JP4567811B2 - 電気手術装置、電気手術装置の制御方法、高周波処置装置、及び、高周波処置方法 - Google Patents

電気手術装置、電気手術装置の制御方法、高周波処置装置、及び、高周波処置方法 Download PDF

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Description

本発明は、電気手術装置、電気手術装置の制御方法、高周波処置装置、及び、高周波処置方法に関し、特に、高周波電力により生体組織に対する処置を行う電気手術装置、電気手術装置の制御方法、高周波処置装置、及び、高周波処置方法に関するものである。
電気メス等の電気手術装置は、外科手術等において、生体組織の切開、凝固または止血等の処置を行う際に従来用いられている。このような電気手術装置は、例えば、高周波電力を出力する高周波電源と、該高周波電源に接続される処置具とを有して構成されている。
そして、前述のような構成の電気手術装置を用いつつ、例えば生体組織の凝固または止血を行う場合においては、対象部位の脱水状態と、該対象部位の接合状態とが密接に関連することが知られている。すなわち、対象部位の生体組織の脱水状態が完全に近ければ近いほど、該対象部位の接合状態の確実性が向上する。
そして、前述した電気手術装置と類似の構成を有する装置としては、例えば、日本国特開2008−36439号公報に提案されているものが広く知られている。
また、高周波処置装置では、例えば、一対の電極によって生体組織を把持し、把持された生体組織に高周波を付与することで、生体組織を処置している。このような高周波処置装置では、把持された生体組織のインピーダンスを測定し、測定されたインピーダンスに基づいて、生体組織に付与される高周波の電流値、電圧値、電力値、周波数等を制御することで、適切な処置を行うようにしている。例えば、日本国特開2001−269353号公報、日本国特開2001−29355号公報、日本国特開2000−107197号公報、日本国特開2001−252284号公報には、適切な凝固切開処置を行うための各種制御方法が開示されている。
ところで、脱水の進行に伴って生体組織の内部に蒸気層が形成され、該生体組織のインピーダンスが上昇してゆく点を考慮した場合、生体組織に印加される電力が時間とともに低下してゆくため、それ以上脱水が進まなくなってしまう、という状況が発生し得る。
また、脱水の進行に伴って生体組織の内部に蒸気層が形成され、該生体組織のインピーダンスが上昇してゆく点を考慮した場合、該生体組織におけるインピーダンスの上昇を単に検出しただけでは、該生体組織の脱水状態を正確に検出することはできないと考えられる。
一方、日本国特開2008−36439号公報に開示された技術によれば、ごく初期の組織インピーダンス応答に基づいて出力電力等を決定しているに過ぎないため、結果的に、対象部位の生体組織が十分に脱水されず、該対象部位の接合力が弱くなってしまう、という課題が生じている。
また、日本国特開2001−269353号公報、日本国特開2001−29355号公報、日本国特開2000−107197号公報、及び、日本国特開2001−252284号公報に開示された技術においても、対象部位の生体組織が十分に脱水されず、該対象部位の接合力が弱くなってしまう、という課題が生じている。
本発明は、前述の事情を鑑みてなされたものであり、対象部位の生体組織を確実に脱水することが可能な電気手術装置、電気手術装置の制御方法、高周波処置装置、及び、高周波処置方法を提供することを目的としている。
本発明の一態様による電気手術装置は、生体組織に印加するための高周波電力を発生する高周波電力発生部と、前記高周波電力の電圧を検出する電圧検出部と、前記高周波電力の電流を検出する電流検出部と、前記電圧と、前記電流とに基づき、前記生体組織を挟んで把持する把持部材間のインピーダンスを算出するインピーダンス算出部と、前記インピーダンス算出部が算出した前記インピーダンスの値が所定の閾値を超えたことを検出する検出手段と、前記検出手段が検出する度に、前記高周波電力発生手段から発生される前記高周波電力の周波数を段階的に上昇させるための制御信号を発生する周波数制御部と、を有する。
本発明の一態様による電気手術装置の制御方法は、生体組織に印加するための高周波電力を発生部によって発生させるステップと、前記高周波電力の電圧を第1の検出部によって検出させるステップと、前記高周波電力の電流を第2の検出部によって検出させるステップと、前記電圧と、前記電流とに基づき、前記生体組織を挟んで把持する把持部材間のインピーダンスをインピーダンス算出手段によって算出させるステップと、前記インピーダンス算出手段が算出した前記インピーダンスの値が所定の閾値を超えたことを第3の検出部によって検出させるステップと、前記第3の検出部が検出する度に、前記発生部から発生される前記高周波電力の周波数を段階的に上昇させるための制御信号周波数制御部によって発生させるステップと、を有する。
本発明における高周波処置装置は、処置対象の生体組織に付与される処置用高周波を出力可能な処置用高周波出力ユニットと、処置対象の生体組織のインピーダンスを検知するための検知ユニットと、前記検知ユニットの検知結果に基づき前記処置用高周波出力ユニットを制御可能な制御ユニットであって、前記制御ユニットは、前記処置用高周波の処置用周波数を、処置対象の生体組織のインピーダンスが所定の閾値より小さい場合には主にジュール熱により生体組織を処置するために第1の処置用周波数とし、処置対象の生体組織のインピーダンスが前記所定の闇値より高い場合には主に高周波誘電加熱により生体組織を処置するために前記第1の処置用周波数よりも高い第2の処置用周波数とする、制御ユニットと、を具備する。
本発明の第1実施形態に係る電気手術装置の要部の構成を示す図。 生体組織のインピーダンス値の時間的変化を示す図。 生体組織に印加される電力値の時間的変化を示す図。 生体組織に印加される高周波電力の周波数が段階的に変化する様子を示す図。 図1の電気手術装置において行われる処理の一例を示す図。 周波数と生体組織の導電率との相関を示す図。 本発明の第2実施形態の高周波処置装置を示すブロック図。 本発明の第2実施形態のケーブル及び生体組織の回路モデルを示す模式図。 本発明の第2実施形態の高周波制御方法を示すフローチャート。 本発明の第2実施形態の高周波制御方法におけるインピーダンスに対する出力電力の変化を示すグラフ。 本発明の第2実施形態の高周波制御方法における時間に対するインピーダンスの変化を示すグラフ。 本発明の第2実施形態の高周波制御方法における時間に対する出力電力の変化を示すグラフ。 本発明の第2実施形態の高周波制御方法における時間に対する出力電圧の変化を示すグラフ。 本発明の第2実施形態の高周波制御方法における時間に対する周波数の変化を示すグラフ。 本発明の第2実施形態の高周波制御方法における時間に対するジュール熱及び高周波誘電加熱による発熱量の変化を示すグラフ。 本発明の第3実施形態の高周波処置装置を示すブロック図。 本発明の第3実施形態の高周波制御方法を示すフローチャート。 本発明の第3実施形態の高周波制御方法における処置用高周波及び検知用高周波を示すタイミングチャート。 本発明の第4実施形態の高周波制御方法における処置用高周波及び検知用高周波を示すタイミングチャート。 本発明の第5実施形態の高周波制御方法における処置用高周波及び検知用高周波を示すタイミングチャート。 本発明の第1参考形態の電極を示す正面図。 本発明の第1参考形態の電極を示す横断面図。 本発明の第2参考形態の電極を示す正面図。 本発明の第3参考形態の電極を示す正面図。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
(第1実施形態)
図1から図6は、本発明の第1実施形態に係るものである。図1は、本発明の第1実施形態に係る電気手術装置の要部の構成を示す図である。図2は、生体組織のインピーダンス値の時間的変化を示す図である。図3は、生体組織に印加される電力値の時間的変化を示す図である。図4は、生体組織に印加される高周波電力の周波数が段階的に変化する様子を示す図である。図5は、図1の電気手術装置において行われる処理の一例を示す図である。図6は、周波数と生体組織の導電率との相関を示す図である。
電気手術装置1は、図1に示すように、高周波電力を出力する高周波電源装置2と、ケーブル31を介して高周波電源装置2に接続可能であるともに、高周波電源装置2から出力される高周波電力を生体組織101に対して供給することにより、生体組織101に対する処置を行う処置具3と、を有して構成されている。また、高周波電源装置2には、高周波電源装置2に対する指示を行うための操作指示部としての、フットスイッチ4が接続されている。
処置具3には、高周波電源装置2から高周波電力を出力させるための指示信号を、例えば、術者等の手の動作より押圧されている間のみ出力するハンドスイッチ32が設けられている。
また、フットスイッチ4は、高周波電源装置2から高周波電力を出力させるための指示信号を、例えば、術者等の足の動作より押圧されている間のみ出力するという構成を有している。
高周波電源装置2は、直流電源回路21と、波形生成回路22と、共振回路23と、出力トランス24と、電流センサ25と、電圧センサ26と、A/Dコンバータ27と、制御部28と、を有して構成されている。
直流電源回路21は、図示しない商用電源等から供給される電力を、制御部28の制御に応じた信号レベルを具備する直流電力に変換しつつ、共振回路23へ出力する。
波形生成回路22は、制御部28により設定されるスイッチング周波数を検出するとともに、該スイッチング周波数に応じたタイミング信号を共振回路23へ出力する。
具体的には、波形生成回路22は、発振源22aと、発振器22bと、を有して構成されている。
発振源22aには、周波数f0、f1、f2、・・・、fnからなる(n+1)種類の周波数が格納されている。
発振器22bは、発振源22aに格納されている(n+1)種類の周波数の中から、制御部28により設定されるスイッチング周波数と一致する一の種類の周波数を選択する。そして、発振器22bは、前記一の種類の周波数に応じたタイミング信号を生成して共振回路23へ出力する。
共振回路23は、自身のインダクタンス値及びキャパシタンス値を、制御部28の制御に応じて自在に変更することが可能な構成を有している。また、共振回路23は、制御部28の制御に応じたものとして自身のインダクタンス値及びキャパシタンス値を変更した後、直流電源回路21から出力される直流電力と、波形生成回路22から出力されるタイミング信号とに基づく高周波電力を生成して出力する。すなわち、共振回路23により生成される高周波電力は、直流電源回路21から出力される直流電力に応じた信号レベルを具備し、かつ、波形生成回路22から出力されるタイミング信号に応じた周波数を具備している。
トランス24は、所定の周波数及びピーク値V1を有する高周波電圧が一次側回路に印加された場合、電磁誘導により、該所定の周波数及びピーク値V2を有する高周波電圧を二次側回路に発生させる。そして、トランス24の二次側回路において、所定の周波数及びピーク値V2を有する高周波電圧が発生した場合、該高周波電圧に基づく、該所定の周波数及びピーク値I2を有する高周波電流が、電流センサ25及びケーブル31を介し、高周波電源装置2に接続された処置具3に対して出力される。また、トランス24の二次側回路において、所定の周波数及びピーク値I2を有する高周波電圧が発生した場合、該高周波電流に基づく、該所定の周波数及びピーク値V2を有する高周波電圧が、電圧センサ26及びケーブル31を介し、高周波電源装置2に接続された処置具3に対して出力される。
電圧センサ26は、トランス24の二次側回路において発生する高周波電圧のピーク値V2に応じた値を検出し、検出した該ピーク値V2に応じた値を出力電圧値情報としてA/Dコンバータ27に対して出力する。
電流センサ25は、トランス24の二次側回路において発生する高周波電圧に基づいて発生する、高周波電流のピーク値I2に応じた値を検出し、検出した該ピーク値I2に応じた値を出力電流値情報としてA/Dコンバータ27に対して出力する。
A/Dコンバータ27は、電圧センサ26から出力される出力電圧値情報、及び、電流センサ25から出力される出力電流値情報を夫々デジタル化して制御部28へ出力する。
CPU等により構成される制御部28は、ハンドスイッチ32及びフットスイッチ4の少なくともいずれか一方から指示信号が出力されている間、高周波電力を処置具3へ供給するための制御を継続して行う。
また、制御部28は、A/Dコンバータ27から出力される、出力電圧値情報及び出力電流値情報のデジタルデータに基づき、対象部位の生体組織のインピーダンス値Zを算出する。そして、制御部28は、インピーダンス値Zが所定の閾値Zthを超えたことを検出すると、更に高い周波数を具備する高周波電力を出力させるための制御を波形生成回路22及び共振回路23に対して行う。また、制御部28は、インピーダンス値Zが所定の閾値Zthを超え、かつ、共振回路23から出力される高周波電力の周波数が最大値であることを検出すると、高周波電力の出力を実質的に停止させるための制御を直流電源回路21、波形生成回路22及び共振回路23に対して行う。なお、本実施形態の制御部28は、高周波電力の出力が実質的に(または完全に)停止されたことを術者等へ知らせるために、図示しないブザー等を鳴らす制御を行うものであっても良い。また、高周波電力の出力が実質的に停止されている状態は、生体組織を焼灼しない程度の低いレベルの高周波電力が出力され続けている、という状態を意味する。
一方、高周波電源装置2から出力される高周波電力(高周波電流及び高周波電圧)は、ケーブル31を介して処置具3へ供給される。
処置具3は、図1に示すように、長手の2本の柄が交差するように連結された鉗子として形成されており、該2本の柄の基端部から延出するケーブル31と、信号線を介して高周波電源装置2と電気的に接続されるハンドスイッチ32と、該2本の柄の基端部に夫々設けられたハンドル33a及び33bと、該2本の柄の先端部に夫々設けられたジョー34a及び34bと、を有して構成されている。そして、このような構成の処置具3によれば、ハンドル33a及び33bを互いに近接させる操作により、対象部位の生体組織をジョー34aとジョー34bとの間に挟みつつ把持することができる。
ケーブル31を介して処置具3へ供給された高周波電力は、処置具3における長手の2本の柄の内部に夫々設けられた図示しない導線を経た後、ジョー34a及びジョー34bへ出力される。そして、対象部位の生体組織をジョー34aとジョー34bとの間に挟みつつ把持している状態において、ジョー34a及びジョー34bに高周波電力が出力されると、該対象部位の生体組織に該高周波電力が印加される。
ここで、電気手術装置1の作用について述べる。
術者は、処置具3の先端部を対象部位の生体組織に近づけた後、ハンドル33a及び33bの操作により、ジョー34aとジョー34bとの間に対象部位の生体組織を挟みつつ把持している状態において、ハンドスイッチ32またはフットスイッチ4を押圧することにより、高周波電源装置2から高周波電力を出力させるための指示を行う。これに伴い、ジョー34aとジョー34bとの間に挟まれている対象部位の生体組織に対して高周波電力が印加される。
対象部位の生体組織に対して高周波電力を印加し続けると、例えば図2及び図3に示すように、該生体組織の内部に蒸気層が形成されるタイミング近辺において、インピーダンス値Zが時間tの経過に伴って上昇してゆくとともに、生体組織に印加される電力値Wが時間tの経過に伴って低下してゆく、という現象が生じる。
一方、制御部28は、A/Dコンバータ27から出力される、出力電圧値情報及び出力電流値情報のデジタルデータを随時モニタリングすることにより、インピーダンス値Zが所定の閾値Zthを超えたか否かを判定する(図5のステップS1)。そして、制御部28は、インピーダンス値Zが所定の閾値Zthを超えない限りにおいては、対象部位の生体組織に対する高周波電力の印加状態を維持し続ける。また、制御部28は、インピーダンス値Zが所定の閾値Zthを超えたことを検出すると、現在出力している高周波電力の周波数fが上限値fmaxであるか否かを判定する(図5のステップS2)。なお、本実施形態において、所定の閾値Zthは、400Ω〜1000Ωの間の値として予め設定されているものとする。また、所定の閾値Zthは、定電力制御から定電圧制御へ切り替わるインピーダンスよりも大きな値であるとする。
制御部28は、高周波電力の周波数fが上限値fmaxでないことを検出する(図5のステップS2)と、該周波数fを1段階上昇させるための制御を波形生成回路22及び共振回路23に対して行う(図5のステップS3)。このような制御により、例えば図4に示すように、インピーダンス値Zが所定の閾値Zthを超えたタイミング(時刻t1、t2及びt3)において、高周波電力の周波数fが、f0→f1、f1→f2、及び、f2→f3と段階的に上昇してゆく。
ここで、生体組織の導電率が周波数に伴って上昇する点を考慮すると、例えば図2及び図3に示すように、高周波電力の周波数fが上昇したタイミング(時刻t1、t2及びt3)において、対象部位の生体組織のインピーダンス値Zが低下するとともに、生体組織に印加される電力値Wが初期の(対象部位の生体組織へ高周波電力の印加を始めた直後の)電力値と略同程度まで再び上昇する。なお、周波数と生体組織の導電率との相関は、例えば図6のグラフにより示されるようなものとなる。
そして、制御部28は、以上に述べたような、インピーダンス値Zが所定の閾値Zthを超える毎に高周波電力の周波数fを段階的に上昇させてゆく、という制御を繰り返し行う。そして、制御部28は、最終的に、インピーダンス値Zが所定の閾値Zthを超え(図5のステップS1)、かつ、高周波電力の周波数fが上限値fmax(例えば図4に示すf3)であることを検出した(図5のステップS2)タイミング(時刻t4)において、高周波電力の出力を実質的に停止させるための制御を直流電源回路21、波形生成回路22及び共振回路23に対して行う。なお、本実施形態の制御部28は、高周波電力の出力が実質的に停止されたことを術者等へ知らせるために、時刻t4のタイミングにおいて、図示しないブザー等を鳴らす制御を併せて行うものであっても良い。また、本実施形態の制御部28は、時刻t4のタイミングにおいて、高周波電力の出力を実質的に停止させるものに限らず、例えば、高周波電力の出力を完全に停止させるものであっても良い。
なお、本実施形態の制御部28は、高周波電力の周波数fを、例えば、350kHz〜5MHz程度の間において段階的に上昇させるための制御を行うものであるとする。
また、本実施形態の制御部28は、高周波電力の周波数fを複数の段階に分けて上昇させるための制御を行うものであれば良く、f0、f1、f2及びf3の4段階に分けて上昇させるための制御を行うものに限らない。
さらに、本実施形態の制御部28は、インピーダンス値Zが所定の閾値Zthを超えたことを検出した際に、高周波電力の周波数fを1段階上昇させるための制御を行うものに限らず、例えば、生体組織に印加される電力値Wが初期の電力値の半分未満となったことを検出した際に、高周波電力の周波数fを1段階上昇させるための制御を行うものであっても良い。また、本実施形態の制御部28は、例えば、出力電圧値情報または出力電流値情報のいずれかに基づいて、高周波電力の周波数fを1段階上昇させるための制御を行うものであっても良い。また、本実施形態の制御部28は、経過時間に対するインピーダンス値Zの傾きが所定の閾値を超えたことを検出した際に、周波数fを1段階上昇させるための制御を行うものであっても良い。
一方、本実施形態の制御部28は、更なる脱水効果を得る目的において、高周波誘電加熱に係る制御を行うものであっても良い。
具体的には、本実施形態の制御部28は、図5に示す一連の処理において、インピーダンス値Zが所定の閾値Zthを超え、かつ、高周波電力の周波数fが上限値fmaxであることを検出した後、周波数fmaxを具備する高周波電力を所定の期間だけ出力させるための制御を更に行うものであっても良い。
ところで、脱水の進行に伴って生体組織の内部に蒸気層が形成され、該生体組織のインピーダンスが上昇してゆく点を考慮した場合、生体組織に印加される電力が時間とともに低下してゆくため、それ以上脱水が進まなくなってしまう、という状況が発生し得る。
また、脱水の進行に伴って生体組織の内部に蒸気層が形成され、該生体組織のインピーダンスが上昇してゆく点を考慮した場合、該生体組織におけるインピーダンスの上昇を単に検出しただけでは、該生体組織の脱水状態を正確に検出することはできないと考えられる。
一方、従来の技術によれば、ごく初期の組織インピーダンス応答に基づいて出力電力等を決定しているに過ぎないため、結果的に、対象部位の生体組織が十分に脱水されず、該対象部位の接合力が弱くなってしまう、という課題が生じている。
そして、以上に述べたように、本実施形態の電気手術装置1によれば、生体組織のインピーダンス値の上昇に伴って高周波電力の周波数を段階的に上昇させる制御を行うことにより、該生体組織へ高周波電力の印加を始めた直後の値と略同程度の値の電力を継続的に印加することができる。その結果、本実施形態の電気手術装置1によれば、対象部位の生体組織を確実に脱水することができる。
(第2実施形態)
以下では、消化管等の生体組織の接合処置に用いられる高周波処置装置及び高周波制御方法を例として説明する。
図7乃至図15を参照し、本発明の第2実施形態を説明する。
図7を参照して、高周波処置装置について説明する。
高周波処置システムでは、生体組織を処置するための処置用高周波が用いられる。即ち、電源装置130では、直流電源回路131から処置用高周波発生回路132へと電力が供給される。処置用高周波発生回路132は、波形生成回路133に制御されて処置用高周波を発生し、出力トランス134へと出力する。出力トランス134は一対の出力端子に接続されている。電源装置130の一対の出力端子はケーブル136の一対の信号線137に夫々接続され、ケーブル136の一対の信号線137は高周波処置具138の一対の電極142に夫々接続される。本実施形態では、高周波処置具138は鉗子の形態を有する。即ち、高周波処置具138では、基端側の一対のハンドル139を開閉操作することにより先端側の一対のジョー141を開閉作動可能であり、一対のジョー141の各々の閉方向側には電極142が配設されており、一対の電極142によって生体組織を把持可能である。一対の電極142によって生体組織を把持し、電源装置130の出力トランス134からケーブル136の一対の信号線137を介して高周波処置具138の一対の電極142に処置用高周波を供給し、一対の電極142から把持された生体組織に処置用高周波を付与することにより、生体組織を処置することが可能である。 このように、直流電源回路131、処置用高周波発生回路132及び出力トランス134によって、処置用高周波出力ユニットが形成されている。また、出力トランス134と出力端子との間には、出力トランス134から出力された高周波の電流、電圧値を検知する電流センサ143、電圧センサ144が配置されている。電流センサ143、電圧センサ144で検知された電流値、電圧値は、A/Dコンバータ146によってA/D変換され、主制御部147ヘと出力される。主制御部147は、入力された電流値及び電圧値から生体組織のインピーダンスを算出し、算出されたインピーダンスに基づいて、直流電源回路131、波形生成回路133を制御する。このように、電流センサ143、電圧センサ144、A/Dコンバータ146及び主制御部147によって検知ユニットが形成されており、主制御部147及び波形生成回路133によって制御ユニットが形成されている。
図8乃至図14を参照して、高周波処置方法について説明する。
生体組織の接合処置の化学的特性について説明する。
生体組織の接合については、接合される再組織の極性基間の水素結合により成立していると考えられ、原理的には接着剤と同様である。即ち、生体組織のタンパク質は多種のアミノ酸のペプチド結合鎖により形成されており、各ペプチド結合鎖にはNH、OH等の極性基が含まれており、各極性基が規則的に水素結合することにより、タンパク質特有の立体構造が形成されている。タンパク質に熱等のエネルギーを付与することにより、タンパク変性が生じ、極性基間の水素結合が解離される。そして、接合したい生体組織間で、解離された極性基を再結合させることにより、生体組織が接合される。ここで、水分子はタンパク質の極性基に結合しやすく、生体組織に水分が残存している場合には、解離された極性基に水分子が結合してしまい、接合したい生体組織間での極性基の水素結合が阻害される。即ち、生体組織を確実に接合するためには、生体組織を充分に脱水して、生体組織から水分子を排除する必要があることになる。
図8を参照し、生体組織148及びケーブル136の電気的特性について説明する。
生体組織148は抵抗とコンデンサとの並列回路として表現できる。生体組織148の細胞について、細胞外液及び細胞内液は高い導電率を有し生体組織148の抵抗成分をなしている。一方、細胞膜は絶縁性であり生体組織148の容量成分をなしている。容量成分に基づくインピーダンスは概略として高周波の周波数に反比例する。生体組織148へのエネルギーの付与により、生体組織148のインピーダンスが変化される。即ち、最初に、細胞膜が破壊されることによりインピーダンスは減少する。そして、細胞外液及び細胞内液が昇温されて、細胞外液及び細胞内液内のイオンの動きが活発になることで、インピーダンスは緩やかに減少し、続いて、細胞外液及び細胞内液がさらに昇温されて、細胞外液及び細胞内液の蒸発が開始されることで、インピーダンスは緩やかに増大される。その後、細胞外液及び細胞内液が沸騰、蒸発され、生体組織に蒸気層が生成される。蒸気層は絶縁性で容量成分をなし、高インピーダンスであるため、生体組織のインピーダンスは急激に増大する。生体組織において蒸気層の生成が開始されたと判断できるインピーダンスの値を予め決定しておき、この値を切替閾値Zcとする。さらに生体組織148にエネルギーを付与することにより、残存している水分が順次沸騰、蒸発していき、インピーダンスは緩やかに上昇し、一定値に近づいていく。生体組織が完全に脱水されたと判断できるインピーダンスの値を予め決定しておき、この値を終了閾値Zeとする。
ケーブル136は生体組織148に直列なコイルと並列なコンデンサとによって表現できる。ケーブル136の各信号線137は所定の誘導係数を有し、ケーブル136のインピーダンスのインダクタンス成分をなしている。インダクタンス成分に基づくインピーダンスは概略として周波数に比例する。ここで、ケーブル136は比較的長尺、例えば全長3m程度であり、特に周波数が高い場合には、インダクタンス成分の影響が大きくなる。また、両信号線137によってコンデンサが形成され、容量成分をなしている。容量成分に基づくインピーダンスは概略として周波数に反比例する。
図9乃至図15を参照して、高周波制御方法について説明する。
処置開始(S100)
処置用高周波の出力を開始する。
処置開始時には、生体組織では抵抗成分が支配的であり、生体組織は導電体とみなすことが可能な状態にあり、生体組織のインピーダンスZは比較的小さくなっている。
定電力制御工程(S101)
電流センサ143及び電圧センサ144によって、出力トランス134から出力される処置用高周波の電流値及び電圧値を検知し、検知された電流値及び電圧値に基づいて、出力トランス134から出力される処置用高周波の電力Wが一定となるように処置用高周波を制御する。処置用高周波の周波数ftは、通常の高周波処置装置で用いられる比較的低い周波数fl、例えば数百kHzに設定される。生体組織に高周波電流が流れ、生体組織においてジュール熱が発生することになる。ここで、生体組織のインピーダンスZが小さいため、高周波電流は比較的大きくなり、また、ジュール熱による発熱量Q1は電流の二乗に比例するため、生体組織に比較的大きなエネルギーが付与されることになる。生体組織へのエネルギーの付与により、細胞膜の破壊、細胞外液及び細胞内液の昇温を経て、細胞外液及び細胞内液が沸騰、蒸発し、生体組織に蒸気層が生成され、生体組織のインピーダンスZが急激に上昇する。
なお、処置用高周波の周波数ftを比較的高い周波数fh、例えば数MHzに設定しない理由は次の通りである。ケーブル136のインダクタンス成分に基づくインピーダンスは概略として周波数に比例するため、処置用高周波の周波数ftを比較的高い周波数fhとすると、ケーブル136のインダクタンス成分に基づくインピーダンスが比較的大きくなる。これに対して、生体組織の抵抗成分に基づくインピーダンスは比較的小さい。このようなケーブル136のインダクタンス成分と生体組織の抵抗成分とが直列に配置されているため、電源装置130から出力される一定の電力Wの内、ケーブル136で消費される電力が増大し、生体組織で消費される電力が減少して生体組織で発生するジュール熱が減少し、脱水効果が減少することになる。一方で、生体組織は導電体とみなすことが可能な状態にあり、高周波誘電加熱による発熱は殆ど生じず、周波数を高く設定したとしても高周波誘電加熱による脱水効果は殆ど得られない。
インピーダンス測定工程(S102)
処置用高周波の定電力制御中、処置用高周波の電流値及び電圧値から処置対象の生体組織のインピーダンスZを算出する。
切替判断工程(S103)
処置用高周波に基づいて算出されたインピーダンスZが切替閾値Zcに達した場合には、処置用高周波の制御を定電力制御から定電圧制御へと切り替える。
定電圧制御工程(S104)
蒸気層が生成された生体組織では容量成分が支配的であり、生体組織は誘電体とみなすことが可能な状態にあり、生体組織のインピーダンスZは比較的大きくなっている。生体組織において蒸気層が生成され、生体組織のインピーダンスZが急激に上昇した時点では、生体組織には依然として細胞外液及び細胞内液が残存しており、生体組織の脱水は完全ではない。しかしながら、生体組織のインピーダンスZが大きくなっているため、生体組織に流れる高周波電流が小さくなり、ジュール熱による発熱量Q1が小さくなる。特に、ケーブル136の容量成分に基づくインピーダンスは概略として高周波の周波数に反比例するため、ケーブル136の容量成分に基づくインピーダンスが比較的小さくなる。このようなケーブル136の容量成分と生体組織の容量成分とが並列に配置されているため、生体組織に流れる高周波電流がさらに小さくなり、ジュール熱による発熱量Q1がさらに小さくなる。なお、電極142において放電が生じるのを防止するために、処置用高周波の電圧Vは一定以下にする必要があり、電圧Vを増大させることで生体組織に流れる電流を増大させるのには限界がある。以上から、ジュール熱により生体組織を完全に脱水することは困難である。
定電圧工程では、出力トランス134から出力される処置用高周波の電圧Vが一定となるように処置用高周波を制御する。処置用高周波の周波数ftは、通常の高周波処置装置で用いられる周波数よりも高い比較的高い周波数fh、例えば数MHzに設定される。生体組織は誘電体とみなすことが可能な状態にあり、生体組織は高周波誘電加熱により加熱される。高周波誘電加熱による発熱量Q2は、電界強度の二乗及び周波数に比例し、生体組織に流れる電流の減少の影響を受けず、周波数の上昇により増大される。また、生体組織のインピーダンスZが大きくなっているため、ケーブル136のインダクタンス成分の影響は相対的に小さく、生体組織に印加される電圧Vは充分に確保され、電界強度も充分に確保される。このため、生体組織に比較的大きなエネルギーが付与され、生体組織に残存した細胞外液及び細胞内液を沸騰、蒸発させることが可能である。
インピーダンス測定工程(S105)
処置用高周波の定電圧制御中、処置用高周波の電流値及び電圧値から処置対象の生体組織のインピーダンスZを算出する。
終了判断工程(S106)
処置用高周波に基づいて算出されたインピーダンスZが終了閾値Zeに達したか否かを判断する。
処置終了(S107)
処置用高周波の出力を停止する。
本実施形態の高周波処置装置及び高周波処置方法は次の効果を奏する。
生体組織のインピーダンスが切替閾値Zcよりも小さい場合には、生体組織は導電体とみなしうる状態にあり、生体組織に電流が流れやすいため、電流の二乗に比例するジュール熱による発熱量Q1が比較的大きくなる。また、生体組織の抵抗成分に対して、ケーブル136のインダクタンス成分の影響が大きくなり、ケーブル136で消費される電力の割合が増大して生体組織で消費される電力の割合が減少することになる。このような場合に、処置用高周波の周波数ftを比較的低い数kHzの周波数flに設定して、ケーブル136のインダククンス成分の影響を緩和して、生体組織で消費される電力の割合を増大させ、ジュール熱による発熱量Q1を増大させた上で、主にジュール熱により生体組織を処置する。このため、充分に高い脱水効果が得られる。一方、生体組織のインピーダンスが切替閾値Zcよりも大きい場合には、生体組織は誘電体とみなしうる状態にあり、また、ケーブル136の容量成分の影響が比較的大きくなり、生体組織に電流が非常に流れにくくなる。このため、電流の二乗に比例するジュール熱による発熱量Q1が非常に小さくなるのに対して、高周波誘電加熱による発熱量Q2が充分に大きくなる。このような場合に、処置用高周波の周波数ftを比較的高い数MHzの周波数fhに設定し、周波数に比例する高周波誘電加熱の発熱量Q2を増大させた上で、主に高周波誘電加熱により生体組織を処置する。このため、充分に高い脱水効果が得られる。従って、ケーブル136により処置用高周波を伝達する場合であっても、生体組織を確実に脱水することが可能となっている。
(第3実施形態)
図16乃至図19を参照し、本発明の第3実施形態を説明する。
本実施形態では、処置される生体組織のインピーダンスを測定するために、比較的高い周波数の検知用高周波が用いられる。
図16を参照し、電源装置130では、直流電源回路131から検知用高周波発生回路151へと電力が供給される。検知用高周波発生回路151は、検知用高周波を発生し、出力トランス134へと出力する。処置用高周波と同様に、検知用高周波は、出力トランス134からケーブル136の一対の信号線137を介して一対の電極142に供給され、一対の電極142により把持された生体組織に付与される。このように、直流電源回路131、検知用高周波発生回路151及び出力トランス134によって、検知用高周波出力ユニットが形成されている。出力トランス134から出力された高周波の電流値、電圧値は、電流センサ143、電圧センサ144によって検知され、セパレータ150によって処置用高周波成分、検知用高周波成分に分離され、A/Dコンバータ146によってA/D変換され、主制御部147へと出力される。主制御部147は、検知用高周波の電流値及び電圧値に基づいて生体組織のインピーダンスを算出する。このように、本実施形態の検知ユニットはセパレータ150を含む。主制御部147は、算出されたインピーダンスに基づいて、直流電源回路131、波形生成回路133を制御する。
図17及び図18を参照して、高周波制御方法について説明する。
処置開始(S200)
処置用高周波及び検知用高周波の出力を開始する。
定電力制御工程(S201)
第2実施形態と同様に、処置用高周波について定電力制御を行う。
インピーダンス測定工程(S202)
処置用高周波の定電力制御中、検知用高周波の電流値及び電圧値から処置対象の生体組織のインピーダンスZを算出する。検知用高周波の電圧としては、処置用高周波の電圧よりも充分に小さい微弱な電圧が用いられる。また、検知用高周波の周波数fdは、一定に維持され、処置用高周波の比較的高い数MHzの周波数fhと同等か若しくは高い、比較的高い数MHzの周波数fhhに設定される。なお、検知用高周波として比較的高い数MHzの周波数fhhを用いているため、ケーブル136のインダクタンス成分に基づくインピーダンスが大きくなっており、生体組織のインピーダンスZを算出するには、検知用高周波の電流値及び電圧値から直接算出されたインピーダンスからケーブル136のインダクタンス成分に基づくインピーダンスを減ずる必要がある。なお、検知用高周波の周波数fdは一定に維持されるため、ケーブル136のインダクタンス成分に基づくインピーダンスも一定となる。
切替判断工程(S203)
検知用高周波に基づいて算出されたインピーダンスZが切替閾値Zcに達した場合には、処置用高周波の制御を定電力制御から定電圧制御へと切り替える。
定電圧制御工程(S204)
第2実施形態と同様に、処置用高周波について定電圧制御を行う。
インピーダンス測定工程(S205)
処置用高周波の定電圧制御中、検知用高周波の電流値及び電圧値から処置対象の生体組織のインピーダンスZを算出する。検知用高周波の周波数fdは、処置用高周波の定電力制御中の比較的高い数MHzの周波数fhhのまま維持される。
終了判断工程(S206)
処置用高周波に基づいて算出されたインピーダンスZが終了閾値Zeに達したか否か判断する。
処置終了(S207)
処置用高周波及び検知用高周波の出力を停止する。
本実施形態の高周波処置装置及び高周波処置方法は次の効果を奏する。
生体組織のインピーダンスは周波数特性を有し、インピーダンスを検知する高周波の周波数の変化によってインピーダンスの測定値が変動する。本実施形態では、生体組織の処置の全体にわたって、一定の周波数fhhの検知用高周波を用いてインピーダンスを測定しているため、インピーダンスを測定するための高周波の周波数の変化に起因するインピーダンスの測定値の変動の影響を排除して、インピーダンスの測定を行うことが可能となっている。
また、検知用高周波の周波数fdとして、比較的高い数MHzの周波数fhhを用いている。検知用高周波の周波数fdが高い場合には、細胞膜、蒸気層から形成される容量成分に基づくインピーダンスが小さく測定され、測定されるインピーダンスは主に細胞外液及び細胞内液から形成される抵抗成分に基づくインピーダンスに起因するものとなる。このため、生体組織において蒸気層が発生し始めた後であっても、蒸気層の影響を排除して、生体組織そのもののインピーダンスを測定することが可能となっている。
(第4実施形態)
図19を参照し、本発明の第4実施形態を説明する。
本実施形態では、検知用高周波の周波数fdとして、第3実施形態と異なり、処置用高周波の比較的低い数kHzの周波数flと同等か若しくは低い、比較的低い数kHzの周波数fllが用いられる。検知用高周波の周波数fdが低い場合には、細胞膜、蒸気層から形成される容量成分に基づくインピーダンスが大きく測定され、測定されるインピーダンスは主に容量成分に基づくインピーダンスに起因するものとなる。このため、生体組織への処置用高周波の付与を開始した直後における細胞膜の破壊を検知することが可能となっている。
(第5実施形態)
図20を参照し、本発明の第5実施形態を説明する。
本実施形態では、主制御部147は、第2実施形態と同様に、処置用高周波の電流値及び電圧値に基づいて生体組織のインピーダンスを算出すると共に、検知用高周波の電流値及び電圧値に基づいて生体組織のインピーダンスを算出する。検知用高周波の周波数fdとして、処置用高周波の周波数ftと異なる周波数を用いる。本実施形態では、処置用周波数が比較的低い数kHzの周波数flである場合には、検知用高周波の周波数fdを処置用高周波の比較的高い数MHzの周波数fhと同じ周波数とし、処置用周波数が比較的高い数MHzの周波数fhである場合には、検知用高周波の周波数fdを処置用高周波の比較的低い数kHzの周波数flと同じ周波数とする。主制御部147は、算出した2つのインピーダンスに基づいて、生体組織のインピーダンスが切替閾値Zcに達したか否か判断する。
このように、常時、互いに異なる周波数を有する2つの高周波により、周波数特性を有する生体組織のインピーダンスを測定しているため、生体組織の状態を的確に把握することが可能となっている。特に、本実施形態では、比較的低い数kHzの周波数の高周波flと、比較的高い数MHzの周波数の高周波fhと、を用いており、第3及び第4実施形態で述べたような、生体組織そのもののインピーダンスの測定及び細胞膜の破壊の検知が可能となっている。
以下、本発明の参考形態を説明する。
図21A及び図21Bを参照して、本発明の第1参考形態を説明する。
本参考形態では、高周波処置具138のジョー141に配置される電極142として、エッジ電極152と中央電極153とが用いられる。生体組織への接触方向にみて、エッジ電極152は長方形の四辺をなす細い枠状であり、中央電極153は、長方形をなす平板状であり、エッジ電極152の内側に配置されている。エッジ電極152と中央電極153とはジョー本体の絶縁部材によって互いに絶縁されている。生体組織に接合処置を行う場合には、一対のエッジ電極152間の比較的狭い領域に電圧を負荷することになり、当該領域では電界密度が大きくなって、集中的にエネルギーが付与されることになり、脱水効果が向上する。このため、生体組織の厚さや蒸気層の存在にかかわらず、生体組織が均一かつ充分に脱水され、均一かつ充分な接合強度が得られる。この結果、接合部のエッジ部分において充分な接合強度が得られるため、接合部全体が剥がれにくくなっている。
図22を参照して、本発明の第2参考形態を説明する。
本参考形態では、生体組織への接触方向にみて、細い棒状の複数の棒電極154が等間隔で並列されている。生体組織に接合処置を行う場合には、互いに対向する各一対の棒電極154間の狭い各領域に集中的にエネルギーが付与されることになり、当該各領域において均一かつ充分な接合強度が得られ、接合部のエッジ部分において充分な接合強度が得られる。また、仮に一側端の棒状接合部分において生体組織が剥がれてしまった場合であっても、その内側の棒状接合部分も均一かつ充分な接合強度を有するため、新たな接合部のエッジ部分において充分な接合強度が得られることになり、接合部が全体として充分に剥がれにくくなっている。
図23を参照して、本発明の第3参考形態を説明する。
本参考形態では、生体組織への接触方向にみて、細く短い短棒伏の複数の短棒電極156がそれらの長手方向に等間隔で整列されており、複数の短棒電極156列が互いに等間隔に並列されており、隣り合う両短棒電極156列間では、短棒電極156がそれらの長手方向にずらして互い違いに配置されている。生体組織に接合処置を行う場合には、互いに対向する各一対の短棒電極156間の充分に狭い各領域に集中的にエネルギーが付与されることになり、当該各領域において均一かつ充分な接合強度が得られ、接合部のエッジ部分において充分な接合強度が得られる。また、接合部において、脱水がなされていない未脱水領域が広く残されるため、生体組織の再生能力が向上され、接合部の脱落が遅延されると共に、生体組織の再生の開始が促進される。
以下、本発明の第4参考形態を説明する。
本参考形態では、第1参考形態の高周波処置具138において、エッジ電極152、中央電極153の夫々に対して別個独立に処置用高周波を供給することが可能である。エッジ電極152に供給される処置用高周波については、第2実施形態の処置用高周波と同様に制御される。即ち、生体組織のインピーダンスが切替閾値Zcに達するまでは、比較的低い数百kHzの周波数に設定され、切替閾値Zcに達した後には、比較的高い数MHzの周波数に設定される。一方で、中央電極153に供給される処置用高周波については、生体組織の接合処置の全体にわたって、比較的低い数百kHzの周波数に設定される。本参考形態では、一対のエッジ電極152間の生体組織をジュール熱及び高周波誘電加熱により脱水するため、当該生体組織を完全に脱水することができ、接合強度をさらに増大することが可能となっている。
なお、本発明は、上述した各実施形態及び各参考形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更や応用が可能であることは勿論である。
本出願は、2008年10月15日に米国に出願されたU.S. Patent Application No. 12/252,054、及び、2008年10月3日に米国に出願されたU.S. Patent Application No. 12/244,920を優先権主張の基礎として出願するものであり、上記の開示内容は、本願明細書、請求の範囲、図面に引用されたものとする。

Claims (15)

  1. 生体組織に印加するための高周波電力を発生する高周波電力発生部と、
    前記高周波電力の電圧を検出する電圧検出部と、
    前記高周波電力の電流を検出する電流検出部と、
    前記電圧と、前記電流とに基づき、前記生体組織を挟んで把持する把持部材間のインピーダンスを算出するインピーダンス算出部と、
    前記インピーダンス算出部が算出した前記インピーダンスの値が所定の閾値を超えたことを検出する検出手段と、
    前記検出手段が検出する度に、前記高周波電力発生手段から発生される前記高周波電力の周波数を段階的に上昇させるための制御信号を発生する周波数制御部と、
    を有することを特徴とする電気手術装置。
  2. 前記周波数制御部は、前記インピーダンスが前記所定の閾値を超え、かつ、前記周波数が最大値であることを検出した際に、前記高周波電力の出力を停止または実質的に停止させるための制御を前記高周波電力発生部に対して行うことを特徴とする請求項1に記載の電気手術装置。
  3. 前記周波数制御部は、前記インピーダンスが前記所定の閾値を超え、かつ、前記周波数が最大値であることを検出した際に、該最大値の周波数を具備する高周波電力を所定の期間だけ出力させるための制御を前記高周波電力発生部に対して行うことを特徴とする請求項1に記載の電気手術装置。
  4. 前記周波数制御部は、前記インピーダンスが所定の閾値を超えた場合に、350kHz〜5MHzの間において、前記周波数を段階的に上昇させるための制御を前記高周波電力発生部に対して行うことを特徴とする請求項1に記載の電気手術装置。
  5. 生体組織に印加するための高周波電力を発生部によって発生させるステップと、
    前記高周波電力の電圧を第1の検出部によって検出させるステップと、
    前記高周波電力の電流を第2の検出部によって検出させるステップと、
    前記電圧と、前記電流とに基づき、前記生体組織を挟んで把持する把持部材間のインピーダンスをインピーダンス算出手段によって算出させるステップと、
    前記インピーダンス算出手段が算出した前記インピーダンスの値が所定の閾値を超えたことを第3の検出部によって検出させるステップと、
    前記第3の検出部が検出する度に、前記発生部から発生される前記高周波電力の周波数を段階的に上昇させるための制御信号周波数制御部によって発生させるステップと、
    を有することを特徴とする電気手術装置の制御方法。
  6. 前記インピーダンスが前記所定の閾値を超え、かつ、前記周波数が最大値であることを
    検出した際に、前記高周波電力の出力を停止または実質的に停止させるステップを更に有
    することを特徴とする請求項5に記載の電気手術装置の制御方法。
  7. 前記インピーダンスが前記所定の閾値を超え、かつ、前記周波数が最大値であることを
    検出した際に、該最大値の周波数を具備する高周波電力を所定の期間だけ出力させるステ
    ップを更に有することを特徴とする請求項5に記載の電気手術装置の制御方法。
  8. 前記インピーダンスが所定の閾値を超えた場合に、350kHz〜5MHzの間におい
    て、前記周波数を段階的に上昇させることを特徴とする請求項5に記載の電気手術装置の
    制御方法。
  9. 処置対象の生体組織に付与される処置用高周波を出力可能な処置用高周波出力ユニット
    と、
    処置対象の生体組織のインピーダンスを検知するための検知ユニットと、
    前記検知ユニットの検知結果に基づき前記処置用高周波出力ユニットを制御可能な制御
    ユニットであって、前記制御ユニットは、前記処置用高周波の処置用周波数を、処置対象
    の生体組織のインピーダンスが所定の閾値より小さい場合には主にジュール熱により生体
    組織を処置するために第1の処置用周波数とし、処置対象の生体組織のインピーダンスが
    前記所定の閾値より高い場合には主に高周波誘電加熱により生体組織を処置するために前
    記第1の処置用周波数よりも高い第2の処置用周波数とする、制御ユニットと、
    を具備することを特徴とする高周波処置装置。
  10. 処置対象の生体組織に処置用高周波を付与する第1及び第2の電極と、
    前記処置用高周波出力ユニットから出力された処置用高周波を前記第1及び第2の電極
    へと伝達可能であり、所定の誘導係数及び容量を有するケーブルと、
    をさらに具備することを特徴とする請求項9に記載の高周波処置装置。
  11. 処置対象の生体組織に付与される検知用高周波を出力可能であり前記制御ユニットによ
    り制御される検知用高周波出力ユニットをさらに具備し、
    前記検知ユニットは、前記検知用高周波出力ユニットから出力される検知用高周波に基
    づいて、処置対象の生体組織のインピーダンスを算出可能であることを特徴とする請求項
    9に記載の高周波処置装置。
  12. 前記制御ユニットは、前記検知用高周波の検知用周波数を一定とすることを特徴とする
    請求項11に記載の高周波処置装置。
  13. 前記制御ユニットは、前記検知用高周波の検知用周波数を主に生体組織の抵抗成分に基
    づくインピーダンスを検知するのに適した検知用周波数とすることを特徴とする請求項1
    1に記載の高周波処置装置。
  14. 前記制御ユニットは、前記検知用高周波の検知用周波数を主に生体組織の容量成分に基
    づくインピーダンスを検知するのに適した検知用周波数とすることを特徴とする請求項1
    1に記載の高周波処置装置。
  15. 前記制御ユニットは、前記検知用高周波の検知用周波数を前記処置用高周波の処置用周
    波数とは異なる検知用周波数とし、
    前記検知ユニットは、前記処置用高周波に基づいて、処置対象の生体組織のインピーダ
    ンスを算出可能であることを特徴とする請求項11に記載の高周波処置装置。
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