JP4539054B2 - 印刷材の収容容器およびその検出装置 - Google Patents

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本発明は、印刷材を収容し、印刷装置に装着される収容容器とこの収容容器に収容された印刷材の状態を検出する検出方法に関する。
印刷装置の印刷材を収容した収容容器としては、例えばインクジェットプリンタ用のインクカートリッジや、レーザプリンタや複写機用のトナーカートリッジなど種々のものが知られている。こうした収容容器では、収容している印刷材の状態を検出し、適正な管理を行ないたいという要請が存在する。例えば、容器内に残存するインクの状態(残存量、温度、粘度、圧力など)を測定し、カートリッジ内のインク量を管理したり、インク滴の大きさを制御するために用いたりしている。こうした検出部には、様々な検出素子が使用可能だが、その一例として、インク量を測定するためのセンサに圧電素子を用いる技術(下記特許文献1)を挙げることができる。圧電素子は、電圧を与えると歪む性質を持っており、この歪みを利用して振動を発生する。この技術は、キャビティに圧電素子を臨ませ、圧電素子の歪みにより発生した振動から引き起こされる共振現象の共振周波数の違いから、インク量を検出している。印刷装置は、このようなカートリッジと所定の通信を行うことにより、センサが検出したインク量を取得することができる。通信は、印刷装置とカートリッジとを電気的に接触させて行うものと、電磁波を利用して非接触式に行うものがあった。
特開2001−147146号公報
圧電素子は歪み具合によって、発生する振動の大きさが左右されるため、与える電圧が小さく、歪みが微少な場合、充分な振動が発生せず、センサが正常に機能しないおそれがあった。また、印刷装置と非接触式に通信を行うカートリッジは、印刷装置から直接電力が供給されないため、上述のセンサを駆動するための電力を、受信した電磁波を利用して電磁誘導により生成する必要があった。しかし、従来のカートリッジでは、電磁誘導により生成した電力は微弱であり、高い電圧を印加する必要のあるセンサを駆動することは困難であった。こうした電力供給の問題は、容器に電池を収容し、電池を電源として用いる場合でも、センサの使用電力が電池からの供給電力を上回れば、同様に生じる。
このような課題は、インクを収容したインクカートリッジに限らず、他の印刷材、例えば、トナーを収容するカートリッジ(収容容器)についても同様である。本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、検出素子からの放電によるエネルギの解放に伴う現象を利用して、印刷材の状態を検出することを目的としている。
上記課題の少なくとも一部を解決するため、本発明は、印刷材を収容した収容容器に設けられた検出素子を用いて、該印刷材の状態を検出する際、前記検出素子に、所定インピーダンスの供給回路を介して、電気エネルギを供給し、該検出素子に蓄えられた電気エネルギを、前記供給回路のインピーダンスより低インピーダンスの放電回路を介して放電させ、該放電によるエネルギの解放に伴う現象を利用して、前記印刷材の状態を検出する。
本発明によれば、検出素子へのエネルギの供給を行なう供給回路のインピーダンスを電気エネルギの供給を行なう供給回路のインピーダンスより大きくしたので、検出部の駆動に必要な単位時間あたりの電力を低減するとともに、放電時に解放する単位時間あたりのエネルギを大きくすることができる。従って、検出素子からの放電時に大きなエネルギを解放することができ、印刷材の状態の検出精度を向上することが可能となる。なお、容器は、印刷装置へ着脱可能なものでもよいし、着脱不能に取り付けられているものでもよい。また、容器は、印刷材の補充が不可能なタイプのものであってもよいし、補充可能なタイプのものであってもよい。
かかる検出技術を適用した印刷材の収容容器の発明は、
検出素子からの放電によるエネルギの解放に伴う現象を利用して、前記印刷材の状態を検出する検出部と、
前記検出部を駆動する駆動回路であって、該圧電素子から前記放電を行なう放電回路と、該放電回路より大きなインピーダンスを有し、前記検出素子に前記放電に利用されるエネルギを供給する供給回路とを備えた駆動回路と
を備えたことを要旨とする。
以下、本発明の実施の形態について実施例に基づき次の順序で説明する。
A.カートリッジの概略構成:
B.カートリッジの電気構成:
C.インク残量検出部の回路構成:
D.インク残量測定ルーチン:
E.効果:
F.変形例:
A.カートリッジの概略構成:
図1は、カートリッジ100の外観斜視図である。カートリッジ100の下部には、プリンタの印刷ヘッドにインクを供給するためのインク供給口110が設けられており、上部にはプリンタと電波により通信するためのアンテナ120や、インク残量を測定するセンサSS、ロジック回路130が備えられている。
本実施例では、センサSSに圧電素子を用いるものとした。カートリッジ100は、センサSSの圧電素子を振動させることにより生成した弾性波をインク液面に射出し、その反射波と残留振動の合成による逆起電力を測定することによりインク量の測定を行う。
B.カートリッジの電気構成:
図2は、カートリッジ100に備えられたロジック回路130のブロック図である。ロジック回路130は、RF回路200、制御部210、センサ駆動電圧生成部220、インク残量検出部230、電力生成部240を備えている。
RF回路200は、アンテナ120を介してプリンタPTから受信した電波を復調する復調部201と、制御部210から入力した信号を変調してプリンタPTに送信する変調部202とを備えている。プリンタPTは27.12MHzの搬送波を発振しており、この搬送波をASK変調することにより制御信号をカートリッジ100に送信する。ASK変調とは搬送波の振幅をデジタル信号に対応させて変化させる方式である。
一方、制御部210からプリンタPTに返信されるコマンドやデータは、変調部202によりPSK変調して送信を行う。PSK変調とは、搬送波の位相をデジタル信号に対応させて変化させる方式である。プリンタPTとカートリッジ100とは、このような方式により相互に通信を行う。なお、ここで説明した変調方式は例示に過ぎず、他の変調方式を利用可能であることはいうまでもない。
制御部210は、復調部201により復調された制御信号に応じて種々の制御を行う。この制御は、例えば、インク残量検出部230を用いてインク量を検出するための信号を、インク残量検出部230に送信したりする制御である。
電力生成部240は、RF回路200が受信した搬送波を整流して電力を生成する。ここでは、生成される電力は5Vである。図では結線を省略したが、電力生成部240は、RF回路200や制御部210等に接続されており、各々を駆動するための電力源として用いられる。また、図の太線で示すように、電力生成部240には、センサ駆動電圧生成部220が接続されている。
一方、センサ駆動電圧生成部220は、センサSSを駆動するために必要となる電圧を生成する。圧電素子は、電圧の大きさによらず、電圧を印加して電荷を蓄積すれば電歪効果により歪み、放電によりその電荷を解放すれば、歪みが解放解放されて自由振動を起こす。センサSSは、この圧電素子の自由振動を利用して、インク残量の検出を行なうが、振動の大きさは、印加した電圧の大きさに比例するから、圧電素子を振動させるために、本実施例では、18V程度の高い電圧を用いるものとしている。そこで、センサ駆動電圧生成部220を昇圧型のチャージポンプにより構成した。なおセンサ駆動電圧生成部220は、チャージポンプ1つでは出力電圧が低い場合に、多段階にチャージポンプを組み合わせて用いるものとしてもよい。また、スイッチングレギュレータ等の各種昇圧型DC/DCコンバータを用いてもよい。
C.インク残量検出部の回路構成:
図3は、インク残量検出部230の回路構成である。図示するようにインク残量検出部230は、2つのトランジスタTr1、Tr2と、2つの抵抗器R1、R2と、アンプ232と、コンパレータ234と、カウント制御部236と、カウンタ238と、図示しない発振器とを備えている。また、インク残量検出部230は、制御部210からの充電信号をトランジスタTr1に入力するための端子TAと、放電信号をトランジスタTr2に入力するための端子TBと、カウント制御部236に信号を入力するための入力端子TCと、発振器からのカウントクロックをカウンタ238に入力するための端子TDと、カウンタ238の出力値を制御部210に出力するための端子TEとを備えている。
トランジスタTr1はPNP型トランジスタであり、ベースは端子TAと接続され、エミッタはセンサ駆動電圧生成部220に接続されている。そしてコレクタは抵抗器R1を介してセンサSSに接続されている。一方、トランジスタTr2はNPN型トランジスタであり、ベースは端子TBに接続され、コレクタは抵抗器R2を介してセンサSSに接続されている。そしてエミッタは接地されている。二つのトランジスタTr1,Tr2は、PNP型とNPN型であるため、端子TAをロウに落とすとトランジスタTr1はオン状態となり、端子TBをハイにするとトランジスタTr2は、オン状態となる。なお、説明の都合上、TA,TBは、それらの端子に入力する信号を用いて、充電信号TA,放電信号TBと呼ぶことがある。
センサSSの一端は、抵抗器R1と抵抗器R2との接続点に接続され、他端は接地されている。センサSSの一端は、アンプ232にも接続されている。抵抗器R1,抵抗器R2は、トランジスタTr1,Tr2を介して、センサ駆動電圧生成部220および接地ラインに接続されている。従って、センサSSは、センサ駆動電圧生成部220−トランジスタTr1−抵抗器R1からなる供給回路により電気的なエネルギの供給を受けて充電され、抵抗器R2−トランジスタTr2−接地ラインからなる放電回路により、その電荷を放電することができる。アンプ232はさらにコンパレータ234に接続されており、コンパレータ234の出力端子はカウント制御部236に接続されている。カウント制御部236の出力端子は、カウンタ238に接続されている。カウンタ238の出力端子は、端子TEに接続されている。
充電時に使用される抵抗器R1は、放電時に使用される抵抗器R2よりも、抵抗値の大きな抵抗器である。抵抗器R1の抵抗値r1と抵抗器R2の抵抗値r2とは、次のように定めた。圧電素子を用いたセンサSSでは、これに電荷を蓄積すると電歪効果によりセンサSSには機械的な歪みが生じる。この状態から蓄積した電荷を放電すると、単位時間当たりに解放するエネルギの大きさに比例して歪みが解放され、センサSSには振動が発生する。この振動を利用して検出を行なうことから、単位時間に解放するエネルギを大きくしたいので、抵抗値r2は、できるだけ小さくしている。トランジスタTr2のオン抵抗なども存在するので、放電回路のインピーダンスrdが0になることはあり得ないから、抵抗器R2は、実際には設けない場合(r2=0)もあり得るのである。他方、センサSSへの電気エネルギの供給(実際にはトランジスタTr1を介した充電)は、最終的にはセンサ駆動電圧生成部220が単位時間に出力可能なエネルギにより制限されてしまう。供給回路の回路抵抗を小さくしても、実際にはセンサ駆動電圧生成部220の内部抵抗により供給される電流は制限されてしまう。そこで、抵抗器R1の抵抗値r1は、センサ駆動電圧生成部220の出力電圧Vと、この生成部220から無理なく取り出せる電流の上限値imax とを用いて、センサSSへの供給回路の回路抵抗rcが、
rc=V/imax
となるように定める。具体的には、トランジスタTr1のオン抵抗rONと回路の布線抵抗rrとを用いて
r1=rc−rON−rr
として定めればよい。本実施例では、供給回路のインピーダンスrcと放電回路のインピーダンスrdとを、
rc>rd
としているので、センサ駆動電圧生成部220から単位時間あたりに供給されるエネルギを、放電時に単位時間あたりに解放されるエネルギより、かなり小さくすることができる。従って、センサSSが検出に必要となるエネルギを、時間をかけて蓄積し、短時間に解放することで、エネルギの供給能力の小さなセンサ駆動電圧生成部220を用いながら、検出用の充分な共振現象を、センサSSに発生させている。
以下、図4で示すタイミングチャートを参照して上記回路の動作を説明する。初期状態では、充電信号TA,放電信号TBは共にハイになっており、トランジスタTr1はターンオフし、トランジスタTr2はターンオンしている。従って、センサSSには、トランジスタTr2を介して接地されており、電荷は蓄積されていない。センサSSを用いた測定を開始すると、まず放電信号TBをロウとし、トランジスタTr2をターンオフする。続いて、制御部210からの充電信号TAがロウになると、トランジスタTr1はオン状態となる(時刻t1)。そのため、区間t1〜t2では、センサ駆動電圧生成部220により生成した電圧が抵抗器R1を介してセンサSSに印加されることとなり、センサSSに電荷が蓄積され、センサSSの端子電圧は、センサ駆動電圧生成部220で生成した電圧まで徐々に上昇する。このとき、抵抗器R1を介して充電を行っているため、単位時間あたりに蓄積されるエネルギは、抵抗器R2を介して行なう放電の単位時間あたりのエネルギよりも、少なくなる。そのため、図4に示したように、充電時の勾配が放電時の勾配より緩やかな波形となる。充電によりセンサSSは電気エネルギを蓄積すると共に、電歪効果により、その内部に機械的な歪みを蓄積する。即ち、センサSSは、変形するのである。
次に、制御部210が、時刻t2で充電信号TAをハイにするとトランジスタTr1はターンオフし、時刻t3で放電信号TBをハイにするとトランジスタTr2は、ターンオンする。この結果、区間t3〜t4では、トランジスタTr2がオン状態になり、センサSSに蓄積された電荷は抵抗器R2を介して放電される。本実施例ではトランジスタTr1、Tr2が共にオンとなるのを回避するため、双方がオフとなる区間t2〜t3を設けた。この放電によって、センサSSは、充電により内部に蓄積した歪みを一気に放出して変形し、その後電圧が印加されていない状態となるから自由振動の可能な状態となり、センサSSに残る振動のエネルギを用いて、キャビティの共振周波数で自由振動することになる。自由振動であってもセンサSSが変形することに変わりはないから、変形によりセンサSSの両端には電圧が生じる。その電圧の変化はアンプ232によって増幅され、コンパレータ234に出力される。コンパレータ234は、この増幅された電圧の変化を所定の比較電圧Vrefと比較して、ハイ/ローの2つの信号に変換してカウント制御部236に出力する。カウント制御部236は、端子TCから入力された信号に従って、圧電素子の共振開始後、コンパレータ234からの出力信号5パルス分の期間、カウンタ238の動作を有効にするためのカウント制御信号を生成する。カウンタ238は、カウント制御信号がハイ(カウントイネーブル)の期間、端子TDから入力されたカウントクロックを利用して、そのパルス数をカウントする。カウンタ238のカウント値は、制御部210に送られ、プリンタPTに送信される。プリンタPT側では、カウンタ238のカウント値から、センサSSの振動周波数を算出して、カートリッジ100内のインク量を測定する。
D.インク残量測定ルーチン:
図5は、インク量測定ルーチンのフローチャートである。この処理は、インクカートリッジ100での処理とプリンタPTでの処理とによって行われる。まず、インクカートリッジ側では、制御部210は、RF回路200を介してプリンタPTからインク量測定コマンドを入力する(ステップS100)と、充電信号をインク残量検出部230に出力し(ステップS101)、所定時間経過後に放電信号を出力する(ステップS102)。そして、インク残量検出部230のカウンタ238でカウントクロックをカウントし(ステップS103)、制御部210は、そのカウント値を、RF回路200を介してプリンタPTに出力する(ステップS104)。プリンタPT側では、インク残量検出部230が備える発振器の発振周波数を既知であり、このカウント値からセンサSSの振動周波数を算出し、その周波数に応じてインク残量の状態を判別する(ステップS105)。プリンタPT側では、この周波数が90KHzのときはインクが十分に存在すると判断し(ステップS106)、110KHzのときはインクがないものと判断する(ステップS107)。以上の処理によりカートリッジ内に残存するインク量を測定することができる。
E.効果:
上述したように、本実施例では、充電時に使用する抵抗器の抵抗値を高く、放電時に使用する抵抗器の抵抗値を低く設定することとした。このような構成にすることにより、センサに供給可能な単位時間あたりの電力を低く抑えながら、共振現象を発生させる充分な電力を供給することが可能となる。しかも、放電時には、短期間に大きなエネルギを解放することができるから、センサSSに大きな振動を生じさせることができ、センサSSの振動を利用したインク残量の検出を精度良く行なうことができる。
F.変形例:
本実施例のカートリッジ100において、更に、図2のROM12を、カートリッジ100に関する種々の情報を記憶するメモリ部としてもよい。メモリ部には、カートリッジ100の製造番号や製造日、充填されたインクの種類等の情報が予め記録されている。メモリ部としては、例えば、EEPROMが挙げられる。上述した本実施例のインク量測定ルーチンでは、ステップS107においてインクの残存状態を表すデータをプリンタに送信するものとしたが、それと同時に、あるいは代替してメモリ部にそのデータを書き込むこととしてもよい。こうすることにより、カートリッジをプリンタから取り外して他のプリンタに装着した場合に、再度インク量の測定をしなくても即座にインクの残存状態を知ることができる。
また、本実施例のカートリッジ100において、センサ駆動電圧生成部220とは別に、電力生成部240の電力を利用して、前述のメモリ部に電力を供給するメモリ電圧生成部を備えることとしてもよい。こうすることにより、メモリ部にデータ書き込みに要する電圧と、センサを駆動するために必要となる電圧が異なる場合であっても、それぞれが必要とする電力を効率的に生成することができる。
また、センサ駆動電圧生成部を、メモリ部に電力を供給するための第2の電力生成部として兼用してもよい。こうすることにより、インクカートリッジの回路構成を簡略化することができる。
上記実施例では、インクを収容したインクカートリッジに本発明を適用した例を示したが、これに限られない。他の印刷材、例えば、トナーを収容したトナーカートリッジに本発明を適用してもよい。
上記実施例では、制御部210をハードウェア的に構成するものとしたが、ソフトウェア的に構成するようにしてもよい。例えば、制御部210の代わりに、CPU,ROM,RAMなどを備えるマイクロコンピュータを用いるものとしてもよい。また、インク残量の測定をインクカートリッジ100側とプリンタPT側の処理によって行うものとしたが、インクカートリッジ100側で全ての処理を行うものとしてもよい。
上記の実施例では、カートリッジ100側の電力は、通信用の電磁波から生成するものとしたが、カートリッジ100に小型のボタン電池などを収納し、この電池の電力を用いて、センサSSを駆動するものとしても良い。この場合でも、電力を供給する供給回路のインピーダンスを放電回路のインピーダンスより大きくすることで、充電時の単位時間当たりの電力を低く抑えることができ、小型電池の使用が可能となる。また、電池の使用可能期間を長くすることもできる。
更に、上記実施例では、印刷材の状態としてインク残量を検出するものとしたが、検出対象としては、これに限る必要はなく、印刷材の温度、湿度、密度、質量、粘度、あるいは圧力などを検出するものとしても良い。印刷材料の温度、湿度、密度などの性状の変化は、何らかの形で共振周波数の変化として取り出すことができるからである。
上記実施例では、回路のインピーダンスは、抵抗器R1,R2により調整したが、他の手法でインピーダンスを調整しても良い。例えば、トランジスタTr1,Tr2のオン抵抗などによって調整しても良い。あるいは、センサSSへの充放電の時間(周波数)を勘案し、コイル成分を設けてインピーダンスを調整しても良い。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上述の実施例に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々の態様で実施し得ることは勿論である。例えば、アンテナ120およびロジック回路130の全部または一部を1チップ化したシステムLSIとして構成してもよい。
カートリッジ100の外観斜視図である。 カートリッジ100のロジック回路のブロック図である。 インク残量検出部230の回路構成である。 インク残量検出部230を構成する回路のタイミングチャートである。 制御部210が実行するインク量測定ルーチンのフローチャートである。
符号の説明
100…カートリッジ
110…インク供給口
120…アンテナ
130…ロジック回路
200…RF回路
201…復調部
202…変調部
210…制御部
220…センサ駆動電圧生成部
230…インク残量検出部
232…アンプ
234…コンパレータ
236…カウント制御部
238…カウンタ
240…電力生成部
SS…センサ

Claims (4)

  1. 印刷材を収容し、印刷装置に搭載される収容容器であって、
    検出素子からの放電によるエネルギの解放に伴う現象を利用して、前記印刷材の状態を検出する検出部と、
    前記検出部を駆動する駆動回路であって、所定インピーダンスを有し前記検出素子から前記放電を行なう放電回路と、該放電回路より大きなインピーダンスを有し、前記検出素子に前記放電に利用される電気エネルギを供給する供給回路とを備え、前記検出素子からの放電を前記電気エネルギの供給より短時間で行なわせる駆動回路と
    該駆動回路の前記供給回路を用いた前記検出素子の充電と、前記放電回路による前記検出素子からの放電開始のタイミングとを制御する制御回路と、
    前記印刷装置からの信号が重畳された電磁波を受信する受信部と、
    前記受信部により受信した電磁波から得られる電力の電圧を昇圧し、該昇圧した電圧の電力を生成する電力生成部と
    該昇圧した電力を、前記駆動回路の電源として供給する電力供給部と
    を備えた印刷材の収容容器。
  2. 前記検出素子は圧電素子である請求項1記載の印刷材の収容容器。
  3. 請求項2記載の印刷材の収容容器であって、
    前記駆動部は、前記圧電素子への前記電気エネルギの供給の後に行なわれる前記放電により、共振現象を発生させ、
    前記検出部は、前記共振現象により得られる共振周波数から、前記印刷材の状態を検出する収容容器。
  4. 請求項2記載の収容容器であって、
    前記受信部は、前記印刷装置との間で、前記印刷材の状態を含むデータをやりとりする通信部の一部として設けられた収容容器。
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