JP4564412B2 - ネットワーク装置、ネットワークシステム、および、タフネス性確認方法 - Google Patents

ネットワーク装置、ネットワークシステム、および、タフネス性確認方法 Download PDF

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本発明は、ネットワーク装置、ネットワークシステム、および、タフネス性確認方法に関する。
従来のネットワーク装置は、シミュレーションによりネットワークの不具合原因を特定している。特許文献1には、ネットワークシステムの挙動のシミュレータと、シミュレーション結果、システム状態データの内容を比較し、ネットワークの異常原因の正誤を判定するネットワーク故障診断装置が開示されている。また、ネットワークの不具合原因を特定した後は、例えば、特許文献2などの手法によりネットワークを再構成することにより、ネットワークの信頼性が向上する。
特開平9−205429号公報([0006]) 特開平11−112539号公報([0007])
前記特許文献1および特許文献2では、ネットワークの不具合がシステム全体に与える影響についての考慮がない。また、診断対象のネットワークがリング型のネットワークである場合、ネットワーク故障診断装置をリングに加入させるには、加入部の両端のノード間の接続を切り離さなければならない。
そこで、本発明は、前記した問題を解決し、実際にネットワークの伝送状態を不安定にさせ、システム全体にどのような影響が生じるかを確認できるネットワーク装置を提供することを主な目的とする。なお、伝送路が不安定になったとき、ネットワーク装置に接続する計算機には、伝送路異常を示す割込みの頻発、伝送路のスループットが低下することによる計算機側のバッファのオーバーフロー、通信のタイムアウトの影響が発生する。
本発明は、トークンパッシングによりトークンを有するネットワーク装置がフレームをリング型ネットワークに送信するネットワークシステムに用いられるネットワーク装置であって、
前記ネットワーク装置が、受信するフレームを識別して記憶手段に格納する受信フレーム識別部、フレームを送信する送信データ出力部、前記トークンのタイムアウトを検出し、前記リング型ネットワーク内のトークンを初期化するためのクレームフレームの送信処理を起動させるためのタイムアウトしきい値が示す時間以上前記トークンを受信しないときに、前記タイムアウトを検出する監視タイマ部、および、故障モードの制御信号を発生する模擬故障モード設定部を有し、
前記模擬故障モード設定部が、前記監視タイマ部に前記故障モードの制御信号を送信することで、前記リング型ネットワークのプロトコルにとって異常な動作となるように、前記リング型ネットワークのプロトコルが規定するしきい値よりも小さい値へと、前記タイムアウトしきい値を変更し、
前記送信データ出力部が、前記監視タイマ部により前記タイムアウトが検出されると、前記クレームフレームの送信処理として、前記クレームフレームを、リング型ネットワークに送信することを特徴とする。その他の手段は、後記する。
本発明によれば、システムの試運転の段階で、システムの実運用の形態を変更することなく、伝送路を不安定な状態にし、ネットワークから接続装置を含めたシステム全体のタフネス性を確認することができる。
図1にシステムの構成図を示す。ネットワークは、FDDI(Fiber Distributed Data Interface)などのプロトコルが動作するためのリング型ネットワークである。ネットワーク装置011〜016はそれぞれ同じ構成である。ネットワーク装置011〜016には、計算機001〜006が接続される。フレームは、例えば、ネットワーク装置011、012、013、014、015、016の順にリングを伝送する。各計算機001〜006は、トークンを保持する間にフレームを送信することができるトークンパッシングを動作させる。
図1の各装置(計算機001〜006、および、ネットワーク装置011〜016)は、演算処理を行う際に用いられる記憶手段としてのメモリと、前記演算処理を行う演算処理装置とを少なくとも備えるコンピュータとして構成される。なお、メモリは、RAM(Random Access Memory)などにより構成される。演算処理は、CPU(Central Processing Unit)によって構成される演算処理装置が、メモリ上のプログラムを実行することで、実現される。
次に本発明の一実施例であるネットワーク装置011〜016の構成を説明する。図2にネットワーク装置011〜016の構成図を示す。なお、図2の説明において、適宜図3に示すフレームのフォーマットを参照する。
ネットワーク装置011〜016は、FDDIのネットワーク装置011〜016に必要な機能に加え、模擬故障モード設定部101を備えている。模擬故障モード設定部101は、故障モード115,116,117を設定することで、ネットワークに不安定な状態を発生させ、ネットワークが不安定でも計算機001〜006が異常な状態でロックしないことを、実運用の状態そのままに確認できる。なお、異常な状態とは、FDDIなどの通信プロトコルに規定された正常な動作ではない動作とする。以下、FDDIのネットワーク装置011〜016に必要な機能を説明する。
ネットワーク装置011〜016は、受信制御ステートマシン部107と、送信制御ステートマシン部113を備える。送信制御ステートマシン部113は、受信制御ステートマシン部107からトークン受信を通知され、送信フレームデータ格納部112に送信データがある場合、トークンの中継を中断し、送信フレームデータ格納部112から送信データを読み出して、送信データ出力部109から伝送フレームを送信させる。また、送信制御ステートマシン部113はトークンを中継、または送信し終えると、監視タイマ部111を初期化し、監視タイマ部111がしきい値を超えたときには、クレームフレームの送信を開始する。
受信フレーム検出部102は、受信データのパターンと、フレーム先頭特殊パターン202との一致をチェックすることで、フレーム先頭特殊パターン202の検出を行う。受信フレーム検出部102は、フレーム先頭特殊パターン202を検出すると、受信フレーム識別部105とCRC(Cyclic Redundancy Check)チェック部106にフレーム受信の開始を通知する。受信フレーム識別部105は、フレーム内のフレーム制御部203をチェックし、フレームの種別(受信フレームが伝送フレームであるか、クレームフレームであるか、トークンであるか)を受信制御ステートマシン部107に通知する。
また、受信フレーム識別部105は、自局アドレス格納部104から自局アドレスを認識し、受信フレームの送信先アドレス204から、自局宛のフレームであるか否かをチェックして、自局宛であれば、受信フレーム格納制御部108に通知する。また、送信元アドレス205が自局であれば、受信フレームの中継を中断するよう受信制御ステートマシン部107に通知する。
受信フレーム格納制御部108は、受信フレームが自局宛であり、受信フレームのFCS(Frame Check Sequence)部207(図3(a)参照)と、CRCチェック部106が生成したCRCとが一致したときに、受信フレームを受信フレームデータ格納部110に格納し、外部インタフェース部100に受信フレームの格納を通知する。
計算機001〜006は、外部インタフェース部100を通じて、受信フレームを受信フレームデータ格納部110から読み出す。受信フレームの中継と送信は、送信データ出力部109が行う。受信フレームの中継は、受信制御ステートマシン部107からの指示により、送信制御ステートマシン部113が送信データ出力部109を制御することで行う。
送信データ出力部109には、伝送路からの受信データを中継するための入力と、自局からの送信データを入力する二つのデータ入力があり、送信制御ステートマシン部113は、二つの入力のどちらを出力する、またはどちらも出力せずアイドルパターン201を出力するように送信データ出力部109を制御する。なお、遅延部103は、入力されたデータを一時的に保持し、所定の期間を空けて出力することにより、遅延を発生させる。
図3にフレームのフレームフォーマットを示す。フレームには、通常のデータ伝送およびリングの制御に使用する図3(a)の形態のフレームと、フレームの送信権を示し1つのリング内に1つだけある図3(b)トークンの二つがある。図3(a)フレームと図3(b)トークンが伝送されていないとき、伝送路にはアイドルパターン201の制御信号が流れている。
図3(a)フレームは、フレームの先頭を示すフレーム先頭特殊パターン202、フレームの種別を示すフレーム制御部203、送信先アドレス204、送信元アドレス205、伝送データを格納するデータ部206、伝送データの正常性を確認するためのFCS部207、フレームの最終を示すフレーム最終パターン208、からなる。
図3(b)トークンは、フレーム先頭特殊パターン202、フレーム制御部203、フレーム最終パターン208、からなる。フレームには、計算機001〜006からの伝送データを送受信するための伝送フレームと、リング内のどの局が最初にトークンを送信するか決定するクレームトークン処理に使用するクレームフレームとがある。
トークンと伝送フレームとクレームフレームとは、フレーム制御部203のパターンによって区別される。送信先アドレス204、送信元アドレス205に格納するアドレスは、全ての局がそれぞれ固有な値となるよう、1つの局に1つ割り当てられるアドレスである。
以下、本実施形態のネットワーク装置011〜016の伝送方式であるFDDIの、フレーム受信と中継、フレーム送信、およびクレームトークン処理について、順に説明する。まず、フレームの受信と中継について説明する。なお、状態を遷移させる動作の主体は、各ネットワーク装置011〜016である。
ネットワーク装置011〜016は、図4に示す受信制御ステートマシン部107と図5に示す送信制御ステートマシン部113を有する。フレームが伝送しておらず、伝送路にアイドルパターン201が流れているとき、受信制御ステートマシン部107は初期状態であるR0:アイドル待ち状態300から、R1:フレーム先頭待ち状態301に遷移する。
フレーム先頭待ち状態301の状態でフレームを受信すると、フレーム先頭特殊パターン202が検出され、受信制御ステートマシン部107は、R2:フレーム制御部チェック状態302に遷移し、送信制御ステートマシン部113は、初期状態であるT0:アイドル送信状態400からT1:受信フレーム中継状態401に遷移して受信フレームを中継する。
フレーム制御部203のパターンがトークンのとき、R5:トークンチェック状態305へ、トークン以外のときはR3:フレーム最終待ち状態303へ遷移する。R3:フレーム最終待ち状態303にて、受信フレームの送信先アドレス204が自局のアドレスと一致していれば、受信フレームを自局に格納する。
送信元アドレス205が自局のアドレスと一致した場合、受信制御ステートマシン部107は送信制御ステートマシン部113に自局送信フレームの検出を通知し、送信制御ステートマシン部113はT1:受信フレーム中継状態401からT0:アイドル送信状態400に遷移して、受信フレームの中継を中断する。
他局が送信したフレームであれば、送信制御ステートマシン部113は、T1:受信フレーム中継状態401を継続し、フレームを中継する。フレーム最終パターン208を検出すると、受信制御ステートマシン部107は、R4:正常性チェック状態304に遷移しフレームの正常性をチェックした後、R1:フレーム先頭待ち状態301に戻り、送信制御ステートマシン部113はT1:受信フレーム中継状態401からT0:アイドル送信状態400に遷移して、受信フレームの中継を終了する。
受信制御ステートマシン部107は、R1:フレーム先頭待ち状態301、R2:フレーム制御部チェック状態302、R3:フレーム最終待ち状態303、R4:正常性チェック状態304、のいずれの状態でも物理層での異常が通知されると、フレームの受信を中断しR0:アイドル待ち状態300に遷移して、アイドルパターン201を待つ。
次にフレームの送信について説明する。なお、状態を遷移させる動作の主体は、各ネットワーク装置011〜016である。
フレームが伝送しておらず、伝送路にアイドルパターン201が流れているとき、受信制御ステートマシン部107は初期状態であるR0:アイドル待ち状態300から、R1:フレーム先頭待ち状態301に遷移する。
フレーム先頭待ち状態301の状態でトークンを受信すると、フレーム先頭特殊パターン202が検出され、受信制御ステートマシン部107は、R2:フレーム制御部チェック状態302に遷移し、送信制御ステートマシン部113は、初期状態であるT0:アイドル送信状態400からT1:受信フレーム中継状態401に遷移してトークンの中継を開始する。
フレーム制御部203のパターンがトークンのとき、受信制御ステートマシン部107は、R5:トークンチェック状態305へ遷移し、送信制御ステートマシン部113にトークンの受信を通知する。送信制御ステートマシン部113は、送信すべき伝送フレームがなければ、トークン中継後にT0:アイドル送信状態400に遷移する。
送信すべき伝送フレームがあるとき、トークンの中継をすぐに中断し、T0:アイドル送信状態400に遷移してアイドルパターン201を送出してからT2:伝送フレーム送信状態402に遷移し、伝送フレームの送信を開始する。
伝送フレームのフレーム先頭特殊パターン202からフレーム最終パターン208およびアイドルパターン201まで送信し終えると、T3:トークン送信状態403に遷移し、トークンを送信する。
トークンの中継を中断し、フレームを送信している間、局はトークンを獲得しているといい、フレーム送信後トークンを送信するとき、その局はトークンを解放するという。送信制御ステートマシン部113は、トークン送信後、T3:トークン送信状態403からT0:アイドル送信状態400に遷移する。
次に、フレームの受信と中継、フレーム送信がリング全体でどのように行われるか説明する。
図6に、フレーム伝送の説明図を示す。ネットワーク装置014に送信データがあり、計算機001〜006から送信起動が発行されていて、トークン601がネットワーク装置011からネットワーク装置014まで中継されてくると、ネットワーク装置014はトークンを獲得し、送信フレーム602を送信する。
なお、図6および図7は、フレームの通信処理を示す図である。図の両端を横切る6つの矢印は各ネットワーク装置011〜016を示し、矢印の先に行くほど時間が経過する。そして、「送信部」の表記は送信データ出力部109を、「受信部」の表記は受信フレーム検出部102および遅延部103を、それぞれ省略したものである。
ネットワーク装置014は、フレーム送信後、トークン601を解放する。送信フレーム602はネットワーク装置015→ネットワーク装置016→ネットワーク装置011→ネットワーク装置012→ネットワーク装置013→ネットワーク装置014とリングを周回し、ネットワーク装置014が自局送信のフレームを認識すると中継を中断して、フレームの途中からアイドルパターン201に変更された中断フレーム603となる。
受信制御ステートマシン部107は、R3:フレーム最終待ち状態303で、アイドルパターン201を検出するとR1:フレーム先頭待ち状態301に遷移し、受信を中断する。中断フレームは、リングを周回するが、次にトークンを獲得する局がフレームを送信(例:送信フレーム604)するときに、リングから除去される。
なお、「送信起動」とは、今までFDDIのネットワーク上に流れていなかったフレームを新たに送信する処理を起動させることである。そして、模擬故障モード設定部101は、後記する故障モード115(トークン受信を検出しない)、故障モード116(トークンを送出しない)を図6に示したタイミングで起動してもよい。
次に、クレームトークン処理がリング全体でどのように行われるかを説明する。なお、クレームトークン処理は、リング内のどの局が最初にトークンを送出するかを決定する処理である。
図7に、クレームトークン処理の説明図を示す。リング上に何らかの障害が発生し、トークンがリングを周回しなくなり、最初にトークン監視タイマがタイムアウトするのがネットワーク装置014である場合、ネットワーク装置014の送信制御ステートマシン部113はT4:クレーム送信状態404に遷移し、クレームフレーム701を送信する。
ネットワーク装置015は、クレームフレーム701を受信し、送信元アドレス205と自局アドレスとの大小比較を行う。ネットワーク装置015の送信制御ステートマシン部113は、自局のアドレスが大きいとき、クレームフレーム701の中継を中断して、T4:クレーム送信状態404に遷移し、クレームフレーム703を送信する。
ネットワーク装置015のアドレスがリング内で最大であれば、クレームフレーム703はネットワーク装置015→ネットワーク装置016→ネットワーク装置011→ネットワーク装置012→ネットワーク装置013→ネットワーク装置014と周回し、自局送信のクレームフレームの受信を検出すると、トークンを送信し、クレームトークン処理を終了する。
なお、模擬故障モード設定部101は、後記する故障モード117(フレーム監視タイムアウトしつづける)を図7に示したタイミングで起動してもよい。
次に、個々のネットワーク装置011〜016におけるクレームトークン処理について説明する。
リング内の局のタイマ設定が全て同じと仮定する。リングを周回するトークンがある周期以内に受信されないような場合、ネットワーク装置間を接続するケーブルの断線等、リングに何らかの異常が生じたと送信制御ステートマシン部113が判断して、クレームトークン処理を開始する。
図8にトークン監視タイマの説明図を示す。受信制御ステートマシン部107は、トークンを受信し終えると、R5:トークンチェック状態305からR1:フレーム先頭待ち状態301に遷移し、送信制御ステートマシン部113はトークンを中継後、T1:受信フレーム中継状態401からT0:アイドル送信状態400に遷移する。
ネットワーク装置011〜016はトークン受信のたびにトークン監視タイマを初期化するが、トークンがある規定時間以上受信されないとき、トークン監視タイマのタイマ値は規定値に応じたしきい値以上まで増加しトークン監視のタイムアウトを検出する。
送信制御ステートマシン部113にて、T0:アイドル送信状態400、T1:受信フレーム中継状態401、T2:伝送フレーム送信状態402、T3:トークン送信状態403、T5:ビーコン送信状態405のいずれの状態においても、トークン監視のタイムアウトが検出されると、T4:クレーム送信状態404に遷移し、クレームフレームを送信する。
次局の受信制御ステートマシン部107は、R2:フレーム制御部チェック状態302にて受信フレームがクレームフレームであることを識別し、R3:フレーム最終待ち状態303からR4:正常性チェック状態304に遷移するときに、クレームフレームの送信元アドレス205と自局のアドレスとの大小比較の結果を送信制御ステートマシン部113に通知する。
送信制御ステートマシン部113は、クレームフレームの送信元が自局のアドレスより大きければ、T1:受信フレーム中継状態401を維持し、クレームフレームを中継した後、T0:アイドル送信状態400に遷移する。クレームフレームの送信元が自局のアドレスより小さければ、T4:クレーム送信状態404に遷移し、クレームフレームを送信する。
このようにして、リング内でもっとも自局アドレスの大きいネットワーク装置011〜016のクレームフレーム送信が勝ち残り、自局送信のクレームフレームを受信する。送信制御ステートマシン部113がT4:クレーム送信状態404のときに、自局送信のクレームフレームを受信すると、T3:トークン送信状態403に遷移し、トークンを送信する。トークン送信後、送信制御ステートマシン部113はT3:トークン送信状態403からT0:アイドル送信状態400に遷移し、クレームトークン処理を終了する。
図9に、模擬故障モード設定部101が故障モード115を設定したときのネットワークと計算機001〜006の動作の説明を示す。
模擬故障モード設定部101は、故障モード115を示す制御信号を受信フレーム識別部105に送信し、受信フレーム識別部105がトークンを検出しないようにする。このとき、ネットワーク装置011〜016は、監視タイマ部111のタイマ値がトークンの周回周期のしきい値に増加するまでの間、通常の通信を行うが、監視タイマ部111のタイマ値がトークンの周回周期のしきい値に達すると、クレームトークン処理を行い、通信を停止させる。
クレームトークン処理が周期的に行われると、通信を行える時間が短くなり、スループットが低下する。このとき、計算機内部でバッファのオーバーフローが発生すると、計算機001〜006では異常処理が実行されるが、異常処理により他のタスクが全く処理されないような状態が継続するようなことがあれば、計算機001〜006は異常停止状態となる。
図10に、模擬故障モード設定部101が故障モード116を設定したときのネットワークと計算機001〜006の動作の説明を示す。
模擬故障モード設定部101は、故障モード116を示す制御信号を送信データ出力部109に送信し、送信データ出力部109がトークンを送信しないようにする。自局がフレームを送信した後、トークンがリングから消失するため、自局がリング内にフレーム送信しなければ、他局間の通信は正常であるが、自局が通信に参加するとトークンがリングを周回しなくなりクレームトークン処理が実行される。このとき、計算機間でリアルタイム性が必要な通信が行われていれば、送信タイムアウトのエラー処理が頻発し、他のタスクが全く処理されないような状態が継続するようなことがあれば、計算機001〜006は異常停止状態となる。
このように、模擬故障モード設定部101は、故障モード115または故障モード116を設定することにより、リングの再構成(クレームトークン処理)を反復させつづけるような不安定な状態を起こす。また、模擬故障モード設定部101は、故障モード115または故障モード116を設定することにより、ネットワークの監視フレームの送受信動作を異常にすることで、不安定な状態を起こす。
図11に、模擬故障モード設定部101が故障モード117を設定したときのネットワークと計算機001〜006の動作の説明を示す。
模擬故障モード設定部101は、故障モード117を示す制御信号を監視タイマ部111に送信し、監視タイマ部111がトークンの監視タイムアウトを検出しつづけるような状態にする。トークン監視タイムアウトの検出により、計算機001〜006には伝送路異常の割込みが頻発し、多発する割込み処理のため他のタスクが全く処理されないような状態が継続するようなことがあれば、計算機001〜006は異常停止状態となる。
故障モード117は、例えば、タイムアウトに関するしきい値を変更することによって、恣意的にタイムアウトを多く発生させる。例えば、図8に示す通常のしきい値では1回のタイムアウトであるが、図12に示す故障モード117によるしきい値では3回のタイムアウトが発生する。
このように、本実施形態では、リング型のネットワークを周回し伝送フレームの送信権を示すトークンを獲得したネットワーク装置011〜016がフレームを送信するFDDIのネットワークに用いられるネットワーク装置011〜016において、各故障モードの設定によりトークンの検出をできないようにすることで、トークンの周回周期違反を誤検出させる。
これにより、リング内のどのネットワーク装置011〜016が最初にトークンを送出するかを決定するクレームトークン処理を意図的に引き起こすことによりネットワークのスループットが低下した場合の、計算機001〜006の処理に対する影響を確認できる。また、模擬故障モード設定部101から故障モードを起動させることによって、伝送路の異常が計算機001〜006にどのように波及するか(ネットワークシステムのタフネス性)を、確認することができる。
また、前記のネットワークの故障モードを、トークンを送出しないように設定し、他局がトークンの周回周期違反を誤検出するようにし、計算機001〜006の処理に対する影響を確認することもできる。また、前記のネットワークの故障モードを、トークンの周回周期違反を誤検出しつづけるように設定し、伝送路異常についての計算機001〜006の処理に対する影響を確認することもできる。
本発明の一実施形態に関するネットワーク装置を含むシステムを示す構成図である。 本発明の一実施形態に関するネットワーク装置を示す構成図である。 本発明の一実施形態に関するネットワークを伝送するフレームのフレームフォーマットを示す説明図である。 本発明の一実施形態に関するネットワークワーク装置の受信制御を示す状態遷移図である。 本発明の一実施形態に関するネットワークワーク装置の送信制御を示す状態遷移図である。 本発明の一実施形態に関するフレーム伝送を示す説明図である。 本発明の一実施形態に関するクレームトークン処理を示す説明図である。 本発明の一実施形態に関するトークン監視タイマの動作を示す説明図である。 本発明の一実施形態に関するトークンを検出しない故障モードを示す説明図である。 本発明の一実施形態に関するトークンを送出しない故障モードを示す説明図である。 本発明の一実施形態に関するタイムアウトの検出を異常にする故障モードを示す説明図である。 本発明の一実施形態に関するしきい値を故障モードにしたトークン監視タイマの動作を示す説明図である。
符号の説明
001〜006 計算機
010〜016 ネットワーク装置
100 外部インタフェース部
101 模擬故障モード設定部
102 受信フレーム検出部
103 遅延部
104 自局アドレス格納部
105 受信フレーム識別部
106 CRCチェック部
107 受信制御ステートマシン部
108 受信フレーム格納制御部
109 送信データ出力部
110 受信フレームデータ格納部
111 監視タイマ部
112 送信フレームデータ格納部
113 送信制御ステートマシン部
114 CRC生成部
115〜117 故障モード

Claims (3)

  1. トークンパッシングによりトークンを有するネットワーク装置がフレームをリング型ネットワークに送信するネットワークシステムに用いられるネットワーク装置であって、
    前記ネットワーク装置は、受信するフレームを識別して記憶手段に格納する受信フレーム識別部、フレームを送信する送信データ出力部、前記トークンのタイムアウトを検出し、前記リング型ネットワーク内のトークンを初期化するためのクレームフレームの送信処理を起動させるためのタイムアウトしきい値が示す時間以上前記トークンを受信しないときに、前記タイムアウトを検出する監視タイマ部、および、故障モードの制御信号を発生する模擬故障モード設定部を有し、
    前記模擬故障モード設定部は、前記監視タイマ部に前記故障モードの制御信号を送信することで、前記リング型ネットワークのプロトコルにとって異常な動作となるように、前記リング型ネットワークのプロトコルが規定するしきい値よりも小さい値へと、前記タイムアウトしきい値を変更し、
    前記送信データ出力部は、前記監視タイマ部により前記タイムアウトが検出されると、前記クレームフレームの送信処理として、前記クレームフレームを、リング型ネットワークに送信すること
    を特徴とするネットワーク装置。
  2. トークンパッシングによりトークンを有するネットワーク装置がフレームをリング型ネットワークに送信するネットワークシステムであって、
    前記ネットワーク装置は、受信するフレームを識別して記憶手段に格納する受信フレーム識別部、フレームを送信する送信データ出力部、前記トークンのタイムアウトを検出し、前記リング型ネットワーク内のトークンを初期化するためのクレームフレームの送信処理を起動させるためのタイムアウトしきい値が示す時間以上前記トークンを受信しないときに、前記タイムアウトを検出する監視タイマ部、および、故障モードの制御信号を発生する模擬故障モード設定部を有し、
    前記模擬故障モード設定部は、前記監視タイマ部に前記故障モードの制御信号を送信することで、前記リング型ネットワークのプロトコルにとって異常な動作となるように、前記リング型ネットワークのプロトコルが規定するしきい値よりも小さい値へと、前記タイムアウトしきい値を変更し、
    前記送信データ出力部は、前記監視タイマ部により前記タイムアウトが検出されると、前記クレームフレームの送信処理として、前記クレームフレームを、リング型ネットワークに送信すること
    を特徴とするネットワークシステム。
  3. トークンパッシングによりトークンを有するネットワーク装置がフレームをリング型ネットワークに送信するネットワークシステムによるタフネス性確認方法であって、
    前記ネットワーク装置は、受信するフレームを識別して記憶手段に格納する受信フレーム識別部、フレームを送信する送信データ出力部、前記トークンのタイムアウトを検出し、前記リング型ネットワーク内のトークンを初期化するためのクレームフレームの送信処理を起動させるためのタイムアウトしきい値が示す時間以上前記トークンを受信しないときに、前記タイムアウトを検出する監視タイマ部、および、故障モードの制御信号を発生する模擬故障モード設定部を有し、
    前記模擬故障モード設定部は、前記監視タイマ部に前記故障モードの制御信号を送信することで、前記リング型ネットワークのプロトコルにとって異常な動作となるように、前記リング型ネットワークのプロトコルが規定するしきい値よりも小さい値へと、前記タイムアウトしきい値を変更し、
    前記送信データ出力部は、前記監視タイマ部により前記タイムアウトが検出されると、前記クレームフレームの送信処理として、前記クレームフレームを、リング型ネットワークに送信すること
    を特徴とするタフネス性確認方法。
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