JP4547460B2 - 光ファイバグレーティング作製方法 - Google Patents

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Description

本発明は、光情報通信分野、光計測分野等において用いられる光ファイバグレーティングの作製に採用して好適な光ファイバグレーティング作製方法に関する。
従来、光ファイバグレーティング作製方法として、石英製の位相マスクを通して紫外光を光ファイバに照射し、光ファイバ中に周期的な屈折率変化を作り込む方法が知られている(例えば特許文献1参照)。
また、光ファイバを紫外線透過型樹脂で被覆し、被覆の上から石英製の位相マスクを通して紫外光を照射することによりグレーティングを作製する方法も提案されている(例えば特許文献2、特許文献3参照)。
特許第2929569号公報 特開2001−281472号公報 特開2002−82234号公報
石英製の位相マスクを通して紫外光を照射することによりグレーティングを作製する位相マスク法においては、露光中に位相マスクと光ファイバの位置がずれてしまうと、周期的な屈折率変化のコントラストが悪くなり、グレーティング特性悪化の原因となる。
例えば、光通信で最も良く用いられる1550nm帯で反射するグレーティングを作製するためには、周期0.5ミクロン程度のグレーティングが必要であり、安定して露光するためには数十ナノメータオーダーでの位置制御が必要となる。
このため、特開2003−29057号公報に示すように、光ファイバを特別な装置により固定するなどの対策が必要とされていた。また、周囲の振動や温度変化などでも位相マスクと光ファイバの位置関係が変化してしまうため、振動抑制や温度管理などの対策が必要であった。
また、位相マスク法による干渉露光の場合、位相マスクと光ファイバを数十ミクロンから数百ミクロンの至近距離におく必要があり、精度の良い位置調整が必要であった。
さらに、位相マスクと光ファイバの距離が近いため、露光時のレーザ照射により光ファイバ表面の汚れや異物が位相マスクに付着してしまい、位相マスクの特性が劣化するという問題もあった。特に、光ファイバを紫外線透過型樹脂で被覆した場合、露光時の被覆樹脂による位相マスク劣化が量産の妨げとなっていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的としては、振動対策や温度管理などがいらない簡便で確実な光ファイバグレーティング作製方法を提供することにある。
本発明の光ファイバグレーティング作製方法は、光ファイバの通常の紫外線硬化樹脂からなる被覆の一部を取り除き、この取り除いた部分を熱可塑性紫外線透過樹脂で被覆する第1工程と、前記部分を被覆した前記熱可塑性紫外線透過樹脂を、該熱可塑性紫外線透過樹脂の軟化温度以上分解温度以下の温度で加熱して軟化させる第2工程と、軟化している前記熱可塑性紫外線透過樹脂上に位相変調パターン型を押し付ける第3工程と、前記位相変調パターン型を押し付けている前記熱可塑性紫外線透過樹脂を冷却して硬化させ、硬化した前記熱可塑性紫外線透過樹脂上から前記位相変調パターン型を取り外す第4工程と、前記位相変調パターン型を取り外すことにより前記熱可塑性紫外線透過樹脂上に転写された位相変調パターンを介して、紫外光レーザを、前記光ファイバを動かしながら該光ファイバ内のコアに照射してグレーティングを形成する第5工程とを有することを特徴とする。
また、本発明の光ファイバグレーティング作製方法は、前記第1工程、前記第2工程、前記第5工程の、いずれかの工程の前工程として、前記光ファイバ中に水素又は重水素を拡散する工程を有することを特徴とする。
本発明の光ファイバグレーティング作製方法によれば、光ファイバの周囲を被覆する熱可塑性紫外線透過樹脂に位相変調パターンを転写し、転写された位相変調パターンを通してレーザを光ファイバに照射するので、振動対策や温度管理なども行わずに、簡便で確実に光ファイバグレーティングを作製することができる。
本発明の光ファイバグレーティング作製方法の実施例1における作製手順を示すフローチャートである。 本発明の光ファイバグレーティング作製方法の実施例1における作製手順を説明する概略図である。 本発明の光ファイバグレーティング作製方法の実施例2における作製手順を示すフローチャートである。 本発明の光ファイバグレーティング作製方法の実施例3における作製手順を示すフローチャートである。 本発明の光ファイバグレーティング作製方法の実施例4における作製手順を示すフローチャートである。 本発明の光ファイバグレーティング作製方法の実施例4で使用した線引き装置の構成を示す概略図である。 本発明の光ファイバグレーティング作製装置の実施例5の構成を示す概略図である。 本発明の光ファイバグレーティング作製装置の実施例6の構成を示す概略図である。 図8に示した光ファイバグレーティング作製装置による光ファイバグレーティング作製手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
(実施例1)
本発明の光ファイバグレーティング作製方法の実施例1を図1に示すフローチャート及び図2に基づいて説明する。
まずステップS110では、図2(a)に示すように、例えばフッ素系樹脂などからなる熱可塑性紫外線透過樹脂11で光ファイバ1の周囲を被覆(コーティング)する。
ここで、コートの方法としては、通常の紫外線硬化樹脂で被覆した光ファイバの一部の被覆を取り除き、その部分に熱可塑性紫外線透過樹脂をコートする方法(リコート法)と、光ファイバを母材から線引きする際にコートする方法とがある。
母材からの線引時にコートする方法は、露光時に被覆を除去する必要が無いため光ファイバの破断強度が劣化しにくい利点がある。また、被覆除去工程およびリコート工程を必要としないため工数削減につながり安価な光ファイバグレーティングの作製が可能となる。
一方、リコート法では一部のみ熱可塑性紫外線透過樹脂を使用するため通常の光ファイバが利用できる利点がある。
次に、ステップS120では、図2(b),(c),(d)に示すように、被覆した熱可塑性紫外線透過樹脂11が軟化する温度まで被覆部分を加熱する。ここで、温度は熱可塑性紫外線透過樹脂11の軟化温度以上分解温度以下(100℃〜200℃程度)にする必要がある。加熱は、光ファイバ1の軟化加熱部分14を、V溝を有するヒータ2のV溝に載せて行う。なお、軟化状態とは次の工程で位相変調パターンの転写ができる程度に軟らかい状態をいう。
次に、ステップS130では、図2(c),(d)に示すように、軟化加熱部分14に位相変調パターン型3を押し付ける。位相変調パターン型3としては、従来の石英製位相マスクが転用可能であるが、通常の露光と違い石英のようには紫外光を透過する必要がないため石英以外の材料(例えばシリコンなど)を使用してもよい。
次に、ステップS140、ステップS150では、図2(e)に示すように、必要に応じて軟化加熱部分14を硬化温度まで冷却し位相変調パターン型3を外す。高温で熱可塑性紫外線透過樹脂11があまりにも軟らかい状態で位相変調パターン型3を外すと、位相変調パターン型3の溝に樹脂が残ってしまい位相変調パターンの転写ができないためである。
次に、ステップS160では、図2(g)に示すように、転写した位相変調パターン部15を通して紫外光レーザ4を光ファイバ1に照射する。紫外光レーザ4は位相変調パターンが刻まれた側から照射する。レーザとしては、エキシマレーザ、アルゴンレーザの第二高調波、銅蒸気レーザの第二高調波、YAGレーザの4倍波などが使用できる。
位相変調パターン部15を通過した紫外光レーザ4は、回折され±1次光5に分離されるが、図2(g)に示すように、その±1次光5が重なりあうところでは干渉縞により紫外光の周期的なパターンが生じる。そして紫外光レーザ4の強度分布に対応して光ファイバ1のコア12の屈折率が周期的に上昇し、図2(h)に示すように、光ファイバ1のコア12中にグレーティング16が完成する。
なお、使用する光ファイバ1は、紫外光に対し光感受性があればよいが、光感受性は高い方が望ましいので、例えばステップS110の前、ステップS110とステップS120の間、ステップS150とステップS160の間などの露光前の段階で、光ファイバ1中に水素あるいは重水素を拡散させる水素処理をする工程を入れることにより光ファイバ1の特性の改善が得られる。
露光時に使用する紫外光レーザ4の波長λと、熱可塑性紫外線透過樹脂11の屈折率nを用いると、図2(f)に示す位相変調パターン転写後の溝深さdが、
d=λ/(2(n−1)) (数式1)
を満たすような位相変調パターン型3を使用すると、図2(g)に示す0次光6の回折効率を小さくすることができる。0次光6を小さくすると±1次光5が強くなり、効率良くグレーティング16を作製できるため望ましい。ただし、0次光6が存在しても、±1次光5があればグレーティング16は作製できるため、この条件は必ずしも満たす必要はない。
本実施例によれば、光ファイバ1と位相変調パターン部15が一体となっているため、露光時に位相マスクを使用する必要がなく、周囲の振動や温度変化の影響を受けないため振動対策や温度管理などが必要ない。また、位相マスクと光ファイバの距離を制御する必要もない。
また、露光時に被覆を剥く必要がないので、光ファイバの強度劣化がない。
(実施例2)
次に、本発明の光ファイバグレーティング作製方法の実施例2を図3に示すフローチャートに基づいて説明する。
本実施例ではリコート法を採用した。まずステップS310では、シングルモード光ファイバ(フジクラ製:商品名Future Guide(登録商標)−SM)の被覆を5cm除去し、紫外光透過型フッ素樹脂を被覆除去部にコートした。コートの方法は、紫外光透過型フッ素樹脂を溶媒にとかした溶液を用いダイス方式にてコートした。その後、溶媒を完全に揮発させフッ素樹脂を硬化させるために、リコート部を200℃で10分間加熱した。リコート部分の外径は160μmであった。
使用した紫外光透過型フッ素樹脂の引張弾性率は1000MPaで、樹脂分解温度は390℃である。
次に、ステップS320では、ステップS310でコートした部分を120℃に加熱し、紫外光透過型フッ素樹脂を軟化させた。加熱には電熱ヒータを用いた。
次に、ステップS330では、ステップS320で加熱し軟化している被覆部分に位相変調パターン型を押し付けた。位相変調パターン型としては石英製の位相マスクを使用した。この位相マスクは、長さ30mmにわたり、周期1.06μm、溝深さ270nmの位相変調パターンが刻まれたマスクである。
その後、ステップS340では、コート部分が硬化温度まで低下するまで待ち、ステップS350では位相変調パターン型を取り外した。加熱部分が外径160μmと細く熱容量も小さいため、約5秒程度で室温まで低下した。使用したフッ素樹脂の破壊伸度は140%以上であり、破断強度も20MPaと大きいため、樹脂が破断して位相マスク溝に残ることなく樹脂部に位相パターンが転写された。
その後、ステップS360では、光ファイバ被覆部分の位相変調パターン転写側からアルゴンイオンレーザの第二高調波(波長244nm)を照射し、被覆表面の位相変調パターンによる回折により光ファイバ中にグレーティングを書き込んだ。使用したレーザの照射部分でのパワー密度は200mW/mm2であり、直径約0.5mmのレーザスポットを位相変調パターン転写部30mmに渡って移動させ、長さ30mmのグレーティングとした。これにより、反射率0.1%、中心波長1543nmのグレーティングの作製に成功した。
(実施例3)
次に、本発明の光ファイバグレーティング作製方法の実施例3を図4に示すフローチャートに基づいて説明する。
まず、ステップS410では、シングルモード光ファイバ(フジクラ製:商品名Future Guide(登録商標)−SM)を55℃、30MPaの水素雰囲気中に5日間放置し、光ファイバコア部分にまで十分水素を拡散させた。
その後、ステップS420〜S470では、実施例2のステップS310〜S360と同様の処理を行い、グレーティングを形成した。
その後、ステップS480では、被覆部分を含む光ファイバを120℃で12時間加熱し、ステップS410で光ファイバ中に拡散させた水素を大気中に再拡散させ、光ファイバ中の水素濃度を低減させた。これにより、反射率99%、中心波長1545nmのグレーティングの作製に成功した。
(実施例4)
次に、本発明の光ファイバグレーティング作製方法の実施例4を図5に示すフローチャート及び図6に基づいて説明する。
まず、ステップS510では、光ファイバの母材を線引きによりファイバ化する際の被覆層として紫外線透過型のフッ素樹脂を光ファイバにコートした。
ここで、線引き方法について、図6に示す線引き装置を参照して線引き方法を説明する。光ファイバ母材71を徐々に一定速度で炉心管72内に送り込み、先端を加熱溶融して線引きして得られた光ファイバ79を冷却部74で冷却して固化させ、熱可塑性紫外線透過樹脂槽75で表面にフッ素樹脂をコートし、溶媒を完全に揮発させて硬化させるために、線引き中に加熱部76で、300℃で10秒間加熱した。そして、硬化した光ファイバ79は引取機77を経て巻き取りボビン78で巻き取った。光ファイバ79のリコート部分の外径は180μmであった。
光ファイバの屈折率分布および添加物はシングルモード光ファイバ(フジクラ製:商品名Future Guide(登録商標)−SM)と同等であり、使用したフッ素樹脂の引張弾性率は1000MPa、樹脂分解温度は390℃である。
次に、ステップS520では、ステップS510で作製した光ファイバを55℃、30MPaの水素雰囲気中に5日間放置し、光ファイバコア部分にまで十分水素を拡散させた。
その後、ステップS530〜S580では、実施例3のステップS430〜S480と同様の処理を行った。これにより、反射率99%、中心波長1545nmのグレーティングの作製に成功した。
(実施例5)
次に、本発明の光ファイバグレーティング作製装置の実施例5を図7に基づいて説明する。
図7は本発明の光ファイバグレーティング作製装置の実施例5の構成を示すもので、熱可塑性紫外線透過樹脂で被覆された光ファイバ81をドラムを回転させて送り出す光ファイバ送り出し部82と、V溝を有するヒータ83と、光ファイバ81に書き込むグレーティングの周期に対応した周期的な溝が刻まれた位相変調パターン型84と、レーザを発生するレーザ発生部85と、このレーザ発生部85から出射されたレーザを直角方向に反射するミラー86と、レーザの照射を受けてグレーティングが書き込まれた光ファイバ81をドラムを回転させて巻き取る光ファイバ巻き取り部88とを備えている。
ここで、本実施例の光ファイバグレーティング作製装置の基本動作を説明する。光ファイバ送り出し部82は熱可塑性紫外線透過樹脂で被覆された光ファイバ81をドラムから送り出す。ヒータ83は光ファイバ81をV溝に載せ、光ファイバ81を被覆する熱可塑性紫外線透過樹脂が軟化する温度まで被覆部分を加熱する。
また、位相変調パターン型84は軟化した加熱部分に押し付けられ、熱可塑性紫外線透過樹脂に位相変調パターンを転写する。
一方、レーザ発生部85はミラー86に向けてレーザを発生する。ミラー86はレーザを直角方向に反射し、光ファイバ81のグレーティングを書き込む部分にレーザを照射する。
光ファイバ巻き取り部88は、レーザの照射を受けてグレーティングが書き込まれた光ファイバ81をドラムに巻き取る。
本実施例によると、光ファイバ81の周囲を被覆する熱可塑性紫外線透過樹脂に位相変調パターンが転写されるので、露光中に光ファイバ81が動いたり振動したりしても光ファイバ中の干渉パターンがずれることがなく、振動対策や温度管理なども行わずに、簡便で確実に光ファイバグレーティングを作製することができる。
また、光ファイバ81を動かしながらでも露光することができるため連続流れ露光が可能となり、光ファイバグレーティング作製作業の効率化を図ることができる。
(実施例6)
次に、本発明の光ファイバグレーティング作製装置及び作製方法の実施例6を図8及び図9に基づいて説明する。
図8は本発明の光ファイバグレーティング作製装置の実施例6の構成を示すもので、光ファイバ母材91を溶融して線引きし光ファイバ92を送り出す炉心管93と、炉心管93を加熱する炉心管加熱部94と、線引きされた光ファイバ92を冷却する冷却部95と、光ファイバ92の周囲に熱可塑性紫外線透過樹脂の被覆を施す熱可塑性紫外線透過樹脂槽96と、光ファイバ92の周囲を被覆する前記熱可塑性紫外線透過樹脂を加熱して硬化させる第1の加熱部97と、硬化した前記熱可塑性紫外線透過樹脂を加熱して軟化させる第2の加熱部98と、光ファイバ92に書き込むグレーティングの周期に対応した周期的な溝からなる位相変調パターンが周面に刻まれた円筒形のパターンローラー99と、パターンローラー99の周面と平行に対向する周面を有し、前記軟化した熱可塑性紫外線透過樹脂に位相変調パターンを転写するように加圧する円筒形の加圧ローラー100と、レーザを発生するレーザ発生部101と、レーザ発生部101から出射されたレーザを直角方向に反射するミラー102と、光ファイバ92を引取る引取機104と、ドラムを回転させて光ファイバ92を巻き取る光ファイバ巻き取り部105とを備える。
ここで、本実施例の光ファイバグレーティング作製装置による光ファイバグレーティング作製方法を図8に示す構成図及び図9に示すフローチャートに基づいて説明する。
まず、ステップS910では、炉心管加熱部94によって加熱された炉心管93は光ファイバ母材91を溶融して線引きし光ファイバ92を送り出す。冷却部95は線引きされた光ファイバ92を冷却して固化する。
次に、ステップS920では、熱可塑性紫外線透過樹脂槽96は光ファイバ92の周囲に熱可塑性紫外線透過樹脂の被覆を施し、第1の加熱部97は熱可塑性紫外線透過樹脂を加熱して溶媒を完全に揮発させて硬化させる。その後、ステップS930では、第2の加熱部98はさらに熱可塑性紫外線透過樹脂を加熱して軟化させる。
その後、ステップS940では、光ファイバ92はパターンローラー99の周面と加圧ローラー100の周面との隙間を通過し、パターンローラー99の周面に刻まれた位相変調パターンに光ファイバ92が押し付けられることにより、軟化した前記熱可塑性紫外線透過樹脂に位相変調パターンが転写される。
そして、ステップS950では、レーザ発生部101はレーザを発生し、ミラー102はレーザを直角方向に反射して光ファイバ92のグレーティングを書き込む部分に照射する。
そして、レーザの照射を受けてグレーティングが書き込まれた光ファイバ92は引取機104を経て光ファイバ巻き取り部105のドラムに巻き取られる。
本実施例によると、光ファイバ92の線引きとグレーティング形成とを一つの装置で行えるので、光ファイバグレーティング作製作業の効率化を図ることができる。
1,79,81,92 光ファイバ
11 熱可塑性紫外線透過樹脂
12 コア
13 クラッド
14 軟化加熱部分
15 位相変調パターン部
16 グレーティング
2,83 ヒータ
3,84 位相変調パターン型
4 紫外光レーザ
5 ±1次光
6 0次光
71,91 光ファイバ母材
72,93 炉心管
73,94 炉心管加熱部
74,95 冷却部
75,96 熱可塑性紫外線透過樹脂槽
76 加熱部
77,104 引取機
78 巻き取りボビン
82 光ファイバ送り出し部
85,101 レーザ発生部
86,102 ミラー
88,105 光ファイバ巻き取り部
97 第1の加熱部
98 第2の加熱部
99 パターンローラー
100 加圧ローラー

Claims (2)

  1. 光ファイバの通常の紫外線硬化樹脂からなる被覆の一部を取り除き、この取り除いた部分を熱可塑性紫外線透過樹脂で被覆する第1工程と、
    前記部分を被覆した前記熱可塑性紫外線透過樹脂を、該熱可塑性紫外線透過樹脂の軟化温度以上分解温度以下の温度で加熱して軟化させる第2工程と、
    軟化している前記熱可塑性紫外線透過樹脂上に位相変調パターン型を押し付ける第3工程と、
    前記位相変調パターン型を押し付けている前記熱可塑性紫外線透過樹脂を冷却して硬化させ、硬化した前記熱可塑性紫外線透過樹脂上から前記位相変調パターン型を取り外す第4工程と、
    前記位相変調パターン型を取り外すことにより前記熱可塑性紫外線透過樹脂上に転写された位相変調パターンを介して、紫外光レーザを、前記光ファイバを動かしながら該光ファイバ内のコアに照射してグレーティングを形成する第5工程と、
    を有することを特徴とする光ファイバグレーティング作製方法。
  2. 前記第1工程、前記第2工程、前記第5工程の、いずれかの工程の前工程として、前記光ファイバ中に水素又は重水素を拡散する工程を有することを特徴とする請求項1に記載の光ファイバグレーティング作製方法。
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