移動体通信システムのマルチキャストはMBMSと称されており、セルに在圏している無線端末(UE:User Equipmemt)に対して、同一のコンテンツデータを配信する機能である。
このMBMS機能における無線基地局制御局(RNC:Radio Network Controller)は、セルに在圏し、MBMSサービスにジョインし、コンテンツデータを受信する予定の無線端末(UE:User Equipment)の数を知ることによって、コンテンツデータを当該セルで各無線端末に対して、PtP(Point to Point)方式で転送するか、PtM(Point to Multipoint)方式で転送するかを決めている。
すなわち、無線端末の数が予め無線基地局制御局内に設定してある閾値を上回ればPtM方式でコンテンツデータを転送し、逆に無線端末の数がその閾値を下回ればPtP方式でコンテンツデータを転送する。
PtP方式で転送するということは無線上の個別チャネルで転送することを指し、PtM方式で転送するということは無線上の共通チャネルで転送することを指している。コンテンツデータをPtP方式またはPtM方式のいずれの方式で転送するのかを無線端末の数によって決めるのは、無線送信電力の節約を考慮したためである。
無線基地局制御局が当該セル内の無線端末の数を知る方法としては、MBMS Notificationというメッセージを送信し、そのMBMS Notificationメッセージに対して応答してきた無線端末の数をカウントする方法が採用されている (例えば、非特許文献1参照)。
次に、無線基地局制御局のMBMS制御処理について説明する。図4及び図5は無線基地局制御局のメモリ内で記憶しているコンテキスト情報であり、図4に示すコンテキスト情報は「UE Context」といい、図5に示すコンテキスト情報は「MBMS Service Context」という。
図4の「UE Context」には、無線端末が通常の通信(音声通信やパケット通信)時に、無線基地局制御局が無線端末を制御するための情報[IMSI(International Mobile Subscriber Identity:無線端末の固定識別子)、RRC(Radio Resource Control) State、RAB(Radio Access Bearer) Info、位置情報(無線端末が位置するセル情報)等]が記憶されている。この「UE Context」は、無線端末がネットワークと通常の通信(音声通信やパケット通信)を開始する時に、無線基地局
制御局が生成するものである。
図5の「MBMS Service Context」はMBMSサービス毎に存在し、無線基地局制御局がMBMSサービスを制御するための情報[IP(Internet Protocol) Multicast Address(MBMSサービスのコンテンツデータを送出するサーバのIPアドレス),APN{Access Point Name:この例ではGGSN(Gateway GPRS(General Packet Radio Service) Support Node)},MBMSサービスID(MBMSサービスの識別子),MBMS RAB Info(MBMSサービスのコンテンツデータを転送するためのRAB情報)等]及び該MBMSサービスにジョインした無線端末のIMSIをセル毎に記憶する。
この「MBMS Service Context」はSGSN(Serving GPRS Support Node)からSession Startメッセージ(図10のe1〜e11参照)を受信した時に、無線基地局制御局が生成する。そのほか、無線端末がMBMSサービスにジョインした後に、通常の通信(音声通信やパケット通信)を開始する時にも、無線基地局制御局がこの「MBMS Service Context」を生成する。この時、図4に示すような「MBMS UE Context Info」も生成し、「UE Context」の中に記憶する。
無線端末がMBMSサービスにジョインした後に、通常の通信(音声通信やパケット通信)を開始する時にも、無線基地局制御局がこの「MBMS Service Context」を生成するのであれば、後に無線基地局制御局はSGSNからSession Startメッセージを受信する時、その時点において、該MBMSサービスにジョインした無線端末の数を知ることができ、MBMSサービスのコンテンツデータをPtP方式で転送するのか、PtM方式で転送するのかを決めることができる。
無線基地局制御局がSession Startメッセージを受信した後で、もうすぐMBMSサービスのコンテンツデータが転送開始されることを通知するため、MBMS Notificationメッセージを無線上の共通チャネルで送信する。
また、無線端末はその状態によって、無線上の共通チャネルに送信されるMBMS Notificationメッセージを受信できないこともある。例えば、無線端末が個別チャネルで通信中の場合、無線上の共通チャネルを受信することができない。この場合、無線基地局制御局は図4に示す「UE Context」の中にあるRRC Stateを見て、無線端末が無線上の共通チャネルでMBMS Notificationメッセージを受信できない状態(例えば、個別チャネルで通信中の状態)であれば、個別チャネルでMBMS Notificationメッセージを無線端末に送信し、もうすぐMBMSサービスのコンテンツデータが転送されることを通知する。
ネットワークと通信中の無線端末を管理している無線基地局制御局はサービング無線基地局制御局(Serving RNC)といい、「UE Context」をもって無線端末の移動管理等を行う。
無線端末がサービング無線基地局制御局のエリアから隣り合わせの無線基地局制御局のエリアに移動した時、回線利用効率のため、サービング無線基地局制御局は無線端末の管理権を移動先の無線基地局制御局に移すために、リロケーション(Relocation)を実行する。
リロケーションの手順を実行中に、サービング無線基地局制御局はリロケーション元の無線基地局制御局となる。このリロケーション元の無線基地局制御局はソース無線基地局制御局(Source RNC)といい、リロケーション先の無線基地局制御局はターゲット無線基地局制御局(Target RNC)という。
リロケーションを実行した場合、現状のシステムの仕様だと、無線端末があるMBMSサービスにジョインしたにもかかわらず、無線端末がジョインしたMBMSサービスの関連情報(図4の「MBMS UE Context Info」の情報)をソース無線基地局制御局からリロケーション先のターゲット無線基地局制御局に通知しないようになっているのである。
具体的に、図2と図3と図11とを参照して説明すると、無線端末はソース無線基地局制御局のエリアでネットワークと通信中(図2に示す状態)に、あるMBMSサービスにジョインしたものとする。ソース無線基地局制御局は無線端末があるMBMSサービスにジョインする手順中に、無線端末がジョインしたMBMSサービスの関連情報をメモリに記憶する(図4の「MBMS UE Context」が生成される)(図11のf1)。メモリに記憶するのは、上記のPtP方式かPtM方式かを決めるためでもある。
無線端末がソース無線基地局制御局のエリアからターゲット無線基地局制御局のエリアへと移動し、ソース無線基地局制御局がリロケーションの手順を実行すると決定したものとする(図11のf2)。
ソース無線基地局制御局はRelocation RequiredメッセージをSGSNに送信し(図11のf3)、SGSNはRelocation Requestメッセージをターゲット無線基地局制御局に送信する(図11のf4)。現状の仕様において、この時、無線端末がジョインしたMBMSサービスの関連情報はターゲット無線基地局制御局に転送されない。
無線端末がジョインしたMBMSサービスの関連情報が転送されないので、ターゲット無線基地局制御局における「UE Context(図4参照)」の中に、「MBMS UE Context Info」が存在しておらず、「MBMS Service Context(図5参照)」の中に、無線端末のIMSIが記憶されないのである(図11のf5〜f13)。
次に、本発明の実施例について図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施例による移動体通信システムの構成を示すブロック図である。本発明の第1の実施例による移動体通信システムは、セルに在圏している無線端末(UE:User Equipmemt)に対して、同一のコンテンツデータを配信するMBMS(Multimedia Broadcast Multicast Service)サービスを提供するためのシステムである。
図1において、本発明の第1の実施例による移動体通信システムは無線端末1と、無線基地局2と、無線基地局制御局(RNC:Radio Network Controller)3と、SGSN[Serving GPRS(General Packet Radio Service) Support Node]4と、HLR(Home Location Register)5と、GGSN(Gateway GPRS Support Node)6と、MBMS制御装置(BMSC:Broadcast Multicast Service Centre)7と、コンテンツサーバ8,9とから構成されている。尚、これらの装置は公知であるので(例えば、非特許文献1参照)、その構成や動作についての説明は省略する。
図2は図1の無線端末1がソース無線基地局制御局(Source RNC)と通信している状態(リロケーション前の状態)を示す図であり、図3は図1の無線端末1がターゲット無線基地局制御局(Target RNC)と通信している状態(リロケーション後の状態)を示す図である。
図4は図1の無線基地局制御局3におけるUE Contextを示す図であり、図5は図1の無線基地局制御局3におけるMBMS Service Contextを示す図である。これら図1〜図5を参照して無線基地局制御局3のMBMS制御処理について説明する。
図4及び図5に示すコンテキスト情報は無線基地局制御局3のメモリ(図示せず)内で記憶している情報であり、図4に示すコンテキスト情報は「UE Context」といい、図5に示すコンテキスト情報は「MBMS Service Context」という。
図4の「UE Context」には、無線端末1が通常の通信(音声通信やパケット通信)時に、無線基地局制御局3が無線端末1を制御するための情報[IMSI(International Mobile Subscriber Identity:無線端末の固定識別子)、RRC(Radio Resource Control) State、RAB(Radio Access Bearer) Info、位置情報(無線端末1が位置するセル情報)等]が記憶されている。この「UE Context」は、無線端末1がネットワーク(図示せず)と通常の通信(音声通信やパケット通信)を開始する時に、無線基地局制御局3が生成するものである。
図5の「MBMS Service Context」はMBMSサービス毎に存在し、無線基地局制御局3がMBMSサービスを制御するための情報[IP(Internet Protocol) Multicast Address(MBMSサービスのコンテンツデータを送出するサーバのIPアドレス),APN(Access Point Name:この例ではGGSN6),MBMSサービスID(MBMSサービスの識別子),MBMS RAB Info(MBMSサービスのコンテンツデータを転送するためのRAB情報)等]及び該MBMSサービスにジョインした無線端末1のIMSIをセル毎に記憶する。
この「MBMS Service Context」はSGSN4からSession Startメッセージ(図10のe1〜e11参照)を受信した時に、無線基地局制御局3が生成する。そのほか、無線端末1がMBMSサービスにジョインした後に、通常の通信(音声通信やパケット通信)を開始する時にも、無線基地局制御局3がこの「MBMS Service Context」を生成する。この時、図4に示すような「MBMS UE Context Info」も生成し、「UE Context」の中に記憶する。
無線端末1がMBMSサービスにジョインした後に、通常の通信(音声通信やパケット通信)を開始する時にも、無線基地局制御局3がこの「MBMS Service Context」を生成するのであれば、後に無線基地局制御局3はSGSN4からSession Startメッセージを受信する時、その時点において、該MBMSサービスにジョインした無線端末の数を知ることができ、MBMSサービスのコンテンツデータをPtP方式で転送するのか、PtM方式で転送するのかを決めることができる。
無線基地局制御局3がSession Startメッセージを受信した後で、もうすぐMBMSサービスのコンテンツデータが転送開始されることを通知するため、MBMS Notificationメッセージを無線上の共通チャネルで送信する。
また、無線端末1はその状態によって、無線上の共通チャネルに送信されるMBMS Notificationメッセージを受信できないこともある。例えば、無線端末1が個別チャネルで通信中の場合、無線上の共通チャネルを受信することができない。この場合、無線基地局制御局3は図4に示す「UE Context」の中にあるRRC Stateを見て、無線端末1が無線上の共通チャネルでMBMS Notificationメッセージを受信できない状態(例えば、個別チャネルで通信中の状態)であれば、個別チャネルでMBMS Notificationメッセージを無線端末1に送信し、もうすぐMBMSサービスのコンテンツデータが転送されることを通知する。
ネットワークと通信中の無線端末1を管理している無線基地局制御局3aはサービング無線基地局制御局(Serving RNC)といい、「UE Context」をもって無線端末1の移動管理等を行う。
無線端末1がサービング無線基地局制御局(無線基地局制御局3a)のエリアAから隣り合わせの無線基地局制御局3bのエリアBに移動した時、回線利用効率のため、サービング無線基地局制御局は無線端末1の管理権を移動先の無線基地局制御局3bに移すために、リロケーション(Relocation)を実行する。
リロケーションの手順を実行中に、サービング無線基地局制御局はリロケーション元の無線基地局制御局となる。このリロケーション元の無線基地局制御局3aはソース無線基地局制御局(Source RNC)といい、リロケーション先の無線基地局制御局3bはターゲット無線基地局制御局(Target RNC)という。
リロケーションを実行した場合、現状のシステムの仕様だと、無線端末1があるMBMSサービスにジョインしたにもかかわらず、無線端末1がジョインしたMBMSサービスの関連情報(図4の「MBMS UE Context Info」の情報)をソース無線基地局制御局3aからリロケーション先のターゲット無線基地局制御局3bに通知しないようになっている。
尚、図2及び図3において、リロケーション元の無線基地局制御局3aのエリアAには無線基地局2a−1〜2a−4が配設され、リロケーション先の無線基地局制御局3bのエリアBには無線基地局2b−1〜2b−4が配設されている。
図6は本発明の第1の実施例によるリロケーション手順中にMBMSサービスの関連情報の転送を行う動作を示すシーケンスチャートである。これら図1〜図6を参照して本発明の第1の実施例によるリロケーション手順中にMBMSサービスの関連情報の転送を行う動作について説明する。
無線端末1がソース無線基地局制御局3aを通じて、ネットワークと通信中(図2参照)に、MBMSサービスにジョインすると、ソース無線基地局制御局3aは無線端末1がジョインしたMBMSサービスの関連情報をメモリに記憶する(図6のa1)。尚、無線端末1がMBMSサービスにジョインする場合には、図1のMBMS制御装置7にジョインすることとなる。
無線端末1がソース無線基地局制御局3aのエリアAからターゲット無線基地局制御局3bのエリアBに移動すると、ソース無線基地局制御局3aはリロケーション手順aを実行することを決める(図6のa2)。
ソース無線基地局制御局3aはRelocation Requiredメッセージに無線端末1がジョインしたMBMSサービスの関連情報(MBMSサービスID、IP Multicast Address、APN等)を設定し、SGSN4に送信する(図6のa3)。該MBMSサービスの関連情報はSGSN4が解釈せず、単にトランスペアレントするところに設定する。あるいは、該MBMSサービスの関連情報はSGSN4が解釈することも可能である。
SGSN4はRelocation Requiredメッセージを受信すると、ターゲット無線基地局制御局3bにRelocation Requestメッセージを送信する(図6のa4)。この時、SGSN4はソース無線基地局制御局3aが設定したMBMSサービスの関連情報(無線端末1がジョインしたMBMSサービスの関連情報)を解釈せず、そのままRelocation Requestメッセージにて転送する。あるいは、SGSN4はソース無線基地局制御局3aが設定したMBMSサービスの関連情報を解釈し、Relocation Requiredメッセージから取出したMBMSサービスの関連情報をRelocation Requestメッセージにて転送する。
ターゲット無線基地局制御局3bは無線端末1との通信を行うための無線リソースを設定する(図6のa5)。ターゲット無線基地局制御局3bはRelocation RequiredメッセージにあるMBMSサービスの関連情報(無線端末1がジョインしたMBMSサービスの関連情報)をメモリに記憶する(図6のa6)。
具体的に、UE Context(図4)を生成すると同時に、MBMS UE Context Infoを作成し、無線端末1がジョインしたMBMSサービス関連情報を記憶する。MBMSサービス関連情報とは、MBMSサービスID,IP Multicast Address、APNなどである。また、該MBMSサービスに対応するMBMS Service Contextが存在していないならば、生成し、MBMSサービスID,IP Multicast Address、APN、MBMS RAB Info,及び該MBMSサービスにジョインした無線端末1のIMSIをセルごとに記憶する。
ターゲット無線基地局制御局3bはRelocation Request AcknowledgeメッセージをSGSN4に送信する(図6のa7)。SGSN4はソース無線基地局制御局3aにRelocation Commandメッセージを送信する(図6のa8)。
ソース無線基地局制御局3aはRelocation Commandメッセージを受信すると、Relocation Commitメッセージをターゲット無線基地局制御局3bに送信する(図6のa9)。ターゲット無線基地局制御局3bはRelocation Commitメッセージを受信すると、Relocation DetectメッセージをSGSN4に送信し(図6のa10)、RAN Mobility Infomationメッセージを無線端末1に送信する(図6のa11)。
無線端末1はRAN Mobility Infomationメッセージを受信すると、RAN Mobility Infomation Responseメッセージをターゲット無線基地局制御局3bに送信する(図6のa12)。
ターゲット無線基地局制御局3bはRAN Mobility Infomation Responseメッセージを受信すると、Relocation CompleteメッセージをSGSN4に送信する(図6のa13)。以上で、リロケーション手順aが完了する。
その後、SGSN4からMBMSサービスのコンテンツデータの送信開始を意味するSession Startメッセージが送られてきた時(図6のa14)、ターゲット無線基地局制御局3bは、通常、メモリに記憶しているMBMS Contextの中にあるセル毎の無線端末リストから、該MBMSサービスにジョインした無線端末の数を知り、MBMSサービスのコンテンツデータの転送をPtP方式及びPtM方式のいずれで行うかを決める。
ターゲット無線基地局制御局3bは、もうすぐ、MBMSサービスのコンテンツデータが転送されることを通知するために、MBMS Notificationメッセージを無線上の共通チャネルで送信する(図6のa15)。
さらに、ターゲット無線基地局制御局3bはメモリに記憶しているMBMS Service Contextの中にあるセル毎の無線端末リストのIMSIを使って、同メモリに記憶してあるUE Contextを検索し、そのUE Contextの中にあるMBMS UE Context Infoから、無線端末1が該MBMSサービスにジョインしたことを認識し、その時点における無線端末1の状態で無線上の共通チャネルを受信することができないと判定すると、個別チャネルでMBMS Notificationメッセージを送信し、もうすぐ、MBMSサービスのコンテンツデータの転送が開始されることを通知する。
無線上の共通チャネルで送信されたMBMS Notificationメッセージに対して応答してきた無線端末の数がなお閾値を超えず、PtM方式で転送する条件を満たさない場合、ターゲット無線基地局制御局3bはPtP方式でMBMSサービスのコンテンツデータを転送する(図6のa16,a17)。
本実施例では、ターゲット無線基地局制御局3bがPtP方式でMBMSサービスのコンテンツデータを転送することとし、ターゲット無線基地局制御局3bはメモリに記憶してあるUE Contextの中にあるMBMS UE Contextから、無線端末1が該MBMSサービスにジョインしたことを認識しているので、無線端末1に対してMBMSサービスのコンテンツデータを個別チャネルで転送することができる。
図7は本発明の第2の実施例によるリロケーション手順中にMBMSサービスの関連情報の転送を行う動作を示すシーケンスチャートである。本発明の第2の実施例による移動体通信システムは図1に示す本発明の第1の実施例による移動体通信システムと同様の構成となっており、MBMSサービスの関連情報の転送動作が異なる以外は本発明の第1の実施例による移動体通信システムと同様の動作である。これら図1〜図5と図7とを参照して本発明の第2の実施例によるリロケーション手順中にMBMSサービス関連情報の転送を行う動作について説明する。
本実施例では、図6に示すように、ソース無線基地局制御局3aが無線端末1がジョインしたMBMSサービスの関連情報をSGSN4経由のRelocation Requiredメッセージに設定しない代わりに、図7に示すように、ソース無線基地局制御局3aから直接、ターゲット無線基地局制御局3bに送信するRelocation Commitメッセージに無線端末1がジョインしたMBMSサービスの関連情報を設定している。
無線端末1がソース無線基地局制御局3aを通じて、ネットワークと通信中(図2参照)に、MBMSサービスにジョインすると、ソース無線基地局制御局3aは無線端末1がジョインしたMBMSサービスの関連情報をメモリに記憶する(図7のb1)。尚、無線端末1がMBMSサービスにジョインする場合には、図1のMBMS制御装置7にジョインすることとなる。
無線端末1がソース無線基地局制御局3aのエリアAからターゲット無線基地局制御局3bのエリアBに移動すると、ソース無線基地局制御局3aはリロケーション手順bを実行することを決める(図7のb2)。
ソース無線基地局制御局3aはRelocation RequiredメッセージをSGSN4に送信する(図7のb3)。SGSN4はRelocation Requiredメッセージを受信すると、ターゲット無線基地局制御局3bにRelocation Requestメッセージを送信する(図7のb4)。
ターゲット無線基地局制御局3bは無線端末1との通信を行うための無線リソースを設定し(図7のb5)、Relocation Request AcknowledgeメッセージをSGSN4に送信する(図7のb6)。SGSN4はソース無線基地局制御局3aにRelocation Commandメッセージを送信する(図7のb7)。
ソース無線基地局制御局3aはRelocation Commandメッセージを受信すると、Relocation Commitにメッセージ無線端末1がジョインしたMBMSサービスの関連情報(MBMSサービスID、IP Multicast Address等)を設定し、ターゲット無線基地局制御局3bに送信する(図7のb8)。
ターゲット無線基地局制御局3bはRelocation Commitメッセージを受信すると、Relocation CommitメッセージにあるMBMSサービスの関連情報(無線端末1がジョインしたMBMSサービスの関連情報)をメモリに記憶する(図7のb9)。
具体的に、UE Context(図4)を生成すると同時に、MBMS UE Context Infoを作成し、無線端末1がジョインしたMBMSサービス関連情報を記憶する。MBMSサービス関連情報とは、MBMSサービスID,IP Multicast Address、APNなどである。また、該MBMSサービスに対応するMBMS Service Contextが存在していないならば、生成し、MBMSサービスID,IP Multicast Address、APN、MBMS RAB Info,及び該MBMSサービスにジョインした無線端末1のIMSIをセルごとに記憶する。
また、ターゲット無線基地局制御局3bはRelocation DetectメッセージをSGSN4に送信し(図7のb10)、RAN Mobility Infomationメッセージを無線端末1に送信する(図7のb11)。
無線端末1はRAN Mobility Infomationメッセージを受信すると、RAN Mobility Infomation Responseメッセージをターゲット無線基地局制御局3bに送信する(図7のb12)。
ターゲット無線基地局制御局3bはRAN Mobility Infomation Responseメッセージを受信すると、Relocation CompleteメッセージをSGSN4に送信する(図7のb13)。以上で、リロケーション手順bが完了する。
その後、SGSN4からMBMSサービスのコンテンツデータの送信開始を意味するSession Startメッセージが送られてきた時(図7のb14)、ターゲット無線基地局制御局3bは、通常、メモリに記憶しているMBMS Contextの中にあるセル毎の無線端末リストから、該MBMSサービスにジョインした無線端末の数を知り、MBMSサービスのコンテンツデータの転送をPtP方式及びPtM方式のいずれで行うかを決める。
ターゲット無線基地局制御局3bは、もうすぐ、MBMSサービスのコンテンツデータが転送されることを通知するために、MBMS Notificationメッセージを無線上の共通チャネルで送信する(図7のb15)。
さらに、ターゲット無線基地局制御局3bはメモリに記憶しているMBMS Service Contextの中にあるセル毎の無線端末リストのIMSIを使って、同メモリに記憶してあるUE Contextを検索し、そのUE Contextの中にあるMBMS UE Context Infoから、無線端末1が該MBMSサービスにジョインしたことを認識し、その時点における無線端末1の状態で無線上の共通チャネルを受信することができないと判定すると、個別チャネルでMBMS Notificationメッセージを送信し、もうすぐ、MBMSサービスのコンテンツデータの転送が開始されることを通知する。
無線上の共通チャネルで送信されたMBMS Notificationメッセージに対して応答してきた無線端末の数がなお閾値を超えず、PtM方式で転送する条件を満たさない場合、ターゲット無線基地局制御局3bはPtP方式でMBMSサービスのコンテンツデータを転送する(図7のb16,b17)。
本実施例では、ターゲット無線基地局制御局3bがPtP方式でMBMSサービスのコンテンツデータを転送することとし、ターゲット無線基地局制御局3bはメモリに記憶してあるUE Contextの中にあるMBMS UE Contextから、無線端末1が該MBMSサービスにジョインしたことを認識しているので、無線端末1に対してMBMSサービスのコンテンツデータを個別チャネルで転送することができる。
図8は本発明の第3の実施例によるリロケーション手順中にMBMSサービスの関連情報の転送を行う動作を示すシーケンスチャートである。本発明の第3の実施例による移動体通信システムは図1に示す本発明の第1の実施例による移動体通信システムと同様の構成となっており、MBMSサービスの関連情報の転送動作が異なる以外は本発明の第1の実施例による移動体通信システムと同様の動作である。これら図1〜図5と図8とを参照して本発明の第3の実施例によるリロケーション手順中にMBMSサービス関連情報の転送を行う動作について説明する。
本実施例では、図6に示すように、ソース無線基地局制御局3aが無線端末1がジョインしたMBMSサービスの関連情報をSGSN4経由のRelocation Requiredメッセージに設定しない代わりに、図8に示すように、リロケーション手順cが終了した後、SGSN4がターゲット無線基地局制御局3bに対して、MBMS UE Linkingメッセージを送信し、このMBMS UE Linkingメッセージに無線端末1がジョインしたMBMSサービスの関連情報を含ませておく。尚、無線端末1がジョインしたMBMSサービスの関連情報はSGSN4にて予め取得されている。
無線端末1がソース無線基地局制御局3aを通じて、ネットワークと通信中(図2参照)に、MBMSサービスにジョインすると、ソース無線基地局制御局3aは無線端末1がジョインしたMBMSサービスの関連情報をメモリに記憶する(図8のc1)。尚、無線端末1がMBMSサービスにジョインする場合には、図1のMBMS制御装置7にジョインすることとなる。
無線端末1がソース無線基地局制御局3aのエリアAからターゲット無線基地局制御局3bのエリアBに移動すると、ソース無線基地局制御局3aはリロケーション手順cを実行することを決める(図8のc2)。
ソース無線基地局制御局3aはRelocation RequiredメッセージをSGSN4に送信する(図8のc3)。SGSN4はRelocation Requiredメッセージを受信すると、ターゲット無線基地局制御局3bにRelocation Requestメッセージを送信する(図8のc4)。
ターゲット無線基地局制御局3bは無線端末1との通信を行うための無線リソースを設定し(図8のc5)、Relocation Request AcknowledgeメッセージをSGSN4に送信する(図8のc6)。SGSN4はソース無線基地局制御局3aにRelocation Commandメッセージを送信する(図8のc7)。
ソース無線基地局制御局3aはRelocation Commandメッセージを受信すると、Relocation Commitメッセージをターゲット無線基地局制御局3bに送信する(図8のc8)。ターゲット無線基地局制御局3bはRelocation Commitメッセージを受信すると、Relocation DetectメッセージをSGSN4に送信し(図8のc9)、RAN Mobility Infomationメッセージを無線端末1に送信する(図8のc10)。
無線端末1はRAN Mobility Infomationメッセージを受信すると、RAN Mobility Infomation Responseメッセージをターゲット無線基地局制御局3bに送信する(図8のc11)。
ターゲット無線基地局制御局3bはRAN Mobility Infomation Responseメッセージを受信すると、Relocation CompleteメッセージをSGSN4に送信する(図8のc12)。以上で、リロケーション手順cが完了する。
このリロケーション手順cが完了した後、SGSN4はターゲット無線基地局制御局3bに対して、MBMS UE Linkingメッセージを送信し、このMBMS UE Linkingメッセージに無線端末1がジョインしたMBMSサービスの関連情報 (MBMSサービスID、IP Multicast Address等)を含ませておく(図8のc13)。
ターゲット無線基地局制御局3bはSGSN4からMBMS UE Linkingメッセージを受信すると、MBMS UE LinkingメッセージにあるMBMSサービスの関連情報(無線端末1がジョインしたMBMSサービスの関連情報)をメモリに記憶する(図8のc14)。
具体的に、UE Context(図4)を生成すると同時に、MBMS UE Context Infoを作成し、無線端末1がジョインしたMBMSサービス関連情報を記憶する。MBMSサービス関連情報とは、MBMSサービスID,IP Multicast Address、APNなどである。また、該MBMSサービスに対応するMBMS Service Contextが存在していないならば、生成し、MBMSサービスID,IP Multicast Address、APN、MBMS RAB Info,及び該MBMSサービスにジョインした無線端末1のIMSIをセルごとに記憶する。
その後、SGSN4からMBMSサービスのコンテンツデータの送信開始を意味するSession Startメッセージが送られてきた時(図8のc15)、ターゲット無線基地局制御局3bは、通常、メモリに記憶しているMBMS Contextの中にあるセル毎の無線端末リストから、該MBMSサービスにジョインした無線端末の数を知り、MBMSサービスのコンテンツデータの転送をPtP方式及びPtM方式のいずれで行うかを決める。
ターゲット無線基地局制御局3bは、もうすぐ、MBMSサービスのコンテンツデータが転送されることを通知するために、MBMS Notificationメッセージを無線上の共通チャネルで送信する(図8のc16)。
さらに、ターゲット無線基地局制御局3bはメモリに記憶しているMBMS Service Contextの中にあるセル毎の無線端末リストのIMSIを使って、同メモリに記憶してあるUE Contextを検索し、そのUE Contextの中にあるMBMS UE Context Infoから、無線端末1が該MBMSサービスにジョインしたことを認識し、その時点における無線端末1の状態で無線上の共通チャネルを受信することができないと判定すると、個別チャネルでMBMS Notificationメッセージを送信し、もうすぐ、MBMSサービスのコンテンツデータの転送が開始されることを通知する。
無線上の共通チャネルで送信されたMBMS Notificationメッセージに対して応答してきた無線端末の数がなお閾値を超えず、PtM方式で転送する条件を満たさない場合、ターゲット無線基地局制御局3bはPtP方式でMBMSサービスのコンテンツデータを転送する(図8のc17,c18)。
本実施例では、ターゲット無線基地局制御局3bがPtP方式でMBMSサービスのコンテンツデータを転送することとし、ターゲット無線基地局制御局3bはメモリに記憶してあるUE Contextの中にあるMBMS UE Contextから、無線端末1が該MBMSサービスにジョインしたことを認識しているので、無線端末1に対してMBMSサービスのコンテンツデータを個別チャネルで転送することができる。
図9は本発明の第4の実施例によるリロケーション手順中にMBMSサービスの関連情報の転送を行う動作を示すシーケンスチャートである。本発明の第4の実施例による移動体通信システムは図1に示す本発明の第1の実施例による移動体通信システムと同様の構成となっており、MBMSサービスの関連情報の転送動作が異なる以外は本発明の第1の実施例による移動体通信システムと同様の動作である。これら図1〜図5と図9とを参照して本発明の第4の実施例によるリロケーション手順中にMBMSサービス関連情報の転送を行う動作について説明する。
本実施例では、図6に示すように、ソース無線基地局制御局3aが無線端末1がジョインしたMBMSサービスの関連情報をSGSN4経由のRelocation Requiredメッセージに設定しない代わりに、図9に示すように、SGSN4がターゲット無線基地局制御局3bにRelocation Requestメッセージを送信する時に、無線端末1がジョインしたMBMSサービスの関連情報を設定している。尚、無線端末1がジョインしたMBMSサービスの関連情報はSGSN4にて予め取得されている。
無線端末1がソース無線基地局制御局3aを通じて、ネットワークと通信中(図2参照)に、MBMSサービスにジョインすると、ソース無線基地局制御局3aは無線端末1がジョインしたMBMSサービスの関連情報をメモリに記憶する(図9のd1)。尚、無線端末1がMBMSサービスにジョインする場合には、図1のMBMS制御装置7にジョインすることとなる。
無線端末1がソース無線基地局制御局3aのエリアAからターゲット無線基地局制御局3bのエリアBに移動すると、ソース無線基地局制御局3aはリロケーション手順dを実行することを決める(図9のd2)。
ソース無線基地局制御局3aはRelocation RequiredメッセージをSGSN4に送信する(図9のd3)。SGSN4はRelocation Requiredメッセージを受信すると、Relocation Requestメッセージに無線端末1がジョインしたMBMSサービスの関連情報(MBMSサービスID、IP Multicast Address等)を設定し、ターゲット無線基地局制御局3bに送信する(図9のd4)。
ターゲット無線基地局制御局3bは無線端末1との通信を行うための無線リソースを設定し(図9のd5)、Relocation RequestメッセージにあるMBMSサービスの関連情報(無線端末1がジョインしたMBMSサービスの関連情報)をメモリに記憶する(図9のd6)。
具体的に、UE Context(図4)を生成すると同時に、MBMS UE Context Infoを作成し、無線端末1がジョインしたMBMSサービス関連情報を記憶する。MBMSサービス関連情報とは、MBMSサービスID,IP Multicast Address、APNなどである。また、該MBMSサービスに対応するMBMS Service Contextが存在していないならば、生成し、MBMSサービスID,IP Multicast Address、APN、MBMS RAB Info,及び該MBMSサービスにジョインした無線端末1のIMSIをセルごとに記憶する。
ターゲット無線基地局制御局3bはRelocation Request AcknowledgeメッセージをSGSN4に送信する(図9のd7)。SGSN4はソース無線基地局制御局3aにRelocation Commandメッセージを送信する (図9のd8)。
ソース無線基地局制御局3aはRelocation Commandメッセージを受信すると、Relocation Commitメッセージをターゲット無線基地局制御局3bに送信する(図9のd9)。ターゲット無線基地局制御局3bはRelocation Commitメッセージを受信すると、Relocation DetectメッセージをSGSN4に送信し(図9のd10)、RAN Mobility Infomationメッセージを無線端末1に送信する(図9のd11)。
無線端末1はRAN Mobility Infomationメッセージを受信すると、RAN Mobility Infomation Responseメッセージをターゲット無線基地局制御局3bに送信する(図9のd12)。
ターゲット無線基地局制御局3bはRAN Mobility Infomation Responseメッセージを受信すると、Relocation CompleteメッセージをSGSN4に送信する(図9のd13)。以上で、リロケーション手順dが完了する。
その後、SGSN4からMBMSサービスのコンテンツデータの送信開始を意味するSession Startメッセージが送られてきた時(図9のd14)、ターゲット無線基地局制御局3bは、通常、メモリに記憶しているMBMS Contextの中にあるセル毎の無線端末リストから、該MBMSサービスにジョインした無線端末の数を知り、MBMSサービスのコンテンツデータの転送をPtP方式及びPtM方式のいずれで行うかを決める。
ターゲット無線基地局制御局3bは、もうすぐ、MBMSサービスのコンテンツデータが転送されることを通知するために、MBMS Notificationメッセージを無線上の共通チャネルで送信する(図9のd15)。
さらに、ターゲット無線基地局制御局3bはメモリに記憶しているMBMS Service Contextの中にあるセル毎の無線端末リストのIMSIを使って、同メモリに記憶してあるUE Contextを検索し、そのUE Contextの中にあるMBMS UE Context Infoから、無線端末1が該MBMSサービスにジョインしたことを認識し、その時点における無線端末1の状態で無線上の共通チャネルを受信することができないと判定すると、個別チャネルでMBMS Notificationメッセージを送信し、もうすぐ、MBMSサービスのコンテンツデータの転送が開始されることを通知する。
無線上の共通チャネルで送信されたMBMS Notificationメッセージに対して応答してきた無線端末の数がなお閾値を超えず、PtM方式で転送する条件を満たさない場合、ターゲット無線基地局制御局3bはPtP方式でMBMSサービスのコンテンツデータを転送する(図9のd16,d17)。
本実施例では、ターゲット無線基地局制御局3bがPtP方式でMBMSサービスのコンテンツデータを転送することとし、ターゲット無線基地局制御局3bはメモリに記憶してあるUE Contextの中にあるMBMS UE Contextから、無線端末1が該MBMSサービスにジョインしたことを認識しているので、無線端末1に対してMBMSサービスのコンテンツデータを個別チャネルで転送することができる。
このように、本発明では、ソース無線基地局制御局3aがリロケーション実行時に、無線端末1がジョインしたMBMSサービスの関連情報をターゲット無線基地局制御局3bに転送することによって、ターゲット無線基地局制御局3bが正確にPtP方式かPtM方式かを決めることができるだけでなく、ターゲット無線基地局制御局3bが無線端末1に個別チャネルでMBMS Notificationメッセージを送信し、もうすぐ、MBMSサービスのコンテンツデータの転送が開始されることを通知することができる。また、ターゲット無線基地局制御局3bがPtP方式と決める場合でも、無線端末1にMBMSサービスのコンテンツデータを転送することができる。
その理由として、リロケーション中に、無線端末1がジョインしたMBMSサービスの関連情報がターゲット無線基地局制御局3bに転送されるため、ターゲット無線基地局制御局3bがUE Contextの中にあるMBMS UE Contextとして記憶することができ、後にSGSN4からSession Startメッセージを受信した時、MBMS Service ContextからMBMSサービスにジョインした無線端末の数を正確に知ることができ、後にMBMSサービスのコンテンツデータを転送する方式としてPtP方式かPtM方式かを正確に決めることができる。
また、ターゲット無線基地局制御局3bはもうすぐ、MBMSサービスのコンテンツデータが転送されることを通知するために、MBMS Notificationメッセージを無線上の共通チャネルで送信するが、UE Contextの中にあるMBMS UE Contextから、無線端末1が該MBMSサービスにジョインしたことを知り、UE Contextから無線端末1の状態に応じて、無線端末1が無線上の共通チャネルを受信できない状態であれば、個別チャネルでMBMS Notificationメッセージを送信し、もうすぐ、MBMSサービスのコンテンツデータの転送が開始されることを通知することができる。
さらに、ターゲット無線基地局制御局3bは、PtP方式と決める場合、UE Contextの中にあるMBMS UE Contextから、無線端末1が該MBMSサービスにジョインしたことを知り、無線端末1に対して個別チャネルでMBMSサービスのコンテンツデータを転送することができる。