JP4559132B2 - デジタル画像受付装置における記録メディア破損防止方法 - Google Patents
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Description
このようなデジタル画像受付装置は、画像情報が保存された記録メディアを対応する記録メディア読取手段にセットすることにより、この受付装置に備えた液晶画面に対してメディアに保存されている画像情報をサムネイル画像で表示すると共に、この液晶画面に備えたタッチパネルを介してプリントの要否等のプリント注文に関連する注文情報の入力を行うことが可能となっている。
このようにしてデジタル画像受付装置から入力されたプリント情報はデータ伝送ネットワーク等を介してプリント装置に送られる。このプリント装置は、デジタル画像受付装置から順次送られてくるプリント情報に含まれている画像情報を用いてその複写画像を銀塩印画紙等に形成するものである。
このようなデジタル画像受付装置は原則としてオペレータフリーであるため、一般の顧客が自分で記録メディアの装着や取り出しの操作を行なう。
プッシュ−プッシュ式記録メディア読取装置と、非プッシュ−プッシュ式記録メディア読取装置がある。
非プッシュ−プッシュ式記録メディア読取装置とは、記録メディアを記録メディア読取手段に装着する場合には、該記録メディアを対応した記録メディア読取手段に押し込んで装着し、前記記録メディアを前記記録メディア読取手段から取り出す場合には、装着された記録メディアを引き出して取り出すように構成されたものである。
プッシュ−プッシュ式記録メディア読取装置とは、記録メディアを記録メディア読取手段に装着する場合には、該記録メディアを対応した記録メディア読取手段に押し込んで装着し、前記記録メディアを前記記録メディア読取手段から取り出す場合には、装着された記録メディアをさらに押し込んで手を離すことによって、自動的に排出・押し出されるように構成されたものである。
プッシュ−プッシュ式記録メディア読取装置であっても、記録メディアを引き抜いて取り出すことは可能であるので、そのような適正でない操作をしてしまうのである。
装着するために記録メディアが、プッシュ−プッシュ式記録メディア読取装置に奥まで押し込まれると、記録メディアの各接点とプッシュ−プッシュ式記録メディア読取装置の各接点とが接触状態になる。各接点どうしが接触状態になった後に、デジタル画像受付装置の制御装置は、記録メディアが確実に装着されたと判断して記録メディア検出信号を出力してアクセスを許可する。従って、直ちに当該記録メディアに対するアクセスが開始する。
ところが、プッシュ−プッシュ式記録メディア読取装置の内部の機械的な動作によって、押し込まれた記録メディアが、直ちに押し出されてしまうので、当該記録メディアへのアクセス途中に記録メディアの各接点が、記録メディア読取装置の接点から離脱することになる。
このような電気的な状態は、当該記録メディアのアクセス状態として認められていない状態であるので、記録メディアに記録されたデータが破損したり、読み出し不能になったり、記録メディアが破損したりする等のトラブルが発生してしまうことがある。
記録メディアを記録メディア読取手段に装着する場合には、該記録メディアを対応した記録メディア読取手段に押し込んで装着し、前記記録メディアを前記記録メディア読取手段から取り出す場合には、装着された記録メディアを引き出して取り出すように構成された非プッシュ−プッシュ式記録メディア読取手段と、
記録メディアを記録メディア読取手段に装着する場合には、該記録メディアを対応した記録メディア読取手段に押し込んで装着し、前記記録メディアを前記記録メディア読取手段から取り出す場合に、装着された記録メディアをさらに押し込むことによって自動的に押し出されるように構成されたプッシュ−プッシュ式記録メディア読取手段とを備え、
複数種類の形式の記録メディアに記録された画像情報を、それぞれに対応した記録メディア読取手段によって読み取るように構成されたデジタル画像受付装置における記録メディア破損防止方法において、
記録メディアが前記プッシュ−プッシュ式記録メディア読取手段に装着されたことを一旦検知した後、所定の遅延時間後に再度記録メディアが前記プッシュ−プッシュ式記録メディア読取手段に装着されていることを再確認してから、
当該記録メディアへのアクセスを開始するようにした。
図1にブロック図を示したプリントシステムにおいて、
1はデジタル画像受付装置(以下、受付装置と略称する)であり、複数の記録メディア読取装置R1,R2,R3,R4,・・・・と、タッチパネル式の液晶ディスプレイ装置2と、レシート発行装置3と、制御装置4とを備えている。
前記制御装置4は、前記各装置を系統的に制御するとともにネットワークを介した通信機能を備えている。
5はデジタル型の写真プリント装置であり、銀塩式の印画紙5に画像情報のプリント(いわゆる複写画像の形成)を行う。前記受付装置1は、1台もしくは複数台がネットワークを介して写真プリント装置3と接続されてプリントシステムを構成している。
前記受付装置1にはスキャナが接続されている場合もある。
なお、前記記録メディア読取装置R1,R2はプッシュ−プッシュ式記録メディア読取装置であり、前記記録メディア読取装置R3,R4は非プッシュ−プッシュ式記録メディア読取装置である。そして、前記各記録メディアには画像情報を書き込むこともできる。
このアクセス手順は、図4に示すフローチャートのように動作するプログラムが前記制御装置4の汎用コンピュータに組み込まれていることによって実現されている。
図4において、
ステップS1では、前記液晶ディスプレイ装置の画面に「記録メディアを装着して下さい」等の表示を出力して、顧客に記録メディアの装着を促すとともに、記録メディアが装着されたか否かを監視し、装着された場合にはカード検出信号(CD)を出力する。このとき、図5の(a)、(b)に示したように、カード検出信号(CD)がアクティブになる。
なお、各記録メディアが、適正に記録メディア読取装置に装着された状態を検出するために、装着時には、カード検出信号(CD)は他の接点が接触状態になった後に出力され(アクティブになり)、取り外し時には、他の接点が非接触状態になる前に出力されなくなる(インアクティブになる)ように、記録メディア読取装置側の接点の位置をずらして配設されている。
ステップS3では、前記遅延時間が経過するまで待機し、経過するとステップS4へ進む。
ステップS4において、記録メディアが装着されていることを確認できなかった場合にはステップS1に戻る。図5の(b)に示したように、記録メディアが自動的に押し出されて排出されてしまうと、記録メディアの各接点が離脱し、カード検出信号(CD)はインアクティブになるので、アクセスを許可しない。
このときは、記録メディアが正しく装着されていないと判断して、ステップS1に戻るのである。
ステップS6では、図5の(a)に示したように、当該記録メディアに対して画像情報の読み出し等のアクセスを開始する。
ステップS7では、画像情報の読み出し等の必要な処理が終了した後、「記録メディアを取り出して下さい。」等と画面表示して、顧客に記録メディアを取り出すことを促す。 ステップS8では、顧客が記録メディアを取り出して、カード検出信号(CD)がインアクティブになると、記録メディアが取り出されたことを確認して、記録メディアに対する処理を終了する。
即ち、そのような状態で記録メディアを装着しようとして前記プッシュ−プッシュ式記録メディア読取装置に押し込むと直ぐに排出されてしまうが、このとき、当該記録メディアへのアクセスは開始していないので、当該記録メディアのデータが破損したり、記録メディアが破損したりするというトラブルの発生を防止できるのである。
顧客は、受付装置1のレシート発行装置3から発行される受付証を、DP店のカウンターで担当者に提示することにより、その担当者が受付証に記録された受付情報に基づき、写真プリント装置5からの操作で受付装置1に格納されている該当する画像情報と注文情報からなるプリント情報をネットワークを介して取込み、このプリント情報に基づいて、写真プリント装置5でプリントを行い、顧客に仕上がりプリントPを手渡す手順となっている。
また、前記写真プリント装置5には、キーボードやマウスからなる操作卓や種々の制御情報の表示やプレジャッジ時のシミュレート画像の表示を行うモニタ、さらには受付装置1で取得した画像情報をCD−R等の記録媒体に焼き付けるためのドライブ装置も備えている。
図3に示した構成の場合には、顧客が前記同様に受付装置1からプリント情報を入力した後、自分で必要な貨幣を貨幣受入装置8の投入口81,82に投入すると、所定時間後に熱昇華型プリンタ7にて自動的にプリントされた仕上がりプリントPが取り出し口71から排出される。
この図6において、前記ユニットRUの下部には空間が形成されており、この空間に、AタイプのUSBコネクタU1を一端に持ったケーブルU2と、両端にAタイプのUSBコネクタU3,U4を持った中継アダプタU5とが配設されている。
前記中継アダプタU5の一方のUSBコネクタU4の先端の鍔の部分は前記USB接続ポートUの内側の壁に当接し、前記中継アダプタU5の他方のUSBコネクタU3は、前記ケーブルU2のUSBコネクタU1と接続されている。そして、前記USBコネクタU1の後端と下面とは固定金具U6によって支持されている。
図7において、前記前記USBコネクタU1を支持する固定金具U6は2つの固定ネジU7、U7によって前記ユニットRUの本体部分に固定されている。
前記固定ネジU7は、ドライバー等の工具がなくても手で回せるようにツマミが設けられている。
即ち、前記固定金具U6,U7を手で回して緩めるか取り外すかすることによって、前記固定金具U6を緩めて固定されていたUSBコネクタU1、中継アダプタU5を引き出すことができ、前記USBコネクタU4の入れ替えや交換が容易にできるのである。
前記固定金具U6および固定金具U6からなる取付け構造を備えることにより、例えば、USBコネクタのように、他に配置されているコネクタに比べて耐久性の低いコネクタを、他に配置されているコネクタから独立して別々にメンテナンスすることができる。
また、コネクタの抜き差し回数をカウントして記憶しておくカウント手段を備えることによって、メンテナンスモードで、前記記憶しておいた抜き差し回数を確認することができるように構成するとよい。このように、抜き差し回数を監視することによって、接触不良になる前に、中継アダプタの交換や、向きの入れ替えをすることができ、トラブルの発生を未然に防ぐことができる。また、前記カウントした抜き差し回数を所定の交換回数と比較して、交換すべき時期を表示等で報知する交換時期報知手段を備えるとよい。このような交換時期報知手段を備えることによって、仮に、抜き差し回数の監視をしなかった場合でも、接触不良になる前に、中継アダプタの交換や、向きの入れ替えをすることができ、トラブルの発生を未然に防ぐことができる。
この固定ネジ11は、図8に示したように、ドライバー等の工具がなくても手で回せるようにツマミ111が設けられている。この固定ネジ11の先を、前記ユニットRUの側面に形成された孔から差し込んで、筐体10から立設されたアングル12のネジ孔にねじ込むことによって固定するように構成されている。このような固定ネジ11による固定機構は、前記ユニットRUの左右の両側に形成されているので、確実に固定することができる。
以上のように、ユニットRUは手で回すことのできる固定ネジ11で受付装置1に取り付けられているので、前記ユニットRUに列設されている何れかの記録メディア読取装置が故障した場合、特には、前述したように、USBコネクタの接触不良に対応するときに、DP店の担当者が自分で前記ユニットRUを受付装置1から取り外して、部品の入れ替えや交換等の対応が容易である。
R1,R2 プッシュ−プッシュ式記録メディア読取装置、プッシュ−プッシュ式記録メディア読取手段
R3,R4 非プッシュ−プッシュ式記録メディア読取装置、非プッシュ−プッシュ式記録メディア読取手段
M1,M2,M3,M4 記録メディア
Claims (1)
- 記録メディアを記録メディア読取手段に装着する場合には、該記録メディアを対応した記録メディア読取手段に押し込んで装着し、前記記録メディアを前記記録メディア読取手段から取り出す場合には、装着された記録メディアを引き出して取り出すように構成された非プッシュ−プッシュ式記録メディア読取手段と、
記録メディアを記録メディア読取手段に装着する場合には、該記録メディアを対応した記録メディア読取手段に押し込んで装着し、前記記録メディアを前記記録メディア読取手段から取り出す場合に、装着された記録メディアをさらに押し込むことによって自動的に押し出されるように構成されたプッシュ−プッシュ式記録メディア読取手段とを備え、
複数種類の形式の記録メディアに記録された画像情報を、それぞれに対応した記録メディア読取手段によって読み取るように構成されたデジタル画像受付装置における記録メディア破損防止方法において、
記録メディアが前記プッシュ−プッシュ式記録メディア読取手段に装着されたことを一旦検知した後、所定の遅延時間後に再度記録メディアが前記プッシュ−プッシュ式記録メディア読取手段に装着されていることを再確認してから、
当該記録メディアへのアクセスを開始することを特徴とするデジタル画像受付装置における記録メディア破損防止方法。
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