JP4539959B2 - 電気かみそり - Google Patents

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本発明は、押しボタン型のメインスイッチを備えた電気かみそりに関する。
本発明に関して、電気かみそりのメインスイッチを押しボタン型のスイッチにすることは特許文献1に公知である。そこでは、本体ケースの前面上部にメインスイッチが配されている。スイッチの配置位置に関して、本体ケースの側面上部にメインスイッチを配置することは特許文献2に公知である。但し、この場合のメインスイッチはスライドノブ型のスイッチで構成してある。
特開2002−325984号公報(段落番号0031、図2) 特開2002−136780号公報(段落番号0023、図5)
上記のように、電気かみそりのメインスイッチは、概ね押しボタン型とスライドノブ型とに大別されるが、各スイッチ構造には相反する特長と欠点とがある。押しボタン型のスイッチは切り換え操作が簡単である反面、例えば電気かみそりを携行するような場合に、他物がメインスイッチに接してオン状態に切り換わり、あるいは誤ってスイッチボタンに触れてスイッチ状態が切り替わりやすい欠点がある。多くの場合は、先のようなメインスイッチの誤作動を防ぐためにロック機構を設けて、ロック機構をロック解除操作してからでないと、メインスイッチをオン操作できないようにしている。
しかし、ロック機構を設けると、スイッチの周辺構造が複雑になり、組み立ての手間が増えるのを避けられず、電気かみそりの全体コストが高く付く。ロック機構を用いる代わりに、押しボタン型スイッチの操作抵抗を強く設定することにより、スイッチの誤作動をある程度は防ぐことができる。しかし、より大きな力でスイッチを切り換え操作しなければならないので、切り換え操作しやすい押しボタン型のスイッチの特長が損なわれてしまう。
本発明の目的は、操作しやすさと、誤作動の防止とを同時に実現できる、押しボタン型のスイッチ構造を備えた電気かみそりを提供することにある。本発明の目的は、ロック機構を付加する必要もなくメインスイッチの誤作動を防止でき、その分だけメインスイッチとその周辺構造とを簡素化して全体コストを削減できる電気かみそりを提供することにある。本発明の目的は、使用者が明確な切り換え意図を持って操作しない限りはスイッチ状態を切り換えることができず、信頼性の高い押しボタン型のスイッチ構造を提供することにある。
本発明の電気かみそりは、本体ケース1の上部にかみそりヘッド2Bを配置してある。本体ケース1の側面にモーター8への通電状態を切り換え操作する押しボタン型のメインスイッチ15を配置する。メインスイッチ15は、本体ケース1に開口したスイッチ窓29で出没自在に支持されるスイッチボタン20と、スイッチボタン20の内面側に配置されて、スイッチボタン20を待機位置へ向かって復帰付勢する強弾性の第1ばね21、および弱弾性の第2ばね22と、本体ケース1内に配置したスイッチユニット23とを含む。スイッチボタン20の内面一側には、スイッチユニット23を切り換え操作する操作片28を設ける。操作片28を含むスイッチボタン20の一側半部は、弱弾性の第2ばね22で復帰付勢し、残る他側半部は強弾性の第1ばね21で復帰付勢することを特徴とする。
スイッチユニット23と操作片28との間は、ケース本体1に装着したスイッチパッキン24で水密状に封止して、スイッチパッキン24が弱弾性の第2ばね22を兼ねるようにすることができる。
強弾性の第1ばね21は、スイッチボタン20を復帰付勢するばね腕34と、本体ケース1に固定される装着座35とを含み、ばね線材とばね板材のいずれかひとつを素材にして形成することができる。
操作片28を含むスイッチボタン20の一側半部の周縁は、曲率半径の小さな湾曲線で形成し、他側半部の周縁は、曲率半径の大きな湾曲線ないし直線で形成することができる。
操作片28を含むスイッチボタン20の一側半部と弱弾性の第2ばね22とは、本体ケース1の側面の前側に配置し、スイッチボタン20の他側半部と強弾性の第1ばね21とは、本体ケース1の側面の後ろ側に配置することができる。
スイッチボタン20の縦中心軸P2は、図5に示すごとく本体ケース1の中心軸線P1に対してケース後ろ側へ傾斜させることができる。
操作片28を含むスイッチボタン20の一側半部の表面には、滑止め30を形成することができる。
本体ケース1の側面上部にスイッチボタン20を配置し、スイッチボタン20より下方の本体ケース1の側面にグリップピース1cを配置することができる。
本体ケース1の上部寄りの左右両側には、他の側壁部分より幅狭のくびれ部Cを形成して、くびれ部Cの凹み位置にスイッチボタン20を配置することができる。
本体ケース1の前面上部に、モーター8の運転状態を発光表示する表示具11を配置し、本体ケース1における表示具11の上下位置を、スイッチボタン20の上下位置とほぼ同じに設定することができる。
本発明のスイッチボタン20は、弾性力が大小に異なる2種のばね21・22で待機位置へ向かって復帰付勢するようにした。具体的には、操作片28を含むスイッチボタン20の一側半部を弱弾性の第2ばね22で復帰付勢し、残る他側半部を強弾性の第1ばね21で復帰付勢した。
このように、弾性力が大小に異なる2種のばね21・22でスイッチボタン20を復帰付勢するスイッチ構造によれば、スイッチボタン20を押し込み操作するとき、主として弱弾性の第2ばね22で支持される側、つまり操作片28を含む側のボタン面が先に傾きながら押し込まれるので、本体ケース1内のスイッチユニット23を操作片28で簡単にオン操作できる。しかし、スイッチボタン20を均等に押し込み操作する場合には、強弾性の第1ばね21と弱弾性の第2ばね22とを同時に弾性変形させる必要があるため、大きな操作抵抗を受ける。
上記のように、本発明のメインスイッチ15は、操作片28を含む側のボタン面を押し込み操作する場合と、残る半分のボタン面、あるいはスイッチボタン20の全体を押し込み操作する場合とで、スイッチボタン20の操作抵抗が異なるので、使用者が明確な切り換え意図を持ってスイッチボタン20を押し込み操作する限りは、簡単にしかも確実にスイッチ状態を切り換えることができる。その一方で、誤ってスイッチボタン20に接触するような場合には、スイッチ状態が簡単に切り換わるのをよく防止できる。
したがって、操作しやすさと誤作動の防止とを同時に実現できる、信頼性に優れた押しボタン型のスイッチ構造を備えた電気かみそりが得られる。別途、ロック機構を付加する必要もなくメインスイッチ15の誤作動をよく防止できるので、その分だけメインスイッチ15とその周辺構造を簡素化して電気かみそりの全体コストの削減化が図れる。本体ケース1の側面にメインスイッチ15を配置するので、ひげそり時に誤ってスイッチボタン20に触って、スイッチ状態が切り換るのをよく防止できる。
スイッチユニット23と操作片28との間に設けたスイッチパッキン24を利用して弱弾性の第2ばね22を構成するスイッチ構造によれば、別に弱弾性の第2ばね22を設ける必要がないので、その分だけメインスイッチ15の構造が簡素化し、電気かみそりの製造に要するコストを削減化できる。
スイッチボタン20を復帰付勢するばね腕34と、本体ケース1に固定される装着座35とを備えた強弾性の第1ばね21が、ばね線材やばね板材などで構成されていると、例えば第1ばね21がコイルばねで形成してある場合に比べて、本体ケース1内における第1ばね21の占有空間を小さくできるので、その形状や配置形態の自由度が向上し、メインスイッチ15の全体構造をコンパクト化できる。
スイッチボタン20は、図9に示すように本体ケース1を握る手の親指で押し込み操作するが、操作片28を含むスイッチボタン20の一側半部の周縁が曲率半径の小さな湾曲線で形成され、他側半部の周縁が曲率半径の大きな湾曲線ないし直線で形成されていると、親指で押される側のボタン表面の面積を、他方のボタン表面の面積に比べて充分に大きくできるので、親指によるボタン操作が確実容易なものとなる。
操作片28を含むスイッチボタン20の一側半部と弱弾性の第2ばね22とが、本体ケース1の側面の前側に配され、スイッチボタン20の他側半部と強弾性の第1ばね21とが、本体ケース1の側面の後ろ側に配されていると、右手で本体ケース1を握りしめるだけで、とくに意識をする必要もなく自然に親指をスイッチボタン20の外面にあてがうことができるうえ、親指の力を出しやすい方向に弱弾性の第2ばね22を位置させて、スイッチボタン20の切り換え操作を適確に行うことができる。
スイッチボタン20の縦中心軸P2が、図5に示すように、本体ケース1の中心軸線P1に対してケース後ろ側に傾斜していると、縦中心軸P2が中心軸線P1上、あるいは中心軸線P1より前側へ傾斜している場合に比べて、親指によるスイッチボタン20の押し込み操作を無理なく行え、さらに自然な握り姿勢でスイッチボタン20を楽に押し込み操作できる。
操作片28を含むスイッチボタン20の一側半部の表面に、滑止め30が形成されていると、スイッチボタン20を押し込み操作するとき、その表面にあてがった親指が滑るのを確実に防止して、スイッチ操作をさらに確実化できる。
スイッチボタン20より下方の本体ケース1の側面にグリップピース1cが配されていると、スイッチボタン20を親指で押し込み操作するとき、親指の付根付近の手のひらをグリップピース1cで受け止めて、手のひらが滑るのを防止できるので、親指によるスイッチ切り換え操作をさらに適確に行える。
本体ケース1に設けたくびれ部Cの凹み位置にスイッチボタン20が配置されていると、くびれ部Cに連続する上下のケース壁で他物を受け止めることができるので、他物がスイッチボタン20に直接当たるのをよく防止し、メインスイッチ15が誤って切り換え操作されるのを抑止できる。
本体ケース1の前面上部に設けた表示具11の上下位置が、スイッチボタン20の上下位置とほぼ同じに設定されていると、本体ケース1を片手で握りしめた状態において、表示具11が手の平や指で覆われるのを避けることができるうえ、スイッチボタン20を切り換え操作する親指の近傍位置において表示具11を発光表示できるので、表示具11を確実に視認できるうえ、運転モードを確認しながら電気かみそりを使用できる。
(実施例) 図1ないし図10は本発明に係る電気かみそりの実施例を示す。図2において、電気かみそりは、本体ケース1と、本体ケース1に対して差し込み装填される作動ユニット2とで構成されている。
作動ユニット2は、下半側の電装品ユニット2Aと、その上部に設けられるかみそりヘッド2Bとからなり、電装品ユニット2Aが本体ケース1内に収容されている。電装品ユニット2Aはプラスチック成形品からなる内フレーム3と、内フレーム3に組み付けられる回路基板4、および2次電池5などを含む。かみそりヘッド2Bには、ロータリー式の内刃6と、その外刃7と、内刃6を駆動するモーター8と、モーター動力を内刃6に伝導する動力伝導機構とが組み込まれている。かみそりヘッド2Bは、内フレーム3で前後、左右、上下の全方位方向へ傾動可能に浮動支持されている。
図3および図4において本体ケース1は、上面のみが開口する主ケース1aと、主ケース1aの左右にそれぞれ装着固定される一対の装飾ケース1b、および一対のグリップピース1cと、主ケース1aの前面上下に装着固定される一対の表示パネル1dなどで構成されている。
主ケース1aの前面上部と、前面下部寄りには、モーター8の運転状態を発光表示する第1表示具(表示具)11と、第2表示具(表示具)12とが配置されている。また、主ケース1aの前面下部には、2次電池5が充電状態にあること、および電池残量を発光表示する充電表示具13が配されている。これらの表示具11・12・13の発光表示を視認可能とするために、表示具11・12・13の外面を覆う先の表示パネル1dは、それぞれ透明プラスチック材で形成されている。
モーター8への通電状態を切り換えるために、本体ケース1の一側上部に押しボタン型のメインスッチ15を設け、本体ケース1の前面下部、詳しくは表示パネル1d・1d間に、モーター8の運転モードを切り換える押しボタン型の選択スイッチ16を設けてある。
図4において本体ケース1の上端寄りの左右両側には、他の側壁部分より幅狭のくびれ部Cを形成してあり、このくびれ部Cの最も凹んだ位置にメインスイッチ15が配置されている。本体ケース1の後面にはきわぞり刃ユニット9を配置してある。
図1においてメインスイッチ15は、スイッチボタン20と、スイッチボタン20を待機位置へ向かって復帰付勢する強弾性の第1ばね21、および弱弾性の第2ばね22と、内フレーム3の側面に固定されるスイッチユニット23と、スイッチパッキン24と、スイッチパッキン24を固定する押さえリング25とからなる。
スイッチボタン20は花弁形のプラスチック成形品からなり、図8に示すごとくその周囲3箇所に受爪27を突設し、内面一側にスイッチユニット23を切り換え操作するピン状の操作片28を一体に突設してなる。本体ケース1を片手で握りしめた状態において、表示具11が手の平や指で覆われるのを避け、さらに、スイッチボタン20を切り換え操作する親指の近傍位置において表示具11を発光表示するために、先の表示具11の上下位置は、スイッチボタン20の上下位置とほぼ同じに設定してある。このように表示具11のリング状の発光面11aの中心位置を、スイッチボタン20の中心位置を通る水平周回線と、選択スイッチ16の中心を通る垂直周回線との交差部分に位置させると、メインスイッチ15、および選択スイッチ16を操作する場合に、発光面11aを容易にしかも確実に視認できることとなる。
図6および図7においてスイッチボタン20は、本体ケース1の装飾ケース1bに開口したスイッチ窓29で出没自在に支持されており、先の受爪27をスイッチ窓29の開口内縁で受け止めることにより、スイッチボタン20が待機位置を越えてケース外へ押し出されるのを規制している。待機位置に保持されたスイッチボタン20の外面は、スイッチ窓29の外開口縁より内側に位置する。他物がスイッチボタン20に接触するのを極力避けるためである。
使用状態におけるスイッチボタン20は、図9に示すように、本体ケース1を握る手の親指で押し込み操作するが、親指によるボタン操作を確実で簡便なものとするために、スイッチボタン20の形状および配置形態を次のように設定した。
図5に示すように、操作片28を含むスイッチボタン20の一側半部の周縁形状は、曲率半径の小さな湾曲線で形成し、他側半部の周縁形状は、曲率半径の大きな湾曲線で形成する。また、スイッチボタン20の縦中心軸P2は、本体ケース1の中心軸線P1に対してケース後ろ側へ傾斜させた。さらに、操作片28を含むスイッチボタン20の一側半部の表面に滑止め30を形成した。この滑止め30は、突起群や、凹部群、あるいは複数のリブ等でも構成できるが、この実施例では5個の凹部で滑止め30を形成した。スイッチ窓29の開口縁はスイッチボタン20に向かって下り傾斜させるが、操作片28を含むスイッチボタン20の一側半部の周縁に臨む側の傾斜を緩やかにして、親指の押し込み動作がスイッチ窓29の開口縁で邪魔されるのを抑止している。
図1および図8において第1ばね21は、ばね板材を打ち抜いて形成してあり、上端に鉤形の押圧片33が形成されたばね腕34と、ばね腕34の下端に連続する装着座35とを一体に備えている。主ケース1aの側面に形成した凹部36の下部に装着座35を溶着固定し、押圧片33をスイッチボタン20に押し当てることにより、第1ばね21は主として操作片28を含まないスイッチボタン20の後側半部(他側半部)を待機位置へ向かって復帰付勢する。
図7に示すように、待機位置にあるスイッチボタン20の操作片28は、前記凹部36の上側に通設した通口38を介して主ケース1a内に入り込み、操作片28の突端がスイッチユニット23の接触子23aと対向している。
ゴム成形品からなるスイッチパッキン24は、操作片28と通口38との間の隙間を水密状に封止するが、その弾性を利用してスイッチボタン20を待機位置へ向かって復帰付勢することにより、スイッチパッキン24が弱弾性の第2ばね22を兼ねる。
スイッチパッキン24は、操作片28に外嵌する筒壁39と、筒壁39の周囲を同心状に囲む弾性筒壁40と、弾性筒壁40の内端から外側に張り出し形成したシール座41とを一体に備えており、通口38の開口周縁壁に接合したシール座41を押さえリング25で固定することにより通口38を封止する。筒壁39と弾性筒壁40とは、操作片28の突出基端側で繋がっており、スイッチボタン20を僅かでも押し込み操作すると、弾性筒壁40が弾性変形してスイッチボタン20を待機位置へ向かって押し戻し操作する。スイッチパッキン24(弱弾性の第2ばね22)は、主として操作片28を含むスイッチボタン20の前側半部(一側半部)を待機位置へ向かって復帰付勢させるよう働く。
使用時には、図9に示すようにスイッチボタン20を親指でオン操作するが、その前側半部に弱弾性の第2ばね22を配し、後側半部に強弾性の第1ばね21を配してあるので、主としてボタンの前側半部に押し込み力が集中するように操作することによって、スイッチボタン20を簡便にオン操作できる。このとき、強弾性の第1ばね21も弾性変形するが、その変形量は弱弾性の第2ばね22の変形量に比べて小さい。スイッチボタン20の全体を均等に押し込み操作する場合には、第1ばね21を大きく弾性変形させる必要があるので、スイッチボタン20の操作抵抗が充分に大きく、したがって他物がスイッチボタン20に接触してオン状態に切り換わったり、あるいは誤ってスイッチボタン20に触れてスイッチ状態が切り替わるなどの誤動作を解消できる。スイッチユニット23の接触子23aは、ユニット内のばねで押し出し付勢してあり、その弾性力と第2ばね22の弾性力との合計値は、第1ばね21の弾性力より僅かに大きくなる。しかし、操作片28と接触子23aとは隙間を介して対向しているので、スイッチボタン20を押し込み操作するときの勢いで接触子23aを支障なく押し込み操作できる。
図10はモーター8の運転状態を制御するための制御回路を示す。図中、符号51は制御部(CPU)であり、52は負荷調整用の抵抗が組み込んである負荷検出回路、53はモーターを駆動源とするバイブレーターである。制御部51は、外部からの入力信号を受けてモーター8の運転状態を制御し、表示具11・12の点灯状態を切り換える。使用時にメインスイッチ15をオン操作すると、オン信号を受けた制御部51がモーター8を起動する。この状態で選択スイッチ16をオン操作することにより、モーター8の運転モードをセンサーモード、マイルドモード、パワフルモード、ターボモードのうち、いずれかの運転モードに選択することができる。
センサーモードでは、モーター8の駆動回転数を髭の量、すなわちモーター8の負荷に応じて自動的に変更する。髭の量が多い場合には、モーター8をパワフルなモーター回転数(8300rpm)で駆動し、髭の量が少ない場合には、モーター8をマイルドなモーター回転数(7800rpm)で駆動する。
詳しくは、メインスイッチ15のオン信号を受けた制御部51は、負荷検出回路52と直列接続したトランジスタやFETなどからなる第2スイッチ55に駆動パルスを出力してモーター8を駆動する。このとき、負荷検出回路52によって、モーター電流に比例して増減する電圧を、予め設定してある基準電圧と比較してモーター回転数を決定する。
モーター8に印加される電圧が基準電圧より高い場合、つまり切断すべき髭の量が多く、モーター8の負荷が大きい場合には、第2スイッチ55にオン時間の長いデューティー比の駆動パルスを供給して、モーター8をパワフルな回転数(8300rpm)に増速する。逆に、モーター8に印加される電圧が基準電圧より低い場合、つまり、切断すべき髭の量が少なく、モーター8の負荷が小さい場合には、第2スイッチ55にオン時間の短いデューティー比の駆動パルスを供給して、モーター8をマイルドな回転数(7800rpm)に減速する。
マイルドモードは、負荷の如何にかかわらず、モーター回転数をマイルドな回転数(7800rpm)に固定する運転モードである。同様にパワフルモードは、負荷の如何にかかわらず、モーター回転数をパワフルな回転数(8300rpm)に固定する運転モードである。
ターボモードを選択すると、制御部51は、負荷検出回路52と第2スイッチ55とをバイパスする第1スイッチ54に対して連続する信号を出力して、各運転モードのなかで最大の回転数(8800rpm)でモーター8を駆動する。第1スイッチ54は、第2スイッチ55と同様にトランジスタやFETなどで構成してある。
上記のような運転モードの違い応じて、表示具11・12の発光状態を変更する。第2表示具12はセンサーモードの時に限って点灯し、他の運転モードでは消灯される。第1表示具11は、電源がオンの時は常に点灯しているが、その発光色がマイルドモードと、パワフルモードと、ターボモードとでは異なる。
マイルドモードでは、青と緑のLEDを点灯して発光色を水色とする。パワフルモードでは青のLEDのみを点灯して発光色を青色とする。ターボモードでは、赤と緑のLEDを点灯させて発光色をオレンジ色とする。なお、センサーモードにおいては、マイルドな回転数のときは、マイルドモードと同様の水色を発光し、パワフルな回転数のときは、パワフルモードと同様の青色を発光する。図4に示すように、表示具11の外面を覆う表示パネル1dの発光面11aはリング状に形成してあり、表示具12に対応する発光面は横長長方形状に形成してある。同様に表示具13に対応する発光面は、横長長方形を多段状に並べて形成してある。表示具11に対応するリング状の発光面11aで囲まれる中央部分は、光を透過しない塗膜によって覆われており、従って、表示具11が発光する場合には、リング状の発光面11aのみが際立って表示光を照射することになる。
バイブレーター53は、モーター8の負荷に応じて駆動されて、電気かみそりを振動させる。センサーモードにおいて、モーター8に印加される電圧が基準電圧より高い場合、つまりモーター8の負荷が大である場合には、大きな振動を発生し、モーター8に印加される電圧が基準電圧より低い場合、つまりモーター8の負荷が小である場合には、小さな振動を発生させる。つまり、バイブレーター53は、モーター8の回転数や表示具11の動きに同期して駆動させる。このように、センサーモードに限って髭の切断負荷に応じてバイブレーター53を駆動することにより、電気かみそりの振動状況から、電気かみそりを握る手を通じて大まかな髭切断時の負荷状態、つまり髭の切断状況を知ることができる。なお、基準電圧を大小2つ設け、モーター8の負荷が大である場合には大きな振動、モーター8の負荷が中程度である場合には小さな振動、振動モーター8の負荷が無負荷(外刃7を肌に押し当てていない状態)の場合には作動を停止するよう細かく制御させてもよい。バイブレーター53は、図4に示すように本体ケース1の内壁に当接する状態で取り付けられている。符号56は充電スイッチであり、充電用アダプターの接続端子を本体ケース1の充電プラグに接続した状態において、オン状態に切り換わって2次電池5に充電電流を供給する。
上記の実施例では、スイッチパッキン24を利用して第2ばね22を構成したが、第1ばね21と同様の板ばねで第2ばね22を形成してもよい。第1ばね21および第2ばね22は、板ばね以外の金属ばね線材や、プラスチック製のばねで形成することができる。スイッチボタン20は、その周縁上下に設けた軸を通る縦中心軸P2まわりに揺動自在に支持することができる。その場合には、スイッチボタン20の前側半部を押し込み操作することにより、スイッチユニット23を切り換えることができる。本発明でいう本体ケース1には、装飾ケース1b以外にスイッチパネルも含まれる。上記の実施例では、運転モードの違いに応じて、表示具11の発光色を変更したがその必要はなく、ターボ、パワフル、マイルドの各運転モードごとに異なる色のLEDを点灯することができる。つまり、表示具11は、隣接配置した発光色が異なる3個のLEDで構成することができる。
メインスイッチの分解斜視図である。 本体ケースを壇面した状態で示す電気かみそりの分解正面である。 本体ケースの分解斜視図である。 電気かみそりの正面である。 電気かみそりの側面図である。 メインスイッチの縦断正面図である。 メインスイッチの横断平面図である。 メインスイッチの付勢構造を示す正面図である。 電気かみそりの使用状態を示す側面図である。 電気かみそりの制御回路示すブロック図である。
符号の説明
1 本体ケース
2B かみそりヘッド
8 モーター
11 表示具
15 メインスイッチ
20 スイッチボタン
21 第1ばね
22 第2ばね
23 スイッチユニット
24 スイッチパッキン
28 操作片
29 スイッチ窓
34 ばね腕
35 装着座

Claims (10)

  1. 本体ケース(1)の上部にかみそりヘッド(2B)を配置してある電気かみそりであって、
    本体ケース(1)の側面にモーター(8)への通電状態を切り換え操作する押しボタン型のメインスイッチ(15)が配置されており、
    メインスイッチ(15)は、本体ケース(1)に開口したスイッチ窓(29)で出没自在に支持されるスイッチボタン(20)と、スイッチボタン(20)の内面側に配置されて、スイッチボタン(20)を待機位置へ向かって復帰付勢する強弾性の第1ばね(21)、および弱弾性の第2ばね(22)と、本体ケース(1)内に配置したスイッチユニット(23)とを含み、
    スイッチボタン(20)の内面一側には、スイッチユニット(23)を切り換え操作する操作片(28)が設けられており、
    操作片(28)を含むスイッチボタン(20)の一側半部が弱弾性の第2ばね(22)で復帰付勢され、残る他側半部が強弾性の第1ばね(21)で復帰付勢されていることを特徴とする電気かみそり。
  2. スイッチユニット(23)と操作片(28)との間が、ケース本体(1)に装着したスイッチパッキン(24)で水密状に封止されており、
    スイッチパッキン(24)が、弱弾性の第2ばね(22)を兼ねている請求項1記載の電気かみそり。
  3. 強弾性の第1ばね(21)が、スイッチボタン(20)を復帰付勢するばね腕(34)と、本体ケース(1)に固定される装着座(35)とを含んで、ばね線材とばね板材のいずれかひとつを素材にして形成されている請求項1記載の電気かみそり。
  4. 操作片(28)を含むスイッチボタン(20)の一側半部の周縁が、曲率半径の小さな湾曲線で形成され、他側半部の周縁が、曲率半径の大きな湾曲線ないし直線で形成されている請求項1記載の電気かみそり。
  5. 操作片(28)を含むスイッチボタン(20)の一側半部と弱弾性の第2ばね(22)とが、本体ケース(1)の側面の前側に配置されており、
    スイッチボタン(20)の他側半部と強弾性の第1ばね(21)とが、本体ケース(1)の側面の後ろ側に配置されている請求項1記載の電気かみそり。
  6. スイッチボタン(20)の縦中心軸(P2)が、本体ケース(1)の中心軸線(P1)に対してケース後ろ側へ傾斜している請求項1記載の電気かみそり。
  7. 操作片(28)を含むスイッチボタン(20)の一側半部の表面に、滑止め(30)が形成されている請求項1記載の電気かみそり。
  8. 本体ケース(1)の側面上部にスイッチボタン(20)が配置されており、
    スイッチボタン(20)より下方の本体ケース(1)の側面にグリップピース(1c)が配置されている請求項1記載の電気かみそり。
  9. 本体ケース(1)の上部寄りの左右両側に、他の側壁部分より幅狭のくびれ部(C)が形成されており、
    くびれ部(C)の凹み位置にスイッチボタン(20)が配置されている請求項1記載の電気かみそり。
  10. 本体ケース(1)の前面上部に、モーター(8)の運転状態を発光表示する表示具(11)が配置されており、
    本体ケース(1)における表示具(11)の上下位置が、スイッチボタン(20)の上下位置とほぼ同じに設定してある請求項1記載の電気かみそり。
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