JP4559959B2 - 高強度ばね用鋼 - Google Patents
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Description
すなわち本発明は次に示す鋼材を要旨とする。
C:0.45〜0.7%、
Si:1.0〜3.0%、
Mn:0.05〜2.0%、
P:0.015%以下、
S:0.015%以下、
N:0.0015〜0.02%、
t−O:0.0002〜0.01%、
W:0.05〜1.0%、
Cr:0.05〜2.5%、
Zr:0.0001〜0.0005%、
V:0.05〜1.0%、
を含有し、さらに、
Al≦0.01%、
Ti≦0.003%
に制限し、残部がFe及び不可避不純物より成ることを特徴とするばね用鋼。
(2) 質量%で、
C:0.45〜0.7%、
Si:1.0〜3.0%、
Mn:0.05〜2.0%、
P:0.015%以下、
S:0.015%以下、
N:0.0015〜0.02%、
t−O:0.0002〜0.01%、
W:0.05〜1.0%、
Cr:0.05〜2.5%、
Zr:0.0001〜0.0005%、
Mg:0.0001〜0.0005%、
を含有し、さらに、
Al≦0.01%、
Ti≦0.003%
に制限し、残部がFe及び不可避不純物より成ることを特徴とするばね用鋼。
C:0.45〜0.7%、
Si:1.0〜3.0%、
Mn:0.05〜2.0%、
P:0.015%以下、
S:0.015%以下、
N:0.0015〜0.02%、
t−O:0.0002〜0.01%、
W:0.05〜1.0%、
Cr:0.05〜2.5%、
Zr:0.0001〜0.0005%、
V:0.05〜1.0%、
Mg:0.0001〜0.0005%、
を含有し、さらに、
Al≦0.01%、
Ti≦0.003%
に制限し、残部がFe及び不可避不純物より成ることを特徴とするばね用鋼。
(4) さらに質量%で、
Mo:0.05〜1.0%
を含むことを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれかに記載のばね用鋼。
Nb:0.01〜0.05%
を含むことを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれかに記載のばね用鋼。
Ni:0.05〜3.0%、
Co:0.05〜3.0%、
B:0.0005〜0.006%
の1種または2種以上を含むことを特徴とする上記(1)〜(5)いずれかに記載のばね用鋼。
Cu:0.05〜0.5%
を含むことを特徴とする上記(1)〜(6)のいずれかに記載のばね用鋼。
Ca:0.0002〜0.01%、
Hf:0.0002〜0.01%
の1種または2種を含むことを特徴とする上記(1)〜(7)のいずれかに記載のばね用鋼。
Te:0.0002〜0.01%、
Sb:0.0002〜0.01%
の1種または2種を含むことを特徴とする上記(1)〜(8)のいずれかに記載のばね用鋼。
Cは鋼材の基本強度に大きな影響を及ぼす元素であり、従来より十分な強度を得られるように0.45〜0.7%とした。0.45%未満では十分な強度を得られない。特にばね性能向上のための窒化を省略した場合でも十分なばね強度を確保するには0.50%以上のCが好ましい。さらに強度−コイリングのバランス観点から好ましくは0.6%以上とするのがよい。
Siは鋼製造時には脱酸元素として添加されるとともに、ばね鋼ではばねの強度、硬度と耐へたり性を確保するために必要な元素であり、少ない場合、必要な強度、耐へたり性が不足するため、1.0%を下限とした。またSiは粒界の炭化物系析出物を球状化、微細化する効果があり、積極的に添加することで粒界析出物の粒界占有面積率を小さくする効果がある。しかし多量に添加しすぎると、材料を硬化させるだけでなく、脆化する。そこで焼入れ焼き戻し後の脆化を防ぐために3.0%を上限とした。
Mnは脱酸や鋼中SをMnSとして固定するとともに、焼入れ性を高めて熱処理後の硬度を十分に得るため、多用される。この安定性を確保するために0.05%を下限とする。またMnによる脆化を防止するために上限を2.0%とした。
Pは鋼を硬化させるが、さらに偏析を生じ、材料を脆化させる。特にオーステナイト粒界に偏析したPは衝撃値の低下や水素の侵入により遅れ破壊などを引き起こす。そのため少ない方がよい。そこで脆化傾向が顕著となるPは0.015%以下と制限した。さらに熱処理鋼線の引張強度が2150MPaを超えるような高強度の場合には0.01%未満にすることが好ましい。
S:0.015%以下
SもPと同様に鋼中に存在すると鋼を脆化させる。Mnによって極力その影響を小さくするが、MnSも介在物の形態をとるため、破壊特性は低下する。特に高強度鋼のでは微量のMnSから破壊を生じることもあり、Sも極力少なくすることが望ましい。その悪影響が顕著となる0.015%を上限とした。
Nは鋼中マトリックスを硬化させるが、Ti、Vなどの合金元素が添加されている場合には窒化物として存在し、鋼線の性質に影響を与える。Ti、Nb、Vを添加した鋼では炭窒化物の生成が容易になり、オーステナイト粒微細化のピン止め粒子となる炭化物、窒化物および炭窒化物の析出サイトになりやすい。そのためばね製造までに施される様々な熱処理条件で安定的にピン止め粒子を生成することができ、鋼線のオーステナイト粒径を微細に制御することができる。このような目的から0.0015%以上のNを添加させる。一方、過剰なNは窒化物および窒化物を核として生成した炭窒化物および炭化物の粗大化を招く。Ti、V、Nbなどの窒化物/炭窒化物生成元素を添加する場合には粗大な窒化物/炭窒化物を析出したり、Bを添加するとBNを析出するなどによって、耐破壊特性を損なう。そこでそのような弊害の伴わない0.02%を上限とする。
鋼中には脱酸工程を経て生じた酸化物や固溶したOが存在している。しかし、この酸素量が多い場合には酸化物系介在物が多いことを意味している。酸化物系介在物の大きさが小さければばね性能に影響しないが、大きい酸化物が大量に存在しているとばね性能に大きな影響を及ぼす。
Wは焼入れ性を向上させるとともに、鋼中で炭化物を生成し、強度を高める働きがある。従って極力添加する方が好ましい。Wの特徴は他の元素とは異なり、セメンタイトを含む炭化物の形状を微細にすることである。またWの炭窒化物はTi、Nbなどにくらべ低温でしか生成しないため、W自身も未溶解炭化物として残留しにくい。さらにV等の未溶解炭化物を残留しやすい元素によって生成される炭化物の成長を抑制し、未溶解炭化物の寸法を抑制する効果も有する。
Crは焼入れ性および焼戻し軟化抵抗を向上させるために有効な元素であるが、添加量が多いとコスト増を招くだけでなく、焼入れ焼戻し後に見られるセメンタイトを粗大化させる。結果として線材は脆化するためにコイリング時に折損を生じやすくする。そこで焼入れ性および焼戻し軟化抵抗の確保のために0.05%を下限とし、脆化が顕著となる2.5%を上限とした。
Zrは酸化物および硫化物生成元素である。ばね鋼においては酸化物を微細に分散するため、Mgと同様、MnSの析出核となる。それにより疲労耐久性を向上させたり、延性を増すことでコイリング性を向上させる。0.0001%未満ではその効果は見られず、また0.0005%を超えて添加しても硬質酸化物生成を助長するため、硫化物が微細分散しても酸化物起因のトラブルを生じやすくなる。また多量添加では酸化物以外にもZrN、ZrSなどの窒化物、硫化物を生成し、製造上のトラブルやばねの疲労耐久特性を低下させるので0.0005%以下とした。さらに高強度ばねに用いる場合にはこの添加量を0.0003%以下にすることが好ましい。これらの元素は微量ではあるが、副原料を厳選し、耐火物などを精密に制御することで制御可能である。
Alは脱酸元素であり酸化物生成に影響する。硬質酸化物を生成しやすいために不用意に添加すると硬質炭化物を生成し、疲労耐久性を低下させる。特に高強度ばねにおいてはばねの疲労限度そのものよりも疲労強度のばらつき安定性を低下させ、Al量が多いと介在物起因の破断発生率が多くなるため、その量を制限することが需要家から要求される。また硫化物制御の観点から、Zrを添加することで硫化物を微細分散、球状化させるにはAl量が多すぎるとその効果を損なうため、その点からも多量に添加するのは好ましくない。そのため高強度ばね用鋼材においては従来よりも抑制する必要があり、0.01%以下(0%を含む)に制限した。さらに高疲労強度を要求する場合には0.002%以下にすることが好ましい。
Tiは脱酸元素であるとともに窒化物、硫化物生成元素であるため、酸化物および窒化物、硫化物生成に影響する。多量の添加は硬質酸化物、窒化物を生成しやすいために不用意に添加すると硬質炭化物を生成し、疲労耐久性を低下させる。Alと同様に特に高強度ばねにおいてはばねの疲労限度そのものよりも疲労強度のばらつき安定性を低下させ、Ti量が多いと介在物起因の破断発生率が多くなるため、その量を0.003%以下(0%を含む)に制限した。また硫化物制御の観点から、Zrを添加することで硫化物を微細分散、球状化させるにはTi量が多すぎるとその効果を損なうため、その点からも多量に添加するのは好ましくない。そのため高強度ばね用鋼材においては従来よりも制限する必要があり、0.003%がその上限である。さらに高疲労強度を要求する場合には0.002%以下にすることが好ましい。
Moは焼戻しや窒化温度程度の温度で炭化物として析出する。これら析出物を生成することで焼き戻し軟化抵抗を得ることができ、高温での焼戻しや工程で入れられるひずみ取り焼鈍や窒化などの熱処理を経ても軟化せず高強度を発揮させることができる。この事は窒化後のばね内部硬度の低下を抑制したり、ホットセッチングやひずみ取り焼鈍を容易にするため、最終的なばねの疲労特性を向上させることとなる。しかしその析出物が大きくなりすぎ、鋼中炭素と結びついて粗大炭化物を生成する。このことは鋼線の高強度化に寄与すべきC量を減少させ、添加したC量相当の強度が得られなくなる。さらに粗大炭化物が応力集中源となるためコイリング中の変形で折損しやすくなる。またMoは添加することで焼入れ性を向上させるとともに、焼戻し軟化抵抗を与えることができる。すなわち強度を制御する際の焼戻し温度を高温化させることがきる。この点は粒界炭化物の粒界占有面積率を低下させるのに有利である。すなわちフィルム状に析出する粒界炭化物を高温で焼き戻すことで球状化させ、粒界面積率を低減することに効果がある。またMoは鋼中ではセメンタイトとは別にMo系炭化物を生成する。特にV等に比べその析出温度が低いので炭化物の粗大化を抑制する効果がある。その添加量は0.05%未満では効果が認められない。ただしその添加量が多いと、圧延や伸線前の軟化熱処理などで過冷組織を生じ易く、割れや伸線時の断線の原因となりやすい。すなわち、伸線時にはあらかじめ鋼材をパテンチング処理によってフェライト−パーライト組織としてから伸線することが好ましい。
Vについては窒化物、炭化物、炭窒化物の生成によるオーステナイト粒径の粗大化抑制のほかに焼戻し温度での鋼線の硬化や窒化時の表層の硬化に利用することもできる。その添加量は0.05%未満では添加した効果がほとんど認められない。また多量添加は粗大な未固溶介在物を生成し、靱性を低下させるとともに、Moと同様、過冷組織を生じ易く、割れや伸線時の断線の原因となりやすい。そのため工業的に安定した取り扱いが容易な1.0%を上限とした。
Nbについては窒化物、炭化物、炭窒化物の生成によるオーステナイト粒径の粗大化抑制のほかに焼戻し温度での鋼線の硬化や窒化時の表層の硬化に利用することもできる。その添加量は0.01%未満では添加した効果がほとんど認められない。また多量添加は粗大な未固溶介在物を生成し、靱性を低下させるとともに、Moと同様、過冷組織を生じ易く、割れや伸線時の断線の原因となりやすい。そのため工業的に安定した取り扱いが容易な0.05%を上限とした。
Niは焼入れ性を向上させ、熱処理によって安定して高強度化することができる。またマトリックスの延性を向上させてコイリング性を向上させる。しかし焼入れ焼戻しでは残留オーステナイトを増加させるので、ばね成形後にへたりや材質の均一性の点で劣る。その添加量は0.05%未満では高強度化や延性向上に効果が認められない。一方、Niの多量添加は好ましくなく、3.0%超では残留オーステナイトが多くなる弊害が顕著になるとともに、焼入れ性や延性向上効果が飽和し、コスト等の点で不利になる。
Coは焼入れ性を低下させる場合もあるが、高温強度を向上させることができる。また炭化物の生成を阻害するため、本発明で問題となる粗大な炭化物の生成を抑制する働きがある。したがってセメンタイトを含む炭化物の粗大化を抑制できる。従って、添加することが好ましい。添加する場合、0.05%未満ではその効果が小さい。しかし多量に添加するとフェライト相の硬度が増大し延性を低下させるので、その上限を3.0%とした。
Bは焼入れ性向上元素とオーステナイト粒界の清浄化に効果がある。粒界に偏析して靱性を低下させるP、S等の元素をBを添加することで無害化し、破壊特性を向上させる。その際、BがNと結合してBNを生成するとその効果は失われる。添加量はその効果が明確になる0.0005%を下限とし、効果が飽和する0.006%を上限とした。ただしわずかでもBNが生成すると脆化させるためBNを生成しないよう十分な配慮が必要である。したがって好ましくは0.003以下であり、さらに好ましくはTi等の窒化物生成元素によってフリーのNを固定しておくとともに、B:0.001〜0.002%にすることが有効である。
Cuについては、Cuを添加することで脱炭を防止できる。脱炭層はばね加工後に疲労寿命を低下させるため、極力少なくする努力が成されている。また脱炭層が深くなった場合にはピーリングとよばれる皮むき加工によって表層を除去する。またNiと同様に耐食性を向上させる効果もある。脱炭層を抑制することでばねの疲労寿命向上やピーリング工程の省略することができる。Cuの脱炭抑制効果や耐食性向上効果は0.05%以上で発揮することができ、後述するようにNiを添加したとしても0.5%を越えると脆化により圧延きずの原因となりやすい。そこで下限を0.05%、上限を0.5%とした。Cu添加によって室温における機械的性質を損なうことはほとんどないが、Cuを0.3%を越えて添加する場合には熱間延性を劣化させるために圧延時にビレット表面に割れを生じる場合がある。そのため圧延時の割れを防止するNi添加量をCuの添加量に応じて[Cu%]<[Ni%]とすることが好ましい。Cu0.3%以下の範囲では圧延きずが生じないことから、圧延きず防止を目的としてNi添加量を規制する必要がない。
MgはMnS生成温度よりも高い溶鋼中で酸化物を生成し、MnS生成時には既に溶鋼中に存在している。従ってMnSの析出核として用いることができ、これによりMnSの分布を制御できる。またその個数分布もMg系酸化物は従来鋼に多く見られるSi、Al系酸化物より微細に溶鋼中に分散するため、Mg系酸化物を核としたMnSは鋼中に微細に分散することとなる。従って同じS含有量であってもMgの有無によってMnS分布が異なり、それらを添加する方がMnS粒径はより微細になる。その効果は微量でも十分得られ、Mgを0.0001%以上添加すればMnSは微細化する。しかし0.0005%を超えると硬質酸化物を生じやすくするほか、MgSなどの硫化物も生じ始め、疲労強度の低下やコイリング性の低下を招く。そこでMg添加量を0.0001〜0.0005%とした。高強度ばねに用いある場合には0.0003%以下とすることが好ましい。これらの元素は微量ではあるが、Mg系耐火物を多用することで0.0001%程度添加できる。また副原料を厳選し、Mg含有量の少ない副原料を用いることでMgを添加できる。
Caは酸化物および硫化物生成元素である。ばね鋼においてはMnSを球状化させることで、疲労等の破壊起点としてのMnSの長さを抑制し、無害化することができる。その効果は0.0002%未満では明確ではなく、また0.01%を超えて添加しても歩留まりが悪いばかりか、酸化物やCaSなどの硫化物を生成し、製造上のトラブルやばねの疲労耐久特性を低下させるので0.01%以下とした。この添加量は好ましくは0.001%以下であることが好ましい。
Hfは酸化物生成元素であり、MnSの析出核となる。そのため微細分散することでZrは酸化物および硫化物生成元素である。ばね鋼においては酸化物を微細に分散するため、Mgと同様、MnSの析出核となる。それにより疲労耐久性を向上させたり、延性を増すことでコイリング性を向上させる。その効果は0.0002%未満では明確ではなく、また0.01%を超えて添加しても歩留まりが悪いばかりか、酸化物やZrN、ZrSなどの窒化物、硫化物を生成し、製造上のトラブルやばねの疲労耐久特性を低下させるので0.01%以下とした。この添加量は好ましくは0.003%以下であることが好ましい。
TeはMnSを球状化させる効果がある。0.0002%未満ではその効果が明確ではなく、0.01%を超えるとマトリックスの靭性を低下させ、熱間割れを生じた入り、疲労耐久性を低下させたりする弊害が顕著となるため、0.01%を上限とする。
SbはMnSを球状化する効果があり、0.0002%未満ではその効果が明確ではなく、0.01%を超えるとマトリックスの靭性を低下させ、熱間割れを生じた入り、疲労耐久性を低下させたりする弊害が顕著となるため、0.01%を上限とする。
また、φ4mmで処理した場合の本発明と比較鋼の化学成分、引張強度、コイリング特性(引張試験における伸び)、焼鈍後硬さ、平均疲労強度(回転曲げ)を評価した。
Claims (9)
- 質量%で、
C:0.45〜0.7%、
Si:1.0〜3.0%、
Mn:0.05〜2.0%、
P:0.015%以下、
S:0.015%以下、
N:0.0015〜0.02%、
t−O:0.0002〜0.01%、
W:0.05〜1.0%、
Cr:0.05〜2.5%、
Zr:0.0001〜0.0005%、
V:0.05〜1.0%、
を含有し、さらに、
Al≦0.01%、
Ti≦0.003%
に制限し、残部がFe及び不可避不純物より成ることを特徴とするばね用鋼。 - 質量%で、
C:0.45〜0.7%、
Si:1.0〜3.0%、
Mn:0.05〜2.0%、
P:0.015%以下、
S:0.015%以下、
N:0.0015〜0.02%、
t−O:0.0002〜0.01%、
W:0.05〜1.0%、
Cr:0.05〜2.5%、
Zr:0.0001〜0.0005%、
Mg:0.0001〜0.0005%、
を含有し、さらに、
Al≦0.01%、
Ti≦0.003%
に制限し、残部がFe及び不可避不純物より成ることを特徴とするばね用鋼。 - 質量%で、
C:0.45〜0.7%、
Si:1.0〜3.0%、
Mn:0.05〜2.0%、
P:0.015%以下、
S:0.015%以下、
N:0.0015〜0.02%、
t−O:0.0002〜0.01%、
W:0.05〜1.0%、
Cr:0.05〜2.5%、
Zr:0.0001〜0.0005%、
V:0.05〜1.0%、
Mg:0.0001〜0.0005%、
を含有し、さらに、
Al≦0.01%、
Ti≦0.003%
に制限し、残部がFe及び不可避不純物より成ることを特徴とするばね用鋼。 - さらに質量%で、
Mo:0.05〜1.0%
を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のばね用鋼。 - さらに質量%で、
Nb:0.01〜0.05%
を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のばね用鋼。 - さらに質量%で、
Ni:0.05〜3.0%、
Co:0.05〜3.0%、
B:0.0005〜0.006%
の1種または2種以上を含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のばね用鋼。 - さらに質量%で、
Cu:0.05〜0.5%
を含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のばね用鋼。 - さらに質量%で、
Ca:0.0002〜0.01%、
Hf:0.0002〜0.01%
の1種または2種を含むことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のばね用鋼。 - さらに質量%で、
Te:0.0002〜0.01%、
Sb:0.0002〜0.01%
の1種または2種を含むことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のばね用鋼。
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