JP4557981B2 - 無段変速機 - Google Patents

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Description

本発明は、大動力および高速回転角速度作動用であり、かつこの装置を介して、エンジンブレーキのために、逆方向に動力を伝達でき、増分的に作動しうるIVT(無限可変変速)装置(以下、無段変速機と称す)に関する。
上記タイプの変速機に関連する重要な従来技術は存在しており、その代表的な例は、次の刊行物に記載されている。自転車に関連する従来技術は、米国特許第4,878,883号、英国特許第2062142A号、英国特許第2135743A号、米国特許第4,618,331号、米国特許第3,956,944号、米国特許第4,832,660号、米国特許第5,984814号および米国特許第4,787,879号に記載されており、CVT/IVTに関する技術は、国際特許出願第03/042575号および国際特許出願第03/078869号に記載されており、溝付き/リブ付き円錐ディスク係合装置に関する技術は、国際特許出願第01/75333号および米国特許第4,367,067号に記載されており、可変スプロケット歯式ラダーチェーンに関する技術は、国際特許出願第94/04411号および米国特許第5,406,863号に記載されている。
米国特許第4,878,883号、英国特許第2062142A号、英国特許第2135743A号、米国特許第4,618,331号、米国特許第3,956,944号、米国特許第4,832,660号、米国特許第5,984814号および米国特許第4,787,879号明細書により、これらの変速機は、可変スプロケットハブを中心として径方向に離間した固定されたトラック内のスプロケットの歯、または摩擦のいずれかにより作動する、径方向に位置決め可能な係合装置から、おおむね構成されていることが分かる。
係合装置の数は、限られているので、これらの装置のまわりの可撓性部材のトラックは、円弧を形成せず、その結果、係合装置の出力は、パルス状となる。
これら従来の変速機の別の問題は、固定ガイド内で作動するスプリング負荷がかけられたスプロケット歯、または回転自在なフルスプロケットを介して係合が行われる場合、係合装置と駆動チェーンリンクとを正確に同期化できないことである。そのため、これら係合装置は、低速用、例えば自転車にしか適しない。高速および高トルクの用途では、上記従来の変速機は不適当である。
国際特許出願第03/042575号、および国際特許出願第03/078869号では、同期化の問題は大部分解決されているが、両方向の動力伝達を考慮しない(エンジンブレーキを可能にしない)スプラグ式一方向クラッチに依存しているという問題がある。
国際特許出願第WO01/75333号、および米国特許第4,367,067号では、チェーンとディスク溝/リブとの確動同期化係合によって、再び同期化の問題が生じている。
国際特許出願第94/04411号、および米国特許第5,406,863号では、確実な係合が達成されるが、ラダーチェーンの保管だけでなく、その調節も、高速の用途では問題が生じている。
上記刊行物のほとんどに記載されている装置は、無限に小さい増分量で変速比を変えることができるようにするために、確実な同期係合が犠牲とされている。
本発明の無段変速機は、入力シャフトと、この入力シャフトにより回転自在な駆動ホイールと、出力シャフトと、この出力シャフトに同心状に取り付けられ、出力シャフトと共に回転できる変速比変更装置と、前記変速比変更装置に無端ベルトのループを支持する変速比変更構造体上の開ループとして、前記駆動ホイールの上を通過する無端ベルトと、前記変速比変更装置上の出力シャフトの軸線のまわりの無端ベルトのループの大きさを、増加または減少させることにより、入力シャフトおよび出力シャフトの回転比を、前記変速比変更構造体に変更させるための制御手段と、ベルトガイド手段とを備え、このベルトガイド手段上を、前記ベルトは移動し、前記ベルトガイド手段を通って、前記変速比変更装置上のループを、前記ベルトが進入し、かつ離脱するようになっている。
さらにこの無段変速機は、駆動装置を備え、この駆動装置は、駆動動力を前記出力シャフトに伝達するよう、前記変速比変更装置に位置しており、前記駆動装置が前記変速比変更装置上のループの一部内の前記ベルトと係合し、前記変速比変更装置が回転する間、前記スロートを横断する移行部において、前記スロートの両側で、前記ベルトに係合自在であり、更に、前記変速比変更装置上のベルトのループのすべての変速比の位置で、前記ベルトとの最適な係合状態を維持するようになっている。
前記ベルトガイド手段は、2つのベルトのガイドホイールを備え、これらのガイドホイールは、互いに接近して位置し、これらのガイドの間に、ベルトスロートを構成することが好ましい。
この変速機は、前記出力シャフト、変速比変更装置、入力シャフト、ベルト張力装置、フレーム要素を支持するフレーム部材を備え、前記フレーム要素は、各ベルトガイド手段を支持すると共に、増分割り出しステップで、前記変速比変更装置との間で接近したり離間したりするように、コントローラによって前記フレーム部材に対して移動自在である。
従って、変速比を変えている間、可変ベルトのループ寸法に従うと共に、本無段変速機の回転の入力シャフトと出力シャフトとの比が、前記コントローラによって変えられた時に、前記駆動装置が前記チェーンスロートから除かれている間、必要に応じて、前記変速比変更装置上のベルトのループに、前記ベルトスロートを介して、所定の長さのベルトを供給したり除いたりするようになっている。
前記変速比変更装置は、1対の切頭円錐形ディスクを備えることがあり、これらのディスクは、前記出力シャフト上で、前記制御手段により、互いに接近したり離間したりするように移動自在であり、前記切頭円錐形ディスクのテーパ付き面は、互いに向き合っており、これらディスクの間に、前記変速比変更構造体を構成し、これら構造体の上に、前記ベルトの両端のエッジが支持されている。
前記ベルトは、等間隔のリンクピンによって接続された、リンクから構成されたチェーンでよい。前記リンクピンは、前記チェーンのサイドエッジから突出すると共に、端部表面を有し、これら端部表面は、前記変速比変更ディスクのテーパ付き面に当接すると共に、これらテーパ付き面のテーパ角と相補的なテーパが付いており、張力がかけられたチェーンのループが、前記ディスクの間で円形となるようにしている。前記チェーンの幅は、前記ディスクの間のチェーンの低変速比位置にあるディスクとの間のスペース、および前記テーパ付き面のテーパ角によって決定される。前記ベルトホイールは、チェーンスプロケットである。
前記フレーム要素は、2つの離間したアームを備え、前記アームは、前記フレーム要素の他の部分から突出すると共に、各々は、前記変速比変更ディスクのうちの一方の上にある構造体とスライド可能に係合している。前記コントローラによって、前記フレーム要素が前記ディスクに接近したり離間したりするように移動する時に、前記アームおよび前記ディスク構造体が、前記出力シャフト上で、前記ディスクを互いに接近させたり離間させたりするようになっている。
前記駆動装置は、部分チェーンスプロケットを備えていることがあり、この部分チェーンスプロケットは、前記チェーンスロートにおいて、前記変速比変更装置上の前記円形チェーンのループ内のギャップの幅よりも大きい円弧長さを有する。
前記駆動装置のスプロケットの歯は、互いに離間しており、かつ互いに移動自在であり、これら歯の中心は前記出力シャフトに取り付けられたガイド手段により、前記変速比変更装置上の前記チェーンループのすべての変速比位置において、前記出力シャフトの軸線を中心とし続けるようになっている。
前記スプロケットの歯は、アームの第1端部に支持されており、前記部分スプロケットの中心の歯の両側にある歯は、前記中心の歯から離間するように、前記アーム上において、傾斜している。
前記出力シャフトは、横方向に分割されており、前記分割された端部の各々は、歯のガイドディスクのハウジングに同心状に取り付けられており、前記ハウジング内において、前記歯のアームの第2端部上のピンは、前記ガイドディスクハウジング内の溝内において、前記出力シャフトを横断するように移動自在である。
従って、前記出力シャフトの軸線に対して前記歯を接近させたり、離間させたりするだけでなく、互いに接近させたり離間させたりするようにガイド移動させ、本無段変速機の任意の変速比位置にて前記ディスクの間のチェーンのループの曲率半径と完全に一致するように、スプロケットの円弧を変化させるようになっている。
前記駆動装置は、本発明の第2の形態では、前記変速比変更ディスクの各々のテーパ付き面内の一連のアンダーカット溝を有し、この溝は、前記ディスクの周辺から前記出力シャフトに向かって延びており、前記溝の中心線は、1つの単一リンク上でチェーンリンクピンの軸線を分離している長さに等しい大きさだけ、その全長にわたって互いに離間している。前記溝の底部は、前記ディスクのテーパ付き面と平行となっている。
前記駆動装置は、本発明のこの形態では、一定の長さの分離された歯キャリアを有し、この歯キャリアの数は、前記ディスク上の溝の数と等しく、前記歯キャリアは、前記出力シャフトの軸線からのラジアルライン上に位置する、前記ディスクの間のチェーンのすべての変速比位置において、前記歯の各々の中心ラインを有するスプロケット歯を支持している。
また前記駆動装置は、前記溝の底部のテーパ角と相補的な角度となっており、前記変速比変更ディスク内の各シリーズの対向する溝に係合し、かつ、前記キャリアの端部に設けられた構造体を有する。前記歯キャリアのチェーン歯が、前記ディスクの溝内の2つの対向するシリーズの溝と係合し、チェーンスロートを架橋するのに、前記各ディスクのシリーズ内の溝の数が適当となっている。
一方、前記駆動装置の各端部における少なくとも1つの歯は、前記スロートを横断する前記駆動装置の移行中の期間の間、前記スロートの両側で、前記チェーンと係合したままである。
各ディスクのシリーズのうちの中心溝は、前記出力シャフトの軸線からのラジアルライン上に位置し、前記中心溝の両側において、前記出力シャフトに向かう前記溝部分は、前記中心溝の方向にカーブすると共に、前記中心ラインの間の前記2つのリンクピンの軸線の距離を維持している。よって、これら溝内の前記歯キャリア上の歯の中心ラインを、前記ディスクの間の前記チェーンリンクの低変速比位置から高変速比位置へ変速比を変えるときに、前記中心歯から離間させるように回転させると共に、前記チェーン低変速比位置へ変速比を変える際に、前記中心歯に向けて回転させ、前記歯の中心ラインが前記出力シャフトの軸線を中心に維持される間、前記出力シャフトの軸線を中心とし、前記ディスクの間の任意の変速比位置において、前記チェーンの円に適当な部分スプロケットの歯のカーブを維持するようになっている。
各シリーズにおける前記中心溝の前記アンダーカット部分は、その全長にわたって、前記溝の外側部分で等しく、一方、前記ディスクの周辺における、前記中心溝の両側の、前記溝の前記アンダーカット部分は、前記中心溝から離間する方向に前記溝の外側部分からオフセットしており、各溝のアンダーカットのオフセット部は、前記中心溝から次第に移動する溝内で順次大きくなっている。この溝のアンダーカットのオフセット部は、溝の長手方向にわたって、溝に向かって接近していることが好ましい。
前記中心歯キャリアの両端にある前記溝係合構造体は、横方向の構造体とすることができる。この構造体は、前記溝の外側部分を介して、溝のアンダーカットに係合自在であり、残りの歯キャリアの各端部にある前記構造体は、前記溝の外側部分に密に嵌合する外側に突出する円筒形の第1構造体、およびその下の、第2構造体である。
第2構造体は、前記溝の外側部分の幅よりも小さい断面の円筒形ステムを有し、その自由端に、前記溝のアンダーカット部分に密に嵌合するように径方向に突出する構造体を支持している。前記溝内に前記構造体が位置し、前記溝の底部に当接する前記構造体の面は、前記ディスクのテーパ付き面のテーパ角に対応する角度で、前記円筒形構造体の面、および前記溝の底部と同じ平面にある。前記第1構造体が、変速比変更時に、前記溝のアンダーカット部分に沿って移動する際に、前記第1構造体のまわりで、該第1構造体を貫通する軸線を中心として、前記キャリアを部分的に回転させるようになっている。
本発明の変速機の第2の形態の変形例では、溝の各ディスクのシリーズの中心溝は、前記出力シャフトの軸線からのラジアルライン上に当接しており、前記中心溝の両側において、前記出力シャフトに向かう前記溝の部分が、前記中心ラインの間の単一リンクピンの軸線距離を維持して、前記中心溝の方向にカーブしており、前記断面における前記溝の各々の前記アンダーカット部分の外側部分は、前記溝の中心ラインの両側で対称的となっている。
本発明の変速機のこの変形例では、前記駆動装置は、駆動装置のバーを備えることがある。このバーの数は、ディスクのシリーズ内の溝の数と等しく、バーの端部には、溝の底部のテーパ角に対応する角度のテーパがつけられている。また前記駆動装置は、前記バーの反対側の溝を有し、この溝は、前記溝の外側部分に係合できるよう、テーパ付き端部に平行となっており、このテーパ付き端部は、前記溝の底部に当接した状態で、前記バーを前記溝に保持するようになっている。
この変速機で使用される前記ベルトは、リンクから構成されたチェーンでよく、前記リンクは、リンクピンによって接続されており、前記リンクの各々は、これらリンクが接続されている前記リンクピンの間で、リンクの中心において、共通エッジから内側に円弧状となっている構造体を有する。この円弧状の構造体は、前記チェインから前記駆動装置のバーへ駆動動力を伝達するよう、前記駆動装置のバーにわたって、このバーに係合自在となっている。
前記リンクは、前記チェーン内で共通する方向の弧状でよく、前記アーチ状構造体は、その凹状エッジから、リンク内に延びている。
前記ディスクの間の駆動装置のバーが、チェーンスロートを架橋する各ディスクのシリーズにおける溝の数は、十分であることが好ましく、前記ディスクが回転する間に、前記スロートを横断する前記駆動装置のバーの移行中の期間にわたって、前記スロートの両側で多数のバーは、前記チェーンに係合したままである。
本発明の第3の形態では、前記変速比変更ディスクは、一連の離間したリブを有し、これらのリブは、前記ディスクの表面から、外側に突出すると共に、前記ディスクの周辺から、出力シャフトに向かって延び、リブの間に駆動装置の溝を構成し、これら溝の底部が、前記ディスクのテーパ付き面にあり、前記ディスクの回転中に、本変速機の変速比を変える前後において、前記駆動装置が、前記スロートを横断する際に、前記チェーンリンクピンが前記溝に進入したり、出たりするようになっている。
前記ディスクの間の前記チェーンのすべての変速比の位置にある前記リブの間の溝は、隣接するチェーンリンクピンの軸線を分離する距離と等しい量だけ、その長手方向に互いに離間している。
前記出力シャフトの軸線からのラジアルラインに、各ディスクのシリーズの溝のうちの中心溝が位置しており、この中心溝の両側において、前記出力シャフトに向く前記溝の部分が、中心ラインの間の単一リンクピンの軸線の距離を維持して、前記中心溝の方向にカーブしている。
チェーンリンクピンが、全ディスク内の溝の2つの対向するシリーズのうちの溝に係合し、チェーンスロートを架橋するのに、各ディスクシリーズ内の溝の数が十分であることが好ましい。一方、全スロートを横断する駆動装置の溝の移行時の期間にわたって、前記スロートの両側において、前記駆動装置の各端部における少なくとも1つの溝は、チェーンに係合したままである。
前記リブの側面には、それらの上方表面から、これら側面の間の前記溝の底部に向かって、外側を向くテーパをつけることができる。
この形態の本発明の変速機で使用される前記チェーンリンクピンの横方向に突出する端部は、前記変速比変更ディスクのテーパ角に対応するテーパ角で、円錐形となっている。各ディスクは、前記リブの間のテーパ付き溝に密に嵌合するような寸法のテーパ付きヘッドを支持している。
前記リンクピンのヘッドは、前記ピンの端部部分にスライド可能に係合することができる。前記チェインは、ピンの隣接する対の上に外側リンク装置を備え、チェーンは、カーブに進入し、前記ヘッドを、前記ピンの円錐形端部に向けて徐々に移動させ、チェーンスロートにおける前記ディスク駆動装置の溝への進入、およびこの溝からの脱出を容易にする際に、前記外側リンク装置が、前記ピンのそれらのヘッドから、円錐形端部部分をチェーンの直線状部分において露出させるようになっている。
本発明の第2の形態、および第3の形態における前記変速比変更ディスクは、テーパ付き面に対向する面に設けられた、前記出力シャフトを囲む外側に突出するボスと、雄ネジが切られた円筒形の変速比変更ギアキャリアに固定された変速比変更ギアとを備えている。
変速比変更ギアキャリアは、前記ボスに係合し、かつこのボスの上で、自由に回転自在であり、更に本変速機のフレーム部材上の雄ネジは、切られた本体に螺合し、よって、変速比変更ギアの付随的回転により、前記ギアの回転方向に応じて、前記ディスクを互いに接近させたり離間させたりする。
本発明の変速機は、そのフレーム部材内で回転するようにジャーナル支持された共通シャフトに固定されると共に、変速比変更ギアに噛合する2つの割り出しギアと、変速機のコントローラからの命令により、必要な方向に、前記割り出しギアおよび変速比変更ギアの1回以上の所定の部分割り出し回転を生じさせるよう、前記割り出しギアシャフトをスナップ回転させるためのトリガー装置)を備え、同時に、コントローラが前記チェーンのループに所定の長さのチェーンを供給したり、除いたりするのに必要な程度に、前記変速比変更ディスクの間で、元のチェーンのループに対して接近したり離間したりするように、前記フレーム要素を同時に割り出し移動させるようになっている。
前記トリガー装置は、機械エネルギー蓄積装置を備えていることが望ましく、このエネルギー蓄積装置は、前記トリガー装置によりトリガーされると、前記割り出しギアのシャフトをスナップ回転させるようになっている。
前記エネルギー蓄積装置を、トーションバーとすることができる。前記割り出しギアのシャフトは、チューブでもよく、前記トーションバーの一端は、前記割り出しギアチューブ内に設けられると共に、このギアチューブに固定されている。その第2端部は、適当なギアのモータに接続されており、前記コントローラによって選択された前記割り出しギアのいずれの回転方向にも、前記バーに適当なトルクを印加するようになっている。
本発明の第3の形態の変形例では、前記変速比変更ディスクは、一連の離間したリブを備えている。これらのリブは、前記ディスクの表面から外側に突出すると共に、前記ディスクの周辺から、前記出力シャフトに向かって延び、リブの間に、駆動装置の溝を形成している。この溝の底部は、前記ディスクのテーパ付き面に位置している。
変速機のこの変形例で使用されるベルトは、非ストレッチ性の可撓性材料から構成された無端ベルトでよい。このベルトは、前記ディスクの駆動装置の溝に相補的な形状の、横方向に突出する構造体を両側に有する。
前記変速機の駆動ホイールは、フランジ付きプーリーがよい。このプーリーは、そのフランジの内側表面に内側に突出するリブ付き構造体を備え、この構造体は、ディスク上のリブおよび溝の構造体に対応している。前記変速機内の残りのベルトのガイドホイールは、ローラである。
本発明の更に別の形態では、前記変速比変更装置は、複合ディスク装置である。このディスク装置は、平らな側面の、重ねられた第1ディスクと第2ディスクと、前記出力シャフトからのラジアルライン上にある、前記第1ディスク内の少なくとも3つの直線状スロットと、前記第2ディスク内の同じ数のカーブしたスロットと、前記双方のディスク内の前記スロット内に位置し、これらのスロットを貫通すると共に、前記第1ディスクから垂直方向に突出し、支持ピンを覆うように、前記複合ディスク上に、前記ベルトのループが支持されているベルト支持ピンと、変速機の制御手段によって作動され、前記第1ディスクに対して前記第2ディスクを部分的に回転させ、前記第2ディスク内のカーブしたスロットにより、前記第1ディスクのスロット内で、前記ベルト支持ピンを径方向内側または外側に移動させ、前記ピン上の前記ベルトの寸法を変更して、入力シャフトと出力シャフトとの回転比を変更させるための手段とを備えている。
この変速機のベルトは、リンクピンの間の寸法が一定なチェーンであるのがよい。
この変速機の駆動装置は、本発明の第1の形態の駆動装置であるのがよい。
特許請求の範囲を含む本明細書では、「ベルト」なる用語の意味は、英語のアメリカンヘリテージ辞書において、「1つのホイールまたはシャフトから別のものに運動または動力を伝えるための連続的なバンドまたはチェーン」と定義されているところに従うものとする。
以下、添付図面を参照し、本発明の無段変速機の実施例について、単なる非限定的例として説明する。
図1および図2には、本発明の増分的無段変速機10が略図で示されている。この変速機10は、固定された駆動スプロケット14を支持する被動入力シャフト12と、図示しない押圧手段による制御手段または押圧手段に抗して、図1内の矢印の方向に運動させるようになっているアイドラー張力スプロケット16と、全体を18で示した変速比可変装置とを備えている。
変速比可変装置18は、変速機の出力シャフト22にこのシャフトと共に回転できるように固定された1対の変速比可変ディスク20を有する。図2に示すディスク20は、対向する切頭円錐形の面24を有し、後述するように、このディスクは、図の矢印で示すように、出力シャフト22上で互いに接近したり、離間するように移動自在となっている。
しかし、これらのディスク20は、本発明の変速機のすべての実施例に対して共通というわけではなく、本明細書に記載の変速機の最終実施例から判るように、テーパ付き面を有しないが、ディスク20と同じ機能を果たすディスクと置換することができる。
この装置18は、更に2つのアイドラースプロケット26を備え、これらスプロケットは、図には示されていない変速機のフレーム内の制御フレーム要素28内で、互いに接近した固定された関係となるように、回転自在に取り付けられている。このアイドラースプロケット26の間には、チェーンスロート(喉部)30が構成されている。
制御フレーム要素28は、変速機のフレーム内の固定位置において回転できるように、ジャーナル支持された変速機の出力シャフト22に対し、接近したり離間したりする、図1内の矢印の方向に、適当な制御手段、例えば適当なリードネジまたは液圧アクチュエータ装置により、移動自在となっている。同時に、シャフト22上で、必要に応じて、変速機の可変ディスク20を互いに接近させたり、離間させたりする。
フレーム要素28は、小さい増分ステップで、両方向に移動させられるが、この目的については、後述する。
変速比可変装置18は、更に部分スプロケット駆動装置32を備え、この駆動装置の歯は、互いに個々に、またはグループとして移動自在である。この駆動装置32は、後により詳細に説明するように、変速機の出力シャフト22に機械式に結合されるか、または変速比変更ディスク20のテーパ付き面24に直接結合され、駆動動力を、出力シャフト22へ伝達できるようになっている。
変速機10の種々の回転部品は、エンドレスベルトによって相互に接続されており、エンドレスベルトは、本例では、図1内で点線で示すように、駆動チェーン34となっている。このチェーンは、図2ではディスク20上に設けられ、変速機の低変速比位置と、高変速比位置との間に位置するようになっている。
本発明の重要な特徴は、アイドラースプロケット26がスロート30内で互いに離間する距離を、低変速比位置と高変速比位置との間であって、これら位置を含むすべての作動位置において、変速比変更ディスク20と出力シャフト22との間のほぼ円形のチェーン34のトラックの直径よりも常に短くすること、好ましくは相当に短くすることである。
広義に説明すれば、図1の変速機10の作動は、次のとおりである。入力シャフト12およびその駆動スプロケット14には、図示していない適当な原動機が結合されている。張力スプロケット16は、チェーン34の部分に抗して、チェーン34に張力が加わった状態を保持する。このチェーン34は、変速機の高変速比位置に向かう制御されない径方向内側へのチェーンの移動に反作用するよう、ディスク20の傾斜面24に抗して、リンクピン36(これらのピンは、図2では誇張して示してある)のテーパ付き端部によって、くさび状となっている。
部分スプロケット駆動装置32の歯は、出力シャフト22を駆動するディスク20の間のチェーンの円周部における任意の位置において、チェーン34の隣接するリンクピン36の間に係合している。
変速機の部品のすべてが、図1に示す位置にあるとき、図1に示す経路上で、チェーン34を走行させるように原動機を附勢する。これにより、出力シャフト22との、または直接ディスク20との機械的な結合により、駆動装置32によって、変速機の出力シャフト22は駆動される。
ディスク20および出力シャフト22の妨害のない回転を保証するためには、円形チェーン被動運動を中断させることなく、駆動装置32がチェーンによって回転されながら、この駆動装置32が、スロート30を横断することが重要である。
これを可能にするには、駆動装置32の歯が、スロートを離間するチェーンのループを解放する前に、スロート30の両側において、スロートを横断するその経路内で、チェーン34に完全に係合し、駆動装置が完全に360度回転する間の、チェーンから変速機の出力シャフト22への駆動力の連続性を保証しなければならない。
変速機がどんな駆動装置32を使用していても、この駆動装置32とチェーン34との間の干渉を防止するためには、変速機を制御している駆動装置が、ディスク20の間のチェーン円のうちのスロート30のゾーン内に駆動装置が位置する間、任意の変速比の変更を防止することが重要である。
図1のチェーン34の低変速比位置から、変速機の入力シャフトと出力シャフトとの間で駆動比を変えるために、どのような制御手段を使用していても、変速機に対して制御フレーム要素28を図内の左側に移動させる。
フレーム要素28が移動すると、このフレーム要素が支持しているアイドラースプロケット26も移動させられる。同時に、ディスク20を制御している制御手段により、本例ではフレーム要素28の前方突出部分により、ディスク20は、出力シャフト22上で、互いに離間させられる。
ディスク20の外側への移動によって、チェーンリンクピン36およびチェーンは、駆動装置32と共に駆動装置の間で出力シャフトに向かって移動することが可能となる。この場合、ディスクの移動によって、ディスクの間のチェーントラックは直径が小さくなり、変速機の入力/出力比は変わる。同時に、変速機の変速比を変える間、チェーン上の張力を維持するための制御手段または押圧力によって、チェーン張力スプロケット16は、図1の位置から上方に移動させられる。
再び、変速機の変速比を小さくするために、上記部品の運動の方向変化を反転させながら、制御フレーム要素28を、図1の右側へ移動させる。
次に、図3〜図12を参照して、図1の変速機の第1実施例について詳細に説明する。
図3および図4は、それぞれ、低変速比位置および高変速比位置にある図1の変速機10を示す。これら2つの図では、図1の同じ変速機の部品に対し、図1と同じ符号を使用している。
チェーン34は、図5に示すように、共通リンクピン36にチェーンのリンクが位置する状態のトリプルチェーンである。このチェーンリンクは、図5に示すように、リンクピン36上のローラ38によって互いに離間している。
リンクピン36の突出する端部は、平坦であるか、または図5に別の例として示す円錐形状となっており、この場合の角度αは、ディスク20の面24のテーパ角に対応している。このテーパ付きピンの端部は、変速機の出力シャフト22に向かう径方向内側への運動に抗し、ディスクの間の選択された変速比位置において、ディスク面に対してチェーンをくさび状に維持する。
このチェーンにより、図3および図4に示すようなトリプル式の駆動スプロケット14と、張力スプロケット16と、スロートを構成するアイドラースプロケット26とが得られる。
図3および図4から判るように、また図11および図12からより明瞭に判るように、アイドラースプロケット26は、変速機の動力伝達の役割を果たさず、単にそのローラ38の間において、チェーンに軽く係合し、スロート30の内外で、チェーンをガイドすると共に、スロート30の領域における部分スプロケット駆動装置の歯の干渉を防止するようになプロフィルとなっているだけであり、アイドラースプロケット26は、明瞭に尖ったスプロケットの歯を有していない。
図3および図4に示すように、2つの鏡像関係にあるサイドプレート42を含むフレーム部材40内に、変速機が設けられている。このフレームサイドプレートは、入力シャフト12および出力シャフト22が回転できるように、ジャーナル支持されたベアリング(図示せず)と、チェーン張力アイドラースプロケット16のシャフト46が移動自在な傾斜スロット44と、第2水平スロット48と、スロット44内において、張力スプロケットシャフト46を下方に押圧するためのコイルスプリング52を支持する構造体50とを支持している。
図6は、変速比変更ディスク20のアセンブリと、変速機の出力シャフト22と、制御フレーム要素28とを含む変速比変更装置18を示す。
このフレーム要素28は、2つのサイドアーム53と、アームを図6に示す離間した状態に保持するクロス部材プレート54とを有している。プレート54は、前方かつ対抗した弧状のプレート55の2対を支持しており、これらプレートの各対は、それらの自由端において、軸を支持し、この軸上で、3つのスロート30を構成するスプロケット22の組が回転自在となっている。
アーム53は、反対方向に同一であり、各アームは、外側に突出する1対の支持構造体56を備えている。この構造体は、図3に示すように、フレームのサイドプレート42内の水平スロット48内にスライド自在に位置し、変速機のフレーム40に対するフレーム要素28の制御された運動をガイドするようになっている。アーム53の前端部は、反対の内側に傾斜したガイドレールスロット58の両側にガイドレール57を設けるよう、図に示すような形状となっている。
図6および図7に示すように、変速比変更ディスク20は、外側端部に隣接する62にリセスが設けられた外側に突出する一体的ボス60と、ディスク20の背面内の、ほぼ三角形のラジアルスロット66となるように開口しているキースロット64と、回転中のディスク20の装置をバランスさせるためのカウンターウェイト装置68とを備えている。
変速比変更ディスク20は、図6に示すように更に2つのブッシュ59を備え、これらブッシュの各々は、両側に溝が設けられ、これらの溝の底面は、互いに平行で、かつ離間しており、その離間距離は、ガイドレール57を離間させるスペースと等しい。
ガイドレール57は、フレーム要素28のアーム53の前方部分内にスロット58を構成している。ブッシュ59の外側表面を横断する溝の角度は、スロット58の傾斜角に対応している。
組み立てられた変速比変更装置18では、変速比変更ディスク20のボス60内のリセス62内に、ブッシュ59が位置している。このブッシュは、ボス60上で自由に回転自在である。傾斜したフレーム要素28のスロット58の両側にあるガイドレール57は、ブッシュ59内の溝内にスライド可能に位置している。
このような構造において、フレーム要素は、相対的に固定されたディスク20に接近したり、かつこれから離間するように移動自在である。この場合、フレーム28のアーム53は、ブッシュ59の溝内に支持され、この溝によって、ガイドされ、ブッシュの平らな外側表面が、変速機の出力シャフト22の軸線と直角な状態のままで、ディスク20を互いに離間させたり接近させることにより、変速機の変速比を変えるようになっている。
カウンターウェイト装置68は、弧状のバランスウェイト72を支持する倒立したU字形の制御部材70を備えている。この制御部材70は、ディスク20のボス60をまたがる1対の脚部74と、ブリッジ部材76と、これら脚部74の背面にある図示されていない構造体とを備えている。
この構造体は、ディスクの外側面にある断面がT字形の溝(これも図示されていない)内に係合し、かつその内部でスライド自在となっており、カウンターウェイトを、出力シャフト22に接近させたり離間させたりできるようになっている。
図7および図8に示す変速機の出力シャフトは、2部品式の複合シャフト22であり、各シャフト部分は、その内側端部で、駆動装置のスプロケット歯ガイドディスク78と、三角形のカウンターウェイト制御装置80とを支持している。
カウンターウェイト制御装置80は、ディスク78の背面に固定されている。この場合、ディスクのベースは、図7に示すように、変速比変更ディスク20のボス60内のスロット64のベースに当接している。
ディスク20のスロット64および66内に位置するカウンターウェイト制御装置80の部分は、出力シャフト22の部品、およびそれらの歯のガイドディスク78に対して、相対的に回転しないように、ディスク20をキー係止している。三角形のカウンターウェイト制御装置80の傾斜面に、カウンターウェイト制御部材70のブリッジ部材76が当接している。
無段変速機が作動する間、バランスウェイト72によって発生される遠心力は、制御装置80の傾斜面に対してブリッジ部材を保持し、この場合、変速機変更中のディスク20と制御装置80との相互の接近および離間運動によって、カウンターウェイト装置のブリッジ部材76は、装置80の傾斜面に抗して、カウンターウェイトを出力シャフト22の軸線に接近させたり、離間させたりし、ディスクアセンブリ内の駆動装置32、およびその他の部品の偏心配置によって生じるような、ディスク20のアセンブリの予め計算された質量のアンバランスをバランスさせる。
図8および図9に示すような駆動装置32の部分スプロケット歯のアセンブリは、単一中心歯82と、別の2対の歯84および86を有する。図9に示すように、部分スプロケット歯は、レバーアーム821、841および861によって支持され、この場合、歯84および86と、それらのレバーアームの各対は、中心歯アームの両側において、互いに鏡像関係となっている。
スプロケット歯82のレバーアーム821は、図7および図9に示すように、アングルの付いた端部を有する横断ピン88を、歯82に隣接して支持している。横断ピン88は、チェーン34のリンクピン36と同じように、ディスクが、出力シャフト22上で互いに接近したり離間したりするように移動するので、チェーンと係合した状態にある間、ディスク20の面24の間で、径方向外側に移動したり、内側に移動したりする。
レバーアーム821は更に垂直リブ89を備え、このリブは、ピン88とアームの自由端との間で、アーム821の両側において、延びている。歯のアーム841および861の各対の残りのアームは、それらの下端部において、横断ピン90を支持している。この横断ピン90は、歯アームレバーの両側に係止されると共に、これら両側から突出している。
出力シャフトの部品22上の歯のガイドディスク78は、中心のほぼ対角線方向のスロット92を支持し、このスロットの両側に、1対の隣接する溝94および1対の外側溝96を支持している。これら溝94および96は、スロット92のベースに隣接する位置から、ディスクの面において、弓状で、かつ外側に扇形となっている。
歯のガイドディスク78は、更に図8に示すような盛り上がった、部分的な周辺スペーサリム98を備えている。このリム98により、2つのガイドディスクおよび出力シャフト部分は、図示されていないカウンターシンクネジによって一体に結合されている。この場合、ディスクの間の頂部が開口したキャビティ内に、歯のアーム821、841および861が位置し、このキャビティから突出している。
歯のアーム821上の大きなリブ89は、ディスク78のスロット92内にスライド可能に位置し、チェーン34と出力シャフト22との間で、トルク伝達手段として働く。
図10、図11および図12に示すように、溝94および96内には、残りの歯のアーム841および861上のピン90が、スライド可能に位置している。
図9および図10には、駆動装置32の部分スプロケット歯アセンブリがより明瞭に示されている。歯および歯を支持するアームは、一体にラミネートされた適当な板金から製造されている。
歯のアーム821は、外側に突出する2つの耳部を備え、これらの耳部は、弧状スロット100を支持している。スロット100は、図9および図10に示すように、歯が位置する耳部を支持する歯のアームの側において、使用時に、歯82に係合するチェーンローラ38のリンクピン軸線を中心とする曲率半径R1を有している。
歯の各アーム841は、歯のアーム821から反対を向く1つの突出する耳部を有し、弧状スロット102を支持している。この弧状スロット102は、スロットに設けられた溝が突出している歯のアーム841の側面に係合するリンクピン36のチェーンローラ38の軸線を中心とする曲率半径R2を有する。この歯のアーム861は、外側に突出する耳部104を支持している。この耳部は、カーブした上方表面を有し、この上方表面は、R2を中心とし、このR2上に、歯のアーム84上の耳部の下面が支持されている。
歯のレバーアーム841および861の横方向側面には、図9に示すように、このアームが支持する突出する耳部の上下において、アームの全長にわたって中心にスロットが設けられている。
歯84および86の下方のスロットの上方部分は、固定されたカーブしたガイド部材106および108を、それぞれ支持している。ガイド部材108は、組み立てられた歯のアセンブリ内において、歯のアセンブリ841上の歯のスロット102内に、スライド嵌合するように位置している。この場合、歯のアーム821の耳部内のスロット100内に、ガイド部材106が同様に位置している。
チェーン34のローラ38を支持するために、歯82と84と86との間に未破断部分スプロケット表面を設けるべく、チェーンローラ38の外側表面の半径に等しい半径において、歯の下方部分は、外側にフレア状とされている。
使用時に、ディスク20の面24の間のチェーンの半径が変化する際に、歯82と84と86とは、レバーアームによって互いに移動するので、歯84および86は、歯の各側に設けられたキー114を、アセンブリのキー110および112、および中心歯82内の外側に対向する側にしか支持していない。
このキーの上面は、すべて歯のフレア状の下方部分の連続部となるようにカーブしている。歯84上のキー110は、歯のアーム861の内側を向く側で、スロット116内でスライド可能に位置し、キー114は、アーム841上のスロット118内に同じように位置している。
図10および図11では、部分スプロケット駆動装置32は、変速機の低変速比位置に示されている。この場合、スプロケットの歯の中心は、変速機の出力シャフト22の軸線からの、図10に示す点線のラジアルライン上に位置し、隣接するチェーンリンクローラ38の間に最適に係合し、このローラ38の上に座着している。
上記のように、駆動装置32の図10および図11の大きい半径の小さい変速比位置から、図12に示すより小さい半径の高変速比位置まで、変速比が変化するときに、チェーンローラおよび変速機の出力シャフト軸線に対する歯82、84および86を、このような配置に維持しなければならない。
図11および図12には、変速機の出力シャフトの歯のガイドディスク78の間の歯82、84および86、およびそれらのアームの移動の限界位置が示されている。
図10および図11において、チェーン34および駆動装置32の歯のアセンブリの歯のアーム841および861の小さい変速比位置は、溝94および96内のピン90の位置によって、図に示すように、直径方向のスロット92から離間するように広がっている。スロット92は、歯のアーム821の径方向の移動、従って、相互に接続された歯のアセンブリ全体をガイドするようになっている。
変速機のコントローラから要求される分離ディスク20の間のチェーン34の図10および図11に示す低変速比位置から、図12に示す高変速比位置に向かって移動する際に、チェーンリンクのピン36および歯のアセンブリアーム821のピン88は、チェーン3の張力によりディスクの円錐形面24に抗して、径方向内側に移動させられ、チェーンの回転半径を、出力シャフトの軸線に対して小さくできるようにする。
このようにする際に、部分スプロケット歯のアームは、図10に示すように、ピン90の溝94および96内で下方に移動させられ、図12に示すように、互いに接近するように移動させられる。
歯のアセンブリが、変速機のこのような高変速比位置に移動する際に、歯のアーム841および861の外側に傾斜する歯を支持する部分は、それぞれ半径R1およびR2で、部分的に回転しており、図10に示すように、歯を横断するように、中心を通過する点線ラジアルラインを外側に扇状に広げ、ラジアルラインの角度を、図12に示すように大きくしながら、図1、図11および図12に示す低変速比位置と、高変速比位置との間のすべての変速比位置において、中心シャフト22の軸線を中心にするように維持する。
歯のアームの上記溝94および96、ならびにスロット100および102の制御された運動により、歯82、84および86は、常に変速機のすべての変速位置に位置し、チェーン、従って変速比変更ディスク20およびそれらの複合出力シャフト22の速度に拘わらず、隣接するチェーンローラの間に、かつこれらローラに最適に係合する。
図1、図6および図7を参照して説明したように、変速比変更ディスク20のアセンブリのブッシュ59と係合すると共に、チェーンスロート30を構成するスプロケット26を支持するフレーム要素28は、ディスク20のアセンブリ、およびこのアセンブリが支持する出力シャフトに接近したり、これから離間したりするように、増分的ステップで移動自在である。
このような増分的運動の目的は、作動中の変速機が変速比を変更する間に、スプロケット26上で、ディスク20の間のチェーン円に挿入され、ここから出るチェーン34の長さを、正確に制御することである。
本発明のこの実施例では、選択されたチェーンリンクの長さは、図10に示すように、隣接するリンクピン36の軸線の間で測定される1つのチェーンリンクの長さLとなっている。変速機のコントローラにより、フレーム要素28が増分的に移動する結果、チェーンの1つのリンクが、チェーン円に加えられたり除かれたりし、図11および図12の双方に示すように、歯のアセンブリがスロートを横断する際に、チェインリンクローラ38の間のチェインのギャップは、スロート30内のチェーンの両内側において、チェーンリンクローラ38が駆動装置32の歯のアセンブリの種々の歯に絶対的に同期化することを保証する。
上記のように、この変速比変更チェーンが、ディスク20の間のチェーンリンクの内外に移動することは、駆動装置32の部分スプロケットの歯のアセンブリの歯が、チェーンスロート30から外れているときにのみ行われる。
このようにチェーン装置の歯と、チェーン34のリンクギャップとの間の同期化することによって、トルクの伝達、または出力回転速度のいずれかを中断させることなく、出力シャフト22の設計上のすべての出力回転角速度(出力シャフト22の回転速度は、6000rpm程度に速くなり得る)で、歯とチェーンとの係合を外したり、かつ完全に係合させたりすることができる。
本明細書の導入部に記載してあるように、上記タイプの明らかに公知のすぐれた多くの変速機は、変速機を介しての双方向の動力伝達をできないようにするスプラグクラッチを使用して作動させるために、一方向またはスプラグクラッチを使用することに依存している。
しかし、上に述べた本発明の変速機では、1つの出力シャフト22から、入力シャフト12へ動力を伝達し、装置全体を、エンジンブレーキとして作動させる上で障害はない。
図13は、変速比変更アセンブリ122を支持する静的フレーム部材120および割り出し装置124を含む、本発明の変速機の第2実施例を示す。
この変速機は、更にフレーム要素126を有し、このフレーム要素126は、第1実施例のリードネジ、または電子制御液圧装置により、変速比変更アセンブリ122に接近したり、これから離間したりするように、フレーム120に移動自在に取り付けられている。
このフレーム要素126は、変速機の第1実施例のフレーム要素と概ね同一であるが、このフレーム要素は、本発明の第1実施例によって、割り出し装置124により、アセンブリ122の変速比変更運動が行われている時に、傾斜ガイドレール57を支持するアーム53の前端部を有していない。
この第2実施例と同じである、部品および構造体を識別するのに使用しているフレーム要素28の部品の符号は、図13でも使用されている。
変速比変更アセンブリ122は、図19に最も良く示されているように、テーパの付いた対向する面130に各々が当接している、図14および図19に示すような、2つの変速比変更ディスク128と、スプライン付きの出力シャフト138の軸線を中心とする中心リニア溝132と、外側溝134および136の2つのペアとを有し、各ペアの一方の溝は、中心溝132の両側に位置している。
溝134は、その曲率比が、下方端部に向かって大きくなる状態で、外側端部から内側端部へ向かって内側に弓状となっている。溝136も、同じように、図19に示すような曲率比で弓状となっているが、この曲率比は、溝134の曲率比よりも下端部に向かってより誇張されている。
図14および図19に示すように、溝132は、アンダーカットされており、その全長にわたって、断面は一様にT字状であり、他方、図19に点線で示す溝134および136のアンダーカット部分は、後述する目的で、溝の開口する外側部分との対称性は有していない。
本発明のこの実施例では、駆動装置140は、図14、図16および図19に示すように、ディスク溝132、134および136と共に、中央歯キャリア142と、この歯キャリアに隣接する歯キャリア144の第1のペアと、外側歯キャリア146の第2ペアとを備えている。
この第2実施例の変速機と共に使用される駆動チェーンは、第1実施例のチェーン34を残している。歯キャリアは、図14、図16および図19に示されるような形状の横方向に整合する3つのスプロケット歯を有し、この場合、歯キャリア144と146の各対の歯は、中央キャリア142の両側において、互いに鏡像関係にある。
図16に明瞭に示してあるように、歯キャリア上のスプロケット歯のベース部分は、前の実施例と同じように、外側にフレア状となっており、ディスク128の間のチェーンのすべての変速比変更位置において、歯が係合するチェーンリンクの両側に、チェーンローラ38を支持するための座を提供している。
歯キャリアの上の歯は、クロスバー148に固定されており、チェーン34のローラ38の間の横方向に整合するギャップに対応する寸法だけ、互いに離間している。
歯キャリア142のクロスバー148の端部は、横方向に長方形の構造体150を支持している。この構造体は、対向する変速比変更ディスク128の面130、およびディスク128がスライド可能に位置するディスク溝132のベースのアンダーカット部分のテーパ角と相補的な角度がついている。
歯キャリア144および146の端部は、図16に示すように、上方に突出する上方の円筒形構造体152を有し、この構造体の端部は、使用時に構造体が位置するディスク溝の底部に相補的な溝が付いている。また歯キャリア144および146の端部は、第2構造体154を有している。この第2構造体は、自由端部に当接する円筒形ステムと、径方向に突出するディスク156から成っている。
円筒形構造体152は、ディスク128の面内の溝134および136の外側部分に密にスライド嵌合する直径部を有する。構造体154のステムは、構造体152の直径よりも小さい直径を有し、この場合、構造体154の軸線は、構造体152の軸線に対して、下方に傾斜しており、この軸線は、使用時にディスクが位置するディスク128の溝134または136の底部と直交している。この場合、ディスク156の外側表面は、構造体152のテーパ付き面と共通平面にある。
構造体154のディスク156は、溝134または136のアンダーカット部分に密にスライド嵌合する厚さおよび直径を有する。ディスク156の上方表面は、ディスクの分離度によって決定される溝内の選択される変速比位置からの上方または下方への移動に抗して、歯キャリアを溝内にトラップする。
組み立てられた変速比変更ディスクアセンブリ122、およびその駆動装置140のアセンブリでは、歯キャリア142、144および146の上の構造体150、152および154のテーパ付き端部は、ディスク128の溝のベースにくさび状に作用する際に、第1実施例の変速機に関連して説明したように、チェーン34のリンクピン36のテーパ付き端部と同じ目的を果たす。
ディスク128の溝には、ディスクがスプロケット26の間のスロート30を横断する際に、チェーン34と接触しないようになったときに、変速機の出力シャフト軸からの歯キャリアの制御されない径方向の移動を防止すると共に、歯キャリアがディスク128の間で、内外へ移動できるようにし、かつディスク128が、後述するように出力シャフト138の上で、互いに接近したり離間したりする際の変速機の入力/出力比を変えるように、ディスクの歯は、チェーン34と正しく係合した状態に留まる。
変速機の前の実施例の歯アセンブリのうちの歯の場合のように、チェーンの張力により、5つの歯キャリア142、144および146と共に、ディスク128の溝134および136の内部で、駆動装置140が、図13に示すように、変速機の出力シャフトの高変速比の小さいスプロケット半径位置へ向かって移動する際に、歯キャリア144および146の歯が、歯キャリア142から離間するように若干外側に回転し、共に接近する必要がある。
本発明のこの実施例では、このことは、歯キャリアの構造体154のディスク156が、図19の上方位置から、点線の下方ライン位置まで移動することによって達成される。この位置にあるとき、溝134および136のオフセットしたアンダーカット部分は、構造体154のディスク156および歯キャリア144および146、ならびにそれらの歯を構造体152の軸線を中心として若干回転させており、歯キャリアの歯とチェーンとの完全な係合状態を維持しながら、ディスク128の間のチェーントラックの半径の減少を補償している。
駆動装置140の歯が、チェーンスロート30を横断する場合、外側の歯はスロートの両側のチェーンに係合した状態のままであるときにこのことは重要である。変速機をその低変速比の大きいチェーントラック半径位置に戻す時に、歯キャリアおよびチェーンは溝134および136のアンダーカット部分歯、歯キャリア144および146、ならびにそれらの歯を反対方向に回転させ、チェーントラック半径の増加を補償しながら、閉じたディスク128の間で、歯キャリアおよびチェーンは外側に移動させられる。
変速機のこの実施例における歯キャリア142と144と146との間の歯の中心の円周方向のスペースは、第1実施例におけるLとは異なり、2×Lとなっている。
前の実施例の変速機のように、ディスク128の間で生じる変速比の変更、チェーンが延びること、または短くなることは、駆動装置140を部分スプロケット歯が、ディスク128の間のチェーントラックのスロート30のゾーンから外れている場合にしか生じないようになっている。
図13、図14および図15に示すように、本発明のこの実施例におけるテーパ付き変速比変更ディスク128は、図15に示すように、変速比変更ギア158を有している。このギア158は、円筒形キャリア162により、ディスク128の外側表面に固定され、この外側表面から離間している。
円筒形キャリア162は、図15に示すようなディスク上のボス160内のリセス161に、回転自在に係合し、このリセス内で自由に回転自在となっている。
キャリア162には雄ネジが切られており、このネジは、変速比変更アセンブリ122を収納するフレーム120のコンパートメントの側壁に固定された雌ネジリング164に螺合されている。キャリア162およびリング164のネジは、変速機の変速比を変更している間、ギア158が共通する方向に回転される際に、ディスク128が付随的に接近したり離間したりするように定められている。
ギア158は、図13に示すように、割り出し装置124の割り出しギア166と噛み合い、使用時に、このギアによって回転させられる。ギア166は、チューブ状シャフト168のスプライン付き端部により回転させられ、この端部上で、軸方向に移動自在となっている。
チューブ状シャフト168は、フレーム部材120の変速比変更アセンブリ122のコンパートメントの側壁内のベアリング(図示せず)内で回転自在となっている。ギア166は、環状サイドプレート170を有し、このサイドプレートは、図13に示すように、ギア歯から径方向外側に突出し、ロータリーチャンネルを形成している。
このロータリーチャンネル内では、ギアのメッシュゾーン内のギア158の歯付き部分がトラップされ、よって、変速比変更中のギア158と変速機フレームとの間の接近および離間により、ギア166が、シャフト168のスプライン付き端部上での移動に従い、より広く、かつ重いギア166を必要とすることなく、ギアを噛合状態に保持できる。
割り出し装置124は、更に割り出しトリガー装置172を有し、この割り出しトリガー装置172は、図13内の上部ギア166の外側において、フレーム部材120のコンパートメント内に位置している。
また割り出し装置124は、シャフト168のボア内に回転自在に位置すると共に、トリガー装置172を支持する端部において、またはこの端部に向かい、適当な態様で、シャフトに固定された1つの端部を有するトーションバー174と、フレーム120の外側において、シャフト168から突出するトーションバー174の第2端部に接続されたギア付きモータ176とを有している。
図17および図18には、同一の2つの爪とラチェット装置から構成されたトリガー装置172が示されている。この爪とラチェット装置は、シャフト168のスプライン付き端部に、背中合わせの構造に設けられている。回転ラチェット178は、6つのラチェット歯180を支持しており、このラチェット歯は、本発明の実施例では、ラチェットの周辺を中心として60度の間隔で互いに均一に離間している。
トリガー爪182は、図に示すような形状となっており、その各々は、共通ピン184を中心として部分的に回転自在である。共通ピン184の端部は、図13に示すように、トリガー装置が設けられたフレームコンパートメントの側壁内に係止されている。
図13の変速機のための制御装置は、フレーム要素126を、フレーム部材120に接近させたり離間させたりするためのリードネジ、または電気作動式液圧割り出し装置と、変速比変更ディスクを互いに接近させたり、離間させたりする所定の増分的割り出し運動をトリガーするためのトリガーコントローラ(図示せず)とを備えている。このトリガーコントローラは、主要コントローラであり、更にフレーム要素126の装置の割り出しされた移動を制御するようになっている。
図13の変速機の作動に際し、ディスク128およびこれらディスクの間のチェーントラック34の増分的変速比変更移動は、前の実施例の変速機と同じように、部分スプロケット装置140が、ディスク128の間のチェーンスロート30のゾーン内にある間、変速機制御装置によって防止される。
変速機が作動している状態であって、変速比を上下にシフトさせるための、主要トリガーコントローラからの命令があると、コントローラの電子回路は、モータ176を起動し、どの方向が選択されているにせよ、トーションバー174に適当なトルクを加え、このトーションバーを附勢する。
シャフト168は、図17に示すように、いずれかの方向の回転を防止するように、ラチェットディスク178をロックするトリガー爪182により、平均時間で回転しないように、ロックされた状態に保持される。
シャフト168を介して、ラッチ178に作用するトーションバー176の押圧力に抗して、トリガー爪182を作動させなければならないときは、このトリガー爪を、図17の矢印の位置の1つの方向にトリガーし、この爪に係合しているラチェットの歯を、トーションバー174の蓄積エネルギーまで解放する。解放時にラッチ178は必要な方向に即座にスナップ回転され、シャフト168、ギア166およびギア158を増分的に回転させ、必要に応じて、ディスク128を互いに接近させたり離間させたりする。
ラチェットトリガー爪182は、ラチェット178に向かって、重力で押圧されており、図8内のラチェットは、反時計回り方向に回転され、解放されたラチェット歯180は、爪のノーズをラチェットの上に下方に移動させ、図18に示すように、次の歯に係合することを保証する。
爪182をより確実にリセットするために、爪の上方に突出するトリガーアームの間にスプリングを設け、かつトリガーアームに接続し、アームを互いに接近するように押圧することができる。
ギア158を反対方向に回転させるために、ラチェット178に反対方向にトルク負荷をかけるよう、コントローラによって、モータ176を回転させる。
トリガーエネルギー蓄積装置として、機械装置(トーションバー174)を使用する上記方法によって、同じ目的を達成するために、よりコストがかかり、かつ複雑なハイパワーの電気、または液圧エネルギー蓄積装置が不要となる。
明らかに第1実施例の変速機を用いた場合のように、割り出し装置124の作動と同期化する際に、フレーム要素126を、変速比変更アセンブリ122に増分的に接近させたり、離間させたりし、ディスク128の間のチェーントラック内にチェーンを移動させたり、トラックからチェーンを除く必要がある。
本発明のこの実施例では、このことは、第1実施例の変速機において、フレーム要素28が移動するのと全く同じ態様で達成される。フレーム要素126を移動させるためのリードネジ、または電子制御液圧制御装置は、割り出し装置124を制御し、かつ駆動する主要コントローラによって附勢される。
図19には、ディスク128の溝134および136の中心ラインを計算するのに必要な変数が示されている。次に、これらについて簡単な数式モデルによって説明する。
共通スプロケット半径SR(ラインAG)には、ポイントP、G、K、M、NおよびOが存在し、これらのポイントは、駆動半径SR上のチェーンリンク長さLに対応する変速機の出力シャフトの中心において、ポイントAを基準として、角度θだけ互いに離間している。
X軸線が、ポイントAを通過する水平線であり、Y軸線が、ポイントAを通過する垂直線である場合、駆動半径をSR、およびチェーンリンク長さをLと仮定すると、ポイントHおよびQのX、Y座標は、次のように計算できる。
Figure 0004557981
従って、ポイントAまでのポイントQにおけるチェーンリンク長さLの中間における等価的駆動半径REは、ラインKMに対して直角であり、次のように計算される。
Figure 0004557981
従って、ポイントQのX、Y座標は、次のようになる。
Figure 0004557981
ここで、kは、Y軸線から離間するチェーンリンク長さの数字を示す全数の倍数であり、この場合、k=2である。
従って、ポイントHのX、Y座標は、次のとおりである。
Figure 0004557981
ここで、kは、Y軸線から離間するチェーンリンク長さの数字を示す全数の倍数であり、この場合、k=4である。
式A〜Fを組み合わせると、変速機の全変速比レンジにわたるX、Y座標に対する式の一般的な組を、次のように誘導できる。
Figure 0004557981
ここで、kは、Y軸線から離間するチェーンリンク長さの数字を示す全数の倍数である。
ポイントHおよび1つのスプロケット歯から、別のスプロケット歯まで変化し得るラインHAに対する固定した関係を組み込むことにより、ポイントIおよびJのX、Y座標(溝の外側部分および内側部分に対するそれぞれの中心ラインSRは変化する)を容易に決定できる。
上記の結果、図19内の溝の点線の付いた内側アンダーカット部分によって示される溝134および136の外側部分および内側部分に対する同一でない2つの中心ラインが得られる。
図13の変形例、すなわち、本発明の変速機の第2実施例では、チェーン34および歯付き駆動装置140は、図20および図21のカーブしたチェーンリンクチェーン184、および溝付きチェーン係合駆動装置のバー186に置換されている。
これらの図に示されているように、チェーン184は、カーブしたリンクプレート188から構成されており、これらのプレートは、リンクプレート188の間で、回転自在なスペーサローラ192を支持するリンクピン190によって、枢動自在に一体に結合されている。
リンクプレート188の下面は、中心の円弧状のバーに係合するシート構造体194となるように丸くされている。構造体194は、図20内の中心を向くリンク188上で、最も明瞭に見ることができる。
駆動装置のバー186の端部195は、変速比変更ディスク128の溝132、134および136のテーパ付きベースに相補的であり、かつこれらの上に当接するようなテーパがつけられている。この場合、これら端部に隣接する溝196は、溝132から136の外側の狭い部分に位置している。
図20および図21には、変速比駆動装置の5つの場合186のうちの4つしか示されていない。
チェーン184と共に使用されるときの溝132、134および136の外側および内側アンダーカット部分は、溝の中心ラインの両側において、対称的となるように変更されている。これら溝を変更するには、図19におけるポイントIおよびJを計算するのと同じように、隣接するリンクピン190の軸線に対し、リンク構造体194に係合するときの、バー186の軸線の若干高い位置を保証するように、上記溝の中心ラインの数式モデルを適合させなければならない。この場合、溝の中心ラインは、単一リンクにおけるリンクピンの軸線間の距離だけ、互いに離間している。
上記変形例以外の図13の変速機は、変更されていない。しかし、チェーン184および駆動バー186を、変速機を駆動する装置として使用することにより、簡略されたチェーン係合構造が得られる。この構造では、歯キャリア142、144および146に重なるトルクがなくなる。
本発明の変速機の変速比を変更する間の増分的チェーンの運動を示すために、次の例について説明する。
チェーンのリンク長さL=12.7mmとし、ディスク20の間の円形のチェーントラックは、その長さが、高変速比リンクHRL=20から低変速比リンクLRL=40のチェーンリンク長さまで変化しなければならないと仮定した場合、θHRL=360°/20=18°(HRL=20の円周を有する入力シャフト軸線を基準とする1つのチェーンリンクの角度)およびθLRL=360°/40=9°(HRL=40の円周を有する入力シャフト軸線を基準とする1つのチェーンリンクの角度)となる。
式Aを使用すると、次の式が得られる。
Figure 0004557981
下記の表は、対応するθ、および次のように計算される変速比変更パーセントの場合に、HRL=20から、LRL=40までのディスク20の円周におけるチェーンリンク長さRLの値を示す。
Figure 0004557981
各ディスクの対応するディスク20の変位量DDは、チェーンリンクピン36の円錐角度α(図5および図15)に関連し、次のように計算される。
Figure 0004557981
ここで、SRCは、連続するチェーンリンク長さに対するSRの変化である。
変速比変更ギア158に対するLS=4.4mm/回転数のリードを仮定すると、調節ナットが必要とする回転角ASRは、下記の表における次の式で示される定数となる。
Figure 0004557981
Figure 0004557981
SRと比較してLが大きい場合、近似は有効とはならないので、一定のASRは、近似値となることに留意されたい。
予想内でシフト制御するために、ディスク128および出力シャフト138の速度を、3000rpmまたは毎秒50回転、または1回転ごとに、20msと仮定する。シフトが生じない場合のスロート30にわたる移行領域が、60°をなすと仮定する。シフトのための利用可能な時間STを、ST=(360−60/360×20ms)=16msと計算する。
この時間内に、ディスクは0.7mmだけ移動しなければならない。すなわち、変速比変更ギア158は、使用中の制御システムおよび機構に応じて、60度だけ回転しなければならない。ディスクの平均速度は、次のように計算できる。
Figure 0004557981
第2実施例の場合、制御フレーム要素126(この移動量は、SRCに対応する)の制御は、変速比変更ギア158と同期化しなければならないが、後述するように、遅れたり進んだりすることがある。
本発明の変速機が、高変速比までシフトアップする(SRが減少する)ときは、いつも、制御フレーム要素28の移動は、遅れたり進んだりする。その理由は、スロート30のアイドラースプロケット26が、ディスク120上のチェーンパスから2mmだけ離間している場合、変速機がまだ機能することがあり、従って、シフトが生じた後に変速機を調節でき、時間長さは、ディスク120の運動の場合のように、クリティカルではないので、このことは、制御を劇的に簡略化できるからである。
本発明の変速機が低変速比である(SRは増加する)ときは、いつも、アイドラースプロケット26と部分スプロケット駆動装置32との衝突を防止するために、ディスク120が移動する前に、制御フレーム126の移動が生じなければならないが、上記のように、時間長さは重要ではなく、制御は簡略化される。
自動車で、本発明の無段変速機を使用する場合、差働ギアを介して、出力シャフトを直接自動車のホイールに接続することにより、無段変速機の高トルクで確実に係合する性質を利用して、制御を更に簡略化できる。従って、この場合の出力シャフトの最大速度は、1300rpm(最大ホイールrpm)の大きさとなり、シフト時間を更に長くすることができる。
本発明の無段変速機の第3実施例では、第2実施例の変速機の切頭円錐形の変速比変更ディスク128、およびチェーン34は、図23および図24のディスク198および変形されたチェーン34と、それぞれ置換されている。
ディスク198は、テーパの付いた面200、および一連のリブ202を有し、リブは、面200から外側に突出し、リブの間に溝204を構成している。図22および図23から判るように、溝204の側壁は、その底部から、リブ202の外側表面に外側にテーパが付いている。
前の変速機の実施例のチェーン34のリンクピン36の自由端は、図24に示すように、ヘッド206を支持しており、このヘッドは、ピンの若干円錐形をした外側面208に向かって、内側にテーパがついている。ピンヘッド206の側面のテーパ角は、ディスク溝204の側壁のテーパ角に対応しており、その長さは、溝の深さに対応している。
本発明のこの実施例では、リブ202および溝204は、前の実施例の駆動装置32および140の目的を果たす。ディスク198の回転時に、ディスクの間の円形チェーン34のトラックのうちの一部のピンヘッド206は、溝204内に座着し、変速比変更運動時に、これら溝内にガイドされ、チェーントラックスロート30を横断する際には、スロートからのチェーン出口において、溝204から逐次容易にスリップするだけである。この場合、フレッシュピンヘッドは、再びリブ202と衝突することなく、スロート30へのチェーンの入口において、一連の前方溝内に座着された状態となる。
しかし、変形されたチェーン34の結果、ピンヘッド206の角度は大きくなり、ピンヘッドは、スムーズにリブ202に係合でき、その結果、リブ付き部分において、ディスク198での側方の力がアンバランスとなる。
本発明の無段変速機のこの実施例の高速かつ高トルクの応用例では、ディスク198内の溝204は、図25に示すようなステップ付き断面形状を有する。この溝204は、外側にテーパの付いた上方部分に分割されており、この上方部分において、中心平面から溝を通して測定した側壁のテーパ角は、図23のディスク184内の溝204のテーパ角よりもかなり小さくなっている。
溝の側壁の下方部分は、平行な側面となっており、ディスクのテーパの付いた表面高さに位置する溝の底部に対して直角となっている。リブ202および溝204の平行な側壁部分の高さは、図26に示すようなディスクの周辺における大きなチェーントラック半径から、図23に示すような変速機の出力シャフトの開口部210に隣接する高変速比トラック位置まで、極めてわずかに低くなっている。
図25のディスク溝204と共に使用するための、図27〜図29に示されたチェーン212は、変形された複合外側チェーンリンク装置214を除けば、前の実施例のチェーン34と概ね同一である。
チェーンリンク装置214は、内側リンク216および外側リンク218を支持するリンクピン36に固定された内側リンク216の一部から成っている。外側リンク218は、2つのリンク部分2181および21811から構成されており、これらのリンク部分は、リンクピン36上において、図に示すタングおよび溝構造体により、ピン軸線を中心とする相対的回転をしないように保持されている。しかし、リンク部分は、ピン36の軸線の方向に互いに移動自在である。
リンク216および218の対向する面は、一対の反対方向に向いた固定された円形スパイラル傾斜部220を支持しており、これら傾斜部は使用時に互いに当接する。リンク部分2181および21811の各々は、リンクピン36の端部が回転自在であり、かつスライド可能に移動自在となっているベースを有する固定されたテーパ付きヘッド220を有する。これらリンク部分は、適当な手段、例えばOリングにより、リンクピンに軽く保持されている。このOリングは、ピン36内の外側溝内に位置し、ピンヘッド内のボアと摩擦係合している。
使用の際に、チェーン212が直線状の経路に従うように、傾斜部220のペアの高端部面224は、図28に示すように、一体に接近している。
図29に示すように、チェーンがカーブに進入するにつれ、前方リンクピンは、図28の位置から図29の位置まで移動させられ、このリンクピンとこのピンの後のピンとの間で、相対的回転を生じさせる。ピン上の傾斜部220のペアの間でも、同じ相対的回転が生じ、リンク218上の傾斜部は、リンク220上の傾斜部の上方に当接し、ピン36の円錐形端部208は、ピンヘッド220からあまり露出されない状態となる。
図25および26には、チェーントラックの小さいチェーン半径の高変速比位置と、ディスク184の間の大きい半径の低変速比位置との間のピンの露出長さが、それぞれ示されている。ピンヘッド222からのピン36の露出の程度は、図ではかなり誇張されて示されており、実際にはピンの最大露出度は、約0.1mmだけ変わるようになっている。
変形されたチェーンによって、溝の側壁は、上記のように図23のテーパ角よりも小さいテーパ角を有するものとされ、ピンヘッド222と溝の側壁との間の相互作用力のうちの実際の力成分を小さくし、ディスク溝204の内外へのピンヘッドの進入および脱出を容易にし、かつチェーンのピンヘッド222と図25の溝204のテーパ付き部分との間のトラクションを改善できる。
本発明の図13の変速機における変速比変更ディスク、駆動装置およびチェーンの更に別の変形例では、ディスク128およびチェーン34は、図30および図31のディスク226およびエンドレスバンド228にそれぞれ置換されている。
ディスク226は、図22および図23のディスク198の面と類似するテーパ付き面231上のリブ229、および溝230駆動装置を有する。しかし、このディスク226の溝は、テーパ付き側壁を有せず、リブの上部表面上が丸くされている。
本発明のこの変形例におけるバンド228は、任意の適当な非ストレッチ性可撓性材料から製造できるが、適当な硬質の可撓性材料内に埋め込まれた、平らなリンク金属または同様な剛性材料のチェーンから構成するのが好ましい。
チェーンリンクは、ディスク溝230に対して相補的な形状の横方向を向く歯231を補強するために、適当な形状とすることができる。図31には示されていないが、ベルト228には、スプロケット孔を設け、ベルトがスロート30のアイドラースプロケット26、駆動スプロケット14および張力スプロケットに係合し、これらによって、ガイドされるようにする必要がある。
これとは異なり、ディスク226を含む無段変速機の駆動スプロケット14は、バンド228に係合したときに、プーリーが図31のディスク装置のような外観となるように、リブ付きの径方向を向く歯を含むサイドフランジを有する平らな面のプーリーとすることができる。張力スプロケット16およびアイドラースプロケット26を、単にフランジの付いた平らな面のプーリーとすることができる。これらプーリーのいずれも、バンド228内の開口部は不要となる。
本明細書では、本発明の無段変速機の第1実施例を、単にディスクバランス装置68を有するものとしてしか説明していない。しかし、他の実施例では、多かれ少なかれ、バランシングを必要とし、このバランシングは、回転本体をバランスさせる技術において公知の多数の方法のいずれかにより得ることができる。
図32〜図34は、次の数式モデルによる変速比変更ディスク198の溝204およびリブ202の側面のテーパ角による計算に関係する変数を示す。溝204の中心線は、上記式GおよびHを使って計算できる。
同じ駆動半径SR(ラインAG)には、ポイントB、D、E、FおよびGのすべてが位置し、これらは、図32に示すように、駆動半径SR上のチェーンリンク長さLに対応するポイントA(円錐形ディスク198の中心)を基準とする角度θだけ広がっている。
X軸がポイントAを通過する水平線であり、Y軸がポイントAを通過する垂直線である場合、駆動変形SRおよびチェーンリンク長さLを仮定すれば、一例として、ポイントBのX、Y座標、および溝の中心ポイントXg、Ygを、次のように計算できる。
Figure 0004557981
従って、ポイントBのX、Y座標は、次のとおりである。
Figure 0004557981
ここで、kは、Y軸線からのチェーンのリンク長さの数字を示す全数の倍数を示す。従って、例えばポイントBではk=3である。式I〜Kを組み合わせると、次のように、X、Y座標に対する式の一般化された組を誘導できる。
Figure 0004557981
ここで、kは、Y軸からのチェーンリンク長さの数を示す全数の倍数を示し、Lは、チェーンリンクの長さを示し、SRは、現在の駆動半径を示す。中心溝AGに対して、明らかにk=0である。
次の式は、チェーンピンヘッド206が円錐形ディスクに係合したり外れたりするときの、円錐形ディスク198の溝204へのピンの進入角および脱出角φを計算するための数式モデルを示す。
円錐形ディスクを中心とするチェーン34の円周は、円錐形ディスクを中心とする駆動半径SRにおけるすべてのチェーンリンク長さLの合計として計算されるので、円錐形ディスクを離れるチェーンの直線長さLinDis、およびディスク198の対応する回転角ベータを、次のように表記できる。
Figure 0004557981
上記式は、中心溝AMに関するものであり、k・Lを追加するだけで、連続する溝204に拡張できる。この場合、kを上記のように定義して、図33に示してある。従って、式Nの結果、次の式が得られる。
Figure 0004557981
図33に示すように、角度βだけディスク198が回転した後の溝204の中心ポイントの新しいX、Y座標Xn、Ynは、式LおよびMにおいて、Z軸線を中心とする回転を実行することにより、次のように計算される。
Figure 0004557981
円錐形ディスクが角度βだけ回転した後、ディスク198から外れるときのチェーンのピンのX、Y座標Xp、Ypは、次のように計算される。
X座標、すなわちXpは、円錐形ディスク198に接触しないチェーンの長さによって示されるので、式O内のLinDisによって示される。Y座標は、明らかにSRに等しいので、次のように示される。
Figure 0004557981
ピンの座標(Xp、Yp)までに最も近い距離Dminである、溝204の中心ラインに沿ったXn、Yn座標を探すためには、式RおよびS内のSR(以下、SRGと称す)を変える必要がある。他方、式TおよびU内のSRを、次の式が最小値に達するまで一定に維持しなければならない。
Figure 0004557981
一例である図33および図34は、座標(Xn、Yn)を有するポイントH(ここで、k=2である)、および座標(Xp、Yp)を有するNにおける対応するチェーンのピンヘッド206の位置(ここで、Nは、MN=LinDis+2×Lの場合のX軸からの距離SRにおける水平ラインMP上に位置する)を示す。
式Uに代入すると、次の式が得られる。
Figure 0004557981
SRgに関して、式Vを微分し、ゼロに等しくなるようにセットし、SRgに関して解くことができる。すなわち、最小値が見つかるまで、SRgの異なる値に対して、Dminを繰り返し計算することができる。
図34は、ポイントHよりも下方のX−Y平面に直角なポイントであるポイントJにおけるディスク面200に関連するときの、上記変数を示す。
進入角φ(溝側の面取り角およびチェーンピンヘッド206上のテーパ角)を計算するためには、上記方法で計算された最小距離Dminに対し、SRgを常にSRよりも大とすることに留意するべきである。その理由は、チェーンは円錐ディスクから離間するからである(図33および図35参照)。
チェーンは、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨の範囲内で、半径内でディスクに接触するので、次の式が得られる。
Figure 0004557981
ここで、αは、円錐ディスク面のテーパ角である。
従って、面取りの進入角φを、上記式Wを使って、次のように計算できる。
Figure 0004557981
上記計算は、明らかにディスク溝の深さよりも小さいDiskDisの値に適用しなければならない。更に、SRのすべての値(増分的CVTのすべての比)だけでなく、kのすべての値(すべての溝)に対しても繰り返さなければならない。上記計算によって得られたφの最大値は、すべての溝および一致するチェーンピンヘッド206に対して適用しなければならない。
負のX軸線上の溝を考慮するために、次のことを行うことができる。すなわち、式L内のX座標を負にするだけでなく、式TをXp=(β・L/φ)・k・Lに変更することができる。この式は、Xpの正の値にしか当てはまらない。すなわち、チェーンピンがXp=0、すなわちY軸線において、円錐形ディスクと接触しなくなったときにしか当てはまらない。
図36〜図39は、図1〜図12を参照して説明した本発明の無段変速機の第1実施例の変形例を示す。本発明のこの変形例では、変速比変更装置18のテーパ付き変速比変更ディスク20は、単一の複合ディスク装置232に置換されている。このことを除けば、この変速機の残りの部品は、図1〜図12の部品と同じであり、同じ符号がつけられている。これら2つの変速機の作動は、概ね同一である。
図36〜図39には、2つの重ねられたディスク234および236を含む複合ディスク装置232が示されている。この実施例におけるディスク234は、径方向を向く6つのスロット238と、無段変速機の第1実施例の複合出力シャフト22、その歯ガイドディスク78、および駆動装置32の部分スプロケットアセンブリとを支持している。
ディスク234は、結合された歯ガイドディスク78に固定されており、ディスク236は、6つの弧状スロット240を支持している。この弧状スロット240は、図に示すように、ディスク234内のスロット238に対して、ディスク上に位置している。ディスク236は、ディスク234に対して部分的に回転自在である。
ディスク234および236は、図39に示す二重ヘッド付きチェーン34の支持ピン244のヘッド242により一体に保持されている。支持ピン244は、ディスク234および236のスロット238および240を通過している。
図37および図38に示す上方ピン244は、駆動装置32の部分スプロケットの中心歯を貫通して、これに固定されており、第1実施例の変速機のピンと同じ目的を果たす。
無段変速機のこの変形例は、図3〜図12のものと同じように作動するが、フレーム要素28上のスロット付きアームによって変速比を変える際に、ディスク20を接近させたり離間させたりする変速機コントローラの代わりに、このようにするための適当な機構を作動させるコントローラにより、ディスク234に対して、ディスク236が回転させられる点が異なっている。
図36〜図38では、チェーン支持ピン244は、変速機の低変速比位置で示されている。ピンを無段変速機の高変速比位置まで移動させるために、図36に示すようなディスク236は、ディスク234に対して時計回り方向に回転され、この弧状溝240により、ピンをディスク234のスロット内で径方向内側に駆動させ、かつこれらピンを複合ディスク232上の選択された変速比位置に保持する。ピンをディスク232上で低変速比位置へ戻すには、ディスク236を、ディスク234に対して反時計回り方向に回転させるだけでよい。
上記実施例は、本発明の好ましい実施例あるが、当業者であれば、上記実施例に対して、追加、削除、または変更を考えつくことができると思う。これらについては、特に本明細書には示唆していないが、特許請求の範囲に記載した発明の要旨から逸脱するものではない。
本発明の基本的な無段変速機の側面略図である。 図1の変速機の2つの変速比変更ディスクの正面図である。 低変速比作動位置に示されている、図1の変速比の一実施例の上から見た等角図である。 高変速比作動位置にある変速機を示す、図3と同じ図である。 図3の変速機のチェーンの正面断面図である。 図3の変速機の変速比変更ディスクおよびフレーム要素の分解等角図である。 図3の変速機の変速比変更装置の正面断面図である。 図3の変速機の駆動装置の分解等角図である。 図8の駆動装置の歯アセンブリの分解等角図である。 変速機が低変速比位置にある状態に示された、変速機の組み立てられた駆動装置の部分正面略図である。 変速機が低変速比位置に示されている、図3の変速機の側面図である。 変速機が高変速比位置に示されている、図3の変速機の側面図である。 本発明の変速機の第2実施例を上から見た斜視図である。 図13の変速機のうちの変速比変更ディスク、ディスクの変速比変更ギアおよび駆動装置の分解図である。 図13の変速機の変速比変更装置の正面断面図である。 図13の変速機の駆動装置で使用される5つの歯キャリアのうちの3つの分解等角図である。 図13の変速機の割り出しトリガー装置の、実質的な正面図である。 図13の変速機の割り出しトリガー装置の、実質的な正面図である。 図13の変速機のディスクおよび駆動装置の部分正面図である。 図13の変速機およびその他と使用するためのチェーンの変形例の部分等角図である。 図13の変速機およびその他と使用するためのチェーンの変形例の部分等角図である。 本発明の無段変速機の第3実施例の変速比変更装置の等角図である。 図22の変速機の変速比変更ディスクの斜視図である。 図22の変速機と共に使用するためのチェーンの一部である。 図22の無段変速機の変形例と共に使用するためのチェーンの一部の正面図である。 図22の無段変速機の変形例と共に使用するためのチェーンの一部の正面図である。 図25に示された図22の無段変速機の溝の変形例と共に使用するためのチェーンの短い長さ部分の等角図である。 図25に示された図22の無段変速機の溝の変形例と共に使用するためのチェーンの短い長さ部分の等角図である。 図25に示された図22の無段変速路機の溝の変形例と共に使用するためのチェーンの短い長さ部分の等角図である。 チェーンの代わりに駆動バンドと共に使用するための、図22の無段変速機の変速比変更ディスクの更に別の変形例の等角図である。 チェーンの代わりに駆動バンドと共に使用するための、図22の無段変速機の変速比変更ディスクの更に別の変形例の等角図である。 数式モデルによる説明で使用する、図22の変速比変更ディスクの駆動装置の溝の部分正面図である。 数式モデルによる説明で使用する、図22の変速比変更ディスクの駆動装置の溝の部分正面図である。 図32の数式モデルで使用される図である。 図33の数式モデルで使用される図である。 本発明の無段変速機の第4実施例の側面略図である。 図36の無段変速機の変速比変更装置の部品の等角図である。 図36の無段変速機の変速比変更装置の部品の等角図である。 図36の無段変速機の変速比変更装置の部品の等角図である。
符号の説明
10 包括的増分的無段変速機
12 被動入力シャフト
14 固定された駆動スプロケット
16 アイドラー張力スプロケット
18 変速比変更装置
20 変速比変更ディスク
22 出力シャフト
24 対向する切頭円錐形面
26 アイドラースプロケット
28 制御フレーム要素
30 チェーンスロート
32 駆動装置
34 チェーン
36 リンクピン
38 ローラ
40 フレーム部材
42 サイドプレート
44 傾斜スロット
46 シャフト
48 第2水平スロット
50 構造体
52 コイルスプリング
53 サイドアーム
54 クロスメンバープレート
55 弧状プレート
57 ガイドレール
58 ガイドレールスロット
59 ブッシュ
60 ボス
62 リセス
64 キースロット
66 ラジアルスロット
68 カウンターウェイト装置
70 U字形制御部材
72 バランスウェイト
74 脚部
80 制御装置
82 中心歯
84、86 歯
821、841、861 レバーアーム
88 ピン
89 リブ
90 ピン
92 スロット
100 スロット
104 耳部
106、108 ガイド部材
110、112、114 キー

Claims (40)

  1. 入力シャフト(12)と、
    前記入力シャフト(12)により回転させられる駆動ホイール(14)と、
    出力シャフト(22)と、
    前記出力シャフト(22)に同心状に取り付けられ、この出力シャフトと共に回転しうる変速比変更装置(20)と、
    前記変速比変更装置(20)に無端ベルト(34)のループを支持する変速比変更構造体(24)上の開ループとして、前記駆動ホイール(14)の上を通過する無端ベルト(34)と、
    前記変速比変更装置(20)上の前記出力シャフト(22)の軸線のまわりの前記無端ベルト(34)のループの大きさを増加または減少させることにより、入力シャフト(12)および出力シャフト(22)の回転比を、前記変速比変更構造体(24)に変更させるための制御手段とを備える、無段変速機(10)であって、
    この変速機は、更に、
    ベルトガイド手段(26)を備え、このベルトガイド手段上を前記ベルト(34)が移動し、前記ベルトガイド手段のベルト進入離脱部分に位置するスロート(30)を通って、前記変速比変更装置(20)上のループを前記ベルト(34)が進入し、かつ離脱するようになっており、
    本無段変速機は、更に駆動装置(32)を備え、この駆動装置(32)が駆動動力を前記出力シャフト(22)に伝達するよう、前記変速比変更装置(20)に位置しており、前記駆動装置が前記ベルト(34)における前記変速比変更装置(20)上のループの部分と係合し、前記変速比変更装置(20)が回転する間、前記スロート(30)を横断する移行部において、前記スロート(30)の両側で前記ベルト(34)に係合自在であり、更に、前記変速比変更装置(20)上のベルト(34)のループのすべての変速比位置で、前記ベルト(34)との最適な係合状態を維持するようになっていることを特徴とする無段変速機(10)。
  2. 前記ベルト(34)ガイド手段は、2つのベルト(34)のガイドホイール(26)を備え、これらガイドホイールは互いに接近して位置し、これらガイドの間に、ベルトスロート(30)を構成している、請求項1記載の無段変速機。
  3. 前記出力シャフト(22)、変速比変更装置(20)、入力シャフト(12)、ベルト張力装置(16)、フレーム要素(28)を支持するフレーム部材(40)を備え、前記フレーム要素が、各ベルトガイド手段(26)を支持すると共に、増分割り出しステップで前記変速比変更装置(20)との間で接近したり離間したりするようにコントローラによって、前記フレーム部材(40)に対して移動自在であり、よって変速比を変えている間、可変ベルト(34)のループ寸法に従うと共に、本無段変速機の回転の入力シャフト(12)と出力シャフト(22)との比が、前記コントローラによって変えられる時に、前記駆動装置(32)が前記チェーンスロート(30)から除かれている間、必要に応じて、前記変速比変更装置(20)上のベルト(34)のループに、前記ベルトスロート(30)を介して所定の長さのベルト(34)を供給したり除いたりするようになっている、請求項1または2に記載の無段変速機。
  4. 前記変速比変更装置(20)は、1対の切頭円錐形ディスク(20)を備え、これらディスクが、前記出力シャフト上で前記制御手段により互いに接近したり離間したりするように移動自在であり、前記切頭円錐形ディスクのテーパ付き面(24)が互いに向き合っており、これらディスクの間に、前記変速比変更構造体(24)を構成し、これら構造体の上に、前記ベルト(34)の両端のエッジが支持されている、請求項1〜3のいずれかに記載の無段変速機。
  5. 前記ベルトは、等間隔のリンクピン(36)によって接続された、リンクから構成されたチェーン(34)であり、前記リンクピンが、前記チェーン(34)のサイドエッジから突出すると共に、端部表面を有し、この端部表面が、前記変速比変更ディスク(20)のテーパ付き面(24)に当接すると共に、これらテーパ付き面のテーパ角に相補的なテーパが付いており、張力がかけられたチェーン(34)のループが、前記ディスク(20)の間で円形となるようにしてあり、前記チェーン(34)の幅が、前記ディスク(20)の間の前記チェーン(34)の低変速比位置にあるディスク(20)との間のスペースおよび前記テーパ付き面(24)のテーパ角によって決定され、前記ベルトホイール(14)(16)(26)が、チェーンスプロケットである、請求項1〜のいずれかに記載の無段変速機。
  6. 前記フレーム要素(28)は、2つの離間したアーム(53)を備え、前記アームが、前記要素(28)の他の部分から突出すると共に、各々が前記変速比変更ディスク(20)のうちの一方の上にある構造体(59)とスライド可能に係合しており、前記コントローラによって、前記フレーム要素(28)が前記ディスク(20)に接近したり離間したりするように移動する時に、前記アーム(53)および前記ディスク構造体(59)が、前記出力シャフト(22)上で前記ディスク(20)を互いに接近させたり離間させたりするようになっている、請求項5記載の無段変速機。
  7. 前記駆動装置(32)は、部分チェーンスプロケットを有し、この部分チェーンスプロケットが、前記チェーンスロート(30)において、前記変速比変更装置(20)上の前記円形チェーン(34)のループ内のギャップの幅よりも大きい円弧長さを有する、請求項6記載の無段変速機。
  8. 前記駆動装置(32)のスプロケットの歯(82)(84)(86)は、互いに離間しており、かつ互いに移動自在であり、これら歯の中心が前記出力シャフトに取り付けられたガイド手段(78)により、前記変速比変更装置(20)上の前記チェーンループのすべての変速比の位置において、前記出力シャフト(22)の軸線を中心とし続けるようになっている、請求項7記載の無段変速機。
  9. 前記スプロケットの歯(82)(84)(86)は、アーム(821)(841)(861)の第1端部に支持されており、前記部分スプロケットの中心の歯(82)の両側にある前記歯(84)(86)が、前記中心の歯(82)から離間するように、前記アーム(841)(861)上で傾斜しており、前記出力シャフト(22)は横方向に分割されており、前記分割された端部の各々が、歯のガイドディスクのハウジング(78)に同心状に取り付けられており、前記ハウジング内において、前記歯のアーム(821)(841)(861)の第2端部上のピン(90)が、前記ガイドディスクハウジング(78)内の溝(92)(94)(96)内において、前記出力シャフト(22)を横断するように移動自在であり、よって、前記出力シャフト(22)の軸線に対して前記歯(82)(84)(86)を接近させたり、離間させたりするだけでなく、互いに接近させたり離間させたりするように、ガイド移動させ、本無段変速機の任意の変速比位置において、前記ディスク(20)の間のチェーン(34)のループの曲率半径と完全に一致するように、スプロケット(32)の円弧を変化させるようになっている、請求項8記載の無段変速機。
  10. 前記駆動装置(140)は、前記変速比変更ディスク(128)のテーパ付き面(130)内の一連のアンダーカット溝(132)(134)(136)を有し、この溝は、前記ディスクの周辺から、前記出力シャフト(138)に向かって延びており、前記溝の中心線は、1つの単一リンク上でチェーンリンクピン(36)の軸線を分離している長さに等しい大きさだけ、その全長にわたって互いに離間しており、前記溝(132)(134)(136)の底部が、前記ディスクのテーパ付き面(130)と平行となっている、請求項5記載の無段変速機。
  11. 前記駆動装置(140)は、固定された長さの分離された歯キャリア(142)(144)(146)を有し、これら歯キャリアの数は、前記ディスク(128)上の溝(132)(134)(136)の数と等しく、前記歯キャリアが前記出力シャフト(138)の軸線からのラジアルライン上に位置する、前記ディスク(128)の間のチェーン(34)のすべての変速比位置において、前記歯の各々の中心ラインを有するスプロケット歯を支持しており、前記駆動装置(140)は、更に前記溝(132)(134)(136)の底部のテーパ角に相補的な角度となっており、前記変速比変更ディスク(128)内の各シリーズの対向する溝(132)(134)(136)に係合した、前記キャリア(142)(144)(146)の端部に設けられた構造体(150)(152)(154)を含む、請求項10記載の無段変速機。
  12. 前記歯キャリア(142)(144)(146)上のチェーン歯は、前記ディスク(128)内の溝の2つの対向するシリーズの溝(132)(134)(136)と係合し、チェーンスロートを架橋するのに、前記各ディスク(128)のシリーズ内の溝(132)(134)(136)の数が適当となっており、一方、前記駆動装置(32)の各端部における少なくとも1つの歯が、前記スロートを横断する前記駆動装置(140)の移行中の期間の間、前記スロート(30)の両側で、前記チェーン(34)に係合したままである、請求項11記載の無段変速機。
  13. 溝(132)(134)(136)の各ディスク(128)のシリーズのうちの中心溝(132)は、前記出力シャフト(138)の軸線からのラジアルライン上に位置し、前記中心溝(132)の両側において、前記出力シャフト(138)に向かう前記溝(134)(136)の部分が、前記中心溝の方向にカーブすると共に、前記中心ラインの間の前記2つのリンクピン(36)の軸線の距離を維持し、よって、これら溝内の前記歯キャリア(142)(144)(146)上の歯の中心ラインを、前記ディスク(128)の間の前記チェーンリンクの低変速比位置から高変速比位置へ変速比を変えるときに、前記中心歯から離間させるように回転させると共に、前記チェーン(34)の低変速比位置へ変速比を変える際に、前記中心歯に向けて回転させ、前記歯の中心ラインが前記出力シャフト(138)の軸線を中心に維持される間、前記出力シャフト(138)の軸線を中心としながら、前記ディスク(128)の間の任意の変速比位置において、前記チェーン(36)の円に適当な部分スプロケット(140)の歯のカーブを維持するようになっている、請求項10〜12のいずれかに記載の無段変速機。
  14. 各シリーズにおける前記中心溝(132)の前記アンダーカット部分が、その全長にわたって、前記溝(132)の外側部分で等しく、一方、前記ディスク(128)の周辺における、前記中心溝(132)の両側の、前記溝(134)(136)の前記アンダーカット部分が前記中心溝(132)から離間する方向に、前記溝(134)(136)の外側部分からオフセットしており、各溝(134)(136)のアンダーカットのオフセット部は、前記中心溝(132)から次第に移動する溝(134)(136)内で順次大きくなっており、これら溝のアンダーカットのオフセット部は、前記溝の長手方向にわたって、前記溝(132)に向かって接近している、請求項13記載の無段変速機。
  15. 前記中心歯キャリア(142)の両端にある前記溝係合構造体が、横方向の構造体(150)であり、これらの構造体は、前記溝(132)の外側部分を介して溝のアンダーカットに係合自在であり、残りの歯キャリア(144)(146)の各端部にある前記構造体(152)(154)は、前記溝(134)(136)の外側部分に密に嵌合する外側に突出する円筒形の第1構造体(152)、およびその下の第2構造体(154)であり、この第2構造体は、前記溝(134)(136)の外側部分の幅よりも小さい断面の大きさを有する円筒形ステムを有し、その自由端に、前記溝(134)(136)のアンダーカット部分に密に嵌合する径方向に突出する構造体(156)を支持しており、前記溝内に前記構造体が位置し、前記溝の底部に当接する前記構造体の面が、前記ディスク(128)のテーパ付き面(130)のテーパ角に対応する角度で、前記円筒形構造体(152)の面および前記溝(134)(136)の底部と同じ平面にあり、前記第1構造体が、変速比変更時に前記溝(134)(136)のアンダーカット部分に沿って移動する際に、前記第1構造体のまわりで、該第1構造体(152)を貫通する軸線を中心として、前記キャリア(144)(146)を部分的に回転させるようになっている、請求項14記載の無段変速機。
  16. 溝(132)(134)(136)の各ディスク(128)のシリーズの中心溝(132)が、前記出力シャフト(138)の軸線からのラジアルライン上に位置しており、前記中心溝(132)の両側において、前記出力シャフト(138)に向かう前記溝の部分が、前記中心ラインの間の単一リンクピン(36)の軸線距離を維持しながら、前記中心溝(132)の方向にカーブしており、前記断面における前記溝(132)(134)(136)の前記アンダーカット部分の前記外側部分が、前記溝(132)(134)(136)の中心ラインの両側に対称的となっている、請求項10記載の無段変速機。
  17. 前記駆動装置(32)は、駆動装置のバー(186)を含み、このバーの数は、ディスク(128)のシリーズ内の溝(132)(134)(136)の数と等しく、バーの端部には、溝(132)(134)(136)の底部のテーパ角に対応する角度のテーパがつけられており、更に前記駆動装置(32)は、前記バー(186)の反対側の溝(196)を有し、この溝は、前記溝(132)(134)(136)の外側部分に係合できるよう、テーパ付き端部に平行となっており、これらテーパ付き端部は、前記溝の底部に当接した状態で、前記バー(186)を前記溝(132)(134)(136)に保持するようになっている、請求項16記載の無段変速機。
  18. 前記ベルトは、リンク(188)から構成されたチェーン(184)であり、前記リンクは、リンクピン(190)によって接続されており、前記各リンクは、これらのリンクが接続されている前記リンクピン(190)の間で、リンクの中心において、共通エッジから内側に円弧状となっている構造体(194)を有し、前記アーチ状の構造体は、前記チェイン(184)から前記駆動装置のバー(186)へ駆動動力を伝達するよう、前記駆動装置のバー(186)にわたって、このバーと係合自在となっている請求項16または17に記載の無段変速機。
  19. 前記リンク(188)は、前記チェーン(184)内で共通する方向に弧状となっており、前記アーチ状構造体(194)は、それらの凹状エッジから、リンク(188)内に延びている、請求項18記載の無段変速機。
  20. 前記ディスク(128)の間の前記駆動装置(32)のバー(180)は、チェーンスロート(30)を架橋するのに各ディスク(128)のシリーズ内の溝(132)(134)(136)の数が適当となっており、前記ディスク(128)が回転する間に、前記スロート(30)を横断する前記駆動装置のバー(186)の移行中の期間にわたって、前記スロート(30)の両側で、多数のバー(186)が前記チェーン(184)に係合したままである、請求項16〜19のいずれかに記載の無段変速機。
  21. 前記変速比変更ディスク(198)は、一連の離間したリブ(202)を有し、これらのリブは、前記ディスク(198)の前記表面(200)から外側に突出すると共に、前記ディスクの周辺から前記出力シャフト(138)に向かって延び、リブの間に駆動装置の溝(204)を構成し、これら溝の底部は、前記ディスク(198)のテーパ付き面(200)にあり、前記ディスク(198)の回転中に、本変速機の変速比を変える前後において、前記駆動装置(32)が前記スロート(30)を横断する際に、前記チェーンリンクピン(36)が、前記溝に進入したり、出たりするようになっている、請求項5記載の無段変速機。
  22. 前記ディスク(198)の間の前記チェーンのすべての変速比位置にある、前記リブ(202)の間の前記溝(204)が、隣接するチェーンリンクピン(36)の軸線を分離する距離と等しい量だけ、その長手方向に向かって互いに離間している、請求項21記載の無段変速機。
  23. 前記出力シャフト(138)の軸線からのラジアルラインに、各ディスクのシリーズの溝(204)のうちの中心溝(204)が位置しており、この中心溝(204)の両側において、前記出力シャフト(138)に向く前記溝(204)の部分が、中心ラインの間の単一リンクピン(36)の軸線の距離を維持しながら、前記中心溝(204)の方向にカーブしている、請求項21または22に記載の無段変速機。
  24. チェーンリンクピン(36)は、全ディスク(198)内の溝(204)の2つの対向するシリーズのうちの溝(204)に係合し、よって、チェーンスロート(30)を架橋するのに、各ディスクシリーズ(198)内の溝(204)の数が十分であり、一方、全スロート(30)を横断する前記駆動装置(32)の溝(204)の移行時の期間にわたって、前記スロート(30)の両側において、前記駆動装置(32)の各端部における少なくとも1つの溝(204)が、チェーン(34)に係合したままである、請求項21〜23のいずれかに記載の無段変速機。
  25. 前記リブ(202)の側面には、それらの上方表面から、これら側面の間の前記溝(204)の底部に向かって外側にテーパがつけられている、請求項21〜24のいずれかに記載の無段変速機。
  26. 前記チェーンリンクピン(36)の横方向に突出する端部は、前記変速比変更ディスク(198)のテーパ角(200)と対応するテーパ角で円錐形となっており、各ディスクが前記リブ(202)の間のテーパ付き溝(204)に密に嵌合するような寸法のテーパ付きヘッド(206)を支持している、請求項21〜25のいずれかに記載の無段変速機。
  27. 前記リンクピン(36)のヘッド(222)は、前記ピン(36)の端部部分にスライド可能に係合し、前記チェイン(212)は、ピン(36)の隣接する対の上に外側リンク装置(214)を備え、チェーン(212)がカーブに進入し、前記ヘッド(222)を前記ピン(36)の円錐形端部(208)に向けて徐々に移動させ、チェーンスロート(30)における前記ディスク駆動装置の溝(204)への進入、およびこれら溝からの脱出を容易にする際に、前記外側リンク装置が、前記ピン(36)のそれらのヘッド(222)から、円錐形端部部分(208)をチェーン(212)の直線状部分において露出させるようになっている、請求項26記載の無段変速機。
  28. 前記変速比変更ディスク(198)の各々が、テーパ付き面(200)に対向する面に設けられた、前記出力シャフト(138)を囲む外側に突出するボス(160)と、雄ネジが切られた円筒形の変速比変更ギアキャリア(162)に固定された変速比変更ギア(158)とを備え、前記変速比変更ギアキャリアが前記ボス(160)に係合し、かつこのボスの上で自由に回転自在であり、更に本変速機のフレーム部材(120)上の雄ネジが切られた本体(164)に螺合し、変速比変更ギア(158)の付随的回転により、前記ギア(158)の回転方向に応じて、前記ディスク(128)(198)を互いに接近させたり離間させたりするようになっている、請求項10〜27のいずれかに記載の無段変速機。
  29. 本変速機のフレーム部材(120)内で回転するようにジャーナル支持された共通シャフト(168)に固定されると共に、各々が変速比変更ギア(158)に噛合した2つの割り出しギア(166)と、前記割り出しギアのシャフト(168)をスナップ回転し、よって、変速機のコントローラからの命令により、必要な方向に前記割り出しギア(166)、および変速比変更ギア(158)の1回以上の所定の部分割り出し回転を生じさせるよう、前記割り出しギアシャフト(168)をスナップ回転させるためのトリガー装置(172)を備え、コントローラが、前記チェーン(34)(184)(212)のループに所定の長さのチェーンを供給したり、除いたりするのに必要な程度に、前記変速比変更ディスク(128)(198)の間で、元のチェーン(34)(184)(212)のループに対して接近したり離間したりするように、前記フレーム要素(126)を同時に割り出し移動させるようになっている、請求項28記載の無段変速機。
  30. 前記トリガー装置(172)は、機械エネルギー蓄積装置(174)を有し、このエネルギー蓄積装置が前記トリガー装置(172)によりトリガーされると、前記割り出しギア(166)のシャフト(168)をスナップ回転させるようになっている、請求項29記載の無段変速機。
  31. 前記エネルギー蓄積装置が、トーションバー(174)である、請求項30記載の無段変速機。
  32. 前記割り出しギア(166)のシャフト(168)が、チューブであり、前記トーションバー(174)の第1端部が、前記割り出しギアチューブ(168)内に設けられると共に、このギアチューブに固定されており、同じく第2端部が、適当なギアのモータ(176)に接続されており、前記コントローラによって選択された前記割り出しギア(166)のいずれの回転方向にも、前記バーに適当なトルクを印加するようになっている、請求項31記載の無段変速機。
  33. 前記変速比変更ディスク(226)は、一連の離間したリブ(228)を備え、これらのリブは、前記ディスク(226)の表面(231)から外側に突出すると共に、前記ディスクの周辺から、前記出力シャフト(138)に向かって延び、リブの間に駆動装置(32)の溝(230)を構成し、これら溝の底部は、前記ディスクのテーパ付き面(231)に位置している、請求項4記載の無段変速機。
  34. 前記ベルトは、非ストレッチ性の可撓性材料から構成された無端ベルト(228)であり、このベルトは、前記ディスク(226)の駆動装置(32)の溝(230)と相補的な形状の、横方向に突出する構造体(231)を両側に備えている、請求項33記載の無段変速機。
  35. 前記変速機駆動ホイール(14)が、フランジ付きプーリーであり、このプーリーは、そのフランジの内側表面に内側に突出するリブ付き構造体を備え、この構造体は、ディスク(226)上のリブ(229)および溝(230)の構造体と対応しており、かつ前記変速機内の残りのベルト(34)のガイドホイール(26)がローラである、請求項34記載の無段変速機。
  36. 前記変速比変更装置(20)は複合ディスク(232)装置であり、このディスク装置は、平らな側面の、重ねられた第1ディスク(234)と第2ディスク(236)と、前記出力シャフト(22)からのラジアルライン上にある前記第1ディスク(234)内の少なくとも3つの直線状スロット(238)と、前記第2ディスク(236)内の同じ数のカーブしたスロット(240)と、前記双方のディスク内の前記スロット(238)(240)内に位置し、これらスロットを貫通すると共に、前記第1ディスク(234)から垂直方向に突出し、支持ピンを覆うように、前記複合ディスク(232)上に前記ベルト(34)のループが支持されているベルト支持ピン(244)と、変速機の制御手段によって作動され、前記第1ディスク(234)に対して前記第2ディスク(236)を部分的に回転させ、前記第2ディスク内のカーブしたスロット(240)により、前記第1ディスク(234)のスロット(238)内で、前記ベルト支持ピン(244)を径方向内側または外側に移動させ、前記ピン(244)上の前記ベルト(34)の寸法を変更し、よって、入力シャフト(12)と出力シャフト(22)との回転比を変更させるための手段とを備える、請求項3記載の無段変速機。
  37. 前記ベルトは、リンクピンの間に一様な寸法を有するチェーン(34)である、請求項36記載の無段変速機。
  38. 前記駆動装置(32)は、部分チェーン(34)のスプロケットを含み、このスプロケットは、前記チェーンスロート(30)における前記変速比変更装置上の前記チェーンループ内のギャップの幅よりも大きい円弧長さを有する、請求項37記載の無段変速機。
  39. 前記駆動装置(32)のスプロケット歯(82)(84)(86)の中心が、前記出力シャフト(22)に取り付けられたガイド手段(78)により、前記変速比変更装置(232)上の前記チェーン(34)ループのすべての位置において、前記出力シャフト(22)軸線を中心としたまま、前記スプロケットの歯が互いに離間しており、相互に移動自在となっている、請求項38記載の無段変速機。
  40. 前記スプロケットの歯(82)(84)(86)の各々は、アーム(821)(841)(861)の第1端部に支持されており、前記部分スプロケットの中心の歯(82)の両側にある前記歯(84)(86)は、前記中心の歯(82)から離間するように、前記アーム(841)(861)上において傾斜しており、前記出力シャフト(22)は、横方向に分割されており、前記分割された端部の各々は、歯のガイドディスクのハウジング(78)に同心状に取り付けられており、前記ハウジング内において、前記歯のアーム(821)(841)(861)の第2端部上のピン(90)が、前記ガイドディスクハウジング(28)内の溝(92)(94)(96)内において、前記出力シャフト(22)を横断するように移動自在であり、よって、前記出力シャフト(22)の軸線に対して、前記歯(82)(84)(86)を接近させたり離間させたりするだけでなく、互いに接近させたり離間させたりするようにガイド移動させ、前記チェーンループまでの前記スロート(30)における歯上のスプロケット(32)の円弧を変化させるようになっており、前記駆動装置(32)が前記チェーンスロート(30)から外れているときに、無段変速機の変速比を変える間、前記無段変速機の制御手段が、前記変速機変更装置の複合ディスク(232)に所定長さの中チェーンを増分的に供給したり、チェーン(34)を除いたりしながら、前記スロート(30)にある前記チェーンガイド手段(26)を、同時に前記変速機の出力シャフト(22)の軸線に接近させたり、離間させたりするようになっている、請求項39記載の無段変速機。
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