JP4547440B2 - 仮想テープシステム - Google Patents
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Description
仮想テープシステム10は、メインフレームに接続可能な上位スイッチ装置11と、仮想テープ装置12と、仮想テープ装置12と上位スイッチ装置11との間に設けられたICP(Integrated Channel Processor)13と、実テープ装置14とを備えている。実テープ装置14とICP13との間には、IDP(Integrated Device Processor)15と、全体の管理を実行するVLP(Virtual Library Processor)16とが設けられている。
ICP13とIDP15とは中位スイッチ装置17を介して接続されている。また、IDP15と実テープ装置14とは下位スイッチ装置18を介して接続されている。
VLP16は、仮想テープシステム10全体の制御を実行するサーバコンピュータであり、仮想テープ装置12のボリュームマネジメント、実テープ装置14のボリュームの管理等を実行している。
IDP15は、実テープ装置14に対して、仮想テープ装置12における論理ボリュームのバックアップ処理やリストア処理を実行するサーバコンピュータである。
したがって、従来の仮想テープシステム10は、ICP13、VLP16およびIDP15はそれぞれ複数台並列に配置されており、同じ機能を有するサーバコンピュータ同士が互いに動作を監視し、何れかのサーバコンピュータに異常があった場合には、同じ機能を有するサーバコンピュータが、異常があったサーバコンピュータを補完するように動作している。
この構成を採用することによって、待機サーバコンピュータは、どのような機能を有するサーバコンピュータが異常となっても、異常となったサーバコンピュータの動作を引き継ぐことができ、縮退動作とならないようにしてパフォーマンス、信頼性、冗長性を維持できる。また各サーバコンピュータ(IDP、ICP及びVLP)が1つの筐体内に収納されていてもスペースの確保ができる
この構成によれば、複数のIDP、ICP及びVLPが同時に異常をきたした場合であっても、待機サーバコンピュータは優先度の高い側のIDP、ICP及びVLPの何れかを引き継ぐことで、縮退動作とならないようにすることができる。
この構成によれば、IDP、ICP及びVLP何れか複数が同時に異常をきたした場合であっても、待機サーバコンピュータはCPU使用率の高い側のIDP、ICP及びVLP何れかを引き継ぐことで、CPU使用率の高いサーバ群のCPU負担を軽減することができる。
この構成によれば、待機サーバコンピュータは、CPU使用率がより高い側のIDP、ICP及びVLP何れかの動作を引き継ぐので、これらIDP、ICP及びVLPのCPU負担を軽減することができる。
この構成によれば、待機サーバコンピュータが、平常時には単に待機しているだけではなく、積極的に他のIDP、ICP及びVLP何れかの動作の補完をすることで、よりパフォーマンスを高めることができる。
この構成によれば、待機サーバコンピュータは、平常時には単に待機しているだけではなく、IDP、ICP及びVLP何れかが所定の時間帯には処理データが増加してしまう場合や、あるいは処理データ量が減少してしまう場合など、IDP、ICP及びVLPの時間帯による動作負担に合わせて動作の補完をすることができるので、よりパフォーマンスを高めることができる。
各サーバ群のCPU使用率を検出するCPU使用率検出手段が設けられ、前記引継制御手段は、前記CPU使用率検出手段によって検出されたCPU使用率が、該閾値記憶手段内に記憶されたCPU使用率の閾値を越えた場合には、前記待機サーバコンピュータを、閾値を越えたサーバ群の動作を実行させるように制御することを特徴としてもよい。
この構成によれば、待機サーバコンピュータは、平常時には単に待機しているだけではなく、処理負担が大きいIDP、ICP及びVLPの動作の補完をすることができるので、よりパフォーマンスを高めることができる。
仮想テープシステム30は、磁気テープに対して種々のデータを記憶させるシステムであって、磁気テープを仮想的に設けたものである。このようなシステムは、ユーザが磁気テープを操作するインターフェースを変更することなく、仮想テープを利用することで、ユーザの入出力操作時間を短縮して高速処理をできるようにしたものである。
Processor)36と、2台のVLP(Virtual Library Processor)38と、待機サーバコンピュータ40とを具備している。
ICP34、IDP36およびVLP38は、それぞれ特有の機能を有するサーバコンピュータである。
上位スイッチ装置42は、ユーザが操作可能なメインフレーム系の端末(図示せず)に接続されている。なお、通信規格としては、SONET/SDHに限られない。したがって、各ICP34は、FC(ファイバーチャネル)回線等によって上位スイッチ装置42に接続されていてもよい。FC回線としては、光ファイバーや同軸ケーブルなどが含まれる。
また、2台のVLP38はそれぞれLAN(Local Area Network)接続等によって中位スイッチ装置44に接続されている。LAN接続の規格としてはイーサネット(登録商標)等が挙げられる。
また、各実テープ装置31は、周辺機器の接続規格、LAN接続またはFC回線によって下位スイッチ装置46にそれぞれ並列に接続されている。ここでは、周辺機器の接続規格としてはSCSI(Small Computer System Interface)等が挙げられる。
(実テープ装置)
図2に示すように、実テープ装置31は、カートリッジ式の磁気テープ48と、磁気テープ48にデータの書き込み可能な記録ヘッド50と、磁気テープ48からデータの読み出しが可能な読み出しヘッド51とを備えている。また、実テープ装置31は、CPUとメモリから構成される制御部52を備え、制御部52によって制御されている。また、制御部52には、SCSIカードまたはFCカードなどの通信装置54が接続され、下位スイッチ装置46に通信可能に接続されている。
図3に示すように、IDP36は、CPUおよびメモリから構成される制御部55と、実テープ制御プログラムPdが記憶されている記憶装置56とを備えている。またIDP36は、中位スイッチ装置44との間でデータの授受を実行する第1の通信装置57と、下位スイッチ装置46との間でデータの授受を実行する第2の通信装置58とを備えている。ここでいう第1の通信装置57および第2の通信装置58は、中位スイッチ装置44へFC回線を接続するための第1のFCカードと、下位スイッチ装置46へFC回線を接続するための第2のFCカードが該当する。
図4に示すように、仮想テープ装置32は、CPUおよびメモリから構成される制御部59と、磁気ディスク60と、中位スイッチ装置44との間でデータの授受を実行するFCカード等の通信装置61とを備えており、磁気ディスク60が仮想テープとして機能する。
図5に示すように、ICP34は、CPUおよびメモリから構成される制御部62と、
仮想テープ制御プログラムPcが記憶されている記憶装置64とを備えている。また、ICP34は、上位スイッチ装置42との間でデータの授受を実行する第1の通信装置65と、中位スイッチ装置44との間でデータの授受を実行する第2の通信装置66とを備えている。
ここでいう第1の通信装置65および第2の通信装置66は、上位スイッチ装置42へ光ファイバーを接続するためのOCカードと、中位スイッチ装置44へFC回線を接続するためのFCカードが該当する。
なお、実際にリードやライトを指示するのは、上述したように上位スイッチ装置42に接続されている端末(図示せず)であり、ICP34は端末からの指示に基づいて、仮想テープ装置32へリードコマンドやライトコマンドを出力する。
図6に示すように、VLP38は、CPUおよびメモリから構成される制御部67と、
制御プログラムPが記憶されている記憶装置68と、中位スイッチ装置44との間でデータの授受を実行する通信装置69とを備えている。ここでいう通信装置69は、中位スイッチ装置44へLAN接続するための、LANカードが該当する。
すなわち、2台設けられているうちの1台のVLP38は、普段は動作せずに待機しており、動作しているVLP38に異常が発生した場合に、異常が発生したVLP38の動作を引き継いで動作するのである。
待機サーバコンピュータ40は、ICP34、IDP36およびVPL38の動作を引き継いで実行できるように、上位スイッチ42、中位スイッチ44および下位スイッチ46全てに接続可能となるように複数の通信装置を備えている。
待機サーバコンピュータ40は、上位スイッチ装置42に対しては光ファイバーによって接続されており、中位スイッチ装置44および下位スイッチ装置46に対してはFC回線を介して接続されている。
異常検出手段76は、各ICP34、各IDP36および各VLP38の動作を常時確認しており、いずれかのサーバコンピュータの動作が停止したことを検出した場合に、このサーバコンピュータが異常であることを検出する。
以下、図8のフローチャートに基づいて、待機サーバコンピュータ40の動作について説明する。
待機サーバコンピュータ40の異常検出手段76は、各サーバコンピュータ(ICP、
IDP、VLP)の異常を常時チェックしている(ステップS100)。
異常検出手段76が、何れかのサーバコンピュータの異常を検出した場合、引継制御手段78は、異常が見つかったサーバコンピュータが複数かどうかを判断する(ステップS102)。
そして、VLP38が含まれている場合、VLP38が冗長か非冗長かを判断する(ス
テップS106)。
引継制御手段78は、検出されたICP群とIDP群のCPU使用率のうち、いずれか高い使用率を有する方のサーバコンピュータ群の動作を、待機サーバコンピュータ40に引き継がせるように制御する(ステップS105)。このとき、引継制御手段78は、実テープ制御プログラムPdまたは仮想テープ制御プログラムPcを記憶装置72から読み出して制御部70に実行させる。これにより、待機サーバコンピュータ40はICP34またはIDP36の動作を引き継ぐ。
ここでは、CPU使用率が各60%であった4台のICP34からなるICP群のうちの1台のICP34に異常が発生した。これと同時にCPU使用率が各45%であった4台のIDP36からなるIDP群のうちの1台のIDP36に異常が発生した。
すると、ICP群ではCPU使用率が各80%になり、IDP群ではCPU使用率は各60%となった。
そして、VLP38が含まれている場合、VLP38が冗長か非冗長かを判断する(ス
テップS206)。
ここでは、待機サーバコンピュータ40を含めてCPU使用率が各60%であった4台のICP34からなるICP群に対し、新たに、CPU使用率が各60%であった3台のIDP36からなるIDP群のうちの1台のIDP36に異常が発生した。
すると、ICP群ではCPU使用率が各60%であり、IDP群ではCPU使用率は各90%となった。
このような実施形態においては、ユーザの設定により待機サーバコンピュータ40が動作するように設けておくとよい。例えば、待機サーバコンピュータ40の制御部70に予めタイマ機能82を設けておき(図7参照)、タイマ機能82の時刻設定等は、ユーザによって操作可能となるようにしておくのである。
仮想テープシステム30の一般的な用途としては、設置された企業の企業活動における記憶すべきデータを磁気テープに保存することにある。したがって、日中は記憶すべきデータを仮想テープ装置32を用いて記憶させるワークが多く、夜間は仮想テープ装置32に記憶させたデータを実テープ装置31に記憶させるワークが多くなる。
つまり、日中はICP34の負担が大きく、夜間はIDP36の負担が大きくなるので、タイマ機能82には、予め各サーバコンピュータの負担が大きくなる時刻に、そのサーバコンピュータの負担を軽減するように待機サーバコンピュータを動作させればよい。
こうして、待機サーバコンピュータ40は、各サーバコンピュータの負担が大きい時間帯にその負担を軽減することができる。
この例では、CPU使用率の閾値を各サーバコンピュータごとに予め設定しておき、CPU使用率検出手段80が検出した各サーバコンピュータにおけるCPU使用率が閾値を越えたと引継制御手段78が判断した場合に、閾値を越えたサーバコンピュータの動作を待機サーバコンピュータが実行するのである。
記憶装置72には、ユーザ等が予め設定した、各サーバコンピュータにおけるCPU使用率が記憶されている。ここでは、ICP34のCPU使用率の閾値は90%、IDP36のCPU使用率の閾値は90%であると記憶装置72に記憶されているものとする。
引継制御手段78は、検出されたいずれかのCPU使用率が予め設定されたCPU使用率の閾値を越えたと判断した場合、閾値を越えたサーバコンピュータに関する制御プログラムを記憶装置72から読み出して制御部70に実行させる。
このような例によれば、待機サーバコンピュータ40は、各サーバコンピュータの負担が大きい場合にその負担を軽減してパフォーマンスを上げることができる。
しかし、タイマ機能82またはCPU使用率の閾値に基づいて待機サーバコンピュータ40が動作している最中に異常検出手段76が異常を検出した時は、図8に示したフローチャートに基づいて、異常が検出されたサーバコンピュータの機能を引き継ぐように動作すればよい。
31 実テープ装置
32 仮想テープ装置
34 ICP
36 IDP
38 VLP
40 待機サーバコンピュータ
42 上位スイッチ装置
44 中位スイッチ装置
46 下位スイッチ装置
48 磁気テープ
50 記録ヘッド
51 読み出しヘッド
52,55,59,62,67,70 制御部
54,57,58,61,65,66,69,73,74,75 通信装置
56,64,68,72 記憶装置
60 磁気ディスク
76 異常検出手段
78 引継制御手段
79 優先度記憶手段
80 CPU使用率検出手段
82 タイマ機能
P 制御プログラム
Pc 仮想テープ制御プログラム
Pd 実テープ制御プログラム
Claims (8)
- 磁気テープに対する制御と同じインターフェースによって高速に制御することができる仮想テープシステムにおいて、
複数の実テープ装置と、
仮想テープ装置と、
複数の実テープ装置に接続される下位スイッチ装置と、
下位スイッチ装置に接続され、複数の実テープ装置に対して仮想テープ装置における処理を実行するサーバコンピュータである複数のIDPと、
複数のIDPと接続される中位スイッチ装置と、
ユーザが操作する端末に接続される上位スイッチ装置と、
中位スイッチ装置と上位スイッチ装置間に設けられて仮想テープ装置のリードライトを実行するサーバコンピュータである複数のICPと、
中位スイッチに接続されてシステム全体の制御を実行するサーバコンピュータであるVLPとを具備し、
前記IDP、ICPまたはVLPのいずれの動作をも引き継いで実行可能な待機サーバコンピュータが、前記上位スイッチ装置、中位スイッチ装置および下位スイッチ装置の全てに接続されて設けられ、
待機サーバコンピュータは、
各前記IDP、各前記ICP及び前記VLPの異常を検出する異常検出手段と、
該異常検出手段によって、異常が検出された各前記IDP、各前記ICP及び前記VLPのうちのいずれかの動作を引き継がせるように制御する引継制御手段とを有することを特徴とする仮想テープシステム。 - 前記IDP、ICP及びVLPの優先度が記憶されている優先度記憶手段が設けられ、
前記異常検出手段が、前記IDP、ICP及びVLP何れか複数の異常を検出した場合、
前記引継制御手段は、前記優先度記憶手段から異常がある複数の前記IDP、ICP及びVLPの優先度を読み出し、異常がある前記IDP、ICP及びVLPのうち優先度が高いものについての動作を、待機サーバコンピュータに引き継がせるように制御することを特徴とする請求項1記載の仮想テープシステム。 - 前記IDP、ICP及びVLPは、動作機能ごとに分別された複数のサーバ群として設けられ、
前記異常検出手段が、前記IDP、ICP及びVLP何れか複数の異常を検出した場合、
前記引継制御手段は、異常が検出された前記IDP、ICP及びVLPが属するサーバ群のCPU使用率を算出し、CPU使用率が高いサーバ群に属する前記IDP、ICP及びVLPの動作を、待機サーバコンピュータに引き継がせるように制御することを特徴とする請求項1または請求項2記載の仮想テープシステム。 - 待機サーバコンピュータが、前記IDP、ICP及びVLP何れかの動作を引き継いで動作しているときに、前記異常検出手段が、前記IDP、ICP及びVLP何れかの異常を検出した場合、前記引継制御手段は、待機サーバコンピュータが属しているサーバ群のCPU使用率を待機サーバコンピュータのCPUも含めて算出し、新たに検出された異常の前記IDP、ICP及びVLP何れかが属しているサーバ群のCPU使用率を算出し、互いのCPU使用率を比較して、待機サーバコンピュータが属しているサーバ群のCPU使用率の方が高い場合には、そのまま属しているサーバ群の前記IDP、ICP及びVLP何れかの動作を実行し、新たに検出された異常の前記IDP、ICP及びVLP何れかが属しているサーバ群のCPU使用率の方が高い場合には、現在待機サーバコンピュータが属しているサーバ群における動作を中止し、新たに検出された異常の前記IDP、ICP及びVLP何れかが属しているサーバ群の前記IDP、ICP及びVLP何れかの動作を引き継いで動作させるように制御することを特徴とする請求項3記載の仮想テープシステム。
- 前記引継制御手段は、
前記異常検出手段が前記IDP、ICP及びVLP何れかの異常を検出していない場合に、予め設定された条件を満たしたときには、条件に該当する前記IDP、ICP及びVLP何れかの動作を実行するように前記待機サーバコンピュータを制御することを特徴とする請求項1〜請求項4のうちのいずれか1項記載の仮想テープシステム。 - 前記引継制御手段は、
前記待機サーバコンピュータが所定の時刻に前記IDP、ICP及びVLP何れか所定の動作を実行するように設定された条件に基づいて、前記待機サーバコンピュータの動作を制御することを特徴とする請求項5記載の仮想テープシステム。 - サーバ群ごとに予めCPU使用率の閾値が記憶された閾値記憶手段が設けられ、
各サーバ群のCPU使用率を検出するCPU使用率検出手段が設けられ、
前記引継制御手段は、
前記CPU使用率検出手段によって検出されたCPU使用率が、該閾値記憶手段内に記憶されたCPU使用率の閾値を越えた場合には、前記待機サーバコンピュータを、閾値を越えたサーバ群の動作を実行させるように制御することを特徴とする請求項5または請求項6記載の仮想テープシステム。 - 前記異常検出手段および前記引継制御手段は、前記待機サーバコンピュータに設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項7のうちのいずれか1項記載の仮想テープシステム。
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