JP4551882B2 - インパクト成形用金型、この金型を用いたインパクト成形装置及びこのインパクト成形装置を用いて製造される容器形状部品 - Google Patents

インパクト成形用金型、この金型を用いたインパクト成形装置及びこのインパクト成形装置を用いて製造される容器形状部品 Download PDF

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Description

本願発明は、容器の内側底面に筒状の突起物が突設された形状を有する部品(以下、「容器形状部品」という。)をインパクト成形によって製造するためのインパクト成形用金型、この金型を用いたインパクト成形装置及びこのインパクト成形装置を用いて製作される容器形状部品に関する。
容器形状部品の代表例として、音響機器や電子機器などの音量調整や周波数調整などに使用される回転操作用のツマミがある。
従来のツマミの一例として、図17や図18に示す形状や構造を有したものがある。図17に示すツマミ50は、アルミからなる低背の円柱体からなり、一方の端面50aの中心に断面D字形の穴(断面D字形の回転軸70(以下、「D軸」という。)に嵌入装着するための穴。以下、「D軸取付け穴」という。)51が穿設されたものである。ツマミ50は、無垢のアルミ丸材から切削加工によりツマミ本体の円柱体を削り出した後、一方端50aの中心にD軸取付け穴51を穿設することにより製造される。
一方、図18に示すツマミ60は、アルミからなる断面円形の低背のキャップ部材61と、このキャップ部材61に内装可能な容器の底面中央にD軸取付け穴63を突設した合成樹脂からなるD軸取付け部材62とで構成され、キャップ部材61にD軸取付け部材62を内装し、接着剤で固定したものである。
ツマミ60のキャップ部材61は、アルミの板材を多工程のプレス絞り加工を繰り返してキャップ形状を形成する方法や円柱形のアルミ材料(スラグ)をインパクトプレスにより瞬間的に塑性変形させてキャップ形状を形成する方法によって製造される。また、ツマミ60のD軸取付け部材62は、合成樹脂を射出成形することにより製造される。
特開平9−316580号公報 特開2003−282362号公報
ところで、図17に示すツマミ50は、
(1)全体がアルミ材のため一定の重量(質量)があり、回転操作時に慣性力が発生するので、操作時の感触性能に優れる。
(2)無垢のアルミでできているので、高級感がでる。
という長所を有しているが、
(1)アルミ丸材を切削加工することによって製造されるので、一定の製造時間を要する。特にD軸取付け穴の切削加工が困難。
(2)切削による材料ロスが大きい。
(3)材料費が高い。
という短所を有している。以上の特徴より、ツマミ50は比較的高級機種の音響機器などに採用されることが多い。
一方、図18に示すツマミ60は、
(1)ツマミ50よりも製造コストを低くできる。(∵アルミキャップとD軸取付け部材の2部品で構成されるので、各部品の材料や製造方法を工夫することにより、各部品の製造コストを抑えることができる。特にアルミキャップの製造方法としては、絞り加工やインパクト成形の方法が適用可能で、インパクト成形方法は製造コスト削減に適している。
(2)ツマミ50よりも材料費を抑制でき、材料ロスも少なくできる。
(3)アルミキャップの化粧処理により、見かけ上の高級感はツマミ50と変わらない。
という長所を有しているが、
(1)アルミキャップとD軸取付け部材の製造のためにそれぞれ金型を必要とし、金型費用が発生する。
(2)アルミキャップとD軸取付け部材を部品として購入しても両部品を組み立てる工程が必要になるので、全体としての製造コストの低減率はあまり高くできない。従って、(1)の長所はあるとしても、生産数の増加による製造コストの削減効果はあまり期待できない。
(3)アルミキャップとD軸取付け部材の組み合わせであるので、ツマミ50よりも操作時の感触性が劣る。
(4)アルミキャップとD軸取付け部材の組合せ時に軸ブレが発生する可能性がある。
という短所を有している。以上の特徴より、ツマミ60は低中級機種の音響機器などに採用されることが多い。
上記のように、2種類のツマミ50とツマミ60にはそれぞれ一長一短があり、そのため音響機器などの機種によって使い分けられているのが現状である。
そこで、ツマミ50とツマミ60の長所を生かし、音響機器などの機種に関係なく、幅広い使用が可能な新規なツマミが要望される。
なお、本願発明の課題として、容器形状部品の適用可能な例として音響機器などの回転操作用のツマミについて説明したが、例えば、数個の突起物が突設された矩形アルミケース、ドアの取手などの他の部品についても同様のことが言える。
本願発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、容器形状部品をインパクト成形によって製造するためのインパクト成形用金型、及びその金型を用いてインパクト成形により製作された容器形状部品を提供することをその目的としている。
上記課題を解決するため、本願発明では、次の技術的手段を講じている。
本願発明によって提供されるインパクト成形用の金型は、加工される材料を装着するためのキャビティを有するダイスと、前記ダイスの上方に垂直に配置され、前記キャビティに装着された前記材料に衝突させて後方押出し法により当該材料を所定の形状に塑性変形させるパンチとからなるインパクト成形用の金型において、前記パンチは、少なくとも先端部分が筒状の外側パンチ部と、前記外側パンチ部の筒状部分の内側に上下方向に移動可能に設けられ、自重により下方移動し、前記外側パンチ部の衝突により前記筒状部分に流出する前記材料によって上方移動する内側パンチ部と、前記外側パンチ部の筒状部分内に設けられ、前記内側パンチ部の自重による下方移動を規制する第1の規制部材と、前記外側パンチ部の筒状部分内の前記第1の規制部材よりも上方に設けられ、前記外側パンチ部の衝突により前記筒状部分に流出する前記材料によって前記内側パンチ部が上方に移動してその内側パンチ部の先端が前記外側パンチ部の先端より所定の長さだけ前記筒状部分内に収納される所定の上昇位置で前記内側パンチ部の後端に当接して当該内側パンチ部の上方移動を規制する第2の規制部材と、を備え、前記パンチを前記ダイスに装着された前記材料に衝突させたとき、前記外側パンチ部の先端が前記材料に衝突して当該材料を前記筒状部分に流出させるように変形させるとともに前記材料の前記筒状部分への流出により前記内側パンチ部を上方移動させ、その後、前記第2の規制部材により前記内側パンチ部の上方移動を前記上昇位置で規制することにより当該内側パンチ部の先端が前記筒状部分内の前記材料に衝突して前記材料を前記所定の形状に塑性変形させることを特徴とする(請求項1)。
請求項に記載のインパクト成形用の金型において、前記所定の長さが前記ダイスのキャビティの深さの10〜20%であるとよい(請求項)。
請求項1または2に記載のインパクト成形用の金型において、前記外側パンチ部は、先端の前記材料に当接する面に外周形状と略同一形状の溝が設けられているとよい(請求項)。
請求項1〜のいずれかに記載のインパクト成形用の金型において、前記内側パンチ部は、先端に先窄まりのテーパが形成されているとよい(請求項)。
本願発明によって提供されるインパクト成形装置は、請求項1〜のいずれかに記載のインパクト成形用の金型と、前記金型のパンチを前記ダイスに装着された材料に所定の圧力で衝突させるプレス機械とからなる。(請求項)。
本願発明によって提供される容器形状部品は、容器の内側底面に筒状の突起物が一体成形された形状を有する容器形状部品であって、請求項に記載のインパクト成形装置を用いて成形されることを特徴とする(請求項)。
請求項6に記載の容器形状部品は、前記パンチの外側パンチ部を前記材料に衝突させて塑性変形させた本体部と、前記外側パンチ部の前記材料への衝突により前記外側パンチ部の筒状部分内に流出した前記材料に前記内側パンチ部を衝突させて塑性変形させた穴を有する筒状の取付け部とが一体成形されたツマミである(請求項7)。
このような構成によれば、円柱形状の容器の内側底面にD軸取付け穴を有する筒体が一体成形されたツマミを1工程で製造することができる。よって、全体がアルミでできているツマミを低コストで、短時間に製造することができる。また、このツマミはアルミの一体物なのでイナーシャ特性や高級感の面で優れているうえに、軸ブレの問題を生じにくい。
本願発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
以下、本願発明の好ましい実施の形態を、音響機器や電子機器などの音量調整や周波数調整などに使用される回転操作用のツマミを例に説明する。
図1は、本願発明に係るツマミの一例を示す斜視図である。図2は、図1において、同ツマミをA方向から見た図であり、図3は、図2のI−I断面図である。
図1に示すツマミ1は、円柱形状の容器11の底面の中心にD軸取付け穴13を有する筒体12を突設した構造を有している。円柱形状の容器11に相当する部分(以下、「ツマミ本体部11」という。)は、人の手によって操作される部分であり、筒体12の部分(以下、「D軸取付け部12」という。)は、D軸70(図17参照)を嵌入してツマミ1を当該D軸70に固定する部分である。
ツマミ本体部11の直径D1、高さD2、側面の厚みD3、底面の厚みD4,D軸取付け部12の厚みD5は設計事項であるので、ツマミ1の用途に応じて適宜の値が設定される。また、D軸取付け部12の直径D6はD軸70の直径d(図17参照)とD軸取付け部12の厚みD5によって決定される。以下では、一例として、D1=33mm、D2=18mm、D3=4mm、D4=2mm、D5=2mm、D6=10mmに設定されたツマミ1について説明する。
ツマミ本体部11の内側底面11aには、同心円状に2本の凸条11bが形成されているが、これらの凸条11bは、後述するツマミ1の製造方法に適用されるインパクト成形の製造工程で形成されるものであり、ツマミ1のデザインや品質に影響を与えるものではない。また、D軸取付け部12のD軸取付け穴13の開口端部に楔形の凹溝13aが形成されているが、この凹溝13aもインパクト成形の製造工程で形成されるものであり、ツマミ1をD軸70に嵌入装着する際に影響を与えるものではない。凸条11b及び凹溝13aについては後述する。
次に、ツマミ1の製造方法について説明する。
ツマミ1は、従来のインパクト成形方法を改良した方法によって製造される。インパクト成形は、一般に、スラグ(円柱状のアルミ材料)をダイス(雌型)にセットし、プレス機によって棒状のパンチ(雄型)をスラグに打ち込むことにより当該スラグを押し潰すとともに、押し潰されたスラグの一部をパンチとダイスの隙間から放出させることにより、有底の筒体や低背の容器を瞬時に成形する成形技術である。従来のインパクト成形に適用されるパンチは、中実の棒状体で構成されているので、円柱状のアルミ材料を厚みの薄い有底の筒体や低背の容器に塑性変形させることしかできず、ツマミ1のような、容器の底面に筒体が突出した形状を有する部品を製造することはできないようになっている。
本実施形態では、インパクト成形に使用されるパンチの構造を改良し、スラグを2段階でインパクトプレスすることによりツマミ1を成形するようにしている。
図4は、ツマミ1を製造するためのインパクト成形機の基本的な構成を示す図である。
インパクト成形機2は、プレス機械3とこのプレス機械3に取り付けられるインパクト成形用の金型4(パンチ41とダイス42からなる)によって構成されている。
プレス機械3は、パンチ41をダイス42側に移動させ、所定の高圧力で当該ダイス42にセットされたアルミ材料からなるスラグWに衝突させるものである。図4に示すプレス機械3は、クランクプレス式のもので、フレーム31、フライホイール32、クランクシャフト33、コネクティングロッド34、スライド35、スライドギブ36、ボルスタ37、ストリッパプレート38を備えている。本実施形態では200t(加圧能力が約2000kN)のクランクプレス式のプレス機械を使用している。
フレーム31は、プレス機械3の外枠を構成するものである。フライホイール32は、図略のモータ(プレスのエネルギー源)から図略のVベルトによって供給される運動エネルギー(回転エネルギー)を蓄積し、増幅する機能を果たすものである。フライホイール32は、円盤形状をしている。クランクシャフト33は、回転運動を上下運動に変換するものである。クランクシャフト33は、両端部がL字状に屈曲した棒部材からなり、クランクシャフト33の両端は、フレーム31内の上部に回転可能に支持されている。
クランクシャフト33の中央部にはコネクティングロッド34が回動可能に取り付けられ、クランクシャフト33のフレーム31の右側側面を貫通した一方端には図略のクラッチを介してフライホイール32が取り付けられている。クラッチは、フライホイール32をクランクシャフト33に連結するか否か切替えるものである。フライホイール32とクランクシャフト33がクラッチによって連結されると、フライホイール32の運動エネルギー(回転エネルギー)がクランクシャフト33に伝達され、フライホイール32とクランクシャフト33との連結がクラッチによって解除されると、フライホイール32の運動エネルギー(回転エネルギー)はクランクシャフト33に伝達されない。
コネクティングロッド34はT字状の棒状部材からなり、水平に延びる部分がクランクシャフト33の中央部に回動可能に取り付けられている。コネクティングロッド34の下方に延びる部分の先端は、軸受けを介してインパクト成形用金型4のパンチ41が装着されるスライド35に当該スライド35に対して揺動可能に取り付けられている。スライド35の両端部は、フレーム31の内側側面の略中央部に設けられたスライドギブ36に上下動可能に支持されている。スライドギブ36は、スライド35の水平方向の移動を規制し、スライド35を垂直方向に正確に移動させるものである。
ボルスタ37は、インパクト成形用金型4のダイス42を装着するためのもので、フレーム31の内側底面の中央に設けられている。ストリッパプレート38は、パンチ41の上下動をガイドするとともに、インパクト成形後にパンチ41に残るツマミ1を当該パンチ41から離脱するためのもので、中央にパンチ41を通すための穴が設けられた板部材で構成されている。この穴の径は、パンチ41の径より僅かに大きく、ツマミ1の外径より小さく設定されている。
ストリッパプレート38は、ボルスタ37の上方位置に当該ボルスタ37の上面に立設された脚を介して設けられている。ストリッパプレート38のボルスタ37からの高さは、スライド35が最も上昇した位置(以下、この位置を「上死点」という。)に位置するとき、スライド35の下面に取り付けられたパンチ41の下端がストリッパプレート38の下面よりも上に位置するように設置されている。
スライド35の下面のパンチ41の取付位置、ストリッパプレート38の穴及びボルスタ37のダイス42の取付位置は、鉛直線上に配置されている。棒状のパンチ41は先端部をストリッパプレート38の穴に貫通して基端部がスライド35の下面の所定位置に固定され、円盤状のダイス42は、ボルスタ37の所定位置に固定されている。
次に、インパクト成形機2の動作について説明する。
まず、図略のクラッチをフライホイール32がクランクシャフト33に連結しない状態にして、図略のモータが起動されると、そのモータの回転力が図略のVベルトによりフライホイール32に伝えられ、当該フライホイール32が回転する。フライホイール32は、自重による慣性を利用して回転エネルギーを蓄える。
次に、操作者によりフライホイール32がクランクシャフト33に連結されるようにクラッチが切替えられると、フライホイール32の蓄積された回転エネルギーがクランクシャフト33に伝達され、クランクシャフト33はフライホイール32と一体的に回転する。クランクシャフト33が回転すると、その回転運動は、コネクティングロッド34により直線運動に変換されてスライド35に伝達される。従って、クランクシャフト33が1回転する間に、スライド35は、上死点から最も下降した位置(以下、この位置を「下死点」という。)を1往復する。
スライド35が上死点から下死点に移動する間に、所定のタイミングでスライド35に固着されたパンチ41が所定の高圧力でダイス42にセットされたスラグWに衝突し、この衝撃によりスラグWが瞬時に変形してツマミ1が成形される。本実施例では加圧能力が約2000kNのプレス機械を使用して高い圧力をかけている。成形後のツマミ1は収縮作用によりパンチ41に張り付いた状態となり、スライド35が下死点から上死点に上昇する際に、パンチ41とともに上昇する。そして、パンチ41の先端部がストリッパプレート38を通過するとき、当該パンチ41に張り付いたツマミ1は、ストリッパプレート38により上昇移動が規制され、当該パンチ41から抜け落ちることになる。
なお、ツマミ1の量産工程においては、インパクト成形機2に、クランクシャフト33の回転(パンチ41の上下動)に同期してスラグWを自動的にダイス42にセットする材料供給装置と、製造されたツマミ1をベルトコンベアで次の工程に搬送する給送装置と、クランクシャフト33の回転(パンチ41の上下動)に同期して当該パンチ41から抜け落ちたツマミ1を給送装置側(ベルトコンベア側)に排出する排出装置とを組み合わせたインパクト成形システムが用いられる。
材料供給装置は、スライド35が下死点から上死点まで上昇している間の所定のタイミングで、次のインパクトプレスのためのスラグWをダイス42のキャビティにセットする。材料供給装置は、通常、プレス機械3と同期して動作可能なパーツフィーダやロボットが使用される。
排出装置は、エアーを噴出すエアー噴出装置からなり、スライド35が下死点から上死点まで上昇している間のストリッパプレート38によりパンチ41からツマミ1が抜け落ちるタイミングでエアーを吹き付けることにより、当該ツマミ1をプレス機械3から給送装置側に排出する。吹き飛ばされたツマミ1は、給送装置により次の工程に搬送される。
このインパクト成形システムでは、クランクシャフト33が1回転する毎に上述した所定のタイミングで材料供給装置によりダイス42のキャビティにスラグWがセットされるとともに、このスラグWからインパクト成形によりツマミ1が成形され、ストリッパプレート38によりパンチ41からツマミ1が抜け落ちるタイミングで排出装置により当該ツマミ1が給送装置に排出される動作が連続して繰り返される。クランクシャフト33は、例えば、40〜60rpm程度の回転速度で回転されるので、本願発明に係るツマミ1は、極めて短時間(1〜1.5秒/個)の1行程成形処理により量産されることになる。
なお、本実施形態では、インパクト成形システムとして、クランクプレス式を用いているが、2000kN程度の加圧能力があれば、他の機械式プレスでも良く、油圧プレスや空圧プレスであっても良い。
次に、インパクト成形用の金型4について説明する。
図5は、本願発明に係るインパクト成形用の金型4を示す図で、(a)は、パンチ41の縦断面図、(b)は同パンチ41を先端側から見た図、(c)はダイス42の縦断面図である。
パンチ41は、外側パンチ411、内側パンチ412、及び図略の取付け機構により構成されている。
外側パンチ411は断面円形の棒状をなし、先端部分は筒状になっている。そして、この筒状の空間は、内側パンチ412を上下動可能に格納する格納空間411aとなっている。外側パンチ411の先端面411bには同心円状に2本の溝411cが設けられている。本実施形態に係るインパクト成形では、外側パンチ411をスラグWに衝突させたとき、外側パンチ411の外側だけでなく、内側の筒状部分にもスラグWを流出させる必要があるが、一般に、スラグWはパンチ衝突時にパンチから外側に放射状に流れる傾向が強いので、この傾向を抑止するために、この溝411cが設けられている。
なお、本実施形態では溝411cは2本設けられているが、1本でもよく、3本以上でもよい。図1〜図3に示すツマミ1の構造から明らかなように、ツマミ本体部11の側面の高さとD軸取付け部13の高さは略同一であるので、外側パンチ411をスラグWに衝突させ、外側パンチ411の筒状部分にスラグWの一部を流出させる際、外側パンチ411の筒状部分には、内側パンチ412を衝突させたときに外側パンチ411と内側パンチ412の隙間を所望の高さ(図1〜図3に示すツマミ1では、ツマミ本体部11の側面の高さと略同一の高さ)まで上昇するのに十分なスラグWの量が必要になる。従って、この条件を満たすように、溝411cの数は、経験的に適当な数が設定される。
外側パンチ411の筒状部分の格納空間411aの適所には内側に突出した突出部411dが設けられている。この突出部411dは、格納空間411a内に上下動可能に設けられる内側パンチ412の下移動を規制するものである。この突出部411dによって形成される穴の内径は、内側パンチ412の加工部412bの径と略同一になっている。
更に、外側パンチ411の格納空間411aの上方の所定の位置には段差411eが形成され、この段差411eの部分に内側パンチ412の上方移動を規制する規制部材413が装着されている。
内側パンチ412は、スライド部412aと加工部412bとにより構成されている。スライド部412aは、格納空間411aの突出部411dより上側の空間の内径と略同一の径を有する円柱状をなし、加工部412bは、D軸70の外径と略同一の径を有する断面D字の棒状をなしている。内側パンチ412は、外側パンチ411の格納空間411aの上側から加工部412bを突出部411dの穴に嵌入させた後、規制部材413を装着することにより、当該格納空間411aに上下動可能に設けられている。
パンチ41は、プレス機械3のスライド35下面に鉛直方向に取り付けられるので、内側パンチ412は自重により落下しようとするが、スライド部412aが突出部411dに係止するので、図5に示す状態で外側パンチ411に保持される。この内側パンチ412が最下位置に位置するとき、内側パンチ加工部412bの先端は外側パンチ先端面411bよりD8だけ突出している。一方、パンチ41をダイス42のキャビティにセットされたスラグWに衝突させたときには、内側パンチ412は外側パンチ411の筒状部分にあるスラグWによって上方に押し上げられるが、スライド部412aが規制部材413と当接した時点でその上昇移動が停止される。この意味で、スライド部412aは、内側パンチ412の上下の移動範囲を規制する機能を果たし、その移動範囲は、スライド部412aの先端面(加工部412bとは反対側の面)と規制部材413との間の距離D7によって決定されている。本実施形態ではD7=6mm、D8=3mmで設定している。
上記の様に、内側パンチ412は、格納空間411a内部を距離D7だけ上下移動するので、外側パンチ411より遅れてスラグWに衝突し、成形後のツマミ1から抜かれるタイミングも外側パンチ411より遅れる。すなわち、パンチ41がスラグWに衝突する際、内側パンチ加工部412bの先端は、外側パンチ先端面411bがスラグWの上面に衝突して(D7−D8)=3mmの距離だけ移動した後に、スラグWの上面に達するので、外側パンチ411の筒状部分にスラグWが適度に流出してから、衝突することができる。経験より、この(D7−D8)の距離は製造するツマミ1の高さD2の10〜20%に設計されている。また、加工後のツマミ1がパンチ41から取り外される際、ストリッパプレート38により上昇移動が規制されたツマミ1が外側パンチ411に対して相対的に下方に移動するが、内側パンチ412はツマミ1と一体になって移動する。内側パンチ加工部412bは、外側パンチ411に対してD7=6mm移動したところで、内側パンチスライド部412aが外側パンチ突出部411dに係止することにより、ツマミ1から抜かれることになる。その後も内側パンチ加工部412bの先端は外側パンチ先端面411bよりD8=3mmの距離だけ遅れてツマミ1から抜かれることになり、ツマミ1の外側パンチ411が抜かれて収縮しようとする部分を内側パンチ加工部412bが内側から抑えることでD軸取付け穴13が縮まらないようにしている。
一方、加工部412bは、パンチ41のスラグWへの衝突時に内側パンチ412の上方移動が規制部材413によって停止された後、外側パンチ411の筒状部分にあるスラグWに衝突される部分で、この衝突によりツマミ1のD軸取付け部12をインパクト成形する機能を果たす部分である。
加工部412bの先端部には、図6に示すように、先窄まりのテーパ412cが形成され、円錐形状となっている。加工部412bの先端部を円錐形状とするのは、外側パンチ411の先端の筒状部分の断面形状は円形(点対称形)であるのに対し、加工部412bの断面形状はD字状(非点対称形)であるので、内側パンチ412が外側パンチ411の先端の筒状部分のスラグWに衝突し、当該スラグWが外側パンチ411と内側パンチ412の隙間に流出して変形しようとするとき、加工部412bの先端部がフラットであれば、その隙間への流出量が不均一になり、ツマミ1のD軸取付け部12の部分の品質が劣化することになるので、その品質劣化を防止するためである。
すなわち、内側パンチ412が外側パンチ411の先端の筒状部分のスラグWに衝突し、当該スラグWが外側パンチ411と内側パンチ412の隙間に流出して変形しようとするとき、加工部412bの先端部がフラットであれば、急激に強い圧力がスラグWに加わるので、外側パンチ411と内側パンチ412の隙間のうち、広い隙間の部分に多くスラグWが流出して隙間全体で流出量の不均一を生じることになるが、加工部412bの先端部を円錐形状にしているので、スラグWへの急激な強い圧力が緩和され、これにより広い隙間の部分へのスラグWの流出量が抑制され、隙間全体での流出量の不均一が低減されるようになっている。内側パンチの加工部412bの断面形状が点対称形であれば、加工部412bの先端部がフラットでもよい。
また、加工部412bの平坦面(断面D字形状の直線部分に該当する。)には、図6に示すように、突出している突出部412dが設けられている。突出部412dが設けられているのは、加工部412bの断面形状をできるだけ円形状に近づけて、外側パンチ411と内側パンチ412の隙間を可及的に均一にして、製造されるツマミ1のD軸取付け部12の高さを均一にするためである。
すなわち、内側パンチ412が外側パンチ411の先端の筒状部分のスラグWに衝突し、当該スラグWが外側パンチ411と内側パンチ412の隙間に流出して変形しようとするとき、突出部412dが設けられていなければ、加工部412bの平坦面側の隙間に流出するスラグWの量が隙間の体積に対して不足し、製造されるツマミ1のD軸取付け穴13断面の平坦面側のD軸取付け部12の高さが不足して不均一を生じることになるが、突出部412dが設けられているので、外側パンチ411と内側パンチ412の隙間が均一になり、製造されるツマミ1のD軸取付け部12の高さが均一になる。
取付け機構は、パンチ41をプレス機械3のスライド35の下面に固定するものであり、図5では省略されている。
ダイス42は、スラグWを装着するためのキャビティ42aを有する。キャビティ42a内の底面の形状とキャビティ42aの深さは、製造するツマミ1の底面の形状とツマミの高さに合わせて設計される。本実施形態で製造されるツマミ1の底面は直径がD1=33mmの円であり、高さはD2=18mmなので、キャビティ42a内の底面の形状は直径がD1=33mmの円となり、キャビティの深さはD2=18mmになる。ダイス42は、プレス機械3のボルスタ37の上面に固定されるための取付け機構を有するが、図5では省略されている。
スラグWは、純度の高いアルミニウムまたはアルミニウムの合金で、低背の円柱体形状のものである。スラグWの底面の形状は、ダイスのキャビィティ42aの底面の形状と同一形状であり、キャビィティ42a内への装着し易さのため、大きさは少し小さいものとなっている。インパクト成形においては、材料が流動変形されて製品に加工されるので、材料であるスラグWの体積と加工後の製品であるツマミ1の体積とは等しくなる。よって、スラグWの高さは、ツマミ1の体積とスラグWの底面積から算出され決定される。なお、本実施形態ではツマミ1の体積が9850mm3であり、スラグWの底面積が820mm2なのでスラグWの高さは12mmとなっている。
パンチ41は、プレス機械3のスライド35と一体となって上下移動することで、ダイス42に対して相対的に上下移動し、スライドが下死点付近に達したときに、ダイス42のキャビティ42a内に装着されたスラグWに衝突して加工を行う。なお、スライド35が下死点に位置するときに、外側パンチ411の先端面411bとダイス42のキャビティ42aの底面との距離がツマミ1の底面の厚みD4となるように、スライド35とボルスタ37の位置はあらかじめ調整されている。
次に、本願発明に係るインパクト成形装置を使用したインパクト成形について、図7〜14に示す図を参照して説明する。
パンチ41はプレス機械3のスライド35下面に固着され、ダイス42はボルスタ37上面に固着される。スライド35とボルスタ37が所定の位置に調整される。操作者の操作により、プレス機械3が起動され、クラッチが接続され、パンチ41はスライド35と一体となって下降する。材料供給装置から所定のタイミングでスラグWが供給され、ダイス42のキャビティ42aに装着される。
図7は、内側パンチの加工部分412bの先端がスラグWに達した瞬間の図である。内側パンチ412は、重力により、外側パンチの格納空間411a内の最下位置に位置されている。
図8は、外側パンチの先端面411bがスラグWの上面に達した瞬間の図である。内側パンチ412は、スラグWに押されて格納空間411a内を上方へ移動させられるが、D8(内側パンチ加工部412bの、外側パンチの先端面411bより突出している部分の長さ)がD7(内側パンチスライド部412aの先端面と規制部材413との間の距離)より短いので、外側パンチ411内に収納されるだけでスラグWへの加工には寄与しない。
図9は、外側パンチ411がスラグWに衝突して変形させ、内側パンチのスライド部412aの先端面が規制部材413に達した瞬間の図である。このとき、内側パンチ加工部412bの先端と外側パンチ先端面411bの距離は(D7−D8)で加工後のツマミ1の高さD2の10〜20%となっている。この距離の分、内側パンチ加工部412bは、外側パンチの先端面411bよりスラグWに達するのが遅れ、外側パンチ411の衝突により外側パンチ411の筒状部分に適度に流出したスラグWに衝突することができる。
図10は、スライド35が下死点に位置し、パンチ41が最下点に達した瞬間の図である。このとき、パンチ41とダイス42により、スラグWはツマミ1の形状に変形されている。
図11は、パンチ41が上昇し、ツマミ形状となったスラグW(以下、単に「ツマミ1」という。)がダイスのキャビティ42aから取り出されたときの図である。
図12は、ツマミ1がストリッパプレート38に当たり、外側パンチ411から外される途中であり、内側パンチのスライド部412aが外側パンチの突出部411dに達した瞬間の図である。ツマミ1は、外側パンチから約半分取り外されていて、外側パンチ先端面411bとツマミ本体部の内側底面11aとの間がD7の距離だけ離されているが、ツマミ1は内側パンチ412と一体となって下降しているので、内側パンチ412からは外されていない。
図13は、パンチ41が上昇して、内側パンチの加工部412bからツマミ1が外される途中の図である。内側パンチ加工部412bの先端が外側パンチ先端面411bよりD8の距離だけ遅れて抜けることで、ツマミ1のD軸取付け穴13が縮まらないようにしている。
図14は、外側パンチ411が更に上昇して、ツマミ1がパンチ41から取り外された図である。取り外されたツマミ1は、ダイス42に落下しないように排出装置により給送装置に排出され、給送装置により次の工程に搬送される。
上記のように、本願発明に係るインパクト成形装置を使用したインパクト成形方法によると、1つのスラグから1工程で、ツマミ本体部11とD軸取付け部12とを一体とする、本願発明に係るツマミ1を製造することができる。このツマミ1は操作用のツマミ本体部11とD軸取付け穴13を設けられたD軸取付け部12とが一体として成形されているので、図18のツマミ60のような軸ブレの問題を生じにくし、全体がアルミでできているので、ツマミ60よりもイナーシャ特性や高級感の面に優れている。また、この成形方法では、ツマミ1を1工程で製造できるので製造に要する時間の短縮が可能となり、一組の金型で製造できるので金型の設備投資を削減でき、使用する材料の全てを塑性変形して使うので材料のロスがない。よって、ツマミ1は、図17のツマミ50や図18のツマミ60より低コストで製造できる。また、この成形方法では、下死点におけるパンチの底面とダイスの底面との間隔の調整によりツマミの底の厚みが設定でき、パンチの外側面とダイスの内側面との間隔の調整によりツマミの外筒部分の厚みが設定できるので、設計の自由度が向上する。
なお、本願発明に係るツマミ1は、D軸取付け部12が円筒形状のものが1個でD軸取付け穴13がD字型としたが、D軸取付け部12は1個に限られず、円筒形状に限られないし、D軸取付け穴13がD字型以外の非点対称形であってもよいし点対称形でもよい。図15に(a)D軸取付け部12が2個ある例、(b)D軸取付け部12が角柱形状の例、(c)D軸取付け穴13が六角形の例を示す。さらに、図示しないが、次の工程において取付け穴の内壁にネジ溝を形成することも可能である。
また、本願発明に係るインパクト成形装置を使用すれば、本願発明に係るツマミ1以外にも、内側底面に筒状の突起物を一体成形された容器形状部品を1工程で製造することができる。図16にツマミ以外の容器形状部品の例として、(a)円柱状の取手、(b)灰皿(c)数個の突起物が突設された矩形アルミケースを示す。
また、本実施形態では、外側パンチが材料に衝突した後に内側パンチが衝突しているが、内側底面の筒状の突起物の高さが低い場合は衝突のタイミングをずらしてスラグが内側に流出するのを待つ必要がないので、外側パンチと内側パンチが同時に衝突するようにしてもよい。また、本実施形態では、内側パンチが外側パンチに対して相対的に移動するよう構成されているが、プレス機械のクランクシャフトの回転速度が遅く、インパクト成形後ツマミをパンチから取り外すまで材料の収縮が完了するのに十分な時間があれば、ツマミから内側パンチと外側パンチを抜くタイミングをずらす必要がないので、内側パンチが外側パンチに固定されている構成でも構わないし、内側パンチが外側パンチと一体である構成でも構わない。
本願発明に係るツマミの一例を示す斜視図である。 図1において、ツマミをA方向から見た図である。 図2のI−I断面図である。 本願発明に係るツマミを製造するためのインパク成形装置の基本的な構成を示す図である。 本願発明に係るインパクト成形用の金型を示す図で、(a)は、パンチの縦断面図、(b)は同パンチを先端側から見た図、(c)はダイスの縦断面図である。 内側パンチの先端部の形状を示す斜視図である。 本願発明に係るインパクト成形装置を使用したインパクト成形について説明するための図であり、内側パンチの加工部412bの先端がスラグWに達した瞬間の図である。 本願発明に係るインパクト成形装置を使用したインパクト成形について説明するための図であり、外側パンチの先端面411bがスラグWの上面に達した瞬間の図である。 本願発明に係るインパクト成形装置を使用したインパクト成形について説明するための図であり、外側パンチがスラグWに衝突して変形させ、内側パンチのスライド部412aの底面が格納空間411aの底面に達した瞬間の図である。 本願発明に係るインパクト成形装置を使用したインパクト成形について説明するための図であり、パンチ41が最下点に達した瞬間の図である。 本願発明に係るインパクト成形装置を使用したインパクト成形について説明するための図であり、パンチ41が上昇し、ツマミがダイス42のキャビティ42aから取り出されたときの図である。 本願発明に係るインパクト成形装置を使用したインパクト成形について説明するための図であり、ツマミがストリッパプレート38に当たり、外側パンチ411から外される途中であり、内側パンチのスライド部412aが外側パンチの突出部分411dに達した瞬間の図である。 本願発明に係るインパクト成形装置を使用したインパクト成形について説明するための図であり、パンチ41が上昇して、内側パンチの加工部412bからツマミが外される途中の図である。 本願発明に係るインパクト成形装置を使用したインパクト成形について説明するための図であり、外側パンチ411が更に上昇して、ツマミがパンチ41から取り外された図である。 本願発明に係るツマミの他の形状の例である。 本願発明に係るインパクト成形装置を使用して製造される他の容器形状部品の例である。 無垢のアルミ丸材から切削加工により製造されたツマミ50の斜視図である。 アルミからなるキャップ部材とD軸取付け穴を突設した合成樹脂からなるD軸取付け部材とを接着することにより製造されたツマミ60の側面断面図およびキャップ部材とD軸取付け部材の正面図である。
符号の説明
1 ツマミ
11 ツマミ本体部
11a 底面
11b 凸条
12 D軸取付け部
13 D軸取付け穴
13a 凹溝
2 インパクト成形装置
3 プレス機械
31 フレーム
32 フライホイール
33 クランクシャフト
34 コネクティングロッド
35 スライド
36 スライドギブ
37 ボルスタ
38 ストリッパプレート
4 金型
41 パンチ
411 外側パンチ
411a 格納空間
411b 先端面
411c 溝
411d 突出部
411e 段差
412 内側パンチ
412a スライド部
412b 加工部
412c テーパ
412d 突出部
413 規制部材
42 ダイス
W スラグ

Claims (7)

  1. 加工される材料を装着するためのキャビティを有するダイスと、前記ダイスの上方に垂直に配置され、前記キャビティに装着された前記材料に衝突させて後方押出し法により当該材料を所定の形状に塑性変形させるパンチとからなるインパクト成形用の金型において、
    前記パンチは、
    少なくとも先端部分が筒状の外側パンチ部と、
    前記外側パンチ部の筒状部分の内側に上下方向に移動可能に設けられ、自重により下方移動し、前記外側パンチ部の衝突により前記筒状部分に流出する前記材料によって上方移動する内側パンチ部と、
    前記外側パンチ部の筒状部分内に設けられ、前記内側パンチ部の自重による下方移動を規制する第1の規制部材と、
    前記外側パンチ部の筒状部分内の前記第1の規制部材よりも上方に設けられ、前記外側パンチ部の衝突により前記筒状部分に流出する前記材料によって前記内側パンチ部が上方に移動してその内側パンチ部の先端が前記外側パンチ部の先端より所定の長さだけ前記筒状部分内に収納される所定の上昇位置で前記内側パンチ部の後端に当接して当該内側パンチ部の上方移動を規制する第2の規制部材と、を備え
    前記パンチを前記ダイスに装着された前記材料に衝突させたとき、前記外側パンチ部の先端が前記材料に衝突して当該材料を前記筒状部分に流出させるように変形させるとともに前記材料の前記筒状部分への流出により前記内側パンチ部を上方移動させ、その後、前記第2の規制部材により前記内側パンチ部の上方移動を前記上昇位置で規制することにより当該内側パンチ部の先端が前記筒状部分内の前記材料に衝突して前記材料を前記所定の形状に塑性変形させることを特徴とするインパクト成形用の金型。
  2. 前記所定の長さが前記ダイスのキャビティの深さの10〜20%である、請求項1に記載のインパクト成形用の金型。
  3. 前記外側パンチ部は、先端の前記材料に当接する面に外周形状と略同一形状の溝が設けられていることを特徴とする、請求項1または2に記載のインパクト成形用の金型。
  4. 前記内側パンチ部は、先端に先窄まりのテーパが形成されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のインパクト成形用の金型。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のインパクト成形用の金型と、前記金型のパンチを前記ダイスに装着された材料に所定の圧力で衝突させるプレス機械とからなるインパクト成形装置。
  6. 容器の内側底面に筒状の突起物が一体成形された形状を有する容器形状部品であって、請求項5に記載のインパクト成形装置を用いて成形されることを特徴とする容器形状部品。
  7. 前記容器形状部品は、前記パンチの外側パンチ部を前記材料に衝突させて塑性変形させた本体部と、前記外側パンチ部の前記材料への衝突により前記外側パンチ部の筒状部分内に流出した前記材料に前記内側パンチ部を衝突させて塑性変形させた穴を有する筒状の取付け部とが一体成形されたツマミである、請求項6に記載の容器形状部品。
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