JP4546360B2 - 透過率調整体ユニット、これを用いる面状照明装置及び液晶表示装置 - Google Patents

透過率調整体ユニット、これを用いる面状照明装置及び液晶表示装置 Download PDF

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Description

本発明は、導光板の光出射面から出射した光をより均一な出射光にする透過率調整体ユニット、光出射面から均一な光を出射する面状照明装置、それを用いる液晶表示装置に関する。
液晶表示装置には、液晶パネル(LCD)の裏面側から光を照射し、液晶パネルを照明するバックライトユニットが用いられている。バックライトユニットは、照明用の光源、この光源から出射した光を拡散して液晶パネルを照射する導光板、導光板から放射される光を均一化するプリズムシートや拡散シートなどの部品を用いて構成される。
このようなバックライトユニットとしては、例えば特許文献1に開示のバックライトユニットが知られている。
図25は、特許文献1に開示された面光源装置の概略断面図である。
同図に示す面光源装置(バックライトユニット)は、導光板100に蛍光ランプ102を埋め込んだ後、導光板100の背面に反射シート104を配置し、導光板100の出射面に透過光量補正シート106、光拡散板108、プリズムシート110を積層することで形成される。
導光板100は、略長方形形状を有し、照明光を拡散する微粒子が分散混入された樹脂を用いて形成されている。また、導光板100の上面は平坦になっており、出射面に割り当てられる。さらに、導光板100の背面(出射面と反対側の面)には蛍光ランプ102を埋め込む断面U字状の溝100aが形成され、導光板100の出射面には、蛍光ランプ102の真上を避けて、照明光の出射を促す光量補正面100bが形成されている。
このように、特許文献1には、微粒子を混入して導光板100を形成すると共に、蛍光ランプ102の真上を除いた出射面の一部または全部に形成した光量補正面100bにより照明光の出射を促すことにより、全体の厚さを薄型化し、かつ出射光の不自然な輝度むらを低減できることが記載されている。
また、特許文献2には、バックライトの照射量を減らすことなく、液晶表示装置の小型軽量化や薄型化およびコスト・消費電力の低減化を実現することができる液晶表示装置のバックライトを得るために、長方形の照射面と、短辺の中央部に長辺と平行にくり抜かれた、光源を嵌挿するための矩形断面の溝と、この溝を挟んで長辺の両側面方向に向かって板厚が次第に薄くなるように形成された背面とを有する導光板が開示されている。
また、特許文献3には、液晶表示装置の額縁を狭くし、厚みを薄くすることができ、光利用効率がよく明るいバックライトユニットを得るために、光源を配置するための凹部の幅方向に平行な断面の形状が、深さ方向を主軸とする放物線形状である導光体(導光板)が開示されている。
このような導光板を用いたバックライトユニットでは、輝線、暗線などの輝度分布が生じることから、これを改善するための種々の方法が提案されている(例えば、特許文献4〜6)。
特許文献4では、拡散板の表面に光透過を阻止するドッド上の印刷部が形成されている。さらに、その印刷部の密度を冷陰極蛍光灯が直下に位置付けられる領域において密にし、該領域から遠ざかるにつれ疎にすることにより、拡散板側に放出される光量は、該拡散板の全面にいたって均一となると記載されている。
また、特許文献5では、導光板は、板体の下面に線光源から遠ざかるにつれて面積率が大きくなるように光散乱層が形成されている。光散乱層は、線光源からの輝度変化に応じて導光板の板体内部の光を上面から取り出すために用いるものであることが記載されている。
また、特許文献6では、透過調整手段は、線状光源の光源光量に反比例することによってその直射による輝度上昇を抑制するように透明基板の長手方向に添う帯状にして、高反射性インクにより印刷した密度変調のドットパターンをなすものとしてあり、このとき該ドットの密度変調パターンは、これを、上記突出縁部の端縁から面内方向にドット面積又はドット数を減少変化したものとしてある。
これによって線状光源の光源光は、各突出縁部を介してその表面の出光面に形成した透過調整手段に至り、その密度変調によって透過量と透過防止量とを、突出縁部の端縁側から面内方向に漸増するように調整して、光源光の直射による線状光源を配置する部分の輝度上昇を抑止して、上記導光手段による導光の照明輝度との均一性を確保している。
特許文献7では、液晶表示装置のバックライトユニットに使用される光学部材である光拡散シートに、バックライトユニットの光出射面の少なくとも輝度分布を測定したデータを階調反転させて形成された輝度分布反転像が印刷されている。
この輝度分布反転像は、バックライトユニットの光出射面の輝度分布を反映した高精度のグラデーションパターンを備えているため、導光板の出射光は光拡散シートを透過した後は、輝度むらの少ない状態となり、輝線の発生が防止されることが記載されている。
特開平9−304623号公報 特開平8−62426号公報 特開平10−133027号公報 特開平5−127156号公報 特開平6−235825号公報 特開2001−42327号公報 特開2004−170698号公報
ところで、本発明者は、特願2004−258340号において、線状光源の輝線の発生を抑制するために、透明フィルム上に所定のパターン密度で透過率調整体を配置して構成される透過率調整体ユニットを開示した。このような透過率調整体ユニットを用いることにより、導光板の光出射面から出射した光をより均一で輝度むらの抑制された出射光にすることができる。
本発明の第1の課題は、薄型で軽量であり、輝度むらの発生をより一層抑制することができる透過率調整体ユニットを提供することにある。
また、本発明の第2の課題は、薄型で軽量であり、より低コストで製造することができ、より均一でむらの少ない照明光を出射することができ、また、壁掛けテレビなどの液晶表示装置に適用することができる面状照明装置を提供することにある。
また、本発明の第3の課題は、薄型で軽量であり、より低コストで製造することができ、より均一でむらの少ない表示を行うことができ、また、壁掛けテレビなどの壁掛け型とすることができる液晶照明装置を提供することにある。
上記第1の課題を解決するために、本発明の第1の態様は、所定の間隔で同一平面に並列に配置された複数の線状光源を備える面状照明装置に用いられ、入射した光を拡散させて出射させるための透過率調整体ユニットであって、光透過性を有する光学部材と、前記光学部材に設けられた多数の透過率調整体とを有し、前記透過率調整体が、前記線状光源の軸方向に平行な方向と、前記軸方向に垂直な方向に所定のパターン密度分布で配置されている透過率調整体ユニットを提供する。
本発明の第1の態様の透過率調整体ユニットにおいては、前記軸方向に垂直な方向の前記透過率調整体のパターン密度分布が、前記導光板の前記光射出面における輝度分布に基づいて特定され、前記軸方向に平行な方向のパターン密度分布は、前記透過率調整体のパターン密度が周期的に増減するようなパターン密度分布であることが好ましい。
また、前記線状光源のピッチをP、前記透過率調整体のパターン密度の最大値をA[%]、前記軸方向に平行な方向のパターン密度分布の周期をPmとしたときに、5<A<20、P≦Pm≦3Pを満たすことが好ましい。
また、前記軸方向に平行な方向のパターン密度分布は、前記透過率調整体のパターン密度がランダムに増減するようなパターン密度分布であることが好ましい。
前記光学部材は、透明フィルム、導光板、拡散フィルムまたはプリズムシートであることが好ましい。
上記第2の課題を解決するために、本発明の第2の態様は、所定の間隔で同一平面に並列に配置された複数の線状光源と、前記線状光源がそれぞれ配置される平行溝が形成され、前記線状光源から入射された光を光射出面から射出する平板状の導光板と、前記導光板の光射出面と反対側の面に対向して配置された反射シートと、前記導光板の光射出面上に配置された本発明の第1の態様に従う透過率調整体ユニットとを有する面状照明装置を提供する。
前記光学部材は、透明フィルム、拡散フィルムおよびプリズムシートの少なくとも1つであることが好ましい。
上記第2の課題を解決するために、本発明の第3の態様は、所定の間隔で同一平面に並列に配置された複数の線状光源と、前記線状光源がそれぞれ配置される平行溝が形成され、前記線状光源から入射された光を光射出面から射出する平板状の導光板と、前記導光板の光射出面と反対側の面に配置された反射シートとを有し、前記導光板の光射出面上に、多数の透過率調整体が、前記線状光源の軸方向に平行な方向と、前記軸方向に垂直な方向に所定のパターン密度分布で配置されている面状照明装置を提供する。
また、上記第1の課題を解決するために、本発明の第4の態様は、所定の間隔で同一平面に並列に配置された複数の線状光源を備える面状照明装置に用いられ、光透過性を有する第1光学部材と、前記第1光学部材に設けられた多数の第1透過率調整体とを有する第1透過率調整体ユニットの光射出側に配置される第2の透過率調整体ユニットであって、光透過性を有する第2光学部材と、前記第2光学部材に設けられた多数の第2透過率調整体とを備え、前記第2透過率調整体は、前記線状光源の軸方向と平行な方向に所定のパターン密度分布で配置されている透過率調整体ユニットを提供する。
本発明の第4の態様の透過率調整体ユニットにおいて、前記第1透過率調整体ユニットは、所定位置(x,y)での前記第1透過率調整体のパターン密度をρ(x,y)とし、前記導光板の前記光射出面から出射される光の最大輝度Fmaxを1とし、所定位置(x,y)から出射される光の前記最大輝度Fmaxに対する相対輝度をF(x,y)とすると、前記相対輝度F(x,y)と前記パターン密度ρ(x,y)との関係が下記式、
ρ(x,y)=c{F(x,y)−Fmin}/(Fmax−Fmin
(式中、cは、0.5≦c≦1を満たし、Fminは、相対輝度F(x,y)の最小輝度である)
を満足することが好ましい。
また、前記軸方向に平行な方向のパターン密度分布は、前記透過率調整体のパターン密度が周期的に増減するようなパターン密度分布であり、前記線状光源のピッチをP、前記透過率調整体の面密度の最大値をA[%]、前記軸方向に平行な方向のパターン密度分布の周期をPmとしたときに、5<A<20、P≦Pm≦3Pを満たすことが好ましい。
また、前記軸方向に平行な方向のパターン密度分布は、前記透過率調整体のパターン密度がランダムに増減するようなパターン密度分布であることも好ましい。
また、前記第1光学部材は、透明フィルム、導光板、拡散フィルムまたはプリズムシートであることが好ましい。
また、上記第1の課題を解決するために、本発明の第5の態様は、所定の間隔で同一平面に並列に配置された複数の線状光源と、前記線状光源がそれぞれ配置される平行溝が形成され、前記線状光源から入射された光を光射出面から射出する平板状の導光板と、前記導光板の光射出面と反対側の面に配置された反射シートと、光透過性を有する第1光学部材と、前記第1光学部材に所定のパターン密度分布で設けられた多数の第1透過率調整体とを含み、前記導光板の光射出面側に配置される第1透過率調整体ユニットと、光透過性を有する第2光学部材と、前記線状光源の軸方向と平行な方向に所定のパターン密度分布で配置される多数の第2透過率調整体とを含み、前記第1透過率調整体ユニットの光射出側に配置される第2透過率調整体ユニットとを備える面状照明装置を提供する。
本発明の第5の態様の面状照明装置においては、前記第1透過率調整体ユニットは、所定位置(x,y)での前記第1透過率調整体のパターン密度をρ(x,y)とし、前記導光板の前記光射出面から出射される光の最大輝度Fmaxを1とし、所定位置(x,y)から出射される光の前記最大輝度Fmaxに対する相対輝度をF(x,y)とすると、前記相対輝度F(x,y)と前記パターン密度ρ(x,y)との関係が下記式、
ρ(x,y)=c{F(x,y)−Fmin}/(Fmax−Fmin
(式中、cは、0.5≦c≦1を満たし、Fminは、相対輝度F(x,y)の最小輝度である)
を満足することが好ましい。
また、前記第2透過率調整体ユニットの前記軸方向に平行な方向のパターン密度分布は、前記第2透過率調整体のパターン密度が周期的に増減するようなパターン密度分布であり、前記線状光源のピッチをP、前記第2透過率調整体のパターン密度の最大値をA[%]、前記軸方向に平行な方向のパターン密度分布の周期をPmとしたときに、5<A<20、P≦Pm≦3Pを満たすことが好ましい。
また、前記第1光学部材及び第2光学部材は、それぞれ、透明フィルム、拡散フィルムおよびプリズムシートの少なくとも1つであることが好ましい。
また、上記第2の課題を解決するために、本発明の第6の態様は、所定の間隔で同一平面に並列に配置された複数の線状光源と、前記線状光源がそれぞれ配置される平行溝が形成され、前記線状光源から入射された光を光射出面から射出し、前記光射出面上に所定のパターン密度で多数の第1透過率調整体が配置される平板状の導光板と、前記導光板の光射出面と対向する面に配置された反射シートと、光透過性を有する光学部材と、前記線状光源の軸方向と平行な方向に所定のパターン密度分布で配置される多数の第2透過率調整体とを含み、前記導光板の光射出面に対向して配置される透過率調整体ユニットとを備える面状照明装置を提供する。
本発明の第6の態様の面状照明装置においては、前記透過率調整体ユニットの前記軸方向に平行な方向のパターン密度分布は、前記第2透過率調整体のパターン密度が周期的に増減するようなパターン密度分布であり、前記線状光源のピッチをP、前記第2透過率調整体の面密度の最大値をA[%]、前記軸方向に平行な方向のパターン密度分布の周期をPmとしたときに、5<A<20、P≦Pm≦3Pを満たすことが好ましい。
また、上記第3の課題を解決するために、本発明の第7の態様は、本発明の第2、第3、第5及び第6の態様のいずれかの面状照明装置と、前記面状照明装置の光出射面側に配置される液晶表示パネルと、前記液晶表示パネルを駆動するための駆動ユニットとを有する液晶表示装置を提供する。
本発明の第1の態様および第4の態様の透過率調整体ユニットを用いれば、面状照明装置の光源として線状光源を用いたときに発生するスジ状の輝度むらを効率よく低減して視認されることを防止することができる。その結果、面状照明装置に拡散フィルムを用いる場合も、拡散フィルムをより薄型化、かつより軽量化することができる。
また、本発明の第2及び第3の態様の面状照明装置によれば、光源として線状光源を用いた場合であっても、光源の軸方向に平行な方向にパターン密度分布を有する本発明の第1の態様の透過率調整体ユニットによって光源の軸方向に平行な方向の輝度むらの発生が抑制されているので、面状照明光に輝度むらが視認されることが防止され、輝度むらを効率よく低減させることができる。その結果、拡散フィルムを用いたとしても、その拡散フィルムを薄くすることができる。さらに、輝度むらを効率よく低減させることで、出射効率を高くすることができ、低輝度の光源を用いた場合でも、輝度の高い光を出射することができる。
これにより、薄型で軽量であり、より低コストで製造することができ、より均一でむらが少なく、かつより高輝度な照明光を出射することができ、壁掛けテレビなどの液晶表示装置に適用することができる面状照明装置を提供することができる。
また、本発明の第5及び第6の態様の面状照明装置によれば、光源として線状光源を用いた場合であっても、光源の軸方向に平行な方向にパターン密度分布を有する第2透過率調整体ユニット又は透過率調整体ユニットによって、光源の軸方向に平行な方向の輝度むらの発生が抑制されているので、面状照明光に輝度むらが視認されることが防止され、輝度むらを効率よく低減させることができる。さらに、輝度むらを効率よく低減させることで、出射効率を高くすることができ、低輝度の光源を用いた場合でも、輝度の高い光を出射することができる。これにより、薄型で軽量であり、より低コストで製造することができ、より均一でむらが少なく、かつより高輝度な照明光を出射することができ、壁掛けテレビなどの液晶表示装置に適用することができる面状照明装置を提供することができる。
また、本発明の第7の態様によれば、上記第2、第3、第5及び第6のいずれかの態様の面状照明装置を用いることにより、薄型で軽量であり、より低コストで製造することができ、より均一でむらが少なく、かつより高輝度な表示を行うことができ、また、壁掛けテレビなどの壁掛け型とすることができる液晶照明装置を提供することができる。
以下、本発明の透過率調整体ユニット、面状照明装置、及び、それを用いる液晶表示装置について、添付の図面に示される好適な態様を基に詳細に説明する。
図1に、本発明の第1の態様の透過率調整体ユニット28を有する本発明の第2の態様の面状照明装置2(以下、バックライトユニットともいう)の概略断面図を示す。このような面状照明装置2は、本発明の第3の態様の液晶表示装置のバックライトユニットとして用いられる。図2(a)及び(b)には、図1に示したバックライトユニット2の一つの導光板ユニット18の部分と、そのバックライトユニット2を用いた液晶表示装置10の概略部分斜視図と概略部分断面図を示す。図1、図2(a)及び(b)に示すように、液晶表示装置10は、基本的に、バックライトユニット2と、バックライトユニット2の光出射面側に配置される液晶表示パネル4と、それらを駆動するための駆動ユニット6(バックライトユニット2との接続部は図示せず)とを有する。
液晶表示パネル4は、予め特定の方向に配列してある液晶分子に、部分的に電界を印加してこの分子の配列を変え、液晶セル内に生じた屈折率の変化を利用して、液晶表示パネル4の表面上に文字、図形、画像などを表示することができる。
液晶表示パネル4には、例えば、GH,PC,TN,STN,ECB,PDLC,IPS(In-Plane Switching),VA(Vertical Aligned)方式の各種(MVA,PVA,EVA)、OCB、強誘電性液晶、反強誘電性液晶などの液晶表示モードに従う液晶表示パネルを利用することができる。また、液晶表示パネル4の駆動方式も特に限定されず、単純マトリクス方式、アクティブマトリクス方式など既に知られた駆動方式を利用することができる。
また、駆動ユニット6は、液晶表示パネル4内の透明電極(図示しない)に電圧をかけ、液晶分子の向きを変えて液晶表示パネル4を透過する光の透過率を制御したりする。
バックライトユニット2は、液晶表示パネル4の背後から、液晶表示パネル4の全面に均一な光を照射するための面状照明装置であり、液晶表示パネル4の画像表示面と略同一の光出射面(発光面)を有する。バックライトユニット2は、図1に示すように、基本的には、光源12と、拡散フィルム14と、2枚のプリズムシート16及び17と、導光板19と、リフレクタ20と、反射シート22と、第1透過率調整体ユニット28と、第2透過率調整体ユニット30とを有する。また、図1に示すように、本実施形態のバックライトユニット2に用いられる導光板19は、複数の導光板ユニット18で構成される。
図2(a)及び(b)において、光源12は、細径の棒状の冷陰極管であり、液晶表示パネル4を照明するために用いられる。光源12は、導光板ユニット18に形成された平行溝18f内に配置され、駆動ユニット6と接続されている(図示せず)。ここでは、光源12として冷陰極管を用いたが、本発明はこれに限定されず、棒状光源であれば、どのようなものでもよい。光源12としては、例えば、通常の蛍光管や、LED(発光ダイオード)なども用いることもできる。
例えば、導光板ユニット18の平行溝18fと同等の長さを有する円柱状又は角柱状の透明な導光体を用い、その導光体の上面及び底面にLEDを配置したLED光源を光源12の代わりに用いても良い。このようなLED光源は、導光体の上面及び底面からLEDの光を入射して導光体の側面からLEDの光を出射することができる。
導光板ユニット18は、矩形状の光出射面18aと、その一辺に平行な厚肉部18bと、この厚肉部18bの両側に前記一辺に平行に形成される薄肉端部18cと、厚肉部18bから前記一辺に直行する方向に両側の薄肉端部18cに向かって肉厚が薄くなり、傾斜背面18dを形成する傾斜背面部18eと、厚肉部18bに前記一辺に平行に形成される、光源12を収納するための平行溝18fとを有する。すなわち、導光板ユニット18は、表面の外形形状が矩形状の平板であり、透明樹脂により形成されている。導光板ユニット18は、一方の面が平坦となっており、他方の面が、一方の辺に向かうにしたがって板厚が薄くなるように、一方の面に対して傾斜している。
傾斜背面18dは、図2に示されるように曲面で形成されており、端部に向かうに従って光射出面に対する傾斜が緩やかになるように形成されている。ここでは、傾斜背面18dを曲面として形成しているが、平面としてもよい。
また、図1に示すように、導光板ユニット18は、平行溝18fの中心を通って導光板ユニット18の光出射面18aに垂直な中心線に対して対称な形状である。導光板19は、各導光板ユニット18の薄肉部を接合部として、複数連結されることにより形成されている。
導光板ユニット18の厚肉部18bの光出射面18aと反対側には、光源12を収容するための平行溝18fが長手方向に延在して形成されている。平行溝18fの深さは、光源12の一部が導光板ユニット18の下面からはみ出さないように決定されることが好ましく、光源12の寸法や導光板ユニット18の機械的強度、経時変化を考慮して決定することが好ましい。また導光板ユニット18の厚肉部18bや薄肉端部18cの厚みは、光源12の寸法に応じて任意に変更することができる。ここで、導光板ユニット18の平行溝18fは、導光板ユニット18の長手方向に対して垂直な方向に形成してもよいが、平行溝18fに収容される光源12からの光利用効率を高めるためには長手方向に形成することが好ましい。
図2(a)および図2(b)に示す構造を有する導光板ユニット18において、その平行溝18fに配置された光源12から放射される光のうち、平行溝18fを形成する側壁から導光板ユニット18の内部に入射した光は、導光板ユニット18の傾斜背面18dで反射した後、光出射面18aから出射する。このとき、導光板ユニット18の下面から一部の光が漏洩するが、その漏洩した光は、導光板ユニット18の傾斜背面18d側に形成された後述する反射シート22により反射して再び導光板ユニット18の内部に入射して光出射面18aから出射する。こうして、導光板ユニット18の光出射面18aから均一な光が放射される。
導光板19は、例えば、加熱した原料樹脂を押し出し成形や射出成形によって成形する方法、型中でモノマー、オリゴマー等を重合させて成形する注形重合法等を用いて製造することができる。導光板19の材料としては、例えば、MS樹脂、アクリル系樹脂、あるいはCOP(シクロオレフィンポリマー)などの透明樹脂を用いることができ、より具体的には、PC(ポリカーボネート)、PMMA(ポリメチルメタクリレート)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PP(ポリプロピレン)、ベンジルメタクリレートなどを用いることができる。透明樹脂には、光を散乱させるための微粒子を混入させても良く、これにより光出射面18aからの光の出射効率を一層高めることができる。
本実施形態において、導光板ユニット18の平行溝18fは、当該平行溝18fの長さ方向に垂直な断面形状(以下、単に平行溝の断面形状という)が三角形状になるように形成されている。平行溝18fの形状については、後述する。
プリズムシート16及び17は、複数のプリズムを平行に配列させることにより形成された透明なシートであり、導光板ユニット18の光出射面18aから出射する光の集光性を高めて輝度を改善することができる。プリズムシート16及び17の一方は、そのプリズム列の延在する方向が導光板ユニット18の平行溝18fと平行になるように配置され、他方は垂直になるように配置されている。すなわち、プリズムシート16及び17は、プリズム列の延在する方向が互いに垂直になるように配置されている。また、プリズムシート16は、プリズムの頂角が導光板ユニット18の光出射面18aに対して対向しないように配置される。ここで、プリズムシート16及び17の配置順序は、導光板の直上に、導光板の平行溝と平行な方向に延在するプリズムを有するプリズムシート16を配置し、そのプリズムシート16の上に、導光板ユニット18の平行溝18fと垂直な方向に延在するプリズムを有するプリズムシートを配置しても良く、また、その逆でも良い。
また、図示例では、プリズムシートを用いたが、プリズムシートの代わりに、プリズムに類する光学素子が規則的に配置されたシートを用いても良い。また、レンズ効果を有する素子、例えば、レンチキュラーレンズ、凹レンズ、凸レンズ、ピラミッド型などの光学素子を規則的に備えるシートをプリズムシートの代わりに用いることもできる。
本発明においては、更に、図3(a)及び(b)に示すように、反射シート22と導光板ユニット18の光出射面18aと反対側の傾斜背面18dとの間にもプリズムシート23を設けることが好ましい。図3(a)は、反射シート22と導光板ユニット18の傾斜背面18dとの間にプリズムシート23が配置されている様子を示す概略断面図であり、図3(b)は、反射シート22と導光板ユニット18の傾斜背面18dとの間に配置されているプリズムシート23を導光板側から見た概略平面図及び概略横断面図である。反射シート22と導光板ユニット18の傾斜背面18dとの間に設けられるプリズムシート23は、プリズム23aの延在する方向が導光板ユニット18の平行溝18fと垂直になるように配置されるとともに、プリズム23aの頂角が導光板ユニット18の傾斜背面18dと対向するように配置することが好ましい。
ここではプリズムシートを用いたが、プリズムシートと同様の効果を有する光学素子を用いても良く、レンズ効果を有する光学素子、例えば、レンチキュラーレンズ、凹レンズ、凸レンズ、ピラミッド型などの光学素子が規則的に配置されたシートを設けても良い。
なお、図示例においては、プリズムシート16および17、さらに好ましくはプリズムシート23を用いているが、導光板ユニット18の平行溝18fによる光出射面18aにおける輝度がより均一化されている場合には、プリズムシート23はもちろん不要であるし、プリズムシート16および17のどちらか一方、または両方を用いなくても良い。高価なプリズムシートの使用枚数を減らし、あるいは、プリズムシートの使用をやめることにより、装置コストを低減させることができる。
図2において、反射シート22は、導光板ユニット18の背面(図中、下面)から漏洩する光を反射して、再び導光板ユニット18に入射させるためのものであり、光の利用効率を向上させることができる。反射シート22は、導光板ユニット18の下面(傾斜背面)を覆うように形成される。リフレクタ20は、導光板ユニット18の平行溝18fを塞ぐように光源12の背後に設けられる。リフレクタ20は、光源12の下面から光を反射して、導光板ユニット18の平行溝18fの側壁面から光を入射させることができる。
反射シート22は、導光板ユニット18の背面(図中、下面)から漏洩する光を反射することができるのであれば、どのような材料で形成されてもよく、例えば、PETやPP(ポリプロピレン)等にフィラーを混練後延伸することによりボイドを形成して反射率を高めた樹脂シート、透明もしくは上記のような白色の樹脂シート表面にアルミ蒸着などで鏡面を形成したシート、アルミ等の金属箔もしくは金属箔を担持した樹脂シート、あるいは表面に十分な反射性を有する金属薄板により形成することができる。
図2において、拡散フィルム14は、導光板ユニット18の光出射面18aから出射する光を拡散して均一化するためのものであり、例えば、MS樹脂、アクリル系樹脂、あるいはCOP(シクロオレフィンポリマー)のような光学的に透明な樹脂、より具体的には、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PP(ポリプロピレン)、PC(ポリカーボネート)、PMMA(ポリメチルメタクリレート)、ベンジルメタクリレートなどの光学的に透明な樹脂からなるフィルム状部材に光拡散性を付与して形成される。その方法は特に限定されないが、例えば、上記平板状部材の表面に微細凹凸加工や研磨による表面粗化(以降これらを施した面を「砂擦り面」という。)を施して拡散性を付与したり、表面に光を散乱させるシリカ、酸化チタン、酸化亜鉛等の顔料もしくは樹脂やガラス、ジルコニア等のビーズ類をバインダとともに塗工したり、上記の樹脂中に光を散乱させる前述の顔料、ビーズ類を混練することで形成される。本発明において、拡散フィルム14としては、マットタイプやコーティングタイプの拡散フィルムを用いることができる。
本発明において、拡散フィルム14としては、上記の素材を用い、かつ、光拡散性を付与した厚み500μm以下のフィルム状部材を用いることが好ましい。
拡散フィルム14は、導光板ユニット18の光出射面18aから所定の距離だけ離して配置されることが好ましく、その距離は導光板ユニット18の光出射面18aからの光量分布に応じて適宜変更し得る。このように拡散フィルム14を導光板ユニット18の光出射面18aから所定の間隔だけ離すことにより、導光板ユニット18の光出射面18aから射出する光が、光出射面18aと拡散フィルム14の間で更にミキシング(混合)される。これにより、拡散フィルム14を透過して液晶表示パネル4を照明する光の輝度を、より一層均一化することができる。拡散フィルム14を導光板ユニット18の光出射面18aから所定の間隔だけ離す方法としては、例えば、拡散フィルム14と導光板ユニット18との間にスペーサを設ける方法を用いることができる。
特に、バックライトユニット2の厚みを少し厚くしてもよい場合には、導光板ユニット18の平行溝18fの断面形状によって、平行溝18fに相当する導光板ユニット18の光出射面18aにおける輝度のピーク値を十分に低減する必要はなく、部分的に低減するとともに拡散フィルム14と導光板ユニット18の光出射面18aとの間に間隙を設けて、拡散フィルム14から射出される照明光の輝度分布を均一にしても良い。また、導光板ユニット18の平行溝18fの断面形状の改良(平行溝の先端部分の先細化)に限界があり、平行溝18fに相当する導光板ユニット18の光出射面18aにおける輝度のピーク値を完全に低減できない場合や十分に低減できない場合にも、拡散フィルム14と導光板ユニット18の光出射面18aとの間に間隙を設けて、拡散フィルム14から射出される照明光の輝度分布を均一にしても良い。
次に、第1透過率調整体ユニット28と第2透過率調整体ユニット30について説明する。
本実施形態の第1透過率調整体ユニット28及び第2透過率調整体ユニット30は、いずれも導光板ユニット18から出射される光の輝度むらを低減させるものである。第1透過率調整体ユニット28は、透明フィルム29と、透明フィルム29の表面に配置される多数の透過率調整体26とを有する。また、第2透過率調整体ユニット30は、透明フィルム34と、透明フィルム34の表面に配置される多数の透過率調整体(第2透過率調整体)32とを有する。第2透過率調整体ユニット30は、第1透過率調整体ユニット28と密着して配置されても、所定間隔離れて配置されていてもよい。
透明フィルム29及び34は、フィルム状の形状を有し、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PP(ポリプロピレン)、PC(ポリカーボネート)、PMMA(ポリメチルメタクリレート)、ベンジルメタクリレートやMS樹脂、その他のアクリル系樹脂、あるいはCOP(シクロオレフィンポリマー)等の光学的に透明な部材で形成されている。
透過率調整体26及び32は、所定の透過率を有する種々の大きさのドットであり、四角形や円形、六角形などの形状を有し、所定パターン、例えば、位置に応じてドットの大きさ、ドットの配置数が異なるパターン(網点パターン)で透明フィルム29及び34の導光板ユニット18側とは反対側の表面全面に印刷等によって形成されている。
透過率調整体26及び32としては、拡散反射体を用いることができる。拡散反射体は、例えば、光を散乱させるシリカ、酸化チタン、酸化亜鉛等の顔料、あるいは樹脂、ガラス、ジルコニア等のビーズ類を、バインダとともに塗工した物である。
他には、反射率が高く光の吸収が低い材料で、例えば、Ag、Alのような金属を用いることもできる。
ここで、透過率調整体26及び32は、1つの透過率調整体の幅が0.1mm以下とすることが好ましい。幅を0.1mm以下とすることで、寸法が肉眼の判別能以下となり、実際に液晶表示装置として使用する際に、透過率調整体26及び32の形状がバックライトユニットの光出射面に投影されて輝度むらとなることが抑制され、効率よく輝度むらを低減することができる。
ここで、第1透過率調整体ユニット28の透過率調整体26の配置パターンについて詳細に説明する。図4に、透過率調整体26を網点パターンで配置した第1透過率調整体ユニットの一例の模式的平面図を示す。図4は、3個の導光板を並べて配置して構成された導光板ユニットに用いられる第1透過率調整体ユニットの透過率調整体の配置パターンの例である。なお、図4において、図2(a)及び(b)の導光板ユニット18の中心、つまり平行溝18fの中心を一点鎖線Xで示し、導光板ユニット18の幅をWで示す。このように、多数の透過率調整体26を透明フィルム29の導光板ユニット18側の表面に所定パターンで配置することで、表面上の位置に応じて透過率調整体26のパターン密度は変化する。
図4に示した第1透過率調整体ユニット28の透過率調整体26は、図2(a)及び(b)に示す光源12の軸に平行な方向ではパターン密度が変化しないように一定の分布で配置され、光源12の軸に垂直な方向では、所定のパターン密度分布で配置されている。図5には、光源12の軸に垂直な方向のパターン密度の分布を示した。図5において、縦軸はパターン密度を示し、横軸は光源の軸からの距離を示す。光源12の軸に垂直な方向のパターン密度の分布は、第1透過率調整体ユニット28と第2透過率調整体ユニット30を設けないで構成したバックライトユニットの光射出面における輝度分布に基づいて以下に記載する方法によって決定されている。
まず、透過率調整体26が配置されていない、つまり第1透過率調整体ユニット28と第2透過率調整体ユニット30を備えない場合のバックライトユニット2の光出射面(液晶表示パネル4側の面)の任意の位置(x,y)から出射される光の相対輝度をF(x,y)とする。また、第1透過率調整体ユニット28と第2透過率調整体ユニット30を備えない場合のバックライトユニット2の拡散フィルム14の光出射面から出射される光の最大輝度をFmaxとし、最小輝度をFminとし、相対輝度F(x,y)は、最大輝度Fmaxを基準点(Fmax=1)とする。
このとき、第1透過率調整体ユニット28の任意の位置(x,y)におけるパターン密度をρ(x,y)とすると、第1透過率調整体ユニット28のパターン密度ρ(x,y)と相対輝度F(x,y)との関係は、下記式1を満足する。
ρ(x,y)=c{F(x,y)−Fmin}/(Fmax−Fmin) 式1
ここで、cは最大密度であり、0.5≦c≦1とすることが好ましい。
本発明において、パターン密度ρ(x,y)とは、任意の位置(x,y)に存在する透過率調整体26の単位面積(1mm)あたりの占有率であり、ρ(x,y)=1のとき透過率調整体26は、単位面積内の全面に配置され、ρ(x,y)=0のとき、単位面積内に全く配置されない。
第1透過率調整体ユニット28の透過率調整体26を上記式1のパターン密度ρ(x,y)を満たすように配置することで、バックライトユニット2の光出射面から出射される光の平均輝度の低下を抑え、かつ輝度むらを低減することができる。このように、第1透過率調整体ユニット28を用いて輝度むらを低減させれば、拡散フィルム14により、光の拡散をそれほど十分に行う必要がなくなるため、拡散フィルム14をより薄くすることができる。また、プリズムシートの使用を止めることができ、あるいは、プリズムシートの使用枚数を減らすことができ、より軽量で、安価なバックライトユニットを提供することができる。
ここで、上述したように、最大密度cは、0.5≦c≦1とすることが好ましく、最大密度cを0.5以上とすることで、平均輝度の低減も抑えることができ、高輝度で均一な光を出射させることができる。
また、第1透過率調整体26は、パターン密度ρ(x、y)=1、つまり透過率調整体を全面に配置した場合の透過率が10%以上50%以下であることが好ましく、20%以上40%以下とすることがより好ましい。
透過率を10%以上とすることで、輝度むらを好適に低減させることができ、50%以下とすることで、平均輝度を低下させることなく、輝度むらを低減させることができる。
さらに、透過率を20%以上40%以下とすることで、上記効果をより好適に得ることができる。
本実施形態では、透過率調整体を四角形状で配置したが、本発明はこれに限定されず、三角形、六角形、円形、楕円形等、どのような形状でもよい。
また、バックライトユニットに、本実施例のような線状光源と1軸延伸形状の導光板ユニットとを用いた場合は、透過率調整体を線状光源と平行な長い帯形状としてもよい。
つぎに、第2透過率調整体ユニット30の透過率調整体32の配置パターンについて説明する。
図6に、第2透過率調整体ユニット30の一例の模式的平面図を示す。第2透過率調整体ユニット30は、透過率調整体32が、図6に示されるように、光源の軸に対して平行な方向(以下、単に光源軸方向という)と垂直な方向の両方向に所定のパターン密度の分布で透明フィルム34上に配置されて構成されている。図6に示される第2透過率調整体ユニット30は、3個の導光板を並べて配置して構成された導光板ユニットに用いられる第2透過率調整体ユニットの透過率調整体の配置パターンの例である。図6のWが、1つの導光板ユニットの幅を示している。図6に示したパターン密度の例では、導光板ユニットごとに、光源軸方向にパターン密度の分布が所定ピッチだけずれて構成されている。
また、図7には、光源軸方向における透過率調整体32のパターン密度の分布を示した。ここでは、光源軸方向における位置を横軸とし、透過率調整体32のパターン密度を縦軸としたときに、パターン密度の分布が正弦波になるように透過率調整体32が配置されている。このように光源軸方向に透過率調整体32のパターン密度に分布を持たせることにより、第1透過率調整体ユニット30の光射出面に発生するスジ状の明線及び暗線が実質的に視認されにくくすることができる。すなわち、第1透過率調整体ユニット30の光射出面の明るい領域及び暗い領域は、光源軸方向に直線状に生じていることから、光源軸方向のパターン密度が分布を有するように透過率調整体を配置することにより、明線及び暗線を視認されにくくすることができる。
また、図8には、図6に示すように、光源軸方向において、透過率調整体32のパターン密度が最大となる部分(最大部)ρmaxと最小となる部分(最小部)ρminの、光源軸方向に対して垂直な方向のパターン密度の分布を示した。このように、第2透過率調整体ユニット30では、透過率調整体32のパターン密度が、光源軸方向に垂直な方向にも分布を有するように、透過率調整体32が配置されている。第2透過率調整体ユニット30の第2透過率調整体は、第1透過率調整体ユニットと組合せた構成でバックライトユニットを点灯させたときに輝線部分が視認されなくなるように、第1透過率調整体ユニットから出射する光の輝度分布が高い部分に第2透過率調整体が所定のパターンで追加される。図8に示される第2透過率調整体ユニット30の透過率調整体32の任意の位置(x,y)のパターン密度ρ(x,y)は、下記式2を満たしている。ここでは、光源の軸に平行な方向(光源軸方向)をyとし、垂直な方向をxとしている。
ρ(x,y)=α×f(y){(Gmax−Gmin)/Gmin} 式2
式2において、
f(y)={1+sin(2πy/Pm)}/2
であり、Gmaxは、第2透過率調整体ユニットを備えない場合のバックライトユニット2の拡散フィルムの光射出面から出射される光の最大輝度であり、Gminは最小輝度である。また、αは最大密度を決める定数であり、Pmは、軸方向の正弦波の周期である。ここでは、各位置の追加密度は、最小輝度からの差分に比例した正弦波としている。
ここでは、第2透過率調整体ユニット30の光源軸方向おける透過率調整体32のパターン密度の分布は、図7に示すように、周期的な正弦波で示されるような分布にしたが、これに限定されず、無周期な分布であっても良い。
また、透過率調整体32のパターン密度の分布を周期的な分布にする場合は、それぞれの導光板ユニットに対応するパターン密度の分布が、互いにずれるように透過率調整体の配置パターンが構成されることが好ましい。すなわち、ある導光板ユニットに対応する部分の第2透過率調整体ユニットのパターン密度の分布と、その導光板ユニットに隣接する導光板ユニットに対応する部分の第2透過率調整体ユニットのパターン密度の分布の位相がずれるように、光源軸方向のパターン密度の分布を調整することが好ましい。
また、透過率調整体32を周期的なパターン密度分布で配置した場合においては、その周期及びパターン密度は特に限定されないが、透過率調整体32のパターン密度の最大値をA、光源軸方向のパターン密度の周期をPmとし、並列に配置される線状光源のピッチをPとしたときに、
5%<A<20%、P≦Pm≦3P
を満たすことが好ましい。
また、第2透過率調整体ユニットを透過する透過光の輝度分布において、最大輝度と最小輝度の差が、平均輝度に対して2%以下となるように、透過率調整体の密度分布が決定されることが好ましい。これにより、第2透過率調整体ユニットの光射出面側の輝度むらがより一層視認されにくくなる。
ここで、図9(a)〜(c)に、第1透過率調整体ユニット28と拡散フィルムとの間に第2透過率調整体ユニット30を配置しない場合と配置した場合の面状照明装置の輝度むらのイメージ図を示した。図9(a)は、第2透過率調整体ユニットを配置しない場合の面状照明装置の照明光のイメージ図である。図9(b)は、光源軸方向のパターン密度の周期Pmが、光源のピッチPの1/2倍(Pm=1/2P)となるように透過率調整体が配置された第2透過率調整体ユニットを有する面状照明装置の照明光のイメージ図である。また、図9(c)は、光源軸方向のパターン密度の周期Pmが、光源のピッチPの2倍となるように透過率調整体が配置された第2透過率調整体ユニットを有する面状照明装置の照明光のイメージ図である。
図9(a)に示されるように、第2透過率調整体ユニットを配置しない場合は、輝線と暗線が所定の間隔で交互に発生している。一方、図9(b)及び(c)に示されるように、第2透過率調整体ユニットを配置することによって、光源軸方向のスジ状の明暗部分がなくなって、光源軸方向に明部と暗部が周期的に発生している。
本実施形態では、図1に示されるように、第1透過率調整体ユニット28と第2透過率調整体ユニット30を導光板19と拡散フィルム14との間に設けたが、配置位置はこれに限定されず、それらを拡散フィルム14とプリズムシート17との間に配置してもよい。
また、第1透過率調整体ユニット28を、透明フィルム29に多数の透過率調整体26を配置することで構成したが、本発明はこれに限定されず、拡散フィルムの導光板側の面(光の入射面)、拡散フィルムの導光板側とは反対側の面(光の出射面)、プリズムシートの導光板側の面(光の入射面)、プリズムシートの導光板側とは反対側の面(光の出射面)、導光板の光出射面等に直接透過率調整体を第1透過率調整体ユニット28と同じ分布で配置することもできる。この場合は、第2透過率調整体ユニット30は、それらの光射出側に配置される。
このように、第1透過率調整体ユニットを拡散フィルム、プリズムシートまたは導光板の表面に設けることで、面状照明装置の構成をより簡単にすることができる。また、導光板の光射出面に第1透過率調整体ユニットを配置する場合は、製造時に、導光板と第1透過率調整体ユニットのアライメントを行う必要があるが、透過率調整体を直接導光板の光出射面に配置した場合は、上記効果に加えて、製造時に、アライメントを行う必要がなくなる。
また、本実施形態は、図1に示されるように導光板19の出射面側に第1透過率調整体ユニット28、第2透過率調整体ユニット30、拡散フィルム14、プリズムシート17、16の順に積層した構成としたが、本発明はこれに限定されず、導光板19の出射面側の各部材の配置順序に特に限定はなく、例えば、導光板19の出射面側に、第1透過率調整体ユニット、第2透過率調整体ユニット、プリズムシート、拡散フィルムの順に積層させてもよい。
また、上記実施形態では、好適な態様として、第1透過率調整体ユニット28の透過率調整体26を上記式1のパターン密度ρ(x,y)を満たすように配置したが、本発明はこれに限定されず、輝度むらの発生を抑制するための種々のパターン密度で透過率調整体を配置させてもよい。例えば、第1透過率調整体ユニットとして、線状光源の軸に垂直な方向に密度の分布を有するように透過率調整体が配置された公知の透過率調整体ユニットとすることもできる。このような透過率調整体ユニットの光射出側に上述した第2透過率調整体ユニットを配置することによって、バックライトユニットの照明光の輝度むらの視認をより一層効果的に防止することが可能となる。
以下、具体的実施例とともに、第1透過率調整体ユニット及び第2透過率調整体ユニットを備えるバックライトユニットについてより詳細に説明する。
本実施例では、図1〜3に示すバックライトユニットと同様の構成のバックライトユニットを用いた。すなわち、本実施例のバックライトユニット2は、光源12と、拡散フィルム14と、プリズムシート16、17と、導光板ユニット18と、リフレクタ20と、反射フィルム22と、第1透過率調整体ユニット28と、第2透過率調整体ユニット30で構成される。
また、本実施例では、光源12に直径Rが2.6mmの冷陰極管を使用した。また、導光板ユニット18は、図10に示すように、導光板ユニット18の中心から導光板ユニット18の厚みが最も薄くなる面、つまり隣接する導光板ユニット18との接合面までの距離Lを14mmとし、導光板ユニット18の肉厚部18bの厚みが最も厚い部分の厚みDを5.5mmとし、平行溝18fの先端部分と光出射面との距離d1を1.0mmとし、導光板ユニットの厚みが最も薄くなる面の厚みd2を1.5mmとし、平行溝18fの光出射面18aと反対側の端部の幅Gを4mmとした。
また、本実施例では、図4に示したパターン密度で透過率調整体が配置された第1透過率調整体ユニットを用いた。以下、透過率調整体のパターに密度の算出方法について、詳細に説明する。
図1〜3に示すバックライトユニット2において、上記式1を満足する第1透過率調整体ユニット28のパターン密度ρ(x,y)を算出するために、第1透過率調整体ユニット28及び第2透過率調整体ユニットを備えないこと以外は、同じ構成及び形状のバックライトユニットを用い、第1透過率調整体ユニット及び第2透過率調整体ユニットを備えない場合のバックライトユニットの光出射面から出射される光の相対輝度F(x,y)を測定した。
ここで、相対輝度F(x,y)は、次のようにして測定した。
まず、上記バックライトユニット2の光出射面をXYステージに固定し、バックライトユニット32の光出射面に垂直になるように輝度計を固定する。そして輝度計によってバックライトユニット2の光出射面の位置における輝度を測定して導光板ユニット18の光出射面の特定位置に関する輝度の情報を得る。
その後、XYステージを移動させることにより、バックライトユニット2の光出射面上の位置と輝度の関係を求めて、算出した輝度の最大輝度をFmaxとし、最小輝度をFminとする。この最大輝度Fmaxを1とし、最大輝度Fmaxに対する各位置における輝度の比率を、その位置(x,y)における相対輝度F(x,y)とした。
次に、測定した最大輝度Fmaxと、最小輝度Fminから上記式1を用いて相対輝度F(x,y)に対応するパターン密度ρ(x,y)を算出する。ここで、本実施例では、最大密度cをそれぞれc=0.25、0.5、0.75、1とした場合の相対輝度F(x,y)とパターン密度ρ(x,y)との関係を算出した。
次いで、相対輝度F(x,y)とパターン密度ρ(x,y)との関係に基づいて、本実施形態のバックライトユニットの相対輝度F(x,y)に対応するパターン密度ρ(x,y)の分布を算出した。
次に、算出した最大密度cをc=0.25、0.5、0.75、1とした場合に、式1を満足するパターン密度ρ(x,y)の分布に基づいて、透過率調整体26が配置された第1透過率調整体ユニット28をそれぞれ作成した。
ここで、本実施形態では、パターン密度ρ(x,y)の分布を幅方向の0.5mm毎に算出し、算出したパターン密度ρ(x,y)に応じて、幅方向の大きさが0〜1mmの透過率調整体26を適宜配置することで第1透過率調整体ユニット28を作製した。ここで、本実施形態では、透過率調整体を全面に配置した場合、つまりパターン密度ρ(x,y)が1のとき、波長550nmでの透過率が33%である白色インクにより作成した透過率調整体26を配置した。
また、本実施例で用いた第1透過率調整体ユニット28は、最大密度c=0.75の場合のものである。
このようにして作製した第1透過率調整体ユニット28をバックライトユニット2に配置した場合に、バックライトユニット2の出射面から出射される光の相対輝度を測定した。測定方法は上述の相対輝度F(x,y)を測定した測定方法と同様の方法で測定した。測定結果を図11に示す。ここで、図11において、縦軸は、規格化輝度を示し、横軸は、導光板の中心(平行溝の中心)からの距離を示す。
このように、測定した相対輝度F(x,y)に基づいて、上記式1から算出したパターン密度ρ(x,y)となるように透過率調整体26を配置した第1透過率調整体ユニット28を配置することで、バックライトユニット2から出射される光をより略均一にすることができる。
ところが、実際にバックライトユニットを観察すると、図11に示した領域Aが他の領域に比べて明るく、その領域が所定の間隔で輝線として視認されてしまっていた。
本実施例では、このような第1透過率調整体ユニット28の光射出側に、前述の図6に示すようなパターン密度で透過率調整体が配置された第2透過率調整体ユニット30を設ける。図6は、前述したように第2透過率調整体ユニット30の模式的平面図である。また、光源軸方向のパターン密度の分布は、図7に示されるような分布形状と同様に正弦波とした。
また、本実施例では、光源軸方向のパターン密度の最大値Aと、光源軸方向のパターン密度の周期(ピッチ)Pmを種々の値に変化させて複数の第2透過率調整体ユニット30を作製した。具体的には、パターン密度の最大値Aを、5%、10%、15%、20%とし、それぞれの密度に対して、透過率調整体の周期Pmを14mm、28mm、56mm、112mmとした。こうして8種類の第2透過率調整体ユニットを作製し、第1透過率調整体ユニットと拡散シートとの間に配置してバックライトユニットを作製した。
そして、バックライトユニットに第2透過率調整体ユニット30を追加することによる効果を調べるために、作製したそれぞれのバックライトユニットについて視認テストを実施した。視認テストでは、10名の観察者に、バックライトユニットの中心の垂線上2mの位置からバックライトユニットを観察させて輝度むらの発生の有無を判断させた。結果を下記表1に示した。
Figure 0004546360
表1中、×(バツ印)は、輝度むらが視認されたと判断した人が6名以上の場合であり、△(三角印)は、3名以上5名以下の場合であり、○(丸印)は2名以下の場合である。
この結果から、透過率調整体のパターン密度に関しては、最大値Aが±5%の第2透過率調整体ユニットでは効果がみられなかった。また、パターン密度の最大値Aが±20%の第2透過率調整体ユニットでは、透過率調整体の分布が視認された。このことから、パターン密度の最大値Aに関しては、5%<A<20%であることが好ましいことがわかる。
一方、パターン密度の周期Pmに関しては、周期Pmが14mmと112mmの第2透過率調整体ユニットでは、光源軸方向に正弦波状の輝度むらがやや視認されたが、周期Pmが28mmと56mmの第2透過率調整体ユニットにおいては、正弦波の輝度むらは視認されなかった。このことから、P≦Pm≦3Pを満たすことが好ましいことがわかる。
つぎに、パターン密度の周期Pmが56mmで、パターン密度の最大値Aが5%、10%、15%、20%の第2透過率調整体ユニット30の密度最小部と密度最大部における光源軸方向に対して垂直な方向の輝度分布を測定した。輝度分布の測定結果を図12に示す。図12において、縦軸は、規格化輝度であり、横軸は、導光板ユニットの中心からの距離[mm]を示す。ここで、規格化輝度は、最もむら視認が少なかったA=15%のときのx=0での平均輝度を100%として規格化した輝度である。
前述の視認テストの結果から、パターン密度の周期Pmが56mm、パターン密度の最大値Aが15%のとき、輝度むらが殆ど視認されず、最大値Aが20%のときは輝度むらが若干視認されている。ここで、図12の測定結果から、パターン密度の最大値Aが15%の場合は、輝度変化の最も大きい位置における光源軸方向の輝度差が約1%となっていることがわかる。したがって、輝度変化の最も大きい位置における光源軸方向の輝度差を±1%以下にすれば、実質的に輝度むらが視認されないことがわかる。ここで、輝度差とは、平均輝度と最大輝度の差、又は、平均輝度と最小輝度の差である。
第2透過率調整体ユニット30では、光源軸方向の透過率調整体のパターン密度を所定の周期で変化させているので、輝度むらの視認を抑制することができる。
また、本実施例では、透過率調整体の大きさを変化させることで、パターン密度分布を調整したが、本発明は、これに限定されず、一定形状の透過率調整体の配置間隔を調整することで、パターン密度を調整することもできる。例えば、パターン密度に応じた透過率調整体の配置方法としては、FMスクリーニング方式、AMコア方式等種々の方式を用いることができる。
ここで、透過率調整体は、FMスクリーニング方式により配置することが好ましい。これにより、透過率調整体を微細で均一なドットとして分散集合させて配置することができ、バックライトユニットの光射出面から、透過率調整体の配置パターンを視認しにくくすることができる。つまり、バックライトユニットの光射出面から透過率調整体の配置パターンが投影され、むらのある光が射出されることを防止でき、より均一な光を射出することができる。また、ドット寸法が小さくなりすぎ透過率調整体の形成が困難になることも防止できる。
ここで、透過率調整体は、最大寸法を500μm以下、例えば、矩形形状の場合は一辺の長さを500μm以下、楕円形状の場合は、長径を500μm以下とすることが好ましく、200μm以下とすることがより好ましい。透過率調整体の最大寸法を500μm以下とすることで、透過率調整体の形状が目視されにくくなり、最大寸法を200μm以下とすることで、透過率調整体の形状が目視できなくなり、実施に液晶表示装置として使用する際に、透過率調整体の形状がバックライトユニットの光射出面に投影されて輝度むらとなることがなく、効率よく輝度むらを低減することができる。
また、透過率調整体は、最大寸法を100μm以下とすることがさらに好ましい。最大寸法を100μm以下とすることで、寸法がより確実に肉眼の判別能以下とすることができ、実際に液晶表示装置として使用する際に、透過率調整体の形状がバックライトユニットの光射出面に投影されて輝度むらとなることがなく、より確実に、かつ、効率よく輝度むらを低減することができる。
また、透過率調整体を透明フィルムの表面に印刷する方法としては、スクリーン印刷、オフセット印刷、グラビア印刷等の種々の印刷方法を用いることができる。
このように、透過率調整体を一定形状とし、配置間隔でパターン密度を調整することで、透過率調整体が大きくすぎバックライトユニットの光出射面に投影されることを防止し、ドット寸法が小さくなりすぎ透過率調整体の形成が困難になることも防止できる。
次に、他の具体的実施例を説明する。
上記実施例では、第1透過率調整体ユニット28と第2透過率調整体ユニット30の2つの透過率調整体ユニットを用いてバックライトユニットの照明光の輝度むらの視認を抑制したが、本実施例では、1枚の透過率調整体ユニットで輝度むらの視認を抑制する例について説明する。このように1枚の透過率調整体ユニットにすることによって、バックライトユニットに使用される部材数を減らすことができ、製造コストを低減することができる。
図13に、そのような透過率調整体ユニット40の模式的平面図を示す。図13は、3個の導光板を並べて配置して構成された導光板ユニットに用いられる透過率調整体ユニットの透過率調整体の配置パターンの例である。図13において、導光板ユニットの中心を一点鎖線Xで示し、導光板ユニットの幅をWで示した。また、図14には、1つの導光板ユニットに対応する領域の透過率調整体ユニット40の透過率調整体のパターン密度の分布を示した。図14に示したパターン密度分布は、光源軸方向に対して垂直な方向のパターン密度分布であり、図13の光源軸方向のパターン密度が最大となる位置(最大部)ρmaxと最小となる位置(最大部)ρminにおけるパターン密度分布である。この透過率調整体ユニット40では、光源軸方向にパターン密度が変化するとともに、光源軸方向に垂直な方向にもパターン密度が変化している。
本実施例では、透過率調整体ユニット40の光源軸方向のパターン密度が最小となる位置ρminの、光源軸方向に垂直方向のパターン密度を、上述した式1に基づいて求めた図5に示すパターン密度と同様とした。そして、透過率調整体ユニット40の光源軸方向のパターン密度が最大となる位置ρmaxの、光源軸方向に垂直方向のパターン密度は、透過率調整体ユニットを配置しない場合のバックライトユニットの輝度分布において、輝線が発生する位置に対応する領域のパターン密度を増加させることによって構成した。これにより、輝線が発生する位置に対応する領域の光源軸方向のパターン密度は周期的に増減することになる。
ここでは、透過率調整体ユニットを配置しない場合のバックライトユニットの輝度分布において、輝線が発生する位置に対応する領域のパターン密度を増加させてパターン密度を決定したが、これに限定されず、例えば、暗線が発生する位置に対応する領域のパターン密度を低減させることもできる。
また、この実施例では、光源軸方向の透過率調整体のパターン密度の周期を一定としたが、ランダムにしても良い。図15に、透過率調整体のパターン密度の周期をランダムにした透過率調整体ユニット42の模式的平面図を示す。図15も、上記と同様に、3個の導光板を並べて配置して構成された導光板ユニットに用いられる透過率調整体ユニット42の透過率調整体の配置パターンの例であり、導光板ユニットの中心を一点鎖線Xで示し、導光板ユニットの幅をWで示している。このように光源軸方向の透過率調整体のパターン密度の周期を無周期にすることによっても、透過率調整体の光源軸方向の周期的なパターンを視認されにくくすることができる。
上記例では、透過率調整体を透明フィルム上に配置して透過率調整体ユニットを構成したが、透過率調整体を導光板の光射出面上に直接形成してもよい。これにより、バックライトユニットの部品点数を減らすことができ、コストを低減することができる。
ここで、上記実施形態では、導光板の傾斜背面を曲面で形成したが、導光板の形状は特に限定されず、例えば、図16に示すように、傾斜背面48dを平面で形成してもよい。すなわち、矩形状の光出射面48aと、その一辺に平行で矩形状略中央部に位置する厚肉部48bと、厚肉部48bに平行に形成される薄肉端部48cと、棒状光源12を収納するための平行溝48fが、厚肉部48bの略中央に前記一辺と平行に形成されており、平行溝48fの両側に棒状光源12の軸を含み矩形状光出射面48aに対して垂直な面に対して対称であり、厚肉部48bから前記一辺に直交する方向に両側の薄肉端部48cに向かって肉厚が薄くなり、傾斜背面48dを形成する傾斜背面部48eとを有する形状の導光板48を用いることもできる。このような形状の導光板48を用いた場合も、導光板48から出射される光の輝度むらが低減されるため、より輝度むらが少ないバックライトユニットを提供することができる。
また、本実施形態では、導光板ユニット18の平行溝18fの断面形状を三角形状としたが、平行溝18fの断面形状は、平行溝18fの最深部又は中心を通って導光板ユニット18の、光出射面に垂直な中心線に対して対称であって、光出射面18aに向かって細くなるような形状であればよく、例えば、図17及び18に示すように、双曲線形状、楕円形状することができる。或いは、導光板ユニット18の平行溝18fの断面形状は懸垂線形状でも良い。
また、平行溝の断面形状において、平行溝の最深部(平行溝を形成する側壁の接続部)が尖点となるような形状にすることもできる。すなわち、平行溝の先端部分の断面形状が、互いに交わる先鋭な1つの交点を有する、平行溝の中心を通って導光板の光出射面に垂直な中心線に対して対称な2つの曲線又は直線の一部から形成することができる。本発明においては、導光板の平行溝の断面形状が、上記いずれの形状であっても、導光板の光出射面から均一な光を出射させることができる。
図19には、平行溝の先端部分の断面形状が、互いに交わる先鋭な1つの交点を有する、平行溝18fの中心を通って導光板の光出射面に垂直な中心線に対して対称な2つの曲線の一部からなる場合の一例を示した。図19に示した導光板50は、平行溝の中心を通って導光板50の光出射面52に垂直な中心線Sに対して対称な2つの曲線54a及び54bが円弧の場合である。この場合は、図19に示すように、平行溝18fを形成する一方の側壁に対応する円弧54aの中心の位置と他方の側壁に対応する円弧54bの中心の位置が異なるように形成される。これにより円弧状の両側壁が交わる部分56は、図19に示すように尖った形状となる。
また、図20には、平行溝の先端部分の断面形状が、互いに交わる先鋭な1つの交点を有する、平行溝の中心を通って導光板の光出射面に垂直な中心線に対して対称な2つの曲線の一部からなる場合の更に別の例を示した。図20に示した導光板60は、平行溝18fの中心を通って導光板の光出射面に垂直な中心線Sに対して対称な2つの曲線64a及び64bが放物線の場合である。図20においては、平行溝18fの一方の側壁に対応する放物線64aの焦点と、他方の側壁22bに対応する放物線64bの焦点とが互いに異なるように、平行溝18fの側壁が形成される。
図20に示すように、平行溝の先端部分の断面形状が、交点64で交わる2つの曲線64a及び64bから形成される場合において、平行溝18fの一方の側壁に対応する曲線64aの、交点(尖点)64における接線と、他方の側壁に対応する曲線64bの、交点64における接線が互いになす角θは、90度以下が好ましく、60度以下がより一層好ましい。
図1〜図20では、平行溝の断面形状において、平行溝の側壁を形成する曲線が、平行溝の中心に向かって凹状の導光板の例を示したが、これらとは異なる本発明の導光板の別の態様を図21及び図22に示す。図21は、平行溝18fの断面形状が、平行溝18fの中心に向かって凸の2つの曲線72a及び72bから形成される導光板70の例であり、図23は、平行溝18fの断面形状が、平行溝18fの中心に向かって凸の曲線82a及び82bと凹の曲線84a及び84bを組み合わせた曲線から形成される導光板80の例である。図21及び図22に示したような断面形状の平行溝を有する導光板70及び80も、輝線の発生を抑制しつつ光出射面から十分な照度の光を出射することができる。
このように、導光板の平行溝の断面形状において、平行溝に相当する部分は、平行溝の中心に向かって凸若しくは凹の曲線状又は直線状にすることができ、それらの組み合わせであってもよい。これらの曲線は、図示例の円弧に限定されず、平行溝の中心に向かって凸または凹の、楕円、放物線、または双曲線などの曲線の一部であればよい。また、本発明においては、平行溝の先端部分の断面形状が、後述するように先細化されていれば、平行溝を構成する曲線は、平行溝の中心に向かって凸または凹の、円、楕円、放物線、または双曲線などの曲線の一部であれば良く、10次の関数によって近似できる曲線であることが好ましい。
また、平行溝の先端部分の頂部(最深部)の断面形状が、平行溝の中心線に対して対称に先鋭な1つの交点が、面取りされた平坦状、もしくは、丸められた円形状のみならず、楕円形状、放物線状、または双曲線状であっても良いのはもちろんである。さらに、これに加え、上述したように、平行溝の先端部分の頂部(最深部)を砂擦り面とすることにより、照度のピーク値を低減するようにしても良い。
さらに、導光板の表面において、照度と輝度は略同様に扱うことができる。それゆえ、導光板の形状においては、輝度においても同様に、上記に示した形状になるように設計することで、導光板の光出射面における輝度についても均一化できると考えられる。
ここで、本発明のバックライトユニット(面状照明装置)に用いる導光板においては、導光板ユニット18の光出射面18aにおける平行溝18f以外、すなわち傾斜背面18dに相当する部分(第2部分)に形成される照度の平均値に対する、導光板ユニット18の光出射面18aにおける平行溝18fに相当する部分(第1部分)に形成される輝線のピーク値(照度のピーク値)の比に応じて、導光板ユニット18の平行溝18fの先端形状の先細化を行う、すなわち、この比の値に応じて、導光板ユニット18の平行溝18fの先端形状の先細化の程度を制御することが好ましい。なお、この場合においては、この比は、3以下、より好ましくは、2以下とするのが好ましい。
なお、この比は、バックライトユニット2の厚み(導光板ユニット18の光出射面18aと拡散フィルム14との間の距離)や、バックライトユニット2において使用される拡散フィルム14の拡散効率や枚数、プリズムシート16、17および23の拡散効率や使用枚数等に応じて、設定するのが好ましい。すなわち、バックライトユニット2の厚み(導光板ユニット18の光出射面18aと拡散フィルム14との間の距離)がある程度厚く(または大きく)できる場合や、バックライトユニット2において使用される拡散フィルム14の拡散効率が高く、使用枚数を多くできる場合や、プリズムシート16、17および23の拡散効率が高く、使用枚数を多くできる場合には、導光板ユニット18の光出射面18aから射出された照明光の拡散(ミキシングなど)を十分に行うことができるので、高コストとはなるが、導光板ユニット18の光出射面18aの第2部分の照度の平均値に対する、導光板ユニット18の光出射面18aの第1部分の照度のピーク値の比を、ある程度大きく設定することができる。しかし、そうでない場合には、低コスト化できるが、この比の値を小さく設定する必要がある。
一方、本発明の面状照明装置に用いる導光板においては、導光板ユニット18の光出射面18aの第1部分の照度のピーク値が、導光板ユニット18の光出射面18aの第2部分の照度の平均値の3倍以下、より好ましくは、2倍以下となるように、導光板ユニット18の平行溝18fの先端形状の先細化を行う。ここで、導光板ユニット18の光出射面18aの第1部分の照度のピーク値が、導光板ユニット18の光出射面18aの第2部分の照度の平均値の3倍以下となるようにすることで、導光板ユニット18の光出射面18aから射出された照明光の照度分布が、従来より均一化される。
その結果、導光板ユニット18の光出射面18aから射出された照明光の拡散(ミキシングなど)をそれほど十分に行う必要がなくなる。
このような導光板を用いることで、本発明の面状照明装置は、拡散効率のあまり高くない低コストの拡散フィルム14の使用が可能となり、また使用枚数を減らすことができ、また、高価なプリズムシート16、17および23自体の使用を止めることができ、あるいは、拡散効率のあまり高くない低コストのプリズムシート16、17および23の使用が可能となったり、使用枚数を減らすことができる。これにより、より軽量で、安価なバックライトユニットを提供することができる。
なお、本発明のバックライトユニットに用いる導光板では、導光板ユニット18の平行溝18fの断面形状において、平行溝18fの先細化を行う先端部分は、棒状光源12の中心から光出射面18aに向かう垂線に対する角度が、両側で90度以内となる部分、より好ましくは、60度以内となる部分とするのが好ましい。すなわち、本発明において、導光板ユニット18の光出射面18aの平行溝18fに相当する第1部分の照度のピーク値を低減するために、平行溝18fの先細化を行う部分は、平行溝18fの全体でも良いが、ピーク値の低減化が可能であれば、所定の先端部分で良い。
また、本発明のバックライトユニットに用いる導光板は、図23に示すように、導光板ユニット94、96の光出射面94a、96aが全て同一平面を形成するように導光板ユニット94、96を複数並列して配置して大型の導光板を構成するときに、一方の導光板ユニット94の傾斜背面94dと、それと接続する他方の導光板ユニット96の傾斜背面96dとが交差しないように、すなわち、それら傾斜背面の連結部分において滑らかな平面または曲面が形成されるように、導光板ユニット94、96の傾斜背面94d、96dの傾斜角度を調整することができる。図23に示す導光板においては、導光板ユニット94、96のそれぞれの傾斜背面94d、96dによって形成される面がアーチ型になるように形成されている。図23では、2つの導光板ユニットを連結させた例を示しているが、3以上の導光板ユニットを並列して配置した場合にも傾斜背面の連結部分が滑らかな平面または曲面が形成されるように傾斜背面の傾斜角度を調整することが好ましい。
このような大サイズの光出射面94a、96aを持つ導光板を用いることにより、大サイズの光照射面を持つバックライトユニットとすることができるので、大サイズの表示画面を持つ液晶表示装置に適用することができ、特に、壁掛けテレビなどの壁掛けタイプの液晶表示装置に適用することができる。
また、複数の導光板ユニットを連結して大型の導光板を形成するには、別々に成形した導光板ユニットの薄肉部を連結して形成してもよいし、製造効率の観点から、必要な画面サイズに相当する導光板を形成するのに必要な数の導光板ユニットを一体で成形してもよい。
また、本発明のバックライトユニットにおいては、図24に示すように、最も外側に配置される導光板ユニット18の側面に反射板24を配置してもよい。このような反射板24を側面に配置することで導光板ユニット18の側面からの光の漏出を防止することができ、光利用効率を一層高めることができる。なお、反射板24は、前述した反射シート、またはリフレクタと同様な材料を用いて形成することができる。
ここで、本発明の透過率調整体ユニットは、上記形状に限定されず、タンデム型、直下型等種々の形状の導光板を用いるバックライトユニット及び液晶表示装置に用いることができる。
以上、本発明の拡散フィルム及びそれを備えるバックライトユニット並びに液晶表示装置について詳細に説明したが、本発明は上記実施態様に限定はされず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
本発明の面状照明装置に用いる導光板を複数並列して配置した場合の概略構成断面図である。 (a)及び(b)は、それぞれ、本発明の拡散フィルムを有するバックライトユニットを用いた液晶表示装置の概略斜視図及び概略断面図である。 (a)は、反射シートと導光板の傾斜背面との間にプリズムシートが配置されている様子を示す概略断面図であり、(b)は、反射シートと導光板の傾斜背面との間に配置されているプリズムシートを導光板側から見た概略平面図及び概略横断面図である。 第1透過率調整体ユニットを形成する第1透過率調整体の配置パターンの一例を示す図である。 光源の軸に垂直な方向の第1透過率調整体のパターン密度の分布である。 第2透過率調整体ユニットが所定のパターン密度で配置された第2透過率調整体ユニットの模式的平面図である。 光源の軸に平行な方向における第2透過率調整体ユニットの透過率調整体のパターン密度の分布を示す図である。 光源の軸に平行な方向において、透過率調整体のパターン密度が最大となる部分(最大部)ρmaxと最小となる部分(最小部)ρminの、光源軸方向に対して垂直な方向のパターン密度の分布である。 (a)は、第1透過率調整体ユニットと拡散フィルムとの間に第2透過率調整体ユニットを配置しない場合の面状照明装置の輝度むらのイメージ図であり、(b)は、周期Pmが光源のピッチPの半分のパターン密度を有する第2透過率調整体ユニットを配置した場合の面状照明装置の輝度むらのイメージ図あり、(c)は、周期Pmが光源のピッチPの2倍のパターン密度を有する第2透過率調整体ユニットを配置した場合の面状照明装置の輝度むらのイメージ図である。 本実施形態の面状照明装置の導光板の寸法を説明するための図である。 第1透過率調整体ユニットをバックライトユニットに配置した場合に、バックライトユニットの出射面から出射される光の相対輝度のグラフである。 パターン密度の周期Pmが56mmで、パターン密度の最大値Aが5%、10%、15%、20%の第2透過率調整体ユニットの密度最小部と密度最大部における光源軸方向に対して垂直な方向の輝度分布である。 透過率調整体ユニットの他の実施例の模式的平面図である。 図13に示す透過率調整体ユニットの光源の軸に平行な方向のパターン密度の分布である。 透過率調整体ユニットの更に他の実施例であり、透過率調整体のパターン密度の周期をランダムにした透過率調整体ユニットの模式的平面図である。 半発明の面状照明装置に用いることができる他の導光板の概略断面図である。 平行溝の長さ方向に垂直な断面形状が双曲線の場合の導光板の概略断面図である。 平行溝の長さ方向に垂直な断面形状が楕円形の場合の導光板の概略断面図である。 平行溝の長さ方向に垂直な断面形状が、平行溝の中心を通り導光板の光出射面に垂直な中心線に対して対称な2つの円弧曲線の一部から形成されている導光板の概略断面図である。 平行溝の長さ方向に垂直な断面形状が、平行溝の中心を通り導光板の光出射面に垂直な中心線に対して対称な2つの放物線の一部から形成されている導光板の概略断面図である。 平行溝の長さ方向に垂直な断面形状が、平行溝の中心に向かって凸の2つの曲線から形成されている導光板の概略断面図である。 平行溝の長さ方向に垂直な断面形状が、平行溝の中心に向かって凸の曲線と凹の曲線を組み合わせた曲線から形成されている導光板の概略断面図である。 導光板の形状の他の一例を示す模式図である。 本発明の導光板を並列して配置したときに導光板の側面に反射板を配置した構成例である。 従来の導光板を有する面光源装置の分解斜視図である。 図25の面光源装置の導光板の出射面における輝度のグラフである。
符号の説明
2 バックライトユニット
4 液晶表示パネル
6 駆動ユニット
10 液晶表示装置
12 光源(線状光源)
14 拡散フィルム
16、17 プリズムシート
18 導光板ユニット
18a 光出射面
18b 肉厚部
18c 薄肉端部
18d 傾斜背面
18f 平行溝
18g 突出部
19 導光板
22 反射シート
23 プリズムシート
23a プリズム
24 反射板
26 第1透過率調整体(透過率調整体)
28 第1透過率調整体ユニット
29 透明フィルム
30 第2透過率調整体ユニット
32 第2透過率調整体(透過率調整体)
34 透明フィルム
40 透過率調整体ユニット
48 導光板
48a 光出射面
48b 厚肉部
48c 薄肉端部
48d 傾斜背面
48f 平行溝
50、60、80、100 導光板
52 光出射面
54a,54b 曲線
64 交点
64a,64b 曲線
72a,72b 曲線
82a,82b 曲線
94、96 導光板ユニット
94d、96d 傾斜背面
100b 光量補正面

Claims (13)

  1. 所定の間隔で同一平面に並列に配置された複数の線状光源と、各々の前記線状光源から入射される光を光射出面から射出する導光板とを備える面状照明装置に用いられ、前記導光板から入射される光を拡散て出射する透過率調整体ユニットであって、
    光透過性を有する光学部材と、
    前記光学部材に設けられた多数の透過率調整体とを有し、
    前記透過率調整体が、前記線状光源の軸方向に平行な方向に周期的に増減し、前記軸方向に垂直な方向に、前記導光板の光射出面における輝度分布に基づいて特定されるパターン密度分布で配置され
    前記線状光源のピッチをP、前記透過率調整体の周期的な変化のパターン密度の最大値をA[%]、前記軸方向に平行な方向のパターン密度分布の周期をPmとしたときに、
    5<A<20、P≦Pm≦3Pを満たす透過率調整体ユニット。
  2. 前記光学部材は、透明フィルム、前記導光板、拡散フィルムまたはプリズムシートである請求項1に記載の透過率調整体ユニット。
  3. 所定の間隔で同一平面に並列に配置された複数の線状光源と、
    前記線状光源がそれぞれ配置される平行溝が形成され、前記線状光源から入射された光を光射出面から射出する平板状の導光板と、
    前記導光板の光射出面と反対側の面に対向して配置された反射シートと、
    前記導光板の光射出面上に配置された請求項1または2に記載の透過率調整体ユニットとを有する面状照明装置。
  4. 前記光学部材は、透明フィルム、拡散フィルムおよびプリズムシートの少なくとも1つである請求項に記載の面状照明装置。
  5. 所定の間隔で同一平面に並列に配置された複数の線状光源と、
    前記線状光源がそれぞれ配置される平行溝が形成され、前記線状光源から入射された光を光射出面から射出する平板状の導光板と、
    前記導光板の光射出面と反対側の面に配置された反射シートと、
    前記導光板の光射出面上に、多数の透過率調整体が、前記線状光源の軸方向に平行な方向に周期的に増減し、前記軸方向に垂直な方向に、前記導光板の光射出面における輝度分布に基づいて特定されるパターン密度分布で配置され
    前記線状光源のピッチをP、前記透過率調整体の周期的な変化のパターン密度の最大値をA[%]、前記軸方向に平行な方向のパターン密度分布の周期をPmとしたときに、
    5<A<20、P≦Pm≦3Pを満たす面状照明装置。
  6. 所定の間隔で同一平面に並列に配置された複数の線状光源を備える面状照明装置に用いられ、光透過性を有する第1光学部材と、前記第1光学部材に設けられた多数の第1透過率調整体とを有する第1透過率調整体ユニットの光射出側に配置される第2の透過率調整体ユニットであって、
    光透過性を有する第2光学部材と、
    前記第2光学部材に設けられた多数の第2透過率調整体とを備え、
    前記第2透過率調整体は、前記線状光源の軸方向と平行な方向に周期的に増減するようなパターン密度分布で配置され
    前記線状光源のピッチをP、前記第2透過率調整体の周期的な変化のパターン密度の最大値をA[%]、前記軸方向に平行な方向のパターン密度分布の周期をPmとしたときに、
    5<A<20、P≦Pm≦3Pを満たす透過率調整体ユニット。
  7. 前記第1透過率調整体ユニットは、
    所定位置(x,y)での前記第1透過率調整体のパターン密度をρ(x,y)とし、
    前記導光板の前記光射出面から出射される光の最大輝度Fmaxを1とし、所定位置(x,y)から出射される光の前記最大輝度Fmaxに対する相対輝度をF(x,y)とすると、
    前記相対輝度F(x,y)と前記パターン密度ρ(x,y)との関係が下記式、
    ρ(x,y)=c{F(x,y)−Fmin}/(Fmax−Fmin
    (式中、cは、0.5≦c≦1を満たし、Fminは、相対輝度F(x,y)の最小輝度である)
    を満足する請求項に記載の透過率調整体ユニット。
  8. 前記第1光学部材は、透明フィルム、導光板、拡散フィルムまたはプリズムシートである請求項6または7に記載の透過率調整体ユニット。
  9. 所定の間隔で同一平面に並列に配置された複数の線状光源と、
    前記線状光源がそれぞれ配置される平行溝が形成され、前記線状光源から入射された光を光射出面から射出する平板状の導光板と、
    前記導光板の光射出面と反対側の面に配置された反射シートと、
    光透過性を有する第1光学部材と、前記第1光学部材に所定のパターン密度分布で設けられた多数の第1透過率調整体とを含み、前記導光板の光射出面側に配置される第1透過率調整体ユニットと、
    光透過性を有する第2光学部材と、前記線状光源の軸方向と平行な方向に周期的に増減するようなパターン密度分布で配置される多数の第2透過率調整体とを含み、前記第1透過率調整体ユニットの光射出側に配置される第2透過率調整体ユニットとを備え
    前記線状光源のピッチをP、前記第2透過率調整体の周期的な変化のパターン密度の最大値をA[%]、前記軸方向に平行な方向のパターン密度分布の周期をPmとしたときに、
    5<A<20、P≦Pm≦3Pを満たす面状照明装置。
  10. 前記第1透過率調整体ユニットは、
    所定位置(x,y)での前記第1透過率調整体のパターン密度をρ(x,y)とし、
    前記導光板の前記光射出面から出射される光の最大輝度Fmaxを1とし、所定位置(x,y)から出射される光の前記最大輝度Fmaxに対する相対輝度をF(x,y)とすると、
    前記相対輝度F(x,y)と前記パターン密度ρ(x,y)との関係が下記式、
    ρ(x,y)=c{F(x,y)−Fmin}/(Fmax−Fmin
    (式中、cは、0.5≦c≦1を満たし、Fminは、相対輝度F(x,y)の最小輝度である)
    を満足する請求項に記載の面状照明装置。
  11. 前記第1光学部材及び第2光学部材は、それぞれ、透明フィルム、拡散フィルムおよびプリズムシートの少なくとも1つである請求項9または10に記載の面状照明装置。
  12. 所定の間隔で同一平面に並列に配置された複数の線状光源と、
    前記線状光源がそれぞれ配置される平行溝が形成され、前記線状光源から入射された光を光射出面から射出し、前記光射出面上に所定のパターン密度で多数の第1透過率調整体が配置される平板状の導光板と、
    前記導光板の光射出面と対向する面に配置された反射シートと、
    光透過性を有する光学部材と、前記線状光源の軸方向と平行な方向に周期的に増減するようなパターン密度分布で配置される多数の第2透過率調整体とを含み、前記導光板の光射出面に対向して配置される透過率調整体ユニットとを備え
    前記線状光源のピッチをP、前記第2透過率調整体の周期的な変化のパターン密度の最大値をA[%]、前記軸方向に平行な方向のパターン密度分布の周期をPmとしたときに、
    5<A<20、P≦Pm≦3Pを満たす面状照明装置。
  13. 請求項3〜5、9〜12のいずれかに記載の面状照明装置と、
    前記面状照明装置の光出射面側に配置される液晶表示パネルと、
    前記液晶表示パネルを駆動するための駆動ユニットとを有する液晶表示装置。
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