JP4567161B2 - 3相ハイブリッド形ステッピングモータ - Google Patents

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正文 坂本
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は3相ハイブリッド形ステッピングモータに係り、特に6個の巻線極を備えたものにおいて、コギングトルクを減少させることができると共に、併せて電流波形を改善できる構造の3相ハイブリッド形ステッピングモータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から実施されている3相ハイブリッド形ステッピングモータには図1A〜図1Cに示すように巻線極が12個のものと、図2A〜図2Cに示すように6個のものとがある。
【0003】
基本的な構成はほぼ同じで、図1A,図1B及び図1Cに示すものでは略円環状ヨーク1の内周に12個の磁極2を等間隔に配置し、該磁極2の夫々に巻線3を巻装して3相巻線を形成し、該磁極2の先端に複数の小歯4を設けた固定子5と、該固定子5と空隙を介して対向し、その外周に複数の小歯6を等ピッチで設けた2個の回転子磁極7を、前記小歯6の配設ピッチの1/2ピッチずらせて、軸方向にNS2極に磁化した永久磁石8の端面に固着した回転子9とより成り、上記回転子9を回転自在に軸支したものである。各回転子磁極7に設けた小歯の数は50個である。
【0004】
これに対し、図2A〜図2Cに示したものは固定子磁極7が6個で回転子磁極に設けた小歯は40個である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来から3相ハイブリッド形ステッピングモータのコギングトルクと電流トルク歪みを減少させるために、固定子の小歯と回転子の小歯のピッチを不等にするバーニア方式が検討されていたが、未だ十分な検討がなされず十分な効果が得られていなかった。そこで本発明においては、このバーニア方式の理論を解明し、更に自由度の高い有効なバーニア方式を得るのが目的である。
【0006】
図1A〜図1Cに示した巻線を巻装した磁極(以後巻線極と称す)12個のものでは、磁束が同じ相内を循環し他相の巻線と鎖交しないのに対し、図2A〜図2Cに示す6巻線極のものでは磁束が複数の相巻線に鎖交する。6巻線極方式は、図示のように構造が簡単で安価に製造できるのみならず、巻線の鎖交磁束が12巻線極の約2倍となるから、より大きいトルクが得られる特徴があると共に、普通のモータのように各相間の相互インダクタンスが存在するので、コイルの電磁エネルギーを吸収しやすく制御しやすい可能性がある。
【0007】
図2A〜図2Cにおいて、各相巻線3は対向する180度離れた巻線極のコイルを同方向に直列に接続されている。一方、回転子9の小歯6は、N極側とS極側で山と谷が一致するように180度の位相でねじられて、軸方向に着磁された永久磁石8の側面に取付けられている。
【0008】
図3は、図2A〜図2Cに示した6巻線極方式の等価磁気回路である。
【0009】
図3において、Fu 、Fv 、Fw はU、V、W 相巻線の起磁力、Pi は i番目巻線極のパーミアンス(ここでiは1〜6)、Fm 、Pm は磁石の起磁力と内部パーミアンスである。
【0010】
軸対称位置にある巻線極は同一の構成であるから同じ符号を用いた。
【0011】
4 、P5 、P6 は、それぞれP1 、P2 、P3 と逆相(山と谷)関係にあるパーミアンスになっている。また、S極側では磁束の流れがN極と反対になるので、起磁力の極性が負となる。
【0012】
図1A〜図1Cに示す12巻線極の場合には、4個のサブ回路が全て一致したが、図2A〜図2Cに示す6巻線極の場合はN極側とS極側でそれぞれ2個が一致するのみなので、1個のサブ回路に集約することができず、N極およびS極に別のサブ回路を持つ図4の形になる。ここでは、磁石起磁力がN極側とS極側に2分されるものとした。以下、この図4A,図4Bに示した等価回路を利用してコギングトルクと電流トルクの歪みについて検討する。
【0013】
発生トルクは巻線極の総合パーミアンスに関係するので、固定子磁極の小歯が回転子の小歯と異なるピッチを持つものとしてトルクを計算する。
【0014】
6巻線極を持つ3相ハイブリッド形ステッピングモータについて、トルクTの一般式は12巻線極の場合の類推から数1のようになる。ここで、NR は回転子の歯数、F0 は励磁を含む空隙の起磁力降下、2S は巻線数(この場合はS=3)、θ e は電気角である。なお、F0 は数2のように求められる。
【0015】
【数1】
Figure 0004567161
【0016】
【数2】
Figure 0004567161
【0017】
また、パーミアンスP1 、P2 、P3 は、それぞれ120度の位相差を持ち数3,数4,数5のように表される。
【0018】
【数3】
Figure 0004567161
【0019】
【数4】
Figure 0004567161
【0020】
【数5】
Figure 0004567161
【0021】
また、パーミアンスP4 、P5 、P6 は、数6〜数9に示すようにそれぞれP1 、P2 、P3 と逆位相(180度位相差)の関係にある。
【0022】
【数6】
Figure 0004567161
【0023】
【数7】
Figure 0004567161
【0024】
【数8】
Figure 0004567161
【0025】
【数9】
Figure 0004567161
【0026】
これらの式より、Pi の各次数の成分とコギングトルクに寄与する和成分と電流トルクに寄与する成分(U相のみ)を求めると表1のようになる。
【0027】
【表1】
Figure 0004567161
【0028】
この表1より、第5次以下の高調波次数によるコギングトルクはゼロになるが、第6次高調波成分は各極とも同相になつて残ることになる。従って、コギングトルクを減少させるためには、第6次高調波成分を除去する必要がある。
【0029】
一方、U相巻線を考えると、図3のF1 とF4 は逆極性に磁束が流れるため、P1 とP4 の効果が差動で加わり、V相ではP2 とP5 、W相ではP3 とP6 の効果が差動で加わって鎖交磁束が作られることになる。
【0030】
表1より各高調波のフーリエ係数の関係をみると、差動の場合偶数次高調波は両方が相殺されるが、奇数次高調波はあい加算されることがわかる。従って、電流トルクに寄与するU相成分P1 −P4 は、偶数次はゼロになり、奇数次のみ残る。V相およびW相も位相が違うだけで同じ値となる。このうち第1次成分は基本波であるが、第3,第5次等は基本正弦波の歪み要因となるので好ましくない。
従って電流トルクの波形を改善するためには、第3次成分、ついで第5次成分を除去することが好ましい。
【0031】
これによって、6巻線極構成においても12巻線極と全く同じであることがわかる。従って、コギングトルクおよび電流トルク歪みの低減策は、12巻線極の場合と全く同じ手法でよい事になる。
【0032】
まず、順序として従来から実施されている小歯を等ピッチで配置した、等ピッチバーニアにおいて検討すると次のようなる。
【0033】
1小歯のパーミアンスの第6次高調波成分は数10のようになる。
【0034】
【数10】
Figure 0004567161
【0035】
巻線極の小歯が図5のように配置されているとすると、第4次高調波成分をゼロにするためには数11が成立すればよい。
【0036】
【数11】
Figure 0004567161
【0037】
ここで、Q は1巻線極の小歯の数、θk は各小歯の位置(電気角)である。
【0038】
従来技術の考え方の等ピッチバーニアではtk が等歯幅かつ等間隔で分布し、この場合の第6次高調波平面ベクトルは図6に示すようになる。
【0039】
この場合には、各ベクトルVk が電気角360度を6等分(360/6=60度)して分布すればよいことになる。
【0040】
このときどのベクトルもかならず軸対称の位置に別のベクトルがあるので、それらが対となって打ち消し合う。この関係を保ちながら、各ベクトルが回転するので、回転中も常にバランスしてゼロとなり数11が成立することになる。
【0041】
この角度関係を式で表すと数12のようになる。数12においてmはゼロを含む整数である。
【0042】
【数12】
Figure 0004567161
【0043】
図2A〜図2Cに示す構成で、回転子の歯数=極対数p=40の場合には、第1項の電気角360度は機械角9度に相当するので、これを基準にして第2項分の機械角0.25度だけずらしながら分布させればよい。0.25は電気角で0.25×40×6=60度となり、対向する位置では60×3=180度になる。等ピッチバーニアでは、通常等歯幅であるが、この理論では対向する歯の幅が等しけれが必ずしも全て同一でなくてもよいことになる。
【0044】
次に小歯のピッチが異なる場合の不等ピッチバーニアの場合を検討する。
【0045】
不等ピッチバーニアの各小歯間のベクトル関係の例を図7A,図7Bに示す。
【0046】
図7Aの場合、互いの大きさが違っても、V1 とV4 、V2 とV5 、V3 とV6 という対応する2個のベクトル間でバランスをとれば、全体として数13に示すようにP16 =0が成立しコギングトルクも最小化される。
【0047】
【数13】
Figure 0004567161
【0048】
ここに、Qは1巻線極の小歯数である。ベクトルは、各対内で相殺する関係(バランス条件)を満たせば、それら各対の配置は任意でよい。これがコギングトルク最小化の原理である。
【0049】
バランスさせるベクトルの対応関係は種々存在し、次の3通りが考えられる。
【0050】
(1)隣接する小歯間で数14に示すように
【0051】
【数14】
Figure 0004567161
【0052】
(2)対角小歯間で数15に示すように
【0053】
【数15】
Figure 0004567161
【0054】
(3)中心軸に関して軸対称の小歯間で数16に示すように
【0055】
【数16】
Figure 0004567161
【0056】
上式で2mπは回転子磁極と同じピッチ角度にあることを意味するので、結局基準位置からの偏差角δθを用いて書き直すと数17,数18,数19となる。
【0057】
【数17】
Figure 0004567161
【0058】
【数18】
Figure 0004567161
【0059】
【数19】
Figure 0004567161
【0060】
上式で、右辺は、p=40のとき機械角で0.75度となり、電気角では180度である。この方式による不等ピッチバーニアのコギングトルク消去法を整理すると次の数20,数21,数22のようになる。
【0061】
(1)回転子磁極の小歯数がpの場合、次式を成立させる。
【0062】
(a)t1 とt2 、t3 とt4 、t5 とt6 の各隣接対の差角εに対して数20が得られる。
【0063】
【数20】
Figure 0004567161
【0064】
(b)t1 とt4 、t2 とt5 、t3 とt6 の各対角対の差角に対して数21が得られる。
【0065】
【数21】
Figure 0004567161
【0066】
(c)t1 とt6 、t2 とt5 、t3 とt4 の各軸対称対に対して数22が得られる。
【0067】
【数22】
Figure 0004567161
【0068】
(2)対応する各小歯の幅は、互いに等しくする。
【0069】
ただし図7A,図7Bの場合も実際問題としては、小歯幅は鉄芯の対称性を考えて決める。
【0070】
この考え方による小歯配置の試算例を表2に示す。
【0071】
【表2】
Figure 0004567161
【0072】
表2において基準角度とδθの和は、小歯tk の巻線極中心線からの角度θk になる。また、等ピッチは図6、試算1は図7Aに相当する。試算2は軸対称にして小歯幅を変化させた場合、試算3は全てのケースで差が0.75度になる場合である。
【0073】
小歯数が6の場合のいま一つの考え方は、これを3個の組み合わせ二つに分けて、3個の中でバランスをとる方法である。この場合の一例を、図7Bに示す。ここでは、V1 、V3 、V5 とV2 、V4 、V6 の組となり、その中では互いに120度差のベクトル関係でバランスしている。表2の試算4は、このときの小歯配置を示す。ここでは、3個のベクトルが等しい歯幅で均等に120度間隔で並んでいるが、この内の1個、例えばV1 又はV6 の歯幅を大きくし、他の二つV3 、V5 またはV4 、V6 の間隔を狭くして、3ベクトル間でバランスをとることも可能である。図7Bの巻線極の小歯構成を図8に示す。
【0074】
次に電流トルクの第3次高調波成分を除去する方法について検討する。表1より、電流トルクの第3次高調波成分2cos(3θ e )をゼロにするには、各巻線極内で第3次高調波をバランスさせる必要がある。第3次高調波成分をゼロにするには数23が成立すればよい。
【0075】
【数23】
Figure 0004567161
【0076】
ここで、θk は各小歯の位置(電気角)である。
【0077】
等ピッチバーニアの場合即ち、小歯分布が等ピッチの場合には、第3次高調波角度3θk が360度をQ等分して(この場合は360/6=60度おきに)分布すればよいことになる。このときの第3次高調波成分のベクトル配置を図9Aに示す。これは図6Aと全く同じ形の図になる。図でVk は角度θk と大きさa3 を持つベクトルである。等間隔分布の場合にはどのベクトルも必ず軸対称位置に他のベクトルがあるので、それらが対になって打ち消し合う関係になる。この関係を保ちながら、各ベクトルが回転するので、回転角度が変わっても常にバランスしてゼロとなり数23が成立する。
【0078】
この関係を式で表すと数24のようになる。ここでi は巻線極番号(1〜6)である。
【0079】
【数24】
Figure 0004567161
【0080】
第1項は電気角360度(極対数40の場合には機械角で9度)を3相に対応して3分割した各巻線極の基準位置である。各小歯は、これを基準にして第2項である偏差0.5度おきに分布すればよい。この場合は0.5×40×3=60度となり、対向する位置は60×3=180度でバランスする関係になる。
【0081】
不等ピッチバーニアの場合の、不等ピッチバーニアの各小歯間のベクトルバランス例を図9B,図9Cに示す。図9Bは、対角関係のV1 とV3 およびV2 とV4 をバランスさせた例であるが、これ以外に対称関係のV1 とV4 、V2 とV3 あるいは隣接関係のV1 とV2 、V3 とV4 をバランスさせてもよい。これらの場合には第3次高調波成分において数25が成立し、パーミアンスの第3次高調波成分の総計がゼロになる。
【0082】
【数25】
Figure 0004567161
【0083】
これは、ペアとなる2小歯i、j間について次式数26が成立しることを意味する。この式でmは0を含む整数である。
【0084】
【数26】
Figure 0004567161
【0085】
数26で2mπはバーニアではない基準となる回転子磁極の歯ピッチの位置を意味するので、結局この基準位置からの偏差角δθを用いて書き直すと数27になる。
【0086】
【数27】
Figure 0004567161
【0087】
この式の右辺は、p=40のとき1.5度となり、電気角で180度である。前の説明した等ピッチの場合もこの特殊例に相当する。
【0088】
この方式による第3次高調波トルク消去法をまとめると次のようになる。
【0089】
(1)ペアとなる各小歯の第3次高調波における偏差角δθの差を電気角で180度にする。
【0090】
(2)上記各ペアとなる小歯の幅は互いに等しくする。
【0091】
ただし実際問題として、各小歯の幅は鉄芯の対称性を保つ意味から全て同一寸法にするのが好ましい。
【0092】
表2に対応する第3次高調波平面における試算例を表3に示す。
【0093】
【表3】
Figure 0004567161
【0094】
表3において、基準角とδθの和は小歯tk の巻線極中心線からの角度θk になる。また、等ピッチは図7A、試算1’は図7Bに相当する。試算2’は軸対称にして小歯幅を変化させた場合、試算3’は全てのケースで差が1.5度になる場合である。
【0095】
小歯数6個を3個の組み合わせ二つに分けて、3個の中でバランスをとった例を図9Cに示す。ここでは、V1 、V3 、V5 とV2 、V4 、V6 が組となり、其の中で互いに120度のベクトル関係でバランスしている。表3の試算4’は、このときの小歯配置を示す。ここでは3個のベクトルが等しい歯幅で均等に120度間隔で並んでいるが、この内の1個、例えばV1 またはV6 の歯幅を大きくし、他の二つV3 、V5 またはV4 、V6 の間隔を狭くして、3ベクトル間でバランスをとることも可能である。
【0096】
いずれにしても、第3次高調波でバランスをとる場合は、第6次高調波の2倍の偏差角になっている。
【0097】
これまでは、コギングトルクに関係する第6次高調波あるいは電流トルク歪みに関係する第3次高調波をそれぞれ単独で低減する方法について考察してきたが、同時に低減することも可能である。表1より、問題となるパーミアンスの高調波成分は、第3次と第5次が電流トルクの歪みに関係し、第6次がコギングトルクに関係する。通常高調波成分は次数が低いほど大きいので、ここでは第3次成分の影響が最も大きいと考えられる。
【0098】
そこで、第3次と第6次あるいは第3次と第5次の同時消去について検討する。
まず、第3次高調波平面でバランスした2ベクトルの組3個を第6次高調波平面でバランスさせることを考える。第3次高調波平面で180度(機械角で1.5度)離れた2ベクトルは、第6次高調波平面では同相で一致する2ベクトルになり、第6次高調波平面で120度(機械角で0.5度)離れた3ベクトルは、第3次高調波平面では60度離れた3ベクトルになる。
【0099】
この関係を念頭において表2,表3を眺めると、表3の等ピッチ2’はV1 とV4 、V2 とV5 、V3 とV6 が第3次高調波平面で180度離れていると共に、第6次高調波平面ではV1 、V2 、V3 とV4 、V5 、V6 がそれぞれ120度づつ離れてバランスする関係にあり、第3次と第6次高調波平面で同時にバランスしていることがわかる。
【0100】
図9Aのベクトル関係を第6次高調波平面で示すと図10のようになり、第6次高調波平面では二組の3ベクトルが重なっていることがわかる。
【0101】
また、図11はこのときの小歯の配置を示している。
【0102】
いま一つの見方は、第3次高調波平面でバランスした3ベクトルの組二つを第6次高調波平面でバランスさせる方法である。ところが、第3次高調波平面で120度(機械角で1.0度)離れた2ベクトルは第6次高調波平面では240度離れ、第3次高調波平面で−120度離れた2ベクトルは第6次高調波平面で−240度=120度離れるので、結局第3次高調波平面でバランスした3ベクトルは第6次高調波平面でも自動的にバランスすることになるのである。従って、表3の試算例4’がこの条件を満足することになる。これを表4に再掲する。
【0103】
【表4】
Figure 0004567161
【0104】
この場合の特殊例として、表4の試算5は第3次および第6次高調波平面で3ベクトルが重なる例である。この時のベクトル関係を図12に示す。
【0105】
引き続いて、第5次高調波平面におけるバランスを検討する。まず第3次高調波平面でバランスした3ベクトルを第5次高調波平面でバランスさせることを考える。第5次高調波平面で180度離れたベクトルは、第3次高調波平面では180×3/5=108度になることを考慮すれば、図13のベクトル関係が得られる。この場合は、表4の試算6に相当し、自動的に第6次高調波でもバランスするので、都合第3次、第5次、第6次高調波でバランスすることになる。
【0106】
図14はこの場合の小歯構成を示す図である。
【0107】
第5次高調波平面で3ベクトルをバランスさせ、第3次高調波平面で2ベクトルをバランスさせた例を図15に示す(試算7)。第5次高調波平面でV1 、V2 、V3 とV4 、V5 、V6 の各3ベクトルがそれぞれの中でバランスしているのに対し、第3次高調波平面ではV1 とV4 、V2 とV5 、V3 とV6 がそれぞれバランスすることになる。これらの状況をまとめて表4に示した。第3次,第5次,第6次の3種類の高調波平面でバランスする点で、試算6が最も優れているが、偏差角が最も大きくなるので、基本波の大きさが多少犠牲になると思われる。
【0108】
小歯数が奇数の場合には、小歯対でバランスをとると1個端数が出ることになり不都合を生じるので、端数となる1個を他の任意の小歯対と併合してバランスをとる必要がある。図16のような7個の小歯の場合、その間のベクトル関係は図17に示すようになる。ここでは、V2 、V4 、V6 の3ベクトル内でバランスさせ、V1 とV5 、V3 とV7 の2対のベクトル間でそれぞれバランスをとっている。図17の関係は、コギングトルクに対応する第6次高調波平面、トルク波形歪みに関係する第3次高調波平面とも全く同じベクトル配置となる。回転子磁極の歯数が40の場合の両者に対する機械角の関係を表5に示す。これまでと同様に、基準角度とδθの和が、小歯tk の巻線極中心線からの角度θk になる。歯幅は、回転子小歯ピッチに対するパーセントで示した。
【0109】
【表5】
Figure 0004567161
【0110】
2ベクトル間のバランス角は、それぞれの高調波平面で180度になるための機械角を示す。又、3ベクトル間のバランス角は、120度になるための機械角である。なお、3ベクトル間のバランスは、歯幅が異なる場合も可能であり、その場合はベクトル間角度も120度とは違ったものになる。
【0111】
詳細は省略するが、この場合も複数次数の高調波平面で同時にバランスをとることが可能である。
【0112】
【課題を解決するための手段】
本発明の3相ハイブリッド形ステッピングモータは、略円環状ヨークの内周に6個の磁極を等間隔に配置し、該磁極の夫々に巻線を巻装して3相巻線を形成し、かつ該磁極の先端に複数個の少なくとも6個の小歯を設けた固定子と、その外周に複数個の小歯を等ピッチで設けた2個の回転子磁極を、前記小歯の配設ピッチの1/2ピッチずらせて、軸方向にNS2極に磁化した永久磁石の端面に固着した回転子とより成り、上記回転子を上記固定子と空隙を介して対向した3相ハイブリッド形ステッピングモータにおいて、前記固定子磁極の先端に設けた少なくとも6個の小歯を2個の小歯の組の少なくとも3群で構成し、それぞれの組の2個の小歯のパーミアンスの第6次高調波平面におけるパーミアンスベクトルの和が実質的に零となるように夫々の組間の小歯のピッチを互いに異ならしめたことを特徴とする。
【0113】
また、本発明の3相ハイブリッド形ステッピングモータは、略円環状ヨークの内周に6個の磁極を等間隔に配置し、該磁極の夫々に巻線を巻装して3相巻線を形成し、かつ該磁極の先端に複数個の少なくとも6個の小歯を設けた固定子と、その外周に複数個の小歯を等ピッチで設けた2個の回転子磁極を、前記小歯の配設ピッチの1/2ピッチずらせて、軸方向にNS2極に磁化した永久磁石の端面に固着した回転子とより成り、上記回転子を上記固定子と空隙を介して対向した3相ハイブリッド形ステッピングモータにおいて、前記固定子磁極の先端に設けた少なくとも6個の小歯を3個の小歯の組の少なくとも2群で構成し、それぞれの組の3個の小歯のパーミアンスの第6次高調波平面におけるパーミアンスベクトルの和が実質的に零となるように各組内の小歯のピッチを互いに異ならしめたことを特徴とする。
【0114】
また、本発明の3相ハイブリッド形ステッピングモータは、略円環状ヨークの内周に6個の磁極を等間隔に配置し、該磁極の夫々に巻線を巻装して3相巻線を形成し、かつ該磁極の先端に複数個の少なくとも6個の小歯を設けた固定子と、その外周に複数個の小歯を等ピッチで設けた2個の回転子磁極を、前記小歯の配設ピッチの1/2ピッチずらせて、軸方向にNS2極に磁化した永久磁石の端面に固着した回転子とより成り、上記回転子を上記固定子と空隙を介して対向した3相ハイブリッド形ステッピングモータにおいて、前記固定子磁極の先端に設けた少なくとも6個の小歯を、2個の小歯の組の少なくとも3群で構成し、それぞれの組の2個の小歯のパーミアンスの第3次高調波平面におけるパーミアンスベクトルの和が実質的に零となるように夫々の組間の小歯のピッチを互いに異ならしめたことを特徴とする。
【0115】
また、本発明の3相ハイブリッド形ステッピングモータは、略円環状ヨークの内周に6個の磁極を等間隔に配置し、該磁極の夫々に巻線を巻装して3相巻線を形成し、かつ該磁極の先端に複数個の少なくとも6個の小歯を設けた固定子と、その外周に複数個の小歯を等ピッチで設けた2個の回転子磁極を、前記小歯の配設ピッチの1/2ピッチずらせて、軸方向にNS2極に磁化した永久磁石の端面に固着した回転子とより成り、上記回転子を上記固定子と空隙を介して対向した3相ハイブリッド形ステッピングモータにおいて、前記固定子磁極の先端に設けた少なくとも6個の小歯を、3個の小歯の組の少なくとも2群で構成し、それぞれの組の3個の小歯のパーミアンスの第3次高調波平面におけるパーミアンスベクトルの和が実質的に零となるように各組内の小歯のピッチを互いに異ならしめたことを特徴とする。
【0116】
また、本発明の3相ハイブリッド形ステッピングモータは、略円環状ヨークの内周に6個の磁極を等間隔に配置し、該磁極の夫々に巻線を巻装して3相巻線を形成し、かつ該磁極の先端に複数個の少なくとも6個の小歯を設けた固定子と、その外周に複数個の小歯を等ピッチで設けた2個の回転子磁極を、前記小歯の配設ピッチの1/2ピッチずらせて、軸方向にNS2極に磁化した永久磁石の端面に固着した回転子とより成り、上記回転子を上記固定子と空隙を介して対向した3相ハイブリッド形ステッピングモータにおいて、前記固定子磁極の先端に設けた少なくとも6個の小歯を3個の小歯の組の少なくとも2群で構成し、それぞれの組の3個の小歯のパーミアンスの第3次高調波平面におけるパーミアンスベクトルの和が実質的に零となるようにすると共に、各組の小歯の第6次高調波平面におけるパーミアンスベクトルの和が実質的に零となるように各組内の小歯のピッチを互いに異ならしめたことを特徴とする。
【0117】
また、本発明の3相ハイブリッド形ステッピングモータは、略円環状ヨークの内周に6個の磁極を等間隔に配置し、該磁極の夫々に巻線を巻装して3相巻線を形成し、かつ該磁極の先端に複数個の少なくとも6個の小歯を設けた固定子と、その外周に複数個の小歯を等ピッチで設けた2個の回転子磁極を、前記小歯の配設ピッチの1/2ピッチずらせて、軸方向にNS2極に磁化した永久磁石の端面に固着した回転子とより成り、上記回転子を上記固定子と空隙を介して対向した3相ハイブリッド形ステッピングモータにおいて、前記固定子磁極の先端に設けた少なくとも6個の小歯を3個の小歯の組の少なくとも2群で構成し、それぞれの組の3個の小歯のパーミアンスの第6次高調波平面におけるパーミアンスベクトルの和が実質的に零となるようにすると共に、各組の小歯のパーミアンスの第3次高調波平面におけるパーミアンスベクトルの和が実質的に零となるように各組内の小歯のピッチを互いに異ならしめたことを特徴とする。
【0118】
また、本発明の3相ハイブリッド形ステッピングモータは、略円環状ヨークの内周に6個の磁極を等間隔に配置し、該磁極の夫々に巻線を巻装して3相巻線を形成し、かつ該磁極の先端に複数個の少なくとも6個の小歯を設けた固定子と、その外周に複数個の小歯を等ピッチで設けた2個の回転子磁極を、前記小歯の配設ピッチの1/2ピッチずらせて、軸方向にNS2極に磁化した永久磁石の端面に固着した回転子とより成り、上記回転子を上記固定子と空隙を介して対向した3相ハイブリッド形ステッピングモータにおいて、前記固定子磁極の先端に設けた少なくとも6個の小歯を3個の小歯の組2群で構成し、それぞれの組の3個の小歯のパーミアンスの第3次高調波平面におけるパーミアンスベクトルの和が実質的に零となるようにすると共に、2群間で対応する2個の小歯のパーミアンスの第5次高調波平面におけるパーミアンスベクトルの和が実質的に零となるように各組内の小歯のピッチを互いに異ならしめたことを特徴とする。
【0119】
また、本発明の3相ハイブリッド形ステッピングモータは、略円環状ヨークの内周に6個の磁極を等間隔に配置し、該磁極の夫々に巻線を巻装して3相巻線を形成し、かつ該磁極の先端に複数個の少なくとも6個の小歯を設けた固定子と、その外周に複数個の小歯を等ピッチで設けた2個の回転子磁極を、前記小歯の配設ピッチの1/2ピッチずらせて、軸方向にNS2極に磁化した永久磁石の端面に固着した回転子とより成り、上記回転子を上記固定子と空隙を介して対向した3相ハイブリッド形ステッピングモータにおいて、前記固定子磁極の先端に設けた少なくとも6個の小歯を3個の小歯の組2群で構成し、それぞれの組の3個の小歯のパーミアンスの第5次高調波平面におけるパーミアンスベクトルの和が実質的に零となるようにすると共に、2群間で対応する2個の小歯のパーミアンスの第3次高調波平面におけるパーミアンスベクトルの和が実質的に零となるように各組内の小歯のピッチを互いに異ならしめたことを特徴とする。
【0120】
また、本発明の3相ハイブリッド形ステッピングモータは、略円環状ヨークの内周に6個の磁極を等間隔に配置し、該磁極の夫々に巻線を巻装して3相巻線を形成し、かつ該磁極の先端に奇数個の少なくとも7個の小歯を設けた固定子と、その外周に複数個の小歯を等ピッチで設けた2個の回転子磁極を、前記小歯の配設ピッチの1/2ピッチずらせて、軸方向にNS2極に磁化した永久磁石の端面に固着した回転子とより成り、上記回転子を上記固定子と空隙を介して対向した3相ハイブリッド形ステッピングモータにおいて、前記固定子磁極の先端に設けた少なくとも7個の小歯を3個の小歯の組と2個の小歯の少なくとも2組の少なくとも3群で構成し、それぞれの組の小歯のパーミアンスの第6次高調波平面におけるパーミアンスベクトルの和が実質的に零となるように配置したことを特徴とする。
【0121】
また、本発明の3相ハイブリッド形ステッピングモータは、略円環状ヨークの内周に6個の磁極を等間隔に配置し、該磁極の夫々に巻線を巻装して3相巻線を形成し、かつ該磁極の先端に奇数個の少なくとも7個の小歯を設けた固定子と、その外周に複数個の小歯を等ピッチで設けた2個の回転子磁極を、前記小歯の配設ピッチの1/2ピッチずらせて、軸方向にNS2極に磁化した永久磁石の端面に固着した回転子とより成り、上記回転子を上記固定子と空隙を介して対向した3相ハイブリッド形ステッピングモータにおいて、前記固定子磁極の先端に設けた少なくとも7個の小歯を3個の小歯の組と2個の小歯の少なくとも2組の少なくとも3群で構成し、それぞれの組の小歯のパーミアンスの第3次高調波平面におけるパーミアンスベクトルの和が実質的に零となるように配置したことを特徴とする。
【0122】
【発明の実施の形態】
以下図面によって本発明の実施例を説明する。
【0123】
本発明の第1の実施例においては、3相ハイブリッド形ステッピングモータを、略円環状ヨーク1の内周に6個の磁極2を等間隔に配置し、該磁極の夫々に巻線3を巻装して3相巻線を形成し、かつ該磁極の先端に複数個の6個の小歯4を設けた固定子5と、その外周に複数個の小歯6を等ピッチで設けた2個の回転子磁極7を、前記小歯6の配設ピッチの1/2ピッチずらせて、軸方向にNS2極に磁化した永久磁石8の端面に固着した回転子9とにより構成し、上記回転子9を回転自在に軸支し上記固定子5と空隙を介して対向し、前記固定子磁極2の先端に設けた6個の小歯4を2個の小歯の組3群で構成し、それぞれの組の2個の小歯のパーミアンスの第6次高調波平面におけるパーミアンスベクトルの和が実質的に零となるように夫々の組間の小歯のピッチを互いに異ならしめる。
【0124】
本発明の他の実施例においては、上記6個の小歯を3個の小歯の組2群で構成し、それぞれの組の3個の小歯のパーミアンスの第6次高調波平面におけるパーミアンスベクトルの和が実質的に零となるように各組内の小歯のピッチを互いに異ならしめる。
【0125】
本発明の更に他の実施例においては、上記6個の小歯を、2個の組3群で構成し、それぞれの群の2個の小歯のパーミアンスの第3次高調波平面におけるパーミアンスベクトルの和が実質的に零となるように夫々の組間の小歯のピッチを互いに異ならしめる。
【0126】
本発明の更に他の実施例においては、上記6個の小歯を3個の組2群で構成し、それぞれの群の3個の小歯のパーミアンスの第3次高調波平面におけるパーミアンスベクトルの和が実質的に零となるように各組内の小歯のピッチを互いに異ならしめる。
【0127】
本発明の更に他の実施例においては、上記6個の小歯を3個の組2群で構成し、それぞれの組の3個の小歯のパーミアンスの第3次高調波平面におけるパーミアンスベクトルの和が実質的に零となるようにすると共に、各組の小歯の第6次高調波平面におけるベクトルの和が実質的に零となるように各組内の小歯のピッチを互いに異ならしめる。
【0128】
本発明の更に他の実施例においては、上記6個の小歯を3個の組2群で構成し、それぞれの組の3個の小歯のパーミアンスの第6次高調波平面におけるパーミアンスベクトルの和が実質的に零となるようにすると共に、各組の小歯のパーミアンスの第3次高調波平面におけるパーミアンスベクトルの和が実質的に零となるように各組内の小歯のピッチを互いに異ならしめる。
【0129】
本発明の更に他の実施例においては、上記6個の小歯を3個の組2群で構成し、それぞれの組の3個の小歯のパーミアンスの第3次高調波平面におけるパーミアンスベクトルの和が実質的に零となるようにすると共に、2群間で対応する2個の小歯に含まれる小歯のパーミアンスの第5次高調波平面におけるパーミアンスベクトルの和が実質的に零となるように各組内の小歯のピッチを互いに異ならしめる。
【0130】
本発明の更に他の実施例においては、上記6個の小歯を3個の組2群で構成し、それぞれの組の3個の小歯のパーミアンスの第5次高調波平面におけるパーミアンスベクトルの和が実質的に零となるようにすると共に、2群間で対応する2個の小歯に含まれる小歯のパーミアンスの第3次高調波平面におけるパーミアンスベクトルの和が実質的に零となるように各組内の小歯のピッチを互いに異ならしめる。
【0131】
本発明の他の実施例においては、略円環状ヨーク1の内周に6個の磁極2を等間隔に配置し、該磁極の夫々に巻線を巻装して3相巻線を形成し、かつ該磁極の先端に奇数個の7個の小歯を設けた固定子5と、その外周に複数個の小歯6を等ピッチで設けた2個の回転子磁極4を、前記小歯6の配設ピッチの1/2ピッチずらせて、軸方向にNS2極に磁化した永久磁石8の端面に固着した回転子9とにより構成し、上記回転子9を回転自在に軸支し上記固定子5と空隙を介して対向し、前記固定子磁極2の先端に設けた7個の小歯を3個の小歯の組と2個の小歯の2組の3群で構成し、3個の組の小歯のパーミアンスの第6次高調波平面におけるパーミアンスベクトルの和が実質的に零となるように配置する。
【0132】
本発明の他の実施例においては、略円環状ヨーク1の内周に6個の磁極2を等間隔に配置し、該磁極の夫々に巻線を巻装して3相巻線を形成し、かつ該磁極の先端に奇数個の7個の小歯を設けた固定子5と、その外周に複数個の小歯6を等ピッチで設けた2個の回転子磁極4を、前記小歯6の配設ピッチの1/2ピッチずらせて、軸方向にNS2極に磁化した永久磁石8の端面に固着した回転子9とにより構成し、上記回転子9を回転自在に軸支し上記固定子5と空隙を介して対向し、前記固定子磁極2の先端に設けた7個の小歯を3個の小歯の組と2個の小歯の2組の3群で構成し、3個の組の小歯のパーミアンスの第3次高調波平面におけるパーミアンスベクトルの和が実質的に零となるように配置する。
【0133】
【発明の効果】
本発明になる3相ハイブリッド形ステッピングモータは上記のような構成であるから、巻線極の先端に設けられた小歯の配置を、第3次調波平面ベクトルと第5次調波平面ベクトルおよび第6次調波平面ベクトルの単独あるいは組み合わせ双方において2個又は3個の小歯の対によりバランスさせ、コギングトルク及び電流トルクの第3次調波歪みを減少させることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1A】従来の12巻線極の3相ハイブリッド形ステッピングモータの縦断正面図である。
【図1B】図1Aに示す3相ハイブリッド形ステッピングモータの左側面図(N極側)である。
【図1C】図1Aに示す3相ハイブリッド形ステッピングモータの右側面図(S極側)である。
【図2A】従来の6巻線極の3相ハイブリッド形ステッピングモータの縦断正面図である。
【図2B】図2Aに示す3相ハイブリッド形ステッピングモータの左側面図(N極側)である。
【図2C】図2Aに示す3相ハイブリッド形ステッピングモータの右側面図(S極側)である。
【図3】3相6巻線極ハイブリッド形ステッピングモータの等価磁気回路図である。
【図4A】6巻線極の3相ハイブリッド形ステッピングモータのN極側集約等価磁気回路図である。
【図4B】6巻線極の3相ハイブリッド形ステッピングモータのS極側集約等価磁気回路図である。
【図5】巻線極の小歯配置図である。
【図6】等ピッチバーニアの第6次高調波平面ベクトルのバランス状態を示す図である。
【図7A】不等ピッチバーニアの第6次高調波平面ベクトルの2ベクトル間バランス状態を示す図である。
【図7B】不等ピッチバーニアの第6次高調波平面ベクトルの3ベクトル間バランス状態を示す図である。
【図8】図7Bにおける小歯の配置を示す図である。
【図9A】等ピッチバーニアの第3次高調波平面ベクトルのバランス状態を示す図である。
【図9B】第3次高調波電気角度平面における2ベクトル間磁気バランスの状態を示す図である。
【図9C】第3次高調波電気角度平面における3ベクトル間磁気バランスの状態を示す図である。
【図10】等ピッチバーニア2における第6次高調波平面ベクトルのバランス状態を示す図である。
【図11】図10の小歯の配置を示す図である。
【図12】試算5の第3次高調波平面ベクトルのバランス状態を示す図である。
【図13A】試算6の第3次高調波平面ベクトルのバランス状態を示す図である。
【図13B】試算6の第4次高調波平面ベクトルのバランス状態を示す図である。
【図14】試算6の小歯の構成を示す図である。
【図15A】試算7の第3次高調波平面ベクトルにおけるバランス状態を示す図である。
【図15B】試算7の第5次高調波平面ベクトルにおけるバランス状態を示す図である。
【図16】小歯数7個の磁極構成を示す図である。
【図17】小歯数7個の場合のベクトルバランスの状態を示す図である。
【符号の説明】
u 巻線の相別の起磁力
v 巻線の相別の起磁力
w 巻線の相別の起磁力
1 巻線極の起磁力
2 巻線極の起磁力
3 巻線極の起磁力
4 巻線極の起磁力
5 巻線極の起磁力
6 巻線極の起磁力
1 N極側の巻線極
2 N極側の巻線極
3 N極側の巻線極
4 N極側の巻線極
5 N極側の巻線極
6 N極側の巻線極
1 S極側の巻線極
2 S極側の巻線極
3 S極側の巻線極
4 S極側の巻線極
5 S極側の巻線極
6 S極側の巻線極
1 巻線極のパーミアンス
2 巻線極のパーミアンス
3 巻線極のパーミアンス
4 巻線極のパーミアンス
5 巻線極のパーミアンス
6 巻線極のパーミアンス
m 磁石の起磁力
m 磁石の内部パーミアンス
1 各小歯
2 各小歯
3 各小歯
4 各小歯
5 各小歯
6 各小歯
7 各小歯
θ1 各小歯の位置
θ2 各小歯の位置
θ3 各小歯の位置
θ4 各小歯の位置
θ5 各小歯の位置
θ6 各小歯の位置
θ7 各小歯の位置
1 各ベクトル
2 各ベクトル
3 各ベクトル
4 各ベクトル
5 各ベクトル
6 各ベクトル
7 各ベクトル
1 円環状ヨーク
2 磁極
3 巻線
4 小歯
5 固定子
6 小歯
7 回転子磁極
8 永久磁石
9 回転子

Claims (10)

  1. 略円環状ヨークの内周に6個の磁極を等間隔に配置し、該磁極の夫々に巻線を巻装して3相巻線を形成し、かつ該磁極の先端に複数個の少なくとも6個の小歯を設けた固定子と、その外周に複数個の小歯を等ピッチで設けた2個の回転子磁極を、前記小歯の配設ピッチの1/2ピッチずらせて、軸方向にNS2極に磁化した永久磁石の端面に固着した回転子とより成り、上記回転子を上記固定子と空隙を介して対向した3相ハイブリッド形ステッピングモータにおいて、前記固定子磁極の先端に設けた少なくとも6個の小歯を2個の小歯の組の少なくとも3群で構成し、それぞれの組の2個の小歯のパーミアンスの第6次高調波平面におけるパーミアンスベクトルの和が実質的に零となるように夫々の組間の小歯のピッチを互いに異ならしめたことを特徴とする3相ハイブリッド形ステッピングモータ。
  2. 略円環状ヨークの内周に6個の磁極を等間隔に配置し、該磁極の夫々に巻線を巻装して3相巻線を形成し、かつ該磁極の先端に複数個の少なくとも6個の小歯を設けた固定子と、その外周に複数個の小歯を等ピッチで設けた2個の回転子磁極を、前記小歯の配設ピッチの1/2ピッチずらせて、軸方向にNS2極に磁化した永久磁石の端面に固着した回転子とより成り、上記回転子を上記固定子と空隙を介して対向した3相ハイブリッド形ステッピングモータにおいて、前記固定子磁極の先端に設けた少なくとも6個の小歯を3個の小歯の組の少なくとも2群で構成し、それぞれの組の3個の小歯のパーミアンスの第6次高調波平面におけるパーミアンスベクトルの和が実質的に零となるように各組内の小歯のピッチを互いに異ならしめたことを特徴とする3相ハイブリッド形ステッピングモータ。
  3. 略円環状ヨークの内周に6個の磁極を等間隔に配置し、該磁極の夫々に巻線を巻装して3相巻線を形成し、かつ該磁極の先端に複数個の少なくとも6個の小歯を設けた固定子と、その外周に複数個の小歯を等ピッチで設けた2個の回転子磁極を、前記小歯の配設ピッチの1/2ピッチずらせて、軸方向にNS2極に磁化した永久磁石の端面に固着した回転子とより成り、上記回転子を上記固定子と空隙を介して対向した3相ハイブリッド形ステッピングモータにおいて、前記固定子磁極の先端に設けた少なくとも6個の小歯を、2個の小歯の組の少なくとも3群で構成し、それぞれの組の2個の小歯のパーミアンスの第3次高調波平面におけるパーミアンスベクトルの和が実質的に零となるように夫々の組間の小歯のピッチを互いに異ならしめたことを特徴とする3相ハイブリッド形ステッピングモータ。
  4. 略円環状ヨークの内周に6個の磁極を等間隔に配置し、該磁極の夫々に巻線を巻装して3相巻線を形成し、かつ該磁極の先端に複数個の少なくとも6個の小歯を設けた固定子と、その外周に複数個の小歯を等ピッチで設けた2個の回転子磁極を、前記小歯の配設ピッチの1/2ピッチずらせて、軸方向にNS2極に磁化した永久磁石の端面に固着した回転子とより成り、上記回転子を上記固定子と空隙を介して対向した3相ハイブリッド形ステッピングモータにおいて、前記固定子磁極の先端に設けた少なくとも6個の小歯を、3個の小歯の組の少なくとも2群で構成し、それぞれの組の3個の小歯のパーミアンスの第3次高調波平面におけるパーミアンスベクトルの和が実質的に零となるように各組内の小歯のピッチを互いに異ならしめたことを特徴とする3相ハイブリッド形ステッピングモータ。
  5. 略円環状ヨークの内周に6個の磁極を等間隔に配置し、該磁極の夫々に巻線を巻装して3相巻線を形成し、かつ該磁極の先端に複数個の少なくとも6個の小歯を設けた固定子と、その外周に複数個の小歯を等ピッチで設けた2個の回転子磁極を、前記小歯の配設ピッチの1/2ピッチずらせて、軸方向にNS2極に磁化した永久磁石の端面に固着した回転子とより成り、上記回転子を上記固定子と空隙を介して対向した3相ハイブリッド形ステッピングモータにおいて、前記固定子磁極の先端に設けた少なくとも6個の小歯を3個の小歯の組の少なくとも2群で構成し、それぞれの組の3個の小歯のパーミアンスの第3次高調波平面におけるパーミアンスベクトルの和が実質的に零となるようにすると共に、各組の小歯の第6次高調波平面におけるパーミアンスベクトルの和が実質的に零となるように各組内の小歯のピッチを互いに異ならしめたことを特徴とする3相ハイブリッド形ステッピングモータ。
  6. 略円環状ヨークの内周に6個の磁極を等間隔に配置し、該磁極の夫々に巻線を巻装して3相巻線を形成し、かつ該磁極の先端に複数個の少なくとも6個の小歯を設けた固定子と、その外周に複数個の小歯を等ピッチで設けた2個の回転子磁極を、前記小歯の配設ピッチの1/2ピッチずらせて、軸方向にNS2極に磁化した永久磁石の端面に固着した回転子とより成り、上記回転子を上記固定子と空隙を介して対向した3相ハイブリッド形ステッピングモータにおいて、前記固定子磁極の先端に設けた少なくとも6個の小歯を3個の小歯の組の少なくとも2群で構成し、それぞれの組の3個の小歯のパーミアンスの第6次高調波平面におけるパーミアンスベクトルの和が実質的に零となるようにすると共に、各組の小歯のパーミアンスの第3次高調波平面におけるパーミアンスベクトルの和が実質的に零となるように各組内の小歯のピッチを互いに異ならしめたことを特徴とする3相ハイブリッド形ステッピングモータ。
  7. 略円環状ヨークの内周に6個の磁極を等間隔に配置し、該磁極の夫々に巻線を巻装して3相巻線を形成し、かつ該磁極の先端に複数個の少なくとも6個の小歯を設けた固定子と、その外周に複数個の小歯を等ピッチで設けた2個の回転子磁極を、前記小歯の配設ピッチの1/2ピッチずらせて、軸方向にNS2極に磁化した永久磁石の端面に固着した回転子とより成り、上記回転子を上記固定子と空隙を介して対向した3相ハイブリッド形ステッピングモータにおいて、前記固定子磁極の先端に設けた少なくとも6個の小歯を3個の小歯の組2群で構成し、それぞれの組の3個の小歯のパーミアンスの第3次高調波平面におけるパーミアンスベクトルの和が実質的に零となるようにすると共に、2群間で対応する2個の小歯のパーミアンスの第5次高調波平面におけるパーミアンスベクトルの和が実質的に零となるように各組内の小歯のピッチを互いに異ならしめたことを特徴とする3相ハイブリッド形ステッピングモータ。
  8. 略円環状ヨークの内周に6個の磁極を等間隔に配置し、該磁極の夫々に巻線を巻装して3相巻線を形成し、かつ該磁極の先端に複数個の少なくとも6個の小歯を設けた固定子と、その外周に複数個の小歯を等ピッチで設けた2個の回転子磁極を、前記小歯の配設ピッチの1/2ピッチずらせて、軸方向にNS2極に磁化した永久磁石の端面に固着した回転子とより成り、上記回転子を上記固定子と空隙を介して対向した3相ハイブリッド形ステッピングモータにおいて、前記固定子磁極の先端に設けた少なくとも6個の小歯を3個の小歯の組2群で構成し、それぞれの組の3個の小歯のパーミアンスの第5次高調波平面におけるパーミアンスベクトルの和が実質的に零となるようにすると共に、2群間で対応する2個の小歯のパーミアンスの第3次高調波平面におけるパーミアンスベクトルの和が実質的に零となるように各組内の小歯のピッチを互いに異ならしめたことを特徴とする3相ハイブリッド形ステッピングモータ。
  9. 略円環状ヨークの内周に6個の磁極を等間隔に配置し、該磁極の夫々に巻線を巻装して3相巻線を形成し、かつ該磁極の先端に奇数個の少なくとも7個の小歯を設けた固定子と、その外周に複数個の小歯を等ピッチで設けた2個の回転子磁極を、前記小歯の配設ピッチの1/2ピッチずらせて、軸方向にNS2極に磁化した永久磁石の端面に固着した回転子とより成り、上記回転子を上記固定子と空隙を介して対向した3相ハイブリッド形ステッピングモータにおいて、前記固定子磁極の先端に設けた少なくとも7個の小歯を3個の小歯の組と2個の小歯の少なくとも2組の少なくとも3群で構成し、それぞれの組の小歯のパーミアンスの第6次高調波平面におけるパーミアンスベクトルの和が実質的に零となるように配置したことを特徴とする3相ハイブリッド形ステッピングモータ。
  10. 略円環状ヨークの内周に6個の磁極を等間隔に配置し、該磁極の夫々に巻線を巻装して3相巻線を形成し、かつ該磁極の先端に奇数個の少なくとも7個の小歯を設けた固定子と、その外周に複数個の小歯を等ピッチで設けた2個の回転子磁極を、前記小歯の配設ピッチの1/2ピッチずらせて、軸方向にNS2極に磁化した永久磁石の端面に固着した回転子とより成り、上記回転子を上記固定子と空隙を介して対向した3相ハイブリッド形ステッピングモータにおいて、前記固定子磁極の先端に設けた少なくとも7個の小歯を3個の小歯の組と2個の小歯の少なくとも2組の少なくとも3群で構成し、それぞれの組の小歯のパーミアンスの第3次高調波平面におけるパーミアンスベクトルの和が実質的に零となるように配置したことを特徴とする3相ハイブリッド形ステッピングモータ。
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