JP4567638B2 - 除雪機 - Google Patents

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Description

本発明は、旋回機能を有するシュータを備える除雪機に関する。
大量の雪の除雪作業では、除雪機の使用が効果的である。この除雪機は、前進しながらオーガで集めた雪をシュータによって投雪するものである。除雪機の運転者は、除雪機の移動に伴ってシュータを適宜旋回させ、任意の場所に投雪して除雪作業を行う。
従来、シュータの旋回操作として各種の手法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平10−219645号公報(図2)
特許文献1を次図に基づいて説明する。
図7は従来の技術の基本原理を説明する図であり、この除雪機100のシュータ101を旋回させるときの手順を説明する。
左手でハンドル102と共にデッドマンレバー103を握り、右手で操作パネル104の左旋回スイッチ105又は右旋回スイッチ106をオンにする。すると、シュータモータ107が始動し、シュータ101は左又は右に旋回を始める。
左旋回スイッチ105又は右旋回スイッチ106をオフにしたとき又はリミットスイッチ108、109がオンになったときに旋回は停止する。110はオーガ、111はオーガハウジング、112、112はクローラである。
除雪機100を左又は右にターンさせるには、運転者は、左手でハンドル102と共にデッドマンレバー103を握り、右手で操作パネル104上の操作レバー(符号なし)を操作する。両手が塞がっているため、ターン中は左旋回スイッチ105又は右旋回スイッチ106を操作することができない。
この対策として、特許文献1では自動旋回釦114を設置した。
この自動旋回釦114の使用方法を説明する。
運転者は、左手でハンドル102と共にデッドマンレバー103を握り、右手で操作パネル104上の自動旋回釦114を押した後、操作スイッチ(符号なし)を操作してオーガ110を上昇させる。このオーガ110が上下動作範囲の最上部に達すると自動旋回用リミットスイッチ115はオンになる。
自動旋回釦114がオンである条件と自動旋回用リミットスイッチ115がオンである条件との2条件が満たされると、シュータ101は自動旋回を開始する。このシュータ101の自動旋回は、リミットスイッチ108又はリミットスイッチ109がオンになると自動的に停止する。
特許文献1では、シュータ101の手動旋回及び自動旋回を行うために、左旋回スイッチ105と右旋回スイッチ106及び自動旋回釦114の3つのスイッチ手段が必要となり、スイッチ手段の数に比例して、操作パネル(操作盤)104は大型になる。
しかし、除雪機の小型化を図る上で、操作盤が大型化することは好ましいことではない。
本発明は、操作盤の小型化を図ることができる除雪機を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、オーガで集め、ブロアで吹き上げた雪をシュータで任意の方向へ投雪することができるように、前記シュータを旋回させるシュータモータと、このシュータモータを制御するシュータ制御部と、このシュータ制御部へ旋回指令を送る左旋回スイッチ及び右旋回スイッチと、シュータの先端部を上下動させる傾動モータと、この傾動モータを駆動させるために操作する上駆動スイッチ及び下駆動スイッチとを備える除雪機において、前記シュータ制御部は、予め定めた所定時間内に1回だけ前記左旋回スイッチのオン情報を得たときに前記シュータモータを左回転させ、前記左旋回スイッチのオフ情報で前記シュータモータを停止する手動左旋回モードと、前記所定時間内に2回前記左旋回スイッチのオン情報を得たときに前記シュータモータを左回転させ、停止指令を受けるまで左旋回を継続する自動左旋回モードと、前記所定時間内に1回だけ前記右旋回スイッチのオン情報を得たときに前記シュータモータを右回転させ、前記右旋回スイッチのオフ情報で前記シュータモータを停止する手動右旋回モードと、前記所定時間内に2回前記右旋回スイッチのオン情報を得たときに前記シュータモータを右回転させ、停止指令を受けるまで右旋回を継続する自動右旋回モードと、からなるモード制御を実施することを特徴とする。
請求項2に係る発明では、自動左旋回モード及び自動右旋回モードにおけるオン情報は、当該スイッチを2回オンしたときに2回目のオン継続時間が予め定めたオン操作基準時間を超えたときに有効になることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、オーガで集め、ブロアで吹き上げた雪をシュータで任意の方向へ投雪することができるように、前記シュータを旋回させるシュータモータと、このシュータモータを制御するシュータ制御部と、このシュータ制御部へ旋回指令を送る左旋回スイッチ及び右旋回スイッチと、シュータの先端部を上下動させる傾動モータと、この傾動モータを駆動させるために操作する上駆動スイッチ及び下駆動スイッチとを備える除雪機において、前記シュータ制御部は、予め定めた所定時間内に1回だけ前記左旋回スイッチのオン情報を得たときに前記シュータモータを左回転させ、前記左旋回スイッチのオフ情報で前記シュータモータを停止する手動左旋回モードと、前記所定時間内に3回前記左旋回スイッチのオン情報を得たときに前記シュータモータを左回転させ、停止指令を受けるまで左旋回を継続する自動左旋回モードと、前記所定時間内に1回だけ前記右旋回スイッチのオン情報を得たときに前記シュータモータを右回転させ、前記右旋回スイッチのオフ情報で前記シュータモータを停止する手動右旋回モードと、前記所定時間内に3回前記右旋回スイッチのオン情報を得たときに前記シュータモータを右回転させ、停止指令を受けるまで右旋回を継続する自動右旋回モードと、からなるモード制御を実施することを特徴とする。
請求項4に係る発明では、停止指令は、シュータモータの運転中に左旋回スイッチ、右旋回スイッチ、上駆動スイッチ、下駆動スイッチのうちの1つのオン情報又は前記シュータモータの電流値が一定時間過電流状態にあるという過負荷情報を受けたときに発生する指令であることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、予め定めた所定時間内での左旋回スイッチ又は右旋回スイッチの入力に基づいてシュータモータを制御するシュータ制御部を設けた。
請求項1によれば、シュータ制御部を設けたことで、左旋回スイッチ又は右旋回スイッチの操作でシュータの自動旋回及び手動旋回を行うことができ、自動旋回釦を省くことができる。操作盤から自動旋回釦を省くことで、操作盤の小型化を図ることができる。
請求項2に係る発明では、自動左旋回モード及び自動右旋回モードにおけるオン情報は、当該スイッチを2回オンしたときに2回目のオン継続時間が予め定めたオン操作基準時間を超えたときに有効になるようにした。オン継続時間が予め定めたオン操作基準時間を超える操作は、長押しと呼ばれる。この長押しは、運転者の意図が的確に反映される。
このように、請求項2によれば運転者の意図を好ましくシュータ制御部に反映させることができる。
請求項3に係る発明では、自動左旋回モード又は自動右旋回モードにてシュータモータを左又は右回転させるために、所定時間内に得るべき左旋回スイッチ又は右旋回スイッチのオン情報の回数を3回とした。2回のスイッチ操作よりも、3回のスイッチ操作の方が、運転者の意図が強く発揮される。
このように、請求項3によれば運転者の意図をより好ましくシュータ制御部に反映させることができる。
請求項4に係る発明では、シュータモータの運転中に、左旋回スイッチ、右旋回スイッチ、上駆動スイッチ、下駆動スイッチのうちの1つのオン情報又はシュータモータの電流値が一定時間過電流状態にあることで、シュータモータの運転を停止する。すなわち、スイッチ操作でシュータモータの運転を停止することができ、シュータを任意の位置で容易に停止させることができる。また、シュータモータが一定時間過電流状態であることを監視して、シュータモータに負荷が掛かったときに速やかにシュータモータを停止することができる。
特許文献1では自動旋回を中断させるためにリミットスイッチを準備した。この点、請求項4ではリミットスイッチを用いないで自動旋回を中断させることができる。リミットスイッチが不要であるから、除雪機に備える制御機器の数を減らすことができ、除雪機の軽量化及び低コスト化を図ることができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。また、「右」、「左」は運転者を基準とする。
図1は本発明に係る除雪機の平面図であり、除雪機10は、オーガ11で集めた雪を吹き上げるブロア12と、このブロア12で吹き上げた雪を投雪するシュータ13と、このシュータ13を旋回させるシュータモータ14と、このシュータモータ14を制御するシュータ制御部15と、このシュータ制御部15へ旋回指令を送る操作盤16に備える左旋回スイッチ17及び右旋回スイッチ18と、除雪機10の前進/停止/後進を行うアクセルレバー19と、除雪機10の左ターンを行う左ターンレバー21と、除雪機10の右ターンを行う右ターンレバー22と、除雪作業のオン/オフの切換えを行うスロットルレバー23とを備える。24は上駆動スイッチ、25は下駆動スイッチ、26はエンジン、27L、27Rはクローラモータ、28L、28Rはクローラ、29は車体フレームである。
除雪機10は、車体フレーム29の後方に操作盤16を設け、運転者は車両には乗らず、後から連れ歩きながら操作盤16のレバー類(アクセルレバー19、スロットルレバー23、左旋回スイッチ17、右旋回スイッチ18、上駆動スイッチ24、下駆動スイッチ25)及び左ターンレバー21又は右ターンレバー22を操作して除雪作業を行う。
図2は本発明に係るシュータ制御部及び周辺機器の構成図である。
左旋回スイッチ17及び右旋回スイッチ18でシュータ制御部15の旋回指令処理部31に旋回指令を送り、この旋回指令処理部31で旋回指令に基づくシュータモータドライバ32の制御を行い、このシュータモータドライバ32で除雪機のバッテリ(図示しない)などの電源から得られる電力を電流計測手段33を介してシュータモータ14へ給電又は遮断し、このシュータモータ14を駆動して駆動軸34を回し、この駆動軸34に設ける小ギア35でシュータ13に設ける大ギア36を回し、シュータ13を左又は右方向に旋回させる。
シュータ13には、除雪機(図1符号10)に設ける左ストッパ37と右ストッパ38及び大ギア36に設ける突起片39によって物理的に旋回範囲を設定する。
シュータ13が左又は右方向に旋回し、突起片39が左ストッパ37又は右ストッパ38に接触してシュータ13は旋回を停止する。このとき、シュータモータ14に物理的な負荷が掛かり、このシュータモータ14に過電流(詳細は後述する。)が流れる。このシュータモータ14に物理的な負荷が掛かった状態をロック状態という。
また、上駆動スイッチ24及び下駆動スイッチ25で傾動モータドライバ41へ信号を発信し、この傾動モータドライバ41で傾動モータ42を駆動してワイヤ43を引き又は戻すことでシュータガイド44を上下動させる。
一方、予め入力手段45でシュータ制御部15に備える許容値設定部46にシュータモータ14に流れる電流値の許容値を設定し、同様にして入力手段45で過電流基準時間設定部47にシュータモータ14に過電流を流す過電流基準時間を設定しておく。この過電流とは、許容値設定部46で設定した許容値を超える電流値をいう。
電流計測手段33でシュータモータ14に流れる電流値を取得し、この電流値が過電流であるか否かを過電流判別部48で判別し、過電流であると判別したときに時間カウント部49で過電流の流れた時間のカウントを開始し、経過時間判別部51でカウント値が過電流基準時間を超えたか否かを判別し、この過電流基準時間を超えたときにシュータモータドライバ32に第1停止指令(破線で図示)を送ることでシュータモータ14を停止させる。この結果、シュータ13は旋回を停止する。
また、シュータモータ14の運転中に左旋回スイッチ17、右旋回スイッチ18、上駆動スイッチ24、下駆動スイッチ25のうちの1つをオンにすることで、旋回指令処理部31はオン情報を受け取る。受け取り後に旋回指令処理部31がシュータモータドライバ32に第2停止指令(破線で図示)を送ることでシュータモータ14を停止させる。この結果、シュータ13は旋回を停止する。
すなわち、シュータ制御部15の停止指令は、シュータモータ14の運転中に左旋回スイッチ17、右旋回スイッチ18、上駆動スイッチ24、下駆動スイッチ25のうちの1つのオン情報を受けたときに発生する第2停止指令、又はシュータモータ14の電流値が一定時間過電流状態にあるという過負荷情報を受けたときに発生する第1停止指令であることを特徴とする。
なお、左旋回スイッチ17と右旋回スイッチ18と上駆動スイッチ24及び下駆動スイッチ25は、例えば押釦スイッチやジョイスティックなどのレバーであり、この押釦スイッチを押している間やレバーを所定の位置から左右旋回又は上下駆動に該当する方向に倒している間はスイッチがオンとなり、押釦スイッチから離したりレバーを所定の位置へ戻すことでスイッチがオフとなるものである。
旋回指令処理部31は、例えばマイクロコンピュータなどの処理装置であり、予め入力装置(図示しない)で設定した入力に基づいて所定の出力を行うものである。
許容値設定部46及び過電流基準時間設定部47は、例えばメモリなどの記憶装置であり、テンキーやキーボードなどの入力手段45で設定した値の記憶を行うものである。
以上に述べた除雪機の作用を次に述べる。
図3は本発明に係るシュータ制御部での動作説明図であり、(a)〜(d)はモードを示し、各モードにおける、スイッチ操作、シュータモータの動作、停止指令、再動作をこの順に記載した。
(a)は、予め定めた所定時間をT秒(以下同様)とするときに、運転者が、T秒以内に左旋回スイッチを1回オンするスイッチ操作を行った場合に該当する。左旋回スイッチがオンであるからシュータモータは左方向に連続に回転する。左旋回スイッチをオフにするとシュータモータは停止する。すなわち、(a)は手動左旋回モードを意味する。
(b)は、運転者が、T秒以内に左旋回スイッチを2回オンするスイッチ操作を行った場合に該当する。旋回指令処理部(図2符号31)は、所定時間T秒以内に2回左旋回スイッチをオンにしたスイッチ操作により、シュータモータを左方向に連続に回転させる。このとき、左旋回スイッチのオン、右旋回スイッチのオン、上駆動スイッチのオン若しくは下駆動スイッチのオン又はシュータモータの一定時間過電流状態でシュータモータは停止する。右旋回スイッチのオンでシュータモータを停止したときは、シュータモータはこの右旋回スイッチをオフにするまで右方向に連続に回転する。
すなわち、(b)は自動左旋回モードを意味する。なお、一定時間過電流状態とは、過電流の流れた時間が過電流基準時間設定部(図2符号47)で設定する過電流基準時間に達した状態をいう。
(c)は、運転者が、T秒以内に右旋回スイッチを1回オンするスイッチ操作を行った場合に該当する。右旋回スイッチがオンであるからシュータモータは右方向に連続に回転する。右旋回スイッチをオフにするとシュータモータは停止する。すなわち、(b)は手動右旋回モードを意味する。
(d)は、運転者が、T秒以内に右旋回スイッチを2回オンするスイッチ操作を行った場合に該当する。旋回指令処理部(図2符号31)は、所定時間T秒以内に2回右旋回スイッチをオンにしたスイッチ操作により、シュータモータを右方向に連続に回転させる。このとき、左旋回スイッチのオン、右旋回スイッチのオン、上駆動スイッチのオン若しくは下駆動スイッチのオン又はシュータモータの一定時間過電流状態でシュータモータは停止する。左旋回スイッチのオンでシュータモータを停止したときは、シュータモータはこの左旋回スイッチをオフにするまで左方向に連続に回転する。すなわち、(d)は自動右旋回モードを意味する。
すなわち、シュータ制御部(図2符号15)で、予め定めた所定時間T秒以内での左旋回スイッチ又は右旋回スイッチの操作により手動左旋回モード、自動左旋回モード、手動右旋回モード、自動右旋回モードのモード制御をすることで、シュータの自動旋回及び手動旋回を行うことができる。
また、シュータモータの連続回転中に、左旋回スイッチ、右旋回スイッチ、上駆動スイッチ、下駆動スイッチの操作によりシュータモータを停止することで、シュータを任意の位置で容易に停止することができる。
手動左旋回モード、自動左旋回モード、手動右旋回モード、自動右旋回モードの全てを、図1に示す左旋回スイッチ17と右旋回スイッチ18とからなる2個のスイッチ手段だけで実施する。
スイッチ17、18が2個で済むため操作盤16の小型化を図ることができる。
図4は本発明に係るシュータモータに流れる電流のグラフであり、横軸は時間、縦軸はシュータモータに流れる電流値の絶対値を表し、A1は許容値設定部(図2符号46)で設定した電流値の許容値、t1は過電流基準時間設定部(図2符号47)で設定した過電流基準時間を示す。
Aactは、例えばシュータを自動右旋回させたときに、シュータモータに流れる電流を示す曲線である。この電流値Aactは、自動右旋回を開始した点aから点bにかけて徐々に増加し、点cでシュータモータがロック状態となり、電流値Aactは許容値A1(点d)を超えて点eまで急激に増加する。電流値Aactが点dを超えたら時間カウント部(図2符号49)でカウントを開始する。
カウント時間が過電流基準時間t1に達したら、経過時間判別部(図2符号51)で第1停止指令を発生する(点f)。第1停止指令により、電流値Aactは0になり、シュータモータは停止する(点g)。自動左旋回も同様である。
なお、一般の電動モータは、始動時に大電流が瞬間的に流れることで、始動トルクを高めて作動を円滑化するように設計されている。また、シュータの旋回中に作動が滑らかでない場合には電流値が変動する。このように、始動時や運転中にごく短時間ではあるが、電流値Aactが許容値A1を超えることがある。これらは正常の範疇にあるため、シュータモータの停止条件から除外する必要がある。
そこで、本発明では過電流基準時間t1を設定し、この過電流基準時間t1未満の瞬間的な過電流が発生してもシュータモータは運転し続けるようにした。
以上に述べたことにより、図2において、シュータ制御部15で、シュータモータ14に流れる電流値を監視し、この電流値が一定時間過電流状態になるときにシュータモータ14を停止する制御を行うことで、シュータモータ14に負荷が掛かったときにシュータモータ14を速やかに停止させることができる。
図1において、シュータ13を自動停止させるにあたり、リミットスイッチが不要であるから、除雪機に備える制御機器の数を減らすことができ、除雪機の軽量化及び低コスト化を図ることができる。
また、既存の小型除雪機では、特許文献1で述べた自動旋回釦を備えないで、左旋回スイッチ及び右旋回スイッチのみを備え、マニュアル操作のみでシュータを旋回させるものが少なくない。このような左旋回スイッチ及び右旋回スイッチのみを備えた除雪機では、図2に示すシュータモータドライバ32に直接的に左旋回スイッチ17及び右旋回スイッチ18のハーネスが繋がっている。そこで、これらのハーネスを切断して、本発明のシュータ制御部15を介在させることで、簡単に図2の構成を完成させることが可能となる。
すなわち、本発明によれば簡単な改造のみで、既存の除雪機に自動旋回モードを追加することができる。しかも、この改造では操作盤にスイッチ手段を追加する必要がないため、改造の痕跡は殆ど残らず、改造費用も安価で済ませることができる。
また、除雪作業では雪捨て場から離れるに従って遠方へ投雪する必要がある。
本発明によれば、シュータの自動旋回中に手動操作でシュータの先端部としてのシュータガイド(図2符号44)を上下動させることができ、除雪機の操作性の向上を図ることができる。
ところで、運転者は、1回だけオン操作をするつもりであったのが、作業中に受ける振動の影響で、2回オン操作してしまうことがあり得る。この意図しない2回操作を回避することができれば望ましい。意図しない2回操作を回避することができる実施例を以下に説明する。
図5は図3の別実施例図であり、主たる変更点は、自動左旋回モード及び自動右旋回モードにおけるオン情報では、当該スイッチを2回オンしたときに2回目のオン継続時間t2が予め定めたオン操作基準時間t3を超えたときに有効になるようにしたことである。なお、図3と共通部分については説明を省略する。
(a)は手動左旋回モードを示し、動作手順は図3(a)と同様である。
(b)は、運転者が、T秒以内に左旋回スイッチを2回オンするスイッチ操作を行った場合に該当する。2回目のオン継続時間t2が予め定めたオン操作基準時間t3を超えた場合、旋回指令処理部(図2符号31)は、所定時間T秒以内に2回左旋回スイッチをオンにするスイッチ操作であると認識する。これでシュータモータは左方向に連続に回転する。このとき、左旋回スイッチのオン、右旋回スイッチのオン、上駆動スイッチのオン若しくは下駆動スイッチのオン又はシュータモータの一定時間過電流状態でシュータモータは停止する。
右旋回スイッチのオンでシュータモータを停止したときは、シュータモータはこの右旋回スイッチをオフにするまで右方向に連続に回転する。すなわち、(b)は自動左旋回モードを意味する。
一方、2回目のオン継続時間t2が予め定めたオン操作基準時間t3を超えなかった場合、旋回指令処理部は、T秒以内に左旋回スイッチを1回オンしたと認識する。これでシュータモータを左方向に連続に回転させる。このとき、左旋回スイッチをオフにするとシュータモータは停止する。すなわち、手動左旋回モードになる。
(c)は手動右旋回モードを示し、動作手順は図3(c)と同様である。
(d)は、運転者が、T秒以内に右旋回スイッチを2回オンするスイッチ操作を行った場合に該当する。2回目のオン継続時間t2が予め定めたオン操作基準時間t3を超えた場合、旋回指令処理部は、所定時間T秒以内に2回右旋回スイッチをオンしたと認識する。これでシュータモータを右方向に連続に回転させる。このとき、左旋回スイッチのオン、右旋回スイッチのオン、上駆動スイッチのオン若しくは下駆動スイッチのオン又はシュータモータの一定時間過電流状態でシュータモータは停止する。
左旋回スイッチのオンでシュータモータを停止したときは、シュータモータはこの左旋回スイッチをオフにするまで左方向に連続に回転する。すなわち、(d)は自動右旋回モードを意味する。
一方、2回目のオン継続時間t2が予め定めたオン操作基準時間t3を超えなかった場合、旋回指令処理部は、T秒以内に右旋回スイッチを1回オンしたと認識する。これでシュータモータは右方向に連続に回転する。右旋回スイッチをオフにするとシュータモータは停止する。すなわち、手動右旋回モードになる。
図5に示した動作を実施するシュータ制御部は、自動左旋回モード及び自動右旋回モードにおけるオン情報は、当該スイッチを2回オンしたときに2回目のオン継続時間t2が予め定めたオン操作基準時間t3を超えたときに有効になるようにした。オン継続時間t2が予め定めたオン操作基準時間t3を超える操作は、長押しと呼ばれる。この長押しは、運転者の意図が的確に反映される。このように、図5に示した動作を実施するシュータ制御部によれば、運転者の意図を好ましくシュータ制御部に反映させることができる。
ところで、図3で説明した自動左旋回モード又は自動右旋回モードを選択するには、左又は右旋回スイッチのオン情報を2回得ることが必要であるが、この回数を更に1回増やして3回にすることで運転者の意図をより強く発揮することができる実施例を以下に示す。
図6は図3の更なる別実施例図であり、主たる変更点は、シュータ制御部のモード制御のうちの自動左旋回モード又は自動右旋回モードで、シュータモータを左又は右回転させるために、所定時間内に得るべき左又は右旋回スイッチのオン情報の回数を3回としたことである。なお、図3と共通部分については説明を省略する。
(a)は、手動左旋回モードを示し、動作手順は図3(a)と同様である。
(b)は、運転者が、T秒以内に左旋回スイッチを3回オンするスイッチ操作を行った場合に該当する。旋回指令処理部(図2符号31)は、所定時間T秒以内に3回左旋回スイッチをオンにしたスイッチ操作により、シュータモータを左方向に連続に回転させる。このとき、左旋回スイッチのオン、右旋回スイッチのオン、上駆動スイッチのオン若しくは下駆動スイッチのオン又はシュータモータの一定時間過電流状態でシュータモータは停止する。右旋回スイッチのオンでシュータモータを停止したときは、シュータモータはこの右旋回スイッチをオフにするまで右方向に連続に回転する。すなわち、(b)は自動左旋回モードを意味する。
(c)は、手動右旋回モードを示し、動作手順は図3(c)と同様である。
(d)は、運転者が、T秒以内に右旋回スイッチを3回オンするスイッチ操作を行った場合に該当する。旋回指令処理部(図2符号31)は、所定時間T秒以内に3回右旋回スイッチをオンにしたスイッチ操作により、シュータモータを右方向に連続に回転させる。このとき、左旋回スイッチのオン、右旋回スイッチのオン、上駆動スイッチのオン若しくは下駆動スイッチのオン又はシュータモータの一定時間過電流状態でシュータモータは停止する。左旋回スイッチのオンでシュータモータを停止したときは、シュータモータはこの左旋回スイッチをオフにするまで左方向に連続に回転する。すなわち、(d)は自動右旋回モードを意味する。
図6に示した動作を実施するシュータ制御部は、自動左旋回モード又は自動右旋回モードにてシュータモータを左又は右回転させるために、所定時間T秒内に得るべき左旋回スイッチ又は右旋回スイッチのオン情報の回数を3回とした。2回のスイッチ操作よりも、3回のスイッチ操作の方が、運転者の意図が強く発揮される。このように、図6に示した動作を実施するシュータ制御部によれば、運転者の意図をより好ましくシュータ制御部に反映させることができる。
本発明の除雪機は、シュータモータで旋回させるシュータを備えた除雪機に好適である。
本発明に係る除雪機の平面図である。 本発明に係るシュータ制御部及び周辺機器の構成図である。 本発明に係るシュータ制御部での動作説明図である。 本発明に係るシュータモータに流れる電流のグラフである。 図3の別実施例図である。 図3の更なる別実施例図である。 従来の技術の基本原理を説明する図である。
符号の説明
10…除雪機、11…オーガ、12…ブロア、13…シュータ、14…シュータモータ、15…シュータ制御部、16…操作盤、17…左旋回スイッチ、18…右旋回スイッチ、24…上駆動スイッチ、25…下駆動スイッチ、42…傾動モータ、44…シュータガイド(シュータの先端部)。

Claims (4)

  1. オーガで集め、ブロアで吹き上げた雪をシュータで任意の方向へ投雪することができるように、前記シュータを旋回させるシュータモータと、このシュータモータを制御するシュータ制御部と、このシュータ制御部へ旋回指令を送る左旋回スイッチ及び右旋回スイッチと、シュータの先端部を上下動させる傾動モータと、この傾動モータを駆動させるために操作する上駆動スイッチ及び下駆動スイッチとを備える除雪機において、
    前記シュータ制御部は、予め定めた所定時間内に1回だけ前記左旋回スイッチのオン情報を得たときに前記シュータモータを左回転させ、前記左旋回スイッチのオフ情報で前記シュータモータを停止する手動左旋回モードと、
    前記所定時間内に2回前記左旋回スイッチのオン情報を得たときに前記シュータモータを左回転させ、停止指令を受けるまで左旋回を継続する自動左旋回モードと、
    前記所定時間内に1回だけ前記右旋回スイッチのオン情報を得たときに前記シュータモータを右回転させ、前記右旋回スイッチのオフ情報で前記シュータモータを停止する手動右旋回モードと、
    前記所定時間内に2回前記右旋回スイッチのオン情報を得たときに前記シュータモータを右回転させ、停止指令を受けるまで右旋回を継続する自動右旋回モードと、
    からなるモード制御を実施することを特徴とする除雪機。
  2. 前記自動左旋回モード及び自動右旋回モードにおけるオン情報は、当該スイッチを2回オンしたときに2回目のオン継続時間が予め定めたオン操作基準時間を超えたときに有効になることを特徴とする請求項1記載の除雪機。
  3. オーガで集め、ブロアで吹き上げた雪をシュータで任意の方向へ投雪することができるように、前記シュータを旋回させるシュータモータと、このシュータモータを制御するシュータ制御部と、このシュータ制御部へ旋回指令を送る左旋回スイッチ及び右旋回スイッチと、シュータの先端部を上下動させる傾動モータと、この傾動モータを駆動させるために操作する上駆動スイッチ及び下駆動スイッチとを備える除雪機において、
    前記シュータ制御部は、予め定めた所定時間内に1回だけ前記左旋回スイッチのオン情報を得たときに前記シュータモータを左回転させ、前記左旋回スイッチのオフ情報で前記シュータモータを停止する手動左旋回モードと、
    前記所定時間内に3回前記左旋回スイッチのオン情報を得たときに前記シュータモータを左回転させ、停止指令を受けるまで左旋回を継続する自動左旋回モードと、
    前記所定時間内に1回だけ前記右旋回スイッチのオン情報を得たときに前記シュータモータを右回転させ、前記右旋回スイッチのオフ情報で前記シュータモータを停止する手動右旋回モードと、
    前記所定時間内に3回前記右旋回スイッチのオン情報を得たときに前記シュータモータを右回転させ、停止指令を受けるまで右旋回を継続する自動右旋回モードと、
    からなるモード制御を実施することを特徴とする除雪機。
  4. 前記停止指令は、前記シュータモータの運転中に前記左旋回スイッチ、前記右旋回スイッチ、前記上駆動スイッチ、前記下駆動スイッチのうちの1つのオン情報又は前記シュータモータの電流値が一定時間過電流状態にあるという過負荷情報を受けたときに発生する指令であることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載の除雪機。
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