

  1. DICOM規格に従った医用情報ファイルとこの医用情報ファイルに付随してその階層構造を管理する付随情報ファイルが保存された医用情報記憶媒体にアクセス装置でアクセスして、医用情報記憶媒体を復旧させる復旧方法であって、
    前記アクセス装置で、同アクセス装置内または前記医用情報記憶媒体に保存された前記医用情報ファイルの操作状況を表す情報、前記付随情報ファイルの更新状況を表す情報のうちの少なくとも1つを参照して、前記付随情報ファイルにかかる異常の判断をするステップと、
    前記ステップで異常と判断された場合に、前記付随情報ファイルにかかる障害を復旧するための復旧処理を行なうステップを備え、
    前記復旧処理を行なうステップは、前記医用情報記憶媒体に保存されている医用情報ファイルから当該医用情報記憶媒体に保存されている情報の階層構造を抽出し、この抽出した階層構造から付随情報ファイルを作成するステップを備えることを特徴とする医用情報記憶媒体を復旧させる復旧方法。
  2. 前記医用情報ファイルの操作状況を表す情報は、前記医用情報ファイルが登録中であることを表す情報、前記医用情報ファイルが削除中であることを表す情報の少なくとも1つを含むものであることを特徴とする請求項1記載の医用情報記憶媒体を復旧させる復旧方法。
  3. 前記付随情報ファイルの更新状況を表す情報は、前記付随情報ファイルが更新中であることを表す情報を含むものであることを特徴とする請求項1または2に記載の医用情報記憶媒体を復旧させる復旧方法。
  4. 前記医用情報ファイルが登録中であることを示す情報、前記医用情報ファイルが削除中であることを示す情報、前記付随情報ファイルが更新中であることを示す情報の少なくとも1つは、前記医用情報記憶媒体に記録されたものであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の医用情報記憶媒体を復旧させる復旧方法。
  5. 前記復旧処理は、二重に保存された前記付随情報ファイルを用いて復旧処理を行なうものであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の医用情報記憶媒体を復旧させる復旧方法。
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