JP4539386B2 - 電子フォーム印刷装置 - Google Patents
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Description
しかしながら、現在、各種申込サイトにアクセスした際に提示される電子フォームのほとんどは、プルダウンメニューなどによって予め準備しておいた候補の中からユーザに必要事項を選択させる形式となっている。このため、表示内容をプリンタ等によって用紙に印刷したとしても、それをオフライン申し込み用の申込用紙としてそのまま用いることはできなかった。
本発明は、このような背景の下に案出されたものであり、申込サイトにて表示される電子フォームから、オフライン申込に利用しうる適切なレイアウトの申込用紙を取得することを目的とする。
本願発明の実施形態について説明する。
なお、本実施形態において、「電子フォーム」の語は、各種申込み手続きに必要な要項を入力する一又は複数の入力欄が設けられたインターフェース画面の意味で用いる。
また、「電子フォーム構造化文書データ」の語は、電子フォームのレイアウトをHTML(HyperText Markup Language)に従って記述したデータの意味で用いる。
例えば、<SELECT>のHTMLタグと対を成す解釈ルールの設定を想定する。HTMLの規約に従ってこのHTMLタグを解釈した場合、タグと関連付けられた要素である複数の選択肢がプルダウンメニューとして表示されることになる。従って、その表示状態をそのまま用紙に印刷した場合、印刷された用紙を一見しただけでは、全ての選択肢を把握できないケースも生じうる。このような事態を回避すべく、<SELECT>のHTMLタグについては、「プルダウンメニューの全ての選択肢を一段ずつ列記」といった解釈ルールにしておくことが望ましい。
電子フォーム入力部15は、電子フォーム構造化文書データを入力するインターフェースであり、本願請求項の入力手段に相当する。
図に示すステップ100において、抽出部16は、入力された電子フォーム構造化文書データから要素とタグの各対を抽出する。そして、以降の一連の処理は、抽出された各対を処理対象として順次実行されることになる。
ステップ120において、解釈ルール探索部は、タグの種類と対応付けられた解釈ルールを記憶部11から読み出す。
ステップ140に進むと、解釈ルール探索部17は、ステップ100で抽出された各対のうち、未だ処理対象となっていないものが残っているか否か判断する。このステップ140の判断結果が「YES」であればステップ110に戻り、別のHTMLタグと要素の対を処理対象として以降の処理が繰返される。一方、判断結果が「NO」であればステップ150に進む。
ステップ150では、印刷制御部19が、HTMLタグ及び要素の内容を変更して得た新たな電子フォーム構造化文書データをレイアウトして得た印刷用画像を、印字制御データとして出力部13へ供給する。
図3は、電子フォーム入力部15から入力される電子フォーム構造化文書データの第1の例である。図4(A)は、入力された構造化文書データをそのまま出力した場合の態様であり、図4(B)は、本装置による改変を経た後に出力した場合の態様である。
図4の2つの出力態様を比較すると、図4(A)では最上段にレイアウトされた要素が「希望カップの色」となっている。これに対し、図4(B)では「希望カップの色」が「希望カップの色(1つを選んでください)」に置き換えられている。これは、図3の構造化文書データにおいて「希望カップの色」の要素と関連付けられている<TD width=178 bgColor=#c5dead><FONT class=f11>のHTMLタグが、記憶部11において、「“(1つ選んでください)”の文字列を追加」という解釈ルールと対応付けられていたことを示している。
図6の2つの出力態様を比較すると、図6(A)では最上段にレイアウトされた要素が「好きな色」となっている。これに対し、図6(B)では、「好きな色」が「好きな色(複数可)」に置き換えられている。これは、図5の構造化文書データにおいて「好きな色」の要素と関連付けられている<TD width=178 bgColor=#c5dead><FONT class=f11>のHTMLタグが、記憶部11において、「“(複数可)”の文字列を追加」という解釈ルールと対応付けられていたことを示している。
図8の2つの出力態様を比較すると、図8(A)では、「ご希望のカードを選択してください」と記した要素の下に「お選び下さい」と記したプルダウンメニューがレイアウトされている。これに対し、図8(B)では、プルダウンメニューの代わりに、「(1)Aカード」、「(2)Bカード」、「(3)Cカード」、「(4)Dカード」、「お選び下さい:_____」の各文字列が5段に渡ってレイアウトされているのが分かる。これは、図7の電子フォーム構造化文書データにおいて、プルダウンメニューと関連付けられている<SELECT name=CardType>のHTMLタグが、記憶部11において、「全ての選択肢を一段ずつ並べて配置:選択肢の記入位置を示すバーを追加」という解釈ルールと対応付けられていたことを示している。
図10の2つの出力態様を比較すると、図10(A)では、プルダウンメニューの下に、他のアドレスへのリンクが張られた「リボ払いについて」という要素がレイアウトされている。これに対し、図10(B)では「リボ払いについて」が「リボ払いについては添付ページをご参照下さい」に置き換わっている。これは、図9の電子フォーム構造化文書データにおいて、「リボ払いについて」の要素と関連付けられている<a href=”/cgi-bin/log-cgifrom=20050131001&jump=http://xxxxxxx.co.jp/index.html >のHTMLタグが、記憶部11において、「“・・・は添付ページをご参照下さい”の文字列を追加」という解釈ルールと対応付けられていたことを示している。
図12(A)と(B)の出力態様を比較すると、図12(A)は、「下から選択してください:」という要素の下に、各々がチェックボックスと連結された、「事業」、「利子/配当」、「年金」、「不動産」、「一時所得」の5つの要素がレイアウトされている。これに対し、図12(B)では、「下から選択してください:」が「下から選択してください:(複数可)」に置き換えられている。これは、図11の電子フォーム構造化文書データにおいて、「下から選択してください:」の要素と関連付けられている<TD width=178 bgColor=#c5dead><FONT class=f11>のHTMLタグが、記憶部11において、「“複数可”の文字列を追加」という解釈ルールと対応付けられていたことを示している。
図12(A)と(C)の出力態様を比較すると、図12(C)では、「下から選択してください:」が「下から選択してください:複数可______」に置き換えられ、更に、「事業」、「利子/配当」、「年金」、「不動産」、「一時所得」とそれぞれ連結されていたチェックボックスが1乃至5の番号に置き換えられている。これは、図11の電子フォーム構造化文書データにおいて、「下から選択してください:」の要素と関連付けられている<TD width=178 bgColor=#c5dead><FONT class=f11>のHTMLタグが、記憶部11において、「“複数可”の文字列を追加:選択肢の記入位置を示すバーを追加」という解釈ルールと対応付けられ、更に、「事業」、「利子/配当」、「年金」、「不動産」、「一時所得」の各要素と関連付けられている<INPUT type=checkbox value=# name=Income>のHTMLタグが、「昇順の番号をチェックボックスと置換」という解釈ルールと対応付けられていたことを示している。
本願発明は、種々の変形実施が可能である。
上記実施形態にかかる電子フォーム印刷装置は、電子フォーム構造化文書データがHTMLに従って記述されていることを前提として構築されており、ユーザは、各種HTMLタグと解釈ルールの対を記憶部11に登録し、或いは更新するようになっていた。これに対し、XML(Extensible Markup Language)などといった他のマークアップ言語に従って記述された電子フォーム構造化文書データをも変換し得るようにすべく、それら他のマークアップ言語で登場するタグと固有の解釈ルールとを記憶部11に登録させてもよい。
また、上記実施形態にかかる電子フォーム印刷装置の記憶部11は、HTMLタグと解釈ルールとを一対一で対応付けるようになっていたが、1つのHTMLタグを複数の解釈ルールのセットと対応付けて記憶しておき、それら複数の解釈ルールのうち1つをユーザによる選択に応じて適宜使用して変換を行うようにしてもよい。
Claims (3)
- 所定のマークアップ言語において使用されるタグの各種類と、それら各種類のタグに関連付けられる要素のレイアウト態様を指定するルールとを各々対応付けて記憶した記憶手段と、
電子フォームを構成する各要素とそれら各要素と関連付けられたタグとを前記マークアップ言語に従って記述した電子フォーム構造化文書を入力する入力手段と、
前記入力された電子フォーム構造化文書から要素とタグの各対を順次抽出する抽出手段と、
前記抽出した対の一方を成すタグの種類と対応付けて前記記憶手段に記憶されたルールを基に当該対の他方を成す要素のレイアウト態様を特定する特定手段と、
前記入力された電子フォーム構造化文書に含まれる各要素のレイアウト態様が前記特定手段によって夫々特定されると、当該特定されたレイアウト態様に従って当該各要素を夫々レイアウトすることで印刷用画像を生成する生成手段と、
前記生成された印刷用画像を印刷制御データとして出力する印刷制御手段と
を備え、
所定のタグと関連付けて前記記憶手段に記憶されるルールは、当該タグと関連付けられる要素に所定のテキスト情報を追加した上でレイアウトされるべきことを表すものである
電子フォーム印刷装置。 - 請求項1に記載の電子フォーム印刷装置において、
前記記憶手段における前記タグの各種類とルールとの対応関係を更新する更新手段
を更に備えた電子フォーム印刷装置。 - 請求項1または請求項2に記載の電子フォーム印刷装置において、
前記記憶手段は、
前記タグの各種類と複数の前記ルールの纏まりとを各々対応付けて記憶し、
当該各種類の各々と対応付けられた複数の前記ルールの纏まりのうちいずれのルールを採用するかを選択する選択手段
を更に備えた電子フォーム印刷装置。
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