JP4539386B2 - 電子フォーム印刷装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子フォーム印刷装置に関する。
情報の流通形態のデジタル化、ネットワーク化の進展に伴い、商品の購入や催しへの参加等の申し込み手続きのほとんどが、それらを取扱う専用サイトを介してリアルタイムに行なわれるようになってきた。この種のサイトにユーザが自身の端末からアクセスすると、多くの場合、「電子フォーム」と呼ばれるインターフェース画面が提示される。ユーザは、マウスやキーボードを用いてこの電子フォームの所定欄に自身の氏名、住所などを埋め込んでいけば、申し込み手続きを完結できるようになっている。そして、この電子フォームを介した情報の遣り取りを支援する技術もこれまでに提案されている。例えば、特許文献1には、ホストから提供されるフォームデータがラスタ形式であるとベクタ形式であるとに係わらずそのフォームデータをテキストと好適に合成して印刷し得るようにした印刷システムの開示がある。特許文献2には、電子フォームに従った電子書類の作成を好適に支援し、作成された電子書類をそのままネットワークを介して提出し得るようにした電子フォーム利用システムの開示がある。
特開2004−54361号公報 特開2003−6191号公報
ところで、情報の流通形態のデジタル化、ネットワーク化が進展し、インターネットが身近な存在となりつつある現在においても、マウスやキーボードを用いた電子フォームへの入力操作を不得手とするユーザは少なからず存在する。また、障害者などは、入力操作自体が困難なこともある。このようなユーザは、電子フォームを申込用紙としてそのまま印刷し、その申込用紙に必要事項を手書し郵送するといった、いわゆるオフラインでの申込手続きを好むことも多い。
しかしながら、現在、各種申込サイトにアクセスした際に提示される電子フォームのほとんどは、プルダウンメニューなどによって予め準備しておいた候補の中からユーザに必要事項を選択させる形式となっている。このため、表示内容をプリンタ等によって用紙に印刷したとしても、それをオフライン申し込み用の申込用紙としてそのまま用いることはできなかった。
本発明は、このような背景の下に案出されたものであり、申込サイトにて表示される電子フォームから、オフライン申込に利用しうる適切なレイアウトの申込用紙を取得することを目的とする。
本発明の好適な態様である電子フォーム印刷装置は、所定のマークアップ言語において使用されるタグの各種類と、それら各種類のタグに関連付けられる要素のレイアウト態様を指定するルールとを各々対応付けて記憶した記憶手段と、電子フォームを構成する各要素とそれら各要素と関連付けられたタグとを前記マークアップ言語に従って記述した電子フォーム構造化文書を入力する入力手段と、前記入力された電子フォーム構造化文書から要素とタグの各対を順次抽出する抽出手段と、前記抽出した対の一方を成すタグの種類と対応付けて前記記憶手段に記憶されたルールを基に当該対の他方を成す要素のレイアウト態様を特定する特定手段と、前記入力された電子フォーム構造化文書に含まれる各要素のレイアウト態様が前記特定手段によって夫々特定されると、当該特定されたレイアウト態様に従って当該各要素を夫々レイアウトすることで印刷用画像を生成する生成手段と、前記生成された印刷用画像を印刷制御データとして出力する印刷制御手段とを備え、所定のタグと関連付けて前記記憶手段に記憶されるルールは、当該タグと関連付けられる要素に所定のテキスト情報を追加した上でレイアウトされるべきことを表すものである
また、前記記憶手段における前記タグの各種類とルールとの対応関係を更新する更新手段を更に備えてもよい。
前記記憶手段は、前記タグの各種類と複数の前記ルールの纏まりとを各々対応付けて記憶し、当該各種類の各々と対応付けられた複数の前記ルールの纏まりのうちいずれのルールを採用するかを選択する選択手段を更に備えてもよい。
本発明によると、申込サイトにて表示される電子フォームから、オフライン申込に利用しうる適切なレイアウトの申込用紙を取得することができる。
(発明の実施の形態)
本願発明の実施形態について説明する。
なお、本実施形態において、「電子フォーム」の語は、各種申込み手続きに必要な要項を入力する一又は複数の入力欄が設けられたインターフェース画面の意味で用いる。
また、「電子フォーム構造化文書データ」の語は、電子フォームのレイアウトをHTML(HyperText Markup Language)に従って記述したデータの意味で用いる。
図1は、本実施形態にかかる電子フォーム印刷装置のハードウェア構成を示すブロック図である。図に示すように、この装置は、記憶部11、入力指示部12、出力部13、解釈ルール登録・更新部14、電子フォーム入力部15、抽出部16、解釈ルール検索部17、変換部18、及び印刷制御部19を備える。
記憶部11は、各種HTMLタグとそれらのタグの解釈ルールとを各々対応付けて記憶するようになっており、本願請求項の記憶手段に相当する。ここで、解釈ルールとは、電子フォーム構造化文書において各HTMLタグと関連付けられた要素の印刷時のレイアウト態様を指定するルールを意味する。解釈ルールは、ユーザがHTMLタグの各種類毎に個別に設定するようになっており、その内容はHTMLの規約で定められているレイアウト態様と同じでもよいし異なってもよい。但し、ユーザは、各種HTMLタグと関連付けられる要素が表す内容の全てがその印刷内容を一見しただけで把握され得るようなレイアウト態様を解釈ルールとして設定しなければならない。
例えば、<SELECT>のHTMLタグと対を成す解釈ルールの設定を想定する。HTMLの規約に従ってこのHTMLタグを解釈した場合、タグと関連付けられた要素である複数の選択肢がプルダウンメニューとして表示されることになる。従って、その表示状態をそのまま用紙に印刷した場合、印刷された用紙を一見しただけでは、全ての選択肢を把握できないケースも生じうる。このような事態を回避すべく、<SELECT>のHTMLタグについては、「プルダウンメニューの全ての選択肢を一段ずつ列記」といった解釈ルールにしておくことが望ましい。
出力部13は、例えば、プリンタであり、本願請求項の印刷手段に相当する。入力指示部12は、例えば、マウス、キーボードである。解釈ルール登録・更新部14は、本願請求項の更新手段に相当し、入力指示部12からの指示に従って記憶部11へタグと解釈ルールの対を登録し、また、既に登録した対の内容を更新する。
電子フォーム入力部15は、電子フォーム構造化文書データを入力するインターフェースであり、本願請求項の入力手段に相当する。
抽出部16、解釈ルール検索部17、変換部18、及び印刷制御部19は、図示しないCPUによって論理的に実現される機能モジュールである。そして、抽出部16は本願請求項の抽出手段に、解釈ルール検索部17は特定手段に、変換部18は生成手段に、印刷制御部19は印刷制御手段に夫々相当する。
図2は、本実施形態の動作を示すフローチャートである。図に示す動作は、電子フォーム入力部15から電子フォーム構造化文書データが入力されたことをトリガーとして開始される。
図に示すステップ100において、抽出部16は、入力された電子フォーム構造化文書データから要素とタグの各対を抽出する。そして、以降の一連の処理は、抽出された各対を処理対象として順次実行されることになる。
ステップ110において、解釈ルール検索部17は、抽出部16が抽出した対の1つを処理対処として特定し、その対に含まれるタグの種類と対応付けられた解釈ルールが記憶部11に記憶されているか否か判断する。このステップ110の判断結果が「YES」であればステップ120に進む一方、「NO」であればステップ140に進む。
ステップ120において、解釈ルール探索部は、タグの種類と対応付けられた解釈ルールを記憶部11から読み出す。
続くステップ130では、変換部18が、処理対象となっているHTMLタグ及び要素の内容をステップ120で読み出された解釈ルールに従って改変する。
ステップ140に進むと、解釈ルール探索部17は、ステップ100で抽出された各対のうち、未だ処理対象となっていないものが残っているか否か判断する。このステップ140の判断結果が「YES」であればステップ110に戻り、別のHTMLタグと要素の対を処理対象として以降の処理が繰返される。一方、判断結果が「NO」であればステップ150に進む。
ステップ150では、印刷制御部19が、HTMLタグ及び要素の内容を変更して得た新たな電子フォーム構造化文書データをレイアウトして得た印刷用画像を、印字制御データとして出力部13へ供給する。
ここで、電子フォーム構造化文書データに本装置が処理を施すことにより作り出される電子フォームのレイアウト変更について、複数の例を挙げて更に詳述する。
図3は、電子フォーム入力部15から入力される電子フォーム構造化文書データの第1の例である。図4(A)は、入力された構造化文書データをそのまま出力した場合の態様であり、図4(B)は、本装置による改変を経た後に出力した場合の態様である。
図4の2つの出力態様を比較すると、図4(A)では最上段にレイアウトされた要素が「希望カップの色」となっている。これに対し、図4(B)では「希望カップの色」が「希望カップの色(1つを選んでください)」に置き換えられている。これは、図3の構造化文書データにおいて「希望カップの色」の要素と関連付けられている<TD width=178 bgColor=#c5dead><FONT class=f11>のHTMLタグが、記憶部11において、「“(1つ選んでください)”の文字列を追加」という解釈ルールと対応付けられていたことを示している。
図5は、電子フォーム入力部15から入力される電子フォーム構造化文書データの第2の例である。図6(A)は、入力された構造化文書データをそのまま出力した場合の態様であり、図6(B)は、本装置による改変を経た後に出力した場合の態様である。
図6の2つの出力態様を比較すると、図6(A)では最上段にレイアウトされた要素が「好きな色」となっている。これに対し、図6(B)では、「好きな色」が「好きな色(複数可)」に置き換えられている。これは、図5の構造化文書データにおいて「好きな色」の要素と関連付けられている<TD width=178 bgColor=#c5dead><FONT class=f11>のHTMLタグが、記憶部11において、「“(複数可)”の文字列を追加」という解釈ルールと対応付けられていたことを示している。
図7は、電子フォーム入力部15から入力される電子フォーム構造化文書データの第3の例である。図8(A)は、入力された構造化文書データをそのまま出力した場合の態様であり、図8(B)は、本装置による改変を経た後に出力した場合の態様である。
図8の2つの出力態様を比較すると、図8(A)では、「ご希望のカードを選択してください」と記した要素の下に「お選び下さい」と記したプルダウンメニューがレイアウトされている。これに対し、図8(B)では、プルダウンメニューの代わりに、「(1)Aカード」、「(2)Bカード」、「(3)Cカード」、「(4)Dカード」、「お選び下さい:_____」の各文字列が5段に渡ってレイアウトされているのが分かる。これは、図7の電子フォーム構造化文書データにおいて、プルダウンメニューと関連付けられている<SELECT name=CardType>のHTMLタグが、記憶部11において、「全ての選択肢を一段ずつ並べて配置:選択肢の記入位置を示すバーを追加」という解釈ルールと対応付けられていたことを示している。
図9は、電子フォーム入力部15から入力される電子フォーム構造化文書データの第3の例である。図10(A)は、入力された構造化文書データをそのまま出力した場合の態様であり、図10(B)は、本装置による改変を経た後に出力した場合の態様である。
図10の2つの出力態様を比較すると、図10(A)では、プルダウンメニューの下に、他のアドレスへのリンクが張られた「リボ払いについて」という要素がレイアウトされている。これに対し、図10(B)では「リボ払いについて」が「リボ払いについては添付ページをご参照下さい」に置き換わっている。これは、図9の電子フォーム構造化文書データにおいて、「リボ払いについて」の要素と関連付けられている<a href=”/cgi-bin/log-cgifrom=20050131001&jump=http://xxxxxxx.co.jp/index.html >のHTMLタグが、記憶部11において、「“・・・は添付ページをご参照下さい”の文字列を追加」という解釈ルールと対応付けられていたことを示している。
図11は、電子フォーム入力部15から入力される電子フォーム構造化文書データの第4の例である。図12(A)は、入力された構造化文書データをそのまま出力した場合の態様であり、図12(B)及び(C)は、本装置による改変を経た後に出力した場合の態様である。
図12(A)と(B)の出力態様を比較すると、図12(A)は、「下から選択してください:」という要素の下に、各々がチェックボックスと連結された、「事業」、「利子/配当」、「年金」、「不動産」、「一時所得」の5つの要素がレイアウトされている。これに対し、図12(B)では、「下から選択してください:」が「下から選択してください:(複数可)」に置き換えられている。これは、図11の電子フォーム構造化文書データにおいて、「下から選択してください:」の要素と関連付けられている<TD width=178 bgColor=#c5dead><FONT class=f11>のHTMLタグが、記憶部11において、「“複数可”の文字列を追加」という解釈ルールと対応付けられていたことを示している。
図12(A)と(C)の出力態様を比較すると、図12(C)では、「下から選択してください:」が「下から選択してください:複数可______」に置き換えられ、更に、「事業」、「利子/配当」、「年金」、「不動産」、「一時所得」とそれぞれ連結されていたチェックボックスが1乃至5の番号に置き換えられている。これは、図11の電子フォーム構造化文書データにおいて、「下から選択してください:」の要素と関連付けられている<TD width=178 bgColor=#c5dead><FONT class=f11>のHTMLタグが、記憶部11において、「“複数可”の文字列を追加:選択肢の記入位置を示すバーを追加」という解釈ルールと対応付けられ、更に、「事業」、「利子/配当」、「年金」、「不動産」、「一時所得」の各要素と関連付けられている<INPUT type=checkbox value=# name=Income>のHTMLタグが、「昇順の番号をチェックボックスと置換」という解釈ルールと対応付けられていたことを示している。
以上説明した実施形態によると、ユーザは、HTMLで使われる各タグ毎にそれらと関連付けられた要素の解釈ルールを設定できるようになっている。そして、電子フォーム構造化文書データが入力されると、その電子フォーム構造化文書データに含まれるタグ及び要素の内容を解釈ルールに従って改変してから印刷するようになっている。従って、もともと表示用に作りこまれている電子フォーム構造化文書データの各要素のレイアウトを、印刷に適したものへと容易に改変することができる。
(他の実施形態)
本願発明は、種々の変形実施が可能である。
上記実施形態にかかる電子フォーム印刷装置は、電子フォーム構造化文書データがHTMLに従って記述されていることを前提として構築されており、ユーザは、各種HTMLタグと解釈ルールの対を記憶部11に登録し、或いは更新するようになっていた。これに対し、XML(Extensible Markup Language)などといった他のマークアップ言語に従って記述された電子フォーム構造化文書データをも変換し得るようにすべく、それら他のマークアップ言語で登場するタグと固有の解釈ルールとを記憶部11に登録させてもよい。
また、上記実施形態にかかる電子フォーム印刷装置の記憶部11は、HTMLタグと解釈ルールとを一対一で対応付けるようになっていたが、1つのHTMLタグを複数の解釈ルールのセットと対応付けて記憶しておき、それら複数の解釈ルールのうち1つをユーザによる選択に応じて適宜使用して変換を行うようにしてもよい。
電子フォーム印刷装置のハードウェア構成図である。 本実施形態の動作を示すフローチャートである。 電子フォーム構造化文書データの第1の例である。 電子フォームの出力態様の比較を示す図である。 電子フォーム構造化文書データの第2の例である。。 電子フォームの出力態様の比較を示す図である。 電子フォーム構造化文書データの第3の例である。 電子フォームの出力態様の比較を示す図である。 電子フォーム構造化文書データの第3の例である。 電子フォームの出力態様の比較を示す図である。 電子フォーム構造化文書データの第4の例である。 電子フォームの出力態様の比較を示す図である。
符号の説明
11…記憶部、12…入力指示部、13…出力部、14…解釈ルール登録・更新部、15…電子フォーム入力部、16…抽出部、17…解釈ルール検索部、18…変換部、19…印刷制御部

Claims (3)

  1. 所定のマークアップ言語において使用されるタグの各種類と、それら各種類のタグに関連付けられる要素のレイアウト態様を指定するルールとを各々対応付けて記憶した記憶手段と、
    電子フォームを構成する各要素とそれら各要素と関連付けられたタグとを前記マークアップ言語に従って記述した電子フォーム構造化文書を入力する入力手段と、
    前記入力された電子フォーム構造化文書から要素とタグの各対を順次抽出する抽出手段と、
    前記抽出した対の一方を成すタグの種類と対応付けて前記記憶手段に記憶されたルールを基に当該対の他方を成す要素のレイアウト態様を特定する特定手段と、
    前記入力された電子フォーム構造化文書に含まれる各要素のレイアウト態様が前記特定手段によって夫々特定されると、当該特定されたレイアウト態様に従って当該各要素を夫々レイアウトすることで印刷用画像を生成する生成手段と、
    前記生成された印刷用画像を印刷制御データとして出力する印刷制御手段と
    を備え、
    所定のタグと関連付けて前記記憶手段に記憶されるルールは、当該タグと関連付けられる要素に所定のテキスト情報を追加した上でレイアウトされるべきことを表すものである
    電子フォーム印刷装置。
  2. 請求項1に記載の電子フォーム印刷装置において、
    前記記憶手段における前記タグの各種類とルールとの対応関係を更新する更新手段
    を更に備えた電子フォーム印刷装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電子フォーム印刷装置において、
    前記記憶手段は、
    前記タグの各種類と複数の前記ルールの纏まりとを各々対応付けて記憶し、
    当該各種類の各々と対応付けられた複数の前記ルールの纏まりのうちいずれのルールを採用するかを選択する選択手段
    を更に備えた電子フォーム印刷装置。
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