JP4546076B2 - 移動通信システム - Google Patents

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Description

本発明は、移動体間の無線通信、および移動体と固定局の無線通信に関し、特に、航空機からなる飛行編隊用の無線通信に関する。
現在の航空機の飛行においては無線通信が不可欠なものとなっている。一般の旅客機では安全な運航のため、戦闘機など軍事、防衛目的の飛行編隊では効果的な行動を行なうために無線通信が用いられている(例えば、非特許文献1参照)。
図5は、従来の飛行編隊用通信システムの構成例を示す図である。図5を参照すると、飛行編隊用通信システムは、固定通信装置910と移動通信装置920を有している。固定通信装置910は地上の通信所に設置されている。移動通信装置920は航空機930に設置されている。航空機930は、複数の航空機930からなる飛行編隊940で行動しており、移動通信装置920間の通信は飛行編隊940内で頻繁に行なわれる。
地上の指揮所(不図示)では、味方の航空機930や敵の航空機(不図示)などの位置をレーダにより捕捉しており、飛行編隊940に対して適切な指示が行なわれる。指揮所からの指示は通信所の固定通信装置910から飛行編隊940の各航空機930に対して送られる。飛行編隊940の各航空機930は、指揮所からの指示に従って作戦行動を実行する。
移動通信装置920は、相互に通信可能であると共に、固定通信装置910とも通信可能である。移動通信装置920は大ゾーン方式を採用しており、相互に通信可能な範囲は直径数百マイル程度の大ゾーン950である。そのために航空機930に搭載される移動通信装置920の出力は大出力である。
また、大ゾーン950内の多重方式としてTDMAを採用している。予め、飛行前に、各航空機930の移動通信装置920に割り当てるタイムスロットを決めておき、各移動通信装置920にそのタイムスロットを設定している。各移動通信装置920に互いに異なるタイムスロットを割り当てることにより、大ゾーン950内での混信が防止されている。
固定通信装置910は、大ゾーン950内の各移動通信装置920と通信可能である。指揮所からの指示は、通信所の固定通信装置910から各航空機930の移動通信装置920に送られる。
また、飛行編隊用通信システムでは音声通信のみならず、地上のレーダで捕捉したリアルタイムの位置情報などのデータ通信をも可能とすることが提案されている。
What is LINK-16? System Features"、[online]、Division of Professional Development United States Naval Academy、[平成15年12月2日検索]、インターネット、<URL:http://prodevweb.prodev.usna.edu/SeaNav/NS40x/NS401_old/introduction/html/indexfet.html>
攻撃の場面としては、例えば数十機からなる大部隊による地上爆撃などが想定される。通常、攻撃に投入される航空機930の数は事前に決まっており、緊急的に航空機930を追加投入することは少ない。
しかし、専守防衛を旨とする国においては防衛の場面が主に想定される。防衛の場面においては、通常、レーダで捕捉した敵の戦闘力に対応して、投入すべき戦闘力を決定することとなる。具体的には、例えば敵の航空機と同数の防衛用の航空機930を投入する。
しかし、当初から敵の全ての航空機がレーダにて捕捉できるとは限らず、当初捕捉できていなかった敵機が後から捕捉されることがある。また、異なる方向から敵機が合流して敵機の数が増大することもある。その場合には、事後的に防衛用の航空機930を追加投入する必要がある。
上述したように、通常、1つの飛行編隊940は複数の航空機930からなり、その単位で戦闘を行なうので航空機930間の通信は主として飛行編隊940内で行なわれる。直径が数百マイルにも及ぶ大ゾーン950では同一ゾーン内に複数の飛行編隊940が存在することが想定され、その場合、同一の大ゾーン950内の航空機930の移動通信装置920には全て互いに異なるタイムスロットを割り当てる必要があった。また、同一ゾーン内に複数の飛行編隊940を投入することになるので、複数の飛行編隊940に渡ってタイムスロットを管理する必要があった。
そのため、従来の飛行編隊用通信システムは、航空機930の追加投入のように、同時運用を弾力的に変更し、修正することに適したものではなかった。さらに、タイムスロット割り当てが煩雑となることは、緊急を要し、かつミスの許されない場面において好ましいものではなかった。
また、従来の飛行編隊用通信システムの応用例として、周波数ホッピングスペクトラム拡散(FH−SS)を用いたCDMA方式によるマルチネットワークを大ゾーンにおけるTDMAと組み合わせることにより、飛行編隊940毎に別個のネットワークを構成し、タイムスロット割り当ての煩雑さを緩和するものがあった。
しかし、周波数ホッピングを用いた従来の方式は、高速な周波数切り替えが可能なシンセサイザを必要とするものであった。また、周波数ホッピングでは、その秘匿性により、情報が盗聴される可能性は低いが、ある瞬間で見ると特定周波数に大きな電力レベルが現れるので、何らかの通信が行なわれていることを敵に検出される可能性はあった。
本発明の目的は、比較的狭い周波数帯域を用い、編隊行動する移動体の同時運用の弾力的な変更や修正が容易な移動通信システムを提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の移動通信装置は、所定の相対距離範囲内で行動する少なくとも1つの移動体からなる編隊に属する前記移動体の各々に搭載される移動通信装置であって、
前記編隊内の前記移動体の各々に割り当てられた、該編隊内で該移動体毎に異なるタイムスロットを用いて、時分割多重を行う時分割制御手段と、
異なる前記編隊の各々に割り当てられた、該編隊毎に異なる符合を用いて、前記時分割制御手段により時分割多重された信号に対して符号分割多重を行なう符号分割制御手段と、
前記符号分割制御手段で符号分割多重された信号を、前記所定の相対距離範囲内で通信可能な程度に制限された出力で送受信する送受信手段とを有している。
したがって、本発明によれば、編隊内の各移動体の各々に互いに異なるタイムスロットを割り当てて時分割多重を行い、異なる編隊の各々に互いに異なる符合を割り当てて符号分割を行い、時分割多重と符号分割多重を組み合わせて、編隊内の各移動体に搭載された移動通信装置間で相互に通信を行なうことができる。
また、本発明によれば、移動通信装置の出力が、編隊の各移動体の存在する相対距離範囲内で通信可能な程度に制限される。
また、前記符号分割制御手段は、前記時分割制御手段により時分割多重された信号に対して前記符号を用いたスペクトラム拡散を行なうこととしてもよい。
したがって、移動通信装置は、編隊の各々に割り当てられた符号を用いたスペクトラム拡散通信を行なうので秘匿性が高い。
また、前記スペクトラム拡散は直接拡散型であるとしてもよい。
したがって、移動通信装置は、編隊の各々に割り当てられた符号を用いた直接拡散型のスペクトラム拡散通信を行なうので、周波数ホッピング型のスペクトラム拡散通信と比べて、高速な周波数切り替えが可能なシンセサイザを必要としない。また、直接拡散型のスペクトラム拡散通信では、通信に用いられている信号が広い周波数帯域に低い電力レベルで現れるので、通信を行なっていることを検出される可能性が周波数ホッピング型と比べて低い。
また、前記移動体は航空機であり、前記編隊は前記航空機からなる飛行編隊であるとしてもよい。
本発明の移動通信システムは、上述した本発明のいずれかの移動通信装置と、
指向性アンテナの指向方向を前記編隊の存在する方向に適応制御し、該編隊に属する移動体に搭載された移動通信装置と通信する固定通信装置とを有していてもよい。
したがって、固定通信装置が指向性アンテナを用いて移動通信装置と通信することができる。
また、前記編隊と前記固定通信装置がそれぞれ複数存在し、
前記固定通信装置の各々から見て同一方向となる複数の前記編隊が同時に該固定通信装置の通信相手とならないように、前記編隊と前記固定通信装置の組み合わせを選択し、該組み合わせで前記移動通信装置と前記固定通信装置が通信を行なうこととしてもよい。
したがって、各固定通信装置から見て同一方向となる複数の編隊が、その固定通信装置の通信相手にならないように、複数の編隊の各々と通信を行なう固定通信装置を選択するので、移動通信装置と固定通信装置の通信において干渉が起こり難い。
本発明によれば、編隊内の各移動体の各々に互いに異なるタイムスロットを割り当てて時分割多重を行い、異なる編隊の各々に互いに異なる符合を割り当てて符号分割を行い、編隊内の各移動体に搭載された移動通信装置間で相互に通信を行い、時分割多重と符号分割多重を組み合わせて、編隊内の各移動体に搭載された移動通信装置間で相互に通信を行なうので、各移動体にタイムスロットを割り当てる際に他の編隊を考慮する必要が無くタイムスロット管理が容易であり、かつ編隊同士が接近しても混信を生じない。
また、本発明によれば、移動通信装置の出力が、編隊の各移動体の存在する相対距離範囲内で通信可能な程度に制限されているので、編隊内での通信を低消費電力で実現でき、また移動通信装置を小型軽量化することができる。
また、移動通信装置は、編隊の各々に割り当てられた符号を用いたスペクトラム拡散通信を行なうので、秘匿性が高い。
また、移動通信装置は、編隊の各々に割り当てられた符号を用いた直接拡散型のスペクトラム拡散通信を行なうので、周波数ホッピング型のスペクトラム拡散通信と比べて高速な周波数切り替えが可能なシンセサイザを必要とせず、実現が容易かつ低コストである。
また、直接拡散型のスペクトラム拡散通信を用いているため、通信に用いられている信号が広い周波数帯域に低い電力レベルで現れるので、周波数ホッピング型を用いた従来のものと比べ、通信を行なっていることを検出される可能性が低く、より安全性の高い通信が可能である。
また、固定通信装置が指向性アンテナを用いて移動通信装置と通信するので、固定通信装置が編隊の所定の相対距離範囲外にいても移動体と固定通信装置の間で通信が可能である。
また、各固定通信装置から見て同一方向となる複数の編隊が、その固定通信装置の通信相手にならないように、複数の編隊の各々と通信を行なう固定通信装置を選択するので、移動通信装置と固定通信装置の通信において干渉が起こり難く、通信を良好に行なうことができる。
本発明の一実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態による飛行編隊用通信システムの構成を示す図である。図1を参照すると、飛行編隊用通信システムは、固定通信装置10と移動通信装置20を有している。固定通信装置10は地上の通信所に設置されている。移動通信装置20は航空機30に設置されている。航空機30は、複数の航空機30からなる飛行編隊40で行動しており、移動通信装置20間の通信は飛行編隊40内で頻繁に行なわれる。
地上の指揮所(不図示)では、味方の航空機30や敵の航空機(不図示)などの位置をレーダにより捕捉しており、飛行編隊40に対して適切な指示が行なわれる。指揮所からの指示は通信所の固定通信装置10から飛行編隊40の各航空機30に対して送られる。飛行編隊40の各航空機30は、指揮所からの指示に従って作戦行動を実行する。
移動通信装置20は、相互に通信可能であると共に、固定通信装置10とも通信可能である。移動通信装置20は小ゾーン方式を採用しており、小ゾーン50の直径は、同一の飛行編隊40の全ての航空機30間の飛行行動中の相対距離をカバーできる距離に制限されている。そのために航空機30に搭載される移動通信装置20の出力は小出力である。また、航空機30は飛行行動により相対位置が変化するので、無指向性のアンテナが用いられている。これらにより、同一の飛行編隊40の各航空機30は、飛行行動中、常に相互に通信が可能である。
無線信号の多重方式としてはTDMA方式とCDMA方式を組み合わせた方式が採用されている。
各小ゾーン50内の多重方式としてTDMA方式を採用している。予め、飛行前に、飛行編隊40内の各航空機30の移動通信装置20に割り当てるタイムスロットを決めておき、各移動通信装置20にそのタイムスロットを設定している。これにより、飛行編隊40内の各航空機30の移動通信装置20は相互を識別して通信を行なうことができる。
また、各飛行編隊40はCDMA方式で分割されており、各飛行編隊40には特有の符号が予め付与されている。無線信号は、飛行編隊40内のTDMA信号をさらに飛行編隊40毎の符号を用いた直接拡散でスペクトラム拡散(DS−SS)したものとなっている。
複数の飛行編隊40が同時に同一空域を飛行することがあり、また飛行編隊40間の相対距離は飛行行動により変化するが、CDMA方式で符号分割されているので、飛行編隊40間の混信は発生しにくい。また、同一あるいは近接する空域に航空機30を追加投入する場合でも、飛行編隊40の単位で追加が行なわれるので、飛行編隊40に特有の符号が割り当てられてさえいればよい。従来のように、既に飛行行動中の他の航空機30に割り当てられているタイムスロットを考慮して、追加投入する航空機30に飛行前にタイムスロットを割り当てる必要がなく、作業が容易で緊急的な飛行開始に適している。
固定通信装置10は、各小ゾーン50内の各移動通信装置20と通信可能である。指揮所からの指示は、通信所の固定通信装置10から各航空機30の移動通信装置20に送られる。移動通信装置20の出力は飛行編隊40内において無指向性で通信可能な程度に抑えられているので、固定通信装置10は狭い範囲で高い利得の指向特性を示す指向性アンテナを用い、その指向性を飛行編隊40の方向に制御することにより、各航空機30の移動通信装置20と通信する。
図2は、移動通信装置の構成を示すブロック図である。図2を参照すると、移動通信装置20は、送受信部21、SSDS(スペクトラム拡散−直接拡散)制御部22、TDMA制御部23、カプラ24、機体インタフェース25、および機体アンテナ端子26を有している。送受信部21は受信部211および送信部212を有している。SSDS制御部22はSSDS復調部221およびSSDS変調部222を有している。機体アンテナ端子26は機体アンテナ27に接続される。
受信部211は、機体アンテナ27で受信された無線信号をSSDS復調部221に送る。その際、受信部211は、LNA(低雑音増幅器)による増幅、無線周波数からベースバンドへの周波数変換、フィルタリングなどを行なう。
SSDS復調部221は、受信部211からの信号に対してSSDS復調処理をし、TDMA制御部23に送る。SSDS復調処理には、例えば、逆拡散、キャリア再生、データ復調などが含まれる。この逆拡散の処理には、その移動通信装置20が設置された航空機30の属する飛行編隊40に割り当てられた符号が用いられる。
SSDS変調部222は、TDMA制御部23からの信号に対してSSDS変調処理をし、送信部212に送る。SSDS変調処理には、例えばデータ変調や拡散などが含まれる。この拡散処理には、その移動通信装置20が設置された航空機30の属する飛行編隊40に割り当てられた符号が用いられる。
送信部212は、SSDS変調処理部222からの拡散信号を無線信号にして機体アンテナ28から送信する。
TDMA制御部23は、SSDS復調部221からの信号の所定のタイムスロットの信号を取り出し(メッセージデパッキング)、機体インタフェース25に送る。このタイムスロットは、その移動通信装置20に割り当てられた、飛行編隊30内で特有のタイムスロットである。また、TDMA制御部23は、機体インタフェース25からの信号を所定のタイムスロットに挿入し(メッセージパッキング)、SSDS復調部22に送る。このタイムスロットも、その移動通信装置20に割り当てられた、飛行編隊30内で特有のタイムスロットである。
なお、TDMA制御部23では、全ての航空機30の移動通信装置20に共通のタイミングでTDMA同期管理が行なわれている。
機体インタフェース25は、機体に設置された各機器(不図示)と接続され、各機器特有の機器信号を送受信する。例えば、音声通信用の機器であれば音声信号が送受信される。位置表示用の機器であれば味方機や敵機、基地などの位置を示す位置情報信号が送受信される。各種センサ機器であれば、各部の状態を示すセンサ信号が送受信される。各機器との間で物理的、電気的インタフェースが規定される。
図3は、固定通信装置の構成を示すブロック図である。図3を参照すると、固定通信装置10は、TDMA制御部31、SSDS制御部32、送受信部33、カプラ34、指向性アンテナ35、および指向制御部36を有している。
指向性アンテナ35は、指向方向を制御可能な指向性アンテナである。小ゾーン50内で飛行編隊40に属する航空機30同士で通信している移動通信装置20と、小ゾーン50外の固定通信装置10で通信を行なうために、固定通信装置10では指向方向に高い利得を示す指向性アンテナ35が用いられている。指向性アンテナ35は例えばアダプティブアレーアンテナであればよい。
指向制御部36は、指向性アンテナ35の指向方向を通信相手である飛行編隊40の方向に適応的に制御する。飛行編隊40の方向は、例えばレーダ(不図示)から指向制御部36に与えられることとすればよい。
受信部331は、指向性アンテナ35で受信された無線信号をSSDS復調部321に送る。その際、受信部331は、LNAによる増幅、無線周波数からベースバンドへの周波数変換、フィルタリングなどを行なう。
SSDS復調部321は、受信部331からの拡散信号に対してSSDS復調処理をし、TDMA制御部31に送る。SSDS復調処理には、例えば、逆拡散、キャリア再生、データ復調などが含まれる。この逆拡散の処理には、通信相手の飛行編隊40に割り当てられた符号が用いられる。
SSDS変調部322は、TDMA制御部31からの信号に対してSSDS変調処理をし、送信部332に送る。SSDS変調処理には、例えばデータ変調や拡散などが含まれる。この拡散処理には、通信相手の飛行編隊40に割り当てられた符号が用いられる。
送信部332は、SSDS変調処理部322からの信号を指向性アンテナ35から送信する。
TDMA制御部31は、SSDS復調部321からの所定のタイムスロットの信号を取り出し、指揮所に対して出力する。このタイムスロットは、通信相手の移動通信装置20に割り当てられた、飛行編隊30内で特有のタイムスロットであってもよく、あるいは、全ての航空機30の移動通信装置20が受信するマルチキャスト用のタイムスロットであってもよい。
また、TDMA制御部31は、指揮所から入力された信号を所定のタイムスロットに挿入し(メッセージパッキング)、SSDS変調部322に送る。このタイムスロットも、通信相手の移動通信装置20に割り当てられた、飛行編隊30内で特有のタイムスロットであってもよく、あるいはマルチキャスト用のタイムスロットであってもよい。
なお、TDMA制御部31では、全ての航空機30の移動通信装置20と共通のタイミングでTDMA同期管理が行なわれている。
以上説明したように、本実施形態によれば、小ゾーン方式が採用され、移動通信装置20の出力が、航空機30間で相互に通信が必要となる飛行編隊40に対応する小ゾーン50内で通信可能な程度に制限されているので、飛行編隊40内での通信を低消費電力で実現でき、また移動通信装置20を小型軽量化することができる。
また、小ゾーン50内にある1つの飛行編隊40の各航空機30の各々に互いに異なるタイムスロットを割り当てて時分割多重を行い、異なる飛行編隊40の各々に互いに異なる符合を割り当てて符号分割を行い、飛行編隊40内の各航空機30に搭載された移動通信装置20間で通信を行なうので、各航空機30にタイムスロットを割り当てる際に他の飛行編隊40を考慮する必要が無くタイムスロット管理が容易であり、かつ飛行編隊40同士が接近しても混信を生じにくい。
また、移動通信装置20は、飛行編隊40の各々に割り当てられた符号を用いたスペクトラム拡散通信を行なうので、秘匿性が高い。
また、移動通信装置20は、飛行編隊40の各々に割り当てられた符号を用いた直接拡散型のスペクトラム拡散通信を行なうので、周波数ホッピング型のスペクトラム拡散通信と比べて、高速な周波数切り替えが可能なシンセサイザを必要とせず、実現が容易かつ低コストである。また、直接拡散型のスペクトラム拡散通信を用いているため、通信に用いられている信号が広い周波数帯域に低い電力レベルで現れるので、周波数ホッピング型を用いた従来のものと比べ、通信を行なっていることを検出される可能性が低く、より安全性の高い通信が可能である。
なお、図1では、固定通信装置10が1つの場合を例示したが、本発明はそれに限定されず、固定通信装置10が複数存在してもよい。図4は、固定通信装置が複数存在する場合の通信の様子を示す図である。
図4を参照すると、地上に固定設置された2つの固定通信装置101、102と、海上の空域の3つの小ゾーン501〜503が存在する例が示されている。小ゾーン502と小ゾーン503は固定通信装置102から見て同一方向にあるため、これらの小ゾーン502、503の飛行編隊との通信に固定通信装置102を用いると、双方の通信における指向性アンテナ35の指向方向が同一の方向に制御されることとなり、一方の希望波が他方の干渉波となってしまう。そのためスペクトラム拡散通信において十分なS/N比を取ることが困難になるという不都合が生じる。
そこで飛行編隊40と通信を行なう固定通信装置10を適切に選択する必要があり、すなわち、1つの固定通信装置10から見て同一方向となる複数の小ゾーン50の飛行編隊40が、その固定通信装置10の通信相手にならないようにする必要がある。図4の例では、固定通信装置101が小ゾーン502、503の2つの飛行編隊40と通信し、固定通信装置102が小ゾーン101の飛行編隊40と通信している。
これにより、各固定通信装置10から見て同一方向となる複数の小ゾーン50の飛行編隊40が、その固定通信装置10の通信相手にならないように、複数の飛行編隊40の各々と通信を行なう固定通信装置10を選択するので、移動通信装置20と固定通信装置10の通信に干渉が生じ難く、スペクトラム拡散通信を良好に行なうことができる。
なお、各固定通信装置10がどの小ゾーン50の飛行編隊40と通信を行なうかを定める方法は様々考えられるが、固定通信装置10が相互に情報をやりとりすることにより定めることとしてもよい。例えば、各固定通信装置10は、飛行編隊40の各々との距離の情報を相互に通知し合うこととし、そのとき、自身から見て同一方向にあるため通信相手にできない飛行編隊40の情報を併せて通知し合うこととすればよい。そして、各飛行編隊40について、通信相手になることが可能であり、かつ最も距離の近い固定通信装置10が、その飛行編隊40の通信相手となればよい。
また、各固定通信装置10がどの小ゾーン50の飛行編隊40と通信を行なうかを定める上位装置を別途設け、各固定通信装置10は上位装置からの指示に従うこととしてもよい。
本発明の一実施形態による飛行編隊用通信システムの構成を示す図である。 移動通信装置の構成を示すブロック図である。 固定通信装置の構成を示すブロック図である。 固定通信装置が複数存在する場合の通信の様子を示す図である。 従来の飛行編隊用通信システムの構成例を示す図である。
符号の説明
10、101、102 固定通信装置
20 移動通信装置
21 送受信部
211 受信部
212 送信部
22 SSDS制御部
221 SSDS復調部
222 SSDS変調部
23 TDMA制御部
24 カプラ
25 機体インタフェース
26 機体アンテナ端子
27 機体アンテナ
30 航空機
31 TDMA制御部
32 SSDS制御部
321 SSDS復調部
322 SSDS変調部
33 送受信部
331 受信部
332 送信部
34 カプラ
35 指向性アンテナ
36 指向制御部
40 飛行編隊
50、501〜503 小ゾーン

Claims (1)

  1. 所定の相対距離範囲内で行動する少なくとも1つの移動体からなる編隊に属する前記移動体の各々に搭載される移動通信装置であり、前記編隊内の前記移動体の各々に割り当てられた、該編隊内で該移動体毎に異なるタイムスロットを用いて、時分割多重を行う時分割制御手段と、異なる前記編隊の各々に割り当てられた、該編隊毎に異なる符号を用いて、前記時分割制御手段により時分割多重された信号に対して符号分割多重を行なう符号分割制御手段と、前記符号分割制御手段で符号分割多重された信号を、前記所定の相対距離範囲内で通信可能な程度に制限された出力で送受信する送受信手段とを有する移動通信装置と、
    指向性アンテナの指向方向を前記編隊の存在する方向に適応制御し、該編隊に属する移動体に搭載された移動通信装置と通信する固定通信装置とを有し、
    前記編隊と前記固定通信装置がそれぞれ複数存在し、
    前記固定通信装置の各々から見て同一方向となる複数の前記編隊が同時に該固定通信装置の通信相手とならないように、前記編隊と前記固定通信装置の組み合わせを選択し、該組み合わせで前記移動通信装置と前記固定通信装置が通信を行なう、移動通信システム。
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